JP2005055272A - 検証器及び検証方法 - Google Patents

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Tomoko Mita
とも子 三田
Harumi Ota
陽美 太田
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】潜像が、偏光板を介さない目視では視認が不能か又は困難のいずれであるが、偏光板を介した目視によって視認が可能となるように、材料の配向を利用して設けてある偽造防止媒体について、真偽判定が多回数可能であり、耐性及び画像の精細さの点で制約されず、専用の検証器により潜像画像を発光させることで、潜像画像の目視確認を可能にするための非常に簡単な検証器を提供すること。
【解決手段】該被検証体に、ある一方向の偏光を持った光を照射する検証光照射手段、該光の照射により該被検証体から反射する反射光の光路上に偏光板を配置し、該偏光板を通過した光を観察させる観察手段、以上の2つの手段を具備することを特徴とする検証器。
【選択図】図2

Description

隠し文字やパターンを表示させることを目的とした潜像を用いた偽造防止媒体を、偽造か否かの真偽判定を容易に行うために、専用の検証装置により潜像画像を発光させ、目視確認を可能とする検証器及び検証方法に関する。
従来から、偏光性材料から成る偽造防止媒体が知られている。
例えば、基材と、この基材上に形成され、相互に異なる色の3層の二色性色素層と、これら3層の二色性色素層間に形成された相互汚濁防止層とを備えて構成され、各二色性色素層には、異方的に配向された二色性色素がパタ−ニングされており、自然光の下で観察したときには文字や画像は認識できないが、偏光板を通したり直線偏光を照射して観察すると透過光の偏光成分に偏りがあるため、パタ−ニングされた部分がそれぞれ別の色を呈して文字や画像が認識される潜像記録媒体が知られている(特許文献1参照)。
また例えば、支持体の片面上にOVD層、潜像形成層が積層して形成されたOVD形成シ−トの該潜像形成層に、裸眼による目視では透明で偏光フイルムを用いた目視では可視可能な、配向された潜像部分を設けたOVD形成シ−トが知られている(特許文献2参照)。
ところが、従来、このような、潜像が、偏光板を介さない目視では視認が不能か又は困難のいずれであるが、偏光板を介した目視によって視認が可能となるように、材料の配向を利用して設けてある偽造防止媒体を、目視で真偽判定の可能な専用の検証器は存在しなかった。
特開2000−314810号公報 特開2001−096999号公報
本発明は斯かる背景技術に鑑みてなされたもので、潜像が、偏光板を介さない目視では視認が不能か又は困難のいずれであるが、偏光板を介した目視によって視認が可能となるように、材料の配向を利用して設けてある偽造防止媒体について、真偽判定が多回数可能であり、耐性及び画像の精細さの点で制約されず、専用の検証器により潜像画像を発光させることで、潜像画像の目視確認を可能にするための非常に簡単な検証器を提供することを課題とする。
請求項1の発明は、潜像が、偏光板を介さない目視では視認が不能か又は困難のいずれであるが、偏光板を介した目視によって視認が可能となるように、材料の配向を利用して設けてある偽造防止媒体、及び、該潜像が設けられていない別媒体、これら2通りの媒体の存在が心配される場合の、被検証体が該偽造防止媒体であるか否かの検証に用いる検証器であって、
該被検証体に、ある一方向の偏光を持った光を照射する検証光照射手段、
該光の照射により該被検証体から反射する反射光の光路上に偏光板を配置し、該偏光板を通過した光を観察させる観察手段、
以上の2つの手段を具備することを特徴とする検証器である。
請求項2の発明は、前記観察手段の前記偏光板が前記反射光を偏光させる向きが、前記検証光照射手段が照射する前記光の偏光の向きと直交することを特徴とする請求項1に記載の検証器である。
請求項3の発明は、前記観察手段の前記偏光板が、若干上向きの角度で配置されてあることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の検証器である。
請求項4の発明は、潜像が、偏光板を介さない目視では視認が不能か又は困難のいずれであるが、偏光板を介した目視によって視認が可能となるように、材料の配向を利用して設けてある偽造防止媒体、及び、該潜像が設けられていない別媒体、これら2通りの媒体の存在が心配される場合の、被検証体が該偽造防止媒体であるか否かの検証に用いる検証方法であって、
該被検証体に、ある一方向の偏光を持った光を照射する検証光照射工程、
該光の照射により該被検証体から反射する反射光の光路上に偏光板を配置し、該偏光板を通過した光を観察させる観察工程、
以上の2つの工程を含むことを特徴とする検証方法である。
請求項1及び4の発明では、潜像が、偏光板を介さない目視では視認が不能か又は困難のいずれであるが、偏光板を介した目視によって視認が可能となるように、材料の配向を利用して設けてある偽造防止媒体について、真偽判定が多回数可能であり、耐性及び画像の精細さの点で制約されず、専用の検証器により潜像画像を発光させることで、潜像画像の目視確認を可能にするための非常に簡単な検証器を提供できるという効果がある。
請求項2の発明では、潜像画像だけが最も鮮明に見えるという効果がある。
請求項3の発明では、潜像画像を斜め上方向から眺められるという効果がある。
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の検証器の一実施例を示す外観図であり、図2は図1の検証器の内部を示すものである。また、図3は偏光板と被検証体との配置の関係を示す図である。図3において、偏光板1(3)上の双方向の矢印は、偏光板1(3)の偏光の向きを表し、偏光板2(4)上の双方向の矢印は、偏光板2(4)の偏光の向きを表している。
図2によると、スイッチ(6)は検証器上方にあり、そのスイッチ(6)を押すことによって光源(5)を照射させるものである。また、そのスイッチ(6)は、検証器側面に配置したり、または検証器下面に配置し、机等と接触した際に光源(5)が照射されるような方式もある。
図2において本発明の検証器は、スイッチ(6)、光源(5)、乾電池(7)、偏光板1(3)、偏光板2(4)で構成されている。
偏光板1(3)は偏光板2(4)の偏光の向きと直交するように取り付けられ、その偏光板1(3)と偏光板2(4)の取り付け角度は、人間が見る角度によって異なる。斜め上方向から見る場合には、偏光板1(3)が若干上向きの角度(例えば、机等の基準面から60度)で配置されると良い。偏光板1(3)と偏光板2(4)の下方の開いた側は開
口部(8)として開いた状態になっている。
開口部(8)に置かれた被検証体(9)に偏光板2(4)を介して一方向の光を照射する位置には、光源(5)が取り付けられており、開口部(8)中央を照らしている。
図3に示すように、開口部(8)に、被検証体(9)を置いて光源(5)を照射させる。
潜像が、偏光板を介さない目視では視認が不能か又は困難のいずれであるが、偏光板を介した目視によって視認が可能となるように、材料の配向を利用して設けてある偽造防止媒体を、被検証体(9)とした場合、図3の潜像(10)のように、その潜像が視認できる。
何故なら、偏光板1(3)は偏光板2(4)の偏光の向きと直交するように取り付けられていることを考慮すると、光源(5)からの自然光は、偏光板2(4)を透過して直線偏光となり、潜像が設けられている部分に入射すると、材料の配向により、楕円偏光として反射されるので、偏光板1(3)を透過するのに対して、他方、潜像が設けられていない部分に入射すると、直線偏光のまま反射されるので、偏光板1(3)を透過しないために、暗闇の中に潜像画像だけが発光して見えるからである。
尚、偏光板1(3)は偏光板2(4)の偏光の向きと直交しないように取り付けられている場合には、潜像が設けられていない部分に入射する光も、偏光板1(3)を透過するために、潜像画像が発光して見えると同時に、潜像が設けられていない部分も見えることになる。
他方、潜像が設けられていない媒体を、被検証体(9)とした場合には、当然のことながら、潜像を視認できない。
さらに、偏光板1(3)と偏光板2(4)が収められている部分はユニット化されており、偏光板の汚れや破損等が起こった場合には、ユニット毎交換できるような構造となっている。
また、光源(5)や乾電池(7)も、それぞれの寿命に応じて容易に交換することが可能な構造である。
本発明を、具体的な実施例を挙げて詳細に説明する。
容易に持ち運びが可能な大きさの本体に、スイッチ、光源、乾電池と偏光板ユニットが備えられており、そのスイッチのON、OFFで光源が照射される。その光源は、本実施例では、特に輝度の高い白色LEDを使用している。
本体から取り外しが可能な偏光板ユニットは、一方向の偏光を持った光を被検証体に照射するように、被検証体と光源の間に配置した偏光板2と、該一方向の偏光を持った光が該被検証体上で反射され、その反射した光が入射される、前記偏光板2の偏光の向きと直交する偏光の向きを持つ偏光板1とで構成されている。
その2枚の偏光板の取り付け角度は、光源から照射される光の入射角、反射角の関係によって決まり、目視をしようとする角度で予め設定することが出来る。本実施例では、斜め上方向から見るものとし、偏光板1を机等の基準面から60度に設置し、偏光板1に対
しての偏光板2の角度は約35度とした。
本体の開口部に、潜像が、偏光板を介さない目視では視認が不能か又は困難のいずれであるが、偏光板を介した目視によって視認が可能となるように、材料の配向を利用して設けてある偽造防止媒体を用いて作成したステッカー等の被検証体を置いて、偏光板を介して光を照射することにより、もし該被検証体が本物であれば、検証体に形成された潜像が視認でき、該検証体が偽造であれば潜像を視認することができない。
検証器外観図。 検証器内部詳細図。 偏光板と被検証体との配置の関係図。
符号の説明
1…本体
2…偏光板ユニット
3…偏光板1
4…偏光板2
5…光源
6…スイッチ
7…乾電池
8…開口部
9…被検証体
10…潜像

Claims (4)

  1. 潜像が、偏光板を介さない目視では視認が不能か又は困難のいずれであるが、偏光板を介した目視によって視認が可能となるように、材料の配向を利用して設けてある偽造防止媒体、及び、該潜像が設けられていない別媒体、これら2通りの媒体の存在が心配される場合の、被検証体が該偽造防止媒体であるか否かの検証に用いる検証器であって、
    該被検証体に、ある一方向の偏光を持った光を照射する検証光照射手段、
    該光の照射により該被検証体から反射する反射光の光路上に偏光板を配置し、該偏光板を通過した光を観察させる観察手段、
    以上の2つの手段を具備することを特徴とする検証器。
  2. 前記観察手段の前記偏光板が前記反射光を偏光させる向きが、前記検証光照射手段が照射する前記光の偏光の向きと直交することを特徴とする請求項1に記載の検証器。
  3. 前記観察手段の前記偏光板が、若干上向きの角度で配置されてあることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の検証器。
  4. 潜像が、偏光板を介さない目視では視認が不能か又は困難のいずれであるが、偏光板を介した目視によって視認が可能となるように、材料の配向を利用して設けてある偽造防止媒体、及び、該潜像が設けられていない別媒体、これら2通りの媒体の存在が心配される場合の、被検証体が該偽造防止媒体であるか否かの検証に用いる検証方法であって、
    該被検証体に、ある一方向の偏光を持った光を照射する検証光照射工程、
    該光の照射により該被検証体から反射する反射光の光路上に偏光板を配置し、該偏光板を通過した光を観察させる観察工程、
    以上の2つの工程を含むことを特徴とする検証方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011257344A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Toppan Printing Co Ltd 検証器

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