JP2005055230A - 変位表示器 - Google Patents

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真哉 木村
Koichiro Miyano
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Abstract

【課題】 圧力機器、電気機器、水位計、温度計、バルブ等の機器内の変位部または開度表示部において、圧力、水位、電圧等の変化または開度変化の度合いを可視表示できる変位表示器を提供する。
【解決手段】 被測定体または開度の変化にともなって直線方向または回転方向へ変位する連結体11と、複数個の等幅のスリット6が等ピッチで配されたケーシング3と、ケーシング3内に上下動または回動可能に嵌挿されると共に、連結体11に接続される表示部材7とから構成し、表示部材7に少なくとも二色に色分けして着色された着色部8を設ける。ケーシング3のスリット6から露呈する着色部8を視認することで連結体11の変位量を判定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、一般工業分野、医療分野、各種配管分野等の種々の分野で用いられる圧力機器、電気機器、水位計、温度計、バルブ等の機器内の変位部または開度表示部に設けられ、該機器に作用する被測定体である圧力、水位、電圧等の変化または開度の変化を直接または間接的に受けてその変位の度合いを表示する変位表示器に関するものであり、さらに詳しくは、スリットから表示される色の変化によって変位の度合いが容易に確認でき、部品点数が極めて少なく、分解、洗浄及び組み立てを容易に行うことができる変位表示器に関するものである。
従来の表示器は、図14に示すような歯車を使用した複雑な回転機構の表示器であるブルドン管圧力計等があった(例えば、特許文献1参照。)。
このブルドン管圧力計において、変位拡大リンク機構は、管先104に取り付けた突片105、弓形状連接リンク106、回転板107とからなり、回転板107における最大圧力加圧状態での調圧子としてV字状腕片108を用い、無圧状態のとき、その可曲接点Pが突片105と弓形状連接リンク106との第一の回り対偶部109に重なる位置としてあるものであり、その作用は、無圧状態で指針をゼロ目盛りに合致させた状態で指針軸に取付け、最大圧力加圧状態で屈曲腕部を塑性変形させて指針を最大目盛りに合致させた後は、無圧状態に戻しても、指針がゼロ目盛りから大幅に狂うことがないものであった。
また、被測定体または開度の変化を色彩によって表示するものとして、図15に示すようなガスの圧力に応じて異常低圧、正常圧、異常高圧を表示するガス圧力色彩表示器等があった(例えば、特許文献2参照。)。このガス圧力色彩表示器は、ケーシング110内に配置され中間部が前記ケーシング110に対し支軸111により枢着される第一アーム112と第二アーム113を有するL形のレバー114と、ケーシング110の一端部に固定されガス圧力によって変形する受圧部材115と、レバー114の第二アーム113を受圧部材115の中央部に押付けるように係合された押付用ばね116と、第一アーム112にほぼ直角な方向に移動自在に設けられ、第一アーム112の先端部が係合される表示板117と、表示板117の移動方向に直角な方向に延長するスリット118を備え、表示板117の表面に重合されると共にケーシング110の他端部に固定される板体119とを有し、前記表示板117の表示面に、異常高圧時に前記スリット118内に露出される異常高圧表示色120と、異常低圧時に前記スリット118内に露出される異常低圧表示色121と、正常圧時に前記スリット118内に露出される正常圧表示色122とが表示されているものであり、その作用は、受圧部材115に作用するガス圧力が異常低圧であるときは板体119におけるスリット118内に異常低圧表示色121が露出し、受圧部材115に作用するガス圧力が正常であるときは板体119におけるスリット118内に正常圧表示色122が露出し、受圧部材115に作用するガス圧力が異常高圧であるときは板体119におけるスリット118内に異常高圧表示色120が露出するものであった。
特開2003−106917号公報(第1−6頁、図1) 特開平2−128133号公報(第1−5頁、図1、図5)
しかしながら、前記従来のブルドン管圧力計では、圧力の数値を把握するには指針が指した目盛りを目視により読み取らなければならず、瞬時に確認することが困難であった。また、段階的な程度の差がわかればよい場合や使用に適した範囲に上限や下限があるような場合には、圧力の数値を読み取って判断する必要があり面倒であった。一方、ガス圧力色彩表示器では、異常低圧、正常圧、異常高圧と3段階の表示ができるが、正常圧範囲内で圧力の変化の程度を表示する構造になっていないため、正常圧の圧力変化の度合いを確認することには使用できないという問題があった。
また、ブルドン管圧力計やガス圧力色彩表示器では、構造が極めて複雑で部品点数が非常に多く、製造コストが高くなり製品も高価になるという問題や、分解して部品の洗浄や殺菌・消毒が必要とされるような医療用吸引器の真空圧表示として使用される場合等には、分解、洗浄及び組み立てが非常に困難であるという問題があった。
本発明は、以上のような従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、圧力機器、電気機器、水位計、温度計、バルブ等の機器内の変位部または開度表示部において、被測定体である圧力、水位、電圧等の変化または開度の変化の程度を瞬時に確認でき、かつ被測定体または開度の変化の上限超えおよび/または下限超えを表示することができるものであり、部品点数が極めて少なく、分解、洗浄及び組み立てが容易に行うことのできる変位表示器を提供することを目的とする。
本発明の構成を、図1、図2を参照して説明すると、被測定体または開度の変化にともなって直線方向または回転方向へ変位する連結体11と、複数個の等幅のスリット6が等ピッチで配されたケーシング3と、ケーシング3内に上下動または回動可能に嵌挿されると共に、連結体11に接続される表示部材7とを有し、表示部材7には少なくとも二色に色分けして着色された着色部8が設けられ、ケーシング3のスリット6から露呈する着色部8の変化を視認することで連結体11の変位量が判定可能にされていることを第一の特徴とする。
