JP2005053909A - 2度塗り製品、その使用法、ならびにこの製品を含むメーキャップキット - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、耐久力が向上し、にじみが低減されたメーキャップおよび/もしくはケア製品を提案することである。本発明の目的は、光沢があるだけでなく、耐久性が良好であり、にじまない、容易に得られないメーキャップ製品を提案することでもある。
【解決手段】生理的に許容される第1の媒質を含み、混濁指数(Th-Td)/Th*100が40%以上であり、透明度指数Thが70%以上である第1の組成物と、生理的に許容される第2の媒質を含む第2の組成物とを含有する化粧用メーキャップおよび/またはケア製品に関する。また、メーキャップ方法、ならびに前記製品を含むメーキャップキットに関する。
【選択図】
なし

Description

本発明は、ヒトの顔面もしくは身体の肌;ヒトの下瞼および上瞼;唇;および外皮(integuments)(たとえば爪、眉毛、まつ毛、毛髪)のいずれかに連続的に適用することのできる、少なくとも2種の組成物を含む新規な化粧品製品に関するものであり、またヒトの顔面および身体向けの2度塗りメーキャップ方法にも関する。
特許出願EP-A-0 295 886 米国特許第5 266 321号 特許出願PCT/FR98/01077 特許出願JP 2001-11340 WO99/36477 US 6 299 979 US 6 387 498 US 5 825 643 WO-A-96/19347 WO-A-99/36478 EP-A-921 217 EP-A-686 858 US-A-5 472 798 特許出願EP-A-792 637 特許出願EP-A-0 667 146
各組成物は、粉おしろいもしくは固形おしろい、ファンデーション、メーキャップルージュ、アイシャドー、コンシーラー製品、頬紅、口紅、リップバーム、リップグロス、リップペンシル、アイペンシル、マスカラ、アイライナー、ネイルエナメル、またはボディー用メーキャップ製品もしくは皮膚用カラーリング製品であってよい。
第1の組成物は、皮膚の欠点を光学効果によって低減または消去するものである。この組成物は、皮膚表面の欠陥、たとえば、しわ、毛穴、しみ、ざらつき(irregular texture)、色調の相違、にきびを視覚的に遮蔽するようにする。また、皮膚上に透明なフィルムを形成し、したがって皮膚に自然な外観を与えながら、同時にその均一性および輝きを向上させる。
本発明の第1の組成物は、皮膚上に目に見える白もしくは他の色の痕跡を残さない。本発明の組成物は、どんなタイプの皮膚にもなじみ、その欠点を隠すことによって、皮膚の均一性を高める視覚効果を即座に与えるので、消費者は、自身の肌色に最も近い色の製品を選ぶ必要がない。
第1の組成物は、それを適用する身体部分の見た目の量感を変化させることも可能にする。
第1の組成物は、肌、特に唇およびその輪郭を光学効果によって滑らかにするための下地として使用してよい。この組成物は、本発明の第2の組成物と合わせたとき、この第2の組成物の耐久力を向上させ、にじみを低減する。
さらに、組成物を適用する身体部分の見た目の量感を変化させ、光沢のある第2の組成物を選択すると、耐久力が良好であり、光沢があり、使用感がよく(comfortable)、にじまず、耐久力が向上した製品、特にメーキャップ製品を得ることが可能になる。
本発明の目的は、耐久力が向上し、にじみが低減されたメーキャップおよび/もしくはケア製品を提案することである。このメーキャップ製品は、肌、特に唇および唇の輪郭の欠陥を隠す。詳細には、第1の組成物によって、第2の組成物の耐久力を向上させ、にじみを低減することが可能になる。
本発明の目的は、光沢があるだけでなく、耐久性が良好であり、にじまない、容易に得られないメーキャップ製品を提案することでもある。
メーキャップもしくはケア製品の光沢を増すための既知の一技術は、粒子相を犠牲にして油相の割合を増大させることであり、前記の粒子相はさらに、最も可能なだけ分散させる必要がある。これは、顔料粒子の分散が弱いと、唇上のフィルムが一様でなくなり、魅力的な外観が得られないことがあるためである。さらに、顔料の量が過度に少ないと、フィルムの覆いが弱くなる。加えて、詳細には、経時的にフィルムの耐久力が弱くなるために、組成物の光沢は、経時的に低下する傾向がある。
さらに、油を重合体系増粘剤、特にポリオレフィンで濃厚にする慣行も知られている。残念なことに、そのような既知の油増粘剤は、効率よく濃厚にするために大量に使用しなければならない。しかし、過度に大量の増粘剤は、製品の分野に向けようとする場合、組成物に不十分な化粧特性、特にべたつき感およびすべりの欠如を与え、こうした欠点は、非常に苛立たしく、または許容すらされない可能性がある。
本発明の製品は、皮膚または唇に付着させた後、この相のしわおよび小じわへのにじみの制限を可能にするが、このことは、特に口紅に望ましい。それは、染料を加えた液体脂肪相の大きなにじみが、特にしわおよび小じわを目立たせて、唇周辺がさえなく見える効果をもたらすからである。女性たちはしばしば、このにじみが一般的な口紅の主な欠点であると述べている。
本発明の製品は、肌、特に唇および唇の輪郭の欠点を遮蔽するという意味で、被覆剤(covering)でもある。
出願人は、驚くべきことに、生理的に許容される第1の媒質を含み、混濁指数(Th-Td)/Th*100が40%以上であり、透明度指数Thが70%以上である第1の組成物と、生理的に許容される第2の培地を含む第2の組成物を合体させることによって、にじまず、耐久力が良好であり、かつ/または塗布時および経時的な使用感がよい(乾燥せず、つっぱらない)2度塗りメーキャップが実現可能であることを発見した。
特に、本発明の製品は、耐久力の向上した、光沢のあるにじまない付着層の生成を可能にする。このような付着層は、肌に白っぽい痕跡をつくらず、透明であり、肌にメーキャップを施しながら、同時にその色彩および自然な外観が残るようにする。したがって、本発明は、均質かつ魅力的なメーキャップの仕上がりを可能にする。
これらの有利な特性によって、本発明の製品が、口紅やリップグロスなどの唇用、マスカラ、アイライン、アイシャドーなどの目元用、ファンデーションなどの顔面肌用メーキャップ製品の製造に特に適するものになる。また、傷跡または皮膚構造の欠陥を目立たなくするためのボディー用メーキャップ製品を提案することも可能にする。
したがって、本発明の1つの主題は、生理的に許容される第1の媒質を含み、混濁指数(Th-Td)/Th*100が40%以上であり、透明度指数Thが70%以上である第1の組成物と、生理的に許容される第2の媒質を含む第2の組成物とを含有する化粧用製品、特にメーキャップおよび/もしくはケア製品である。
用語「メーキャップ製品」とは、口紅、メーキャップ用パウダー、アイライナー、ファンデーション、日焼け用製品、または半永久的メーキャップ製品(入れ墨)など、色彩をケラチン物質(皮膚、唇、または外皮)に付着させる着色剤を含有する製品を意味する。
本発明による製品は、同じ包装物品または2個(またはそれ以上)の別々もしくは別個の包装物品中に別々または一緒に包装された2種(またはそれ以上)の生理的に許容される組成物を含む。
これらの組成物は、別々に包装されていることが好ましく、別々または別個の包装物品中に包装されていると有利である。
したがって、本発明の1つの主題は、詳細には、ファンデーション、メーキャップルージュ、アイシャドー、口紅、特別にケア特性を有する製品、アイライナー、コンシーラー製品、またはボディー用メーキャップ製品(入れ墨など)の形の化粧用メーキャップもしくはケア製品である。
本発明の主題はまた、様々な組成物が別々に包装され、適切な適用手段が同梱された、上で規定したような化粧用メーキャップもしくはケア製品を含むメーキャップキットである。適用手段は、柔らかい毛のブラシ、硬い毛のブラシ、ペン、ペンシル、フェルト、ヘラ(quill)、スポンジ、および/または発泡体でよい。
本発明による製品の第1の組成物は、ケラチン物質に塗布するベースコートになっていてよく、第2の組成物はトップコートになっていてよい。しかし、第1のコートの下に、第2のコートの性質を有していてもそうでなくてもよいアンダーコートを塗布することは可能である。
第2のコート上に、第1のコートと同一の性質を有していてもそうでなくてもよいオーバーコートを付着させることも可能である。実現されるメーキャップは、2度塗りメーキャップであることが好ましい。
詳細には、ベースコートは、メーキャップ下地、補正用製品、ファンデーション、メーキャップパウダー、口紅、アイライナー、またはボディー用メーキャップ製品であり、トップコートは、保護もしくはケア製品、またはリップグロスである。
本発明はまた、肌および/または唇および/または外皮に上で規定したような化粧用メーキャップ製品を塗布することにある、肌および/または唇および/または外皮のメーキャップ方法に関する。
