JP2005038120A - コンテンツ検索装置及びコンテンツ検索方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の端末内のコンテンツに関するメタ情報をコンテンツ検索装置で一元管理して統合検索する際のコンテンツ検索装置の処理に要する負荷を低減させることのできるコンテンツ検索装置を提供すること。
【解決手段】検索対象端末特定部380は、検索条件からスキーマ条件を抽出する。検索対象端末特定部380は、スキーマ情報群730を参照して、このスキーマ条件を満たすスキーマを持つ端末を特定する。メタ情報検索部350は、特定された端末に対応付けてメタ情報DB720に記憶されているメタ情報のうち、検索条件を満たすメタ情報を取得する。コンテンツ検索部330は、このメタ情報に基づき検索要求を送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】検索対象端末特定部380は、検索条件からスキーマ条件を抽出する。検索対象端末特定部380は、スキーマ情報群730を参照して、このスキーマ条件を満たすスキーマを持つ端末を特定する。メタ情報検索部350は、特定された端末に対応付けてメタ情報DB720に記憶されているメタ情報のうち、検索条件を満たすメタ情報を取得する。コンテンツ検索部330は、このメタ情報に基づき検索要求を送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端末内に格納されたコンテンツを検索するコンテンツ検索装置及びコンテンツ検索方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ(以下、PC)、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistance)などの携帯端末、番組レコーダー付きTVなどの情報端末といった端末を、有線又は無線ネットワークでサーバに接続し、サーバ経由で個々の端末へ映像や音楽、画像といったマルチメディアコンテンツデータ(以下、コンテンツと呼ぶ)を転送することにより、場所を選ばず番組、写真、音楽等のコンテンツを視聴する技術がある。
【0003】
このような機能を提供するためのサーバの代表例であるホームサーバは、コンテンツを蓄積したり管理したりするもので、通常はホームネットワークを構成してネットワークで接続された端末の制御や管理を行うことも可能である。例えば、無線LAN機能を内蔵するホームサーバ(パーソナルサーバ)は、居間に置くことで、無線通信により書斎や台所、個室にあるPCに映像や音楽を転送することができる(例えば、非特許文献1参照)。すなわち、ホームサーバとは、コンテンツを蓄積するとともに、家庭内に位置する端末に対してコンテンツを送受信する、いわば司令塔の役割を持っており、ネットワークに接続されたコンテンツの中から所望のものを検索表示できる機能も必須である。
【0004】
【非特許文献1】
http://www.sharp.co.jp/galileo/index.html
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したようなサーバ経由でユーザがアクセスするコンテンツを管理するために、コンテンツに関する付加情報を記述したメタ情報をサーバで一元管理し、各端末内のコンテンツを統合的に検索したいというニーズが高まっている。
【0006】
ここで、ユーザにとっては、サーバに検索要求を発行するだけで、ネットワーク上の各端末に対して検索処理が行われることが望ましいが、サーバがメタ情報を検索する際に、例えば放送番組と個人で撮影したビデオ映像のように、メタ情報の構造が異なるコンテンツを検索しても意味がない場合がある。
【0007】
すなわち、各端末内のコンテンツには、放送番組、個人で撮影した映像、デジタルカメラで撮影した写真、音楽アルバムや楽曲等、さまざまな種別があるが、コンテンツの種別が同一であるならば、コンテンツに関するメタ情報の構造が異なっていたとしても、検索しようとするコンテンツの種別と同一種別のコンテンツを保持する端末に対して無駄なコンテンツ検索要求を発行してしまうという問題がある。特に、このような無駄なコンテンツ検索要求を発行した先の端末の電源がOFFであったり、この端末とサーバとの間でコンテンツ送受信を行うときの通信状況が悪い場合には、相当の無駄なアクセス処理が発生してしまうという問題がある。
【0008】
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、ネットワークを介して通信可能な複数の端末内のコンテンツに関するメタ情報をコンテンツ検索装置で一元管理して統合検索する際のコンテンツ検索装置の処理に要する負荷を低減させるコンテンツ検索装置及びコンテンツ検索方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るコンテンツ検索装置は、ネットワークを介して通信可能な端末装置内に記憶されたコンテンツを検索するコンテンツ検索装置において、前記端末装置毎に、前記コンテンツに関する複数種類の情報を含むメタ情報を対応付けて記憶するメタ情報記憶手段と、前記端末装置毎に、前記メタ情報が含むべき情報の種類を定義したスキーマ情報を対応付けて記憶するスキーマ情報記憶手段と、任意の種類の情報を特定した検索条件を入力する入力手段と、前記検索条件において特定された情報の種類を抽出する抽出手段と、前記スキーマ情報記憶手段に記憶されているスキーマ情報を参照して、前記抽出手段により抽出された情報の種類が定義されたスキーマ情報が対応付けて記憶されている端末装置を特定する特定手段と、この特定手段により特定された端末装置に対応付けて前記メタ情報記憶手段に記憶されているメタ情報のみを参照して、前記検索条件において特定された種類の情報と同一の種類の情報を含むメタ情報を取得する取得手段と、この取得手段により取得されたメタ情報に基づき前記検索条件を含む検索要求を送信すべき端末装置を決定する決定手段と、この決定手段により決定された端末装置へ前記ネットワークを介して前記検索要求を送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明に係るコンテンツ検索方法は、ネットワークを介して通信可能な端末装置内に記憶されたコンテンツを検索するコンテンツ検索装置におけるコンテンツ検索方法において、前記端末装置毎に、前記コンテンツに関する複数種類の情報を含むメタ情報を対応付けてメタ情報記憶手段に記憶するステップ、前記端末装置毎に、前記メタ情報が含むべき情報の種類を定義したスキーマ情報を対応付けてスキーマ情報記憶手段に記憶するステップと、任意の種類の情報を特定した検索条件を入力する入力ステップと、前記検索条件において特定された情報の種類を抽出する抽出ステップと、前記スキーマ情報記憶手段に記憶されているスキーマ情報を参照して、前記抽出ステップにより抽出された情報の種類が定義されたスキーマ情報が対応付けて記憶されている端末装置を特定する特定ステップと、この特定ステップにより特定された端末装置に対応付けて前記メタ情報記憶手段に記憶されているメタ情報のみを参照して、前記検索条件において特定された種類の情報と同一の種類の情報を含むメタ情報を取得する取得ステップと、この取得ステップにより取得されたメタ情報に基づき前記検索条件を含む検索要求を送信すべき端末装置を決定する決定ステップと、この決定ステップにより決定された端末装置へ前記ネットワークを介して前記検索要求を送信する送信ステップとを有することを特徴とする。
【0011】
また、装置または方法に係る本発明は、コンピュータに当該発明に相当する手順を実行させるための(あるいはコンピュータを当該発明に相当する手段として機能させるための、あるいはコンピュータに当該発明に相当する機能を実現させるための)プログラムとしても成立し、該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体としても成立する。
【0012】
本発明によれば、コンテンツ検索要求を処理するにあたって、検索条件から抽出されたデータ構造条件を利用して、メタ情報検索の対象となる端末装置を早期に絞り込むことで、メタ情報検索処理をより効率化することができ、これによってコンテンツ検索装置の負荷を低減させることができる。また、本発明によれば、各端末内で格納するマルチメディアコンテンツの種類がそれぞれ異なっても、無駄なメタ情報検索要求の発行を減らすことができ、より効率的なコンテンツ検索を実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら発明の実施の形態を説明する。
【0014】
図1に、本発明の一実施形態に係るコンテンツ検索システムの構成例を示す。本実施形態のコンテンツ検索システムは、サーバ(コンテンツ検索装置)6と、ネットワーク20を介してサーバ6との間で通信可能な複数台の端末50とを含む。
【0015】
ネットワーク20は、例えば、ホームネットワークなどのLANであってもよい。また、端末50は、例えば、PC、情報端末、携帯端末、その他の家電等であってもよい。
