JP2005055206A - Braking device of backside dolly device - Google Patents

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To promptly stop a backside dolly device released by a towing means and a backside connecting means. <P>SOLUTION: A backside braking device B<SB>1</SB>is constructed so that each rubber buffer body 26 attached between a slide body 25a and another slide body 25b is compressed and deformed and kinetic energy is absorbed by allowing a collision member 23 provided on the backside dolly device Db to collide with the slide body 25a and sliding the slide body 25a. The backside braking device B<SB>1</SB>is attached to an internal surface 5b of a single guide rail 5 constructing guide rails G at an immediate downstream side of a striker S in the guide rails G. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テスト車両の横振れを防止すべく該テスト車両の後方に取付けられ、テスト車両の衝突直前に、牽引手段及び前記テスト車両との連結手段のいずれに対しても連結が解除された後側ドーリー装置に制動力を加えるためのブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術を説明するに当り、本発明の図面を援用する。図1に示されるように、車両衝突試験装置Aは、周回走行されるエンドレスの牽引ワイヤロープWに連結させた前側ドーリー装置Daを駆動走行させることにより、前側連結用ワイヤロープWaを介して前記前側ドーリー装置Daと連結させたテスト車両Tを牽引走行させ、所定速度で走行するテスト車両Tを衝突壁1に衝突させたり、或いは、テスト車両Tどうしを衝突させたりして、その損壊状況を調査するための装置である。この車両衝突試験装置Aでは、テスト車両Tを牽引走行させるための前側ドーリー装置Daと共に、該テスト車両Tの走行姿勢を保持する(換言すれば、テスト車両Tが横振れして走行することを防止する)ため、その後方に、後側連結用ワイヤロープWbを介して後側ドーリー装置Dbが取付けられることがある。
【0003】
従来の車両衝突試験装置Aでは、前側ドーリー装置Daは、牽引用ワイヤロープWと前側連結用ワイヤロープWaとの連結が解除された後、ガイドレールGの終端部に取付けられた前側ブレーキ装置2に衝突することによって停止される。また、後側ドーリー装置Dbは、牽引用ワイヤロープWと後側連結用ワイヤロープWbとの連結が解除された後、前側ドーリー装置Daの後部に取付けられたハニカム体(図示せず)等の衝撃吸収部材に衝突させたり、前記後側ドーリー装置Dbに取付けられたブレーキ装置を作動させることによって停止させている。本出願人は、そのための衝撃吸収体(特許文献1参照)やブレーキ装置の特許出願を行っている(特許文献2又は3参照)。
【0004】
しかし、従来の車両衝突試験装置Aでは、次のような不具合が生じる。(1)近時におけるテスト車両Tの衝突試験速度の高速化に伴い、上記した衝撃吸収体のみでは衝突時の衝撃を吸収することが困難になってきており、各ドーリー装置Da,Db を損傷させるおそれがある。(2)この車両衝突試験装置Aでは、後側ドーリー装置Dbと牽引用ワイヤロープWとの連結、及びテスト車両Tと後側連結用ワイヤロープWbとの連結が解除された後、前記テスト車両Tが後側ドーリー装置Dbよりも前方に進むことにより、後側連結用ワイヤロープWbが後側ドーリー装置Dbから離脱される構成である。しかし、従来の車両衝突試験装置Aでは、前側ドーリー装置Daと牽引用ワイヤロープW及び前側連結用ワイヤロープWaの連結が解除された後、テスト車両Tと後側ドーリー装置Dbとがほぼ同一速度で走行するため両者の間に速度差がつきにくく、後側連結用ワイヤロープWbが離脱されないことがある(図12参照)。(3)上記した場合であって、しかも、テスト車両Tの走行速度よりも後側ドーリー装置Dbの走行速度の方が大きい場合、後側ドーリー装置Dbがテスト車両Tを押すこととなる。これにより、テスト車両が横振れして走行し、衝突精度を低下させることとなる。(4)オフセット衝突試験の場合、衝突壁1に衝突したテスト車両Tが側方にスピンする。このとき、テスト車両Tのタイヤが後側ドーリー装置Dbに接触し、両者を損傷させるおそれがある。また、オフセット衝突試験の精度も低下する。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−242042号公報
【特許文献2】
特開2001−249061号公報
【特許文献3】
特開2003−28751号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した不具合に鑑み、牽引手段及び後側の連結手段との連結が、確実に解除されるようにすることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1の発明は、ガイド手段にガイドされながら、解除可能に連結された牽引手段に牽引されて、前側連結手段を介して連結されたテスト車両を牽引する前側ドーリー装置と、前記テスト車両の後方に配置されて、後側連結手段を介してテスト車両の後部に連結され、前記ガイド手段にガイドされながら前記牽引手段により牽引されて、テスト車両の横振れ防止を行う後側ドーリー装置とを備えた車両衝突試験装置において、前後の各ドーリー装置と牽引手段との連結が解除されたテスト車両の衝突直前に、牽引手段及び後側連結手段のいずれに対しても連結が解除された後側ドーリー装置に制動力を加えるブレーキ装置であって、前側ドーリー装置が干渉することなく通過可能なように、前側ドーリー装置のブレーキ装置よりも上流側に配置された衝撃吸収体と、前記衝撃吸収体に対して衝突可能なように、後側ドーリー装置に一体に突設された衝突部材とから成ることを特徴としている。
【0008】
この発明によれば、前側ドーリー装置のブレーキ装置よりも上流側に、しかも、前側ドーリー装置が通過可能であるように衝撃吸収体が配置されている。牽引手段及びテスト車両との後側連結手段が解除された後側ドーリー装置は、該後側ドーリー装置に一体に突設された衝突部材が、前記衝撃吸収体と衝突する。これにより、テスト車両が後側ドーリー装置よりも前方(下流側)に進み、後側連結手段が後側ドーリー装置から離脱される。この結果、後側ドーリー装置を停止させるために前側ドーリー装置に衝突させることが不要となり、両者を損傷させるおそれがなくなると共に、後側連結手段を確実に離脱させることができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明を前提として、前記ガイド手段は、前後の各ドーリー装置の走行案内溝が形成されるように所定間隔をおいて配置された一対のガイドレール単体から成り、前記衝撃吸収体は、通過する前側ドーリー装置の側方となる一方のガイドレール単体の内側に配置されていることを特徴としている。この発明によれば、後側ブレーキ装置は、一対のガイドレール単体のうちのいずれかの内側に取付けられているため、テスト車両の走行に支障をきたすことはない。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明を前提として、前後の各ドーリー装置と第1及び第2の各連結手段との連結は、前記各ドーリー装置に設けられたトリガレバーがストライカに衝突することによって解除される構成であり、後側ブレーキ装置の取付位置は、ガイドレールにおけるストライカの直下流側であることを特徴としている。この発明によれば、後側ドーリー装置と牽引手段及び後側連結手段との連結が解除された直後に、後側ドーリー装置が停止される。そして、牽引手段との連結が解除された直後に、後側ドーリー装置から後側連結手段が離脱される。この結果、後側ドーリー装置がテスト車両を押すという不具合が生じるおそれが全くなくなる。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明を前提として、前記衝撃吸収体は、後側ドーリー装置の衝突部材を進入させるための進入案内部が、前記後側ドーリー装置の走行方向に沿って設けられたガイド体と、前記ガイド体と該ガイド体にスライド可能に嵌め込まれたスライド体との間に配置されたゴムバッファ体とから成ることを特徴としている。この発明によれば、後側ドーリー装置の衝突部材は、ガイド体に設けられた進入案内部から前記ガイド体のガイド部に進入し、スライド体をスライドさせる。このとき、スライド体とガイド体との間に配置されたゴムバッファ体を圧縮変形させる。後側ドーリー装置の運動エネルギーは、前記ゴムバッファ体を圧縮変形させることによって徐々に吸収される。このため、後側ドーリー装置が急停止することが防止され、該後側ドーリー装置を損傷させるおそれが少ない。また、前記ゴムバッファ体を反復して使用することができる。
【0012】
請求項5の発明は、請求項4の発明を前提として、前記進入案内部の下流側には、圧縮ばねが配置されていることを特徴としている。この発明の場合、前記圧縮ばねのばね定数を変更することにより、後側ドーリー装置の運動エネルギーを吸収させる度合を容易に調整することができる。また、ゴムバッファ体に比較して、最適な圧縮ばねの選定作業が容易で、しかも確実である。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明を前提として、前記衝撃吸収体は、後側ドーリー装置の衝突部材を進入させるための進入案内部が、前記後側ドーリー装置の走行方向に沿って設けられたガイド体と、前記ガイド体における前記走行方向に所定間隔をおいて取付けられた多数枚のダンパプレートとから成ることを特徴としている。この発明によれば、後側ドーリー装置に突出された衝突部材が、多数枚のダンパプレートを屈曲させることによって、前記後側ドーリー装置の運動エネルギーが減少される。このため、前記多数枚のダンパプレートの厚みと枚数を調整することにより、後側ドーリー装置の運動エネルギーを吸収させる度合を容易に調整することができる。
【0014】
請求項7の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明を前提として、前記衝撃吸収体は、パッド面が水平面となった上下一対のブレーキパッドから成ることを特徴としている。この発明によれば、後側ドーリー装置は、該後側ドーリー装置に突設された衝突部材が、上下一対のブレーキパッドに押圧されることによって停止される。この発明の場合、一対のブレーキパッドの長さ又は後側ドーリー装置の衝突部材の長さ、或いは、前記一対のブレーキパッドを押し付けるばね力の強さを調整することにより、後側ドーリー装置の運動エネルギーを吸収させる度合を容易に調整することができる。また、後側ドーリー装置の停止距離を調整することもできる。
【0015】
請求項8の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明を前提として、前記衝撃吸収体は、後側ドーリー装置の衝突部材を進入させるための進入案内部が、前記後側ドーリー装置の走行方向に沿って設けられたガイド体と、前記ガイド体にスライド可能に嵌め込まれた複数個のブロック体とから成ることを特徴としている。この発明によれば、後側ドーリー装置の衝突部材は、ガイド体に設けられた進入案内部から前記ガイド体の内部に進入し、複数個のブロック体をスライドさせる。そして、各ブロック体がスライドされるときの摩擦力によって、後側ドーリー装置の運動エネルギーが吸収される。この発明の場合、金属、ゴム等の各種のブロック体を組み合わせることにより衝突音を小さくできる。
【0016】
