JP2005043265A - 光ファイバ特性測定装置および光ファイバ特性測定方法 - Google Patents

光ファイバ特性測定装置および光ファイバ特性測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 精度良く光ファイバの特性(偏波モード分散の分布、複屈折の大きさの分布)を測定できる光ファイバ特性装置および光ファイバ特性測定方法を実現することを目的にする。
【解決手段】 本発明は、パルス光を被測定光ファイバに入力し、このパルス光に対する被測定光ファイバからの後方散乱光を光検出部が検出してストークスベクトルを求め、長手方向における偏波モード分散を測定する光ファイバ特性測定装置に改良を加えたものである。本装置は、少なくとも3種類の異なる角周波数のパルス光を出力する光源部と、ストークスベクトルに基づいて偏波分散ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求め、偏波モード分散を求める演算部とを設けたことを特徴とするものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被測定光ファイバの長手方向における特性(偏波モード分散の分布、複屈折の大きさの分布)を測定する光ファイバ特性測定装置および光ファイバ特性測定方法に関し、詳しくは、精度良く光ファイバの特性を測定できる光ファイバ特性装置および光ファイバ特性測定方法に関するものである。
近年、光通信では、伝送レートの高速化の要求が高まり10[Gbps]、40[Gbps]の伝送レートが実現され始めている。しかし、伝送媒体である光ファイバには分散(材料分散、導波路分散、多モード分散、偏波モード分散)が存在するため、この分散によって生じる波形劣化が障害の原因としてクローズアップされている。そして、光ファイバにシングルモード光ファイバを用いた場合、波長分散(材料分散と導波路分散を加算したもの)、偏波モード分散が問題になる。そのうち波長分散は、分散補償ファイバ(DCF:Dispersion Compensating Fiber)、シングルモード光ファイバの波長分散と逆の特性を持つ逆分散ファイバ(RDF:Reverse Dispersion Fiber)、波長分散補償器等によって比較的容易に補償が可能であり、これらを用いた解決方法も数多く提案され一般化している。
それに対して、偏波モード分散は、原因が多様であり、例えば、製造時、敷設条件および使用環境等によって発生する光ファイバ自体の構造欠陥、コアの楕円化、曲げ、応力(ストレス)、ねじれ等が原因として挙げられる。これらにより光ファイバ中に複屈折が生じて偏波モード分散が発生するが、光ファイバ中にランダムに存在し、変動も激しい。そのため、受動部品による補償が困難となっている。
このように受動部品による補償が困難なため、既設した光ファイバにおいては致命的な不良部分を検出して撤去したり、製造過程で不良部分を検出して市場への流出を防いだり、あるいは光ファイバを製造する際に、偏波モード分散の測定結果を製造プロセスにフィードバックして不良部分の割合を低下することが要求される。
そのため、不良部分の検出等を実現するために、光ファイバの長手方向の特性の測定が重要となり、光ファイバ特性測定装置が用いられる。特に、偏波モード分散値の特性を測定する光ファイバ特性装置は、偏波モード分散測定装置と呼ばれる。そして、この偏波モード分散を測定するには、例えば、偏波モード(偏波状態)が直交する光成分を所定の距離伝送し、伝送によって生じる光成分相互間の時間差Δτを求めればよい。
続いて、偏波モード分散の測定方法について、図6を用いて説明する。図6は、従来の偏波モード分散測定の原理を示した図である。図6において、光ファイバ100は、例えば、シングルモード光ファイバであり、被測定光ファイバである。そして、この光ファイバ100の一端(入力側)から角周波数ω、ω(ω≠ωであり、微小に異なる)のパルス光を入力し、光ファイバ100を透過したパルス光を他端(出力側)で受光する。なお、入力側では、パルス光の偏光状態を異なる偏光状態に偏光(例えば、基準軸に対して0°、45°)して光ファイバ100に入力する。
そして、出力側では、光ファイバ100からのパルス光の偏光状態を4方位(例えば、0°、45°、90°、円偏光)に分離し、各方位の光強度を検出する。さらに、各方位の光強度からストークスベクトルの成分(S0、S1、S2、S3)を求める。また、光ファイバ100の伝送をミューラー行列R(3行3列の直交行列)によって表現されることは一般的であり、ストークスベクトルとミューラー行列は下記の式で示される。
Figure 2005043265
また、光ファイバ100に入力される光強度は既知なので、入力側における入力光のストークスベクトルSと、出力側で求めた出力光のストークスベクトルSより、ミューラー行列Rを求めることが出来る。もちろん、角周波数ω、ωごとにミューラー行列Rを求める。
複屈折を有する光ファイバ100を透過した後の出力光のストークスベクトルSは、入力光の角周波数ω、ωの変化に対し、偏波モード分散の影響により変化する。この変化は、一般的に偏波分散ベクトルΩと名づけられた偏光状態空間内のベクトルを用いて表され、その偏波分散ベクトルΩの大きさは、偏波モード分散に等しい。従って、角周波数ω1、ω2の変化による出力光の偏光状態の変化は、偏波分散ベクトルΩ、ミューラー行列Rを用いて、下記の式(1)で示されるように周知の関係式である(例えば、非特許文献1参照。)。
Figure 2005043265
また、Ω、Ωは、それぞれ異なる直線偏光成分であり、Ωは、円偏光成分である。なお、出力光のストークスベクトルSは、(S0、S1,S2,S3)からなる4成分のベクトルであり、対応するミューラー行列Rも4行4列となる。しかし、S0成分は非偏光成分まで含めた光の全パワーであり、偏波モード分散は光パワーの変化を無視して、偏光成分の変動のみを扱えばよい。従って、ミューラー行列Rは、偏光成分を正規化(規格化)してポアンカレ球状に表現した際のストークスベクトルの変換を表す行列となり、S0成分を省略して3行3列となる。また、独立した4方位の偏光状態で測定を行い、S0成分を差し引いている。
しかし、図6に示す構成では、光ファイバ100の出力端のみの偏波モード分散しか測定できない。そこで、長手方向の分布を測定するためには周知技術である光時間領域後方散乱測定法(Optical time domain reflectometry:以下OTDRと略す)を用いた一方向測定がある(例えば、特許文献1、特許文献2、非特許文献2参照。)。このOTDRは、短パルス光を入力し、このパルス光に対する後方散乱光を測定することにより、光ファイバの特性を測定すると共に、後方散乱光が戻ってくるまでの時間により反射位置も測定する。