【0016】
図1に示されるように、本実施形態のサーバ6は、検索要求入力部310、コンテンツ検索部330、メタ情報検索部350、メタ情報管理部340、コンテンツ表示部360、スキーマ条件抽出部370、検索対象端末特定部380、通信部390、メタ情報データベース(メタ情報DB)720及びスキーマ情報群(スキーマ情報記憶部)730を備えている。
【0017】
メタ情報DB720は、各端末50内のローカルコンテンツ群510に格納された各々のコンテンツ(マルチメディアコンテンツデータ)に関するメタ情報を格納する。
【0018】
スキーマ情報群730は、各端末50内のローカルコンテンツ群510に格納されたマルチメディアコンテンツに対して設定されたメタ情報のデータ構造(スキーマ)を格納する。
【0019】
検索要求入力部310は、ユーザが検索表示を行うための要求を入力するインタフェースであり、入力された検索要求(検索表示要求とも呼ばれる)はスキーマ条件抽出部370に渡される。なお、検索要求には、コンテンツが満たすべき条件を示す情報が含まれる。
【0020】
スキーマ条件抽出部370は、検索要求入力部310から渡された検索要求から、メタ情報が満たすべきメタ情報検索条件を抽出するとともに、検索対象となるコンテンツに対応するメタ情報のスキーマが満たすべき条件を抽出し、これらを検索対象端末特定部380に渡す。
【0021】
検索対象端末特定部380は、スキーマ条件抽出部370から渡された、スキーマが満たすべき条件に従い、スキーマ情報群730に対して検索を実行するとともに、検索の結果得られたスキーマ情報に対応する端末への絞込みを行い、この絞込み条件をスキーマ条件抽出部370から渡されたメタ情報検索条件に追加し、これによって新たに得られたメタ情報検索条件をコンテンツ検索部330に渡す。
【0022】
メタ情報検索部350は、コンテンツ検索部330から渡されたメタ情報検索条件をもとにメタ情報DB720内から条件に合致するメタ情報を求め、コンテンツ検索部330に渡す。
【0023】
メタ情報管理部340は、メタ情報DB720の更新情報を管理するとともに、メタ情報検索部350が実行した検索条件に合致したメタ情報をメタ情報DB720から受け取り、メタ情報検索部350に返却する。また、メタ情報管理部340は、通信部190および通信部390経由で端末50から渡されたスキーマを、スキーマ情報群730に格納する。
【0024】
コンテンツ検索部330は、検索対象端末特定部380から渡されたメタ情報検索条件をメタ情報検索部350に渡すとともに、メタ情報検索部350から検索結果として返却されたメタ情報を受け取り、このメタ情報および上記コンテンツ検索対象に該当する端末50に対するコンテンツ検索を実行するための検索要求を通信部390経由で該当端末50に渡し、検索を指示する。また、コンテンツ検索部330は、各端末50から返却された検索結果コンテンツを統合し、コンテンツ表示部360に渡す。
【0025】
コンテンツ表示部360は、コンテンツ検索部330が統合検索した検索結果コンテンツを受け取り、ユーザに対してその検索結果を表示する。コンテンツ表示の仕方は、コンテンツの種別に応じて使い分けをしてもよい。例えば、映像の場合はサムネイルとしての映像シーンの一覧を表示し、音楽や写真の場合はタイトル一覧を表示するようにしてもよい。
【0026】
通信部390は、コンテンツ検索部330から受取ったコンテンツ検索条件を、検索指示とともに、ネットワーク20を経由して端末50内の通信部190へ送信する。また、端末50内の通信部190からネットワーク20を経由して送信された、コンテンツ検索結果を受け取り、コンテンツ検索部330に対して返却する。
【0027】
なお、上記では、検索対象端末特定部380が求めたメタ情報検索条件をコンテンツ検索部330経由でメタ情報検索部350に渡す場合を例にとって説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、検索対象端末特定部380は、コンテンツ検索対象となる端末リストのみをコンテンツ検索部330に渡し、メタ情報検索条件を直接メタ情報検索部350に渡すようにしても構わない。
【0028】
次に、図1に示されるように、端末50は、コンテンツ管理部120、コンテンツ検索部130、スキーマ設定部160、通信部190およびローカルコンテンツ群(ローカルコンテンツ記憶部)510を備えている。
【0029】
ローカルコンテンツ群510は、例えば、文書データ、コンピュータプログラム、放送番組あるいは個人で撮影した映像、デジタルカメラ等で撮影した写真、音楽アルバムや楽曲に代表されるような種々のコンテンツを格納する。
【0030】
コンテンツ管理部120は、ローカルコンテンツ群510の更新情報を管理するとともに、ローカルコンテンツ群510にコンテンツを格納するにあたって登録されたスキーマ(コンテンツのデータ構造)をスキーマ登録部160から受け取り、通信部190を経由してサーバ6に渡す。サーバ6に渡されたスキーマは、通信部390およびメタ情報管理部340を経由して、スキーマ情報群730に格納される。
【0031】
コンテンツ検索部130は、通信部190から渡されたサーバ6からのコンテンツ検索要求に対してローカルコンテンツ群510への検索処理を実行し、この検索結果を通信部190を介してサーバ6へ返却する。
【0032】
スキーマ登録部160は、予めユーザがスキーマを設定するためのインタフェースであり、ユーザにより入力されたスキーマは、コンテンツ管理部120および通信部190を経由して、サーバ6に渡される。
【0033】
通信部190は、コンテンツ検索部130から受取ったコンテンツ検索結果を、ネットワーク20を経由してサーバ6内の通信部390に送信する。また、サーバ6内の通信部390からネットワーク20を経由して送信された、コンテンツ検索条件を受け取り、検索指示とともに、コンテンツ検索部130に対して送信する。
【0034】
なお、スキーマ登録部160は、端末50内にある必要はなく、サーバ6内に設け、各端末50に対応したスキーマをスキーマ登録部160により登録するようにしても構わない。通常は、メタ情報DB720がスキーマ登録機能を保持する場合が多いため、この機能を流用あるいは拡張して使用しても構わない。
【0035】
また、端末50はすべて同様の構成である必要はなく、構成要素は若干の相違があっても構わない。例えば、上記に示した例のうちローカルコンテンツ群を除いた構成であっても構わない。
【0036】
また、図1の構成例では、サーバ6は、ローカルコンテンツ群510やデータ管理部120を備えないが、これらをも備えてもよい。すなわち、この場合には、サーバ6自身が1台の端末としての側面をも持つことになる。
【0037】
以下、具体例を用いながらコンテンツ検索装置の処理動作について説明する。
【0038】
図2に、本コンテンツ検索装置の処理動作を表すフローチャートの一例を示す。
【0039】
本具体例では、ユーザがサーバ6上のインタフェースを操作し、各端末にある映像コンテンツ一覧を検索表示する場合を例にとって説明する。端末50として、PC、ビデオカメラの2つがそれぞれサーバにネットワークで接続されているものとする。
【0040】
PCである端末(以下、単にPCとも言う)50とビデオカメラである端末(以下、単にビデオカメラとも言う)50が保持するローカルコンテンツをそれぞれ図3と図4に例示する。すなわち、PCである端末50は、図3に示す通り、種別が映像コンテンツであるような2つのコンテンツ「ニュース番組A」および「グルメ番組B」をローカルコンテンツ群510内に保持している。また、ビデオカメラ50は、図4に示す通り、種別が映像コンテンツであるような1つのコンテンツ「ホームビデオX」をローカルコンテンツ群510内に保持している。
【0041】
また、これらの端末50に保持されるローカルコンテンツに関するメタ情報は、サーバ6内で管理されるものとする。
【0042】
図5に、このサーバ6内のメタ情報管理DB720で管理されるメタ情報の一例を示す。この例では、メタ情報タグによって、各端末ごとに記述されたメタ情報が囲まれており、1つの端末については、属性として端末名を持つ端末タグによって囲まれて、コンテンツごとにメタ情報が並べられている。例えば、PC50内にあるローカルコンテンツは、それぞれ要素タグ「映像コンテンツ」で囲まれ、コンテンツ内は、要素タグとして「チャンネル」「開始時間」「終了時間」「タイトル」「ファイル名」が付与されている。これらの要素タグの値は、EPG(電子番組表)から情報を得て自動で付与してもよいし、録画時にユーザがメモ編集で付与しても構わない。また、ビデオカメラ50内にある映像コンテンツも同様にして、それぞれ要素タグ「映像コンテンツ」で囲まれる。ここで、自前で撮影したホームビデオは上記の放送番組と異なり、要素タグとして、「タイトル」「ファイル名」が付与されている。なお、この例では、メタ情報は、XMLフォーマットで記述されているが、これに限定されるものではない。
【0043】
