JP2005055206A - Braking device of backside dolly device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テスト車両の横振れを防止すべく該テスト車両の後方に取付けられ、テスト車両の衝突直前に、牽引手段及び前記テスト車両との連結手段のいずれに対しても連結が解除された後側ドーリー装置に制動力を加えるためのブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術を説明するに当り、本発明の図面を援用する。図1に示されるように、車両衝突試験装置Aは、周回走行されるエンドレスの牽引ワイヤロープWに連結させた前側ドーリー装置Daを駆動走行させることにより、前側連結用ワイヤロープWaを介して前記前側ドーリー装置Daと連結させたテスト車両Tを牽引走行させ、所定速度で走行するテスト車両Tを衝突壁1に衝突させたり、或いは、テスト車両Tどうしを衝突させたりして、その損壊状況を調査するための装置である。この車両衝突試験装置Aでは、テスト車両Tを牽引走行させるための前側ドーリー装置Daと共に、該テスト車両Tの走行姿勢を保持する(換言すれば、テスト車両Tが横振れして走行することを防止する)ため、その後方に、後側連結用ワイヤロープWbを介して後側ドーリー装置Dbが取付けられることがある。
【0003】
従来の車両衝突試験装置Aでは、前側ドーリー装置Daは、牽引用ワイヤロープWと前側連結用ワイヤロープWaとの連結が解除された後、ガイドレールGの終端部に取付けられた前側ブレーキ装置2に衝突することによって停止される。また、後側ドーリー装置Dbは、牽引用ワイヤロープWと後側連結用ワイヤロープWbとの連結が解除された後、前側ドーリー装置Daの後部に取付けられたハニカム体(図示せず)等の衝撃吸収部材に衝突させたり、前記後側ドーリー装置Dbに取付けられたブレーキ装置を作動させることによって停止させている。本出願人は、そのための衝撃吸収体(特許文献1参照)やブレーキ装置の特許出願を行っている(特許文献2又は3参照)。
【0004】
しかし、従来の車両衝突試験装置Aでは、次のような不具合が生じる。(1)近時におけるテスト車両Tの衝突試験速度の高速化に伴い、上記した衝撃吸収体のみでは衝突時の衝撃を吸収することが困難になってきており、各ドーリー装置Da,Db を損傷させるおそれがある。(2)この車両衝突試験装置Aでは、後側ドーリー装置Dbと牽引用ワイヤロープWとの連結、及びテスト車両Tと後側連結用ワイヤロープWbとの連結が解除された後、前記テスト車両Tが後側ドーリー装置Dbよりも前方に進むことにより、後側連結用ワイヤロープWbが後側ドーリー装置Dbから離脱される構成である。しかし、従来の車両衝突試験装置Aでは、前側ドーリー装置Daと牽引用ワイヤロープW及び前側連結用ワイヤロープWaの連結が解除された後、テスト車両Tと後側ドーリー装置Dbとがほぼ同一速度で走行するため両者の間に速度差がつきにくく、後側連結用ワイヤロープWbが離脱されないことがある(図12参照)。(3)上記した場合であって、しかも、テスト車両Tの走行速度よりも後側ドーリー装置Dbの走行速度の方が大きい場合、後側ドーリー装置Dbがテスト車両Tを押すこととなる。これにより、テスト車両が横振れして走行し、衝突精度を低下させることとなる。(4)オフセット衝突試験の場合、衝突壁1に衝突したテスト車両Tが側方にスピンする。このとき、テスト車両Tのタイヤが後側ドーリー装置Dbに接触し、両者を損傷させるおそれがある。また、オフセット衝突試験の精度も低下する。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−242042号公報
【特許文献2】
特開2001−249061号公報
【特許文献3】
特開2003−28751号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した不具合に鑑み、牽引手段及び後側の連結手段との連結が、確実に解除されるようにすることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1の発明は、ガイド手段にガイドされながら、解除可能に連結された牽引手段に牽引されて、前側連結手段を介して連結されたテスト車両を牽引する前側ドーリー装置と、前記テスト車両の後方に配置されて、後側連結手段を介してテスト車両の後部に連結され、前記ガイド手段にガイドされながら前記牽引手段により牽引されて、テスト車両の横振れ防止を行う後側ドーリー装置とを備えた車両衝突試験装置において、前後の各ドーリー装置と牽引手段との連結が解除されたテスト車両の衝突直前に、牽引手段及び後側連結手段のいずれに対しても連結が解除された後側ドーリー装置に制動力を加えるブレーキ装置であって、前側ドーリー装置が干渉することなく通過可能なように、前側ドーリー装置のブレーキ装置よりも上流側に配置された衝撃吸収体と、前記衝撃吸収体に対して衝突可能なように、後側ドーリー装置に一体に突設された衝突部材とから成ることを特徴としている。
【0008】
この発明によれば、前側ドーリー装置のブレーキ装置よりも上流側に、しかも、前側ドーリー装置が通過可能であるように衝撃吸収体が配置されている。牽引手段及びテスト車両との後側連結手段が解除された後側ドーリー装置は、該後側ドーリー装置に一体に突設された衝突部材が、前記衝撃吸収体と衝突する。これにより、テスト車両が後側ドーリー装置よりも前方(下流側)に進み、後側連結手段が後側ドーリー装置から離脱される。この結果、後側ドーリー装置を停止させるために前側ドーリー装置に衝突させることが不要となり、両者を損傷させるおそれがなくなると共に、後側連結手段を確実に離脱させることができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明を前提として、前記ガイド手段は、前後の各ドーリー装置の走行案内溝が形成されるように所定間隔をおいて配置された一対のガイドレール単体から成り、前記衝撃吸収体は、通過する前側ドーリー装置の側方となる一方のガイドレール単体の内側に配置されていることを特徴としている。この発明によれば、後側ブレーキ装置は、一対のガイドレール単体のうちのいずれかの内側に取付けられているため、テスト車両の走行に支障をきたすことはない。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明を前提として、前後の各ドーリー装置と第1及び第2の各連結手段との連結は、前記各ドーリー装置に設けられたトリガレバーがストライカに衝突することによって解除される構成であり、後側ブレーキ装置の取付位置は、ガイドレールにおけるストライカの直下流側であることを特徴としている。この発明によれば、後側ドーリー装置と牽引手段及び後側連結手段との連結が解除された直後に、後側ドーリー装置が停止される。そして、牽引手段との連結が解除された直後に、後側ドーリー装置から後側連結手段が離脱される。この結果、後側ドーリー装置がテスト車両を押すという不具合が生じるおそれが全くなくなる。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明を前提として、前記衝撃吸収体は、後側ドーリー装置の衝突部材を進入させるための進入案内部が、前記後側ドーリー装置の走行方向に沿って設けられたガイド体と、前記ガイド体と該ガイド体にスライド可能に嵌め込まれたスライド体との間に配置されたゴムバッファ体とから成ることを特徴としている。この発明によれば、後側ドーリー装置の衝突部材は、ガイド体に設けられた進入案内部から前記ガイド体のガイド部に進入し、スライド体をスライドさせる。このとき、スライド体とガイド体との間に配置されたゴムバッファ体を圧縮変形させる。後側ドーリー装置の運動エネルギーは、前記ゴムバッファ体を圧縮変形させることによって徐々に吸収される。このため、後側ドーリー装置が急停止することが防止され、該後側ドーリー装置を損傷させるおそれが少ない。また、前記ゴムバッファ体を反復して使用することができる。
【0012】
請求項5の発明は、請求項4の発明を前提として、前記進入案内部の下流側には、圧縮ばねが配置されていることを特徴としている。この発明の場合、前記圧縮ばねのばね定数を変更することにより、後側ドーリー装置の運動エネルギーを吸収させる度合を容易に調整することができる。また、ゴムバッファ体に比較して、最適な圧縮ばねの選定作業が容易で、しかも確実である。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明を前提として、前記衝撃吸収体は、後側ドーリー装置の衝突部材を進入させるための進入案内部が、前記後側ドーリー装置の走行方向に沿って設けられたガイド体と、前記ガイド体における前記走行方向に所定間隔をおいて取付けられた多数枚のダンパプレートとから成ることを特徴としている。この発明によれば、後側ドーリー装置に突出された衝突部材が、多数枚のダンパプレートを屈曲させることによって、前記後側ドーリー装置の運動エネルギーが減少される。このため、前記多数枚のダンパプレートの厚みと枚数を調整することにより、後側ドーリー装置の運動エネルギーを吸収させる度合を容易に調整することができる。
