JP2005046163A - 飲料抽出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誰でも容易に均一した味の抽出ができる飲料抽出装置を提供する。
【解決手段】上カップ19のフィルタ載置部19dに機能性フィルタ35のつば部33を載置し、機能性フィルタ35内に抽出材37と抽出液(水)39を入れる。上カッブ19を筐体2の開口5aから中に入れ、スタートスイッチ31を押すとマグネトロン9が発振し電磁波によって抽出液39を加熱し、温度の上昇とともに機能性フィルタ35は抽出液39を滴下させ、カップ23にたまる。荷重センサ27で抽出液込みのカップ重量を検出し、重量の増加が飽和すると、マグネトロン9の動作を停止させる。
【選択図】 図1

Description

【発明の属する技術分野】
本発明は茶、コーヒー、薬草等の抽出材を抽出液に浸し電子レンジで加熱することにより抽出液中に抽出材から成分を抽出するときに、抽出液が一定温度になるまで抽出液の通過を防止するための機能性フィルタを用い抽出終了とともに加熱を停止することができる飲料抽出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、茶、コーヒー、薬草・健康飲料等をそれぞれの抽出材料から抽出する方法の一つとして、コーヒーの場合を例にとると、たとえば図9の従来の抽出装置の断面図のように、カップ71に挽いたコーヒー豆73を所定量入れたパック75を入れ、パック75に結んだ糸77の先に付けたタグ79をカップ71の外に垂らして落下を防ぎ、上から加熱した湯81注入してコーヒー豆73から抽出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の抽出方法ではパックをおいておく時間とか湯の温度とかが難しく、薄すぎたり、逆に濃すぎたり濃度が一定せず、また時間が長すぎると、苦みや渋みが出たりして旨い味を出すのが難しかった。
【0004】
本発明はこのような従来の課題を解決しようとするもので、低温では液体を透過させず、高温の液体を透過させる機能性フィルタと電子レンジの電磁波を用いて抽出液を加熱し、機能性フィルタを通じて抽出滴下させ、抽出終了とともに加熱を自動的に止めることのできる飲料抽出装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記従来の課題を解決するために本発明の請求項1の飲料抽出装置は、電磁シールドを施した筐体と、前記筐体の電磁シールド内にあって被加熱物を加熱するための電磁波を発生する電磁波発生装置と、常温では水分を透過させず水の沸騰点近傍の温度で水分を透過させる機能性フィルタと、前記筐体の電磁シールド内にあって着脱可能に前記機能性フィルタを保持する機能性フィルタ保持手段と、前記筐体の底部にあって任意の容器の重量を検出する荷重検出器とを備え、前記機能性フィルタ内には飲料を抽出するための抽出材と抽出液とを収容し、前記電磁波発生装置で発生した電磁波で前記機能性フィルタ内に収容した抽出液を加熱して前記抽出材から抽出し、前記機能性フィルタを透過して下方の任意の容器に滴下した抽出液の重量変化を前記荷重検出器で検出して前記の電磁波発生装置の電磁波を停止させるように構成したものである。
【0006】
この構成により家宝の容器に滴下した抽出液の重量で電磁加熱器の動作を停止させるので、加熱しすぎず、誰でも均一な抽出ができるように作用するものである。
【0007】
また本発明の請求項2の飲料抽出装置は、第1の電磁シールドを施し下方に電磁シールドの開口を有する筐体と、前記筐体の第1の電磁シールド内から電磁波を発生させて前記第1の電磁シールドの開口から放射して被加熱物を加熱する電磁波発生装置と、常温では水分を透過させず水の沸騰点近傍の温度で水分を透過させる機能性フィルタと、前記筐体の第1の電磁シールドの開口を包囲する第2の電磁シールドを有し前記第2のシールド内で着脱可能に前記機能性フィルタを保持し、底部は電磁シールド機能を有するが液体は滴下させる開口を有する機能性フィルタ保持手段と、前記筐体の底部にあって任意の容器の重量を検出する荷重検出器とを備え、前記機能性フィルタ保持手段に装着した前記機能性フィルタ内には飲料を抽出するための抽出材と抽出液とを収容し、前記電磁波発生装置で発生した電磁波は前記第1の電磁シールドの開口を介して第2の電磁シールドで囲まれた前記機能性フィルタ保持手段内の機能性フィルタ内に収容した抽出液を加熱して前記抽出材から抽出し、前記機能性フィルタを透過して前記機能性フィルタ保持手段底部を介して下方の任意の容器に滴下した抽出液の重量変化を前記荷重出器で検出して前記の電磁波発生装置の電磁波を停止させるように構成したものである。
【0008】
この構成により家宝の容器に滴下した抽出液の重量で電磁加熱器の動作を停止させるので、加熱しすぎず、誰でも均一な抽出ができ、また電磁シールドで囲まれている部分が小さいので、電磁波発生装置の容量も小さくてよく、また抽出後のカップや加重センサ等は電磁シールド外なので材料の限定がなく特別なシールドを要しないように作用するものである。
【0009】
また本発明の請求項3の飲料抽出装置は、請求項1の構成において、前記機能性フィルタと前記荷重検出器との組み合わせを複数組備え、前記電磁波発生装置の放射する電磁波は少なくともそれぞれの機能性フィルタ内に収容した抽出液を同時に加熱することを特徴とするものである。
【0010】
また本発明の請求項4の飲料抽出装置は、請求項2の構成において、前記機能性フィルタと前記荷重検出器との組み合わせを複数組備え、前記電磁波発生装置の放射する電磁波は少なくともそれぞれの機能性フィルタ内に収容した抽出液を同時に加熱することを特徴とするものである。
【0011】
これら請求項3,4の構成によれば複数のカップに対して同時に抽出滴下でき、とくに飲食店等で業として用いる場合に適している。
【0012】
また本発明の請求項5の飲料抽出装置は、請求項1ないし4の構成において、前記荷重検出器による抽出終了の検出は荷重が抽出開始前に比べて所定の増加値を越えたことによるものであることを特徴とする。
【0013】
また本発明の請求項6の飲料抽出装置は、請求項1ないし4の構成において、前記荷重検出器による抽出終了の検出は荷重の増加が飽和したことによるものであることを特徴とする。
【0014】
また本発明の請求項7の飲料抽出装置は、請求項2の構成において、前記電磁波発生装置の動作開始は前記機能性フィルタの前記筐体への装着によりなされるものである。
【0015】
まあ本発明の請求項8の飲料抽出装置は、請求項4の構成において、前記電磁波発生装置の動作開始は前記複数の機能性フィルタのすべての前記筐体への装着によりなされるものである。
【0016】
また本発明の請求項9の飲料抽出装置は、請求項1ないし4の構成において、前記電磁波発生装置の動作の許可は少なくとも装着された機能性フィルタに対応する前記荷重検出器への負荷がない場合にはなされないことを特徴とするものである。
【0017】
また本発明の請求項10の飲料抽出装置は、請求項5または6の構成において、複数の荷重検出器を備えるものにおいて、すべての荷重検出器が抽出終了を検出することによって前記の電磁波発生装置の電磁波を停止させるものである。
【0018】
本発明の飲料抽出装置は、このような構成によって、操作が簡単にでき、誰でも上手下手なく、均一した味の飲料抽出が出来るように作用する。
【0019】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下図面を用いて本発明の実施の形態1における飲料抽出装置について説明する。図1は実施の形態1の飲料抽出装置の側断面図、図2は同じく図1の上カップ19を挿入する状態を示す側断面図、図3は同じく(a)機能性フィルタと(b)上カップを示す斜視図、図4は同じく抽出状態を示す説明図、図5は同じく荷重検出回路のブロック図である。
【0020】
飲料抽出装置1において、筐体2は図1の右側が正面であり、金属またはプラスチックで形成され、機械室3と抽出室5とカップ室7とに大別される。機械室3には電磁波数発生装置としてのマグネトロン9とマグネトロン9から発生した電磁波を反射拡散させる放射空間11とマグネトロン制御回路基盤13が納められ、第1の電磁シールド15によって電磁波成分が外部へ漏洩することを防いでいる。放射空間11の下部には電磁シールド15の開口がありプラスチック等の非導電材料で作られた電磁放射窓17が取り付けられている。マグネトロン9と放射空間11の部分は電磁放射窓17の部分を除いて電磁シールド15に囲まれていて、この部分は従来公知の技術であるから特に説明せず、断面は示していない。そうしてマグネトロン9から放射された電磁波は、電磁放射窓17から抽出室5へ向けて放射される。
【0021】
抽出室5には機能性フィルタ保持手段としての上カップ19が挿入される。上カップ19は本体部19aの上方の一端にハンドル19bが設けられ、また上方両端にはつば部19cが設けられ底面には複数の小さな孔19fが開口している。上カップ19は後から述べる理由でシールド効果が必要であり、金属製が望ましいが、プラスチック等で形成する場合は内面に金属ネットを重層するか、または金属メッキを施す等による第2の電磁シールド19eによってシールド効果を与える必要がある。この第2の電磁シーウド19eは第1の電磁シールド15の開口である電磁放射窓17部分を包囲するようにして、第1の電磁シールド15とともに電磁波成分が外部に漏れないようにシールドしている。上カップ19の底面には細かい複数の孔19fが開けられており、抽出した抽出液が滴下するようになっている。当然電磁シールド19eにも孔が開けられるが、シールド効果は保持できる。
【0022】
抽出室5において上カップ19を受け入れるために正面(図1,図2では右側)は大きな開口5aとなっており、図示していないが必要によって扉などを設けてもよい。上方の左右(図1,図2においては向こう側と手前側)に溝5bを持ったレール5cを設け、抽出室5の前方(図2では図の右方)から溝5bに上カップ19のつば部19cを挿入するようにして奥の方へ滑り込ませる。安全スイッチ21は抽出室5の上方で図1,図2の左方にあり、上カップ19の先端が当接するとオンになるようになっている。抽出室5の底部は開口5dとなっている。
【0023】
カップ室7においては正面(図1,図2の右方)はカップ23を出し入れする開口7aがあり、図示していないが、必要によって扉などを設けてもよい。底面には任意のカップ23を載置する台座25があり、この台座25の下には荷重検出器である荷重センサ27を配置し、この出力は制御回路基板13に接続されて台座25の上に載置された物体の荷重を検出できるようになっている。
【0024】
機械室3の正面(図1,図2では右側)には電源スイッチボタン29およびスタートボタン31が配置されている。
【0025】
上カップ19において、その上面よりやや下にフィルタ載置部19dが内側に張り出しており、この上につば部33と一体に形成された機能性フィルタ35のつば部33を載置する。機能性フィルタ35の下端35aはエンボス加工や熱圧着などの方法でで閉じられている。
【0026】
この機能性フィルタ35は、低温の液体は透過させず、水の沸騰点に近い高温の液体を透過させるように働くものであればよい。機能性フィルタの第1の例を示せば、パルプ繊維でできた紙、パルプ繊維、綿またはポリエチレン、ポリプロピレン等の繊維で作られた織物または不織布など、または細孔を設けたプラスチック等を基材とし、この繊維の間、またはプラスチック等の細孔を目詰まりするように所定温度近辺で溶解する熱可溶性材料を塗布または含浸させたものである。
【0027】
この熱可溶性材料は、食用に適したものであって、余り味もなく、所定温度以下の温度では液体を通過しにくく、所定温度以上の温度では通過しやすくできることを要し、たとえば寒天がこの条件に合致して好適である。寒天は天草などの紅藻類の海藻に存在する粘性物質を熱水抽出し水分を除去したもので、融点は80度Cないし100度C、凝固点は35度Cないし45度C程度というヒステリシス特性を持っている。
【0028】
他に熱可溶性材料として、カラギナン、ファーセレラン、ジュランガム、澱粉、加工澱粉より選ばれる少なくとも1種以上の糊料が同様に有効である。また用途は限定されるが糖質の飴状物質なども用いることができよう。
【0029】
この機能性フィルタ35は、上記のように繊維に寒天を含浸させた単層のものでもよいが、寒天を塗布または含浸させて目詰まりを起こさせた機能性フィルタと通常の濾過フィルタとをラミネートしたものでも差し支えなく、その他種々の変形が可能である。
【0030】
機能性フィルタの第2の例として、ポリエステル、ポリオレフィン等の疎水性熱融着性繊維を、たとえば湿式法で厚さ方向に略直線状の径約70〜250μmの微細孔を有する不織布に形成した第1の不織布層と、ポリプロピレン、ポリエチレン等の疎水性熱融着性繊維を不織布に形成した第2の不織布層とを積層し第1の不織布層の微細孔が第2の層の繊維で適度にふさがれ、このフィルタが常温の水に対して通液性がなく、加熱された水はこのフィルタに対する表面張力が低下することを利用した機能性フィルタを用いてもよい。
【0031】
本発明においては、このほか、上記のような、低温の液体は透過させず、水の沸騰点に近い高温の液体を透過させるように働く性質を持った素材であれば機能性フィルタとして用いることができる。
【0032】
このように構成され、つぎにその動作を説明する。まず電源スイッチボタン29を押し、上カップ19のつば部に機能性フィルタ35のつば部33を載置し、機能性フィルタ35に抽出材37(この場合コーヒー粉)と抽出液39(この場合、水)をそれぞれ所定量入れる。ハンドル19bを持って筐体2の開口から上カップ19を抽出室5内につば部19cがレール5cの溝5bに差し込まれるようにして押し込むと上カップ19で安全スイッチ21のアクチュエータが押されて飲料抽出装置1に通電が可能になる。ここでスタートボタン31を押すと制御回路基板13によりマグネトロン9の発振が開始し、放射空間11から電磁放射窓17を通って上カップ19内に電磁波が放射され、抽出液39は加熱される。
【0033】
電源オンとともに荷重センサ27は荷重Bの検出を開始する。荷重Bはカップ23と台座25の重さ+滴下した抽出液39の重さである。電源オン当初はカップ23と台座25の重さそのものを計量する。台座25にカップ23が載置されていないと、滴下した抽出液を受けることができないので、スタートボタン31が押されてもマグネトロン9が発振しないようにすることもできる。
【0034】
抽出材は水が注入されてから抽出が始まるが、低温の間は抽出の程度が少ないが、抽出液39が高温になるほど抽出は進行する。一方図4のように抽出液39の温度Aは加熱により時間とともに上昇するが、機能性フィルタ35からの抽出液39の滴下はカーブBのように機能性フィルタ35の働きにより、ある時刻Cから始まり、時刻Dを過ぎると大部分の抽出材が滴下して荷重センサ27にかかる総重量が飽和する。検出にはBが所定量を超えたことを検出してもよいが、その場合カップ23の重量が一定していることと、抽出液39の量が一定である必要があり、カーブBの飽和を求めればこの問題を回避できる。この動作を図5の荷重検出回路のブロック図を用いて説明する。
【0035】
図5において、荷重センサ27の出力はアナログ−デジタル変換器41でデジタル値に変換される。スイッチ43は常時は中点43aにあり、所定時間ごとにメモリ45に接続された接点43bとメモリ47に接続された接点43cに交互に切り替えられる。メモリ45,47の内容はスイッチが切り替えられたときに更新されるものとする。メモリ45,47の出力は図のようにスイッチ49,スイッチ51の各接点に接続され、各スイッチはスイッチ43に連動して、それより少し遅れてそれぞれの接点aからbへ、またaからcへと切り替えられる。このスイッチ49,スイッチ51の出力値を比較器53に入力すれば所定時間ごとの変化が読みとれるので、抽出が始まったか、抽出が終わって荷重Bの変化が飽和したかがわかり、飽和した場合は抽出の終了であると検出してマグネトロン9の動作を停止して加熱を終了する。図示していないが、これを検出してブザーを鳴らす、またはランプを点灯する等で抽出の終了を表示することができる。図5の荷重検出回路は一例であり、どのような方法でも図4の荷重変化を検出できるものであればよい。
【0036】
以上のようにこの実施形態によれば、上カップ19に機能性フィルタ35をセットしてその中に抽出材37と抽出液39を入れ、上カップ19を筐体2に装着すれば電源の準備ができ、スタートボタン31を押すことでマグネトロン9が動作して加熱が始まり、抽出が終われば荷重センサ27の変化から検出でき、マグネトロン9の動作が停止するので、抽出終了とともに加熱が終了し、加熱しすぎることによる渋みや苦みを生ずることなく誰でも手軽に均一の味の飲料を抽出できる。
【0037】
また、電磁シールド15と19eとにより加熱される範囲が限定されるので、比較的小さなマグネトロン9でよく、電力も節約できるものである。
【0038】
さらに、抽出液を受けるカップや荷重センサ等が電磁シールドの外にあるので、金属製のカップや、電磁調理器に入れられないカップ等も使用でき、金属部品を含む荷重センサをシールドする手間を要しない。
【0039】
なお、ここではコーヒーの抽出の例を挙げたが、コーヒーに限らず、緑茶、紅茶、ハーブティ、薬草等何にでも適用することができる。
【0040】
またスタートスイッチがなくても安全スイッチ21がオンになるとマグネトロン9の動作がスタートするように構成してもよい。
【0041】
(実施の形態2)
実施の形態1では、限られた範囲を電磁シールドで囲い、その中で加熱する構成を示した。ここでは通常の電子レンジと同様な、筐体全体を電磁シールドで囲む構成について説明する。実施の形態1の各図と同じ機能の部分には同じ符号を付けて説明を省略する。図6の前面から見た飲料抽出装置の概要図において、筐体55は通常の電子レンジと同様な構成であり、筐体内面は全面的に電磁シールドがされている。筐体55の前面には通常の電子レンジと同様に電磁シールドのための穴あき金属板等をガラス内面に設けた扉57をロックできるようになっており、筐体55の内面奥からは機能性フィルタ35のつば部33を載置するフィルタ載置部59を突出させている。
【0042】
底部には任意のカップ23を載置する台座61があり、台座61の下には荷重センサ27が装着されている。荷重センサ27は金属部分があるので、そのままでは電磁波によって加熱されるので、台座61を導電性にするか、またはその下に導電性の材料を置いてそれらを筐体に設置して電磁シールドの一部として、荷重センサが加熱されないようにする。
【0043】
このように構成して、以下その動作は実施の形態1と同様であり、図示しないマグネトロンにより発生した電磁波によって機能性フィルタ35内の抽出液39が加熱され、抽出材37から抽出してカップ23に滴下する。台座61を介したカップ23+抽出液39の重量の総和または重量増加の飽和を検出してマグネトロンを停止すれば、実施の形態1と同様の機能を果たすことができる。
【0044】
操作部については、通常の電子レンジと同様な構成にしてもよく、実施の形態1と同様な操作機能としてもよい。
【0045】
図7は、図6におけるフィルタ載置部の取り付け位置を変えた変形例を示した斜視図で、扉63の内面にフィルタ載置部65を配置したもので、動作については図6のものと同様である。
【0046】
(実施の形態3)
図8は実施の形態3の飲料抽出装置の正面から見た断面図である。図1との差異は上カップ19にはこの例では3個の機能性フィルタ25が載置できるようになっており、それに対応してカップ19の下方の複数の開口19fも3グループ設けてある。もちろん第1のカップ室5の下方の開口5dも3個設けてある。そして台座25や荷重センサ27も3個ずつ設けてある。
【0047】
このように構成することによって第1の電磁シールド15と第2の電磁シールド39eで囲まれた空間にマグネトロン9の放射する電磁波が行き渡り、3個の機能性フィルタ35の中に抽出材37を収容し、抽出液39を入れて、この抽出液39を放射された電磁波で加熱し、一斉に抽出することができる。
【0048】
抽出されてカップ23a,23b,23cにそれぞれ滴下したした抽出液はそれぞれの荷重センサ27a,27b,27cで実施の形態1のように検出されるが、抽出材の量のばらつきや抽出液39の量のばらつき、機能性フィルタ35のばらつきなどで、抽出の終了がばらつくことがある。そのために検出回路は荷重センサごとに設けておき、ずべての荷重センサが抽出完了を検出した後にマグネトロン9の動作を停止するように構成すればよい。この場合早めに抽出し終わって抽出終了が検出されたカップに対応して終了を検出するランプが点灯すれば、作業上好都合であり、また検出が終わってカップ27を取り出しても、抽出終了状態を保持しておき、すべての抽出が終わってマグネトロンの動作が停止したときにリセットされるようにしておけばよい。
【0049】
もちろんマグネトロン19の動作は、たとえばすべての機能性フィルタが装着し終わるのを待ってスタートが許されるようにしてもよいし、またカップ19が装着されたらスタートが許されるようにしてもよい。また装着されたすべての機能性フィルタに対応するカップ27が台座25に載置されたことを検出してスタートが許されるようにするなど、用途に応じて細かい配慮が望ましい。これらはリミットスイッチや荷重センサ27の検出回路の組み合わせで実施可能である。
【0050】
また本実施形態は実施の形態2の構成と組み合わせて実施してもよいのは当然である。
【0051】
このように本実施形態においては複数のカップに対して同時に抽出滴下でき、とくに飲食店等で業として用いる場合に適している。
【0052】
以上各実施形態において、部材の形状の細部や部材の個数などは任意に設定すればよいものである。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の飲料抽出装置は、低温では抽出液を透過させず、高温になれば抽出液を透過させる機能性フィルタに抽出材と抽出液を収容して、電磁波で加熱し、抽出液の加熱による機能性フィルタを透過してカップへ滴下した抽出液とカップの総重量を検出し、その一定値を超えたか、または重量増加の飽和かのいずれかを検出して電磁波を停止させることにより、過度の抽出や、抽出不足を防ぎ、誰でも容易に一定の味を抽出できる、という効果は大きい。
【0054】
また請求項2,4のような構成であれば、電磁シールドで囲まれた範囲は小さいので、小型のマグネトロンを用いることができ、電気使用量も少なくてすむものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の飲料抽出装置の側断面図
【図2】同じく図1の上カップ19を挿入する状態を示す側断面図
【図3】同じく機能性フィルタと上カップを示す斜視図
【図4】同じく抽出状態を示す説明図
【図5】同じく荷重検出回路のブロック図
【図6】本発明の実施の形態2における前面から見た飲料抽出装置の概要図
【図7】同じくフィルタ載置部の取り付け位置を変えた変形例を示した斜視図
【図8】本発明の実施の形態3の飲料抽出装置の正面から見た断面図
【図9】従来の抽出方法を示す測断面図
【符号の説明】
1 飲料抽出装置
2 筐体
3 機械室
5 抽出室
5a,5d 開口
7 カップ室
9 マグネトロン
11 放射空間
13 制御回路基板
15 電磁シールド
17 電磁放射窓
19 上カップ
19a 本体部
19b ハンドル
19c つば部
19d フィルタ載置部
19e 電磁シールド
19f 開口
21 安全スイッチ
23 カップ
25 台座
27 荷重センサ
29 電源スイッチボタン
31 スタートボタン
33 つば部
37 抽出材
35 機能性フィルタ
39 抽出液
41 アナログ−デジタル変換器
43 スイッチ
45 メモリ
47 メモリ
49 スイッチ
51 スイッチ
53 比較器
55 筐体
57 扉
59 フィルタ載置部
61 台座
63 扉
65 フィルタ載置部

Claims (10)

  1. 電磁シールドを施した筐体と、
    前記筐体の電磁シールド内にあって被加熱物を加熱するための電磁波を発生する電磁波発生装置と、
    常温では水分を透過させず水の沸騰点近傍の温度で水分を透過させる機能性フィルタと、
    前記筐体の電磁シールド内にあって着脱可能に前記機能性フィルタを保持する機能性フィルタ保持手段と、
    前記筐体の底部にあって任意の容器の重量を検出する荷重検出器とを備え、
    前記機能性フィルタ内には飲料を抽出するための抽出材と抽出液とを収容し、前記電磁波発生装置で発生した電磁波で前記機能性フィルタ内に収容した抽出液を加熱して前記抽出材から抽出し、
    前記機能性フィルタを透過して下方の任意の容器に滴下した抽出液の重量変化を前記荷重検出器で検出して前記の電磁波発生装置の電磁波を停止させるように構成した飲料抽出装置。
  2. 第1の電磁シールドを施し下方に電磁シールドの開口を有する筐体と、
    前記筐体の第1の電磁シールド内から電磁波を発生させて前記第1の電磁シールドの開口から放射して被加熱物を加熱する電磁波発生装置と、
    常温では水分を透過させず水の沸騰点近傍の温度で水分を透過させる機能性フィルタと、
    前記筐体の第1の電磁シールドの開口を包囲する第2の電磁シールドを有し前記第2のシールド内で着脱可能に前記機能性フィルタを保持し、底部は電磁シールド機能を有するが液体は滴下させる開口を有する機能性フィルタ保持手段と、
    前記筐体の底部にあって任意の容器の重量を検出する荷重検出器とを備え、
    前記機能性フィルタ保持手段に装着した前記機能性フィルタ内には飲料を抽出するための抽出材と抽出液とを収容し、
    前記電磁波発生装置で発生した電磁波は前記第1の電磁シールドの開口を介して第2の電磁シールドで囲まれた前記機能性フィルタ保持手段内の機能性フィルタ内に収容した抽出液を加熱して前記抽出材から抽出し、
    前記機能性フィルタを透過して前記機能性フィルタ保持手段底部を介して下方の任意の容器に滴下した抽出液の重量変化を前記荷重検出器で検出して前記の電磁波発生装置の電磁波を停止させるように構成した飲料抽出装置。
  3. 前記機能性フィルタと前記荷重検出器との組み合わせを複数組備え、
    前記電磁波発生装置の放射する電磁波は少なくともそれぞれの機能性フィルタ内に収容した抽出液を同時に加熱することを特徴とする請求項1に記載の飲料抽出装置。
  4. 前記機能性フィルタと前記荷重検出器との組み合わせを複数組備え、
    前記電磁波発生装置の放射する電磁波は少なくともそれぞれの機能性フィルタ内に収容した抽出液を同時に加熱することを特徴とする請求項2に記載の飲料抽出装置。
  5. 前記荷重検出器による抽出終了の検出は荷重が抽出開始前に比べて所定の増加値を越えたことによるものである請求項1ないし4のいずれか1に記載の飲料抽出装置。
  6. 前記荷重検出器による抽出終了の検出は荷重の増加が飽和したことによるものである請求項1ないし4のいずれか1に記載の飲料抽出装置。
  7. 前記電磁波発生装置の動作開始は前記機能性フィルタの前記筐体への装着によりなされるものである請求項2記載の飲料抽出装置。
  8. 前記電磁波発生装置の動作開始は前記複数の機能性フィルタのすべての前記筐体への装着によりなされるものである請求項4記載の飲料抽出装置。
  9. 前記電磁波発生装置の動作の許可は少なくとも装着された機能性フィルタに対応する前記荷重検出器への負荷がない場合にはなされないことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1に記載の飲料抽出装置。
  10. 複数の荷重検出器を備えるものにおいて、すべての荷重検出器が抽出終了を検出することによって前記の電磁波発生装置の電磁波を停止させるものである請求項5または6に記載の飲料抽出装置。
    【0001】
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CN104528204A (zh) * 2014-12-25 2015-04-22 周士志 一种层叠式液体盛装结构
JP2018099032A (ja) * 2016-12-19 2018-06-28 花王株式会社 コーヒー抽出液の製造方法

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