JP2005048670A - 可変容量コンプレッサ - Google Patents

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Susumu Higano
進 日向野
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Abstract

【課題】 クランク室と吸入室とを連通する抽気通路を、その入口部がクランク室に直接臨むように駆動軸内に設けた可変容量コンプレッサにおいて、低負荷時に所望の吐出容量が得られるようにする。
【解決手段】 駆動軸10の外周面上に軸方向に摺動可能に取り付けられると共に斜板26が傾動可能に取り付けられた摺動部材22が低負荷時に抽気通路31の入口部36の開口36aを閉塞するように構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用空調装置の冷凍サイクルに介装されて冷媒ガスの圧縮に用いられる可変容量コンプレッサに関する。
この種のコンプレッサは、クランク室内の摺動部品に潤滑性を与えるための潤滑オイルを貯留しているが、この潤滑オイルがクランク室と吸入室とを連通する抽気通路を介して吸入室へ流出するという問題がある。そこで、本願出願人は、先に、抽気通路を入口部がクランク室に直接臨むように駆動軸内に設けた可変容量コンプレッサを提案した(特願2002−078730)。
しかしながら、このコンプレッサでは、低負荷時にクランク室と吸入室とが連通していると、クランク室圧力が所定の圧力よりも低くなってピストン背面にかかる圧力が不足し、斜板の傾斜角度が小さくなって吐出容量が大きくなってしまうことがある。その結果、条件によっては、エバポレータの表面に付着した凝縮水が凍結し、除湿量が低下して窓曇りが生じたり、焦げ臭の様な異臭が生じる恐れがある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、クランク室と吸入室とを連通する抽気通路を、その入口部がクランク室に直接臨むように駆動軸内に設けた可変容量コンプレッサにおいて、低負荷時に所望の吐出容量が得られるようにすることにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、シリンダボア3を有するシリンダブロック2と、このシリンダブロック2の前端面に接合されてクランク室5を形成するフロントハウジング4と、シリンダブロック2の後端面に接合されて吸入室7及び吐出室8を形成するリアハウジング6と、シリンダボア3に前後に往復動可能に収容されたピストン29と、クランク室5内に前後に延びると共に軸線まわりに回転可能に支持された駆動軸10と、この駆動軸10の外周面上に前後に往復傾動可能に装着され駆動軸10の回転をピストン29の往復動に変換する斜板26と、クランク室5と吸入室7とを連通すると共に入口部36がクランク室5に臨むように駆動軸10内に設けられた抽気通路31とを備え、吸入室7からシリンダボア3内に吸入した冷媒ガスをピストン29で圧縮して吐出室8に吐出すると共に、ピストン29の背面に作用するクランク室圧力と前面に作用するボア内圧力との差圧により斜板26の傾きを変更してピストン29の往復ストロークを変更することにより吐出容量を調節するようにした可変容量コンプレッサであって、低負荷時に抽気通路31を閉塞する閉塞手段22を備えたことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の可変容量コンプレッサであって、閉塞手段22は、駆動軸10の外周面に軸方向に摺動可能に取り付けられると共に斜板26が傾動可能に取り付けられた摺動部材であることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の可変容量コンプレッサであって、摺動部材22は、リターンバネ38により斜板26の駆動軸10に対する傾斜角度が小さくなる方向に付勢されていることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、低負荷時には閉塞手段22が抽気通路31を閉塞するようにしたことで、クランク室5の圧力が所定の圧力に保たれてピストン29の背面に必要な圧力が作用するため、斜板26が後方側へ傾くことがない。したがって、所望の吐出容量を得ることができ、エバポレータの表面に付着した凝縮水が凍結して窓曇りが生じたり、焦げ臭の様な異臭が生じることがない。
請求項2記載の発明によれば、摺動部材22が閉塞手段を兼ねるようにしたことで、部品点数や製造コストの低減を図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、ディストローク状態からストローク制御状態に移行する際に摺動部材22が入口部36を開放する方向にスムーズに移動することができるため、低負荷時以外においても所望の吐出容量が得られ易くなる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態である可変容量コンプレッサの断面図、図2は図1の要部拡大図、図3は実施形態の動作説明図である。
図1、2に示すように、この可変容量コンプレッサ1は、複数のシリンダボア3を有するシリンダブロック2と、このシリンダブロック2の前端面に接合されてシリンダブロック2との間にクランク室5を形成するフロントハウジング4と、シリンダブロック2の後端面にバルブプレート9を介して接合されて吸入室7及び吐出室8を形成するリアハウジング6とを備えている。
これらシリンダブロック2とフロントハウジング4とリアハウジング6とは、シリンダブロック2に設けられた複数の図示せぬスルーボルト貫通孔を通じて複数のスルーボルトBによって締結固定されている。バルブプレート9は、シリンダボア3と吸入室7とを連通する図示せぬ吸入孔と、シリンダボア3と吐出室8とを連通する吐出孔12とを備えている。
バルブプレート9のシリンダブロック2側には、吸入孔を開閉する図示せぬリード弁を有する金属製の吸入板13が設けられ、一方、バルブプレート9のリアハウジング6側には、吐出孔12を開閉する図示せぬリード弁を有する金属製の吐出板14と、この吐出板14を保持すると共にそのリード弁の開限を規制するリテーナ15とが設けられている。
これらバルブプレート9と吐出板14とリテーナ15とは、リベットRによって締結固定されて一体となっている。そして、バルブプレート9とリアハウジング6との間にはガスケット16が介在し、吸入室7と吐出室8の密閉性を保持している。また、バルブプレート9の外周にはOリングが介在し、コンプレッサ1外への冷媒の漏れを防止している。
シリンダブロック2及びフロントハウジング4の中心部には、ベアリング17、18を介して駆動軸10を前後に延びると共に軸線まわりに回転可能に支持するシャフト支持孔19、20が設けられている。
クランク室5内には、駆動軸10の外周面上に固設したドライブプレート21と、駆動軸10の外周面に摺動可能に嵌装した閉塞手段としてのスリーブ状の摺動部材22にピン23により揺動可能に連結したジャーナル24と、このジャーナル24のボス部25に固定した斜板26とが設けられている。
なお摺動部材22は、ディストロークバネ37により駆動軸10に対して後方側、すなわち斜板26の駆動軸10に対する傾斜角度が大きくなる方向へ付勢され、リターンバネ38により駆動軸10に対して前方側、すなわち斜板26の駆動軸10に対する傾斜角度が小さくなる方向へ付勢されている。
ドライブプレート21とジャーナル24は、そのヒンジアーム21h、24hを弧状の長孔27とピン28とを介して連結されており、斜板26の揺動を規制している。各シリンダボア3に収容されたピストン29は、斜板26を挟んだ一対のシュー30を介して斜板26に連結されていて、駆動軸10の回転運動を原動力として往復動する。コンプレッサ1の基本性能は、このピストン29の往復動により、吸入室7→バルブプレート9の吸入孔→シリンダボア3内へと吸入した冷媒を圧縮し、シリンダボア3→バルブプレート9の吐出孔12→吐出室8へと吐出するものである。
そして、この吐出容量を可変とするために、クランク室5と吸入室7とを連通する抽気通路31(図1中矢示)と、クランク室5と吐出室8とを連通する給気通路32(図1中矢示)と、給気通路32を開閉する圧力制御手段33とから成る圧力制御機構が設けられている。抽気通路31は、クランク室5内の冷媒ガス圧力に応じてクランク室5内の冷媒ガスを吸入室7へ帰還させるものである。
給気通路32は、圧力制御手段33により開閉されて吐出室8からクランク室5に向けて流れる冷媒ガス量を制御することでクランク室5の圧力を調節し、斜板26の傾斜角を変化させることでピストンストロークを変化させてコンプレッサ1の吐出容量を変化させるものである。
より具体的には、圧力制御手段33は、低負荷時におけるエバポレータの凍結を避けるため、コンプレッサ1に帰還する冷媒の吸入圧に応じてコンプレッサ1の吐出容量を変化させてコンプレッサ1に帰還する冷媒の吸入圧を一定に保つように給気通路32を開閉制御している。
ここで抽気通路31は、駆動軸10に設けられた抽気孔10sと、シリンダブロック2に設けられたシャフト支持孔19と、バルブプレート9に設けられた抽気孔9sと、これらシャフト支持孔19と抽気孔9sを連通するシリンダブロック2の後端面に設けられた抽気溝2sとから成っている。なお、この例の抽気溝2sは、抽気通路31の途中で通路31の通路断面積を絞る固定絞り部(オリフィス)を構成している。
そして、駆動軸10内に設けられた抽気孔10sは、駆動軸10の軸線に沿って設けられた軸方向通路35と、この軸方向通路35の一端から駆動軸10の径方向に延びると共にクランク室5に直接臨むように開口した入口部としての径方向通路36とから構成されている。なお、図3に示すように、径方向通路36の開口36a(図3参照)は、最小吐出容量時に摺動部材22により閉塞される位置に形成されている。
このように構成されたコンプレッサ1では、吸入室7からシリンダボア3内に吸入した冷媒ガスをピストン29で圧縮して吐出室8に吐出する。吐出容量の調節は、ピストン29の背面に作用するクランク室圧力と前面に作用するボア内圧力との差圧により斜板26の傾きを変更してピストン29の往復ストロークを変更することにより行われる。
そして、最小吐出容量時には摺動部材22が図1に示す位置よりも後方へ移動して径方向通路36の開口36aを閉塞する。これによって、クランク室圧力が所定の圧力に保たれてピストン背面に必要な圧力が作用するため、斜板26が後方側へ傾くことがなく、最小吐出容量を確保することができる。したがって、エバポレータの表面に付着した凝縮水が凍結して窓曇りが生じたり、焦げ臭の様な異臭が生じることはない。
また、本実施形態では、斜板26を支持する摺動部材22が抽気通路31の開口36aを閉塞する閉塞手段を兼ねているため、部品点数や製造コストの増加をもたらすことないという利点がある。
さらに、本実施形態では、摺動部材22がリターンバネ38により駆動軸10に対して前方、すなわち斜板26の駆動軸10に対する傾斜角度が小さくなる方向に付勢されているため、ディストローク状態からストローク制御状態へ移行するとき、摺動部材22がスムーズに開口36aを開放する方向に移動することができるため、最小吐出容量時以外でも所望の吐出容量が得られ易くなるという利点がある。
なお、本実施形態では、最小吐出容量時に抽気通路を閉塞するようにしているが、最小吐出容量時以外であっても、上記問題点が生じる恐れのある低負荷時において、抽気通路を閉塞するようにしてもよい。
その他にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に種々の変更を施すことができる。
本発明の一実施形態である可変容量コンプレッサの断面図。 図1の要部拡大図。 実施形態の動作説明図。
符号の説明
2 シリンダブロック
3 シリンダボア
5 クランク室
6 リアハウジング
7 吸入室
8 吐出室
10 駆動軸
22 摺動部材(閉塞手段)
26 斜板
29 ピストン
31 抽気通路
36 入口部

Claims (3)

  1. シリンダボア(3)を有するシリンダブロック(2)と、このシリンダブロック(2)の前端面に接合されてクランク室(5)を形成するフロントハウジング(4)と、シリンダブロック(2)の後端面に接合されて吸入室(7)及び吐出室(8)を形成するリアハウジング(6)と、シリンダボア(3)に前後に往復動可能に収容されたピストン(29)と、クランク室(5)内に前後に延びると共に軸線まわりに回転可能に支持された駆動軸(10)と、この駆動軸(10)の外周面上に前後に往復傾動可能に装着され駆動軸(10)の回転をピストン(29)の往復動に変換する斜板(26)と、クランク室(5)と吸入室(7)とを連通すると共に入口部(36)がクランク室(5)に臨むように駆動軸(10)内に設けられた抽気通路(31)とを備え、吸入室(7)からシリンダボア(3)内に吸入した冷媒ガスをピストン(29)で圧縮して吐出室(8)に吐出すると共に、ピストン(29)の背面に作用するクランク室圧力と前面に作用するボア内圧力との差圧により斜板(26)の傾きを変更してピストン(29)の往復ストロークを変更することにより吐出容量を調節するようにした可変容量コンプレッサであって、低負荷時に抽気通路(31)を閉塞する閉塞手段(22)を備えたことを特徴とする可変容量コンプレッサ。
  2. 閉塞手段(22)は、駆動軸(10)の外周面に軸方向に摺動可能に取り付けられると共に斜板(26)が傾動可能に取り付けられた摺動部材であることを特徴とする請求項1記載の可変容量コンプレッサ。
  3. 摺動部材(22)は、リターンバネ(38)により斜板(26)の駆動軸(10)に対する傾斜角度が小さくなる方向に付勢されていることを特徴とする請求項2記載の可変容量コンプレッサ。
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