【0014】
請求項7の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明を前提として、前記衝撃吸収体は、パッド面が水平面となった上下一対のブレーキパッドから成ることを特徴としている。この発明によれば、後側ドーリー装置は、該後側ドーリー装置に突設された衝突部材が、上下一対のブレーキパッドに押圧されることによって停止される。この発明の場合、一対のブレーキパッドの長さ又は後側ドーリー装置の衝突部材の長さ、或いは、前記一対のブレーキパッドを押し付けるばね力の強さを調整することにより、後側ドーリー装置の運動エネルギーを吸収させる度合を容易に調整することができる。また、後側ドーリー装置の停止距離を調整することもできる。
【0015】
請求項8の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明を前提として、前記衝撃吸収体は、後側ドーリー装置の衝突部材を進入させるための進入案内部が、前記後側ドーリー装置の走行方向に沿って設けられたガイド体と、前記ガイド体にスライド可能に嵌め込まれた複数個のブロック体とから成ることを特徴としている。この発明によれば、後側ドーリー装置の衝突部材は、ガイド体に設けられた進入案内部から前記ガイド体の内部に進入し、複数個のブロック体をスライドさせる。そして、各ブロック体がスライドされるときの摩擦力によって、後側ドーリー装置の運動エネルギーが吸収される。この発明の場合、金属、ゴム等の各種のブロック体を組み合わせることにより衝突音を小さくできる。
【0016】
請求項9の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明を前提として、前記衝撃吸収体は、後側ドーリー装置の衝突部材を進入させるための進入案内部が、前記後側ドーリー装置の走行方向に沿って設けられたガイド体と、前記ガイド体に嵌め込まれたハニカム体とから成ることを特徴としている。この発明によれば、後側ドーリー装置の衝突部材がハニカム体を圧縮変形させることによって、その運動エネルギーが吸収される。このため、前記ハニカム体の長さと強度を調整することにより、後側ドーリー装置の運動エネルギーを吸収させる度合を容易に調整することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、実施形態を挙げて本発明を更に詳細に説明する。図1は車両衝突試験装置Aの全体図、図2は前側ドーリー装置Daの平面図、図3は同じく正面図、図4は同じく側面断面図である。最初に、車両衝突試験装置Aの全体構成について説明する。図1に示されるように、車両衝突試験装置Aでは、テスト車両Tを牽引走行させるために駆動走行される前後の各ドーリー装置Da,Db 、及び各ドーリー装置Da,Db を停止させるための各ブレーキ装置(前側ブレーキ装置2、後側ブレーキ装置B1 )は、ガイドレール設置溝部4に設置されたガイドレールGに装着されている。
【0018】
最初に、ガイドレールGについて説明する。図4に示されるように、このガイドレールGは、一対のガイドレール単体5から構成されていて、それらは、床面FLに形成された断面略U字状のガイドレール設置溝部4の全長に亘って、所定の間隔をおいて相対向する形態で設置されている。各ガイドレール単体5は溝型鋼から成り、両者の内側部分には、前後の各ドーリー装置Da,Db を構成するクランプ装置C(後述)に解除可能にして連結される牽引用ワイヤロープWが配置されている。この牽引用ワイヤロープWは、ウインチ装置(図示せず)によって周回走行される。また、一対のガイドレール単体5の間には、前後の各ドーリー装置Da,Db が装着される。なお、図1において、6は、衝突壁1の直前部に設けられたピットであり、7は、前記ピット6に設置された撮影機材である。
【0019】
次に、前後の各ドーリー装置Da,Db について説明する。各ドーリー装置Da,Db の構成は殆ど同一であるため、ここでは前側ドーリー装置Daについてのみ説明し、後側ドーリー装置Dbについては、前側ドーリー装置Daと異なる部分についてのみ説明する。前側ドーリー装置Daを構成するドーリー本体8の上面には、回転自在に装着された4個のガイドローラ9が同一高さに取付けられている。前側ドーリー装置Daは、これらのガイドローラ9が、ガイドレールGを構成する一対のガイドレール単体5の上側のフランジ部であるレール部5aどうしの間に嵌まり込むことによって支持される。そして、一対のガイドレールGにガイドされ、その長手方向に沿って走行される。前記ドーリー本体8の下部には、牽引用ワイヤロープWを解除可能に連結するためのクランプ装置Cが配設されている。同じく上部には、テスト車両Tを連結する前側連結用ワイヤロープWaを解除可能に連結するためのフック装置Fが配設されている。
【0020】
クランプ装置Cについて説明する。図4に示されるように、このクランプ装置Cは、高さ調整ボルト11を回転させることにより、ドーリー本体8の傾斜内壁面8aに沿って上下動してその取付位置が微調整される第1クランプ部材12と、該第1クランプ部材12に相対向して配設され、牽引用ワイヤロープWをクランプして保持するための第2クランプ部材13とから構成されている。前記第2クランプ部材13は、支点ピン14により、垂直面内で回動可能に支承されている。また、前記第2クランプ部材13の側方には、高さ方向に沿って牽引用ワイヤ解除レバー15が設けられている。この牽引用ワイヤ解除レバー15は、軸受16により、ドーリー本体8に対して水平面内で回動可能に支承されていて、その下部には、前記第2クランプ部材13の背面部と相対向するカム部15aと、該カム部15aと反対方向(即ち、一方側のガイドレール単体5の内側面5b)に張り出すトリガ部15bが延設されている。
【0021】
図5に示されるように、第1及び第2の各クランプ部材12,13の間に牽引用ワイヤロープWが配置された状態で、第2クランプ部材13の背面部が、前記牽引用ワイヤ解除レバー15のカム部15aに押圧されることにより、牽引用ワイヤロープWがクランプ状態で保持される。前側ドーリー装置Daが走行して、ガイドレールGの所定位置に達すると、前記トリガ部15bが一方側のガイドレール単体5の内側面5bに取付けられたストライカSに衝突し、牽引用ワイヤ解除レバー15を回動させる。すると、図6に示されるように、牽引用ワイヤ解除レバー15のカム部15aによる第2クランプ部材13への押圧が解除される。これにより、第1及び第2の各クランプ部材12,13が開かれて、牽引用ワイヤロープWは自重により落下される。
【0022】
次に、フック装置Fについて説明する。図3及び図7に示されるように、ドーリー本体8の上部で、その幅方向のほぼ中央部には、正面視において略「コ」の字状で、しかも、平面視において二股上の連結ブラケット17が固着されている。この連結ブラケット17の前部に設けられた円弧状の開口部17aには、前側連結用ワイヤロープWaが収容されている。そして、前記連結ブラケット17の前部には、その開口部17aを閉塞して、前記連結用ワイヤロープWaが抜け出ることを防止するための扇状の閉塞体18が取付けられている。この閉塞体18は、前記連結ブラケット17に対して、その下部に設けられた回動支点19を中心に回動可能にして支承されている。前記閉塞体18の一端部18aは、前記連結ブラケット17の開口部17aを閉塞していて、同じく他端部18bは、前記連結ブラケット17の前方に取付けられた連結用ワイヤ解除レバー21(後述)の係止部21aに当接して係止されている。このため、前記閉塞体18は回動不能であり、連結用ワイヤロープWaが連結ブラケット17の開口部17aから抜け出ることはない。
【0023】
前記連結用ワイヤ解除レバー21は、平面視において略L字状であり、一方側に係止部21aが設けられていると共に、他方側に段違いの状態でトリガ部21bが設けられている。そして、ドーリー本体8の上面で、連結ブラケット17の前方の部分に取付けられた支点軸22の軸心を中心に、水平面内で回動可能である。前記連結用ワイヤ解除レバー21の係止部21aが、閉塞体18の他端部18bを係止している状態で、前記トリガ部21bは、ドーリー本体8の長手方向とほぼ直交しており、しかも、幅方向の端部から他方側(ストライカSが取付けられている側)のガイドレール単体5に向かって突出されている。前側ドーリー装置Daが、ガイドレールGの終端部に達すると、連結用ワイヤ解除レバー21のトリガ部21bが、他方側のガイドレール単体5の内側面5bに取付けられたストライカSと衝突する。すると、該連結用ワイヤ解除レバー21は、支点軸22の軸心を中心に、水平面内で矢印の方向に回動される。その状態を、図8において二点鎖線で示す。このため、閉塞体18の他端部18bと連結用ワイヤ解除レバー21の係止部21aとの係止状態が解除され、前記閉塞体18は、自重により回動支点19を中心として矢印の方向に回動される。これにより、連結ブラケット17の開口部17aが開放され、前側連結用ワイヤロープWaが連結ブラケット17から離脱可能となる。
【0024】
