JP2005051724A - ユビキタス移動体通信システムlsi - Google Patents

ユビキタス移動体通信システムlsi Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の規格の移動体通信および無線ネットワーク通信利用を1台の携帯端末で可能にする。
【解決手段】 低雑音増幅器、ミキサ、VCO、PLLなどの高周波RFアナログ回路部分を複数の移動体通信および無線ネットワーク通信システムで利用する周波数帯に共用できるようにしたユビキタスRFアナログ回路を内蔵したユビキタス移動体通信システムLSI。
【選択図】 図1

Description

発明の詳細な説明
本発明は、携帯電話やPHSなどの移動体通信および無線LAN(WLAN:ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク)に代表される無線ネットワーク通信とを融合した通信システム(以下、ユビキタス移動体通信システムと言う)を、1台の端末を使って可能とする場合に必須のユビキタス移動体通信システムLSIを実現するための高周波のユビキタスRFアナログ回路およびシステ厶方式に関する。
RF無線回路の高周波回路特性は、従来からの衛星通信や放送などのマイクロ波およびミリ波回路技術と、近年の大規模で比較的低周波であるデジタルおよびアナログ回路からなるICおよびLSI技術との谷間にあった周波数帯として移動体通信分野に開放された800MHZ〜8GHZのRFの周波数領域を使い、それぞれまったく学問的に取り組みの異なってきた技術分野をICおよびLSIチップ内で実現するために、高周波回路、電磁界理論、電気・電子回路、および高周波半導体技術、コイル、コンデンサ、フィルタなどの金属薄膜部品技術、高周波基板実装技術など広範な基礎理論および応用技術の統合された高周波のRFアナログ技術の裏付けが必要であり、低雑音増幅器(LNA)、電圧制御発振器(VCO)、変調・復調用の送信および受信ミキサ、安定な周波数の局発信号を発生するフェーズ・ロックド・ループ(PLL)などの高周波のRFアナログ回路部分とそれに続く中間周波のIFアナログ変換回路部分を、最近の技術の進展により、1部の携帯電話やPHSなど個々の携帯端末ごとに個別IC化して組み込み、それぞれの端末の低消費電力化、および小型軽量化が試みられている。
また、最近の開発段階では高周波RF−中間周波数IF変換回路を介さず、直接RF信号からデジタル情報を含んだ低周波帯域に復調する、あるいはデジタル情報を直接RF信号に変調するダイレクトコンバージョン方式の試みがなされているが、RFミキサ回路部分とローパスフィルタおよびAD−DAコンバータなどは従来からの独立の設計手法に基づきバイアス電源およびゲインコントロールなどの回路設計がなされていて、それらを結ぶ長い配線間の信号の混信およびバイアス電圧や負荷インピーダンスのミスマッチによる信号の反射の為、いろいろな交流および直流ノイズが乗ることで、デジタル信号のS/N比が劣化する問題が発生している。
一方、これらの日進月歩での技術的進展を踏まえ、携帯電話、PHS、およびWLAN等の個別の移動体および無線ネットワーク通信システム用携帯端末はそれぞれの規格を基に、実用的に持ち運びが容易な重量や容積レベルで開発され、その有用性は広くユーザーに受けいられ今日の爆発的な移動体通信需要を喚起するに至った。
しかし、利用周波数帯、基地局、および端末等がそれぞれの通信システムにより別々に開発され、利用者にとっては複数の電話端末、PDA、PC用WLANカード、およびノートPCなどを常時携帯し、それぞれ携帯電話、PHS又はインターネット等を個別の端末を使い別々に利用しているに過ぎない不便が生じている。
現状ではこれらの複数の通信システム用基地局については1箇所に併置するスペースが確保できれば通信事業者間の事業内容の違いはあるが、システム構築上で大きさや消費電力などからの技術的な制約は少ない。一方、ユーザー側からの要望に沿ったいろいろな通信機能を1つにまとめた携帯端末は、従来技術の延長で組み込むと、携帯端末の消費電力が増大し、さらに重量や容積が増大する等の点で実現性が乏しい。
しかし、ユーザーにとって、通常の電話機能、データ転送、メールやインターネットへのアクセス、および撮影した写真やビデオ映像の転送などの通信費の高い携帯電話サービス以外に、一定料金で常時接続が可能なインターネット接続用のプロトコルであるTCP/IPを使ったPC−WLAN経由による電子メール、インターネットによるホームページへのアクセス、インタネットを利用したIP(インターネットプロトコル)電話、テレビ電話などの常時接続移動体電話システム、GPSを利用した位置情報サービスなど様々な日常のことをグローバルに可能にするには、複数の通信サービスを受けることは基より、携帯電話、PHSなどの携帯電話端末、およびWLANが可能なPCやIP電話など常に通信サービスごとに異なる複数の移動体端末を持ち歩かなければならない不便さが生じている。また、携帯電話などの移動体通信とPCを中心とした無線ネットワークの融合は今後のユビキタス社会を実現するために重要な課題であるが、現状ではインターネット自体のネットワーク接続概念がまったく異なり、ユーザーの不便を省みない通信事業者ごとのそれぞれのコンセプトを中心とした移動体通信システムが氾濫するに至っている。
