JP2005048829A - フライホイール及びそれを備えた蓄電装置 - Google Patents

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    • F16C2361/55Flywheel systems

Abstract

【課題】回転停止の回数によって影響を受けることなくフライホイールの良好な回転状態を長期間維持し、電気エネルギーと運動エネルギーとの変換時のロスを少なくし、しかも長寿命化を図る。
【解決手段】ケーシング12の減圧室19内に設けたフライホイール13の円筒状に形成された本体部21の下端に下方側回転軸25を設ける。下方側回転軸25の下端を軸受部35に支承させる。下方側回転軸25の上端に周方向へ延在しかつ水平面に対して下方に傾斜された複数のアーム部を有する可動アーム26を設ける。可動アーム26の先端部を本体部21の下端における内周面に連結させる。本体部21の下方に、回転停止時に可動アーム26が当接して本体部21を回転可能に支持する支持軸受41を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、高速回転するフライホイール及びこのフライホイールを高速回転させることにより電力を回転エネルギーとして蓄える蓄電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、省エネルギー車両の蓄電媒体として、二次電池や燃料電池などが取り上げられているが、急速充放電を繰り返し行っても化学的劣化がなく、しかも、低コスト化が可能な蓄電媒体としてフライホイールを備えた蓄電装置が開発されており、大型ハイブリッドバスや地下鉄などのパワーアシスト用として実用化が進められている。
【0003】
図5に示すように、この蓄電装置1は、ケーシング2内にフライホイール3を備えている。このフライホイール3は、その回転軸4の上下端が、軸受5、6に支承され、高速にて回転可能とされている。そして、このフライホイール3を減圧されて密閉されたケーシング2内にて高速回転させることにより電気エネルギーを運動エネルギーに変換して蓄え、必要時にその運動エネルギーを電気エネルギーに再変換して取り出すことができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
そして、このような構造の蓄電装置1では、フライホイール3の回転軸4を支承する軸受5、6としては、潤滑油の性能の向上に伴い、転がり軸受に代えて軽量でしかも疲労による保守が少ない動圧軸受が採用されつつある。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−88040号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、動圧軸受は、フライホイール3が高速回転している状態では、潤滑油の動圧作用により生じた油膜を介して非接触にて回転軸4を支承するが、フライホイール3が停止した状態では、潤滑油の動圧作用がなくなり、特に、回転軸4の下端を支承する軸受6のスラスト側では、フライホイール3及び回転軸4の荷重も加わり、直接接触した状態となる。
したがって、フライホイール3の起動停止の回数によって軸受6の寿命が決まってしまう。つまり、フライホイール3の起動停止の回数が多いと、軸受6の寿命が短くなるという問題があった。
【0006】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、起動停止の回数によって影響を受けることのない軸受によって支承されて良好な回転状態を長期間維持することが可能なフライホイール及びそれを備えた蓄電装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のフライホイールは、軸受によって回転可能に支承される回転軸が上下端に設けられた円筒状の本体部を有し、鉛直方向の軸線を中心として回転可能に支持されたフライホイールであって、前記本体部の下方側回転軸は、その下端が軸受部に動圧によって支承され、上端に周方向へ延在しかつ水平面に対して下方に傾斜された複数のアーム部を有する可動アームが設けられ、該可動アームの先端部が前記本体部の下端における内周面に連結されてなり、回転停止時には、下方側回転軸が引き上げられて前記軸受部から離間され、回転時には、遠心力により前記本体部が外方へ膨出して前記可動アームのアーム部が外方へ引っ張られ、下方側回転軸が前記軸受部側へ押し下げられて支承されることを特徴としている。
【0008】
そして、この発明のフライホイールによれば、回転停止時には、下方側回転軸が引き上げられて軸受部から離間することにより、下方側回転軸が軸受部に直接接触することによる摩耗をなくし、軸受部の大幅な長寿命化を図ることができる。
また、回転時には、遠心力により本体部が外方へ膨出して可動アームのアーム部が外方へ引っ張られ、下方側回転軸が軸受部側へ押し下げられ、これにより、軸受部にて動圧によって下方側回転軸を良好に支持して高速回転を維持することができる。
【0009】
また、本発明のフライホイールは、前記本体部の下方に、回転停止時に前記可動アームが当接して前記本体部を回転可能に支持する支持軸受を有し、前記本体部が回転による遠心力により外方へ膨出して前記可動アームのアーム部が外方へ引っ張られた際に、可動アームが前記支持軸受から離間することを特徴としている。
そして、この発明のフライホイールによれば、下方側回転軸が引き上げられる回転停止時には、可動アームが支持軸受に当接することにより、本体部を支持軸受によって確実に支持することができる。また、回転時には、可動アームが支持軸受から離間することにより、軸受部による下方側回転軸の支承により、良好な高速回転支持を行うことができる。
【0010】
さらに、本発明のフライホイールは、下方側回転軸の下端に、凸球面を有する半球体が設けられ、前記軸受部は、凹球面を有する凹部が形成され、前記半球体を前記凹部内にて動圧によって回転可能に支承するピボット軸受からなることを特徴としている。
そして、この発明のフライホイールによれば、下方側回転軸の半球体を軸受部の凹部内にて動圧により確実かつ円滑に回転可能に支承することができる。
【0011】
また、本発明のフライホイールは、前記軸受部が、底部及び周面にパッドを備えた凹部を有し、下方側回転軸の端面及び下端部近傍における周面を前記パッドによって前記凹部内にて動圧によって回転可能に支承するすべり軸受からなることを特徴としている。
そして、この発明のフライホイールによれば、下方側回転軸の端面及び下端部近傍における周面を、軸受部の凹部内のパッドにより確実かつ円滑に回転可能に支承することができる。
【0012】
また、本発明の蓄電装置は、内部が減圧室とされたケーシング内にフライホイールが回転可能に支持され、前記フライホイールが回転されて電気エネルギーが運動エネルギーに変換されて蓄えられ、必要時にその運動エネルギーが電気エネルギーに再変換されて取り出される蓄電装置であって、前記フライホイールとして、上記のフライホイールを備えたことを特徴としている。
そして、この発明の蓄電装置によれば、長期間にわたって良好な回転支持が可能なフライホイールを備えているので、電気エネルギーと運動エネルギーとの変換時のロスが少なく、しかも長寿命な蓄電装置とすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるフライホイール及びそれを備えた蓄電装置の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、蓄電装置の構造を説明する蓄電装置の概略断面図である。
図に示すように、この蓄電装置11は、ケーシング12と、このケーシング12内に回転可能に設けられたフライホイール13とを備えている。
ケーシング12は、円筒状に形成された上側壁14及び下側壁15を有している。上側壁14は、その上端開口部及び下端開口部がそれぞれ円板状の上鏡板16及び下鏡板17によって閉塞されている。下側壁15は、その上端開口部が下鏡板17に連結されて閉塞され、下端開口部が底板18によって閉塞されている。
【0014】
上端開口部及び下端開口部が上鏡板16及び下鏡板17によって閉塞された上側壁14内は、減圧室19とされ、この減圧室19内に、フライホイール13が回転可能に設けられている。
このフライホイール13は、円筒状に形成された本体部21と、本体部21の上端部を構成する円板部22とを有し、円板部22には、その中央に上方側回転軸23が一体に設けられている。そして、この上方側回転軸23は、上鏡板16の中央部に設けられた軸受部24によって軸支されている。
【0015】
また、フライホイール13は、その下方に、下方側回転軸25を有しており、この下方側回転軸25は、その上端に可動アーム26を有している。
図2に示すように、この可動アーム26は、下方側回転軸25の上端から径方向外方へ向かって延在する複数のアーム部27を有している。これらアーム部27は、水平面に対して傾斜角度θにて下方へ傾斜されており、それぞれの先端部が、連結リング部28によって周方向に連結されている。
【0016】
