JP2005055694A - クリーニングブレード、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、トナー - Google Patents
クリーニングブレード、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、トナー Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005055694A JP2005055694A JP2003286768A JP2003286768A JP2005055694A JP 2005055694 A JP2005055694 A JP 2005055694A JP 2003286768 A JP2003286768 A JP 2003286768A JP 2003286768 A JP2003286768 A JP 2003286768A JP 2005055694 A JP2005055694 A JP 2005055694A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- cleaning blade
- image
- cleaning
- forming apparatus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】表面移動体に当接して該表面移動体上の付着物を除去するクリーニングブレード8bであって、弾性材料に研磨剤粒子を含有させてなる第1研磨部材81と、ヤング率が1GPa以上の材料からなる第2研磨部材82とを少なくとも含む多層構造を有し、表面移動体との当接面側に第2研磨部材82が設けられているクリーニングブレード8bを装着したクリーニング装置8である。
【選択図】図4
Description
近年高画質化への要求が高まっており、特に高精細なカラー画像形成を実現させるため、トナーの小粒径化、球形化が進められている。小粒径化により、ドットの再現性が良好になり、球形化により現像性、転写性の向上を図ることができる。従来の混練粉砕法により、このような小粒径化、球形化したトナーを製造するのは非常に困難であることから、懸濁重合法、乳化重合法、分散重合法等により製造された重合トナーが採用されつつある。
その一つは、感光体上に未転写で残るトナーのクリーニングが、一般的に用いられているブレードクリーニング方式では難しいということである。クリーニングブレードは感光体表面を摺擦しながらトナーを除去するが、感光体との摩擦抵抗によりクリーニングブレードのエッジの部分が変形するため、感光体とクリーニングブレードの間には微小な空間が生じる。この空間には小粒径のトナーであるほど侵入しやすい。そして、侵入したトナーが球形に近い形状であるほど転がり摩擦力が小さいため、感光体とクリーニングブレードとの空間で転がり始め、クリーニングブレードをすり抜け、クリーニング不良につながるというものである。
このような問題点に関し、小粒径トナーを異形化する手法などが提案されている。例えば、懸濁重合後の重合体を分散媒中でガラス転移点以上に加熱し凝集粒子を得、その凝集粒子を加温されたジェット気流中に導入し、凝集粒子を解砕すると同時に乾燥することにより、不定形状の小粒径トナーを得る方法(例えば、特許文献1参照。)、バインダー樹脂と着色剤とを水と混和しない溶媒中で混合し、分散安定剤の存在下で水系媒体中に分散させ、得られた懸濁液から加熱および/または減圧により溶剤を除去することにより、表面に凹凸を有するトナー粒子を得る方法(例えば、特許文献2参照。)等である。
また、このような添加物はトナーに比べはるかに小粒径であるため、従来のブレードクリーニングでは完全に除去することが難しい。除去されない付着物質は、それがワックスを主成分とするものであるならば薄いフィルミングを起こし、無機微粒子を主成分とするならばそれが核となって、記録紙に含まれている炭酸カルシウム等の添加剤等を含んで成長していき、経時で画像に悪影響を及ぼすことになる。
1.本発明は、表面移動体に当接して該表面移動体上の付着物を除去するクリーニングブレードであって、該クリーニングブレードは、弾性材料に研磨剤粒子を含有させてなる第1研磨部材と、ヤング率が1GPa以上の材料からなる第2研磨部材とを少なくとも含む多層構造を有し、表面移動体との当接面側に第2研磨部材が設けられているクリーニングブレードである。
3.前記クリーニングブレードにおいて、前記第2研磨部材が二軸延伸成形されたポリエステルフィルムからなることを特徴とする。
4.前記クリーニングブレードにおいて、前記ポリエステルフィルムの厚みが0.01〜1.0mmであることを特徴とする。
6.前記クリーニングブレードにおいて、前記金属板の厚みが0.01〜0.5mmであることを特徴とする。
8.前記クリーニングブレードにおいて、前記第1研磨部材と前記第2研磨部材との間に隙間形成部材を設けることを特徴とする。
10.前記クリーニングブレードにおいて、クリーニングブレードの見掛けのゴム硬度が80〜100度であることを特徴とする。
12.前記クリーニング装置において、前記第1クリーニングブレードは、表面移動体に対してカウンター方式で当接し、前記第2クリーニングブレードは、表面移動体に対しトレーリング方式で当接することを特徴とする。
13.前記クリーニング装置において、前記第2クリーニングブレードの当接角は、5〜25度であることを特徴とする。
14.前記クリーニング装置において、前記第2クリーニングブレードの当接圧は、10〜80gf/cmであることを特徴とする。
20.前記画像形成装置において、前記現像手段で用いられるトナーは、少なくとも、窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、離型剤とを有機溶媒中に分散させたトナー材料液を、水系媒体中で架橋及び/又は伸長反応させて得られるトナーであることを特徴とする。
21.前記画像形成装置において、前記現像手段で用いられるトナーは、形状係数SF−1が100〜180の範囲にあり、形状係数SF−2が100〜180の範囲にあることを特徴とする。
22.前記画像形成装置において、前記現像手段で使用されるトナーは、略球形状であり、その形状が長軸r1、短軸r2、厚さr3で規定され(但し、r1≧r2≧r3とする。)、長軸r1と短軸r2との比(r2/r1)が0.5〜1.0の範囲にあり、厚さr3と短軸r2との比(r3/r2)が0.7〜1.0の範囲にあることを特徴とする。
24.前記トナーは、少なくとも、窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、離型剤とを有機溶媒中に分散させたトナー材料液を、水系媒体中で架橋及び/又は伸長反応させて得られることを特徴とする。
25.前記トナーは、形状係数SF−1が100〜180の範囲にあり、形状係数SF−2が100〜180の範囲にあることを特徴とする。
