JP2005053711A

JP2005053711A - Lithium oxide-alumina-silicon dioxide crystallized glass and method for producing the same

Info

Publication number: JP2005053711A
Application number: JP2003205811A
Authority: JP
Inventors: Masataka Takagi; 雅隆高木; Noriyuki Yoshida; 紀之吉田; Narutoshi Shimatani; 成俊嶋谷
Original assignee: Nippon Electric Glass Co Ltd
Current assignee: Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority date: 2003-08-04
Filing date: 2003-08-04
Publication date: 2005-03-03

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide Li<SB>2</SB>O-Al<SB>2</SB>O<SB>3</SB>-SiO<SB>2</SB>crystallized glass which, even when the used amount of As<SB>2</SB>O<SB>3</SB>is reduced, has clarity and glass properties at least equivalent to those of a conventional product. <P>SOLUTION: The crystallized glass comprises, in terms of mass%, 50-80% SiO<SB>2</SB>, 12 to 30% Al<SB>2</SB>O<SB>3</SB>, 1 to 6% Li<SB>2</SB>O, 0 to 5% MgO, 0 to 10% ZnO, 0 to 8% BaO, 0 to 5% Na<SB>2</SB>O, 0 to 10% K<SB>2</SB>O, 0 to 8% TiO<SB>2</SB>, 0 to 7% ZrO<SB>2</SB>, and 0 to 7% P<SB>2</SB>O<SB>5</SB>and further contains 0.0002 to 5 μL/g (0°C, 1 atm) helium and/or neon. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Ｌｉ_２Ｏ−Ａｌ_２Ｏ_３−ＳｉＯ_２系結晶化ガラス及びその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、石油ストーブ、薪ストーブ等の前面窓、カラーフィルターやイメージセンサー用基板等のハイテク製品用基板、電子部品焼成用セッター、電子レンジ用棚板、電磁調理用トッププレート、防火戸用窓ガラス等の材料として、また液晶プロジェクタ等の投影機や照明の光源ランプに使用される反射鏡の基材として、或いは電子部品や精密機械部品として、Ｌｉ_２Ｏ−Ａｌ_２Ｏ_３−ＳｉＯ_２系結晶化ガラスが用いられている。例えば特許文献１〜３には、主結晶としてβ−石英固溶体（Ｌｉ_２Ｏ・Ａｌ_２Ｏ_３・ｎＳｉＯ_２［ただしｎ≧２］）やβ−スポジュメン固溶体（Ｌｉ_２Ｏ・Ａｌ_２Ｏ_３・ｎＳｉＯ_２［ただしｎ≧４］）を析出してなるＬｉ_２Ｏ−Ａｌ_２Ｏ_３−ＳｉＯ_２系結晶化ガラスが開示されている。
【０００３】
上記のＬｉ_２Ｏ−Ａｌ_２Ｏ_３−ＳｉＯ_２系結晶化ガラスは、熱膨張係数が低く、機械的強度も高いため、優れた熱的特性を有している。また結晶化工程における熱処理条件を変更することによって析出結晶を変化させることができるため、同一組成の原ガラスから透明な結晶化ガラス（β−石英固溶体が析出）と白色不透明な結晶化ガラス（β−スポジュメン固溶体が析出）の両方を製造することが可能であり、用途に応じて使い分けることができる。
【０００４】
【特許文献１】
特公昭３９−２１０４９号公報
【特許文献２】
特公昭４０−２０１８２号公報
【特許文献３】
