JP2005061510A - 圧力補償弁付き方向制御弁装置 - Google Patents

圧力補償弁付き方向制御弁装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005061510A
JP2005061510A JP2003291657A JP2003291657A JP2005061510A JP 2005061510 A JP2005061510 A JP 2005061510A JP 2003291657 A JP2003291657 A JP 2003291657A JP 2003291657 A JP2003291657 A JP 2003291657A JP 2005061510 A JP2005061510 A JP 2005061510A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
pressure
valve body
hydraulic
directional control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003291657A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinya Takahashi
欣也 高橋
Katsumi Ueno
勝美 上野
Rindou Morikawa
林道 森川
Hiroshi Matsuzaki
浩 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2003291657A priority Critical patent/JP2005061510A/ja
Publication of JP2005061510A publication Critical patent/JP2005061510A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 装置全体を小型化しコンパクトに形成できると共に、部品点数を削減することができ、弁構造の簡素化を図ることができるようにする。
【解決手段】 方向制御弁装置11,61を方向制御弁12,62と圧力補償弁32,67とにより構成する。圧力補償弁32の弁体37内には、チェック弁45とシャトル弁46を長手方向に並べて収容し、弁体37の底部側にはチェック弁45を開,閉可能に配置する。また、圧力補償弁67も弁体70内にチェック弁73とシャトル弁74を同様に設ける。これにより油圧シリンダ7,8間の最高負荷圧を、圧力補償弁32,67の油圧室43,72に誘導すると共に、油圧ポンプ1の容量制御を行う制御管路53内にも誘導し、方向制御弁12,62の中立時には最高負荷圧の誘導を遮断する構成としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に設けられ、複数の油圧アクチュエータを複合操作等で駆動制御するのに好適に用いられる圧力補償弁付き方向制御弁装置に関する。
一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械は、走行用または作業用等の油圧アクチュエータを複合操作により駆動する場合が多く、これらの油圧アクチュエータを駆動制御する油圧回路には、圧力補償弁付き方向制御弁装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−139506号公報
この種の従来技術による圧力補償弁付き方向制御弁装置は、可変容量型の油圧ポンプから吐出される圧油を油圧アクチュエータに給排するため切換操作され前記油圧アクチュエータに接続されるワークポートとメータイン可変絞りとを有した方向制御弁と、該方向制御弁のワークポートとメータイン可変絞りの出口側との間に配置され前記油圧アクチュエータに供給する圧油の圧力補償を行う圧力補償弁とを備えて構成されている。
そして、このような圧力補償弁付き方向制御弁装置は、単一の油圧ポンプから吐出される圧油を複数の油圧アクチュエータに供給して複合操作を行うような場合に、各アクチュエータの負荷圧のうち最も大きい最高負荷圧で前記圧力補償弁の開,閉を制御すると共に、この最高負荷圧を油圧ポンプの容量制御手段(例えば、レギュレータ)等に導くことによって油圧ポンプの吐出容量を可変に制御する構成としている。
これにより、複数の油圧アクチュエータを複合操作するときに、これらのアクチュエータ間の負荷圧が互いに異なる圧力状態にある場合でも、例えば負荷圧の低いアクチュエータには圧油が供給されるものの、負荷圧の高いアクチュエータへの圧油供給が不足してしまう等の不具合を解消でき、負荷圧の相違に係わりなく各アクチュエータを同時に駆動操作することができるものである。
即ち、各アクチュエータ毎に設けられる方向制御弁は、油圧ポンプから供給される圧油の圧力が前記最高負荷圧に達するまでは、それぞれの圧力補償弁によって各アクチュエータに対する圧油の供給を遮断し、この圧力が最高負荷圧を越えたときにのみ、それぞれの圧力補償弁が開弁することにより各アクチュエータに対しそれぞれの要求流量に応じた圧油を供給することができ、所謂複合操作の円滑化を図るものである。
ところで、上述した従来技術による圧力補償弁付き方向制御弁装置は、最高負荷圧の誘導と遮断を方向制御弁のスプールにより行い、油圧アクチュエータ側の負荷による圧油の漏洩を防ぐホールドチェック弁の機能を圧力補償弁に与え、弁構造の簡素化を図るようにしている。
しかし、従来技術の場合には、前記最高負荷圧の誘導と遮断を方向制御弁のスプールにより行う構成としているために、方向制御弁のスプールを軸方向に長く形成する必要が生じ、方向制御弁が大きくなってしまい、装置全体の大型化が避けられないという問題がある。
また、従来技術にあっては、一対の圧油給排口を有する油圧アクチュエータに対し、各圧油給排口に独立して接続される一対のワークポートを備え、これらの各ワークポートとメータイン可変絞りの出口側との間には一対の圧力補償弁を設ける構成としている。
このため、1個の油圧アクチュエータに対して2個の圧力補償弁を設ける必要が生じ、装置全体の部品点数が増加するばかりでなく、組立時の作業性が悪くなるという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、装置全体を小型化しコンパクトに形成できると共に、弁構造の簡素化を図ることができるようにした圧力補償弁付き方向制御弁装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、1個の油圧アクチュエータに対して単一の圧力補償弁を設けるだけでよく、部品点数を少なくして組立時の作業性等を向上することができるようにした圧力補償弁付き方向制御弁装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために本発明は、可変容量型の油圧ポンプから吐出される圧油を油圧アクチュエータに給排するため切換操作され前記油圧アクチュエータに接続されるワークポートとメータイン可変絞りとを有した方向制御弁と、該方向制御弁のワークポートとメータイン可変絞りの出口側との間に配置され前記油圧アクチュエータに供給する圧油の圧力補償を行う圧力補償弁とからなる圧力補償弁付き方向制御弁装置に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記圧力補償弁は、前記メータイン可変絞りの出口側圧力を移動方向の一側で受圧することにより開,閉弁され前記方向制御弁のワークポートとメータイン可変絞りの出口側とを連通,遮断する弁体と、該弁体の移動方向他側に配置され前記メータイン可変絞りの出口側圧力に抗して該弁体を閉弁方向に押圧する油圧室と、前記弁体に設けられ前記メータイン可変絞りの出口側圧力が前記油圧ポンプの容量制御を行う容量制御圧として制御管路側に流通するのを許し逆向きの流れを阻止するチェック弁と、該チェック弁と共に前記弁体に設けられ前記ワークポートの負荷圧と前記制御管路の容量制御圧のうち高い方の圧力を選択し、選択した圧力を前記油圧室に導くシャトル弁とを備える構成としたことにある。