26.前記トナーは、略球形状であり、その形状が長軸r1、短軸r2、厚さr3で規定され(但し、r1≧r2≧r3とする。)、長軸r1と短軸r2との比(r2/r1)が0.5〜1.0の範囲にあり、厚さr3と短軸r2との比(r3/r2)が0.7〜1.0の範囲にあることを特徴とする。
図1は、潜像を担持する像担持体表面のクリーニング手段として本発明のクリーニング装置を装着した画像形成装置の構成を示す概略図である。図2は、本発明のクリーニング装置を装着した画像形成装置の像担持体周囲の構成を示す概略図である。
像担持体である感光体1の周囲は、帯電装置2、露光装置3、現像装置4、転写装置6、定着装置7及びクリーニング装置8が配置されている。
帯電装置2は、コロナ方式、ローラ方式、ブラシ方式、ブレード方式のいずれであってもよく、ここでは、ローラ方式の帯電装置2を示す。帯電装置2は、帯電ローラ2a、帯電ローラ2aを清掃するために当接されているクリーニングパッド2b、帯電ローラ2aに接続される図示しない電源を備える。帯電ローラ2aに高電圧を印加して、曲率を有する帯電ローラ2aと感光体1との間に所定の電圧を印加し、感光体1との間でコロナ放電を発生させて感光体1の表面を一様に帯電するものである。
現像装置4は、現像剤を担持して感光体1に供給する現像剤担持体4aと、トナー供給室等を備える。感光体1と微小間隔をおいて配置された円筒状の現像剤担持体4aと、現像剤担持体4a上の現像剤量を規制する現像剤規制部材とを有している。現像剤担持体4aは、回転可能に支持された中空円筒状の現像剤担持体4aと、現像剤担持体4aの内部にこれと同軸に固設されたマグネットロールとを備えており、現像剤担持体4aの外周面に現像剤を磁気的に吸着して搬送するようになっている。現像剤担持体4aは導電性で、非磁性部材で構成されており、現像バイアスを印加するための電源が接続されている。現像剤担持体4aと感光体1との間には、電源から電圧が印加され、現像領域に電界が形成される。
第1クリーニングブレード8aは、金属、樹脂、ゴム等の材質からなるが、フッ素ゴム、シリコーンゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ウレタンゴム等のゴムが好ましく用いられ、この中でも特にウレタンゴムが好ましい。第1クリーニングブレード8aは、主に転写工程後の感光体1上に残留するトナーを除去する。
第1研磨部材81は、弾性材料と研磨剤粒子を混合して遠心成形によりシート状に成形し、それを切断することにより製造される。このようにして製造された第1研磨部材81は、研磨剤粒子の体積占有率に傾斜を有しており、研磨剤粒子の体積占有率が50%以上の研磨剤粒子リッチ層81aが感光体1表面に当接する形態で第2クリーニングブレード8bを構成する。この研磨剤粒子リッチ層81aは、第1研磨部材81の厚み方向に5μm以上100μm以下の厚みであることが好ましい。研磨剤粒子リッチ層81aの厚みが5μm未満であると、感光体1表面に接触して研磨効果を発揮する研磨剤粒子の量が少なすぎ、感光体1上の付着物質を十分に除去することができない。また、研磨剤粒子リッチ層81aの厚みが100μmを超えると、第1研磨部材81の弾性に影響が出て、ブレードのエッジが欠けやすくなったりする。上記の研磨剤粒子リッチ層81aの厚みは、研磨剤粒子の含有量を加減することによって調整することができる。
尚、ヤング率の値は、ASTM D882の規格に準じて測定することができる。
また、第1研磨部材81と第2研磨部材82の両方のエッジ又は表面が、共に被研磨面に対して接触するように形成するのがよい。これは例えば、図3に示すように、第2クリーニングブレード8bを被研磨面に当接させる角度を考慮して、第1研磨部材81の全長L1よりも第2研磨部材82の全長L2を短くする構成等が挙げられる。
更に、第2研磨部材82を被研磨面に当接させることで、第2クリーニングブレード8b全体としては、被研磨面に対して働く摩擦力を低下させる効果があるので、画像形成プロセス終了後の感光体1逆転時等、被研磨面の移動方向が変わったときに生じるブレードのめくれも抑えることができる。
第1研磨部材81のゴム硬度が上記範囲にあるとき、第2研磨部材82のもつ剛性により第2クリーニングブレードの見掛けのゴム硬度はそれよりも高くなるが、その見掛けのゴム硬度の値は80〜100度であることが好ましい。見掛けのゴム硬度がこの範囲にあることで、被研磨面に対する研磨力を十分に得ることができ、付着物質の除去を一層効率的にすることができる。見掛けのゴム硬度が100度を超えると、被研磨面の膜削れ量が増えるため、好ましくない。
尚、見掛けのゴム硬度は、通常のゴム材料の硬度試験法に準じて測定することができる。この場合、試験片は第2研磨部材82の面が上になるように設置して行う。
図5に示すように、隙間形成部材83を設けることで、第1研磨部材81と第2研磨部材82の両方のエッジを確実に感光体1表面に当接させることができるため、研磨力が向上する。また、第1研磨部材81及び第2研磨部材82による削り粉を、画像形成プロセス終了後の感光体1逆転時等に、隙間Sに回収することができる。これにより、クリーニング工程を通過した感光体1上には削り粉が残ることがなく、帯電ローラ2a表面の汚れ防止にもつながる。
隙間形成部材83の厚みは、上記のように削り粉を回収して保持する観点から0.1mm以上であることが好ましい。一方、あまり厚すぎると感光体1正転時に削り粉がこぼれ出るなどして保持できなくなるため、2.0mm以下の厚みであることが好ましい。
第1クリーニングブレードは、主に転写工程後の感光体1上に残留するトナーを除去する役目を果たすものであり、感光体1に対しカウンター方式で当接することで効率よくトナーを除去することができる。
第2クリーニングブレード8bは、感光体1に対しトレーリング方式で当接することにより、カウンター方式よりも感光体1上の付着物質除去能力は若干低下する。しかしながら、第2クリーニングブレード8bにはほとんどトナーの入力がないためブレードのめくれが起こりやすい状況にあるので、トレーリング方式で当接することでこれを回避するものである。
図6は、本発明のクリーニング装置を装着した画像形成装置の別の構成を示す概略図である。図中符号100は複写装置本体、200はそれを載せる給紙テーブル、300は複写装置本体100上に取り付けるスキャナ、400はさらにその上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)である。
複写装置本体100には、像担持体としての感光体1の周囲に帯電、現像、クリーニング等の電子写真プロセスを実行する各手段を備えた画像形成手段18を、4つ並列にしたタンデム型画像形成装置が備えられている。タンデム型画像形成装置の上部には、画像情報に基づいて感光体1をレーザー光により露光し潜像を形成する露光装置21が設けられている。また、タンデム型画像形成装置の各感光体1と対向する位置には、無端状のベルト部材からなる中間転写ベルト10が設けられている。中間転写ベルト10を介して感光体1と相対する位置には、感光体1上に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト10に転写する一次転写手段62が配置されている。