このように、各ローカルコンテンツに対応したメタ情報は、サーバ6内のメタ情報DB720内に保持され、各端末50内にあるローカルコンテンツを検索する際に用いられる。
【0044】
ここで、PC50内のローカルコンテンツを格納する場合に図6に例示するスキーマ(データ構造)が設定され、他方、ビデオカメラ50内のローカルコンテンツを格納する場合に図7に例示するスキーマ(データ構造)が設定され、そして、両者を統合する形で図8に例示するスキーマ情報がサーバ6内で管理されているものとする(なお、図8では見易さを考慮し、一部記述を省略している)。
【0045】
図8の例では、スキーマ情報タグによって、各端末ごとに記述されたスキーマ情報が囲まれており、1つの端末については、属性として端末名を持つ端末タグによって囲まれて、その端末に格納されているコンテンツに関するメタ情報に対するスキーマが記述されている。
【0046】
なお、ここでは、スキーマとしてXMLSchemaを使用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、DTDで記述しても構わない。また、図8では、図6および図7での要素タグ「Schema」を「Schema_def」に置き換えているが、これは本具体例で使用するクエリの記述言語XQueryの予約語に「Schema」が含まれているという実装上の都合からであり、特に支障がない場合は要素タグ「Schema」をそのまま用いても構わない。
【0047】
なお、本具体例では、PC50のローカルコンテンツ群には放送番組のみ格納されているので、図8では放送番組コンテンツに関するメタ情報に対するスキーマのみ格納されているが、例えば、PC50のローカルコンテンツ群にホームビデオコンテンツも格納されている場合には、PC50についてのスキーマ情報としてホームビデオコンテンツに関するメタ情報に対するスキーマも併せて格納されることになる。
【0048】
まず、サーバ6は、各端末50とネットワーク接続した状態で、ユーザからの検索要求を待つ(ステップS11)。
【0049】
この状態でユーザによる検索要求入力の有無をチェックする(ステップS12)。
【0050】
検索要求がなければ、ステップS11へ戻って、このままの状態を保ち、検索要求があれば、ステップS13へ進む。
【0051】
ここでは、図9に示すGUI画面上で、コンテンツ種別が「映像」、項目名として「チャンネル」、項目値として「12」を選択して検索ボタンが押し下げられた場合を例にとって説明する。
【0052】
ステップS13では、(メタ情報取得用のクエリの生成とともに)検索要求から検索対象データが満たすべきスキーマ条件の抽出を行う。このスキーマ条件の抽出は、メタ情報を検索する対象とする端末を特定するために行われる(すなわち、最終的にはステップS15でより効果的なメタ情報検索を行うためのメタ情報取得用クエリを生成するために行われる)。
【0053】
ここで、ステップS13,S14の処理の説明に先立って、メタ情報検索に関して説明する。
【0054】
「映像コンテンツ、かつ、12チャンネル」を設定条件(検索条件)とする検索要求が入力されると、この設定条件をもとに、スキーマ条件抽出部370では、入力された条件に対応するメタ情報取得用のクエリが生成される。この時点で生成されたクエリを図10に例示する。このクエリは、「チャンネルタグの値が12に等しい(すなわち録画した放送番組のチャンネルが12チャンネルである)ものを直下に含む「映像」コンテンツに関するメタ情報をすべて取得しなさい」という内容である。
【0055】
なお、このようなクエリの生成方法として、例えば、
(T1)/メタ情報/端末/{$a}コンテンツ[$b=“$c”]
のようなテンプレートを予め用意しておき、$a、$b、$cにそれぞれ、「映像」、「チャンネル」、「12」を当てはめることで実現可能である。
【0056】
なお、クエリのパタンは、これに限定されるものではなく、コンテンツ種別として「すべて」を選んだ場合は、例えばワイルドカードを示す文字*を用いて、
(T2)/メタ情報/端末/*[$b=“$c”]
のテンプレートを、すべてのコンテンツを指定したり、項目名や項目値の条件指定がない場合は、例えば、
(T3)/メタ情報/端末/{$a}コンテンツ
のテンプレートを用いる等、テンプレートの使い分けを行って構わない。
【0057】
ここで、設定条件から求めたメタ情報取得用のクエリをメタ情報DB720に対して発行して、コンテンツ検索に必要なメタ情報の取得を行う場合を考える。なお、図5のメタ情報に対して図10のクエリに対応したメタ情報検索結果は最終的には図15に例示したようになる。
【0058】
メタ情報DB720内に格納されているすべてのメタ情報に対して、上記の設定条件から求めたメタ情報取得用のクエリを用いて検索処理を行うと、メタ情報DB720に登録されたメタ情報の件数が増えた場合に、処理に大幅な時間を要する可能性がある。つまり、素直に上位の要素タグから探索を開始すると、要素タグ「映像コンテンツ」を含むすべてのメタ情報を求め、この中から要素タグ「チャンネル」の値が「12」であるような条件を満たすものを探索する処理になってしまう。このようなケースでは、メタ情報で要素タグ「映像コンテンツ」の件数が多い場合は、条件に合致する映像コンテンツを逐次探索するため、処理に多大な時間を要することになる。要素タグ「チャンネル」の値が「12」であるような条件を先に求め、後に要素タグ「映像コンテンツ」を含むという条件で絞り込むことにより、上記の処理は高速化されるものの、これも「チャンネル」の値が「12」であるという条件が元々指定されなかった場合においては効果が小さい。
【0059】
このため本実施形態では、まず、設定条件を満たすメタ情報を持つ可能性のある端末を、スキーマを利用して特定し、特定した端末についてのメタ情報のみ検索するようにすることで、より効率的なメタ情報検索を実現し、これによってサーバの負荷を軽減している。
【0060】
すなわち、本実施形態では、図9の検索条件設定から、検索対象のコンテンツに関するメタ情報のスキーマが満たすべき条件をスキーマ条件抽出部370にて抽出する(ステップS13)。
【0061】
ここで、スキーマ条件として例えば、サーバ6内で保持している、各端末に対応するスキーマ情報の中で、
(X)要素タグ「映像コンテンツ」が存在し、かつ、その直下に要素タグ「チャンネル」が存在するものを選ぶ
という選択条件を導き出す。
【0062】
ここでは、具体例として、PC50とビデオカメラ50の両端末50内に保持されているコンテンツに関するスキーマ情報がそれぞれ図5と図6に示す通り設定されており、これらをサーバ6内で各端末に対応して図8に示す形式で格納する場合を考える。このとき、上記スキーマ条件(X)は、図11に示す内容のクエリとして記述することができる。
【0063】
図11に示すクエリの意味するところは次の通りである。
(1行目:探索範囲)FOR節により、各端末のスキーマ情報に相当する単位(すなわち、要素タグ「端末」で囲まれた部分)を1つずつ$applの値として代入し、各$applに対して、以下の各行のステップをそれぞれ適用する。
(2行目:検索結果取得)LET節により、$applの属性タグ「name」の値をテキスト値として取得し、これらをリスト$appl_listに1つずつ代入して保持する。
(3行目:条件指定)ただし、WHERE節により、$appl直下の要素タグ「Schema_def」のさらに直下の要素タグ「ElementType」の属性「name」の値が「映像コンテンツ」であり、かつ、要素タグ「ElementType」の直下の要素タグ「element」の属性「type」の値が「チャンネル」である条件を満たす範囲に、上記2行目のステップでの検索範囲を絞ること。
(4行目:結果返却)2および3行目のステップで求めたリスト$appl_listの値を1つずつ、要素タグ「端末ID」で囲み、検索結果として返却する。
【0064】
このクエリをスキーマ情報720に対して適用する(図2のステップS14)。本具体例の場合には、これによって求められる検索対象端末のリストは、図12に示す通り、PCのみとなる。もちろん、複数の端末が該当する場合には、該当する端末のリストが得られる。
【0065】
このようにコンテンツ検索条件を指定した段階ではメタ情報取得用クエリでは端末についての限定がなされていなかったのに対して、各端末が保持するコンテンツに関するメタ情報に対するスキーマが満たすべきスキーマ条件を指定条件から抽出し、このスキーマ条件を適用することによって、所望のコンテンツおよび対応するメタ情報を取得する場合に、いずれの端末に対応するメタ情報の検索対象にすればよいかを限定することができるようになる。本具体例の場合は、図12に例示する結果から明らかなように、PCである端末50に所望のコンテンツが格納されている可能性があることが分かる。このようにして、検索対象端末特定部380は、検索条件に合致するローカルコンテンツを保持する可能性がある端末を特定することができる。
【0066】
しかして、検索対象端末特定部380は、図11のクエリに、上記の端末に係る絞込み条件を反映させて、より絞り込み条件の厳しいクエリを生成する(ステップS15)。
【0067】
生成したより絞り込み条件の厳しいクエリの2つの例を図13と図14に示す。図13のクエリは、図11のクエリに対して、さらに、
(Q1)要素タグ「端末」の属性「name」の値が「PC」である
という条件を加えたものである。また、図14のクエリも同様に、図11のクエリに対して、さらに、
(Q2)要素タグ「映像コンテンツ」の属性「端末」の値が「PC」である
という条件を加えたものである。これらの条件の追加は、前述したテンプレート(T1)から(T3)を拡張したテンプレートとして用いることで、容易に実現可能である。
【0068】
本実施形態では、このようにして絞り込み条件が強化されたクエリを用いて、検索対象の各端末50に対応するメタ情報をサーバ内メタ情報720から検索する(ステップS15)。
【0069】
図15に、図13または図14のクエリを実行した結果得られるメタ情報を例示す。図15に示す通り、「グルメ番組B」に関するメタ情報が取得されている。
【0070】
図13または図14のクエリは図11のクエリに比較して端末の絞り込み条件が強化されているため、図13または図14のクエリの実行に要する処理時間は、図11のクエリのそれよりも短縮されることが期待される。すなわち、より効率的に、図11のクエリを実行した場合と同じ結果を得ることができる。
【0071】
なお、本具体例では、説明を簡略化するために、検索対象として特定された端末も、メタ情報検索により得られたメタ情報に係る端末50も、ともに1台のPC50であったが、もちろん、該当するものが複数あれば、それに応じた結果が得られる。また、検索対象として特定された或る端末50について実際には該当するメタ情報がないというケースを考えると、検索対象としてn台の端末50が特定され、これらn台の端末50についてメタ情報を検索した結果、メタ情報としてはm(<n)台の端末50に係るもののみ得られるということもあることになる。
【0072】
さて、図15に例示するようなメタ情報が得られたならば、これをもとに該メタ情報に係る各端末50が管理するローカルコンテンツへの検索を実行し(例えば、該メタ情報に係る各端末50のみにつき上記で設定された検索条件を満たすコンテンツを検索するための検索要求を送信し)、検索条件に合致するローカルコンテンツを取得する(ステップS16)。なお、メタ情報に基づくローカルコンテンツの検索表示には公知の技術を用いて構わない。本具体例では、一例として、各コンテンツのファイル格納場所に対応したURLを利用して、例えばUPnPプロトコルに従い、コンテンツを取得することを想定している。
【0073】
そして、メタ情報に基づいて各端末50から検索条件に合致するコンテンツ群をそれぞれ取得した結果を統合する(ステップS17)。本具体例の場合は、所望のコンテンツ群を統合した結果は、図16に示す通り「グルメ番組B」の1つとなる。
【0074】
最後に、以上の手順によって得られた検索結果コンテンツを、コンテンツ表示部360により表示する(ステップS18)。前述したように、コンテンツ表示の仕方は、コンテンツの種別に応じて使い分けをしてもよい。例えば、映像コンテンツの場合は映像コンテンツそのものでなくサムネイルとして映像シーンの一覧を表示し、音楽や写真の場合はタイトル一覧を表示するようにしてもよい。
【0075】
図17に、GUI画面上に映像コンテンツの検索結果を表示した例を示す。図17の例では、検索結果として、グルメ番組Bのサムネイル画像が提示されている。
【0076】
以上説明したように、本実施形態によれば、サーバにネットワークで接続された各端末が保持するマルチメディアコンテンツをメタ情報により管理し、検索するシステムにおいて、ローカルコンテンツを格納する際に設定したスキーマ情報が満たすべきスキーマ条件を、ユーザからの検索要求から抽出し、予め検索対象となる端末を絞り込むことにより、サーバ内のメタ情報を効率良く検索取得することが可能となり、ひいてはコンテンツ検索取得に要するサーバの負荷を低減させることが可能となる。
【0077】
なお、以上の各機能は、ソフトウェアとして記述し適当な機構をもったコンピュータに処理させても実現可能である。
また、本実施形態は、コンピュータに所定の手段を実行させるための、あるいはコンピュータを所定の手段として機能させるための、あるいはコンピュータに所定の機能を実現させるためのプログラムとして実施することもできる。加えて該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体として実施することもできる。
【0078】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0079】
【発明の効果】
本発明によれば、ネットワークを介して通信可能な複数の端末内のコンテンツに関するメタ情報をコンテンツ検索装置で一元管理して統合検索する際のコンテンツ検索装置の処理に要する負荷を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ検索システムの構成例を示す図
【図2】同実施形態に係るコンテンツ検索装置の処理手順の一例を示すフローチャート
【図3】端末(PC)内のローカルコンテンツの一例を示す図
【図4】端末(ビデオカメラ)内のローカルコンテンツの一例を示す図
【図5】サーバ内で管理されるメタ情報の一例を示す図
【図6】端末(PC)内データのメタ情報に対応するスキーマの一例を示す図
【図7】端末(ビデオカメラ)内データのメタ情報に対応するスキーマの一例を示す図
【図8】サーバ内で管理するスキーマ情報の一例を示す図
【図9】検索条件入力及び検索結果出力のためのGUI画面の表示例を示す図
【図10】メタ情報取得用クエリの一例を示す図
【図11】検索対象端末特定用クエリの一例を示す図
【図12】検索対象端末の検索結果例を示す図
【図13】検索対象端末の条件を加えた情報取得用クエリの一例を示す図
【図14】検索対象端末の条件を加えた情報取得用クエリの他の例を示す図
【図15】映像コンテンツ群のメタ情報の検索結果例を示す図
【図16】各端末に対するローカルコンテンツの検索結果例を示す図
【図17】検索条件入力及び検索結果出力のためのGUI画面の表示例を示す図
【符号の説明】
6…サーバ、20…ネットワーク、50…端末、120…データ管理部、130,330…データ検索部、160…スキーマ登録部、190,390…通信部、310…検索要求部、340…メタ情報管理部、350…メタ情報検索部、360…データ表示部、370…スキーマ条件抽出部、380…検索対象端末特定部、510…ローカルコンテンツ記憶部、720…メタ情報データベース、730…スキーマ情報記憶部
【発明の属する技術分野】
本発明は、端末内に格納されたコンテンツを検索するコンテンツ検索装置及びコンテンツ検索方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ(以下、PC)、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistance)などの携帯端末、番組レコーダー付きTVなどの情報端末といった端末を、有線又は無線ネットワークでサーバに接続し、サーバ経由で個々の端末へ映像や音楽、画像といったマルチメディアコンテンツデータ(以下、コンテンツと呼ぶ)を転送することにより、場所を選ばず番組、写真、音楽等のコンテンツを視聴する技術がある。
【0003】
このような機能を提供するためのサーバの代表例であるホームサーバは、コンテンツを蓄積したり管理したりするもので、通常はホームネットワークを構成してネットワークで接続された端末の制御や管理を行うことも可能である。例えば、無線LAN機能を内蔵するホームサーバ(パーソナルサーバ)は、居間に置くことで、無線通信により書斎や台所、個室にあるPCに映像や音楽を転送することができる(例えば、非特許文献1参照)。すなわち、ホームサーバとは、コンテンツを蓄積するとともに、家庭内に位置する端末に対してコンテンツを送受信する、いわば司令塔の役割を持っており、ネットワークに接続されたコンテンツの中から所望のものを検索表示できる機能も必須である。
【0004】
【非特許文献1】
http://www.sharp.co.jp/galileo/index.html
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したようなサーバ経由でユーザがアクセスするコンテンツを管理するために、コンテンツに関する付加情報を記述したメタ情報をサーバで一元管理し、各端末内のコンテンツを統合的に検索したいというニーズが高まっている。
【0006】
ここで、ユーザにとっては、サーバに検索要求を発行するだけで、ネットワーク上の各端末に対して検索処理が行われることが望ましいが、サーバがメタ情報を検索する際に、例えば放送番組と個人で撮影したビデオ映像のように、メタ情報の構造が異なるコンテンツを検索しても意味がない場合がある。
【0007】
すなわち、各端末内のコンテンツには、放送番組、個人で撮影した映像、デジタルカメラで撮影した写真、音楽アルバムや楽曲等、さまざまな種別があるが、コンテンツの種別が同一であるならば、コンテンツに関するメタ情報の構造が異なっていたとしても、検索しようとするコンテンツの種別と同一種別のコンテンツを保持する端末に対して無駄なコンテンツ検索要求を発行してしまうという問題がある。特に、このような無駄なコンテンツ検索要求を発行した先の端末の電源がOFFであったり、この端末とサーバとの間でコンテンツ送受信を行うときの通信状況が悪い場合には、相当の無駄なアクセス処理が発生してしまうという問題がある。
【0008】
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、ネットワークを介して通信可能な複数の端末内のコンテンツに関するメタ情報をコンテンツ検索装置で一元管理して統合検索する際のコンテンツ検索装置の処理に要する負荷を低減させるコンテンツ検索装置及びコンテンツ検索方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るコンテンツ検索装置は、ネットワークを介して通信可能な端末装置内に記憶されたコンテンツを検索するコンテンツ検索装置において、前記端末装置毎に、前記コンテンツに関する複数種類の情報を含むメタ情報を対応付けて記憶するメタ情報記憶手段と、前記端末装置毎に、前記メタ情報が含むべき情報の種類を定義したスキーマ情報を対応付けて記憶するスキーマ情報記憶手段と、任意の種類の情報を特定した検索条件を入力する入力手段と、前記検索条件において特定された情報の種類を抽出する抽出手段と、前記スキーマ情報記憶手段に記憶されているスキーマ情報を参照して、前記抽出手段により抽出された情報の種類が定義されたスキーマ情報が対応付けて記憶されている端末装置を特定する特定手段と、この特定手段により特定された端末装置に対応付けて前記メタ情報記憶手段に記憶されているメタ情報のみを参照して、前記検索条件において特定された種類の情報と同一の種類の情報を含むメタ情報を取得する取得手段と、この取得手段により取得されたメタ情報に基づき前記検索条件を含む検索要求を送信すべき端末装置を決定する決定手段と、この決定手段により決定された端末装置へ前記ネットワークを介して前記検索要求を送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明に係るコンテンツ検索方法は、ネットワークを介して通信可能な端末装置内に記憶されたコンテンツを検索するコンテンツ検索装置におけるコンテンツ検索方法において、前記端末装置毎に、前記コンテンツに関する複数種類の情報を含むメタ情報を対応付けてメタ情報記憶手段に記憶するステップ、前記端末装置毎に、前記メタ情報が含むべき情報の種類を定義したスキーマ情報を対応付けてスキーマ情報記憶手段に記憶するステップと、任意の種類の情報を特定した検索条件を入力する入力ステップと、前記検索条件において特定された情報の種類を抽出する抽出ステップと、前記スキーマ情報記憶手段に記憶されているスキーマ情報を参照して、前記抽出ステップにより抽出された情報の種類が定義されたスキーマ情報が対応付けて記憶されている端末装置を特定する特定ステップと、この特定ステップにより特定された端末装置に対応付けて前記メタ情報記憶手段に記憶されているメタ情報のみを参照して、前記検索条件において特定された種類の情報と同一の種類の情報を含むメタ情報を取得する取得ステップと、この取得ステップにより取得されたメタ情報に基づき前記検索条件を含む検索要求を送信すべき端末装置を決定する決定ステップと、この決定ステップにより決定された端末装置へ前記ネットワークを介して前記検索要求を送信する送信ステップとを有することを特徴とする。
【0011】
また、装置または方法に係る本発明は、コンピュータに当該発明に相当する手順を実行させるための(あるいはコンピュータを当該発明に相当する手段として機能させるための、あるいはコンピュータに当該発明に相当する機能を実現させるための)プログラムとしても成立し、該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体としても成立する。
【0012】
本発明によれば、コンテンツ検索要求を処理するにあたって、検索条件から抽出されたデータ構造条件を利用して、メタ情報検索の対象となる端末装置を早期に絞り込むことで、メタ情報検索処理をより効率化することができ、これによってコンテンツ検索装置の負荷を低減させることができる。また、本発明によれば、各端末内で格納するマルチメディアコンテンツの種類がそれぞれ異なっても、無駄なメタ情報検索要求の発行を減らすことができ、より効率的なコンテンツ検索を実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら発明の実施の形態を説明する。
【0014】
図1に、本発明の一実施形態に係るコンテンツ検索システムの構成例を示す。本実施形態のコンテンツ検索システムは、サーバ(コンテンツ検索装置)6と、ネットワーク20を介してサーバ6との間で通信可能な複数台の端末50とを含む。
【0015】
ネットワーク20は、例えば、ホームネットワークなどのLANであってもよい。また、端末50は、例えば、PC、情報端末、携帯端末、その他の家電等であってもよい。
【0016】
図1に示されるように、本実施形態のサーバ6は、検索要求入力部310、コンテンツ検索部330、メタ情報検索部350、メタ情報管理部340、コンテンツ表示部360、スキーマ条件抽出部370、検索対象端末特定部380、通信部390、メタ情報データベース(メタ情報DB)720及びスキーマ情報群(スキーマ情報記憶部)730を備えている。
【0017】
メタ情報DB720は、各端末50内のローカルコンテンツ群510に格納された各々のコンテンツ(マルチメディアコンテンツデータ)に関するメタ情報を格納する。
【0018】
スキーマ情報群730は、各端末50内のローカルコンテンツ群510に格納されたマルチメディアコンテンツに対して設定されたメタ情報のデータ構造(スキーマ)を格納する。
【0019】
検索要求入力部310は、ユーザが検索表示を行うための要求を入力するインタフェースであり、入力された検索要求(検索表示要求とも呼ばれる)はスキーマ条件抽出部370に渡される。なお、検索要求には、コンテンツが満たすべき条件を示す情報が含まれる。
【0020】
スキーマ条件抽出部370は、検索要求入力部310から渡された検索要求から、メタ情報が満たすべきメタ情報検索条件を抽出するとともに、検索対象となるコンテンツに対応するメタ情報のスキーマが満たすべき条件を抽出し、これらを検索対象端末特定部380に渡す。
【0021】
検索対象端末特定部380は、スキーマ条件抽出部370から渡された、スキーマが満たすべき条件に従い、スキーマ情報群730に対して検索を実行するとともに、検索の結果得られたスキーマ情報に対応する端末への絞込みを行い、この絞込み条件をスキーマ条件抽出部370から渡されたメタ情報検索条件に追加し、これによって新たに得られたメタ情報検索条件をコンテンツ検索部330に渡す。
【0022】
メタ情報検索部350は、コンテンツ検索部330から渡されたメタ情報検索条件をもとにメタ情報DB720内から条件に合致するメタ情報を求め、コンテンツ検索部330に渡す。
【0023】
メタ情報管理部340は、メタ情報DB720の更新情報を管理するとともに、メタ情報検索部350が実行した検索条件に合致したメタ情報をメタ情報DB720から受け取り、メタ情報検索部350に返却する。また、メタ情報管理部340は、通信部190および通信部390経由で端末50から渡されたスキーマを、スキーマ情報群730に格納する。
【0024】
コンテンツ検索部330は、検索対象端末特定部380から渡されたメタ情報検索条件をメタ情報検索部350に渡すとともに、メタ情報検索部350から検索結果として返却されたメタ情報を受け取り、このメタ情報および上記コンテンツ検索対象に該当する端末50に対するコンテンツ検索を実行するための検索要求を通信部390経由で該当端末50に渡し、検索を指示する。また、コンテンツ検索部330は、各端末50から返却された検索結果コンテンツを統合し、コンテンツ表示部360に渡す。
【0025】
コンテンツ表示部360は、コンテンツ検索部330が統合検索した検索結果コンテンツを受け取り、ユーザに対してその検索結果を表示する。コンテンツ表示の仕方は、コンテンツの種別に応じて使い分けをしてもよい。例えば、映像の場合はサムネイルとしての映像シーンの一覧を表示し、音楽や写真の場合はタイトル一覧を表示するようにしてもよい。
【0026】
通信部390は、コンテンツ検索部330から受取ったコンテンツ検索条件を、検索指示とともに、ネットワーク20を経由して端末50内の通信部190へ送信する。また、端末50内の通信部190からネットワーク20を経由して送信された、コンテンツ検索結果を受け取り、コンテンツ検索部330に対して返却する。
【0027】
なお、上記では、検索対象端末特定部380が求めたメタ情報検索条件をコンテンツ検索部330経由でメタ情報検索部350に渡す場合を例にとって説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、検索対象端末特定部380は、コンテンツ検索対象となる端末リストのみをコンテンツ検索部330に渡し、メタ情報検索条件を直接メタ情報検索部350に渡すようにしても構わない。
【0028】
次に、図1に示されるように、端末50は、コンテンツ管理部120、コンテンツ検索部130、スキーマ設定部160、通信部190およびローカルコンテンツ群(ローカルコンテンツ記憶部)510を備えている。
【0029】
ローカルコンテンツ群510は、例えば、文書データ、コンピュータプログラム、放送番組あるいは個人で撮影した映像、デジタルカメラ等で撮影した写真、音楽アルバムや楽曲に代表されるような種々のコンテンツを格納する。
【0030】
コンテンツ管理部120は、ローカルコンテンツ群510の更新情報を管理するとともに、ローカルコンテンツ群510にコンテンツを格納するにあたって登録されたスキーマ(コンテンツのデータ構造)をスキーマ登録部160から受け取り、通信部190を経由してサーバ6に渡す。サーバ6に渡されたスキーマは、通信部390およびメタ情報管理部340を経由して、スキーマ情報群730に格納される。
【0031】
コンテンツ検索部130は、通信部190から渡されたサーバ6からのコンテンツ検索要求に対してローカルコンテンツ群510への検索処理を実行し、この検索結果を通信部190を介してサーバ6へ返却する。
【0032】
スキーマ登録部160は、予めユーザがスキーマを設定するためのインタフェースであり、ユーザにより入力されたスキーマは、コンテンツ管理部120および通信部190を経由して、サーバ6に渡される。
【0033】
通信部190は、コンテンツ検索部130から受取ったコンテンツ検索結果を、ネットワーク20を経由してサーバ6内の通信部390に送信する。また、サーバ6内の通信部390からネットワーク20を経由して送信された、コンテンツ検索条件を受け取り、検索指示とともに、コンテンツ検索部130に対して送信する。
【0034】
なお、スキーマ登録部160は、端末50内にある必要はなく、サーバ6内に設け、各端末50に対応したスキーマをスキーマ登録部160により登録するようにしても構わない。通常は、メタ情報DB720がスキーマ登録機能を保持する場合が多いため、この機能を流用あるいは拡張して使用しても構わない。
【0035】
また、端末50はすべて同様の構成である必要はなく、構成要素は若干の相違があっても構わない。例えば、上記に示した例のうちローカルコンテンツ群を除いた構成であっても構わない。
【0036】
また、図1の構成例では、サーバ6は、ローカルコンテンツ群510やデータ管理部120を備えないが、これらをも備えてもよい。すなわち、この場合には、サーバ6自身が1台の端末としての側面をも持つことになる。
【0037】
以下、具体例を用いながらコンテンツ検索装置の処理動作について説明する。
【0038】
図2に、本コンテンツ検索装置の処理動作を表すフローチャートの一例を示す。
【0039】
本具体例では、ユーザがサーバ6上のインタフェースを操作し、各端末にある映像コンテンツ一覧を検索表示する場合を例にとって説明する。端末50として、PC、ビデオカメラの2つがそれぞれサーバにネットワークで接続されているものとする。
【0040】
PCである端末(以下、単にPCとも言う)50とビデオカメラである端末(以下、単にビデオカメラとも言う)50が保持するローカルコンテンツをそれぞれ図3と図4に例示する。すなわち、PCである端末50は、図3に示す通り、種別が映像コンテンツであるような2つのコンテンツ「ニュース番組A」および「グルメ番組B」をローカルコンテンツ群510内に保持している。また、ビデオカメラ50は、図4に示す通り、種別が映像コンテンツであるような1つのコンテンツ「ホームビデオX」をローカルコンテンツ群510内に保持している。
【0041】
また、これらの端末50に保持されるローカルコンテンツに関するメタ情報は、サーバ6内で管理されるものとする。
【0042】
図5に、このサーバ6内のメタ情報管理DB720で管理されるメタ情報の一例を示す。この例では、メタ情報タグによって、各端末ごとに記述されたメタ情報が囲まれており、1つの端末については、属性として端末名を持つ端末タグによって囲まれて、コンテンツごとにメタ情報が並べられている。例えば、PC50内にあるローカルコンテンツは、それぞれ要素タグ「映像コンテンツ」で囲まれ、コンテンツ内は、要素タグとして「チャンネル」「開始時間」「終了時間」「タイトル」「ファイル名」が付与されている。これらの要素タグの値は、EPG(電子番組表)から情報を得て自動で付与してもよいし、録画時にユーザがメモ編集で付与しても構わない。また、ビデオカメラ50内にある映像コンテンツも同様にして、それぞれ要素タグ「映像コンテンツ」で囲まれる。ここで、自前で撮影したホームビデオは上記の放送番組と異なり、要素タグとして、「タイトル」「ファイル名」が付与されている。なお、この例では、メタ情報は、XMLフォーマットで記述されているが、これに限定されるものではない。
【0043】
このように、各ローカルコンテンツに対応したメタ情報は、サーバ6内のメタ情報DB720内に保持され、各端末50内にあるローカルコンテンツを検索する際に用いられる。
【0044】
ここで、PC50内のローカルコンテンツを格納する場合に図6に例示するスキーマ(データ構造)が設定され、他方、ビデオカメラ50内のローカルコンテンツを格納する場合に図7に例示するスキーマ(データ構造)が設定され、そして、両者を統合する形で図8に例示するスキーマ情報がサーバ6内で管理されているものとする(なお、図8では見易さを考慮し、一部記述を省略している)。
【0045】
図8の例では、スキーマ情報タグによって、各端末ごとに記述されたスキーマ情報が囲まれており、1つの端末については、属性として端末名を持つ端末タグによって囲まれて、その端末に格納されているコンテンツに関するメタ情報に対するスキーマが記述されている。
【0046】
なお、ここでは、スキーマとしてXMLSchemaを使用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、DTDで記述しても構わない。また、図8では、図6および図7での要素タグ「Schema」を「Schema_def」に置き換えているが、これは本具体例で使用するクエリの記述言語XQueryの予約語に「Schema」が含まれているという実装上の都合からであり、特に支障がない場合は要素タグ「Schema」をそのまま用いても構わない。
【0047】
なお、本具体例では、PC50のローカルコンテンツ群には放送番組のみ格納されているので、図8では放送番組コンテンツに関するメタ情報に対するスキーマのみ格納されているが、例えば、PC50のローカルコンテンツ群にホームビデオコンテンツも格納されている場合には、PC50についてのスキーマ情報としてホームビデオコンテンツに関するメタ情報に対するスキーマも併せて格納されることになる。
【0048】
まず、サーバ6は、各端末50とネットワーク接続した状態で、ユーザからの検索要求を待つ(ステップS11)。
【0049】
この状態でユーザによる検索要求入力の有無をチェックする(ステップS12)。
【0050】
検索要求がなければ、ステップS11へ戻って、このままの状態を保ち、検索要求があれば、ステップS13へ進む。
【0051】
ここでは、図9に示すGUI画面上で、コンテンツ種別が「映像」、項目名として「チャンネル」、項目値として「12」を選択して検索ボタンが押し下げられた場合を例にとって説明する。
【0052】
ステップS13では、(メタ情報取得用のクエリの生成とともに)検索要求から検索対象データが満たすべきスキーマ条件の抽出を行う。このスキーマ条件の抽出は、メタ情報を検索する対象とする端末を特定するために行われる(すなわち、最終的にはステップS15でより効果的なメタ情報検索を行うためのメタ情報取得用クエリを生成するために行われる)。
【0053】
ここで、ステップS13,S14の処理の説明に先立って、メタ情報検索に関して説明する。
【0054】
「映像コンテンツ、かつ、12チャンネル」を設定条件(検索条件)とする検索要求が入力されると、この設定条件をもとに、スキーマ条件抽出部370では、入力された条件に対応するメタ情報取得用のクエリが生成される。この時点で生成されたクエリを図10に例示する。このクエリは、「チャンネルタグの値が12に等しい(すなわち録画した放送番組のチャンネルが12チャンネルである)ものを直下に含む「映像」コンテンツに関するメタ情報をすべて取得しなさい」という内容である。
【0055】
なお、このようなクエリの生成方法として、例えば、
(T1)/メタ情報/端末/{$a}コンテンツ[$b=“$c”]
のようなテンプレートを予め用意しておき、$a、$b、$cにそれぞれ、「映像」、「チャンネル」、「12」を当てはめることで実現可能である。
【0056】
なお、クエリのパタンは、これに限定されるものではなく、コンテンツ種別として「すべて」を選んだ場合は、例えばワイルドカードを示す文字*を用いて、
(T2)/メタ情報/端末/*[$b=“$c”]
のテンプレートを、すべてのコンテンツを指定したり、項目名や項目値の条件指定がない場合は、例えば、
(T3)/メタ情報/端末/{$a}コンテンツ
のテンプレートを用いる等、テンプレートの使い分けを行って構わない。
【0057】
ここで、設定条件から求めたメタ情報取得用のクエリをメタ情報DB720に対して発行して、コンテンツ検索に必要なメタ情報の取得を行う場合を考える。なお、図5のメタ情報に対して図10のクエリに対応したメタ情報検索結果は最終的には図15に例示したようになる。
【0058】
メタ情報DB720内に格納されているすべてのメタ情報に対して、上記の設定条件から求めたメタ情報取得用のクエリを用いて検索処理を行うと、メタ情報DB720に登録されたメタ情報の件数が増えた場合に、処理に大幅な時間を要する可能性がある。つまり、素直に上位の要素タグから探索を開始すると、要素タグ「映像コンテンツ」を含むすべてのメタ情報を求め、この中から要素タグ「チャンネル」の値が「12」であるような条件を満たすものを探索する処理になってしまう。このようなケースでは、メタ情報で要素タグ「映像コンテンツ」の件数が多い場合は、条件に合致する映像コンテンツを逐次探索するため、処理に多大な時間を要することになる。要素タグ「チャンネル」の値が「12」であるような条件を先に求め、後に要素タグ「映像コンテンツ」を含むという条件で絞り込むことにより、上記の処理は高速化されるものの、これも「チャンネル」の値が「12」であるという条件が元々指定されなかった場合においては効果が小さい。
【0059】
このため本実施形態では、まず、設定条件を満たすメタ情報を持つ可能性のある端末を、スキーマを利用して特定し、特定した端末についてのメタ情報のみ検索するようにすることで、より効率的なメタ情報検索を実現し、これによってサーバの負荷を軽減している。
【0060】
すなわち、本実施形態では、図9の検索条件設定から、検索対象のコンテンツに関するメタ情報のスキーマが満たすべき条件をスキーマ条件抽出部370にて抽出する(ステップS13)。
【0061】
ここで、スキーマ条件として例えば、サーバ6内で保持している、各端末に対応するスキーマ情報の中で、
(X)要素タグ「映像コンテンツ」が存在し、かつ、その直下に要素タグ「チャンネル」が存在するものを選ぶ
という選択条件を導き出す。
【0062】
ここでは、具体例として、PC50とビデオカメラ50の両端末50内に保持されているコンテンツに関するスキーマ情報がそれぞれ図5と図6に示す通り設定されており、これらをサーバ6内で各端末に対応して図8に示す形式で格納する場合を考える。このとき、上記スキーマ条件(X)は、図11に示す内容のクエリとして記述することができる。
【0063】
図11に示すクエリの意味するところは次の通りである。
(1行目:探索範囲)FOR節により、各端末のスキーマ情報に相当する単位(すなわち、要素タグ「端末」で囲まれた部分)を1つずつ$applの値として代入し、各$applに対して、以下の各行のステップをそれぞれ適用する。
(2行目:検索結果取得)LET節により、$applの属性タグ「name」の値をテキスト値として取得し、これらをリスト$appl_listに1つずつ代入して保持する。
(3行目:条件指定)ただし、WHERE節により、$appl直下の要素タグ「Schema_def」のさらに直下の要素タグ「ElementType」の属性「name」の値が「映像コンテンツ」であり、かつ、要素タグ「ElementType」の直下の要素タグ「element」の属性「type」の値が「チャンネル」である条件を満たす範囲に、上記2行目のステップでの検索範囲を絞ること。
(4行目:結果返却)2および3行目のステップで求めたリスト$appl_listの値を1つずつ、要素タグ「端末ID」で囲み、検索結果として返却する。
【0064】
このクエリをスキーマ情報720に対して適用する(図2のステップS14)。本具体例の場合には、これによって求められる検索対象端末のリストは、図12に示す通り、PCのみとなる。もちろん、複数の端末が該当する場合には、該当する端末のリストが得られる。
【0065】
このようにコンテンツ検索条件を指定した段階ではメタ情報取得用クエリでは端末についての限定がなされていなかったのに対して、各端末が保持するコンテンツに関するメタ情報に対するスキーマが満たすべきスキーマ条件を指定条件から抽出し、このスキーマ条件を適用することによって、所望のコンテンツおよび対応するメタ情報を取得する場合に、いずれの端末に対応するメタ情報の検索対象にすればよいかを限定することができるようになる。本具体例の場合は、図12に例示する結果から明らかなように、PCである端末50に所望のコンテンツが格納されている可能性があることが分かる。このようにして、検索対象端末特定部380は、検索条件に合致するローカルコンテンツを保持する可能性がある端末を特定することができる。
【0066】
しかして、検索対象端末特定部380は、図11のクエリに、上記の端末に係る絞込み条件を反映させて、より絞り込み条件の厳しいクエリを生成する(ステップS15)。
【0067】
生成したより絞り込み条件の厳しいクエリの2つの例を図13と図14に示す。図13のクエリは、図11のクエリに対して、さらに、
(Q1)要素タグ「端末」の属性「name」の値が「PC」である
という条件を加えたものである。また、図14のクエリも同様に、図11のクエリに対して、さらに、
(Q2)要素タグ「映像コンテンツ」の属性「端末」の値が「PC」である
という条件を加えたものである。これらの条件の追加は、前述したテンプレート(T1)から(T3)を拡張したテンプレートとして用いることで、容易に実現可能である。
【0068】
本実施形態では、このようにして絞り込み条件が強化されたクエリを用いて、検索対象の各端末50に対応するメタ情報をサーバ内メタ情報720から検索する(ステップS15)。
【0069】
図15に、図13または図14のクエリを実行した結果得られるメタ情報を例示す。図15に示す通り、「グルメ番組B」に関するメタ情報が取得されている。
【0070】
図13または図14のクエリは図11のクエリに比較して端末の絞り込み条件が強化されているため、図13または図14のクエリの実行に要する処理時間は、図11のクエリのそれよりも短縮されることが期待される。すなわち、より効率的に、図11のクエリを実行した場合と同じ結果を得ることができる。
【0071】
なお、本具体例では、説明を簡略化するために、検索対象として特定された端末も、メタ情報検索により得られたメタ情報に係る端末50も、ともに1台のPC50であったが、もちろん、該当するものが複数あれば、それに応じた結果が得られる。また、検索対象として特定された或る端末50について実際には該当するメタ情報がないというケースを考えると、検索対象としてn台の端末50が特定され、これらn台の端末50についてメタ情報を検索した結果、メタ情報としてはm(<n)台の端末50に係るもののみ得られるということもあることになる。
【0072】
さて、図15に例示するようなメタ情報が得られたならば、これをもとに該メタ情報に係る各端末50が管理するローカルコンテンツへの検索を実行し(例えば、該メタ情報に係る各端末50のみにつき上記で設定された検索条件を満たすコンテンツを検索するための検索要求を送信し)、検索条件に合致するローカルコンテンツを取得する(ステップS16)。なお、メタ情報に基づくローカルコンテンツの検索表示には公知の技術を用いて構わない。本具体例では、一例として、各コンテンツのファイル格納場所に対応したURLを利用して、例えばUPnPプロトコルに従い、コンテンツを取得することを想定している。
【0073】
そして、メタ情報に基づいて各端末50から検索条件に合致するコンテンツ群をそれぞれ取得した結果を統合する(ステップS17)。本具体例の場合は、所望のコンテンツ群を統合した結果は、図16に示す通り「グルメ番組B」の1つとなる。
【0074】
最後に、以上の手順によって得られた検索結果コンテンツを、コンテンツ表示部360により表示する(ステップS18)。前述したように、コンテンツ表示の仕方は、コンテンツの種別に応じて使い分けをしてもよい。例えば、映像コンテンツの場合は映像コンテンツそのものでなくサムネイルとして映像シーンの一覧を表示し、音楽や写真の場合はタイトル一覧を表示するようにしてもよい。
【0075】
図17に、GUI画面上に映像コンテンツの検索結果を表示した例を示す。図17の例では、検索結果として、グルメ番組Bのサムネイル画像が提示されている。
【0076】
以上説明したように、本実施形態によれば、サーバにネットワークで接続された各端末が保持するマルチメディアコンテンツをメタ情報により管理し、検索するシステムにおいて、ローカルコンテンツを格納する際に設定したスキーマ情報が満たすべきスキーマ条件を、ユーザからの検索要求から抽出し、予め検索対象となる端末を絞り込むことにより、サーバ内のメタ情報を効率良く検索取得することが可能となり、ひいてはコンテンツ検索取得に要するサーバの負荷を低減させることが可能となる。
【0077】