本発明の主題はまた、ヒトの肌、唇、および/または外皮に、生理的に許容される媒質を含み、混濁指数(Th-Td)/Th*100が40%以上であり、透明度指数Thが70%以上である第1の組成物からなる第1のコートと、生理的に許容される第2の媒質を含む第2の組成物とを塗布することにある、前記の肌および/または唇および/または外皮のためのメーキャップもしくはケア方法である。
第2のコートは、模様を形成することができ、ペン、ペンシル、または他の任意の道具(スポンジ、指、柔らかい毛のブラシ、硬い毛のブラシ、発泡体、ヘラなど)で塗布することができる。このメーキャップは、メーキャップ付属品、たとえばつけ爪、つけまつ毛、またはかつら、あるいは肌または唇に付着するパステルまたはパッチ(ビューティースポットなど)に塗布してもよい。
本発明の主題はまた、生理的に許容される第1の媒質を含み、混濁指数(Th-Td)/Th*100が40%以上であり、透明度指数Thが70%以上である第1の組成物からなる第1のコートと、生理的に許容される第2の媒質を含む第2の組成物からなる、第1のコートの全体もしくは部分に付着した第2のコートとを含む、メーキャップされる支持体である。
この支持体は、詳細には、かつらなどのヘアピース、つけ爪、またはつけまつ毛、あるいは肌もしくは唇に付着するパッチ(ビューティースポットなど)でよい。
最後に、本発明の主題は、生理的に許容される第1の媒質を含み、混濁指数(Th-Td)/Th*100が40%以上であり、透明度指数Thが70%以上である第1の組成物と、生理的に許容される第2の媒質を含む第2の組成物を含有するメーキャップ製品を使用して、肌および/または唇および/または外皮に、にじまず、かつ/または肌、唇、または爪の欠陥を遮蔽する、光沢のある使用感のよい付着層を、耐久力、色の定着、および光沢の定着が良好な状態でつけたままにすることである。
第1の組成物
したがって、本発明による第1の組成物は、生理的に許容される第1の媒質に含む。
用語「生理的に許容される媒質」とは、ヒトの顔面の肌、外皮、または唇につけてよい非毒性の媒質を意味する。
本発明の意図では、用語「製品として許容される」とは、外観、匂い、味、および感触が快適な組成物を意味する。
本発明による第1の組成物は、混濁指数(Th-Td)/Th*100が40%以上であり、透明度指数Thが70%以上である生理的に許容される第1の媒質を含む。
このような組成物は、顔色、唇、より一般には肌に、より高い見た目の均一性、均質性、透明感、および輝きを与える。本発明の組成物は、唇につけると、光学効果によって唇を滑らかにし、唇および唇の輪郭のしわおよび欠陥が隠れるようになる。
混濁指数(Th-Td)/Th*100 は、以下に記載のプロトコルに従い、分光光度計および積分球を、たとえばサンプルの背後に置いて使用し、測定することができる。
-Thは、組成物の半球透過率であり、組成物によって受け取られる光度と組成物によって全方向に戻される光度の比であると定め、
-Tdは、組成物の直接透過率であり、組成物によって受け取られる光度と組成物によって同軸に戻される光度の比であると定める。
一実施形態によれば、ThおよびTdは、以下のプロトコルに従いながら、Varian Cary 300分光光度計およびLabsphereブランドの積分球をサンプルの後に置いて使用し、測定する。厚さ20μmの本発明による組成物のフィルムを、クォーツ製るつぼスライド上に広げ、次いで37℃で5分間置く。
Thを測定するために、分光光度計は、拡散透過モードで、400から700nmの範囲の波長で使用する。機械を、%T透過モード、走査速度240nm/分、「ダブルリバース」モードに設定する。基線の補正は、基準の空スライドの測定によって行う。これによって、透過し得る強度の最大値が得られる。組成物のフィルムを含んでいるクォーツ製スライドを測定区画に置き、Thを測定する。
Tdは、以下のプロトコルに従いながら、同じ分光光度計を使用して測定する。すなわち、分光光度計は、直接透過モードで、400から700nmの範囲の波長で使用する。機械を、%T透過モード、走査速度240nm/分、ダブルモードに設定する。空のクォーツ製スライドを基準区画に置き、サンプルを含んでいるクォーツスライドを測定区画に置く。Tdを測定する。
ThおよびTdの値は、測定したそれぞれのスペクトル値の平均である。
(Th-Td)/Th*100の値が高いほど、混濁効果は良好である。Td値が高い方ほど、組成物は透明である。
混濁指数は、40%以上、好ましくは50%以上である。
透明度指数は、85%以上であると有利であり、95%以上であることが好ましい。
第1の組成物は、組成物にそのような混濁指数および透明度指数を与えることのできる無機または有機の化合物を含有する。その化合物の組成物中の量は、組成物に、上記で定義した混濁指数および透明度指数を与えるのに十分であることが好ましい。
前記の化合物は、たとえば、フィラー、オルガノポリシロキサン、および低分子量の非シリコーンポリマーから選択することができる。
用語「フィラー」とは、室温(25℃)かつ大気圧で固体であり、組成物の他の成分と化学的に相互に作用せず、特に、その諸成分が室温を上回る温度になるときでさえ、その成分に不溶性である、白色または色の付いた、無機または有機の層状または非層状の粒子を意味するものと理解されるべきである。
用語「有機フィラー」とは、単一の有機化学化合物からなるフィラー、または別の有機もしくは無機化合物でコーティングされた有機基材からなるフィラーを意味する。
用語「無機フィラー」とは、単一の無機化学化合物からなるフィラー、または別の有機もしくは無機化合物でコーティングされた無機基材からなるフィラーを意味する。
本発明の組成物に十分な混濁指数および十分な透明度指数を与えるために使用する前記フィラーは、粉末の形であることが好ましい。フィラーの平均粒径は、50ミクロン以下であると有利であり、好ましくは30ミクロン、より好ましくは15ミクロン、最も好ましくは10ミクロン以下、たとえば約5または3ミクロンである。
天然または合成のフィラーの中で、具体的に挙げられるものは、タルク、デンプン、マイカ、シリカ、ナイロン(登録商標)粉末、ポリエチレン粉末、ポリ-β-アラニン、ポリ(メタクリル酸メチル)などのフィラーである。
前記のオルガノシロキサンは、詳細には、少なくとも1種の炭化水素系油および/または1種のシリコーン油中に含まれた、3次元構造のエラストマーオルガノポリシロキサンからなるゲルの形である。
エラストマーオルガノポリシロキサンは、特許出願EP-A-0 295 886に記載の架橋ポリマーから選択することができる。
前記特許出願によれば、そうしたポリマーは、付加反応と、少なくとも
(a)1分子あたり少なくとも2個の低級アルケニル基を含んでいるオルガノポリシロキサン、
(b)1個のケイ素原子に結合した水素原子を1分子あたり少なくとも2個含んでいるオルガノポリシロキサン、および
(c)白金触媒
の架橋とによって得られる。
エラストマーオルガノポリシロキサンは、米国特許第5 266 321号に記載のものから選択してもよい。
前記特許によれば、その化合物は、
i)単位R2SiOおよびRSiO1.5と、任意選択の単位R3SiO0.5および/もしくはSiO2とを含み、基Rが、互いに独立に、水素;メチル、エチル、プロピルなどのアルキル;フェニルやトリルなどのアリール;またはビニルなどの不飽和脂肪族基を表し、単位R2SiO対単位RSiO1.5の重量比が1/1から30/1であるポリオルガノポリシロキサン、
ii)シリコーン油中で不溶性かつ膨張性であり、オルガノヒドロゲノポリシロキサン(1)および不飽和脂肪族基を含むオルガノポリシロキサン(2)を、(1)および(2)の水素の量または不飽和脂肪族基の量が、それぞれ、オルガノポリシロキサンが環状でないときに1モル%と20モル%の間となり、オルガノポリシロキサンが環状であるときに1モル%と50モル%の間となるように加えることによって得られるポリオルガノポリシロキサン
から特に選択される。
艶消剤を生成するための固体エラストマーオルガノポリシロキサンを伴う脂肪相は、少なくとも1種の炭化水素系油および/または少なくとも1種のシリコーン油からなる。
エラストマーオルガノポリシロキサンと併用する炭化水素系油は、
-ペルヒドロスクアレンなどの動物性の油、
-液体トリグリセリド、たとえば、ヒマワリ油、トウモロコシ油、ダイズ油、マロー油、ブドウ種子油、ゴマ油、ハシバミ油、アプリコット油、マカダミア油、ヒマシ油や;カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、たとえば、Stearineries Dubois社によって販売されているもの、Dynamit Nobel社によってMiglyol 810、812、および818の名称で販売されているものなどの植物油、
-式R9COOR10[式中、R9は、7から19個の炭素原子を含む高級脂肪酸残基を表し、R10は、3から20個の炭素原子を含む炭化水素系分枝鎖を表す]の油、たとえばパーセリン(purcellin)油、