それらの異なった周波数帯を利用する移動体通信および無線ネットワークシステムに共通に対応するには各通信システムの基地局の統廃合はもちろんであるが、携帯端末を1端末で収めるように低消費電力で小型、軽量化するために、通信システム回路部分を1チップのLSI化することが必要になる。1例として図9で一般的な複数の移動体通信および無線ネットワークシステム端末回路例を示す。ここで、A、B、Cはそれぞれ、例えば一般的なデジタルの携帯端末(1.5GHZ帯)、PHS(1.9GHZ帯)、およびWLAN(例えば802.11b規格の2.4GHZ帯)用通信システム回路部を示し、それぞれに対応する高周波のアナログ技術からなる一般的な回路構成の携帯電話端末用、PHS用、およびWLAN用のRFアナログ回路部10a、10b、10c、アナログ・デジタル間のAD−DA変換インタフェース回路部11a、11b、11c、およびデジタル・ベースバンド処理回路部12a、12b、12cからなる構成となる。これらに加え、それぞれの通信システムごとにアンテナ9a、9b、9cおよびフィルタ8a、8b、8cの外付け無線部分が必要になる。
一般的な携帯電話端末用RFアナログ回路部10aの内部は図10に示す一般的な複雑な回路構成の携帯電話端末用通信システム回路部Aのように、各種主要回路が用いられ、高周波RFおよび中間周波(IF)でそれぞれ変調および復調用の安定なローカル信号を作るための電圧制御発振器(VCO)を含むフェーズ・ロックド・ループ回路PLL4a、PLL4bを始め、受信部には受信したRF信号を増幅する高周波低雑音増幅器LNA2a、高周波のRF信号をいったん中間周波数(IF)の信号に落とすRF受信ミキサ回路3a、ローパスフィルタ40a、自動的に増幅率の制御を行うオートゲインコントロール回路5a、IとQの90度位相の異なるIF受信ミキサ3c、および3dが含まれる。
一方、送信部にはIとQの変調信号をIF信号に乗せるIF送信ミキサ回路3e、および3fと送信用RFミキサ回路3b、および送信電力を出力するためのパワーアンプPA6aが含まれる。
AD−DA変換インタフェース回路部11aなどの低周波のアナログ回路部およびデジタル・ベースバンド処理回路部12aおよび中間周波数処理部分については近年の微細化LSIプロセスの進展により共通化が可能であるが、図10に示すような一般的な高周波のRFアナログ回路部分に含まれる低雑音増幅器、変調・復調器、VCOを内蔵したフェーズ・ロックド・ループなどの高周波回路については図9のシステム構成ではそれぞれ独立に通信システムごとに最適化設計する必要があり、一般的な複雑な回路構成の携帯電話端末用通信システム回路A、およびほとんどそれと同じ回路構成のPHS端末用通信システム回路B、およびWLAN端末用通信システム回路Cに内蔵する3種類のRFアナログ回路ブロック領域を含む高周波部分の回路規模が大きくなり、結果として長い配線間を高速の信号が伝わる場合の電磁波的な反射やカップリングの影響のためレイアウト後の特性保証が困難で1チップLSI化に至っていない。
発明が解決しようとする課題
ユーザーの多様な要求を実現するためには、将来的に携帯電話、PHS、WLAN、インターネットプロトコル(IP)移動体電話などの複数の移動体通信システムに実用的な重量や容積、および消費電力で1つの端末で対応することが必須である。
しかし、高周波のRFアナログ回路を携帯電話、PHS、WLANなどの複数の移動体通信システムに対応させるためには、アンテナおよびフィルタが複数必要なことはもちろん、上述のRFシステムLSIの回路をそれぞれの利用周波数帯に応じて複数の回路構成とし、1つのLSIチップ内に収めなければならないが、冗長度を増やしてそれぞれ独立に設計すれば、LSIの回路規模が大きくなり、また周波数の異なる回路間の電磁界的な干渉を避けるため、チップ配線レイアウトの検証など、回路規模の増加に伴う膨大な設計工数および高周波での設計技術対応が必要になり、実質的にはLSI設計が困難なのが現状である。
本発明はこのような困難な問題を解決する設計手法を実現するためのユビキタス移動体通信システム内部の回路構成に関するもので、以下に説明する。
本発明は斯かる事情に鑑みて考案されたもので、RFアナログ回路部を複数の移動体通信システムサポートを1台の携帯端末で共用可能とするためのチップサイズの小さい、低消費電力のユビキタス移動体通信システムLSIを実現可能とするものである。
発明の実施例
本発明の目的及び対象は上述の通りで、以下に添付図面に示した実施例に沿って本発明の具体的な構成について詳述する。
図1に本発明によるユビキタス移動体通信システムLSI1の実施例を示すが、外付けのアンテナ9,フィルタ8とユビキタス移動体通信システムLSI1で構成され、LSIの内部では、複数の移動体通信および無線ネットワーク通信システムに共通に対応するユビキタスRFアナログ回路部10と、後段の共通のデジタル・ベースバンド回路部12との間で送・受信デジタル信号データの受け渡しを行う。