このように構成することにより、圧力補償弁の弁体に設けたチェック弁は、方向制御弁のメータイン可変絞りを介して供給される油圧ポンプからの圧油(出口側圧力)が、油圧ポンプの容量制御を行う容量制御圧として制御管路側に流通するのを許し、逆向きの流れを阻止するため、複数の油圧アクチュエータに発生する負荷圧のうち最高負荷圧を制御管路側に流通させ、この最高負荷圧に従って油圧ポンプの容量制御を行うことができる。
また、圧力補償弁の弁体に設けたシャトル弁は、方向制御弁のワークポート内に発生する油圧アクチュエータの負荷圧と前記制御管路の容量制御圧のうち高い方の圧力(最高負荷圧)を選択して圧力補償弁の油圧室に導くことができ、この選択した圧力に従って圧力補償弁の弁体を閉弁方向に押圧することができる。このため、圧力補償弁の弁体は、前記メータイン可変絞りの出口側圧力(油圧ポンプの吐出圧)が前記最高負荷圧に達するまで閉弁状態に留まり、油圧アクチュエータに対する圧油の供給を遮断できる。そして、この圧力が最高負荷圧を越えたときには、圧力補償弁を前記油圧室内の圧力に抗して開弁することができ、方向制御弁の切換操作(要求流量)に応じた圧油を各油圧アクチュエータに対して供給できると共に、これらの油圧アクチュエータを所謂複合操作により円滑に駆動することができる。
また、請求項2の発明によると、方向制御弁と圧力補償弁は共通の弁ケーシングを有し、該弁ケーシングには、前記方向制御弁のメータイン可変絞りを有したスプールが摺動可能に挿嵌されるスプール摺動穴と、該スプール摺動穴から離れて位置し前記圧力補償弁の弁体が摺動可能に挿嵌される弁体摺動穴と、前記弁体の移動方向一側に位置して該弁体摺動穴に形成され前記弁体が離着座する弁座と、該弁座と前記スプール摺動穴との間に形成され前記メータイン可変絞りの出口側圧力を前記弁体の一側部位で受圧させる出口側ポートと、常時は前記弁体により該出口側ポートから遮断され前記弁体が弁座から離座したときに該出口側ポートと連通するワークポートとを設けてなる構成としている。
これにより、方向制御弁と圧力補償弁とに共通の弁ケーシング内には、スプール摺動穴、弁体摺動穴、弁座、出口側ポートおよびワークポートを設けることができ、前記スプール摺動穴内にはメータイン可変絞りを有したスプールを挿嵌して方向制御弁を組立てることができる。また、弁体摺動穴内に挿嵌した弁体は、その一側で弁座に離着座することにより、前記出口側ポートをワークポートに対して連通,遮断することができ、油圧アクチュエータに対する圧油の供給,停止を制御することができる。
また、請求項3の発明によると、弁ケーシングは、油圧アクチュエータの一対の圧油給排口と個別に接続される左,右一対のアクチュエータ側ポートを有し、ワークポートは、スプールが中立位置にあるときに該左,右一対のアクチュエータ側ポートに対して共に遮断され、前記スプールが中立位置から左,右に摺動変位したときには、いずれか一方のアクチュエータ側ポートと連通し他方のアクチュエータ側ポートから遮断される構成としている。
この場合には、方向制御弁のスプールが中立位置にある間は、弁ケーシングに設けたワークポートを左,右のアクチュエータ側ポートから共に遮断でき、方向制御弁のスプールを中立位置から左,右に摺動変位させるように切換操作したときには、左,右のアクチュエータ側ポートのうちいずれか一方のアクチュエータ側ポートをワークポートに連通させ、他方のアクチュエータ側ポートをワークポートから遮断し続けることができる。
また、請求項4の発明によると、ワークポートは、スプールが摺動変位する左,右方向に沿って弁体摺動穴と交差するように延び、その両端側が出口側ポートから左,右に離間した位置でスプール摺動穴にそれぞれ開口してなる構成としている。
これにより、弁ケーシング内にはワークポートを弁体摺動穴と左,右方向で交差するように形成でき、ワークポートの左,右両端側を出口側ポートから左,右に離間した位置でスプール摺動穴にそれぞれ開口させ、スプールの摺動変位に応じてワークポートを左,右のアクチュエータ側ポートのいずれかに連通させることができる。
一方、請求項5の発明によると、圧力補償弁の弁体は、移動方向の一側が底部となり他側が油圧室に開口する有底筒状体として形成し、この弁体内には、チェック弁が底部側に位置するように該チェック弁とシャトル弁とを前記弁体の移動方向に並べて配置する構成としている。
これにより、有底筒状に形成された圧力補償弁の弁体内に、チェック弁とシャトル弁とを弁体の移動方向に並べてコンパクトに収容することができ、前記弁体の底部側にはチェック弁を開,閉可能に配置することができる。
また、請求項6の発明によると、弁体には、底部側に位置してメータイン可変絞りの出口側圧力をチェック弁の流入側に導く圧力導入孔と、前記弁体の外周側に位置して制御管路に連通する第1の環状溝と、該第1の環状溝を前記チェック弁の流出側に連通させる第1の油路と、前記第1の環状溝から弁体の長手方向に離間しワークポートに連通する第2の環状溝と、該第2の環状溝をシャトル弁の流入側に連通させる第2の油路とを設ける構成としている。
これにより、有底筒状に形成された圧力補償弁の弁体は、その底部側に形成した圧力導入孔を通じてメータイン可変絞りの出口側圧力をチェック弁の流入側に導くことができ、チェック弁の開弁時には、弁体内の第1の油路、第1の環状溝を介して前記圧力を制御管路に導くことができる。また、油圧アクチュエータの負荷圧がワークポートに発生したときには、この負荷圧を第2の環状溝、第2の油路を介してシャトル弁の流入側に導くことができ、シャトル弁は、制御管路の容量制御圧と負荷圧のうち高い方の圧力(最高負荷圧)を圧力補償弁の油圧室に導入することができる。
さらに、請求項7の発明によると、シャトル弁は、第1の油路に連通する第1の流入路と、第2の油路に連通する第2の流入路と、弁体の他側で油圧室に開口し該第1,第2の流入路のうち圧力が高い方の流入路から導かれる圧力を前記油圧室に流出させる流出路とを備える構成としている。
これにより、シャトル弁は、第1の油路に連通する第1の流入路と第2の油路に連通する第2の流入路のうち、圧力が高い方の流入路から導かれる圧力を流出路側から油圧室に流出させ、高い方の圧力(複数の油圧アクチュエータの最高負加圧)に従って圧力補償弁の弁体を開,閉弁することができる。
上述の如く、請求項1に記載の発明によれば、方向制御弁のワークポートとメータイン可変絞りの出口側との間に配置され油圧アクチュエータに供給する圧油の圧力補償を行う圧力補償弁を、弁体、油圧室、チェック弁およびシャトル弁により構成し、このシャトル弁をチェック弁と共に前記弁体に設ける構成としているので、複数の油圧アクチュエータに発生する負荷圧のうち最高負荷圧を制御管路側に流通させ、この最高負荷圧に従って油圧ポンプの容量制御を行うことができる。また、前記弁体に設けたシャトル弁は、前記最高負荷圧を選択して圧力補償弁の油圧室に導くことができ、この選択した圧力に従って圧力補償弁の弁体を閉弁方向に押圧することができる。
このため、圧力補償弁の弁体は、前記メータイン可変絞りの出口側圧力(油圧ポンプの吐出圧)が前記最高負荷圧に達するまで閉弁状態に留まり、油圧アクチュエータに対する圧油の供給を遮断できる。そして、この圧力が最高負荷圧を越えたときには、圧力補償弁の弁体を前記油圧室内の圧力に抗して開弁することができ、方向制御弁の切換操作(要求流量)に応じた圧油を各油圧アクチュエータに対して供給できると共に、これらの油圧アクチュエータを所謂複合操作により円滑に駆動することができる。従って、圧力補償弁の弁体にチェック弁とシャトル弁とを設けることにより、方向制御弁装置全体を小型化しコンパクトに形成できると共に、弁構造の簡素化を図ることができる。また、1個の油圧アクチュエータに対して単一の圧力補償弁を設けるだけでよく、部品点数を少なくして組立時の作業性等を向上することができる。