また、中間転写ベルト10の下方には、中間転写ベルト10上に重ね合わされたトナー像を、給紙テーブル200より搬送されてくる記録紙に一括転写する二次転写装置22が配置されている。二次転写装置22は、2つのローラ23間に、無端ベルトである二次転写ベルト24を掛け渡して構成され、中間転写ベルト10を介して支持ローラ16に押し当てて配置し、中間転写ベルト10上のトナー像を記録紙に転写する。二次転写ベルト24は紙搬送も兼ねる転写搬送ベルトである。二次転写装置22の脇には、記録紙上の画像を定着する定着装置25が設けられている。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てて構成されている。
さらに、二次転写装置22および定着装置25の下側に、記録紙の両面に画像を記録すべく記録紙を反転する反転装置28を備える。
小粒径のトナーを用いることで、潜像に対して緻密にトナーを付着させることができる。しかしながら、本発明の範囲よりも体積平均粒径が小さい場合、二成分現像剤では現像装置における長期の攪拌において磁性キャリアの表面にトナーが融着し、磁性キャリアの帯電能力を低下させ、一成分現像剤として用いた場合には、現像ローラへのトナーのフィルミングや、トナーを薄層化する為のブレード等の部材へのトナーの融着を発生させやすくなる。逆に、トナーの体積平均粒径が本発明の範囲よりも大きい場合には、高解像で高画質の画像を得ることが難しくなると共に、現像剤中のトナーの収支が行われた場合にトナーの粒径の変動が大きくなる場合が多い。
また、粒径分布を狭くすることで、トナーの帯電量分布が均一になり、地肌かぶりの少ない高品位な画像を得ることができ、また、転写率を高くすることができる。しかしながら、Dv/Dnが1.40を超えると、帯電量分布が広くなり、解像力も低下するため好ましくない。
尚、トナーの平均粒径及び粒度分布は、コールターカウンターTA-II、コールターマルチサイザーII(いずれもコールター社製)を用いて測定することができる。本発明においてはコールターカウンターTA-II型を用い個数分布、体積分布を出力するインターフェイス(日科技研社製)及びパーソナルコンピュータ(PC9801:NEC社製)に接続し、測定した。
本発明に係るトナーはバインダ樹脂として変性ポリエステル(i)を含む。変性ポリエステル(i)としては、ポリエステル樹脂中にエステル結合以外の結合基が存在したり、またポリエステル樹脂中に構成の異なる樹脂成分が共有結合、イオン結合などで結合した状態をさす。具体的には、ポリエステル末端に、カルボン酸基、水酸基と反応するイソシアネート基などの官能基を導入し、さらに活性水素含有化合物と反応させ、ポリエステル末端を変性したものを指す。
多価アルコール化合物(PO)としては、2価アルコール(DIO)および3価以上の多価アルコール(TO)が挙げられ、(DIO)単独、または(DIO)と少量の(TO)との混合物が好ましい。2価アルコール(DIO)としては、アルキレングリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなど);アルキレンエーテルグリコール(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールなど);脂環式ジオール(1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールAなど);ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなど);上記脂環式ジオールのアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物;上記ビスフェノール類のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数2〜12のアルキレングリコールおよびビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物であり、特に好ましいものはビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物、およびこれと炭素数2〜12のアルキレングリコールとの併用である。3価以上の多価アルコール(TO)としては、3〜8価またはそれ以上の多価脂肪族アルコール(グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなど);3価以上のフェノール類(トリスフェノールPA、フェノールノボラック、クレゾールノボラックなど);上記3価以上のポリフェノール類のアルキレンオキサイド付加物などが挙げられる。
イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)中の1分子当たりに含有されるイソシアネート基は、通常1個以上、好ましくは、平均1.5〜3個、さらに好ましくは、平均1.8〜2.5個である。1分子当たり1個未満では、ウレア変性ポリエステルの分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。
2価アミン化合物(B1)としては、芳香族ジアミン(フェニレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタンなど);脂環式ジアミン(4,4’−ジアミノ−3,3’−ジメチルジシクロヘキシルメタン、ジアミンシクロヘキサン、イソホロンジアミンなど);および脂肪族ジアミン(エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなど)などが挙げられる。3価以上の多価アミン化合物(B2)としては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどが挙げられる。アミノアルコール(B3)としては、エタノールアミン、ヒドロキシエチルアニリンなどが挙げられる。アミノメルカプタン(B4)としては、アミノエチルメルカプタン、アミノプロピルメルカプタンなどが挙げられる。アミノ酸(B5)としては、アミノプロピオン酸、アミノカプロン酸などが挙げられる。B1〜B5のアミノ基をブロックしたもの(B6)としては、前記B1〜B5のアミン類とケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)から得られるケチミン化合物、オキサゾリジン化合物などが挙げられる。これらアミン類(B)のうち好ましいものは、B1およびB1と少量のB2の混合物である。