まず、RF受信システム部分について説明する。基地局からの受信モードの場合、アンテナ9,で携帯電話(1.5GHZ帯)、PHS(1.9GHZ帯)およびWLAN(2.4GHZ帯)などの複数の異なった周波数帯の電波を受け、それらの周波数帯域をカバーするフィルタ8、送信および受信モードを自動的に切り替える内蔵型デュプレクサ7を通り特定の周波数帯の受信信号がLSIに内蔵した複数の周波数帯で動作可能な低雑音増幅器LNA2に入力される。ここで増幅された高周波信号は一体型RF受信ミキサ回路3で、周波数帯の切り替え可能なフェーズ・ロックド・ループPLL4から出力される特定の通信周波数帯にあわせたそれぞれの安定な局発信号と混合され、必要とするデジタル信号に直接変換される。この一体型RF受信ミキサ回路3を構成する3Iおよび3QからRF信号と同相のI_RVおよび90度位相の異なるQ_RVの4値または8値のデジタル変調データを直接取り出し、次段のデジタル・ベースバンド処理回路部12で通信方式ごとに異なる音声や映像、およびコンピュータデータなどの信号処理を行う。
一方、RF送信システム部分は次のように構成される。
デジタル・ベースバンド処理回路部12から音声・映像およびコンピュータデータなどのI_TXおよQ_TXの90度位相の異なる信号を特定の送信周波数に応じたRF搬送波に乗せるため、一体型RF送信ミキサ回路5の5I,および5Qにそれぞれ入力し、PLL4から出るそれぞれの局発信号と混合し、変調されたRF信号を出力する。
この変調されたRF信号をさらに送信可能出力1(W)位まで広帯域パワーアンプPA6で増幅し、内蔵デュプレクサ7を経由して、フィルタ8を通りアンテナ9に送信される。
以上述べたRF送・受信システムの回路動作は見かけ上通常の個別の移動体通信システムと同じであるが、本発明では以下に示すように、それぞれの回路を複数の周波数帯に共用可能な構成に考案した。本適用周波数範囲は移動体通信システムで利用可能な800MHZ〜8GHZまで考えられるが、本実施例では具体的に通信規格が決められている通信端末を実現可能な、50GHZ程度までの遮断周波数(fT)を持つ高周波MOSトランジスタ技術を応用してLSIを構成した場合について述べる。
まず、本発明による低雑音増幅器LNA2の構成を図2に示す。この低雑音増幅器は図2で示すように、安定で雑音の少ない初段のRF受信信号増幅を行うための基本的な回路構成部分に2つのトランジスタとしてMOSFET、例えばNMOSトランジスタ20,21を縦積みの回路構成を用いる。
さらに、NMOSトランジスタ20の入力ゲート側(インピーダンスは高周波では数KΩ)とRF入力信号側(通常のインピーダンス50Ωとみなす)、およびNMOSトランジスタ21のドレインRF出力側(通常数100Ω)とRF出力負荷側(通常50Ωとみなす)はそれぞれインピーダンスが異なり、信号の反射による増幅率や雑音の劣化を避けるため、図2で示すように入力側インピーダンス整合素子としてのインダクタ24を、さらに出力側インピーダンス整合用にインダクタ23を付加し設計を行う。最後にトランジスタの最適電流調節用に可変抵抗(MOSトランジスタで代用可能)22を加え、低雑音増幅器の基本部分は完成する。
ここで、アンテナから受けた通信システム周波数帯に応じたRF入力信号を、LNA2に選別して入力するために、通常は表面弾性波を利用した高価な外付け部品であるSAWフィルタを使い、特定の周波数帯のRF信号のみ通過するようにシステムを設計するが、ある周波数帯域に特有のフィルタを外付けするため、複数の通信周波数帯の信号には同時に対応できない。そこで、アンテナとSAWフィルタを複数用意し、スイッチで切り替えることでも実現できるが、本実施例ではアンテナ9とフィルタ8はそれぞれ1種類で広くカバーし、その代わり、LNA2入力前段部分にいろいろな通信システムの周波数帯に応じた複数の共振回路を組み込んだ新規通信システムフィルタ200を考案した。例えばインピーダンス整合素子インダクタ24、25、とバラクタダイオード201aのキャパシタンス、インダクタ202aのインダクタンスで決まる帯域通過中心周波数F0をPHS帯(1.9GHZ)に合わせ、それとキャパシタ201b、インダクタ202bで決まる帯域阻止周波数Fb(GHZ)、およびキャパシタ201c、インダクタ202cで決まる帯域阻止周波数Fc(GHZ)などをそれぞれ携帯電話(1.5GHZ帯)、PHS(1.9GHZ帯)、およびWLAN(2.4GHZ帯)の受信周波数帯の前後にあわせ、それぞれ200MHZ〜300MHZはなれた例えば1.7GHZ、2.1GHZなどの共振周波数にあわせた仕様によりPHS帯のRF入力のみをLNA2に効率よく入力できる。携帯電話、WLAN用切り替えについてもバラクタダイオード201aのバイアスを変化し、帯域通過中心周波数F0をそれぞれ1.5GHZ、2.4GHZに移動することによりそれぞれの帯域通過特性のフィルタ仕様、およびその前後200〜300MHZを帯域阻止フィルタ特性とする事で図3で実線で示すように単一のアンテナ9とそと付けフィルタ8構成のばあいのLNA2増幅率特性仕様設計が可能である。
