【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子レンジ対応容器に関し、更に詳しくは、電子レンジで加熱時に、食品を密封包装した状態のまま電子レンジにて加熱可能な包装容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
カップ型容器又はプラスチック成形容器等の包装容器で包装され、冷凍状態で、又はチルド又は常温で流通販売され、電子レンジで加熱されて食される、例えばスープ、ミルク、ミルクコーヒー、ミルクティー、果汁等の食品又は冷凍食品がある。こうした食品は、通常、電子レンジで加熱又は加熱調理される。しかし、包装容器内に食品を密封した状態で電子レンジで加熱されると、容器内の内圧が、空気の膨張や食品からの水蒸気の発生によって高まり、ついには容器の破裂によって食品が飛散するという好ましくない事態が起こる恐れがある。そのため容器の蓋を取った後容器の口部をポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニール等のラップフィルムやオーバーキャップで覆い電子レンジで加熱することが一般に行われている。
【０００３】
外層が耐熱性の熱可塑性樹脂フィルムからなり、内層がシーラントフィルムからなり、そして中間層には剥離剤層を設けてなる積層プラスチックフィルムよりなる包材からなる蓋体をシーラントフィルム層が内側となるように容器本体の周縁と張り合わせた後、周縁を熱溶着によりシールしてなるチルド食品入り電子レンジ加熱対応プラスチック容器が知られている（特許文献１、請求項６参照）。
【０００４】
上記の特許文献１に記載の従来の容器は、剥離層を設けた部分のラミネート強度が弱く且つシールバーによりシール面をシールしたとき剥離層部分のヒートシール強度が弱まり、その結果電子レンジ加熱時、食品入り容器内に生じた内圧により水蒸気等のガス抜きの貫通細孔がシール面近傍に位置するシーラントフィルム層部分が切れて剥離剤に沿って生じるもので、水蒸気は形成された貫通細孔を通って包材の端面から放出される（特許文献１、段落「０００６」参照）。
【０００５】
【特許文献１】
特開平９−２７２１８０号（請求項６、段落「０００６」）
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来の電子レンジ対応包装容器は形成されているので、カップ型容器と蓋体からなり、更に蓋体で密封された容器本体にオーバーキャップが嵌着され、蓋体及び容器フランジの端面がオーバーキャップにより覆われるタイプの容器に上記の従来の発明を適用した場合、水蒸気は、蓋体と容器フランジの間を通り、蓋体及び容器フランジの端面から出た水蒸気はその進行をオーバーキャップ壁内面によって妨げられることになり、スムーズな水蒸気の放出が出来ない。その結果、カップ型容器が内圧がスムーズに低下せず容器の破裂はなくとも容器の形状を変形させてしまう恐れがある。また、蓋体の貫通細孔が密着し内容物が冷めるときに容器の減圧変形が生じてしまう。
【０００７】
本発明の目的は、プラスチック製密封包装容器入り食品を容器に入れたまま、電子レンジにかけて加熱しても、破裂や容器変形のおそれがなく、電子レンジにかけて加熱又は調理後に包装容器から他の容器に移すことなく包装容器を食器として活用することができる電子レンジ対応容器を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
請求項１に記載の発明は、上記の課題を解決するもので、フランジ付容器本体と蓋体からなり、蓋体はその内方へへこんだ形状の凹陥輪郭部を備え、この凹陥輪郭部に沿って容器本体のフランジと蓋体間はシールされ、Ｖ字形シール部が形成されていると共に、このシール部の外側に容器本体のフランジ面の一部が露出していることを特徴とする電子レンジ対応包装容器を要旨とする。本発明において、シール部の内側輪郭がＶ字形になっていればよく、蓋体の凹陥輪郭部の外形はＶ字形輪郭になっていなくてもよい。
【０００９】
本発明において、Ｖ字形シール部の内側突端部はフランジの内側縁の近傍に位置させるのが望ましい。
【００１０】
本発明において、Ｖ字形シール部の内側突端部の近傍のフランジ面に蓋体のフランジへの密着を防止するためのフィルム閉塞防止用突起を設けられても良い。
【００１１】
本発明の電子レンジ対応容器によれば、包装容器内に冷凍食品、チルド食品又は常温流通食品を封入し、容器ごと電子レンジにかけて加熱することができる。本発明の電子レンジ対応包装容器入り食品を電子レンジにより加熱すると、電子レンジによる加熱の過程で発生した水蒸気は、蓋体下面とフランジ面の間を通って、Ｖ字形シール部の突端部に作用すると共に蓋体の応力が突端部に集中し、内圧の上昇及び高温の温度環境における蓋体のシール強度の低下により突端部から蓋体が剥離し、外気に通気可能な構造が形成される。水蒸気は、突端部を通ってＶ字形シール部の外側に放出される。そのとき水蒸気は蓋体の周縁にではなく蓋体の内側のＶ字形シール部で囲まれたフランジ面に放出されるので、通気用穴付き用オーバーキャップを冠着した状態で電子レンジにかけることができる。またそれのみならず容器本体を変形させることがないので、電子レンジにかけて加熱又は調理後に包装容器から他の容器に移すことなく包装容器を食器として活用することができる。
【００１２】
本発明において、容器本体はバリア性を有するインモールドラベル成形用ラベルを用いて成形したインモールドラベル射出成形容器又はシート成形容器であることが望ましい。
【００１３】
本発明において、容器本体としてバリア性樹脂層を含む多層射出成形容器を適用することができる。
【００１４】
また、本発明において、蓋体は耐熱性基材層とシーラント層からなるものを活用することができる。シーラント層としては、変性ポリプロピレン、ポリプロピレン／ポリエチレン又はポリブテン、又は変性エチレン酢酸共重合体からなるイージーピールシーラント層を適用することができる。
