JP2005062251A - ホログラム再生方法及びホログラム再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ホログラムの再生像に対するスペックルの発生を軽減し、且つ、ホログラムを記録再生するためのシステムの簡素化を図り、該システムの小型化を可能にするホログラム再生装置を提供する。
【解決手段】レーザ光を照射するレーザ照射部1を備え、物体100のホログラムが記録された記録材料101に対して、上記レーザ照射部1からレーザ光を照射して、ホログラムを再生するホログラム再生装置であって、上記レーザ照射部1は、レーザ11に供給する直流電流に、高周波電流を重畳する高周波重畳回路12を有する。これにより、再生時にレーザ11から記録材料101に向かって出射されるレーザ光の可干渉性を、シングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低減させる。
【選択図】 図1
【解決手段】レーザ光を照射するレーザ照射部1を備え、物体100のホログラムが記録された記録材料101に対して、上記レーザ照射部1からレーザ光を照射して、ホログラムを再生するホログラム再生装置であって、上記レーザ照射部1は、レーザ11に供給する直流電流に、高周波電流を重畳する高周波重畳回路12を有する。これにより、再生時にレーザ11から記録材料101に向かって出射されるレーザ光の可干渉性を、シングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低減させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホログラム再生方法及びホログラム再生装置に関し、特に、ホログラムが記録された記録材料に対して、レーザ光を再生参照光として照射し、ホログラムを再生するホログラム再生方法及びホログラム再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ホログラム記録再生のしくみの一例について、図6を参照しながら以下に説明する。この図で示したホログラムは、リップマンホログラムと呼ばれるものである。
【0003】
ホログラムを記録材料に記録する場合、記録材料の一方側から物体光を照射し、該記録材料の他方側から参照光を照射する。これにより、記録材料には、物体のホログラムに対応した干渉縞が記録される。
【0004】
また、記録材料に記録されたホログラムを再生する場合、記録材料の干渉縞の記録面側にホログラムの再生照明光を、記録時の参照光と同一波長で同一方向から照射すると元の物体の位置に虚像としてホログラムが再生される。
【0005】
続いて、一般的なホログラム記録再生機構について、図7を参照しながら以下に説明する。
【0006】
始めに、レーザから出射した光は、ビームスプリッタ(BS)で2方向に分配される。
【0007】
分配された一方の光は、ミラー(M2)で反射された後、対物レンズで拡大され、物体(O)に照射される。照射された光は、物体表面の各点で反射し、記録材料(H1)に入射する。これを物体光と称する。
【0008】
分配された他方の光は、ミラー(M1)で反射された後、対物レンズで拡大され、さらにコリメートレンズ(CL1)で並行光に収束され、記録材料(H1)に入射する。これを参照光と称する。
【0009】
従って、記録材料(H1)には、二つの光(物体光と参照光)が重ねて記録(露光)される。このとき、記録材料の記録部分で光の干渉が発生し、記録材料には干渉縞として記録される。この干渉縞は、1ミリメートル当たり、数千本の密度である。こうして露光された記録材料を現像処理したものがホログラムである。
【0010】
ところで、レーザ光のような可干渉性の高い光でホログラムを再生すると、スペックルパターンが発生する為、再生像の品位低下を招く問題が有る。具体的には、再生像にギラつき感が有り、不快感を与える。なお、スペックルパターンとは、粗面に可干渉性の高いレーザ光を照射すると、物体表面の凹凸によって光が干渉しあい、光強度の分布が一様で無くなる現象をいう。
【0011】
そこで、特許文献1には、レーザ光源からの光束を、光束の断面内各部における位相がランダムとなるように位相変調させる位相変調素子により空間コヒーレンスを下げて、再生参照光として使用し、ホログラムの再生像に対するスペックルの発生を防止する技術が開示されている。
【0012】
【特許文献1】
特開平7−77924号公報(1995年3月20日公開)
【0013】
【特許文献2】
特開平6−45683号公報(1994年2月18日公開)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、スペックルパターンの軽減のために、レーザ光源の光束の位相変調を行なうのは、ホログラムの再生時のみであり、ホログラムの記録時には行なわない。
【0015】
従って、特許文献1のように、レーザ光源の光束の位相変調を行なうために設けられた位相変調素子は、ホログラムの記録時に、レーザ光源からの光束に影響を与えないように、レーザ光源と記録材料との間の光路から外れた位置に移動させる必要がある。このため、位相変調素子を移動させる移動手段を別途設ける必要があるので、ホログラムを記録再生するためのシステムが複雑化し、システムの小型化を困難にするという問題が生じる。
【0016】
本発明は、上記の課題を鑑みなされたものであって、その目的は、ホログラムの再生像の品位を向上させると共に、ホログラムを記録再生するためのシステムの小型化を可能にするホログラム再生方法及びホログラム再生装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明のホログラム再生方法は、上記の課題を解決するために、ホログラムが記録された記録材料の記録面に、レーザ光を再生参照光として照射し、ホログラムを再生するホログラム再生方法において、上記レーザ光に、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を使用することを特徴としている。
【0018】
上記の構成によれば、レーザ光に、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を使用することで、シングルモードのレーザ光でホログラムを再生した場合に比べて、ホログラムの再生像に対するスペックルパターンを軽減することができる。
【0019】
これにより、ホログラムの再生像の品位向上を図ることができる。
【0020】
ここで、ホログラムの再生像のスペックパターンを軽減するためには、レーザ光源から照射されるレーザ光の可干渉性を、シングルモードの可干渉性を1とした場合、概ね0.9に低減させればよい。
【0021】
上記レーザ光の可干渉性を低減させるためには、例えば、レーザ光を照射するレーザ光源に供給する直流電流に、高周波電流を重畳することが考えられる。
【0022】
この場合、レーザ光源から出射されるレーザ光自体が、シングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低いレーザ光(スペックルパターンを軽減するためのレーザ光)となっているので、従来のように、レーザ光源から出射されたレーザ光に対して外部手段(位相変調素子等)により位相変調し、スペックルパターンを軽減させる場合に比べて、ホログラムを再生するためのシステムの簡素化を図ることができ、この結果、該システムの小型化を可能にする。
【0023】
また、レーザ光の可干渉性を低減させるためには、レーザ光を照射するレーザ光源に、可視光を照射する自励発振型レーザ光源を使用することも考えられる。
【0024】
この場合においても、レーザ光源から出射されるレーザ光自体が、シングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低いレーザ光(スペックルパターンを軽減するためのレーザ光)となっているので、従来のように、レーザ光源から出射されたレーザ光に対して外部手段(位相変調素子等)により位相変調し、スペックルパターンを軽減させる場合に比べて、ホログラムを再生するためのシステムの簡素化を図ることができ、この結果、該システムの小型化を可能にする。
【0025】
また、上記記録材料にカラー画像のホログラムが記録されたときには、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低い、赤、緑、青色のレーザ光を使用すればよい。
【0026】
この場合、カラー画像のホログラムの再生像に対するスペックルパターンが軽減されるので、カラー画像のホログラムの再生像の品位を向上させることができる。
【0027】
上記記録材料にn(nは1以上の整数)コマ分の動画像のホログラムが記録されたときには、上記記録材料の記録面に、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光をコマ毎に順次照射するようにすればよい。
【0028】
この場合、動画像のホログラムの再生像に対するスペックルパターンが軽減されているので、動画像のホログラムの再生像の品位を向上させることができる。
【0029】
本発明のホログラム再生装置は、上記の課題を解決するために、レーザ光を照射するレーザ照射手段を備え、ホログラムが記録された記録材料の記録面に、上記レーザ照射手段からレーザ光を再生参照光として照射し、ホログラムを再生するホログラム再生装置において、上記レーザ照射手段は、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を照射することを特徴としている。
【0030】
上記の構成によれば、レーザ照射手段は、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を照射するようになっているので、再生時にレーザ照射手段から出射されるレーザ光の可干渉性は、シングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低くなっている。
【0031】
これにより、シングルモードのレーザ光を再生参照光として使用した場合の再生像に比べて、スペックルパターンを軽減することができ、この結果、ホログラムの再生像の品位を向上させることができる。
【0032】
しかも、スペックルパターンの軽減のために、レーザ照射手段自身が、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を照射するようになっているので、従来のように、レーザ光源から照射されたレーザ光に対して、位相変調を行なってスペックルパターンを軽減する場合のように、レーザ光源と記録材料との間の光路上に位相変調素子を別途配置する必要がなくなる。
【0033】
しかも、位相変調素子等のレーザ光源と記録材料との間の光路上に配置される別部材を設ける必要がないので、ホログラムを再生するためのシステムの簡素化を可能にし、その結果、システムの小型化を可能にすることができる。
【0034】
シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を照射する構成として、以下のような構成が考えられる。
【0035】
すなわち、上記レーザ照射手段は、レーザ光を照射するレーザ光源に供給する直流電流に、高周波電流を重畳する高周波重畳回路を備えていてもよい。
【0036】
この場合、レーザ光源から可干渉性がシングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低いレーザ光を出射することができるので、レーザ光源から出射されたレーザ光に対して外部手段(位相変調素子等)により可干渉性を低減させる場合に比べて、ホログラムを再生するためのシステムの簡素化を図ることができる。
【0037】
また、上記レーザ照射手段は、上記レーザ光を照射するレーザ光源として、可視光を照射する自励発振型レーザ光源を有してもよい。
【0038】
この場合においても、レーザ光源から出射されるレーザ光自体が、シングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低いレーザ光(スペックルパターンを軽減するためのレーザ光)となっているので、従来のように、レーザ光源から出射されたレーザ光に対して外部手段(位相変調素子等)により位相変調し、スペックルパターンを軽減させる場合に比べて、ホログラムを再生するためのシステムの簡素化を図ることができ、この結果、該システムの小型化を可能にする。
【0039】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について説明すれば、以下の通りである。
【0040】
本実施の形態に係るホログラム再生装置は、図1に示すように、レーザ光を照射するレーザ照射手段としてのレーザ照射部1と、該レーザ照射部1から照射されたレーザ光を拡大する対物レンズユニット2とを有し、該対物レンズユニット2によって拡大されたレーザ光を再生参照光として記録材料101に照射し、該記録材料101に記録された物体100のホログラムを再生するようになっている。
【0041】
上記レーザ照射部1は、レーザ光源としてのレーザダイオード(以下、レーザと称する)11、高周波重畳回路(可干渉性低減回路)12、直流電源13を備えており、該直流電源13から供給されるレーザ駆動用電流を、高周波重畳回路12を通して、該レーザ11に供給するようになっている。
【0042】
上記高周波重畳回路12は、レーザ11の発振モードをシングルモードからマルチモード化するために、直流電源13からのレーザ駆動電流に数百MHzの高周波電流を重畳するようになっている。これにより、レーザ11から出射されるレーザ光は、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光となる。
【0043】
上記高周波重畳回路12によって高周波電流が重畳されたレーザ駆動用の電流をレーザ11に供給したところ、一例として、周波数が、400〜450MHz、変調度が、中心波長で90%程度のレーザ光をレーザ11から出射することができる。このレーザ光は、シングルモードのレーザ光源から出射されるレーザ光に比較して可干渉性が低い為、再生参照光として利用すれば、スペックルパターンが軽減出来、ホログラムの再生像の品位を向上することができるという効果を奏する。
【0044】
上記レーザ光の可干渉性は、シングルモードのレーザ光の可干渉性を1としたときに概ね0.9まで低減させれば、ホログラムの再生像のスペックルパターンを軽減することができる。
【0045】
なお、本実施の形態にかかるホログラム再生装置は、ホログラム記録再生装置に適用することも可能である。この場合、ホログラムの記録時には、干渉縞の記録が目的であるので、直流電源13からのレーザ駆動電流に対して高周波電流を重畳しないように、高周波重畳回路12を駆動制御するようにすればよい。例えば、高周波重畳回路12内にスイッチング素子(トランジスタ等)を設け、ホログラムの再生時には、該スイッチング素子をON状態にし、レーザ駆動電流に高周波電流を重畳するようにし、ホログラムの記録時には、該スイッチング素子をOFF状態にし、レーザ駆動電流をそのままレーザ11に供給するようにする。
【0046】
このように、本発明のホログラム再生装置をホログラム記録再生装置に使用した場合、高周波重畳回路12内のスイッチング素子のON/OFFの切替だけでホログラムの再生時と記録時とを切り替えることができる。これにより、従来のように、ホログラムの再生時と記録時とを切り替えるために、位相変調素子を移動させる移動手段等の可動部を設ける必要がないので、ホログラムの記録再生を行なうシステムの構成の簡素化を可能にし、さらに、可動部の存在に起因する信頼性の低下を防止することができる。
【0047】
しかも、従来のように、位相変調素子をレーザ光源と記録材料との間の光路上に配置しなくてもよいので、ホログラムの記録再生を行なうシステムの小型化を図ることができる。
【0048】
上記高周波重畳回路12は、例えば、図2に示すように、APCドライバ21、EMCフィルタ22、発振回路23、整合回路24を備えることによって、直流電源13からのレーザ駆動電流に対して高周波電流を重畳するようになっている。
【0049】
ここでは、シングルモードのレーザ光の可干渉性を1としたときに、レーザ11から出射されるレーザ光の可干渉性を概ね0.9になるように高周波電流を調整して、レーザ駆動電流に重畳させている。
【0050】
なお、高周波電流の周波数等の種々のパラメータを調整することで、レーザ11から出射されるレーザ光の可干渉性の低減の割合を制御することができる。
【0051】
また、レーザ11から出射されるレーザ光の可干渉性を低減させる方法として、上記では、レーザ11を駆動するレーザ駆動電流に高周波電流を重畳する方法を採用しているが、これに限定されるものではなく、レーザ光の可干渉性を低減できる方法であれば、何れの方法を採用してもよい。
【0052】
例えば、レーザ照射手段として、可視光(例えば、赤色(波長654nm))のレーザ光を照射する自励発振型レーザを使用してもよい。
【0053】
自励発振型レーザは、例えば、図3に示すように、APCドライバ21のみを有する構成となっている。このため、図2に示す高周波重畳回路12の場合よりも、レーザ照射部1を簡素な構成にすることができる。
【0054】
例えば、上記自励発振型レーザに使用するレーザダイオードとしては、特開平6−45683号公報(1994年2月18日公開)に開示されている半導体レーザ素子が好適に用いることができる。
【0055】
このように、上述した自励発振型レーザから照射されるレーザ光を再生参照光として利用しても、ホログラムの再生像のスペックルパターンを軽減することができ、再生像の品位を向上させることができる。
【0056】
上記の説明では、ホログラム画像の色については規定していないが、本発明はカラーのホログラムが記録材料に記録された場合について適用可能である。
【0057】
カラーのホログラム記録再生について、図4を参照しながら以下に説明する。図4は、ホログラムの記録再生を模式的に示した図である。
【0058】
ホログラムの記録時には、加法混色によってカラー画像を記録材料に記録する。すなわち、赤色用のレーザ照射部31R、緑色用のレーザ照射部31G、青色用のレーザ照射部31Bのそれぞれから出射される、赤、緑、青の3本のレーザ光でそれぞれの成分のホログラムを1枚の記録材料に記録する。
【0059】
ホログラムの再生時には、記録時と同じ3本のレーザ光で再生することで、それぞれの成分の像が重なり、カラーのホログラムとして再生される。
【0060】
ここで、レーザ照射部31R、31G、31Bを、図1に示すレーザ照射部1と同じ構成にすることで、ホログラム再生時において、スペックルパターンを軽減でき、再生像の品位を向上させることができる。
【0061】
また、記録材料に、ホログラムの動画が記録された場合であっても、本発明を適用することで、再生像(動画)の品位を向上させることができる。
【0062】
ホログラムの動画記録再生について、図5を参照しながら以下に説明する。図5は、ホログラムの動作記録再生システムを模式的に示した図である。
【0063】
上記システムは、原画を表示するLCDパネルと記録材との間にスリットが設けられた構造となっている。
【0064】
上記LCDパネルには、原画である物体を記録するためのn台のカメラが並列に接続されている。これらカメラは、原画のnコマ分を記録するためのものであり、スイッチング素子により順次切り替えられ、LCDパネルに1コマ分ずつの原画を転送するようになっている。これにより、LCDパネルには、nコマ分を1画面とする原画が表示される。
【0065】
上記スリットは、LCDパネルと記録材料との間を、nコマ分、原画に同期して移動するようになっており、該スリットを通過した物体光により、記録材に、1画面分ずつ記録する。このとき、同時に、記録材料には、参照光が照射される。
【0066】
上記記録材料では、nコマ分の画像を縦長短冊状にホログラフィック記録し、1画面分としている。
【0067】
このようにして、nコマ分のホログラム画像が記録された記録材料に対して、図1に示すようなホログラム再生装置を用いて、レーザ光を再生参照光として照射すれば、スペックルパターンが軽減されたホログラム動画像を再生することができる。
【0068】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0069】
【発明の効果】
本発明のホログラム再生方法は、以上のように、ホログラムが記録された記録材料の記録面に、レーザ光を再生参照光として照射し、ホログラムを再生するホログラム再生方法において、上記レーザ光に、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を使用する構成である。
【0070】
それゆえ、レーザ光に、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を使用することで、シングルモードのレーザ光でホログラムを再生した場合に比べて、ホログラムの再生像に対するスペックルパターンを軽減することができる。
【0071】
これにより、ホログラムの再生像の品位向上を図ることができるという効果を奏する。
【0072】
上記レーザ光の可干渉性を低減させるためには、例えば、レーザ光を照射するレーザ光源に供給する直流電流に、高周波電流を重畳することが考えられる。
【0073】
この場合、レーザ光源から出射されるレーザ光自体が、シングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低いレーザ光(スペックルパターンを軽減するためのレーザ光)となっているので、従来のように、レーザ光源から出射されたレーザ光に対して外部手段(位相変調素子等)により位相変調し、スペックルパターンを軽減させる場合に比べて、ホログラムを再生するためのシステムの簡素化を図ることができ、この結果、該システムの小型化を可能にできるという効果を奏する。
【0074】
また、レーザ光の可干渉性を低減させるためには、レーザ光を照射するレーザ光源に、可視光を照射する自励発振型レーザ光源を使用することも考えられる。
【0075】
この場合においても、レーザ光源から出射されるレーザ光自体が、シングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低いレーザ光(スペックルパターンを軽減するためのレーザ光)となっているので、従来のように、レーザ光源から出射されたレーザ光に対して外部手段(位相変調素子等)により位相変調し、スペックルパターンを軽減させる場合に比べて、ホログラムを再生するためのシステムの簡素化を図ることができ、この結果、該システムの小型化を可能にできるという効果を奏する。
【0076】
また、上記記録材料にカラー画像のホログラムが記録されたときには、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低い、赤、緑、青色のレーザ光を使用すればよい。
【0077】
この場合、カラー画像のホログラムの再生像に対するスペックルパターンが軽減されるので、カラー画像のホログラムの再生像の品位を向上させることができるという効果を奏する。
【0078】
上記記録材料にn(nは1以上の整数)コマ分の動画像のホログラムが記録されたときには、上記記録材料の記録面に、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光をコマ毎に順次照射するようにすればよい。
【0079】
この場合、動画像のホログラムの再生像に対するスペックルパターンが軽減されているので、動画像のホログラムの再生像の品位を向上させることができるという効果を奏する。
【0080】
本発明のホログラム再生装置は、以上のように、レーザ光を照射するレーザ照射手段を備え、ホログラムが記録された記録材料の記録面に、上記レーザ照射手段からレーザ光を再生参照光として照射し、ホログラムを再生するホログラム再生装置において、上記レーザ照射手段は、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を照射する構成である。
【0081】
それゆえ、レーザ照射手段は、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を照射するようになっているので、再生時にレーザ照射手段から出射されるレーザ光の可干渉性は、シングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低くなっている。
【0082】
これにより、シングルモードのレーザ光を再生参照光として使用した場合の再生像に比べて、スペックルパターンを軽減することができ、この結果、ホログラムの再生像の品位を向上させることができる。
【0083】
しかも、スペックルパターンの軽減のために、レーザ照射手段自身が、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を照射するようになっているので、従来のように、レーザ光源から照射されたレーザ光に対して、位相変調を行なってスペックルパターンを軽減する場合のように、レーザ光源と記録材料との間の光路上に位相変調素子を別途配置する必要がなくなる。
【0084】
さらに、位相変調素子等のレーザ光源と記録材料との間の光路上に配置される別部材を設ける必要がないので、ホログラムを再生するためのシステムの簡素化を可能にし、その結果、システムの小型化を可能にすることができるという効果を奏する。
【0085】
シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を照射する構成として、以下のような構成が考えられる。
【0086】
すなわち、上記レーザ照射手段は、レーザ光を照射するレーザ光源に供給する直流電流に、高周波電流を重畳する高周波重畳回路を備えていてもよい。
【0087】
この場合、レーザ光源から可干渉性がシングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低いレーザ光を出射することができるので、レーザ光源から出射されたレーザ光に対して外部手段(位相変調素子等)により可干渉性を低減させる場合に比べて、ホログラムを再生するためのシステムの簡素化を図ることができるという効果を奏する。
【0088】
また、上記レーザ照射手段は、上記レーザ光を照射するレーザ光源として、可視光を照射する自励発振型レーザ光源を有してもよい。
【0089】
この場合においても、レーザ光源から出射されるレーザ光自体が、シングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低いレーザ光(スペックルパターンを軽減するためのレーザ光)となっているので、従来のように、レーザ光源から出射されたレーザ光に対して外部手段(位相変調素子等)により位相変調し、スペックルパターンを軽減させる場合に比べて、ホログラムを再生するためのシステムの簡素化を図ることができ、この結果、該システムの小型化を可能にするという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホログラム再生装置の概略構成図である。
【図2】高周波重畳回路の一例を示す概略ブロック図である。
【図3】自励発振型レーザの一例を示す概略ブロック図である。
【図4】カラー画像のホログラムの記録再生を説明する図である。
【図5】動画像のホログラムの記録再生を説明する図である。
【図6】リップマンホログラムの一例を示し、(a)はホログラムの記録時を示す図であり、(b)はホログラムの再生時を示す図である。
【図7】一般的な、ホログラムの記録再生システムの概略構成図である。
【符号の説明】
1 レーザ照射部(レーザ照射手段)
2 対物レンズユニット
11 レーザ(レーザ光源)
12 高周波重畳回路(可干渉性低減回路)
13 直流電源
21 APCドライバ
22 EMCフィルタ
23 発振回路
24 整合回路
31B レーザ照射部(レーザ照射手段)
31G レーザ照射部(レーザ照射手段)
31R レーザ照射部(レーザ照射手段)
100 物体
101 記録材料
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホログラム再生方法及びホログラム再生装置に関し、特に、ホログラムが記録された記録材料に対して、レーザ光を再生参照光として照射し、ホログラムを再生するホログラム再生方法及びホログラム再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ホログラム記録再生のしくみの一例について、図6を参照しながら以下に説明する。この図で示したホログラムは、リップマンホログラムと呼ばれるものである。
【0003】
ホログラムを記録材料に記録する場合、記録材料の一方側から物体光を照射し、該記録材料の他方側から参照光を照射する。これにより、記録材料には、物体のホログラムに対応した干渉縞が記録される。
【0004】
また、記録材料に記録されたホログラムを再生する場合、記録材料の干渉縞の記録面側にホログラムの再生照明光を、記録時の参照光と同一波長で同一方向から照射すると元の物体の位置に虚像としてホログラムが再生される。
【0005】
続いて、一般的なホログラム記録再生機構について、図7を参照しながら以下に説明する。
【0006】
始めに、レーザから出射した光は、ビームスプリッタ(BS)で2方向に分配される。
【0007】
分配された一方の光は、ミラー(M2)で反射された後、対物レンズで拡大され、物体(O)に照射される。照射された光は、物体表面の各点で反射し、記録材料(H1)に入射する。これを物体光と称する。
【0008】
分配された他方の光は、ミラー(M1)で反射された後、対物レンズで拡大され、さらにコリメートレンズ(CL1)で並行光に収束され、記録材料(H1)に入射する。これを参照光と称する。
【0009】
従って、記録材料(H1)には、二つの光(物体光と参照光)が重ねて記録(露光)される。このとき、記録材料の記録部分で光の干渉が発生し、記録材料には干渉縞として記録される。この干渉縞は、1ミリメートル当たり、数千本の密度である。こうして露光された記録材料を現像処理したものがホログラムである。
【0010】
ところで、レーザ光のような可干渉性の高い光でホログラムを再生すると、スペックルパターンが発生する為、再生像の品位低下を招く問題が有る。具体的には、再生像にギラつき感が有り、不快感を与える。なお、スペックルパターンとは、粗面に可干渉性の高いレーザ光を照射すると、物体表面の凹凸によって光が干渉しあい、光強度の分布が一様で無くなる現象をいう。
【0011】
そこで、特許文献1には、レーザ光源からの光束を、光束の断面内各部における位相がランダムとなるように位相変調させる位相変調素子により空間コヒーレンスを下げて、再生参照光として使用し、ホログラムの再生像に対するスペックルの発生を防止する技術が開示されている。
【0012】
【特許文献1】
特開平7−77924号公報(1995年3月20日公開)
【0013】
【特許文献2】
特開平6−45683号公報(1994年2月18日公開)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、スペックルパターンの軽減のために、レーザ光源の光束の位相変調を行なうのは、ホログラムの再生時のみであり、ホログラムの記録時には行なわない。
【0015】
従って、特許文献1のように、レーザ光源の光束の位相変調を行なうために設けられた位相変調素子は、ホログラムの記録時に、レーザ光源からの光束に影響を与えないように、レーザ光源と記録材料との間の光路から外れた位置に移動させる必要がある。このため、位相変調素子を移動させる移動手段を別途設ける必要があるので、ホログラムを記録再生するためのシステムが複雑化し、システムの小型化を困難にするという問題が生じる。
【0016】
本発明は、上記の課題を鑑みなされたものであって、その目的は、ホログラムの再生像の品位を向上させると共に、ホログラムを記録再生するためのシステムの小型化を可能にするホログラム再生方法及びホログラム再生装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明のホログラム再生方法は、上記の課題を解決するために、ホログラムが記録された記録材料の記録面に、レーザ光を再生参照光として照射し、ホログラムを再生するホログラム再生方法において、上記レーザ光に、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を使用することを特徴としている。
【0018】
上記の構成によれば、レーザ光に、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を使用することで、シングルモードのレーザ光でホログラムを再生した場合に比べて、ホログラムの再生像に対するスペックルパターンを軽減することができる。
【0019】
これにより、ホログラムの再生像の品位向上を図ることができる。
【0020】
ここで、ホログラムの再生像のスペックパターンを軽減するためには、レーザ光源から照射されるレーザ光の可干渉性を、シングルモードの可干渉性を1とした場合、概ね0.9に低減させればよい。
【0021】
上記レーザ光の可干渉性を低減させるためには、例えば、レーザ光を照射するレーザ光源に供給する直流電流に、高周波電流を重畳することが考えられる。
【0022】
この場合、レーザ光源から出射されるレーザ光自体が、シングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低いレーザ光(スペックルパターンを軽減するためのレーザ光)となっているので、従来のように、レーザ光源から出射されたレーザ光に対して外部手段(位相変調素子等)により位相変調し、スペックルパターンを軽減させる場合に比べて、ホログラムを再生するためのシステムの簡素化を図ることができ、この結果、該システムの小型化を可能にする。
【0023】
また、レーザ光の可干渉性を低減させるためには、レーザ光を照射するレーザ光源に、可視光を照射する自励発振型レーザ光源を使用することも考えられる。
【0024】
この場合においても、レーザ光源から出射されるレーザ光自体が、シングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低いレーザ光(スペックルパターンを軽減するためのレーザ光)となっているので、従来のように、レーザ光源から出射されたレーザ光に対して外部手段(位相変調素子等)により位相変調し、スペックルパターンを軽減させる場合に比べて、ホログラムを再生するためのシステムの簡素化を図ることができ、この結果、該システムの小型化を可能にする。
【0025】
また、上記記録材料にカラー画像のホログラムが記録されたときには、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低い、赤、緑、青色のレーザ光を使用すればよい。
【0026】
この場合、カラー画像のホログラムの再生像に対するスペックルパターンが軽減されるので、カラー画像のホログラムの再生像の品位を向上させることができる。
【0027】
上記記録材料にn(nは1以上の整数)コマ分の動画像のホログラムが記録されたときには、上記記録材料の記録面に、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光をコマ毎に順次照射するようにすればよい。
【0028】
この場合、動画像のホログラムの再生像に対するスペックルパターンが軽減されているので、動画像のホログラムの再生像の品位を向上させることができる。
【0029】
本発明のホログラム再生装置は、上記の課題を解決するために、レーザ光を照射するレーザ照射手段を備え、ホログラムが記録された記録材料の記録面に、上記レーザ照射手段からレーザ光を再生参照光として照射し、ホログラムを再生するホログラム再生装置において、上記レーザ照射手段は、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を照射することを特徴としている。
【0030】
上記の構成によれば、レーザ照射手段は、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を照射するようになっているので、再生時にレーザ照射手段から出射されるレーザ光の可干渉性は、シングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低くなっている。
【0031】
これにより、シングルモードのレーザ光を再生参照光として使用した場合の再生像に比べて、スペックルパターンを軽減することができ、この結果、ホログラムの再生像の品位を向上させることができる。
【0032】
しかも、スペックルパターンの軽減のために、レーザ照射手段自身が、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を照射するようになっているので、従来のように、レーザ光源から照射されたレーザ光に対して、位相変調を行なってスペックルパターンを軽減する場合のように、レーザ光源と記録材料との間の光路上に位相変調素子を別途配置する必要がなくなる。
【0033】
しかも、位相変調素子等のレーザ光源と記録材料との間の光路上に配置される別部材を設ける必要がないので、ホログラムを再生するためのシステムの簡素化を可能にし、その結果、システムの小型化を可能にすることができる。
【0034】
シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を照射する構成として、以下のような構成が考えられる。
【0035】
すなわち、上記レーザ照射手段は、レーザ光を照射するレーザ光源に供給する直流電流に、高周波電流を重畳する高周波重畳回路を備えていてもよい。
【0036】
この場合、レーザ光源から可干渉性がシングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低いレーザ光を出射することができるので、レーザ光源から出射されたレーザ光に対して外部手段(位相変調素子等)により可干渉性を低減させる場合に比べて、ホログラムを再生するためのシステムの簡素化を図ることができる。
【0037】
また、上記レーザ照射手段は、上記レーザ光を照射するレーザ光源として、可視光を照射する自励発振型レーザ光源を有してもよい。
【0038】
この場合においても、レーザ光源から出射されるレーザ光自体が、シングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低いレーザ光(スペックルパターンを軽減するためのレーザ光)となっているので、従来のように、レーザ光源から出射されたレーザ光に対して外部手段(位相変調素子等)により位相変調し、スペックルパターンを軽減させる場合に比べて、ホログラムを再生するためのシステムの簡素化を図ることができ、この結果、該システムの小型化を可能にする。
【0039】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について説明すれば、以下の通りである。
【0040】
本実施の形態に係るホログラム再生装置は、図1に示すように、レーザ光を照射するレーザ照射手段としてのレーザ照射部1と、該レーザ照射部1から照射されたレーザ光を拡大する対物レンズユニット2とを有し、該対物レンズユニット2によって拡大されたレーザ光を再生参照光として記録材料101に照射し、該記録材料101に記録された物体100のホログラムを再生するようになっている。
【0041】
上記レーザ照射部1は、レーザ光源としてのレーザダイオード(以下、レーザと称する)11、高周波重畳回路(可干渉性低減回路)12、直流電源13を備えており、該直流電源13から供給されるレーザ駆動用電流を、高周波重畳回路12を通して、該レーザ11に供給するようになっている。
【0042】
上記高周波重畳回路12は、レーザ11の発振モードをシングルモードからマルチモード化するために、直流電源13からのレーザ駆動電流に数百MHzの高周波電流を重畳するようになっている。これにより、レーザ11から出射されるレーザ光は、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光となる。
【0043】
上記高周波重畳回路12によって高周波電流が重畳されたレーザ駆動用の電流をレーザ11に供給したところ、一例として、周波数が、400〜450MHz、変調度が、中心波長で90%程度のレーザ光をレーザ11から出射することができる。このレーザ光は、シングルモードのレーザ光源から出射されるレーザ光に比較して可干渉性が低い為、再生参照光として利用すれば、スペックルパターンが軽減出来、ホログラムの再生像の品位を向上することができるという効果を奏する。
【0044】
上記レーザ光の可干渉性は、シングルモードのレーザ光の可干渉性を1としたときに概ね0.9まで低減させれば、ホログラムの再生像のスペックルパターンを軽減することができる。
【0045】
なお、本実施の形態にかかるホログラム再生装置は、ホログラム記録再生装置に適用することも可能である。この場合、ホログラムの記録時には、干渉縞の記録が目的であるので、直流電源13からのレーザ駆動電流に対して高周波電流を重畳しないように、高周波重畳回路12を駆動制御するようにすればよい。例えば、高周波重畳回路12内にスイッチング素子(トランジスタ等)を設け、ホログラムの再生時には、該スイッチング素子をON状態にし、レーザ駆動電流に高周波電流を重畳するようにし、ホログラムの記録時には、該スイッチング素子をOFF状態にし、レーザ駆動電流をそのままレーザ11に供給するようにする。
【0046】
このように、本発明のホログラム再生装置をホログラム記録再生装置に使用した場合、高周波重畳回路12内のスイッチング素子のON/OFFの切替だけでホログラムの再生時と記録時とを切り替えることができる。これにより、従来のように、ホログラムの再生時と記録時とを切り替えるために、位相変調素子を移動させる移動手段等の可動部を設ける必要がないので、ホログラムの記録再生を行なうシステムの構成の簡素化を可能にし、さらに、可動部の存在に起因する信頼性の低下を防止することができる。
【0047】
しかも、従来のように、位相変調素子をレーザ光源と記録材料との間の光路上に配置しなくてもよいので、ホログラムの記録再生を行なうシステムの小型化を図ることができる。
【0048】
上記高周波重畳回路12は、例えば、図2に示すように、APCドライバ21、EMCフィルタ22、発振回路23、整合回路24を備えることによって、直流電源13からのレーザ駆動電流に対して高周波電流を重畳するようになっている。
【0049】
ここでは、シングルモードのレーザ光の可干渉性を1としたときに、レーザ11から出射されるレーザ光の可干渉性を概ね0.9になるように高周波電流を調整して、レーザ駆動電流に重畳させている。
【0050】
なお、高周波電流の周波数等の種々のパラメータを調整することで、レーザ11から出射されるレーザ光の可干渉性の低減の割合を制御することができる。
【0051】
また、レーザ11から出射されるレーザ光の可干渉性を低減させる方法として、上記では、レーザ11を駆動するレーザ駆動電流に高周波電流を重畳する方法を採用しているが、これに限定されるものではなく、レーザ光の可干渉性を低減できる方法であれば、何れの方法を採用してもよい。
【0052】
例えば、レーザ照射手段として、可視光(例えば、赤色(波長654nm))のレーザ光を照射する自励発振型レーザを使用してもよい。
【0053】
自励発振型レーザは、例えば、図3に示すように、APCドライバ21のみを有する構成となっている。このため、図2に示す高周波重畳回路12の場合よりも、レーザ照射部1を簡素な構成にすることができる。
【0054】
例えば、上記自励発振型レーザに使用するレーザダイオードとしては、特開平6−45683号公報(1994年2月18日公開)に開示されている半導体レーザ素子が好適に用いることができる。
【0055】
このように、上述した自励発振型レーザから照射されるレーザ光を再生参照光として利用しても、ホログラムの再生像のスペックルパターンを軽減することができ、再生像の品位を向上させることができる。
【0056】
上記の説明では、ホログラム画像の色については規定していないが、本発明はカラーのホログラムが記録材料に記録された場合について適用可能である。
【0057】
カラーのホログラム記録再生について、図4を参照しながら以下に説明する。図4は、ホログラムの記録再生を模式的に示した図である。
【0058】
ホログラムの記録時には、加法混色によってカラー画像を記録材料に記録する。すなわち、赤色用のレーザ照射部31R、緑色用のレーザ照射部31G、青色用のレーザ照射部31Bのそれぞれから出射される、赤、緑、青の3本のレーザ光でそれぞれの成分のホログラムを1枚の記録材料に記録する。
【0059】
ホログラムの再生時には、記録時と同じ3本のレーザ光で再生することで、それぞれの成分の像が重なり、カラーのホログラムとして再生される。
【0060】
ここで、レーザ照射部31R、31G、31Bを、図1に示すレーザ照射部1と同じ構成にすることで、ホログラム再生時において、スペックルパターンを軽減でき、再生像の品位を向上させることができる。
【0061】
また、記録材料に、ホログラムの動画が記録された場合であっても、本発明を適用することで、再生像(動画)の品位を向上させることができる。
【0062】
ホログラムの動画記録再生について、図5を参照しながら以下に説明する。図5は、ホログラムの動作記録再生システムを模式的に示した図である。
【0063】
上記システムは、原画を表示するLCDパネルと記録材との間にスリットが設けられた構造となっている。
【0064】
上記LCDパネルには、原画である物体を記録するためのn台のカメラが並列に接続されている。これらカメラは、原画のnコマ分を記録するためのものであり、スイッチング素子により順次切り替えられ、LCDパネルに1コマ分ずつの原画を転送するようになっている。これにより、LCDパネルには、nコマ分を1画面とする原画が表示される。
【0065】
上記スリットは、LCDパネルと記録材料との間を、nコマ分、原画に同期して移動するようになっており、該スリットを通過した物体光により、記録材に、1画面分ずつ記録する。このとき、同時に、記録材料には、参照光が照射される。
【0066】
上記記録材料では、nコマ分の画像を縦長短冊状にホログラフィック記録し、1画面分としている。
【0067】
このようにして、nコマ分のホログラム画像が記録された記録材料に対して、図1に示すようなホログラム再生装置を用いて、レーザ光を再生参照光として照射すれば、スペックルパターンが軽減されたホログラム動画像を再生することができる。
【0068】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0069】
【発明の効果】
本発明のホログラム再生方法は、以上のように、ホログラムが記録された記録材料の記録面に、レーザ光を再生参照光として照射し、ホログラムを再生するホログラム再生方法において、上記レーザ光に、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を使用する構成である。
【0070】
それゆえ、レーザ光に、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を使用することで、シングルモードのレーザ光でホログラムを再生した場合に比べて、ホログラムの再生像に対するスペックルパターンを軽減することができる。
【0071】
これにより、ホログラムの再生像の品位向上を図ることができるという効果を奏する。
【0072】
上記レーザ光の可干渉性を低減させるためには、例えば、レーザ光を照射するレーザ光源に供給する直流電流に、高周波電流を重畳することが考えられる。
【0073】
この場合、レーザ光源から出射されるレーザ光自体が、シングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低いレーザ光(スペックルパターンを軽減するためのレーザ光)となっているので、従来のように、レーザ光源から出射されたレーザ光に対して外部手段(位相変調素子等)により位相変調し、スペックルパターンを軽減させる場合に比べて、ホログラムを再生するためのシステムの簡素化を図ることができ、この結果、該システムの小型化を可能にできるという効果を奏する。
【0074】
また、レーザ光の可干渉性を低減させるためには、レーザ光を照射するレーザ光源に、可視光を照射する自励発振型レーザ光源を使用することも考えられる。
【0075】
この場合においても、レーザ光源から出射されるレーザ光自体が、シングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低いレーザ光(スペックルパターンを軽減するためのレーザ光)となっているので、従来のように、レーザ光源から出射されたレーザ光に対して外部手段(位相変調素子等)により位相変調し、スペックルパターンを軽減させる場合に比べて、ホログラムを再生するためのシステムの簡素化を図ることができ、この結果、該システムの小型化を可能にできるという効果を奏する。
【0076】
また、上記記録材料にカラー画像のホログラムが記録されたときには、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低い、赤、緑、青色のレーザ光を使用すればよい。
【0077】
この場合、カラー画像のホログラムの再生像に対するスペックルパターンが軽減されるので、カラー画像のホログラムの再生像の品位を向上させることができるという効果を奏する。
【0078】
上記記録材料にn(nは1以上の整数)コマ分の動画像のホログラムが記録されたときには、上記記録材料の記録面に、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光をコマ毎に順次照射するようにすればよい。
【0079】
この場合、動画像のホログラムの再生像に対するスペックルパターンが軽減されているので、動画像のホログラムの再生像の品位を向上させることができるという効果を奏する。
【0080】
本発明のホログラム再生装置は、以上のように、レーザ光を照射するレーザ照射手段を備え、ホログラムが記録された記録材料の記録面に、上記レーザ照射手段からレーザ光を再生参照光として照射し、ホログラムを再生するホログラム再生装置において、上記レーザ照射手段は、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を照射する構成である。
【0081】
それゆえ、レーザ照射手段は、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を照射するようになっているので、再生時にレーザ照射手段から出射されるレーザ光の可干渉性は、シングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低くなっている。
【0082】
これにより、シングルモードのレーザ光を再生参照光として使用した場合の再生像に比べて、スペックルパターンを軽減することができ、この結果、ホログラムの再生像の品位を向上させることができる。
【0083】
しかも、スペックルパターンの軽減のために、レーザ照射手段自身が、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を照射するようになっているので、従来のように、レーザ光源から照射されたレーザ光に対して、位相変調を行なってスペックルパターンを軽減する場合のように、レーザ光源と記録材料との間の光路上に位相変調素子を別途配置する必要がなくなる。
【0084】
さらに、位相変調素子等のレーザ光源と記録材料との間の光路上に配置される別部材を設ける必要がないので、ホログラムを再生するためのシステムの簡素化を可能にし、その結果、システムの小型化を可能にすることができるという効果を奏する。
【0085】
シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を照射する構成として、以下のような構成が考えられる。
【0086】
すなわち、上記レーザ照射手段は、レーザ光を照射するレーザ光源に供給する直流電流に、高周波電流を重畳する高周波重畳回路を備えていてもよい。
【0087】
この場合、レーザ光源から可干渉性がシングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低いレーザ光を出射することができるので、レーザ光源から出射されたレーザ光に対して外部手段(位相変調素子等)により可干渉性を低減させる場合に比べて、ホログラムを再生するためのシステムの簡素化を図ることができるという効果を奏する。
【0088】
また、上記レーザ照射手段は、上記レーザ光を照射するレーザ光源として、可視光を照射する自励発振型レーザ光源を有してもよい。
【0089】
この場合においても、レーザ光源から出射されるレーザ光自体が、シングルモードのレーザ光の可干渉性よりも低いレーザ光(スペックルパターンを軽減するためのレーザ光)となっているので、従来のように、レーザ光源から出射されたレーザ光に対して外部手段(位相変調素子等)により位相変調し、スペックルパターンを軽減させる場合に比べて、ホログラムを再生するためのシステムの簡素化を図ることができ、この結果、該システムの小型化を可能にするという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホログラム再生装置の概略構成図である。
【図2】高周波重畳回路の一例を示す概略ブロック図である。
【図3】自励発振型レーザの一例を示す概略ブロック図である。
【図4】カラー画像のホログラムの記録再生を説明する図である。
【図5】動画像のホログラムの記録再生を説明する図である。
【図6】リップマンホログラムの一例を示し、(a)はホログラムの記録時を示す図であり、(b)はホログラムの再生時を示す図である。
【図7】一般的な、ホログラムの記録再生システムの概略構成図である。
【符号の説明】
1 レーザ照射部(レーザ照射手段)
2 対物レンズユニット
11 レーザ(レーザ光源)
12 高周波重畳回路(可干渉性低減回路)
13 直流電源
21 APCドライバ
22 EMCフィルタ
23 発振回路
24 整合回路
31B レーザ照射部(レーザ照射手段)
31G レーザ照射部(レーザ照射手段)
31R レーザ照射部(レーザ照射手段)
100 物体
101 記録材料
Claims (8)
- ホログラムが記録された記録材料の記録面に、レーザ光を再生参照光として照射し、ホログラムを再生するホログラム再生方法において、
上記レーザ光に、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を使用することを特徴とするホログラム再生方法。 - 上記レーザ光を照射するレーザ光源に供給する直流電流に、高周波電流を重畳することを特徴とする請求項1に記載のホログラム再生方法。
- 上記レーザ光を照射するレーザ光源に、可視光を照射する自励発振型レーザ光源を使用することを特徴とする請求項1に記載のホログラム再生方法。
- 上記記録材料にカラー画像のホログラムが記録されたとき、
上記記録材料の記録面に、赤、緑、青色の3本の上記レーザ光を照射することを特徴とする請求項1に記載のホログラム再生方法。 - 上記記録材料にn(nは1以上の整数)コマ分の動画像のホログラムが記録されたとき、
上記記録材料の記録面に、上記レーザ光をコマ毎に順次照射することを特徴とする請求項1に記載のホログラム再生方法。 - レーザ光を照射するレーザ照射手段を備え、ホログラムが記録された記録材料の記録面に、上記レーザ照射手段からレーザ光を再生参照光として照射し、ホログラムを再生するホログラム再生装置において、
上記レーザ照射手段は、シングルモードのレーザ光に比べて可干渉性の低いレーザ光を照射することを特徴とするホログラム再生装置。 - 上記レーザ照射手段は、レーザ光を照射するレーザ光源に供給する直流電流に、高周波電流を重畳する高周波重畳回路を備えていることを特徴とする請求項6に記載のホログラム再生装置。
- 上記レーザ照射手段は、上記レーザ光を照射するレーザ光源として、可視光を照射する自励発振型レーザ光源を有していることを特徴とする請求項6に記載のホログラム再生装置。
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