次に、後側ドーリー装置Dbについて説明する。図9に示されるように、テスト車両Tの後方には、後側連結用ワイヤロープWbを介して後側ドーリー装置Dbが配置される。図3に示されるように、この後側ドーリー装置Dbのクランプ装置Cには、牽引用ワイヤロープWが解除可能にしてクランプされると共に、そのフック装置Fの部分には、後側連結用ワイヤロープWbが引っ掛けられている。この後側ドーリー装置Dbにおいて、牽引用ワイヤロープWと後側連結用ワイヤロープWbは、牽引用ワイヤ解除レバー15のトリガ部15bと連結用ワイヤ解除レバー21のトリガ部21bがストライカSに衝突することによって解除されることは、前側ドーリー装置Daの場合と全く同様である。そして、図3、図4及び図9に示されるように、この後側ドーリー装置Dbのドーリー本体8の下面で、前記トリガ部15bと反対の側には、後側ブレーキ装置B1 と協働して後側ドーリー装置Dbを停止させるための衝突部材23が突出されている。
【0025】
次に、第1実施形態の後側ブレーキ装置B1 について説明する。この後側ブレーキ装置B1 は、一対のガイドレール単体5のうちの一方側(ストライカSが取付けられていない側)の内側面5bで、その長手方向におけるストライカSの直下流側(即ち、テスト車両Tの走行方向Pを基準にして、前記ストライカSよりも僅かに下流側の位置)に取付けられている。この後側ブレーキ装置B1 は、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23を案内して進入させるための進入案内部24aが設けられたガイド体24と、該ガイド体24に内装され、テスト車両Tの走行方向Pに沿ってスライド可能な2個のスライド体25a,25b と、前記ガイド体24及び各スライド体25a,25b との間に配置された多数個のゴムバッファ体26とから構成されている。即ち、このガイド体24の厚み方向には、その周壁部を除いて低くなった方形状のスライド体収容部24bが形成されていて、当該スライド体収容部24bに、2個のスライド体25a,25b が収容されている。各スライド体25a,25b は、テスト車両Tの走行方向Pに沿ってスライド可能である。また、ガイド体24の周壁部のうち、上流側の壁部には、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23を案内して進入させるための進入案内部24aが、後側ドーリー装置Dbの走行方向Pに沿って設けられている。また、各スライド体25a,25b どうしの間と、下流側のスライド体25bとガイド体24の下流側の壁部との間には、それぞれ2個のゴムバッファ体26が複数段(本実施形態の場合、四段)にして、しかも、それらの軸心をほぼ同一にして密着配置されている。これらのゴムバッファ体26は、円柱状のゴム体26aが、該ゴム体26aよりも僅かに大径のリング板26bに挿通された六角ボルト26cの頭部に一体に固着された形態である。そして、各ゴムバッファ体26は、前記六角ボルト26cの雄ねじ部が、対応する各スライド体25a,25b に設けられた雌ねじ25cに螺合されて取付けられている。これにより、各ゴムバッファ体26の落下防止が図られている。また、これにより、各段のゴムバッファ体26を圧縮変形させるための衝撃力がほぼ同一軸心上に作用し、各ゴムバッファ体26における衝撃吸収効率が最も高くなる。更に、ガイド体24における上流側の壁部で、上流側のスライド体25aと対向する部分と、前記上流側のスライド体25aにおいて後側ドーリー装置Dbの衝突部材23が衝突する部分には、それぞれゴム板27,28が取付けられている。前記ガイド体24の正面部には、前記スライド体収容部24bを閉塞し、当該部分に収容された各スライド体25a,25b 及び各ゴムバッファ体26が脱落することを防止するためのキャップ板30が、取付ボルト(図示せず)によって取付けられている。このキャップ板30の上流部分には、ガイド体24の進入案内部24aに対応して、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23を入り込ませるための逃げ部30aが設けられている。前記キャップ板30の逃げ部30aの長さL(ガイド体24の上流側の端部からの長さ)は、取付状態において後側ドーリー装置Dbの衝突部材23が各ゴムバッファ体26を最大に圧縮させた場合であっても、前記衝突部材23と前記キャップ板30の逃げ部30aとが干渉しない長さとなっている(図11参照)。
【0026】
図11に示されるように、後側ドーリー装置Dbにおける牽引用ワイヤ解除レバー15のトリガ部15bと連結用ワイヤ解除レバー21のトリガ部21bがストライカSに衝突することにより、牽引用ワイヤロープWと後側連結用ワイヤロープWbとが解除された直後に、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23が、ガイド体24の進入案内部24aからスライド体収容部24bに進入し、上流側のスライド体25aを押圧する。このとき、上流側のスライド体25aは、上流側の各ゴムバッファ体26を圧縮変形させながらテスト車両Tの走行方向Pに沿ってスライドされる。また、下流側のスライド体25bも、下流側の各ゴムバッファ体26を圧縮変形させながら、同方向Pに沿ってスライドされる。これにより、後側ドーリー装置Dbの運動エネルギーは、各ゴムバッファ体26を圧縮変形することに使用されることによって減少され、前記後側ドーリー装置Dbは徐々に速度を低下させて停止する。この後側ブレーキ装置B1 は、ガイドレールGの内側面5bで、前側ドーリー装置Daと干渉しない位置に取付けられている。
【0027】
車両衝突試験装置Aの作用について説明する。ガイドレールGの始端部(テスト車両Tの走行開始位置)に設置されたテスト車両Tの前後に各ドーリー装置Da,Db が配置され、該テスト車両Tと各ドーリー装置Da,Db のフック装置Fが、対応する連結用ワイヤロープWa,Wb によって連結される。そして、各ドーリー装置Da,Db のクランプ装置Cの部分に、牽引用ワイヤロープWがクランプされる。ウインチ装置(図示せず)によって牽引用ワイヤロープWに駆動力が与えられると、その駆動力は、前側ドーリー装置Daから前側連結用ワイヤロープWaを介してテスト車両Tに伝達される。このため、テスト車両Tが、前側ドーリー装置Daに牽引され、ガイドレールGの長手方向に沿って走行される。それに伴い、後側連結用ワイヤロープWbを介して後側ドーリー装置Dbにも牽引力が伝達され、該後側ドーリー装置Dbも同方向に沿って走行される。このため、走行中のテスト車両Tの姿勢が保持され、横振れするおそれはない。
【0028】
前側ドーリー装置Daが、ガイドレールGにおけるストライカSの部分を通過するとき、前側の牽引用ワイヤ解除レバー15のトリガ部15bと前側の連結用ワイヤ解除レバー21のトリガ部21bが、順次ストライカSに衝突する。すると、前側ドーリー装置Daと牽引用ワイヤロープWとの連結が解除され、該牽引用ワイヤロープWは自重により落下する。また、前側ドーリー装置Daと前側連結用ワイヤロープWaとの連結も解除され、該前側連結用ワイヤロープWaは、前側ドーリー装置Daから離脱可能となる。ここで、図12に示されるように、牽引用ワイヤロープWは前側ドーリー装置Daから離脱されているため、テスト車両Tにはウインチ装置による駆動力が及ばなくなり、該テスト車両Tはそのまま惰性走行する。そして、前記駆動力が直接、後側ドーリー装置Dbに作用する。この結果、後側ドーリー装置Dbの走行速度がテスト車両Tの走行速度よりも少し大きくなり、後側ドーリー装置Dbは、テスト車両Tの後端部よりも少し前方(下流側)に配置される。
【0029】
続いて、後側ドーリー装置Dbが、ガイドレールGにおけるストライカSの部分を通過するとき、後側の牽引用ワイヤ解除レバー15のトリガ部15bと後側の連結用ワイヤ解除レバー21のトリガ部21bがストライカSに衝突し、後側ドーリー装置Dbと牽引用ワイヤロープW及び後側連結用ワイヤロープWbとの連結が解除され、該牽引用ワイヤロープWは自重により落下する。しかし、後側ドーリー装置Dbのフック装置Fを構成する連結ブラケット17の開口部17aは前方に向けて開放されているため、テスト車両Tが後側ドーリー装置Dbよりも前方に配置されなければ、前記後側連結用ワイヤロープWbが後側ドーリー装置Dbから離脱することはない。この結果、従来の車両衝突試験装置Aの場合、この後の後側ドーリー装置Dbの走行速度が、テスト車両Tの走行速度よりも大きくなると、前記後側ドーリー装置Dbが「テスト車両Tを押す」(換言すれば、テスト車両Tの後端部を前方、即ち、下流側に引っ張る)という現象が発生し、テスト車両Tの走行姿勢を不安定にさせ、衝突精度を低下させていた。
【0030】
しかし、この車両衝突試験装置Aにおいては、ストライカSの直下流側に後側ドーリー装置Db用のブレーキ装置B1 が取付けられている。このため、図10及び図11に示されるように、ストライカSに衝突した直後の後側ドーリー装置Dbの衝突部材23は、後側ブレーキ装置B1 の進入案内部24aからガイド体24のスライド体収容部24b内に進入し、各ゴムバッファ体26を圧縮変形させながら停止される。そして、図13に示されるように、惰性走行するテスト車両Tは、容易に後側ドーリー装置Dbを追い抜き、その際に、後側連結用ワイヤロープWbは、後側ドーリー装置Dbから離脱される。
【0031】
前記テスト車両Tと前側ドーリー装置Daは、そのまま惰性走行する。前側ドーリー装置Daが前側ブレーキ装置2に衝突して停止し、テスト車両Tが前記前側ドーリー装置Daを追い抜く。このとき、前側連結用ワイヤロープWaは、前側ドーリー装置Daから離脱される。前記テスト車両Tは、そのまま所定速度で走行し、衝突壁1に衝突する。
【0032】
上記したように、第1実施形態のブレーキ装置B1 における衝撃吸収体は、各ゴムバッファ体26である。後側ドーリー装置Dbは、その衝突部材23が、第1ブレーキ装置B1 の各ゴムバッファ体26を圧縮変形させることによって停止される。このため、後側ドーリー装置Db及びブレーキ装置B1 を損傷させるおそれが少ない。また、これらのゴムバッファ体26は安価であり、しかも、反復して使用することが可能であるため、経済的である。
【0033】
上記した第1実施形態の後側ブレーキ装置B1 は、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23が、多数個のゴムバッファ体26を圧縮変形させることによって、その運動エネルギーを減少させる形態である。しかし、後側ドーリー装置Dbの運動エネルギーを吸収するものは各ゴムバッファ体26ではなく、圧縮ばね29であっても構わない。例えば、図14及び図15に示される第2実施形態のブレーキ装置B2 は、ゴムバッファ体26と圧縮ばね29とを組み合わせたものである。即ち、上流側のスライド体25aと下流側のスライド体25bとの間には、第1実施形態のブレーキ装置B1 と同様にしてゴムバッファ体26が装着されている。また、下流側のスライド体25bとガイド体24との間には、複数本(本実施形態の場合、3本)の圧縮ばね29が弾装されている。この実施形態のブレーキ装置B2 の場合、第1実施形態のブレーキ装置B1 と同一の効果が奏されると共に、各圧縮ばね29のばね定数を変えることにより、テスト車両Tの衝突速度が異なる場合であっても対応できるという利点がある。また、ゴムバッファ体26と比較して、圧縮変形量の算出が容易であり、確実に後側ドーリー装置Dbを停止させることができる。この実施形態のブレーキ装置B2 では、ゴムバッファ体26と圧縮ばね29とを併用した形態であるが、すべてが圧縮ばね29であっても構わない。
【0034】
次に、第3実施形態のブレーキ装置B3 について説明する。図16に示されるように、この実施形態のブレーキ装置B3 は、後側ドーリー装置Dbの走行方向Pに沿って、前記後側ドーリー装置Dbの衝突部材23を進入させる進入案内部31aが上流側に形成された第1ガイド体31と、該第1ガイド体31に対して、奥行方向を拘束されたまま上下動可能に嵌め込まれる第2ガイド体32とから構成されている。第1ガイド体31には、前記進入案内部31aに連続するガイド部33が、後側ドーリー装置Dbの走行方向Pに沿って設けられていて、その上面部には、前記走行方向Pに所定間隔をおいて多数枚のダンパプレート収納溝33aが設けられている。また、第2ガイド体32の底面部で、第1ガイド体31のガイド部33の各ダンパプレート収納溝33aと対応する部分には、同一形状のダンパプレート収納溝32aが設けられている。そして、上下の各ダンパプレート収納溝32a,33a に各ダンパプレート34が挿入されている。これらのダンパプレート34は、アルミ、鉄又は硬質ゴム材等より成る。各ダンパプレート34には第2ガイド体32の自重が作用していて、それらの上下端部が対応するダンパプレート収納溝32a,33a に嵌まり込んだ状態で拘束されている。
【0035】
図16に示されるように、上流側から前記第1ガイド体31の進入案内部31aに進入した後側ドーリー装置Dbの衝突部材23は、各ダンパプレート34を順次、屈曲させることによって、後側ドーリー装置Dbの運動エネルギーを減少させる。この実施形態のブレーキ装置B3 の場合、各ダンパプレート34の厚みと枚数を調整することによって、後側ドーリー装置Dbの運動エネルギーの減少の度合を調整することができるという利点がある。第2実施形態のブレーキ装置B2 を使用する場合、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23は、各ダンパプレート34を容易に屈曲できるように、その先端部を鋭角状にすることが望ましい。
【0036】
次に、第4実施形態のブレーキ装置B4 について説明する。図17ないし図19に示されるように、この実施形態のブレーキ装置B4 では、ガイドレール単体5の内側面5bに固着された断面略「コ」の字状の第1ブラケット35に、上下に4本の第1圧縮ばね36を介して第2ブラケット37が高さ方向に遊動可能な状態で装着されている。前記第2ブラケット37は、その長手方向の上下の端部37aが上下に突出されていて、これらの部分が、前記第1ブラケット35の両側面を挟み込む形態で装着されている。これにより、第2ブラケット37は第1ブラケット35により、その長手方向(後側ドーリー装置Dbの走行方向Pに沿う方向)に拘束されていて、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23’が進入するときの衝撃によって外れたり、ずれたりするおそれはない。そして、前記第2ブラケット37は、その長手方向(後側ドーリー装置Dbの走行方向P)に沿ってガイド部38が設けられていて、該ガイド部38の底面部には下側ブレーキパッド39が取付けられている。また、このガイド部38には、4本の第2圧縮ばね41を介して、押圧ブロック体42が装着されている。この押圧ブロック体42は、前述した第2ブラケット37と同様に、その長手方向の上下の端部42aが第2ブラケット37の両側面を挟み込む形態で装着されている。また、第1ブラケット35と押圧ブロック体42のそれぞれの上流側の端部には、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23’を進入させるための進入案内部37b,42b が形成されている。
【0037】
前記押圧ブロック体42の底面部には、第2ブラケット37に取付けられた下側ブレーキパッド39と相対向する上側ブレーキパッド43が取付けられている。前記押圧ブロック体42は、4本の第2圧縮ばね41の弾性復元力によって下方に付勢されている。このため、上側のブレーキパッド43は、常に下側のブレーキパッド39を押圧している。
【0038】
後側ドーリー装置Dbの衝突部材23’が、第2ブラケット37と押圧ブロック体42の各進入案内部37b,42b を介して両者の間に進入すると、該衝突部材23’は、各第2圧縮ばね41の弾性復元力に抗して押圧ブロック体42を押し上げる。そして、上下の各ブレーキパッド39,43に圧接される。これにより、後側ドーリー装置Dbの運動エネルギーが減少される。もし、後側ドーリー装置Dbの振動等により、衝突部材23’の進入時の高さがずれたり、衝突部材23’の厚みが異なっても、前記第2ブラケット37は、第1ブラケット35に対して遊動状態で取付けられているため、前記第2ブラケット37の全体が、各第1圧縮ばね36の弾性復元力に抗して上下動する。これにより、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23’は、確実に上下の各ブレーキパッド39,43に圧接される。そして、第1及び第2の各圧縮ばね36、41のばね力(弾性復元力)を変えることにより、後側ドーリー装置Dbの運動エネルギーの減少の度合を調整することができる。この実施形態の後側ブレーキ装置B4 を使用する場合、衝突部材23’の長さを長くすることによって、上下の各ブレーキパッド39,43の圧接力が十分に作用されるようにすることが望ましい。
【0039】
次に、第5実施形態のブレーキ装置B5 について説明する。図20に示されるように、この実施形態のブレーキ装置B5 は、油圧ダンパーユニット44から成る。後側ドーリー装置Dbの衝突部材23”は、油圧ダンパーユニット44の油圧力に抗してピストンロッド44aを押圧することにより、その運動エネルギーを減少させる。このブレーキ装置B5 の場合、ガイドレールGに固着したブラケット45に油圧ダンパーユニット44を取付けるだけで済むため、その構成が極めて簡単である。
【0040】
次に、第6実施形態のブレーキ装置B6 について説明する。図21及び図22に示されるように、この実施形態のブレーキ装置B6 を構成するガイド体46は、後側ドーリー装置Dbの走行方向Pに沿ってゴムブロック体収容部46aが設けられている。このゴムブロック体収容部46aの上流側は開口されているが、下流側は閉塞されている。そして、前記ゴムブロック体収容部46aに5個のゴムブロック体47が、それらの上下端面部を前記ゴムブロック体収容部46aに弾接する形態で、前記後側ドーリー装置Dbの走行方向Pに所定間隔をおいて嵌め込まれている。また、ガイド体46の正面部には、キャップ板48が取付けられていて、前記ゴムブロック体収容部46aに嵌め込まれた各ゴムブロック体47の落下防止が図られている。このキャップ板48には、第1実施形態のブレーキ装置B1 と同様に、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23を入り込ませるための逃げ部48aが、テスト車両Tの走行方向Pに沿って、ほぼ全長に亘って設けられている。
【0041】
前記ガイド体46のゴムブロック体収容部46aに進入した後側ドーリー装置Dbの衝突部材23は、ゴムブロック体収容部46aと各ブロック体(ゴムブロック体47)との間に作用する摩擦力に抗して、各ゴムブロック体47を下流側にスライドさせる。後側ドーリー装置Dbの運動エネルギーは、各ゴムブロック体47を前記摩擦力に抗してスライドさせることにより、徐々に減少する。しかも、各ゴムブロック体47は、順次、隣接するゴムブロック体47に衝突し、一体となってスライドされ、ガイド体46の下流側の壁部に当接して停止される。これにより、後側ドーリー装置Dbも停止される。この実施形態のブレーキ装置B6 の場合、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23がゴムブロック体47に衝突し、更に各ゴムブロック体47どうしが衝突する形態であるため、衝突音を小さくできるという利点がある。前記ブロック体の材質はゴムに限られず、金属等であってもよい。更に、ゴムと金属等を併用しても構わない。
【0042】
次に、第7実施形態のブレーキ装置B7 について説明する。図23に示されるように、この実施形態のブレーキ装置B7 は、第1実施形態のブレーキ装置B1 を構成するガイド体24と同様な形状のガイド体49に、アルミ材より成るハニカム体51が嵌め込まれている。このハニカム体51は、前記ガイド体49の正面部に取付けられたキャップ板52により、落下防止が図られている。前記ハニカム体51の上流側には、該ハニカム体51の側面部の全体に当たる当板53と、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23との衝突時の衝撃を吸収するためのゴム板54が取付けられている。前記キャップ板52には、テスト車両Tの走行方向Pに沿って、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23を進入させるための逃げ部52aが設けられている。
【0043】
図24に示されるように、前記ガイド体49の進入案内部49aに進入した後側ドーリー装置Dbの衝突部材23は、ゴム板54に衝突し、当板53を介してハニカム体51を圧縮変形させる。これにより、後側ドーリー装置Dbの運動エネルギーは、徐々に減少する。この実施形態のブレーキ装置B7 の場合、ハニカム体51の長さと強度を調整することによって、後側ドーリー装置Dbの運動エネルギーの減少の度合を調整することができるという利点がある。
【0044】
上記した各実施形態のブレーキ装置B1 〜B7 は、いずれもストライカSが取付けられている側と反対側のガイドレール単体5の内側面5bに取付けられている。このため、テスト車両Tのタイヤと干渉するおそれがないと共に、前側のドーリー装置Daの走行、及び前側ドーリー装置Daにおける牽引用ワイヤロープW又は前側連結用ワイヤロープWaとの解除に支障をきたすことはない。しかし、いずれかのガイドレール単体5の上面、或いはガイドレール設置溝部4に設置されていても構わない。そして、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23は、ドーリー本体8からいずれの方向に向かって突設されていても構わない。
【0045】
本実施形態の車両衝突試験装置Aにおいて、後側ブレーキ装置B1 は、ガイドレールGの長手方向におけるストライカSの直後に取付けられている。このため、後側ドーリー装置Dbにおける牽引用ワイヤロープWと後側連結用ワイヤロープWbとの連結が解除された直後に、該後側ドーリー装置Dbを停止させて、前後の各後側連結用ワイヤロープWbを離脱させることができる。これにより、テスト車両Tの衝突位置から離れた場所で、後側ドーリー装置Dbを停止させることができ、オフセット衝突試験の場合であっても、オフセット衝突後のテスト車両Tのタイヤと後側ドーリー装置Dbとが干渉するおそれはない。しかし、後側ブレーキ装置B1 の取付位置は、ガイドレールGにおけるストライカSよりも下流側で前側ブレーキ装置2よりも上流側であれば、いかなる位置であっても構わない。換言すれば、後側ブレーキ装置B1 の取付位置を変更することにより、後側ドーリー装置Dbを任意の位置で停止させることができる。例えば、後側ドーリー装置Dbの停止位置を、テスト車両Tの衝突位置よりも離れた場所に設定することができる。これにより、後側ドーリー装置Dbとテスト車両Tのタイヤが干渉するおそれをなくすことができる。
【0046】
上記した各実施形態の後側ブレーキ装置B1 〜B7 における牽引手段は、牽引用ワイヤロープWであり、テスト車両Tとの連結手段は後側連結用ワイヤロープWbである。しかし、これ以外の牽引手段(例えば、紐体)又は連結手段(例えば、鍵部材によってテスト車両Tと後側ドーリー装置Dbとを連結させる)であっても構わない。
【0047】
【発明の効果】
本発明に係る後側ドーリー装置用ブレーキ装置は、ガイド手段にガイドされながら、解除可能に連結された牽引手段に牽引されて、前側連結手段を介して連結されたテスト車両を牽引する前側ドーリー装置と、前記テスト車両の後方に配置されて、後側連結手段を介してテスト車両の後部に連結され、前記ガイド手段にガイドされながら前記牽引手段により牽引されて、テスト車両の横振れ防止を行う後側ドーリー装置とを備えた車両衝突試験装置において、前後の各ドーリー装置と牽引手段との連結が解除されたテスト車両の衝突直前に、牽引手段及び後側連結手段のいずれに対しても連結が解除された後側ドーリー装置に制動力を加えるブレーキ装置であって、前側ドーリー装置が干渉することなく通過可能なように、前側ドーリー装置のブレーキ装置よりも上流側に配置された衝撃吸収体と、前記衝撃吸収体に対して衝突可能なように、後側ドーリー装置に一体に突設された衝突部材とから成ることを特徴としている。このため、後側ドーリー装置とテスト車両との後側連結手段が解除された後、該後側ドーリー装置を所定位置で停止させることができるため、後側連結手段を確実に離脱させることができる。この結果、牽引手段が解除された後の後側ドーリー装置が、テスト車両を押すという不具合を生ずるおそれが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両衝突試験装置Aの全体図である。
【図2】前側ドーリー装置Daの平面図である。
【図3】同じく正面図である。
【図4】同じく側面断面図である。
【図5】牽引用ワイヤロープWのクランプ状態を示す平面図である。
【図6】牽引用ワイヤロープWのクランプが解除される状態を示す図である。
【図7】フック装置Fの正面図である。
【図8】同じく平面図である。
【図9】後側ドーリー装置Dbの平面図である。
【図10】第1実施形態の後側ブレーキ装置B1 の正面図である。
【図11】同じく作用説明図である。
【図12】前側ドーリー装置Daと牽引用ワイヤロープW及び前側連結用ワイヤロープWaが解除された状態の作用説明図である。
【図13】後側ドーリー装置Dbが後側ブレーキ装置B1 によって停止された状態の作用説明図である。
【図14】第2実施形態の後側ブレーキ装置B2 の正面図である。
【図15】同じく側面図である。
【図16】第3実施形態の後側ブレーキ装置B3 の斜視図である。
【図17】第4実施形態の後側ブレーキ装置B4 の斜視図である。
【図18】同じく正面図である。
【図19】(イ)は同じく側面図、(ロ)は図18のX−X線断面図である。
【図20】第5実施形態の後側ブレーキ装置B5 の斜視図である。
【図21】第6実施形態の後側ブレーキ装置B6 の斜視図である。
【図22】同じく側面図である。
【図23】第7実施形態の後側ブレーキ装置B7 の斜視図である。
【図24】(イ),(ロ)は、後側ブレーキ装置B7 の作用を示す側面断面図である。
【符号の説明】
A:車両衝突試験装置
B1 〜B7 :後側ブレーキ装置
Da:前側ドーリー装置
Db:後側ドーリー装置
G:ガイドレール(ガイド手段)
P:走行方向
S:ストライカ
T:テスト車両
W:牽引用ワイヤロープ(牽引手段)
Wa:前側連結用ワイヤロープ(前側連結手段)
Wb:後側連結用ワイヤロープ(後側連結手段)
5:ガイドレール単体
5b:内側面(内側)
15b,21b :トリガ部(トリガレバー)
23,23’,23” :衝突部材
24,31,32,46,49 :ガイド体
24a,31a,37b,42b,49a:進入案内部
25a,25b :スライド体
26:ゴムバッファ体
29:圧縮ばね(衝撃吸収体)
32a,33a :ダンパプレート収納溝
34:ダンパプレート(衝撃吸収体)
39,43:ブレーキパッド(衝撃吸収体)
44:油圧ダンパユニット(衝撃吸収体)
47:ゴムブロック体(衝撃吸収体)
51:ハニカム体(衝撃吸収体)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is attached to the rear of the test vehicle in order to prevent the test vehicle from sideways, and the connection between the traction means and the connection means with the test vehicle is released immediately before the collision of the test vehicle. The present invention relates to a brake device for applying a braking force to a rear dolly device.
[0002]
[Prior art]
In describing the prior art, the drawings of the present invention are incorporated. As shown in FIG. 1, the vehicle collision test apparatus A drives the front dolly device Da connected to the endless pulling wire rope W that is circulated, thereby driving the front collision wire device Wa via the front connection wire rope Wa. The test vehicle T connected to the front dolly device Da is towed and the test vehicle T traveling at a predetermined speed is collided with the
[0003]
In the conventional vehicle collision test apparatus A, the front dolly device Da is configured such that the
[0004]
However, the conventional vehicle collision test apparatus A has the following problems. (1) With the recent increase in the speed of the collision test of the test vehicle T, it has become difficult to absorb the impact at the time of collision only with the above-described shock absorber, and the dolly devices Da and Db are damaged. There is a risk of causing. (2) In this vehicle collision test apparatus A, after the connection between the rear dolly device Db and the traction wire rope W and the connection between the test vehicle T and the rear connection wire rope Wb are released, the test vehicle When T advances forward from the rear dolly device Db, the rear connecting wire rope Wb is separated from the rear dolly device Db. However, in the conventional vehicle collision test apparatus A, the test vehicle T and the rear dolly device Db have substantially the same speed after the front dolly device Da is disconnected from the traction wire rope W and the front connection wire rope Wa. In this case, the difference in speed between the two is difficult to occur, and the rear connecting wire rope Wb may not be detached (see FIG. 12). (3) In the above case, and when the traveling speed of the rear dolly device Db is higher than the traveling speed of the test vehicle T, the rear dolly device Db pushes the test vehicle T. As a result, the test vehicle runs sideways and reduces the collision accuracy. (4) In the case of the offset collision test, the test vehicle T colliding with the
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2001-242042 A
[Patent Document 2]
JP 2001-249061 A
[Patent Document 3]
JP 2003-28751 A
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the above-described problems, an object of the present invention is to reliably release the connection between the traction means and the rear connection means.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
According to a first aspect of the present invention for solving the above-mentioned problem, a front dolly that pulls a test vehicle connected through the front connecting means by being pulled by the pulling means connected releasably while being guided by the guide means. And the rear of the test vehicle, connected to the rear part of the test vehicle via the rear connection means, and pulled by the traction means while being guided by the guide means to prevent the test vehicle from sideways. In a vehicle collision test apparatus equipped with a rear dolly device to perform, both the traction means and the rear connection means immediately before the collision of the test vehicle in which the connection between the front and rear dolly devices and the traction means is released A braking device that applies braking force to the rear dolly device that has been disconnected, so that the front dolly device can pass without interference. It is characterized by comprising an impact absorber disposed on the upstream side of the brake device, and an impact member integrally projecting on the rear dolly device so as to be able to collide with the impact absorber. .