特開平１−３０８８４５号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の結晶化ガラスを製造する場合、１４００℃を超える高温で溶融する必要がある。このためガラスバッチに添加される清澄剤には、高温溶融時に清澄ガスを多量に発生させることができるＡｓ_２Ｏ_３が使用されている。バッチ溶融において、原料中のＡｓ_２Ｏ_３は４００〜５００℃でＡｓ_２Ｏ_５に酸化された後、１２００〜１８００℃で再びＡｓ_２Ｏ_３に還元され、酸素ガスを放出する。この酸素ガスがガラス中の泡に拡散することにより、泡の拡大、浮上促進が起こり、泡が除去される。Ａｓ_２Ｏ_３は、この作用により、ガラスの清澄剤として広く使用されており、特に高温溶融が必要なＬｉ_２Ｏ−Ａｌ_２Ｏ_３−ＳｉＯ_２系結晶化ガラスの清澄剤として非常に有効である。
【０００６】
またＡｓ_２Ｏ_３は清澄効果のみならず、結晶化促進の効果もあり、この種の結晶化ガラスにおいて所望の特性を得る上で必要な成分であることが分かっている。
【０００７】
ところがＡｓ_２Ｏ_３は毒性が強く、ガラスの製造工程や廃ガラスの処理時等に環境を汚染する可能性があり、使用量の削減が望まれている。しかしながら、単純にＡｓ_２Ｏ_３を削減すると、清澄性や結晶性が低下するため、Ａｓ_２Ｏ_３削減前と同等の清澄性やガラス特性が得られない。
【０００８】
本発明の目的は、Ａｓ_２Ｏ_３使用量を削減しても、従来品と同等以上の清澄性やガラス特性を有するＬｉ_２Ｏ−Ａｌ_２Ｏ_３−ＳｉＯ_２系結晶化ガラスを提供することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、Ｌｉ_２Ｏ−Ａｌ_２Ｏ_３−ＳｉＯ_２系結晶化ガラスに清澄効果をもたらす方法として、不活性ガス成分であるヘリウムやネオンをガラス溶融段階で所定量含有させることを見出し、本発明として提案するものである。
【００１０】
即ち、本発明のＬｉ_２Ｏ−Ａｌ_２Ｏ_３−ＳｉＯ_２系結晶化ガラスは、基本組成として、質量百分率でＳｉＯ_２５０〜８０％、Ａｌ_２Ｏ_３１２〜３０％、Ｌｉ_２Ｏ１〜６％、ＭｇＯ０〜５％、ＺｎＯ０〜１０％、ＢａＯ０〜８％、Ｎａ_２Ｏ０〜５％、Ｋ_２Ｏ０〜１０％、ＴｉＯ_２０〜８％、ＺｒＯ_２０〜７％、Ｐ_２Ｏ_５０〜７％含有し、ヘリウム及び／またはネオンを０．０００２〜５μｌ／ｇ（０℃、１ａｔｍ）含むことを特徴とする。
【００１１】
また本発明のＬｉ_２Ｏ−Ａｌ_２Ｏ_３−ＳｉＯ_２系結晶化ガラスの製造方法は、基本組成として、質量百分率でＳｉＯ_２５０〜８０％、Ａｌ_２Ｏ_３１２〜３０％、Ｌｉ_２Ｏ１〜６％、ＭｇＯ０〜５％、ＺｎＯ０〜１０％、ＢａＯ０〜８％、Ｎａ_２Ｏ０〜５％、Ｋ_２Ｏ０〜１０％、ＴｉＯ_２０〜８％、ＺｒＯ_２０〜７％、Ｐ_２Ｏ_５０〜７％含有するガラスとなるように調整した原料調合物を溶融した後に成形して結晶化するＬｉ_２Ｏ−Ａｌ_２Ｏ_３−ＳｉＯ_２系結晶化ガラスの製造方法において、ヘリウム及び／またはネオンをガラス溶融段階で０．０００２〜５μｌ／ｇ（０℃、１ａｔｍ）添加することを特徴とする。
【００１２】
【作用】
ヘリウムやネオン元素は、電子配列が閉殻構造で、他元素との反応性は無視できる程度に小さい。また、大きさはガラスに含まれる一般的な元素に比べて小さい。
【００１３】
このため、ヘリウムやネオン元素は、溶融ガラスを構成する各種元素と結合すること無く、ガラス中で単原子分子として存在し、他成分が構成するガラス網目構造の空隙部に位置する。このためガラスの網目構造の隙間を拡散していくことができる。溶融ガラスにヘリウムまたはネオンを接触させると、ヘリウムやネオンは残存泡に拡散進入し、拡大した泡は浮上により除去され、ガラスの清澄が達成される。
【００１４】
ヘリウムやネオンは、それ自体、溶融ガラスの清澄効果を有するが、他の清澄剤と併用した場合には、さらに高い清澄性が得られる。
【００１５】
ヘリウムやネオンは、単独あるいは合量でガラス中に０．０００２μｌ／ｇ以上含有することで清澄効果を有する。０．０００２μｌ／ｇより少ないと充分な清澄効果が得られない。好ましい範囲は０．０００５μｌ／ｇ以上、さらに好ましくは０．００１μｌ／ｇ以上である。
【００１６】
一方、含有量が５μｌ／ｇを越えると、ガラス組成物の再加熱の際に、リボイルと呼ばれる再発泡が生じるため好ましくない。好ましくは３μｌ／ｇ以下にすることが望まれる。
【００１７】
ヘリウムやネオンの添加については、ヘリウムやネオンを高濃度に含有する物質やカレットガラスを原料として溶融する方法、ヘリウムやネオン雰囲気中で原料を溶融する方法、溶融状態のガラスにヘリウムやネオン雰囲気を接触させる方法、が挙げられる。
【００１８】
溶融状態のガラスにヘリウムやネオン雰囲気を接触させるには、ガラス溶解室内にヘリウムやネオンを導入する他、耐火性ノズルを用いてバブリングする方法がある。また、ガス透過性のある容器を用いてガラスを溶解し、容器周囲をヘリウムやネオン雰囲気にする方法もある。バブリングではノズル先端に多孔性耐火物を用いると、ガラス中にヘリウムやネオンを拡散させやすく、効率が良い。
【００１９】
