JP2005045888A - 配電塔 - Google Patents
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Abstract
【課題】今後の電力需要の増大予測に対し、大きな敷地面積を必要とせず、且多大なコストをかけずに配電線のピーク電力の増大に対処でき、配電線の電圧変動を抑制する。
【解決手段】配電用変電所に設置すべき電力貯蔵装置11または電圧調整装置12を配電塔の変圧器8の出力側に分散配置する。すなわち、遮断器6、変圧器8、送り出し線9からなる設備を有し、一端を送電線に接続し、他端を配電線系統負荷に接続した配電塔において、配電線系統負荷側に電力貯蔵装置11または電圧調整装置12を設置する。電力貯蔵装置11や電圧調整装置12は、移動ができるように車輪をもった台座上に設置されたり、架台16を用いて遮断器6、変圧器8の上に3段に積まれたり、また送電ポール17内にそれらが収納されるように構成することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】配電用変電所に設置すべき電力貯蔵装置11または電圧調整装置12を配電塔の変圧器8の出力側に分散配置する。すなわち、遮断器6、変圧器8、送り出し線9からなる設備を有し、一端を送電線に接続し、他端を配電線系統負荷に接続した配電塔において、配電線系統負荷側に電力貯蔵装置11または電圧調整装置12を設置する。電力貯蔵装置11や電圧調整装置12は、移動ができるように車輪をもった台座上に設置されたり、架台16を用いて遮断器6、変圧器8の上に3段に積まれたり、また送電ポール17内にそれらが収納されるように構成することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、既存の高圧配電線と特別高圧送電線との連系機能を有する配電塔に関する。
【0002】
【従来の技術】
配電塔は、66kV、22kV等の特別高圧送電線の電圧を6.6kVの高電圧へ降圧する変圧器と、配電線送り出し用の遮断器とから成り、送電鉄塔の下方スペースに設置され、送電鉄塔周辺の小規模な地域に対して電力を供給する配電用変電所としての機能を果たすものである。
【0003】
図11は一般的な配電塔の概念を示す構成図である。図11において、1は送電鉄塔で、66kV、または22kVの特別高圧送電線2R、2S、2Tをそれぞれ絶縁碍子3で支持し、また架空接地線4を支持する。
【0004】
5は引き込み線で、一端をそれぞれ送電線2R、2S、2Tに接続し、他端は送電鉄塔1の下方スペースに設置された配電塔設備の遮断器盤6に接続され、他の配電塔設備である変圧器盤7、8に特別高圧の電力を導く。
遮断器盤6、変圧器盤7、8を通った電力は、配電線用の電圧である6.6kVに降圧され、送り出し線9、10を介して配電線系統負荷に供給される。
【0005】
このような配電塔は、送電鉄塔1の下方の狭い敷地100に遮断器盤6、変圧器盤7、8などを配置し、最低限の広さの敷地で周辺の地域へ配電用電力を供給できるので、今後、配電用変電所の敷地が不足する可能性がある都市部において有力な電力供給設備となり得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一方、都市部に設けられる配電用変電所においては、今後電力需要がさらに増え、配電線のピーク電力が配電用変電所の変圧器などの設備容量を超えることが予測される。
このような電力ピークの増大に合わせて、配電用変電所の変圧器の台数を追加する代わりに、二次電池などを用いた電力貯蔵装置を設置することが考えられる。
【0007】
また、配電線につながる需要家負荷の変動に対応し、配電線の電圧が配電線の末端部で下がることが予想される。
これを補正するために、通常、配電用変電所の変圧器は電圧タップを調節して配電線への送り出し電圧を調節する制御を行っている。
【0008】
このタップ操作は、送り出しの電流を計測して電流が多い時には送り出し電圧を上げる操作を自動で行ったり、季節に応じて予め設定したタップに変更するように行われている。
【0009】
しかし、配電線に接続される負荷の急な入り切りの影響で配電線電圧が高速に変化するような場合には、電圧の変動を抑制するのにタップ操作では時間的に間に合わない。このような場合には静止型無効電力調整装置(SVC)を変電所に設置して、静止型無効電力調整装置が無効電力出力を高速に調整して配電線の電圧変動を小さくするという制御が行われる。
【0010】
以上述べたような電力貯蔵装置や無効電力調整装置を配電用変電所に設置することを考える時、都市部などの配電用変電所では敷地が不足することが考えられ、例えば一ヶ所の配電用変電所に数10MW×8時間などのまとめた容量の電力貯蔵装置を設置することは設置スペースの上から困難である。
【0011】
また、住宅地、工業団地、大規模店舗などの開発によって、ある地域の電力需要が増える時に、その近辺に配電用変電所や余裕のある配電線が無い場合には、新規に配電用変電所を建設したり、送電線を増設して対応する必要があり、敷地確保も含めて多大なコストが発生する。
【0012】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、大きな敷地面積を必要とせず、電力ピークの増大に対処することができるとともに配電線の電圧変動を小さくすることができ、且多大なコストを必要としない配電塔を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、遮断器、変圧器、送り出し線からなる設備を有し、一端を送電線に接続し、他端を配電線系統負荷に接続した配電塔において、配電線系統負荷側に電力貯蔵装置を接続したことを特徴とする。
この発明によれば、電力貯蔵装置を配電塔に分散配置することにより、多大なコストや敷地面積を必要とせず、電力ピークの増大に対処することができる。
【0014】
また、請求項2に記載の発明は、遮断器、変圧器、送り出し線からなる設備を有し、一端を送電線に接続し、他端を配電線系統負荷に接続した配電塔において、配電線系統負荷側に電圧調整装置を接続したことを特徴とする。
この発明によれば、電圧調整装置を配電塔に分散配置することにより、多大なコストや敷地面積を必要とせず、配電線の電圧変動を小さくすることができる。
【0015】
また請求項7に記載の発明は、遮断器、変圧器、送り出し線からなる設備を有し、一端を風力発電機に接続し、他端を配電線系統負荷に接続し、配電線系統負荷側に電力貯蔵装置または電圧調整装置を接続したことを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、電力貯蔵装置または電圧調整装置を配電塔に分散配置することにより、多大なコストや敷地面積を必要とせず、風力発電機で発生した電力の電力ピークの増大に対処することができるとともに電圧変動を小さくすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお以下の実施の形態の説明において、図11に示す従来の配電塔と同一部分には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0018】
図1は本発明の第1の実施の形態を示す図で、図1において、11は変圧器盤8の出力側に接続された電力貯蔵装置である。変圧器盤8には送り出し線9用のケーブル接続端子以外に、電力貯蔵装置11と接続するための接続端子8aを有する。
【0019】
接続端子8aは例えば羽子板状の銅版にボルト穴を明けた端子板、または一方から押し込むことで電気的な接続がなされるチューリップ状の端子形状のものを用いることができる。
【0020】
このような構成であると、電力貯蔵装置11は、送り出し線9の送電電力が変圧器盤8の変圧器容量を超えないように有効電力を出し、夜間などの需要が小さい期間には電力貯蔵装置11に内蔵される二次電池を充電する。
【0021】
したがって、配電塔設備の送り出し線9に電力貯蔵装置11を接続することにより、配電線の電力需要が増えても、変圧器の運転能力を超えることなく電力ピークの増大に対処することができ、都心部に新たな配電用変電所を建設する必要も無くなり、コストも低減される。
【0022】
将来において、さらに送り出し線9に接続される負荷群の電力需要が増えると、電力貯蔵設備11の容量が不足する可能性がある。この場合を予め考慮し、別の場所に設置された図1と同様の構成の配電塔からの配電線を接続して、電力を供給するようにすれば、電力が不足することなく電力の供給を続けることができる。
この場合には、付近に設置された配電塔からの電力を使うことによって、電力貯蔵装置11が不要になることもある。
【0023】
次に本発明の第2の実施の形態について図2を参照して説明する。
図2において、12は変圧器盤8の出力側に接続された電圧調整装置である。このような構成であると、配電線に接続される需要家負荷が変動した場合や、配電線に風力発電が接続され、その出力が変動したりする場合に発生する局所的な電圧に対して、電圧調整装置が配電線上の各部の電圧を正常な範囲に維持するように調整を行い、安定した電力の供給が行える。
特に電圧調整装置を一ヶ所の配電用変電所に集中して設置した場合に比べて本実施の形態のように各配電塔に分散配置した方が電圧安定供給の効果が大きい。
【0024】
次に本発明の第3の実施の形態について図3を参照して説明する。
図3(a)において、13は同図(b)に示すようにトラックなどの輸送手段14で牽引して移動することが可能なように、道路を走行できる車輪15を持つ台座である。
【0025】
電力貯蔵装置11は、常時、前記台座13の上に設置され変圧器盤8に接続されている。
このような構成であると、将来において電力貯蔵装置11が不要になり、また別の場所の配電塔で、ピーク電力対応が必要になった場合、電力貯蔵装置11を設置した台座13を輸送手段14によって電力貯蔵装置11ごと牽引し、別の場所に移設することが容易にできる。
【0026】
これにより、配電線の構成の変化に応じて最適な分散配置となるように接続替えを容易に行うことができる。
また、電力貯蔵装置11を移動させる時だけ、このような車輪付き台車13に電力貯蔵装置11を載置させるようにしてもよい。
【0027】
次に本発明の第4の実施の形態について図4を参照して説明する。
図4において、16は送電鉄塔1の根元に設置された架台で、この架台16を用いて遮断器盤6、変圧器盤7、8、電力貯蔵装置11が3段に積まれている。
このような構成であると、送電鉄塔1下部の限られた敷地を垂直方向に有効に活用することができ、設置水平面積を減らすことができる。
【0028】
次に本発明の第5の実施の形態について図5を参照して説明する。
図5において、17は円筒断面形状の支持柱を有する送電ポールである。近年、送電鉄塔の新しい形として、送電ポールが使われている。送電ポールは、形状が単純であり、景観に調和し、また設置工期が短いなど、送電鉄塔として優れた特性を持つ。
【0029】
図5に示すように、絶縁碍子4を送電ポール17の円筒内に収納し、この絶縁碍子4から引き込み線5を遮断器盤6に引き入れる。
このような構成であると、各機器と送電ポール17との外形的な強調を図ることができ、送電ポールの持つ景観に調和し、設置工期の短縮などの効果が得られる。
【0030】
次に本発明の第6の実施の形態について図6を参照して説明する。
図6において、17は図5に示す第5の実施の形態における送電ポールと同じで、送電ポール17が円筒断面形状であることを利用して、引き込み線5を送電ポール17の内部に引き込み、送電ポール17内部に遮断器盤6、変圧器盤7、8、電力貯蔵装置11を収納し、送り出し線9、10が引き出されている。
このような構成であると、景観が良くなるとともに敷地をより効果的に利用し、スペースの有効活用を図ることができる。
【0031】
図6では、引き込み線5が送電ポール17の外部に設置されるが、送電線を支持する絶縁碍子部付近から送電ポール17内部に引き込み線5を入れ、それ以降の機器を全て送電ポール17内部に配置、および配線接続するようにしてもよい。
【0032】
次に本発明の第7の実施の形態について図7を参照して説明する。
図7において、18は風力発電機で、この風力発電機18で発電された電力は、風力発電機出力線19、変圧器盤8、遮断器盤6を通り、送り出し線10を介して配電線系統負荷へ出力される。
【0033】
この遮断器盤6の出力側に電力貯蔵装置11を接続し、風力発電機出力の変動を平滑化したり、SVC装置を接続し、無効電力を調整して風力発電機出力端の電圧変動を避けることができる。
これら風力発電機出力線19、変圧器盤8、遮断器盤6、及び電力貯蔵装置11またはSVC装置はいずれも風力発電装置のタワー内部に設置される。
【0034】
このような構成であると、配電塔に電力貯蔵装置または電圧調整装置を分散配置する構成を、風力発電装置のタワー内部に適用することで、風力発電機の出力電力が時間的に変動し、接続される配電線の電圧変動を起こすことを効果的に防ぎ、より少ないスペースで実現することができる。
【0035】
次に本発明の第8の実施の形態について図8を参照して説明する。
円筒断面形状の送電ポール17の内部に変圧器を収納するためには、変圧器の外形形状を円形状にすることが必要となる。交流3相用の変圧器は単相巻線の変圧器を3台使い、その鉄心は三脚鉄心と同様の接続とする。
【0036】
図8にこのような構成をした本実施の形態による変圧器の構成例を示す。図8において、20は円筒形の変圧器のタンクで、このタンク20の中に単相に相当する変圧器が1次巻線21とその外側に巻かれた2次巻線22とが同心的に巻回され、この単相変圧器巻線が3台縦方向に同軸上並べてに配置される。
単相分の変圧器の鉄心は、一般の三相用の三脚鉄心と同様の磁気回路を成すように巻線の同じ極性側を鉄心の23、24の部分によって接続している。
【0037】
1次巻線21の引き出し口25はタンク20の上部側、2次巻線22の引き出し口26はタンク20の下部側に取り付け、外部と接続する。
このような構成であると、円筒断面形状の送電ポール17や風力発電装置のタワー内部の狭い空間内に入る細長い円形状の変圧器を得ることができる。
【0038】
次に本発明の第9の実施の形態について図9を参照して説明する。
外形形状が円形状の変圧器の別の構成例として、図9に示すように、1次巻線21と2次巻線22とが同心状に巻かれて単相巻線を構成し、これを3台たわら積状に並べ、各巻線の中心部に配置された鉄心の両端を鉄心わたり部27、28によって接続する。この変圧器中身を円筒形の変圧器タンク20の中に収納し、1次巻線21の引き出し口25はタンク20の上部側、2次巻線22の引き出し口26はタンク20の下部側に取り付け、外部と接続する。
このような構成によっても、円筒断面形状の送電ポール17や風力発電装置のタワー内部の狭い空間内に入る細長い円形状の変圧器を得ることができる。
【0039】
次に本発明の第10の実施の形態について図10(a)乃至(d)を参照して説明する。
前記第9の実施の形態で説明した三相たわら積み構成の円形状の変圧器は、それぞれの1次巻線21と2次巻線22とが同心円状に巻かれた構成を成しているが、このような真円形の断面よりも楕円状あるいは変形した楕円状とすることにより、巻線部のコイルとしての断面積がより大きくなるようにした方がより多くの鎖交磁束を得ることができて変圧器として磁束密度を下げることができる。
【0040】
このことを考慮した巻線の断面形状を図10に示す。図10中の(a)図は各相の巻線は一般的な円筒断面形状を持つ。(b)図では巻線断面を楕円形状として巻線断面の占積率を上げている。(c)図、(d)図では巻線断面を変形した楕円形状として巻線断面の占積率を最大限に上げる場合の構成を示す。
このような構成とすることにより、より多くの鎖交磁束を得ることができて変圧器として磁束密度を下げることができる。
【0041】
次に本発明の第11の実施の形態について図10を参照して説明する。
各相の鉄心の端部同士を接続する手段として、10図(c)に示すように、鉄心材料に珪素鋼鈑を使い、三角形状の端部接続部を作るために各鉄心の珪素鋼鈑が半分づつ別の方向に向けて積み重ねられ、鉄心端部の接続をラップジョイントとしている。
【0042】
このような構成であると、鉄心の磁気抵抗が低くなり、より多くの鎖交磁束を得ることができて変圧器として磁束密度を下げることができる。
なお、鉄心を磁性材料の粉を固めたフェライトコアで形成したものを使用しても同様の効果が得られる。
【0043】
以上の説明において配電塔設備として電力貯蔵装置11を分散配置する場合について説明したが、この電力貯蔵装置に代わって電圧調整装置を分散配置するようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、遮断器、変圧器、送り出し線からなる設備を有し、一端を送電線または風力発電機に接続し、他端を配電線系統負荷に接続した配電塔において、配電線系統負荷側に電力貯蔵装置または電圧調整装置を分散配置するようにしたので、大きな敷地面積や多大なコストを必要とせず、電力ピークの増大に対処することができるとともに配電線の電圧変動を小さくすることができる配電塔を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による配電塔を示す概略構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態による配電塔を示す概略構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態による配電塔を示す概略構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態による配電塔を示す概略構成図。
【図5】本発明の第5の実施の形態による配電塔を示す概略構成図。
【図6】本発明の第6の実施の形態による配電塔を示す概略構成図。
【図7】本発明の第7の実施の形態による配電塔を示す概略構成図。
【図8】本発明の第8の実施の形態による配電塔設備の変圧器を示す概略構成図。
【図9】本発明の第9の実施の形態による配電塔設備の変圧器を示す概略構成図。
【図10】本発明の第10の実施の形態による配電塔設備の変圧器の巻線を示すを示す概略断面図。
【図11】従来の配電塔を示す概略構成図。
【符号の説明】
1…送電鉄塔、2R、2S、2T…送電線、3…絶縁碍子、4…架空接地線、5…引き込み線、6…遮断器盤、7、8…変圧器盤、9、10…送り出し線、11…電力貯蔵装置、12…電圧調整装置、13…台車、14…輸送手段、16…架台、17…送電ポール、18…風力発電機。
【発明の属する技術分野】
本発明は、既存の高圧配電線と特別高圧送電線との連系機能を有する配電塔に関する。
【0002】
【従来の技術】
配電塔は、66kV、22kV等の特別高圧送電線の電圧を6.6kVの高電圧へ降圧する変圧器と、配電線送り出し用の遮断器とから成り、送電鉄塔の下方スペースに設置され、送電鉄塔周辺の小規模な地域に対して電力を供給する配電用変電所としての機能を果たすものである。
【0003】
図11は一般的な配電塔の概念を示す構成図である。図11において、1は送電鉄塔で、66kV、または22kVの特別高圧送電線2R、2S、2Tをそれぞれ絶縁碍子3で支持し、また架空接地線4を支持する。
【0004】
5は引き込み線で、一端をそれぞれ送電線2R、2S、2Tに接続し、他端は送電鉄塔1の下方スペースに設置された配電塔設備の遮断器盤6に接続され、他の配電塔設備である変圧器盤7、8に特別高圧の電力を導く。
遮断器盤6、変圧器盤7、8を通った電力は、配電線用の電圧である6.6kVに降圧され、送り出し線9、10を介して配電線系統負荷に供給される。
【0005】
このような配電塔は、送電鉄塔1の下方の狭い敷地100に遮断器盤6、変圧器盤7、8などを配置し、最低限の広さの敷地で周辺の地域へ配電用電力を供給できるので、今後、配電用変電所の敷地が不足する可能性がある都市部において有力な電力供給設備となり得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一方、都市部に設けられる配電用変電所においては、今後電力需要がさらに増え、配電線のピーク電力が配電用変電所の変圧器などの設備容量を超えることが予測される。
このような電力ピークの増大に合わせて、配電用変電所の変圧器の台数を追加する代わりに、二次電池などを用いた電力貯蔵装置を設置することが考えられる。
【0007】
また、配電線につながる需要家負荷の変動に対応し、配電線の電圧が配電線の末端部で下がることが予想される。
これを補正するために、通常、配電用変電所の変圧器は電圧タップを調節して配電線への送り出し電圧を調節する制御を行っている。
【0008】
このタップ操作は、送り出しの電流を計測して電流が多い時には送り出し電圧を上げる操作を自動で行ったり、季節に応じて予め設定したタップに変更するように行われている。
【0009】
しかし、配電線に接続される負荷の急な入り切りの影響で配電線電圧が高速に変化するような場合には、電圧の変動を抑制するのにタップ操作では時間的に間に合わない。このような場合には静止型無効電力調整装置(SVC)を変電所に設置して、静止型無効電力調整装置が無効電力出力を高速に調整して配電線の電圧変動を小さくするという制御が行われる。
【0010】
以上述べたような電力貯蔵装置や無効電力調整装置を配電用変電所に設置することを考える時、都市部などの配電用変電所では敷地が不足することが考えられ、例えば一ヶ所の配電用変電所に数10MW×8時間などのまとめた容量の電力貯蔵装置を設置することは設置スペースの上から困難である。
【0011】
また、住宅地、工業団地、大規模店舗などの開発によって、ある地域の電力需要が増える時に、その近辺に配電用変電所や余裕のある配電線が無い場合には、新規に配電用変電所を建設したり、送電線を増設して対応する必要があり、敷地確保も含めて多大なコストが発生する。
【0012】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、大きな敷地面積を必要とせず、電力ピークの増大に対処することができるとともに配電線の電圧変動を小さくすることができ、且多大なコストを必要としない配電塔を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、遮断器、変圧器、送り出し線からなる設備を有し、一端を送電線に接続し、他端を配電線系統負荷に接続した配電塔において、配電線系統負荷側に電力貯蔵装置を接続したことを特徴とする。
この発明によれば、電力貯蔵装置を配電塔に分散配置することにより、多大なコストや敷地面積を必要とせず、電力ピークの増大に対処することができる。
【0014】
また、請求項2に記載の発明は、遮断器、変圧器、送り出し線からなる設備を有し、一端を送電線に接続し、他端を配電線系統負荷に接続した配電塔において、配電線系統負荷側に電圧調整装置を接続したことを特徴とする。
この発明によれば、電圧調整装置を配電塔に分散配置することにより、多大なコストや敷地面積を必要とせず、配電線の電圧変動を小さくすることができる。
【0015】
また請求項7に記載の発明は、遮断器、変圧器、送り出し線からなる設備を有し、一端を風力発電機に接続し、他端を配電線系統負荷に接続し、配電線系統負荷側に電力貯蔵装置または電圧調整装置を接続したことを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、電力貯蔵装置または電圧調整装置を配電塔に分散配置することにより、多大なコストや敷地面積を必要とせず、風力発電機で発生した電力の電力ピークの増大に対処することができるとともに電圧変動を小さくすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお以下の実施の形態の説明において、図11に示す従来の配電塔と同一部分には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0018】
図1は本発明の第1の実施の形態を示す図で、図1において、11は変圧器盤8の出力側に接続された電力貯蔵装置である。変圧器盤8には送り出し線9用のケーブル接続端子以外に、電力貯蔵装置11と接続するための接続端子8aを有する。
【0019】
接続端子8aは例えば羽子板状の銅版にボルト穴を明けた端子板、または一方から押し込むことで電気的な接続がなされるチューリップ状の端子形状のものを用いることができる。
【0020】
このような構成であると、電力貯蔵装置11は、送り出し線9の送電電力が変圧器盤8の変圧器容量を超えないように有効電力を出し、夜間などの需要が小さい期間には電力貯蔵装置11に内蔵される二次電池を充電する。
【0021】
したがって、配電塔設備の送り出し線9に電力貯蔵装置11を接続することにより、配電線の電力需要が増えても、変圧器の運転能力を超えることなく電力ピークの増大に対処することができ、都心部に新たな配電用変電所を建設する必要も無くなり、コストも低減される。
【0022】
将来において、さらに送り出し線9に接続される負荷群の電力需要が増えると、電力貯蔵設備11の容量が不足する可能性がある。この場合を予め考慮し、別の場所に設置された図1と同様の構成の配電塔からの配電線を接続して、電力を供給するようにすれば、電力が不足することなく電力の供給を続けることができる。
この場合には、付近に設置された配電塔からの電力を使うことによって、電力貯蔵装置11が不要になることもある。
【0023】
次に本発明の第2の実施の形態について図2を参照して説明する。
図2において、12は変圧器盤8の出力側に接続された電圧調整装置である。このような構成であると、配電線に接続される需要家負荷が変動した場合や、配電線に風力発電が接続され、その出力が変動したりする場合に発生する局所的な電圧に対して、電圧調整装置が配電線上の各部の電圧を正常な範囲に維持するように調整を行い、安定した電力の供給が行える。
特に電圧調整装置を一ヶ所の配電用変電所に集中して設置した場合に比べて本実施の形態のように各配電塔に分散配置した方が電圧安定供給の効果が大きい。
【0024】
次に本発明の第3の実施の形態について図3を参照して説明する。
図3(a)において、13は同図(b)に示すようにトラックなどの輸送手段14で牽引して移動することが可能なように、道路を走行できる車輪15を持つ台座である。
【0025】
電力貯蔵装置11は、常時、前記台座13の上に設置され変圧器盤8に接続されている。
このような構成であると、将来において電力貯蔵装置11が不要になり、また別の場所の配電塔で、ピーク電力対応が必要になった場合、電力貯蔵装置11を設置した台座13を輸送手段14によって電力貯蔵装置11ごと牽引し、別の場所に移設することが容易にできる。
【0026】
これにより、配電線の構成の変化に応じて最適な分散配置となるように接続替えを容易に行うことができる。
また、電力貯蔵装置11を移動させる時だけ、このような車輪付き台車13に電力貯蔵装置11を載置させるようにしてもよい。
【0027】
次に本発明の第4の実施の形態について図4を参照して説明する。
図4において、16は送電鉄塔1の根元に設置された架台で、この架台16を用いて遮断器盤6、変圧器盤7、8、電力貯蔵装置11が3段に積まれている。
このような構成であると、送電鉄塔1下部の限られた敷地を垂直方向に有効に活用することができ、設置水平面積を減らすことができる。
【0028】
次に本発明の第5の実施の形態について図5を参照して説明する。
図5において、17は円筒断面形状の支持柱を有する送電ポールである。近年、送電鉄塔の新しい形として、送電ポールが使われている。送電ポールは、形状が単純であり、景観に調和し、また設置工期が短いなど、送電鉄塔として優れた特性を持つ。
【0029】
図5に示すように、絶縁碍子4を送電ポール17の円筒内に収納し、この絶縁碍子4から引き込み線5を遮断器盤6に引き入れる。
このような構成であると、各機器と送電ポール17との外形的な強調を図ることができ、送電ポールの持つ景観に調和し、設置工期の短縮などの効果が得られる。
【0030】
次に本発明の第6の実施の形態について図6を参照して説明する。
図6において、17は図5に示す第5の実施の形態における送電ポールと同じで、送電ポール17が円筒断面形状であることを利用して、引き込み線5を送電ポール17の内部に引き込み、送電ポール17内部に遮断器盤6、変圧器盤7、8、電力貯蔵装置11を収納し、送り出し線9、10が引き出されている。
このような構成であると、景観が良くなるとともに敷地をより効果的に利用し、スペースの有効活用を図ることができる。
【0031】
図6では、引き込み線5が送電ポール17の外部に設置されるが、送電線を支持する絶縁碍子部付近から送電ポール17内部に引き込み線5を入れ、それ以降の機器を全て送電ポール17内部に配置、および配線接続するようにしてもよい。
【0032】
次に本発明の第7の実施の形態について図7を参照して説明する。
図7において、18は風力発電機で、この風力発電機18で発電された電力は、風力発電機出力線19、変圧器盤8、遮断器盤6を通り、送り出し線10を介して配電線系統負荷へ出力される。
【0033】
この遮断器盤6の出力側に電力貯蔵装置11を接続し、風力発電機出力の変動を平滑化したり、SVC装置を接続し、無効電力を調整して風力発電機出力端の電圧変動を避けることができる。
これら風力発電機出力線19、変圧器盤8、遮断器盤6、及び電力貯蔵装置11またはSVC装置はいずれも風力発電装置のタワー内部に設置される。
【0034】
このような構成であると、配電塔に電力貯蔵装置または電圧調整装置を分散配置する構成を、風力発電装置のタワー内部に適用することで、風力発電機の出力電力が時間的に変動し、接続される配電線の電圧変動を起こすことを効果的に防ぎ、より少ないスペースで実現することができる。
【0035】
次に本発明の第8の実施の形態について図8を参照して説明する。
円筒断面形状の送電ポール17の内部に変圧器を収納するためには、変圧器の外形形状を円形状にすることが必要となる。交流3相用の変圧器は単相巻線の変圧器を3台使い、その鉄心は三脚鉄心と同様の接続とする。
【0036】
図8にこのような構成をした本実施の形態による変圧器の構成例を示す。図8において、20は円筒形の変圧器のタンクで、このタンク20の中に単相に相当する変圧器が1次巻線21とその外側に巻かれた2次巻線22とが同心的に巻回され、この単相変圧器巻線が3台縦方向に同軸上並べてに配置される。
単相分の変圧器の鉄心は、一般の三相用の三脚鉄心と同様の磁気回路を成すように巻線の同じ極性側を鉄心の23、24の部分によって接続している。
【0037】
1次巻線21の引き出し口25はタンク20の上部側、2次巻線22の引き出し口26はタンク20の下部側に取り付け、外部と接続する。
このような構成であると、円筒断面形状の送電ポール17や風力発電装置のタワー内部の狭い空間内に入る細長い円形状の変圧器を得ることができる。
【0038】
次に本発明の第9の実施の形態について図9を参照して説明する。
外形形状が円形状の変圧器の別の構成例として、図9に示すように、1次巻線21と2次巻線22とが同心状に巻かれて単相巻線を構成し、これを3台たわら積状に並べ、各巻線の中心部に配置された鉄心の両端を鉄心わたり部27、28によって接続する。この変圧器中身を円筒形の変圧器タンク20の中に収納し、1次巻線21の引き出し口25はタンク20の上部側、2次巻線22の引き出し口26はタンク20の下部側に取り付け、外部と接続する。
このような構成によっても、円筒断面形状の送電ポール17や風力発電装置のタワー内部の狭い空間内に入る細長い円形状の変圧器を得ることができる。
【0039】
次に本発明の第10の実施の形態について図10(a)乃至(d)を参照して説明する。
前記第9の実施の形態で説明した三相たわら積み構成の円形状の変圧器は、それぞれの1次巻線21と2次巻線22とが同心円状に巻かれた構成を成しているが、このような真円形の断面よりも楕円状あるいは変形した楕円状とすることにより、巻線部のコイルとしての断面積がより大きくなるようにした方がより多くの鎖交磁束を得ることができて変圧器として磁束密度を下げることができる。
【0040】
このことを考慮した巻線の断面形状を図10に示す。図10中の(a)図は各相の巻線は一般的な円筒断面形状を持つ。(b)図では巻線断面を楕円形状として巻線断面の占積率を上げている。(c)図、(d)図では巻線断面を変形した楕円形状として巻線断面の占積率を最大限に上げる場合の構成を示す。
このような構成とすることにより、より多くの鎖交磁束を得ることができて変圧器として磁束密度を下げることができる。
【0041】
次に本発明の第11の実施の形態について図10を参照して説明する。
各相の鉄心の端部同士を接続する手段として、10図(c)に示すように、鉄心材料に珪素鋼鈑を使い、三角形状の端部接続部を作るために各鉄心の珪素鋼鈑が半分づつ別の方向に向けて積み重ねられ、鉄心端部の接続をラップジョイントとしている。
【0042】
このような構成であると、鉄心の磁気抵抗が低くなり、より多くの鎖交磁束を得ることができて変圧器として磁束密度を下げることができる。
なお、鉄心を磁性材料の粉を固めたフェライトコアで形成したものを使用しても同様の効果が得られる。
【0043】
以上の説明において配電塔設備として電力貯蔵装置11を分散配置する場合について説明したが、この電力貯蔵装置に代わって電圧調整装置を分散配置するようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、遮断器、変圧器、送り出し線からなる設備を有し、一端を送電線または風力発電機に接続し、他端を配電線系統負荷に接続した配電塔において、配電線系統負荷側に電力貯蔵装置または電圧調整装置を分散配置するようにしたので、大きな敷地面積や多大なコストを必要とせず、電力ピークの増大に対処することができるとともに配電線の電圧変動を小さくすることができる配電塔を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による配電塔を示す概略構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態による配電塔を示す概略構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態による配電塔を示す概略構成図。
【図4】本発明の第4の実施の形態による配電塔を示す概略構成図。
【図5】本発明の第5の実施の形態による配電塔を示す概略構成図。
【図6】本発明の第6の実施の形態による配電塔を示す概略構成図。
【図7】本発明の第7の実施の形態による配電塔を示す概略構成図。
【図8】本発明の第8の実施の形態による配電塔設備の変圧器を示す概略構成図。
【図9】本発明の第9の実施の形態による配電塔設備の変圧器を示す概略構成図。
【図10】本発明の第10の実施の形態による配電塔設備の変圧器の巻線を示すを示す概略断面図。
【図11】従来の配電塔を示す概略構成図。
【符号の説明】
1…送電鉄塔、2R、2S、2T…送電線、3…絶縁碍子、4…架空接地線、5…引き込み線、6…遮断器盤、7、8…変圧器盤、9、10…送り出し線、11…電力貯蔵装置、12…電圧調整装置、13…台車、14…輸送手段、16…架台、17…送電ポール、18…風力発電機。
Claims (9)
- 遮断器、変圧器、送り出し線からなる設備を有し、一端を送電線に接続し、他端を配電線系統負荷に接続した配電塔において、配電線系統負荷側に電力貯蔵装置を接続したことを特徴とする配電塔。
- 遮断器、変圧器、送り出し線からなる設備を有し、一端を送電線に接続し、他端を配電線系統負荷に接続した配電塔において、配電線系統負荷側に電圧調整装置を接続したことを特徴とする配電塔。
- 電力貯蔵装置または電圧調整装置を移動可能な台車に搭載したことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の配電塔。
- 遮断器、変圧器、電力貯蔵装置または電圧調整装置を架台を用いて多段積みとしたことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の配電塔。
- 円筒断面形状の送電ポールにより送電線を支持したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の配電塔。
- 外形形状が円形状の変圧器を有し、遮断器、電力貯蔵装置または電圧調整装置とともに送電ポールの内部に収納することを特徴とする請求項5に記載の配電塔。
- 遮断器、変圧器、送り出し線からなる設備を有し、一端を風力発電機に接続し、他端を配電線系統負荷に接続し、配電線系統負荷側に電力貯蔵装置または電圧調整装置を接続したことを特徴とする配電塔。
- 変圧器が円筒断面形状の変圧器タンクと、1次巻線と2次巻線とが同心的に巻回され、前記変圧器タンク内に同軸上に配置された3台の変圧器コイルと、3台の変圧器コイルに鎖交するように構成された鉄心とからなることを特徴とする請求項6に記載の配電塔。
- 変圧器が円筒断面形状の変圧器タンクと、1次巻線と2次巻線とが同心的に巻回され、前記変圧器タンク内にたわら積みに配置された3台の変圧器コイルと、3台の変圧器コイルに鎖交するように構成された鉄心とからなることを特徴とする請求項6に記載の配電塔。
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