[0008]
According to the present invention, the shock absorber is arranged upstream of the brake device of the front dolly device so that the front dolly device can pass through. In the rear dolly device in which the traction means and the rear connection means with the test vehicle are released, a collision member integrally projecting from the rear dolly device collides with the shock absorber. As a result, the test vehicle advances forward (downstream) with respect to the rear dolly device, and the rear connecting means is detached from the rear dolly device. As a result, it is not necessary to make the rear dolly device collide with the front dolly device, and there is no possibility of damaging the two, and the rear connecting means can be reliably detached.
[0009]
According to a second aspect of the present invention, on the premise of the first aspect of the present invention, the guide means includes a pair of guide rails arranged at a predetermined interval so that the traveling guide grooves of the front and rear dolly devices are formed. The shock absorber is arranged inside one guide rail which is a side of the passing front dolly device. According to the present invention, since the rear brake device is attached to the inside of one of the pair of guide rails, it does not hinder the running of the test vehicle.
[0010]
According to a third aspect of the present invention, on the premise of the first or second aspect of the invention, the front and rear dolly devices and the first and second connecting means are connected to each other by a trigger lever provided in each dolly device. The rear brake device is mounted at a position immediately downstream of the striker in the guide rail. According to the present invention, the rear dolly device is stopped immediately after the connection between the rear dolly device and the traction means and the rear connection means is released. Then, immediately after the connection with the traction means is released, the rear connection means is detached from the rear dolly device. As a result, there is no possibility that the rear dolly device pushes the test vehicle.
[0011]
According to a fourth aspect of the present invention, on the premise of any one of the first to third aspects of the invention, the shock absorber has an entry guide portion for allowing the collision member of the rear dolly device to enter the rear dolly device. It comprises a guide body provided along the traveling direction, and a rubber buffer body disposed between the guide body and a slide body slidably fitted in the guide body. According to this invention, the collision member of the rear dolly device enters the guide portion of the guide body from the entry guide portion provided in the guide body, and slides the slide body. At this time, the rubber buffer body disposed between the slide body and the guide body is compressed and deformed. The kinetic energy of the rear dolly device is gradually absorbed by compressing and deforming the rubber buffer body. For this reason, it is prevented that the rear dolly device stops suddenly, and there is little possibility of damaging the rear dolly device. Further, the rubber buffer body can be used repeatedly.
[0012]
According to a fifth aspect of the invention, on the premise of the invention of the fourth aspect, a compression spring is disposed downstream of the approach guide portion. In the case of this invention, the degree of absorbing the kinetic energy of the rear dolly device can be easily adjusted by changing the spring constant of the compression spring. In addition, the selection operation of the optimum compression spring is easier and more reliable than the rubber buffer body.
[0013]
According to a sixth aspect of the present invention, on the premise of any one of the first to third aspects of the invention, the impact absorber has an entry guide portion for allowing the collision member of the rear dolly device to enter the rear dolly device. It is characterized by comprising a guide body provided along the traveling direction and a large number of damper plates attached at predetermined intervals in the traveling direction of the guide body. According to the present invention, the collision member protruding from the rear dolly device causes a large number of damper plates to bend, thereby reducing the kinetic energy of the rear dolly device. For this reason, by adjusting the thickness and the number of the damper plates, it is possible to easily adjust the degree of absorbing the kinetic energy of the rear dolly device.
[0014]
According to a seventh aspect of the present invention, on the premise of any one of the first to third aspects, the shock absorber is composed of a pair of upper and lower brake pads whose pad surfaces are horizontal surfaces. According to the present invention, the rear dolly device is stopped when the collision member protruding from the rear dolly device is pressed by the pair of upper and lower brake pads. In the case of this invention, the movement of the rear dolly device is adjusted by adjusting the length of the pair of brake pads, the length of the collision member of the rear dolly device, or the strength of the spring force pressing the pair of brake pads. The degree of energy absorption can be easily adjusted. In addition, the stopping distance of the rear dolly device can be adjusted.
[0015]
According to an eighth aspect of the present invention, on the premise of any of the first to third aspects of the present invention, the shock absorber has an entry guide portion for causing the collision member of the rear dolly device to enter the rear dolly device. It comprises a guide body provided along the traveling direction and a plurality of block bodies slidably fitted in the guide body. According to this invention, the collision member of the rear dolly device enters the inside of the guide body from the entry guide portion provided in the guide body, and slides the plurality of block bodies. The kinetic energy of the rear dolly device is absorbed by the frictional force when each block body is slid. In the case of this invention, a collision sound can be made small by combining various block bodies, such as a metal and rubber | gum.
[0016]
According to a ninth aspect of the present invention, on the premise of any of the first to third aspects of the invention, the shock absorber has an entry guide portion for causing the collision member of the rear dolly device to enter the rear dolly device. It is characterized by comprising a guide body provided along the running direction and a honeycomb body fitted into the guide body. According to this invention, the collision member of the rear dolly device compresses and deforms the honeycomb body, so that the kinetic energy is absorbed. For this reason, by adjusting the length and strength of the honeycomb body, the degree of absorption of the kinetic energy of the rear dolly device can be easily adjusted.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to embodiments. 1 is an overall view of the vehicle collision test apparatus A, FIG. 2 is a plan view of a front dolly device Da, FIG. 3 is a front view, and FIG. 4 is a side sectional view. First, the overall configuration of the vehicle collision test apparatus A will be described. As shown in FIG. 1, in the vehicle collision test apparatus A, each dolly device Da, Db before and after being driven to drive the test vehicle T and each dolly device Da, Db for stopping the dolly device Da, Db are stopped. Brake device (
[0018]
First, the guide rail G will be described. As shown in FIG. 4, the guide rail G is composed of a pair of guide rail
[0019]
Next, the front and rear dolly devices Da and Db will be described. Since the configurations of the dolly devices Da and Db are almost the same, only the front dolly device Da will be described here, and only the portions of the rear dolly device Db that are different from the front dolly device Da will be described. Four
[0020]
The clamp device C will be described. As shown in FIG. 4, the clamping device C is configured to move up and down along the inclined inner wall surface 8 a of the
[0021]
As shown in FIG. 5, in the state where the pulling wire rope W is disposed between the first and
[0022]
Next, the hook device F will be described. As shown in FIGS. 3 and 7, at the upper part of the
[0023]
The connecting
[0024]
Next, the rear dolly device Db will be described. As shown in FIG. 9, a rear dolly device Db is disposed behind the test vehicle T via a rear connecting wire rope Wb. As shown in FIG. 3, the pulling wire rope W is releasably clamped to the clamping device C of the rear dolly device Db, and the rear connecting wire is attached to the hook device F. The rope Wb is hooked. In the rear dolly device Db, the pulling wire rope W and the rear connecting wire rope Wb are configured such that the
[0025]
Next, the rear brake device B of the first embodiment 1 Will be described. This rear brake device B 1 Is the
[0026]
As shown in FIG. 11, when the
[0027]
The operation of the vehicle collision test apparatus A will be described. Each dolly device Da, Db is arranged before and after the test vehicle T installed at the start end of the guide rail G (travel start position of the test vehicle T), and the test vehicle T and the hook device F of each dolly device Da, Db. Are connected by corresponding connecting wire ropes Wa and Wb. Then, the pulling wire rope W is clamped to the clamp device C of each dolly device Da, Db. When a driving force is applied to the pulling wire rope W by a winch device (not shown), the driving force is transmitted from the front dolly device Da to the test vehicle T via the front connecting wire rope Wa. For this reason, the test vehicle T is pulled by the front dolly device Da and travels along the longitudinal direction of the guide rail G. Accordingly, the traction force is transmitted to the rear dolly device Db via the rear connecting wire rope Wb, and the rear dolly device Db travels in the same direction. For this reason, the posture of the running test vehicle T is maintained, and there is no risk of sideways shaking.