【００１５】
本発明において、耐熱性基材層とシーラント層の間に、室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境では前記所定の強度が低下する高温軟化樹脂層を少なくとも一部領域に設けてもよい。その場合、高温軟化樹脂層の材料として、６０〜９０℃の融点を有する材料、例えば、エチレン−酢酸ビニル形共重合体樹脂、またはポリアミド、硝化面及びポリエチレンワックスを含有する樹脂を使用することができる。
【００１６】
本発明の電子レンジ対応包装容器は、スープ、ミルク、ミルクコーヒー、ミルクティー、果汁、カレー、みそ汁等の食品、茶碗蒸し、燗酒、焼売等の食品に適用することができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
図１乃至図４は本発明の電子レンジ対応包装容器を示し、図１は電子レンジ対応包装容器の分解斜視図である。図２は電子レンジ対応包装容器の容器本体を示し、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は図１（Ａ）に図示のＡ−Ａ線矢視断面図である。図３は蓋体の平面図である。図４は通気穴付きオーバーキャップを示する図５は蓋体で密封した容器本体の平面図である。
【００１８】
本発明の電子レンジ対応包装容器は、フランジ付容器本体１と蓋体２と通気穴付きオーバーキャップからなる。図１乃至図４に示す実施の形態においては、容器本体１は、フランジ４と錐面壁６ａ及び垂直壁６ｂからなる胴部と底部７からなるフランジ付一面面取り型カップ型容器に形成され、容器本体１のフランジ４の一部領域４ａは円弧形に形成されている。蓋体２は、図３に示すように、その内方へＶ字形にへこんだ形状のＶ字形輪郭部を備える。８はシール部を示しその一部は内側に突出した突端部を有するＶ字形シール部９を形成している。また蓋体２には蓋体２を容器本体から取りはずすときにつかむつかみ片１０が設けられている。通気穴付きオーバーキャップ３は図４に示すように、容器本体１のフランジとの係止部１３と係止部１３に連続する周壁１１と周壁１１に連続する天部１２からなり、天部１２の中央には通気穴が設けられており、通気穴１４には図１に示すように通気穴閉塞用舌片１４が設けられている。図５は容器本体１のフランジ４に蓋体２を載置しシールした状態を示す平面図である。示すこの密閉蓋１４は容器の保管時或いは搬送時にオーバーキャップ３内に埃等が浸入することを防止する。
【００１９】
Ｖ字形シール部９の内側突端部はフランジの内側縁の近傍に位置させることが望ましい。また、図８に示すようにＶ字形シール部９の内側突端部の近傍のフランジ面４ａに蓋体２のフランジへの密着を防止するためのフィルム閉塞防止用突起１７を設けてもよい。尚、フィルム閉塞防止用突起１７は円形突起、角型突起、三角突起等の任意の形状に形成することができる。
【００２０】
図６は容器本体１に内容物１５を入れ、蓋体２で密封し、通気穴付きオーバーキャップ３を嵌着した状態を示す拡大側断面図である。尚８ａはシール部断面を示す。
【００２１】
本発明の電子レンジ対応包装容器入り食品を電子レンジにより加熱すると、図７に示すように、電子レンジによる加熱の過程で発生した水蒸気は、蓋体２下面とフランジ面４ａの間を通って、Ｖ字形シール部９の内側突端部に作用すると共に蓋体２の応力が突端部に集中し、内圧の上昇及び高温の温度環境における蓋体２のシール強度の低下により突端部から蓋体２が剥離し、外気に通気可能な構造が形成される。そして、水蒸気１６は、突端部２を通ってＶ字形シール部９の外側に放出される。そのとき水蒸気１６は蓋体の周縁にではなくＶ字形シール部９で囲まれたフランジ面に放出され、オーバーキャップ３の通気穴１４を通して外に放出されるので、通気用穴付き用オーバーキャップ３を冠着した状態で電子レンジにかけることができる。また、電子レンジから包装容器入り食品を電子レンジから取り出して冷却したとき、フィルム閉塞防止葉突起５の効果により外部からエアーが包装容器内に入り、容器本体１を変形させることがないので、電子レンジにかけて加熱又は調理後に包装容器から他の容器に移すことなく包装容器を食器として活用することができる。
【００２２】
図９は、容器本体を角形容器に形成した例を示し、図９（Ａ）は容器本体の平面図、図９（Ｂ）は図９（Ａ）に示すＡ−Ａ線矢視断面図である。図１０は蓋体の平面図である。この例においてもＶ字形シール部に対応する蓋体２の角部は内方へへこんでいる。
【００２３】
次に容器本体１について説明する。容器本体１は、（ａ）バリア層を有するインモールド形成用ラベルを用いて形成したインモールドラベル射出成形容器又は（ｂ）シート成形容器、又は（ｃ）バリア性樹脂層を含む多層射出成形容器で構成することができる。
【００２４】
図１０はバリア層を有するインモールドラベル成形用ラベルを用いて形成したインモールド成形射出成形容器の例を示す。この容器は、射出成形金型内にインモールドラベル成形用ラベルを取付け、射出成形金型内に成形材料を射出し成形する際に、射出成形品の表面にラベルの貼り付け動作を同時に行う、所謂インモールドラベル成形をしてなるもので、射出成形品はその外側にインモールドラベル成形用ラベル１８ａ、１８ｂを有する。
【００２５】
射出成形品は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等からなるものを適用し得る。
【００２６】
インモールドラベル成形用ラベル１８ａ、１８ｂの材料は、一般に、印刷基材層、バリア層、射出樹脂との接合層からなる。これらの各層は、それぞれ独立して製膜し、接着剤層を介してドライラミネートするか、又は、その一部もしくは全層を共押出することで形成することができる。ここにおいて印刷基材層は用途・目的に応じて省略することができる。
【００２７】