続いて、図7、図8に従来の光ファイバ特性測定装置の構成図を示す。ここで、図6と同一のものは同一符号を付し、説明を省略する。図7、図8において、光源部10は、波長可変光源11、パルス発生部12を有し、角周波数ω、ωのパルス光を出力する。波長可変光源11は連続光出力部であり、角周波数ω、ωを可変制御し、所望の角周波数ω、ωの連続光を出力する。パルス発生部12は、波長可変光源11からの連続光を所望のパルス幅のパルス光に変換して出力する。
偏光可変部20は、光源部10からの各パルス光の偏光状態を任意に可変に偏光(少なくとも2つの異なる偏光状態に偏光する)し、出力する。方向性結合器30は、偏光可変部20で偏光されたパルス光を光ファイバ100に出力すると共に、光ファイバ100からの戻り光、すなわち後方散乱光が入力される。光検出部40は、方向性結合器30からの後方散乱光を、光源部10が出力するパルス光に同期して後方散乱光の光強度を少なくとも4方位の偏光状態に分離して検出し、角周波数ω、ωごとに規格化ストークスベクトルを求める。
演算部50は、行列演算手段51、偏波分散ベクトル演算手段52、直線偏光演算手段53、分散値演算手段54を有し、光検出部40が求めたストークスベクトルに基づいて後方散乱光による偏波分散ベクトルΩを算出し、これを用いて単方向の偏波分散ベクトルΩの直線偏光成分を求め、さらに偏波モード分散を求める。
行列演算手段51は、角周波数ω、ωごとに規格化ストークスベクトルからミューラー行列を求める。偏波分散ベクトル演算手段52は、行列演算手段51が求めたミューラー行列から、角周波数における後方散乱光による偏波分散ベクトルΩを求める。直線偏光演算手段53は、偏波分散ベクトル演算手段52が求めた後方散乱光による偏波分散ベクトルΩから、単方向の偏波分散ベクトルΩの直線偏光成分(Ω、Ω)の大きさを求める。分散値演算手段53は、直線偏光成分の大きさから偏波モード分散値を求める。
制御部60は、光源部10にパルス光の角周波数ω、ω、パルス幅、パルス間隔の指示、偏光可変部20に偏光状態の指示、光検出部40に検出する偏光状態の指示およびパルス光との同期、演算部50に演算の指示を行う。
このような装置の動作を説明する。
制御部60が、波長可変光源11に角周波数ωで連続光を出力させ、パルス発生部12に所望のパルス幅、パルス間隔でパルス光を出力させる。さらに、制御部60が、偏光可変部20にパルス光の偏光状態を、例えば、0°にして方向性結合器30を介して、被測定光ファイバ100に出力させる。
そして、被測定光ファイバ100からの戻り光である後方散乱光が、方向性結合器30を介して、光検出部40に入力される。光検出部40が、制御部60からの指示により4方位(例えば、0°、45°、90°、円偏光)の光強度を検出する。
同様にして、制御部60の指示により、角周波数ωで偏光状態が45°、角周波数ωで偏光状態0°、45°それぞれに対して、4方位の光強度を検出する。そして、光検出部40が、角周波数ω、ωごとにストークスベクトルSを求める。
そして、ストーベクトルSが求まると、制御部60が演算部50に偏波モード分散の演算を指示する。これにより、演算部50がストークスベクトルSを光検出部40から読み出し、行列演算手段51が、ストークスベクトルSから後方散乱光によるミューラー行列Rを求める。
そして、偏波分散ベクトル演算手段52が、ミューラー行列Rから後方散乱光による偏波分散ベクトルΩを求める。すなわち、被測定光ファイバ100からの後方散乱光の光強度を測定した場合、ミューラー行列R、ストークスベクトルSより式(1)と同様に下記の式(2)の関係がある。
Figure 2005043265
後方散乱光による偏波分散ベクトルΩを表す偏波分散行列Ωとすれば、式(1)、式(2)より下記の式(3)を得る。
Figure 2005043265
このように偏波分散ベクトル演算手段52が、偏波分散ベクトルΩを求める。
さらに直線偏光演算手段53が、単方向の偏波分散ベクトルΩの直線偏光成分の大きさを求める。すなわち、ミューラー行列Rと後方散乱光によるミューラー行列Rの関係は、行列Mを用いて、下記の式(4)によって表されることは一般的に周知である。
Figure 2005043265
よって、式(4)を式(3)に代入することで。後方散乱光の偏光分散ベクトルΩ、単方向のミューラー行列Rと単方向の偏波分散ベクトルΩの直線偏光成分ベクトルΩは、下記の式(5)の関係式となる。
Figure 2005043265
これによって、後方散乱光による偏波分散ベクトルΩの大きさ(Δτ)を求める場合、行列M、ミューラー行列Rは直交行列なので、式(5)の右辺の、MR(転置行列)はベクトルの大きさを変えない。よって、下記の式となる。
Figure 2005043265
このように直線偏光演算手段53が、単方向の偏波分散ベクトルΩの直線偏光成分(Ω、Ω)の大きさを求める。さらに、偏波分散ベクトルΩの各成分Ω〜Ωの分布は、ガウス分布であるという統計的仮定を置くと後方散乱光による偏波分散ベクトルΩの大きさ(Δτ)と求める偏波モード分散である偏波分散ベクトルΩの大きさ(Δτ)との関係は、下記の式で表される。
Figure 2005043265
なお、<Δτ>は、様々な条件下で多数回測定した値の統計的平均値である。
従って、分散値演算手段54が、後方散乱光より得られた偏波分散ベクトルΩから偏波モード分散の値を求める(例えば、非特許文献3参照)。
G.J.Foschini,C.D.Poole,「Statistical theory of polarization dispersion in single mode fibers」,JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY,(米国),Laser & Electro-Optics Society(LEOS),1991年11月,vol.9,(No.11),pp.1439-1456 A.J.Rogers,「Polarization optical time domain reflectometry」,Electronics letters,(英国),The Institution of Electrical Engineers(IEE),1980年,Vol.16、No.13、pp.489-490 Fabrizio Corsi、Andrea Galtarossa、Luca Palmieri,「Polarization Mode Dispersion Characterization of Single-Mode Optical Fiber Using Backscattering Technique」,JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY,(米国), Laser & Electro-Optics Society(LEOS),1998年10月,VOL.16,No.10,pp.1832-1843 特開2003−106942号公報(段落番号0024−0066、第1−9図) 特表2000−510246号公報