本発明の結晶化ガラスは、ヘリウムやネオンの清澄効果のために、Ａｓ_２Ｏ_３を必ずしも添加する必要が無い。Ａｓ_２Ｏ_３は清澄性の向上の他に、ガラスの結晶性を向上させるという効果があるが、ガラスの結晶性向上については、同属元素酸化物であるＳｂ_２Ｏ_３にも同様の効果があることが発明者等の調査によりわかっている。また、ＳｎＯ_２についても、Ａｓ_２Ｏ_３ほどでは無いが、結晶性を向上させる効果がある。
【００２０】
Ｓｂ_２Ｏ_３、ＳｎＯ_２は、いずれも、高温で酸素放出するため、清澄剤としての効果を有する。本発明では、ヘリウムやネオンの清澄効果が期待できるために必ずしもＳｂ_２Ｏ_３、ＳｎＯ_２の添加は必要ではないが、Ａｓ_２Ｏ_３の濃度が低いときには、ガラス結晶性とともに清澄性を補う上で添加するのが望ましい。具体的には、Ａｓ_２Ｏ_３が０．４％以下となる場合に、Ｓｂ_２Ｏ_３０．０５〜４％やＳｎＯ_２０．０３〜２％の添加が望ましい。
【００２１】
Ｓｂ_２Ｏ_３は、数百℃の低温域でＳｂ_２Ｏ_５に酸化され、１２００〜１３００℃付近でＳｂ_２Ｏ_３に還元されて、多量の酸素清澄ガスを放出する。ＳｎＯ_２は１４００℃以上でＳｎＯに変化する際に多量の清澄ガスを放出する。
【００２２】
清澄効果を補う方法としては、Ｓｂ_２Ｏ_３やＳｎＯ_２のほかに、硫酸化物や塩化物などのハロゲン化物を投入することも上げられる。硫酸化物、塩化物ともに、１０００℃以上の温度域で揮発して清澄ガスとして作用する。
【００２３】
ヘリウムとネオン以外に挙げた上記の清澄剤については、溶融原料成分として添加してもよいし、溶融したガラスに後から添加してもよい。また、ヘリウムやネオンの添加時に同時に添加することも可能である。
【００２４】
本発明の結晶化ガラスにおける好適な組成範囲は、質量百分率でＳｉＯ_２５０〜８０％、Ａｌ_２Ｏ_３１２〜３０％、Ｌｉ_２Ｏ１〜６％、ＭｇＯ０〜５％、ＺｎＯ０〜１０％、ＢａＯ０〜８％、Ｎａ_２Ｏ０〜５％、Ｋ_２Ｏ０〜１０％、ＴｉＯ_２０〜８％、ＺｒＯ_２０〜７％、Ｐ_２Ｏ_５０〜７％である。組成範囲をこのように限定した理由を述べる。
【００２５】
ＳｉＯ_２はガラスの骨格を形成するとともに結晶を構成する成分であり、その含有量は５０〜８０％、好ましくは５２〜７７％、さらに好ましくは５４〜７５％である。ＳｉＯ_２が５０％より少ないと熱膨張係数が大きくなり過ぎ、８０％より多いとガラス溶融が困難になる。
【００２６】
Ａｌ_２Ｏ_３はガラスの骨格を形成するとともに結晶を構成する成分であり、その含有量は１２〜３０％、好ましくは１３〜２８％、さらに好ましくは１４〜２６％である。Ａｌ_２Ｏ_３が１２％より少ないと化学的耐久性が低下し、またガラスが失透し易くなる。一方、３０％より多いとガラスの粘度が大きくなり過ぎてガラス溶融が困難になる。
【００２７】
Ｌｉ_２Ｏは結晶構成成分であり、結晶性に大きな影響を与えるとともに、ガラスの粘性を低下させる働きがあり、その含有量は１〜６％、好ましくは１．２〜５．５％、さらに好ましくは１．４〜５．０％である。Ｌｉ_２Ｏが１％より少ないとガラスの結晶性が弱くなり、熱膨張係数が大きくなり過ぎる。また透明結晶化ガラスの場合には結晶物が白濁し易くなり、白色結晶化ガラスの場合には白色度低下が起こりやすくなる。一方、６％より多いと結晶性が強くなり過ぎ、ガラスが失透したり、準安定なβ−石英固溶体が得られなくなって結晶物が白濁し、透明結晶化ガラスを得ることができなくなる。
【００２８】
ＭｇＯの含有量は０〜５％、好ましくは０〜４．５％、さらに好ましくは０〜４％である。ＭｇＯが５％より多いと結晶性が強くなり、析出結晶量が多くなって不純物着色が強くなり過ぎる。
【００２９】
ＺｎＯの含有量は０〜１０％、好ましくは０〜８％、より好ましくは０〜６％、さらに好ましくは０〜５％である。ＺｎＯが１０％より多いと結晶性が強くなり、析出結晶量が多くなって不純物着色が強くなり過ぎる。
【００３０】
またＭｇＯとＺｎＯの合量は０〜１０％、特に０〜８％、さらには０〜６％であることが好ましい。これらの成分の合量が１０％を超えると結晶物の着色が強くなりやすい。
【００３１】
ＢａＯの含有量は０〜８％、好ましくは０．３〜７％、さらに好ましくは０．５〜６％である。ＢａＯが８％より多いと結晶の析出を阻害するために十分な結晶量が得られず、熱膨張係数が大きくなり過ぎる。さらに透明結晶化ガラスを得る場合には結晶物が白濁し易くなる。
【００３２】
Ｎａ_２Ｏの含有量は０〜５％、好ましくは０〜４％、さらに好ましくは０〜０．３５％である。Ｎａ_２Ｏが５％より多いと結晶性が弱くなって十分な結晶量が得られず、また熱膨張係数が大きくなり過ぎる。さらに透明結晶化ガラスを得る場合には結晶物が白濁し易くなる。
【００３３】