-パラフィン油およびその誘導体、イソパラフィン、イソヘキサデカン、スクアレンおよびポリイソブテンやポリデセンなどの同等物など、鉱物系または合成の直鎖状または分枝状炭化水素、
-合成エステルおよびエーテル;
-これらの混合物
から選択することができる。
エラストマーオルガノポリシロキサンと併用してよいシリコーン油は、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、エチルポリシロキサン、エチルメチルポリシロキサン、エチルフェニルポリシロキサン、ヒドロキシメチルポリシロキサン、アルキルポリジメチルシロキサンなどの、室温で液状またはペースト状の直鎖状ポリシロキサン;およびオクタメチルシクロペンタシロキサンやデカメチルシクロペンタシロキサンなどの環状ポリシロキサン;またはこれらの混合物から選択されていることが好ましい。
オルガノポリシロキサンは、オルガノポリシロキサン/脂肪相の混合物中に3重量%から80重量%の範囲の濃度で存在して、均質なゲル状の艶消剤を形成していることが好ましい。
Shin Etsu社の商用表示KSG(KSG 6、16、17、および18)、Dow Corning社のTrefils、またはGrant Industries社のGransilsとして知られているオルガノポリシロキサンを使用することができる。
前記の低分子量非シリコーンポリマーは、詳細には、アミド、ウレタン、もしくは尿素ポリマーである。これらのポリマーは、好ましくは8から60個の炭素原子、より好ましくは12から40個の炭素原子を含む、ペンダント状のおよび/または末端のアルキル鎖またはアルキレン鎖をもっていると有利である。
このようなポリマーの重量平均分子量は、200g/モルから1000g/モルであることが好ましい。
その高分子化合物は、ポリアミドであることが好ましい。考えられる例は、任意選択でC12〜C40モノカルボン酸の存在下で、トリグリセリドをジアミンでアミド化して得られるポリアミドである。トリグリセリドは、特に、12から30個の炭素原子を含むヒドロキシル化された脂肪酸トリグリセリド、たとえばリシノール酸(またはヒマシ油)であり、モノカルボン酸は、特に12-ヒドロキシステアリン酸である。ジアミンは、特にエチレンジアミンである。
その態様の1つによれば、第1の組成物は、少なくとも1種の揮発性油を含有する少なくとも1種の脂肪相を含む。
用語「揮発性油」とは、室温(25℃)かつ大気圧(760mmHg)で肌と接触すると蒸発することのできる任意の非水性媒質を意味する。室温で液体である揮発性化粧油は、特に、室温かつ大気圧で測定した蒸気圧が10-3から300mmHg(0.266Paから40000Pa)、好ましくは0.02から300mmHg(2.66Paから40000Pa)の範囲であり、より好ましくは0.1から90mmHg(13Paから12000Pa)の範囲である。
本発明によれば、そのような揮発性油は、炭化水素系油;ペンダント状のであるか、もしくはシリコーン鎖末端に存在するアルキルもしくはアルコキシ基を任意選択で含むシリコーン油;またはこれらの油の混合物でよい。
揮発性油は、使いやすくするために、引火点をもたない油、引火点が40℃から100℃の範囲である油、およびこれらの混合物から選択された化粧油であることが好ましい。さらに、揮発性油は、大気圧での沸点が220℃未満、より有利には210℃未満、特に110から210℃の範囲であると有利である。このような揮発性油は、少なくとも7個の炭素原子を含むモノアルコールでないことが好ましい。
本発明で使用してよい揮発性油として、特に2から7個のケイ素原子を含み、任意選択で、1から10個の炭素原子を含んでいるアルキルもしくはアルコキシ基を含む、室温での動粘性率が8cSt未満である直鎖状もしくは環状のシリコーン油が挙げられる。本発明で使用してよい揮発性シリコーン油として、特に、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、およびドデカメチルペンタシロキサン、およびこれらの混合物が挙げられる。
本発明で使用してよい他の揮発性油として、8から16個の炭素原子を含む炭化水素系揮発性油類、およびその混合物、特に、分枝状C8〜C16アルカン、たとえばC8〜C16イソアルカン(イソパラフィンとしても知られている)、イソドデカン、イソデカン、およびイソヘキサデカン、たとえばIsoparsまたはPermetylsの商品名で販売されている油;および分枝状C8〜C16エステル、たとえばネオペンタン酸イソヘキシル;ならびにこれらの混合物が挙げられる。
イソドデカン(Permetyls 99A)、C8〜C16イソパラフィン、たとえばIsoparL、E、G、もしくはH、およびこれらの混合物を、任意選択でデカメチルテトラシロキサンまたはシクロペンタシロキサンと組み合わせて使用することが好ましい。
揮発性のフルオロ油を使用してもよい。
このような揮発性油は、特に、組成物の総重量の5%から80%、より妥当には10%から30%に相当する。
もう1つの態様によれば、第1の組成物は、少なくとも1種の有機フィラーおよび少なくとも1種の無機フィラーを含む。
用語「有機フィラー」とは、1種のみの有機化学化合物からなるフィラー、または別の有機もしくは無機化合物でコーティングされている有機基材からなるフィラーを意味する。
用語「無機フィラー」とは、単一の無機化学化合物からなるフィラー、または別の有機もしくは無機化合物でコーティングされた無機基材からなるフィラーを意味する。
本発明の有機フィラーおよび無機フィラーは、互いに無関係に、平均粒径が50ミクロン以下、好ましくは30ミクロン、より好ましくは15ミクロン以下、最も好ましくは10ミクロン以下、たとえば約5または3ミクロンであることが好ましい。
顔料を少量しか含まない、または全く含まないが、肌の微起伏および他の欠陥を十分にカムフラージュする組成物は、こうして得ることができる。一実施形態によれば、本発明の組成物は、組成物の混濁指数および透明度指数を低減しない量の顔料を含有する。組成物は、顔料またはパール(nacre)を含まないことが好ましい。
無機フィラーは、たとえば、タルク、マイカ、シリカ、カオリン、中空シリカマイクロスフェアー、ガラスマイクロカプセル、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、金属水酸化物、およびこれらの混合物から選択された少なくとも1種の材料からなるか、またはそれを含む。
無機フィラーは、アルミナ、二酸化チタン、シリカ、酸化アルミニウム、および/または硫酸バリウムでコーティングされたマイカ基材からなっていてよい。
フィラーは、TiO2コーティングされたシリカ複合材料、シリカコーティングされたTiO2複合材料、およびシリカ/酸化亜鉛複合材料、およびこれらの混合物から選択してもよい。
フィラーは、層状でも非層状でもよい。
第1の組成物は、マイカを含む無機フィラーを含み、前記フィラーの平均粒径が、50ミクロン以下、好ましくは10ミクロン以下、より好ましくは5ミクロン以下であると有利である。
本発明に特に適する無機フィラーの中で、
-Eckartによって扱われているFlonac TS 40Cなど、シリカコーティングされた酸化チタン、
-三好化成(Miyoshi)製のSilica Beads SB 150や、旭硝子製の粒径が3から12ミクロンのSunsphere Hなど、粒径が3ミクロンと12ミクロンの間であるシリカマイクロビーズ、
-Sumitomoによって扱われている Chemicelerや、同じくSumitomoによって扱われているFinesil F-80など、粒径が1.5ミクロンである薄片状シリカ、
-シリカ/二酸化チタン/多孔性シリカの割合が85/5/10であるような、粒径が、たとえば0.6ミクロンである、二酸化チタンおよび多孔性シリカでコーティングされたシリカ、たとえば、Catalysts and Chemicalsの製品ACS-0050510、
-マイカ/硫酸バリウム/酸化チタンの割合が66/22/12になるように、硫酸バリウムおよび酸化チタンでコーティングされたマイカ、たとえば、MerckのNaturaleaf、
-粒径が1ミクロンと10ミクロンの間である、シリカと非晶質シリカでコーティングされた酸化セリウムとの複合体、たとえばCeriguard SC製品、
-シリカとポリ水素メチルシロキサンでコーティングされた酸化チタンとの、割合が93/5/2である複合体、
-粒径が5μmと10μmの間であり、絹雲母/酸化チタン/アルミナ/シリカの割合が67/5/18/10になるように、酸化チタン、アルミナ、およびシリカでコーティングされた薄片状絹雲母、たとえばCatalysts and Chemicalsによって販売されているCoverleaf AR-20121M、
-タルク
を挙げることができる。
一実施形態によれば、第1の組成物は、無機ケイ酸塩と金属水酸化物の複合材料類から選択された無機フィラーを含む。
