【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐熱性が低い被遮熱部品に伝わる熱を遮る乗り物用遮熱部品の遮熱装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、自動二輪車に装備されるこの種の遮熱装置としては、例えば特許文献１に開示されたものがある。この特許文献１に示された遮熱装置は、エンジンの上方に配設されたエアクリーナ（被遮熱部品）にエンジンの熱が下方から伝達されることを防ぐためのもので、遮熱用の外装カバーを備えている。
この外装カバーは、一般的な自動二輪車用燃料タンクと同等の形状に形成されて前記エアクリーナの上方および周囲を覆うカバー本体と、前記エアクリーナの下面の全域を下方から覆う底板と、この底板の周縁部と前記カバー本体との間の開口部分を閉塞する蓋体とから構成されている。前記カバー本体は、エアクリーナとの間に空間が形成されるように形成されている。前記蓋体は、ゴムや発泡プラスチックなどによって板状を呈するように形成されており、前記カバー本体の下端部と前記底板の周縁部とを接続するように設けられている。
【０００３】
このように構成された従来の自動二輪車用被遮熱部品の遮熱装置においては、前記外装カバーの内方であって前記エアクリーナの周囲に閉じた空間が形成されており、この閉空間が実質的に断熱材として機能するために、エンジンの熱がエアクリーナに伝達されることを防ぐことができる。
なお、本出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に密接に関連する先行技術文献を出願時までに見付け出すことはできなかった。
【０００４】
【特許文献１】
特開平１１−１３９３８０号公報（第２−３頁、図３、図６）
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように構成された従来の遮熱装置においては、長時間にわたって走行することによりエアクリーナの温度が上昇してしまうことがあった。これは、外装カバーの内部の前記閉空間の温度が上昇することが原因であった。すなわち、エアクリーナの下方に熱気が滞留し易いから、この熱気によって外装カバーが加熱され、閉空間内の空気の温度が上昇することになる。
【０００６】
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、外装カバーで覆われた被遮熱部品に熱が伝わることを確実に遮ることができる乗り物用被遮熱部品の遮熱装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明に係る乗り物用被遮熱部品の遮熱装置は、乗り物の外装カバーの内側近傍における熱源の後方に配設された被遮熱部品の遮熱装置であって、前記被遮熱部材と前記熱源との間に、側方に延びて一端部が前記外装カバーの内面に当接する遮熱板を備え、この遮熱板は、少なくとも前記外装カバーと対接する端縁部が可撓性を有する材料によって形成され、前方から当たる熱風を被遮熱部品の後方へ導く構造とされているものである。
本発明によれば、遮熱板は、外装カバーに密着するから、この遮熱板に当たった熱風の略全てを被遮熱部品の後方へ導くことができ、しかも、遮熱板の近傍に熱気が滞留することを防ぐことができる。
【０００８】
請求項２に記載した発明に係る乗り物用被遮熱部品の遮熱装置は、請求項１に記載した発明に係る乗り物用被遮熱部品の遮熱装置において、遮熱板に外装カバーから離間するにしたがって漸次後方に位置するように傾斜する傾斜面を形成したものである。
この発明によれば、前記傾斜面によって熱風の流れる方向を変え、熱風を被遮熱部品の後方に導くことができる。
【０００９】
請求項３に記載した発明に係る乗り物用被遮熱部品の遮熱装置は、請求項１に記載した発明に係る乗り物用被遮熱部品の遮熱装置において、外装カバーを、乗り物の前後方向と垂直な断面の形状が外側方に向けて凸になるように形成し、この凸部の内側に被遮熱部品を位置付けたものである。
この発明によれば、外装カバーに遮熱板を当接させることにより、遮熱板は上下方向の両方と外側方への移動が規制される。
【００１０】
請求項４に記載した発明に係る乗り物用被遮熱部品の遮熱装置は、請求項１に記載した発明に係る乗り物用被遮熱部品の遮熱装置において、、外装カバーにおける被遮熱部品と対応する部位より前方に、乗り物の幅方向の幅が狭くなる幅狭部を形成し、この幅狭部に遮熱板を配設したものである。
この発明によれば、外装カバー内における被遮熱部品の前方の幅狭部は被遮熱部品が位置する部位より相対的に狭くなるから、この相対的に狭くなる部位を閉塞することができるように、遮熱板を相対的に小さく形成することができる。
【００１１】
請求項５に記載した発明に係る乗り物用被遮熱部品の遮熱装置は、請求項１に記載した発明に係る乗り物用被遮熱部品の遮熱装置において、被遮熱部品の内側方の部位をフレームに支持させ、遮熱板に被遮熱部品とフレームとの間を仕切る後方延在部を設けたものである。
この発明によれば、被遮熱部品に内側方から伝わる熱を後方延在部によって遮ることができる。
【００１２】
請求項６に記載した発明に係る乗り物用被遮熱部品の遮熱装置は、乗り物の外装カバーの内側近傍における熱源の後方に配設された被遮熱部品の遮熱装置であって、前記外装カバーを、乗り物の前後方向と垂直な断面の形状が外側方に向けて凸になるように形成し、この外装カバーの前記凸部の内側に前記被遮熱部材を位置付け、この被遮熱部材と前記熱源との間に、側方に延びて一端部が前記外装カバーの内面に当接する遮熱板を備え、この遮熱板は、少なくとも前記外装カバーと対接する端縁部が可撓性を有する材料によって外装カバーの内面に嵌合する形状に形成され、前方から当たる熱風を被遮熱部品の後方へ導く構造とされているものである。
この発明によれば、遮熱板は、外装カバーの内面に嵌合することにより、外装カバーとの間に隙間が形成されることがないように外装カバーに密着するから、この遮熱板に当たった熱風の略全てを被遮熱部品の後方へ導くことができる。しかも、遮熱板の近傍に熱気が滞留することを防ぐことができる。また、遮熱板は、上下方向の両方と外側方への移動が規制される。
【００１３】
請求項７に記載した発明に係る乗り物用被遮熱部品の遮熱装置は、請求項６に記載した発明に係る乗り物用遮熱部品の遮熱装置において、遮熱板における外装カバーに接触する端縁部を他の部位に較べて薄くなるように形成したものである。
この発明によれば、遮熱板の端縁部が変形し易くなり、外装カバーの内面に倣うような形状に変形して外装カバーの内面に嵌合するから、遮熱板の剛性を高く保ちながら、被遮熱部品と熱源との間を確実に仕切ることができる。
【００１４】
請求項８に記載した発明に係る乗り物用被遮熱部品の遮熱装置は、請求項６に記載した発明に係る乗り物用遮熱部品の遮熱装置において、外装カバーに係脱方向が乗り物の幅方向となる差込み式係合手段を設け、この係合手段によって外装カバーを外側方から乗り物に取付ける構成とされているから、外装カバーを乗り物のフレームに取付けるときに遮熱板の端縁部が設計通りの状態で正しく外装カバーの内面に嵌合する。
【００１５】
請求項９に記載した発明に係る乗り物用被遮熱部品の遮熱装置は、請求項６に記載した発明に係る乗り物用遮熱部品の遮熱装置において、被遮熱部品の内側方の部位をフレームに支持させ、遮熱板に被遮熱部品とフレームとの間を仕切る後方延在部を設け、この後方延在部の外縁を除く内側の部位に、前記被遮熱部品から他の部品へ延びる接続用部品を通す切欠きを形成したものである。
この発明によれば、遮熱板に前記接続用部品が貫通する構造を採っているにもかかわらず、遮熱板における熱風が当たる部位を熱風が通過することはない。また、前記接続用部品を通す切欠きが後方延在部の端縁に達していないから、後方延在部の外形を一定に保つことができる。
【００１６】
請求項１０に記載した発明に係る乗り物用被遮熱部品の遮熱装置は、請求項１ないし請求項９のうち何れか一つに記載した発明に係る乗り物用被遮熱部品の遮熱装置において、遮熱板を被遮熱部品取付用ブラケットと被遮熱部品側の部材とによって挟持したものである。
この発明によれば、被遮熱部品取付用ブラケットに遮熱板を支持させることができるから、専ら遮熱板を支持するブラケットが不要になる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る乗り物用被遮熱部品の遮熱装置の一実施の形態を図１ないし図１１によって詳細に説明する。
図１は本発明に係る遮熱装置を装備した自動二輪車の側面図、図２は外装カバーとしてのサイドカバーを示す車体後部の右側面図、図３は被遮熱部品を取付けるブラケットを示す側面図、図４は同じく平面図、図５は要部を拡大して示す側面図、図６は同じく平面図である。
