JP2005064775A - ループアンテナ - Google Patents

ループアンテナ Download PDF

Info

Publication number
JP2005064775A
JP2005064775A JP2003291084A JP2003291084A JP2005064775A JP 2005064775 A JP2005064775 A JP 2005064775A JP 2003291084 A JP2003291084 A JP 2003291084A JP 2003291084 A JP2003291084 A JP 2003291084A JP 2005064775 A JP2005064775 A JP 2005064775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
loop antenna
conductor
circuit board
cylindrical
antenna element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003291084A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4171905B2 (ja
Inventor
Junichi Noro
順一 野呂
Kimio Fukae
公雄 深江
Akira Miyoshi
明 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
Priority to JP2003291084A priority Critical patent/JP4171905B2/ja
Priority to US10/874,908 priority patent/US7053857B2/en
Publication of JP2005064775A publication Critical patent/JP2005064775A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4171905B2 publication Critical patent/JP4171905B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q19/00Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic
    • H01Q19/005Patch antenna using one or more coplanar parasitic elements
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q7/00Loop antennas with a substantially uniform current distribution around the loop and having a directional radiation pattern in a plane perpendicular to the plane of the loop

Landscapes

  • Aerials With Secondary Devices (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Abstract

【課題】 ループアンテナの中心軸を水平面に垂直に設置した場合、ループアンテナ素子の形成する平面に対する低仰角範囲の利得を得ることで、水平面に対する低仰角範囲における指向性を改善できる。
【解決手段】 ループアンテナ素子(10)とループアンテナ(1)を立設する回路基板(13)の表面との間における中央位置の高さで、ループアンテナ素子が形成される筒体(11)の周囲でかつ筒体からの高さ分の間隔をもって導体リング(22)を設ける。また、更にこの導体リングの周囲に間隔をもって、ほぼ導体リング位置までの高さをもつ導体壁(4)などを用いることで、ループアンテナの中心軸をループアンテナ素子が形成する平面に垂直に設置した場合、この水平面に対して低仰角範囲の利得を得ることができる。
【選択図】 図11