また、請求項2に記載の発明によると、方向制御弁と圧力補償弁とに共通の弁ケーシング内に、スプール摺動穴、弁体摺動穴、弁座、出口側ポートおよびワークポートを設けることができ、前記スプール摺動穴内にはメータイン可変絞りを有したスプールを挿嵌して方向制御弁を組立てることができる。また、弁体摺動穴内に挿嵌した弁体は、その一側で弁座に離着座することにより、前記出口側ポートをワークポートに対して連通,遮断することができ、油圧アクチュエータに対する圧油の供給,停止を制御することができる。
また、請求項3に記載の発明によると、弁ケーシングは、油圧アクチュエータの一対の圧油給排口と個別に接続される左,右一対のアクチュエータ側ポートを有する構成としているので、方向制御弁のスプールが中立位置にある間は、弁ケーシングに設けたワークポートを左,右のアクチュエータ側ポートから共に遮断でき、方向制御弁のスプールを中立位置から左,右に摺動変位させるように切換操作したときには、左,右のアクチュエータ側ポートのうちいずれか一方のアクチュエータ側ポートをワークポートに連通させ、他方のアクチュエータ側ポートをワークポートから遮断することができ、これによって油圧アクチュエータを駆動制御することができる。
また、請求項4に記載の発明によると、ワークポートは、スプールが摺動変位する左,右方向に沿って弁体摺動穴と交差するように延び、その両端側が出口側ポートから左,右に離間した位置でスプール摺動穴にそれぞれ開口してなる構成としているので、弁ケーシング内にはワークポートを弁体摺動穴と左,右方向で交差するように形成でき、ワークポートの左,右両端側を出口側ポートから左,右に離間した位置でスプール摺動穴にそれぞれ開口させ、スプールの摺動変位に応じてワークポートを左,右のアクチュエータ側ポートのいずれかに連通することができる。
一方、請求項5に記載の発明は、圧力補償弁の弁体を、移動方向の一側が底部となり他側が油圧室に開口する有底筒状体として形成する構成としているので、有底筒状に形成された圧力補償弁の弁体内に、チェック弁とシャトル弁とを並べてコンパクトに収容することができ、前記弁体の底部側にはチェック弁を開,閉可能に配置することができる。
また、請求項6に記載の発明によると、有底筒状に形成された圧力補償弁の弁体は、その底部側に形成した圧力導入孔を通じてメータイン可変絞りの出口側圧力をチェック弁の流入側に導くことができ、チェック弁の開弁時には、弁体内の第1の油路、第1の環状溝を介して前記圧力を制御管路に導くことができる。また、油圧アクチュエータの負荷圧がワークポートに発生したときには、この負荷圧を第2の環状溝、第2の油路を介してシャトル弁の流入側に導くことができ、シャトル弁は、制御管路の容量制御圧と負荷圧のうち高い方の圧力(最高負荷圧)を圧力補償弁の油圧室に導入することができる。
さらに、請求項7に記載の発明によると、シャトル弁は、第1の油路に連通する第1の流入路と、第2の油路に連通する第2の流入路と、弁体の他側で油圧室に開口し該第1,第2の流入路のうち圧力が高い方の流入路から導かれる圧力を前記油圧室に流出させる流出路とを備える構成としているので、シャトル弁は、第1の油路に連通する第1の流入路と第2の油路に連通する第2の流入路のうち圧力が高い方の流入路から導かれる圧力を流出路側から油圧室に流出させ、高い方の圧力(複数の油圧アクチュエータの最高負加圧)に従って圧力補償弁の弁体を開,閉弁することができる。
以下、本発明の実施の形態による圧力補償弁付き方向制御弁装置を、油圧ショベル等の作業用油圧回路に適用した場合を例に挙げ、添付図面の図1ないし図6に従って詳細に説明する。
図中、1はタンク2と共に油圧源を構成する可変容量型の油圧ポンプで、該油圧ポンプ1は、例えば斜板式または斜軸式の可変容量型油圧ポンプからなり、斜板または斜軸等の容量可変部1Aを有している。そして、油圧ポンプ1は、油圧ショベルの原動機(図示せず)によって回転駆動され、タンク2内から吸込んだ作動油を高圧の圧油としてポンプ管路3内に吐出するものである。
この場合、ポンプ管路3内に吐出された圧油は、後述の方向制御弁12,62等を介して油圧シリンダ7,8等に供給され、油圧シリンダ7,8からの戻り油は、方向制御弁12,62側からタンク管路4を介してタンク2へと環流するように排出される。
5は油圧ポンプ1の容量制御を行う容量制御手段としてのレギュレータで、該レギュレータ5は、後述の制御管路53内に発生する容量制御圧(後述する油圧シリンダ7,8等の最高負荷圧)等に従って油圧ポンプ1の容量可変部1Aを傾転駆動し、容量可変部1Aの傾転角等に応じて油圧ポンプ1の吐出量(押しのけ容積)を可変に制御するものである。
6は油圧ポンプ1の吐出圧を検出する検出管路で、該検出管路6は、後述の方向制御弁12,62よりも上流側となる位置でポンプ管路3内の圧力(吐出圧)を検出し、その検出圧Paをレギュレータ5に導くものである。また、レギュレータ5には、後述の制御管路53から容量制御圧Pb(油圧シリンダ7,8等の最高負荷圧)が導かれる。
そして、レギュレータ5は、油圧ポンプ1の吐出圧である検出圧Paと容量制御圧Pbとの差圧ΔP(ΔP=Pa−Pb)に従って、油圧ポンプ1の押しのけ容積である吐出容量を可変に制御し、所謂ロードセンシングレギュレータとして機能するものである。
即ち、制御管路53からの容量制御圧Pb(油圧シリンダ7,8等の最高負荷圧)が高くなり、前記差圧ΔPがロードセンシング用の基準圧力(図示せず)よりも小さくなったときには、レギュレータ5は、容量可変部1Aの傾転角が大きくなるように油圧ポンプ1の容量制御を行い、油圧ポンプ1から吐出される圧油の流量(吐出量)を増大させ、前記差圧ΔPを基準圧力に近付けるような制御を行う。
また、制御管路53からの容量制御圧Pbが漸次低下し、前記差圧ΔPがロードセンシング用の基準圧力よりも大きくなったときには、レギュレータ5は、容量可変部1Aの傾転角が小さくなるように油圧ポンプ1の容量制御を行い、圧油の吐出量を減少させることによって、前記差圧ΔPを基準圧力を近付けるようにロードセンシング制御を行うものである。
7,8は油圧アクチュエータを構成する作業用の油圧シリンダで、該油圧シリンダ7,8は、例えば油圧ショベルの作業装置(図示せず)に設けられるブームシリンダ、アームシリンダまたはバケットシリンダ等を構成するものである。そして、油圧シリンダ7は一対の圧油給排口7A,7Bを有し、該圧油給排口7A,7Bは、一対の管路9A,9Bに接続されている。
また、油圧シリンダ8は一対の圧油給排口8A,8Bを有し、該圧油給排口8A,8Bは、一対の管路10A,10Bに接続されている。そして、油圧シリンダ7,8は、油圧ポンプ1からの圧油が後述の方向制御弁12,62等を介して給排されることにより、前記作業装置を作動させるものである。
11は油圧ポンプ1、タンク2と油圧シリンダ7との間に設けられた方向制御弁装置で、該方向制御弁装置11は、図1に示すように油圧ポンプ1からの圧油を油圧シリンダ7に給排するため中立位置(イ)から左,右の切換位置(ロ),(ハ)に切換操作される方向制御弁12と、後述の圧力補償弁32とにより構成されている。
そして、方向制御弁装置11は、図2に示す如く方向制御弁12と圧力補償弁32とに共通した後述の弁ケーシング13を有している。また、方向制御弁12は、後述するスプール21の中央ランド22、ノッチ22A,22B等によって構成されるメータイン可変絞り12A,12Bと、後述の端部ランド24A,24B、ノッチ25A,25B等によって構成されるメータアウト可変絞り12C,12Dと、後述のワークポート18等とを有しているものである。
13は方向制御弁装置11の弁本体を構成した方向制御弁12と圧力補償弁32とに共通の弁ケーシングで、該弁ケーシング13には、図2ないし図6に示す如く左右方向に延びたスプール摺動穴14と、該スプール摺動穴14の軸方向中間部(中央部)に位置しスプール摺動穴14とほぼ直交する方向に延びた出口側ポート15および弁体摺動穴16と、後述のポンプポート17A,17B、ワークポート18、アクチュエータ側ポート19A,19Bおよびタンクポート20A,20B等とが設けられている。
また、弁体摺動穴16は、後述する圧力補償弁32の弁体37が摺動可能に挿嵌されるもので、出口側ポート15に臨む弁体摺動穴16の一側には、弁体37が離着座する環状の弁座16Aが形成されている。そして、出口側ポート15はスプール摺動穴14と連通し、前述したメータイン可変絞り12A,12Bの出口側圧力を弁体37の一側面に受圧させるものである。
17A,17Bは油圧ポンプ1の吐出側にポンプ管路3を介して接続された左,右のポンプポートで、該ポンプポート17A,17Bは、出口側ポート15から左,右に離間してスプール摺動穴14の外周側に形成され、後述するスプール21の中央ランド22、ノッチ22A,22Bを介して出口側ポート15に連通,遮断されるものである。
18は弁ケーシング13内に形成されたワークポートで、該ワークポート18は、その長さ方向中間部が弁体摺動穴16を径方向に貫通(交差)して左,右方向に延び、その左,右両端側は、出口側ポート15から左,右に離間した位置でスプール摺動穴14の外周側に開口している。
即ち、ワークポート18は全体として二股形状をなし、その長さ方向中間部が弁体摺動穴16と連通している。そして、ワークポート18の左,右両端側は、ポンプポート17A,17Bと後述のアクチュエータ側ポート19A,19Bとの間でスプール摺動穴14に連通するものである。
19A,19Bは弁ケーシング13に形成された左,右一対のアクチュエータ側ポートで、該アクチュエータ側ポート19A,19Bは、ワークポート18の左,右両端側と後述のタンクポート20A,20Bとの間に位置してスプール摺動穴14の外周側に連通するものである。
また、アクチュエータ側ポート19A,19Bは、油圧シリンダ7の圧油給排口7A,7Bに一対の管路9A,9Bを介して個別に接続されている。そして、アクチュエータ側ポート19A,19Bは、後述するスプール21の切換ランド23A,23Bを介してワークポート18に連通,遮断されるものである。
20A,20Bは弁ケーシング13内に形成された左,右一対のタンクポートで、該タンクポート20A,20Bは、アクチュエータ側ポート19A,19Bよりも左,右方向の外側に位置してスプール摺動穴14の外周側に連通するものである。また、タンクポート20A,20Bは、タンク管路4を介してタンク2に常時連通している。
そして、タンクポート20A,20Bは、後述するスプール21の端部ランド24A,24B、ノッチ25A,25Bを介してアクチュエータ側ポート19A,19Bと連通,遮断され、油圧シリンダ7からの戻り油をタンク2内に環流(排出)させるものである。
21は方向制御弁12のスプールで、該スプール21は、弁ケーシング13のスプール摺動穴14内に挿嵌され、後述するパイロットポート28A,28Bからのパイロット圧に従ってスプール摺動穴14内を左,右方向に摺動変位する。これにより、図1に示す方向制御弁12は、中立位置(イ)から左,右の切換位置(ロ),(ハ)に切換わるものである。
そして、スプール21には、その軸方向中間部(中央部)に位置し出口側ポート15をポンプポート17A,17Bに左,右のノッチ22A,22Bを介して連通,遮断させる中央ランド22と、該中央ランド22から左、右両側に離間した後述の切換ランド23A,23Bおよび端部ランド24A,24Bとが形成されている。
この場合、スプール21の中央ランド22は、左,右のノッチ22A,22Bと共にメータイン可変絞り12A,12B(図1参照)を構成し、方向制御弁12が左,右の切換位置(ロ),(ハ)に切換えられたときに、メータイン可変絞り12A,12Bを出口側ポート15に連通させる。
また、方向制御弁12が図1に示す如く中立位置(イ)にあるときには、メータイン可変絞り12A,12Bが出口側ポート15から共に遮断され、図2に示す中央ランド22は、出口側ポート15とポンプポート17A,17Bとの間を遮断状態に保持するものである。
23A,23Bは中央ランド22から左、右に離間してスプール21に設けられた左,右の切換ランドで、該切換ランド23A,23Bは、ワークポート18の両端側をアクチュエータ側ポート19A,19Bに対して連通,遮断させる。また、切換ランド23A,23Bは、ポンプポート17A,17Bをワークポート18の両端側から常に遮断している。
24A,24Bはスプール21の両端側に設けられた左,右の端部ランドで、該端部ランド24A,24Bは、切換ランド23A,23Bから左,右に離間して位置し、その外周側にはノッチ25A,25Bが形成されている。そして、端部ランド24A,24Bは、アクチュエータ側ポート19A,19Bとタンクポート20A,20Bとの間をノッチ25A,25Bを介して連通,遮断するものである。
26はスプール21の切換ランド23Bと端部ランド24Bとの間に設けられた逃がし通路で、該逃がし通路26は、図2に示す如くスプール21が中立位置にあるときに、ワークポート18をタンクポート20Bに連通させ、ワークポート18内の圧力をタンク圧のレベルまで低下させるものである。
27A,27Bはスプール21と共に方向制御弁12を構成する左,右の蓋体で、該蓋体27A,27Bは、スプール摺動穴14の軸方向(左,右方向)両側に位置して弁ケーシング13に設けられ、スプール摺動穴14の両端側を閉塞するものである。
また、蓋体27A,27Bにはパイロットポート28A,28Bが設けられ、これらのパイロットポート28A,28Bには、例えば油圧ショベルのオペレータが手動操作する減圧弁型パイロット弁等の遠隔操作弁(図示せず)からパイロット圧が供給される。そして、方向制御弁12のスプール21は、このときのパイロット圧に従ってスプール摺動穴14内を左,右方向に摺動変位されるものである。
ここで、右側の蓋体27Bは、左側の蓋体27Aよりも長尺に形成され、この蓋体27B内には、後述のスリーブ29、ストッパ30、センタリング用のばね31等が設けられている。また、蓋体27Bには、図2に示す如くばね31の端部が当接する環状の段部27B1 が設けられている。
29は弁ケーシング13の端面と蓋体27Bとの間に挟持して設けられたスリーブで、該スリーブ29は、その内径がスプール摺動穴14の穴径に対応し、蓋体27B内でスプール21を摺動可能に支持している。また、スリーブ29は、スプール21が図3に示すように中立位置にあるとき、または図6に示す如く左方向に摺動変位した(図1に示す切換位置(ハ)に対応する)ときに、後述するばね31のばね力を受承するものである。
30はスプール21の右側端部に螺着して設けられたストッパで、該ストッパ30は、蓋体27B内に摺動変位可能に配置され、蓋体27B内を軸方向に延びる軸部30Aを有している。そして、ストッパ30は、例えば図4に示すようにスプール21が右方向に摺動変位したときに、スプール21のストロークエンドを規制するものである。
31はスプール21を中立位置に保持するためのセンタリング用のばねで、該ばね31は、軸部30Aの外周側に位置してスプール21の端面(スリーブ29の端面)とストッパ30(蓋体27Bの段部27B1 )との間に予め初期荷重を与えた状態で配設されている。そして、ばね31は、パイロットポート28A,28Bからのパイロット圧がタンク圧レベルまで低下したときに、スプール21を中立位置に保持するものである。
また、パイロットポート28Aからのパイロット圧でスプール21が図4に示す如く右方向に摺動変位するときに、ばね31は、スプール21の端面と蓋体27Bの段部27B1 との間で圧縮変形され、パイロットポート28Bからのパイロット圧でスプール21が図6に示す如く左方向に摺動変位するときには、スリーブ29の端面とストッパ30との間で圧縮変形されるものである。
32は方向制御弁装置11の一部を構成する圧力補償弁で、該圧力補償弁32は、弁ケーシング13に設けた弁体摺動穴16と、この弁体摺動穴16を外側から閉塞するように弁ケーシング13に衝合して設けられた蓋体33と、後述の弁体37、チェック弁45およびシャトル弁46等とにより構成されている。
34はワークポート18に連通して弁ケーシング13内に設けられた油穴、35は該油穴34と弁体摺動穴16との間に位置して弁ケーシング13に設けられた傾斜孔で、該傾斜孔35は、図3に示す如く弁体摺動穴16と油穴34との間を斜め傾斜してに延び、油穴34を後述するシャトル弁46の流入路48A側に連通させるものである。
36は弁体摺動穴16の周囲に位置して弁ケーシング13に設けられた環状の凹溝で、該凹溝36は、図3に示すようにワークポート18と傾斜孔35との間に位置して弁体摺動穴16の周壁を全周にわたり環状に切欠くように形成され、後述の制御管路53と接続されている。また、凹溝36は、後述する弁体37の環状溝39と常時連通し、後述するシャトル弁46の流入路47A側に制御管路53内の容量制御圧を作用させるものである。
37は弁体摺動穴16内に挿嵌された圧力補償弁32の弁体で、この弁体37は、図2、図3に示す如く有底筒状体として形成され、底部となる長手方向(弁体37の移動方向)の一側部位が弁体摺動穴16の弁座16Aに離着座するものである。即ち、弁体37は、その底部側で出口側ポート15内の圧力を受圧することにより開,閉弁され、弁ケーシング13内で出口側ポート15とワークポート18との間を連通,遮断するものである。
ここで、弁体37の内周側には、図3に示す如く段付の有底穴37Aが形成され、この有底穴37A内には、後述のチェック弁45とシャトル弁46とが軸方向(弁体37の移動方向となる長手方向に)に並べて収容されている。そして、弁体37の底部側には、有底穴37A内に連通し、出口側ポート15内の圧力を図3中の矢示A方向でチェック弁45の流入側に導く圧力導入孔38が形成されている。
また、弁体37の外周側には、弁体摺動穴16との間に位置して軸方向(弁体37の長手方向)で互いに離間した第1,第2の環状溝39,40が形成されている。そして、第1の環状溝39は、弁体摺動穴16側の凹溝36を介して制御管路53と常時連通し、第2の環状溝40は、弁ケーシング13の傾斜孔35、油穴34を介してワークポート18に常時連通しているものである。
また、弁体37の底部側には、後述するチェック弁45の流出側を第1の環状溝39に連通させる第1の油路41が斜めに傾斜して形成されている。さらに、弁体37には、第2の環状溝40と常時連通する第2の油路42が径方向に穿設され、該油路42は、ワークポート18内に発生する油圧シリンダ7の負荷圧を油穴34、傾斜孔35および環状溝40を介して後述するシャトル弁46の流入路48A側に導くものである。
43は弁体37の開口側となる長手方向の他側に位置して蓋体33との間に形成された油圧室で、該油圧室43は、シャトル弁46を介して高い圧力(油圧シリンダ7,8等の最高負荷圧)が導かれることにより、弁体37を弁座16Aに向けて閉弁方向に押圧するものである。
44は油圧室43内に位置して蓋体33と弁体37との間に配設された弱ばねで、該弱ばね44は、油圧室43内の圧力と共に弁体37を常時閉弁方向に付勢し、例えば外部から振動等で弁体37が不用意に開弁するのを防ぐものである。このため、弱ばね44は、ばね力が小さいコイルスプリング等により構成されている。
45は弁体37の有底穴37A内に設けられたチェック弁で、該チェック弁45は、公知のボール弁からなり、弁体37の底部側で圧力導入孔38を第1の油路41および後述の流入路47Aに対して開,閉するものである。そして、チェック弁45は、出口側ポート15内の圧力が図3中の矢示A方向に作用するときに、この圧力によって開弁され、矢示A方向とは逆向きの流れを阻止するものである。
即ち、チェック弁45は、出口側ポート15内の圧力が制御管路53側に向けて流通するのを許し、逆向きに流れを阻止する。このため、出口側ポート15内の圧力が制御管路53内の圧力よりも高いときにはチェック弁45が開弁し、出口側ポート15内の圧力が制御管路53内の圧力よりも低いときには、チェック弁45は閉弁し続けるものである。
46はチェック弁45と共に弁体37の有底穴37A内に収容して設けられた高圧選択弁としてのシャトル弁で、該シャトル弁46は、図3に示すチェック弁45を上側から覆うように有底穴37A内に挿嵌して設けられた下側に位置する第1の弁部材47と、下端側(長手方向の一側)が該弁部材47に衝合して有底穴37A内に挿嵌された上側に位置する第2の弁部材48と、該弁部材48,47間に可動に設けられたボール弁体49とにより大略構成されている。
ここで、シャトル弁46の弁部材47は、短尺の筒体からなり、その内周側は第1の流入路47Aとなっている。そして、該流入路47Aは、チェック弁45の流出側と弁体37の油路41とに常時連通し、例えば制御管路53内の容量制御圧をボール弁体49に向けて導くものである。
また、シャトル弁46の弁部材48は、弁部材47よりも長尺の棒状体からなり、弁部材47との間でボール弁体49を収容する構成となっている。そして、弁部材48には、弁部材47の流入路47Aと対向する方向に延びる第2の流入路48Aが設けられ、該流入路48Aは、弁部材48の外周側に形成された長手方向の油溝48B等を介して弁体37の油路42と常時連通している。
そして、弁部材48の流入路48Aは、ワークポート18内に発生する油圧シリンダ7の負荷圧を油穴34、傾斜孔35、環状溝40および油溝48B等を介してボール弁体49に作用させる。これにより、ボール弁体49は、前記流入路47A,48Aの圧力のうち高い方の圧力を選択し、選択した圧力を後述の流出路50側に流通させるものである。
また、弁部材48の外周側には、流入路48A側の油溝48Bとは周方向の異なる位置に長手方向の油溝48Cが形成され、この油溝48Cは、ボール弁体49で選択した高い方の圧力を流出路50に導く構成となっている。
50はシャトル弁46の弁部材48内に設けられた流出路で、この流出路50は、長手方向の一側が油溝48Cに連通し、長手方向の他側は後述の栓体51を介して油圧室43に連通している。そして、流出路50は、ボール弁体49により選択された高い方の圧力を油圧室43内に導くものである。
51は弁体37の有底穴37Aを開口端側から閉塞する栓体で、この栓体51は、図3に示す如く弁体37の有底穴37A内にチェック弁45、シャトル弁46の弁部材47、ボール弁体49、弁部材48を順次挿入した状態で、これらの上側から有底穴37Aの開口側に螺着される。
これにより栓体51は、チェック弁45、シャトル弁46の弁部材47、ボール弁体49、弁部材48を弁体37の有底穴37A内に抜止め状態で取付けるものである。また、栓体51には、軸方向の油孔51Aが穿設され、この油孔51Aは、シャトル弁46の流出路50を油圧室43に常時連通させている。
52A,52Bは弁ケーシング13のアクチュエータ側ポート19A,19Bとタンクポート20A,20Bとの間に設けられたオーバロードリリーフ弁で、該オーバロードリリーフ弁52A,52Bは、例えば図4、図6に示す如く油圧シリンダ7の圧油給排口7A,7Bに油圧ポンプ1からの圧油を給排するときに管路9A,9B、アクチュエータ側ポート19A,19B側で過剰圧が発生すると、この過剰圧をタンクポート20A,20B側に逃がすように開弁するものである。
また、オーバロードリリーフ弁52A,52Bは、メイクアップ用のチェック弁(図示せず)も内蔵し、例えば油圧シリンダ7に慣性力が働いて管路9A,9B、アクチュエータ側ポート19A,19B内に負圧が発生するようなときに、タンクポート20A,20Bからアクチュエータ側ポート19A,19B側に向けてタンク2内の油液を補給し、キャビテーション等の発生を抑える機能も有している。
53は図1に示すように油圧シリンダ7,8等の負荷圧を容量制御圧Pbとして油圧ポンプ1のレギュレータ5に導く制御管路で、該制御管路53は、図1に示す圧力補償弁32の凹溝36と後述する圧力補償弁67の凹溝69等とに接続され、油圧シリンダ7,8等に発生する負荷圧のうち、最も高圧となる最高負荷圧をタンク2側に誘導するものである。
ここで、制御管路53の下流側には、図1に示すようにタンク2とレギュレータ5との間に位置して絞り54が設けられ、制御管路53内を圧油が流通する間は、この絞り54によって制御管路53内には前記最高負荷圧に対応した容量制御圧Pbが発生するものである。
次に、61は図1に示す如く油圧ポンプ1、タンク2と油圧シリンダ8との間に設けられた他の方向制御弁装置で、該方向制御弁装置61は、前述した油圧シリンダ7側の方向制御弁装置11とほぼ同様に構成され、油圧ポンプ1からの圧油を油圧シリンダ8に給排するため中立位置(イ)から左,右の切換位置(ロ),(ハ)に切換操作される方向制御弁62と、後述の圧力補償弁67とを備えている。
そして、方向制御弁装置61は、方向制御弁62と圧力補償弁67とに共通した弁ケーシング(図示せず)を有している。また、方向制御弁62は、前述した方向制御弁12と同様に、メータイン可変絞り62A,62Bと、メータアウト可変絞り62C,62D、出口側ポート63、ワークポート64、パイロットポート65A,65Bおよびセンタリング用のばね66等を有している。
また、圧力補償弁67も、方向制御弁装置11の圧力補償弁32と同様に構成され、油穴68、凹溝69、弁体70、圧力導入孔71、油圧室72、チェック弁73、シャトル弁74、流出路75等を有している。そして、圧力補償弁67の凹溝69には、制御管路53の端部が接続され、油圧シリンダ8に発生する負荷圧を弁体70の開弁時にチェック弁73を介して制御管路53側に誘導する構成となっている。
本実施の形態による圧力補償弁32,67付き方向制御弁装置11,61を備えた油圧ショベルの作業用油圧回路は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
まず、方向制御弁12,62が共に中立位置(イ)にあり、油圧シリンダ7,8等が全て停止しているときには、図1に示すように方向制御弁12,62の出口側ポート15,63が油圧ポンプ1のポンプ管路3から共に遮断された状態となる。
そして、方向制御弁12のワークポート18は、油圧シリンダ7の管路9A,9B(アクチュエータ側ポート19A,19B)から遮断されると共に、方向制御弁62のワークポート64は、油圧シリンダ8の管路10A,10Bから遮断された状態に保持される。
また、スプール21の切換ランド23Bと端部ランド24Bとの間に設けた逃がし通路26は、図2に示す如くスプール21が中立位置にあるときに、ワークポート18をタンクポート20Bに連通させ、ワークポート18内の圧力をタンク圧のレベルまで低下させる。この点は、図1中に示す方向制御弁62も同様であり、ワークポート64内の圧力もタンク圧のレベルまで低下する。
このため、ワークポート18,64内には、油圧シリンダ7,8の負荷圧が導かれることがなく、圧力補償弁32,67の油圧室43,72内は、互いに低い圧力状態に保持されると共に、制御管路53内の容量制御圧Pbも低い圧力(タンク圧レベル)に保たれる。
この結果、油圧ポンプ1の吐出圧である検出圧Paと容量制御圧Pbとの差圧ΔP(ΔP=Pa−Pb)に従って油圧ポンプ1の容量制御を行うレギュレータ5は、容量可変部1Aの傾転角を最小傾転とし、油圧ポンプ1から吐出される圧油の流量(吐出量)を最小流量まで低下させる。
次に、例えば油圧ショベルのオペレータが油圧シリンダ7を作動するために、図1に示す方向制御弁12を中立位置(イ)から切換位置(ロ)に切換えると、油圧ポンプ1からの圧油はポンプ管路3、メータイン可変絞り12Aを介して出口側ポート15内へと図4中の矢示A1 方向に流通する。
このとき、方向制御弁12のスプール21は、図4に示すようにワークポート18とアクチュエータ側ポート19Aとの間を切換ランド23Aを介して連通させ、油圧シリンダ7の負荷圧が管路9A、アクチュエータ側ポート19Aからワークポート18内に導かれる。そして、ワークポート18内の負荷圧は、油穴34等を介してシャトル弁46に導かれる。
また、出口側ポート15内の圧力は、圧力導入孔38を介してチェック弁45に作用し、制御管路53内の圧力よりも高い圧力状態にある間は、チェック弁45が開弁して出口側ポート15内の圧力が制御管路53内に導かれる。
そして、シャトル弁46は、チェック弁45を介して導かれる出口側ポート15内の圧力(制御管路53内の圧力)と、ワークポート18内の負荷圧のうち高い方の圧力を選択し、選択した圧力を流出路50を通じて油圧室43内に導く。
この状態で、出口側ポート15内の圧力が圧力補償弁32の油圧室43内の圧力よりも高くなったときには、圧力補償弁32の弁体37が図5に示すように開弁し、ポンプ管路3からの圧油は、出口側ポート15からワークポート18内に向けて流通する。
この結果、油圧ポンプ1からの圧油は、ワークポート18からアクチュエータ側ポート19A内へと図5中の矢示A2 ,A3 方向に流れ、図1に示す管路9Aから油圧シリンダ7の圧油給排口7A側に供給される。これにより、油圧シリンダ7は伸長方向に駆動される。
また、油圧シリンダ7からの戻り油は、圧油給排口7Bから管路9B、図4に示すアクチュエータ側ポート19B、スプール21の端部ランド24B、ノッチ25B(図1に示すメータアウト可変絞り12C)を介してタンクポート20B側に排出され、タンク管路4を介してタンク2内に戻される。
この間、ワークポート18内に発生している油圧シリンダ7の負荷圧が図1、図5に示す油穴34、シャトル弁46、流出路50等を介して圧力補償弁32の油圧室43内に導かれる。また、出口側ポート15内の圧力は、このときの負荷圧とほぼ対応した圧力でチェック弁45を介して凹溝36にも導かれ、これによって制御管路53内には、油圧シリンダ7の負荷圧に対応した容量制御圧Pbが発生する。
また、油圧シリンダ8側の方向制御弁装置61は、制御管路53からの容量制御圧Pbが図1に示す油穴68、シャトル弁74、流出路75等を介して圧力補償弁67の油圧室72内に導かれ、圧力補償弁67の弁体70を容量制御圧Pbに対応した圧力で閉弁方向に押圧することになる。
そして、レギュレータ5は、このときに制御管路53から導かれる容量制御圧Pbと油圧ポンプ1の吐出圧(検出圧Pa)との差圧ΔPに従って油圧ポンプ1の容量制御を行い、油圧ポンプ1から吐出される圧油の流量を前記負荷圧に対応して増大させる。
一方、図1に示す方向制御弁12を中立位置(イ)から切換位置(ハ)に切換えたときには、油圧ポンプ1からの圧油がポンプ管路3、メータイン可変絞り12Bを介して出口側ポート15内に向け図6中の矢示B1 方向に流通する。そして、この場合も出口側ポート15内の圧力が圧力補償弁32の油圧室43内の圧力よりも高くなったときに、圧力補償弁32の弁体37が開弁する。
そして、油圧ポンプ1からの圧油は、出口側ポート15からワークポート18内に向けて流通すると共に、ワークポート18からアクチュエータ側ポート19B内へと図6中の矢示B2 ,B3 方向に流れ、管路9Bから油圧シリンダ7の圧油給排口7B側に供給される。これにより、油圧シリンダ7は縮小方向に駆動される。
次に、油圧シリンダ7,8を複合操作するため、図1に示す方向制御弁12を切換位置(ロ)または(ハ)に切換えた状態で、例えば方向制御弁62を中立位置(イ)から切換位置(ロ)に切換えたときには、油圧ポンプ1からの圧油はポンプ管路3、メータイン可変絞り62Aを介して出口側ポート63側にも供給される。
しかし、このときには圧力補償弁67の油圧室72内に制御管路53内の圧力(例えば、油圧シリンダ7の負荷圧)が導かれているため、出口側ポート63内の圧力が油圧室72内の圧力よりも高くなるまでは、圧力補償弁67の弁体70は閉弁状態に保持され、ホールドチェック弁として機能することができる。
そして、出口側ポート63内の圧力が油圧室72内の圧力よりも高くなったときには、圧力補償弁67の弁体70が開弁し、油圧ポンプ1からの圧油は、ポンプ管路3、メータイン可変絞り62A、出口側ポート63、ワークポート64および管路10Aを介して油圧シリンダ8に供給され、油圧シリンダ7,8を共に作動(複合動作)することができる。
また、このときには油圧シリンダ8の負荷圧が、ワークポート64等を介してシャトル弁74に導かれ、このシャトル弁74は、油圧シリンダ8の負荷圧と制御管路53内の圧力(油圧シリンダ7の負荷圧)のうち高い方の圧力を選択して流出路75から油圧室72内に導く。
そして、油圧シリンダ8の負荷圧が油圧シリンダ7よりも高い圧力(最高負荷圧)となっている場合には、この最高負荷圧が圧力補償弁67の油圧室72に導かれると共に、制御管路53内にもチェック弁73、凹溝69等を介して油圧シリンダ8の負荷圧が導入される。
また、圧力補償弁32側でも、シャトル弁46がワークポート18(油圧シリンダ7)の負荷圧と制御管路53内の圧力とを比較し、例えば制御管路53内の最高負荷圧を流出路50を介して油圧室43内に導くことになる。また、このときには圧力補償弁32のチェック弁45が、制御管路53からの最高負荷圧(容量制御圧Pb)により閉弁されるものである。
そして、この場合もレギュレータ5は、制御管路53から導かれる容量制御圧Pbと油圧ポンプ1の吐出圧(検出圧Pa)との差圧ΔPに従って油圧ポンプ1の容量制御を行い、油圧ポンプ1から吐出される圧油の流量を、例えば油圧シリンダ7,8のうち最も高い最高負荷圧に対応して増大させる。
かくして、本実施の形態によれば、油圧ポンプ1から吐出される圧油を複数の油圧シリンダ7,8等に供給して複合操作を行うような場合に、これらの油圧シリンダ7,8等の負荷圧のうち最も大きい最高負荷圧によって、圧力補償弁32,67の弁体37,70を開,閉制御する構成としている。
このため、複数の油圧シリンダ7,8等を複合操作するときに、これらの油圧シリンダ7,8間の負荷圧が互いに異なる圧力状態にある場合でも、例えば負荷圧の低い油圧シリンダ7(8)には圧油が供給されるものの、負荷圧の高い油圧シリンダ8(7)への圧油供給が不足してしまう等の不具合を解消でき、負荷圧の相違に係わりなく油圧シリンダ7,8等を同時に駆動することができる。
即ち、各油圧アクチュエータ(油圧シリンダ7,8等)毎に設けられる方向制御弁装置11,61は、油圧ポンプ1から供給される圧油の圧力が前記最高負荷圧に達するまでは、それぞれの圧力補償弁32,67によって油圧シリンダ7,8等に対する圧油の供給を遮断し、この圧力が最高負荷圧を越えたときにのみ、それぞれの圧力補償弁32,67が開弁するのを許す。
これにより、方向制御弁装置11,61は、方向制御弁12,62等の切換操作量(それぞれの要求流量)に応じた圧油が、油圧シリンダ7,8等に対して個別に供給されるのを補償することができ、油圧シリンダ7,8等の複合操作を円滑に行うことができる。
また、このような複合操作時にあっても、油圧シリンダ7,8等の負荷圧のうち最高負荷圧がチェック弁45,73等を通じて制御管路53に導かれるので、油圧ポンプ1の容量制御手段であるレギュレータ5は、この最高負荷圧に従って油圧ポンプ1の吐出容量を可変に制御し、ロードセンシング制御を安定して行うことができる。
しかも、本実施の形態による方向制御弁装置11,61は、油圧シリンダ7,8等の油圧アクチュエータに対し、各アクチュエータ毎に単一の圧力補償弁32または67を設けるだけでよく、従来技術のように、1個の油圧アクチュエータに対して2個の圧力補償弁を設ける必要がなくなる。これにより、装置全体の部品点数を削減でき、組立時の作業性等を向上するができる。
また、従来技術の場合には、各油圧アクチュエータ間の最高負荷圧の誘導と遮断を、前述したように方向制御弁のスプールにより行う構成としているために、方向制御弁のスプールを軸方向に長く形成する必要が生じ、方向制御弁が大型化している。
しかし、本実施の形態では、圧力補償弁32,67の弁体37,70内にチェック弁45,73とシャトル弁46,74を設け、これにより油圧シリンダ7,8間の最高負荷圧を、圧力補償弁32,67の油圧室43,72に誘導すると共に、油圧ポンプ1の容量制御を行う制御管路53内にも誘導し、方向制御弁12,62の中立時には最高負荷圧の誘導を遮断する構成としている。
このため、方向制御弁12のスプール21を軸方向に長く形成する必要がなくなり、方向制御弁装置11全体を小型化しコンパクトに形成できると共に、弁構造の簡素化を図ることができる。また、油圧シリンダ8側の方向制御弁装置61についても同様に小型化でき、弁構造を簡素化することができる。
また、本実施の形態による方向制御弁装置11,61は、有底筒状に形成された圧力補償弁32,67の弁体37,70内に、チェック弁45,73とシャトル弁46,74とを長手方向に並べてコンパクトに収容することができ、弁体37,70の底部側にはチェック弁45,73を開,閉可能に配置することができる。
なお、前記実施の形態では、油圧アクチュエータとして作業用の油圧シリンダ7,8を用いる場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば走行用の油圧モータ、旋回用の油圧モータまたはロープウインチ用の油圧モータ等を用いた油圧回路等にも適用できるものである。
また、前記実施の形態では、圧力補償弁付き方向制御弁装置を油圧ショベルに適用する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明の適用対象は、油圧ショベルに限るものではなく、例えば油圧クレーン等の建設機械、または建設機械以外の産業機械等に適用してもよく、要は複数の油圧アクチュエータを複合操作するために、圧力補償弁付き方向制御弁装置を設ける構成とした種々の油圧回路等に広く適用できるものである。
本発明の実施の形態による圧力補償弁付き方向制御弁装置が適用された油圧ショベルの作業用油圧回路図である。 図1中の圧力補償弁付き方向制御弁装置を弁ケーシングと共に示す縦断面図である。 図2中の圧力補償弁等を拡大して示す方向制御弁装置の要部断面図である。 図2中のスプールを右方向に摺動変位させた状態を示す方向制御弁装置の縦断面図である。 図4中の圧力補償弁が開弁した状態を拡大して示す方向制御弁装置の要部断面図である。 図2中のスプールを左方向に摺動変位させた状態を示す方向制御弁装置の縦断面図である。
符号の説明
1 油圧ポンプ
2 タンク
5 レギュレータ(容量制御手段)
7,8 油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)
7A,7B,8A,8B 圧油給排口
11,61 方向制御弁装置
12,62 方向制御弁
12A,12B,62A,62B メータイン可変絞り
13 弁ケーシング
14 スプール摺動穴
15,63 出口側ポート(メータイン可変絞りの出口側)
16 弁体摺動穴
16A 弁座
17A,17B ポンプポート
18,64 ワークポート
19A,19B アクチュエータ側ポート
20A,20B タンクポート
21 スプール
28A,28B,65A,65B パイロットポート
31,66 センタリング用のばね
32,67 圧力補償弁
37,70 弁体
38,71 圧力導入孔
39 第1の環状溝
40 第2の環状溝
41 第1の油路
42 第2の油路
43,72 油圧室
45,73 チェック弁
46,74 シャトル弁
47 第1の弁部材
47A 第1の流入路
48 第2の弁部材
48A 第2の流入路
50,75 流出路
52A,52B オーバロードリリーフ弁
53 制御管路

Claims (7)

  1. 可変容量型の油圧ポンプから吐出される圧油を油圧アクチュエータに給排するため切換操作され前記油圧アクチュエータに接続されるワークポートとメータイン可変絞りとを有した方向制御弁と、
    該方向制御弁のワークポートとメータイン可変絞りの出口側との間に配置され前記油圧アクチュエータに供給する圧油の圧力補償を行う圧力補償弁とからなる圧力補償弁付き方向制御弁装置において、
    前記圧力補償弁は、前記メータイン可変絞りの出口側圧力を移動方向の一側位置で受圧することにより開,閉弁され前記方向制御弁のワークポートとメータイン可変絞りの出口側とを連通,遮断する弁体と、
    該弁体の移動方向他側に配置され前記メータイン可変絞りの出口側圧力に抗して該弁体を閉弁方向に押圧する油圧室と、
    前記弁体に設けられ前記メータイン可変絞りの出口側圧力が前記油圧ポンプの容量制御を行う容量制御圧として制御管路側に流通するのを許し逆向きの流れを阻止するチェック弁と、
    該チェック弁と共に前記弁体に設けられ前記ワークポートの負荷圧と前記制御管路の容量制御圧のうち高い方の圧力を選択し、選択した圧力を前記油圧室に導くシャトル弁とを備える構成としたことを特徴とする圧力補償弁付き方向制御弁装置。
  2. 前記方向制御弁と圧力補償弁は共通の弁ケーシングを有し、該弁ケーシングには、前記方向制御弁のメータイン可変絞りを有したスプールが摺動可能に挿嵌されるスプール摺動穴と、該スプール摺動穴から離れて位置し前記圧力補償弁の弁体が摺動可能に挿嵌される弁体摺動穴と、前記弁体の移動方向一側に位置して該弁体摺動穴に形成され前記弁体が離着座する弁座と、該弁座と前記スプール摺動穴との間に形成され前記メータイン可変絞りの出口側圧力を前記弁体の一側部位で受圧させる出口側ポートと、常時は前記弁体により該出口側ポートから遮断され前記弁体が弁座から離座したときに該出口側ポートと連通する前記ワークポートとを設ける構成としてなる請求項1に記載の圧力補償弁付き方向制御弁装置。
  3. 前記弁ケーシングは、前記油圧アクチュエータの一対の圧油給排口と個別に接続される左,右一対のアクチュエータ側ポートを有し、前記ワークポートは、前記スプールが中立位置にあるときに該左,右一対のアクチュエータ側ポートに対して共に遮断され、前記スプールが中立位置から左,右に摺動変位したときには、いずれか一方のアクチュエータ側ポートと連通し他方のアクチュエータ側ポートから遮断される構成としてなる請求項2に記載の圧力補償弁付き方向制御弁装置。
  4. 前記ワークポートは、前記スプールが摺動変位する左,右方向に沿って前記弁体摺動穴と交差するように延び、その両端側が前記出口側ポートから左,右に離間した位置で前記スプール摺動穴にそれぞれ開口する構成としてなる請求項2または3に記載の圧力補償弁付き方向制御弁装置。
  5. 前記圧力補償弁の弁体は、移動方向の一側が底部となり他側が前記油圧室に開口する有底筒状体として形成し、この弁体内には、前記チェック弁が底部側に位置するように該チェック弁と前記シャトル弁とを前記弁体の移動方向に並べて配置する構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の圧力補償弁付き方向制御弁装置。
  6. 前記弁体には、底部側に位置して前記メータイン可変絞りの出口側圧力を前記チェック弁の流入側に導く圧力導入孔と、前記弁体の外周側に位置して前記制御管路に連通する第1の環状溝と、該第1の環状溝を前記チェック弁の流出側に連通させる第1の油路と、前記第1の環状溝から弁体の長手方向に離間し前記ワークポートに連通する第2の環状溝と、該第2の環状溝を前記シャトル弁の流入側に連通させる第2の油路とを設ける構成としてなる請求項5に記載の圧力補償弁付き方向制御弁装置。
  7. 前記シャトル弁は、前記第1の油路に連通する第1の流入路と、前記第2の油路に連通する第2の流入路と、前記弁体の移動方向他側で前記油圧室に開口し該第1,第2の流入路のうち圧力が高い方の流入路から導かれる圧力を前記油圧室に流出させる流出路とを備えてなる請求項6に記載の圧力補償弁付き方向制御弁装置。
JP2003291657A 2003-08-11 2003-08-11 圧力補償弁付き方向制御弁装置 Pending JP2005061510A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003291657A JP2005061510A (ja) 2003-08-11 2003-08-11 圧力補償弁付き方向制御弁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003291657A JP2005061510A (ja) 2003-08-11 2003-08-11 圧力補償弁付き方向制御弁装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005061510A true JP2005061510A (ja) 2005-03-10

Family

ID=34369277

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003291657A Pending JP2005061510A (ja) 2003-08-11 2003-08-11 圧力補償弁付き方向制御弁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005061510A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009204086A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Kayaba Ind Co Ltd ロードセンシングバルブ
CN108916161A (zh) * 2018-08-24 2018-11-30 武汉联航机电有限公司 一种气动控制系统及控制方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009204086A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Kayaba Ind Co Ltd ロードセンシングバルブ
CN108916161A (zh) * 2018-08-24 2018-11-30 武汉联航机电有限公司 一种气动控制系统及控制方法
CN108916161B (zh) * 2018-08-24 2023-09-26 武汉精智智能制造有限公司 一种气动控制系统及控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008298292A (ja) 作業機械の油圧システム
JP6514522B2 (ja) アンロード弁および油圧ショベルの油圧駆動システム
US6212886B1 (en) Hydraulic drive system and directional control valve apparatus in hydraulic machine
KR102652880B1 (ko) 유량 제어 밸브
JP4354419B2 (ja) 圧力補償弁を備えた流量制御弁
JP6159629B2 (ja) 流体圧制御装置
WO2019216195A1 (ja) 弁装置
JP3768192B2 (ja) 油圧制御装置
KR20170038160A (ko) 방향 전환 밸브 및 유압 시스템
CN111527313B (zh) 流体压控制装置
GB2295859A (en) Flow rate servicing directional control valve for hydraulic circuit
JP6822930B2 (ja) 流量制御弁
JP2005061510A (ja) 圧力補償弁付き方向制御弁装置
JP2023101191A (ja) 流体制御装置
JP7360858B2 (ja) 流体制御装置及び建設機械
JP3762480B2 (ja) 油圧駆動装置
WO2023105872A1 (ja) 弁装置
JP7316423B2 (ja) 流量制御弁
US10641297B2 (en) Hydraulic control valve
WO2020044701A1 (ja) 流体圧制御装置
JP7397561B2 (ja) 弁装置
JP2018128066A (ja) 油圧駆動装置
JP6836487B2 (ja) 制御弁
JP3681704B2 (ja) 油圧制御装置
JP5470180B2 (ja) コントロールバルブ