無機ケイ酸塩は、天然または合成のマイカであることが好ましい。マイカは、白雲母、金雲母、チオタイト(tiotite)、絹雲母、紅雲母、ソーダ雲母若しくは合成雲母、およびこれらの混合物から選択することができる。
金属水酸化物は、Ag、Au、Cu、Al、Ni、Sn、Mg、Cr、Mo、Ti、Pt、Va、Rb、W、Zn、Ge、Te若しくはSe、およびこれらの合金から選択された金属の水酸化物である。水酸化アルミニウムが金属水酸化物として好ましい。
一実施形態によれば、無機フィラーは、表面が金属水酸化物でコーティングされた無機ケイ酸塩粒子からなる複合材料である。無機ケイ酸塩は、層状または薄片状であると有利である。用語「薄片状」とは、最大寸法と厚さの比が5以上、さらには10以上、またはより有利な20以上である粒子を意味する。
金属水酸化物は、本質的に球状、特にビーズ状であると有利であり、粒径が1ミクロンと15ミクロンの間、好ましくは約10ミクロンであることが好ましい。
無機ケイ酸塩と金属水酸化物の体積の割合は、好ましくは50/50と80/20の間、より好ましくは60/40と70/30の間であり、好ましくは約65/35である。
金属水酸化物ビーズは、水酸化アルミニウムビーズであると有利である。
薄片状マイカを水酸化アルミニウムマイクロビーズによって60/40または65/35の重量比でコーティングしたもの、具体的には三好化成によって販売されている製品エクセルマイカJP-1またはエクセルマイカJP-2が好ましい。
本発明のこの態様によれば、組成物は、任意選択で化工されたデンプンを含有していてもよい。
無機フィラーは、組成物の総重量に対して、有利には0.1重量%から40重量%、好ましくは3重量%から15重量%、より好ましくは2重量%から8重量%の範囲、最も好ましくは約5重量%の含有量が組成物中に存在することが好ましい。
本発明に適する有機フィラーの中で、ポリアミド粉末、たとえばNylon(登録商標)粉末;ポリ-β-アラニン粉末;ポリエチレン粉末;ポリテトラフルオロエチレン粉末;ラウロイルリジン;デンプン;ポリ塩化ビニリデン/アクリロニトリル製のものなどの中空ポリマーマイクロスフェアー(たとえばExpancel(登録商標))、アクリル酸コポリマー(たとえばPolytrap(登録商標));およびシリコーン樹脂マイクロビーズ(たとえばTospearl)を挙げることができる。
本発明に適する有機フィラーの中では、ポリマー化合物の多層構造が挙げられる。
第1の組成物は、デンプンを含む有機フィラーを含み、前記フィラーの平均粒径が50ミクロン以下、好ましくは10ミクロン未満、より好ましくは5ミクロン未満であると有利である。
好ましい一実施形態によれば、有機フィラーは、デンプン、特に変性デンプン、たとえば 、National StarchによってDry Flo Plus (28-1160)の表示のもとに販売されている、無水オクテニルコハク酸で架橋されたデンプンである。
有機フィラーは、組成物の総重量に対して、有利には0.1重量%から40重量%、好ましくは3重量%から15重量%、より好ましくは2重量%から8重量%の範囲、最も好ましくは約5重量%の含有量で組成物中に存在することが好ましい。
有機フィラーおよび無機フィラーは、屈折率が1より高い、好ましくは1.25から1.9の範囲、より好ましくは1.45から1.55の範囲であることが好ましい。
無機フィラーと有機フィラーの体積比は、1:1と1:3の間にあることが好ましい。
一実施形態によれば、有機フィラーが球状であるとき、無機フィラーは層状であり、またその逆である。
本発明による組成物は、30%未満のフィラー、好ましくは20%未満のフィラーを含有していると有利である。
もう1つの態様によれば、第1の組成物は、水酸化アルミニウムで表面処理されたマイカ粒子を含み、
-混濁指数(Th-Td)/Th*100が40%以上であり、
-透明度指数Thが70%以上であり、
Thは、前記組成物の半球透過率であり、Tdは、前記組成物の直接透過率である。
マイカ粒子は、満足な混濁指数および満足な透明度指数を得るのに十分な量であると有利である。
もう1つの態様では、第1の組成物は、コーティング加工もしくは非コーティング加工粒子と、化工もしくは非変性デンプン粒子とを含む。
本発明による組成物は、少なくとも1種の不揮発性油を含んでよい。
用語「不揮発性油」とは、室温(20℃)で液体であり、その温度で蒸発しない脂肪物質を意味する。
不揮発性油の中で挙げることができるものは、
-ポリ(C1〜C20)アルキルシロキサン、特にトリメチルシリル末端基を含むもの、好ましくは動粘性率が0.06 m2/s未満であるもの、その中で挙げられるものとして、セチルジメチコーン(CTFA名)など、直鎖状のポリジメチルシロキサンおよびアルキルメチルポリシロキサン、
-任意選択でフッ素付加された脂肪族および/もしくは芳香族基を用い、またはヒドロキシル、チオール、および/もしくはアミン基などの官能基を用いて改変したシリコーン、
-フェニルシリコーン油、特にフェニルトリメチコーン、
-液体パラフィン、液体ワセリン、ペルヒドロスクアレン、ラノリン、アプリコット油、コムギ胚芽油、甘扁桃油、ビューティーリーフ油、ゴマ油、マカダミア油、ブドウ種子油、菜種油、ヤシ油、ラッカセイ油、ヒマワリ油、パーム油、ヒマシ油、アボカド油、ホホバ油、オリーブ油、もしくは穀物胚芽油、およびシアバターの液体画分など、植物もしくは鉱物性の油;ポリオールの脂肪酸エステル、特に、液体トリグリセリド、ミリスチン酸イソプロピル、miglyol油、ネオペンタン酸イソステアリル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、ヒマシ油、アセチルクエン酸トリブチル;アルコール、特に2-オクチルドデカノール;アセチルグリセリド;アルコールもしくはポリアルコールのオクタン酸エステル、デカン酸エステル、またはリシノール酸エステル;脂肪酸トリグリセリド;グリセリド、およびフルオロおよびペルフルオロ油、
-アミド化合物、特に特許出願PCT/FR98/01077に記載のもの、たとえばN-ネオペンタノイル-2-オクチルドデシルアミン、N-ネオペンタノイル-2-ブチルオクチルアミン、N-(3,5,5-トリメチルヘキサノイル)-2-オクチルドデシルアミン、またはN-(3,5,5-トリメチルヘキサノイル)-2-ブチルオクチルアミン、
-これらの混合物
である。
本発明による組成物の脂肪相の不揮発性油は、水添ポリイソブテン、プロピオン酸アラキジル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、ポリブテン、ジメチコーン、オクチルドデカノール、およびこれらの混合物から選択された1種または複数の油を含むことが好ましい。
不揮発性油は、組成物の総重量に対する重量で1重量%から85重量%、より好ましくは5重量%から50重量%に相当することが好ましい。
組成物は、特にそれがスティック状であるときに、ろうおよび/またはペースト状化合物を含んでよい。
本発明の意図では、用語「ペースト状化合物」とは、固体状態で異方性の結晶組織を有し、温度23℃で液体画分および固体画分を含む、固体/液体の状態変化が可逆的な親油性の脂肪性化合物を意味する。本発明の意図では、ペースト状化合物は、20℃での硬さが、0.001から0.5 Mpa、好ましくは0.002から0.4Mpaの範囲であると有利である。
硬さは、化合物のサンプルに探針を通す方法に従い、詳細には、直径2mmのステンレス鋼製シリンダーを装備したテクスチャー分析計(たとえば、Rheoの機器TA-XT2i )を使用して測定する。硬さの測定は、20℃で、5件のサンプルの中心で実施する。シリンダーを、1mm/秒の前速度、次いで0.1mm/秒の測定速度で各サンプルに差し込み、貫通深さは0.3 mmとする。記録される硬さの値は、最大ピークのものである。
このペースト状化合物も、温度23℃で液体画分かつ固体画分の形である。言い換えれば、このペースト状化合物のスタートの融点は、23℃未満である。ペースト状化合物の液体画分は、23℃で測定すると、化合物の9重量%から97重量%に相当する。この23℃の液体画分は、15重量%と85重量%の間、より好ましくは40重量%と85重量%の間に相当することが好ましい。
ペースト状化合物の液体画分の23℃での重量比は、23℃で消費される融解熱対ペースト状化合物の融解熱の比率に等しい。
ペースト状化合物の融解熱は、固体状態から液体状態へと変化するために、化合物によって消費される熱である。ペースト状化合物は、その塊全部が固体の結晶状であるときに固体状態にあるという。ペースト状化合物は、その塊全部が液状であるときに液体状態であるという。
ペースト状化合物の融解熱は、標準のISO 11357-3:1999に従い、TA Instrument社によってMDSC 2920(登録商標)の名称で販売されている熱量計などの示差走査熱量計(DSC)を使用し、温度上昇を1分間に5℃または10℃として得られるサーモグラムの曲線下の面積に等しい。ペースト状化合物の融解熱は、化合物を固体状態から液体状態へと変化させるのに必要なエネルギー量である。融解熱は、J/gで示す。
23℃で消費される融解熱は、固体状態から、液体画分と固体画分とからなる23℃の状態へと変化するためにサンプルによって吸収されるエネルギー量である。
ペースト状化合物の液体画分は、32℃で測定して、化合物の30重量%から100重量%、好ましくは化合物の80重量%から100重量%、より好ましくは90重量%から100重量%であることが好ましい。ペースト状化合物の液体画分が32℃で測定して100%に等しいとき、ペースト状化合物が融解する範囲の終末温度は、32℃以下である。
32℃で測定したペースト状化合物の液体画分は、32℃で消費される融解熱対ペースト状化合物の融解熱の比に等しい。32℃で消費される融解熱は、23℃で消費される融解熱と同じようにして算出する。
ペースト状化合物は、合成の化合物および植物生まれの化合物から選択することが好ましい。ペースト状化合物を、植物生まれの出発材料から合成して得てもよい。
ペースト状化合物は、
-ラノリンおよびその誘導体、
-重合体もしくは非重合体シリコーン化合物、
-重合体もしくは非重合体フルオロ化合物、
-ビニル重合体、詳細には、
・オレフィンホモポリマー
・オレフィンコポリマー
・水添ジエンホモポリマーおよびコポリマー
・好ましくはC8〜C30アルキル基を含むアルキル(メタ)アクリラートのホモポリマーまたはコポリマーである直鎖状もしくは分枝状オリゴマー
・C8〜C30アルキル基を含むビニルエステルのホモポリマーおよびコポリマーであるオリゴマー
・C8〜C30アルキル基を含むビニルエーテルのホモポリマーおよびコポリマーであるオリゴマー、
- 1種以上のC2〜C100、好ましくはC2〜C50ジオール間のポリエーテル化によって生じる脂溶性ポリエーテル、
-エステル、
およびこれらの混合物
から選択されていると有利である。
ペースト状化合物は、組成物の1重量%から99重量%、より好ましくは1重量%から60重量%、より好ましくは2重量%から30重量%、さらに好ましくは5重量%から15重量%に相当することが好ましい。
ろうの中で特に挙げることができるものは、
-微結晶性のろう、パラフィン、ペトロラタム、ワセリン、オゾケライト、モンタンろうなどの動物性、植物性、鉱物性、または合成由来のろう;蜜ろうおよびラノリンとその誘導体;カンデリラろう、オウリキュリーろう(ouricury wax)、カルナバろう、日本ろう、カカオ脂、コルク繊維ろう、またはサトウキビろう;25℃で固体である硬化油、オゾケライト、脂肪酸エステルおよび25℃で固体であるグリセリド;ポリエチレンワックスおよびFischer-Tropsch合成によって得られるワックス;25℃で固体である硬化油;ラノリン;25℃で固体である脂肪酸エステル;シリコーンワックス;フルオロワックス;これらの混合物である。
本発明による組成物は、組成物にこれまでに述べた特性を与えないフィラーを含むこともある。
このようなフィラーは、組成物の総重量に対して、0から20重量%、好ましくは2から15重量%の割合で組成物中に存在していてよい。組成物は、そのようなフィラーを含んでいないことが好ましい。
第2の組成物
本発明によるメーキャップ製品は、生理的に許容される第2の媒質を含む第2の組成物を含有する。
第2の組成物は、当業者が少なくとも1点のその化粧特性、詳細には、耐久力、耐にじみ性、および/またはケラチン物質の欠陥の遮蔽性を向上させたいと望む、当業者に知られているどんな組成物でもよい。
本発明の製品がメーキャップ製品であるとき、第2の組成物は、当業者に知られているどんなメーキャップ化粧組成物でもよい。詳細には、第2の組成物は、口紅またはグロスでよい。
本発明の好ましい一実施形態によれば、第2の組成物の生理的に許容される媒質は、室温かつ大気圧で不揮発性である液相を含む。
用語「不揮発性の液相」とは、肌または唇上に数時間残ることのできる媒質を意味する。詳細には、不揮発性液相は、室温かつ大気圧で、0.02mmHg(2.66Pa)、より妥当には10-3mmHg(0.13Pa)未満の0でない蒸気圧を有する。
第2の組成物の不揮発性液相は、室温で、炭化水素系液相、シリコーン液相、および/またはフルオロ液相でよい。
一実施形態によれば、第2の化粧組成物は、パール、 単色着色剤、反射性着色剤、および/または偏光性着色剤(goniochromatic colouring agents)を含む。
一実施形態によれば、第2の化粧組成物は、生理的に許容される媒質中に、少なくも1種の偏光性着色剤と、偏光性着色剤とは異なる少なくとも幾種かの反射性粒子とを含む。
反射性粒子は、
-少なくとも1種の金属の少なくとも1重の層で少なくとも部分的にコーティングされた天然または合成の基材を有する粒子、
-少なくとも1種の金属化合物、特に金属酸化物の少なくとも1重の層で少なくとも部分的にコーティングされた合成の基材を有する粒子、
-屈折率の異なる材料の少なくとも2重の層の重なりから形成され、そうした層の少なくとも1層がポリマーである可能性のある粒子、ならびに
-金属酸化物の粒子
からなる群から選択することができる。
本発明の意図では、用語「偏光性着色剤」とは、化粧組成物を支持体上に広げるとき、標準に対する観察の角度が、入射光角45°に対して0°と80°の間で変動するとき、CIE 1976色空間のa*b*平面において、少なくとも20°の色相角hの変動Dhに相当する色軌道を得るための着色剤を意味する。
色軌道は、たとえば、自動スプレッダーを使用して、流体の形の化粧組成物を、Typ 24/5という表示のErichsenブランドのコントラストカード上に300μmの厚さに広げた後、GON 360 Goniometerという表示のInstrument Systemsブランドの分光角反射率計(spectrogonioreflectometer)を使用して、測定をカードの黒色背景上で実施することができる。
例として、図1は、BASF社によって販売されているSicopearl(登録商標)偏光顔料を含む本発明に従って調製した液体グロスについて、そのような分光角反射率計を用いて得た色軌道を示す。
本発明の意図では、偏光性着色剤は、パールで見ることのできる変化よりも大きな、観察の角度に応じた「カラーフロップ」としても知られている色の変化が観察されるのを可能にする。
本発明の意図では、用語「反射性粒子」とは、サイズ、構造、特にそれを構成する層の厚さ、その物理的性質、化学的性質、および表面の状態によって、特許を請求する組成物をメーキャップする支持体に塗布するとき、前記組成物の表面で、肉眼に見えるハイライト箇所、すなわち輝いて見えることによって周囲よりも目立つ明るい箇所を生み出すことが十分に可能な強度で入射光を反射することが可能になる粒子を意味する。
反射性粒子は、視覚によって長時間焦点が合わさるのを妨げるのに役立って、メーキャップされた支持体の湾曲が視覚によって認知されるのをあいまいにすることができ、ハイライト箇所は、メーキャップされた支持体および観察者が動いているときに、ランダムに現われたり消えたりすることができる。
一実施形態によれば、第2の組成物の平均光沢度は、特にこの組成物を唇または爪に塗布しようとするとき、一定の閾値を上回る。
用語「平均光沢度」とは、以下の方法によって、光沢計を使用して従来どおりに測定できるような光沢度を意味する。
平均光沢度を評価したい組成物の厚さ50μmの層を、自動スプレッダーを使用してLenetaブランドのForm 1A Penopacという表示のコントラストカード上に広げる。層は、少なくともカードの白色の背景を覆う。次いで、Byk GardnerブランドのmicroTRI-GLOSSという表示の光沢計を使用して、20°での光沢の測定を白色背景上で実施する。
第2の組成物の平均光沢度は、特にこの組成物を唇に塗布しようとするとき、30以上であれば有利であり、または50以上であればより有利であり、70以上であるとさらに有利である。
組成物は、所望の平均光沢度が得られるようになっている光沢基剤を含んでよい。
本発明の意図では、用語「基剤」とは、組成物が含有する可能性がある着色剤を含んでいない化粧組成物を意味する。
したがって、化粧組成物は、一実施形態では、特に唇に塗布しようとする組成物の場合、平均光沢度が20、又はより妥当には50、さらに妥当には70よりも高い基剤を含んでよい。
光沢基剤中に偏光顔料などの着色剤、または反射性粒子が存在した結果として、化粧組成物の平均光沢度が、分けて考えた基剤の平均光沢度と異なっていても、異なっていなくてもよい。
したがって、基剤の処方は、たとえば、化粧組成物を液体グロスにしようとするのか、または口紅にしようとするのかに応じて異なっていてよい。たとえば、平均光沢度が約60の口紅基剤、平均光沢度が約70の液体グロス基剤もしくはアイシャドー基剤、および平均光沢度が約50のネイルエナメル基剤を選択することができる。
化粧組成物は、特に唇に塗布しようとする場合、比較的高い光沢度を得られるようにすることができる油相、特に屈折率が1.47と1.51の間である油相を含んでよい。
反射性粒子は、特に唇に塗布しようとする組成物では、組成物中に、均質に分散した形で、たとえば組成物の総重量の0.1%から20%の範囲の含有量、好ましくは1重量%から15重量%、より好ましくは1重量%から10重量%、たとえば約2重量%が存在していてよい。
特定の一実施形態によれば、反射性粒子は、反射性粒子/偏光性顔料の重量比が0.3から3、特に0.5から2.5の範囲になるように導入することができる。実際に、この比は、前記粒子が混ぜられる化粧組成物の性質に応じて様々に変わってよい。たとえば、ネイルエナメル型の処方では、この反射性粒子/偏光性顔料の重量比は、1より大、特に1.5より大、特に2以上でよい。一方、液体口紅型の処方またはチューブの形では、この重量比は、2以下、特に1.5以下でよい。
反射性粒子は、偏光性粒子でも非偏光性粒子でもよく、また干渉性粒子でも非干渉性粒子でもよいが、非偏光性粒子であることが好ましい。
反射性粒子は、サイズが少なくとも10μm、たとえば約20μmと約50μmの間であることが好ましくなる。
用語「サイズ」とは、母集団の半分の統計的な粒径分布によって与えられる、D50として知られているサイズを意味する。反射性粒子のサイズは、その表面の状態に応じて変わってよい。原則として、その表面の反射性が高いほど、サイズは小さくてよく、またその逆である。
反射性粒子は、様々な形でよい。反射性粒子は特に、薄片状または球状でよく、特に球でよい。
用語「薄片状」とは、最大サイズ対厚さの比が5または10以上、より妥当には20以上である粒子を意味する。薄片状の粒子の厚さは、たとえば約0.5μmと約5μmの間である。
外表面がほぼ平らな粒子が最も著しく適している。そのような粒子は、そのサイズ、構造、および表面状態がそれを可能にするならば、強力な鏡面反射をより容易に起こすことができるからである。これをミラー効果と呼ぶ。
反射性粒子は、非散乱性かつ非つや消し状であることが望ましい。
それがどんな形状であろうと、反射性粒子は、多層構造、この場合では、たとえば一様な厚さの、特に反射性材料からなる少なくとも1重の層を備えていてもそうでなくてもよい。
反射性粒子が多層構造をもたないとき、反射性粒子は、たとえば、たとえば非つや消し状かつ非散乱性の表面状態を有し、化粧組成物内での、ハイライト箇所を得るのに十分な光の鏡面反射が可能になるほぼ平らな表面を備えるように合成して得られた金属酸化物、たとえば酸化チタンや酸化鉄からなっていてもよい。
反射性粒子が多層構造を有するとき、反射性粒子は、たとえば、天然もしくは合成の基材、特に、少なくとも1層の反射性材料で少なくとも部分的にコーティングされた合成の基材を含んでよい。
反射性粒子がどんな形状でも、基材は、基材が合成である場合、コーティング後、特に反射性材料の層を付着させた後に反射性表面が形成されやすくなる形状で調製することができる。基材は、たとえば表面が平らでよく、反射性材料の層は、厚さがほぼ一様でよい。
金属の層でコーティングされた無機基材からなる反射性粒子の例として、「白色パール」としても知られている、銀でコーティングされたホウケイ酸基材からなる粒子も挙げられる。
ガラス基材が銀でコーティングされている薄片状の粒子が、Toyal社によってMicroglass Metashine REFSX 2025 PSの名称で販売されている。ガラス基材がニッケル/クロム/モルブデン合金でコーティングされている粒子が、この同じ会社によってCrystal Star GF 550およびGF 2525の名称で販売されている。
反射性粒子は、その形状にかかわりなく、少なくとも1層の少なくとも1種の金属化合物、特に、たとえば酸化チタン、特にTiO2、酸化鉄、特にFe2O3、酸化スズ、酸化クロム、硫酸バリウム及び次の化合物:MgF2、CrF3、ZnS、ZnSe、SiO2、A12O3、MgO、Y2O3、SeO3、SiO、HfO2、ZrO2、CeO2、Nb2O5、Ta2O5、MOS2、およびこれらの混合物もしくは合金から選択された金属酸化物で少なくとも部分的にコーティングされた合成基材を有する粒子から選択してもよい。
挙げることのできるそのような粒子の例には、二酸化チタンでコーティングされた合成マイカ基材、あるいは褐色酸化鉄、または酸化チタン、酸化スズ、もしくはこれらの混合物のいずれかでコーティングされたガラス粒子を含む粒子、たとえば、Engelhard社によってReflecks(登録商標)のブランド名で販売されているものが含まれる。
日本板硝子株式会社によって販売されているメタシャイン1080R系の顔料も、本発明に適している。より詳細には特許出願JP 2001-11340に記載されているこれらの顔料は、65%から72%のSiO2を含むCガラスのフレークをルチルタイプ酸化チタン(TiO2)の層でコーティングしたものである。このガラスフレークは、平均厚さが1ミクロンであり、平均サイズが80ミクロン、すなわち平均サイズ/平均厚さの比が80である。このフレークは、TiO2層の厚さに応じて、青、緑、黄、または銀色のきらめきを有する。
粒子の総重量の12%に相当する二酸化チタンでコーティングされた合成マイカ基材(蛍光金雲母)をからなる、Nihon Koken社によってProminenceの名称で販売されている、サイズが80μmと100μmの間の粒子も挙げることができる。
反射性粒子は、屈折率の異なる少なくとも2重の層の重なりによって形成された粒子から選択してもよい。
このような層は、ポリマーの種類でも金属の種類でもよく、特に少なくとも1層のポリマー層を含んでいてよい。
したがって、反射性粒子は、多層ポリマーフィルムから得られる粒子でよい。
そのような粒子は、特にWO99/36477、US 6 299 979、およびUS 6 387 498に記載されている。
少なくとも2層のポリマーの重なりを含む反射性粒子は、3M社によってMirror Glitterの名称で販売されている。このような粒子は、2,6-PEN およびメタクリル酸ポリメチルの各層を80/20の体積比で含む。こうした粒子は、US 5 825 643に記載されている。
本発明による第2の組成物は、当然、本発明の文脈から逸脱することなく、性質の様々な反射性粒子を含んでよい。
偏光性着色剤の例
組成物は、1種または複数の偏光性着色剤を含有し、組成物がその支持体に塗布されるときに、観察の角度によって色が変化し、反射性粒子を引き立たせる色の付いた背景を生み出す。実行しやすさを考えて単一の偏光性着色剤を使用してもよい。
特に唇に塗布しようとする組成物では、偏光性着色剤は、たとえば、組成物の総重量に対して、0.1重量%から20重量%または2重量%から15重量%、より妥当には2重量%から10重量%の範囲の量が存在してよい。そのような組成物の場合では、2から8重量%の偏光性着色剤含有量と、1から5重量%の反射性粒子含有量を組み合わせたものについて、非常に満足な結果が得られている。ネイルエナメル組成物は、たとえば、偏光性着色剤を0.1から5重量%含有していてよく、ファンデーションは、それを10から15重量%含有していてよく、口紅は、それを2から8重量%含有していてよい。
偏光性着色剤は、観察の角度によって比較的大きな色変化をもたらすように選択してよい。
したがって、偏光性着色剤は、45°の照明のもと、0°と80°の間の観察角度の変動に対し、CIE 1976色空間で測定して、化粧組成物の色差ΔEが少なくとも2であることが認められるように選択することができる。
偏光性着色剤は、照明を 45°とし、観察の角度の変動を0°と80°の間として、CIE 1976平面において、化粧組成物の色相角の変動Dhが少なくとも30°または少なくとも40°、または少なくとも60°、または少なくとも100°であることが認められるように選択することもできる。
偏光性着色剤は、たとえば、多層干渉性構造および液晶着色剤から選択することができる。
多層構造の場合では、この着色剤は、たとえば、各層が、たとえばMgF2、CeF3、ZnS、ZnSe、Si、SiO2、Ge、Te、Fe2O3、Pt、Va、Al203、MgO、Y2O3、S2O3、SiO、HfO2、ZrO2、CeO2、Nb2O5、Ta2O5、TiO2、Ag、Al、Au、Cu、Rb、Ti、Ta、W、Zn、MOS2、氷晶石、これらの合金、ポリマー、および組合せからなる群から選択された少なくとも1種の材料でできている、他の層と無関係でもそうでなくてもよい少なくとも2重の層を含んでよい。
多層構造は、積み重なった層の科学的性質が中心層と対称であってもそうでなくてもよい。