そして、この可動アーム26の連結リング部28が、フライホイール13の本体部21の下端における内周面に連結されている。
下方側回転軸25の下端部には、凸球面31を有する半球体32が設けられており、凸球面31には、複数の動圧溝31aが形成されている。また、下鏡板17には、その中央に凹球面33を有する凹部34が形成された軸受部35が設けられ、この軸受部35の凹部34内に、半球体32が配設されるようになっている。
【0017】
そして、これら下方側回転軸25の半球体32と軸受部35とから動圧軸受であるピボット軸受36が構成されている。
ここで、このピボット軸受36は、フライホイール13が停止しているときには、軸受としての機能が生じないように、半球体32が上方へ配置されて、凸球面31と軸受部35の凹球面33との間に所定の隙間が形成されている。
【0018】
また、下鏡板17の上面には、可動アーム26の下方に、スラスト玉軸受からなる支持軸受41が設置されている。この支持軸受41は、下鏡板17に固定された固定リング42と可動アーム26が接触する可動リング43とを有し、これら固定リング42と可動リング43との間に複数のボールからなる転動体44を備えたものである。
なお、下側壁15、下鏡板17及び底板18で囲まれた空間は、オイル室45とされており、このオイル室45内に充填された潤滑油が、図示しないオイルポンプによって上軸受24及びピボット軸受36に供給されるようになっている。
【0019】
そして、上記構造の蓄電装置11では、図示しない電動機によってフライホイール13を減圧密閉されたケーシング12の減圧室19内にて高速回転させることにより電気エネルギーが運動エネルギーに変換されて蓄えられ、必要時にその運動エネルギーを電動機にて電気エネルギーに再変換して取り出すことができるようになっている。
【0020】
次に、上記構造のフライホイール13及びそれを備えた蓄電装置11の作用について説明する。
まず、停止したフライホイール13が高速回転される場合について説明する。
フライホイール13は、その回転停止時には、前述のように、ピボット軸受36の半球体32が上方へ配置されて、凸球面31と軸受部35の凹球面33との間に所定の隙間が形成される。
【0021】
また、このとき、可動アーム26が支持軸受41の可動リング43に接触し、フライホイール13の下端側が支持軸受41によって回転可能に支持された状態とされる。
この状態において、電動機に電力が供給されると、フライホイール13が次第に回転する。
そして、フライホイール13が高速で回転されると、フライホイール13の本体部21に遠心力が生じ、図3に示すように、本体部21の下端側が外周側へ僅かに膨出する。
【0022】
すると、可動アーム26の本体部21との連結端も外周方向へ変位し、可動アーム26の各アーム部27が外周方向へ引っ張られ、可動アーム26の水平面に対する傾斜角度θが小さくなり、これに伴い、下方側回転軸25が下方へ押し下げられる。
これにより、下方側回転軸25の先端の半球体32が軸受部35の凹部34内に押し込まれ、半球体32の凸球面31と軸受部35の凹球面33との間に潤滑油による動圧が生じ、高速回転する半球体32が軸受部35に支持される。
【0023】
また、このとき、可動アーム26の外周側は、フライホイール13の本体部21の外周側への膨出に伴い、上方へ僅かに変位し、支持軸受41から離間する。
すなわち、フライホイール13が高速回転すると、このフライホイール13は、その上端が上軸受24によって支承され、下端がピボット軸受36に支承された状態となり、これら上軸受24及びピボット軸受36によるロスのない良好な支持状態にて高速回転が維持される。
【0024】
次に、高速回転状態のフライホイール13が停止される場合について説明する。
上記のように高速回転しているフライホイール13の回転速度が次第に減速されると、フライホイール13に生じている遠心力が弱まり、本体部21の外周側への膨出が小さくなる。これにより、可動アーム26の外周側が下降し、この可動アーム26の水平面に対する傾斜角度θが大きくなる。
これにより、下方側回転軸25が上方へ引き上げられ、半球体32が軸受部35の凹部34から引き上げられ、ピボット軸受36が軸受としての機能を生じなくなる。
【0025】
また、このとき、下降した可動アーム26の外周が支持軸受41に接触することにより、フライホイール13は、下端側が支持軸受41によって支持された状態にて回転する。
その後、回転力がなくなると、フライホイール13は、上端側が上軸受24に回転可能に支持され、下端側が支持軸受41に回転可能に支持された状態にて停止する。
【0026】
このように、上記実施の形態にかかるフライホイール13によれば、回転停止時には、下方側回転軸25が引き上げられて軸受部35から離間することにより、下方側回転軸25が軸受部35に直接接触することによる摩耗をなくし、軸受部35の大幅な長寿命化を図ることができる。
また、回転時には、遠心力により本体部21が外方へ膨出して可動アーム26のアーム部27が外方へ引っ張られ、下方側回転軸25が軸受部35側へ押し下げられ、これにより、軸受部35にて動圧によって下方側回転軸25を良好に支持して高速回転を維持することができる。
【0027】
さらに、下方側回転軸25が引き上げられる回転停止時には、可動アーム26が支持軸受41に当接することにより、本体部21を支持軸受41によって確実に支持することができる。また、回転時には、可動アーム26が支持軸受41から離間することにより、軸受部35による下方側回転軸25の支承により、良好な高速回転支持を行うことができる。
しかも、下方側回転軸25の半球体32を軸受部35の凹部34内にて動圧により確実かつ円滑に回転可能に支承することができる。
そして、このフライホイール13を備えた蓄電装置11によれば、長期間にわたって良好な回転支持が可能なフライホイール13を備えているので、電気エネルギーと運動エネルギーとの変換時のロスが少なく、しかも長寿命な蓄電装置とすることができる。
【0028】
なお、上記の例では、下方側回転軸25の下端部に凸球面31を有する半球体32を設け、下鏡板17に凹球面33を有する軸受部35を設け、これら半球体32と軸受部35とから、フライホイール13の下端を高速回転可能に支持するピボット軸受36を構成したが、フライホイール13の下端を高速回転可能に支持する軸受構造としては、ピボット軸受36に限らない。
【0029】
図4に示すものは、半球体32のない下方側回転軸25の下端を回転可能に支持する動圧軸受として設けられたすべり軸受51である。
このすべり軸受51は、凹部52が形成された軸受部53を備え、この軸受部53の凹部52には、底面にスラスト用パッド54が配設され、周面にラジアル用パッド55が配設されている。
そして、このすべり軸受51は、下方側回転軸25の端面をスラスト用パッド54によって支持し、下方側回転軸25の周面をラジアル用パッド55によって支持する。
【0030】
このようなすべり軸受51をピボット軸受36に代えて備えたフライホイール13によれば、下方側回転軸25の端面及び下端部に近傍における周面を、軸受部53の凹部52内のスラスト用パッド54及びラジアル用パッド55による動圧により確実かつ円滑に回転可能に支承することができる。
そして、このすべり軸受51を備えたフライホイール13の場合は、特に、軸受部53のスラスト用パッド54の長寿命化を図ることができ、これにより、このフライホイール13を備えた蓄電装置11の場合も、電気エネルギーと運動エネルギーとの変換時のロスが少なく、しかも長寿命な蓄電装置とすることができる。
【0031】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明のフライホイールによれば、回転停止時には、下方側回転軸が引き上げられて軸受部から離間することにより、下方側回転軸が軸受部に直接接触することによる摩耗をなくし、軸受部の大幅な長寿命化を図ることができる。
また、回転時には、遠心力により本体部が外方へ膨出して可動アームのアーム部が外方へ引っ張られ、下方側回転軸が軸受部側へ押し下げられ、これにより、軸受部にて動圧によって下方側回転軸を良好に支持して高速回転を維持することができる。
さらに、下方側回転軸が引き上げられる回転停止時には、可動アームが支持軸受に当接することにより、本体部を支持軸受によって確実に支持することができる。また、回転時には、可動アームが支持軸受から離間することにより、軸受部による下方側回転軸の支承により、良好な高速回転支持を行うことができる。
しかも、下方側回転軸の半球体を軸受部の凹部内にて動圧により確実かつ円滑に回転可能に支承することができる。
また、下方側回転軸の端面及び下端部近傍における周面を、軸受部の凹部内のパッドにより確実かつ円滑に回転可能に支承することができる。
そして、本発明の蓄電装置によれば、長期間にわたって良好な回転支持が可能なフライホイールを備えているので、電気エネルギーと運動エネルギーとの変換時のロスが少なく、しかも長寿命な蓄電装置とすることができる。
【0032】
フライホイールの運転回転域が0〜10000rpm、充放電動作に使われる基底回転数を、例えば5000rpmとした場合、フライホイールの充放電回転域は5000−10000rpmの間となる。このような高速回転において、タッチダウンベアリングは転がり軸受であるため、一般に荷重や回転数、動作時間等によって寿命が決まるが、本発明の構成によれば、この寿命も大幅にのばすことができる。
また、タッチダウンベアリングから離陸してピボッド軸受に支持が移るのは、5000rpm以下という充放電回転域より低い回転数で行われるよう構成され、充放電動作中は機能しないようにしている。つまりタッチダウンベアリングが動作するのはフライホイールを起動、停止時のごく短時間に限られ、しかも低回転数の状態に限られるため、タッチダウンベアリングの寿命もきわめて長いものとすることが可能である。しかもピボッド軸受に支持が移行する際には、十分な動圧が得られる回転数に達しているため、ピボッド軸受は完全に流体潤滑で機能させることができ、摩耗がほとんど生じない、半永久的な寿命を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるフライホイール及びそれを備えた蓄電装置の実施形態を説明する蓄電装置の断面図である。
【図2】フライホイールに設けられた可動アームの構造を説明する可動アームの斜視図である。
【図3】フライホイールの高速回転時における蓄電装置の断面図である。
【図4】下方側回転軸を支承するすべり軸受を説明するすべり軸受の断面図である。
【図5】フライホイールを備えた蓄電装置の構造を説明する蓄電装置の概略断面図である。
【符号の説明】
11 蓄電装置 12 ケーシング 13 フライホイール 19減圧室
21 本体部 23 上方側回転軸 24 軸受部 25 下方側回転軸
26 可動アーム 27 アーム部 31 凸球面 32 半球体
33 凹球面 34 凹部 35 軸受部 36 ピボット軸受
41 支持軸受 51 すべり軸受 52 凹部 53 軸受部
54 スラスト用パッド(パッド) 55 ラジアル用パッド(パッド)

Claims (5)

  1. 軸受によって回転可能に支承される回転軸が上下端に設けられた円筒状の本体部を有し、鉛直方向の軸線を中心として回転可能に支持されたフライホイールであって、
    前記本体部の下方側回転軸は、その下端が軸受部に動圧によって支承され、上端に周方向へ延在しかつ水平面に対して下方に傾斜された複数のアーム部を有する可動アームが設けられ、該可動アームの先端部が前記本体部の下端における内周面に連結されてなり、
    回転停止時には、下方側回転軸が引き上げられて前記軸受部から離間され、回転時には、遠心力により前記本体部が外方へ膨出して前記可動アームのアーム部が外方へ引っ張られ、下方側回転軸が前記軸受部側へ押し下げられて支承されることを特徴とするフライホイール。
  2. 前記本体部の下方には、回転停止時に前記可動アームが当接して前記本体部を回転可能に支持する支持軸受を有し、
    前記本体部が回転による遠心力により外方へ膨出して前記可動アームのアーム部が外方へ引っ張られた際に、可動アームが前記支持軸受から離間することを特徴とする請求項1に記載のフライホイール。
  3. 下方側回転軸の下端には、凸球面を有する半球体が設けられ、前記軸受部は、凹球面を有する凹部が形成され、前記半球体を前記凹部内にて動圧によって回転可能に支承するピボット軸受からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフライホイール。
  4. 前記軸受部は、底部及び周面にパッドを備えた凹部を有し、下方側回転軸の端面及び下端部近傍における周面を前記パッドによって前記凹部内にて動圧によって回転可能に支承するすべり軸受からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフライホイール。
  5. 内部が減圧室とされたケーシング内にフライホイールが回転可能に支持され、前記フライホイールが回転されて電気エネルギーが運動エネルギーに変換されて蓄えられ、必要時にその運動エネルギーが電気エネルギーに再変換されて取り出される蓄電装置であって、
    前記フライホイールとして、請求項1から4のいずれか1項に記載のフライホイールを備えたことを特徴とする蓄電装置。
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JP2013098999A (ja) * 2011-10-27 2013-05-20 Shinshu Univ エネルギー貯蔵装置
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