なお、以上の各機能は、ソフトウェアとして記述し適当な機構をもったコンピュータに処理させても実現可能である。
また、本実施形態は、コンピュータに所定の手段を実行させるための、あるいはコンピュータを所定の手段として機能させるための、あるいはコンピュータに所定の機能を実現させるためのプログラムとして実施することもできる。加えて該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体として実施することもできる。
【0078】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0079】
【発明の効果】
本発明によれば、ネットワークを介して通信可能な複数の端末内のコンテンツに関するメタ情報をコンテンツ検索装置で一元管理して統合検索する際のコンテンツ検索装置の処理に要する負荷を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ検索システムの構成例を示す図
【図2】同実施形態に係るコンテンツ検索装置の処理手順の一例を示すフローチャート
【図3】端末(PC)内のローカルコンテンツの一例を示す図
【図4】端末(ビデオカメラ)内のローカルコンテンツの一例を示す図
【図5】サーバ内で管理されるメタ情報の一例を示す図
【図6】端末(PC)内データのメタ情報に対応するスキーマの一例を示す図
【図7】端末(ビデオカメラ)内データのメタ情報に対応するスキーマの一例を示す図
【図8】サーバ内で管理するスキーマ情報の一例を示す図
【図9】検索条件入力及び検索結果出力のためのGUI画面の表示例を示す図
【図10】メタ情報取得用クエリの一例を示す図
【図11】検索対象端末特定用クエリの一例を示す図
【図12】検索対象端末の検索結果例を示す図
【図13】検索対象端末の条件を加えた情報取得用クエリの一例を示す図
【図14】検索対象端末の条件を加えた情報取得用クエリの他の例を示す図
【図15】映像コンテンツ群のメタ情報の検索結果例を示す図
【図16】各端末に対するローカルコンテンツの検索結果例を示す図
【図17】検索条件入力及び検索結果出力のためのGUI画面の表示例を示す図
【符号の説明】
6…サーバ、20…ネットワーク、50…端末、120…データ管理部、130,330…データ検索部、160…スキーマ登録部、190,390…通信部、310…検索要求部、340…メタ情報管理部、350…メタ情報検索部、360…データ表示部、370…スキーマ条件抽出部、380…検索対象端末特定部、510…ローカルコンテンツ記憶部、720…メタ情報データベース、730…スキーマ情報記憶部
Claims (9)
- ネットワークを介して通信可能な端末装置内に記憶されたコンテンツを検索するコンテンツ検索装置において、
前記端末装置毎に、前記コンテンツに関する複数種類の情報を含むメタ情報を対応付けて記憶するメタ情報記憶手段と、
前記端末装置毎に、前記メタ情報が含むべき情報の種類を定義したスキーマ情報を対応付けて記憶するスキーマ情報記憶手段と、
任意の種類の情報を特定した検索条件を入力する入力手段と、
前記検索条件において特定された情報の種類を抽出する抽出手段と、
前記スキーマ情報記憶手段に記憶されているスキーマ情報を参照して、前記抽出手段により抽出された情報の種類が定義されたスキーマ情報が対応付けて記憶されている端末装置を特定する特定手段と、
この特定手段により特定された端末装置に対応付けて前記メタ情報記憶手段に記憶されているメタ情報のみを参照して、前記検索条件において特定された種類の情報と同一の種類の情報を含むメタ情報を取得する取得手段と、
この取得手段により取得されたメタ情報に基づき前記検索条件を含む検索要求を送信すべき端末装置を決定する決定手段と、
この決定手段により決定された端末装置へ前記ネットワークを介して前記検索要求を送信する送信手段とを備えたことを特徴とするコンテンツ検索装置。 - 前記決定手段は、前記取得手段により取得されたメタ情報に係る端末装置を、前記検索要求を送信すべきものとして決定することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ検索装置。
- 前記検索要求を送信した端末装置から前記検索要求に対する応答を受信する手段と、
前記応答に含まれるコンテンツに関する情報を提示する手段とを更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ検索装置。 - 前記メタ情報を、前記端末装置毎にグルーピングして記述することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ検索装置。
- 前記メタ情報は、少なくとも、該メタ情報に係るコンテンツの種別を示す情報、該コンテンツのタイトルを示す情報、並びに該コンテンツを記憶する端末装置のアドレスを示す情報及び該コンテンツのファイル名を示す情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ検索装置。
- 前記スキーマ情報は、コンテンツの種別毎に設けられ、該スキーマ情報に対応するメタ情報が含むべき情報の種類を記述したものであることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ検索装置。
- 前記情報の種類は、少なくとも、コンテンツの種別、コンテンツのタイトル、並びにコンテンツを保持する端末装置のアドレス及びコンテンツのファイル名を含むことを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ検索装置。
- 前記メタ情報は、当該メタ情報に係るコンテンツの種別を含み、
前記スキーマ情報は、当該スキーマ情報に対応するメタ情報に係るコンテンツの種別を含み、
前記抽出手段は、前記検索条件において情報の種類の特定無しに又は前記情報の種類の特定と共にコンテンツの種別が特定されている場合には、コンテンツの種別又は情報の種類及びコンテンツの種別を抽出し、
前記特定手段は、前記抽出手段により抽出されたコンテンツの種別又は情報の種類及びコンテンツの種別を含むスキーマ情報が対応付けて記憶されている端末装置を特定することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ検索装置。 - ネットワークを介して通信可能な端末装置内に記憶されたコンテンツを検索するコンテンツ検索装置におけるコンテンツ検索方法において、
前記端末装置毎に、前記コンテンツに関する複数種類の情報を含むメタ情報を対応付けてメタ情報記憶手段に記憶するステップ、
前記端末装置毎に、前記メタ情報が含むべき情報の種類を定義したスキーマ情報を対応付けてスキーマ情報記憶手段に記憶するステップと、
任意の種類の情報を特定した検索条件を入力する入力ステップと、
前記検索条件において特定された情報の種類を抽出する抽出ステップと、
前記スキーマ情報記憶手段に記憶されているスキーマ情報を参照して、前記抽出ステップにより抽出された情報の種類が定義されたスキーマ情報が対応付けて記憶されている端末装置を特定する特定ステップと、
この特定ステップにより特定された端末装置に対応付けて前記メタ情報記憶手段に記憶されているメタ情報のみを参照して、前記検索条件において特定された種類の情報と同一の種類の情報を含むメタ情報を取得する取得ステップと、
この取得ステップにより取得されたメタ情報に基づき前記検索条件を含む検索要求を送信すべき端末装置を決定する決定ステップと、
この決定ステップにより決定された端末装置へ前記ネットワークを介して前記検索要求を送信する送信ステップとを有することを特徴とするコンテンツ検索方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003199142A JP2005038120A (ja) | 2003-07-18 | 2003-07-18 | コンテンツ検索装置及びコンテンツ検索方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ID=34208693
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005038120A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7640248B2 (en) | 2005-02-16 | 2009-12-29 | Sony Corporation | Content-information management system, content-information management apparatus, content-information management method, and computer program |
-
2003
- 2003-07-18 JP JP2003199142A patent/JP2005038120A/ja active Pending
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