本発明に従って調製される組成物に使用してよい対称性の多層干渉性構造の例は、たとえば、以下の構造、すなわち、その構造の顔料がDupont de Nemours社によって販売されているAl/SiO2/Al/SiO2/Al;その構造の顔料がFlex社によってChromaflairの名称で販売されているCr/MgF2/Al/MgF2/Cr;MOS2/SiO2/Al/SiO2/MOS2;その構造の顔料がBASF社によってSicopearlの名称で販売されているFe2O3/SiO2/Al/SiO2/Fe2O3およびFe2O3/SiO2/Fe2O3/SiO2/Fe2O3;MOS2/SiO2/マイカ酸化物/SiO2/MOS2;Fe2O3/SiO2/マイカ酸化物/SiO2/Fe2O3;その構造の顔料がMerck(独ダルムシュタット)によってXironaの名称で販売されているTiO2/SiO2/TiO2およびTiO2/Al2O3/TiO2である。Shiseido社のInfinite Colors顔料も挙げられる。様々な層の厚さおよび性質に応じて、異なる効果が得られる。すなわち、Fe2O3/SiO2/Al/SiO2/Fe2O3構造では、色は、320から350nmのSiO2層では緑-金から赤-グレーに、380から400nmのSiO2層では赤から金に、410から420nmのSiO2層では紫から緑に、430から440nmのSiO2層ではコパーから赤に変化する。
同じく本発明に適する偏光性着色剤は、Merck社によってXirona Magicの名称で販売されているシリカ/酸化チタン/酸化スズ構造の顔料、Merck社によってXirona Indian Summerの名称で販売されているシリカ/酸化亜鉛構造の顔料、およびMerck社によってXirona Caribbean Blueの名称で販売されているシリカ/酸化チタン/マイカ/酸化スズ構造の顔料である。
たとえばポリエチレンナフタラートやポリエチレンテレフタラートなどの種類のポリマー層を交互に含む多層構造の偏光性着色剤を使用することもできる。このような薬剤は、特にWO-A-96/19347およびWO-A-99/36478に記載されている。
使用してよい液晶偏光性粒子の例には、たとえば、Chenix社によって販売されているもののほか、Wacker社によってHelicone(登録商標)HCの名称で販売されている製品が含まれる。
組成物は、分散偏光性繊維を含んでもよい。このような繊維は、たとえば、サイズが200μmと700μmの間、たとえば約300μmでよい。
特に、多層構造の干渉性繊維を使用することができる。ポリマーの多層構造を有する繊維は、特にEP-A-921 217、EP-A-686 858、およびUS-A-5 472 798の文書に記載されている。多層構造は、各層が、少なくとも1種の合成ポリマーでできている、他の層と無関係でもそうでなくてもよい少なくとも2重の層を含んでよい。繊維中に存在するポリマーは、屈折率が1.30から1.82の範囲、より妥当には1.35から1.75の範囲でよい。この繊維を製造するのに好ましいポリマーは、ポリエチレンテレフタラート、ポリエチレンナフタラート、ポリカーボナートなどのポリエステル;メタクリル酸ポリメチルなどのアクリルポリマー;ポリアミドである。
ポリエチレンテレフタラート/ナイロン(登録商標)6の2層構造を有する偏光性繊維は、帝人によってモルフォテックスの名称で販売されている。
光沢性基剤
第2の組成物は、組成物に光沢を与えることのできる少なくとも1種の化合物、特に油相、詳細には、屈折率が1.47と1.51の間、より妥当には1.48と1.50の間の油相を含んでもよい。
屈折率は、屈折計を使用して室温(25℃)で測定する。このような油相は、特に液体グロスの場合に有用であることが判明するかもしれない。
本発明の一実施例によれば、選択される光沢性基剤は、特許出願EP-A-792 637に記載されているようなものであり、この特許の内容を参照により本特許出願に援用する。
化粧組成物は、たとえば、少なくとも1種の、鉱物性、植物性、または合成の炭素系油、炭化水素系油、フルオロ油、および/またはシリコーン油を含有していてよい。
添加剤
本発明による製品中の第1および/または第2の組成物は、1種または複数の化粧用、皮膚科用、衛生用、または薬剤用の活性剤を含有していてもよい。
本発明による組成物中に使用してよい化粧用、皮膚科用、衛生用、薬剤用の活性剤として、保湿剤(ポリオール、たとえばグリセロール)、ビタミン類(C、A、E、F、BもしくはPP)、必須脂肪酸、精油、セラミド、スフィンゴ脂質、脂溶性日焼け止め剤もしくはナノ粒子の形の日焼け止め剤、および特定のスキンケア活性剤(保護剤、抗菌剤、しわ防止剤など)を挙げることができる。
これらの活性剤は、当業者にとって通常どおりの量、詳細には、第1および/または第2の組成物の総重量に対して0%から20%、特に0.001%から15%の濃度で使用する。
本発明による製品中の各組成物は、目的の適用タイプに応じて、問題の分野で従来使用されている成分を所望の体裁に適する量でさらに含んでよい。
一般に、本発明による製品中の第1および/または第2の組成物それぞれのための生理的に許容される媒質は、油類に加えて、ろう、油、ゴム、および/またはペースト状脂肪物質から選択することのできる追加の脂肪物質を含んでよい。
第1および/または第2の組成物用の生理的に許容される媒質は、ペースト状脂肪物質および/または上述のろう類から選択されたろうを含有していることが好ましい。
本発明による製品の各組成物は、そのような組成物中に通常使用される他の任意の添加剤、たとえば油増粘剤や水相増粘剤(アクリル系ゲル化剤)、抗酸化剤、香料、保存剤(ペンチレングリコール)、界面活性剤、脂溶性ポリマー(たとえば、ポリビニルピロリドン/エイコサンコポリマー)を含有していてもよい。
第1および/または第2の組成物用の生理的に許容される媒質が、液体有機相を含有しているとき、この媒質は、特に、前記の液体有機相に分散または乳化した水を含有していてよい。
本発明の特定の一実施形態では、本発明による組成物は、当業者によって通常の方法で調製することができる。この組成物は、流し込み製品の形、たとえば、スティックもしくはチューブの形、熱融着袋(heating bag)入りの軟ペーストの形、または皿の形にすることができ、直に、またはスポンジを用いて使用することができる。特に、この組成物は、一緒にまたは別々に、流し込みファンデーション、特に色付きの流し込みメーキャップルージュもしくはアイシャドー、口紅、リップグロス、またはコンシーラー製品としての適用例を提供する。この組成物は、軟ペースト状にすることも、あるいはゲル状または流動性のより高いもしくは低いクリーム状にすることもできる。この場合では、この組成物は、流体もしくはペースト状のファンデーションもしくは口紅、リップグロス、日焼け止め製品もしくは皮膚用カラーリング製品、アイライナー、またはボディー用メーキャップ製品の構成要素となることができ、あるいはこの組成物は、ケア特性を備えていてもよく、それならば下地またはリップケアバームの形でよい。
本発明による製品中の各組成物は、局所への適用に通常使用される任意の体裁、特に、油性もしくは水性の溶液、油性もしくは水性のゲル、水中油型もしくは油中水型乳濁液、多重乳濁液(multiple emulsion)、または油/水の界面に位置するベシクルによる水中油分散液、あるいは粉末でよい。各組成物は、流体でも固体でもよい。
第1もしくは第2の組成物、またはこの両方が、途切れない脂肪相を有すると有利であり、無水の形であることが好ましく、第1またはは第2の組成物の総重量に対して5%未満の水、より妥当には1%未満の水を含有していてよい。特に、完全な2度塗りメーキャップは、無水の形である。
第1および第2の各組成物の外観は、ローション、クリーム、軟膏、軟ペースト、膏薬、特にスティック状もしくは皿状の流し込みもしくは成形固体、あるいは圧縮固体でよい。
各組成物は、同じ包装物品、たとえば2区画式のペンの中に別々に包装し、ベース組成物をペンの一方の末端から送達し、トップ組成物をペンの他方の末端から送達し、各末端をキャップによって、特に耐漏れ方式で閉めることができる。
好ましくは、第1のコートとして塗布する組成物は、固体の形であり、すなわち、より実用的な適用を可能にし、時間の経過および組成物の温度上昇に対する安定性をより高くすることができ、またメーキャップを正確な線で施せるようにするが、このことは、口紅またはアイライナーの場合に非常に望ましい。
本発明による製品は、使用した成分の性質に応じて、肌および/または唇および/または外皮のメーキャップ用に有利に使用することができる。特に、本発明の製品は、固形ファンデーション、口紅のチューブもしくは口紅ペースト、コンシーラー製品もしくは目の輪郭用の製品、アイライナー、マスカラ、アイシャドー、ネイルエナメル、ボディー用メーキャップ製品、または皮膚用カラーリング製品の形にすることができる。
製品は、特に口紅である。
第1および/または第2の組成物は、固体状であることが好ましい。
トップコートは、ケア特性および/または光沢特性を有すると有利である。
本発明の主題はまた、上述のような第1および第2の組成物を含有する口紅製品、ファンデーション、入れ墨、メーキャップルージュ、またはアイシャドーである。