Description

本発明は、人工衛星からの電波又は地上での電波を受信してデジタルラジオ放送を聴取することが可能なデジタルラジオ受信機に主として用いられ、回路基板表面上に立設し、可撓性の絶縁部材を中心軸の回りに筒状に形成された筒体の周面に沿って前記回路基板表面から距離を隔てて中心軸の回りに中心軸に垂直な平面上でループ状に形成された導体よりなるループアンテナ素子を有するループアンテナにおいて、特に、ループアンテナ素子の形成する平面に対する低仰角範囲における指向性を改善できるループアンテナに関するものである。
最近、人工衛星からの電波(以後、衛星波と呼ぶ)又はこれを地上波に変換したデジタルラジオ放送を聴取可能にしたデジタルラジオ受信機が開発され、米国において実用化されている。このデジタルラジオ受信機は、自動車等の移動局に搭載され、周波数が約2GHz帯の電波を受信してラジオ放送を聴取することが可能である。すなわち、デジタルラジオ受信機は、モバイル放送の聴取を可能としている。尚、地上波は、衛星波を一旦、地球局で受信した後、周波数を若干シフトしたものである。
このような、約2GHz帯の周波数の電波を受信するためには、自動車の車外にアンテナを設置する必要がある。そのようなアンテナとしては、種々の構造のものが考えられるが、例えば、平面型又は平板型、円筒型とすることが一般的である。
円筒型アンテナの1つとしてループアンテナが知られている。ループアンテナは、円筒状または円柱状の部材の周りに1本の導線をループ状に巻いた構造をしている。ループ全周を1波長付近に選ぶと電流分布は正弦波状となり、軸方向に指向性をもつアンテナとなることが知られている。
従来のループアンテナは、上記デジタルラジオ受信機のアンテナとして実用に共されており、実用上十分であった。しかし、この構造では軸方向に指向性をもつことになるので、軸に垂直な方向である水平面に近い低仰角範囲に在る衛星からの電波も十分に確保する必要がある。
従来のループアンテナは、例えば、図1に示されるように、可撓性の絶縁フィルム部材を中心軸の回りに筒状に丸めて形成された筒体11と、この筒体11にその周面に沿って中心軸の回りにループ状に形成された導体によるループアンテナ素子10とを備えている。また、このループアンテナ1は、ループアンテナ素子10へ、例えば図示されるように4点で給電するために、筒体11の周面上に形成された4本の給電線12とを有し、ループアンテナ素子10と4本の給電線12の各々における一方の端部とは直接接続されている。4本の給電線12の各々における他方の端部は回路基板13に搭載されるアンテナ装置回路に接続される。すなわち、従来のこの種のループアンテナ1は、ループアンテナ素子10と4本の給電線12とを有する筒体11を、給電線12の各々の一端を回路基板13に接続固定することにより形成される。ここで、給電線12を4本としたがこの数は例えであり、限定されていない。
次に、図2を参照して、上述した軸方向に指向性を有するアンテナ放射特性について説明する。
図2は、周波数2GHz帯のLHCP(Left-Hand Circular Polarization Wave:左旋円偏波)利得を、上記図1の形状で下記寸法を有するループアンテナ素子をグランド板上に置いて測定した場合のアンテナ放射パターンを示す。すなわち、中心軸を含む一つの垂直面で、この面に直交するループアンテナ素子の水平面を0度とし、中心軸上の頂点を90度として左右の旋円偏波に対する利得がパターンにより図示されている。
図示されるデータは、外径20mm、高さ20mmの筒体が直径1mのグランド板の表面に中心軸を垂直に中心軸を共通にして設けられ、ループアンテナ素子はその筒体の頂上周囲に設けられている条件で得られた。
図示されるように、このような構造のループアンテナでは、左右の「−20」度から「+20」度までの間で「+20」度以上の仰角部分と比較して、その利得が非常に小さい。すなわち、ループアンテナ素子が形成する平面にあって、低仰角範囲で到来する電波に対して十分な利得が得られないという欠点があった。
従って、デジタルラジオ受信機のループアンテナとして自動車に搭載する用途において、この欠点は大きな障害である。具体的には、自動車に搭載するループアンテナは、自動車が方向変換することに対応して、受信レベルの変動を避けるため、その中心軸を水平面に垂直に位置させている。一方、水平面に近い低仰角範囲において、衛星波または地上波のいずれであっても、地上の障害物のため、電波が微弱となることは免れない。
従って、水平面に対して低仰角範囲での利得の増加を必要とするという問題があった。
解決しようとする課題は、ループアンテナの中心軸を水平面に垂直に設置した場合、ループアンテナ素子の形成する平面に対する低仰角範囲の利得が十分に得られない点である。
本発明は、ループアンテナ(1)の中心軸を水平面に垂直に設置した際、ループアンテナ素子(10)の形成する平面に対する低仰角範囲の利得を得るため、ループアンテナ素子と回路基板(13)の表面との間の中央部分までの予め定められた位置に、ループアンテナ素子が形成される筒体(11)の周囲でかつこの筒体から間隔をもって導体部材、例えば導体リング(22)、導体ピン(3)、導体壁(4)など、またはこれらを組み合わせたものを備えることを主要な特徴とする。
すなわち、ループアンテナは、回路基板の表面上に立設し、可撓性の絶縁部材を中心軸の回りに筒状に形成された筒体と、筒体の周面に沿って回路基板表面から距離を隔ててその中心軸の回りに中心軸に垂直な平面上でループ状に形成された導体よりなるループアンテナ素子とを有するものを基本形とする。
導体リングは、上記筒体の周囲に間隙をもって形成される例えばABS樹脂による筒状絶縁体(21)の周面で回路基板表面からループアンテナ素子までの距離の中間位置でかつこれらに平行する平面上に形成される細長のものである。
導体ピンは、上記筒状絶縁部材の周囲にそれぞれが等間隙をもって等間隔に位置し、前記回路基板表面から前記導体リングまで立設するものであって、三本以上が備えられる。
導体壁は、上記筒体または上記筒状絶縁体の周囲で間隔をもって、回路基板表面上に筒状をなし、回路基板表面からループアンテナ素子まで立設するものである。
上記括弧内の符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、これらに限定されない。