また、ケーシング3のスリット6の数がn、スリット6の幅がaであるとき、ケーシング3の全長がan(n+2)以上、スリット6の基端部からケーシング3基端部までの長さがan以上、およびスリット6のピッチがa(n+1)に設定され、一方、表示部材7の着色部8の長さがan(n+1)に設定され、着色部8の基端部側から同一の配色順序になるように二色に色分けして着色された着色帯9がx箇所連続して配されており、着色部8の基端部側からx番目の着色帯9の一色目の着色幅がaxに、二色目の着色幅がa(n−x+1)に設定されていることを第二の特徴とする。
また、ケーシング3のスリット6の数がn、スリット6の幅がaであるとき、ケーシング3の全長がa(n+3n+1)以上、スリット6の端部からケーシング3端部までの長さがa(n+1)以上、およびスリット6のピッチがa(n+2)に設定され、一方、表示部材7の着色部8の長さがan(n+2)に設定され、着色部8の基端部側から同一の配色順序になるように三色に色分けして着色された着色帯9がx箇所連続して配されており、着色部8の基端部側からx番目の着色帯9の一色目の着色幅がaxに、二色目の着色幅がa(n−x+1)に、三色目の着色幅がaに設定されていることを第三の特徴とする。
さらに、ケーシング3のスリット6の数がn、スリット6の幅がaであるとき、ケーシング3の全長がa(n+4n+2)以上、スリット6の端部からケーシング3端部までの長さがa(n+2)以上、およびスリット6のピッチがa(n+3)に設定され、一方、表示部材7の着色部8の長さがan(n+3)に設定され、着色部8の基端部側から同一の配色順序になるように四色に色分けして着色された着色帯9がx箇所連続して配されており、着色部8の基端部側からx番目の着色帯9の一色目の着色幅がaに、二色目の着色幅がaxに、三色目の着色幅がa(n−x+1)に、四色目の着色幅がaに設定されていることを第4の特徴とする。
本発明の変位表示器を使用することにより以下の優れた効果が得られる。
1.圧力機器、電気機器、水位計、温度計、バルブ等の機器内の変位部または開度表示部において、圧力、水位、電圧等の変化または開度変化の度合いを可視表示できる。
2.スリットを通して表示部材の着色帯が段階的に露呈表示されるので、変位の度合を色の変化を視認することにより瞬時且つ容易に判定でき、被測定体の段階的な変位調整を図ることができる。
3.被測定体の変位量の上限超過や下限超過を表示することができるので、不適格範囲も瞬時に判定できる。
4.部品点数が極めて少なく、工具を一切使用することなく、組み立て及び分解を極めて容易に行うことができ、特に医療分野においては機器のメンテナンス及び機器の洗浄時間を大幅に短縮できる。
5.ダイヤフラムを有する連結体をPTFE製にすると、汚物等の付着が少なくなるとともに、耐薬液性が良いため、薬液によるに機器の洗浄の際、各部材を分別することなくまとめて洗浄することができ、洗浄時間を大幅に短縮できる。
以下、本発明の実施例について図を参照して説明するが、本発明が本実施例に限定されないことは言うまでもない。
図1は本発明の変位表示器の第一の実施例を示す縦断面図であり、図2は図1の変位表示器の分解斜視図である。図3は第一の実施例の寸法設定を示す変位表示器の説明図である。図4は図1の変位表示器を取り付けた真空レギュレータを示す縦断面図である。図5は図4における変位表示器の最低真空度のときの色表示の状態を示す正面図であり、図6は同じく中間真空度のときの色表示の状態を示す正面図であり、図7は同じく最高真空度のときの色表示の状態を示す正面図である。図8は第二の実施例の寸法設定を示す変位表示器の説明図であり、図9は第三の実施例の寸法設定を示す変位表示器の説明図である。図10は図4の真空レギュレータの使用状態を示す概略図である。図11は第四の実施例を示す変位表示器の分解斜視図であり、図12は第四の実施例の寸法設定を示す変位表示器の説明図である。図13は図11の変位表示器を取り付けたバタフライバルブを示す斜視図である。
以下、本発明の第一の実施例である二色(例えば青と赤)で表示される変位表示器について図1〜図3に基づいて説明する。
図1〜図3において、1はポリビニリデンフルオライド(以下、PVDFと称する)製の表示器本体である。表示器本体1の上部には内部に下面が開放された空間部2を有するケーシング3が設けられ、下部にはケーシング3の空間部2に連通し、開口端内周に雌ねじ部4を有する接続部5がケーシング3より拡径して設けられている。ケーシング3と接続部5は一体的に設けられているが、別部品の接合によるものでもかまわない。また、ケーシング3の周側面には空間部5に貫通する4個の等幅のスリット6が垂直方向に等ピッチで配されている。ここでケーシング3のスリット6の数がn、スリット6の幅がaであるとき、ケーシング3の全長がan(n+2)以上、スリット6の基端部(下端)からケーシング3の基端部とするストッパー16までの長さがan以上、およびスリット6のピッチがa(n+1)になるように設定されている(図3参照)。本実施例ではn=4、a=10mmにしてあるため、ケーシング3の全長が240mm以上、スリット6の端部からケーシング3端部とするストッパー16までの長さが40mm以上、およびスリット6のピッチが50mmに設定されている。
なお、本実施例ではスリット6がケーシング3の周側面の一部分に等ピッチで4個一列で設けられているが、等ピッチであれば二列以上設けてもよく、また全周に亙って設けてもよい。さらにスリット6の数は4個で設けられているが、スリットの数は2個以上であればよい。
7は表示器本体1のケーシング3内に上下動可能に嵌合されいるPVDF製の円柱状の表示部材である。表示部材7の周側面には前記スリット6に相対した位置に着色部8が設けられており、着色部8には二色で色分けして着色された着色帯9が4箇所連続して配されている。表示部材7の下部中央には後記連結体11が螺着される雌ねじ部10を有している。また、着色部8の長さはan(n+1)に設定されている。4箇所の着色帯9は垂直方向に着色部8の基端部側から同一の配色順序になるように二色に色分けして連続して配されており、着色部8の基端部側からx番目の着色帯9の一色目の着色幅がaxに、着色部8の基端部側からx番目の着色帯9の二色目の着色幅がa(n−x+1)に設定されている(図3参照)。本実施例ではn=4であるので着色帯9は4つであり、着色部8の長さ200mmに対して、基端部側から順に一番目の着色帯9において一色目の着色幅が10mm、二色目の着色幅が40mm、二番目の着色帯9において一色目の着色幅が20mm、二色目の着色幅が30mm、三番目の着色帯9において一色目の着色幅が30mm、二色目の着色幅が20mm、四番目の着色帯9において一色目の着色幅が40mm、二色目の着色幅が10mmに区画して配されている。
