JP2005062923A - プレカット加工管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】顧客からの注文情報を、ネットワークを介して最適のプレカット加工情報にして指定されたプレカット工場に出力し、確実なプレカット加工管理を実現する方法を提供する。
【解決手段】顧客からの木造建築物注文情報を、ネットワークを介してプレカット工場に加工情報として出力するプレカット加工管理方法であって、顧客からの注文情報を専用の注文シート及び建築図面情報とする注文情報入力ステップと、前記注文シートに基づいて注文項目別に登録するとともに、プレカット加工が実施可能なプレカット工場を指定する注文情報蓄積ステップと、前記注文項目の中のプレカット加工基本データと前記建築図面情報とを入力し、指定された前記プレカット工場に最適なプレカット加工情報を作成するCAD図面作成ステップと、指定された前記プレカット工場に対する特有の仕様情報及び前記プレカット加工情報をそれぞれ入力して建築材を加工するプレカットステップとを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】顧客からの木造建築物注文情報を、ネットワークを介してプレカット工場に加工情報として出力するプレカット加工管理方法であって、顧客からの注文情報を専用の注文シート及び建築図面情報とする注文情報入力ステップと、前記注文シートに基づいて注文項目別に登録するとともに、プレカット加工が実施可能なプレカット工場を指定する注文情報蓄積ステップと、前記注文項目の中のプレカット加工基本データと前記建築図面情報とを入力し、指定された前記プレカット工場に最適なプレカット加工情報を作成するCAD図面作成ステップと、指定された前記プレカット工場に対する特有の仕様情報及び前記プレカット加工情報をそれぞれ入力して建築材を加工するプレカットステップとを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顧客からの木造建築物注文情報を、ネットワークを介して指定されたプレカット工場に最適のプレカット加工情報として出力するプレカット加工管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のプレカット加工管理方法は、顧客からの注文情報を各営業担当者が独自の注文書に作成して会社に提出し、その注文書から必要な事項を選別して手書きで他の帳票に書き写し、書き写した情報に基づいてプレカット加工図面を作成していた。
【0003】
また、特開2003−50839号公報に開示されている建築用工程管理システムでは、建築物完成までに関する作業工程データと作業の進捗状況を示す工程管理データとがコンピュータに登録されて管理され、作業工程データと工程管理データとの比較結果によって作業工程の変更をすることが記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開2003−50839号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のプレカット加工管理方法にあっては、手作業によって注文情報の書き写しをするので、書き写すまでに時間がかかり、誤記があったり文字が不明確なために誤読されて間違った情報が伝達されることがあった。
【0006】
また、ネットワークを介して管理する方法であっても、従来の工程管理システムでは、工程の管理が主であって積極的に管理データを分析してプレカット加工情報としてプレカット工場に出力することはされていなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るプレカット加工管理方法は、顧客からの注文情報を専用の注文シート及び建築図面情報として入力する注文情報入力ステップと、前記注文シートに基づいて注文項目をサーバに登録するとともに、プレカット加工が実施可能なプレカット工場を指定する注文情報蓄積ステップと、前記注文項目の中のプレカット加工に必要とするプレカット加工基本データと前記建築図面情報とを入力して建築材のプレカット加工情報を作成するCAD図面作成ステップと、前記サーバで指定された前記プレカット工場に対する特有の仕様情報及び前記プレカット加工情報をそれぞれ入力して建築材を加工するプレカットステップとを備える。
【0008】
前記注文シートは、注文情報を記載する統一された共通の専用シートにすることができる。
【0009】
さらに、前記プレカット加工情報は、指定されたプレカット工場専用のプレカット加工図及び加工データにして出力することができる。
【0010】
このような本発明に係るプレカット加工管理方法によれば、発注情報を、指定したプレカット工場に対してそのプレカット工場に最適なプレカット加工情報として出力されるので、確実な情報が提供でき、間違いのないプレカット加工ができる。さらに、プレカット加工作業が停滞することもなく、作業能率が向上する。また、建築現場での工期の遅延がなくなり、建築の施工を予定通り行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るプレカット加工管理方法の実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1は、本発明に用いるネットワークの概要説明図である。
【0013】
図1において、注文情報入力ステップ1は注文情報蓄積ステップ2及びCAD図面作成ステップ3とそれぞれ電話回線で接続される。注文情報入力ステップ1は、プレカット加工を請け負う営業担当者と顧客である工務店との打ち合わせ結果を入力するステップであり、営業担当者が入力する。入力作業は、専用の注文シート101で行われ、営業担当者は、工務店との打ち合わせ結果を注文情報として、発注者名、受注者名、受注日、住所、建築場所、納期、日程、施行日、価格等の定められた数百の項目に分けて発注シート101に記入し、図示省略する端末機から入力する。
【0014】
一方、注文シート101に記載されない建築物設計図102は、建築図面情報として別途営業担当者からCAD図面作成ステップ3に出力される。
【0015】
注文情報蓄積ステップ2はサーバ201を備え、サーバ201には、注文シート101を基にした数百の注文情報を項目別に整理して登録する。サーバ201は、登録された注文項目の中から、所望の仕様に見合った建築材のプレカット加工が実施可能なプレカット工場を指定する。プレカット工場は自社工場や外部の工場等複数あり、工場によって加工機械をはじめ工場の大きさや倉庫等の設備、人員、所在地等、各プレカット工場が保有する能力・条件に相違があるが、指定したプレカット工場の能力・条件に見合った最適な情報をサーバ201から出力する。
【0016】
注文情報蓄積ステップ2とCAD図面作成ステップ3とはイントラネットの回線で接続される。尚、CAD図面作成ステップ3が遠隔地にあるときは、電話回線で接続される。
【0017】
CAD図面作成ステップ3はCADコンピュータ301を備え、プレカット加工基本データ及び建築物設計図102を入力して指定されたプレカット工場に見合った最適のプレカット加工情報を作成する。
【0018】
CADコンピュータ301は、サーバ201に登録された注文項目のうち、プレカット加工情報を作成する際に必要とするプレカット加工基本データを入力する。プレカット加工基本データには、たとえば材料、材質、寸法、組み立て法、価格等があり、指定されたプレカット工場の加工機械の能力・条件等の情報が含まれることは勿論である。
【0019】
一方、建築物設計図102は、建築物の外観図、見取図、建築材である柱等の寸法図、他の柱との接続部形状図、加工寸法図、加工時間等の建築物全体に関する図面が主となる。
【0020】
CADコンピュータ301では、プレカット加工基本データ及び建築物設計図102が入力されたことを確認すると、入力された情報を基に図面化したプレカット加工情報が作成される。プレカット加工情報は、プレカット加工図とプレカット加工データを含み、プレカット加工専用機で使用される情報である。
【0021】
注文情報蓄積ステップ2とプレカットステップ4、及びCAD図面作成ステップ3とプレカットステップ4とはそれぞれ電話回線で接続されている。
【0022】
プレカットステップ4は、建築木材の加工を可能とする複数のプレカット工場401、402、403、・・・、があり、その中で指定されたプレカット工場401のみに、プレカット加工データ及び建築に必要とする情報、並びにプレカット加工情報が入力される。プレカット工場401は独自の設備等を有するため、固有のプレカット加工情報が必要となるので、プレカット工場401では専用の仕様書で出力される。仕様書は、各プレカット工場401、402、403、・・・、によって出力される仕様書がそれぞれ異なるため、プレカット工場401で出力された仕様書は他のプレカット工場402、403、・・・、では使用できないので、CAD図面作成ステップ3では各プレカット工場401、402、403、・・・、別に仕様書の雛形が用意されている。
【0023】
仕様書を出力したプレカット工場401は、その仕様書に基づいて建築材料の発注を行い、プレカット加工情報に基づいて決められた工程、条件で柱等を加工する。
【0024】
図2は、顧客の注文情報をもとに、各ステップでの動作を示すフローチャートである。
【0025】
ここでは、工務店A1と営業担当者A2とが注文の打ち合わせをし、そこで決定された注文事項を、営業担当者A2が項目別に分けて指定された注文シート101に記入し、注文シート入力段階11において端末機から入力される。入力された注文情報はサーバ201に入力されて登録段階21になる。登録は、営業担当者A2が独自に保有する識別コードとパスワードによって行うことができるようになっており、決められた方法で入力操作を行う。
【0026】
サーバ201は、入力された注文項目に間違いがないかを確認し、注文項目に漏れや間違った情報が入力された場合は、登録段階21で不適切の判断がなされて再度見直すように指示が出され、注文シート入力段階11で見直される。注文項目が適切であった場合は、サーバ201に登録された情報から、プレカット加工を実施するプレカット工場401を決定する。プレカット工場401の決定は、納期、加工機械、設備、人員、価格等の総合的な条件をもとに判断する。
【0027】
一方、営業担当者A2は、顧客からの注文情報のうち、建築物設計図102を建築物設計図入力段階12において端末機から別途CADコンピュータ301に入力する。CADコンピュータ301は、図面到達確認段階31で建築物設計図102が入力されたことを確認すると共に、サーバ201で適切な登録がなされたことを確認する。プレカット工場指定段階22でプレカット工場が決定されるとプレカット加工基本データ出力段階23においてプレカット加工情報のための基データを作成する。
【0028】
建築物設計図102は、プレカット加工情報を作成するための基となる図面であるため、到達の遅延は加工工程や納期に大きな影響を与えるので、図面到達確認段階31での確認は重要である。図面が到達していない場合は、営業担当者A2に図面が未到達であるとの情報を送り、図面の手配を催促する。
【0029】
プレカット加工情報はCADによって作成されるプレカット加工図及び加工データであり、プレカット工場401に出力される。同時に、サーバ201からは加工工程、加工時間、納期、発送先等のプレカット加工に必要な情報をプレカット工場401に出力し、プレカット工場401では仕様書にして出力する。プレカット工場401は、プレカット加工確認段階42で加工が可能であれば受け入れを確認する。何らかの事情で受け入れできない場合は、プレカット工場指定段階22で他のプレカット工場402を指定し直し、また、プレカット加工基本データ出力段階23ではプレカット工場402に対する最適なプレカット加工基本データを作成し直して出力する。
【0030】
プレカット工場401では、サーバ201から入力されたプレカット加工に必要な情報とCADコンピュータ301から入力されたプレカット加工情報をもとに、建築材の発注をする。その後、プレカット加工段階43で納入された建築材のプレカット加工を施し、プレカット加工が終われば、加工後の建築材を仕様書の指示どおりに顧客の建築現場に発送する。
【0031】
上述した実施の形態は、工務店からの発注情報をもとにネットワークに入力したが、入力する注文情報は、建築物を購入する一般の顧客からの情報でもよい。
【0032】
また、注文情報蓄積ステップ2とCAD図面作成ステップ3とは、電話回線によって接続してもよい。
【0033】
CAD図面作成ステップ3で作成されたプレカット加工情報を、フロッピーデスクによってプレカット工場401に送り、情報を入力することもできる。
【0034】
また、サーバ201には、注文情報を入力したが、注文情報に限ることなくプレカット加工の進捗状況をフィードバックして入力し、進捗情報として蓄積してもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るプレカット加工管理方法によれば、発注情報を、指定したプレカット工場に対してそのプレカット工場に最適なプレカット加工情報として出力されるので、確実な情報が提供でき、間違いのないプレカット加工ができる。さらに、プレカット加工作業が停滞することもなく、作業能率が向上する。また、建築現場での工期の遅延がなくなり、建築の施工を予定通り行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の具体例であるプレカット加工管理方法を示す説明概略図である。
【図2】この発明の動作を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 注文受注情報ステップ
2 注文情報蓄積ステップ
3 CAD図面作成ステップ
4 プレカットステップ
101 注文シート
102 建築物設計図
201 サーバ
301 CAD加工図情報
401 プレカット工場
【発明の属する技術分野】
本発明は、顧客からの木造建築物注文情報を、ネットワークを介して指定されたプレカット工場に最適のプレカット加工情報として出力するプレカット加工管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のプレカット加工管理方法は、顧客からの注文情報を各営業担当者が独自の注文書に作成して会社に提出し、その注文書から必要な事項を選別して手書きで他の帳票に書き写し、書き写した情報に基づいてプレカット加工図面を作成していた。
【0003】
また、特開2003−50839号公報に開示されている建築用工程管理システムでは、建築物完成までに関する作業工程データと作業の進捗状況を示す工程管理データとがコンピュータに登録されて管理され、作業工程データと工程管理データとの比較結果によって作業工程の変更をすることが記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開2003−50839号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のプレカット加工管理方法にあっては、手作業によって注文情報の書き写しをするので、書き写すまでに時間がかかり、誤記があったり文字が不明確なために誤読されて間違った情報が伝達されることがあった。
【0006】
また、ネットワークを介して管理する方法であっても、従来の工程管理システムでは、工程の管理が主であって積極的に管理データを分析してプレカット加工情報としてプレカット工場に出力することはされていなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るプレカット加工管理方法は、顧客からの注文情報を専用の注文シート及び建築図面情報として入力する注文情報入力ステップと、前記注文シートに基づいて注文項目をサーバに登録するとともに、プレカット加工が実施可能なプレカット工場を指定する注文情報蓄積ステップと、前記注文項目の中のプレカット加工に必要とするプレカット加工基本データと前記建築図面情報とを入力して建築材のプレカット加工情報を作成するCAD図面作成ステップと、前記サーバで指定された前記プレカット工場に対する特有の仕様情報及び前記プレカット加工情報をそれぞれ入力して建築材を加工するプレカットステップとを備える。
【0008】
前記注文シートは、注文情報を記載する統一された共通の専用シートにすることができる。
【0009】
さらに、前記プレカット加工情報は、指定されたプレカット工場専用のプレカット加工図及び加工データにして出力することができる。
【0010】
このような本発明に係るプレカット加工管理方法によれば、発注情報を、指定したプレカット工場に対してそのプレカット工場に最適なプレカット加工情報として出力されるので、確実な情報が提供でき、間違いのないプレカット加工ができる。さらに、プレカット加工作業が停滞することもなく、作業能率が向上する。また、建築現場での工期の遅延がなくなり、建築の施工を予定通り行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るプレカット加工管理方法の実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1は、本発明に用いるネットワークの概要説明図である。
【0013】
図1において、注文情報入力ステップ1は注文情報蓄積ステップ2及びCAD図面作成ステップ3とそれぞれ電話回線で接続される。注文情報入力ステップ1は、プレカット加工を請け負う営業担当者と顧客である工務店との打ち合わせ結果を入力するステップであり、営業担当者が入力する。入力作業は、専用の注文シート101で行われ、営業担当者は、工務店との打ち合わせ結果を注文情報として、発注者名、受注者名、受注日、住所、建築場所、納期、日程、施行日、価格等の定められた数百の項目に分けて発注シート101に記入し、図示省略する端末機から入力する。
【0014】
一方、注文シート101に記載されない建築物設計図102は、建築図面情報として別途営業担当者からCAD図面作成ステップ3に出力される。
【0015】
注文情報蓄積ステップ2はサーバ201を備え、サーバ201には、注文シート101を基にした数百の注文情報を項目別に整理して登録する。サーバ201は、登録された注文項目の中から、所望の仕様に見合った建築材のプレカット加工が実施可能なプレカット工場を指定する。プレカット工場は自社工場や外部の工場等複数あり、工場によって加工機械をはじめ工場の大きさや倉庫等の設備、人員、所在地等、各プレカット工場が保有する能力・条件に相違があるが、指定したプレカット工場の能力・条件に見合った最適な情報をサーバ201から出力する。
【0016】
注文情報蓄積ステップ2とCAD図面作成ステップ3とはイントラネットの回線で接続される。尚、CAD図面作成ステップ3が遠隔地にあるときは、電話回線で接続される。
【0017】
CAD図面作成ステップ3はCADコンピュータ301を備え、プレカット加工基本データ及び建築物設計図102を入力して指定されたプレカット工場に見合った最適のプレカット加工情報を作成する。
【0018】
CADコンピュータ301は、サーバ201に登録された注文項目のうち、プレカット加工情報を作成する際に必要とするプレカット加工基本データを入力する。プレカット加工基本データには、たとえば材料、材質、寸法、組み立て法、価格等があり、指定されたプレカット工場の加工機械の能力・条件等の情報が含まれることは勿論である。
【0019】
一方、建築物設計図102は、建築物の外観図、見取図、建築材である柱等の寸法図、他の柱との接続部形状図、加工寸法図、加工時間等の建築物全体に関する図面が主となる。
【0020】
CADコンピュータ301では、プレカット加工基本データ及び建築物設計図102が入力されたことを確認すると、入力された情報を基に図面化したプレカット加工情報が作成される。プレカット加工情報は、プレカット加工図とプレカット加工データを含み、プレカット加工専用機で使用される情報である。
【0021】
注文情報蓄積ステップ2とプレカットステップ4、及びCAD図面作成ステップ3とプレカットステップ4とはそれぞれ電話回線で接続されている。
【0022】
プレカットステップ4は、建築木材の加工を可能とする複数のプレカット工場401、402、403、・・・、があり、その中で指定されたプレカット工場401のみに、プレカット加工データ及び建築に必要とする情報、並びにプレカット加工情報が入力される。プレカット工場401は独自の設備等を有するため、固有のプレカット加工情報が必要となるので、プレカット工場401では専用の仕様書で出力される。仕様書は、各プレカット工場401、402、403、・・・、によって出力される仕様書がそれぞれ異なるため、プレカット工場401で出力された仕様書は他のプレカット工場402、403、・・・、では使用できないので、CAD図面作成ステップ3では各プレカット工場401、402、403、・・・、別に仕様書の雛形が用意されている。
【0023】
仕様書を出力したプレカット工場401は、その仕様書に基づいて建築材料の発注を行い、プレカット加工情報に基づいて決められた工程、条件で柱等を加工する。
【0024】
図2は、顧客の注文情報をもとに、各ステップでの動作を示すフローチャートである。
【0025】
ここでは、工務店A1と営業担当者A2とが注文の打ち合わせをし、そこで決定された注文事項を、営業担当者A2が項目別に分けて指定された注文シート101に記入し、注文シート入力段階11において端末機から入力される。入力された注文情報はサーバ201に入力されて登録段階21になる。登録は、営業担当者A2が独自に保有する識別コードとパスワードによって行うことができるようになっており、決められた方法で入力操作を行う。
【0026】
サーバ201は、入力された注文項目に間違いがないかを確認し、注文項目に漏れや間違った情報が入力された場合は、登録段階21で不適切の判断がなされて再度見直すように指示が出され、注文シート入力段階11で見直される。注文項目が適切であった場合は、サーバ201に登録された情報から、プレカット加工を実施するプレカット工場401を決定する。プレカット工場401の決定は、納期、加工機械、設備、人員、価格等の総合的な条件をもとに判断する。
【0027】
一方、営業担当者A2は、顧客からの注文情報のうち、建築物設計図102を建築物設計図入力段階12において端末機から別途CADコンピュータ301に入力する。CADコンピュータ301は、図面到達確認段階31で建築物設計図102が入力されたことを確認すると共に、サーバ201で適切な登録がなされたことを確認する。プレカット工場指定段階22でプレカット工場が決定されるとプレカット加工基本データ出力段階23においてプレカット加工情報のための基データを作成する。
【0028】
建築物設計図102は、プレカット加工情報を作成するための基となる図面であるため、到達の遅延は加工工程や納期に大きな影響を与えるので、図面到達確認段階31での確認は重要である。図面が到達していない場合は、営業担当者A2に図面が未到達であるとの情報を送り、図面の手配を催促する。
【0029】
プレカット加工情報はCADによって作成されるプレカット加工図及び加工データであり、プレカット工場401に出力される。同時に、サーバ201からは加工工程、加工時間、納期、発送先等のプレカット加工に必要な情報をプレカット工場401に出力し、プレカット工場401では仕様書にして出力する。プレカット工場401は、プレカット加工確認段階42で加工が可能であれば受け入れを確認する。何らかの事情で受け入れできない場合は、プレカット工場指定段階22で他のプレカット工場402を指定し直し、また、プレカット加工基本データ出力段階23ではプレカット工場402に対する最適なプレカット加工基本データを作成し直して出力する。
【0030】
プレカット工場401では、サーバ201から入力されたプレカット加工に必要な情報とCADコンピュータ301から入力されたプレカット加工情報をもとに、建築材の発注をする。その後、プレカット加工段階43で納入された建築材のプレカット加工を施し、プレカット加工が終われば、加工後の建築材を仕様書の指示どおりに顧客の建築現場に発送する。
【0031】
上述した実施の形態は、工務店からの発注情報をもとにネットワークに入力したが、入力する注文情報は、建築物を購入する一般の顧客からの情報でもよい。
【0032】
また、注文情報蓄積ステップ2とCAD図面作成ステップ3とは、電話回線によって接続してもよい。
【0033】
CAD図面作成ステップ3で作成されたプレカット加工情報を、フロッピーデスクによってプレカット工場401に送り、情報を入力することもできる。
【0034】
また、サーバ201には、注文情報を入力したが、注文情報に限ることなくプレカット加工の進捗状況をフィードバックして入力し、進捗情報として蓄積してもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るプレカット加工管理方法によれば、発注情報を、指定したプレカット工場に対してそのプレカット工場に最適なプレカット加工情報として出力されるので、確実な情報が提供でき、間違いのないプレカット加工ができる。さらに、プレカット加工作業が停滞することもなく、作業能率が向上する。また、建築現場での工期の遅延がなくなり、建築の施工を予定通り行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の具体例であるプレカット加工管理方法を示す説明概略図である。
【図2】この発明の動作を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 注文受注情報ステップ
2 注文情報蓄積ステップ
3 CAD図面作成ステップ
4 プレカットステップ
101 注文シート
102 建築物設計図
201 サーバ
301 CAD加工図情報
401 プレカット工場
Claims (3)
- 顧客からの木造建築物注文情報を、ネットワークを介してプレカット工場に加工情報として出力するプレカット加工管理方法であって、
顧客からの注文情報を専用の注文シート及び建築図面情報として入力する注文情報入力ステップと、
前記注文シートに基づいて注文項目をサーバに登録するとともに、プレカット加工が実施可能なプレカット工場を指定する注文情報蓄積ステップと、
前記注文項目の中のプレカット加工に必要とするプレカット加工基本データと前記建築図面情報とを入力して建築材のプレカット加工情報を作成するCAD図面作成ステップと、
前記サーバで指定された前記プレカット工場に対する特有の仕様情報及び前記プレカット加工情報をそれぞれ入力して建築材を加工するプレカットステップと、
を備えるプレカット加工管理方法。 - 前記注文シートは、注文情報を記載する統一された共通の専用シートである請求項1記載のプレカット加工管理方法。
- 前記プレカット加工情報は、指定する前記プレカット工場専用のプレカット加工図及び加工データである請求項1記載のプレカット加工管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003206871A JP2005062923A (ja) | 2003-08-08 | 2003-08-08 | プレカット加工管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003206871A JP2005062923A (ja) | 2003-08-08 | 2003-08-08 | プレカット加工管理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005062923A true JP2005062923A (ja) | 2005-03-10 |
Family
ID=34363573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003206871A Pending JP2005062923A (ja) | 2003-08-08 | 2003-08-08 | プレカット加工管理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005062923A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010244155A (ja) * | 2009-04-02 | 2010-10-28 | Shin Nikkei Co Ltd | 防犯センサ付きサッシの発注・受注・納品システム |
JP2010272041A (ja) * | 2009-05-25 | 2010-12-02 | Toa Engineering Co Ltd | 木材プレカット業務の一元管理システム |
-
2003
- 2003-08-08 JP JP2003206871A patent/JP2005062923A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010244155A (ja) * | 2009-04-02 | 2010-10-28 | Shin Nikkei Co Ltd | 防犯センサ付きサッシの発注・受注・納品システム |
JP2010272041A (ja) * | 2009-05-25 | 2010-12-02 | Toa Engineering Co Ltd | 木材プレカット業務の一元管理システム |
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