Ｋ_２Ｏの含有量は０〜１０％、好ましくは０〜８％、より好ましくは０〜６％、さらに好ましくは０〜５％である。Ｋ_２Ｏが１０％より多いと結晶性が弱くなって十分な結晶量が得られず、また熱膨張係数が大きくなり過ぎる。さらに透明結晶化ガラスを得る場合には結晶物が白濁し易くなる。
【００３４】
またＮａ_２ＯとＫ_２Ｏの合量は０〜１２％、特に０〜１０％、さらには０〜８％であることが好ましい。これらの成分の合量が１２％を超えると熱膨張係数が大きくなりやすい。また透明結晶化ガラスを得る場合には結晶物が白濁し易くなる。
【００３５】
ＴｉＯ_２は核形成剤であり、その含有量は０〜８％、好ましくは０．３〜７％、さらに好ましくは０．５〜６％である。ＴｉＯ_２が８％より多くなると不純物着色が著しくなる。
【００３６】
ＺｒＯ_２は核形成剤であり、その含有量は０〜７％、好ましくは０．５〜６％、さらに好ましくは１〜５％である。ＺｒＯ_２が７％より多いとガラス溶融が困難になるとともに、ガラスの失透性が強くなる。
【００３７】
Ｐ_２Ｏ_５はガラスの結晶性を向上させるための成分であり、その含有量は０〜７％、好ましくは０〜６％、さらに好ましくは０〜５％である。Ｐ_２Ｏ_５が７％より多いと熱膨張係数が大きくなり過ぎ、また透明結晶化ガラスを得る場合には結晶物が白濁し易くなる。
【００３８】
本発明の結晶化ガラスは、上記以外にも種々の成分を添加することが可能である。例えば、Ｓｂ_２Ｏ_３については、０．０５％より多く含有させると清澄効果や結晶化促進効果が得られる。４％を超えると不純物着色が著しくなる。
【００３９】
ＳｎＯ_３については、０．０３％より多く含有させると清澄効果や結晶化促進効果が得られる。２％を超えると失透性や不純物着色が著しくなる。ＳｎＯ_２は、ＴｉＯ_２やＺｒＯ_２とともにＺｒＯ_２−ＴｉＯ_２−ＳｎＯ_２系結晶核を形成して核形成剤の機能も有しているが、Ｓｂ_２Ｏ_３やＡｓ_２Ｏ_３に比べて不純物着色を起こしやすく、上記範囲を超えて添加すると着色が著しくなる。
【００４０】
またＣａＯを５％まで、Ｂ_２Ｏ_３を１０％まで含有しても良い。
【００４１】
また、清澄剤としてＣｌを２％まで、好ましくは１％まで添加することも可能であるが、この範囲を超えると化学耐久性が劣化して好ましくない。ＳｎＯ_２と塩化物は、何れか１つを選択し使用してもよいが、両者を併用すると、非常に優れた清澄効果が得られるため好ましい。
【００４２】
これら以外の清澄剤も添加可能であるが、その添加量は特性に悪影響を及ばさない範囲に制限する必要がある。
【００４３】
なお、清澄効果や結晶化促進効果を補完するためにＡｓ_２Ｏ_３を０．８％程度まで添加することもできるが、その使用量は極力少なくすべきであり、できれば使用しないことが望ましい。
【００４４】
着色剤としては、例えばＶ_２Ｏ_５を１．５％まで、好ましくは１．０％、さらに好ましくは０．８％まで含有することができる。
【００４５】
上記組成を有する本発明のＬｉ_２Ｏ−Ａｌ_２Ｏ_３−ＳｉＯ_２系結晶化ガラスは、例えば以下のようにして製造することができる。
【００４６】
質量百分率でＳｉＯ_２５０〜８０％、Ａｌ_２Ｏ_３１２〜３０％、Ｌｉ_２Ｏ１〜６％、ＭｇＯ０〜５％、ＺｎＯ０〜１０％、ＢａＯ０〜８％、Ｎａ_２Ｏ０〜５％、Ｋ_２Ｏ０〜１０％、ＴｉＯ_２０〜８％、ＺｒＯ_２０〜７％、Ｐ_２Ｏ_５０〜７％含有するガラスとなるように原料を調合する。なお、必要に応じてさらにＳｂ_２Ｏ_３、ＳｎＯ_２、Ｃｌ、ＳＯ_３、Ｖ_２Ｏ_５等を添加してもよい。
【００４７】
次に調合したガラス原料を１５５０〜１７５０℃のヘリウムやネオン雰囲気でで、４〜２０時間溶融した後に成形し、Ｌｉ_２Ｏ−Ａｌ_２Ｏ_３−ＳｉＯ_２系結晶性ガラスを得る。
【００４８】
続いてこの結晶性ガラスからなる成形体を７００〜８００℃で１〜４時間保持して核形成を行い、透明な結晶化ガラスとする場合は８００〜９５０℃で０．５〜３時間熱処理してβ−石英固溶体を析出させる。また白色不透明な結晶化ガラスとする場合は核形成後に１０５０〜１２５０℃で０．５〜２時間熱処理してβ−スポジュメン固溶体を析出させればよい。
【００４９】
なお得られた結晶化ガラスは、切断、研磨、曲げ加工、延伸成形等の後加工を施したり、表面に絵付け等を施して種々の用途に供される。
【００５０】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明のＬｉ_２Ｏ−Ａｌ_２Ｏ_３−ＳｉＯ_２系結晶化ガラスを説明する。
【００５１】
表１、２は本発明の実施例（試料Ｎｏ．１〜１０）と比較例（試料Ｎｏ．１１、１２）を示している。試料Ｎｏ．１１とＮｏ．１２は従来品である。表中の「β−Ｑ」はβ−石英固溶体を、「β−Ｓ」はβ−スポジュメン固溶体をそれぞれ表している。
【００５２】
【表１】

【００５３】
【表２】

【００５４】
各試料は次のようにして調製した。まず、表の組成を有するガラスとなるように各原料を酸化物、水酸化物、ハロゲン化物、炭酸塩、硝酸塩等形態で調合し、均一に混合した後、ヘリウムやネオンで満たした電気炉雰囲気内で１５５０〜１６５０℃、８〜２０時間溶融した。
【００５５】
表２に示す比較例の試料Ｎｏ．１１とＮｏ．１２では、ガラス組成物を大気雰囲気中で溶融した。溶融温度と時間は、Ｎｏ．１〜１０試料と同じとした。
【００５６】
次いで、溶融したガラスをカーボン定盤上に流し出し、ステンレスローラーを用いて５ｍｍの厚さに成形し、さらに徐冷炉を用いて室温まで冷却した。このガラス成形体を電気炉に入れ、各々次に述べる２つのスケジュールで熱処理を行って結晶化した後、炉冷した。
【００５７】
（１）核形成：７８０℃−２時間 → 結晶成長：９００℃−３時間
（２）核形成：７８０℃−２時間 → 結晶成長：１１６０℃−１時間
なお昇温速度は、室温から核形成温度までを３００℃／ｈ、核形成温度から結晶成長温度までを１００〜２００℃／ｈとした。
【００５８】
得られた各試料については、ヘリウムやネオンの含有量、清澄性、その他、主結晶、結晶性、外観を評価した。
【００５９】
なおＨｅ、Ｎｅのガラス含有量については、試料を１６００℃に加熱した炉内のＭｏルツボ内に移動（落下）させ、２０分間保持した後、１０^−９Ｔｏｒｒの真空状態にして放出されたガスをダブルコレクター型希ガス質量分析計（ＶＧ５４００）で測定した。
【００６０】
清澄性は、試料中の泡数を計数し、１００ｇ当たりの泡数を算出した。焼成スケジュール（２）の試料については、試料が不透明であるため、泡の測定は、熱処理前の結晶性ガラスについて評価した。
【００６１】
主結晶は、Ｘ線回折装置を用いて評価した。結晶性及び外観は、結晶性低下によるクラックや表面剥離等の異変が結晶化後に認められるかどうかを評価し、異変がないものを「良好」、異変が認められたものを「不良」として表した。
【００６２】
各試料とも、スケジュール（１）の熱処理で得られた各試料は、主結晶としてβ−石英固溶体を析出しており、無色透明の外観を呈した。スケジュール（２）の熱処理で得られた各試料は、主結晶としてβ−スポジュメン固溶体を析出しており、白色不透明の外観を呈した。何れの試料も結晶性が良好であった。
【００６３】
また実施例であるＮｏ．１〜１０の試料は、ヘリウム及びネオンを合量で０．０５〜１．２μｌ／ｇ含有しており、残存泡数は１〜５（個／１００ｇ）であった。一方、比較例であるＮｏ．１１及び１２の試料では、ヘリウム、ネオンのいずれも含有せず、残存泡数は１０〜１２（個／１００ｇ）であり、泡が多く、充分に清澄されていなかった。
【００６４】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のＬｉ_２Ｏ−Ａｌ_２Ｏ_３−ＳｉＯ_２系結晶化ガラスは、Ａｓ_２Ｏ_３を削減しても、従来品と同等以上の清澄性及びガラス特性を有しており、石油ストーブ、薪ストーブ等の前面窓、カラーフィルターやイメージセンサー用基板等のハイテク製品用基板、電子部品焼成用セッター、電子レンジ用棚板、電磁調理用トッププレート、防火戸用窓ガラス等の材料として、また液晶プロジェクタ等の投影機や照明の光源ランプに使用される反射鏡の基材として、或いは電子部品や精密機械部品の材料として好適である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a Li ₂ O—Al ₂ O ₃ —SiO ₂ -based crystallized glass and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, front windows for petroleum stoves, wood stoves, etc., substrates for high-tech products such as color filters and image sensor substrates, setters for firing electronic components, shelf plates for microwave ovens, top plates for electromagnetic cooking, window glass for fire doors Li ₂ O—Al ₂ O ₃ —SiO ₂ crystal as a base material for reflectors used in projectors such as liquid crystal projectors and illumination light source lamps, or as an electronic component or precision mechanical component Glass is used. For example, Patent Documents 1 to 3, as a main crystal β- quartz solid solution _{_{_{(Li 2 O · Al 2 O}}} 3 · nSiO 2 [ provided that n ≧ 2]) and β- spodumene solid solution _{_{_{(Li 2 O · Al 2 O}}} 3 · Li ₂ O—Al ₂ O ₃ —SiO ₂ based crystallized glass obtained by precipitating nSiO ₂ [where n ≧ 4]) is disclosed.
[0003]
The Li ₂ O—Al ₂ O ₃ —SiO ₂ -based crystallized glass has excellent thermal characteristics because it has a low coefficient of thermal expansion and high mechanical strength. In addition, since the precipitated crystal can be changed by changing the heat treatment conditions in the crystallization process, a transparent crystallized glass (β-quartz solid solution is precipitated) and a white opaque crystallized glass (β -Spodumene solid solution can be produced in both cases, and can be used properly depending on the application.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Publication No. 39-21049 [Patent Document 2]
Japanese Patent Publication No. 40-20182 [Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 1-308845
[Problems to be solved by the invention]
By the way, when manufacturing this kind of crystallized glass, it is necessary to melt at a high temperature exceeding 1400 ° C. For this reason, As ₂ O ₃ that can generate a large amount of clarification gas at the time of high-temperature melting is used as the clarifier added to the glass batch. In batch melting, As ₂ O ₃ in the raw material is oxidized to As ₂ O ₅ at 400 to 500 ° C. and then reduced again to As ₂ O ₃ at 1200 to 1800 ° C. to release oxygen gas. When this oxygen gas diffuses into the bubbles in the glass, expansion of the bubbles and promotion of levitation occur, and the bubbles are removed. As ₂ O ₃ is widely used as a glass refining agent due to this action, and is particularly effective as a refining agent for Li ₂ O—Al ₂ O ₃ —SiO ₂ crystallized glass that requires high temperature melting. is there.
[0006]
Further, As ₂ O ₃ has not only a refining effect but also an effect of promoting crystallization, and it has been found that this is a necessary component for obtaining desired characteristics in this kind of crystallized glass.
[0007]
However, As ₂ O ₃ is highly toxic and may contaminate the environment during the glass production process or waste glass treatment, and a reduction in the amount used is desired. However, when As ₂ O ₃ is simply reduced, the clarity and crystallinity are lowered, so that the clarity and glass properties equivalent to those before As ₂ O ₃ reduction cannot be obtained.
[0008]
An object of the present invention is to provide a Li ₂ O—Al ₂ O ₃ —SiO ₂ -based crystallized glass having a clarity and glass characteristics equivalent to or higher than those of conventional products even when the amount of As ₂ O ₃ used is reduced. It is.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have found that helium and neon, which are inert gas components, are contained in a predetermined amount in the glass melting stage as a method for bringing a clarification effect to Li ₂ O—Al ₂ O ₃ —SiO ₂ based crystallized glass. This is proposed as the present invention.
[0010]
That is, the Li ₂ O—Al ₂ O ₃ —SiO ₂ -based crystallized glass of the present invention has, as a basic composition, SiO ₂ 50 to 80%, Al ₂ O ₃ 12 to 30%, Li ₂ O 1 to 1 by mass percentage. _{6%, 0~5% MgO, 0~10} % ZnO, BaO 0~8%, Na 2 O 0~5%, K 2 O 0~10%, TiO 2 0~8%, ZrO 2 0~7% , P ₂ O ₅ 0 to 7%, and helium and / or neon 0.0002 to 5 μl / g (0 ° C., 1 atm).
[0011]
The method for producing a _{_{_{Li 2 O-Al 2 O 3}}} -SiO 2 based crystallized glass of the present invention has a basic composition, _SiO 2 50 to _80% in mass _{percentage, Al 2 O 3 12~30%,} Li 2 O _{1~6%, 0~5% MgO, 0~10} % ZnO, BaO 0~8%, Na 2 O 0~5%, K 2 O 0~10%, TiO 2 0~8%, ZrO 2 0~ _7%, the production of _P 2 O 5 _0~7% crystallized by molding after melting the adjusted raw material formulation so that the glass containing _{_{_{Li 2 O-Al 2 O 3}}} -SiO 2 based crystallized glass The method is characterized in that helium and / or neon is added in the glass melting stage from 0.0002 to 5 μl / g (0 ° C., 1 atm).
