JP2005037053A - スラグ流下状態評価装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 溶融炉1で生成された溶融スラグ10は、流下スラグ11となって、スラグ排出口3からスラグ排出シュート4を通り、冷却水5a中に排出される。スラグ流下状態評価装置20では、流下スラグ11の水中落下凝固音が水中カメラ21で計測され、信号処理回路30で信号処理される。信号処理回路30では、流下スラグ11の水中落下凝固音に関する音信号がゲインアンプ31でゲイン調整された後、絶対値検波部32で音信号の負領域がカットされ、包絡線検出部33で包絡線検出が行われた後、ローパスフィルタ34でローパスフィルタ処理が行われる。
【選択図】 図2
Description
ガス化溶融炉100では、まず、都市ゴミ等を吸塵機101から流動層103を備えたガス化炉102に投入し、500℃〜600℃で蒸し焼きにして不燃物と可燃ガスに分離する。ここで、不燃物は流動層から排出される。
そして、可燃ガス及び可燃ガスに同伴されるチャーと飛灰とを溶融炉110に送り込む。溶融炉110では、燃焼用の空気によって、1200℃〜1400℃で可燃ガス及びチャーを燃焼させて飛灰を溶融する。ここで、溶融炉110で発生した燃焼性排ガスはボイラドラム130に送られて水蒸気を分離させた後、冷却工程に回される。尚、ボイラドラム130からの蒸気流量は、蒸気弁131で調整される。また、溶融炉110のスラグ排出口111から排出する溶融スラグは水槽120に滴下されて水槽120中の冷却水121で冷却固化された後、固化スラグとして回収される。
しかしながら、この方法では、スラグ滴下部がダーティな雰囲気であるため、モニタカメラの視界が悪く、十分にスラグ滴下状態を評価することができない場合がある。また、スラグが滴下の途中で冷却固化してスラグ排出口を閉塞することがないように、排出口付近を断熱壁で覆って温度低下を防ぐ構造をとっている場合、モニタカメラで内部を撮像するための覗き窓の大きさや設定位置が大きく限定されることになり、スラグの滴下軌道が覗き窓の視野から外れる可能性がある。この場合、モニタカメラで滴下スラグを撮像できないため、正しくスラグの溶融滴下状態を評価することができない。
尚、突発的な非定常的な雑音の継続時間は1秒程度であるから、ローパスフィルタの時定数は5秒程度であることが望ましい。
溶融炉1の底は斜めに傾いており、この傾斜を溶融スラグ10が流動し、スラグ排出口3に取り付けられた樋3aからスラグ排出シュート4内に滴下する。そして、スラグ排出シュート4の下には、冷却水5aを貯めた水槽5が設置してあり、スラグ排出シュート4内を滴下した流下スラグ11は冷却水5aに落下し、凝固して固化スラグ12となる。ここで、冷却水5aは、スラグ排出シュート4の下側が水没するように水位が調整される。
尚、固化スラグ12は、水槽5の底に設置されたベルトコンベア6で受けられ、スラグ落下口7まで運ばれる。そして、スラグ落下口7から落下した固化スラグ12はリサイクルに回される。
水中マイク21は、スラグ排出シュート4のうち、冷却水5aの水面下に没している部分に取り付けられる。この水中マイク21は、流下スラグ11の冷却水5aへの水中落下凝固音を採取し、電気信号に変換して信号処理回路30に送るように構成されている。そして、水中マイク21から出力された電気信号は、信号処理回路30で処理される。尚、信号処理回路30で処理された結果は、中央制御室40に送られ、溶融炉1の助燃料投入量や空気吹き込み量の制御に利用される。
絶対値検波部32では、音信号の負領域がカットされる。
本実施の形態においては、包絡線検出部33では、ピークホールド方式を用いて包絡線の検出が行われる。尚、ピークホールド方式とは、信号値の上昇時はハイパスフィルタ、下降時はローパスフィルタを通す方式である。