また、ウレア変性ポリエステル中には、ウレア結合と共にウレタン結合を含有していてもよい。ウレア結合含有量とウレタン結合含有量のモル比は、通常100/0〜10/90であり、好ましくは80/20〜20/80、さらに好ましくは、60/40〜30/70である。ウレア結合のモル比が10%未満では、耐ホットオフセット性が悪化する。
変性ポリエステル(i)を得るためのポリエステルプレポリマー(A)とアミン類(B)との架橋及び/又は伸長反応には、必要により反応停止剤を用い、得られるウレア変性ポリエステルの分子量を調整することができる。反応停止剤としては、モノアミン(ジエチルアミン、ジブチルアミン、ブチルアミン、ラウリルアミンなど)、およびそれらをブロックしたもの(ケチミン化合物)などが挙げられる。
尚、生成するポリマーの分子量は、THFを溶媒としゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて測定することができる。
本発明においては、前記変性されたポリエステル(i)単独使用だけでなく、この(i)と共に、未変性ポリエステル(ii)をバインダ樹脂成分として含有させることもできる。(ii)を併用することで、低温定着性及びフルカラー装置に用いた場合の光沢性が向上し、単独使用より好ましい。(ii)としては、前記(i)のポリエステル成分と同様な多価アルコール(PO)と多価カルボン酸(PC)との重縮合物などが挙げられ、好ましいものも(i)と同様である。また、(ii)は無変性のポリエステルだけでなく、ウレア結合以外の化学結合で変性されているものでもよく、例えばウレタン結合で変性されていてもよい。(i)と(ii)は少なくとも一部が相溶していることが低温定着性、耐ホットオフセット性の面で好ましい。従って、(i)のポリエステル成分と(ii)は類似の組成が好ましい。(ii)を含有させる場合の(i)と(ii)の重量比は、通常5/95〜80/20、好ましくは5/95〜30/70、さらに好ましくは5/95〜25/75、特に好ましくは7/93〜20/80である。(i)の重量比が5%未満では、耐ホットオフセット性が悪化するとともに、耐熱保存性と低温定着性の両立の面で不利になる。
尚、ガラス転移点(Tg)は、示差走査熱量計(DSC)によって測定することができる。
着色剤としては、公知の染料及び顔料が全て使用でき、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びそれらの混合物が使用できる。着色剤の含有量はトナーに対して通常1〜15重量%、好ましくは3〜10重量%である。
荷電制御剤としては公知のものが使用でき、例えばニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。具体的にはニグロシン系染料のボントロン03、4級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社製)、4級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)、4級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、4級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、4級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。このうち、特にトナーを負極性に制御する物質が好ましく使用される。
荷電制御剤の使用量は、バインダ樹脂の種類、必要に応じて使用される添加剤の有無、分散方法を含めたトナー製造方法によって決定されるもので、一義的に限定されるものではないが、好ましくはバインダ樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部の範囲で用いられる。好ましくは、0.2〜5重量部の範囲がよい。10重量部を超える場合にはトナーの帯電性が大きすぎ、荷電制御剤の効果を減退させ、現像ローラとの静電気的吸引力が増大し、現像剤の流動性低下や、画像濃度の低下を招く。
離型剤としては、融点が50〜120℃の低融点のワックスが、バインダ樹脂との分散の中でより離型剤として効果的に定着ローラとトナー界面との間で働き、これにより定着ローラにオイルの如き離型剤を塗布することなく高温オフセットに対し効果を示す。このようなワックス成分としては、以下のものが挙げられる。ロウ類及びワックス類としては、カルナバワックス、綿ロウ、木ロウ、ライスワックス等の植物系ワックス、ミツロウ、ラノリン等の動物系ワックス、オゾケライト、セルシン等の鉱物系ワックス、及びおよびパラフィン、マイクロクリスタリン、ペトロラタム等の石油ワックス等が挙げられる。また、これら天然ワックスの外に、フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素ワックス、エステル、ケトン、エーテル等の合成ワックス等が挙げられる。さらに、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、ステアリン酸アミド、無水フタル酸イミド、塩素化炭化水素等の脂肪酸アミド及び、低分子量の結晶性高分子樹脂である、ポリ−n−ステアリルメタクリレート、ポリ−n−ラウリルメタクリレート等のポリアクリレートのホモ重合体あるいは共重合体(例えば、n−ステアリルアクリレート−エチルメタクリレートの共重合体等)等、側鎖に長いアルキル基を有する結晶性高分子等も用いることができる。
荷電制御剤、離型剤はマスターバッチ、バインダ樹脂とともに溶融混練することもできるし、もちろん有機溶剤に溶解、分散する際に加えても良い。
トナー粒子の流動性や現像性、帯電性を補助するための外添剤として、無機微粒子が好ましく用いられる。この無機微粒子の一次粒子径は、5×10−3〜2μmであることが好ましく、特に5×10−3〜0.5μmであることが好ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500m2/gであることが好ましい。この無機微粒子の使用割合は、トナーの0.01〜5wt%であることが好ましく、特に0.01〜2.0wt%であることが好ましい。
無機微粒子の具体例としては、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ベンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などを挙げることができる。中でも、流動性付与剤としては、疎水性シリカ微粒子と疎水性酸化チタン微粒子を併用するのが好ましい。特に両微粒子の平均粒径が5×10−2μm以下のものを使用して攪拌混合を行った場合、トナーとの静電力、ファンデルワールス力は格段に向上することより、所望の帯電レベルを得るために行われる現像装置内部の攪拌混合によっても、トナーから流動性付与剤が脱離することなく、ホタルなどが発生しない良好な画像品質が得られて、さらに転写残トナーの低減が図られる。