図７は図６における遮熱板と被遮熱部品取付用ブラケットのＶＩＩ−ＶＩＩ線断面図、図８は遮熱板の前側支持部分を示す正面図である。図９は図５における遮熱板のＩＸ−ＩＸ線断面図、図１０は図６における遮熱板とサイドカバーのＸ−Ｘ線断面図、図１１は遮熱板の斜視図である。
【００１８】
これらの図において、符号１で示すものはこの実施の形態による遮熱装置２（図２参照）を装備した自動二輪車である。３はこの自動二輪車１の前輪を示し、４はフロントフォーク、５は操向ハンドル、６は燃料タンク、７はシート、８は水冷式４サイクル４気筒エンジン、９はこのエンジン８のラジエータ、１０は排気管、１１は車体フレーム、１２はリヤアーム、１３は後輪を示す。
前記排気管１０は、エンジン８のシリンダ８ａの前面からエンジン８の下方と前記リヤアーム１２の前端部内とを通ってシート７の下方に延ばされ、シート７の後端部の下方に設けられたマフラー１４（図２参照）に下流側端部が接続されている。
【００１９】
前記車体フレーム１１は、従来の自動二輪車の車体フレームと同等の構成のものが用いられており、左右一対のタンクレール１５の後端部にリヤアームブラケット１６とシートレール１７（図２、図４および図５参照）とが設けられている。このシートレール１７は、パイプによって左右一対となるように形成されている。これらのシートレール１７の後端部には、図１〜図３に示すように、前記リヤアームブラケット１６から後上がりに延びるバックステー１８の後端部がガセットプレート１９を介して接続されている。これらのシートレール１７とバックステー１８のうち、車体右側のシートレール１７とバックステー１８の近傍に、図３および図４に示すように、前記排気管１０の下流側端部が配設されている。
【００２０】
前記車体右側のシートレール１７にバックステー１８を接続する前記ガセットプレート１９は、シートレール１７とバックステー１８との間で上下方向に延びるように形成され、上下方向の両端部がシートレール１７とバックステー１８とにそれぞれ溶接されている。このガセットプレート１９には、図５および図６に示すように、後述する転倒スイッチ２１とヒューズボックス２２とが取付用ブラケット２３，２４を介して取付けられている。この実施の形態による自動二輪車１は、これらの転倒スイッチ２１とヒューズボックス２２とにエンジン８や排気管１０の熱が伝わることを防ぐために、本発明に係る遮熱装置２が装備されている。前記転倒スイッチ２１と前記ヒューズボックス２２とによって、本発明でいう被遮熱部品２５が構成され、エンジン８や排気管１０によって、本発明でいう熱源が構成されている。
【００２１】
前記転倒スイッチ２１は、車体が倒れたときにエンジン８を停止させるためのもので、前記ガセットプレート１９の車体前側の端部に車体の右側方に突出するように設けられた前記転倒スイッチ取付用ブラケット２３に２個のグロメット２６（図６参照）を介して弾性支持されている。この転倒スイッチ取付用ブラケット２３は、図３および図４に示すように、水平方向に延びる前部支持板２７および後部支持板２８と、これら両支持板２７，２８の間で上下方向に延びる縦板２９とが一体に形成されている。
【００２２】
前記前部支持板２７は、前記後部支持板２８や前記縦板２９より車幅方向の長さが短くなるように形成されており、前記縦板２９の下端部であって車体内側の端部に車体の前方へ延びるように形成されている。また、この前部支持板２７には、図７および図８に示すように、ハーネス用クランプ３１の係合突起３２が係合する係合孔３３が穿設されている。このハーネス用クランプ３１は、前記転倒スイッチ２１とヒューズボックス２２とに接続されたハーネス３４を保持するためのものである。
【００２３】
前記後部支持板２８は、前記縦板２９の上端部から車体の後方へ延びるように形成され、下面にスイッチ取付用ボルト３５（図５参照）を締付けるナット３６が溶接されている。また、この後部支持板２８と前記縦板２９は、車体内側の端部が前記ガセットプレート１９に溶接されている。
前記ヒューズボックス２２は、図示してはいないが、内部に複数のヒューズが収納されており、前記ガセットプレート１９における前記転倒スイッチ取付用ブラケット２３の後方となる部位に溶接された前記ヒューズボックス取付用ブラケット２４に装着されている。このヒューズボックス取付用ブラケット２４は、上方に向けて突出する支持用フック２４ａが設けられ、このフック２４ａを介してヒューズボックス２２を着脱可能に支持している。
【００２４】
前記遮熱装置２は、前記転倒スイッチ２１とヒューズボックス２２とを側方から覆うサイドカバー４１（図２参照）と、このサイドカバー４１の内側に設けられた遮熱板４２（図５および図６参照）とによって構成されている。前記サイドカバー４１によって、本発明でいう外装カバーが構成されている。
前記サイドカバー４１は、図２に示すように、前記シート７の下方を側方から覆うように形成され、図４に示すように、車体側の取付座（図示せず）に係合する差込み式係合手段４１ａによって車体フレーム側に側方から着脱可能に取付けられている。サイドカバー４１を車体フレーム側に取付けるときの取付方向を図４中に矢印で示す。
【００２５】
前記差込み式係合手段４１ａは、係脱方向が車幅方向となるように構成され、サイドカバー４１の内面から車体内側に突出するように形成されている。この実施の形態においては、サイドカバー４１の前端部側に位置する差込み式係合手段４１ａは、シートレール１７に設けられたグロメット（図示せず）に着脱可能に取付けられ、サイドカバー４１の後端部側に設けられた差込み式係合手段４１ａは、その後側に位置するリヤカバー４３に設けられたグロメット（図示せず）に着脱可能に取付けられている。
【００２６】
また、このサイドカバー４１は、図４に示すように、平面視において、外側方（図４においては下方）に向けて凸になる山形状を呈するように形成され、図８および図９に示すように、車体の前後方向と垂直な断面の形状が外側方に向けて凸になる略く字状を呈するように形成されている。前記転倒スイッチ２１とヒューズボックス２２は、サイドカバー４１における最も車幅方向の幅が広くなる部位、言い換えれば、平面視において後方へ向かうにしたがって次第に側方へ拡がるように形成された傾斜部４１ｂの後端部分内に位置付けられている。この傾斜部４１ｂの前側部分によって、請求項４に記載した発明に係る幅狭部が構成されている。
【００２７】
前記遮熱板４２は、ゴムによって所定の形状に成形されており、図１１に示すように、車幅方向に延びる前面板４４と、この前面板４４の車体内側の端部から車体の後方に延びる側板４５とが一体に形成され、図５および図６に示すように、前記転倒スイッチ２１およびヒューズボックス２２と前記ガセットプレート１９との間に前記側板４５が位置付けられる状態で前記転倒スイッチ用ブラケット２３に取付けられている。遮熱板４２を形成する材料は、可撓性を有しかつゴムと同等の耐熱性を有する材料であれば、ゴムの他にどのようなものでも用いることができる。この遮熱板４２の前記側板４５によって、本発明でいう遮熱板４２の後方延在部が構成されている。
【００２８】
前記前面板４４は、図８および図１１に示すように、前記サイドカバー４１の断面形状（車体の前後方向に垂直な断面の形状）より全体的に僅かに大きくなる相似形であって、端縁部４４ａが弾性変形することによってサイドカバー４１の内面に嵌合する形状に形成されている。すなわち、この前面板４４の大きさは、上述したようにサイドカバー４１の内面に嵌合した状態で、端縁部４４ａが僅かに弾性変形して曲がるように設定されている。また、この前面板４４には、前記ハーネス３４を通すための穴４６と、前記転倒スイッチ取付用ブラケット２３の前部支持板２７を挿通させるための穴４７とが形成されている。前記複数の穴４６，４７は、図１１に示すように、穴内が互いに連通されるように形成されている。
【００２９】
この前面板４４の車体外側の半部は、図６に示すように、サイドカバー４１から離間するにしたがって漸次後方に位置するように傾斜している。この傾斜部分の前面によって、本発明でいう傾斜面４４ｂが構成されている。このように前面板４４の前面が傾斜することにより、ここに前方から当たった走行風（熱風）の流れる方向を車体内側へ流れるように変えることができる。しかも、この構成を採ることにより、前面板４４がサイドカバー４１の内面に押し付けられたときに、前記傾斜部分が車体前側へ撓むようになるから、サイドカバー４１の組付時に前面板４４が設計方向（前方）とは異なる方向に曲がった状態で組付けられることを防ぐことができる。
【００３０】
この前面板４４におけるサイドカバー４１に接触する端縁部４４ａは、図１０に示すように、他の部位に較べて薄くなるように形成されるとともに、先端に向かうにしたがって漸次車体前側（図１０においては右側）に位置するように傾斜されている。このように端縁部４４ａが傾斜することにより、前面板４４にサイドカバー４１の内面が押付けられたときに前記端縁部４４ａの撓む方向を前方のみとなるように規制することができるから、サイドカバー４１を車体に取付けるときに前面板４４をサイドカバー４１の内面に確実に嵌合させることができる。
また、このように前面板４４がサイドカバー４１に嵌合することにより、前面板４４の端縁部４４ａが自らの弾性によりサイドカバー４１に常に押付けられるようになるから、前面板４４がサイドカバー４１の内面に擦られることが原因で磨耗することを防ぐことができる。
【００３１】
前記側板４５は、図５に示すように、側面視において前記転倒スイッチ２１およびヒューズボックス２２の外形より大きくなるように形成されている。この側板４５には、図１１に示すように、前記前面板４４に形成された穴４６，４７に連なるように形成されたブラケット挿通用の穴４８と、この穴４８の後方に位置する四角形の穴４９とが形成されている。
前記ブラケット挿通用の穴４８は、前記転倒スイッチ支持用ブラケット２３の縦板２９が挿通される上下方向延在部４８ａと、このブラケット２３の後部支持板２８が挿通される前後方向延在部４８ｂとから構成されている。この穴４８の後方に形成された前記四角形の穴４９は、前記ヒューズボックス支持用ブラケット２４を挿通させるためのものである。前記ブラケット挿通用の穴４８と四角形の穴４９との間に位置する側板中央部４５ａは、切断線５０が前後方向に延びるように上下方向に分断されている。また、この側板中央部４５ａには、図９および図１１に示すように、前記転倒スイッチ２１の車体内側の端部に接触することを防ぐために薄肉部４５ｂが側面視において四角形状を呈するように形成されている。
【００３２】
前記側板４５の前端部と前記前面板４４との接続部分であって、上端部と下端部とには、平面視において三角形状を呈する補強用のリブ５１が形成されている。また、前記側板４５の後端部には、前記ガセットプレート１９に係止される係止用ピン５２が車体の内側に向けて突設されている。
この係止用ピン５２を前記ガセットプレート１９の係止孔１９ａ（図３参照）に係入させることによって、遮熱板４２の後端部が車体フレーム１１に対して支持される。この遮熱板４２は、上述したように係止用ピン５２によって後端部が車体フレーム１１に固定されるとともに、前端部が前記転倒スイッチ支持用ブラケット２３に固定されている。
【００３３】
遮熱板４２の前端部の前記ブラケット２３への固定は、図５および図６に示すように、前記前面板４４と前記側板４５とに形成されたブラケット挿通用の穴４７，４８に転倒スイッチ取付用ブラケット２３を挿通させ、図７に示すように、前記ブラケット２３の前部支持板２７にハーネス用クランプ３１を下方から係合させることによって行う。このハーネス用クランプ３１の係合作業は、遮熱板４２の前面板４４を転倒スイッチ取付用ブラケット２３の縦板２９に押し付けた状態で、前部支持板２７の係合孔３３にハーネス用クランプ３１の係合突起３２を下方から係入させることによって行われる。前記係合孔３３は、前部支持板２７の後端部（前記縦板２９との接続部）から前方に前記前面板４４の厚みより僅かに長い寸法だけ離間する位置に形成されている。このようにハーネス用クランプ３１を前部支持板２７に係合させることによって、前記前面板４４が前記縦板２９と前記係合突起３２とによって挟持されることになり、転倒スイッチ取付用ブラケット２３に固定される。この遮熱板４２を前記ブラケット２３に取付ける作業は、車体の組立工程において、転倒スイッチ２１とヒューズボックス２２とを車体フレーム１１に取付ける作業の直前に行われる。ここで、遮熱板４２を車体に取付ける手順について説明する。
【００３４】
遮熱板４２を車体に取付けるに当たっては、先ず、前面板４４のハーネス挿通用の穴４６にハーネス３４を挿通させる。このハーネス３４は、車体前側の端部がコントロールユニット（図示せず）などに予め接続されており、後端部に転倒スイッチ２１とヒューズボックス２２とが接続されている。このため、前記穴４６にハーネス３４を通すためには、遮熱板４２の側板中央部４５ａに形成された切断部を開くとともに、遮熱板４２に形成された各穴（転倒スイッチ取付用ブラケット２３を挿通させるための穴４７，４８と、ヒューズボックス取付用ブラケット２４を挿通させる穴４９）が互いに接続されるように大きく開口させ、この開口に転倒スイッチ２１とヒューズボックス２２とを挿通させる。
【００３５】
ハーネス３４を前記穴４６に通した後、遮熱板４２の後端部の前記係止用ピン５２をガセットプレート１９に係止させるとともに、転倒スイッチ取付用ブラケット２３を前記穴４７，４８に挿入する。この状態で転倒スイッチ２１をブラケット２３に固定するとともに、ヒューズボックス２２をブラケット２４に取付ける。その後、上述したように、ハーネス用クランプ３１を前記前部支持板２７に係合させることにより、遮熱板４２の前端部を前記ブラケット２３に固定する。
【００３６】
このように遮熱板４２を車体側に取付けた後、サイドカバー４１を車体に取付ける。このサイドカバー４１の取付作業は、サイドカバー４１を外側方から遮熱板４２に向けて水平方向に沿って平行移動させ、サイドカバー４１の差込み式係合手段４１ａを車体側のグロメットに側方から係合させる。
サイドカバー４１が車体に取付けられることによって、図８に示すように、遮熱板４２の前面板４４がサイドカバー４１の内面に嵌合し、この前面板４４の端縁部４４ａが僅かに撓む状態で全域にわたって前記内面に密着する。
【００３７】
すなわち、サイドカバー４１を平行移動によって車体フレーム側に取付ける構成が採られているから、前記前面板４４を正しく（意図しないように折れ曲がったり歪んだりすることなく）サイドカバー４１の内面に当てることができ、遮熱板４２のシール性を高くすることができる。この嵌合状態では、サイドカバー４１内が前面板４４によって車体の前後方向に画成される。すなわち、転倒スイッチ２１とヒューズボックス２２とが収容された後部収納空間と、前面板４４の前方に位置する前部空間とが前面板４４によって画成される。
【００３８】
サイドカバー４１内の前記前部空間には、走行時にエンジン８や排気管１０によって温められた走行風が熱風となって前方から流入する。しかし、この熱風は、前記遮熱板４２の前面板４４に当たることによって流れる方向が車体内側へ変えられ、遮熱板４２の側板４５より車体内側の空間を通って転倒スイッチ２１とヒューズボックス２２の後方に導かれる。なお、この熱風は、リヤカバー４３の内側を通って車体の後方に排出される。
【００３９】
したがって、上述したように構成された自動二輪車用被遮熱部品の遮熱装置２によれば、遮熱板４２に当たった熱風の略全てを被遮熱部品２５（転倒スイッチ２１とヒューズボックス２２）の後方へ導くことができ、しかも、遮熱板４２の近傍に熱気が滞留することを防ぐことができる。このため、サイドカバー４１で覆われた転倒スイッチ２１とヒューズボックス２２とにエンジン８や排気管１０の熱が伝わることを確実に遮ることができる。
【００４０】
この実施の形態による遮熱装置２は、遮熱板４２の前面板４４にサイドカバー４１から離間するにしたがって漸次後方に位置するように傾斜する傾斜面４４ｂが形成されているから、この傾斜面４４ｂによって熱風の流れる方向を変え、熱風を被遮熱部品２５の後方に導くことができる。このため、この遮熱装置２は、熱風をその流速の低下が可及的少なくなる状態で後方へ導くことができる。
【００４１】
この実施の形態による遮熱装置２は、サイドカバー４１の断面形状が外側方に向けて凸になるように形成され、この凸部の内側に被遮熱部品２５が位置付けられているから、サイドカバー４１に遮熱板４２を当接させることにより、遮熱板４２の上下方向の両方と外側方への移動を規制することができる。このため、遮熱板４２をサイドカバー４１によって保持することができるから、遮熱板４２を１本のブラケット２３と係止用ピン５２とによって車体側に支持させることができ、取付構造を簡素化することができた。
【００４２】
この実施の形態による遮熱装置２は、サイドカバー４１の前記傾斜部４１ｂ内に被遮熱部品２５が位置付けられているから、遮熱板４２は、サイドカバー４１内における被遮熱部品２５の前方の相対的に狭くなる部位に位置付けられる。このため、遮熱板４２を相対的に小さく形成することができる。
この実施の形態による遮熱装置２は、被遮熱部品２５の車体内側の端部がブラケット２３，２４を介して車体フレーム１１に支持され、遮熱板４２に被遮熱部品２５と車体フレーム１１との間を仕切る側板４５が設けられているから、車体フレーム１１側に位置する排気管１０から被遮熱部品２５に伝わる熱を前記側板４５によって遮ることができる。
【００４３】
この実施の形態による遮熱装置２は、遮熱板４２におけるサイドカバー４１に接触する端縁部４４ａが他の部位に較べて薄くなるように形成されているから、遮熱板４２の端縁部４４ａが変形し易くなり、サイドカバー４１の内面に倣うような形状に変形してサイドカバー４１の内面に嵌合するから、遮熱板４２の剛性を高く保ちながら、被遮熱部品２５と熱源（エンジン８や排気管１０）との間を確実に仕切ることができる。
【００４４】
この実施の形態による遮熱装置２は、サイドカバー４１が外側方から車体に取付けられる構成とされているから、車体フレーム１１に被遮熱部品２５と遮熱板４２とを組付けた状態でサイドカバー４１を取付けることができる。このため、サイドカバー４１を取付ける作業が容易になる。
この実施の形態による遮熱装置２は、被遮熱部品２５の車体内側の端部が車体フレーム１１に支持され、遮熱板４２に被遮熱部品２５と車体フレーム１１との間を仕切る側板４５が設けられ、この側板４５の外縁を除く内側の部位に、前記ハーネス３４を通す切欠き（穴４６〜４８と切断部）が形成されているから、遮熱板４２に前記ハーネス３４が貫通する構造を採っているにもかかわらず、遮熱板４２における熱風が当たる前面板４４を熱風が通過することを防ぐことができる。これは、前記前面板４４の外縁側に前記切欠きが形成されていないからである。また、前記切欠きが側板４５の端縁に達していないことにより、側板４５の外形を一定に保つことができる。例えば、切欠きが側板４５の外縁に達している場合には、側板４５が切欠きによって二分されるために側板４５を支持する支持部を増やさなけれならないが、この実施の形態で示した構成を採ることによって、側板４５の支持部を可及的少なくすることができる。
【００４５】
この実施の形態による遮熱装置２は、遮熱板４２が転倒スイッチ取付用ブラケット２３とハーネス用クランプ３１とによって挟持されて前記ブラケット２３に取付けられているから、専ら遮熱板４２を支持するためのブラケットが不要になる。このため、遮熱板専用の取付ブラケットを用いる場合に較べてコストダウンを図ることができる。また、遮熱板４２に前記ハーネス用クランプ３１が接触することにより、このハーネス用クランプ３１を回動したり振動したりすることがないように前記ブラケット２３に固定することができるから、このクランプ３１が移動したり振動したりすことを規制する規制部材が不要になる。
【００４６】
上述した実施の形態では、自動二輪車１の転倒スイッチ２１とヒューズボックス２２とを被遮熱部品２５とする例を示したが、本発明はこのような限定にとらわれることはなく、例えば油圧式ブレーキのリザーブタンクを被遮熱部品とすることができる。また、遮熱板４２をラジエータの近傍に設け、ラジエータの熱が隣接する部品に伝わることを防ぐために使用することもできる。この構成を採る場合は、遮熱板４２をラジエータ側へ走行風が導かれるように形成する。
【００４７】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、遮熱板は外装カバーに密着するから、この遮熱板に当たった熱風の略全てを被遮熱部品の後方へ導くことができ、しかも、遮熱板の近傍に熱気が滞留することを防ぐことができる。
したがって、外装カバーで覆われた被遮熱部品に熱が伝わることを確実に遮ることができる乗り物用被遮熱部品の遮熱装置を提供することができる。
【００４８】
請求項２記載の発明によれば、熱風をその流速の低下が可及的少なくなる状態で後方へ導くことができるから、被遮熱部品５に熱が伝わることをより一層確実に防ぐことができる。
請求項３記載の発明によれば、外装カバーに遮熱板を当接させることにより、遮熱板は上下方向の両方と外側方への移動が規制されるから、遮熱板を外装カバーによって保持することができるから、遮熱板を例えばフレームなどに支持させるための構造が簡単になる。
【００４９】
請求項４記載の発明によれば、外装カバー内における被遮熱部品の前方の幅狭部は被遮熱部品が位置する部位より相対的に狭くなるから、この相対的に狭くなる部位を閉塞することができるように、遮熱板を相対的に小さく形成することができる。
このため、遮熱板の小型化を図りながら、相対的に大きい被遮熱部品に熱が伝達されることを防ぐことができる。
請求項５記載の発明によれば、被遮熱部品に内側方から伝わる熱を後方延在部によって遮ることができるから、被遮熱部品に熱が伝わることをより一層確実に防ぐことができる。
【００５０】
請求項６記載の発明によれば、遮熱板は、外装カバーの内面に嵌合することにより、外装カバーとの間に隙間が形成されることがないように外装カバーに密着するから、この遮熱板に当たった熱風の略全てを被遮熱部品の後方へ導くことができる。しかも、遮熱板の近傍に熱気が滞留することを防ぐことができる。
したがって、外装カバーで覆われた被遮熱部品に熱が伝わることを確実に遮ることができる乗り物用被遮熱部品の遮熱装置を提供することができる。また、遮熱板は、上下方向の両方と外側方への移動が規制されるから、遮熱板を例えばフレームなどに支持させるための構造が簡単になる。
【００５１】
請求項７記載の発明によれば、遮熱板の端縁部が変形し易くなり、外装カバーの内面に倣うような形状に変形するから、遮熱板の剛性を高く保ちながら、被遮熱部品と熱源との間を確実に仕切ることができる。このため、被遮熱部品に熱が伝わることをより一層確実に防ぐことができる。
請求項８記載の発明によれば、外装カバーを乗り物のフレームに取付けるときに遮熱板の端縁部が設計通りの状態で正しく外装カバーの内面に嵌合する。このため、外装カバーを容易に乗り物用フレームに取付けることができる構成を採りながら、遮熱板と外装カバーとの間のシール性を向上させることができる。
【００５２】
請求項９記載の発明によれば、遮熱板に接続用部品が貫通する構造を採っているにもかかわらず、遮熱板における熱風が当たる部位を熱風が通過することはないから、被遮熱部品に熱風が当たることを確実に防ぐことができる。また、前記接続用部品を通す切欠きが後方延在部の端縁に達しておらず、後方延在部の外形を一定に保つことができるから、遮熱板をフレームに取付けるための構造が簡単になる。
請求項１０記載の発明によれば、被遮熱部品取付用ブラケットに遮熱板を支持させることができるから、専ら遮熱板を支持するブラケットが不要になる。このため、コストダウンを図りながら、被遮熱部品に熱が伝わることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る遮熱装置を装備した自動二輪車の側面図である。
【図２】外装カバーとしてのサイドカバーを示す車体後部の右側面図である。
【図３】被遮熱部品を取付けるブラケットを示す側面図である。
【図４】被遮熱部品を取付けるブラケットを示す平面図である。
【図５】要部を拡大して示す側面図である。
【図６】要部を拡大して示す平面図である。
【図７】図６における遮熱板と被遮熱部品取付用ブラケットのＶＩＩ−ＶＩＩ線断面図である。
【図８】遮熱板の前側支持部分を示す正面図である。
【図９】図５における遮熱板のＩＸ−ＩＸ線断面図である。
【図１０】図６における遮熱板とサイドカバーのＸ−Ｘ線断面図である。
【図１１】遮熱板の斜視図である。
【符号の説明】
２…遮熱装置、８…エンジン、１０…排気管、１７…シートレール、１８…バックステー、１９…ガセットプレート、２１…転倒スイッチ、２２…ヒューズボックス、２３…転倒スイッチ取付用ブラケット、２４…ヒューズボックス取付用ブラケット、３１…ハーネス用クランプ、３４…ハーネス、４１…サイドカバー、４１ａ…差込み式係合手段、４１ｂ…傾斜部、４２…遮熱板、４４…前面板、４４ｂ…傾斜面、４５…側板、４６〜４８…穴、５０…切断線。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a heat shield device for a vehicle heat shield component that blocks heat transmitted to a heat shield component having low heat resistance.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as this type of heat shield device equipped in a motorcycle, there is one disclosed in Patent Document 1, for example. The heat shield device disclosed in Patent Document 1 is for preventing heat from the engine from being transmitted from below to an air cleaner (heat shielded component) disposed above the engine. An exterior cover is provided.
The exterior cover is formed in a shape equivalent to that of a general motorcycle fuel tank, and covers a cover body that covers the upper and periphery of the air cleaner, a bottom plate that covers the entire lower surface of the air cleaner from below, and a peripheral edge of the bottom plate. And a lid that closes an opening between the cover body and the cover body. The cover body is formed so that a space is formed between the cover body and the air cleaner. The lid is formed to have a plate shape with rubber, foamed plastic, or the like, and is provided so as to connect a lower end portion of the cover body and a peripheral portion of the bottom plate.
[0003]
In the conventional heat shield device for a heat shield component for a motorcycle configured as described above, a closed space is formed inside the outer cover and around the air cleaner. Therefore, the heat of the engine can be prevented from being transferred to the air cleaner.
In addition, the applicant could not find any prior art documents closely related to the present invention by the time of filing other than the prior art documents specified by the prior art document information described in the present specification. .
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-11-139380 (page 2-3, FIG. 3, FIG. 6)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional heat shield apparatus configured as described above, the temperature of the air cleaner may increase due to running for a long time. This is because the temperature of the closed space inside the exterior cover increases. That is, since hot air tends to stay below the air cleaner, the exterior cover is heated by this hot air, and the temperature of the air in the closed space rises.
[0006]
The present invention has been made to solve such a problem, and provides a heat shield device for a heat shield component for a vehicle that can reliably block heat from being transmitted to the heat shield component covered with an exterior cover. The purpose is to provide.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, a heat shield device for a vehicle heat shield component according to the present invention is a heat shield device for a heat shield component disposed behind a heat source in the vicinity of the inside of a vehicle exterior cover. A heat shield plate extending laterally between the heat shield member and the heat source and having one end abutting against the inner surface of the exterior cover, the heat shield plate being at least an end facing the exterior cover The edge portion is formed of a flexible material and has a structure that guides hot air striking from the front to the rear of the heat shielded component.
According to the present invention, since the heat shield plate is in close contact with the exterior cover, almost all of the hot air hitting the heat shield plate can be guided to the rear side of the heat shield component, and in the vicinity of the heat shield plate. Hot air can be prevented from staying.
[0008]
A heat shield device for a vehicle heat shield component according to a second aspect of the present invention is the vehicle heat shield device for a heat shield component according to claim 1, wherein the heat shield plate is separated from the exterior cover. The inclined surface which inclines so that it may be located gradually back as it progresses is formed.
According to this invention, the flowing direction of the hot air can be changed by the inclined surface, and the hot air can be guided to the rear side of the heat shielded component.
[0009]
A heat shield device for a vehicle heat shield component according to a third aspect of the invention is the heat shield device for a vehicle heat shield component according to the first aspect of the invention, wherein the exterior cover is disposed in the longitudinal direction of the vehicle. The shape of the cross section perpendicular to the surface is formed so as to protrude outward, and the heat shield component is positioned inside the protrusion.
According to this invention, when the heat shield plate is brought into contact with the exterior cover, the heat shield plate is restricted from moving both in the vertical direction and outward.
[0010]
A heat shield device for a vehicle heat shield component according to a fourth aspect of the present invention is the heat shield device for a vehicle heat shield component according to the first aspect of the invention, wherein the heat shield component in the exterior cover is provided. A narrow portion where the width in the width direction of the vehicle becomes narrower is formed in front of the corresponding portion, and a heat shield is disposed in the narrow portion.
According to the present invention, the narrow portion in front of the heat shielded component in the exterior cover is relatively narrower than the portion where the heat shielded component is located, so that the relatively narrow portion can be blocked. As described above, the heat shield plate can be formed relatively small.
[0011]
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided a heat shield device for a vehicle heat shield component according to the first aspect of the present invention. The part is supported by the frame, and a rearward extending portion is provided on the heat shield plate to partition between the heat shield component and the frame.
According to this invention, the heat transmitted from the inner side to the heat shielded component can be blocked by the rear extension portion.
[0012]
A heat shield device for a vehicle heat shield component according to a sixth aspect of the present invention is a heat shield device for a heat shield component disposed behind a heat source in the vicinity of the inside of a vehicle exterior cover, The exterior cover is formed so that a cross-sectional shape perpendicular to the front-rear direction of the vehicle is convex outward, the heat shield member is positioned inside the convex portion of the exterior cover, and the heat shield Between the member and the heat source, there is provided a heat shield plate extending laterally and having one end abutting against the inner surface of the exterior cover, and the heat shield plate has at least an end edge portion in contact with the exterior cover being flexible. It is formed in a shape that fits to the inner surface of the exterior cover with a material having a property, and has a structure that guides hot air that hits from the front to the rear of the heat shielded component.
According to the present invention, the heat shield plate is in close contact with the outer cover so that no gap is formed between the heat shield plate and the outer cover by being fitted to the inner surface of the outer cover. Almost all of the hot air hit can be guided to the rear of the heat shielded part. Moreover, it is possible to prevent hot air from staying in the vicinity of the heat shield plate. In addition, the heat shield plate is restricted from moving both in the vertical direction and outward.
[0013]
A heat shield device for a vehicle heat shield component according to a seventh aspect of the present invention is the heat shield device for a vehicle heat shield component according to the sixth aspect of the invention, which contacts the exterior cover of the heat shield plate. The edge part is formed so as to be thinner than other parts.
According to the present invention, the edge portion of the heat shield plate is easily deformed, and is deformed into a shape that follows the inner surface of the exterior cover and is fitted to the inner surface of the exterior cover. Therefore, the rigidity of the heat shield plate is kept high. However, the part to be shielded and the heat source can be reliably partitioned.
[0014]
A heat shield device for a vehicle heat shield component according to an eighth aspect of the present invention is the heat shield device for a vehicle heat shield component according to the sixth aspect of the invention. Since the insertion type engaging means is provided in the width direction, and the exterior cover is attached to the vehicle from the outside by this engaging means, the edge portion of the heat shield when the exterior cover is attached to the vehicle frame Fits correctly to the inner surface of the exterior cover in the designed state.
[0015]
A heat shield device for a vehicle heat shield component according to a ninth aspect of the present invention is the heat shield device for a vehicle heat shield component according to the sixth aspect of the present invention, wherein the portion inside the heat shield component is provided. Is supported by the frame, and the heat shield plate is provided with a rear extension part that partitions the heat shield part and the frame, and other parts from the heat shield part are provided on the inner part excluding the outer edge of the rear extension part. A notch through which a connecting part extending to the part is passed is formed.
According to the present invention, the hot air does not pass through the portion of the heat shield plate where the hot air hits, even though the connecting part penetrates the heat shield plate. In addition, since the notch through which the connection part passes does not reach the edge of the rearward extension part, the outer shape of the rearward extension part can be kept constant.
[0016]
A heat shield device for a vehicle heat shield component according to a tenth aspect of the present invention is the vehicle heat shield device for a vehicle heat shield component according to any one of the first to ninth aspects. The heat shield plate is sandwiched between the heat shield component mounting bracket and the heat shield component side member.
According to the present invention, since the heat shield plate can be supported by the bracket for mounting the heat shield component, the bracket that exclusively supports the heat shield plate becomes unnecessary.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a heat shield device for a vehicle heat shield component according to the present invention will be described in detail with reference to FIGS.
FIG. 1 is a side view of a motorcycle equipped with a heat shield device according to the present invention, FIG. 2 is a right side view of a rear part of a vehicle body showing a side cover as an exterior cover, and FIG. 3 is a side view showing a bracket for mounting a heat shield component. 4 is a plan view, FIG. 5 is a side view showing an enlarged main part, and FIG. 6 is a plan view.
7 is a cross-sectional view taken along the line VII-VII of the heat shield plate and the heat shield component mounting bracket in FIG. 6, and FIG. 8 is a front view showing a front support portion of the heat shield plate. 9 is a cross-sectional view taken along the line IX-IX of the heat shield plate in FIG. 5, FIG. 10 is a cross-sectional view taken along the line XX of the heat shield plate and the side cover in FIG. 6, and FIG.
[0018]
In these drawings, what is indicated by reference numeral 1 is a motorcycle equipped with a heat shield device 2 (see FIG. 2) according to this embodiment. 3 is a front wheel of the motorcycle 1, 4 is a front fork, 5 is a steering handle, 6 is a fuel tank, 7 is a seat, 8 is a water-cooled four-cycle four-cylinder engine, 9 is a radiator of the engine 8, 10 Is an exhaust pipe, 11 is a body frame, 12 is a rear arm, and 13 is a rear wheel.
The exhaust pipe 10 extends from the front surface of the cylinder 8a of the engine 8 to the lower side of the seat 7 through the lower side of the engine 8 and the front end portion of the rear arm 12, and is provided below the rear end portion of the seat 7. The downstream end is connected to the muffler 14 (see FIG. 2).
[0019]
The body frame 11 has the same structure as the body frame of a conventional motorcycle, and a rear arm bracket 16 and a seat rail 17 (see FIGS. 2, 4 and 4) at the rear ends of the pair of left and right tank rails 15. (See FIG. 5). The seat rail 17 is formed as a pair of left and right by a pipe. As shown in FIGS. 1 to 3, the rear ends of the backstays 18 extending rearward from the rear arm bracket 16 are connected to the rear ends of the seat rails 17 via gusset plates 19. Of these seat rails 17 and backstays 18, downstream end portions of the exhaust pipe 10 are disposed in the vicinity of the seat rails 17 and backstays 18 on the right side of the vehicle body as shown in FIGS. 3 and 4. Yes.
[0020]
The gusset plate 19 that connects the back stay 18 to the seat rail 17 on the right side of the vehicle body is formed to extend in the vertical direction between the seat rail 17 and the back stay 18, and both ends in the vertical direction are connected to the seat rail 17. Each is welded to the backstay 18. As shown in FIGS. 5 and 6, a tumbling switch 21 and a fuse box 22, which will be described later, are attached to the gusset plate 19 via mounting brackets 23 and 24. The motorcycle 1 according to this embodiment is equipped with the heat shield device 2 according to the present invention in order to prevent the heat of the engine 8 and the exhaust pipe 10 from being transmitted to the overturn switch 21 and the fuse box 22. The overturn switch 21 and the fuse box 22 constitute a heat shield component 25 referred to in the present invention, and the engine 8 and the exhaust pipe 10 constitute a heat source referred to in the present invention.
[0021]
The overturn switch 21 is for stopping the engine 8 when the vehicle body falls down. For mounting the overturn switch provided at the front end of the vehicle body of the gusset plate 19 so as to protrude rightward of the vehicle body. The bracket 23 is elastically supported via two grommets 26 (see FIG. 6). As shown in FIGS. 3 and 4, the fall switch mounting bracket 23 includes a front support plate 27 and a rear support plate 28 that extend in the horizontal direction, and a vertical extension that extends vertically between the support plates 27 and 28. The plate 29 is integrally formed.
[0022]
The front support plate 27 is formed to be shorter in the vehicle width direction than the rear support plate 28 and the vertical plate 29, and is a lower end portion of the vertical plate 29 and an end portion inside the vehicle body. It is formed to extend forward of the vehicle body. Further, as shown in FIGS. 7 and 8, the front support plate 27 is provided with an engagement hole 33 with which the engagement protrusion 32 of the harness clamp 31 is engaged. The harness clamp 31 is for holding a harness 34 connected to the overturn switch 21 and the fuse box 22.
[0023]
The rear support plate 28 is formed so as to extend from the upper end of the vertical plate 29 to the rear of the vehicle body, and a nut 36 for fastening the switch mounting bolt 35 (see FIG. 5) is welded to the lower surface. The rear support plate 28 and the vertical plate 29 are welded to the gusset plate 19 at the end on the inner side of the vehicle body.
Although not shown, the fuse box 22 contains a plurality of fuses therein, and is attached to the gusset plate 19 that is welded to a portion of the gusset plate 19 that is behind the overturn switch mounting bracket 23. The bracket 24 is attached. The fuse box mounting bracket 24 is provided with a support hook 24a protruding upward, and the fuse box 22 is detachably supported via the hook 24a.
[0024]
The heat shield device 2 includes a side cover 41 (see FIG. 2) that covers the overturn switch 21 and the fuse box 22 from the side, and a heat shield plate 42 (see FIGS. 5 and 5) provided inside the side cover 41. 6). The side cover 41 constitutes an exterior cover as referred to in the present invention.
As shown in FIG. 2, the side cover 41 is formed so as to cover the lower side of the seat 7 from the side, and as shown in FIG. 4, the side cover 41 is engaged with a mounting seat (not shown) on the vehicle body side. It is detachably attached to the body frame side from the side by means of the type engaging means 41a. The direction of attachment when the side cover 41 is attached to the vehicle body frame is indicated by arrows in FIG.
[0025]
The plug-in engagement means 41a is configured such that the engagement / disengagement direction is the vehicle width direction, and is formed so as to protrude from the inner surface of the side cover 41 to the inside of the vehicle body. In this embodiment, the insertion type engaging means 41 a located on the front end side of the side cover 41 is detachably attached to a grommet (not shown) provided on the seat rail 17, The insertion type engaging means 41a provided on the end side is detachably attached to a grommet (not shown) provided on the rear cover 43 located on the rear side.
[0026]
Further, as shown in FIG. 4, the side cover 41 is formed to have a mountain shape that protrudes outward (downward in FIG. 4) in plan view, as shown in FIGS. Thus, the shape of the cross section perpendicular to the front-rear direction of the vehicle body is formed so as to exhibit a substantially square shape that is convex outward. The overturn switch 21 and the fuse box 22 are portions of the side cover 41 that are widest in the vehicle width direction, in other words, an inclined portion 41b that is formed so as to gradually expand sideward toward the rear in plan view. Located in the rear end portion. A narrow portion according to the invention described in claim 4 is constituted by the front portion of the inclined portion 41b.
[0027]
The heat shield plate 42 is molded into a predetermined shape with rubber. As shown in FIG. 11, a front plate 44 extending in the vehicle width direction and an end of the front plate 44 on the inner side of the vehicle body are located behind the vehicle body. The extending side plate 45 is integrally formed, and as shown in FIGS. 5 and 6, the overturn switch bracket in a state where the side plate 45 is positioned between the overturn switch 21 and the fuse box 22 and the gusset plate 19. 23 is attached. Any material other than rubber can be used as the material for forming the heat shield plate 42 as long as it is flexible and has heat resistance equivalent to that of rubber. The side plate 45 of the heat shield plate 42 constitutes a rearward extension portion of the heat shield plate 42 in the present invention.
[0028]
As shown in FIGS. 8 and 11, the front plate 44 has a similar shape that is slightly larger than the cross-sectional shape of the side cover 41 (cross-sectional shape perpendicular to the longitudinal direction of the vehicle body) as a whole. The edge portion 44 a is formed into a shape that fits to the inner surface of the side cover 41 by elastic deformation. That is, the size of the front plate 44 is set so that the end edge portion 44a is slightly elastically bent while being fitted to the inner surface of the side cover 41 as described above. The front plate 44 is formed with a hole 46 through which the harness 34 is passed and a hole 47 through which the front support plate 27 of the fall switch mounting bracket 23 is inserted. As shown in FIG. 11, the plurality of holes 46 and 47 are formed so that the insides of the holes communicate with each other.
[0029]
As shown in FIG. 6, the half of the front plate 44 on the outer side of the vehicle body is inclined so as to be gradually located rearward as the distance from the side cover 41 increases. The inclined surface 44b referred to in the present invention is constituted by the front surface of the inclined portion. As the front surface of the front plate 44 is inclined in this way, the direction in which the traveling wind (hot air) that hits the front plate 44 flows from the front can be changed to flow inward of the vehicle body. In addition, by adopting this configuration, when the front plate 44 is pressed against the inner surface of the side cover 41, the inclined portion is bent toward the front side of the vehicle body. Assembling in a state bent in a direction different from (front) can be prevented.