ここで、音信号は30Hz〜10kHz程度の領域であるが、対象となるスラグの水中落下凝固音は1kHz前後であるため、包絡線検出部33では、上昇時のハイパスフィルタの時定数は1msec前後、下降時のローパスフィルタの時定数は30msec前後となるように設定するのが望ましい。
ここで、除去したい突発的な非定常的な雑音の継続時間は1秒程度であり、ローパスフィルタ34の時定数はこれよりも長い方が好ましいが、一方でローパスフィルタ34の時定数をあまりに長くするとスラグの流下の有無の境界判別誤差が大きくなるため、ローパスフィルタ34では、時定数を5秒程度に設定するのが望ましい。
図3は、本実施形態に係るスラグ流下状態評価装置における信号処理の結果例であり、(a)は水中マイク音信号(ゲインアンプ出力信号)であり、(b)は絶対値検波部出力信号であり、(c)は包絡線検出部出力信号であり、(d)はローパスフィルタ出力信号である。尚、図3において、横軸は時間、縦軸は信号レベルを表す。また、両軸とも単位は任意であるが、例えば、横軸の単位を時間[秒]、縦軸の単位を電圧[V]とする。
尚、絶対値検波を行う理由は、信号が正負に触れていては、包絡線検出部33において、ピークホールド方式での正確な包絡線検出ができないためである。
尚、この時点で、B領域の突発的な雑音信号がなければ、定常的な雑音レベルと流下スラグ11の水中落下凝固音の信号レベルが明らかに異なるレベルであり、容易に分離可能であることが分かる。
その結果、水中マイク21から出力された音信号に関して、流下スラグ11の水中落下凝固音と周波数帯域が重複するが音量レベルがより小さい、水槽5周辺のスラグ搬送コンベア、冷却水供給ポンプ、ポンプ制御スイッチ等が発する定常的な雑音を簡単に区別することができ、流下スラグ11の水中落下凝固音を正確に評価することができる。
その結果、水中マイク21から出力された音信号に関して、流下スラグ11の水中落下凝固音と周波数帯域も音量レベルも類似するが連続性がなくパルス状に発生して音量レベルの維持時間が短い突発音である、配管清掃等溶融炉の通常メンテナンス作業などに伴う非定常的な雑音を除去することができ、流下スラグ11の水中落下凝固音をより正確に評価することができる。
その結果、非定常的な突発音を十分に減衰でき、且つ、流下スラグ11の流下の有無の境界判別の精度も保つことができる。
3 スラグ排出口
4 スラグ排出シュート
5a 冷却水
10 溶融スラグ
11 流下スラグ
12 固化スラグ
20 スラグ流下状態評価装置
21 水中カメラ
30 信号処理回路(信号処理手段)
32 絶対値検波部(絶対値検出手段)
33 包絡線検出部(包絡線検出手段)
34 ローパスフィルタ
Claims (3)
- 溶融炉から排出されたスラグを冷却固化する冷却水中に設けられ、当該スラグの水中落下凝固音を計測する水中マイクと、前記水中マイクから出力された音信号を処理する信号処理手段とを有するスラグ流下状態評価装置であって、
前記信号処理手段は、
前記音信号の絶対値検波を行う絶対値検波手段と、
前記絶対値検波手段により絶対値検波が行われた音信号に対して包絡線抽出を行う包絡線検出手段と、
を有することを特徴とするスラグ流下状態評価装置。 - 前記信号処理手段は、
前記包絡線検出手段により包絡線抽出が行われた音信号に対し、ローパスフィルタ処理を行うローパスフィルタ、
を更に有することを特徴とする請求項1に記載のスラグ流下状態評価装置。 - 前記ローパスフィルタは、
非定常的な突発音の継続時間よりも長く、且つ、前記スラグの流下の有無の境界判別誤差が大きくならない程度に短い範囲で時定数が設定されることを特徴とする請求項2に記載のスラグ流下状態評価装置。
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