請求項9の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明を前提として、前記衝撃吸収体は、後側ドーリー装置の衝突部材を進入させるための進入案内部が、前記後側ドーリー装置の走行方向に沿って設けられたガイド体と、前記ガイド体に嵌め込まれたハニカム体とから成ることを特徴としている。この発明によれば、後側ドーリー装置の衝突部材がハニカム体を圧縮変形させることによって、その運動エネルギーが吸収される。このため、前記ハニカム体の長さと強度を調整することにより、後側ドーリー装置の運動エネルギーを吸収させる度合を容易に調整することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、実施形態を挙げて本発明を更に詳細に説明する。図1は車両衝突試験装置Aの全体図、図2は前側ドーリー装置Daの平面図、図3は同じく正面図、図4は同じく側面断面図である。最初に、車両衝突試験装置Aの全体構成について説明する。図1に示されるように、車両衝突試験装置Aでは、テスト車両Tを牽引走行させるために駆動走行される前後の各ドーリー装置Da,Db 、及び各ドーリー装置Da,Db を停止させるための各ブレーキ装置(前側ブレーキ装置2、後側ブレーキ装置B)は、ガイドレール設置溝部4に設置されたガイドレールGに装着されている。
【0018】
最初に、ガイドレールGについて説明する。図4に示されるように、このガイドレールGは、一対のガイドレール単体5から構成されていて、それらは、床面FLに形成された断面略U字状のガイドレール設置溝部4の全長に亘って、所定の間隔をおいて相対向する形態で設置されている。各ガイドレール単体5は溝型鋼から成り、両者の内側部分には、前後の各ドーリー装置Da,Db を構成するクランプ装置C(後述)に解除可能にして連結される牽引用ワイヤロープWが配置されている。この牽引用ワイヤロープWは、ウインチ装置(図示せず)によって周回走行される。また、一対のガイドレール単体5の間には、前後の各ドーリー装置Da,Db が装着される。なお、図1において、6は、衝突壁1の直前部に設けられたピットであり、7は、前記ピット6に設置された撮影機材である。
【0019】
次に、前後の各ドーリー装置Da,Db について説明する。各ドーリー装置Da,Db の構成は殆ど同一であるため、ここでは前側ドーリー装置Daについてのみ説明し、後側ドーリー装置Dbについては、前側ドーリー装置Daと異なる部分についてのみ説明する。前側ドーリー装置Daを構成するドーリー本体8の上面には、回転自在に装着された4個のガイドローラ9が同一高さに取付けられている。前側ドーリー装置Daは、これらのガイドローラ9が、ガイドレールGを構成する一対のガイドレール単体5の上側のフランジ部であるレール部5aどうしの間に嵌まり込むことによって支持される。そして、一対のガイドレールGにガイドされ、その長手方向に沿って走行される。前記ドーリー本体8の下部には、牽引用ワイヤロープWを解除可能に連結するためのクランプ装置Cが配設されている。同じく上部には、テスト車両Tを連結する前側連結用ワイヤロープWaを解除可能に連結するためのフック装置Fが配設されている。
【0020】
クランプ装置Cについて説明する。図4に示されるように、このクランプ装置Cは、高さ調整ボルト11を回転させることにより、ドーリー本体8の傾斜内壁面8aに沿って上下動してその取付位置が微調整される第1クランプ部材12と、該第1クランプ部材12に相対向して配設され、牽引用ワイヤロープWをクランプして保持するための第2クランプ部材13とから構成されている。前記第2クランプ部材13は、支点ピン14により、垂直面内で回動可能に支承されている。また、前記第2クランプ部材13の側方には、高さ方向に沿って牽引用ワイヤ解除レバー15が設けられている。この牽引用ワイヤ解除レバー15は、軸受16により、ドーリー本体8に対して水平面内で回動可能に支承されていて、その下部には、前記第2クランプ部材13の背面部と相対向するカム部15aと、該カム部15aと反対方向(即ち、一方側のガイドレール単体5の内側面5b)に張り出すトリガ部15bが延設されている。
【0021】
図5に示されるように、第1及び第2の各クランプ部材12,13の間に牽引用ワイヤロープWが配置された状態で、第2クランプ部材13の背面部が、前記牽引用ワイヤ解除レバー15のカム部15aに押圧されることにより、牽引用ワイヤロープWがクランプ状態で保持される。前側ドーリー装置Daが走行して、ガイドレールGの所定位置に達すると、前記トリガ部15bが一方側のガイドレール単体5の内側面5bに取付けられたストライカSに衝突し、牽引用ワイヤ解除レバー15を回動させる。すると、図6に示されるように、牽引用ワイヤ解除レバー15のカム部15aによる第2クランプ部材13への押圧が解除される。これにより、第1及び第2の各クランプ部材12,13が開かれて、牽引用ワイヤロープWは自重により落下される。
【0022】
次に、フック装置Fについて説明する。図3及び図7に示されるように、ドーリー本体8の上部で、その幅方向のほぼ中央部には、正面視において略「コ」の字状で、しかも、平面視において二股上の連結ブラケット17が固着されている。この連結ブラケット17の前部に設けられた円弧状の開口部17aには、前側連結用ワイヤロープWaが収容されている。そして、前記連結ブラケット17の前部には、その開口部17aを閉塞して、前記連結用ワイヤロープWaが抜け出ることを防止するための扇状の閉塞体18が取付けられている。この閉塞体18は、前記連結ブラケット17に対して、その下部に設けられた回動支点19を中心に回動可能にして支承されている。前記閉塞体18の一端部18aは、前記連結ブラケット17の開口部17aを閉塞していて、同じく他端部18bは、前記連結ブラケット17の前方に取付けられた連結用ワイヤ解除レバー21(後述)の係止部21aに当接して係止されている。このため、前記閉塞体18は回動不能であり、連結用ワイヤロープWaが連結ブラケット17の開口部17aから抜け出ることはない。
【0023】
前記連結用ワイヤ解除レバー21は、平面視において略L字状であり、一方側に係止部21aが設けられていると共に、他方側に段違いの状態でトリガ部21bが設けられている。そして、ドーリー本体8の上面で、連結ブラケット17の前方の部分に取付けられた支点軸22の軸心を中心に、水平面内で回動可能である。前記連結用ワイヤ解除レバー21の係止部21aが、閉塞体18の他端部18bを係止している状態で、前記トリガ部21bは、ドーリー本体8の長手方向とほぼ直交しており、しかも、幅方向の端部から他方側(ストライカSが取付けられている側)のガイドレール単体5に向かって突出されている。前側ドーリー装置Daが、ガイドレールGの終端部に達すると、連結用ワイヤ解除レバー21のトリガ部21bが、他方側のガイドレール単体5の内側面5bに取付けられたストライカSと衝突する。すると、該連結用ワイヤ解除レバー21は、支点軸22の軸心を中心に、水平面内で矢印の方向に回動される。その状態を、図8において二点鎖線で示す。このため、閉塞体18の他端部18bと連結用ワイヤ解除レバー21の係止部21aとの係止状態が解除され、前記閉塞体18は、自重により回動支点19を中心として矢印の方向に回動される。これにより、連結ブラケット17の開口部17aが開放され、前側連結用ワイヤロープWaが連結ブラケット17から離脱可能となる。
【0024】
次に、後側ドーリー装置Dbについて説明する。図9に示されるように、テスト車両Tの後方には、後側連結用ワイヤロープWbを介して後側ドーリー装置Dbが配置される。図3に示されるように、この後側ドーリー装置Dbのクランプ装置Cには、牽引用ワイヤロープWが解除可能にしてクランプされると共に、そのフック装置Fの部分には、後側連結用ワイヤロープWbが引っ掛けられている。この後側ドーリー装置Dbにおいて、牽引用ワイヤロープWと後側連結用ワイヤロープWbは、牽引用ワイヤ解除レバー15のトリガ部15bと連結用ワイヤ解除レバー21のトリガ部21bがストライカSに衝突することによって解除されることは、前側ドーリー装置Daの場合と全く同様である。そして、図3、図4及び図9に示されるように、この後側ドーリー装置Dbのドーリー本体8の下面で、前記トリガ部15bと反対の側には、後側ブレーキ装置Bと協働して後側ドーリー装置Dbを停止させるための衝突部材23が突出されている。
【0025】
次に、第1実施形態の後側ブレーキ装置Bについて説明する。この後側ブレーキ装置Bは、一対のガイドレール単体5のうちの一方側(ストライカSが取付けられていない側)の内側面5bで、その長手方向におけるストライカSの直下流側(即ち、テスト車両Tの走行方向Pを基準にして、前記ストライカSよりも僅かに下流側の位置)に取付けられている。この後側ブレーキ装置Bは、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23を案内して進入させるための進入案内部24aが設けられたガイド体24と、該ガイド体24に内装され、テスト車両Tの走行方向Pに沿ってスライド可能な2個のスライド体25a,25b と、前記ガイド体24及び各スライド体25a,25b との間に配置された多数個のゴムバッファ体26とから構成されている。即ち、このガイド体24の厚み方向には、その周壁部を除いて低くなった方形状のスライド体収容部24bが形成されていて、当該スライド体収容部24bに、2個のスライド体25a,25b が収容されている。各スライド体25a,25b は、テスト車両Tの走行方向Pに沿ってスライド可能である。また、ガイド体24の周壁部のうち、上流側の壁部には、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23を案内して進入させるための進入案内部24aが、後側ドーリー装置Dbの走行方向Pに沿って設けられている。また、各スライド体25a,25b どうしの間と、下流側のスライド体25bとガイド体24の下流側の壁部との間には、それぞれ2個のゴムバッファ体26が複数段(本実施形態の場合、四段)にして、しかも、それらの軸心をほぼ同一にして密着配置されている。これらのゴムバッファ体26は、円柱状のゴム体26aが、該ゴム体26aよりも僅かに大径のリング板26bに挿通された六角ボルト26cの頭部に一体に固着された形態である。そして、各ゴムバッファ体26は、前記六角ボルト26cの雄ねじ部が、対応する各スライド体25a,25b に設けられた雌ねじ25cに螺合されて取付けられている。これにより、各ゴムバッファ体26の落下防止が図られている。また、これにより、各段のゴムバッファ体26を圧縮変形させるための衝撃力がほぼ同一軸心上に作用し、各ゴムバッファ体26における衝撃吸収効率が最も高くなる。更に、ガイド体24における上流側の壁部で、上流側のスライド体25aと対向する部分と、前記上流側のスライド体25aにおいて後側ドーリー装置Dbの衝突部材23が衝突する部分には、それぞれゴム板27,28が取付けられている。前記ガイド体24の正面部には、前記スライド体収容部24bを閉塞し、当該部分に収容された各スライド体25a,25b 及び各ゴムバッファ体26が脱落することを防止するためのキャップ板30が、取付ボルト(図示せず)によって取付けられている。このキャップ板30の上流部分には、ガイド体24の進入案内部24aに対応して、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23を入り込ませるための逃げ部30aが設けられている。前記キャップ板30の逃げ部30aの長さL(ガイド体24の上流側の端部からの長さ)は、取付状態において後側ドーリー装置Dbの衝突部材23が各ゴムバッファ体26を最大に圧縮させた場合であっても、前記衝突部材23と前記キャップ板30の逃げ部30aとが干渉しない長さとなっている(図11参照)。
【0026】
図11に示されるように、後側ドーリー装置Dbにおける牽引用ワイヤ解除レバー15のトリガ部15bと連結用ワイヤ解除レバー21のトリガ部21bがストライカSに衝突することにより、牽引用ワイヤロープWと後側連結用ワイヤロープWbとが解除された直後に、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23が、ガイド体24の進入案内部24aからスライド体収容部24bに進入し、上流側のスライド体25aを押圧する。このとき、上流側のスライド体25aは、上流側の各ゴムバッファ体26を圧縮変形させながらテスト車両Tの走行方向Pに沿ってスライドされる。また、下流側のスライド体25bも、下流側の各ゴムバッファ体26を圧縮変形させながら、同方向Pに沿ってスライドされる。これにより、後側ドーリー装置Dbの運動エネルギーは、各ゴムバッファ体26を圧縮変形することに使用されることによって減少され、前記後側ドーリー装置Dbは徐々に速度を低下させて停止する。この後側ブレーキ装置Bは、ガイドレールGの内側面5bで、前側ドーリー装置Daと干渉しない位置に取付けられている。
【0027】
車両衝突試験装置Aの作用について説明する。ガイドレールGの始端部(テスト車両Tの走行開始位置)に設置されたテスト車両Tの前後に各ドーリー装置Da,Db が配置され、該テスト車両Tと各ドーリー装置Da,Db のフック装置Fが、対応する連結用ワイヤロープWa,Wb によって連結される。そして、各ドーリー装置Da,Db のクランプ装置Cの部分に、牽引用ワイヤロープWがクランプされる。ウインチ装置(図示せず)によって牽引用ワイヤロープWに駆動力が与えられると、その駆動力は、前側ドーリー装置Daから前側連結用ワイヤロープWaを介してテスト車両Tに伝達される。このため、テスト車両Tが、前側ドーリー装置Daに牽引され、ガイドレールGの長手方向に沿って走行される。それに伴い、後側連結用ワイヤロープWbを介して後側ドーリー装置Dbにも牽引力が伝達され、該後側ドーリー装置Dbも同方向に沿って走行される。このため、走行中のテスト車両Tの姿勢が保持され、横振れするおそれはない。
【0028】
前側ドーリー装置Daが、ガイドレールGにおけるストライカSの部分を通過するとき、前側の牽引用ワイヤ解除レバー15のトリガ部15bと前側の連結用ワイヤ解除レバー21のトリガ部21bが、順次ストライカSに衝突する。すると、前側ドーリー装置Daと牽引用ワイヤロープWとの連結が解除され、該牽引用ワイヤロープWは自重により落下する。また、前側ドーリー装置Daと前側連結用ワイヤロープWaとの連結も解除され、該前側連結用ワイヤロープWaは、前側ドーリー装置Daから離脱可能となる。ここで、図12に示されるように、牽引用ワイヤロープWは前側ドーリー装置Daから離脱されているため、テスト車両Tにはウインチ装置による駆動力が及ばなくなり、該テスト車両Tはそのまま惰性走行する。そして、前記駆動力が直接、後側ドーリー装置Dbに作用する。この結果、後側ドーリー装置Dbの走行速度がテスト車両Tの走行速度よりも少し大きくなり、後側ドーリー装置Dbは、テスト車両Tの後端部よりも少し前方(下流側)に配置される。
【0029】
続いて、後側ドーリー装置Dbが、ガイドレールGにおけるストライカSの部分を通過するとき、後側の牽引用ワイヤ解除レバー15のトリガ部15bと後側の連結用ワイヤ解除レバー21のトリガ部21bがストライカSに衝突し、後側ドーリー装置Dbと牽引用ワイヤロープW及び後側連結用ワイヤロープWbとの連結が解除され、該牽引用ワイヤロープWは自重により落下する。しかし、後側ドーリー装置Dbのフック装置Fを構成する連結ブラケット17の開口部17aは前方に向けて開放されているため、テスト車両Tが後側ドーリー装置Dbよりも前方に配置されなければ、前記後側連結用ワイヤロープWbが後側ドーリー装置Dbから離脱することはない。この結果、従来の車両衝突試験装置Aの場合、この後の後側ドーリー装置Dbの走行速度が、テスト車両Tの走行速度よりも大きくなると、前記後側ドーリー装置Dbが「テスト車両Tを押す」(換言すれば、テスト車両Tの後端部を前方、即ち、下流側に引っ張る)という現象が発生し、テスト車両Tの走行姿勢を不安定にさせ、衝突精度を低下させていた。
【0030】
しかし、この車両衝突試験装置Aにおいては、ストライカSの直下流側に後側ドーリー装置Db用のブレーキ装置Bが取付けられている。このため、図10及び図11に示されるように、ストライカSに衝突した直後の後側ドーリー装置Dbの衝突部材23は、後側ブレーキ装置Bの進入案内部24aからガイド体24のスライド体収容部24b内に進入し、各ゴムバッファ体26を圧縮変形させながら停止される。そして、図13に示されるように、惰性走行するテスト車両Tは、容易に後側ドーリー装置Dbを追い抜き、その際に、後側連結用ワイヤロープWbは、後側ドーリー装置Dbから離脱される。
【0031】
前記テスト車両Tと前側ドーリー装置Daは、そのまま惰性走行する。前側ドーリー装置Daが前側ブレーキ装置2に衝突して停止し、テスト車両Tが前記前側ドーリー装置Daを追い抜く。このとき、前側連結用ワイヤロープWaは、前側ドーリー装置Daから離脱される。前記テスト車両Tは、そのまま所定速度で走行し、衝突壁1に衝突する。
【0032】
上記したように、第1実施形態のブレーキ装置Bにおける衝撃吸収体は、各ゴムバッファ体26である。後側ドーリー装置Dbは、その衝突部材23が、第1ブレーキ装置Bの各ゴムバッファ体26を圧縮変形させることによって停止される。このため、後側ドーリー装置Db及びブレーキ装置Bを損傷させるおそれが少ない。また、これらのゴムバッファ体26は安価であり、しかも、反復して使用することが可能であるため、経済的である。
【0033】
上記した第1実施形態の後側ブレーキ装置Bは、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23が、多数個のゴムバッファ体26を圧縮変形させることによって、その運動エネルギーを減少させる形態である。しかし、後側ドーリー装置Dbの運動エネルギーを吸収するものは各ゴムバッファ体26ではなく、圧縮ばね29であっても構わない。例えば、図14及び図15に示される第2実施形態のブレーキ装置Bは、ゴムバッファ体26と圧縮ばね29とを組み合わせたものである。即ち、上流側のスライド体25aと下流側のスライド体25bとの間には、第1実施形態のブレーキ装置Bと同様にしてゴムバッファ体26が装着されている。また、下流側のスライド体25bとガイド体24との間には、複数本(本実施形態の場合、3本)の圧縮ばね29が弾装されている。この実施形態のブレーキ装置Bの場合、第1実施形態のブレーキ装置Bと同一の効果が奏されると共に、各圧縮ばね29のばね定数を変えることにより、テスト車両Tの衝突速度が異なる場合であっても対応できるという利点がある。また、ゴムバッファ体26と比較して、圧縮変形量の算出が容易であり、確実に後側ドーリー装置Dbを停止させることができる。この実施形態のブレーキ装置Bでは、ゴムバッファ体26と圧縮ばね29とを併用した形態であるが、すべてが圧縮ばね29であっても構わない。
【0034】
次に、第3実施形態のブレーキ装置Bについて説明する。図16に示されるように、この実施形態のブレーキ装置Bは、後側ドーリー装置Dbの走行方向Pに沿って、前記後側ドーリー装置Dbの衝突部材23を進入させる進入案内部31aが上流側に形成された第1ガイド体31と、該第1ガイド体31に対して、奥行方向を拘束されたまま上下動可能に嵌め込まれる第2ガイド体32とから構成されている。第1ガイド体31には、前記進入案内部31aに連続するガイド部33が、後側ドーリー装置Dbの走行方向Pに沿って設けられていて、その上面部には、前記走行方向Pに所定間隔をおいて多数枚のダンパプレート収納溝33aが設けられている。また、第2ガイド体32の底面部で、第1ガイド体31のガイド部33の各ダンパプレート収納溝33aと対応する部分には、同一形状のダンパプレート収納溝32aが設けられている。そして、上下の各ダンパプレート収納溝32a,33a に各ダンパプレート34が挿入されている。これらのダンパプレート34は、アルミ、鉄又は硬質ゴム材等より成る。各ダンパプレート34には第2ガイド体32の自重が作用していて、それらの上下端部が対応するダンパプレート収納溝32a,33a に嵌まり込んだ状態で拘束されている。
【0035】
図16に示されるように、上流側から前記第1ガイド体31の進入案内部31aに進入した後側ドーリー装置Dbの衝突部材23は、各ダンパプレート34を順次、屈曲させることによって、後側ドーリー装置Dbの運動エネルギーを減少させる。この実施形態のブレーキ装置Bの場合、各ダンパプレート34の厚みと枚数を調整することによって、後側ドーリー装置Dbの運動エネルギーの減少の度合を調整することができるという利点がある。第2実施形態のブレーキ装置Bを使用する場合、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23は、各ダンパプレート34を容易に屈曲できるように、その先端部を鋭角状にすることが望ましい。
【0036】
次に、第4実施形態のブレーキ装置Bについて説明する。図17ないし図19に示されるように、この実施形態のブレーキ装置Bでは、ガイドレール単体5の内側面5bに固着された断面略「コ」の字状の第1ブラケット35に、上下に4本の第1圧縮ばね36を介して第2ブラケット37が高さ方向に遊動可能な状態で装着されている。前記第2ブラケット37は、その長手方向の上下の端部37aが上下に突出されていて、これらの部分が、前記第1ブラケット35の両側面を挟み込む形態で装着されている。これにより、第2ブラケット37は第1ブラケット35により、その長手方向(後側ドーリー装置Dbの走行方向Pに沿う方向)に拘束されていて、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23’が進入するときの衝撃によって外れたり、ずれたりするおそれはない。そして、前記第2ブラケット37は、その長手方向(後側ドーリー装置Dbの走行方向P)に沿ってガイド部38が設けられていて、該ガイド部38の底面部には下側ブレーキパッド39が取付けられている。また、このガイド部38には、4本の第2圧縮ばね41を介して、押圧ブロック体42が装着されている。この押圧ブロック体42は、前述した第2ブラケット37と同様に、その長手方向の上下の端部42aが第2ブラケット37の両側面を挟み込む形態で装着されている。また、第1ブラケット35と押圧ブロック体42のそれぞれの上流側の端部には、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23’を進入させるための進入案内部37b,42b が形成されている。
【0037】
前記押圧ブロック体42の底面部には、第2ブラケット37に取付けられた下側ブレーキパッド39と相対向する上側ブレーキパッド43が取付けられている。前記押圧ブロック体42は、4本の第2圧縮ばね41の弾性復元力によって下方に付勢されている。このため、上側のブレーキパッド43は、常に下側のブレーキパッド39を押圧している。
【0038】
後側ドーリー装置Dbの衝突部材23’が、第2ブラケット37と押圧ブロック体42の各進入案内部37b,42b を介して両者の間に進入すると、該衝突部材23’は、各第2圧縮ばね41の弾性復元力に抗して押圧ブロック体42を押し上げる。そして、上下の各ブレーキパッド39,43に圧接される。これにより、後側ドーリー装置Dbの運動エネルギーが減少される。もし、後側ドーリー装置Dbの振動等により、衝突部材23’の進入時の高さがずれたり、衝突部材23’の厚みが異なっても、前記第2ブラケット37は、第1ブラケット35に対して遊動状態で取付けられているため、前記第2ブラケット37の全体が、各第1圧縮ばね36の弾性復元力に抗して上下動する。これにより、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23’は、確実に上下の各ブレーキパッド39,43に圧接される。そして、第1及び第2の各圧縮ばね36、41のばね力(弾性復元力)を変えることにより、後側ドーリー装置Dbの運動エネルギーの減少の度合を調整することができる。この実施形態の後側ブレーキ装置Bを使用する場合、衝突部材23’の長さを長くすることによって、上下の各ブレーキパッド39,43の圧接力が十分に作用されるようにすることが望ましい。
【0039】
次に、第5実施形態のブレーキ装置Bについて説明する。図20に示されるように、この実施形態のブレーキ装置Bは、油圧ダンパーユニット44から成る。後側ドーリー装置Dbの衝突部材23”は、油圧ダンパーユニット44の油圧力に抗してピストンロッド44aを押圧することにより、その運動エネルギーを減少させる。このブレーキ装置Bの場合、ガイドレールGに固着したブラケット45に油圧ダンパーユニット44を取付けるだけで済むため、その構成が極めて簡単である。
【0040】
次に、第6実施形態のブレーキ装置Bについて説明する。図21及び図22に示されるように、この実施形態のブレーキ装置Bを構成するガイド体46は、後側ドーリー装置Dbの走行方向Pに沿ってゴムブロック体収容部46aが設けられている。このゴムブロック体収容部46aの上流側は開口されているが、下流側は閉塞されている。そして、前記ゴムブロック体収容部46aに5個のゴムブロック体47が、それらの上下端面部を前記ゴムブロック体収容部46aに弾接する形態で、前記後側ドーリー装置Dbの走行方向Pに所定間隔をおいて嵌め込まれている。また、ガイド体46の正面部には、キャップ板48が取付けられていて、前記ゴムブロック体収容部46aに嵌め込まれた各ゴムブロック体47の落下防止が図られている。このキャップ板48には、第1実施形態のブレーキ装置Bと同様に、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23を入り込ませるための逃げ部48aが、テスト車両Tの走行方向Pに沿って、ほぼ全長に亘って設けられている。
【0041】
前記ガイド体46のゴムブロック体収容部46aに進入した後側ドーリー装置Dbの衝突部材23は、ゴムブロック体収容部46aと各ブロック体(ゴムブロック体47)との間に作用する摩擦力に抗して、各ゴムブロック体47を下流側にスライドさせる。後側ドーリー装置Dbの運動エネルギーは、各ゴムブロック体47を前記摩擦力に抗してスライドさせることにより、徐々に減少する。しかも、各ゴムブロック体47は、順次、隣接するゴムブロック体47に衝突し、一体となってスライドされ、ガイド体46の下流側の壁部に当接して停止される。これにより、後側ドーリー装置Dbも停止される。この実施形態のブレーキ装置Bの場合、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23がゴムブロック体47に衝突し、更に各ゴムブロック体47どうしが衝突する形態であるため、衝突音を小さくできるという利点がある。前記ブロック体の材質はゴムに限られず、金属等であってもよい。更に、ゴムと金属等を併用しても構わない。
【0042】
次に、第7実施形態のブレーキ装置Bについて説明する。図23に示されるように、この実施形態のブレーキ装置Bは、第1実施形態のブレーキ装置Bを構成するガイド体24と同様な形状のガイド体49に、アルミ材より成るハニカム体51が嵌め込まれている。このハニカム体51は、前記ガイド体49の正面部に取付けられたキャップ板52により、落下防止が図られている。前記ハニカム体51の上流側には、該ハニカム体51の側面部の全体に当たる当板53と、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23との衝突時の衝撃を吸収するためのゴム板54が取付けられている。前記キャップ板52には、テスト車両Tの走行方向Pに沿って、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23を進入させるための逃げ部52aが設けられている。
【0043】
図24に示されるように、前記ガイド体49の進入案内部49aに進入した後側ドーリー装置Dbの衝突部材23は、ゴム板54に衝突し、当板53を介してハニカム体51を圧縮変形させる。これにより、後側ドーリー装置Dbの運動エネルギーは、徐々に減少する。この実施形態のブレーキ装置Bの場合、ハニカム体51の長さと強度を調整することによって、後側ドーリー装置Dbの運動エネルギーの減少の度合を調整することができるという利点がある。
【0044】
上記した各実施形態のブレーキ装置B〜Bは、いずれもストライカSが取付けられている側と反対側のガイドレール単体5の内側面5bに取付けられている。このため、テスト車両Tのタイヤと干渉するおそれがないと共に、前側のドーリー装置Daの走行、及び前側ドーリー装置Daにおける牽引用ワイヤロープW又は前側連結用ワイヤロープWaとの解除に支障をきたすことはない。しかし、いずれかのガイドレール単体5の上面、或いはガイドレール設置溝部4に設置されていても構わない。そして、後側ドーリー装置Dbの衝突部材23は、ドーリー本体8からいずれの方向に向かって突設されていても構わない。
【0045】
本実施形態の車両衝突試験装置Aにおいて、後側ブレーキ装置Bは、ガイドレールGの長手方向におけるストライカSの直後に取付けられている。このため、後側ドーリー装置Dbにおける牽引用ワイヤロープWと後側連結用ワイヤロープWbとの連結が解除された直後に、該後側ドーリー装置Dbを停止させて、前後の各後側連結用ワイヤロープWbを離脱させることができる。これにより、テスト車両Tの衝突位置から離れた場所で、後側ドーリー装置Dbを停止させることができ、オフセット衝突試験の場合であっても、オフセット衝突後のテスト車両Tのタイヤと後側ドーリー装置Dbとが干渉するおそれはない。しかし、後側ブレーキ装置Bの取付位置は、ガイドレールGにおけるストライカSよりも下流側で前側ブレーキ装置2よりも上流側であれば、いかなる位置であっても構わない。換言すれば、後側ブレーキ装置Bの取付位置を変更することにより、後側ドーリー装置Dbを任意の位置で停止させることができる。例えば、後側ドーリー装置Dbの停止位置を、テスト車両Tの衝突位置よりも離れた場所に設定することができる。これにより、後側ドーリー装置Dbとテスト車両Tのタイヤが干渉するおそれをなくすことができる。
【0046】
上記した各実施形態の後側ブレーキ装置B〜Bにおける牽引手段は、牽引用ワイヤロープWであり、テスト車両Tとの連結手段は後側連結用ワイヤロープWbである。しかし、これ以外の牽引手段(例えば、紐体)又は連結手段(例えば、鍵部材によってテスト車両Tと後側ドーリー装置Dbとを連結させる)であっても構わない。
【0047】
【発明の効果】
本発明に係る後側ドーリー装置用ブレーキ装置は、ガイド手段にガイドされながら、解除可能に連結された牽引手段に牽引されて、前側連結手段を介して連結されたテスト車両を牽引する前側ドーリー装置と、前記テスト車両の後方に配置されて、後側連結手段を介してテスト車両の後部に連結され、前記ガイド手段にガイドされながら前記牽引手段により牽引されて、テスト車両の横振れ防止を行う後側ドーリー装置とを備えた車両衝突試験装置において、前後の各ドーリー装置と牽引手段との連結が解除されたテスト車両の衝突直前に、牽引手段及び後側連結手段のいずれに対しても連結が解除された後側ドーリー装置に制動力を加えるブレーキ装置であって、前側ドーリー装置が干渉することなく通過可能なように、前側ドーリー装置のブレーキ装置よりも上流側に配置された衝撃吸収体と、前記衝撃吸収体に対して衝突可能なように、後側ドーリー装置に一体に突設された衝突部材とから成ることを特徴としている。このため、後側ドーリー装置とテスト車両との後側連結手段が解除された後、該後側ドーリー装置を所定位置で停止させることができるため、後側連結手段を確実に離脱させることができる。この結果、牽引手段が解除された後の後側ドーリー装置が、テスト車両を押すという不具合を生ずるおそれが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両衝突試験装置Aの全体図である。
【図2】前側ドーリー装置Daの平面図である。
【図3】同じく正面図である。
【図4】同じく側面断面図である。
【図5】牽引用ワイヤロープWのクランプ状態を示す平面図である。
【図6】牽引用ワイヤロープWのクランプが解除される状態を示す図である。
【図7】フック装置Fの正面図である。
【図8】同じく平面図である。
【図9】後側ドーリー装置Dbの平面図である。
【図10】第1実施形態の後側ブレーキ装置Bの正面図である。
【図11】同じく作用説明図である。
【図12】前側ドーリー装置Daと牽引用ワイヤロープW及び前側連結用ワイヤロープWaが解除された状態の作用説明図である。
【図13】後側ドーリー装置Dbが後側ブレーキ装置Bによって停止された状態の作用説明図である。
【図14】第2実施形態の後側ブレーキ装置Bの正面図である。
【図15】同じく側面図である。
【図16】第3実施形態の後側ブレーキ装置Bの斜視図である。
【図17】第4実施形態の後側ブレーキ装置Bの斜視図である。
【図18】同じく正面図である。
【図19】(イ)は同じく側面図、(ロ)は図18のX−X線断面図である。
【図20】第5実施形態の後側ブレーキ装置Bの斜視図である。
【図21】第6実施形態の後側ブレーキ装置Bの斜視図である。
【図22】同じく側面図である。
【図23】第7実施形態の後側ブレーキ装置Bの斜視図である。
【図24】(イ),(ロ)は、後側ブレーキ装置Bの作用を示す側面断面図である。
【符号の説明】
A:車両衝突試験装置
〜B:後側ブレーキ装置
Da:前側ドーリー装置
Db:後側ドーリー装置
G:ガイドレール(ガイド手段)
P:走行方向
S:ストライカ
T:テスト車両
W:牽引用ワイヤロープ(牽引手段)
Wa:前側連結用ワイヤロープ(前側連結手段)
Wb:後側連結用ワイヤロープ(後側連結手段)
5:ガイドレール単体
5b:内側面(内側)
15b,21b :トリガ部(トリガレバー)
23,23’,23” :衝突部材
24,31,32,46,49 :ガイド体
24a,31a,37b,42b,49a:進入案内部
25a,25b :スライド体
26:ゴムバッファ体
29:圧縮ばね(衝撃吸収体)
32a,33a :ダンパプレート収納溝
34:ダンパプレート(衝撃吸収体)
39,43:ブレーキパッド(衝撃吸収体)
44:油圧ダンパユニット(衝撃吸収体)
47:ゴムブロック体(衝撃吸収体)
51:ハニカム体(衝撃吸収体)
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is attached to the rear of the test vehicle in order to prevent the test vehicle from sideways, and the connection between the traction means and the connection means with the test vehicle is released immediately before the collision of the test vehicle. The present invention relates to a brake device for applying a braking force to a rear dolly device.
[0002]
[Prior art]
In describing the prior art, the drawings of the present invention are incorporated. As shown in FIG. 1, the vehicle collision test apparatus A drives the front dolly device Da connected to the endless pulling wire rope W that is circulated, thereby driving the front collision wire device Wa via the front connection wire rope Wa. The test vehicle T connected to the front dolly device Da is towed and the test vehicle T traveling at a predetermined speed is collided with the collision wall 1 or the test vehicles T are collided with each other. It is a device for investigating. In this vehicle collision test apparatus A, the traveling posture of the test vehicle T is maintained together with the front dolly device Da for causing the test vehicle T to travel (in other words, the test vehicle T travels sideways). Therefore, the rear dolly device Db may be attached to the rear via the rear connecting wire rope Wb.