酸化チタン微粒子は、環境安定性、画像濃度安定性に優れている反面、帯電立ち上がり特性の悪化傾向にあることより、酸化チタン微粒子添加量がシリカ微粒子添加量よりも多くなると、この副作用の影響が大きくなることが考えられる。しかし、疎水性シリカ微粒子及び疎水性酸化チタン微粒子の添加量が0.3〜1.5wt%の範囲では、帯電立ち上がり特性が大きく損なわれず、所望の帯電立ち上がり特性が得られ、すなわち、コピーの繰り返しを行っても、安定した画像品質が得られる。
(トナーの製造方法)
1)着色剤、未変性ポリエステル、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー、離型剤を有機溶媒中に分散させトナー材料液を作る。
有機溶媒は、沸点が100℃未満の揮発性であることが、トナー母体粒子形成後の除去が容易である点から好ましい。具体的には、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどを単独あるいは2種以上組合せて用いることができる。特に、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒および塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素が好ましい。有機溶媒の使用量は、ポリエステルプレポリマー100重量部に対し、通常0〜300重量部、好ましくは0〜100重量部、さらに好ましくは25〜70重量部である。
水系媒体は、水単独でも良いし、アルコール(メタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコールなど)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類(メチルセルソルブなど)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)などの有機溶媒を含むものであってもよい。
トナー材料液100重量部に対する水系媒体の使用量は、通常50〜2000重量部、好ましくは100〜1000重量部である。50重量部未満ではトナー材料液の分散状態が悪く、所定の粒径のトナー粒子が得られない。20000重量部を超えると経済的でない。
界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸エステルなどのアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミン脂肪酸誘導体、イミダゾリンなどのアミン塩型や、アルキルトリメチルアンモニム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩化ベンゼトニウムなどの4級アンモニウム塩型のカチオン性界面活性剤、脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘導体などの非イオン界面活性剤、例えばアラニン、ドデシルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチル)グリシンやN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムべタインなどの両性界面活性剤が挙げられる。
商品名としては、サーフロンS−111、S−112、S−113(旭硝子社製)、フロラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−129(住友3M社製)、ユニダインDS−101、DS−102(ダイキン工業社製)、メガファックF−110、F−120、F−113、F−191、F−812、F−833(大日本インキ社製)、エクトップEF−102、103、104、105、112、123A、123B、306A、501、201、204、(トーケムプロダクツ社製)、フタージェントF−100、F150(ネオス社製)などが挙げられる。
また、リン酸三カルシウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、コロイダルシリカ、ヒドロキシアパタイト等の無機化合物分散剤も用いることができる。
この反応は、分子鎖の架橋及び/又は伸長を伴う。反応時間は、ポリエステルプレポリマー(A)の有するイソシアネート基構造とアミン類(B)との反応性により選択されるが、通常10分〜40時間、好ましくは2〜24時間である。反応温度は、通常、0〜150℃、好ましくは40〜98℃である。また、必要に応じて公知の触媒を使用することができる。具体的にはジブチルチンラウレート、ジオクチルチンラウレートなどが挙げられる。
有機溶媒を除去するためには、系全体を徐々に層流の攪拌状態で昇温し、一定の温度域で強い攪拌を与えた後、脱溶媒を行うことで紡錘形のトナー母体粒子が作製できる。また、分散安定剤としてリン酸カルシウム塩などの酸、アルカリに溶解可能な物を用いた場合は、塩酸等の酸により、リン酸カルシウム塩を溶解した後、水洗するなどの方法によって、トナー母体粒子からリン酸カルシウム塩を除去する。その他酵素による分解などの操作によっても除去できる。
荷電制御剤の打ち込み、及び無機微粒子の外添は、ミキサー等を用いた公知の方法によって行われる。
これにより、小粒径であって、粒径分布のシャープなトナーを容易に得ることができる。さらに、有機溶媒を除去する工程で強い攪拌を与えることで、真球状からラクビーボール状の間の形状を制御することができ、さらに、表面のモフォロジーも滑らかなものから梅干形状の間で制御することができる。
形状係数SF−1は、トナー形状の丸さの割合を示すものであり、下記式(1)で表される。トナーを2次元平面に投影してできる形状の最大長MXLNGの二乗を図形面積AREAで除して、100π/4を乗じた値である。
SF−1={(MXLNG)2/AREA}×(100π/4) ・・・式(1)
SF−1の値が100の場合トナーの形状は真球となり、SF−1の値が大きくなるほど不定形になる。
また、形状係数SF−2は、トナーの形状の凹凸の割合を示すものであり、下記式(2)で表される。トナーを2次元平面に投影してできる図形の周長PERIの二乗を図形面積AREAで除して、100π/4を乗じた値である。
SF−2={(PERI)2/AREA}×(100π/4) ・・・式(2)
SF−2の値が100の場合トナー表面に凹凸が存在しなくなり、SF−2の値が大きくなるほどトナー表面の凹凸が顕著になる。
形状係数の測定は、具体的には、走査型電子顕微鏡(S−800:日立製作所製)でトナーの写真を撮り、これを画像解析装置(LUSEX3:ニレコ社製)に導入して解析して計算した。