[0030]
As shown in FIG. 10, the edge 44a of the front plate 44 that contacts the side cover 41 is formed so as to be thinner than other parts, and gradually approaches the front side of the vehicle body (FIG. 10). Is inclined so as to be located on the right side. Since the end edge portion 44a is inclined in this manner, the bending direction of the end edge portion 44a can be restricted only to the front when the inner surface of the side cover 41 is pressed against the front plate 44. The front plate 44 can be securely fitted to the inner surface of the side cover 41 when the side cover 41 is attached to the vehicle body.
Since the front plate 44 is fitted to the side cover 41 in this way, the end edge portion 44a of the front plate 44 is always pressed against the side cover 41 by its own elasticity. It is possible to prevent wear due to rubbing against the inner surface of 41.
[0031]
As shown in FIG. 5, the side plate 45 is formed to be larger than the outer shape of the overturn switch 21 and the fuse box 22 in a side view. As shown in FIG. 11, the side plate 45 has a bracket insertion hole 48 formed so as to be continuous with the holes 46, 47 formed in the front plate 44, and a rectangular shape located behind the hole 48. A hole 49 is formed.
The bracket insertion hole 48 includes a vertical extension 48a through which the vertical plate 29 of the fall switch support bracket 23 is inserted, and a front / rear extension 48b through which the rear support plate 28 of the bracket 23 is inserted. It consists of and. The square hole 49 formed at the rear of the hole 48 is for inserting the bracket 24 for supporting the fuse box. The side plate central portion 45a located between the bracket insertion hole 48 and the square hole 49 is divided in the vertical direction so that the cutting line 50 extends in the front-rear direction. In addition, as shown in FIGS. 9 and 11, the thin portion 45b has a rectangular shape in a side view in order to prevent the side plate center portion 45a from coming into contact with the end portion of the overturn switch 21 on the vehicle body. Is formed.
[0032]
Reinforcing ribs 51 having a triangular shape in plan view are formed at the upper end portion and the lower end portion of the connecting portion between the front end portion of the side plate 45 and the front plate 44. Further, a locking pin 52 that is locked to the gusset plate 19 projects from the rear end portion of the side plate 45 toward the inside of the vehicle body.
By engaging the locking pin 52 into the locking hole 19a (see FIG. 3) of the gusset plate 19, the rear end portion of the heat shield plate 42 is supported with respect to the vehicle body frame 11. As described above, the heat shield plate 42 has a rear end portion fixed to the vehicle body frame 11 by the locking pin 52 and a front end portion fixed to the fall switch support bracket 23.
[0033]
As shown in FIGS. 5 and 6, the front end of the heat shield plate 42 is fixed to the bracket 23 by turning over the bracket insertion holes 47 and 48 formed in the front plate 44 and the side plate 45. The mounting bracket 23 is inserted, and the harness clamp 31 is engaged with the front support plate 27 of the bracket 23 from below as shown in FIG. The harness clamp 31 is engaged with the harness clamp in the engagement hole 33 of the front support plate 27 with the front plate 44 of the heat shield plate 42 pressed against the vertical plate 29 of the overturn switch mounting bracket 23. This is done by engaging the engaging protrusion 32 of 31 from below. The engagement hole 33 is formed at a position separated from the rear end portion (connection portion with the vertical plate 29) of the front support plate 27 by a dimension slightly longer than the thickness of the front plate 44. By engaging the harness clamp 31 with the front support plate 27 in this way, the front plate 44 is held between the vertical plate 29 and the engagement protrusion 32, and the overturn switch mounting bracket 23. Fixed to. The operation of attaching the heat shield plate 42 to the bracket 23 is performed immediately before the operation of attaching the overturn switch 21 and the fuse box 22 to the vehicle body frame 11 in the assembly process of the vehicle body. Here, a procedure for attaching the heat shield plate 42 to the vehicle body will be described.
[0034]
In attaching the heat shield plate 42 to the vehicle body, first, the harness 34 is inserted into the harness insertion hole 46 of the front plate 44. The harness 34 has a front end connected to a control unit (not shown) or the like in advance, and a tip switch 21 and a fuse box 22 are connected to the rear end. For this reason, in order to pass the harness 34 through the hole 46, the cut portion formed in the side plate central portion 45a of the heat shield plate 42 is opened, and each hole formed in the heat shield plate 42 (the bracket for mounting the fall switch) The holes 47 and 48 for inserting the holes 23 and the holes 49) for inserting the fuse box mounting bracket 24 are opened so as to be connected to each other, and the fall switch 21 and the fuse box 22 are inserted into the openings.
[0035]
After passing the harness 34 through the hole 46, the locking pin 52 at the rear end of the heat shield plate 42 is locked to the gusset plate 19, and the overturn switch mounting bracket 23 is inserted into the holes 47 and 48. To do. In this state, the overturn switch 21 is fixed to the bracket 23, and the fuse box 22 is attached to the bracket 24. Thereafter, as described above, the front end portion of the heat shield plate 42 is fixed to the bracket 23 by engaging the harness clamp 31 with the front support plate 27.
[0036]
After the heat shield plate 42 is attached to the vehicle body in this way, the side cover 41 is attached to the vehicle body. The side cover 41 is attached by translating the side cover 41 from the outside toward the heat shield plate 42 along the horizontal direction, and inserting the insertion type engaging means 41a of the side cover 41 into the grommet on the vehicle body side. Engage from.
By attaching the side cover 41 to the vehicle body, as shown in FIG. 8, the front plate 44 of the heat shield plate 42 is fitted to the inner surface of the side cover 41, and the end edge portion 44a of the front plate 44 is slightly bent. In close contact with the inner surface over the entire area.
[0037]
That is, since the side cover 41 is mounted on the vehicle body frame side by parallel movement, the front plate 44 can be correctly applied to the inner surface of the side cover 41 (without being bent or distorted unintentionally). In addition, the sealing performance of the heat shield plate 42 can be increased. In this fitted state, the inside of the side cover 41 is defined by the front plate 44 in the front-rear direction of the vehicle body. That is, the front plate 44 defines a rear storage space in which the overturn switch 21 and the fuse box 22 are stored, and a front space positioned in front of the front plate 44.
[0038]
The traveling wind warmed by the engine 8 and the exhaust pipe 10 during traveling flows into the front space in the side cover 41 from the front as hot air. However, the flow direction of the hot air is changed to the inner side of the vehicle body by hitting the front plate 44 of the heat shield plate 42, and passes through the space on the inner side of the vehicle body from the side plate 45 of the heat shield plate 42. Guided backwards. The hot air passes through the inside of the rear cover 43 and is discharged to the rear of the vehicle body.
[0039]
Therefore, according to the heat shield device 2 for a motorcycle to-be-heated component configured as described above, almost all of the hot air hitting the heat shield plate 42 is removed from the heat-shielded component 25 (the overturn switch 21 and the fuse box 22). ), And it is possible to prevent hot air from staying in the vicinity of the heat shield plate 42. For this reason, it is possible to reliably block the heat of the engine 8 and the exhaust pipe 10 from being transmitted to the overturn switch 21 and the fuse box 22 covered with the side cover 41.
[0040]
In the heat shield device 2 according to this embodiment, an inclined surface 44b is formed on the front plate 44 of the heat shield plate 42 so that the inclined surface 44b is gradually inclined to the rear as the distance from the side cover 41 increases. The flow direction of the hot air can be changed by 44b, and the hot air can be guided to the rear side of the heat shield component 25. For this reason, this heat shield device 2 can guide the hot air to the rear in a state where the decrease in the flow velocity is minimized.
[0041]
The heat shield device 2 according to this embodiment is formed so that the cross-sectional shape of the side cover 41 is convex outward, and the heat shield component 25 is positioned inside the convex portion. By bringing the heat shield plate 42 into contact with the cover 41, the movement of the heat shield plate 42 in both the vertical direction and the outward direction can be restricted. For this reason, since the heat shield plate 42 can be held by the side cover 41, the heat shield plate 42 can be supported on the vehicle body side by one bracket 23 and the locking pin 52, and the mounting structure is simplified. I was able to.
