JP2005039744A - 通信ネットワークシステム、通信経路選択装置、受信サーバ及び情報通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 網の目状に接続されたゲートウェイ装置で構成されるネットワークに接続している端末装置から外部ネットワーク上のサーバにアクセスする際の通信速度を向上する通信方式を提案することを目的とする。
【解決手段】 略網目状に接続されたゲートウェイ装置2〜7で構成されるネットワーク10に加入する端末装置1から外部ネットワーク20内のサーバ8にアクセスするのに、この端末装置1が外部ネットワーク20のサーバ8にアクセスする際、この外部ネットワーク20へのアクセス回線に接続されているゲートウェイ装置6,7からのデフォルト経路情報に基づいてこのサーバ8への一又は複数の通信経路11,12を持つ手段を有することを特徴とするものである。
【選択図】 図4
【解決手段】 略網目状に接続されたゲートウェイ装置2〜7で構成されるネットワーク10に加入する端末装置1から外部ネットワーク20内のサーバ8にアクセスするのに、この端末装置1が外部ネットワーク20のサーバ8にアクセスする際、この外部ネットワーク20へのアクセス回線に接続されているゲートウェイ装置6,7からのデフォルト経路情報に基づいてこのサーバ8への一又は複数の通信経路11,12を持つ手段を有することを特徴とするものである。
【選択図】 図4
Description
本発明は、網目状に接続されたゲートウェイ装置で構成されるネットワーク等に加入する端末装置から外部ネットワーク内のサーバにアクセスする際、適切な情報通信を行う通信ネットワークシステム、通信経路選択装置、受信サーバ及び情報通信方法に関する。
従来、スター型のネットワーク構造においては、近接する上位のネットワークの帯域によって通信速度や通信品質が規定されてしまっていた。多くの場合、多段に重ねられたネットワークを通過し、多重されることで、下位ネットワークは本来の容量を大きく下回る通信サービスしか享受できないのが現実となっている。
アドホックネットワークは、網の目状にネットワークを組むことで複数経路の利用を可能し、上述のスター型とは異なる可能性を示すものである。例えば、特許文献1には、ネットワークシステムの適応性とスケーラビリティの柔軟性により、管理者はアクセス要求に応じてネットワークを対応させることができ、トラフィックパターンが変化した場合に、簡単にネットワークの形態を変更できる、柔軟な展開を可能としたものが記載されている。
特表2003−510968号公報
しかしながら、上述アドホックネットワークにおいても一般のTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を利用する現状では、アプリケーションプログラム等による1つのセッションが利用可能なのは1つの経路のみとなり、同一セッションのときは分散できない。つまり特定通信の伝送速度の向上は、特定経路の伝送速度の最大値が上限となるため、現実に通信速度を向上することは出来ない。
斯かる点に鑑み、本発明は、網の目状に接続されたゲートウェイ装置で構成されるネットワークに接続している端末装置から外部ネットワーク上のサーバにアクセスする際の通信速度を向上する通信方式を提案することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、ゲートウェイ装置が相互に接続されて構成されるネットワークに接続する端末装置から外部ネットワーク内のサーバにアクセスするのに、この端末装置がこの外部ネットワークのサーバにアクセスする際、この外部ネットワークへのアクセス回線に接続されているゲートウェイ装置からのデフォルト経路情報に基づいてこのサーバへの一又は複数の通信経路を持つ手段を有することを特徴とするものである。
斯かる本発明によれば、端末装置から外部ネットワーク上のサーバにアクセスするのに、端末装置が直接接続するゲートウェイ装置からアクセス回線に接続されたゲートウェイ装置までの通信経路を上述ネットワーク上で複数持つことができる。