図8は、本発明に係るトナーの形状を模式的に示す図である。図8において、略球形状のトナーを長軸r1、短軸r2、厚さr3(但し、r1≧r2≧r3とする。)で規定するとき、本発明のトナーは、長軸と短軸との比(r2/r1)(図8(b)参照)が0.5〜1.0で、厚さと短軸との比(r3/r2)(図8(c)参照)が0.7〜1.0の範囲にあることが好ましい。長軸と短軸との比(r2/r1)が0.5未満では、真球形状から離れるためにドット再現性及び転写効率が劣り、高品位な画質が得られなくなる。また、厚さと短軸との比(r3/r2)が0.7未満では、扁平形状に近くなり、球形トナーのような高転写率は得られなくなる。特に、厚さと短軸との比(r3/r2)が1.0では、長軸を回転軸とする回転体となり、トナーの流動性を向上させることができる。
なお、r1、r2、r3は、走査型電子顕微鏡(SEM)で、視野の角度を変えて写真を撮り、観察しながら測定した。
また、2成分系現像剤に用いる場合には、磁性キャリアと混合して用いれば良く、磁性キャリアとしては、鉄、マグネタイト、Mn、Zn、Cu等の2価の金属を含むフェライトであって、体積平均粒径20〜100μmが好ましい。平均粒径が20μm未満では、現像時に感光体1にキャリア付着が生じやすく、100μmを越えると、トナーとの混合性が低く、トナーの帯電量が不十分で連続使用時の帯電不良等を生じやすい。また、Znを含むCuフェライトが飽和磁化が高いことから好ましいが、画像形成装置100のプロセスにあわせて適宜選択することができる。磁性キャリアを被覆する樹脂としては、特に限定されないが、例えばシリコーン樹脂、スチレン−アクリル樹脂、含フッ素樹脂、オレフィン樹脂等がある。その製造方法は、コーティング樹脂を溶媒中に溶解し、流動層中にスプレーしコア上にコーティングしても良く、また、樹脂粒子を静電気的に核粒子に付着させた後に熱溶融させて被覆するものであってもよい。被覆される樹脂の厚さは、0.05〜10μm、好ましくは0.3〜4μmがよい。
2 帯電装置
3 露光装置
4 現像装置
6 転写装置
7 定着装置
8 クリーニング装置
8a 第1クリーニングブレード
8b 第二クリーニングブレード
81 第1研磨部材
81a 研磨剤粒子リッチ層
82 第2研磨部材
83 隙間形成部材
10 中間転写ベルト
17、18 クリーニング装置
24 二次転写ベルト(転写搬送ベルト)
Claims (26)
- 表面移動体に当接して該表面移動体上の付着物を除去するクリーニングブレードであって、 該クリーニングブレードは、弾性材料に研磨剤粒子を含有させてなる第1研磨部材と、ヤング率が1GPa以上の材料からなる第2研磨部材とを少なくとも含む多層構造を有し、表面移動体との当接面側に第2研磨部材が設けられている ことを特徴とするクリーニングブレード。
- 請求項1に記載のクリーニングブレードにおいて、 前記第2研磨部材は、樹脂からなる ことを特徴とするクリーニングブレード。
- 請求項2に記載のクリーニングブレードにおいて、 前記第2研磨部材は、二軸延伸成形されたポリエステルフィルムからなる ことを特徴とするクリーニングブレード。
- 請求項3に記載のクリーニングブレードにおいて、 前記ポリエステルフィルムの厚みが0.01〜1.0mmである ことを特徴とするクリーニングブレード。
- 請求項1に記載のクリーニングブレードにおいて、 前記第2研磨部材は、金属板からなる ことを特徴とするクリーニングブレード。
- 請求項5に記載のクリーニングブレードにおいて、 前記金属板の厚みが0.01〜0.5mmである ことを特徴とするクリーニングブレード。
- 請求項1ないし6のいずれかに記載のクリーニングブレードにおいて、 前記第1研磨部材及び第2研磨部材のエッジが、共に表面移動体に対して接触するように設けられている ことを特徴とするクリーニングブレード。
- 請求項1ないし7のいずれかに記載のクリーニングブレードにおいて、 前記第1研磨部材と前記第2研磨部材との間に隙間形成部材を設ける ことを特徴とするクリーニングブレード。
- 請求項1ないし8のいずれかに記載のクリーニングブレードにおいて、 前記第1研磨部材のゴム硬度が60〜85度である ことを特徴とするクリーニングブレード。
- 請求項9に記載のクリーニングブレードにおいて、 前記クリーニングブレードの見掛けのゴム硬度が80〜100度である ことを特徴とするクリーニングブレード。
- 画像形成装置内にあって、トナーあるいは記録部材を担持しながらその表面が移動する表面移動体の表面をクリーニングするクリーニング装置であって、 表面移動体の移動方向上流側から順に第1クリーニングブレード、第2クリーニングブレードを配置し、 第2クリーニングブレードが請求項1ないし10のいずれかに記載のクリーニングブレードである ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項11に記載のクリーニング装置において、 前記第1クリーニングブレードは、表面移動体に対してカウンター方式で当接し、前記第2クリーニングブレードは、表面移動体に対しトレーリング方式で当接する ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項12に記載のクリーニング装置において、 前記第2クリーニングブレードの当接角は、5〜25度である ことを特徴とするクリーニング装置。
- 請求項12又は13に記載のクリーニング装置において、 前記第2クリーニングブレードの当接圧は、10〜80gf/cmである ことを特徴とするクリーニング装置。
- 像担持体と、該像担持体の表面をクリーニングするクリーニング手段とを少なくとも含んで一体に支持され、画像形成装置本体に着脱自在に形成されたプロセスカートリッジであって、 該クリーニング手段として、請求項11ないし14のいずれかに記載のクリーニング装置を備える ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 潜像を担持する像担持体と、 像担持体表面に均一に帯電を施す帯電手段と、 帯電した像担持体の表面に画像データに基づいて露光し、潜像を書き込む露光手段と、 像担持体表面に形成された潜像にトナーを供給し、可視像化する現像手段と、 像担持体表面の可視像を記録部材に転写する転写手段とを備える画像形成装置において、 該画像形成装置は、像担持体の表面をクリーニングする手段として、請求項11ないし14のいずれかに記載のクリーニング装置を備える ことを特徴とする画像形成装置。
- 潜像を担持する像担持体と、 像担持体表面に均一に帯電を施す帯電手段と、 帯電した像担持体の表面に画像データに基づいて露光し、潜像を書き込む露光手段と、 像担持体表面に形成された潜像にトナーを供給し、可視像化する現像手段と、 像担持体表面の可視像を中間転写体に一旦転写し、その後中間転写体が保持する可視像を記録部材に転写する転写手段とを備える画像形成装置において、 該画像形成装置は、中間転写体の表面をクリーニングする手段として、請求項11ないし14のいずれかに記載のクリーニング装置を備える ことを特徴とする画像形成装置。