本発明の組成物は、様々な構成成分を融点の最も高いろう(highest-melting waxes)の融点まで加熱した後、混合物を型 (皿または指状の台)に流し込んで得ることができる。この組成物は、特許出願EP-A-0 667 146に記載されているように、押出し成形によって得ることもできる。
以下の実施例は、本発明を非限定的に例示するためのものである。
量は、体積パーセントとして示す。
(実施例1)
唇をなめらかにする組成物
水添ポリイソブテン(Nof Corp.) 10%
プロピオン酸アラキジル(Alzo) 1.8%
ネオペンタン酸オクチルドデシル(Bernel) 1.3%
ジステアリジモニウムヘクトライト(Elementis) 0.3%
水酸化アルミニウムマイクロビーズでコーティングされたマイカ 5%
(三好化成のエクセルマイカJP-2(登録商標))
無水オクテニルコハク酸で架橋されたデンプン 10%
(National StarchのDry Flo Plus(28-1160)(登録商標))
ポリブテン 4.7%
ポリエチレンワックス 15.8%
ジメチコーン(DC 200-ScSt) 17.3%
デカメチルテトラシロキサン(DC 200-1.5cSt) 22%
オクチルドデカノール 3.2%
オキシプロピレン化ラノリンワックス(5 PO)(Cognis) 8.4%
ベストモード
(実施例2)
液体グロス口紅
Figure 2005053909
この液体グロス口紅は実施例1の滑らかにする組成物の上に塗布すると有利であろう。

Claims (27)

  1. 生理的に許容される第1の媒質を含み、混濁指数(Th-Td)/Th*100が40%以上であり、透明度指数Thが70%以上である第1の組成物と、生理的に許容される第2の媒質を含む第2の組成物とを含有する化粧用メーキャップおよび/またはケア製品。
  2. 前記混濁指数が50%以上であることを特徴とする、請求項1に記載の製品。
  3. 前記透明度指数が85%以上、好ましくは95%以上であることを特徴とする、請求項1または2に記載の製品。
  4. 前記の第1の組成物が、前記組成物の混濁指数が40%以上になり、透明度指数が70%以上になるのに十分な量の無機または有機化合物を含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の製品。
  5. 前記の第1の組成物が、フィラー、オルガノシロキサン、および低分子量の非シリコーンポリマーから選択された化合物を含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の製品。
  6. 前記フィラーの平均粒径が、50ミクロン以下、好ましくは30ミクロン、より好ましくは15ミクロン以下、最も好ましくは10ミクロン以下、たとえば約5もしくは3ミクロンであることを特徴とする、請求項5に記載の製品。
  7. 前記フィラーが、天然もしくは合成由来のフィラー、特にタルク、デンプン、マイカ、シリカ、ナイロン(登録商標)粉末、ポリエチレン粉末、ポリ-β-アラニン、ポリ(メタクリル酸メチル)、およびこれらの混合物から選択されていることを特徴とする、請求項5または6に記載の製品。
  8. 前記オルガノポリシロキサンが、
    i)単位R2SiOおよびRSiO1.5と、任意選択の単位R3SiO0.5および/またはSiO2とを含み、基Rが、互いに独立して、水素;メチル、エチル又はプロピルなどのアルキル;フェニルやトリルなどのアリール;またはビニルなどの不飽和脂肪族基を表し、単位R2SiO対単位RSiO1.5の重量比が1/1から30/1であるポリオルガノポリシロキサン、
    ii)シリコーン油中で不溶性かつ膨張性であり、オルガノヒドロゲノポリシロキサン(1)および不飽和脂肪族基を含むオルガノポリシロキサン(2)を、(1)および(2)の水素の量または不飽和脂肪族基の量が、それぞれ、オルガノポリシロキサンが環状でないときに1モル%と20モル%の間となり、オルガノポリシロキサンが環状であるときに1モル%と50モル%の間となるように加えることによって得られるポリオルガノポリシロキサン
    から選択されていることを特徴とする、請求項5に記載の製品。
  9. 前記の低分子量の非シリコーンポリマーが、特に、重量平均分子量が200g/モルと1000g/モルの間であるアミド、ウレタン、または尿素ポリマーであることを特徴とする、請求項5に記載の製品。
  10. 前記ポリマーが、8から60個の炭素原子、好ましくは12から40個の炭素原子を含むペンダント状のおよび/または末端のアルキルまたはアルキレン鎖を有することを特徴とする、請求項9に記載の製品。
  11. 前記の第1の組成物が無機フィラーと有機フィラーとを含むことを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の製品。
  12. 前記有機フィラーが球状であるとき、前記無機フィラーが層状であり、またその逆であることを特徴とする、請求項1から11いずれか一項に記載の製品。
  13. 前記無機フィラーが、たとえば、タルク、マイカ、シリカ、カオリン、中空シリカマイクロスフェアー、ガラスマイクロカプセル、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、硫酸バリウム若しくは金属水酸化物、およびこれらの混合物から選択された少なくとも1種の材料からなるか、またはそれを含むことを特徴とする、請求項11に記載の製品。
  14. 前記有機フィラーが、ポリエチレン粉末、デンプン粉末、変性デンプン粉末、たとえば無水オクテニルコハク酸で架橋されたデンプン、ナイロン(登録商標)粉末、スチレン/アクリルコポリマー粉末、およびこれらの混合物から選択されていることを特徴とする、請求項11に記載の製品。
  15. 前記の第1の組成物が、マイカを含む無機フィラーを含み、前記フィラーの平均粒径が50ミクロン以下、好ましくは10ミクロン未満、より好ましくは5ミクロン未満であることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の製品。
  16. 前記の第1の組成物が、デンプンを含む有機フィラーを含み、前記フィラーの平均粒径が50ミクロン以下、好ましくは10ミクロン未満、より好ましくは5ミクロン未満であることを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載の製品。
  17. 前記化合物が、前記組成物の総重量に対して、0.1重量%から40重量%、より好ましくは3重量%から15重量%に相当することを特徴とする、請求項5に記載の製品。
  18. 前記の第1の組成物が揮発性油を含むことを特徴とする、請求項1から17のいずれか一項に記載の製品。
  19. 前記の第2の組成物の平均光沢度が、30以上、好ましくは50以上、最も好ましくは70以上であることを特徴とする、請求項1から18のいずれか一項に記載の製品。
  20. 前記の第2の組成物が、生理的に許容される媒質中に少なくとも1種の偏光性着色剤または反射性粒子を含むことを特徴とする、請求項1から19のいずれか一項に記載の製品。
  21. ファンデーション、メーキャップルージュ、アイシャドー、口紅、ケア特性を有する製品、アイライナー、コンシーラー製品、またはボディー用メーキャップ製品の形であることを特徴とする、請求項1から20のいずれか一項に記載の製品。
  22. 前記の第1もしくは第2の組成物、またはその両方が無水の形であることを特徴とする、請求項1から21のいずれか一項に記載の製品。
  23. 前記の第2の組成物が、チューブ形態入り口紅または液体グロスの形であることを特徴とする、請求項1から22のいずれか一項に記載の製品。
  24. 肌、唇、または外皮のメーキャップ方法であって、生理的に許容される第1の媒質を含み、組成物に40%以上の混濁指数(Th-Td)/Th*100 および70%以上の透明度指数Thを与える少なくとも1種のフィラーを含有する第1の組成物からなるコートと、生理的に許容される第2の媒質を含む第2の組成物からなるコートとを、前記の肌、唇、および/または外皮に、塗布することにあり、前記の第2の組成物からなるコートより先に前記の第1の組成物からなるコートを塗布するか、またはその逆にする方法。
  25. 肌、唇、または外皮のメーキャップ方法であって、前記の皮膚および/または唇および/または外皮に、請求項1から23のいずれか一項に記載のメーキャップ製品の第1および第2の組成物をどちらかの順序で塗布することにある方法。
  26. 請求項1から23のいずれか一項に記載の製品を含むメーキャップキット。
  27. 皮膚、唇、もしくは外皮の表面の外観を改善し、かつ/または製品を塗布する身体部分の見た目の量感を変化させ;耐久力が良好であり、にじまず、使用感がよく、色の定着および/または光沢の定着が良好である、光沢のある付着層を得るための、請求項1から23いずれかの一項に記載の製品の美容のための使用。

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