バリアー層としては、ポリアクリロニトリル系樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体鹸化物、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリ塩化ビニリデンコート二軸延伸プラスチックフィルム、シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、ＭＸＤ６系ナイロン（メタキシレンジアミンとアジピン酸との重縮合反応で生成するアミド構造単位を９０モル％以上含有するポリアミド若しくはポリアミド共重合体）等からなるものがあげられる。
【００２８】
接着層としては、射出樹脂と接着するものであれば特に限定されないが、通常、射出樹脂と同材質のプラスチックや、エチレン酢酸ビニル共重合体を含有するポリエチレン等の接着性を有する樹脂を共押出加工、或いはコーティング加工したプラスチックフィルム等が好適である。
【００２９】
上記の各層は、常法に従い、ドライラミネーション法、押出コーティング法その他のコーティング法に従って形成される。
【００３０】
次に容器本体１として用いるシート成形容器について説明する。この容器は、シート成形金型に軟化溶融したプラスチックシートを取付け、真空や圧空の差圧により容器形状に成形してなるものである。
【００３１】
シート成形容器はポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリカーボネート等のプラスチックシートからなるもので、特にポリエチレンテレフタレートは、水蒸気、酸素、香臭気、紫外線等の透過防止性に優れるので好適である。また、プラスチックシートを多層にしプラスチックシートの中間層にエチレン酢酸ビニル共重合体層を設けることで、更に酸素等の透過防止性を向上させることができる。
【００３２】
次にフランジ付容器本体として用いることができる多層射出成形容器について説明する。この容器の器壁は容器内側層、バリア層、容器外側層の三層からなり、容器内側層及び容器外側層としてポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を適用し得る。またバリア層としてエチレン酢酸ビニル共重合体鹸化物、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリ塩化ビニリデンコート二軸延伸プラスチックフィルム等を適用し得る。
【００３３】
次に蓋体２について説明する。この蓋体は、外層を構成する耐熱性基材層と内層を構成するシーラント層からなる。
【００３４】
耐熱性基材層としては、融点が１６０℃以上のもので、一般に冷凍食品、チルド食品或いは常温流通食品の包装用フィルムとして使用されているものであれば、特に限定されないが、耐熱性、強度物性、透明性、印刷適性、防湿性の点からポリエチレンテレフタレートフィルム、シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ナイロンフィルム等が好ましく使用することができる。
【００３５】
またシーラント層としては、変性ポリプロピレン、ポリプロピレン／ポリエチレン又はポリブテン、又は変性エチレン酢酸共重合体からなるイージーピールシーラント層を使用することができる。
【００３６】
耐熱性基材層とシーラント層の間に、室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境では前記所定の強度が低下する高温軟化樹脂層を少なくとも一部領域に設けてもよい。
【００３７】
前記室温以下の温度とは、通常、包装容器を用いて食品等の内容物を包装する工程時の環境温度や、内容物を密封包装した後の内容物入り包装容器の冷凍工程時の環境温度や、冷凍食品の輸送、保管する際の環境温度である。こうした温度環境では、前記高温軟化樹脂層は、所定の強度が保持される。一方、前記所定の強度が低下する高温の温度環境とは、食品等のの内容物を密封包装した包装容器を、電子レンジで加熱又は加熱調理する際に加わる温度であり、こうした高温の温度環境下では前記高温軟化樹脂層の強度は低下することとなる。
【００３８】
前記高温軟化樹脂層として、６０〜９０℃の融点を有する材料、例えばエチレン−酢酸ビニル形共重合体樹脂、またはポリアミド、硝化面及びポリエチレンワックスを含有する樹脂からなる樹脂を用いることができる。
【００３９】
耐熱性基材層とシーラント層の間に前記高温軟化樹脂層を介在させる場合、シーラント層としては、低密度ポリエチレンフィルム、超低密度ポリエチレンフィルム、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム、中密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、無延伸ポリプロピレンフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、エチレン−アクリル酸共重合体フィルム、エチレン−メタクリル酸共重合体フィルム、エチレン−メチルアクリレート共重合体フィルム、エチレン−エチルアクリレート共重合体フィルム、エチレン−メチルアクリレート共重合体フィルム、アイオノマーフィルムのの何れか一種以上のフィルムを使用することができ、その場合、単層シーラント層又は多層シーラント層とすることができる。シーラント層の厚さは、通常は２０〜６０μｍである。このシーラント層は、前記高温軟化樹脂層を耐熱性基材層とシーラント層の間に介在させた、シール面の近辺に位置する部分が包装内容物である食品を電子レンジにかけて加熱したときに初めて水蒸気等の内圧によってシーラント層に亀裂が生じる程度の強度を有するものであればよい。
【００４０】
また、高温軟化樹脂層に代えて、耐熱性基材層とシーラント層の間にポリアミド／シリコン系剥離ワニス「Ｘ２１８ＰＥ｝（東洋インキ（株）製）、アクリル／ウレタン系「シュリンクＥＸメジウム」（東洋インキ（株）製、「リオッシュ」（東洋エフ・シー・シー（株）製炭酸カルシウム入りシェラック樹脂系化食インキ等の剥離剤を介在させても良い。
【００４１】
【実施例】
ドライラミネート法で各種フィルムを貼り合わせて、二軸延伸ポリプロピレン／接着剤／シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム／接着剤／シートシール層を有する二軸延伸ポリポリプロピレンフィルム（厚さ７２μｍ）からなるラベル材の片側に印刷を施し、更にその上にエチレン酢酸ビニル共重合体をコートしてインモールドラベル成形用ラベルを作製した。このインモールドラベル成形用ラベルを用い射出樹脂としてポリプロピレンを用いてインモールドラベル射出成形を行い、図１に示すようなフランジ付一面面取り型カップ型容器本体を作製した。一方蓋体はナイロン１５μｍ／エチレンビニルアルコール共重合体鹸化物（ＥＶＯＨ）１５μｍ／シーラント層（エチレンプロピレン共重合体系オレフィン樹脂）３０μｍの層構成の材料を用いて、図３に示すように、内方へＶ字形にへこんだ形状のＶ字形輪郭部を備え、Ｖ字形輪郭部に沿って形成した蓋体の内側に突出した突端部を有するＶ字形シール部９を備える蓋体を形成した。容器本体内にスープ３００ｃｃを入れて、前記蓋体を被せ、シールした。更に図１に示すようにポリプロピレン製の通気穴付きオーバーキャップ３を被せた状態で５００Ｗ電子レンジにかけて加熱した結果、約２分後に電子レンジによる加熱の過程で発生した水蒸気は、蓋体２下面とフランジ面４ａの間を通って、Ｖ字形シール部９の内側突端部に作用すると共に蓋体２の応力が突端部に集中し、また、内圧の上昇及び高温の温度環境における蓋体２のシール強度の低下により突端部から蓋体２が剥離し、外気に通気可能な構造が形成され、水蒸気１６は、突端部２を通ってＶ字形シール部９の外側に放出され、容器本体の変形なくスープを温めることができた。
【００４２】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の電子レンジ対応包装容器は、フランジ付容器本体と蓋体からなり、蓋体はその内方へへこんだ形状の凹陥輪郭部を備え、この凹陥輪郭部に沿って容器本体のフランジと蓋体間はシールされ、Ｖ字形シール部が形成されていると共に、このシール部の外側に容器本体のフランジ面の一部が露出していることを特徴とするものであるので、包装容器内に冷凍食品、チルド食品又は常温流通食品を封入し、容器ごと電子レンジにかけて加熱することができる。本発明の電子レンジ対応包装容器入り食品を電子レンジにより加熱すると、電子レンジによる加熱の過程で発生した水蒸気は、蓋体下面とフランジ面の間を通って、Ｖ字形シール部の内側突端部に作用すると共に蓋体の応力が突端部に集中し、内圧の上昇及び高温の温度環境における蓋体のシール強度の低下により突端部から蓋体が剥離し、外気に通気可能な構造が形成される。そして、水蒸気は、突端部を通ってＶ字形シール部の外側に放出される。そのとき水蒸気は蓋体の周縁にではなくＶ字形シール部で囲まれたフランジ面に放出され、オーバーキャップの通気穴を通して外に放出される。また、電子レンジが包装容器入り食品を取り出した後、フィルム閉塞防止用突起により蓋体が容器本体のフランジに密着せず、外部から包装容器内にエアーが入ることにより、容器本体を変形させることがないので、電子レンジにかけて加熱又は調理後に包装容器から他の容器に移すことなく包装容器を食器として活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の電子レンジ対応包装容器の分解斜視図である。
【図２】電子レンジ対応包装容器の容器本体を示し、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は図２（Ａ）に示すＡ−Ａ線矢視断面図である。
【図３】蓋体の平面図である。
【図４】通気穴付きオーバーキャップの断面図である。
【図５】蓋体で密封した容器本体の平面図である。
【図６】電子レンジによる加熱前の、内容物を入れ蓋体で密封し通気穴付きオーバーキャップを被せた電子レンジ対応包装容器の電子レンジによる加熱前の拡大部分側断面図である。
【図７】電子レンジによる加熱中の、内容物を入れ蓋体で密封し通気穴付きオーバーキャップを被せた電子レンジ対応包装容器の電子レンジによる加熱後の拡大部分側断面図である。
【図８】電子レンジ対応包装容器を構成する、フィルム閉塞防止用突起を備える容器本体を示し（Ａ）は平面図、（Ｂ）は図８（Ａ）に示すＡ−Ａ線矢視断面図である。
【図９】電子レンジ対応包装容器を構成する容器本体の更に別の実施の形態を示し、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は側断面図である。
【図１０】図９に示す容器本体と共に使用する蓋体の平面図である。
【図１１】インモールドラベル射出成形により形成した電子レンジ対応包装容器を構成する容器本体の別の実施の形態の側断面図である。
【符号の説明】
１ 容器本体
２ 蓋体
３ 通気穴付きオーバーキャップ
４ フランジ
４ａ フランジ領域
５ 容器本体の周壁
６ａ 容器本体の錐面壁
６ｂ 容器本体の垂直壁
７ 底部
８ シール部
８ａ シール層
９ Ｖ字形シール部
１０ つかみ片
１１ 通気穴付きオーバーキャップの周壁
１２ 通気穴付きオーバーキャップの天部
１３ 通気穴付きオーバーキャップの係止部
１４ 通気穴
１４ａ 通気穴閉塞用舌片
１５ 内容物
１６ 水蒸気
１７ フィルム閉塞防止用突起
１８ａ、１８ｂ インモールドラベル成形用ラベル[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a container for a microwave oven, and more particularly to a packaging container that can be heated in a microwave oven while food is hermetically packaged when heated in a microwave oven.
[0002]
[Prior art]
Wrapped in a packaging container such as a cup-shaped container or plastic molded container, distributed in a frozen state or distributed in chilled or normal temperature, and heated and eaten in a microwave oven, for example, soup, milk, milk coffee, milk tea, fruit juice And other foods or frozen foods. Such foods are usually heated or cooked in a microwave oven. However, when food is sealed in a packaging container and heated in a microwave oven, the internal pressure in the container increases due to the expansion of air and the generation of water vapor from the food, and eventually the food scatters due to the container bursting. An unfavorable situation may occur. Therefore, after removing the lid of the container, the mouth of the container is generally covered with a wrap film such as polyethylene, polypropylene, polyvinylidene chloride, or polyvinyl chloride, or an overcap and heated in a microwave oven.
[0003]
The outer layer is made of a heat-resistant thermoplastic resin film, the inner layer is made of a sealant film, and the intermediate layer is a cover made of a laminated plastic film provided with a release agent layer. As described above, a plastic container for heating with a microwave oven containing chilled foods is known (see Patent Document 1 and Claim 6).
[0004]
The conventional container described in Patent Document 1 has a weak laminate strength at the portion where the release layer is provided and the heat seal strength of the release layer portion when the sealing surface is sealed with a seal bar, resulting in microwave heating. In addition, through-holes in which the gas-permeable through-pores such as water vapor are cut off due to the internal pressure generated in the food container and the sealant film layer portion located in the vicinity of the seal surface are cut off along the release agent. And is released from the end face of the packaging material (see Patent Document 1, paragraph “0006”).
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-9-272180 (Claim 6, paragraph "0006")
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, since the conventional microwave-compatible packaging container is formed, an overcap is fitted to a container body that is composed of a cup-shaped container and a lid, and is sealed with a lid, and the lid and the container flange When the above-described conventional invention is applied to a container whose end face is covered with an overcap, the water vapor passes between the lid and the container flange, and the water vapor emitted from the end faces of the lid and the container flange exceeds its progress. It will be hindered by the inner surface of the cap wall, and it will not be possible to release water vapor smoothly. As a result, there is a risk that the cup-shaped container may deform the shape of the container even if the inner pressure does not drop smoothly and the container does not rupture. Further, when the penetrating pores of the lid are in close contact and the contents are cooled, the container is deformed under reduced pressure.
[0007]
The object of the present invention is that there is no risk of rupture or deformation even if food in a plastic sealed packaging container is put in a container and heated in a microwave oven. It is providing the container for microwave ovens which can utilize a packaging container as tableware without moving to.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 solves the above-described problem, and includes a container body with a flange and a lid body, and the lid body has a concave contour portion that is recessed inwardly. A flange between the container body and the lid body are sealed along, a V-shaped seal portion is formed, and a part of the flange surface of the container body is exposed outside the seal portion. The gist is a packaging container for a range. In the present invention, the inner contour of the seal portion only needs to be V-shaped, and the outer shape of the recessed contour portion of the lid does not have to be V-shaped.
[0009]
In the present invention, it is desirable to locate the inner protruding end of the V-shaped seal portion in the vicinity of the inner edge of the flange.
[0010]
In the present invention, a film blocking prevention protrusion may be provided on the flange surface in the vicinity of the inner protruding end portion of the V-shaped seal portion to prevent the lid body from sticking to the flange.
[0011]
According to the microwave oven-compatible container of the present invention, frozen food, chilled food, or room temperature circulating food can be enclosed in a packaging container, and the entire container can be heated in a microwave oven. When the food in a microwave-compatible packaging container of the present invention is heated by a microwave oven, water vapor generated in the process of heating by the microwave oven passes between the lower surface of the lid and the flange surface and acts on the protruding end portion of the V-shaped seal portion. At the same time, the stress of the lid body concentrates on the projecting end portion, and the lid body peels off from the projecting end portion due to an increase in internal pressure and a decrease in the sealing strength of the lid body in a high temperature environment, thereby forming a structure that allows ventilation to the outside air. The water vapor is discharged to the outside of the V-shaped seal portion through the tip end portion. At that time, since water vapor is released not to the periphery of the lid but to the flange surface surrounded by the V-shaped seal part inside the lid, it should be applied to the microwave oven with the overcap with a vent hole attached. Can do. In addition, since the container body is not deformed, the packaging container can be used as tableware without being transferred from the packaging container to another container after heating or cooking in a microwave oven.
[0012]
In the present invention, the container body is preferably an in-mold label injection-molded container or a sheet-molded container formed using an in-mold label forming label having a barrier property.
[0013]
In the present invention, a multilayer injection molded container including a barrier resin layer as the container body can be applied.
[0014]
In the present invention, the lid can be made of a heat-resistant base material layer and a sealant layer. As the sealant layer, an easy peel sealant layer made of modified polypropylene, polypropylene / polyethylene or polybutene, or a modified ethylene acetic acid copolymer can be applied.
[0015]
In the present invention, a high-temperature softening resin layer that has a predetermined strength in a temperature environment of room temperature or lower, but has a predetermined strength that decreases in a high-temperature temperature environment, is at least partially between the heat-resistant substrate layer and the sealant layer. May be provided. In that case, as a material for the high-temperature softening resin layer, a material having a melting point of 60 to 90 ° C., for example, an ethylene-vinyl acetate copolymer resin, or a resin containing polyamide, nitrified surface and polyethylene wax may be used. it can.
[0016]
The microwave-compatible packaging container of the present invention can be applied to foods such as soup, milk, milk coffee, milk tea, fruit juice, curry, miso soup, and other foods such as steamed rice cake, sake, and sake.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 to 4 show the microwave oven-compatible packaging container of the present invention, and FIG. 1 is an exploded perspective view of the microwave oven-compatible packaging container. 2A and 2B show a container body of a microwave-compatible packaging container, in which FIG. 2A is a plan view, and FIG. 2B is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. FIG. 3 is a plan view of the lid. FIG. 4 shows an overcap with a vent hole. FIG. 5 is a plan view of a container body sealed with a lid.
[0018]
The microwave-compatible packaging container of the present invention includes a flanged container body 1, a lid 2, and an overcap with a vent hole. In the embodiment shown in FIGS. 1 to 4, the container body 1 is formed into a flanged one-surface chamfered cup-type container including a body portion and a bottom portion 7 including a flange 4, a conical surface wall 6 a, and a vertical wall 6 b. A partial region 4a of the flange 4 of the main body 1 is formed in an arc shape. As shown in FIG. 3, the lid 2 includes a V-shaped contour portion that is recessed inwardly in a V shape. Reference numeral 8 denotes a seal portion, and a part thereof forms a V-shaped seal portion 9 having a protruding end portion protruding inward. The lid 2 is provided with a gripping piece 10 that is gripped when the lid 2 is removed from the container body. As shown in FIG. 4, the overcap 3 with a vent hole includes a locking portion 13 with the flange of the container body 1, a peripheral wall 11 continuous with the locking portion 13, and a top portion 12 continuous with the peripheral wall 11. A vent hole is provided in the center of the vent hole, and a vent hole closing tongue piece 14 is provided in the vent hole 14 as shown in FIG. FIG. 5 is a plan view showing a state where the lid 2 is placed on the flange 4 of the container body 1 and sealed. The sealing lid 14 shown prevents dust and the like from entering the overcap 3 when the container is stored or transported.
[0019]
The inner protruding end of the V-shaped seal portion 9 is preferably located in the vicinity of the inner edge of the flange. In addition, as shown in FIG. 8, a film blocking prevention protrusion 17 may be provided on the flange surface 4 a in the vicinity of the inner protruding end portion of the V-shaped seal portion 9 to prevent the lid body 2 from sticking to the flange. The film blocking prevention protrusion 17 can be formed in an arbitrary shape such as a circular protrusion, a square protrusion, or a triangular protrusion.
[0020]
FIG. 6 is an enlarged side cross-sectional view showing a state in which the contents 15 are put in the container body 1, sealed with the lid body 2, and the overcap 3 with a vent hole is fitted. Reference numeral 8a denotes a cross section of the seal portion.
[0021]
When the food in a microwave-compatible packaging container of the present invention is heated by a microwave oven, as shown in FIG. 7, water vapor generated in the process of heating by the microwave oven passes between the lower surface of the lid 2 and the flange surface 4a. The lid 2 acts on the inner protruding end of the V-shaped seal portion 9 and the stress of the lid 2 is concentrated on the protruding end, and the lid 2 is moved from the protruding end due to an increase in internal pressure and a decrease in the sealing strength of the lid 2 in a high temperature environment. A structure that peels off and can be ventilated to the outside air is formed. Then, the water vapor 16 is discharged to the outside of the V-shaped seal portion 9 through the protruding end portion 2. At that time, the water vapor 16 is discharged not to the periphery of the lid but to the flange surface surrounded by the V-shaped seal portion 9 and is released to the outside through the vent hole 14 of the overcap 3. You can put it on the microwave while wearing Further, when the food in the packaging container is taken out of the microwave oven and cooled, the air does not enter the packaging container from the outside due to the effect of the film blockage prevention leaf protrusion 5, and the container body 1 is not deformed. The packaging container can be used as tableware without being transferred from the packaging container to another container after heating or cooking over a range.
[0022]
9 shows an example in which the container body is formed into a rectangular container, FIG. 9A is a plan view of the container body, and FIG. 9B is a cross-sectional view taken along line AA shown in FIG. 9A. is there. FIG. 10 is a plan view of the lid. Also in this example, the corner portion of the lid 2 corresponding to the V-shaped seal portion is recessed inward.
[0023]
Next, the container body 1 will be described. The container main body 1 includes (a) an in-mold label injection molded container formed using an in-mold forming label having a barrier layer, (b) a sheet molded container, or (c) a multilayer injection molded container including a barrier resin layer. Can be configured.
[0024]
FIG. 10 shows an example of an in-mold injection-molded container formed using an in-mold label forming label having a barrier layer. This container is provided with an in-mold label molding label in an injection mold, and when a molding material is injected and molded in the injection mold, the label is attached to the surface of the injection molded product at the same time. It is formed by so-called in-mold label molding, and the injection-molded product has in-mold label molding labels 18a and 18b on the outside thereof.
[0025]
As the injection molded product, one made of polyethylene, polypropylene, polycarbonate or the like can be applied.
[0026]
The material of the in-mold label forming labels 18a and 18b is generally composed of a printing base layer, a barrier layer, and a bonding layer with an injection resin. Each of these layers can be formed by independently forming a film and performing dry lamination via an adhesive layer, or by coextrusion of a part or all of the layers. Here, the printing base material layer can be omitted depending on the application and purpose.
[0027]
As the barrier layer, polyacrylonitrile resin, saponified ethylene vinyl acetate copolymer, polyvinylidene chloride film, polyvinylidene chloride coated biaxially stretched plastic film, silica-deposited polyethylene terephthalate film, alumina-deposited polyethylene terephthalate film, MXD6 nylon ( For example, a polyamide or polyamide copolymer containing 90 mol% or more of an amide structural unit formed by a polycondensation reaction of metaxylenediamine and adipic acid.
[0028]
The adhesive layer is not particularly limited as long as it adheres to the injection resin. Usually, a plastic having the same material as the injection resin, or an adhesive resin such as polyethylene containing an ethylene vinyl acetate copolymer is coextruded. A plastic film processed or coated is suitable.
[0029]
Each of the above layers is formed according to a conventional method, according to a dry lamination method, an extrusion coating method, or other coating methods.
[0030]
Next, a sheet forming container used as the container body 1 will be described. This container is formed by attaching a softened and melted plastic sheet to a sheet molding die and molding it into a container shape by a differential pressure between vacuum and compressed air.
[0031]
The sheet molding container is made of a plastic sheet such as polyethylene terephthalate, polypropylene or polycarbonate, and polyethylene terephthalate is particularly suitable because it is excellent in permeation-preventing properties such as water vapor, oxygen, odor and ultraviolet rays. Further, by providing a plastic sheet in multiple layers and providing an ethylene vinyl acetate copolymer layer as an intermediate layer of the plastic sheet, it is possible to further improve the permeation preventive property of oxygen or the like.
[0032]
Next, a multilayer injection molded container that can be used as a container body with a flange will be described. The container wall of the container is composed of three layers of a container inner layer, a barrier layer, and a container outer layer, and a thermoplastic resin such as polyethylene and polypropylene can be applied as the container inner layer and the container outer layer. Further, a saponified ethylene-vinyl acetate copolymer, a polyvinylidene chloride film, a polyvinylidene chloride-coated biaxially stretched plastic film, or the like can be applied as the barrier layer.
[0033]
Next, the lid 2 will be described. This lid is composed of a heat-resistant base material layer constituting the outer layer and a sealant layer constituting the inner layer.
[0034]
The heat-resistant substrate layer is not particularly limited as long as it has a melting point of 160 ° C. or higher and is generally used as a packaging film for frozen foods, chilled foods, or room-temperature-distributed foods. From the viewpoint of physical properties, transparency, printability, and moisture resistance, a polyethylene terephthalate film, a silica-deposited polyethylene terephthalate film, an alumina-deposited polyethylene terephthalate film, a biaxially stretched polyethylene terephthalate film, a biaxially stretched nylon film and the like can be preferably used.
[0035]
As the sealant layer, an easy peel sealant layer made of modified polypropylene, polypropylene / polyethylene or polybutene, or a modified ethylene acetic acid copolymer can be used.
[0036]
Between the heat-resistant base material layer and the sealant layer, a high-temperature softening resin layer that has a predetermined strength in a temperature environment of room temperature or lower, but decreases in the predetermined strength in a high-temperature temperature environment may be provided in at least a partial region. Good.
[0037]
The temperature below room temperature is usually the environmental temperature at the time of packaging the contents such as food using a packaging container, the environmental temperature at the time of freezing the packaging container with contents after the contents are sealed and packaged, It is the environmental temperature when transporting and storing frozen food. In such a temperature environment, the high-temperature softening resin layer maintains a predetermined strength. On the other hand, the high temperature environment in which the predetermined strength decreases is a temperature applied when a packaging container in which contents such as food are hermetically packaged is heated or cooked in a microwave oven. Below, the intensity | strength of the said high temperature softening resin layer will fall.
[0038]
As the high-temperature softening resin layer, a material having a melting point of 60 to 90 ° C., for example, an ethylene-vinyl acetate copolymer resin, or a resin made of a resin containing polyamide, a nitrifying surface, and polyethylene wax can be used.
[0039]
When the high-temperature softening resin layer is interposed between the heat-resistant substrate layer and the sealant layer, the sealant layer includes a low-density polyethylene film, an ultra-low-density polyethylene film, a linear low-density polyethylene film, a medium-density polyethylene film, High density polyethylene film, unstretched polypropylene film, ethylene-vinyl acetate copolymer film, ethylene-acrylic acid copolymer film, ethylene-methacrylic acid copolymer film, ethylene-methyl acrylate copolymer film, ethylene-ethyl acrylate Any one or more of a copolymer film, an ethylene-methyl acrylate copolymer film, and an ionomer film can be used. In that case, a single-layer sealant layer or a multilayer sealant layer can be formed. The thickness of the sealant layer is usually 20 to 60 μm. This sealant layer is the first time when the food containing the packaged contents is heated in a microwave oven with the high-temperature softening resin layer interposed between the heat-resistant base material layer and the sealant layer. What is necessary is just to have the intensity | strength of the grade which a sealant layer produces a crack by internal pressure, such as water vapor | steam.