- 潜像を担持する像担持体と、 像担持体表面に均一に帯電を施す帯電手段と、 帯電した像担持体の表面に画像データに基づいて露光し、潜像を書き込む露光手段と、 像担持体表面に形成された潜像にトナーを供給し、可視像化する現像手段と、 像担持体表面の可視像を記録部材に転写する転写手段と、 転写位置近傍で記録部材を支持しながら搬送する記録部材支持体とを備える画像形成装置において、 該画像形成装置は、記録部材支持体の表面をクリーニングする手段として、請求項11ないし14のいずれかに記載のクリーニング装置を備える ことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項16ないし18のいずれかに記載の画像形成装置において、 前記現像手段で用いられるトナーは、体積平均粒径が3〜8μmで、体積平均粒径(Dv)と個数平均粒径(Dn)との比(Dv/Dn)が1.00〜1.40の範囲にある ことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項16ないし19のいずれかに記載の画像形成装置において、 前記現像手段で用いられるトナーは、少なくとも、窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、離型剤とを有機溶媒中に分散させたトナー材料液を、水系媒体中で架橋及び/又は伸長反応させて得られるトナーである ことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項16ないし20のいずれかに記載の画像形成装置において、 前記現像手段で用いられるトナーは、形状係数SF−1が100〜180の範囲にあり、形状係数SF−2が100〜180の範囲にある ことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項16ないし21のいずれかに記載の画像形成装置において、 前記現像手段で使用されるトナーは、略球形状であり、その形状が長軸r1、短軸r2、厚さr3で規定され(但し、r1≧r2≧r3とする。)、長軸r1と短軸r2との比(r2/r1)が0.5〜1.0の範囲にあり、厚さr3と短軸r2との比(r3/r2)が0.7〜1.0の範囲にある ことを特徴とする画像形成装置。
- 電子写真プロセスの現像工程に供されるトナーであって、 該トナーは、請求項13ないし15のいずれかに記載の画像形成装置において使用されるトナーであり、 体積平均粒径が3〜8μmで、体積平均粒径(Dv)と個数平均粒径(Dn)との比(Dv/Dn)が1.00〜1.40の範囲にある ことを特徴とするトナー。
- 請求項23に記載のトナーにおいて、 前記トナーは、少なくとも、窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、離型剤とを有機溶媒中に分散させたトナー材料液を、水系媒体中で架橋及び/又は伸長反応させて得られる ことを特徴とするトナー。
- 請求項23又は24に記載のトナーにおいて、 前記トナーは、形状係数SF−1が100〜180の範囲にあり、形状係数SF−2が100〜180の範囲にある ことを特徴とするトナー。
- 請求項23ないし25のいずれかに記載のトナーにおいて、 前記トナーは、略球形状であり、その形状が長軸r1、短軸r2、厚さr3で規定され(但し、r1≧r2≧r3とする。)、長軸r1と短軸r2との比(r2/r1)が0.5〜1.0の範囲にあり、厚さr3と短軸r2との比(r3/r2)が0.7〜1.0の範囲にある ことを特徴とするトナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003286768A JP4350452B2 (ja) | 2003-08-05 | 2003-08-05 | クリーニングブレード、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003286768A JP4350452B2 (ja) | 2003-08-05 | 2003-08-05 | クリーニングブレード、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005055694A true JP2005055694A (ja) | 2005-03-03 |
JP4350452B2 JP4350452B2 (ja) | 2009-10-21 |
Family
ID=34365968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003286768A Expired - Fee Related JP4350452B2 (ja) | 2003-08-05 | 2003-08-05 | クリーニングブレード、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4350452B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007079327A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Ricoh Co Ltd | クリーニング装置及び画像形成装置 |
JP2009193056A (ja) * | 2008-01-15 | 2009-08-27 | Synztec Co Ltd | ブレード部材 |
KR100916864B1 (ko) | 2007-01-29 | 2009-09-09 | 가부시끼가이샤 도시바 | 세척 장치 |
JP2015206990A (ja) * | 2013-04-30 | 2015-11-19 | キヤノン株式会社 | クリーニングブレードおよびクリーニングブレードの製造方法、ならびに、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
US20150346673A1 (en) * | 2014-05-28 | 2015-12-03 | Konica Minolta, Inc. | Cleaning apparatus and image forming apparatus |
-
2003
- 2003-08-05 JP JP2003286768A patent/JP4350452B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007079327A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Ricoh Co Ltd | クリーニング装置及び画像形成装置 |
KR100916864B1 (ko) | 2007-01-29 | 2009-09-09 | 가부시끼가이샤 도시바 | 세척 장치 |