本発明のループアンテナは、従来の中心軸方向における放射利得を抑え低仰角方向の利得を上げて放射を広げるため、本願発明者が改良を重ねた結果、ループアンテナ素子と回路基板の表面との間の中央部分までの予め定められた位置に、ループアンテナ素子が形成される筒体の周囲でかつこの筒体から間隔をもって導体部材を備えることより放射を広げることができるという利点があることを確認した。
図3は、筒体11の中心軸に対して垂直なループアンテナ素子平面を0度とし、中心軸を90度とする仰角度(EL.A)の20度から60度まで5度おきの放射利得(dB)の実測値を示している。図3は、実測結果の一例であり、具体的には各実施例において説明するが、仰角30度以上で利得の増加が見られる。
また、図4は、周波数2GHz帯のTER(Terrestrial Wave:地上波)利得を、上述した従来例と後述する実施例1および実施例4との仰角0度において測定した場合のアンテナ放射パターンを示す。すなわち、図示されている従来例、実施例1、および実施例4それぞれの平均利得は、「−3.49」dBi、「−2.11」dBi、および「−1.75」dBiであり、実施例において、中心軸に直交するループアンテナ素子の水平面上の利得が大幅に増加していることが、図示されるパターンにより確認できる。
ループアンテナの中心軸を水平面に垂直に設置した場合、水平面に対する低仰角の範囲の利得を十分に得るという目的を、ループアンテナ素子と回路基板の表面との間の中央部分までの予め定められた位置に、ループアンテナ素子が形成される筒体の周囲でかつこの筒体から間隔をもって導体部材を備えることにより、中心軸方向の利得を大幅に損なうことなく実現した。
本発明の実施例1について図5に図1を併せ参照して説明する。
図5は本発明の実施例1の斜視図であって、図示されるループアンテナ素子10、筒体11、および回路基板13は図1で示されると同一の構成要素である。
実施例1では、図1に示される従来例と同様に、外径20mm、高さ20mmの筒体11が回路基板13の表面に中心軸を垂直にして設けられ、その頂上周囲にループアンテナ素子10が備えられている。
図1との相違は、筒体11の周囲に、中心軸を一致させた内径35mm、外径40mm、かつ高さ15mmの、例えばABS樹脂を主要材とする筒状絶縁体21が回路基板13の表面に設けられている点である。更に、筒状絶縁体21はその表面で、回路基板13の表面から10mmの高さの位置に幅1mmの導体リング22を有しており、リング構成体2が構成されている。従って、導体リング22は回路基板13の表面から10mmの高さで、筒体11から10mm離れた位置に設けられている。
筒状絶縁体21では、ABS樹脂が、導体リング22の直径の短縮と誘電体との組合せによって横方向に放射を広げるという効果を生じるので、通常、用いられている。また、導体リング22の直径がほぼ50mmで効果的に最適値が得られるというシミュレーション結果があるが、製品としての寸法制限から、外径40mmとした場合の特性データが測定されている。
次に、図3および図6を併せ参照して図5の構成によるループアンテナのアンテナ放射特性について説明する。
図3は、筒体11の中心軸に対して垂直なループアンテナ素子平面を0度とし、中心軸を90度とする仰角度(EL.A)の20度から60度まで5度おきの放射利得(dB)の実測値を示している。
図3においては、従来例のループアンテナ(Loop Ant.)1の右側(R)および左側(L)の放射利得と、この実施例1のループアンテナ(LA)1とABS樹脂の筒状絶縁体21と組み合わされた導体リング(Ring)22との構成における右側(R)および左側(L)の放射利得とを比較すると、仰角30度付近でほぼ一致するが、25度以下の低仰角では実施例1において利得効果のあることが分かる。以下の放射特性の説明で導体リング(RingまたはR)とあるのは、ABS樹脂の筒状絶縁体と組み合わされた導体リングのことである。
更に、図6は実施例1のLHCPによるアンテナ放射パターンを、上記図2の従来例におけるアンテナ放射パターンに重ね合わせて示す。図3および図6で従来例と比較した実施例1では、導体リングを付加する実装形態を採用したことにより、低仰角における放射特性を改善する効果があることがわかる。
実測された利得数値がループアンテナ素子と導体リングとの相対位置で変化することは明らかであり、本発明が上述した寸法に限定されるものではない。
本発明の実施例2について、図7および図8に図5と図3および図6とを併せ参照して説明する。
図7は本発明の実施例2の斜視図であって、図示されるループアンテナ素子10、筒体11、給電線12、回路基板13、筒状絶縁体21および導体リング22は図5で示されると同一の構成要素であり、その寸法は上述した通りである。
実施例1を示す図5との相違は、筒状絶縁体21の周囲で、中心軸を一致させた直径45mmの円周上で4本の導体ピン3が中心軸に平行にかつ等間隔に設けられている点である。導体ピン3は高さ10mm、直径1mmの寸法を有している。従って、導体ピン3は導体リング22の位置から2.5mm離れた位置に頂点がある。
実施例2のループアンテナ特性は、図3に示されており、仰角35度で従来例とほぼ同様であり、30度以下で利得が増加している。
図8では、実施例2のLHCPによるアンテナ放射パターンが、上記従来例におけるアンテナ放射パターンに重ね合わせされ示されている。図3および図8で従来例と比較した実施例2では、導体ピンを付加する実装形態を採用したことにより、低仰角における放射特性を改善する効果があることがわかる。更に、図6の実施例1と比較して、ループアンテナの頂上90度で極端に低下する利得が、大幅に改善されている。すなわち、従来例のみならず実施例1と比較して、低仰角度における放射特性を改善する効果があるのみならず、導体ピンを採用したことにより、実施例1で大幅に低下した90度近辺の利得が改善されていることがわかる。
実測された利得数値が導体ピンの本数、寸法、または位置、更にはループアンテナ素子または導体リングとの相互位置関係で変化することは明らかであり、本発明が上述した条件に限定されるものではない。
本発明の実施例3について図9および図10に図3を併せ参照して説明する。
図9は本発明の実施例3の斜視図であって、図示されるループアンテナ素子10、筒体11、および回路基板13は図1で示されると同一の構成要素である。
実施例3では、外径20mm、高さ20mmの筒体11が回路基板13の表面に中心軸を垂直にして設けられ、その頂上周囲にループアンテナ素子10が備えられている図1に、導体壁4が追加されている。
すなわち、図1との相違は、筒体11の周囲に、縦48mmおよびほぼ横44mmで四隅を欠いたほぼ長方形底面で高さ10mmの筒型をなす導体壁4が筒体11をその中央部に置いて、回路基板13の表面に設けられている点である。導体壁も、図5を参照した実施例1で説明したABS樹脂と同様、横方向に放射を広げるという効果を生じる。
実施例3のループアンテナ特性は、図3に示されており、仰角35度付近で従来例とほぼ同様であり、35度以下で利得が増加している上記実施例2とほぼ同一である。
図10では、実施例3のLHCPによるアンテナ放射パターンが、上記従来例におけるアンテナ放射パターンに重ね合わせされ示されている。図3および図10で従来例と比較した実施例3では、導体壁を付加する実装形態を採用したことにより、低仰角範囲における放射特性を改善する効果があることが分かる。更に、図6の実施例1と比較して、ほぼ同様であることが分かる。
実測された利得数値が導体壁の寸法または位置、更にはループアンテナ阻止との相互位置関係で変化することは明らかであり、本発明が上述した条件に限定されるものではない。
本発明の実施例4について、図11および図12に図3および図4を併せ参照して説明する。具体的な形状および寸法は、図13(A)〜(C)に示される。図13(A)は斜視図、図13(B)は寸法を併記した側面図、および図13(C)は寸法を併記した平面図である。
図11は本発明の実施例4の斜視図であって、図示されるループアンテナ素子10、筒体11、給電線12、回路基板13、筒状絶縁体21、および導体リング22は図5で示されると同一の構成要素であり、その寸法は上述した通りである。
実施例1を示す図5との相違は、筒状絶縁体21の周囲で、図9に示される実施例3と同様のほぼ長方形・筒型の導体壁4が筒体11をその中央部に置いて、回路基板13の表面に設けられている点である。従って、導体壁4の高さは、導体リング22の高さとほぼ等しい。また、導体壁の寸法で効果的に最適値がシミュレーションで得られているが、製品としての寸法制限から、図13に示されるような寸法で形成され、この寸法とした場合の特性データが測定されている。
実施例4の図13におけるループアンテナ特性は、図3に示されており、仰角35度付近で従来例とほぼ同様であるが、35度以下で利得が大幅に増加している。他方、仰角40度以上ではその減少が大きい。しかし、高仰角の範囲では、水平面近辺の低仰角範囲と比較して、高いレベルの電波を受信できると思われるので、信号の受信に問題はない。
また、図3の特性から、更に図4からも理解できるように、TERにおけるアンテナ放射パターンは他の実施例と比較して改善されている。また、LHCPにおけるアンテナ放射パターンは、図8の実施例2のものと類似している。
図12では、実施例4のLHCPによるアンテナ放射パターンが、上記従来例におけるアンテナ放射パターンに重ね合わせされ示されている。図3および図12で従来例と比較した実施例4では、導体リングおよび導体壁を併用して付加する実装形態を採用したことにより、他の実施例におけるより一層、低仰角における放射特性を改善する効果があることがわかる。
更に、図12に示される実施例4のLHCPによるアンテナ放射パターンでは、図6の実施例1、または図8の実施例3と比較して、ループアンテナの頂上90度での利得が、大幅に改善され、極端に低下することがない。すなわち、従来例のみならず、他の実施例1から実施例3までと比較して、低仰角範囲における放射特性を改善する効果があるのみならず、実施例1に導体壁を追加して採用したことにより、実施例1で大幅に低下した90度近辺の利得が改善されていることがわかる。
実測された利得数値が導体壁の寸法または位置、更にはループアンテナ素子または導体リングとの相互位置関係で変化することは明らかであり、本発明が上述した条件に限定されるものではない。
また、ループアンテナ素子は図13を除いて説明を単純化するため、単独の給電線で示されていた。しかし、放射特性およびアンテナ放射パターンで図示された利得は、従来例から全ての実施例において図13に示されるような電磁結合型給電線を用いたループアンテナ素子を用いて得られたものであり、その同一条件で比較されている。
本発明によるループアンテナは、ループアンテナ素子と回路基板の表面との間の中央部分までの予め定められた位置に、ループアンテナ素子が形成される筒体の周囲でかつ筒体から間隔をもって導体部材、例えば導体リング、導体ピン、導体壁などを用いて、ループアンテナの中心軸を水平面に垂直に設置した場合、低仰角範囲の利得を容易に十分に得ることができる。従って、自動車のデジタルラジオ受信機だけでなく、水平面に対して低仰角範囲の電波が必要かつ不可欠な用途に適用できる。
ループアンテナの一構成例を斜視して示す図である。(従来例) 図1のループアンテナによるアンテナ放射パターンの一例を示した図である。 ループアンテナの従来例および全ての実施例それぞれに対応するアンテナ放射特性を、20度から60度まで5度間隔の利得値で示した図である。 ループアンテナの従来例および実施例1、4それぞれに対するTERにおけるアンテナ放射パターンの一例を重ね合わせて示した図である。 ループアンテナの実施構成の一形態を斜視により示した図である。(実施例1) 図1および図5それぞれのループアンテナによるLHCPにおけるアンテナ放射パターンの一例を重ね合わせて示した図である。 ループアンテナの実施構成の一形態を斜視により示した図である。(実施例2) 図1および図7それぞれのループアンテナによるLHCPにおけるアンテナ放射パターンの一例を重ね合わせて示した図である。 ループアンテナの実施構成の一形態を斜視により示した図である。(実施例3) 図1および図9それぞれのループアンテナによるLHCPにおけるアンテナ放射パターンの一例を重ね合わせて示した図である。 ループアンテナの実施構成の一形態を斜視により示した図である。(実施例4) 図1および図11それぞれのループアンテナによるLHCPにおけるアンテナ放射パターンの一例を重ね合わせて示した図である。 放射特性およびアンテナ放射パターンを実測した際の、実施例4の形態を、斜視(A)、寸法を併記した側面(B)、および寸法を併記した平面(C)により示した図である。
符号の説明
1 ループアンテナ
2 リング構成体
3 導体ピン
4 導体壁
10 ループアンテナ素子
11 筒体
12 給電線
13 回路基板
21 筒状絶縁体(ABS)
22 動態リング