[0003]
In the conventional vehicle collision test apparatus A, the front dolly device Da is configured such that the front brake device 2 attached to the terminal portion of the guide rail G after the connection between the traction wire rope W and the front connection wire rope Wa is released. Stopped by colliding with. The rear dolly device Db is a honeycomb body (not shown) attached to the rear part of the front dolly device Da after the connection between the pulling wire rope W and the rear connection wire rope Wb is released. It is stopped by causing it to collide with an impact absorbing member or operating a brake device attached to the rear dolly device Db. The present applicant has applied for a patent for a shock absorber (see Patent Document 1) and a brake device for that purpose (see Patent Document 2 or 3).
[0004]
However, the conventional vehicle collision test apparatus A has the following problems. (1) With the recent increase in the speed of the collision test of the test vehicle T, it has become difficult to absorb the impact at the time of collision only with the above-described shock absorber, and the dolly devices Da and Db are damaged. There is a risk of causing. (2) In this vehicle collision test apparatus A, after the connection between the rear dolly device Db and the traction wire rope W and the connection between the test vehicle T and the rear connection wire rope Wb are released, the test vehicle When T advances forward from the rear dolly device Db, the rear connecting wire rope Wb is separated from the rear dolly device Db. However, in the conventional vehicle collision test apparatus A, the test vehicle T and the rear dolly device Db have substantially the same speed after the front dolly device Da is disconnected from the traction wire rope W and the front connection wire rope Wa. In this case, the difference in speed between the two is difficult to occur, and the rear connecting wire rope Wb may not be detached (see FIG. 12). (3) In the above case, and when the traveling speed of the rear dolly device Db is higher than the traveling speed of the test vehicle T, the rear dolly device Db pushes the test vehicle T. As a result, the test vehicle runs sideways and reduces the collision accuracy. (4) In the case of the offset collision test, the test vehicle T colliding with the collision wall 1 spins to the side. At this time, the tire of the test vehicle T may come into contact with the rear dolly device Db and damage both. In addition, the accuracy of the offset collision test also decreases.
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2001-242042 A
[Patent Document 2]
JP 2001-249061 A
[Patent Document 3]
JP 2003-28751 A
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the above-described problems, an object of the present invention is to reliably release the connection between the traction means and the rear connection means.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
According to a first aspect of the present invention for solving the above-mentioned problem, a front dolly that pulls a test vehicle connected through the front connecting means by being pulled by the pulling means connected releasably while being guided by the guide means. And the rear of the test vehicle, connected to the rear part of the test vehicle via the rear connection means, and pulled by the traction means while being guided by the guide means to prevent the test vehicle from sideways. In a vehicle collision test apparatus equipped with a rear dolly device to perform, both the traction means and the rear connection means immediately before the collision of the test vehicle in which the connection between the front and rear dolly devices and the traction means is released A braking device that applies braking force to the rear dolly device that has been disconnected, so that the front dolly device can pass without interference. It is characterized by comprising an impact absorber disposed on the upstream side of the brake device, and an impact member integrally projecting on the rear dolly device so as to be able to collide with the impact absorber. .
[0008]
According to the present invention, the shock absorber is arranged upstream of the brake device of the front dolly device so that the front dolly device can pass through. In the rear dolly device in which the traction means and the rear connection means with the test vehicle are released, a collision member integrally projecting from the rear dolly device collides with the shock absorber. As a result, the test vehicle advances forward (downstream) with respect to the rear dolly device, and the rear connecting means is detached from the rear dolly device. As a result, it is not necessary to make the rear dolly device collide with the front dolly device, and there is no possibility of damaging the two, and the rear connecting means can be reliably detached.
[0009]
According to a second aspect of the present invention, on the premise of the first aspect of the present invention, the guide means includes a pair of guide rails arranged at a predetermined interval so that the traveling guide grooves of the front and rear dolly devices are formed. The shock absorber is arranged inside one guide rail which is a side of the passing front dolly device. According to the present invention, since the rear brake device is attached to the inside of one of the pair of guide rails, it does not hinder the running of the test vehicle.
[0010]
According to a third aspect of the present invention, on the premise of the first or second aspect of the invention, the front and rear dolly devices and the first and second connecting means are connected to each other by a trigger lever provided in each dolly device. The rear brake device is mounted at a position immediately downstream of the striker in the guide rail. According to the present invention, the rear dolly device is stopped immediately after the connection between the rear dolly device and the traction means and the rear connection means is released. Then, immediately after the connection with the traction means is released, the rear connection means is detached from the rear dolly device. As a result, there is no possibility that the rear dolly device pushes the test vehicle.
[0011]
According to a fourth aspect of the present invention, on the premise of any one of the first to third aspects of the invention, the shock absorber has an entry guide portion for allowing the collision member of the rear dolly device to enter the rear dolly device. It comprises a guide body provided along the traveling direction, and a rubber buffer body disposed between the guide body and a slide body slidably fitted in the guide body. According to this invention, the collision member of the rear dolly device enters the guide portion of the guide body from the entry guide portion provided in the guide body, and slides the slide body. At this time, the rubber buffer body disposed between the slide body and the guide body is compressed and deformed. The kinetic energy of the rear dolly device is gradually absorbed by compressing and deforming the rubber buffer body. For this reason, it is prevented that the rear dolly device stops suddenly, and there is little possibility of damaging the rear dolly device. Further, the rubber buffer body can be used repeatedly.
[0012]
According to a fifth aspect of the invention, on the premise of the invention of the fourth aspect, a compression spring is disposed downstream of the approach guide portion. In the case of this invention, the degree of absorbing the kinetic energy of the rear dolly device can be easily adjusted by changing the spring constant of the compression spring. In addition, the selection operation of the optimum compression spring is easier and more reliable than the rubber buffer body.
[0013]
According to a sixth aspect of the present invention, on the premise of any one of the first to third aspects of the invention, the impact absorber has an entry guide portion for allowing the collision member of the rear dolly device to enter the rear dolly device. It is characterized by comprising a guide body provided along the traveling direction and a large number of damper plates attached at predetermined intervals in the traveling direction of the guide body. According to the present invention, the collision member protruding from the rear dolly device causes a large number of damper plates to bend, thereby reducing the kinetic energy of the rear dolly device. For this reason, by adjusting the thickness and the number of the damper plates, it is possible to easily adjust the degree of absorbing the kinetic energy of the rear dolly device.
[0014]
According to a seventh aspect of the present invention, on the premise of any one of the first to third aspects, the shock absorber is composed of a pair of upper and lower brake pads whose pad surfaces are horizontal surfaces. According to the present invention, the rear dolly device is stopped when the collision member protruding from the rear dolly device is pressed by the pair of upper and lower brake pads. In the case of this invention, the movement of the rear dolly device is adjusted by adjusting the length of the pair of brake pads, the length of the collision member of the rear dolly device, or the strength of the spring force pressing the pair of brake pads. The degree of energy absorption can be easily adjusted. In addition, the stopping distance of the rear dolly device can be adjusted.
[0015]
According to an eighth aspect of the present invention, on the premise of any of the first to third aspects of the present invention, the shock absorber has an entry guide portion for causing the collision member of the rear dolly device to enter the rear dolly device. It comprises a guide body provided along the traveling direction and a plurality of block bodies slidably fitted in the guide body. According to this invention, the collision member of the rear dolly device enters the inside of the guide body from the entry guide portion provided in the guide body, and slides the plurality of block bodies. The kinetic energy of the rear dolly device is absorbed by the frictional force when each block body is slid. In the case of this invention, a collision sound can be made small by combining various block bodies, such as a metal and rubber | gum.
[0016]
According to a ninth aspect of the present invention, on the premise of any of the first to third aspects of the invention, the shock absorber has an entry guide portion for causing the collision member of the rear dolly device to enter the rear dolly device. It is characterized by comprising a guide body provided along the running direction and a honeycomb body fitted into the guide body. According to this invention, the collision member of the rear dolly device compresses and deforms the honeycomb body, so that the kinetic energy is absorbed. For this reason, by adjusting the length and strength of the honeycomb body, the degree of absorption of the kinetic energy of the rear dolly device can be easily adjusted.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to embodiments. 1 is an overall view of the vehicle collision test apparatus A, FIG. 2 is a plan view of a front dolly device Da, FIG. 3 is a front view, and FIG. 4 is a side sectional view. First, the overall configuration of the vehicle collision test apparatus A will be described. As shown in FIG. 1, in the vehicle collision test apparatus A, each dolly device Da, Db before and after being driven to drive the test vehicle T and each dolly device Da, Db for stopping the dolly device Da, Db are stopped. Brake device (front brake device 2, rear brake device B 1 ) Is mounted on the guide rail G installed in the guide rail installation groove 4.
[0018]
First, the guide rail G will be described. As shown in FIG. 4, the guide rail G is composed of a pair of guide rail single bodies 5, which are formed on the entire length of the guide rail installation groove 4 having a substantially U-shaped cross section formed on the floor surface FL. It is installed in a form facing each other at a predetermined interval. Each guide rail unit 5 is made of channel steel, and a pulling wire rope W that is releasably connected to a clamping device C (described later) constituting each of the front and rear dolly devices Da and Db is disposed inside the guide rails 5. Has been. This pulling wire rope W is run around by a winch device (not shown). Further, the front and rear dolly devices Da and Db are mounted between the pair of guide rail single bodies 5. In FIG. 1, reference numeral 6 denotes a pit provided immediately before the collision wall 1, and reference numeral 7 denotes a photographing device installed in the pit 6.
[0019]
Next, the front and rear dolly devices Da and Db will be described. Since the configurations of the dolly devices Da and Db are almost the same, only the front dolly device Da will be described here, and only the portions of the rear dolly device Db that are different from the front dolly device Da will be described. Four guide rollers 9 that are rotatably mounted are mounted at the same height on the upper surface of the dolly main body 8 constituting the front dolly device Da. The front dolly device Da is supported by fitting these guide rollers 9 between the rail portions 5a that are the upper flange portions of the pair of guide rails 5 constituting the guide rail G. And it guides by a pair of guide rail G, and it drive | works along the longitudinal direction. A clamping device C for releasably connecting the pulling wire rope W is disposed at the lower portion of the dolly body 8. Similarly, a hook device F for releasably connecting the front connecting wire rope Wa for connecting the test vehicle T is disposed in the upper part.
[0020]
The clamp device C will be described. As shown in FIG. 4, the clamping device C is configured to move up and down along the inclined inner wall surface 8 a of the dolly body 8 and finely adjust its mounting position by rotating the height adjusting bolt 11. The clamp member 12 includes a second clamp member 13 that is disposed opposite to the first clamp member 12 and clamps and holds the pulling wire rope W. The second clamp member 13 is supported by a fulcrum pin 14 so as to be rotatable in a vertical plane. A pulling wire release lever 15 is provided on the side of the second clamp member 13 along the height direction. The pulling wire release lever 15 is supported by a bearing 16 so as to be rotatable in a horizontal plane with respect to the dolly body 8, and a cam facing the back portion of the second clamp member 13 is provided below the pulling wire release lever 15. A trigger portion 15b that extends in the direction opposite to the cam portion 15a (that is, the inner side surface 5b of the guide rail unit 5 on one side) is extended.