JP2009193056A (ja) * | 2008-01-15 | 2009-08-27 | Synztec Co Ltd | ブレード部材 |
JP2015206990A (ja) * | 2013-04-30 | 2015-11-19 | キヤノン株式会社 | クリーニングブレードおよびクリーニングブレードの製造方法、ならびに、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 |
EP2799935B1 (en) * | 2013-04-30 | 2020-06-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Cleaning blade, method for manufacturing cleaning blade, process cartridge, and electrophotographic apparatus |
US20150346673A1 (en) * | 2014-05-28 | 2015-12-03 | Konica Minolta, Inc. | Cleaning apparatus and image forming apparatus |
CN105278308A (zh) * | 2014-05-28 | 2016-01-27 | 柯尼卡美能达株式会社 | 清洁装置以及图像形成装置 |
US10114330B2 (en) * | 2014-05-28 | 2018-10-30 | Konica Minolta, Inc. | Cleaning apparatus with scraping member, and image forming apparatus including the same |
CN105278308B (zh) * | 2014-05-28 | 2019-06-25 | 柯尼卡美能达株式会社 | 清洁装置以及图像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4350452B2 (ja) | 2009-10-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004334092A (ja) | クリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及びこれらに用いるトナー | |
JP2004361916A (ja) | 帯電ローラクリーニング機構、プロセスカートリッジ、画像形成装置 | |
JP2006251751A (ja) | 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ、トナー、および画像形成装置 | |
JP2005070274A (ja) | 画像形成装置、プロセスカートリッジ、トナー | |
JP2006030955A (ja) | 画像形成装置、プロセスカートリッジ及び転写カートリッジ | |
JP2005300626A (ja) | クリーニング装置、画像形成装置 | |
JP2006258989A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006154412A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004226685A (ja) | クリーニング装置、画像形成装置、及びこれらに使用されるトナー | |
JP4712473B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006235065A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007140391A (ja) | 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP2006163318A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4849794B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2004151206A (ja) | クリーニング装置、画像形成装置、ならびにトナー | |
JP4866046B2 (ja) | 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ、および画像形成装置 | |
JP2007139808A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4519430B2 (ja) | クリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 | |
JP4350452B2 (ja) | クリーニングブレード、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 | |
JP4942838B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005181742A (ja) | 画像形成装置及びプロセスカートリッジ | |
JP2005321533A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4668545B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005140875A (ja) | 潤滑剤塗布装置、画像形成装置、プロセスカートリッジ及びトナー | |
JP2007148298A (ja) | ブレード、クリーニング装置、塗布装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060710 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090402 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090512 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090625 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090721 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090722 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130731 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |