JP2005054600A - 内燃機関の始動制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】機関始動を確実に完了させる。
【解決手段】スロットル弁下流の吸気通路内に吸気制御弁を配置する。機関始動時における吸気制御弁18の開度を、吸気制御弁を介し流通する空気量がわずかばかりの量になる始動時開度θSに制御する。機関始動時における吸気制御弁下流の吸気通路内の圧力である吸気圧ピーク値PMSを検出する(ステップ102)。吸気制御弁18における流路面積が正規の値から減少していないときの圧力である初期吸気圧ピーク値PMSTに対する、検出された吸気圧ピーク値PMSの偏差PMS/PMSTに基づいて開度補正係数kθを算出し(ステップ106)、開度補正係数kθにより始動時開度θSを補正する(ステップ107)。次の機関始動時における吸気制御弁の開度を、この補正された始動時開度θSに制御する。
【選択図】 図6
【解決手段】スロットル弁下流の吸気通路内に吸気制御弁を配置する。機関始動時における吸気制御弁18の開度を、吸気制御弁を介し流通する空気量がわずかばかりの量になる始動時開度θSに制御する。機関始動時における吸気制御弁下流の吸気通路内の圧力である吸気圧ピーク値PMSを検出する(ステップ102)。吸気制御弁18における流路面積が正規の値から減少していないときの圧力である初期吸気圧ピーク値PMSTに対する、検出された吸気圧ピーク値PMSの偏差PMS/PMSTに基づいて開度補正係数kθを算出し(ステップ106)、開度補正係数kθにより始動時開度θSを補正する(ステップ107)。次の機関始動時における吸気制御弁の開度を、この補正された始動時開度θSに制御する。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の始動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スロットル弁下流の吸気通路内に吸気制御弁を配置し、機関始動時に吸気制御弁を介し流通する空気量がわずかばかりの量になるように機関始動時における吸気制御弁の開度を制御する内燃機関が公知である(特許文献1参照)。スロットル弁下流の吸気通路内にサージタンクが設けられている場合には、機関始動時にスロットル弁を閉弁したとしても燃焼室内に多量の空気が流入しうるので、この多量の空気に見合う量の燃料を供給すると、ノッキングが生じ又は多量の未燃HCが排出されるおそれがある。そこでこの内燃機関では、機関始動時に吸気制御弁を介しわずかばかりの量の空気が流通するようにしている。
【0003】
一方、スロットル弁下流の吸気通路内に吸気スワール制御用の絞り弁を配置し、スロットル弁上流の吸気通路内にエアフロメータを配置して実際の吸入空気量を検出し、絞り弁の開度が正規の開度であると仮定したときの吸入空気量である基本吸入空気量を算出し、実際の吸入空気量と基本吸入空気量とから絞り弁の実際の開度の正規の開度に対する偏差を推定し、この偏差に基づいて排気再循環(EGR)ガス量及び燃料噴射時期を補正するようにした内燃機関が公知である(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭63−143349号公報
【特許文献2】
特開平9−88705号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の特許文献1に記載の内燃機関において、吸気制御弁に主に固体炭素からなるいわゆるデポジットが堆積すると、吸気制御弁の開度が正規の開度であるとしても、吸気制御弁における流路面積が正規の流路面積よりも小さくなり、燃焼室内に実際に供給される空気量が正規の量よりも少なくなる。その結果、機関始動時に燃焼室内に過濃な混合気が形成されることになり、機関始動を良好に完了することができないおそれがある。具体的には、失火したり、多量の未燃HCが排出されたり、排気温度の上昇が抑制されたりするおそれがある。
【0006】
この問題点を解決するために、上述の特許文献2を参酌すると、機関始動時の実際の吸入空気量と、吸気制御弁における流路面積が正規の流路面積であると仮定したときの吸入空気量とに基づき、例えば吸気制御弁における実際の流路面積が正規の流路面積に一致するように吸気制御弁の開度を補正するようにすることが可能であるかに見える。
【0007】
しかしながら、機関始動時のように吸入空気量がかなり少なくなっており、特にエアフローメータがスロットル弁上流に配置され機関始動時にこのスロットル弁が閉弁されるようになっている場合には、吸気制御弁における流路面積がいくらか変動したとしても、エアフローメータで検出される吸入空気量にほとんど変化は生じない。従って、特許文献1に特許文献2を組み合わせたとしても、機関始動を確実に完了させることは必ずしもできないということになる。
【0008】
そこで本発明の目的は、機関始動を確実に完了させることができる内燃機関の始動制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために1番目の発明によれば、スロットル弁下流の吸気通路内に吸気制御弁を配置し、機関始動時に吸気制御弁を介し流通する空気量がわずかばかりの量になるように機関始動時における吸気制御弁の開度を制御する内燃機関の始動制御装置において、機関始動時における吸気制御弁下流の吸気通路内の圧力を検出し、該検出される圧力が目標圧力に一致するように次の機関始動時における吸気制御弁の開度を制御している。
【0010】
また、前記課題を解決するために2番目の発明によれば、スロットル弁下流の吸気通路内に吸気制御弁を配置し、機関始動時に吸気制御弁を介し流通する空気量がわずかばかりの量になるように機関始動時における吸気制御弁の開度を制御する内燃機関の始動制御装置において、機関始動時における吸気制御弁下流の吸気通路内の圧力を検出し、該検出された圧力に基づいて次の機関始動時における燃料噴射量を制御している。
【0011】
また、前記課題を解決するために3番目の発明によれば、複数の気筒を備え、スロットル弁下流の吸気通路を分岐して形成される複数の吸気枝管をそれぞれ対応する気筒に接続し、各吸気枝管内に吸気制御弁を配置し、機関始動時に吸気制御弁を介し流通する空気量がわずかばかりの量になるように各吸気制御弁の開度を制御する内燃機関の始動制御装置において、機関始動時における各吸気制御弁下流の吸気枝管内の圧力を検出し、これら検出される圧力が互いにほぼ等しくなるように次の機関始動時における各吸気制御弁の開度を制御している。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1及び図2を参照すると、1は例えば四つの気筒1aを備えた機関本体、2はシリンダブロック、3はシリンダヘッド、4はピストン、5は燃焼室、6は吸気弁、7は吸気ポート、8は排気弁、9は排気ポート、10は点火栓をそれぞれ示す。吸気ポート7はそれぞれ対応する吸気枝管11を介してサージタンク12に連結され、サージタンク12は吸気ダクト13を介してエアクリーナ14に連結される。吸気ダクト13内にはステップモータ15により駆動される電子制御式スロットル弁16が配置される。
【0013】
各吸気枝管11内には共通のステップモータ17により駆動される電子制御式吸気制御弁18が配置される。図2に示されるように、バタフライ弁から構成されるこれら吸気制御弁18は共通の駆動軸18a上に取り付けられ、この駆動軸18aがステップモータ17により回転駆動される。更に、吸気制御弁18上流の各吸気枝管11内には燃料噴射弁19が配置される。一方、排気ポート9は排気マニホルド20及び排気管21を介して触媒コンバータ(図示しない)に連結される。
【0014】
電子制御ユニット40はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス41によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)42、RAM(ランダムアクセスメモリ)43、CPU(マイクロプロセッサ)44、B−RAM(バックアップRAM)45、入力ポート46及び出力ポート47を具備する。スロットル弁16上流の吸気ダクト13内には吸気ダクト13内を流通する空気の量を検出するためのエアフローメータ50が取り付けられ、例えば1番気筒の吸気制御弁18下流の吸気枝管11内には吸気制御弁18下流の吸気枝管11内の圧力である吸気圧PMを検出するための圧力センサ51が取り付けられる。また、機関本体1には機関冷却水温を検出するための水温センサ52が取り付けられ、アクセルペダル(図示しない)にはアクセルペダルの踏み込み量を検出するための踏み込み量センサ53が接続される。これらセンサ50,51,52,53の出力信号はそれぞれ対応するAD変換器48を介して入力ポート46に入力される。更に入力ポート46には、クランクシャフトが例えば30°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ54と、オン又はオフにされたことを表す出力パルスを発生するイグニッション(IG)スイッチ55とが接続される。CPU44ではクランク角センサ54の出力パルスに基づいて機関回転数Nが算出される。
【0015】
一方、出力ポート47は対応する駆動回路49を介して点火栓10、燃料噴射弁15、及びステップモータ15,17にそれぞれ接続され、これらは電子制御ユニット40からの出力信号に基づいて制御される。なお、図1に示される内燃機関では、#1−#3−#4−#2の順に燃焼が行われる。
【0016】
イグニッションスイッチ55がオンにされると図示しないスタータモータの駆動が開始され、クランキングが開始される。その結果、機関回転数Nが次第に上昇する。本発明による実施例では、イグニッションスイッチ55がオンにされてから機関回転数Nが設定回転数NS例えば400rpmを越えるまでの間を機関始動時と称している。
【0017】
図3(A)は吸気制御弁18の拡大図を、図3(B)は正面図をそれぞれ示している。図3(A)及び(B)に示されるように、駆動軸18aに対し燃料噴射弁19側に位置する弁体18bには小さな流通孔18cが形成されている。
【0018】
本発明による実施例では、機関始動時に吸気制御弁18が図3(A)にSで示される閉弁位置に保持される。この閉弁位置Sでは、図3(B)にも示されるように、吸気制御弁18の弁体18bの周縁部がそのほぼ全周にわたって吸気枝管11の内壁面に当接しており、このため吸気制御弁18の上流側と下流側とは流通孔20のみを介して連通されている。その結果、吸気制御弁18を介し流通する空気量がわずかばかりの量になる。このようにすると、機関始動に必要な燃料量を低減することができ、燃焼室5から排出される未燃HCの量を低減することができる。
【0019】
また、このようにすると、吸気制御弁18下流の吸気枝管11内及び吸気ポート7内に形成される負圧を大きくすることができる。更に、流通孔18cが燃料噴射弁19側の弁体18bに形成されているので、流通孔18cを通過した空気が燃料噴射弁19から噴射された燃料に衝突可能になる。いずれも、燃料の微粒化を促進し又は吸気枝管11の内壁面上の付着燃料の離脱を促進し、従って機関始動時における良好な燃焼作用を確保することができる。
【0020】
次いで、機関始動が完了すると、吸気制御弁18の位置は機関運転状態に応じて制御される。即ち、例えば機関負荷L(=吸入空気量Q/機関回転数N)が予め定められた設定負荷よりも高い高負荷運転時には、吸気制御弁18は図3にFで示される全開位置に保持され、機関負荷Lが設定負荷よりも低い低負荷運転時には吸気制御弁18は図3にINTで示される、閉弁位置Sと全開位置F間の中間位置に保持される。吸気制御弁18が中間位置INTにされると、閉弁位置におけるよりも吸気制御弁18における流路面積が増大され、全開位置Fにされると更に増大されるので、機関始動完了後に吸入空気量が不足するのが阻止される。
【0021】
また、吸気制御弁18が中間位置INTに保持されたときに、空気が吸気制御弁18により案内されて燃料噴射弁19に向け進行するように、吸気制御弁18の回動方向が設定されている。その結果、吸気制御弁18を通過した空気が燃料噴射弁19から噴射された燃料に衝突可能になる。
【0022】
ところで、上述したように機関始動時には吸気制御弁18が閉弁位置Sに保持され、このとき燃焼室5内に実際に吸入される空気の量は流通孔18c内を通過する空気の量に依存する。
【0023】
ところが、主に固体炭素からなるいわゆるデポジットが流通孔18cに付着、堆積すると、吸気制御弁18における流路面積が減少するので、燃焼室内に実際に吸入される空気の量が正規の量よりも少なくなる。一方、このように吸気制御弁18における流路面積が減少すると、吸気制御弁18下流の吸気枝管11内の圧力即ち吸気圧PMが低下する又は負圧が増大する。
【0024】
即ち、図4に破線で示されるように吸気制御弁18における流路面積が減少した場合には、図4に実線で示されるように吸気制御弁18における流路面積が減少していない場合よりも圧力PMが低くなる。なお、図4において矢印Xは機関始動が開始された時点を表している。
【0025】
吸気行程が行われると、図4に示されるように吸気圧PMが急激に低下して吸気圧PMに下向きのピークが発生する。機関始動が開始されてから初めての吸気行程により生じた吸気圧PMのピーク値をPMSで表すものとすると、吸気制御弁18における流路面積が減少するにつれて、吸気圧ピーク値PMSが小さくなる。また、吸気制御弁18における流路面積が減少していない場合の吸気圧ピーク値PMSを初期吸気圧ピーク値PMSTと称すると、初期吸気圧ピーク値PMSTに対する実際の吸気圧ピーク値PMSの偏差は吸気制御弁18における流路面積がどれだけ減少しているかを表している。
【0026】
そこで本発明による第1実施例では、吸気圧ピーク値PMSを検出し、初期吸気圧ピーク値PMSTに対するPMSの偏差に基づいて機関始動時における吸気制御弁18の開度を補正するようにしている。
【0027】
具体的に説明すると、本発明による第1実施例では、機関始動時における吸気制御弁18の開度ICが、機関始動時に吸気制御弁18を介し流通する空気の量がわずかばかりの量になる始動時開度θSとされる。この始動時開度θSの初期値は図3(A)を参照して上述した閉弁位置に相当する開度に設定されている。その上で、始動時開度θSが開度補正係数kθにより補正される(θS=θS・kθ)。
【0028】
この開度補正係数kθは吸気圧ピーク値PMSを初期吸気圧ピーク値PMSTにほぼ一致させるためのものであり、図5に示されるように、偏差PMS/PMSTが1.0のときに1.0となり、PMS/PMSTが1.0から小さくなると1.0から大きくなり、PMS/PMSTが1.0から大きくなると1.0から小さくなる。例えば、吸気圧ピーク値PMSが小さくなって偏差PMS/PMSTが小さくなると、開度補正係数kθが大きくなり、始動時開度θSが増大される。その結果、吸気制御弁18における流路面積が増大するので、吸気圧ピーク値PMSが上昇する。なお、開度補正係数kθは図5に示されるマップの形で予めROM42内に記憶されている。
【0029】
本発明による第1実施例では、機関始動が行われる毎に、吸気圧ピーク値PMSの検出、開度補正係数kθの算出、及び始動時開度θSの補正が行われ、次の機関始動時における吸気制御弁18の開度θICがこの新たな始動時開度θSとされる。
【0030】
従って、一般的に言うと、機関始動時における吸気制御弁下流の吸気通路内の圧力を検出し、検出される圧力が目標圧力に一致するように次の機関始動時における吸気制御弁の開度を制御しているということになる。この場合、本発明による第1実施例では、目標圧力が、吸気制御弁18における流路面積が正規の値から減少していないときの圧力、即ち初期吸気圧ピーク値PMSTに設定されている。
【0031】
図6は本発明による第1実施例の始動時開度θSの補正ルーチンを示している。このルーチンは予め定められた設定時間毎の割り込みによって実行される。
【0032】
図6を参照すると、まずステップ100では、機関回転数Nが設定回転数NSよりも高いか否かが判別される。N≦NSのとき、即ち機関始動時のときには次いでステップ101に進み、検出フラグXDがセットされているか否かが判別される。この検出フラグXDは吸気圧ピーク値PMSの検出が完了したときにセットされ(XD=1)、それ以外はリセットされる(XD=0)ものである。検出フラグXDがリセットされている(XD=0)ときには次いでステップ102に進み、吸気圧ピーク値PMSが圧力センサ51により検出される。続くステップ103では、検出フラグXDがセットされる(XD=1)。続くステップ104では、補正フラグXCがリセットされる(XC=0)。この補正フラグXCは始動時開度θSの補正が完了するとセットされ(XC=1)、それ以外はリセットされる(XC=0)ものである。
【0033】
検出フラグXDがセットされた(XD=1)ときには、ステップ101から処理サイクルを終了する。
【0034】
次いで、N>NSになると、即ち機関始動が完了すると、ステップ100からステップ105に進み、補正フラグXCがセットされているか否かが判別される。機関始動が開始された後初めてステップ105に進んだときには、補正フラグXCはリセットされている(XC=0)ので、次いでステップ106に進み、偏差PMS/PMSTと図5のマップとから開度補正係数kθが算出される。続くステップ107では、始動時開度θSが開度補正係数kθにより補正される(θS=θS・kθ)。この補正された始動時開度θSはB−RAM45に記憶される。続くステップ108では検出フラグXDがリセットされ(XD=0)、続くステップ109では補正フラグXCがセットされる(XC=1)。
【0035】
補正フラグXCがセットされた(XC=1)ときには、ステップ105から処理サイクルを終了する。
【0036】
図7は本発明による第1実施例の吸気制御弁制御ルーチンを示している。このルーチンは予め定められた設定時間毎の割り込みによって実行される。
【0037】
図7を参照すると、まずステップ120では機関回転数Nが設定回転数NSよりも高いか否かが判別される。N≦NSのとき、即ち機関始動時には次いでステップ121に進み、イグニッション(IG)スイッチ55がオフからオンに切り替えられたか否かが判別される。イグニッションスイッチ55がオフからオンに切り替えられたときには次いでステップ122に進み、吸気制御弁18の開度θICが始動時開度θSに設定される。この場合の始動時開度θSは先の機関始動時に補正されたものである。これに対し、イグニッションスイッチ55がオン又はオフに保持されているときには処理サイクルを終了する。
【0038】
次いで、N>NSになると、即ち機関始動が完了すると、ステップ120からステップ123に進み、通常制御が行われる。即ち、例えば機関低負荷運転時には吸気制御弁18の開度θICが中間位置INTに相当する開度に保持され、機関高負荷運転時には吸気制御弁18の開度θICが全開位置Fに相当する開度に保持される。
【0039】
次に、図8に示される燃料噴射時間制御ルーチンを参照して本発明による第1実施例における燃料噴射量制御を簡単に説明しておく。図8の燃料噴射時間制御ルーチンは予め定められた設定クランク角毎の割り込みによって実行される。
【0040】
図8を参照すると、まずステップ140では機関回転数Nが設定回転数NSよりも高いか否かが判別される。N≦NSのとき、即ち機関始動時には次いでステップ141に進み、始動時基本噴射時間TBSが図9のマップから算出される。
この始動時基本噴射時間TBSは燃焼室5内に吸入される空気量が正規の量であるとき、即ち吸気圧ピーク値PMSが初期吸気圧ピーク値PMSTであるときに、機関始動するのに必要な燃料噴射時間である。始動時基本噴射時間TBSは例えば機関回転数N及び機関冷却水温THWの関数として図9に示されるマップの形で予めROM42内に記憶されている。続くステップ142ではこの始動時基本噴射時間TBSが燃料噴射時間TAUとされる。
【0041】
上述したように本発明による第1実施例では、吸気制御弁18にデポジットが堆積して吸気制御弁18における流路面積が減少すると吸気制御弁18の開度が増大され、従って燃焼室5内に吸入される空気量が減少するのが阻止されている。従って、吸気制御弁18にデポジットが堆積した場合であっても、始動時基本噴射時間TBSだけ燃料噴射を行えば、機関始動時に最適な燃焼が得られることになる。このように本発明による第1実施例では、燃料噴射量を補正する必要がない。
【0042】
次いで、N>NSになると、即ち機関始動が完了すると、ステップ140からステップ143に進み、通常制御が行われる。即ち、例えば機関負荷L及び機関回転数Nに基づいて燃料噴射時間TAUが算出される。
【0043】
次に、本発明による第2実施例を説明する。
【0044】
上述したように、吸気制御弁18における流路面積が減少すると、燃焼室5内に吸入される空気量が減少する。本発明による第2実施例では、この減少した空気量に対し最適な燃料噴射量を算出するようにしている。このようにすると、吸気制御弁18の開度θIC又は始動時開度θSを補正する必要がなくなる。
【0045】
具体的に説明すると、燃焼室5内に吸入される空気量が正規の量からどれだけ減少したかは上述の偏差PMS/PMSTにより表される。そこで本発明による第2実施例では、この偏差PMS/PMSTに応じて定まる噴射時間補正係数kTAUを算出し、始動時基本噴射時間TBSを噴射時間補正係数kTAUにより補正したものを燃料噴射時間TAUとしている(TAU=TBS・kTAU)。
【0046】
噴射時間補正係数kTAUは機関始動時における燃料噴射量を、燃焼室5内に実際に吸入される空気量のもとで機関始動するのに必要な燃料量に一致させるためのものであり、図10に示されるように、偏差PMS/PMSTが1.0のときに1.0となり、PMS/PMSTが1.0から小さくなると1.0から小さくなり、PMS/PMSTが1.0から大きくなると1.0から大きくなる。例えば、吸気圧ピーク値PMSが小さくなって偏差PMS/PMSTが小さくなると、噴射時間補正係数kTAUが小さくなるので、燃料噴射時間TAUが減量される。なお、噴射時間補正係数kTAUは図10に示されるマップの形で予めROM42内に記憶されている。
【0047】
本発明による第2実施例では、機関始動が行われる毎に、吸気圧ピーク値PMSの検出及び噴射時間補正係数kTAUの算出が行われ、次の機関始動時にこの噴射時間補正係数kTAUを用いて燃料噴射時間TAUが算出される。
【0048】
従って、一般的に言うと、機関始動時における吸気制御弁下流の吸気通路内の圧力を検出し、検出された圧力に基づいて次の機関始動時における燃料噴射量を制御しているということになる。
【0049】
図11は本発明による第2実施例の噴射時間補正係数kTAUの算出ルーチンを示している。このルーチンは予め定められた設定時間毎の割り込みによって実行される。
【0050】
図11を参照すると、まずステップ200では、機関回転数Nが設定回転数NSよりも高いか否かが判別される。N≦NSのとき、即ち機関始動時のときには次いでステップ201に進み、検出フラグXDがセットされているか否かが判別される。検出フラグXDがリセットされている(XD=0)ときには次いでステップ202に進み、吸気圧ピーク値PMSが圧力センサ51により検出される。
続くステップ203では、検出フラグXDがセットされる(XD=1)。続くステップ204では、補正フラグXCがリセットされる(XC=0)。この補正フラグXCは燃料噴射時間TAUの補正が完了するとセットされ(XC=1)、それ以外はリセットされる(XC=0)ものである。
【0051】
検出フラグXDがセットされた(XD=1)ときには、ステップ201から処理サイクルを終了する。
【0052】
次いで、N>NSになると、即ち機関始動が完了すると、ステップ200からステップ205に進み、補正フラグXCがセットされているか否かが判別される。機関始動が開始された後初めてステップ205に進んだときには、補正フラグXCはリセットされている(XC=0)ので、次いでステップ206に進み、偏差PMS/PMSTと図10のマップとから噴射時間補正係数kTAUが算出される。この噴射時間補正係数kTAUはB−RAM45に記憶される。続くステップ207では、検出フラグXDがリセットされ(XD=0)、続くステップ209では補正フラグXCがセットされる(XC=1)。
【0053】
補正フラグXCがセットされた(XC=1)ときには、ステップ205から処理サイクルを終了する。
【0054】
図12は本発明による第2実施例の吸気制御弁制御ルーチンを示している。このルーチンは予め定められた設定時間毎の割り込みによって実行される。
【0055】
図12を参照すると、まずステップ220では機関回転数Nが設定回転数NSよりも高いか否かが判別される。N≦NSのとき、即ち機関始動時には次いでステップ221に進み、イグニッション(IG)スイッチ55がオフからオンに切り替えられたか否かが判別される。イグニッションスイッチ55がオフからオンに切り替えられたときには次いでステップ222に進み、吸気制御弁18の開度θICが始動時開度θSに設定される。この始動時開度θSは図3(A)を参照して説明した閉弁位置に相当する開度である。これに対し、イグニッションスイッチ55がオン又はオフに保持されているときには処理サイクルを終了する。
【0056】
次いで、N>NSになると、即ち機関始動が完了すると、ステップ220からステップ223に進み、通常制御が行われる。
【0057】
図13は本発明による第2実施例の燃料噴射時間制御ルーチンを示している。
このルーチンは予め定められた設定クランク角毎の割り込みによって実行される。
【0058】
図13を参照すると、まずステップ240では機関回転数Nが設定回転数NSよりも高いか否かが判別される。N≦NSのとき、即ち機関始動時には次いでステップ241に進み、始動時基本噴射時間TBSが図9のマップから算出される。続くステップ242では、始動時基本噴射時間TBSを噴射時間補正係数kTAUにより補正したものが燃料噴射時間TAUとされる(TAU=TBS・kTAU)。この場合の噴射時間補正係数kTAUは先の機関始動時に算出されたものである。
【0059】
次いで、N>NSになると、即ち機関始動が完了すると、ステップ240からステップ243に進み、通常制御が行われる。
【0060】
本発明による第2実施例のその他の構成及び作用は上述した本発明による第1実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0061】
次に、本発明による第3実施例を説明する。
【0062】
本発明による第3実施例では図14に示されるように、各吸気枝管11内に互いに独立した吸気制御弁18が配置され、これら吸気制御弁18はそれぞれ対応するステップモータ17aにより駆動される。また、吸気制御弁18下流の各吸気枝管11内には別個の圧力センサ51aが取り付けられる。なお、これらステップモータ17a及び圧力センサ51aは図示しない電子制御ユニット40に接続されている。
【0063】
上述したように、吸気制御弁18にデポジットが付着すると吸気制御弁18における流路面積が減少し、燃焼室5内に吸入される空気量が減少する。
【0064】
ところが、より厳密に言うと、吸気制御弁18に付着したデポジットの量は各気筒毎に異なる場合があり、吸気制御弁18における流路面積がどのくらい減少したかは気筒毎に異なる場合がある。従って、各吸気制御弁18の開度を共通の開度に保持すると、各気筒の燃焼室5内に吸入される空気量にバラツキが生ずることになる。
【0065】
そこで本発明による第3実施例では、各気筒の吸気制御弁18を互いに独立に制御するようにしている。
【0066】
その上で、本発明による第3実施例では、各気筒の吸気圧ピーク値PMS(i)が互いにほぼ等しくなるように、機関始動時における各吸気制御弁18の開度θIC(i)を制御している(i=1,2,3,4)。従って、各気筒の燃焼室5内に吸入される空気量をほぼ等しくすることができ、機関始動時における回転変動を抑制することができる。
【0067】
図15に示される例では、機関始動が開始されると(矢印X)、まず1番気筒#1の吸気行程が行われ、1番気筒#1の吸気圧PM(1)にPMS(1)のピークが生ずる。次いで、3番気筒#3の吸気圧PM(3)にPMS(3)のピークが生じ、次いで4番気筒#4の吸気圧PM(4)にPMS(4)のピークが生じ、次いで2番気筒#2の吸気圧PM(2)にPMS(2)のピークが生ずる。本発明による第3実施例では、これら吸気圧ピーク値PMS(1)、PMS(2)、PMS(3)、PMS(4)が互いにほぼ等しくされる。
【0068】
この場合、基準となる吸気圧ピーク値を予め設定しておき、各吸気圧ピーク値PMS(i)(i=1,2,3,4)がこの基準となる吸気圧ピーク値に一致するようにすることもできる。しかしながら、本発明による第3実施例では、例えば2,3,4番気筒の吸気圧ピーク値PMS(2)、PMS(3)、PMS(4)が、検出された1番気筒#1の吸気圧ピーク値PMS(1)にほぼ等しくなるように、2,3,4番気筒の吸気制御弁18の始動時開度θS(2)、θS(3)、θS(4)が補正される。このようにすると、1番気筒#1の吸気制御弁18の始動時開度θS(1)を補正する必要がなくなる。なお、1番気筒#1の吸気圧ピーク値PMS(1)を基準となる吸気圧ピーク値と見ることもできる。
【0069】
ここで、j番気筒の吸気制御弁18の始動時開度θS(j)はそれぞれ対応する開度補正係数kθ(j)により補正される(θS(j)=θS(j)・kθ(j))(j=2,3,4)。この開度補正係数kθ(j)はj番気筒の吸気圧ピーク値PMS(j)を1番気筒#1の吸気圧ピーク値PMS(1)にほぼ一致させるためのものであり、1番気筒#1の吸気圧ピーク値PMS(1)に対するj番気筒の吸気圧ピーク値PMS(j)の偏差PMS(j)/PMS(1)に応じて定められる。即ち、開度補正係数kθ(j)は図16に示されるように、偏差PMS(j)/PMS(1)が1.0のときに1.0となり、PMS(j)/PMS(1)が1.0から小さくなると1.0から大きくなり、PMS(j)/PMS(1)が1.0から大きくなると1.0から小さくなる。なお、開度補正係数kθ(j)は図16に示されるマップの形で予めROM42内に記憶されている。
【0070】
本発明による第3実施例では、機関始動が行われる毎に、吸気圧ピーク値PMS(i)の検出、開度補正係数kθ(j)の算出、及び始動時開度θS(j)の補正が行われ、次の機関始動時における吸気制御弁18の開度θIC(j)がこの新たな始動時開度θS(j)とされる(i=1,2,3,4,j=2,3,4)。
【0071】
従って、一般的に言うと、機関始動時における各吸気制御弁下流の吸気枝管内の圧力を検出し、これら検出される圧力が互いにほぼ等しくなるように次の機関始動時における各吸気制御弁の開度を制御しているということになる。
【0072】
図17は本発明による第3実施例の始動時開度θS(j)(j=2,3,4)の算出ルーチンを示している。このルーチンは予め定められた設定時間毎の割り込みによって実行される。
【0073】
図17を参照すると、まずステップ300では、機関回転数Nが設定回転数NSよりも高いか否かが判別される。N≦NSのとき、即ち機関始動時のときには次いでステップ301に進み、検出フラグXDがセットされているか否かが判別される。この検出フラグXDは吸気圧ピーク値PMS(i)(i=1,2,3,4)の検出が全ての気筒について完了したときにセットされ(XD=1)、それ以外はリセットされる(XD=0)ものである。検出フラグXDがリセットされている(XD=0)ときには次いでステップ302に進み、i番気筒(i=1,2,3,4)の吸気圧ピーク値PMS(i)が圧力センサ51aにより検出される。続くステップ303では、全ての気筒の吸気圧ピーク値PMS(i)が検出されたか否かが判別される。吸気圧ピーク値PMS(i)の検出が全ての気筒について完了していないときには処理サイクルを終了し、全ての気筒について完了したときには次いでステップ304に進み、検出フラグXDがセットされる(XD=1)。続くステップ305では、補正フラグXCがリセットされる(XC=0)。この補正フラグXCは始動時開度θS(j)(j=2,3,4)の補正が完了するとセットされ(XC=1)、それ以外はリセットされる(XC=0)ものである。
【0074】
検出フラグXDがセットされた(XD=1)ときには、ステップ301から処理サイクルを終了する。
【0075】
次いで、N>NSになると、即ち機関始動が完了すると、ステップ300からステップ306に進み、補正フラグXCがセットされているか否かが判別される。機関始動が開始された後初めてステップ306に進んだときには、補正フラグXCはリセットされている(XC=0)ので、次いでステップ307に進み、偏差PMS(j)/PMS(1)と図16のマップとからj番気筒の開度補正係数kθ(j)が算出される(j=2,3,4)。続くステップ308では、j番気筒の始動時開度θS(j)が対応する開度補正係数kθ(j)により補正される(θS(j)=θS(j)・kθ(j))。これら始動時開度θS(j)はB−RAM45に記憶される。続くステップ309では、検出フラグXDがリセットされ(XD=0)、続くステップ310では補正フラグXCがセットされる(XC=1)。
【0076】
補正フラグXCがセットされた(XC=1)ときには、ステップ306から処理サイクルを終了する。
【0077】
図18は本発明による第3実施例の吸気制御弁制御ルーチンを示している。このルーチンは予め定められた設定時間毎の割り込みによって実行される。
【0078】
図18を参照すると、まずステップ320では機関回転数Nが設定回転数NSよりも高いか否かが判別される。N≦NSのとき、即ち機関始動時には次いでステップ321に進み、イグニッション(IG)スイッチ55がオフからオンに切り替えられたか否かが判別される。イグニッションスイッチ55がオフからオンに切り替えられたときには次いでステップ322に進み、j番気筒の吸気制御弁18の開度θIC(j)が対応する始動時開度θS(j)に設定される(j=2,3,4)。この場合の始動時開度θS(j)は先の機関始動時に補正されたものである。なお、1番気筒#1の始動時開度θS(1)は図3(A)を参照して上述した閉弁位置に相当する開度に保持されており、1番気筒#1の吸気制御弁18の開度θIC(j)は始動時開度θS(1)に保持されている。これに対し、イグニッションスイッチ55がオン又はオフに保持されているときには処理サイクルを終了する。
【0079】
次いで、N>NSになると、即ち機関始動が完了すると、ステップ320からステップ323に進み、通常制御が行われる。
【0080】
本発明による第3実施例のその他の構成及び作用は上述した本発明による第1実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0081】
図19及び図20は本発明による更に別の実施例を示している。
【0082】
図19に示される例では、弁体18bに流通孔18cが形成されている点でこれまで述べてきた実施例と同様である。しかしながら、駆動軸18aに関し燃料噴射弁19と反対側の吸気枝管11内壁面に凹部11aが形成されており、この凹部11aに対面する弁体18bは閉弁位置Sから中間位置INTまでこの凹部11aに当接し続ける。その結果、吸気制御弁18が中間位置INTにあるときに、吸気制御弁18を通過する空気のほとんどが燃料噴射弁19側の吸気枝管11内壁面と吸気制御弁18間に形成される間隙Gを介して流通するようになり、吸気枝管11内の空気流れに偏りが生ずることになる。このため、燃焼室5内における空気の乱れが増大し、斯くして機関低負荷運転時に良好な燃焼を確保することができる。
【0083】
一方、図20に示される例では、図19に示される例と同様に、吸気枝管11内壁面に凹部11aが形成されている。しかしながら、弁体18bに流通孔が形成されていない。この場合の閉弁位置Sでは、燃料噴射弁19側の吸気枝管11内壁面と吸気制御弁18間に、わずかばかりの量の空気が流通するための間隙Gが形成されている。その結果、吸気制御弁18が閉弁位置S及び中間位置INTにあるときに、空気が間隙Gを介して流通し、燃焼室5内における空気の乱れが増大することになる。
【0084】
【発明の効果】
機関始動を確実に完了させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の全体図である。
【図2】内燃機関の部分図である。
【図3】吸気制御弁を詳しく示す図である。
【図4】吸気圧PMの変化を示す図である。
【図5】開度補正係数kθを示す図である。
【図6】本発明による第1実施例の始動時開度θSの補正ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】本発明による第1実施例の吸気制御弁制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】本発明による第1実施例の燃料噴射時間制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】始動時基本噴射時間TBSを示す線図である。
【図10】噴射時間補正係数kTAUを示す線図である。
【図11】本発明による第2実施例の噴射時間補正係数kTAUの算出ルーチンを示すフローチャートである。
【図12】本発明による第2実施例の吸気制御弁制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図13】本発明による第2実施例の燃料噴射時間制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図14】本発明による第3実施例の内燃機関の部分図である。
【図15】本発明による第3実施例を説明するための図である。
【図16】開度補正係数kθ(j)を示す図である。
【図17】本発明による第3実施例の始動時開度θS(j)の補正ルーチンを示すフローチャートである。
【図18】本発明による第3実施例の吸気制御弁制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図19】本発明による更に別の実施例を説明する、図3と同様な図である。
【図20】本発明による更に別の実施例を説明する、図3と同様な図である。
【符号の説明】
1…機関本体
11…吸気枝管
16…スロットル弁
18…吸気制御弁
19…燃料噴射弁
51…圧力センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の始動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スロットル弁下流の吸気通路内に吸気制御弁を配置し、機関始動時に吸気制御弁を介し流通する空気量がわずかばかりの量になるように機関始動時における吸気制御弁の開度を制御する内燃機関が公知である(特許文献1参照)。スロットル弁下流の吸気通路内にサージタンクが設けられている場合には、機関始動時にスロットル弁を閉弁したとしても燃焼室内に多量の空気が流入しうるので、この多量の空気に見合う量の燃料を供給すると、ノッキングが生じ又は多量の未燃HCが排出されるおそれがある。そこでこの内燃機関では、機関始動時に吸気制御弁を介しわずかばかりの量の空気が流通するようにしている。
【0003】
一方、スロットル弁下流の吸気通路内に吸気スワール制御用の絞り弁を配置し、スロットル弁上流の吸気通路内にエアフロメータを配置して実際の吸入空気量を検出し、絞り弁の開度が正規の開度であると仮定したときの吸入空気量である基本吸入空気量を算出し、実際の吸入空気量と基本吸入空気量とから絞り弁の実際の開度の正規の開度に対する偏差を推定し、この偏差に基づいて排気再循環(EGR)ガス量及び燃料噴射時期を補正するようにした内燃機関が公知である(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭63−143349号公報
【特許文献2】
特開平9−88705号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の特許文献1に記載の内燃機関において、吸気制御弁に主に固体炭素からなるいわゆるデポジットが堆積すると、吸気制御弁の開度が正規の開度であるとしても、吸気制御弁における流路面積が正規の流路面積よりも小さくなり、燃焼室内に実際に供給される空気量が正規の量よりも少なくなる。その結果、機関始動時に燃焼室内に過濃な混合気が形成されることになり、機関始動を良好に完了することができないおそれがある。具体的には、失火したり、多量の未燃HCが排出されたり、排気温度の上昇が抑制されたりするおそれがある。
【0006】
この問題点を解決するために、上述の特許文献2を参酌すると、機関始動時の実際の吸入空気量と、吸気制御弁における流路面積が正規の流路面積であると仮定したときの吸入空気量とに基づき、例えば吸気制御弁における実際の流路面積が正規の流路面積に一致するように吸気制御弁の開度を補正するようにすることが可能であるかに見える。
【0007】
しかしながら、機関始動時のように吸入空気量がかなり少なくなっており、特にエアフローメータがスロットル弁上流に配置され機関始動時にこのスロットル弁が閉弁されるようになっている場合には、吸気制御弁における流路面積がいくらか変動したとしても、エアフローメータで検出される吸入空気量にほとんど変化は生じない。従って、特許文献1に特許文献2を組み合わせたとしても、機関始動を確実に完了させることは必ずしもできないということになる。
【0008】
そこで本発明の目的は、機関始動を確実に完了させることができる内燃機関の始動制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために1番目の発明によれば、スロットル弁下流の吸気通路内に吸気制御弁を配置し、機関始動時に吸気制御弁を介し流通する空気量がわずかばかりの量になるように機関始動時における吸気制御弁の開度を制御する内燃機関の始動制御装置において、機関始動時における吸気制御弁下流の吸気通路内の圧力を検出し、該検出される圧力が目標圧力に一致するように次の機関始動時における吸気制御弁の開度を制御している。
【0010】
また、前記課題を解決するために2番目の発明によれば、スロットル弁下流の吸気通路内に吸気制御弁を配置し、機関始動時に吸気制御弁を介し流通する空気量がわずかばかりの量になるように機関始動時における吸気制御弁の開度を制御する内燃機関の始動制御装置において、機関始動時における吸気制御弁下流の吸気通路内の圧力を検出し、該検出された圧力に基づいて次の機関始動時における燃料噴射量を制御している。
【0011】
また、前記課題を解決するために3番目の発明によれば、複数の気筒を備え、スロットル弁下流の吸気通路を分岐して形成される複数の吸気枝管をそれぞれ対応する気筒に接続し、各吸気枝管内に吸気制御弁を配置し、機関始動時に吸気制御弁を介し流通する空気量がわずかばかりの量になるように各吸気制御弁の開度を制御する内燃機関の始動制御装置において、機関始動時における各吸気制御弁下流の吸気枝管内の圧力を検出し、これら検出される圧力が互いにほぼ等しくなるように次の機関始動時における各吸気制御弁の開度を制御している。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1及び図2を参照すると、1は例えば四つの気筒1aを備えた機関本体、2はシリンダブロック、3はシリンダヘッド、4はピストン、5は燃焼室、6は吸気弁、7は吸気ポート、8は排気弁、9は排気ポート、10は点火栓をそれぞれ示す。吸気ポート7はそれぞれ対応する吸気枝管11を介してサージタンク12に連結され、サージタンク12は吸気ダクト13を介してエアクリーナ14に連結される。吸気ダクト13内にはステップモータ15により駆動される電子制御式スロットル弁16が配置される。
【0013】
各吸気枝管11内には共通のステップモータ17により駆動される電子制御式吸気制御弁18が配置される。図2に示されるように、バタフライ弁から構成されるこれら吸気制御弁18は共通の駆動軸18a上に取り付けられ、この駆動軸18aがステップモータ17により回転駆動される。更に、吸気制御弁18上流の各吸気枝管11内には燃料噴射弁19が配置される。一方、排気ポート9は排気マニホルド20及び排気管21を介して触媒コンバータ(図示しない)に連結される。
【0014】
電子制御ユニット40はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス41によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)42、RAM(ランダムアクセスメモリ)43、CPU(マイクロプロセッサ)44、B−RAM(バックアップRAM)45、入力ポート46及び出力ポート47を具備する。スロットル弁16上流の吸気ダクト13内には吸気ダクト13内を流通する空気の量を検出するためのエアフローメータ50が取り付けられ、例えば1番気筒の吸気制御弁18下流の吸気枝管11内には吸気制御弁18下流の吸気枝管11内の圧力である吸気圧PMを検出するための圧力センサ51が取り付けられる。また、機関本体1には機関冷却水温を検出するための水温センサ52が取り付けられ、アクセルペダル(図示しない)にはアクセルペダルの踏み込み量を検出するための踏み込み量センサ53が接続される。これらセンサ50,51,52,53の出力信号はそれぞれ対応するAD変換器48を介して入力ポート46に入力される。更に入力ポート46には、クランクシャフトが例えば30°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ54と、オン又はオフにされたことを表す出力パルスを発生するイグニッション(IG)スイッチ55とが接続される。CPU44ではクランク角センサ54の出力パルスに基づいて機関回転数Nが算出される。
【0015】
一方、出力ポート47は対応する駆動回路49を介して点火栓10、燃料噴射弁15、及びステップモータ15,17にそれぞれ接続され、これらは電子制御ユニット40からの出力信号に基づいて制御される。なお、図1に示される内燃機関では、#1−#3−#4−#2の順に燃焼が行われる。
【0016】
イグニッションスイッチ55がオンにされると図示しないスタータモータの駆動が開始され、クランキングが開始される。その結果、機関回転数Nが次第に上昇する。本発明による実施例では、イグニッションスイッチ55がオンにされてから機関回転数Nが設定回転数NS例えば400rpmを越えるまでの間を機関始動時と称している。
【0017】
図3(A)は吸気制御弁18の拡大図を、図3(B)は正面図をそれぞれ示している。図3(A)及び(B)に示されるように、駆動軸18aに対し燃料噴射弁19側に位置する弁体18bには小さな流通孔18cが形成されている。
【0018】
本発明による実施例では、機関始動時に吸気制御弁18が図3(A)にSで示される閉弁位置に保持される。この閉弁位置Sでは、図3(B)にも示されるように、吸気制御弁18の弁体18bの周縁部がそのほぼ全周にわたって吸気枝管11の内壁面に当接しており、このため吸気制御弁18の上流側と下流側とは流通孔20のみを介して連通されている。その結果、吸気制御弁18を介し流通する空気量がわずかばかりの量になる。このようにすると、機関始動に必要な燃料量を低減することができ、燃焼室5から排出される未燃HCの量を低減することができる。
【0019】
また、このようにすると、吸気制御弁18下流の吸気枝管11内及び吸気ポート7内に形成される負圧を大きくすることができる。更に、流通孔18cが燃料噴射弁19側の弁体18bに形成されているので、流通孔18cを通過した空気が燃料噴射弁19から噴射された燃料に衝突可能になる。いずれも、燃料の微粒化を促進し又は吸気枝管11の内壁面上の付着燃料の離脱を促進し、従って機関始動時における良好な燃焼作用を確保することができる。
【0020】
次いで、機関始動が完了すると、吸気制御弁18の位置は機関運転状態に応じて制御される。即ち、例えば機関負荷L(=吸入空気量Q/機関回転数N)が予め定められた設定負荷よりも高い高負荷運転時には、吸気制御弁18は図3にFで示される全開位置に保持され、機関負荷Lが設定負荷よりも低い低負荷運転時には吸気制御弁18は図3にINTで示される、閉弁位置Sと全開位置F間の中間位置に保持される。吸気制御弁18が中間位置INTにされると、閉弁位置におけるよりも吸気制御弁18における流路面積が増大され、全開位置Fにされると更に増大されるので、機関始動完了後に吸入空気量が不足するのが阻止される。
【0021】
また、吸気制御弁18が中間位置INTに保持されたときに、空気が吸気制御弁18により案内されて燃料噴射弁19に向け進行するように、吸気制御弁18の回動方向が設定されている。その結果、吸気制御弁18を通過した空気が燃料噴射弁19から噴射された燃料に衝突可能になる。
【0022】
ところで、上述したように機関始動時には吸気制御弁18が閉弁位置Sに保持され、このとき燃焼室5内に実際に吸入される空気の量は流通孔18c内を通過する空気の量に依存する。
【0023】
ところが、主に固体炭素からなるいわゆるデポジットが流通孔18cに付着、堆積すると、吸気制御弁18における流路面積が減少するので、燃焼室内に実際に吸入される空気の量が正規の量よりも少なくなる。一方、このように吸気制御弁18における流路面積が減少すると、吸気制御弁18下流の吸気枝管11内の圧力即ち吸気圧PMが低下する又は負圧が増大する。
【0024】
即ち、図4に破線で示されるように吸気制御弁18における流路面積が減少した場合には、図4に実線で示されるように吸気制御弁18における流路面積が減少していない場合よりも圧力PMが低くなる。なお、図4において矢印Xは機関始動が開始された時点を表している。
【0025】
吸気行程が行われると、図4に示されるように吸気圧PMが急激に低下して吸気圧PMに下向きのピークが発生する。機関始動が開始されてから初めての吸気行程により生じた吸気圧PMのピーク値をPMSで表すものとすると、吸気制御弁18における流路面積が減少するにつれて、吸気圧ピーク値PMSが小さくなる。また、吸気制御弁18における流路面積が減少していない場合の吸気圧ピーク値PMSを初期吸気圧ピーク値PMSTと称すると、初期吸気圧ピーク値PMSTに対する実際の吸気圧ピーク値PMSの偏差は吸気制御弁18における流路面積がどれだけ減少しているかを表している。
【0026】
そこで本発明による第1実施例では、吸気圧ピーク値PMSを検出し、初期吸気圧ピーク値PMSTに対するPMSの偏差に基づいて機関始動時における吸気制御弁18の開度を補正するようにしている。
【0027】
具体的に説明すると、本発明による第1実施例では、機関始動時における吸気制御弁18の開度ICが、機関始動時に吸気制御弁18を介し流通する空気の量がわずかばかりの量になる始動時開度θSとされる。この始動時開度θSの初期値は図3(A)を参照して上述した閉弁位置に相当する開度に設定されている。その上で、始動時開度θSが開度補正係数kθにより補正される(θS=θS・kθ)。
【0028】
この開度補正係数kθは吸気圧ピーク値PMSを初期吸気圧ピーク値PMSTにほぼ一致させるためのものであり、図5に示されるように、偏差PMS/PMSTが1.0のときに1.0となり、PMS/PMSTが1.0から小さくなると1.0から大きくなり、PMS/PMSTが1.0から大きくなると1.0から小さくなる。例えば、吸気圧ピーク値PMSが小さくなって偏差PMS/PMSTが小さくなると、開度補正係数kθが大きくなり、始動時開度θSが増大される。その結果、吸気制御弁18における流路面積が増大するので、吸気圧ピーク値PMSが上昇する。なお、開度補正係数kθは図5に示されるマップの形で予めROM42内に記憶されている。
【0029】
本発明による第1実施例では、機関始動が行われる毎に、吸気圧ピーク値PMSの検出、開度補正係数kθの算出、及び始動時開度θSの補正が行われ、次の機関始動時における吸気制御弁18の開度θICがこの新たな始動時開度θSとされる。
【0030】
従って、一般的に言うと、機関始動時における吸気制御弁下流の吸気通路内の圧力を検出し、検出される圧力が目標圧力に一致するように次の機関始動時における吸気制御弁の開度を制御しているということになる。この場合、本発明による第1実施例では、目標圧力が、吸気制御弁18における流路面積が正規の値から減少していないときの圧力、即ち初期吸気圧ピーク値PMSTに設定されている。
【0031】
図6は本発明による第1実施例の始動時開度θSの補正ルーチンを示している。このルーチンは予め定められた設定時間毎の割り込みによって実行される。
【0032】
図6を参照すると、まずステップ100では、機関回転数Nが設定回転数NSよりも高いか否かが判別される。N≦NSのとき、即ち機関始動時のときには次いでステップ101に進み、検出フラグXDがセットされているか否かが判別される。この検出フラグXDは吸気圧ピーク値PMSの検出が完了したときにセットされ(XD=1)、それ以外はリセットされる(XD=0)ものである。検出フラグXDがリセットされている(XD=0)ときには次いでステップ102に進み、吸気圧ピーク値PMSが圧力センサ51により検出される。続くステップ103では、検出フラグXDがセットされる(XD=1)。続くステップ104では、補正フラグXCがリセットされる(XC=0)。この補正フラグXCは始動時開度θSの補正が完了するとセットされ(XC=1)、それ以外はリセットされる(XC=0)ものである。
【0033】
検出フラグXDがセットされた(XD=1)ときには、ステップ101から処理サイクルを終了する。
【0034】
次いで、N>NSになると、即ち機関始動が完了すると、ステップ100からステップ105に進み、補正フラグXCがセットされているか否かが判別される。機関始動が開始された後初めてステップ105に進んだときには、補正フラグXCはリセットされている(XC=0)ので、次いでステップ106に進み、偏差PMS/PMSTと図5のマップとから開度補正係数kθが算出される。続くステップ107では、始動時開度θSが開度補正係数kθにより補正される(θS=θS・kθ)。この補正された始動時開度θSはB−RAM45に記憶される。続くステップ108では検出フラグXDがリセットされ(XD=0)、続くステップ109では補正フラグXCがセットされる(XC=1)。
【0035】
補正フラグXCがセットされた(XC=1)ときには、ステップ105から処理サイクルを終了する。
【0036】
図7は本発明による第1実施例の吸気制御弁制御ルーチンを示している。このルーチンは予め定められた設定時間毎の割り込みによって実行される。
【0037】
図7を参照すると、まずステップ120では機関回転数Nが設定回転数NSよりも高いか否かが判別される。N≦NSのとき、即ち機関始動時には次いでステップ121に進み、イグニッション(IG)スイッチ55がオフからオンに切り替えられたか否かが判別される。イグニッションスイッチ55がオフからオンに切り替えられたときには次いでステップ122に進み、吸気制御弁18の開度θICが始動時開度θSに設定される。この場合の始動時開度θSは先の機関始動時に補正されたものである。これに対し、イグニッションスイッチ55がオン又はオフに保持されているときには処理サイクルを終了する。
【0038】
次いで、N>NSになると、即ち機関始動が完了すると、ステップ120からステップ123に進み、通常制御が行われる。即ち、例えば機関低負荷運転時には吸気制御弁18の開度θICが中間位置INTに相当する開度に保持され、機関高負荷運転時には吸気制御弁18の開度θICが全開位置Fに相当する開度に保持される。
【0039】
次に、図8に示される燃料噴射時間制御ルーチンを参照して本発明による第1実施例における燃料噴射量制御を簡単に説明しておく。図8の燃料噴射時間制御ルーチンは予め定められた設定クランク角毎の割り込みによって実行される。
【0040】
図8を参照すると、まずステップ140では機関回転数Nが設定回転数NSよりも高いか否かが判別される。N≦NSのとき、即ち機関始動時には次いでステップ141に進み、始動時基本噴射時間TBSが図9のマップから算出される。
この始動時基本噴射時間TBSは燃焼室5内に吸入される空気量が正規の量であるとき、即ち吸気圧ピーク値PMSが初期吸気圧ピーク値PMSTであるときに、機関始動するのに必要な燃料噴射時間である。始動時基本噴射時間TBSは例えば機関回転数N及び機関冷却水温THWの関数として図9に示されるマップの形で予めROM42内に記憶されている。続くステップ142ではこの始動時基本噴射時間TBSが燃料噴射時間TAUとされる。
【0041】
上述したように本発明による第1実施例では、吸気制御弁18にデポジットが堆積して吸気制御弁18における流路面積が減少すると吸気制御弁18の開度が増大され、従って燃焼室5内に吸入される空気量が減少するのが阻止されている。従って、吸気制御弁18にデポジットが堆積した場合であっても、始動時基本噴射時間TBSだけ燃料噴射を行えば、機関始動時に最適な燃焼が得られることになる。このように本発明による第1実施例では、燃料噴射量を補正する必要がない。
【0042】
次いで、N>NSになると、即ち機関始動が完了すると、ステップ140からステップ143に進み、通常制御が行われる。即ち、例えば機関負荷L及び機関回転数Nに基づいて燃料噴射時間TAUが算出される。
【0043】
次に、本発明による第2実施例を説明する。
【0044】