また、本発明は、このサーバへの一又は複数の通信経路を持つ手段として、前記端末装置と直接接続するゲートウェイ装置が、前記アクセス回線に接続されているゲートウェイ装置からの前記デフォルト経路情報を受信し、デフォルト経路情報に基づいてこのサーバとの間に一又は複数のトンネルを設定することを特徴とする。
斯かる本発明によれば、外部ネットワークに接続するのに、端末装置と直接接続するゲートウェイ装置と外部ネットワークのサーバと間にトンネルを設定するので、外部ネットワークからの侵入等に対するセキュリティが向上する。
また、本発明は、この端末装置と直接接続するゲートウェイ装置が、この端末装置からの単一のセッションをこのサーバとの間に設定された複数のトンネルに対して分割して転送することを特徴とする。
斯かる本発明によれば、端末装置からの単一セッションを複数トンネルに対し、例えばパケット単位で分割して転送することで、一つの通信経路にかかる負担を軽減する。
また、本発明は、このサーバが複数のトンネルから配信されたパケット情報に対し、同時に送られる送信元に関する情報に基づいて、ひとつのセッションに再構成することを特徴とする。
斯かる本発明によれば、サーバは複数のトンネルから配信されたパケット情報を、同時に送られてくる送信元情報に基づき、一つのセッションに再構成するので、利用したトンネル数等に関係なく分散されたセッションを常に再構成する。
また、本発明は、この端末装置と直接接続するゲートウェイ装置は、このサーバとの間の各トンネルの通信品質に関する情報を収集し、通信する情報に応じて当該収集した各トンネルの通信品質情報によりこの複数のトンネルのうち最適なトンネルを選択することを特徴とする。
斯かる本発明によれば、トンネル通信品質情報及び通信する情報より当該情報の通信に適した通信経路を選択することで、状況に応じて効率よく通信を行う。
斯かる本発明によれば、ゲートウェイに接続する端末装置は外部ネットワーク上のサーバにアクセスする際に隣接するゲートウェイとの経路を複数利用出来、パケット単位等で分割して転送することで、複数帯域に対して端末装置からの単一セッションを分散させることが可能となり、一つの通信経路にかかる負担を軽減し、外部ネットワークにアクセスする際の通信速度の上限を大幅に向上することが実現可能となる効果がある。
また、外部ネットワークに接続するのに、端末装置と直接接続するゲートウェイ装置と外部ネットワークのサーバと間にトンネルを設定するので、外部ネットワークからの侵入等に対するセキュリティが向上する効果がある。
また、外部ネットワークとの間に設定したトンネルの各通信経路の遅延やゆらぎなどの通信品質情報を得ることで、ストリーミングやダウンロード、音声、画像やテキストデータなど、各通信に適切な経路を選択することができる。さらに、ネットワーク外への通信、ネットワーク内に閉じた通信によってトンネルの挙動を分けることによって、帯域の有効利用ができる効果がある。
以下、図1〜図7を参照して、本発明の一実施の形態の例について説明する。本例は、ゲートウェイ装置(以下、ゲートウェイと称する。)間をアドホックに結合することで通信を実現する自立分散型ネットワークに加入している端末装置からインターネット等外部ネットワークにアクセスする場合に適用した例としてあり、このアドホックな通信ネットワーク自体は、MANET(Mobile Ad-hoc Networks)等既存の技術を用いていわゆる略網目状の(メッシュ)ネットワークを構成している。尚、本例では無線によりメッシュネットワークを構成しているが無線に限るものではなく、また、端末装置からこのメッシュネットワークの外部のネットワークに接続する際のメッシュネットワーク上での通信経路を複数有するものであればよい。
図1に、本例の通信ネットワークシステムの全体を示すものである。1はゲートウェイ2〜7より構成されるメッシュネットワークに接続可能な端末装置である。ゲートウェイ2〜7は周囲に存在する複数のゲートウェイと相互接続し、この例ではIP(Internet Protocol)によるネットワーク(以下、NWと称する。)10を形成する。8はインターネット等の外部ネットワーク(以下、外部NWと称する。)20上に設けられ、メッシュネットワーク上のゲートウェイ6又は7からの通信要求及びデータを受信するサーバである。このサーバ8はNW10内のゲートウェイと後述するトンネルを形成するトンネルサーバとしても機能する。9はサーバ8と通信可能に接続されている端末装置である。
このゲートウェイ2〜7のうち、アクセス回線に直接接続されたゲートウェイ6,7は、後述するトンネル形成用途の情報をNW10内にブロードキャストするとともに、他のゲートウェイからのトンネル設定要求に際し、該当ゲートウェイを認証し、接続対象として適切であれば該当ゲートウェイとの間にトンネルを設定する。
また、アクセス回路に接続されていないゲートウェイ、この例では端末装置1と接続されて後述する通信経路選択装置として機能するゲートウェイ2が、アクセス回路に直接接続されたゲートウェイ6,7からのトンネル形成情報のブロードキャストを受け取り、受け取ったトンネル形成情報に従って、ゲートウェイ6,7に対してトンネル接続を要求し、認証に問題がなければトンネルを設定する。また、アクセス回線に接続されたゲートウェイ6,7との間に張られたトンネルを利用し、さらにサーバ8との間にトンネルを設定する。この際、サーバ8による認証が行われる。ゲートウェイの識別には、該当ゲートウェイの機器IDやNW10内のIPアドレスが送信され、認証に利用される。
端末装置1からゲートウェイ2を介してNW10外の機器と通信を開始するとき、ゲートウェイ2とトンネルサーバ8との間に張られたトンネルを利用して通信を行う。後述するが複数のトンネルが存在する場合、パケット単位で複数のトンネルへ転送する。アプリケーションの種類に応じてそれぞれ最適なトンネル、即ち最適な通信経路を選択し転送する。複数トンネルを利用する効果があると判断できる場合は複数のトンネルに対して転送する。
図2〜図4の通信ネットワークシステム図、並びに図5及び図6の通信時のフローチャート(1),(2)を参照して、情報通信方法について説明する。図5及び図6のフローチャートのフェーズ1は端末装置1が直接接続するNW10内でのトンネル設定について、フェーズ2はNW10外へのトンネル設定について、フェーズ3は設定したトンネルの通信品質情報について、フェーズ4は端末装置1からの通信について示すものである。
図2は、図1の通信ネットワークシステムにおけるデフォルトルート情報配布の説明図である。通信を開始する端末装置1が直接接続しているゲートウェイ2に対して、外部ネットワーク20へのアクセス回線に直接接続されているゲートウェイ6,7から、外部ネットワーク20への接続の際にどの経路を通るかが示されている、トンネル形成情報として利用されるデフォルトルート(デフォルト通信経路)情報がブロードキャスト(配布)される(ステップS1)。
この例では、ゲートウェイ2は図2に示すようなゲートウェイ6,3を通る経路とゲートウェイ7,4を通る経路のトンネル形成情報を受信する(ステップS2)。このトンネル形成情報の基となるデフォルト通信経路情報はNW10上を定常的にブロードキャストされており、端末装置1がNW10に接続したときに受信され、通常のIP層でのやり取り、あるいはアプリケーション層でのやり取り、いずれでも構わない。
図3は、本例のメッシュネットワーク内トンネル設定の説明図である。ゲートウェイ2は、受け取ったトンネル形成情報に従って、ゲートウェイ6,7に対しトンネル設定要求を行う(ステップS3)。トンネルの設定に関しては既存の技術が用いられる。NW10内での盗聴等を防ぐため、例えば、IP−in−IP(RFC 1853)やGRE(RFC 1701)よりは、IPsec(Security Architecture for Internet Protocol)のトンネルモードの利用がより好ましい。
アクセス回線に接続されたゲートウェイ6及び7は、ゲートウェイ2からのトンネル設定要求に際し、接続対象として不適切であると判断したならば認証を拒否する(ステップS5)。また、接続対象として問題がなければ適切であると判断し認証を許可する旨をゲートウェイ2に返信し(ステップS6)、ゲートウェイ2とゲートウェイ6及びゲートウェイ7の間でそれぞれトンネル11及び12を設定する(ステップS7)。さらに、ステップS2に戻り、他ゲートウェイにトンネルを張れる場合には、トンネル形成情報を受信してトンネル設定処理を行う。ゲートウェイ2は設定したトンネルにデフォルト通信経路を向ける。
図4は、本例のメッシュネットワーク外トンネル設定の説明図である。端末装置1と接続されたゲートウェイ2とアクセス回線に接続されたゲートウェイ6、7との間に張られた各トンネル11,12を利用し、さらにサーバ8との間にトンネルを設定する。ゲートウェイ2は、デフォルト通信経路を設定した各トンネル11,12から、NW10外へのサーバ8に向けてトンネル接続を要求する(ステップS8)。この際、サーバ8による認証が行われる(ステップS9)。ゲートウェイの識別には、該当ゲートウェイの機器IDやNW10内のIPアドレスが送信され、認証に利用される。
また、通常の認証処理に加え、以下の登録が行われる。ゲートウェイ2に対し使用しているIPアドレスは通信経路の分複数あるが、それらを登録しておくことで、複数のトンネルからの通信を1つのフロー(flow)として識別する。トンネルサーバ8は、ゲートウェイ2から張られる複数のトンネルから届くパケットのヘッダを外し、1つのフローに戻す。
ステップS9において、サーバ8はゲートウェイ2からのトンネル設定要求に際し、接続対象として不適切であると判断したならば認証を拒否する(ステップS10)。また、接続対象として問題がなければ適切であると判断し認証を許可する旨をゲートウェイ2に返信し(ステップS11)、トンネル11を利用してゲートウェイ2とサーバ8との間でトンネルを設定する(ステップS12)。さらに、ステップS8に戻り、フェーズ1でNW10内に設定したトンネル12を利用してゲートウェイ2とサーバ8とのトンネルを設定する。設定されたトンネル情報は、トンネル通信品質データベース(以下、トンネル通信品質DBと称する。)に登録される(ステップS13)。図4の例では、NW10の端末装置1から外部NW20のサーバ8にアクセス可能なトンネル(通信経路)が2つ存在する。
このトンネル通信品質DBには、この設定されたトンネル自体の情報(IPアドレスや通信経路など)の他、後述する通信品質に関する情報として遅延時間、パケットロス率、有効帯域、品質測定時間等が格納される。
ここで、ゲートウェイ2のトンネル通信品質確認モジュールからサーバ8との間に張られたトンネルに対して例えば1秒間隔などで定期的にビーコンを送信し、サーバ8のトンネル通信品質応答モジュールから応答された(ステップS14)通信品質情報(ラウンドトリップ時間、スループット、ゆらぎ等)を収集し(ステップS16)、トンネル通信品質DBに記録する。
また、ゲートウェイ2は、サーバ8からの上述ビーコンの応答の有無(ステップS16)、例えば、3回ビーコンを送信して応答がなかったらダウンと判断するなどしてサーバ8の死活を監視し(ステップS17)、必要のないトンネルをトンネル通信品質DBから排除するなどトンネル通信品質DBに反映する。
端末装置1からゲートウェイ2を経由して情報通信を開始する(ステップS20)。まず、端末装置1からの通信要求がNW10内の通信であれば(ステップS21)、外部からの盗聴等の恐れが少ないので、トンネルを通らずに、ゲートウェイ2を経由して目的のゲートウェイまで通常IPでの通信を行う(ステップS22)。一方、端末装置1からNW10外への通信を開始する(ステップS23)ときは、サーバ8との間に張られたトンネルを利用して通信を行う。
このように、端末装置1とNW10内の通信に関してはトンネルを通らず、NW10外への通信はトンネルを通す制御をゲートウェイ2が行う。
そして、使用されているアプリケーション種別を判断し(ステップS24)、当該アプリケーション及びトンネル通信品質DBの通信品質情報により、利用するトンネル、即ちこのアプリケーションを使用して情報を通信するための最適な通信経路を選択する(ステップS26)。
例えば、フェーズ1,2で設定されたトンネルの個数が1つのとき(ステップS27)は、トンネルにパケットを送信し(ステップS28)、トンネルを介してサーバ8に情報を転送する。そして、サーバ8から端末装置9に情報が送られる(ステップS29)。
一方、複数のトンネルが存在するとき(ステップS30)、1セッションのデータをパケット単位で各トンネルに分散して転送する(ステップS31)。アプリケーションの種類に応じてそれぞれ最適なトンネルを選択し、複数トンネルを利用する効果があると判断できる場合は、複数のトンネルに対して転送する。
サーバ8は、単一のゲートウェイ2から複数のトンネルが張られている時、該当ゲートウェイ2の機器IDやNW10内のIPアドレスによって同一のゲートウェイ2からの異なるトンネルであることを認識し、複数のトンネル経由で転送される同一のゲートウェイからのパケットをひとつの通信に再構成する(ステップS32)。例えば、TCPの場合はシーケンス番号で、UDP(User Datagram Protocol)の場合はラウンドトリップ時間(RTT:Round Trip Time)の差分を利用して正しい順序での再構成を行い、外部へ転送する。
ゲートウェイ2は、端末装置1から発信されるデータを、ラウンドロビン(round-robin)などの方式により複数のIPアドレスを割り当て、1パケット単位で自身が利用可能な複数のトンネルに対し転送する。以上の仕組みを実装することで、ゲートウェイ2に接続する端末は、隣接するゲートウェイとの帯域を複数利用することが出来るため、通信速度の上限を大幅に向上することが可能となる。
また、サーバ8は、パケットをバッファリングし、1つのフローに戻す際に定期的に各トンネル経路のRTTを測定し、サーバ8で送信バッファリングするときにその差分を考慮することにより再送信や順番違い(packet re-order)を回避する。TCPの場合は、シーケンス番号を見て送信し、上記のバッファリング時間からあふれたパケットは廃棄される。UDPの場合は、単純に上記のバッファリング時間溜めて送信される。
本例の情報通信方法は、図7に示すようなパケットフォーマット形式で実装することが出来る。図7は、NW10に接続する端末装置1から外部ネットワーク20の端末装置9に通信する場合のパケット構造の一例である。
この例は、IPsec(トンネルモード)+NAT(Network Address Translation)トラバーサルの応用形態であるが、このとき、サーバ8は下記の機能を果たす。
・機器IDを見て、適切なIPアドレスに変換する機能を持つ。
・適切な時間キュー方式(queue)にバッファし、できるだけTCPのシーケンス番号順に送出する。
・UDPの場合はそのまま送出する。
・機器IDを見て、適切なIPアドレスに変換する機能を持つ。
・適切な時間キュー方式(queue)にバッファし、できるだけTCPのシーケンス番号順に送出する。
・UDPの場合はそのまま送出する。
それぞれの機器にIPアドレスを割り当て、例えば、端末装置1はIPアドレス「IP−a」及び機器ID「E−ID」、通信経路選択装置であるゲートウェイ2はNATによりIPアドレス「IP−A」とする。また、アクセス回路に接続するゲートウェイ6,7は、それぞれNW10側よりNATによるIPアドレス「IP−B」、「IP−C」及び外部NW20よりNAPT(Network Address Port Translation)によるIPアドレス「IP−1」、「IP−2」とする。さらにまた、サーバ8はNAPTによるIPアドレス「IP−3」、端末装置9はIPアドレス「IP−4」とする。
端末装置1からゲートウェイ2への通信のパケット情報は、「DATA」と「TCPヘッダ(a→4)」のみである。そして、ゲートウェイ2によりトンネル11,12の2つの通信経路に分散して転送されると、ゲートウェイ2からゲートウェイ6及びゲートウェイ7への通信のパケット情報は、「DATA」「IPヘッダ」「IPsecヘッダ」「トンネルIPヘッダ」となり、トンネル11,12の両端のゲートウェイのIPアドレス情報を表す「IPsecヘッダ」とトンネル内を送信するための「トンネルIPヘッダ」が付加される。
さらに、ゲートウェイ6から外部NW20内のサーバ8へ転送されると、その通信パケット情報は、NW10上でトンネル11,12を利用して送信する情報が消え、ここではNW10とNW20間の通信のプロトコルとしてUDPを用いていることで「UDPヘッダ」がそれぞれ付加されている。サーバ8は、機器IDとTCPヘッダに基づいてゲートウェイ6,7から送信されたパケットの出所が同一のゲートウェイ2からのものであると判断して、パケット単位に分散された情報の再構成を行う。このとき、この例では、UDPによる通信であるので、ラウンドトリップ時間を考慮して再構成し、「DATA」「TCPヘッダ(3→4)」の情報として、サーバ8から端末装置9へパケットを一つの通信情報に再構成したものを転送することで、端末装置9は、端末装置1からのデータを受け取ることができる。
斯かる本例によれば、ゲートウェイ2に接続する端末装置1は、隣接するゲートウェイとの経路を複数利用することができ、複数帯域に対して1つのセッションを分散させることが可能であるため、通信速度の上限を大幅に向上することが実現可能となる。
また、網目状のNW10から外部NW20の通信を行うために設定したトンネルの各経路の遅延やゆらぎなどのトンネル通信品質情報を得ることで、ストリーミングやダウンロード、音声データ、画像データ、テキストデータなど、各通信に適切な経路を選択することができる。さらに、端末装置1からNW10外への通信とNW10内に閉じた通信によってトンネルの挙動を分けることによって、帯域の有効利用が可能となる。
尚、本発明は上述した実施の形態の例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を取り得ることは勿論である。
1,9…端末装置、2…ゲートウェイ装置(通信経路選択装置)、3,4,5,6,7…ゲートウェイ装置、8…サーバ、10…網目状のネットワーク、11,12…トンネル、20…外部ネットワーク
Claims (15)
- ゲートウェイ装置が相互に接続されて構成されるネットワークに接続する端末装置から外部ネットワーク内のサーバにアクセスする際の、前記ネットワーク上での通信経路を複数有する通信ネットワークシステムであって、
前記端末装置が前記外部ネットワークのサーバにアクセスする際、前記外部ネットワークへのアクセス回線に接続されているゲートウェイ装置からのデフォルト経路情報に基づいて前記サーバへの一又は複数の通信経路を持つ手段を有する
ことを特徴とする通信ネットワークシステム。 - 請求項1記載の通信ネットワークシステムにおいて、
前記サーバへの一又は複数の通信経路を持つ手段として、前記端末装置と直接接続するゲートウェイ装置が、前記アクセス回線に接続されているゲートウェイ装置からの前記デフォルト経路情報を受信し、前記デフォルト経路情報に基づいて前記サーバとの間に一又は複数のトンネルを設定する
ことを特徴とする通信ネットワークシステム。 - 請求項2記載の通信ネットワークシステムにおいて、
前記端末装置と直接接続するゲートウェイ装置が、前記端末装置からの単一のセッションを前記サーバとの間に設定された複数のトンネルに対して分割して転送する
ことを特徴とする通信ネットワークシステム。 - 請求項2記載の通信ネットワークシステムにおいて、
前記サーバが複数のトンネルから配信されたパケット情報を、同時に送られてくる送信元に関する情報に基づいて、ひとつのセッションに再構成する
ことを特徴とする通信ネットワークシステム。 - 請求項2記載の通信ネットワークシステムにおいて、
前記端末装置と直接接続するゲートウェイ装置は、前記サーバとの間の各トンネルの通信品質に関する情報を収集し、通信する情報に応じて当該収集した各トンネルの通信品質情報により前記複数のトンネルのうち最適なトンネルを選択する
ことを特徴とする通信ネットワークシステム。 - ゲートウェイ装置が相互に接続されて構成されるネットワークに接続する端末装置から外部ネットワーク内のサーバにアクセスする際に、前記端末装置と直接接続されるゲートウェイ装置であって、
前記外部ネットワークへのアクセス回線に接続されているゲートウェイ装置からのデフォルト経路情報を受け取る手段と、
前記デフォルト経路情報に基づいて前記サーバまでの通信経路を選択する手段とを有する
ことを特徴とする通信経路選択装置。 - 請求項6記載の通信経路選択装置において、
前記デフォルト経路情報に基づいて前記サーバとの間で一又は複数のトンネルを設定する
ことを特徴とする通信経路選択装置。 - 請求項7記載の通信経路選択装置において、
前記端末装置からの単一のセッションを前記サーバとの間に設定された複数のトンネルに対して分割して転送する
ことを特徴とする通信経路選択装置。 - 請求項7記載の通信経路選択装置において、
前記サーバとの間の各トンネルの通信品質に関する情報を収集し蓄積する手段を有し、
通信する情報に応じて当該収集した各トンネルの通信品質情報により前記複数のトンネルのうち最適なトンネルを選択する
ことを特徴とする通信経路選択装置。 - ゲートウェイ装置が相互に接続されて構成されるネットワークに接続する端末装置からのアクセス要求を受信する外部ネットワーク内の受信サーバであって、
前記端末装置から前記外部ネットワークの前記通信サーバにアクセスする際、前記外部ネットワークへのアクセス回線に接続されているゲートウェイ装置からのデフォルト経路情報を受け取り、前記デフォルト経路情報に基づいて前記通信サーバまでの通信経路を選択する前記端末装置と直接接続されたゲートウェイ装置との間に、複数の通信経路を確立する
ことを特徴とする受信サーバ。 - 請求項10記載の受信サーバにおいて、
前記端末装置と直接接続されたゲートウェイ装置からの前記デフォルト経路情報に基づくトンネル設定要求に応じて複数のトンネルを設定する
ことを特徴とする受信サーバ。 - 請求項11記載の受信サーバにおいて、
複数のトンネルから配信されたパケット情報を、同時に送られてくる送信元に関する情報に基づいて、ひとつのセッションに再構成する
ことを特徴とする受信サーバ。 - 請求項11記載の受信サーバにおいて、
前記端末装置と直接接続されたゲートウェイ装置からの各トンネルの通信品質に関する情報の送信要求に応じて前記トンネルの通信品質情報を送信する
ことを特徴とする受信サーバ。 - ゲートウェイ装置が相互に接続されて構成されるネットワークに接続する端末装置から外部ネットワーク内のサーバにアクセスする情報通信方法であって、
前記端末装置と直接接続するゲートウェイ装置が、前記外部ネットワークへのアクセス回線に接続されているゲートウェイ装置からのデフォルト経路情報を受け取るステップと、
前記デフォルト経路情報に基づいて前記サーバとの間に一又は複数のトンネルを設定するステップと、
前記端末装置と直接接続するゲートウェイ装置が、前記端末装置からの単一のセッションを前記サーバとの間に設定された複数のトンネルに対して分割して転送するステップと、
前記サーバが複数のトンネルから配信されたパケット情報を、同時に送られてくる送信元に関する情報に基づいて、ひとつのセッションに再構成するステップとを備える
ことを特徴とする情報通信方法。 - 請求項14記載の情報通信方法において、
前記端末装置と直接接続するゲートウェイ装置は前記分割して転送するステップにおいて、前記サーバとの間の各トンネルの通信品質に関する情報を収集し、通信する情報に応じて当該収集した各トンネルの通信品質情報により前記複数のトンネルのうち最適なトンネルを選択する
ことを特徴とする情報通信方法。
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