JP2005046985A - 産業用ロボットのケーブル類保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 産業用ロボットにおけるケーブル類の絡みや傷みを防止するための低コストなケーブル類保持装置を提供する。
【解決手段】 艤装されたケーブル類7を保持しつつ、シリンダー1を駆動源とするスライド手段K1と、ケーブル類7を第2アーム42に対して左右に振り向ける振向手段K2、K3と、ケーブル類7の傾斜角度θを変える傾斜手段K4と、によって動作するケーブル類サポートブラケット4を備え、第2アーム42に外付けされるケーブル類保持駆動部10と、ロボットの駆動制御部から送信されるハンド部の制御信号に対応してケーブル類保持駆動部10に配設された複数のシリンダー1、2、3、6の各ピストンP1、P2、P3、P4の伸縮動を制御する保持動作制御部と、からなり、ハンド部の動きに合わせてケーブル類サポートブラケット4が保持するケーブル類7が負荷なく追従するようにシリンダー1、2、3、6の各ピストンの伸縮動を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、溶接ロボット等の産業用ロボットに艤装されたケーブル類の絡みや引っ掛かり等によって受ける負荷を軽減してケーブル類の疲労・破損を防止し、以てケーブル類の寿命を延ばすのに有益なケーブル類保持装置に関する。
自動車産業や電気・電子機器産業等の各種精密産業における製造工程で、その効率化・高品質の維持に多大な貢献をしている産業用ロボットは不可欠のものとなっている。
産業用ロボットとして、例えば溶接ロボットは、アームと称される複数の可動部材とその一つのアームの先端に取り付けられたハンド部と称される可動部材の溶接ガンを備え、関節部分でのアーム、ハンド部の回転動であたかも人の腕、手首を動かすように自由にハンド部に取り付けられた溶接ガンの位置や向きを変えられるようになっている。そして、各アームやハンド部等の可動部材はステッピングモータや油圧シリンダー等にて駆動されるが、これらのための電線コード、油圧管等のケーブル類が多数可動部材の回りに艤装されている。
上記艤装されたケーブル類は、可動部材の駆動による繰り返し動作によって、常に引っ張り応力、曲げ応力に晒されている。然るに、艤装されたケーブル類は見た目以上に疲労し、絡みや引っ掛かりによって大きな負荷を受け続けると寿命が短くなり、メンテナンスを怠ると破損、断線、接触不良等を引き起こす恐れが大きい。
そこで、艤装された上記ケーブル類の絡みを防止し、引っ張り応力等の負荷を低減して寿命を延ばす方策として、アームやハンド部等の可動部材の回転や伸縮の動作に対して、ケーブル類を十分に弛ませたり、上方に高く吊って捌くサポート手段(アンテナ方式という。)や、最近ではアーム内にケーブル類を内蔵する手段(内蔵方式という。)を採用したロボットも開発されている。
上記産業用ロボットのケーブル類保持装置の公知技術としては、下記特許文献1に、案内リングを付設してケーブル類の弛ませた部分(遊動部)がアームに当たったり挟まれたりすることなく円滑に移動させる技術が記載されている。
また、下記特許文献2には、ケーブル類をループ状にしてその軸心方向を各アームを連結する関節の中心線方向に合わせ、且つこの関節中心線上の両端側に、ケーブルのループ状両端を通過させた構成として、ケーブル類を最短長さにできるとともにその捩れ角を最小に抑えてケーブル類の寿命の延長を図った多関節ロボットのケーブル配置構造の技術が記載されている。
なお、上記ケーブル類には、電源や制御信号用の電線コードの他に冷却水ホース、エアホース、油圧伝達管等の可撓性を備える各種管が含まれる。
特開昭60−158978号公報
特開平10−109289号公報
しかしながら、上記従来の産業用ロボットのケーブル類に対する絡み防止の工夫において、従来のアンテナ方式では、捌き用のアンテナの方向性の検討が必要であり、また、根本的な絡み防止対策とは言えず、複雑な可動部材の動きに十分に対応するものではなかった。然るに、ケーブル類に恒常的に負荷が掛かって絡みが生じ、長寿命化という目的には十分な対策とは言えなかった。
一方、ロボットの可動部材に内蔵する方式は、一般にケーブル類の絡みを低減して長寿命化に有益であり、外観もすっきりして見栄えが良い方式と言えるが、ケーブル類の状態が外からは判断できず、ケーブル類の疲労等のチェック・メンテナンス作業が困難或いは不可能であって、断線等による不良状態が発生するに至って初めて寿命であったことが判明するということになりかねないという不具合がある。また、メンテナンス面においても、可動部材に内蔵されたケーブル類の交換は容易でなく、緊急な復帰が要請される産業用ロボットに対して、一台の産業用ロボットの停止で全製造工程が長時間ストップすることになりかねないという問題を孕んでいる。
さらに、前記特許文献1、2に記載の技術は複雑な動きをする産業用ロボットについては対策が簡易すぎてアームやハンド部の動きに十分対応出来ず、適用範囲が限定されていて、長寿命化につき十分な効果を得ることができない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、比較的簡素で低コストな構造でありながら、産業用ロボットの可動部材の一つに付設して当該産業用ロボットの各可動部材(アームやハンド部)の動きに対応してケーブル類を追従するように動かすことにより、ケーブル類の絡み、過度の捩れ、引っ張り等を防止し、ケーブル類の長寿命化を実現するケーブル類保持装置を提供するものである。
本発明は、上記課題を解決するために、
(1)伸縮動又は回転動する複数の可動部材が関節部で連結されるとともに駆動制御部からの制御信号で前記可動部材の動作が制御される産業用ロボットにおける艤装されたケーブル類の保持装置であって、前記可動部材の一つに外付けされて前記ケーブル類の一部領域を保持するとともに、保持した前記ケーブル類を前記可動部材の長手方向に前後移動させるスライド手段と、保持した前記ケーブル類を前記可動部材に対して左右に振り向ける振向手段と、前記可動部材に対して前記ケーブル類の保持した領域部分の傾斜角度を変える傾斜手段と、を備えるケーブル類保持駆動部と、該ケーブル類保持駆動部に対して産業用ロボットの所定の可動部材の動きに合わせて保持した前記ケーブル類が負荷なく追従するように前記スライド手段と振向手段と傾斜手段の動作を前記産業用ロボットの駆動制御部からの制御信号を受けて制御する保持動作制御部と、を備えることを特徴とする産業用ロボットのケーブル類保持装置を提供する。
(2)上記(1)に記載の産業用ロボットのケーブル類保持装置において、保持したケーブル類のスライド手段と振向手段と傾斜手段が、油圧又はガス圧で駆動される複数のシリンダーを駆動源とすることを特徴とする産業用ロボットのケーブル類保持装置を提供する。
(3)伸縮動又は回転動する複数の可動部材が関節部で連結されるとともに駆動制御部からの制御信号で前記可動部材の動作が制御される産業用ロボットにおける艤装されたケーブル類の保持装置であって、前記艤装されたケーブル類の一部領域を保持しつつ、配設された複数のシリンダーの伸縮動を駆動源とする前記可動部材の長手方向に前後移動するスライド手段と、保持した前記ケーブル類を前記可動部材に対して左右に振り向ける振向手段と、前記可動部材に対して前記ケーブル類の保持した領域部分の傾斜角度を変える傾斜手段と、によって動作するケーブル類サポートブラケットと、を備え、前記可動部材の一つに外付けされるケーブル類保持駆動部と、産業用ロボットの前記駆動制御部から送信される所定の可動部材の制御信号を受けて該制御信号に対応して前記ケーブル類保持駆動部に配設された複数のシリンダーの伸縮動を各々制御する保持動作制御部と、からなり、前記保持動作制御部は、前記所定の可動部材の動きに合わせて前記ケーブル類サポートブラケットが保持するケーブル類が負荷なく追従するように前記複数のシリンダーの伸縮動を制御することを特徴とする産業用ロボットのケーブル類保持装置を提供する。
(4)上記(3)に記載の産業用ロボットのケーブル類保持装置において、前記ケーブル類保持駆動部が、可動部材の一つに固定されたガイドレールを備えるベースと、前記ベースに配設されて可動部材の長手方向に伸縮する前後スライド用シリンダーと、前記前後スライド用シリンダーにて前記ベース上を前記ガイドレールに沿って前後にシフトするスライダーと、前記スライダー上の垂直軸回りに回動自在に軸着された第1のプレート及び第2のプレートと、前記スライダーにヒンジで係着されるとともにシリンダー先端部が前記第1のプレートと回動自在に連結して前記第1のプレートをシリンダーの伸縮で前記スライダー上の垂直軸回りに回動させる第1の回転用シリンダーと、前記第1のプレートにヒンジで係着されるとともにシリンダー先端部が前記第2のプレートと回動自在に連結して前記第2のプレートをシリンダーの伸縮で前記スライダー上の垂直軸回りに回動させる第2の回転用シリンダーと、前記第2のプレートに固定された上下シフト用シリンダーと、前記第2のプレートに装着されるとともに前記上下シフト用シリンダーの伸縮によって傾斜角が変わるように構成されたケーブル類サポートブラケットと、からなることを特徴とする産業用ロボットのケーブル類保持装置を提供する。
本発明に係る産業用ロボットのケーブル類保持装置は、上記のように構成されているため、
(1)様々なアーム等の可動部材の動きに応じてケーブル類が追従するので、ケーブル類に過度の引っ張り応力が掛からず且つ絡まないという優れた効果を有する。
(2)その結果、ケーブル類の寿命が長くなる。
(3)既存の産業用ロボットに対して付設でき、シリンダーによる駆動なのでコストが低く抑えられる。
(4)外部からケーブル類の状態が簡単に把握できるので、メンテナンスが容易である。
本発明に係る産業用ロボットのケーブル類保持装置の最良の形態について図面に基づいて説明する。なお、産業用ロボットには様々な用途に合わせた種々の形態があるが、以下の実施の形態では、産業用ロボットの典型として自動車産業等で多用されているスポット溶接ロボットを例に説明する。
図1は本発明に係るケーブル類保持装置の主要部を示す平面図であり、図2は同主要部の側面図である。図3は本発明に係るケーブル類保持装置の第1のプレートの平面図であり、図4は同第1のプレートの側面図である。図5は本発明に係るケーブル類保持装置の第2のプレートの平面図である。図6は本発明に係るケーブル類保持装置を付設したスポット溶接ロボットの第1状態の側面図であり、図7は同第1状態の平面図である。図8は同スポット溶接ロボットの第2状態の平面図である。図9は同スポット溶接ロボットの第3状態の平面図である。図10は同スポット溶接ロボットの第4状態の平面図である。図11は同スポット溶接ロボットの第4状態の側面図である。図12は同スポット溶接ロボットの第5状態の平面図である。図13は同スポット溶接ロボットの第6状態の平面図である。図14は同スポット溶接ロボットの第7状態の側面図である。
先ず、図6において、本発明のケーブル類保持装置は、回転動する複数の可動部材の第1アーム41、第2アーム42及びハンド部43が関節部46、47で連結されるとともに図示されない駆動制御部からの制御信号で前記可動部材41、42、43の関節部46、47でのモータ駆動による動作が制御される産業用ロボットのスポット溶接ロボット50における艤装されたケーブル類7の保持装置であって、前記可動部材の一つである第2アーム42(所謂上腕部に該当する。)に外付けされて前記ケーブル類7の一部領域7aを保持するとともに、保持した前記ケーブル類7を図1に示されるように、前記第2アーム42の長手方向に前後移動させるスライド手段K1と、保持した前記ケーブル類7を前記第2アーム42に対して左右に振り向ける振向手段K2(右旋回)及び振向手段K3(左旋回)と、図2に示されるように、前記第2アーム42に対して前記ケーブル類7の保持した領域部分7aの傾斜角度θを変える傾斜手段K4と、を備えるケーブル類保持駆動部10と、該ケーブル類保持駆動部10に対してスポット溶接ロボット50の所定のハンド部43(溶接ガン44を含む)の動きに合わせて保持したケーブル類7が負荷なく追従するように前記スライド手段K1と振向手段K2、K3と傾斜手段K4の動作を前記スポット溶接ロボット50の図示されない駆動制御部からの制御信号を受けて制御する図示されない保持動作制御部と、を備えることを特徴とする。
特に、本実施の形態では、上記スポット溶接ロボット50のケーブル類保持装置において、保持したケーブル類7のスライド手段K1と振向手段K2、K3と傾斜手段K4が、比較的低コストで制御が容易な、伸縮動するピストン部の出し/戻りという2状態変位動作からなる油圧又はガス圧で駆動される複数のシリンダー1、2、3、6を駆動源としている。
その構造は、図1において、艤装されたケーブル類7の一部領域7aを保持しつつ、配設されたシリンダー1のピストンP1の伸縮動を駆動源とする前記第2アーム42の長手方向に前後移動するスライド手段K1と、保持した前記ケーブル類7を前記第2アーム42に対して左右に振り向ける振向手段K2(右旋回)及び振向手段K3(左旋回)と、図2において、前記第2アーム42に対して前記ケーブル類7の保持した領域部分7aの傾斜角度θを変える傾斜手段K4と、によって動作するケーブル類サポートブラケット4を備え、前記第2アーム42に外付けされるケーブル類保持駆動部10と、スポット溶接ロボット50の前記駆動制御部から送信されるハンド部43の制御信号を受けて該制御信号に対応して前記ケーブル類保持駆動部10に配設された複数のシリンダー1、2、3、6の各ピストンP1、P2、P3、P4の伸縮動を各々制御する保持動作制御部(図示略)と、からなり、図示されない前記保持動作制御部は、前記所定のハンド部43の動きに合わせて前記ケーブル類サポートブラケット4が保持するケーブル類7が負荷なく追従するように前記複数のシリンダー1、2、3、6の各ピストンP1、P2、P3、P4の伸縮動を制御する。即ち、本ケーブル類保持装置側の上記保持動作制御部のマイクロコンピュータはロボット側の制御マイクロコンピュータとバスで接続しており、ロボット側の動きを規制する制御信号がケーブル類保持装置側のマイクロコンピュータにも送られて、上記制御信号を解析して各シリンダー1、2、3、6のオン/オフを制御する制御信号を生成し、これに従って別途、各シリンダー1、2、3、6に送出する油圧或いはガス圧が制御されるのである。
以下、具体的に前記ケーブル類保持駆動部10における上記シリンダー1、2、3、6によるスライド手段K1、振向手段K2及びK3、傾斜手段K4の機構を図1、図2を基に詳述する。
前記ケーブル類保持駆動部10は、前記第2アーム42に固定されたガイドレール12を備えるベース11と、前記ベース11に配設されて第2アーム42の長手方向に伸縮する前後スライド用シリンダー1と、前記前後スライド用シリンダー1にて前記ベース11上を前記ガイドレール12に沿って前後にシフトするスライダー5と、前記スライダー5上の垂直軸Z回りに回動自在に軸着された図3の平面図及び図4の側面図に示されるような形状の第1のプレート16及び図5の平面図に示されるような形状の第2のプレート17と、前記スライダー5にヒンジ18で係着されるとともにシリンダーのピストン先端部19が前記第1のプレート16と回動自在に連結して前記第1のプレート16をシリンダーのピストンの伸縮で前記スライダー5上の垂直軸Z回りに回動させる第1の回転用シリンダー2と、前記第1のプレート16にヒンジ20で係着されるとともにシリンダーのピストン先端部21が前記第2のプレート17と回動自在に連結して前記第2のプレート17をシリンダーのピストンP3の伸縮で前記スライダー5上の垂直軸Z回りに前記第1のプレート16に対して回動させる第2の回転用シリンダー3と、前記第2のプレート17上に固定された上下シフト用シリンダー6と、前記第2のプレート17に装着されるとともに前記上下シフト用シリンダー6のピストンP4の伸縮動によって支点Mを中心にして傾斜角θが変わるように(例えば、図2に示されるように、ピストンP4が伸びた水平状態からピストンP4が戻って角度θ下向きになるように)構成されたケーブル類サポートブラケット4と、からなる構造である。
上記スライド手段K1、振向手段K2、K3、及び傾斜手段K4のシリンダー1、2、3、6の各ピストンP1、P2、P3、P4の伸縮動によるケーブル類サポートブラケット4の動きを各状態毎に記すと以下のようになる。
(第1状態)・・・図1におけるスライド手段K1のピストンP1の伸縮動(出)によって、スライダー5はピストンP4の伸びた状態でケーブル類サポートブラケット4が第2アーム42に対して略水平のままハンド部側へ送り出された状態となる(図1及び図2における実線で示される状態)。この第1状態は、図6及び図7に示されるように、ハンド部43が第2アーム42のケーブル類保持駆動部10に対して溶接ガン44の回転無しで下向きの角度(例えば20°〜90°)に曲がっている場合であって、ケーブル類7が引っ張られずに十分に送り出されている。この状態の各シリンダー1、2、3、6のピストン(P1、P2、P3、P4)の伸縮状態を出/戻で順に表すと(出、戻、戻、出)となる。
(第2状態)・・・この第2状態は、第1状態での溶接ガン44が略90°回転し、ハンド部43回りのケーブル類7が左側に寄った場合であって、この場合は図1における振向手段K3(左旋回)のシリンダー3のピストンP3の伸縮動(出)によって、第2のプレート17は前記スライダー5上の垂直軸Z回りに前記第1のプレート16に対して第2アーム42と並行な状態から角度α1だけ左旋回する。この時、第1のプレート16はシリンダー2のピストンP2が戻ったままで動かないので、スライダー5に対して不動状態にある。したがって、第2のプレート17がスライダー5に対して左旋回してその上に装着されたケーブル類サポートブラケット4も左旋回するのである(図8参照)。なお、各ピストンの状態は(出、戻、出、出)となる。
(第3状態)・・・この第3状態は、第1状態での溶接ガン44が略90°回転し、ハンド部43回りのケーブル類7が右側に寄った場合であって、この場合は図1における振向手段K2(右旋回)のシリンダー2のピストンP2の伸縮動(出)によって、第1のプレート16は前記スライダー5上の垂直軸Z回りに前記スライダー5に対して第2アーム42と並行な状態から角度α2だけ右旋回する。この時、第2のプレート17はシリンダー3のピストンP3が戻ったままで動かないので、第1のプレート16に対して不動状態にある。したがって、第1のプレート16がスライダー5に対して右旋回し、その上に相対的に不動状態にある第2のプレート17及びそれに装着されたケーブル類サポートブラケット4も右旋回するのである(図9参照)。なお、シリンダー3は図1の2点鎖線で示されるように第1のプレート16と第2のプレート17共々垂直軸Z回りに右旋回することになる。なお、各ピストンの状態は(出、出、戻、出)となる。
(第4状態)・・・図11に示されるように、ハンド部43が第2アーム42に対して上向きの状態の角度(例えば20°〜120°)に曲がっている場合であって、ケーブル類7が過度に弛まないようにケーブル類サポートブラケット4を図1において左側に引き戻している。即ち、図1におけるスライド手段K1のピストンP1を戻してスライダー5をハンド部43に対して後退させた状態にしている(図10も参照)。なお、各ピストンの状態は(戻、戻、戻、出)となる。
(第5状態)・・・図12に示されるように、第4状態での溶接ガン44が略90°回転し、ハンド部43回りのケーブル類7が左側に寄った場合であって、この場合は図1におけるスライド手段K1のシリンダー1のピストン部P1が戻った状態で、且つ振向手段K3(左旋回)のシリンダー3のピストンP3の伸縮動(出)によって、第2のプレート17は前記スライダー5上の垂直軸Z回りに前記ケーブル類サポートブラケット4共々前記第1のプレート16に対して角度α1だけ左旋回する。なお、各ピストンの状態は(戻、戻、出、出)となる。
(第6状態)・・・図13に示されるように、第4状態での溶接ガン44が略90°回転し、ハンド部43回りのケーブル類7が右側に寄った場合であって、この場合は図1におけるスライド手段K1のシリンダー1のピストン部P1が戻った状態で、且つ振向手段K2(右旋回)のシリンダー2のピストンP2の伸縮動(出)によって、第1のプレート16は前記スライダー5上の垂直軸Z回りに前記第2のプレート17及び前記ケーブル類サポートブラケット4と共々角度α2だけ右旋回する。なお、各ピストンの状態は(戻、出、戻、出)となる。
(第7状態)・・・図14に示されるように、図6の第1状態のハンド部43が第2アーム42に対してさらに90°を超えて曲がった場合であって、第1状態よりもさらにケーブル類7が前方且つ下方に引っ張られる状態にある。この場合は、前記上下シフト用シリンダー6のピストンP4が出た状態から戻して前記ケーブル類サポートブラケット4を傾斜角度θ(20°〜45°程度)下げることにより、引っ張りの向きと合わせて可及的に弛みを持たせることで引っ張られないようにする。なお、各ピストンの状態は(出、戻、戻、戻)となる。
(第8状態)・・・前記第7状態において、溶接ガン44が略90°回転し、ハンド部43回りのケーブル類7が左側に寄った場合であって、この場合は図1における振向手段K3(左旋回)のシリンダー3のピストンP3の伸縮動(出)によって、第2のプレート17は前記スライダー5上の垂直軸Z回りに前記ケーブル類サポートブラケット4共々前記第1のプレート16に対して角度α1だけ左旋回する。各ピストンの状態は(出、戻、出、戻)となる。
(第9状態)・・・前記第7状態において、溶接ガン44が略90°回転し、ハンド部43回りのケーブル類7が右側に寄った場合であって、この場合は図1における振向手段K2(右旋回)のシリンダー3のピストンP2の伸縮動(出)によって、第1のプレート16は前記スライダー5上の垂直軸Z回りに前記第2のプレート17及びケーブル類サポートブラケット4共々前記スライダー5に対して角度α2だけ右旋回する。各ピストンの状態は(出、出、戻、戻)となる。
以上の複数のシリンダー1、2、3、6のピストン部P1、P2、P3、P4の伸縮を駆動源によるスライド手段K1、振向手段K2(右旋回)、振向手段K3(左旋回)、傾斜手段K4によってハンド部43(溶接ガン44を含む)の動きに追従するようにケーブル類7を動かすことで、ケーブル類に過度の引っ張り応力が掛からず且つ絡まないという効果が得られるのである。
また、結果的にケーブル類7の寿命が長くなりメンテナンスのコスト低減が実現するという効果が得られる。
また、ケーブル類をロボットの外回りに艤装している既存の産業用ロボットに対して容易に付設できるという利点がある。
また、駆動源が油圧駆動或いはガス圧駆動のシリンダーによれば、コストが低く抑えられるという利点がある。
さらに、ケーブル類を内蔵する方式に比して、外部からケーブル類の状態が簡単に把握できるので日常の点検が容易であるという利点がある。
なお、上記スライド手段K1、振向手段K2(右旋回)、振向手段K3(左旋回)、傾斜手段K4の駆動源としては上述の実施の形態のような油圧或いはガス圧のシリンダー以外に、ステッピングモータを駆動源とするスライド手段、回動手段、傾斜手段を用いてケーブル類7の動きに対して、単純な2状態変位動作でなく、任意のスライド量、任意の回転角度、任意の傾斜角度に制御できるようにすると、ケーブル類の動きに対してより適切な追従が可能になると期待されるが、コスト面では不利である。
念の為に付言すれば、本発明のケーブル類保持装置は、上記スポット溶接ロボット50以外でも、ケーブル類の保護が必要な産業用ロボットのほぼ全般に適用可能であることは勿論である。
本発明に係るケーブル類保持装置の主要部を示す平面図である。 本発明に係るケーブル類保持装置の主要部を示す側面図である。 本発明に係るケーブル類保持装置の第1のプレートの平面図である。 本発明に係るケーブル類保持装置の第1のプレートの側面図である。 本発明に係るケーブル類保持装置の第2のプレートの平面図である。 本発明に係るケーブル類保持装置を付設したスポット溶接ロボットの第1状態の側面図である。 本発明に係るケーブル類保持装置を付設したスポット溶接ロボットの第1状態の平面図である。 本発明に係るケーブル類保持装置を付設したスポット溶接ロボットの第2状態の平面図である。 本発明に係るケーブル類保持装置を付設したスポット溶接ロボットの第3状態の平面図である。 本発明に係るケーブル類保持装置を付設したスポット溶接ロボットの第4状態の平面図である。 本発明に係るケーブル類保持装置を付設したスポット溶接ロボットの第4状態の側面図である。 本発明に係るケーブル類保持装置を付設したスポット溶接ロボットの第5状態の平面図である。 本発明に係るケーブル類保持装置を付設したスポット溶接ロボットの第6状態の平面図である。 本発明に係るケーブル類保持装置を付設したスポット溶接ロボットの第7状態の側面図である。
符号の説明
1 スライド用シリンダー
2 第1の回転用シリンダー
3 第2の回転用シリンダー
4 ケーブル類サポートブラケット
5 スライダー
6 上下シフト用シリンダー
7 ケーブル類
7a ケーブル類の保持された一部領域
10 ケーブル類保持駆動部
11 ベース
12 ガイドレール
16 第1のプレート
17 第2のプレート
18、20 ヒンジ
41 第1アーム(可動部材)
42 第2アーム(可動部材)
43 ハンド部(可動部材)
44 溶接ガン
46、47 関節部
50 スポット溶接ロボット
K1 スライド手段
K2 振向手段(右旋回)
K3 振向手段(左旋回)
K4 傾斜手段
θ 傾斜角度
P1、P2、P3、P4 ピストン
Z スライダー上の垂直軸
α1、α2 旋回角

Claims (4)

  1. 伸縮動又は回転動する複数の可動部材が関節部で連結されるとともに駆動制御部からの制御信号で前記可動部材の動作が制御される産業用ロボットにおける艤装されたケーブル類の保持装置であって、前記可動部材の一つに外付けされて前記ケーブル類の一部領域を保持するとともに、保持した前記ケーブル類を前記可動部材の長手方向に前後移動させるスライド手段と、保持した前記ケーブル類を前記可動部材に対して左右に振り向ける振向手段と、前記可動部材に対して前記ケーブル類の保持した領域部分の傾斜角度を変える傾斜手段と、を備えるケーブル類保持駆動部と、該ケーブル類保持駆動部に対して産業用ロボットの所定の可動部材の動きに合わせて保持した前記ケーブル類が負荷なく追従するように前記スライド手段と振向手段と傾斜手段の動作を前記産業用ロボットの駆動制御部からの制御信号を受けて制御する保持動作制御部と、を備えることを特徴とする産業用ロボットのケーブル類保持装置。
  2. 請求項1に記載の産業用ロボットのケーブル類保持装置において、保持したケーブル類のスライド手段と振向手段と傾斜手段が、油圧又はガス圧で駆動される複数のシリンダーを駆動源とすることを特徴とする産業用ロボットのケーブル類保持装置。
  3. 伸縮動又は回転動する複数の可動部材が関節部で連結されるとともに駆動制御部からの制御信号で前記可動部材の動作が制御される産業用ロボットにおける艤装されたケーブル類の保持装置であって、
    前記艤装されたケーブル類の一部領域を保持しつつ、配設された複数のシリンダーの伸縮動を駆動源とする前記可動部材の長手方向に前後移動するスライド手段と、保持した前記ケーブル類を前記可動部材に対して左右に振り向ける振向手段と、前記可動部材に対して前記ケーブル類の保持した領域部分の傾斜角度を変える傾斜手段と、によって動作するケーブル類サポートブラケットと、を備え、前記可動部材の一つに外付けされるケーブル類保持駆動部と、
    産業用ロボットの前記駆動制御部から送信される所定の可動部材の制御信号を受けて該制御信号に対応して前記ケーブル類保持駆動部に配設された複数のシリンダーの伸縮動を各々制御する保持動作制御部と、からなり、
    前記保持動作制御部は、前記所定の可動部材の動きに合わせて前記ケーブル類サポートブラケットが保持するケーブル類が負荷なく追従するように前記複数のシリンダーの伸縮動を制御することを特徴とする産業用ロボットのケーブル類保持装置。
  4. 請求項3に記載の産業用ロボットのケーブル類保持装置において、
    前記ケーブル類保持駆動部が、可動部材の一つに固定されたガイドレールを備えるベースと、前記ベースに配設されて可動部材の長手方向に伸縮する前後スライド用シリンダーと、前記前後スライド用シリンダーにて前記ベース上を前記ガイドレールに沿って前後にシフトするスライダーと、前記スライダー上の垂直軸回りに回動自在に軸着された第1のプレート及び第2のプレートと、前記スライダーにヒンジで係着されるとともにシリンダー先端部が前記第1のプレートと回動自在に連結して前記第1のプレートをシリンダーの伸縮で前記スライダー上の垂直軸回りに回動させる第1の回転用シリンダーと、前記第1のプレートにヒンジで係着されるとともにシリンダー先端部が前記第2のプレートと回動自在に連結して前記第2のプレートをシリンダーの伸縮で前記スライダー上の垂直軸回りに回動させる第2の回転用シリンダーと、前記第2のプレートに固定された上下シフト用シリンダーと、前記第2のプレートに装着されるとともに前記上下シフト用シリンダーの伸縮によって傾斜角が変わるように構成されたケーブル類サポートブラケットと、からなることを特徴とする産業用ロボットのケーブル類保持装置。
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