上述したように、吸気制御弁18における流路面積が減少すると、燃焼室5内に吸入される空気量が減少する。本発明による第2実施例では、この減少した空気量に対し最適な燃料噴射量を算出するようにしている。このようにすると、吸気制御弁18の開度θIC又は始動時開度θSを補正する必要がなくなる。
【0045】
具体的に説明すると、燃焼室5内に吸入される空気量が正規の量からどれだけ減少したかは上述の偏差PMS/PMSTにより表される。そこで本発明による第2実施例では、この偏差PMS/PMSTに応じて定まる噴射時間補正係数kTAUを算出し、始動時基本噴射時間TBSを噴射時間補正係数kTAUにより補正したものを燃料噴射時間TAUとしている(TAU=TBS・kTAU)。
【0046】
噴射時間補正係数kTAUは機関始動時における燃料噴射量を、燃焼室5内に実際に吸入される空気量のもとで機関始動するのに必要な燃料量に一致させるためのものであり、図10に示されるように、偏差PMS/PMSTが1.0のときに1.0となり、PMS/PMSTが1.0から小さくなると1.0から小さくなり、PMS/PMSTが1.0から大きくなると1.0から大きくなる。例えば、吸気圧ピーク値PMSが小さくなって偏差PMS/PMSTが小さくなると、噴射時間補正係数kTAUが小さくなるので、燃料噴射時間TAUが減量される。なお、噴射時間補正係数kTAUは図10に示されるマップの形で予めROM42内に記憶されている。
【0047】
本発明による第2実施例では、機関始動が行われる毎に、吸気圧ピーク値PMSの検出及び噴射時間補正係数kTAUの算出が行われ、次の機関始動時にこの噴射時間補正係数kTAUを用いて燃料噴射時間TAUが算出される。
【0048】
従って、一般的に言うと、機関始動時における吸気制御弁下流の吸気通路内の圧力を検出し、検出された圧力に基づいて次の機関始動時における燃料噴射量を制御しているということになる。
【0049】
図11は本発明による第2実施例の噴射時間補正係数kTAUの算出ルーチンを示している。このルーチンは予め定められた設定時間毎の割り込みによって実行される。
【0050】
図11を参照すると、まずステップ200では、機関回転数Nが設定回転数NSよりも高いか否かが判別される。N≦NSのとき、即ち機関始動時のときには次いでステップ201に進み、検出フラグXDがセットされているか否かが判別される。検出フラグXDがリセットされている(XD=0)ときには次いでステップ202に進み、吸気圧ピーク値PMSが圧力センサ51により検出される。
続くステップ203では、検出フラグXDがセットされる(XD=1)。続くステップ204では、補正フラグXCがリセットされる(XC=0)。この補正フラグXCは燃料噴射時間TAUの補正が完了するとセットされ(XC=1)、それ以外はリセットされる(XC=0)ものである。
【0051】
検出フラグXDがセットされた(XD=1)ときには、ステップ201から処理サイクルを終了する。
【0052】
次いで、N>NSになると、即ち機関始動が完了すると、ステップ200からステップ205に進み、補正フラグXCがセットされているか否かが判別される。機関始動が開始された後初めてステップ205に進んだときには、補正フラグXCはリセットされている(XC=0)ので、次いでステップ206に進み、偏差PMS/PMSTと図10のマップとから噴射時間補正係数kTAUが算出される。この噴射時間補正係数kTAUはB−RAM45に記憶される。続くステップ207では、検出フラグXDがリセットされ(XD=0)、続くステップ209では補正フラグXCがセットされる(XC=1)。
【0053】
補正フラグXCがセットされた(XC=1)ときには、ステップ205から処理サイクルを終了する。
【0054】
図12は本発明による第2実施例の吸気制御弁制御ルーチンを示している。このルーチンは予め定められた設定時間毎の割り込みによって実行される。
【0055】
図12を参照すると、まずステップ220では機関回転数Nが設定回転数NSよりも高いか否かが判別される。N≦NSのとき、即ち機関始動時には次いでステップ221に進み、イグニッション(IG)スイッチ55がオフからオンに切り替えられたか否かが判別される。イグニッションスイッチ55がオフからオンに切り替えられたときには次いでステップ222に進み、吸気制御弁18の開度θICが始動時開度θSに設定される。この始動時開度θSは図3(A)を参照して説明した閉弁位置に相当する開度である。これに対し、イグニッションスイッチ55がオン又はオフに保持されているときには処理サイクルを終了する。
【0056】
次いで、N>NSになると、即ち機関始動が完了すると、ステップ220からステップ223に進み、通常制御が行われる。
【0057】
図13は本発明による第2実施例の燃料噴射時間制御ルーチンを示している。
このルーチンは予め定められた設定クランク角毎の割り込みによって実行される。
【0058】
図13を参照すると、まずステップ240では機関回転数Nが設定回転数NSよりも高いか否かが判別される。N≦NSのとき、即ち機関始動時には次いでステップ241に進み、始動時基本噴射時間TBSが図9のマップから算出される。続くステップ242では、始動時基本噴射時間TBSを噴射時間補正係数kTAUにより補正したものが燃料噴射時間TAUとされる(TAU=TBS・kTAU)。この場合の噴射時間補正係数kTAUは先の機関始動時に算出されたものである。
【0059】
次いで、N>NSになると、即ち機関始動が完了すると、ステップ240からステップ243に進み、通常制御が行われる。
【0060】
本発明による第2実施例のその他の構成及び作用は上述した本発明による第1実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0061】
次に、本発明による第3実施例を説明する。
【0062】
本発明による第3実施例では図14に示されるように、各吸気枝管11内に互いに独立した吸気制御弁18が配置され、これら吸気制御弁18はそれぞれ対応するステップモータ17aにより駆動される。また、吸気制御弁18下流の各吸気枝管11内には別個の圧力センサ51aが取り付けられる。なお、これらステップモータ17a及び圧力センサ51aは図示しない電子制御ユニット40に接続されている。
【0063】
上述したように、吸気制御弁18にデポジットが付着すると吸気制御弁18における流路面積が減少し、燃焼室5内に吸入される空気量が減少する。
【0064】
ところが、より厳密に言うと、吸気制御弁18に付着したデポジットの量は各気筒毎に異なる場合があり、吸気制御弁18における流路面積がどのくらい減少したかは気筒毎に異なる場合がある。従って、各吸気制御弁18の開度を共通の開度に保持すると、各気筒の燃焼室5内に吸入される空気量にバラツキが生ずることになる。
【0065】
そこで本発明による第3実施例では、各気筒の吸気制御弁18を互いに独立に制御するようにしている。
【0066】
その上で、本発明による第3実施例では、各気筒の吸気圧ピーク値PMS(i)が互いにほぼ等しくなるように、機関始動時における各吸気制御弁18の開度θIC(i)を制御している(i=1,2,3,4)。従って、各気筒の燃焼室5内に吸入される空気量をほぼ等しくすることができ、機関始動時における回転変動を抑制することができる。
【0067】
図15に示される例では、機関始動が開始されると(矢印X)、まず1番気筒#1の吸気行程が行われ、1番気筒#1の吸気圧PM(1)にPMS(1)のピークが生ずる。次いで、3番気筒#3の吸気圧PM(3)にPMS(3)のピークが生じ、次いで4番気筒#4の吸気圧PM(4)にPMS(4)のピークが生じ、次いで2番気筒#2の吸気圧PM(2)にPMS(2)のピークが生ずる。本発明による第3実施例では、これら吸気圧ピーク値PMS(1)、PMS(2)、PMS(3)、PMS(4)が互いにほぼ等しくされる。
【0068】
この場合、基準となる吸気圧ピーク値を予め設定しておき、各吸気圧ピーク値PMS(i)(i=1,2,3,4)がこの基準となる吸気圧ピーク値に一致するようにすることもできる。しかしながら、本発明による第3実施例では、例えば2,3,4番気筒の吸気圧ピーク値PMS(2)、PMS(3)、PMS(4)が、検出された1番気筒#1の吸気圧ピーク値PMS(1)にほぼ等しくなるように、2,3,4番気筒の吸気制御弁18の始動時開度θS(2)、θS(3)、θS(4)が補正される。このようにすると、1番気筒#1の吸気制御弁18の始動時開度θS(1)を補正する必要がなくなる。なお、1番気筒#1の吸気圧ピーク値PMS(1)を基準となる吸気圧ピーク値と見ることもできる。
【0069】
ここで、j番気筒の吸気制御弁18の始動時開度θS(j)はそれぞれ対応する開度補正係数kθ(j)により補正される(θS(j)=θS(j)・kθ(j))(j=2,3,4)。この開度補正係数kθ(j)はj番気筒の吸気圧ピーク値PMS(j)を1番気筒#1の吸気圧ピーク値PMS(1)にほぼ一致させるためのものであり、1番気筒#1の吸気圧ピーク値PMS(1)に対するj番気筒の吸気圧ピーク値PMS(j)の偏差PMS(j)/PMS(1)に応じて定められる。即ち、開度補正係数kθ(j)は図16に示されるように、偏差PMS(j)/PMS(1)が1.0のときに1.0となり、PMS(j)/PMS(1)が1.0から小さくなると1.0から大きくなり、PMS(j)/PMS(1)が1.0から大きくなると1.0から小さくなる。なお、開度補正係数kθ(j)は図16に示されるマップの形で予めROM42内に記憶されている。
【0070】
本発明による第3実施例では、機関始動が行われる毎に、吸気圧ピーク値PMS(i)の検出、開度補正係数kθ(j)の算出、及び始動時開度θS(j)の補正が行われ、次の機関始動時における吸気制御弁18の開度θIC(j)がこの新たな始動時開度θS(j)とされる(i=1,2,3,4,j=2,3,4)。
【0071】
従って、一般的に言うと、機関始動時における各吸気制御弁下流の吸気枝管内の圧力を検出し、これら検出される圧力が互いにほぼ等しくなるように次の機関始動時における各吸気制御弁の開度を制御しているということになる。
【0072】
図17は本発明による第3実施例の始動時開度θS(j)(j=2,3,4)の算出ルーチンを示している。このルーチンは予め定められた設定時間毎の割り込みによって実行される。
【0073】
図17を参照すると、まずステップ300では、機関回転数Nが設定回転数NSよりも高いか否かが判別される。N≦NSのとき、即ち機関始動時のときには次いでステップ301に進み、検出フラグXDがセットされているか否かが判別される。この検出フラグXDは吸気圧ピーク値PMS(i)(i=1,2,3,4)の検出が全ての気筒について完了したときにセットされ(XD=1)、それ以外はリセットされる(XD=0)ものである。検出フラグXDがリセットされている(XD=0)ときには次いでステップ302に進み、i番気筒(i=1,2,3,4)の吸気圧ピーク値PMS(i)が圧力センサ51aにより検出される。続くステップ303では、全ての気筒の吸気圧ピーク値PMS(i)が検出されたか否かが判別される。吸気圧ピーク値PMS(i)の検出が全ての気筒について完了していないときには処理サイクルを終了し、全ての気筒について完了したときには次いでステップ304に進み、検出フラグXDがセットされる(XD=1)。続くステップ305では、補正フラグXCがリセットされる(XC=0)。この補正フラグXCは始動時開度θS(j)(j=2,3,4)の補正が完了するとセットされ(XC=1)、それ以外はリセットされる(XC=0)ものである。
【0074】
検出フラグXDがセットされた(XD=1)ときには、ステップ301から処理サイクルを終了する。
【0075】
次いで、N>NSになると、即ち機関始動が完了すると、ステップ300からステップ306に進み、補正フラグXCがセットされているか否かが判別される。機関始動が開始された後初めてステップ306に進んだときには、補正フラグXCはリセットされている(XC=0)ので、次いでステップ307に進み、偏差PMS(j)/PMS(1)と図16のマップとからj番気筒の開度補正係数kθ(j)が算出される(j=2,3,4)。続くステップ308では、j番気筒の始動時開度θS(j)が対応する開度補正係数kθ(j)により補正される(θS(j)=θS(j)・kθ(j))。これら始動時開度θS(j)はB−RAM45に記憶される。続くステップ309では、検出フラグXDがリセットされ(XD=0)、続くステップ310では補正フラグXCがセットされる(XC=1)。
【0076】
補正フラグXCがセットされた(XC=1)ときには、ステップ306から処理サイクルを終了する。
【0077】
図18は本発明による第3実施例の吸気制御弁制御ルーチンを示している。このルーチンは予め定められた設定時間毎の割り込みによって実行される。
【0078】
図18を参照すると、まずステップ320では機関回転数Nが設定回転数NSよりも高いか否かが判別される。N≦NSのとき、即ち機関始動時には次いでステップ321に進み、イグニッション(IG)スイッチ55がオフからオンに切り替えられたか否かが判別される。イグニッションスイッチ55がオフからオンに切り替えられたときには次いでステップ322に進み、j番気筒の吸気制御弁18の開度θIC(j)が対応する始動時開度θS(j)に設定される(j=2,3,4)。この場合の始動時開度θS(j)は先の機関始動時に補正されたものである。なお、1番気筒#1の始動時開度θS(1)は図3(A)を参照して上述した閉弁位置に相当する開度に保持されており、1番気筒#1の吸気制御弁18の開度θIC(j)は始動時開度θS(1)に保持されている。これに対し、イグニッションスイッチ55がオン又はオフに保持されているときには処理サイクルを終了する。
【0079】
次いで、N>NSになると、即ち機関始動が完了すると、ステップ320からステップ323に進み、通常制御が行われる。
【0080】
本発明による第3実施例のその他の構成及び作用は上述した本発明による第1実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0081】
図19及び図20は本発明による更に別の実施例を示している。
【0082】
図19に示される例では、弁体18bに流通孔18cが形成されている点でこれまで述べてきた実施例と同様である。しかしながら、駆動軸18aに関し燃料噴射弁19と反対側の吸気枝管11内壁面に凹部11aが形成されており、この凹部11aに対面する弁体18bは閉弁位置Sから中間位置INTまでこの凹部11aに当接し続ける。その結果、吸気制御弁18が中間位置INTにあるときに、吸気制御弁18を通過する空気のほとんどが燃料噴射弁19側の吸気枝管11内壁面と吸気制御弁18間に形成される間隙Gを介して流通するようになり、吸気枝管11内の空気流れに偏りが生ずることになる。このため、燃焼室5内における空気の乱れが増大し、斯くして機関低負荷運転時に良好な燃焼を確保することができる。
【0083】
一方、図20に示される例では、図19に示される例と同様に、吸気枝管11内壁面に凹部11aが形成されている。しかしながら、弁体18bに流通孔が形成されていない。この場合の閉弁位置Sでは、燃料噴射弁19側の吸気枝管11内壁面と吸気制御弁18間に、わずかばかりの量の空気が流通するための間隙Gが形成されている。その結果、吸気制御弁18が閉弁位置S及び中間位置INTにあるときに、空気が間隙Gを介して流通し、燃焼室5内における空気の乱れが増大することになる。
【0084】
【発明の効果】
機関始動を確実に完了させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の全体図である。
【図2】内燃機関の部分図である。
【図3】吸気制御弁を詳しく示す図である。
【図4】吸気圧PMの変化を示す図である。
【図5】開度補正係数kθを示す図である。
【図6】本発明による第1実施例の始動時開度θSの補正ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】本発明による第1実施例の吸気制御弁制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】本発明による第1実施例の燃料噴射時間制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】始動時基本噴射時間TBSを示す線図である。
【図10】噴射時間補正係数kTAUを示す線図である。
【図11】本発明による第2実施例の噴射時間補正係数kTAUの算出ルーチンを示すフローチャートである。
【図12】本発明による第2実施例の吸気制御弁制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図13】本発明による第2実施例の燃料噴射時間制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図14】本発明による第3実施例の内燃機関の部分図である。
【図15】本発明による第3実施例を説明するための図である。
【図16】開度補正係数kθ(j)を示す図である。
【図17】本発明による第3実施例の始動時開度θS(j)の補正ルーチンを示すフローチャートである。
【図18】本発明による第3実施例の吸気制御弁制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図19】本発明による更に別の実施例を説明する、図3と同様な図である。
【図20】本発明による更に別の実施例を説明する、図3と同様な図である。
【符号の説明】
1…機関本体
11…吸気枝管
16…スロットル弁
18…吸気制御弁
19…燃料噴射弁
51…圧力センサ
Claims (3)
- スロットル弁下流の吸気通路内に吸気制御弁を配置し、機関始動時に吸気制御弁を介し流通する空気量がわずかばかりの量になるように機関始動時における吸気制御弁の開度を制御する内燃機関の始動制御装置において、機関始動時における吸気制御弁下流の吸気通路内の圧力を検出し、該検出される圧力が目標圧力に一致するように次の機関始動時における吸気制御弁の開度を制御する内燃機関の始動制御装置。
- スロットル弁下流の吸気通路内に吸気制御弁を配置し、機関始動時に吸気制御弁を介し流通する空気量がわずかばかりの量になるように機関始動時における吸気制御弁の開度を制御する内燃機関の始動制御装置において、機関始動時における吸気制御弁下流の吸気通路内の圧力を検出し、該検出された圧力に基づいて次の機関始動時における燃料噴射量を制御する内燃機関の始動制御装置。
- 複数の気筒を備え、スロットル弁下流の吸気通路を分岐して形成される複数の吸気枝管をそれぞれ対応する気筒に接続し、各吸気枝管内に吸気制御弁を配置し、機関始動時に吸気制御弁を介し流通する空気量がわずかばかりの量になるように各吸気制御弁の開度を制御する内燃機関の始動制御装置において、機関始動時における各吸気制御弁下流の吸気枝管内の圧力を検出し、これら検出される圧力が互いにほぼ等しくなるように次の機関始動時における各吸気制御弁の開度を制御する内燃機関の始動制御装置。
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