[0021]
As shown in FIG. 5, in the state where the pulling wire rope W is disposed between the first and second clamp members 12, 13, the back portion of the second clamp member 13 is released from the pulling wire. By being pressed by the cam portion 15a of the lever 15, the pulling wire rope W is held in a clamped state. When the front dolly device Da travels and reaches a predetermined position of the guide rail G, the trigger portion 15b collides with the striker S attached to the inner side surface 5b of the guide rail unit 5 on one side, and the pulling wire release lever 15 is rotated. Then, as shown in FIG. 6, the pressing on the second clamp member 13 by the cam portion 15 a of the pulling wire release lever 15 is released. Thereby, the first and second clamp members 12 and 13 are opened, and the pulling wire rope W is dropped by its own weight.
[0022]
Next, the hook device F will be described. As shown in FIGS. 3 and 7, at the upper part of the dolly body 8, the substantially central portion in the width direction has a substantially “U” shape in a front view, and is a bifurcated connection bracket in a plan view. 17 is fixed. A front-side connecting wire rope Wa is accommodated in an arc-shaped opening 17 a provided at the front portion of the connecting bracket 17. A fan-shaped closing body 18 is attached to the front portion of the connecting bracket 17 to close the opening 17a and prevent the connecting wire rope Wa from coming out. The closing body 18 is supported with respect to the connecting bracket 17 so as to be rotatable around a rotation fulcrum 19 provided at a lower portion thereof. One end portion 18a of the closing body 18 closes the opening portion 17a of the connecting bracket 17, and the other end portion 18b is connected to the connecting bracket 17 in front of the connecting bracket 17 (described later). The abutting portion 21a is in contact with and latched. For this reason, the closing body 18 cannot rotate, and the connecting wire rope Wa does not come out of the opening 17 a of the connecting bracket 17.
[0023]
The connecting wire release lever 21 is substantially L-shaped in plan view, and is provided with a locking portion 21a on one side and a trigger portion 21b on the other side in a stepped state. Then, on the upper surface of the dolly body 8, the dolly body 8 can be rotated in a horizontal plane around the axis of the fulcrum shaft 22 attached to the front portion of the connecting bracket 17. With the locking portion 21a of the connecting wire release lever 21 locking the other end portion 18b of the closing body 18, the trigger portion 21b is substantially orthogonal to the longitudinal direction of the dolly body 8. And it protrudes toward the guide rail single-piece | unit 5 of the other side (side to which the striker S is attached) from the edge part of the width direction. When the front dolly device Da reaches the end portion of the guide rail G, the trigger portion 21b of the connecting wire release lever 21 collides with the striker S attached to the inner side surface 5b of the other guide rail unit 5. Then, the connecting wire release lever 21 is rotated in the direction of the arrow in the horizontal plane around the axis of the fulcrum shaft 22. This state is indicated by a two-dot chain line in FIG. Therefore, the locked state between the other end portion 18b of the closing body 18 and the locking portion 21a of the connecting wire release lever 21 is released, and the closing body 18 is directed in the direction of the arrow about the rotation fulcrum 19 by its own weight. Is rotated. As a result, the opening 17 a of the connection bracket 17 is opened, and the front connection wire rope Wa can be detached from the connection bracket 17.
[0024]
Next, the rear dolly device Db will be described. As shown in FIG. 9, a rear dolly device Db is disposed behind the test vehicle T via a rear connecting wire rope Wb. As shown in FIG. 3, the pulling wire rope W is releasably clamped to the clamping device C of the rear dolly device Db, and the rear connecting wire is attached to the hook device F. The rope Wb is hooked. In the rear dolly device Db, the pulling wire rope W and the rear connecting wire rope Wb are configured such that the trigger portion 15b of the pulling wire release lever 15 and the trigger portion 21b of the connecting wire release lever 21 collide with the striker S. The release by this is exactly the same as in the case of the front dolly device Da. As shown in FIG. 3, FIG. 4 and FIG. 9, the rear brake device B is located on the lower surface of the dolly body 8 of the rear dolly device Db on the side opposite to the trigger portion 15b. 1 A collision member 23 for stopping the rear dolly device Db in cooperation with the projection is projected.
[0025]
Next, the rear brake device B of the first embodiment 1 Will be described. This rear brake device B 1 Is the inner side surface 5b on one side (the side where the striker S is not attached) of the pair of guide rails 5 on the downstream side of the striker S in the longitudinal direction (that is, the traveling direction P of the test vehicle T). It is attached at a position slightly downstream from the striker S). This rear brake device B 1 Includes a guide body 24 provided with an entry guide portion 24a for guiding and causing the collision member 23 of the rear dolly device Db to enter, and is provided in the guide body 24 along the traveling direction P of the test vehicle T. It comprises two slide bodies 25a and 25b which can slide and a plurality of rubber buffer bodies 26 arranged between the guide body 24 and the slide bodies 25a and 25b. That is, in the thickness direction of the guide body 24, a rectangular slide body accommodating portion 24b that is lowered except for the peripheral wall portion is formed. The slide body accommodating portion 24b includes two slide bodies 25a, 25b is accommodated. Each slide body 25a, 25b is slidable along the traveling direction P of the test vehicle T. In addition, in the peripheral wall portion of the guide body 24, an entrance guide portion 24a for guiding and entering the collision member 23 of the rear dolly device Db is provided in the upstream wall portion in the traveling direction of the rear dolly device Db. It is provided along P. Further, two rubber buffer bodies 26 are provided in a plurality of stages (in this embodiment) between the slide bodies 25a and 25b and between the downstream slide body 25b and the downstream wall portion of the guide body 24. In this case, they are arranged in close contact with each other with four axes. These rubber buffer bodies 26 are configured such that a columnar rubber body 26a is integrally fixed to a head of a hexagon bolt 26c inserted into a ring plate 26b having a slightly larger diameter than the rubber body 26a. Each rubber buffer body 26 is attached by screwing a male thread portion of the hexagon bolt 26c into a female thread 25c provided on the corresponding slide body 25a, 25b. As a result, each rubber buffer body 26 is prevented from falling. In addition, as a result, an impact force for compressing and deforming the rubber buffer body 26 at each stage acts on substantially the same axis, and the impact absorption efficiency in each rubber buffer body 26 is maximized. Further, in the upstream wall portion of the guide body 24, the portion facing the upstream slide body 25a and the portion where the collision member 23 of the rear dolly device Db collides in the upstream slide body 25a, respectively, Rubber plates 27 and 28 are attached. A cap plate 30 for closing the slide body accommodating portion 24b at the front portion of the guide body 24 and preventing the slide bodies 25a and 25b and the rubber buffer bodies 26 accommodated in the portion from dropping off. Are attached by mounting bolts (not shown). An upstream portion of the cap plate 30 is provided with an escape portion 30a for entering the collision member 23 of the rear dolly device Db corresponding to the entry guide portion 24a of the guide body 24. The length L of the escape portion 30a of the cap plate 30 (the length from the upstream end of the guide body 24) is set so that the collision member 23 of the rear dolly device Db maximizes each rubber buffer body 26 in the attached state. Even when compressed, the length is such that the collision member 23 and the escape portion 30a of the cap plate 30 do not interfere with each other (see FIG. 11).
[0026]
As shown in FIG. 11, when the trigger portion 15b of the pulling wire release lever 15 and the trigger portion 21b of the connecting wire release lever 21 in the rear dolly device Db collide with the striker S, the pulling wire rope W and Immediately after the rear connecting wire rope Wb is released, the collision member 23 of the rear dolly device Db enters the slide body accommodating portion 24b from the entry guide portion 24a of the guide body 24, and the upstream slide body 25a. Press. At this time, the upstream slide body 25a is slid along the traveling direction P of the test vehicle T while compressing and deforming the respective rubber buffer bodies 26 on the upstream side. The downstream slide body 25b is also slid along the same direction P while compressing and deforming each rubber buffer body 26 on the downstream side. Accordingly, the kinetic energy of the rear dolly device Db is reduced by being used for compressing and deforming each rubber buffer body 26, and the rear dolly device Db is gradually stopped at a reduced speed. This rear brake device B 1 Is attached to the inner surface 5b of the guide rail G at a position where it does not interfere with the front dolly device Da.
[0027]
The operation of the vehicle collision test apparatus A will be described. Each dolly device Da, Db is arranged before and after the test vehicle T installed at the start end of the guide rail G (travel start position of the test vehicle T), and the test vehicle T and the hook device F of each dolly device Da, Db. Are connected by corresponding connecting wire ropes Wa and Wb. Then, the pulling wire rope W is clamped to the clamp device C of each dolly device Da, Db. When a driving force is applied to the pulling wire rope W by a winch device (not shown), the driving force is transmitted from the front dolly device Da to the test vehicle T via the front connecting wire rope Wa. For this reason, the test vehicle T is pulled by the front dolly device Da and travels along the longitudinal direction of the guide rail G. Accordingly, the traction force is transmitted to the rear dolly device Db via the rear connecting wire rope Wb, and the rear dolly device Db travels in the same direction. For this reason, the posture of the running test vehicle T is maintained, and there is no risk of sideways shaking.
[0028]
When the front dolly device Da passes through the portion of the striker S on the guide rail G, the trigger portion 15b of the front pulling wire release lever 15 and the trigger portion 21b of the front connecting wire release lever 21 become the striker S sequentially. collide. Then, the connection between the front dolly device Da and the tow wire rope W is released, and the tow wire rope W falls due to its own weight. Further, the connection between the front dolly device Da and the front connecting wire rope Wa is also released, and the front connecting wire rope Wa can be detached from the front dolly device Da. Here, as shown in FIG. 12, since the tow wire rope W is detached from the front dolly device Da, the driving force by the winch device is not exerted on the test vehicle T, and the test vehicle T is subjected to inertia traveling as it is. To do. The driving force directly acts on the rear dolly device Db. As a result, the traveling speed of the rear dolly device Db is slightly higher than the traveling speed of the test vehicle T, and the rear dolly device Db is disposed slightly forward (downstream) from the rear end portion of the test vehicle T. .
[0029]
Subsequently, when the rear dolly device Db passes through the portion of the striker S in the guide rail G, the trigger portion 15b of the rear pulling wire release lever 15 and the trigger portion 21b of the rear connecting wire release lever 21 are provided. Collides with the striker S, the connection between the rear dolly device Db, the pulling wire rope W and the rear connecting wire rope Wb is released, and the pulling wire rope W falls due to its own weight. However, since the opening 17a of the connecting bracket 17 that constitutes the hook device F of the rear dolly device Db is opened forward, the test vehicle T is not disposed in front of the rear dolly device Db. The rear connecting wire rope Wb is not detached from the rear dolly device Db. As a result, in the case of the conventional vehicle collision test apparatus A, when the traveling speed of the rear dolly device Db thereafter becomes larger than the traveling speed of the test vehicle T, the rear dolly device Db “presses the test vehicle T”. "In other words, the phenomenon that the rear end portion of the test vehicle T is pulled forward, that is, the downstream side) occurs, making the running posture of the test vehicle T unstable and reducing the collision accuracy.
[0030]
However, in the vehicle collision test apparatus A, the brake device B for the rear dolly device Db is provided immediately downstream of the striker S. 1 Is installed. For this reason, as shown in FIGS. 10 and 11, the collision member 23 of the rear dolly device Db immediately after colliding with the striker S is provided with the rear brake device B. 1 It enters into the slide body accommodating portion 24b of the guide body 24 from the entry guide portion 24a, and is stopped while compressing and deforming each rubber buffer body 26. As shown in FIG. 13, the test vehicle T that travels by inertia easily overtakes the rear dolly device Db, and at that time, the rear connecting wire rope Wb is detached from the rear dolly device Db. .
[0031]
The test vehicle T and the front dolly device Da are coasting as they are. The front dolly device Da collides with the front brake device 2 and stops, and the test vehicle T passes the front dolly device Da. At this time, the front connecting wire rope Wa is detached from the front dolly device Da. The test vehicle T travels as it is at a predetermined speed and collides with the collision wall 1.
[0032]
As described above, the brake device B of the first embodiment 1 The shock absorbers in each are the rubber buffer bodies 26. The rear dolly device Db has a collision member 23 whose first brake device B 1 Each rubber buffer body 26 is stopped by compressing and deforming. Therefore, the rear dolly device Db and the brake device B 1 There is little risk of damage. Moreover, these rubber buffer bodies 26 are inexpensive and can be used repeatedly, so that they are economical.
[0033]
Rear brake device B of the first embodiment described above 1 Is a mode in which the collision member 23 of the rear dolly device Db reduces the kinetic energy by compressing and deforming a large number of rubber buffer bodies 26. However, what absorbs the kinetic energy of the rear dolly device Db may be a compression spring 29 instead of each rubber buffer body 26. For example, the brake device B of the second embodiment shown in FIGS. 14 and 15 2 Is a combination of the rubber buffer body 26 and the compression spring 29. That is, the brake device B of the first embodiment is provided between the upstream slide body 25a and the downstream slide body 25b. 1 Similarly, the rubber buffer body 26 is attached. A plurality (three in the case of this embodiment) of compression springs 29 are mounted between the slide body 25b and the guide body 24 on the downstream side. Brake device B of this embodiment 2 In the case of the brake device B of the first embodiment 1 In addition, there is an advantage that even when the collision speed of the test vehicle T is different, it is possible to cope with the change by changing the spring constant of each compression spring 29. Further, it is easier to calculate the amount of compressive deformation than the rubber buffer body 26, and the rear dolly device Db can be stopped reliably. Brake device B of this embodiment 2 Then, although it is the form which used the rubber buffer body 26 and the compression spring 29 together, all may be the compression spring 29.
[0034]
Next, the brake device B of the third embodiment 3 Will be described. As shown in FIG. 16, the brake device B of this embodiment 3 Includes a first guide body 31 formed on the upstream side with an entrance guide portion 31a for allowing the collision member 23 of the rear dolly device Db to enter along the traveling direction P of the rear dolly device Db, and the first guide. It is comprised from the 2nd guide body 32 engage | inserted with respect to the body 31 so that vertical movement is possible, restraining the depth direction. The first guide body 31 is provided with a guide portion 33 continuous with the approach guide portion 31a along the traveling direction P of the rear dolly device Db. A large number of damper plate storage grooves 33a are provided at intervals. In addition, a damper plate storage groove 32 a having the same shape is provided in a portion corresponding to each damper plate storage groove 33 a of the guide portion 33 of the first guide body 31 on the bottom surface portion of the second guide body 32. The damper plates 34 are inserted into the upper and lower damper plate storage grooves 32a and 33a. These damper plates 34 are made of aluminum, iron, hard rubber material, or the like. The weight of the second guide body 32 acts on each damper plate 34, and the upper and lower ends of the second guide body 32 are restrained in a state where they are fitted in the corresponding damper plate housing grooves 32a and 33a.
[0035]
As shown in FIG. 16, the collision member 23 of the rear dolly device Db that has entered the entry guide portion 31 a of the first guide body 31 from the upstream side is configured to bend the damper plates 34 in order by bending each damper plate 34 sequentially. The kinetic energy of the dolly device Db is reduced. Brake device B of this embodiment 3 In this case, there is an advantage that the degree of reduction of the kinetic energy of the rear dolly device Db can be adjusted by adjusting the thickness and the number of the damper plates 34. Brake device B of the second embodiment 2 In the case of using the collision member 23 of the rear dolly device Db, it is desirable that the front end portion thereof has an acute angle so that each damper plate 34 can be bent easily.
[0036]
Next, the brake device B of the fourth embodiment 4 Will be described. As shown in FIG. 17 to FIG. 19, the brake device B of this embodiment 4 Then, the second bracket 37 is attached to the first bracket 35 having a substantially U-shaped cross section fixed to the inner side surface 5b of the guide rail single body 5 via four first compression springs 36 in the vertical direction. It is mounted in a playable state. The second bracket 37 has upper and lower end portions 37 a protruding in the vertical direction, and these portions are mounted so as to sandwich both side surfaces of the first bracket 35. Thus, the second bracket 37 is restrained by the first bracket 35 in the longitudinal direction (the direction along the traveling direction P of the rear dolly device Db), and the collision member 23 ′ of the rear dolly device Db enters. There is no risk of detachment or displacement due to impact. The second bracket 37 is provided with a guide portion 38 along the longitudinal direction (traveling direction P of the rear dolly device Db), and a lower brake pad 39 is provided on the bottom surface of the guide portion 38. Installed. In addition, a pressing block body 42 is attached to the guide portion 38 via four second compression springs 41. Similar to the second bracket 37 described above, the pressing block body 42 is mounted in such a manner that upper and lower end portions 42 a in the longitudinal direction sandwich both side surfaces of the second bracket 37. Further, entry guide portions 37b and 42b for allowing the collision member 23 'of the rear dolly device Db to enter are formed at the upstream end portions of the first bracket 35 and the pressing block body 42, respectively.
[0037]
An upper brake pad 43 opposite to the lower brake pad 39 attached to the second bracket 37 is attached to the bottom surface of the pressing block body 42. The pressing block body 42 is urged downward by the elastic restoring force of the four second compression springs 41. For this reason, the upper brake pad 43 always presses the lower brake pad 39.
[0038]
When the collision member 23 'of the rear dolly device Db enters between the second bracket 37 and the entry guide portions 37b, 42b of the pressing block body 42, the collision member 23' The pressing block body 42 is pushed up against the elastic restoring force of the spring 41. The upper and lower brake pads 39 and 43 are pressed against each other. Thereby, the kinetic energy of the rear dolly device Db is reduced. Even if the height of the collision member 23 ′ is shifted due to the vibration of the rear dolly device Db or the thickness of the collision member 23 ′ is different, the second bracket 37 is not moved relative to the first bracket 35. Thus, the entire second bracket 37 moves up and down against the elastic restoring force of each first compression spring 36. Thereby, the collision member 23 ′ of the rear dolly device Db is reliably brought into pressure contact with the upper and lower brake pads 39 and 43. The degree of decrease in the kinetic energy of the rear dolly device Db can be adjusted by changing the spring force (elastic restoring force) of the first and second compression springs 36 and 41. Rear brake device B of this embodiment 4 Is used, it is desirable that the pressure contact force of the upper and lower brake pads 39 and 43 is sufficiently applied by increasing the length of the collision member 23 '.
[0039]
Next, the brake device B of the fifth embodiment 5 Will be described. As shown in FIG. 20, the brake device B of this embodiment 5 Consists of a hydraulic damper unit 44. The collision member 23 ″ of the rear dolly device Db reduces its kinetic energy by pressing the piston rod 44a against the hydraulic pressure of the hydraulic damper unit 44. This brake device B 5 In this case, since it is only necessary to attach the hydraulic damper unit 44 to the bracket 45 fixed to the guide rail G, the configuration is very simple.
[0040]
Next, the brake device B of the sixth embodiment 6 Will be described. As shown in FIGS. 21 and 22, the brake device B of this embodiment 6 Is provided with a rubber block body accommodating portion 46a along the traveling direction P of the rear dolly device Db. The upstream side of the rubber block body accommodating portion 46a is opened, but the downstream side is closed. Then, five rubber block bodies 47 are formed in the rubber block body housing portion 46a, and the upper and lower end surfaces of the rubber block body housing portion 46a are in elastic contact with the rubber block body housing portion 46a. It is inserted at intervals. In addition, a cap plate 48 is attached to the front portion of the guide body 46 to prevent the rubber block bodies 47 fitted in the rubber block body housing portions 46a from falling. The cap plate 48 includes the brake device B according to the first embodiment. 1 Similarly, the escape portion 48a for allowing the collision member 23 of the rear dolly device Db to enter is provided along the traveling direction P of the test vehicle T over almost the entire length.
[0041]
The collision member 23 of the rear dolly device Db that has entered the rubber block body housing portion 46a of the guide body 46 has a frictional force acting between the rubber block body housing portion 46a and each block body (rubber block body 47). Accordingly, each rubber block body 47 is slid downstream. The kinetic energy of the rear dolly device Db is gradually reduced by sliding each rubber block body 47 against the frictional force. In addition, each rubber block body 47 sequentially collides with the adjacent rubber block body 47, is slid together, and is brought into contact with the downstream wall portion of the guide body 46 and stopped. Thereby, the rear dolly device Db is also stopped. Brake device B of this embodiment 6 In this case, since the collision member 23 of the rear dolly device Db collides with the rubber block body 47 and the rubber block bodies 47 collide with each other, there is an advantage that the collision sound can be reduced. The material of the block body is not limited to rubber and may be metal or the like. Furthermore, rubber and metal may be used in combination.
[0042]
Next, the brake device B of the seventh embodiment 7 Will be described. As shown in FIG. 23, the brake device B of this embodiment 7 The brake device B of the first embodiment 1 A honeycomb body 51 made of an aluminum material is fitted into a guide body 49 having a shape similar to that of the guide body 24 constituting the structure. The honeycomb body 51 is prevented from falling by a cap plate 52 attached to the front portion of the guide body 49. On the upstream side of the honeycomb body 51, a rubber plate 54 for absorbing an impact at the time of collision between the abutting plate 53 hitting the entire side surface portion of the honeycomb body 51 and the collision member 23 of the rear dolly device Db is attached. It has been. The cap plate 52 is provided with an escape portion 52a for allowing the collision member 23 of the rear dolly device Db to enter along the traveling direction P of the test vehicle T.
[0043]
As shown in FIG. 24, the collision member 23 of the rear dolly device Db that has entered the guide portion 49 a of the guide body 49 collides with the rubber plate 54 and compresses and deforms the honeycomb body 51 via the contact plate 53. Let Thereby, the kinetic energy of the rear dolly device Db gradually decreases. Brake device B of this embodiment 7 In this case, there is an advantage that the degree of reduction of the kinetic energy of the rear dolly device Db can be adjusted by adjusting the length and strength of the honeycomb body 51.
[0044]
Brake device B of each embodiment described above 1 ~ B 7 Are attached to the inner surface 5b of the single guide rail 5 opposite to the side on which the striker S is attached. For this reason, there is no possibility of interfering with the tire of the test vehicle T, and the running of the front dolly device Da and the release of the pulling wire rope W or the front connecting wire rope Wa in the front dolly device Da are hindered. There is no. However, it may be installed on the upper surface of any one guide rail 5 or on the guide rail installation groove 4. Then, the collision member 23 of the rear dolly device Db may protrude from the dolly body 8 in any direction.
[0045]
In the vehicle collision test apparatus A of the present embodiment, the rear brake apparatus B 1 Is attached immediately after the striker S in the longitudinal direction of the guide rail G. For this reason, immediately after the connection between the traction wire rope W and the rear connection wire rope Wb in the rear dolly device Db is released, the rear dolly device Db is stopped and the front and rear rear connection devices are connected. The wire rope Wb can be detached. As a result, the rear dolly device Db can be stopped at a location away from the collision position of the test vehicle T, and even in the case of the offset collision test, the tire and the rear dolly of the test vehicle T after the offset collision. There is no possibility of interference with the device Db. However, the rear brake device B 1 The mounting position of the guide rail G may be any position as long as it is downstream of the striker S and upstream of the front brake device 2. In other words, the rear brake device B 1 By changing the mounting position, the rear dolly device Db can be stopped at an arbitrary position. For example, the stop position of the rear dolly device Db can be set at a location away from the collision position of the test vehicle T. Thereby, the possibility that the rear dolly device Db and the tire of the test vehicle T interfere with each other can be eliminated.
[0046]
Rear brake device B of each embodiment described above 1 ~ B 7 The traction means is a traction wire rope W, and the connection means with the test vehicle T is a rear connection wire rope Wb. However, other traction means (for example, a string) or connection means (for example, the test vehicle T and the rear dolly device Db are connected by a key member) may be used.
[0047]
【The invention's effect】
A brake device for a rear dolly device according to the present invention is pulled by a pulling means connected releasably while being guided by a guide means, and pulls a test vehicle connected via the front connection means. And arranged behind the test vehicle, connected to the rear portion of the test vehicle via the rear connection means, and pulled by the traction means while being guided by the guide means, thereby preventing the test vehicle from sideways. In a vehicle collision test apparatus equipped with a rear dolly device, it is connected to either the traction means or the rear connection means immediately before the collision of the test vehicle in which the connection between the front and rear dolly devices and the traction means is released. Brake device that applies a braking force to the rear dolly device after the release of the front dolly device so that the front dolly device can pass without interference And shock absorber disposed on the upstream side of the brake device is characterized by comprising a collision member extending integrally to the collision can manner, rear dolly device with respect to the shock absorber. For this reason, since the rear dolly device can be stopped at a predetermined position after the rear connecting means of the rear dolly device and the test vehicle is released, the rear connecting means can be reliably detached. . As a result, the possibility that the rear dolly device after releasing the traction means pushes the test vehicle is reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall view of a vehicle collision test apparatus A. FIG.
FIG. 2 is a plan view of a front dolly device Da.
FIG. 3 is a front view of the same.
FIG. 4 is a side sectional view of the same.
FIG. 5 is a plan view showing a clamped state of the pulling wire rope W. FIG.
6 is a view showing a state in which the clamp of the pulling wire rope W is released. FIG.
7 is a front view of the hook device F. FIG.
FIG. 8 is a plan view of the same.
FIG. 9 is a plan view of a rear dolly device Db.
FIG. 10 is a rear brake device B of the first embodiment. 1 FIG.
FIG. 11 is an explanatory view of the same operation.
FIG. 12 is an operation explanatory diagram in a state in which the front dolly device Da, the pulling wire rope W, and the front connecting wire rope Wa are released.
FIG. 13 shows that the rear dolly device Db is the rear brake device B. 1 It is action explanatory drawing of the state stopped by.
FIG. 14 is a rear brake device B of the second embodiment. 2 FIG.
FIG. 15 is a side view of the same.
FIG. 16 is a rear brake device B of the third embodiment. 3 FIG.
FIG. 17 is a rear brake device B of the fourth embodiment. 4 FIG.
FIG. 18 is a front view of the same.
19A is a side view of the same, and FIG. 19B is a sectional view taken along line XX of FIG.
FIG. 20 is a rear brake device B of the fifth embodiment. 5 FIG.
FIG. 21 shows a rear brake device B of the sixth embodiment. 6 FIG.
FIG. 22 is a side view of the same.
FIG. 23 is a rear brake device B of the seventh embodiment. 7 FIG.
24 (a) and (b) are rear brake devices B 7 It is side surface sectional drawing which shows this effect | action.
[Explanation of symbols]
A: Vehicle collision test equipment
B 1 ~ B 7 : Rear brake device
Da: Front dolly device
Db: Rear dolly device
G: Guide rail (guide means)
P: Travel direction
S: striker
T: Test vehicle
W: Tow wire rope (traction means)
Wa: Wire rope for front connection (front connection means)
Wb: Rear connecting wire rope (rear connecting means)
5: Guide rail alone
5b: Inner side surface (inner side)
15b, 21b: Trigger part (trigger lever)
23, 23 ', 23 ": collision member
24, 31, 32, 46, 49: guide body
24a, 31a, 37b, 42b, 49a: approach guide part
25a, 25b: Slide body
26: Rubber buffer body
29: Compression spring (impact absorber)
32a, 33a: damper plate storage groove
34: Damper plate (shock absorber)
39, 43: Brake pads (impact absorber)
44: Hydraulic damper unit (shock absorber)
47: Rubber block (shock absorber)
51: Honeycomb body (shock absorber)

Claims (9)

ガイド手段にガイドされながら、解除可能に連結された牽引手段に牽引されて、前側連結手段を介して連結されたテスト車両を牽引する前側ドーリー装置と、前記テスト車両の後方に配置されて、後側連結手段を介してテスト車両の後部に連結され、前記ガイド手段にガイドされながら前記牽引手段により牽引されて、テスト車両の横振れ防止を行う後側ドーリー装置とを備えた車両衝突試験装置において、前後の各ドーリー装置と牽引手段との連結が解除されたテスト車両の衝突直前に、牽引手段及び後側連結手段のいずれに対しても連結が解除された後側ドーリー装置に制動力を加えるブレーキ装置であって、
前側ドーリー装置が干渉することなく通過可能なように、前側ドーリー装置のブレーキ装置よりも上流側に配置された衝撃吸収体と、前記衝撃吸収体に対して衝突可能なように、後側ドーリー装置に一体に突設された衝突部材とから成ることを特徴とする後側ドーリー装置のブレーキ装置。
While being guided by the guide means, the front dolly device that is pulled by the pulling means connected releasably and pulls the test vehicle connected via the front connection means, and the rear dolly device disposed behind the test vehicle, In a vehicle collision test apparatus comprising a rear dolly device connected to a rear portion of a test vehicle via a side connection means, pulled by the traction means while being guided by the guide means, and preventing the test vehicle from sideways. Immediately before the collision of the test vehicle in which the connection between the front and rear dolly devices and the traction means is released, a braking force is applied to the rear dolly device in which the connection is released to both the traction means and the rear connection means. Brake device,
An impact absorber disposed upstream of the brake device of the front dolly device so that the front dolly device can pass without interference, and a rear dolly device so that it can collide with the impact absorber. A brake device for a rear dolly device, characterized by comprising a collision member that projects integrally with the rear dolly device.
前記ガイド手段は、前後の各ドーリー装置の走行案内溝が形成されるように所定間隔をおいて配置された一対のガイドレール単体から成り、前記衝撃吸収体は、通過する前側ドーリー装置の側方となる一方のガイドレール単体の内側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の後側ドーリー装置のブレーキ装置。The guide means is composed of a pair of guide rails arranged at a predetermined interval so as to form a travel guide groove for each of the front and rear dolly devices, and the shock absorber is located on the side of the front dolly device that passes through. The brake device for a rear dolly device according to claim 1, wherein the brake device is disposed inside one guide rail unit. 前後の各ドーリー装置と第1及び第2の各連結手段との連結は、前記各ドーリー装置に設けられたトリガレバーがストライカに衝突することによって解除される構成であり、後側ブレーキ装置の取付位置は、ガイドレールにおけるストライカの直下流側であることを特徴とする請求項1又は2に記載の後側ドーリー装置のブレーキ装置。The connection between the front and rear dolly devices and the first and second connecting means is configured to be released when a trigger lever provided in each dolly device collides with the striker, and the rear brake device is attached. The brake device of the rear dolly device according to claim 1 or 2, wherein the position is on the downstream side of the striker in the guide rail. 前記衝撃吸収体は、後側ドーリー装置の衝突部材を進入させるための進入案内部が、前記後側ドーリー装置の走行方向に沿って設けられたガイド体と、前記ガイド体と該ガイド体にスライド可能に嵌め込まれたスライド体との間に配置されたゴムバッファ体とから成ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の後側ドーリー装置のブレーキ装置。The shock absorber includes a guide body in which an entrance guide for allowing a collision member of the rear dolly device to enter is provided along a traveling direction of the rear dolly device, the guide body, and a slide on the guide body The brake device for a rear dolly device according to any one of claims 1 to 3, further comprising a rubber buffer body disposed between the slide body and the slide body fitted into the slide body. 前記進入案内部の下流側には、圧縮ばねが配置されていることを特徴とする請求項4に記載の後側ドーリー装置のブレーキ装置。The brake device for a rear dolly device according to claim 4, wherein a compression spring is disposed downstream of the approach guide portion. 前記衝撃吸収体は、後側ドーリー装置の衝突部材を進入させるための進入案内部が、前記後側ドーリー装置の走行方向に沿って設けられたガイド体と、前記ガイド体における前記走行方向に所定間隔をおいて取付けられた多数枚のダンパプレートとから成ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の後側ドーリー装置のブレーキ装置。The shock absorber includes a guide body provided with an entrance guide for entering a collision member of the rear dolly device along the travel direction of the rear dolly device, and a predetermined length in the travel direction of the guide body. The brake device for a rear dolly device according to any one of claims 1 to 3, comprising a plurality of damper plates attached at intervals. 前記衝撃吸収体は、パッド面が水平面となった上下一対のブレーキパッドから成ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の後側ドーリー装置のブレーキ装置。The brake device for a rear dolly device according to any one of claims 1 to 3, wherein the shock absorber comprises a pair of upper and lower brake pads whose pad surfaces are horizontal surfaces. 前記衝撃吸収体は、後側ドーリー装置の衝突部材を進入させるための進入案内部が、前記後側ドーリー装置の走行方向に沿って設けられたガイド体と、前記ガイド体にスライド可能に嵌め込まれた複数個のブロック体とから成ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の後側ドーリー装置のブレーキ装置。The impact absorbing body is fitted with a guide body provided along a traveling direction of the rear dolly device, and a guide body for allowing a collision member of the rear dolly device to enter, and is slidably fitted into the guide body. 4. The brake device for a rear dolly device according to any one of claims 1 to 3, further comprising a plurality of block bodies. 前記衝撃吸収体は、後側ドーリー装置の衝突部材を進入させるための進入案内部が、前記後側ドーリー装置の走行方向に沿って設けられたガイド体と、前記ガイド体に嵌め込まれたハニカム体とから成ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の後側ドーリー装置のブレーキ装置。The shock absorber includes a guide body in which an approach guide portion for allowing a collision member of the rear dolly device to enter is provided along a traveling direction of the rear dolly device, and a honeycomb body fitted in the guide body The brake device for a rear dolly device according to any one of claims 1 to 3, characterized by comprising:
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