Claims (5)

  1. 回路基板表面上に立設し、可撓性の絶縁部材を中心軸の回りに筒状に形成された筒体と該筒体の周面に沿って前記回路基板表面から距離を隔てて前記中心軸の回りに該中心軸に垂直な平面上でループ状に形成された導体よりなるループアンテナ素子とを有するループアンテナにおいて、前記ループアンテナ素子と前記回路基板表面との間の中央部までの予め定められた位置に、前記筒体の周囲でかつ前記筒体から間隔をもって設けられた導体部材を備えることを特徴とするループアンテナ。
  2. 請求項1に記載のループアンテナにおいて、更に前記筒体の周囲に間隙をもって形成される筒状の絶縁部材による筒状絶縁体を備え、前記導体部材は、前記筒状絶縁体の周面で、前記回路基板表面から前記ループアンテナ素子までの距離の中間位置でかつこれらに平行する平面上に形成される細長の導体リングであることを特徴とするループアンテナ。
  3. 請求項2に記載のループアンテナにおいて、更に、前記導体部材として、前記筒状絶縁体の周囲にそれぞれが等間隙をもって等間隔に位置し、前記回路基板表面から前記導体リングまでの距離を最大の高さとして立設する三本以上の導体ピンを備えることを特徴とするループアンテナ。
  4. 請求項1に記載のループアンテナにおいて、前記導体部材は、前記筒体の周囲で間隔をもって、前記回路基板表面上に筒状をなし、前記回路基板表面から前記ループアンテナ素子まで立設する導体壁であることを特徴とするループアンテナ。
  5. 請求項1に記載のループアンテナにおいて、更に前記筒体の周囲に間隙をもって形成される筒状の絶縁部材である筒状絶縁体を備え、前記導体部材は、前記筒状絶縁体の周面で、前記ループアンテナ素子が前記回路基板表面との間に有する距離の中間に位置しかつこれらに平行な平面上に形成される細長の導体リングと、前記筒状絶縁体の周囲で間隔を有し、前記回路基板表面上に筒状をなして立設する導体壁とで構成されることを特徴とするループアンテナ。