[0028]
When the front dolly device Da passes through the portion of the striker S on the guide rail G, the
[0029]
Subsequently, when the rear dolly device Db passes through the portion of the striker S in the guide rail G, the
[0030]
However, in the vehicle collision test apparatus A, the brake device B for the rear dolly device Db is provided immediately downstream of the striker S. 1 Is installed. For this reason, as shown in FIGS. 10 and 11, the
[0031]
The test vehicle T and the front dolly device Da are coasting as they are. The front dolly device Da collides with the
[0032]
As described above, the brake device B of the first embodiment 1 The shock absorbers in each are the
[0033]
Rear brake device B of the first embodiment described above 1 Is a mode in which the
[0034]
Next, the brake device B of the third embodiment 3 Will be described. As shown in FIG. 16, the brake device B of this embodiment 3 Includes a
[0035]
As shown in FIG. 16, the
[0036]
Next, the brake device B of the fourth embodiment 4 Will be described. As shown in FIG. 17 to FIG. 19, the brake device B of this embodiment 4 Then, the
[0037]
An
[0038]
When the collision member 23 'of the rear dolly device Db enters between the
[0039]
Next, the brake device B of the fifth embodiment 5 Will be described. As shown in FIG. 20, the brake device B of this embodiment 5 Consists of a
[0040]
Next, the brake device B of the sixth embodiment 6 Will be described. As shown in FIGS. 21 and 22, the brake device B of this embodiment 6 Is provided with a rubber block
[0041]
The
[0042]
Next, the brake device B of the seventh embodiment 7 Will be described. As shown in FIG. 23, the brake device B of this embodiment 7 The brake device B of the first embodiment 1
[0043]
As shown in FIG. 24, the
[0044]
Brake device B of each embodiment described above 1 ~ B 7 Are attached to the
[0045]
In the vehicle collision test apparatus A of the present embodiment, the rear brake apparatus B 1 Is attached immediately after the striker S in the longitudinal direction of the guide rail G. For this reason, immediately after the connection between the traction wire rope W and the rear connection wire rope Wb in the rear dolly device Db is released, the rear dolly device Db is stopped and the front and rear rear connection devices are connected. The wire rope Wb can be detached. As a result, the rear dolly device Db can be stopped at a location away from the collision position of the test vehicle T, and even in the case of the offset collision test, the tire and the rear dolly of the test vehicle T after the offset collision. There is no possibility of interference with the device Db. However, the rear brake device B 1 The mounting position of the guide rail G may be any position as long as it is downstream of the striker S and upstream of the
[0046]
Rear brake device B of each embodiment described above 1 ~ B 7 The traction means is a traction wire rope W, and the connection means with the test vehicle T is a rear connection wire rope Wb. However, other traction means (for example, a string) or connection means (for example, the test vehicle T and the rear dolly device Db are connected by a key member) may be used.
[0047]
【The invention's effect】
A brake device for a rear dolly device according to the present invention is pulled by a pulling means connected releasably while being guided by a guide means, and pulls a test vehicle connected via the front connection means. And arranged behind the test vehicle, connected to the rear portion of the test vehicle via the rear connection means, and pulled by the traction means while being guided by the guide means, thereby preventing the test vehicle from sideways. In a vehicle collision test apparatus equipped with a rear dolly device, it is connected to either the traction means or the rear connection means immediately before the collision of the test vehicle in which the connection between the front and rear dolly devices and the traction means is released. Brake device that applies a braking force to the rear dolly device after the release of the front dolly device so that the front dolly device can pass without interference And shock absorber disposed on the upstream side of the brake device is characterized by comprising a collision member extending integrally to the collision can manner, rear dolly device with respect to the shock absorber. For this reason, since the rear dolly device can be stopped at a predetermined position after the rear connecting means of the rear dolly device and the test vehicle is released, the rear connecting means can be reliably detached. . As a result, the possibility that the rear dolly device after releasing the traction means pushes the test vehicle is reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall view of a vehicle collision test apparatus A. FIG.
FIG. 2 is a plan view of a front dolly device Da.
FIG. 3 is a front view of the same.
FIG. 4 is a side sectional view of the same.
FIG. 5 is a plan view showing a clamped state of the pulling wire rope W. FIG.
6 is a view showing a state in which the clamp of the pulling wire rope W is released. FIG.
7 is a front view of the hook device F. FIG.
FIG. 8 is a plan view of the same.
FIG. 9 is a plan view of a rear dolly device Db.
FIG. 10 is a rear brake device B of the first embodiment. 1 FIG.
FIG. 11 is an explanatory view of the same operation.
FIG. 12 is an operation explanatory diagram in a state in which the front dolly device Da, the pulling wire rope W, and the front connecting wire rope Wa are released.
FIG. 13 shows that the rear dolly device Db is the rear brake device B. 1 It is action explanatory drawing of the state stopped by.
FIG. 14 is a rear brake device B of the second embodiment. 2 FIG.
FIG. 15 is a side view of the same.
FIG. 16 is a rear brake device B of the third embodiment. 3 FIG.
FIG. 17 is a rear brake device B of the fourth embodiment. 4 FIG.
FIG. 18 is a front view of the same.
19A is a side view of the same, and FIG. 19B is a sectional view taken along line XX of FIG.
FIG. 20 is a rear brake device B of the fifth embodiment. 5 FIG.
FIG. 21 shows a rear brake device B of the sixth embodiment. 6 FIG.
FIG. 22 is a side view of the same.
FIG. 23 is a rear brake device B of the seventh embodiment. 7 FIG.
24 (a) and (b) are rear brake devices B 7 It is side surface sectional drawing which shows this effect | action.
[Explanation of symbols]
A: Vehicle collision test equipment
B 1 ~ B 7 : Rear brake device
Da: Front dolly device
Db: Rear dolly device
G: Guide rail (guide means)
P: Travel direction
S: striker
T: Test vehicle
W: Tow wire rope (traction means)
Wa: Wire rope for front connection (front connection means)
Wb: Rear connecting wire rope (rear connecting means)
5: Guide rail alone
5b: Inner side surface (inner side)
15b, 21b: Trigger part (trigger lever)
23, 23 ', 23 ": collision member
24, 31, 32, 46, 49: guide body
24a, 31a, 37b, 42b, 49a: approach guide part
25a, 25b: Slide body
26: Rubber buffer body
29: Compression spring (impact absorber)
32a, 33a: damper plate storage groove
34: Damper plate (shock absorber)
39, 43: Brake pads (impact absorber)
44: Hydraulic damper unit (shock absorber)
47: Rubber block (shock absorber)
51: Honeycomb body (shock absorber)
Claims (9)
前側ドーリー装置が干渉することなく通過可能なように、前側ドーリー装置のブレーキ装置よりも上流側に配置された衝撃吸収体と、前記衝撃吸収体に対して衝突可能なように、後側ドーリー装置に一体に突設された衝突部材とから成ることを特徴とする後側ドーリー装置のブレーキ装置。While being guided by the guide means, the front dolly device that is pulled by the pulling means connected releasably and pulls the test vehicle connected via the front connection means, and the rear dolly device disposed behind the test vehicle, In a vehicle collision test apparatus comprising a rear dolly device connected to a rear portion of a test vehicle via a side connection means, pulled by the traction means while being guided by the guide means, and preventing the test vehicle from sideways. Immediately before the collision of the test vehicle in which the connection between the front and rear dolly devices and the traction means is released, a braking force is applied to the rear dolly device in which the connection is released to both the traction means and the rear connection means. Brake device,
An impact absorber disposed upstream of the brake device of the front dolly device so that the front dolly device can pass without interference, and a rear dolly device so that it can collide with the impact absorber. A brake device for a rear dolly device, characterized by comprising a collision member that projects integrally with the rear dolly device.
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