なお、本実施例では着色部が表示部材7の周側面の一部分に一列で設けられているが、二列以上または全周に亙って設けてもよく特に限定されない。着色帯9の着色法は水溶性塗料、油性塗料、蛍光塗料等の塗料の塗布や、着色シールの貼付でもよく、色は二色が容易に識別できれば組み合わせは特に限定されない。また、着色帯9に数字や文字を表記してもよい。
11は表示部材7の下部の雌ねじ部10に螺着されたPVDF製の連結体である。連結体11の上部には雄ねじ部12が設けられており、連結体11の下部には被測定体である圧力機器、電気機器、水位計、温度計、バルブ等のエア圧、水圧、負圧等の変位を受けて上下動するダイヤフラム13が設けられている。連結体11の内部にはバネ受け凹部14が形成され、バネ受け凹部14は後記バネ弾性体17を保持するバネ受けになっている。またダイヤフラム13の外周には断面矩形状の環状係止部15が設けられ、後記台座18の環状突部19に嵌合された状態で表示器本体1と台座18とで挟持固定されている。
16は表示部材7の移動範囲を決める環状のストッパーであり、ストッパー16とケーシング3の空間部2の天井面間の長さがan(n+2)以上になるように設定されている。本実施例ではn=4、a=10mmにしてあるため、ストッパー16とケーシング3の空間部2の天井面間の長さが240mm以上に設定されている。ストッパー16は、連結体11の環状係止部15とともに表示器本体1と台座18とで挟持固定されている。
17はフッ素樹脂で被覆されたバネ弾性体である。バネ弾性体17は連結体11のバネ受け凹部14に嵌挿され、バネ受け凹部14の天井面と台座18の環状凹部22とで挟持されている。バネ弾性体17のフッ素樹脂被覆は必ずしも必要としないが、フッ素被覆することにより耐薬品性に優れた効果と錆防止効果が得られる。
なお、本実施例では連結体11にダイヤフラム13を設けているが、被測定体の変化を上下動に変換できるものであればどのような構造でもよい。また、連結体11の雄ねじ部12が表示部材7の雌ねじ部4に螺着されているが、分解、組み立てが容易であればどのような構造でもよく、連結体11と表示部材7を一体的に設けてもよい。
18は表示器本体1の接続部5の雌ねじ部4に螺着されているPVDF製の台座である。台座18の上部には連結体11のダイヤフラム13外周の環状係止部15が嵌合される環状突部19が設けられている。環状突部19の外周には雄ねじ部が、その中央には環状凹部22が設けられ、環状凹部22と連結体11のダイヤフラム13とで弁室21が形成されている。環状凹部22は連結体11のダイヤフラム13によってケーシング3の空間部2とは密閉状態で隔離されている。環状凹部22の底面には被測定体の対象となる水や空気等を連通させる連通路23が設けられている。なお、本実施例では台座18と表示器本体1とは螺着されているが、バイヨネット接続等でもよく、容易に着脱可能な接続構造であれば特に限定されない。
本実施例では好適な例としてスリット6が4個の場合について説明したが、スリット6の数が2個以上に設定される場合でも、前記数式に基づいて各パーツの寸法設定ができることは言うまでもない。
以上説明したように、本実施例は前記従来技術に比較して部品点数が極めて少ない構成になっている。
次に、第一の実施例を真空レギュレータに取り付けた使用例について図4に基づいて説明する。
図4において、24はPVDF製の本部材であり、内部には上部に環状凹部25を有する第一弁室26が形成され、環状凹部25の中央から突出して環状の支持体27が設けられており、支持体27の端部には後記調圧ねじ39のストッパー部43がスライド嵌合するガイド溝28が設けられている。本部材24の下部には環状の嵌合部29が設けられており、嵌合部29の内周下端部には後記固定体54の嵌合突部55を受容する円孔部30が設けられている。
円孔部30の径方向には切り欠き部が設けられ、円孔30部の上部には挿入された後記固定体58の円弧状突起部56が周方向に回動し本部材24と係合するために全周に亙って設けられた係合用溝31と、また係合用溝31の天井面に設けられた円環状凹部32と、円環状凹部32から環状凹部25に向かって縮径するテーパ部33とが一体的に設けられている。一方、本部材24の上端部には後記調圧ハンドル44が嵌着される嵌着突部34が一体的に突出して設けられ、嵌着突部34の上部には外周径方向に突設された環状係止部35を有し、嵌着突部34には全体に亙り縦方向の複数の切り込みを有している。これは嵌着突部34と後記調圧ハンドル44着脱する際に嵌着突部34を内周径方向に縮めることで容易に着脱を行うことができ、通常の使用においては本部材24から外れることがなく、上下の移動なしにスムーズな回動が行える構造である。
また、本部材24の側面には第一弁室26に連通する入口流路36と、第一弁室26に後記調圧ねじ39の連通口42を経由して連通する出口流路37と、第一弁室26に連通し変位表示器の台座18の連通路23と連結される採圧口38が設けられている。本部材24の他の側面には本実施例における台座18が本部材24に一体的に設けられており、該台座18に本実施例の変位表示器が螺合されている。なお、台座18と本部材24は一体的に設けられているが、容易に着脱可能な別部品を接続したものであってもよい。
39は本部材24の中央部に挿入されている略円柱状のPVDF製の調圧ねじであり、調圧ねじ39の上端部には本部材24の上部より突出する雄ねじ部40を有し、中央部外周面には出口流路37と常に連通する環状溝41を有し、調圧ねじ39の下端部から環状溝41に連通する連通口42を有している。本部材24の入口流路36から第一弁室26と連通口42と環状溝41を経由して出口流路37まで連通されている。調圧ねじ39の下部外周には径方向に突出して設けられたストッパー部43が対向した位置に一対設けられ、本部材24のガイド溝28にスライド嵌合している。また雄ねじ部40と環状溝41の間の位置の外周面、及び環状溝41とストッパー部43の間の位置の外周面には環状溝が設けられてОリングがそれぞれ嵌着されていて、調圧ねじ39は本部材24の支持体27に密封状態で回動不能に支承されている。
44は調圧ねじ39の雄ねじ部40に螺着され、本部材24の上端部の嵌着突部34に回動可能な状態で嵌着されているキャップ状のPVDF製の調圧ハンドルである。調圧ハンドル44の上部には把持部45が設けられ、上部内周面には雌ねじ部46が設けられ、下部内周面には本部材24の嵌着突部34を内周径方向に縮ませるためのテーパ部47と、テーパ部47の上部に本部材24の環状係止部35が係合するための係合用溝48を有している。また、本使用例では本部材24の嵌着突部34に嵌着させるためにテーパ部47と、係合用溝48を有した構造になっているが、調圧ハンドル44が本部材24に着脱可能で且つ上下の移動なくスムーズに回動できる嵌合構造を有するものであれば特に限定されない。
49はPTFE製のダイヤフラムであり、膜部50は中央部より肉薄に形成されている。中央部の上面は平面状に形成され、後記バネ弾性体60を保持するバネ受け部になっていて、さらにその中心には、前記調圧ねじ39の連通口42と協働して流路制御部51を形成する弁体52が設けられている。また膜部50の外周には断面矩形状の環状係止部53が設けられ、本部材24の円環状凹部32に嵌合された状態で本部材24と後記固定体54とで挟持固定されている。
54は本部材24の嵌合部29に嵌合されているPVDF製の固定体である。固定体54の上部には環状の嵌合突部55が設けられている。嵌合突部55には、上端部周側面に本部材24の切り欠き部から挿入され、周方向に回動されて本部材24と係合するための径方向に突出した円弧状突起部56と、上端面に内周にダイヤフラム49の環状係止部53を挟持するための円弧状凹部57が一体的に設けられていて、本部材24とバイヨネット方式で係合固定されている。また固定体54の下端部中央には外気連通路58が設けられ、固定体54内部には、外気連通路58により外気と連通され、ダイヤフラム49と共に形成される第二弁室59が設けられている。第二弁室59はダイヤフラム49によって本部材24の第一弁室26とは密閉状態で隔離されている。
60はフッ素樹脂が被覆されているバネ弾性体であり、本部材24の環状凹部25に嵌挿され第一弁室26の天井面とダイヤフラム49の中央部のバネ受け部とで挟持されている。バネ弾性体60のフッ素樹脂被覆は必ずしも必要としないが、フッ素被覆することにより耐薬品性に優れた効果と錆防止効果が得られる。
本使用例において、連結体11及びダイヤフラム13、ダイヤフラム49、バネ弾性体17、60を除く表示器本体1等の各部材の材質はPVDFを用いているが、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、他のフッ素樹脂やその他のプラスチック或いは金属でもよく特に限定されない。また連結体11及びダイヤフラム13やダイヤフラム49の材質はPTFE等のフッ素樹脂が好適に使用されるが、耐薬品性の要求がそれほど厳しくない場合はゴムや金属等を使用しても良い。また本実施例では弾性体としてバネを用いているが、ベローズ、ゴム等の弾性力を有するものを用いても良く、特に限定されない。
次に、上記構成からなる第一の実施例である二色で表示される変位表示器を真空レギュレータに取り付けたときの作用について図4〜図7に基づいて説明する。
図4において、真空レギュレータの出口流路37には真空ポンプ(図示せず)が接続され、入口流路36に閉止状態の流路の開閉手段(図示せず)を接続する。次に真空レギュレータの調圧ハンドル44を操作して全閉にして調圧ねじ39をダイヤフラム49側へ一杯まで移動させ、真空ポンプを作動させる。真空レギュレータが全閉のとき、調圧ねじ39の連通口42はダイヤフラム49の弁体52に押圧されて流路制御部51は閉止されているため、真空ポンプから連通口42までは真空状態となるが、真空レギュレータの第一弁室26は真空にはならず採圧口38と連通路23を介して第一弁室に連通している弁室21も真空にはならないため、連結体11がバネ弾性体17により上方向に押されることで、連結体11に接続された表示部材7は最上端に位置し、ケーシング3の全てのスリット6からは一色目の着色帯9が確認できる(図5の状態)。
次に流路の開閉手段を開放し、この状態から真空レギュレータの調圧ハンドル44を操作することで、調圧ねじ39とダイヤフラム49の弁体52間の流路制御部51を変化させ、真空レギュレータの第一弁室26にかかる真空圧を調整することができ、その真空度に応じて変位表示器の弁室21の圧力変化によるダイヤフラム13の下方向へ加わる力とバネ弾性体17の上方向へ加わる力とがバランスをとって上下動し、ダイヤフラム13の変形量に応じて連結体11に接続された表示部材7が上下方向に移動する。
流路の開閉手段を開放した後、真空レギュレータが全閉のときは、連通口42はダイヤフラム49の弁体52に押圧されているため、第一弁室は真空とならずに図5の状態のままである。図5の状態から、真空レギュレータの調圧ハンドル44を操作して徐々に開放していくと、流路制御部51が開放され第一弁室26が低い真空状態となる。第一弁室26の真空度に応じて弁室21も真空状態となるため、連結体11のダイヤフラム13を下方向へ移動させ、ケーシング3の下端のスリット6aには二色目の着色帯9が表示される。
さらに真空レギュレータの調圧ハンドル44を開放して真空度を上げると、真空度に応じて表示部材7がさらに下方向に移動し、ケーシング3の下端から二番目にあるスリット6bからも下端のスリット6aと同色の二色目の着色帯9が表示される。(図6の状態)
図6の状態からさらに真空レギュレータの調圧ハンドル44を開放して真空度を上げると、真空度に応じて表示部材7がさらに下方向に移動し、ケーシング3の下端から三番目にあるスリット6cからも下端から一、二番目のスリット6a、6bと同色の二色目の着色帯9が表示される。
さらに真空レギュレータの調圧ハンドル44を開放して全開にさせ、真空度を最大まで上げると、真空度に応じて表示部材7がさらに下方向に移動し、連結体11と接続された表示部材7もストッパー16に当接するまで下方向へ移動し、ケーシング3の全てのスリット6からは二色目の着色帯9が視認できる(図7の状態)。
このように、真空度を段階的に変化させるような使用に際して、変位表示器を一瞥するだけで瞬時に真空度の段階を判定することができ、真空度の度合いを目視で確認しながら真空レギュレータの開度を調整することにより、容易に真空度を段階的に調整することができる。なお、低真空範囲や高真空範囲に限定もしくは低真空から高真空まで全域を変位表示器に表示させたい場合は、連結体11のダイヤフラム13とバランスをとるバネ弾性体17の反発力(ばね定数)を調整することで、スリット6が指し示す表示範囲を容易に変更することができる。なお、スリット6の数は2個以上あれば真空度を段階的に表示することが可能であるが、数を多くするに従って真空度の段階を細分化することができ、真空度の微調整が可能になる。
次に、本発明の第二の実施例である三色(例えば青、赤、および黄)で表示される変位表示器について図8に基づいて説明する。
図8において、61はPVDF製の表示器本体である。表示器本体61の上部には周側面に4個の等幅のスリット62が垂直方向に等ピッチで配されたケーシング63が設けられ、表示器本体61の下部には接続部64がケーシング63より拡径して設けられている。ケーシング63のスリット62の数がn、スリット62の幅がaであるとき、ケーシング63の全長がa(n+3n+1)以上、スリット62の端部からケーシング63端部とするストッパー65までの長さがa(n+1)以上、およびスリット62のピッチがa(n+2)になるように設定されている。本実施例ではn=4、a=10mmにしてあるため、ケーシング63の全長が290mm以上、スリット62の端部からケーシング63端部とするストッパー65までの長さが50mm以上、およびスリット62のピッチが60mmに設定されている。
66は表示器本体のケーシング63内に上下動可能に嵌合されているPVDF製の表示部材である。表示部材66の周側面には前記スリット62に相対した位置に着色部67が設けられており、着色部67には三色で色分けして着色された着色帯68が4箇所連続して配されている。すなわち、着色部67の長さはan(n+2)に設定されており、着色帯68は垂直方向に着色部67の基端部側から同一の配色順序になるように三色に色分けして着色された着色帯68が4個所連続して配されており、着色部67の基端部側からx番目の着色帯68の一色目の着色幅がaxに、着色部67の基端部側からx番目の着色帯68の二色目の着色幅がa(n−x+1)に、着色部67の基端部側からx番目の着色帯68の三色目の着色幅がaに設定されている。本実施例では、n=4であるので着色帯68は4つであり、着色部67の長さ240mmに対して、基端部側から順に一番目の着色帯68において一色目の着色幅が10mm、二色目の着色幅が40mm、三色目の着色幅が10mm、二番目の着色帯68において一色目の着色幅が20mm、二色目の着色幅が30mm、三色目の着色幅が10mm、三番目の着色帯68において一色目の着色幅が30mm、二色目の着色幅が20mm、三色目の着色幅が10mm、四番目の着色帯68において一色目の着色幅が40mm、二色目の着色幅が10mm、三色目の着色幅が10mmに区画配されている。
本実施例の他の詳細な説明は、第一の実施例と同様であるので説明を省略する。
また、第二の実施例を真空レギュレータに取り付けた使用例についての説明も、第一の実施例を真空レギュレータに取り付けた使用例と同様なので説明を省略する。
次に、上記構成からなる第二の実施例である三色で表示される変位表示器を真空レギュレータに取り付けたときの作用を図4及び図8に基づいて説明する。
真空レギュレータの調圧ハンドル44を操作して全閉のとき、調圧ねじ39の連通口42はダイヤフラム49の弁体52に押圧されて流路制御部51は閉止されており、真空レギュレータの第一弁室26は真空にはならないため、表示部材7は上方向に移動して最上端に位置し、ケーシング63の全てのスリット62からは一色目の着色帯68が確認できる(図8の状態)。この状態から真空レギュレータの調圧ハンドル44を徐々に開放していくと、下端のスリット62aが二色目を表示し、さらに開放すると下端から一、二番目のスリット62a、62bが二色目を表示し、さらに開放すると下端から一、二、三番目のスリット62a、62b、62cが二色目を表示し、さらに開放すると全てのスリット62からは二色目が表示される。さらに調圧ハンドル44全開にさせた場合は全てのスリット62は三色目を表示する。本実施例の他の詳細な作用については第一の実施例と同様であるので説明を省略する。
尚、使用に適した真空度より過剰な真空度となった場合に三色目が表示されるように設計しておけば、上限を超過した不適切な真空度である旨の警告表示として使用でき、過剰な真空度であることが変位表示器を一瞥するだけで瞬時に確認することができる。
なお、着色帯の一色目から三色目の順序を逆に配してもよく、この場合、第一弁室が真空になっていない時に全てのスリットは三色目を表示する。使用に適した真空度に満たない真空度となった場合に三色目が表示されるように設定しておけば、下限を超過した真空圧である旨の警告表示として使用でき、真空度が不足していることが変位表示器を一瞥するだけで瞬時に判定することができる。
このように、真空度を段階的に変化させるような使用に際して、変位表示器を一瞥するだけで瞬時に真空度の段階を確認することができ、真空レギュレータの上限または下限の警告が必要な場合において、過剰な真空度または真空度不足であることを変位表示器を一瞥すれば瞬時に判定できるので、過剰な真空度または真空度不足を目視で確認しながら真空レギュレータの開度を調整することにより、真空レギュレータの使用に適した真空度の範囲内で容易に真空度を段階的に調整し、安全に使用することができる。
次に、本発明の第三の実施例である四色(例えば青、赤、黄、および緑)で表示される表示される変位表示器について図9に基づいて説明する。
図9において、69はPVDF製の表示器本体である。表示器本体69の上部には周側面に4個の等幅のスリット70が垂直方向に等ピッチで配されたケーシング71が設けられ、表示器本体69の下部には接続部72がケーシング71より拡径して設けられている。ケーシング71のスリット70の数がn、スリット70の幅がaであるとき、ケーシング71の全長がa(n+4n+2)以上、スリット70の端部からケーシング71端部とするストッパー73までの長さがa(n+2)以上、およびスリット70のピッチがa(n+3)になるように設定されている。本実施例ではn=4、a=10mmにしてあるため、ケーシング71の全長が340mm以上、スリット70の端部からケーシング71端部とするストッパー65までの長さが60mm以上、およびスリット70のピッチが70mmに設定される。
74は表示器本体のケーシング内に上下動可能に嵌合されているPVDF製の表示部材である。表示部材74の周側面には前記スリット70に相対した位置に着色部75が設けられており、着色部75には四色に色分け構成された着色帯76が四箇所連続して配されている。すなわち、着色部75の長さはan(n+3)に設定されており、着色帯76は垂直方向に着色部75の基端部側から同一の配色順序になるように四色に色分けして着色された着色帯76がx個所連続して配されており、着色部75の基端部側からx番目の着色帯76の一色目の着色幅がaに、着色部75の基端部側からx番目の着色帯76の二色目の着色幅がaxに、着色部75の基端部側からx番目の着色帯76の三色目の着色幅がa(n−x+1)に、着色部75の基端部側からx番目の着色帯76の四色目の着色幅がaに設定されている。本実施例では、n=4であるので着色帯76は4つであり、着色部75の長さ280mmに対して、基端部側から順に一番目の着色帯76において一色目の着色幅が10mm、二色目の着色幅が10mm、三色目の着色幅が40mm、四色目の着色幅が10mm、二番目の着色帯76において一色目の着色幅が10mm、二色目の着色幅が20mm、三色目の着色幅が30mm、四色目の着色幅が10mm、三番目の着色帯76において一色目の着色幅が10mm、二色目の着色幅が30mm、三色目の着色幅が20mm、四色目が10mm、四番目の着色帯76において一色目の着色幅が10mm、二色目の着色幅が40mm、三色目の着色幅が10mm、四色目の着色幅が10mmに区画配されている。
本実施例の他の詳細な説明は、第一の実施例と同様であるので説明を省略する。
ここで、第三の実施例を真空レギュレータに取り付けた使用例についての説明も、第一の実施例を真空レギュレータに取り付けた使用例と同様なので説明を省略する。
次に、上記構成からなる第三の実施例である四色で表示される変位表示器を真空レギュレータに取り付けたときの作用を図4及び図9に基づいて説明する。
真空レギュレータの調圧ハンドル44を操作して全閉のとき、調圧ねじ39の連通口42はダイヤフラム49の弁体52に押圧されて流路制御部51は閉止されており、真空レギュレータの第一弁室26は真空にはならないため、表示部材7は上方向に移動して最上端に位置し、ケーシング71の全てのスリット70からは一色目の着色帯76が確認できる(図9の状態)。この状態から真空レギュレータの調圧ハンドル44を徐々に開放していくと、ケーシング71の全てのスリット70からは二色目が表示される。さらに調圧ハンドル44を徐々に開放していくと下端のスリット70aが三色目を表示し、さらに開放すると下端から一、二番目のスリット70a、70bが三色目を表示し、さらに開放すると下端から一、二、三番目のスリット70a、70b、70cが三色目を表示し、さらに開放すると全てのスリット70からは三色目が表示される。さらに調圧ハンドル44全開にさせた場合は全てのスリット70は四色目を表示する。本実施例の他の詳細な作用については第一の実施例と同様であるので説明を省略する。
使用に適した真空度より過剰な真空度となった場合に四色目が表示されるように設計しておけば、上限を超過した不適切な真空度である旨の警告表示として使用でき、使用に適した真空度に満たない真空度となった場合に一色目が表示されるように設定しておけば、真空度不足である旨の警告表示として使用でき、過剰な真空度や真空度不足であることが変位表示器を一瞥するだけで瞬時に判定することができる。
このように、真空度を段階的に変化させるような使用に際して、変位表示器を一瞥するだけで瞬時に真空度の段階を確認することができ、真空レギュレータの上限または下限の警告が必要な場合において、過剰な真空度または真空度不足であることを変位表示器を一瞥すれば瞬時に判定できるので、過剰な真空度または真空度不足を目視で確認しながら真空レギュレータの開度を調整することにより、真空レギュレータの使用に適した真空度の範囲内で容易に真空度を段階的に調整し、安全に使用することができる。
次に、第一、第二、第三の実施例を取り付けた真空レギュレータが、医療器具、特に患者の喉や気管に付着した汚物等を吸引処理する吸引器等の真空調整用として使用される場合を図10に基づいて説明する。
まず真空レギュレータの出口流路37にチューブ77を介して真空ポンプ78を接続する。次に入口流路36にチューブ79を介して三方弁80の第一流出口81を接続し、三方弁80の第二流出口82はチューブ83を介してチューブ77に連通するように接続し、三方弁80の流入口84にチューブ85を介して真空機器動作部86を接続する。この時、三方弁80は流入口84と第一流出口81とが連通するように切り替えられている。真空機器動作部86内は、三方弁80からのチューブ85がトラップ87に接続されていて、トラップ87からチューブ88が延設されていて、チューブ88先端の吸引口から患者に付着した汚物等を吸引し、吸引された汚物等はトラップ87に溜まり、エアはチューブ85から真空ポンプ78へ吸引される構成になっている。
真空ポンプ78によって発生した真空圧は真空レギュレータによって調整され、変位表示器を観察しながら真空レギュレータの調圧ハンドル44を動かして調整することにより、真空度の度合いを逐次確認でき段階的な真空度の調整が容易となる。このため患者の状態等に応じて真空度を段階的に調節でき、吸引処置に適した真空度で使用することができる。また、使用中に真空度が変化した場合でも、変位表示器を一瞥するだけで瞬時に真空度の変化が判明する。
三色、四色で表示される変位表示器の場合、適切な真空度を超過した旨の警告表示として使用でき、変位表示器を一瞥するだけで瞬時に吸引力過剰であることを判定することができる。したがって、吸引処置中に、万一、過剰な吸引力が発生しても迅速に対処でき、過剰な吸引により患者を傷つけるようなことなく吸引処置を行うことができる。また、真空度不足の警告表示としても使用でき、真空度不足が発生した場合も、変位表示器を一瞥するだけで瞬時に吸引力不足であることを判定することができ、吸引力不足を防止できる。なお、真空レギュレータと三方弁47との距離は特に限定されないが、変位表示器を観察しながら吸引力の調節や切り替え作業の容易性を考慮すると、隣接して設置するのが望ましい。
三方弁80は、流入口84と第一流出口81への連通と、流入口84と第二流出口82への連通と、流路の閉止との三段階に切り替える機能を有しており、使用状況に合わせて、真空レギュレータによって調整された真空圧を用いた吸引と、真空ポンプ78からの直接の高真空圧による吸引と、吸引停止のいずれかの機能を選択することができる。
なお、第一、第二、第三の実施例では、ダイヤフラムで負圧の状態変化を直線運動に変換する機構を備えた変位表示器を真空レギュレータに取付けた場合について説明したが、真空レギュレータ以外でもバルブや圧力制御装置等にも使用することができ、圧力計として変位表示器を単体で使用してもよい。また、負圧に限らず正圧に用いることもでき、エア圧や流体圧等特に限定されない。正圧の場合ではケーシング内の表示部材およびバネ弾性体の位置が負圧に用いる場合と上下逆に設置されるが、用途によってはバネ弾性体は上下両方に取付けてもよいし取付けなくてもよい。またダイヤフラム以外でも、状態変化を直線運動に変換する機構であれば適用できる。変位表示器は、圧力機器、電気機器、バネ秤、水位計、温度計等にも使用することができ、その用途は特に限定されない。なお、バネ秤や水位計等のように元来直線運動する計器においては、状態変化を直線運動に変換する機構は不要としてもよい。
次に、本発明の第四の実施例である回転方向に対して二色(例えば青と赤)で表示される変位表示器について図11に基づいて説明する。
図11において、89はPVDF製の表示器本体である。表示器本体89の上部には内部に下面が開放された空間部を有するケーシング90が設けられ、下部にはケーシング90の空間部に連通し、開口端内周に雌ねじ部を有する接続部91がケーシング90より拡径して設けられている。ケーシング90と接続部91は一体的に設けられているが、別部品の接合によるものでもかまわない。また、ケーシング90の周側面には空間部に貫通する4個の等幅のスリット92が周方向に等ピッチで配されている。ケーシング90のスリット92の数がn、スリット92の幅がaであるとき、スリット92のピッチがa(n+1)になるように設定されている。本実施例ではn=4、a=5mmにしてあるため、スリット92のピッチ幅が25mmに設定されている。
93は表示器本体のケーシング90内に回動可能に嵌合されいるPVDF製の円柱状の表示部材である。表示部材93の周側面には前記スリット92に相対した位置に着色部94が設けられており、着色部94は二色に色分けして着色された着色帯95が四箇所連続して配されている。表示部材93の下部中央には後記連結体96が螺着される雌ねじ部が形成されている。すなわち、着色部95の長さはan(n+1)に設定されており、着色帯95は垂直方向に着色部94の基端部側から同一の配色順序になるように二色に色分けして着色された着色帯95がx箇所連続して配されており、着色部94の基端部側からx番目の着色帯95の一色目の着色幅がaxに、二色目の着色幅がa(n−x+1)に設定されている。本実施例ではn=4であるので着色帯95は4つであり、着色部94の周長が100mmに対して、基端部側から順に一番目の着色帯95において一色目の着色幅が5mm、二色目の着色幅が20mm、二番目の着色帯95において一色目の着色幅が10mm、二色目の着色幅が15mm、三番目の着色帯95において一色目の着色幅が15mm、二色目の着色幅が10mm、四番目の着色帯95において一色目の着色幅が20mm、二色目の着色幅が5mmに区画配されている。
なお、本実施例では着色部94が表示部材93の周側面の一部分に一列で設けられているが、二列以上でもよく特に限定されない。着色帯95の着色方法は水溶性塗料、油性塗料、蛍光塗料等の塗料の塗布、着色によらない場合はシールを貼付してもよく、色彩は二色が容易に識別できる組み合わせであれば特に限定されない。また、着色帯95に数字や文字を表記してもよい。
96は表示部材93に螺着され、後記台座97の連通路に回動可能に嵌挿されいるPVDF製の連結体である。連結体96の下部が被測定体である圧力、水位、電圧等の変化または開度の変化を回転方向に伝達する回転軸に連結され、あるいは回転軸が連結体96となる。
97は表示器本体の接続部91に螺着されているPVDF製の台座である。台座97の上部には環状突部が設けられている。環状突部外周には雄ねじ部が設けられており、その中央に設けられている連通路には連結体96が嵌挿されている。なお、本実施例では台座97の雄ねじ部が表示器本体の接続部91に螺着されているが、バイヨネット接続等でもよく、着脱可能な嵌合構造を有するものであれば特に限定されない。
以上説明したように、回転方向に対して作用する変位表示器についても、前記従来技術に比較して部品点数が極めて少ない構成になっている。
ここで、第4の実施例をバタフライバルブに取り付けた使用例を図13に基づいて説明する。
図13において、98はバタフライバルブのバルブ本体であり、99はバタフライバルブのトップフランジ100に取り付けられ、ハンドル101の操作により弁体102の開閉を行うギア駆動装置を内蔵したギアボックスである。ギアボックス99の駆動装置はバタフライバルブの弁体102を回動させるステム103と連結体96にそれぞれ連結され、ステム103の回動に伴って連結体96が回動されるように設けられている。ギアボックス99の上部には、本実施例の変位表示器が台座97をボルト締め(図示せず)により固定されている。
次に、上記構成からなる第四の実施例である回転方向に対して表示される変位表示器をバタフライバルブに取り付けたときの作用を図11〜図13に基づいて説明する。
図13に示すように、バタフライバルブが閉状態であるとき、バタフライバルブのステム103の回動に伴って回動する連結体96に接続されている表示部材93は一色目がケーシング90の全てのスリット92から確認される。ハンドル103を開方向へ回転させ、ギアボックス99のギア駆動機構に連動してバタフライバルブのステム103と連結体96が回動することで、弁体102が閉状態から徐々に開状態になるとともに、連結体の回動に応じて表示部材が徐々に回転し、まず一番目のスリット92aのみから二色目が露呈表示される。
一番目のスリット92aのみから二色目の着色帯95が視認される状態からさらにハンドル103を開方向へ回転させると、連結体96の回動に応じて表示部材93がさらに回転し、二番目のスリット92bからも一番目と同色の二色目が露呈表示される。さらにハンドル103を開方向へ回転させると、三番目のスリット92cからも一、二番目と同色の二色目が露呈表示され、さらにハンドル103を全開まで回転させると、全てのスリット92から二色目が露呈表示される。このように変位表示器を一瞥するだけで瞬時にバタフライバルブの開度を判定することができる。さらに開度が段階的に表示されるため、バタフライバルブの開度状態を視認しながら容易に段階的な開度調整を行なうことができる。
次に、本発明の組み立て方法について図1〜図3に基づいて説明する。
まず、連結体11をストッパー16を介して表示部材7の雌ねじ部10に連結体11の雄ねじ部12を螺着する。次に表示部材7を表示器本体1の下部から挿入して、ケーシング3内に納め、ストッパー16をケーシング3内に嵌合させる。次にバネ弾性体17を連結体11のバネ受け凹部14に嵌挿する。連結体11のダイヤフラム13の環状係止部15を台座18の環状突部19に嵌着させて、台座18の雄ねじ部20を表示器本体1の接続部5の雌ねじ部10に螺着し固定する。バネ弾性体17はバネ受け凹部14の天井面と台座18の環状凹部22とで挟持されている。なお、ダイヤフラム13やバネ弾性体17は不要な構造としてもよく、この場合さらに組み立てが容易になる。
以上のように本発明の変位表示器は組み立てが極めて容易であり、組み立てに要する工具も一切不要である。また、分解は組み立てと逆の手順で行えば良く、分解も容易であり、組み立て時と同様に工具も一切不要である。
次に、本発明の洗浄方法について説明する。本変位表示器の分解後、各部材をオートクレーブにて滅菌、または温水や薬液による浸漬殺菌・消毒、または水蒸気や薬品ガスによる殺菌・消毒等によって洗浄する。なお洗浄の際に本実施例のように連結体11のダイヤフラム13がPTFE製であれば薬液等による腐食の心配がないため各部材を分別することなく、まとめて洗浄することが可能である。
また、真空レギュレータに本発明の変位表示器を取り付けた場合においては、変位表示器を含めた真空レギュレータも部品点数が少なく組み立て、分解が容易であるとともに、変位表示器の部品と真空レギュレータの部品をまとめて洗浄することが可能である。このため、機器のメンテナンス及び機器の洗浄時間を大幅に短縮できる。
本発明の変位表示器は、以上説明したような構造と作用、効果があるため、医療分野における吸引器の真空レギュレータの真空度の表示、各種機器内の水位・水圧・エア圧・負圧等の表示、バルブの開度表示等において好適に使用される。
本発明の変位表示器の第一の実施例を示す縦断面図である。 図1の変位表示器の分解斜視図である。 第一の実施例の寸法設定を示す変位表示器の説明図である。 図1の変位表示器を取り付けた真空レギュレータを示す縦断面図である。 図4における変位表示器の最低真空度のときの色表示の状態を示す正面図である。 図4における変位表示器の中間真空度のときの色表示の状態を示す正面図である。 図4における変位表示器の最大真空度のときの色表示の状態を示す正面図である。 第二の実施例の寸法設定を示す変位表示器の説明図である。 第三の実施例の寸法設定を示す変位表示器の説明図である。 図4の真空レギュレータの使用状態を示す概略図である。 第四の実施例を示す変位表示器の分解斜視図である。 第四の実施例の寸法設定を示す変位表示器の説明図である。 図11の変位表示器を取り付けたバタフライバルブを示す斜視図である。 従来技術のブルドン管圧力計を示す背面図である。 従来技術のガス圧力色彩表示器を示す縦断面図である。
符号の説明
1…表示器本体
2…空間部
3…ケーシング
4…雌ねじ部
5…接続部
6…スリット
7…表示部材
8…着色部
9…着色帯
10…雌ねじ部
11…連結体
12…雄ねじ部
13…ダイヤフラム
14…バネ受け凹部
15…環状係止部
16…ストッパー
17…バネ弾性体
18…台座
19…環状突部
20…雄ねじ部
21…弁室
22…環状凹部
23…連通路
61…表示器本体
62…スリット
63…ケーシング
64…接続部
65…ストッパー
66…表示部材
67…着色部
68…着色帯
69…表示器本体
70…スリット
71…ケーシング
72…接続部
73…ストッパー
74…表示部材
75…着色部
76…着色帯
89…表示器本体
90…ケーシング
91…接続部
92…スリット
93…表示部材
94…着色部
95…着色帯
96…連結体
97…台座

Claims (4)

  1. 被測定体または開度の変化にともなって直線方向または回転方向へ変位する連結体と、複数個の等幅のスリットが等ピッチで配されたケーシングと、ケーシング内に上下動または回動可能に嵌挿されると共に、前記連結体に接続される表示部材とを有し、該表示部材には少なくとも二色に色分けして着色された着色部が設けられ、ケーシングのスリットから露呈する前記着色部の変化を視認することで前記連結体の変位量が判定可能にされていることを特徴とする変位表示器。
  2. ケーシングのスリットの数がn、スリットの幅がaであるとき、ケーシングの全長がan(n+2)以上、スリットの基端部からケーシング基端部までの長さがan以上、およびスリットのピッチがa(n+1)に設定され、一方、表示部材の着色部の長さがan(n+1)に設定され、着色部の基端部側から同一の配色順序になるように二色に色分けして着色された着色帯がx箇所連続して配されており、着色部の基端部側からx番目の着色帯の一色目の着色幅がaxに、二色目の着色幅がa(n−x+1)に設定されていることを特徴とする請求項1記載の変位表示器。
  3. ケーシングのスリットの数がn、スリットの幅がaであるとき、ケーシングの全長がa(n+3n+1)以上、スリットの基端部からケーシング基端部までの長さがa(n+1)以上、およびスリットのピッチがa(n+2)に設定され、一方、表示部材の着色部の長さがan(n+2)に設定され、着色部の基端部側から同一の配色順序になるように三色に色分けして着色された着色帯がx箇所連続して配されており、着色部の基端部側からx番目の着色帯の一色目の着色幅がaxに、二色目の着色幅がa(n−x+1)に、三色目の着色幅がaに設定されていることを特徴とする請求項1記載の変位表示器。
  4. ケーシングのスリットの数がn、スリットの幅がaであるとき、ケーシングの全長がa(n+4n+2)以上、スリットの基端部からケーシング基端部までの長さがa(n+2)以上、およびスリットのピッチがa(n+3)に設定され、一方、表示部材の着色部の長さがan(n+3)に設定され、着色部の基端部側から同一の配色順序になるように四色に色分けして着色された着色帯がx箇所連続して配されており、着色部の基端部側からx番目の着色帯の一色目の着色幅がaに、二色目の着色幅がaxに、三色目の着色幅がa(n−x+1)に、四色目の着色幅がaに設定されていることを特徴とする請求項1記載の変位表示器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007023650A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Ishikawajima Constr Mach Co ブーム付きコンクリートポンプ車のブーム過負荷防止装置
JP2009162590A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Toho Gas Co Ltd 圧力監視装置

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