JP2003291084A 2003-08-11 2003-08-11 ループアンテナ Expired - Fee Related JP4171905B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003291084A JP4171905B2 (ja) 2003-08-11 2003-08-11 ループアンテナ
US10/874,908 US7053857B2 (en) 2003-08-11 2004-06-22 Loop antenna having better directivity in low range of angle of elevation

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003291084A JP4171905B2 (ja) 2003-08-11 2003-08-11 ループアンテナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005064775A true JP2005064775A (ja) 2005-03-10
JP4171905B2 JP4171905B2 (ja) 2008-10-29

Family

ID=34131626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003291084A Expired - Fee Related JP4171905B2 (ja) 2003-08-11 2003-08-11 ループアンテナ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7053857B2 (ja)
JP (1) JP4171905B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9065169B2 (en) 2013-06-25 2015-06-23 University Of New Hampshire High frequency magnetic field antenna
CN113644446B (zh) * 2021-08-31 2024-09-20 维沃移动通信有限公司 电子设备

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20010052882A1 (en) * 2000-06-02 2001-12-20 Mitsumi Electric Co. Ltd Helical antenna, method for manufacturing the helical antenna, and method for adjusting resonance frequency
US6462481B1 (en) * 2000-07-06 2002-10-08 Applied Materials Inc. Plasma reactor having a symmetric parallel conductor coil antenna
US6563468B2 (en) * 2001-04-27 2003-05-13 Tyco Electronics Logistics Ag Omni directional antenna with multiple polarizations
US6738650B1 (en) * 2000-11-28 2004-05-18 Motorola, Inc. Radiation shielding tri-band antenna adapted to provide dual band polarizations
US6559804B2 (en) * 2001-09-28 2003-05-06 Mitsumi Electric Co., Ltd. Electromagnetic coupling type four-point loop antenna

Also Published As

Publication number Publication date
JP4171905B2 (ja) 2008-10-29
US7053857B2 (en) 2006-05-30
US20050035922A1 (en) 2005-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8395561B2 (en) Dual polarization broadband antenna having with single pattern
JP4121424B2 (ja) 2偏波共用アンテナ
US9300047B2 (en) Antenna for reception of circularly polarized satellite radio signals
JP2004343531A (ja) 複合アンテナ
JP7168752B2 (ja) スロット付きパッチアンテナ
CN104037496A (zh) 一种全向圆极化天线
JP2022176279A (ja) 車載用アンテナ装置
JP4976511B2 (ja) 円偏波対応アンテナ
US6906683B2 (en) Circular polarized wave reception antenna
KR101288237B1 (ko) 원형 편파 및 선형 편파 수신을 위한 패치 안테나
JP4171905B2 (ja) ループアンテナ
KR100962321B1 (ko) 마이크로스트립 패치 타입의 안테나
JP4878024B2 (ja) アンテナ
JP2003347838A (ja) アンテナ装置
US11349218B2 (en) Antenna assembly having a helical antenna disposed on a flexible substrate wrapped around a tube structure
CA3127203C (en) Parasitic elements for antenna systems
JP3923329B2 (ja) 複合アンテナ
CN209948044U (zh) 一种卫星导航终端天线
JP4133695B2 (ja) 複合アンテナ
JP2004304621A (ja) アンテナ装置
JP4133665B2 (ja) 複合アンテナ
US20220285848A1 (en) Antenna Assembly Having a Helical Antenna Disposed on a Flexible Substrate Wrapped Around a Tube Structure
JP2006014152A (ja) 平面アンテナ
JP2018182722A (ja) アンテナ装置
KR100581442B1 (ko) 휴대 무선통신 장치용 안테나부

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070620

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070808

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080424

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080716

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080729

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140822

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees