JP2005045817A - 増幅システムにおけるダイナミック・レンジの縮小及び線形性の改善を行うシステムおよび方法 - Google Patents

増幅システムにおけるダイナミック・レンジの縮小及び線形性の改善を行うシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 入力信号に伴うピークを低減し、1つ以上のスペクトル帯域において、ピーク低減の結果生ずる信号歪みおよび帯域外エミッションに対する補正を行う増幅システムを提供する。
【解決手段】 入力信号をクリッピングし、入力信号に伴うピークを低減させる。ピーク低減入力信号の増幅に先だって(例えば、プリディストーション)またはその後(例えば、ディジタル相互相殺)に、補正信号をピーク低減信号と合成する。クリッピングした入力信号に伴う信号歪みおよび/またはOOBエミッションを除去する補正信号を計算し、アンチ(反)ピーク信号を入力信号と合成することによって、入力信号に伴うピークを低減させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般的には電子デバイスに関し、更に特定すれば、増幅システムにおいてダイナミック・レンジを縮小し線形性を改善するシステムおよび方法に関する。
本願は、2003年7月23日に出願され、「Digital Cross Cancellation System」(ディジタル相互相殺システム)と題するNew Robinsonの米国特許出願と関連している。この出願は、本願と同じ譲受人に譲渡されている。
ワイヤレス(無線)通信用送信機に用いられるRF電力増幅器は、スペクトル上効率的な変調フォーマットを有し、変調精度を維持し、スペクトルの再生(regrowth)を抑制するためには高い線形性を必要とする。通例では、入力信号を忠実に再生し、増幅器の出力を厳格な放射マスク(エミッションマスク:emission mask)内に限定するために、A級、AB級、またはB級の線形増幅器を用いる。線形増幅器は、飽和状態で動作させると、50%以上の電気的効率(入力DC電力に対する出力RF電力、即ちDC−RF)が可能である。しかしながら、これらは、高い線形性を備える必要性のために、一般には高い効率では動作させることができない。一定の包絡線(エンベロープ)波形に対して、線形増幅器は、その線形領域で動作するために、飽和未満で動作させることが多い。時変(時間的に変動する)包絡線のために、更に別の課題が生ずる。一般的な解決策は、飽和付近で波形のピークを増幅し、飽和から十分バックオフ(back-off)したレベルで増幅した波形の平均電力を得ることである。バックオフ・レベルは、出力電力バックオフ(OPBO)とも呼ばれ、線形増幅器の電気的効率を決定する。
例えば、A級増幅器の効率は、ピーク値に対する出力電力(EFF=POUT/PPEAK)の割合で減少する。B級増幅器の効率も、ピーク値に対する出力電力(EFF=(POUT/PPEAK1/2)の割合で減少する。AB級増幅器の出力電力には、これらの値の間で変動がある。このように、増幅器の設計においては、線形性と効率の間には固有のトレードオフがあるのが通例である。
セルラ通信、個人通信、および衛星通信のような用途に向けた最新の送信機は、直角位相偏移変調(QPSK:quadrature phase-shifting keying)のようなディジタル変調技法を、符号分割多元接続(CDMA:code division multiple access)通信と組み合わせて用いている。データ・パルスを整形することによって、隣接するチャネルに生じるアウトオブバンド(帯域外)エミッション(放射)の発生を軽減させることができるが、時変包絡線を生成することになる。個々の波形を時変包絡線で増幅することに加えて、多くの送信機(特に基地局おける)は、多数のキャリア(搬送波)を増幅するように構成されている。マルチキャリア信号は、電力レベルが広く分散するため、その結果、ピーク対平均比(PAR:peak-to-average)が大きくなる。したがって、これらの種類の信号における線形増幅器の動作は、非常に非効率的となる。何故なら、増幅器は、大部分の時間では信号がピーク電圧よりもはるかに小さくても、大きなピーク電圧が処理できるようにその電源電圧の大きさを決定しなければならないからである。加えて、電力増幅器のサイズおよびコストは、概略的に増幅器の要求ピーク出力電力に比例する。増幅器が飽和またはその近傍で動作しつつアウトオブバンド(OOB)エミッションを抑える技術が強く望まれている。
広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、直交周波数分割多重化(OFDM)、ならびに移動通信国際標準(GSM:Global Standard for Mobile Communication)および符号分割多元接続2000(CDMA2000)のマルチキャリア型は、ワイヤレスの規格であり、その用途が増加しつつある。各々、高いPARレベルでの波形増幅を必要とし、場合によっては10dBよりも高いこともある。地上ワイヤレス通信に割り当てられるスペクトルの量が乏しいため、送信ではアウトオブバンド(OOB)エミッションを極力抑えて、干渉環境を最少限にする必要がある。10dB以上のPARで波形を増幅するために用いられる線形増幅器で得られるDC−RF率は5〜10%に過ぎない。この増幅器のピーク出力電力の大きさは、ピーク波形によって決められる。増幅器のコストは、そのピーク電力と共に増減する。ヒート・シンクおよびDC−DC電源を含む他の種々の回路のコストは、ピーク電力および散逸する熱(電気的非効率性によって生ずる)とは逆方向に増減する。AC−DC電源、バックアップ・バッテリ、冷却、および回路遮断器等、基地局の関連コストも、電気的動作コストと同様、効率とは逆に増減する。製造および動作双方について、DC−RF効率の向上が、主要なコスト削減要因であることは明らかである。
最新のディジタル通信システムの多くは、多数のキャリア、多数のコード・チャネル、または頻度は高くないが信号電力のピークが大きいその他の信号から成る複雑な波形を送信する。これらの信号は、情報内容は豊富であるが、ハードウエアおよび電気的消費の点から、送信するのに費用がかかる。大きなレベルの誤差を招くことなくピークの大きさを低減する何らかの方式が望まれる。最新の通信規格は、信号送信において発生し得る信号の歪みおよびOOBエミッションの量を厳格に制限する。かなりの量の信号歪みおよび/またはOOBエミッションを生ずる信号をクリッピングする(clip)には種々の方式がある。OOBエミッションの規制が厳格なために、ピーク信号をクリッピングすることによって制限することができる度合いを制限してしまう要因になることが多い。
線形化技法は、一般に、必要な信号の歪みを改善し、OOBエミッションを低減する。ディジタル・プリディストーション(予歪)や、ディジタル・クロスキャンセレーション(相互相殺)の種々の変形のような線形化技法の中には、歪みやOOBエミッションの原因となる機構についてアプリオリ(先験的な)情報を必要とするものがある。信号を意図的にクリッピングすることにより、OOBエミッションを容易に予測することが可能となる。線形化技法の殆どは、限られた帯域幅でのみ動作するが、これらを数個の並列チャネルで機能するように適応可能にすれば、有効性を向上させることができる。
本発明の態様の一部について基本的な理解が得られるように、以下に本発明の概要を簡略化して提示する。この概要は、本発明の詳細な全体像ではない。これは、本発明の主要な即ち重要なエレメントを特定することも、本発明の範囲を正確に叙述することも意図していない。その唯一の目的は、後に提示する更に詳細な説明の前置きとして、簡略化した形態で本発明の概念の一部を提示することである。
本発明は、入力信号に伴うピークを低減させ、ピークの低減によって生ずる、信号歪みおよび/またはOOBエミッションを伴うピーク低減信号に対して補正を行う増幅システムおよび方法に関する。これによって、信号歪みおよび/またはOOBエミッションを実質的に解消した最終増幅出力信号が得られる。ピーク低減入力信号の増幅に先だって(例えば、プリディストーション)またはその後(例えば、ディジタル相互相殺)に、補正信号をピーク低減信号と合成することができる。入力信号は、例えば、クリッピング・フィルタによってクリッピングし、入力信号に伴うピークを低減させることができる。クリッピングした入力信号に伴う信号歪みおよび/またはOOBエミッションを除去する補正信号を計算することができる。アンチ(反)ピーク信号を入力信号と合成することによって、入力信号に伴うピークを低減させることができる。最終増幅の後にピーク低減入力信号と合成する補正信号は、「アンチピーク」信号を適切に相殺するものである。アンチピーク信号は、入力信号のディジタル‐アナログ変換の前または後に、入力信号と合成(結合)することができる。
本発明の一態様では、ピーク低減入力信号は、チャネライザによって、複数のサブバンドに分割される。各サブバンドには、関連する修正成分が供給され、当該サブバンド信号の利得、位相およびオフセットの内少なくとも1つを修正し、最終的な増幅に先だって、1つ以上のサブバンドに伴う信号歪みやOOBエミッションを軽減することができる。次に、複数のサブバンドを統合し、統合信号を得る。統合は、ディジタル‐アナログ変換の前でも後でも行うことができる。この技法は、単独でプリディストーション技法の改良(例えば、帯域幅を広げる)として、補正信号増幅システムを有するプリディストーション・コンポーネント(pre-distortion component)として、または補正信号増幅システムの一部として用いることができる。
前述の目的および関連目的の達成のため、本発明のある例示の態様を、以下の説明および添付図面に関連付けて記載する。しかしながら、これらの態様は、本発明の原理を用いることができる種々の方法の内僅かなものを示すに過ぎず、本発明は、このような態様およびその均等物全てを含むものである。本発明のその他の利点および新規な特徴は、以下の本発明の詳細な説明を図面と関連付けて検討することによって明らかになるであろう。
本発明は、入力信号に伴うピークのクリッピングによって生ずるような、増幅システムにおける歪みおよび/またはOOBエミッションを低減する増幅システムおよび方法に関する。このシステムおよび方法は、ピーク低減によって生ずる信号歪みおよびOOBエミッションを伴うピーク低減信号に対して1種類以上の補正を行う。したがって、同様の性能を達成する際、用いる電力増幅器を小型で(電力容量が少ない)、安価なものにすることができる。第2の成果として、はるかに大きく効率が低い電力増幅器を用いた増幅システムと比較して、電力増幅システムの効率が向上する。本発明は、WCDMA、OFDM、GSMおよびCDMA2000のマルチキャリア型のようなワイヤレス規格、ならびにその他のワイヤレス規格および用途に用いることができる。
図1は、本発明の一態様による増幅システム10を示す。増幅システム10は、ピーク低減コンポーネント(構成要素)12を含み、入力信号を受けて、ピーク低減入力信号を発生する。ピーク低減要素12は、クリッピング・フィルタ等を用いることによって、入力信号からピークをクリッピングして、入力信号から大きなピークを除去することができる。あるいは、ピーク低減要素12は、ピーク低減整形アルゴリズムとすることもできる。更に、ピーク低減要素は、信号(例えば、アンチピーキング信号(anti-peaking signal)、プリディストーション信号)を入力信号に加算して、入力信号に伴うピークおよび歪みを低減することもできる。また、ピーク低減要素は、ピーク低減信号に対してプリディストーションを行い、信号振幅または位相に対する誤差や、ピーク低減によって生ずるOOBエミッションを軽減することもできる。以上の修正は、個別にでも、組み合わせてでも、または他の修正技法と共にでも行うことができ、増幅器の線形性、効率、および電力消費に関して最適なピーク低減入力信号を得ることができる。クリッピングの選択肢の選択は、対象信号における許容可能な歪み(例えば、エラー・ベクトル・マグニチュード、EVM)とOOBエミッションに対する制約とのバランスによって決められる。多くのクリッピング方式を制限するOOBエミッション、およびある程度の対象信号の歪みも、信号を送信する前に、専用のサブシステムによって消去する。
ピーク低減入力信号は、ディジタル‐アナログ変換器(DAC)14に伝達される。DAC14は、ピーク低減入力信号をディジタル・ドメインからアナログ・ドメインに変換する。DACは、デルタ・シグマ変調DAC(例えば、1ビットDAC)とし、無線送信周波数に直接ディジタル‐アナログ変換を行うことができる。1ビット変換器は、非常に高い線形性(低歪み)で、アナログ変換を行うことができる。ディジタル‐アナログ変換に先だって、ピーク低減入力信号をプリディストーション要素13に供給し、ピーク低減によって生じた信号歪みおよび/またはOOBエミッションの少なくとも一部を除去することができる。プリディストーションを用いて、残留する歪みを低減すれば、用いる構成部品を小型化し、コストを削減し、電力消費を削減することができる。次いで、DAC14の出力を増幅システム16に供給する。
増幅システム16は、ピーク低減入力信号を増幅する電力増幅器24を含む。電力増幅器24は、線形増幅器(例えば、A級、AB級、B級)とすることができ、またある部類の入力信号では、所望の性能、許容可能な効率、および許容可能なOOBエミッションに基づいて、非線形型増幅器(例えば、C級、D級、E級、F級)とすることもできる。WCDMAおよび多くのその他のワイヤレス・システムに対する制限は、隣接および近隣スペクトル・チャネルにおける厳格なエミッション・マスクであり、送信可能なOOB量を制限する。図1に示す本発明は、OOBエミッションの20〜40dBを補正することができると推定される。したがって、対象信号をクリッピングすることによって誘発するOOBを、OOBが関連規格のエミッション・マスクを満たすことを保証する量だけ、補正しなければならない。
殆どの増幅器では、増幅システムのピーク対平均比(PAR)低減によって、選択した増幅器のサイズおよびコストに、概算で1dBのdB余裕(savings)ができる。したがって、本発明は、より小さな(電力が少ない)電力増幅器の採用を可能にする。ワイヤレス・システムにおいて広く用いられている線形増幅器(A級、A/B級、B級)の効率は、通常PARに比例し(A級の効率は、PAR1dBに対して約1dB低下し、B級では、dB毎に半dB低下し、A/B級ではその中間である)、したがって、ピーク低減によって、全体的な効率を著しく向上させることができる。10dBのPAR信号を伝達するA/B級増幅器の総合効率は10%以下である。何故なら、信号の殆どが極度にバックオフされているからである。本発明を用いれば、約5dBのPARでは同じ送信機を2倍の効率で動作させることができる。ピークの発生頻度が低い場合、本発明は、EVMを大きく低下させることなく、積極的にピークをクリッピングすることができる。クリッピングによって、OOBエミッションに劇的な劣化が発生する可能性があるが、本発明は、最終的な送信の前に、これを補正する。効率向上は、基地局において電力処理、バックアップ・バッテリ、および冷却機器の規模を決定する際、非常に重要である。これら関連システムに対するコスト節約は、送信機の価格に匹敵する可能性がある。
補正信号発生器20は、入力信号のピーク低減によって生じた信号歪みおよびOOBエミッションを補正する補正信号を供給する。信号歪みおよびOOBエミッションは、実施されるピーク低減に基づいて、数学的に計算することができる。したがって、所望の補正信号は、リアルタイムでまたはオフラインで計算し、補正信号発生器20にプログラムすることができる(例えば、ルックアップ・テーブル、数学的アルゴリズムによって)。補正信号は、第2DAC22に伝達される。第2DAC22もデルタ・シグマ変調DACとすることができ、補正信号の無線送信周波数に直接ディジタル‐アナログ変換を実行することができる。
次に、アナログ補正信号は増幅システム16に供給される。アナログ補正信号をピーク低減入力信号と合成し、電力増幅器による増幅に先立って、信号歪みおよびOOBエミッションを軽減することができる。あるいは、アナログ補正信号を増幅し、増幅後にピーク低減入力信号と合成し、電力増幅器による増幅に伴う歪みに加えて、信号歪みおよびOOBエミッションも軽減することもできる。次に、増幅システム16の出力を任意のバンド・パス・フィルタ18に供給し、所望の送信帯域外に残留しているあらゆる不要な信号を排除し、信号歪みやOOBエミッションを実質的に除いた最終出力信号を供給する。
本発明の一態様では、第1DAC14および第2DAC22の一方または双方がデルタ・シグマ変調DACである。デルタ・シグマ変調は、少数の量子化レベルおよび非常に高いサンプリング・レートを用いて、信号の粗い推定値を発生するために用いられる技法である。少数(1ビット量子化器では2)の信号レベルのために、システムに「量子化ノイズ」が混入する。デルタ・シグマ変調におけるオーバーサンプリングの効果および積分器フィードバック・ループの使用は、ノイズを帯域外周波数にシフトさせるのに有効である。ノイズ・シフト特性および量子化誤差の混入のため、後続のフィルタ段を効率的に用い、遥かに高い周波数においてノイズを除去し、入力の一層正確な表現を得ることが可能となる。デルタ・シグマDACを用いると、入力信号を直接無線送信周波数にアップコンバートすることができ、従来のアナログ・ミキサによって信号を更に高い周波数に変換することが不要となる。無線送信周波数は、無線周波数(RF)範囲(例えば、メガヘルツ範囲)またはマイクロ波周波数範囲(例えば、ギガヘルツ範囲)とすることができる。
また、補正信号は、クリッピング即ちピーク低減を行わない場合、純粋に線形化のために用いることもできる。DACは広い帯域幅ではダイナミック・レンジに限界があり、ディジタル線形化技法を利用できない場合もあるのでこれは望ましいと言える。本発明は、対象信号と補正信号の経路を分離することにより、必要な帯域幅およびダイナミック・レンジを2つ以上のDACに割り振ることができる。
図2は、ディジタル相互相殺(クロスキャンセレーション)の一種を用い、補正信号を、増幅したピーク低減入力信号と合成するようにした、本発明の一態様による増幅システム40を示す。増幅システム40は、入力信号に対してクリッピング・プロセスを実行するクリップ・フィルタ42を含む。クリッピング・プロセスは、入力信号のピークを低減し、電力増幅器50に供給される入力信号のピーク対平均比を低下させる。これによって、電力増幅器50は、ピーク低減入力信号の増幅に伴う、大きな平均電力を出力することが可能となる。クリッピング・プロセスは、ソフトまたはハードによるクリッピング・プロセスとすることができる。加えて、クリッピング・フィルタ42は、固定の、即ち、波形制限アルゴリズム(shape limiting algorithm)を実行し、入力信号に伴うピークおよびPARを低減することができる。クリッピング・プロセスの結果、望ましくないOOBエミッション、スペクトルの歪み、スペクトルのスプラッタ(splatter)、およびスペクトルの拡散が生ずる。クリッピングに伴う望ましくない特性は、殆どのワイヤレス通信規格(例えば、WCDMA、OFDM、GSM)に適合するためには、軽減する必要がある。
ディジタル信号プロセッサのようなディジタル構成要素(図示せず)によって、入力信号に、クリッピング・フィルタが実行するクリッピングを制御する制御信号、およびクリッピングによって生ずるOOBエミッションを補正または軽減する補正信号を供給する。クリッピング・フィルタ42は、クリッピング入力信号を、入力経路に沿って、デルタ・シグマ変調器44に供給する。デルタ・シグマ変調器44は、DAC46に結合されており、DAC46はバンド・パス・フィルタ48に結合されている。デルタ・シグマ変調器44、DAC46、およびバンド・パス・フィルタ48は、協働して直接的に無線送信周波数へのディジタル‐アナログ変換を実行する。DAC46は、非常に高い線形性(低歪み)でアナログ変換を行う多ビット変換器または1ビット変換器にすることが可能である。次に、バンド・パス・フィルタ48の出力は、電力増幅器50の入力端子に供給され、増幅される。電力増幅器50は、線形増幅器(例えば、A級、AB級、B級)とすることができ、あるいはある部類の入力信号では、所望の性能、許容可能な効率、および許容可能なOOBエミッションに基づいて、非線形型増幅器(例えば、C級、D級、E級、F級)とすることもできる。必要に応じて、追加の周波数変換要素も用いることができる。
ディジタル構成要素(図示せず)は、補正経路に沿って、補正信号をデルタ・シグマ変調器56に供給する。デルタ・シグマ変調器56は、DAC58に結合されており、DAC58はバンド・パス・フィルタ60に結合されている。補正信号は、対象信号と比較して、電力を大幅に低くすることができる(典型的例としては、電力増幅器による増幅の前では、対象信号レベルよりも10〜30dB低くする)。補正信号の電力レベルを低くしたので、DAC58をDAC46よりも狭いダイナミック・レンジのDACとすることができる。また、DAC46よりも広い帯域幅を有することができる。デルタ・シグマ変調器56、DAC58、およびバンド・パス・フィルタ60は、協働して直接的に無線送信周波数へのディジタル‐アナログ変換を実行する。DAC58は、非常に高い線形性(低歪み)でアナログ変換を行うのであれば、多ビット変換器でも、1ビット変換器でも可能である。補正信号は、クリッピングによって生ずるOOBエミッション、およびクリップ信号の公称(ノミナル)の増幅によって生ずるOOBエミッションを実質的に排除する項を含むことができる。次に、バンド・パス・フィルタ60の出力は、補正増幅器62の入力端子に供給され、増幅される。補正増幅器62は、高精度のアナログ補正信号を供給し、信号歪みおよびOOBエミッションを相殺(消去)するためには、実質的に線形でなければならない。補正信号は、通常対象信号よりも電力が10〜30dB低く、大きな増幅器を必要としない。必要に応じて、追加の周波数変換要素も用いることができる。
例えば、A級、A/B級増幅器を十分バックオフして用いることができる。相殺増幅器62の線形化は、プリディストーション・システム(アナログまたはディジタル。後者は信号をディジタル化し再変換する必要がある)、フィードフォワード・ループ、またはその他のいずれかの線形化技法とすることができる。相殺増幅器62のサイズは、要求される補正レベル(即ち、OOBエミッション、信号歪み)によって異なる。したがって、増幅システム40と共にプリディストーションを用いれば、補正増幅器62のサイズを縮小することができる。
補正増幅器62は、増幅したアナログ補正信号を供給し、これを電力増幅器50のアナログ出力信号と合成し、クリッピング・フィルタ42によるクリッピングの結果としての、OOBエミッションやアナログ出力信号の信号歪みを軽減することができる。相殺増幅器62のアナログ補正信号、および電力増幅器50のアナログ出力信号は、加算器、即ち、カプラ52において組み合わされる。ディジタルまたはアナログいずれかの遅延要素を含ませて、個々の実施態様に基づき補正信号および出力信号の同期を取ることが必要な場合もある。次に、加算器52の出力は任意のバンド・パス・フィルタ54に供給され、バンド・パス・フィルタ54は、所望の送信帯域外に残留するあらゆる不要な信号を排除する。
図3は、補正信号をピーク低減即ちクリップ入力信号と合成するようにした、本発明の一態様による増幅システムを示す。増幅システム70は、入力信号に対してクリッピング・プロセスを実行するクリップ・フィルタ72を含む。クリップ・フィルタ72は、図2において説明したクリップ・フィルタと同様とすることができる。クリッピング・プロセスによって入力信号のピークを低減し、電力増幅器78に供給される入力信号のPARを低下させる。これによって、電力増幅器78は、クリップ入力信号の増幅に伴う大きな平均電力を出力することが可能となる。クリッピング・プロセスは、ソフト・クリッピング、ハード・クリッピング、および/または固定即ち波形制限アルゴリズムによって実行し、入力信号に伴うピークおよびPARを低減することができる。クリッピング・プロセスの結果、望ましくないOOBエミッション、スペクトルの歪み、スペクトルのスプラッタ、およびスペクトルの拡散が生ずる可能性がある。
ディジタル信号プロセッサのようなディジタル構成要素(図示せず)によって、入力信号に、クリッピング・フィルタが実行するクリッピングを制御する制御信号、およびクリッピングによって生ずるOOBエミッションを補正または軽減する補正信号を供給する。クリッピング・フィルタ72は、クリップ入力信号を、入力経路に沿って、デルタ・シグマ変調器74(例えば、デルタ・シグマ変調DAC)に供給する。DAC74は、クリップ入力信号のディジタル‐アナログ変換を実行し、直接無線送信周波数に変換し、アナログ・クリップ入力信号を生成することができる。DAC74は、多ビット変換器または1ビット変換器とすることができる。次に、DAC74の出力は、加算器即ちカプラ76に供給される。
ディジタル構成要素(図示せず)は、補正経路に沿って、補正信号をDAC82に供給し、補正信号をディジタル・ドメインからアナログ・ドメインに変換し、アナログ補正信号を生成する。DAC82は、多ビット変換器または1ビット変換器とすることができる。DAC82の出力も、加算器即ちカプラ76に供給され、加算器76はアナログ・クリップ入力信号とアナログ補正信号とを合成する。補正信号は、対象信号と比較して、電力を大幅に低くすることができる(典型的例としては、(電力増幅器による増幅の前では)対象信号レベルよりも10〜30dB低くする)。DAC82は、DAC74よりも、帯域を広く、ダイナミック・レンジを狭くすることができる。アナログ補正信号は、相殺増幅器を用いることなく、OOBエミッションおよび信号歪みを軽減する。加算器76の出力は、電力増幅器78の入力に供給され、増幅される。次に、増幅器78の出力は、オプションのバンド・パス・フィルタ80に供給され、バンド・パス・フィルタ80は、所望の送信帯域外に残留するあらゆる不要な信号を排除する。
本発明の別の態様では、対象信号、隣接チャネル、および近隣スペクトル帯域の内少なくとも1つを、小さな周波数スライス(slice)、即ち、サブバンドに分解し、その各々の振幅および位相を修正し、オフセットを与える。これら修正信号をディジタル化し増幅すると、クリッピングによって生じたOOBエミッションが相殺される。利用可能なDAC帯域幅に応じて、ディジタル‐アナログ変換(DAC)動作の前または後にこれら修正スライスを統合し、最終電力レベルに増幅する。この技法は、歪みが予測可能であれば、広い帯域幅にわたって送信機チェーン全体を線形化するために応用することができる。本発明のこの態様によって、スペクトルの該当部分に合わせて補正項を自在に変更することが可能となり、単一のDACが補正項のために帯域幅を補充し、対象信号およびエミッション・マスクのためにダイナミック・レンジを補充する場合のディジタル・プリディストーションの問題を回避する。オプションのフィードバック・ループが、出力のサンプルをディジタル化し、そしてチャネル化し、利得および位相修正の適応的な改善を可能とする。
図4は、入力信号を複数の送信サブバンドに分離するようにした、本発明の一態様による増幅システム100を示す。増幅システム100は、オプションのクリップ・フィルタ102を含み、このクリップ・フィルタ102が、入力信号に伴うピークを除去し、クリッピングした入力信号をチャネライザ104に供給する。チャネライザ104は、クリップ入力信号、隣接するスペクトル・チャネル、および近隣のスペクトル・チャネルを、複数のサブバンドに分離し、これらを別個に修正して、各サブバンドに伴うOOBエミッションおよび信号歪みを除去する。1つの修正要素106が各サブバンド毎に対応付けられている。対応する修正要素106が、対応するサブバンドの利得および位相を修正し、入力信号のクリッピングによって生じた歪みを除去する。オプションとして、オフセット信号を各サブバンドに付加する。信号修正は、最終増幅の後に現れるOOBエミッションおよび信号歪みを相殺するように計算する。この増幅システムは、スペクトルの各部分毎に、線形化および/またはOOBエミッション低減を最適化する。
加算器108は、サブバンドを再合成し、統合即ち再合成入力信号を形成する。あるいは、サブバンドは、後に信号チェーンにおいて(例えば、ディジタル‐アナログ変換の後)合成することもできる。信号チェーンにおいて後に最適化する場合、余分なDACが必要となるが、各DACを、帯域幅、ダイナミック・レンジ、およびその他の性能パラメータに対して最適化することができる。統合(集合)入力信号はDAC110に供給され、DAC110は統合入力信号をディジタル信号からアナログ統合入力信号に変換する。次に、アナログ統合入力信号は、オプションの表面弾性波(SAW)フィルタ112に供給される。更に、アナログ統合信号は電力増幅器114に供給され、最終的な増幅を受ける。オプションのADCおよびディジタル・チャネライザを設ければ、出力のサンプルをディジタル化し、出力のサンプルを対象信号と比較して、サブバンド毎に利得、位相、およびオフセット項を適応的に改善することができる。補正信号は、増幅の前および/または増幅の後に信号に供給し、信号歪みおよびOOBエミッションの相殺を容易にすることができる。
チャネライザ104、修正要素106、および統合要素108は、種々の異なる増幅システムのプリディストーション要素として用いることができる。加えて、チャネライザ104、修正要素106、および統合要素108は、図1に示すような増幅システムにおけるプリディストーション要素としても用いることができる。更に、修正要素106は、所望の補正信号を個々のサブバンドに、利得、位相およびオフセット調節値の形状で、またはこれらに加えて供給することができる。
本発明の別の態様では、対象信号のピークを相殺するように設計した追加信号を対象信号に付加する。この信号を送信前にフィルタリングまたは相殺すれば、意図する受信機または該当エリア内にある他の受信機に対してエラーを発生しないようにすることができる。場合によっては(例えば、CDMAに基づく規格)、追加信号は、対象信号の送信帯域内にあるが、直交ではない。追加信号(複数の追加信号)は、ディジタル‐アナログ変換を行う前および/または後に付加することができる。
図5は、ディジタル・アンチ(反)ピーク信号をディジタル入力信号と合成するようにした、本発明の一態様による増幅システム120を示す。増幅システム120は、アンチピーク信号要素122を含み、アンチピーク信号を入力信号と合成して、入力信号に伴うピークを低減し、更に、信号チェーンにおけるピークまたは非線形性のいずれかの低減に伴う信号歪みおよびOOBエミッションを軽減する。入力信号をアンチピーク信号と合成することによって、入力信号のピーク、および電力増幅器130に供給される入力信号のPARを低減する。
ピーク低減入力信号は、入力経路に沿って、デルタ・シグマ変調器124に伝達される。デルタ・シグマ変調器124は、DAC126に結合されており、一方DAC126はバンド・パス・フィルタ128に結合されている。デルタ・シグマ変調器124、DAC126、およびバンド・パス・フィルタ128は、協働して直接的に無線送信周波数へのディジタル‐アナログ変換を実行する。DAC126は、非常に高い線形性(低歪み)でアナログ変換を行うのであれば、多ビット変換器でも、1ビット変換器でも可能である。バンド・パス・フィルタ128の出力は、次に、電力増幅器130の入力端子に供給され、増幅されて、増幅ピーク低減出力信号が得られる。電力増幅器130は、線形増幅器(例えば、A級、AB級、B級)とすることができ、あるいはある部類の入力信号では、所望の性能、許容可能な効率、および許容可能なOOBエミッションに基づいて、非線形型増幅器(例えば、C級、D級、E級、F級)とすることもできる。必要に応じて、追加の周波数変換要素も用いることができる。
ピーク信号が、補正経路に沿って、デルタ・シグマ変調器136に供給される。ピーク信号は、アンチピーク信号のほぼ逆(反転)であり、最終増幅出力からアンチピーク信号を除去する。しかしながら、例えば、直交信号または帯域信号の出力をピーク低減入力信号と共に用いることによって、アンチピーク信号をフィルタ処理によって除去することができ、しかも信号の損失が容認可能であるならば、ピーク信号の付加は行わない方が望ましい。また、ピーク信号は、OOBエミッションの低減および/または対象信号の歪み低減のための項を含むこともできる。
デルタ・シグマ変調器136は、DAC138に結合されており、一方DAC138はバンド・パス・フィルタ140に結合されている。デルタ・シグマ変調器136、DAC138、およびバンド・パス・フィルタ140は、協働して直接的に無線送信周波数へのディジタル‐アナログ変換を実行する。DAC138は、多ビット変換器または1ビット変換器とすることができる。次に、バンド・パス・フィルタ140の出力は、ピーク増幅器142の入力端子に供給され、増幅される。ピーク増幅器142は、増幅したピーク信号を加算器即ちカプラ132に供給し、電力増幅器130からの出力信号と統合し、最終出力からアンチピーク信号を除去する。次に、加算器132の出力は、オプションのバンド・パス・フィルタ134に供給され、バンド・パス・フィルタ134は、所望の送信帯域外に残留するあらゆる不要な信号を排除する。個々の実施態様に基づき補正信号および出力信号の同期を取ることが必要な場合もある。
図6は、アンチピーク信号を入力信号と合成するようにした、本発明の一態様による増幅システムを示す。本発明のこの変形を用いると、帯域外アンチピーキング信号を導入し、その後最終増幅の前にフィルタによって除去することができる。アンチピーク信号は、その対象信号との相互作用から、認知し得る程のOOBエミッションが生じないように設計されている。増幅システム160は、入力信号に基づいてアンチピーク信号を発生するアンチピーク信号要素166を含む。入力信号は、第1DAC162に供給され、第1DAC162は入力信号をディジタル・ドメインからアナログ・ドメインに変換し、アナログ入力信号を供給する。アンチピーク信号は、第2DAC168に供給され、第2DAC168は、アンチピーク信号をディジタル・ドメインからアナログ・ドメインに変換し、アナログ・アンチピーク信号を供給する。次に、アナログ・アンチピーク信号およびアナログ入力信号を、アナログ加算器即ちカプラ164において合成する。アンチピーク信号を入力信号と合成することによって、電力増幅器170に供給される入力信号のPARを低下させる。これによって、電力増幅器170は、ピーク低減入力信号の増幅に伴う大きな平均電力を出力することが可能となる。
ピーク信号が、第3DAC176に供給される。ピーク信号は、実質的にアンチピーク信号の逆であり、最終的な送信に先だってアンチピーク信号を除去する。第3DAC176によって、直接的に無線送信周波数へのディジタル‐アナログ変換を実行する。第3DAC176は、多ビット変換器または1ビット変換器とすることができる。次に、第3DAC176の出力は、ピーク増幅器178の入力端子に供給され、増幅される。ピーク増幅器178は、増幅したピーク信号を加算器即ちカプラ172に供給し、電力増幅器170からのアナログ出力信号と統合する。増幅ピーク信号は、増幅システム160の最終出力からアンチピーク信号を除去する。次に、加算器172の合成出力は、オプションのバンド・パス・フィルタ174に供給され、バンド・パス・フィルタ174は、所望の送信帯域外に残留するあらゆる不要な信号を排除する。
本発明の一態様では、付加されるアンチピーク信号は、対象信号に対して直交するコード・チャネルとすることができる。これは、部分的または全体的に、対象信号とは別個の帯域内にすることができる。最初のバンド・パス・フィルタまたは最終フィルタの通過帯域の外側に配し、これらのフィルタが送信を防止するようにしても有効と考えられる。送信帯域内にある場合、本発明は、最終増幅の後で送信の前に、信号補正経路に沿って送られる信号によって、これを相殺することができる。バンド・パス信号によってアンチピーク信号を排除する場合、DACのダイナミック・レンジを保存することになる。
図7は、本発明の一態様によるディジタル相互相殺技法の第2変形を用いた増幅システム200を示す。増幅システム200は、ディジタル要素202を含み、ディジタル要素202は、入力信号を受け、この入力信号のピーク低減を行う。入力信号は、種々の異なる信号フォーマットとすることができる。例えば、信号は、WCDMA、マルチキャリアGSM、OFDMに準拠する信号、またはピーク対平均(PAR)比が高い特性(シグネーチャ:signature)を有するその他の信号とすることができる。
ディジタル要素202は、入力信号に対して信号の追加または信号の除去を行い、増幅システム200の性能を向上させることができる。例えば、ディジタル要素202は、入力信号に伴うピークを除去することができ、その際、例えば、入力信号のクリッピングおよび/または入力信号に対するアンチピーク信号の付加を行うことができる。加えて、ディジタル要素202は、複合入力信号のプリディストーション(予歪)を実行することができる。あるいは、プリディストーションは、ピーク除去の後、あるいはその他の歪み軽減技法の前および/または後に実行することもできる。また、ディジタル要素202は、あらゆる入力信号の修正に先だって、所望の出力に関連するディジタル基準信号(REF)を発生する。尚、ディジタル基準信号は、所望の出力信号の一表現、または所望の出力信号の逆表現とすることができることは理解されるであろう。
ピーク低減入力信号は、入力経路に沿って、デルタ・シグマ変調器206に伝達される。デルタ・シグマ変調器206は、DAC208(例えば、1ビットDAC、多ビットDAC)に結合されており、一方DAC208はバンド・パス・フィルタ210に結合されている。デルタ・シグマ変調器206、DAC208、およびバンド・パス・フィルタ210は、協働して直接的に無線送信周波数へのディジタル‐アナログ変換を実行する。次に、バンド・パス・フィルタ210の出力は、オプションの駆動(ドライバ)アンプ212に供給され、追加の利得をアナログ入力信号に与える。次いで、駆動アンプ212の出力は、電力増幅器214の入力端子に供給され、増幅される。電力増幅器214は、線形増幅器(例えば、A級、AB級、B級)とすることができ、あるいはある部類の入力信号では、所望の性能、許容可能な効率、および許容可能なOOBエミッションに基づいて、非線形型増幅器(例えば、C級、D級、E級、F級)とすることもできる。
ディジタル要素202は、補正経路に沿って、基準信号をディジタル位相反転器224に供給する。基準信号は、あらゆる修正に先立つ所望の増幅出力信号に対応する入力信号の基準形(REF)である。あるいは、ディジタル・インバータ224を取り去ることもでき、ディジタル要素202によって、純(完全)基準信号(clean reference signal)を反転したものを供給することもできる。反転基準信号は、デルタ・シグマ変調器226に伝達される。デルタ・シグマ変調器226は、DAC228(例えば、1ビットDAC、多ビットDAC)およびバンド・パス・フィルタ230に結合されている。デルタ・シグマ変調器226、DAC228、およびバンド・パス・フィルタ230は、協働して純基準信号(REF)を反転したものの無線送信周波数への直接的ディジタル‐アナログ変換を実行する。
電力増幅器の出力の小部分を、減衰器222によって分割し、加算器即ちカプラ232によって反転純基準信号と加算する。加算器232の出力は、クリッピングの結果を含む、信号歪みおよびOOBエミッションである。加算器232の出力は、エラー(誤差)増幅器234によって増幅され、誤差信号(ε)を生成する。誤差信号は、位相反転器236によって反転され、反転誤差信号を生成する。反転誤差信号は、遅延要素216によって遅延された電力増幅器214の出力と、加算器即ちカプラ218によって統合され、OOBエミッションを除去し、歪みレベルを低減する。次に、加算器218の出力は、オプションのバンド・パス・フィルタ220に供給され、バンド・パス・フィルタ220は、所望の送信帯域外に残留するあらゆる不要な信号を排除する。必要に応じていずれの信号チェーンにおいても追加の周波数反転要素を利用することができる。
本発明の一態様によるディジタル相互相殺技法は、増幅器およびその他の非線形性に対して補正を行うことができ、増幅器の小型化を考慮して意図的に対象信号をクリッピングすることによって生じるスペクトル・スプラッタを補正することができる。加えて、ディジタル基準信号を用いて出力における所望の補正を決定しているので、信号のあらゆる修正は、最終出力段において訂正することができ、増幅プロセス中に補正情報を追加する必要はない。
オプションとして、フィードバック(FB)経路を通るフィードバック・ループを設ければ、合成信号のバンド・パス・フィルタ220の出力をサンプリングし、(必要であれば)ダウンコンバートし、ディジタル化し(例えば、広帯域ADC204を用いて)、出力送信帯域全体を検査することもできる。このオプションのフィードバック・ループは、図1〜図6に示した増幅システムに用いることができる。本発明は、包絡線排除および復元(EER:envelope elimination and restoration)、包絡線追跡増幅器、ドハティ増幅器、または非線形要素(LINC:Linear Amplification with Nonlinear Components)増幅器のような、他の種類の増幅器にも用いることができる。
尚、図1〜図7に示した種々の態様は、単独でも、種々の異なる組み合わせでも用いられることは理解されるであろう。加えて、本発明の増幅システムは、多数の用途および/または規格においても用いることができる。例えば、増幅システムは、基地局(例えば、衛星、セルラ)、ハンドセット、およびその他の移動通信機器のワイヤレス送信機に適用するために用いることができる。
図8は、本発明の一態様による増幅システム262を用いた送信機260を備えた基地局を有する通信システム250を示す。基地局252は、中央演算装置(CPU)256を用いて、基地局252を動作させ、増幅システム262に入力信号を供給する。例えば、CPU256は、送信する形式の信号(例えば、WCDMA、GSM、OFDM)を発生することができる。基地局252は、移動通信ユニット(MCU)286および288を含む、移動通信ユニット(MCU)群と通信を行う。MCU286および288は、例示を目的とするのであって、MCU群は、出力信号におけるキャリア数に基づいて、更に多くの数のMCUを含む可能性があることは、理解されるであろう。
また、基地局252は、冷却装置254および電力装置258も含む。電力装置258は、AC/DC変換およびバッテリ・バックアップ装置を含み、基地局を停電による障害から保護することができる。本発明の増幅システム262は、従来の増幅システムよりも遥かに高い効率で動作するので、電力装置258および冷却装置254は、従来の装置と比較すると、格段に小型化および低コスト化することができる。基地局252は、単一の送信機260を有するものとして図示されているが、基地局252は、複数の送信機を有し、同様の通信信号規格または異なる通信信号規格によって、異なるそれぞれのMCU群と通信することができる。加えて、MCU286および288も、本発明による増幅器を備えた送信機を含むことができる。
増幅システム262は、ディジタル要素264を含み、これがCPU256からの入力信号を受け、ピーク低減入力信号を第1DAC266に対して発生し、補正信号を第2DAC272に対して発生する。ピーク低減入力信号は、ディジタル・ドメインからアナログ・ドメインに変換され、増幅システム268に供給される。補正信号もディジタルからアナログ・ドメインに変換され、増幅システム268に供給される。補正信号は、入力信号のピーク低減によって生ずる信号歪みおよびOOBエミッションを軽減する。ピーク低減および補正は、図1〜図7の増幅システムにおいて示したような1つ以上の技法によって実行することができる。次いで、増幅システム268の出力は、オプションのバンド・パス・フィルタ270に供給され、バンド・パス・フィルタ270は、所望の送信帯域外に残留するあらゆる不要な信号を排除する。次に、バンド・パス・フィルタの出力は、アンテナ274を介して、通信リンクを通じて送信される。
本発明では、多くの送信機アーキテクチャの動作効率を高め、部品の大幅な小型化および大幅な低コスト化を可能とする。従来の4キャリアWCDMAシステムは、送信機の中で最もコストがかかる部品、即ち、最終増幅要素で50%以上も節約することができる。また、その動作効率も10%未満から20%以上に向上させることができ、基地局の主要機器において大幅なコスト削減が可能となる。
前述の構造および機能的特徴に関連して、本発明の種々の態様による方法論は、図9および図10を参照することによって、一層良く理解することができる。尚、説明の簡素化を目的として、図9および図10の方法論は、直列に実行するように示しそして説明するが、本発明は、図示の順序に限定される訳ではなく、本発明による態様によっては、異なる順序で行うこと、および/またはここに示し説明するものとは別の態様と同時に行うことも可能であることは言うまでもなく理解されるであろう。更に、本発明の一態様による方法論を実現するには、図示の特徴全てが必ずしも必要な訳ではない。
図9は、本発明の一態様にしたがって入力信号を増幅する方法論を示す。この方法論は300にて開始し、ここで入力信号に伴うピークを低減させる。入力信号に伴うピークを低減するには、ソフト・クリッピングおよび/またはクリッピング・フィルタ等を用いたハード・クリッピングによって、入力信号をクリッピングすることができる。また、固定即ち整形ピーク制限アルゴリズムを用いることによっても、入力信号に伴うピークを低減することができる。更に、アンチピーキング信号を入力信号に付加することによっても、入力信号に伴うピークを低減することができる。以上のピーク低減技法の内、1つ以上を単独でまたは組み合わせて用いることによって、入力信号に伴うピークを低減することができる。入力信号は、種々の異なるワイヤレス・フォーマット(例えば、WCDMA、OFDM、GSMのマルチキャリア版、CDMA2000)に準拠する入力信号とすることができる。次いで、本方法論は310に進む。
310において、補正信号を発生し、入力信号のピーク低減に伴うOOBエミッションおよび信号歪みの内1つ以上を軽減する。320において、ピーク低減入力信号に対してプリディストーションを実行し、ピーク低減に伴うOOBエミッションおよび信号歪みの内1つ以上の少なくとも一部を軽減する。330において、例えば、別個の対応するDACによって、ピーク低減入力信号および補正信号を、ディジタル・ドメインからアナログ・ドメインに変換する。対象信号と補正信号の経路を分離することにより、2つ以上のDACに、必要な帯域幅およびダイナミック・レンジを割り振ることが可能となる。次いで、本方法論は340に進む。
340において、アナログ・ピーク低減入力信号およびアナログ補正信号を増幅する。350において、アナログ増幅補正信号を、アナログ増幅ピーク低減入力信号と合成し、入力信号のピーク低減によって生ずるOOBエミッションおよび信号歪みを軽減または相殺する。補正信号をピーク低減入力信号と合成するには、最終的な増幅に先だって、加算器即ちカプラによって行うことができる。あるいは、補正信号を相殺増幅器によって増幅し、電力増幅器によってピーク低減入力信号を増幅した後に、加算器即ちカプラによって、このピーク低減入力信号と合成することもできる。360において、増幅し合成した出力信号は、OOBエミッションおよび信号歪みの内1つ以上が実質的に解消されており、これをフィルタにかけて、所望の送信帯域外に残留するあらゆる不要信号を除去する。最終的な出力信号は、370において、ワイヤレス接続を通じて送信される。
図10は、本発明の一態様にしたがって入力信号を増幅する別の方法論を示す。この方法論は400にて開始し、ここで、入力信号に伴うピークを低減する。入力信号に伴うピークを低減するには、ソフト・クリッピングおよび/またはハード・クリッピングによって信号をクリッピングすることによって、固定の即ち整形ピーク制限アルゴリズムを用いることによって、および/またはアンチピーキング信号を入力信号に付加することによって、行うことができる。入力信号は、種々の異なるワイヤレス・フォーマット(例えば、WCDMA、OFDM、GSMのマルチキャリア版、CDMA2000)に準拠する入力信号とすることができる。次いで、本方法論は410に進む。410において、ピーク低減入力信号、隣接スペクトル・チャネル、および近隣スペクトル帯域の内1つ以上を、複数のサブバンド信号に分離する。420において、例えば、個々のサブバンド信号に関与する利得、位相および/またはオフセット(全て、時間または入力信号の関数として)を調節することによって、対応するサブバンド信号を修正する。信号の修正では、最終的な増幅の後に現れると考えられるOOBエミッションおよび信号歪みの1つ以上を相殺するように計算する。従来の利得および位相修正に対するオプションのオフセット項によって、スペクトルの各部分毎に補正を最適化する。次いで、本方法論は430に進む。
430において、修正サブバンド信号をディジタル・ドメインからアナログ・ドメインに変換する。440において、修正アナログ・サブバンド信号を統合即ち再合成して、再合成アナログ入力信号を得る。統合は、アナログ・ドメインへの変換に先だって行うとよい。統合信号は、クリッピングによるOOBエミッションが軽減されており、追加の線形化項を含むこともできる。450において、オプションとして、統合アナログ入力信号を表面弾性波(SAW)フィルタ等によってフィルタ処理する。次いで、460において、統合アナログ入力信号を増幅し、最終的な増幅出力信号を得て、ワイヤレス・リンクを通じて送信する。増幅の前または増幅の後に1つ以上の追加信号を統合信号に付加し、残留するあらゆる信号歪みやOOBエミッションを軽減することができる。470において、増幅信号をオプションのバンド・パス・フィルタに通過させ、送信帯域外の信号を除去する。
以上説明したことには、本発明の実施態様の例が含まれている。勿論、本発明を説明する目的のために着想し得るあらゆる構成要素または方法論の組み合わせについて記載することは不可能であるが、本発明には多くの更に別の組み合わせや置換が可能であることを、当業者は理解するであろう。したがって、本発明は、特許請求の範囲の精神およびその範囲に含まれる変形、修正、および変容を全て包含するものである。
図1は、本発明の一態様による増幅システムの概略ブロック図を示す。 図2は、補正信号を増幅ピーク低減入力信号と合成するようにした、本発明の一態様による増幅システムの概略ブロック図を示す。 図3は、増幅に先だって補正信号をピーク低減即ちクリップ入力信号と合成するようにした、本発明の一態様による増幅システムの概略ブロック図を示す。 図4は、信号を複数の送信サブバンドに分割するようにした、本発明の一態様による増幅システムの概略ブロック図を示す。 図5は、ディジタル・アンチピーク信号をディジタル入力信号と合成するようにした、本発明の一態様による増幅システムの概略ブロック図を示す。 図6は、アナログ・アンチピーク信号をディジタル入力信号と合成するようにした、本発明の一態様による増幅システムの概略ブロック図を示す。 図7は、本発明の一態様によるディジタル相互相殺技法を用いた増幅システムの概略ブロック図を示す。 図8は、本発明の一態様による通信システムのブロック図を示す。 図9は、本発明の一態様にしたがって入力信号を増幅する方法論を示す。 図10は、本発明の一態様にしたがって入力信号を増幅する別の方法論を示す。

Claims (10)

  1. 増幅システムであって、
    入力信号に伴うピークを低減し、ピーク低減入力信号を供給するピーク低減要素と、
    前記ピーク低減入力信号の補正に対応する補正信号を発生する補正信号発生器と、
    前記ピーク低減入力信号を増幅し、増幅ピーク低減出力信号を供給する電力増幅器と、
    前記ピーク低減入力信号および前記増幅ピーク低減出力信号の内1つと、前記補正信号とを加算し、前記信号歪みおよびアウトオブバンド(OOB)エミッションの内少なくとも1つを実質的に除去した最終増幅出力信号を供給する加算器と、
    を備えた増幅システム。
  2. 請求項1記載のシステムにおいて、前記ピーク低減要素が、クリッピング・フィルタであるシステム。
  3. 請求項1記載のシステムであって、更に、前記ピーク低減入力信号から、前記信号歪みおよびOOBエミッションの内少なくとも1つの少なくとも一部を除去するプリディストーション要素を備えているシステム。
  4. 請求項1記載のシステムにおいて、更に、前記ピーク低減入力信号をディジタル・ドメインからアナログ・ドメインに変換し、アナログ・ピーク低減入力信号を前記電力増幅器に供給する第1ディジタル‐アナログ変換器(DAC)と、前記補正信号をディジタル・ドメインからアナログ・ドメインに変換し、アナログ補正信号を供給する第2DACとを備えているシステム。
  5. 請求項4記載のシステムにおいて、前記第1および第2DACの少なくとも1つはデルタ・シグマDACであり、前記入力信号および前記補正信号の内少なくとも1つを、所望の無線送信周波数において直接的にアナログ・ドメインに変換するシステム。
  6. 請求項1記載のシステムにおいて、前記ピーク低減要素は、アンチピーク信号を前記入力信号に付加して、前記ピーク低減信号および前記補正信号を供給し、最終的な送信に先だって前記アンチピーク信号を除去するシステム。
  7. 請求項1記載のシステムであって、更に、前記補正信号の増幅に関与する相殺増幅器を備えているシステム。
  8. 請求項1記載のシステムにおいて、更に、
    対象信号およびピーク低減入力信号の内一方を複数のサブバンドに分離するチャネライザと、
    前記複数のサブバンドの内対応するサブバンドに伴う利得、位相、およびオフセットの内少なくとも1つを修正し、前記サブバンドに伴う歪みおよびOOBエミッションの内少なくとも1つを軽減する、複数の修正要素と、
    前記複数のサブバンドを再合成して統合信号を形成し、これを前記電力増幅器に供給する統合器と、
    を備えているシステム。
  9. 請求項1記載のシステムにおいて、該増幅システムは、線形増幅システム、包絡線除去および再現(EER)増幅器、非線形要素を有する線形増幅(LINC)増幅器、包絡線追跡増幅器、およびドハティ増幅器の内の1つであるシステム。
  10. 請求項1記載の増幅システムを備えている送信機。
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