[0012]
[Action]
Helium and neon elements have a closed shell structure and their reactivity with other elements is negligibly small. In addition, the size is smaller than general elements contained in glass.
[0013]
For this reason, helium and neon elements are present as monoatomic molecules in the glass without being bonded to various elements constituting the molten glass, and are located in the void portion of the glass network structure constituted by other components. For this reason, the gaps in the glass network structure can be diffused. When helium or neon is brought into contact with the molten glass, helium or neon diffuses and penetrates into the remaining bubbles, and the expanded bubbles are removed by levitation to achieve glass clarification.
[0014]
Helium and neon itself have a clarification effect of molten glass, but when used in combination with other clarifiers, higher clarification is obtained.
[0015]
Helium and neon have a clarification effect by containing 0.0002 μl / g or more in glass alone or in combination. When it is less than 0.0002 μl / g, a sufficient clarification effect cannot be obtained. A preferred range is 0.0005 μl / g or more, more preferably 0.001 μl / g or more.
[0016]
On the other hand, if the content exceeds 5 μl / g, refoaming called reboil occurs when the glass composition is reheated, which is not preferable. Preferably, it is desired to be 3 μl / g or less.
[0017]
Regarding the addition of helium and neon, a method of melting a material containing helium or neon at a high concentration or cullet glass as a raw material, a method of melting a raw material in a helium or neon atmosphere, a helium or neon atmosphere in a molten glass The method of making it contact is mentioned.
[0018]
In order to bring the helium or neon atmosphere into contact with the molten glass, there is a method of bubbling with a refractory nozzle in addition to introducing helium or neon into the glass melting chamber. There is also a method in which glass is melted using a gas-permeable container so that the surroundings of the container are made into a helium or neon atmosphere. In the bubbling, when a porous refractory is used at the tip of the nozzle, helium and neon are easily diffused into the glass, which is efficient.
[0019]
In the crystallized glass of the present invention, it is not always necessary to add As ₂ O ₃ for the clarification effect of helium or neon. As ₂ O ₃ has the effect of improving the crystallinity of the glass in addition to the improvement of the clarity, but the same effect is also obtained for Sb ₂ O ₃ which is an oxide of the same group with respect to the improvement of the crystallinity of the glass. It has been found by the inventors' investigation. Also, SnO ₂ has an effect of improving crystallinity, although not as much as As ₂ O ₃ .
[0020]
Since both Sb ₂ O ₃ and SnO ₂ release oxygen at a high temperature, they have an effect as a fining agent. In the present invention, it is not always necessary to add Sb ₂ O ₃ or SnO ₂ because a clarification effect of helium or neon can be expected. However, when the concentration of As ₂ O ₃ is low, the glass crystallinity and the clarification are supplemented. It is desirable to add in. Specifically, when As ₂ O ₃ is 0.4% or less, Sb ₂ O ₃ 0.05 to 4% or SnO ₂ 0.03 to ₂ % is desirably added.
[0021]
Sb ₂ O ₃ is oxidized to Sb ₂ O ₅ in a low temperature range of several hundred degrees Celsius, and is reduced to Sb ₂ O ₃ in the vicinity of 1200 to 1300 ° C. to release a large amount of oxygen clarification gas. SnO ₂ releases a large amount of clarified gas when it changes to SnO at 1400 ° C. or higher.
[0022]
As a method for supplementing the fining effect, in addition to Sb ₂ O ₃ and SnO ₂ , halides such as sulfates and chlorides can be added. Both sulfur oxides and chlorides volatilize in the temperature range of 1000 ° C. or more and act as a clarified gas.
[0023]
The clarifiers other than helium and neon may be added as a melting raw material component or may be added later to the molten glass. It is also possible to add helium or neon at the same time.
[0024]
The suitable composition range in the crystallized glass of the present invention is SiO ₂ 50-80%, Al ₂ O ₃ 12-30%, Li ₂ O 1-6%, MgO 0-5%, ZnO 0-10 by mass percentage. _{_{%, BaO 0~8%, Na 2}} O 0~5%, K 2 O 0~10%, TiO 2 0~8%, ZrO 2 0~7%, a _P 2 O 5 _0~7%. The reason for limiting the composition range in this way will be described.
[0025]
SiO ₂ is a component that forms a glass skeleton and constitutes a crystal, and its content is 50 to 80%, preferably 52 to 77%, and more preferably 54 to 75%. If the SiO ₂ content is less than 50%, the thermal expansion coefficient becomes too large, and if it exceeds 80%, glass melting becomes difficult.
[0026]
Al ₂ O ₃ is a component that forms a glass skeleton and constitutes a crystal, and its content is 12 to 30%, preferably 13 to 28%, and more preferably 14 to 26%. When Al ₂ O ₃ is less than 12%, the chemical durability is lowered and the glass is easily devitrified. On the other hand, if it exceeds 30%, the viscosity of the glass becomes too high and glass melting becomes difficult.
[0027]
Li ₂ O is a crystal component, has a large effect on crystallinity and has a function of reducing the viscosity of glass, and its content is 1 to 6%, preferably 1.2 to 5.5%, Preferably it is 1.4 to 5.0%. When Li ₂ O is less than 1%, the crystallinity of the glass becomes weak and the thermal expansion coefficient becomes too large. Further, in the case of transparent crystallized glass, the crystalline substance tends to become cloudy, and in the case of white crystallized glass, the whiteness tends to decrease. On the other hand, if it exceeds 6%, the crystallinity becomes too strong, the glass becomes devitrified, or a metastable β-quartz solid solution cannot be obtained, and the crystal becomes cloudy, making it impossible to obtain a transparent crystallized glass.
[0028]
The content of MgO is 0 to 5%, preferably 0 to 4.5%, more preferably 0 to 4%. If the MgO content exceeds 5%, the crystallinity becomes strong, the amount of precipitated crystals increases, and the impurity coloring becomes too strong.
[0029]
