JP2005062023A - 落射型蛍光測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 構造が簡素化されるとともに、励起光および蛍光の損失を抑えて、検出精度を向上させることができる落射型蛍光測定装置を提供する。
【解決手段】 検出窓24を有する測定試料用ホルダー23と、この測定試料用ホルダー23を駆動可能なステージ25と、前記検出窓24を介して前記測定試料22に斜め下方から励起光32を照射する光ファイバー30を有する励起光照射手段と、前記測定試料22からの蛍光33を偏光・集光する際にその蛍光33の光軸が前記励起光32の光軸に重ならないように前記測定試料の下方向に配置されるレンズ34と、光源26側の励起光及び検出側の蛍光33を反射する鏡28,35とを具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、微小空間中で化学反応や分析を行うマイクロ・ナノチップテクノロジーなどに用いられる落射型蛍光測定装置に関するものである。
従来、マイクロチップテクノロジー分野において光学的な分析を行うためには、極少量の分析試料を高感度に測定するため、大型の特殊測定装置が必要であった。また、特に、従来の落射型蛍光測定装置においては、励起光と蛍光が同光軸上にあるため、波長選択フィルターを通して照射・検出することが必須である。
このことから、波長連続的な測定ができず、フィルターを通すことによる光量損失が避けられなかった。
一方、下記特許文献1には、励起光と蛍光とを同光軸上から外したと見られる光測定装置が開示されている。かかる光測定装置は、図7にその部分模式図を示すように、外部からの励起光101をステージ102上の透明なマイクロプレート103に照射して測定試料からの蛍光104をマイクロプレート103の底面103Aおよびステージ102を介して検出するようにしている。
特開平10−197449号公報 K.Akasaka,T.Suzuki,H.Ohrui and H.Meguro,Agric.Biol.Chem.,50(5),1139−1144(1986).
しかしながら、上記した従来の光測定装置は、構造が複雑であり、励起光および蛍光をマイクロプレート103の底面103Aおよびステージ102を介して検出するようにしているため、その励起光および蛍光の損失が大きく、検出精度が劣るといった問題があった。また、励起光の選択には波長選択フィルター(図示なし)を用いており、検出には感度の劣るCCD(図示なし)を用いている。さらに、測定試料をマイクロプレート103に分注する回分式であって、送液状態での分析は不可能であり、また、マイクロプレート103以外の試料容器をセットすることはできない。加えて、光照射位置について特にZ軸方向に調整する機能を有してはいない。
本発明は、上記状況に鑑みて、構造が簡素化されるとともに、励起光および蛍光の損失を抑えて、検出精度を向上させることができる落射型蛍光測定装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕落射型蛍光測定装置において、検出窓を有する測定試料用ホルダーと、この測定試料用ホルダーを駆動可能なステージと、前記検出窓を介して測定試料に斜め下方から励起光を照射する光ファイバーを有する励起光照射手段と、前記測定試料からの蛍光を偏光・集光する際に該蛍光の光軸が前記励起光の光軸に重ならないように下方向に配置されるレンズと、光源側の励起光及び検出側の蛍光を反射する鏡と、蛍光を検出する受光検出器とを具備することを特徴とする。
〔2〕上記〔1〕記載の落射型蛍光測定装置において、前記試料がセットされるマイクロチップを具備することを特徴とする。
〔3〕上記〔1〕記載の落射型蛍光測定装置において、前記励起光照射手段は、励起光を導入するために照射用光ファイバーを用い、前記測定試料の直近から直接的かつ光の減衰を抑えて励起光を照射することを特徴とする。
〔4〕上記〔3〕記載の落射型蛍光測定装置において、前記照射用光ファイバーを複数本配置することを特徴とする。
〔5〕上記〔1〕記載の落射型蛍光測定装置において、前記励起光照射手段は、外部から照射された励起光を反射鏡により反射し、前記照射用光ファイバーに直線的に導入する整光手段を有することを特徴とする。
〔6〕上記〔1〕記載の落射型蛍光測定装置において、前記ステージは3次元駆動XYZステージであり、前記測定試料用ホルダーの位置をXYZ軸方向に微調整することが可能であることを特徴とする。
〔7〕上記〔1〕記載の落射型蛍光測定装置において、励起された測定試料から発した蛍光のうち、下方向に発せられた蛍光に対して偏光・集光のためのレンズを用いて採光の効率を高めることを特徴とする。
〔8〕上記〔1〕記載の落射型蛍光測定装置において、励起光と蛍光が導かれる光路を分離、遮光することによって蛍光検出の妨害となる散乱光・迷光の影響を低減することを特徴とする。
〔9〕上記〔1〕又は〔2〕記載の落射型蛍光測定装置において、蛍光分光光度計本体に取り付けられる、蛍光検出を妨害する外部からの迷光を遮光する開閉蓋を具備することを特徴とする。
〔10〕上記〔9〕記載の落射型蛍光測定装置において、前記受光検出器の電源に接続される応動スイッチを備え、前記開閉蓋が開くと、前記応動スイッチが動作して、前記受光検出器の電源からの電力を遮断することを特徴とする。
〔11〕上記〔10〕記載の落射型蛍光測定装置において、前記開閉蓋の各筐体の接合面に遮光・変形可能な材料を備え、外部から前記試料がセットされるマイクロチップへ送排液を供給する配管と、電力を供給する配線とを挿入可能なことを特徴とする。
〔12〕上記〔11〕記載の落射型蛍光測定装置において、前記開閉蓋と蛍光分光光度計本体との接合面に遮光・変形可能な材料を設けることを特徴とする。
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
光ファイバーによって光照射することにより、照射光線の損失を抑えて測定試料の直近から直線的に測定試料へ光を照射することが可能である。
また、照射光と検出光の光軸を別とすることにより、従来型の落射装置で必須であった波長選択フィルターを必要とせず、高効率且つ連続的な波長検出が可能である。
これらの効率性を合わせることにより、マイクロ・ナノチップなどの微小空間中における極少量の試料でも、感度が良く精度の高い蛍光分析を行うことが可能である。
また、送液状態での分析が可能である。
さらに、光照射位置のZ軸方向の調整が可能である。
検出窓を有する測定試料用ホルダーと、このホルダーを駆動可能なステージと、前記検出窓を介して前記測定試料に斜め下方から励起光を照射する光ファイバーを有する励起光照射手段と、前記測定試料からの蛍光を偏光・集光する際に該蛍光の光軸が前記励起光の光軸に重ならないように下方向に配置されるレンズと、光源側の励起光及び検出側の蛍光を反射する鏡と、蛍光を検出する受光検出器とを具備し、照射光線の損失を抑えて測定試料の直近から直線的に励起光を測定試料へ照射することができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の実施例を示す蛍光測定装置の概略図である。
この図において、1は蛍光分光光度計、2は蛍光ユニット、3,4はスリット、5,6は回折格子型分光器、7は高輝度光源、8は電源、9は受光検出器、10はコンピュータ、11はコンピュータ10に接続される出力装置である。
この図に示すように、蛍光分光光度計1は励起光を発する高輝度光源7と蛍光を受光する受光検出器9、および光量を調節するスリット3,4を備えている。また、任意の励起光および蛍光波長を選択するための回折格子型分光器5,6を有している。通常、光源7からスリット4を通して発せられた励起光は、試料溶液を含むマイクロチップ又は測定試料を有する蛍光ユニット2へ照射され、直角方向へ発せられた蛍光がスリット3を通り受光検出器9へ導かれる。その受光検出器9に導入された蛍光は、光電子増倍管(受光検出器9に内蔵)により電気信号に変換され、コンピュータ10により解析される。スリット3,4の開閉、波長の選択、光電子増倍管への電圧付加等もコンピュータ10で制御される。
蛍光分光光度計1に備えられた高輝度光源7からの励起光は回折格子型分光器5、スリット4を経て蛍光ユニット2内の測定試料に照射される。測定試料中に蛍光物質を含む場合、蛍光物質は可視・紫外域の励起光の吸収により励起状態に達する。励起された分子はもとの基底状態にもどる失活過程において光放射現象を起こし、試料物質の分子構造や電子状態に基づいた特有の波長域に蛍光を発する。この蛍光をスリット3、回折格子型分光器6を経て受光検出器9に導入することによって電気信号に変換し、コンピュータ10によって試料の同定、定量、分子間相互作用などを解析することができる。
図2は本発明の実施例を示す落射型蛍光測定装置の模式図、図3はその落射型蛍光測定装置の蛍光ユニットの上部からみた要部平面図である。
この図に示すように、21は蛍光ユニット、22は測定試料〔ここではマイクロチップ(試料容器)を有している〕、23は測定試料用ホルダー、24は検出窓、25は3次元駆動XYZステージ(位置調整ステージ)、26は高輝度光源、27Aは回折格子型分光器、27Bはスリット、28は反射鏡、29は整光器、30は光ファイバー、31は光ファイバー30の励起光の照射口、32は測定試料22の近傍の下方斜め方向から照射される励起光、33は測定試料22から発した下方向へ向けられる蛍光、34はその蛍光33を受ける偏光及び/または集光のためのレンズ、35はレンズ34からの蛍光を受ける反射鏡、36Aはその反射鏡35から反射される蛍光が通過するスリット、36Bは回折格子型分光器、37はその回折格子型分光器36Bからの蛍光を受ける受光検出器(光電子増倍管内蔵)、38は受光検出器37へ電力を供給するための電源、39は開閉蓋(後述)の開閉に応動する応動スイッチである。
このように、蛍光ユニット21は、励起光32及び蛍光33を反射する複数の鏡28,35と、光ファイバー30を固定し励起光32を光ファイバー30へ導入する整光器29、励起光32を減衰することなく測定試料22近傍に導く複数本の光ファイバー30、蛍光33を集光・偏光するレンズ34、測定試料22及び/または試料容器をセットする検出窓24を有する測定試料用ホルダー23、セットされた測定試料22の位置を任意に変更する3次元駆動XYZステージ25を備えている。
ここでは、2本の光ファイバー30を用いているが、励起光の光量、照射位置、セットされる測定試料22の形などによって光ファイバー30の本数を1本または複数本設置することが可能であり、強い蛍光を得るには2本以上の光ファイバー30を設置することが好ましい。励起された測定試料22から発した蛍光のうち、真下方向に発せられた蛍光33について偏光及び/または集光のためのレンズ34を用いて採光の効率を高めている。レンズ34で集光された蛍光33は反射鏡35によりスリット36A方向へ導かれ、回折格子型分光器36Bを経て受光検出器37へと導入される。
本発明の落射型蛍光測定装置は、通常の落射型蛍光装置で使用される波長選択フィルターを必要とせず、連続的な励起波長照射及び/または蛍光波長測定が可能であり、従来技術では不可能であった励起光及び/または蛍光のスペクトル測定を可能とする。加えて、励起光と蛍光が導かれる光軸は異なり、それぞれの光路を分離、遮光することによって蛍光検出の妨害となる散乱光・迷光の影響を低減することができ、SN比を向上させることができる。
また、3次元駆動XYZステージ(位置調整ステージ)25には励起光32、蛍光33の散乱光を抑えるため、反射防止加工を施し、励起光32の照射と蛍光33の採光のために任意の位置に検出窓24を開けている。更に、測定試料用ホルダー23の位置を設定するため、歪みの少ない金属製とし、必要に応じて任意の位置にマイクロチップ(試料容器)の固定溝及び/または固定具(図示なし)を備え、蛍光ユニット21付属の位置調整用マイクロメーター(図示なし)に固定するようにしている。
この位置調整用マイクロメーターはx,y,z方向へ調整可能であり、任意の位置へマイクロチップ(試料容器)を固定することができる。つまり、3次元駆動XYZステージ25の駆動により、励起光32が測定試料22へ照射される位置に適切に測定試料用ホルダー23を固定することができる。このとき、測定試料22の、励起光32が照射される部位の体積が最大となる位置に3次元駆動XYZステージ25を調整することで、最大の蛍光光量を発生させ、効率的に蛍光33を測定することが可能である。
更に、本発明の落射型蛍光測定装置には、外部からの迷光を遮断するための開閉蓋が取り付けられている。また、この開閉蓋が開かれると同時に受光検出器37の動作を遮断する応動スイッチ(例えば、プッシュ型マイクロスイッチ)39が配置されるように構成されている。
図4は本発明の実施例を示す落射型蛍光測定装置の開閉蓋の構成図であり、図4(a)にその上面図、図4(b)にその正面図を示している。また、図5にその落射型蛍光測定装置の開閉蓋が閉じている状態を示す斜視図、図6にその落射型蛍光測定装置の開閉蓋が開いている状態を示す斜視図が示されている。
これらの図において、41は蛍光分光光度計本体、42は開閉蓋、43はその開閉蓋42の一部を構成する第1の筐体、44はその開閉蓋42の一部を構成する第2の筐体、45は鎖錠(ロック)装置、46は枢支(ヒンジ)装置、39は開閉蓋42が開かれるとそれを検出する応動スイッチ(図2参照)(例えば、プッシュ型マイクロスイッチ)、47は3次元駆動XYZステージ25(図2参照)の位置調整用つまみ、48は送排液用配管、49は電力供給用配線、50,51は第1の筐体43と第2の筐体44が当接する部位(接合面)及び筐体43,44と蛍光分光光度計本体41の接合面に設けられる変形可能な遮光用材料である。
図5に示すように、開閉蓋42が閉じられていると、蛍光検出の妨害となる外部からの迷光を遮光する機能を有する。また、枢支(ヒンジ)装置46により、左右又は前後に開閉可能である。つまり、図5に示す開閉蓋42が閉じられた状態から、図6に示す開閉蓋42が開かれた状態となると、第1の筐体43が蛍光分光光度計本体41から開かれて、応動スイッチ39(図2参照)が動作する。つまり、開閉蓋42の開放の際に過剰の採光を引き起こし、受光検出器37(図2参照)の過電流による損傷が懸念されるため、蛍光分光光度計本体41に第1の筐体43が接する位置に応動スイッチ39を配置して、開閉蓋42の開放時にその応動スイッチ39が動作することにより、電源38(図2参照)の回路を開いて、受光検出器37への電圧付加を切断する機能を有している。
また、マイクロチップなどを用いた分析の場合は、マイクロチップ側に外部から液を流すための配管48および電力を供給するための配線49が設けられており、それらを外部から導入可能なように開閉蓋42が構成されている。すなわち、開閉蓋42を構成する第1の筐体43と第2の筐体44との接合面に遮光用の変形可能な遮光用材料(例えば、スポンジ)50,51が2〜3mm程度の厚さで接着されている。また、筐体43,44と蛍光分光光度計本体41とが合わさる部分にも接着されている。この遮光用材料50,51はスポンジなどの変形可能な部材からなるため、1mm程度の配管48や配線49であれば、その形状に合わせて変形し、開閉蓋42内に散乱光・迷光が入り込むのを防ぐことができる。また、配管48および配線49は、図4〜図6に示した位置のみに保持されるのではなく、その保持位置を任意の位置に設定できるため、外部からの配管48や配線49を容易に導入することができる。因みに、配管48としては、例えば、マイクロチップへの液導入用に皮膜加工された溶融ガラスのファイバー(外径0.2〜0.4mm)を用いることができる。
このように構成することにより、開閉蓋42によって散乱光・迷光の影響を防ぎながら、マイクロチップを用いた流動分析や電気的制御を精確に行うことができる。
〔実験および結果〕
図2に示したような、マイクロチップを保持する平面の試料台を有し、X,Y,Z軸方向にそれぞれ10mmの可動範囲を持つ装置を用いて実験を行った。光源から照射された励起光は光ファイバー(径0.8mm)に導入され、測定試料用ホルダー下部からマイクロチップ底面に直近から照射される。試料から真下に発せられる蛍光は、測定試料用ホルダー下に設置されたレンズで集光され、分光器へ導入される。測定操作は通常の蛍光分光光度計と同じである。また、マイクロチップを使用する際、送排液用配管を導入することが必要なため、この落射型蛍光測定装置には上記したように、その際の外部からの迷光を遮断する特製の開閉蓋が装備されている。
上記の落射型蛍光測定装置を用いて蛍光測定を行った。測定に使用したマイクロチップはPDMS製のものを用い、深さ50〜100μm、幅300〜700μmの流路の凸型ガラス鋳型を用いて作製した。蛍光試薬として、SO2 の蛍光指示薬として用いられるN−(9−acridinyl)maleimide(上記非特許文献1参照)を用い、励起波長360nm、蛍光波長432nmで検出した。蛍光誘導体化反応は室温下、ホウ酸緩衝液(pH8.8)を用いて行った。励起光は光ファイバーにより試料直近から直線的に照射されるため、蛍光側への迷光は非常に少ない。また、直近から励起光を照射し、レンズを用いて蛍光を集光することによって、微量の測定試料でも高感度に測定することが可能であった。
また、上記した本発明に基づき、測定試料(マイクロチップ使用)として、下記三件の蛍光及び発光に関する実験検討を実施した。
(1)免疫系細胞から放出されるアレルギー関連物質の蛍光測定
(2)溶液中に存在するSO2 の蛍光測定
(3)マクロファージから発生する活性酸素種の化学発光分析
これらの実施例に関して、従来型の装置である蛍光分光光度計を用いた比較結果よりも二桁以上高感度な絶対量感度を示した。また、従来の落射型蛍光顕微鏡では得ることのできなかった連続波長走査結果も得られた。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
近年、微小空間中で化学反応や分析を行うマイクロ・ナノチップテクノロジーが注目を集めているが、本発明の落射型蛍光測定装置は、それらの光学的分析に用いる装置に適している。分析化学分野だけでなく、生化学、臨床医療、再生医療、組織工学、培養工学、生物生産、化学・創薬などが利用分野として挙げられる。
本発明の実施例を示す蛍光測定装置の概略図である。 本発明の実施例を示す落射型蛍光測定装置の模式図である。 本発明の実施例を示す落射型蛍光測定装置の蛍光ユニットの上部からみた要部平面図である。 本発明の実施例を示す落射型蛍光測定装置の開閉蓋の構成図である。 本発明の実施例を示す落射型蛍光測定装置の開閉蓋が閉じている状態を示す斜視図である。 本発明の実施例を示す落射型蛍光測定装置の開閉蓋が開いている状態を示す斜視図である。 従来の光測定装置の部分模式図である。
符号の説明
1 蛍光分光光度計
2,21 蛍光ユニット
3,4,27B,36A スリット
5,6,27A,36B 回折格子型分光器
7,26 高輝度光源
8 電源
9,37 受光検出器
10 コンピュータ
11 出力装置
22 測定試料
23 測定試料用ホルダー
24 検出窓
25 3次元駆動XYZステージ(位置調整ステージ)
28,35 反射鏡
29 整光器
30 光ファイバー
31 光ファイバーの励起光の照射口
32 励起光
33 蛍光
34 レンズ(偏光・集光)
38 受光検出器へ電力を供給するための電源
39 応動スイッチ
41 落射型蛍光分光光度計本体
42 開閉蓋
43 第1の筐体
44 第2の筐体
45 鎖錠(ロック)装置
46 枢支(ヒンジ)装置
47 3次元駆動XYZステージの位置調整用つまみ
48 送排液用配管
49 電力供給用配線
50,51 遮光用材料

Claims (12)

  1. (a)検出窓を有する測定試料用ホルダーと、
    (b)該測定試料用ホルダーを駆動可能なステージと、
    (c)前記検出窓を介して測定試料に斜め下方から励起光を照射する光ファイバーを有する励起光照射手段と、
    (d)前記測定試料からの蛍光を偏光・集光する際に該蛍光の光軸が前記励起光の光軸に重ならないように下方向に配置されるレンズと、
    (e)光源側の励起光及び検出側の蛍光を反射する鏡と、
    (f)蛍光を検出する受光検出器とを具備することを特徴とする落射型蛍光測定装置。
  2. 請求項1記載の落射型蛍光測定装置において、前記試料がセットされるマイクロチップを具備することを特徴とする落射型蛍光測定装置。
  3. 請求項1記載の落射型蛍光測定装置において、前記励起光照射手段は、励起光を導入するために照射用光ファイバーを用い、前記測定試料の直近から直接的かつ光の減衰を抑えて励起光を照射することを特徴とする落射型蛍光測定装置。
  4. 請求項3記載の落射型蛍光測定装置において、前記照射用光ファイバーを複数本配置することを特徴とする落射型蛍光測定装置。
  5. 請求項1記載の落射型蛍光測定装置において、前記励起光照射手段は、外部から照射された励起光を反射鏡により反射し、前記照射用光ファイバーに直線的に導入する整光手段を有することを特徴とする落射型蛍光測定装置。
  6. 請求項1記載の落射型蛍光測定装置において、前記ステージは3次元駆動XYZステージであり、前記測定試料用ホルダーの位置をXYZ軸方向に微調整することが可能であることを特徴とする落射型蛍光測定装置。
  7. 請求項1記載の落射型蛍光測定装置において、励起された測定試料から発した蛍光のうち、下方向に発せられた蛍光に対して偏光・集光のためのレンズを用いて採光の効率を高めることを特徴とする落射型蛍光測定装置。
  8. 請求項1記載の落射型蛍光測定装置において、励起光と蛍光が導かれる光路を分離、遮光することによって蛍光検出の妨害となる散乱光・迷光の影響を低減することを特徴とする落射型蛍光測定装置。
  9. 請求項1又は2記載の落射型蛍光測定装置において、蛍光分光光度計本体に取り付けられる、蛍光検出を妨害する外部からの迷光を遮光する開閉蓋を具備することを特徴とする落射型蛍光測定装置。
  10. 請求項9記載の落射型蛍光測定装置において、前記受光検出器の電源に接続される応動スイッチを備え、前記開閉蓋が開くと、前記応動スイッチが動作して、前記受光検出器の電源からの電力を遮断することを特徴とする落射型蛍光測定装置。
  11. 請求項10記載の落射型蛍光測定装置において、前記開閉蓋の各筐体の接合面に遮光・変形可能な材料を備え、外部から前記試料がセットされるマイクロチップへ送排液を供給する配管と、電力を供給する配線とを挿入可能なことを特徴とする落射型蛍光測定装置。
  12. 請求項11記載の落射型蛍光測定装置において、前記開閉蓋と蛍光分光光度計本体との接合面に遮光・変形可能な材料を設けることを特徴とする落射型蛍光測定装置。
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