[0040]
Also, instead of the high temperature softening resin layer, a polyamide / silicone release varnish “X218PE” (manufactured by Toyo Ink Co., Ltd.), acrylic / urethane “Shrink EX Medium” (Toyo A release agent such as Shellac resin-based edible ink containing calcium carbonate, manufactured by Ink Co., Ltd. or “Rioche” (Toyo FSC Co., Ltd.) may be interposed.
[0041]
【Example】
One side of a label material consisting of biaxially stretched polypropylene / adhesive / silica vapor-deposited polyethylene terephthalate film / adhesive / sheet seal layer (72 μm thick) with various films bonded together by dry laminating method In addition, an ethylene vinyl acetate copolymer was further coated thereon to produce an in-mold label forming label. Using this in-mold label molding label, in-mold label injection molding was performed using polypropylene as the injection resin, and a flanged one-side chamfered cup-type container body as shown in FIG. 1 was produced. On the other hand, the lid is made of a material having a layer structure of nylon 15 μm / ethylene vinyl alcohol copolymer saponified product (EVOH) 15 μm / sealant layer (ethylene propylene copolymer olefin resin) 30 μm, as shown in FIG. A lid body including a V-shaped seal portion 9 having a V-shaped contour portion indented into a V-shape and having a protruding end projecting inside the lid body formed along the V-shaped contour portion was formed. 300 cc of soup was put in the container body, and the lid was put on and sealed. Further, as shown in FIG. 1, as a result of heating in a 500 W microwave oven with a polypropylene overcap 3 with a vent hole, water vapor generated in the heating process by the microwave oven after about 2 minutes Passing between the flange surfaces 4a, it acts on the inner protruding end of the V-shaped seal portion 9, and the stress of the lid 2 is concentrated on the protruding end, and the internal pressure rises and the lid 2 is sealed in a high temperature environment. The lid 2 is peeled off from the protruding end due to a decrease in strength, and a structure that allows ventilation to the outside air is formed, and the water vapor 16 is discharged to the outside of the V-shaped seal portion 9 through the protruding end 2 without deformation of the container body. I could warm the soup.
[0042]
【The invention's effect】
As described above in detail, the microwave-compatible packaging container of the present invention includes a flanged container body and a lid, and the lid includes a concave contour portion that is recessed inwardly. The flange between the container body and the lid body are sealed along, a V-shaped seal portion is formed, and a part of the flange surface of the container body is exposed outside the seal portion. Therefore, frozen food, chilled food, or room temperature distribution food can be enclosed in the packaging container, and the whole container can be heated in a microwave oven. When the food in a microwave-compatible packaging container of the present invention is heated by a microwave oven, water vapor generated in the process of heating by the microwave oven passes between the bottom surface of the lid and the flange surface and reaches the inner protruding end of the V-shaped seal portion. The lid body stress is concentrated on the tip, and the lid peels off from the tip due to an increase in internal pressure and a decrease in the sealing strength of the lid in a high-temperature environment. . And water vapor | steam is discharge | released outside a V-shaped seal part through a protrusion part. At that time, the water vapor is released not to the periphery of the lid but to the flange surface surrounded by the V-shaped seal portion, and to the outside through the vent hole of the overcap. In addition, after the food in the packaging container is taken out by the microwave oven, the lid body does not adhere to the flange of the container body due to the projection for preventing film clogging, and the container body is deformed by air entering the packaging container from the outside. Therefore, the packaging container can be used as tableware without being transferred from the packaging container to another container after heating or cooking in a microwave oven.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view of a packaging container for a microwave oven according to the present invention.
2A and 2B show a container body of a microwave-compatible packaging container, in which FIG. 2A is a plan view, and FIG. 2B is a cross-sectional view taken along line AA shown in FIG.
FIG. 3 is a plan view of a lid.
FIG. 4 is a cross-sectional view of an overcap with a vent hole.
FIG. 5 is a plan view of a container body sealed with a lid.
FIG. 6 is an enlarged partial cross-sectional side view of a microwave-compatible packaging container in which the contents are sealed with a lid and covered with an overcap with a vent before heating by the microwave before heating by the microwave.
FIG. 7 is an enlarged partial cross-sectional side view after heating by a microwave oven of a microwaveable packaging container in which the contents are sealed with a lid and covered with an overcap with a vent hole during heating by the microwave oven.
FIGS. 8A and 8B show a container body having a film blockage preventing projection constituting a microwave-compatible packaging container, wherein FIG. 8A is a plan view, and FIG. 8B is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. It is.
FIGS. 9A and 9B show still another embodiment of a container body constituting a microwave-compatible packaging container, in which FIG. 9A is a plan view and FIG. 9B is a side sectional view.
10 is a plan view of a lid used with the container main body shown in FIG. 9. FIG.
FIG. 11 is a side cross-sectional view of another embodiment of a container body constituting a microwave-compatible packaging container formed by in-mold label injection molding.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Container body 2 Lid 3 Overcap with vent 4 Flange 4a Flange area 5 Perimeter wall 6a of container main body Conical wall 6b of container main body Vertical wall 7 of container main body 8 Bottom part 8 Seal part 8a Seal layer 9 V-shaped seal part 10 Grab piece DESCRIPTION OF SYMBOLS 11 Perimeter wall of overcap with ventilation hole 12 Top part of overcap with ventilation hole 13 Locking part of overcap with ventilation hole 14 Ventilation hole 14a Tongue piece 15 for ventilation hole obstruction | occlusion Contents 16 Water vapor | steam 17 Projection 18a for film occlusion prevention, 18b In-mold label forming label