The content of ZnO is 0 to 10%, preferably 0 to 8%, more preferably 0 to 6%, and still more preferably 0 to 5%. If the ZnO content is more than 10%, the crystallinity becomes strong, the amount of precipitated crystals increases, and the impurity coloring becomes too strong.
[0030]
The total amount of MgO and ZnO is preferably 0 to 10%, particularly 0 to 8%, and more preferably 0 to 6%. When the total amount of these components exceeds 10%, the crystallized product tends to be strongly colored.
[0031]
The content of BaO is 0 to 8%, preferably 0.3 to 7%, more preferably 0.5 to 6%. If BaO is more than 8%, a sufficient amount of crystals cannot be obtained to inhibit crystal precipitation, and the thermal expansion coefficient becomes too large. Furthermore, when obtaining transparent crystallized glass, the crystallized product tends to become cloudy.
[0032]
The content of Na ₂ O is 0 to 5%, preferably 0 to 4%, more preferably 0 to 0.35%. If Na ₂ O is more than 5%, the crystallinity becomes weak and a sufficient amount of crystals cannot be obtained, and the thermal expansion coefficient becomes too large. Furthermore, when obtaining transparent crystallized glass, the crystallized product tends to become cloudy.
[0033]
The content of K ₂ O is 0 to 10%, preferably 0 to 8%, more preferably 0 to 6%, and further preferably 0 to 5%. If K ₂ O is more than 10%, the crystallinity becomes weak and a sufficient amount of crystals cannot be obtained, and the thermal expansion coefficient becomes too large. Furthermore, when obtaining transparent crystallized glass, the crystallized product tends to become cloudy.
[0034]
The total amount of Na ₂ O and K ₂ O is preferably 0 to 12%, particularly 0 to 10%, and more preferably 0 to 8%. If the total amount of these components exceeds 12%, the thermal expansion coefficient tends to increase. Moreover, when obtaining transparent crystallized glass, a crystal substance becomes easy to become cloudy.
[0035]
TiO ₂ is a nucleating agent, and its content is 0 to 8%, preferably 0.3 to 7%, more preferably 0.5 to 6%. When the amount of TiO ₂ exceeds 8%, impurity coloring becomes remarkable.
[0036]
ZrO ₂ is a nucleating agent, and its content is 0 to 7%, preferably 0.5 to 6%, more preferably 1 to 5%. If the amount of ZrO ₂ is more than 7%, glass melting becomes difficult and the devitrification property of the glass becomes strong.
[0037]
P ₂ O ₅ is a component for improving the crystallinity of the glass, and its content is 0 to 7%, preferably 0 to 6%, more preferably 0 to 5%. If the P ₂ O ₅ content is more than 7%, the thermal expansion coefficient becomes too large, and when a transparent crystallized glass is obtained, the crystal is liable to become cloudy.
[0038]
In addition to the above, various components can be added to the crystallized glass of the present invention. For example, when Sb ₂ O ₃ is contained in an amount of more than 0.05%, a clarification effect and a crystallization promoting effect can be obtained. When it exceeds 4%, impurity coloring becomes remarkable.
[0039]
When SnO ₃ is contained in an amount of more than 0.03%, a clarification effect and a crystallization promoting effect are obtained. When it exceeds 2%, devitrification and impurity coloring become remarkable. SnO ₂ forms a ZrO ₂ —TiO ₂ —SnO ₂ -based crystal nucleus together with TiO ₂ and ZrO ₂ , and also has a function of a nucleating agent, but is more impure than Sb ₂ O ₃ and As ₂ O _3. Coloring is likely to occur, and if it exceeds the above range, the coloration becomes remarkable.
[0040]
The up to 5% of _CaO, a B 2 _{O 3} may be contained up to 10%.
[0041]
Further, it is possible to add Cl as a fining agent up to 2%, preferably up to 1%. However, exceeding this range is not preferable because the chemical durability deteriorates. Any one of SnO ₂ and chloride may be selected and used. However, it is preferable to use both in combination since a very excellent clarification effect can be obtained.
[0042]
Although clarifiers other than these can also be added, the amount added must be limited to a range that does not adversely affect the properties.
[0043]
In order to supplement the clarification effect and the crystallization promoting effect, As ₂ O ₃ can be added up to about 0.8%, but the amount of use should be as small as possible, and it is desirable not to use it if possible.
[0044]
As a colorant, for example, V ₂ O ₅ can be contained up to 1.5%, preferably 1.0%, more preferably 0.8%.
[0045]
The Li ₂ O—Al ₂ O ₃ —SiO ₂ -based crystallized glass of the present invention having the above composition can be produced, for example, as follows.
[0046]
_SiO 2 50 to _80% in mass _{_{percentage, Al 2 O 3 12~30%,}} Li 2 O 1~6%, 0~5% MgO, 0~10% ZnO, BaO 0~8%, Na 2 O0~5 %, K ₂ O 0 to 10%, TiO ₂ 0 to 8%, ZrO ₂ 0 to 7%, P ₂ O ₅ 0 to 7%, and the raw materials are prepared. Still further _Sb 2 _O 3 if _necessary, SnO 2, _Cl, may be added to SO _3, V 2 _{O 5} or the like.
[0047]
Next, the prepared glass raw material is melted in a helium or neon atmosphere at 1550 to 1750 ° C. for 4 to 20 hours and then molded to obtain Li ₂ O—Al ₂ O ₃ —SiO ₂ based crystalline glass.
[0048]
Subsequently, the formed body made of this crystalline glass is held at 700 to 800 ° C. for 1 to 4 hours for nucleation, and when it is made into a transparent crystallized glass, it is heat treated at 800 to 950 ° C. for 0.5 to 3 hours. To precipitate a β-quartz solid solution. In addition, when a white opaque crystallized glass is formed, a β-spodumene solid solution may be precipitated by heat treatment at 1050 to 1250 ° C. for 0.5 to 2 hours after nucleation.
[0049]
The obtained crystallized glass is subjected to post-processing such as cutting, polishing, bending, and stretch molding, and is used for various purposes by painting on the surface.
[0050]
【Example】
Hereinafter, the Li ₂ O—Al ₂ O ₃ —SiO ₂ -based crystallized glass of the present invention will be described based on examples.
[0051]
Tables 1 and 2 show examples of the present invention (sample Nos. 1 to 10) and comparative examples (samples No. 11 and 12). Sample No. 11 and no. 12 is a conventional product. In the table, “β-Q” represents a β-quartz solid solution, and “β-S” represents a β-spodumene solid solution.
[0052]
[Table 1]

[0053]
[Table 2]

[0054]
Each sample was prepared as follows. First, each raw material is prepared in the form of oxides, hydroxides, halides, carbonates, nitrates, etc. so as to become a glass having the composition shown in the table, and after mixing uniformly, an electric furnace atmosphere filled with helium or neon And melted at 1550 to 1650 ° C. for 8 to 20 hours.
[0055]
Sample No. of the comparative example shown in Table 2. 11 and no. In No. 12, the glass composition was melted in an air atmosphere. Melting temperature and time are no. Same as 1-10 samples.
[0056]
Next, the molten glass was poured out on a carbon surface plate, formed into a thickness of 5 mm using a stainless roller, and further cooled to room temperature using a slow cooling furnace. The glass molded body was placed in an electric furnace, heat-treated according to the following two schedules, crystallized, and then cooled in the furnace.
[0057]
(1) Nucleation: 780 ° C.-2 hours → crystal growth: 900 ° C.-3 hours (2) Nucleation: 780 ° C.-2 hours → crystal growth: 1160 ° C.-1 hour The temperature was 300 ° C./h, and the temperature from the nucleation temperature to the crystal growth temperature was 100 to 200 ° C./h.
[0058]
About each obtained sample, helium and neon content, clarity, others, main crystal, crystallinity, and external appearance were evaluated.
[0059]
Regarding the glass content of He and Ne, the sample was moved (dropped) into a Mo crucible in a furnace heated to 1600 ° C., held for 20 minutes, and then released in a vacuum state of 10 ⁻⁹ Torr. Was measured with a double collector type rare gas mass spectrometer (VG5400).
[0060]
For clarity, the number of bubbles in the sample was counted, and the number of bubbles per 100 g was calculated. Regarding the sample of the firing schedule (2), since the sample is opaque, the measurement of foam was evaluated for the crystalline glass before the heat treatment.
[0061]
The main crystal was evaluated using an X-ray diffractometer. The crystallinity and appearance are evaluated as to whether or not abnormalities such as cracks and surface peeling due to lowering of crystallinity are observed after crystallization. did.
[0062]
In each sample, each sample obtained by the heat treatment of schedule (1) had a β-quartz solid solution precipitated as the main crystal and exhibited a colorless and transparent appearance. Each sample obtained by the heat treatment of schedule (2) had a β-spodumene solid solution precipitated as the main crystal, and exhibited a white opaque appearance. All samples had good crystallinity.
[0063]
Moreover, No. which is an Example. Samples 1 to 10 contained helium and neon in a combined amount of 0.05 to 1.2 μl / g, and the number of remaining bubbles was 1 to 5 (pieces / 100 g). On the other hand, No. which is a comparative example. Samples 11 and 12 contained neither helium nor neon, the number of remaining bubbles was 10 to 12 (pieces / 100 g), had many bubbles, and were not sufficiently clarified.
[0064]
【The invention's effect】
As described above, the Li ₂ O—Al ₂ O ₃ —SiO ₂ -based crystallized glass of the present invention has a clarity and glass characteristics equal to or higher than those of conventional products even when As ₂ O ₃ is reduced. Front windows for oil stoves, wood stoves, etc., substrates for high-tech products such as color filters and image sensor substrates, setters for firing electronic components, shelf plates for microwave ovens, top plates for electromagnetic cooking, window glass for fire doors It is suitable as a base material for reflectors used in projectors such as liquid crystal projectors and light source lamps for illumination, or as a material for electronic parts and precision machine parts.

Claims

As the basic composition, _SiO 2 50 to _80% in mass _{_{percentage, Al 2 O 3 12~30%,}} Li 2 O 1~6%, 0~5% MgO, 0~10% ZnO, BaO 0~8%, Na ₂ O 0-5%, K ₂ O 0-10%, TiO ₂ 0-8%, ZrO ₂ 0-7%, P ₂ O ₅ 0-7%, helium and / or neon 0.0002- Li ₂ O—Al ₂ O ₃ —SiO ₂ -based crystallized glass characterized by containing 5 μl / g (0 ° C., 1 atm).

Further _{_{_{_{As 2 O 3, Sb 2 O}}}} 3, according to claim 1, characterized in that it contains one or more selected from _{_{_{_{SnO 2 Li 2 O-Al 2}}}} O 3 -SiO 2 based crystallized glass.

The Li ₂ O—Al ₂ O ₃ —SiO ₂ based crystallized glass according to claim 2, wherein the As ₂ O ₃ content is 0.4 mass% or less.

Sb ₂ O ₃ content of claim 2 or 3 _{_{_{Li 2 O-Al 2 O 3}}} -SiO 2 based crystallized glass, characterized in that 0.05 to 4 mass%.

One of _{_{_{Li 2 O-Al 2 O 3}}} -SiO 2 based crystallized glass of claim 2-4 in which SnO ₂ content is characterized by a 0.03 to 2% by weight.

As the basic composition, _SiO 2 50 to _80% in mass _{_{percentage, Al 2 O 3 12~30%,}} Li 2 O 1~6%, 0~5% MgO, 0~10% ZnO, BaO 0~8%, Na ₂ O 0-5%, K ₂ O 0-10%, TiO ₂ 0-8%, ZrO ₂ 0-7%, P ₂ O ₅ 0-7% In a method for producing a Li ₂ O—Al ₂ O ₃ —SiO ₂ crystallized glass that is molded and crystallized after melting, helium and / or neon is added in an amount of 0.0002 to 5 μl / g (0 ° C., in the glass melting stage). 1 atm) A method for producing Li ₂ O—Al ₂ O ₃ —SiO ₂ -based crystallized glass, characterized by comprising adding 1 atm).

Further _{_{_{_{As 2 O 3, Sb 2 O}}}} 3, Li 2 O-Al 2 O 3 of claim 6, wherein the adjusting the raw material formulation so that the glass containing one or more selected from SnO ₂ method for producing -SiO ₂ based crystallized glass.

The method for producing Li ₂ O—Al ₂ O ₃ —SiO ₂ based crystallized glass according to claim 7, wherein the As ₂ O ₃ content is 0.4 mass% or less.

Sb ₂ O ₃ process according to claim 7 or _{_{_{8 Li 2 O-Al 2 O}}} 3 -SiO 2 based crystallized glass content is characterized in that 0.05 to 4 mass%.

One of _{_{_{Li 2 O-Al 2 O 3}}} -SiO 2 system manufacturing method of a crystallized glass as claimed in claim 7-9, wherein the SnO ₂ content of 0.03 to 2 wt%.