このように、2波長(角周波数ω、ω)のパルス光に対する後方散乱光から、偏波分散ベクトルΩの大きさ(Δτ)を求め、さらに偏波モード分散(Δτ)の測定を行う。
しかしながら、図7、図8に示す装置では、J.N.Ross,「Birefringence measurement in optical fibers by polarization-optical time-domain reflectometry」,Applied Optics,(米国),Optical Society of America(OSA),1982年10月,Vol.21、No.19、pp.3489−3495にも示されているように、被測定光ファイバ100内の複屈折の円偏光成分を簡単かつ直接検出できないという問題がある。式(5)からも明らかなように、直線偏光成分(Ω、Ω)の効果のみとなり、円偏光成分Ωの効果が消去されてしまう。従って、後方散乱光による偏波分散ベクトルΩの大きさ(Δτ)と偏波モード分散(Δτ)を比較すると下記の式となる。
Figure 2005043265
当然、後方散乱光から得られる偏波分散ベクトルΩには、単方向における偏波分散ベクトルΩの直線偏光成分(Ω、Ω)のみしか含まれていない。また、OTDRが被測定光ファイバ100を往復した光の測定を行っているが、単純にΔτ=Δτ/2として求めると、精度良く偏波モード分散(Δτ)を求めることができない。例えば、被測定ファイバ100のねじり等によって、円偏光成分Ωが大きくなると、偏波モード分散(Δτ)が小さめの値となる可能性がある。
また、上記の式で示したように、後方散乱光により得られた偏波分散ベクトルΩの大きさの平均<Δτ>に0.64(≒2/π、この数値は、例えば、F.Curti、B.Daino、Q.Mao、F.Matera、C.G.Someda,「Concatenation of Polarization Dispersion in Single-Mode Fibres」,Electronics letters,(英国),The Institution of Electrical Engineers(IEE),1989年2月,Vol.25、No.4、pp.290-292に記載されている)を掛けて求めるのが一般的だが、これは多くの数値シミュレーションや統計から得られた値であるため、全ての被測定光ファイバ100に対して有効とはいえず、精度良く偏波モード分散、すなわち光ファイバの特性を求めることが難しいという問題があった。
そこで本発明の目的は、被測定光ファイバの特性を精度良く測定する光ファイバ特性測定装置および光ファイバ特性測定方法を実現することにある。
請求項1記載の発明は、
パルス光を被測定光ファイバに入力し、このパルス光に対する被測定光ファイバからの後方散乱光を光検出部が検出してストークスベクトルを求め、長手方向における偏波モード分散を測定する光ファイバ特性測定装置において、
少なくとも3種類の異なる角周波数の前記パルス光を出力する光源部と、
前記ストークスベクトルに基づいて偏波分散ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求め、偏波モード分散を求める演算部と
を設けたことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、
光検出部は、前記被測定光ファイバの長手方向に対して、少なくとも3箇所の位置からの光強度を検出し、位置ごとに規格化ストークスベクトルを求め、
前記光検出部が求めた位置ごとのストークスベクトルに基づいて、複屈折ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求め、被測定光ファイバの複屈折の大きさを求める複屈折演算部を設けたことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、
被測定光ファイバの長手方向における偏波モード分散を測定する光ファイバ特性測定装置において、
少なくとも3種類の異なる角周波数のパルス光を出力する光源部と、
この光源部から出力された各パルス光を、少なくとも2つの異なる偏光状態に偏光して出力する偏光可変部と、
この偏光可変部で偏光されたパルス光を前記被測定光ファイバに出力し、この出力したパルス光に対する後方散乱光が入力される方向性結合器と、
前記光源部が出力するパルス光に同期し、前記方向性結合器からの後方散乱光の光強度を少なくとも4方位の偏光状態に分離して検出し、規格化ストークスベクトルを求める光検出部と、
この光検出部が求めたストークスベクトルに基づいて偏波分散ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求め、偏波モード分散を求める演算部と
を設けたことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、
光源部は、
角周波数がそれぞれ異なる連続光を出力する連続光出力部と、
この連続光出力部からの連続光を所望のパルス幅に変換し、出力するパルス発生部と
を有することを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、
演算部は、
角周波数ごとに前記規格化ストークスベクトルからミューラー行列を求める行列演算手段と、
前記行列演算手段が求めたミューラー行列から、角周波数によって後方散乱光による偏波分散ベクトルを求める偏波分散ベクトル演算手段と、
この偏波分散ベクトル演算手段が求めた後方散乱光による偏波分散ベクトルから偏波分散ベクトルの直線偏光成分の大きさを求める直線偏光演算手段と、
前記偏波分散ベクトル演算手段が求めた後方散乱光による偏波分散ベクトルの差分から偏波分散ベクトルの円偏光成分の大きさを求める円偏光演算手段と、
この円偏光演算手段の円偏光成分の大きさと前記直線偏光演算手段の直線偏光成分の大きさとから偏波モード分散の値を求める分散値演算手段と
を設けたことを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、請求項3または4記載の発明において、
光検出部は、前記被測定光ファイバの長手方向に対して、少なくとも3箇所の位置からの光強度を検出し、位置ごとに規格化ストークスベクトルを求め、
前記光検出部が求めた位置ごとのストークスベクトルに基づいて、複屈折ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求め、被測定光ファイバの複屈折の大きさを求める複屈折演算部を設けたことを特徴とするものである。
請求項7記載の発明は、
パルス光を被測定光ファイバに入力し、このパルス光に対する被測定光ファイバからの後方散乱光を光検出部が検出してストークスベクトルを求め、長手方向における複屈折を測定する光ファイバ特性測定装置において、
前記パルス光を出力する光源部と、
少なくとも3箇所の位置による前記ストークスベクトルに基づいて複屈折ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求め、複屈折の大きさを求める複屈折演算部と
を設けたことを特徴とするものである。
請求項8記載の発明は、
被測定光ファイバの長手方向における複屈折の大きさを測定する光ファイバ特性測定装置において、
パルス光を出力する光源部と、
この光源部から出力された各パルス光を、少なくとも2つの異なる偏光状態に偏光して出力する偏光可変部と、
この偏光可変部で偏光されたパルス光を前記被測定光ファイバに出力し、この出力したパルス光に対する後方散乱光が入力される方向性結合器と、
この方向性結合器から前記被測定光ファイバの長手方向に対して少なくとも3箇所の位置からの後方散乱光の光強度を検出し、前記パルス光に同期して、偏波状態がそれぞれ異なる少なくとも4方位の光強度を検出し、規格化ストークスベクトルを求める光検出部と、
この光検出部が求めたストークスベクトルに基づいて複屈折ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求め、複屈折の大きさを求める複屈折演算部と
を設けたことを特徴とするものである。
請求項9記載の発明は、請求項7または8記載の発明において、
光源部は、
連続光を出力する連続光出力部と、
この連続光出力部から連続光の所望のパルス幅に変換するパルス発生部と
を有することを特徴とするものである。
請求項10記載の発明は、請求項2、6〜9のいずれかに記載の発明において、
複屈折分布演算部は、
各位置ごとに前記規格化ストークスベクトルからミューラー行列を求める行列演算手段と、
前記行列演算手段が求めたミューラー行列から、各位置によって後方散乱光による複屈折ベクトルを求める複屈折ベクトル演算手段と、
この複屈折ベクトル演算手段が求めた後方散乱光による複屈折ベクトルから複屈折ベクトルの直線偏光成分の大きさを求める直線偏光演算手段と、
前記複屈折ベクトル演算手段が求めた後方散乱光による複屈折ベクトルの差分から複屈折ベクトルの円偏光成分の大きさを求める円偏光演算手段と、
この円偏光演算手段の円偏光成分の大きさと前記直線偏光演算手段の直線偏光成分の大きさとから複屈折の大きさを求める複屈折値演算手段と
を設けたことを特徴とするものである。
請求項11記載の発明は、
被測定光ファイバの長手方向における偏波モード分散を測定する光ファイバ特性測定方法において、
光源部が少なくとも3種類の異なる角周波数のパルス光を出力する手順と、
この光源部から出力された各パルス光に対して少なくとも2つの異なる偏光状態に偏光して、前記被測定光ファイバに入力する手順と、
前記光源部が出力するパルス光に同期し、前記光ファイバに入力したパルス光に対する後方散乱光の光強度を少なくとも4方位の偏光状態に分離して検出し、角周波数ごとの規格化ストークスベクトルを求める手順と、
この求めたストークスベクトルに基づいて偏波分散ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求める手順と
前記偏波分散ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとから偏波モード分散を求める手順と
を設けたことを特徴とするものである。
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明において、
前記光源部が出力するパルス光に同期し、前記被測定光ファイバの長手方向に対して少なくとも3箇所の位置からの後方散乱光の光強度を検出し、位置ごとに規格化ストークスベクトルを求める手順と、
前記光検出部が求めた位置ごとのストークスベクトルに基づいて、複屈折ベクトルの直線偏光成分と円偏光成分とを求め、被測定光ファイバの長手方向の複屈折の大きさを求める手段と、
前記複屈折ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとから被測定光ファイバの複屈折を求める手順と
を設けたことを特徴とするものである。
請求項13記載の発明は、
被測定光ファイバの長手方向における複屈折を測定する光ファイバ特性測定方法において、
光源部がパルス光を出力する手順と、
この光源部から出力されたパルス光に対して少なくとも2つの異なる偏光状態に偏光して、前記被測定光ファイバに入力する手順と、
前記光源部が出力するパルス光に同期し、前記光ファイバに入力したパルス光に対する後方散乱光の光強度を、少なくとも4方位の偏光状態に分離して検出し、前記被測定光ファイバの長手方向に対して少なくとも3箇所の位置における規格化ストークスベクトルを求める手順と、
前記光検出部が求めた位置ごとのストークスベクトルに基づいて、複屈折ベクトルの直線偏光成分と円偏光成分とを求める手段と、
前記複屈折ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとから複屈折を求める手順と
を設けたことを特徴とするものである。
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次のような効果がある。
請求項1、2、4〜6によれば、
光検出部が、少なくとも3種類の異なる角周波数のパルス光それぞれに対する後方散乱光から規格化ストークスベクトルを求める。そして演算部が、ストークスベクトルに基づいて偏波分散ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求めるので、数値シミュレーションや統計から得られた結果を用いて、偏波モード分散を演算する必要がない。これにより、精度良く偏波モード分散の測定を行うことが出来る。
請求項3〜6によれば、
光源部から出力される少なくとも3種類の異なる角周波数のパルス光それぞれに対する後方散乱光を、検出部が少なくとも4方位の偏光状態に分離して検出し、規格化ストークスベクトルを求める。そして演算部が、ストークスベクトルに基づいて偏波分散ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求めるので、数値シミュレーションや統計から得られた結果を用いて、偏波モード分散を演算する必要がない。これにより、精度良く偏波モード分散の測定を行うことが出来る。
請求項2、6、7、9、10によれば、
光検出部が、少なくとも3種類の異なる位置のそれぞれからの後方散乱光から規格化ストークスベクトルを求める。そして演算部が、ストークスベクトルに基づいて複屈折ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求めるので、数値シミュレーションや統計から得られた結果を用いて、複屈折の大きさを演算する必要がない。これにより、精度良く複屈折の測定を行うことが出来る。
請求項6、8〜10によれば、
光源部から出力されるパルス光に対して、少なくとも3種類の異なる位置のそれぞれからの後方散乱光を、検出部が少なくとも4方位の偏光状態に分離して検出し、規格化ストークスベクトルを求める。そして演算部が、ストークスベクトルに基づいて複屈折ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求めるので、数値シミュレーションや統計から得られた結果を用いて、複屈折を演算する必要がない。これにより、精度良く複屈折の測定を行うことが出来る。
請求項11、12によれば、
光源部から出力される少なくとも3種類の異なる角周波数のパルス光それぞれに対する後方散乱光を、少なくとも4方位の偏光状態に分離して検出し、規格化ストークスベクトルを求める。そしてストークスベクトルに基づいて偏波分散ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求めるので、数値シミュレーションや統計から得られた結果を用いて、偏波モード分散を演算する必要がない。これにより、精度良く偏波モード分散の測定を行うことが出来る。
請求項12、13によれば、
光源部から出力されるパルス光に対して、少なくとも3種類の異なる位置のそれぞれからの後方散乱光を、少なくとも4方位の偏光状態に分離して検出し、規格化ストークスベクトルを求める。そして、ストークスベクトルに基づいて複屈折ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求めるので、数値シミュレーションや統計から得られた結果を用いて、複屈折を演算する必要がない。これにより、精度良く複屈折の測定を行うことが出来る。
以下図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施例]
図1、図2は本発明の第1の実施例を示す構成図である。ここで、図7、図8と同一のものは同一符号を付し、説明を省略する。図1において、光源部10の代わりに光源部70が設けられる。また、演算部50の代わりに演算部80が設けられる。
光源部70は、波長可変光源71、パルス発生部72を有し、少なくとも3種類の異なる角周波数のパルス光、例えば、角周波数ω、ω、ω(但し、ω、ω、ωの角周波数はそれぞれ微小に異なり、角周波数間隔Δω)の3種類のパルス光を出力する。波長可変光源71は連続光出力部であり、角周波数ω、ω、ωを可変制御し、所望の角周波数ω、ω、ωの連続光を出力する。パルス発生部72は、波長可変光源61からの連続光を所望のパルス幅のパルス光に変換して、偏光可変部20に出力する。
図2において、演算部80は、行列演算手段81、偏波分散ベクトル演算手段82、直線偏光演算手段83、円偏光演算手段84、分散値演算手段85を有し、光検出部40が求めたストークスベクトルに基づいて後方散乱光による偏波分散ベクトルΩを算出し、これを用いて単方向の偏波分散ベクトルΩの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求め、これらの大きさから偏波モード分散を求める。
行列演算手段81は、角周波数ω、ω、ωごとに規格化ストークスベクトルからミューラー行列を求める。偏波分散ベクトル演算手段82は、行列演算手段81が求めたミューラー行列から、角周波数によって後方散乱光による偏波分散ベクトルΩを求める。直線偏光演算手段83は、偏波分散ベクトル演算手段82が求めた後方散乱光による偏波分散ベクトルΩから、単方向の偏波分散ベクトルΩの直線偏光成分(Ω、Ω)の大きさを求める。円偏光演算手段84は、偏波分散ベクトル演算手段82が求めた後方散乱光による偏波分散ベクトルΩの差分から単方向の偏波分散ベクトルΩの円偏光成分(Ω)の大きさを求める。分散値演算手段85は、円偏光演算手段84の円偏光成分の大きさと直線偏光演算手段83の直線偏光成分の大きさとから偏波モード分散の値を求める。
このような装置の動作を説明する。
図3は、図1、図2に示す装置の動作を示したフローチャートである。
制御部60が、光源部70の波長可変光源71に角周波数ωで連続光を出力させ、パルス発生部72に所望のパルス幅、パルス間隔でパルス光を出力させる(S10)。さらに、制御部60が、偏光可変部20にパルス光の偏光状態を、例えば、0°にして方向性結合器30を介して、被測定光ファイバ100に出力させる(S11)。
そして、被測定光ファイバ100からの戻り光である後方散乱光が、方向性結合器30を介して、光検出部40に入力される。光検出部40が、制御部60からの指示により、光源部70のパルス光に同期して、4方位(例えば、0°、45°、90°、円偏光)の光強度を検出する。例えば、1/2波長板等の偏光素子、1/4波長板等の位相素子、受光素子を組み合わせて後方散乱光を4方位の偏光状態に分離して、光強度を検出する。(S12)。
そして、一つの角周波数ωに対して、一つの偏光状態0°しか測定していない場合、制御部60が、偏光可変部20にパルス光の偏光状態を、例えば、45°にして方向性結合器30を介して、被測定光ファイバ100に出力させ光強度の検出を行わせる(S13、S11、S12)。
また、一つの角周波数ωに対して、異なる偏光状態0°、45°の検出が終了した場合、未検出の角周波数ω、ωに対しても、同様に光強度の検出、測定を行わせる(S14、S11〜S13)。つまり、被測定光ファイバ100に入力されるパルス光の種類は、角周波数ωで偏光状態0°、45°、角周波数ωで偏光状態0°、45°、角周波数ωで偏光状態0°、45°の6種となる。
さらに、、全ての角周波数ω〜ωの光強度の検出が終了した場合、光検出部40が、角周波数ω、ω、ωごとにストークスベクトルSを求める(S14、S15)。
そして、ストーベクトルSが求まると、制御部60が演算部80に偏波モード分散の演算を指示する。これにより、演算部80がストークスベクトルSを光検出部40から読み出し、行列演算手段81が、行列演算手段51と同様にストークスベクトルSから後方散乱光によるミューラー行列Rを求める(S16)。なお、光検出器40が角周波数ω、ω、ωのストークスベクトルSを全て求めた後に、行列演算手段81がそれぞれのミューラー行列Rを求めているが、角周波数ω、ω、ωのストークスベクトルSが求まるごとに、行列演算手段81がミューラー行列Rを求めてよい。
そして、偏波分散ベクトル演算手段72が、偏波分散ベクトル演算手段52と同様に、ミューラー行列Rから角周波数ω1〜ω3によって後方散乱光による偏波分散ベクトルΩを求める。例えば、ω、ωの組み合わせ、ω、ωの組み合わせでそれぞれを求める。(S17)。さらに、直線偏光演算手段73が、直線偏光演算手段53と同様に、単方向の偏波分散ベクトルΩの直線偏光成分(Ω、Ω)の大きさを求める(S18)。
そして、円偏光演算手段84が、偏波分散ベクトル演算手段82が求めた後方散乱光による偏波分散ベクトルΩの差分から単方向の偏波分散ベクトルΩの円偏光成分(Ω)の大きさを求める。すなわち、OTDRを用いた一方向による一般的な測定で得られた後方散乱光による偏波分散ベクトルΩは、前述したように式(5)で表されるが、この式(5)を微分すると下記の式で表される。
Figure 2005043265
また、上記の式に対し、ωの微小な間隔に対して、単方向の偏波分散ベクトルΩまたは直線偏光成分ベクトルΩは一定であると仮定できる。よって、下記の式となる。
Figure 2005043265
ゆえに、下記の式(6)の関係式を得られる。
Figure 2005043265
一方、偏波分散ベクトルΩを表す偏波分散行列Ωとミューラー行列Rとは式(1)で示され、そしてミューラー行列Rは直交行列なので、下記の式となる。
Figure 2005043265
また、偏波分散行列Ωは、反対対称行列であることから、上記の式は下記の式となる。
Figure 2005043265
Figure 2005043265
と書ける。従って式(6)は、偏波分散ベクトルΩの円偏光成分ベクトルΩより、下記の式で書ける。
Figure 2005043265
Figure 2005043265
よって、式(5)をふまえると、明らかに下記の式と表される。
Figure 2005043265
以上より、偏波分散ベクトルΩにより下記の式で表される。
Figure 2005043265
すなわち、円偏光成分の大きさ|Ω|は、下記の式(7)で表される。
Figure 2005043265
以上のように円偏光演算手段84が、偏波分散ベクトル演算手段82が求めた偏波分散ベクトルΩを更に微分し、微分した大きさを偏波分散ベクトルΩの大きさで除算することにより、偏波モード分散のうちの円偏光成分による大きさを求める(S19)。そして、分散値演算手段85が、円偏光演算手段84の円偏光成分の大きさと直線偏光演算手段83の直線偏光成分の大きさとから偏波モード分散(Δτ)の値を求める(S20)。さらに、被測定光ファイバ100の長手方向の各位置で、偏波モード分散を求め、被測定光ファイバ100の長手方向の偏波モード分散の分布を求めてもよい。
このように、光源部70から出力される角周波数ω〜ωのパルス光それぞれに対する後方散乱光を、検出部40が少なくとも4方位の偏光状態に分離して検出し、規格化ストークスベクトルを求める。そして演算部80が、ストークスベクトルに基づいて偏波分散ベクトルΩの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求めるので、数値シミュレーションや統計から得られた結果を用いて、偏波モード分散を演算する必要がない。これにより、精度良く偏波モード分散の測定を行うことが出来る。
[第2の実施例]
図1、図2に示す装置において、偏波モード分散の測定を行う実施例を説明したが、偏波モード分散は、光ファイバ中の複屈折によって生ずる。すなわち、被測定光ファイバ100の長手方向における特性の一つである複屈折の大きさの測定も重要であり、図4は本発明の第2の実施例を示す構成図である。ここで、図1と同一のものは同一符号を付し、説明を省略する。
図4において、複屈折演算部90が新たに設けられ、複屈折演算部90は、光検出部40が、被測定光ファイバ100の長手方向に対して、少なくとも3箇所の位置z1、z2、z3(但し、z1、z2、z3の位置はそれぞれ微小に異なり、微小位置間隔Δz)からの光強度を検出し、位置ごとに求めた規格化ストークスベクトルに基づいて、後方散乱光による複屈折ベクトルを算出し、これを用いて複屈折ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求め、これらの大きさから被測定光ファイバ100の長手方向の複屈折の大きさを求める。
また、図5に複屈折演算部90の構成図を示す。図5において、複屈折演算部90は、
行列演算手段91、複屈折ベクトル演算手段92、直線偏光演算手段93、円偏光演算手段94、複屈折値演算手段95を有する。行列演算手段91は、位置ごとに規格化ストークスベクトルからミューラー行列を求める。複屈折ベクトル演算手段92は、行列演算手段91が求めたミューラー行列から、位置によって後方散乱光による複屈折ベクトルを求める。直線偏光演算手段93は、複屈折ベクトル演算手段92が求めた後方散乱光による複屈折ベクトルから単方向の複屈折ベクトルの直線偏光成分の大きさを求める。円偏光演算手段94は、複屈折ベクトル演算手段92が求めた後方散乱光による複屈折ベクトルの差分から単方向の複屈折ベクトルの円偏光成分の大きさを求める。複屈折値演算手段95は、円偏光演算手段94の円偏光成分の大きさと直線偏光演算手段93の直線偏光成分の大きさとから単方向の複屈折の大きさを求める
このような装置の動作を説明する。
光検出部40が、制御部60からの指示により、光源部70のパルス光(角周波数ω1〜ω3のうち、例えば、角周波数ω1)に同期して、このパルス光に対する後方散乱光の光強度を少なくとも4方位(例えば、0°、45°、90°、円偏光)の偏光状態に分離して検出する。なお、被測定光ファイバ100の長手方向に対して、少なくとも3箇所の異なる位置z1、z2、z3からの後方散乱光それぞれに対して光強度の検出を行う。そして、各位置z1〜z3における、規格化ストークスベクトルを求める。
そして、制御部60が複屈折演算部90に複屈折の演算を指示する。これにより、複屈折演算部90がストークスベクトルSを光検出部40から読み出し、行列演算手段91が、ストークスベクトルSのストークスベクトルから後方散乱光によるミューラー行列Rを求める。さらに、複屈折ベクトル演算手段92が、ミューラー行列Rから後方散乱光による複屈折ベクトルβを求める。すなわち、ストークスベクトルSの変化を被測定光ファイバ100の長さ方向の変化として考えると、下記の式(8)で示せるので、偏波分散ベクトルΩと同様に複屈折ベクトルβを求める。
Figure 2005043265
さらに、直線偏光演算手段93が、複屈折ベクトル演算手段92が求めた後方散乱光による複屈折ベクトルβから単方向の複屈折ベクトルβの直線偏光成分の大きさを求める。すなわち式(8)における複屈折ベクトルβは、局所的な複屈折を偏光状態空間に表すものである。従って、式(1)、式(8)を比較すれば明らかなように、複屈折ベクトルβは、偏波分散ベクトルΩと同用に取り扱うことができ、例えば、Fabrizio Corsi,Andrea Galtarossa,Luca Palmieri,「Beat Length Characterization Based on Backscattering Analysis in Randomly Perturbed Single-Mode Fibers」,JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY ,(米国),Laser & Electro-Optics Society(LEOS),1999年7月,VOL.17,NO.7,pp.1172-1178に記載されているように、後方散乱光によって得られた複屈折ベクトルβと単方向の複屈折ベクトルβの直線偏光成分ベクトルβとは、式(5)と同様に下記の式で表される。
Figure 2005043265
このように、直線偏光演算手段93が、単方向の複屈折ベクトルβの直線偏光成分(β、β)の大きさを求める。もちろん、偏波分散ベクトルΩの場合と同様に、円偏光成分βの効果は、消滅している。そこで、円偏光演算手段94が、複屈折ベクトル演算手段92が求めた後方散乱光による複屈折ベクトルβから単方向の複屈折ベクトルβの直線偏光成分の大きさを求める。すなわち、偏波分散ベクトルΩにおいて行った式(7)の演算と同様に、円偏光成分の大きさは、下記の式(9)で示せる。
Figure 2005043265
また、光源部70からのパルス光が光検出部40で検出されるまでの動作と、演算部80の動作は、図1に示す装置と同様なので説明を省略する。
以上のように、円偏光演算手段94が、複屈折ベクトル演算手段92が求めた複屈折ベクトルβを更に微分し、微分した大きさを複屈折ベクトルβの大きさで除算することにより、複屈折のうちの円偏光成分による大きさを求める。そして、複屈折値演算手段95が、円偏光演算手段94の円偏光成分の大きさと直線偏光演算手段93の直線偏光成分の大きさとから複屈折を求める。さらに、被測定光ファイバ100の長手方向の所望の位置を中心に3点(z1、z2、z3)の光強度から、所望の位置の複屈折を求め、被測定光ファイバ100の長手方向の複屈折の分布を求めてもよい。
このように、光源部70から出力される角周波数ωのパルス光に対する異なる位置z1、z2、z3のそれぞれからの後方散乱光を、検出部40が少なくとも4方位の偏光状態に分離して検出し、規格化ストークスベクトルを求める。そして演算部90が、ストークスベクトルに基づいて複屈折ベクトルβの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求めるので、数値シミュレーションや統計から得られた結果を用いて、複屈折を演算する必要がない。これにより、精度良く複屈折の測定を行うことが出来る。
なお、本発明はこれに限定されるものではなく、以下のようなものでもよい。
図4に示す装置において、演算部80と複屈折演算部90とを設ける構成を示したが、複屈折のみを求める場合、演算部80を設ける必要はない。この場合、光源部40は、一つの角周波数のみを出力してもよい。
また、図1、図4に示す装置において、波長可変光源71が、角周波数ω〜ωを順次変えて出力する構成を示したが、波長可変光源71を3台設け、角周波数ω〜ωを同時に出力してもよい。この場合、波長可変光源71とパルス発生部72との間に合波器を設け、方向性結合器30と光検出部40との間に分波器を設けるとよい。
また、波長可変光源71が異なる角周波数(少なくとも3種類)の連続光を出力する構成を示したが、波長可変光源71の代わりに固定波長を出力する光源を少なくとも3個設ける構成としてもよい。
さらに、偏光可変部20は、2種類の偏光状態にパルス光を偏光する構成を示したが、複数種類の偏光状態にパルス光を偏光してもよい。
本発明の第1の実施例を示した構成図である。 図1に示す装置における演算部80の構成を示した図である。 図1に示す装置の動作を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施例を示した構成図である。 図4に示す装置における複屈折演算部90の構成を示した図である。 従来の光ファイバ特性測定装置の第1の構成を示した図である。 従来の光ファイバ特性測定装置の第2の構成を示した図である。 図7に示す装置における演算部50の構成を示した図である。
符号の説明
20 偏光可変部
30 方向性結合器
40 光検出部
70 光源部
71 波長可変光源
72 パルス発生部
80 演算部
81、91 行列演算手段
82 偏波分散ベクトル演算手段
83、93 直線偏光演算手段
84、94 円偏光演算手段
85 分散値演算手段
90 複屈折演算部
92 複屈折ベクトル演算手段
95 複屈折演算手段

Claims (13)

  1. パルス光を被測定光ファイバに入力し、このパルス光に対する被測定光ファイバからの後方散乱光を光検出部が検出してストークスベクトルを求め、長手方向における偏波モード分散を測定する光ファイバ特性測定装置において、
    少なくとも3種類の異なる角周波数の前記パルス光を出力する光源部と、
    前記ストークスベクトルに基づいて偏波分散ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求め、偏波モード分散を求める演算部と
    を設けたことを特徴とする光ファイバ特性測定装置。
  2. 光検出部は、前記被測定光ファイバの長手方向に対して、少なくとも3箇所の位置からの光強度を検出し、位置ごとに規格化ストークスベクトルを求め、
    前記光検出部が求めた位置ごとのストークスベクトルに基づいて、複屈折ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求め、被測定光ファイバの複屈折の大きさを求める複屈折演算部を設けたことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ特性測定装置。
  3. 被測定光ファイバの長手方向における偏波モード分散を測定する光ファイバ特性測定装置において、
    少なくとも3種類の異なる角周波数のパルス光を出力する光源部と、
    この光源部から出力された各パルス光を、少なくとも2つの異なる偏光状態に偏光して出力する偏光可変部と、
    この偏光可変部で偏光されたパルス光を前記被測定光ファイバに出力し、この出力したパルス光に対する後方散乱光が入力される方向性結合器と、
    前記光源部が出力するパルス光に同期し、前記方向性結合器からの後方散乱光の光強度を少なくとも4方位の偏光状態に分離して検出し、規格化ストークスベクトルを求める光検出部と、
    この光検出部が求めたストークスベクトルに基づいて偏波分散ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求め、偏波モード分散を求める演算部と
    を設けたことを特徴とする光ファイバ特性測定装置。
  4. 光源部は、
    角周波数がそれぞれ異なる連続光を出力する連続光出力部と、
    この連続光出力部からの連続光を所望のパルス幅に変換し、出力するパルス発生部と
    を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光ファイバ特性測定装置。
  5. 演算部は、
    角周波数ごとに前記規格化ストークスベクトルからミューラー行列を求める行列演算手段と、
    前記行列演算手段が求めたミューラー行列から、角周波数によって後方散乱光による偏波分散ベクトルを求める偏波分散ベクトル演算手段と、
    この偏波分散ベクトル演算手段が求めた後方散乱光による偏波分散ベクトルから偏波分散ベクトルの直線偏光成分の大きさを求める直線偏光演算手段と、
    前記偏波分散ベクトル演算手段が求めた後方散乱光による偏波分散ベクトルの差分から偏波分散ベクトルの円偏光成分の大きさを求める円偏光演算手段と、
    この円偏光演算手段の円偏光成分の大きさと前記直線偏光演算手段の直線偏光成分の大きさとから偏波モード分散の値を求める分散値演算手段と
    を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光ファイバ特性測定装置。
  6. 光検出部は、前記被測定光ファイバの長手方向に対して、少なくとも3箇所の位置からの光強度を検出し、位置ごとに規格化ストークスベクトルを求め、
    前記光検出部が求めた位置ごとのストークスベクトルに基づいて、複屈折ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求め、被測定光ファイバの複屈折の大きさを求める複屈折演算部を設けたことを特徴とする請求項3または4に記載の光ファイバ特性測定装置。
  7. パルス光を被測定光ファイバに入力し、このパルス光に対する被測定光ファイバからの後方散乱光を光検出部が検出してストークスベクトルを求め、長手方向における複屈折を測定する光ファイバ特性測定装置において、
    前記パルス光を出力する光源部と、
    少なくとも3箇所の位置による前記ストークスベクトルに基づいて複屈折ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求め、複屈折の大きさを求める複屈折演算部と
    を設けたことを特徴とする光ファイバ特性測定装置。
  8. 被測定光ファイバの長手方向における複屈折の大きさを測定する光ファイバ特性測定装置において、
    パルス光を出力する光源部と、
    この光源部から出力された各パルス光を、少なくとも2つの異なる偏光状態に偏光して出力する偏光可変部と、
    この偏光可変部で偏光されたパルス光を前記被測定光ファイバに出力し、この出力したパルス光に対する後方散乱光が入力される方向性結合器と、
    この方向性結合器から前記被測定光ファイバの長手方向に対して少なくとも3箇所の位置からの後方散乱光の光強度を検出し、前記パルス光に同期して、偏波状態がそれぞれ異なる少なくとも4方位の光強度を検出し、規格化ストークスベクトルを求める光検出部と、
    この光検出部が求めたストークスベクトルに基づいて複屈折ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求め、複屈折の大きさを求める複屈折演算部と
    を設けたことを特徴とする光ファイバ特性測定装置。
  9. 光源部は、
    連続光を出力する連続光出力部と、
    この連続光出力部から連続光の所望のパルス幅に変換するパルス発生部と
    を有することを特徴とする請求項7または8記載の光ファイバ特性測定装置。
  10. 複屈折分布演算部は、
    各位置ごとに前記規格化ストークスベクトルからミューラー行列を求める行列演算手段と、
    前記行列演算手段が求めたミューラー行列から、各位置によって後方散乱光による複屈折ベクトルを求める複屈折ベクトル演算手段と、
    この複屈折ベクトル演算手段が求めた後方散乱光による複屈折ベクトルから複屈折ベクトルの直線偏光成分の大きさを求める直線偏光演算手段と、
    前記複屈折ベクトル演算手段が求めた後方散乱光による複屈折ベクトルの差分から複屈折ベクトルの円偏光成分の大きさを求める円偏光演算手段と、
    この円偏光演算手段の円偏光成分の大きさと前記直線偏光演算手段の直線偏光成分の大きさとから複屈折の大きさを求める複屈折値演算手段と
    を設けたことを特徴とする請求項2、6〜9のいずれかに記載の光ファイバ特性測定装置。
  11. 被測定光ファイバの長手方向における偏波モード分散を測定する光ファイバ特性測定方法において、
    光源部が少なくとも3種類の異なる角周波数のパルス光を出力する手順と、
    この光源部から出力された各パルス光に対して少なくとも2つの異なる偏光状態に偏光して、前記被測定光ファイバに入力する手順と、
    前記光源部が出力するパルス光に同期し、前記光ファイバに入力したパルス光に対する後方散乱光の光強度を少なくとも4方位の偏光状態に分離して検出し、角周波数ごとの規格化ストークスベクトルを求める手順と、
    この求めたストークスベクトルに基づいて偏波分散ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとを求める手順と
    前記偏波分散ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとから偏波モード分散を求める手順と
    を設けたことを特徴とする光ファイバ特性測定方法。
  12. 前記光源部が出力するパルス光に同期し、前記被測定光ファイバの長手方向に対して少なくとも3箇所の位置からの後方散乱光の光強度を検出し、位置ごとに規格化ストークスベクトルを求める手順と、
    前記光検出部が求めた位置ごとのストークスベクトルに基づいて、複屈折ベクトルの直線偏光成分と円偏光成分とを求め、被測定光ファイバの長手方向の複屈折の大きさを求める手段と、
    前記複屈折ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとから被測定光ファイバの複屈折を求める手順と
    を設けたことを特徴とする請求項11記載の光ファイバ特性測定方法。
  13. 被測定光ファイバの長手方向における複屈折を測定する光ファイバ特性測定方法において、
    光源部がパルス光を出力する手順と、
    この光源部から出力されたパルス光に対して少なくとも2つの異なる偏光状態に偏光して、前記被測定光ファイバに入力する手順と、
    前記光源部が出力するパルス光に同期し、前記光ファイバに入力したパルス光に対する後方散乱光の光強度を、少なくとも4方位の偏光状態に分離して検出し、前記被測定光ファイバの長手方向に対して少なくとも3箇所の位置における規格化ストークスベクトルを求める手順と、
    前記光検出部が求めた位置ごとのストークスベクトルに基づいて、複屈折ベクトルの直線偏光成分と円偏光成分とを求める手段と、
    前記複屈折ベクトルの直線偏光成分の大きさと円偏光成分の大きさとから複屈折を求める手順と
    を設けたことを特徴とする光ファイバ特性測定方法。
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