[0042]
In the heat shield device 2 according to this embodiment, since the heat shield component 25 is positioned in the inclined portion 41 b of the side cover 41, the heat shield plate 42 is used for the heat shield component 25 in the side cover 41. It is positioned at a relatively narrow part in front. For this reason, the heat shield plate 42 can be formed relatively small.
In the heat shield device 2 according to this embodiment, the inner end of the heat shield component 25 is supported by the vehicle body frame 11 via the brackets 23 and 24, and the heat shield component 25 and the vehicle body frame are supported by the heat shield plate 42. 11 is provided, the heat transmitted from the exhaust pipe 10 located on the vehicle body frame 11 side to the heat shielded component 25 can be blocked by the side plate 45.
[0043]
The heat shield device 2 according to this embodiment is formed such that the end edge portion 44a of the heat shield plate 42 that contacts the side cover 41 is thinner than other portions. Since the portion 44a is easily deformed and deforms into a shape that follows the inner surface of the side cover 41 and is fitted to the inner surface of the side cover 41, the heat shield component 25 A heat source (the engine 8 and the exhaust pipe 10) can be reliably partitioned.
[0044]
In the heat shield device 2 according to this embodiment, since the side cover 41 is attached to the vehicle body from the outside, the heat shield component 25 and the heat shield plate 42 are assembled to the vehicle body frame 11. The side cover 41 can be attached. For this reason, the operation | work which attaches the side cover 41 becomes easy.
In the heat shield device 2 according to this embodiment, the end portion on the inner side of the vehicle body of the heat shield component 25 is supported by the vehicle body frame 11, and the side plate that partitions the heat shield component 25 and the vehicle body frame 11 on the heat shield plate 42. 45 is provided, and notches (holes 46 to 48 and cut portions) through which the harness 34 is passed are formed in an inner portion of the side plate 45 excluding the outer edge, so that the harness 34 penetrates the heat shield plate 42. In spite of adopting such a structure, the hot air can be prevented from passing through the front plate 44 against which the hot air hits the heat shield plate 42. This is because the notch is not formed on the outer edge side of the front plate 44. Further, since the notch does not reach the edge of the side plate 45, the outer shape of the side plate 45 can be kept constant. For example, when the notch reaches the outer edge of the side plate 45, the side plate 45 is divided into two parts by the notch, and thus the number of support portions that support the side plate 45 must be increased. However, the configuration shown in this embodiment is not limited. By adopting, the support part of the side plate 45 can be reduced as much as possible.
[0045]
The heat shield device 2 according to this embodiment supports the heat shield plate 42 exclusively because the heat shield plate 42 is sandwiched between the fall switch mounting bracket 23 and the harness clamp 31 and attached to the bracket 23. Brackets are not required. For this reason, a cost reduction can be aimed at compared with the case where the attachment bracket only for a heat shield is used. Further, since the harness clamp 31 comes into contact with the heat shield plate 42, the harness clamp 31 can be fixed to the bracket 23 so as not to rotate or vibrate. A restricting member that restricts the movement or vibration of 31 is not necessary.
[0046]
In the above-described embodiment, an example in which the overturn switch 21 and the fuse box 22 of the motorcycle 1 are the heat shield parts 25 has been shown. However, the present invention is not limited to such a limitation. For example, a hydraulic brake The reserve tank can be a heat shielded part. Further, the heat shield plate 42 can be provided in the vicinity of the radiator and used to prevent the heat of the radiator from being transmitted to the adjacent parts. In the case of adopting this configuration, the heat shield plate 42 is formed so that the traveling wind is guided to the radiator side.
[0047]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the heat shield plate is in close contact with the exterior cover, almost all of the hot air hitting the heat shield plate can be guided to the rear of the heat shield component, and the heat shield plate Hot air can be prevented from staying in the vicinity of the plate.
Therefore, it is possible to provide a heat shield device for a vehicle heat shield component that can reliably block heat from being transmitted to the heat shield component covered with the exterior cover.
[0048]
According to the second aspect of the present invention, the hot air can be guided backward in a state where the decrease in the flow velocity is as small as possible, so that heat can be more reliably prevented from being transmitted to the heat shielded component 5. it can.
According to the invention of claim 3, since the heat shield plate is restricted from moving both in the vertical direction and outward by bringing the heat shield plate into contact with the outer cover, the heat shield plate is controlled by the outer cover. Since it can hold | maintain, the structure for supporting a heat shield in a flame | frame etc. becomes easy.
[0049]
According to the fourth aspect of the present invention, the narrow portion in front of the heat shielded part in the exterior cover is relatively narrower than the part where the heat shielded part is located. The heat shield can be made relatively small so that it can be made.
For this reason, it is possible to prevent heat from being transferred to a relatively large heat shielded part while reducing the size of the heat shield plate.
According to the fifth aspect of the present invention, the heat transmitted from the inside to the heat shielded part can be blocked by the rearward extending portion, so that the heat can be more reliably prevented from being transferred to the heat shielded part. .
[0050]
According to the invention described in claim 6, since the heat shield plate is fitted to the inner surface of the exterior cover, the heat shield plate comes into close contact with the exterior cover so that no gap is formed between the heat shield plate and the outer cover. Almost all of the hot air hitting the heat shield plate can be guided to the rear of the heat shield component. Moreover, it is possible to prevent hot air from staying in the vicinity of the heat shield plate.
Therefore, it is possible to provide a heat shield device for a vehicle heat shield component that can reliably block heat from being transmitted to the heat shield component covered with the exterior cover. In addition, since the heat shield plate is restricted from moving both in the vertical direction and outward, the structure for supporting the heat shield plate on, for example, a frame is simplified.
[0051]
According to the seventh aspect of the invention, the edge portion of the heat shield plate is easily deformed and deforms into a shape that follows the inner surface of the exterior cover. The part and the heat source can be reliably partitioned. For this reason, it can prevent still more reliably that heat is transmitted to a to-be-heat-shielded component.
According to the invention described in claim 8, when the exterior cover is attached to the frame of the vehicle, the edge of the heat shield is correctly fitted to the inner surface of the exterior cover in a designed state. For this reason, the sealing property between the heat shield and the exterior cover can be improved while adopting a configuration in which the exterior cover can be easily attached to the vehicle frame.
[0052]
According to the ninth aspect of the present invention, the hot air does not pass through the portion of the heat shield plate where the hot air hits even though the connecting part penetrates the heat shield plate. It is possible to reliably prevent the hot air from hitting the heat components. Further, the notch through which the connecting part passes does not reach the edge of the rearward extension part, and the outer shape of the rearward extension part can be kept constant, so that a structure for attaching the heat shield to the frame is provided. It will be easy.
According to the invention of claim 10, since the heat shield plate can be supported by the bracket for mounting the heat shield component, a bracket for exclusively supporting the heat shield plate becomes unnecessary. For this reason, it is possible to prevent heat from being transmitted to the heat shielded component while reducing the cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a motorcycle equipped with a heat shield device according to the present invention.
FIG. 2 is a right side view of a rear portion of a vehicle body showing a side cover as an exterior cover.
FIG. 3 is a side view showing a bracket for mounting a heat shield component.
FIG. 4 is a plan view showing a bracket for mounting a heat shield component.
FIG. 5 is an enlarged side view showing a main part.
FIG. 6 is an enlarged plan view showing a main part.
7 is a cross-sectional view taken along the line VII-VII of the heat shield plate and the heat shield component mounting bracket in FIG. 6;
FIG. 8 is a front view showing a front support portion of the heat shield.
9 is a cross-sectional view of the heat shield plate in FIG. 5 taken along the line IX-IX.
10 is a cross-sectional view of the heat shield plate and the side cover in FIG. 6 taken along line XX.
FIG. 11 is a perspective view of a heat shield plate.
[Explanation of symbols]
2 ... Heat shield device, 8 ... Engine, 10 ... Exhaust pipe, 17 ... Seat rail, 18 ... Back stay, 19 ... Gusset plate, 21 ... Tipping switch, 22 ... Fuse box, 23 ... Bracket for mounting tumble switch, 24 ... Fuse box mounting bracket, 31 ... Harness clamp, 34 ... Harness, 41 ... Side cover, 41a ... Insertion engaging means, 41b ... Inclined portion, 42 ... Heat shield plate, 44 ... Front plate, 44b ... Inclined surface, 45 ... side plate, 46-48 ... hole, 50 ... cutting line.