以上のように各通信システムのRF信号間をそれに応じた帯域阻止フィルタ特性を利用して遮断し、一方、必要な周波数帯のRF信号に対してはインピーダンス整合を行い、増幅器に選択的にそのRF信号を入力し、必要とする受信周波数帯での反射波を少なくし、定在波比を下げることで実質的にフィルタとしての効果を高め、雑音性能を劣化させず、いろいろな通信システムで利用できる周波数帯域をカバーする増幅特性を持った低雑音増幅器を得ることが出来る。
バラクタダイオード201aの特性は可変のキャパシタと考えればその逆方向容量特性を利用し、そのキャパシタンスを10倍くらいまで変化でき、等価的にフィルタ共振周波数特性を広範囲に変えることができる。このとき、バラクタダイオード201aのバイアスは高周波に対しては十分インピーダンスが大きいインダクタ202a(例えばインダクタンス9nH)を使ってNMOSトランジスタ20のゲートバイアスとしても共用できる。
これらの共振用インダクタ202a、202b、202cのインダクタンスは10nH前後、入力インピーダンス整合用のインダクタ24、25および出力インピーダンス整合用のインダク23のインダクタンスの値は通常1〜3nH程度であるのでRF信号はほとんど損失なくNMOSトランジスタ20に入力され、またインダクタ23より効率よく出力される。またバラクタダイオード201a、キャパシタ201b、201cのキャパシタンスは0.5pF〜3pF前後が使えるのでICチップ内に収まる回路設計がしやすい範囲である。また、しばしば高周波の遮断帯域特性で問題になる入力・出力間の並列容量による信号の入力遮断現象の原因となるミュラー効果も大きなインダクタンスと比較的小さなキャパシタを使うので防止できる。
さらに図2で示した新規通信システムフィルタ用のキャパシタンス201b、201cの代わりに大きさの異なった複数のバラクタダイオードを用いる構成にすることも可能である。一方、信号の反射が少ない場合、雑音特性はほとんどNMOSトランジスタ20内部で生じる雑音指数できまり、これらのフィルタ特性が雑音特性に与える影響は少ない。
また、本実施例はフィルタ8に一般的に用いる高価な帯域特性の良いSAWフィルタを使用しなくてもLNA2に組み込んだ新規通信システ厶フィルタ200が帯域特性を補完し、結果的に安価な積層フィルタで代用でき、携帯端末のコストを低減できる利点がある。
一方、複数の外付けのアンテナ9とフィルタ8としてSAWフィルタを複数の通信システムごとに用意したり、あるいは内蔵型デュプレクサ7としてダイオードスイッチを組み合わせ、通過周波数帯を切り替えることで、所望の通信システムにそった周波数帯のみを選別した信号をLNA2に入力する方式も可能で、図3に点線で示すように広帯域の周波数で平坦な増幅率特性やをもつ新規通信システムフィルタ200を設計することも可能である。
以上の結果、アンテナ9、外付けフィルタ8、内蔵デュプレクサ7、LNA2の新規通信システムフィルタ200により、特定の通信システムのRF信号を低雑音で増幅し、次段のミキサ回路に出力できる。
次に、図4に本発明による一体型RF受信ミキサ回路3の実施例の詳細を説明する。ミキサ回路は、2つの周波数の異なる交流信号(サイン波)を掛け算回路で掛け合わすと、三角関数の定理より、その和と差の周波数が出てくることを利用し、それぞれ変調器および復調器として動作させるものであり、ほとんどの移動体通信システム用ミキサ回路として現在ギルバートセルミキサ回路が利用されている。ここでは基本的なミキサ回路部分にMOS型ギルバートセルミキサ回路30を使い、ローカル信号の位相が90度異なる2信号に分け、デジタル信号情報を4〜8値ずつI(同位相)を出力する本発明による一体型受信ミキサ回路のI位相部3Iと90度位相が異なるQ位相部3Qに分離して処理する構成としている。
図4の一体型受信ミキサ回路3のI位相部3Iでは、図1に示したようにLNA2からの増幅されたRF信号(周波数fr)の正・負とPLL4からの安定な局発信号(周波数fp)の正・負をそれぞれNMOSトランジスタ31、32、33、34、およびNMOSトランジスタ35、36の縦積み回路に加え、デジタル情報を含む差の周波数(DCまたは低いIF周波数:fr−fp)の信号を可変のプルアップ抵抗37、38の端から取り出している。この動作を差動で、しかも信号電力が2倍になる両側波帯で行うために、MOS型ギルバートセルミキサ回路30を用いる。
ここで、プルアップ抵抗38端の正のIF信号と、プルアップ抵抗37端からの負のIF信号がオペアンプを使ったローパスフィルタ300に入力される。この一体型ミキサの場合、ミキサ側のプルアップ抵抗37、38およびNMOS31、32、33,34の出力ドレイン側を見た抵抗とフィルタの負荷抵抗302、304および負荷容量303、305の組み合わせを考えインピーダンス整合の最適化を行い、希望のフィルタ帯域特性を実現するようにミキサ回路の負荷電流設計および最適動作設計を行う。
フィルタの負荷抵抗および負荷容量をそれぞれRf、Cfとすると、差動オペアンプ301の増幅率が十分に大きい場合、フィルタの周波数帯域は2π(Rf・Cf)に反比例する。フィルタ帯域および信号振幅は通信システムで使うデータ帯域に依存するので、(DAコンバータ)DAC320よりのフィードバック信号により、ミキサのプルアップ抵抗37、38、およびフィルタ負荷抵抗302、304を最適化する必要がある。
ここで、ミキサ回路はある程度の動作点以上で変換損失が急激に減り、それ以上は平坦で良好な特性になることを利用して、この範囲で、プルアップ抵抗を可動させる。さらに、ミキサの出力インピーダンスRmをフィルタ側を見たインピーダンスと等価的に合わせるようマッチング回路を構成すると最大の信号がフィルタから取り出すことができる。例えば、Rm=150Ω、Rf=15KΩ、Cf=1pFの時、電圧増幅率A=−100、フィルタの周波数帯域は1MHZとなりチャンネル帯域1MHZ程度のデータを増幅し、復調できる。さらに、ローパスフィルタの出力から直接(ADコンバータ)ADC310を通り、図1で示したデジタル・ベースバンド処理回路部12にI_RVのデジタル情報を取り出す。同様にして90度位相の異なるローカル信号を一体型RF受信ミキサ回路3のQ位相部3Qに加えることで、Q_RVの信号を取り出すことができる。ここで一体型RF受信ミキサ回路3のQ位相部の回路構成はI位相部とまったく同じあるがADC310およびDAC320の動作する位相タイミングが90度異なっている。この結果、それぞれの通信システ厶データに応じたIとQに分離したデジタル信号をベースバンド処理部に直接出力することが可能となる。
一方、図5の一体型送信ミキサ回路5の実施例で示すように5Iと5Qの2つの内部回路構成が同じ送信部のIF信号からRF信号への変調動作もギルバートセルミキサ回路30そのものはほぼ同じものが使える。一体型送信ミキサ回路5を構成するミキサ回路のI位相部5IおよびQ位相部5Qにそれぞれ90度位相の異なるローカル信号を加えた状態で、ベースバンド側からのデジタルデータを(DAコンバータ)DAC330でアナログ信号に変換し一体型送信ミキサ回路5のI位相部5IおよびQ位相部5Qに位相を90度ずらして入力することで、局発信号をキャリアとしたそれぞれのIおよびQの位相変調済みの送信用RF信号が一体型RF送信ミキサ5から出力される。送信ミキサのプルアップ抵抗37、38は(DAコンバータ)DAC340からのコントロール信号により、それぞれの通信システムにあわせ最適な送信ミキサ動作を行うように調節することができる。
次に、図6に複数の通信システムに必要となる安定な周波数の局発信号を発生するフェーズ・ロックド・ループPLL4の詳細な回路実施例を示す。本発明では最小限の回路部分をベースバンドからの携帯電話、PHS、およびWLANの切り替え信号を使ってそれぞれの局発信号を選択的に出力する構成を考案した。水晶発振器(0.5MHZ〜40MHZ、例えば13.4MHZ)からなる基準信号発生器41から安定な基準信号を取り、8ビットリファレンスカウンタ42で各通信システムで必要な1チャンネルの帯域(例えばPHSでは300KHZ)まで分周し、基準周波数を下げる。これでベースバンドのマイコンなどからのクロックタイミングと同期し、クロックバッファ43で出力する。PLL4内には高い周波数で発振する電圧制御発振器VCO50があり、最初フリーランの状態で動作し、11ビットプログラマブルカウンタ48の出力とクロックバッファ43からのリファレンス信号周波数との位相および周波数の差に応じた電圧パルスが位相・周波数検出器44で生じ、それがチャージポンプ45に加わり、増幅された電流がループフィルタ49に流れる結果として、直流のエラー電圧VerrとしてVCO50に加わり、VCO50の出力(周波数)はエラー電圧にほぼ比例して変化する。ループフィルタ49は一般に外付けの抵抗やキャパシタで構成するラグリードフィルタを使い、可変スイッチにより個々の通信周波数帯に最適なフィルタに切り替えることができる。PLL4にこのフィルタを内蔵する場合は、可変抵抗をMOSトランジスタで、可変のコンデンサをスイッチドキャパシタで置き換えて実現できるが20〜40pFの大きなキャパシタンスが必要でチップ面積は大きくなり、特性は劣化する。
ここでVCO50の周波数は非常に高い(例えば、PHSで1.92GHZ)ので、1チャンネル周波数300KHZに戻すには6362分周して、リファレンス信号と位相を位相・周波数検出器44で比較する必要がある。これを繰り返し、安定するまでの一定のロック時間を経過した後、PLL4に内蔵するVCO50の出力から局発位相信号バッファ40を経て、安定な各通信システムで使用するIおよびQそれぞれのの受信・送信用局発信号LO_IR、LO_QR、LO_IT、LO_QTが図4、および図5にそれぞれ示す一体型RF受信ミキサ回路3および一体型RF送信ミキサ回路5に出力される。
本発明ではVCO50の出力を高速で分周するプリスケーラ47として、32分の1から33分の1分周(WLAN用)、64分の1から65分の1分周(PHS用)、または128分の1から129分の1分周比(携帯電話用)でそれぞれの1チャンネル周波数間隔に応じて1ビットずつ7ビットスワローカウンタ481が進み動作し、プログラマブルカウンタ48の出力でPLL4が所望の通信システム周波数のチャンネル間隔に合わせロック可能な分周比を選択できるように各カウンタのビット組み合わせを考え構成した。プリスケーラ47の種類を選ぶのはプリスケーラ内のフリップフロップの適当な出力段数を選ぶだけなので、ほとんど設計上の問題は発生しない。また、プリスケーラ47の出力のあとは十分周波数が下がっているので通常のマイコンの中にPLL4で必要な各種カウンタをソフト的に組み込むことも可能である。ここでプリスケーラ47の基本分周比をM、11ビットプログラマブルカウンタ48のカウント数をP、7ビットスワローカウンタ481のカウント数をAとすると、トータルのカウント数Nは、
N=M×P+A
であらわされ、例えば上記PHSの場合の6362分周する例では、プリスケーラの基本分周比Mを64とするとP=99でA=26で周波数を1.92GHZにロックすることができる。
本実施例では、1.95KHZから40MHZまでのチャンネル周波数間隔で最大262,272ビットの分周比までの範囲で、1.5GHZ帯、1.9GHZ帯、および2.4GHZ帯の局発信号をカバーする5GHZまでの信号を出力する事を可能にするようにカウンタサイズを考案しているので、例えば携帯電話(チャンネル帯域8KHZ)、PHS(同300KHZ)、WLAN802.11b(同10MHZ)などにもすべて対応できるPLLシステムを実現できる。以上のカウンタ、VCO50、およびループフィルタ49に対し、プログラマブルカウントロード46を通し、必要なローカル周波数のDATAや携帯/PHS/WLAN切り替え信号をベースバンドから入力し、VCO50のCPW信号による切り替えを行うことで各通信システム周波数帯を選定し、チャンネルカウント数をセットする。
一方、チャージポンプ45についても一般的なフィードバック回路でチャージ電流の調整を行い、ループフィルタ特性の最適化を行いチャンネル周波数帯帯域の違いを補正する。
図7に本発明に基づく新規VCO発振周波数切り替え回路を内蔵したVCO50の回路実施例を示す。ここで、電源電圧VDDは1.5〜2V程度で動作する発振回路を考え、発振に直接関係するNMOSトランジスタ55、56と発振持続電流を供給するPMOSトランジスタ57、58を組み合わせたCMOS型のVCO例を示す。通常の構成ではこれらのトランジスタ特性により、加えた電圧により変化するバラクタダイオード51、52の接合容量とインダクタ53、54、によって決まる共振周波数で発振周波数が決まる。2つのNMOSトランジスタ55、56のドレイン端から負および正の発振出力を取り出せる。ここで図6で示したPLL4内のループフィルタ49の出力端に現れたエラー電圧VerrがバラクタダイオードのN側に加わり、例えば増加すると、バラクタダイオード51、52の逆方向電圧が増加し、接合容量が小さくなり、結果として発振周波数が高くなる。逆にエラー電圧Verrの低下により、発振周波数は低くなる。以上が通常のバラクタダイオードの接合容量Cのバイアス電圧により変化する特性を利用した一般的なVCO動作原理であるが、これによって例えばPHS仕様の場合はエラー電圧と周波数の関係は図8に示すように1.9GHZ帯でほぼ直線的に変わる。しかし、本実施例では、これらの素子に加え、等価的インダクタンスも変化させる事により、発振周波数帯をとびとびに切り替えることができるような回路構成を考案した。
即ち、上述の一般的なVCO回路構成に加え、図7に示すような新規VCO発振周波数切り替え回路500を追加した。このとき、バラクタダイオード501とインダクタ503、バラクタダイオード502とインダクタ504のそれぞれの並列回路を等価インダクタンスで置き換えて考える。ここで、新たに追加したバラクタダイオード501、502のP側に電気的に+/−1または0のVCO発振周波数切り替え信号CPWをダイオードのP側に加えることで最も効果的に、共振にかかわる等価インダクタンスを増加または減少できる。
ここで図8に示すように、新規VCO周波数切り替え回路500に加えるCPW信号を+1、0、−1にスイッチし、等価的にインダクタンスも飛び飛びに減少させることにより、発振周波数をとびとびに増加し、従来のエラー電圧Verrに比例して周波数が変わる特性に加え、より広範囲に発振周波数帯を携帯電話(1.5GHZ帯)、PHS(1.9GHZ帯)、またはWLAN802.11b(2.4GHZ帯)にそれぞれジャンプする多モード動作が可能なVCOを実現可能とした。
本実施例では、バラクタダイオードを順・逆の組み合わせというアイデアで行ったが、もちろん通常通り、逆バイアスのみ、または順バイアスのみで行っても可能である。また、さらに別のVCO切り替え信号回路を追加することで、あるいは+/−(1.5V〜2V)の信号をさらに加えることで3つ以上の通信周波数帯に対しても実施可能である。あるいは飛び飛びでなく、アナログ的に電気的信号を連続的に変化すれば、従来の範囲を超えた広帯域の周波数範囲にわたり、連続的に周波数を任意の範囲で変えることも可能である。また、本実施例ではバラクタダイオードを用いた例を示したが、ダイオードの代わりにMOSを用いたMOSバラクタなどのバラクタ素子も同様に用いることができる。
以上、図1のユビキタス移動体通信システムLSI1の実施例およびその内部の詳細実施例について述べたが、一般的なRFアナログ回路と中間周波IF回路を内蔵する従来方式である図10に示した回路構成に対しても、本実施例のLNA2、VCO50およびそれをふくむPLL4などの回路実施例はそのまま応用でき、いろいろな設計仕様のユビキタス移動体通信システムLSIを実現できる。この場合、LNA2aはLNA2に、PLL4a、PLL4bはPLL4に置き換えて実施する。
一方、移動体通信システム例として、デジタル携帯電話、PHS、およびWLANの1.5GHZ〜2.4GHZ範囲の応用について本実施例は具体的に記述したが、この周波数範囲に限らず、アナログ携帯電話の800MHZから現在開発が進んでいるWLAN802.11a、g、hなどの5GHZ帯ネットワーク通信、あるいはそれ以外の周波数の移動体通信システムについてもRFアナログ回路の基本要素は変わらないので、実施可能である。また最近のGHZ帯で応用されるRFタグなどの無線での情報管理システムにたいしても実施可能である。
本システムLSI実施例ではデジタル・ベースバンド処理回路部12の具体的な構成の説明は省いたが、初段の通信システム認識機能、携帯/PHS/WLAN切り替え部分の追加は新たに必要であるが、デジタル・ベースバンド処理は近年のシステムLSIプロセスの微細化の進展と、ソフトウェア技術の向上により、DSPやマイコンなどで既存の通信システムのハードウェアおよびソフトウェアををソフト的に組み替え、LSIチップ化することで十分実現可能な範囲である。
また、LNA、ミキサ、PLL,VCO等は本回路実施例で用いた基本トランジスタ回路部の構成例以外の同様な動作を保証するトランジスタ回路を使っても本発明は実施可能であり、さらにトランジスタとしてMOSFETを用いた例を示したが、バイポーラトランジスタ、GaAs−FET、HEMTなどその他の高周波のトランジスタに置き換えてもほぼ同じ回路構成で実施可能である。
発明の効果
以上詳述した本発明によるユビキタス移動体通信システムLSI1を内蔵することにより、各種移動体通信と無線ネットワークシステムの融合、RFタグ管理などを1台で行う軽量、小型で低消費電力のユビキタス携帯端末が実現可能となる。
ユーザーは1台のユビキタス携帯端末を自由にいつでもどこでもさまざまな日常的なポータブルなコミュニケーションツールとして利用し、音声・映像、コンピュータデータの送・受、電子メールやインターネットへのアクセス、IP電話を使ったテレビ会議、位置情報の確認、バンキングサービス等を自宅や会社にいる感覚で行ったり、また家族のコミュニケーションや医療・福祉サービス、RFタグと組み合わせた物品の情報管理やセキュリティシステムをなど、いつでもどこでも、だれとでも、また何とでも繋がる移動体通信と無線ネットワークを融合したユビキタスな情報社会が高周波のユビキタスRFアナログ技術を組み込んだシステムLSI技術の方向からの標準化が可能となる。
本発明によるユビキタス移動体通信システムLSI1実施例である。 本発明によるLNA2回路の実施例である。 本発明によるLNA2回路の特性例である。 本発明による一体型RF受信ミキサ回路3の実施例である。 本発明による一体型RF送信ミキサ回路5の実施例である。 本発明によるPLL4回路の実施例である。 本発明によるVCO50回路の実施例である 本発明によるVCO50回路の特性例である。 一般的な複数の移動体通信および無線ネットワークシステム回路実施例である。 一般的な複雑な回路構成の携帯電話端末用システム回路部の実施例である。
符号の説明
A 一般的な携帯電話端末用通信システム回路部
B 一般的なPHS端末用通信システム回路部
C 一般的なWLAN端末用通信システム回路部
2a 一般的な低雑音増幅器LNA回路
3a 一般的なRF用受信ミキサ回路
3b 一般的なRF用送信ミキサ回路
3c 一般的なIF用受信ミキサ回路(I)
3d 一般的なIF用受信ミキサ回路(Q)
3e 一般的なIF用送信ミキサ回路(I)
3f 一般的なIF用送信ミキサ回路(Q)
4a 一般的なRF用PLL回路
4b 一般的なIF用PLL回路
40a 一般的なローパスフィルタ回路
5a 一般的なオートゲインコントロール回路
6a 一般的なパワーアンプ回路
7a 一般的なデュプレクサ
8a 一般的なSAWフィルタ
9a 一般的なアンテナ
10a 一般的な携帯電話用RFアナログ回路部
11a 一般的な携帯電話用AD−DA変換インタフェース
12a 一般的な携帯電話用デジタル・ベースバンド処理回路部
10b 一般的なPHS用RFアナログ回路部
11b 一般的なPHS用AD−DA変換インタフェース
12b 一般的なPHS用デジタル・ベースバンド処理回路部
10c 一般的なWLAN用RFアナログ回路部
11c 一般的なWLAN用AD−DAインタフェース
12c 一般的なWLAN用デジタル・ベースバンド処理回路部
1 本発明によるユビキタス移動体通信システムLSI
2 本発明による低雑音増幅器LNA
3 本発明による一体型RF受信ミキサ回路
3I 本発明による一体型RF受信ミキサ回路3のI位相部
3Q 本発明による一体型RF受信ミキサ回路3のQ位相部
4 本発明によるフェーズ・ロックド・ループPLL
5 本発明による一体型RF送信ミキサ回路
5I 本発明による一体型RF送信ミキサ回路5のI位相部
5Q 本発明による一体型RF送信ミキサ回路5のQ位相部
6 本発明で使用する広帯域パワーアンプ回路
7 本発明で使用する内蔵型デュプレクサ
8 本発明で使用する外付けのフィルタ
9 本発明で使用する外付けのアンテナ
10 本発明によるユビキタスRFアナログ回路部
12 本発明で使用するデジタル・ベースバンド処理回路部
20、21 LNA2で使用するNMOSトランジスタ
22 LNA2で使用する可変抵抗
23、24、25 LNA2で使用するインピーダンス整合用インダクタ
200 本発明による新規通信システムフィルタ
201a 新規通信システムフィルタ200で使用するバラクタダイオード
201b、201c 新規通信システムフィルタ200で使用するキャパシタ
202a、202b、202c
新規通信システ厶フィルタ200で使用するインダクタ
30 本発明で使用するギルバートセルミキサ回路
31、32、33、34、35、36
ギルバートセルミキサ回路で使用するNMOSトランジスタ
37、38 ギルバートセルミキサ回路で使用する可変のプルアップ抵抗
300 一体型RF受信ミキサ回路3で用いるローパスフィルタ
301 ローパスフィルタ300内で用いる差動オペアンプ
302、304 ローパスフィルタ300用負荷抵抗
303、305 ローパスフィルタ300用負荷キャパシ
310 一体型受信ミキサ回路3内で使用するADコンバータ
320 一体型受信ミキサ回路3内で使用するDAコンバータ
330、340 一体型送信ミキサ回路5内で使用するDAコンバータ
40 PLL4内で使用する局発位相信号バッファ
41 PLL4で使用する基準信号発生器(水晶発振器)
42 PLL4内で使用する8ビットリファレンスカウンタ
43 PLL4内で使用するクロックバッファ
44 PLL4内で使用する位相・周波数検出器
45 PLL4内で使用するチャージポンプ
46 PLL4内で使用するプログラマブルカウントロード
47 PLL4内で使用するプリスケーラ
48 PLL4内で使用する11ビットプログラマブルカウンタ
481 PLL4内で使用する7ビットスワローカウンタ
49 PLL4内、またはチップ外付けで使用するループフィルタ
50 PLL4内で使用する本発明によるVCO
51、52 VCO50で通常使用するバラクタダイオード
53、54 VCO50で通常使用するインダクタ
55、56 VCO50で通常使用するNMOSトランジスタ
57、58 VCO50で通常使用するPMOSトランジスタ
500 VCO50で追加した新規VCO発振周波数切り替え回路
501、502 新規VCO発振周波数切り替え回路500内で使用するバラタクタダイオード
503、504 新規VCO発振周波数切り替え回路500内で使用するインダクタ

Claims (6)

  1. 複数の規格の移動体通信および無線LAN(WLAN:ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク)に代表される無線ネットワーク通信の融合を1台の携帯端末で可能とするシステムLSIであって、
    前記システムLSI内に複数の規格の通信周波数帯に対応するために、簡単な電気的信号を加える事により共用可能とした低雑音増幅器LNA2、一体型RF受信ミキサ回路3、一体型RF送信ミキサ回路5、電圧制御発振器VCO50とそれを含むフェーズ・ロックド・ループPLL4の回路からなる高周波のユビキタスRFアナログ回路を内蔵したことを特徴とするユビキタス移動体通信システムLSI1。
  2. 複数の規格の移動体通信および無線LAN(WLAN)で利用する周波数帯の信号を選択的に入力することを目的とした、インダクタ、キャパシタ、およびバラクタ素子からなる通信システムフィルタを前段に組み込んだ低雑音増幅回路方式。
  3. 複数の規格の移動体通信および無線LAN(WLAN)のデジタル信号を直接変調および復調するために、ミキサ基本回路、ADコンバータ、DAコンバータ、ローパスフィルタを一体化し、ミキサ基本回路およびローパスフィルタ間の整合のためのコントロール信号を逐次発生しフィードバックすることにより、最適な動作を可能とした一体型RF受信および送信ミキサ回路方式。
  4. 携帯電話、PHS、および無線LAN(WLAN)などの移動体通信および無線ネットワーク通信で利用する広範囲な周波数帯の安定な局発信号を選択的に出力するためのPLLシステム方式。
  5. 複数の移動体通信および無線LAN(WLAN)で利用する広範囲な周波数帯に対応するため、インダクタとバラクタ素子からなる回路を追加し、バラクタ素子に簡単な0または+/−1の電気的信号を加えることで等価的に共振にかかわるインダクタンスを増・減し、発振周波数帯をとびとびに変える新規VCO発振周波数切り替え回路500。
  6. 上記請求項5による新規VCO発振周波数切り替え回路500を組み込んだVCO回路方式。
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