JP2005034805A - 水熱反応装置 - Google Patents

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邦利 鈴木
Minoru Uchida
稔 内田
David A Hazlebeck
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Abstract

【課題】 安全性の高い炭酸ガスを低コストで提供することのできる水熱反応装置を提供すること。
【解決手段】 本発明の水熱反応装置は、水熱反応器と、該水熱反応器へ被反応物を供給する被反応物供給手段と、酸化剤供給手段と、該水熱反応器で生成した反応生成物を気液分離する気液分離手段と、該気液分離手段から分離された気体(排ガス)中の酸素濃度を測定する酸素濃度測定手段と、該酸素測定手段によって測定された酸素濃度に応じて、水熱反応器への酸素の供給を制御する手段とを具備することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水熱反応装置に関する。特には、水熱反応装置からの排ガス成分を炭酸ガス(以下、CO2)を主成分とし、他の成分の残留量を制御することができる水熱反応装置に関する。
近年、水熱反応の応用の一形態として、廃棄物中の有機物などを酸化や加水分解させて廃棄物を処理する方法が注目されている。同方法では、水の超臨界又は亜臨界状態で有機物を含む廃棄物と酸化剤及び水とを反応させ、廃棄物中の有機物を短時間で、ほぼ完全に分解することができる。
水の超臨界状態とは、温度が374℃以上で、圧力が22MPa以上の状態である。亜臨界状態とは、例えば温度が374℃以上で、圧力が2.5MPa以上22MPa未満の状態、又は、温度が374℃未満で、圧力が22MPa以上の状態、又は温度が374℃以下で、圧力が22MPa未満の状態であって、臨界点に近い高温高圧状態である(例えば、特許文献1参照)。
水熱酸化反応によって廃棄物中の有機物を酸化分解する際は、廃棄物、酸化剤及び水を反応器内へ供給して反応させる。すると、有機物は酸化分解され、主に水とCO2が生じ、無害化される。そして、生じた反応生成物は、エネルギ回収されるか、又は冷却、減圧された後、気体と液体とに分離される。この場合、酸化反応が完全に行われるように、有機物を酸化反応させるのに必要な理論酸素量に対してかなり過剰の酸素を供給して余裕のある安全領域で反応を実施し、排ガス中にCOやNOx等の有害ガスが発生しないように運転される。
したがって、従来は水熱反応処理後の排ガスにはCO2以外に、酸素や場合によってはN2O等の副生成ガスも排ガス中に含まれることがある。
通常、水熱反応後の排気ガスは大気に放出されることが多いが、環境負荷低減の観点から、排ガス中のCO2を回収して再利用される場合がある。しかし、上述したように、水熱反応の排ガス中には、CO2以外に、酸素等が混入しており、その濃度を管理していないため、利用可能なCO2を回収するためにはCO2以外のガスを分離してCO2濃度を高める必要があり、装置が複雑となり、回収コストがかかりすぎるという問題があった(例えば、特許文献2等)。
一方、農作物にCO2を施して生育を促進するCO2施用農法は、マスクメロンやイチゴ等の温室栽培等で行われており、マスクメロンやイチゴ等の生産を向上させる手段として注目されている。このCO2施用農法においては、ビニールハウス内部のCO2濃度を上昇させるために、ビニールハウス内部にCO2ガスを放出しているが、市販のCO2ガスは高純度で高価であるため、コストがかかり普及が遅れているのが現実である。更に、市販の高圧CO2ガスは、ボンベに充填されているが、ボンベ内の残量が不明瞭であり、使い終わってから利用者が注文しているため、配送効率が悪く、配送コストが高くなることも、コストが高くなる要因であった。
また、安価なCO2ガス発生装置として、灯油燃焼式の装置もあるが、排気ガス中にCOやNOx等の有毒ガスが発生するおそれがあり、安全面で問題となる。従って、安全性の高いCO2ガスを安価に製造、配給することが望まれている。
特開2000−1088号公報 特開平10−132201号公報
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであって、水熱反応装置からの排ガス中のCO2ガスとその他のガスの残留量を制御することのできる水熱反応装置を提供することを目的とする。
上記の問題点を解決するため、本発明の水熱反応装置は、水熱反応器と、該水熱反応器へ被反応物を供給する被反応物供給手段と、酸化剤供給手段と、該水熱反応器で生成した反応生成物を気液分離する気液分離手段と、該気液分離手段から分離された気体(排ガス)中の酸素濃度を測定する酸素濃度測定手段と、該酸素測定手段によって測定された酸素濃度に応じて、水熱反応器への酸素の供給を制御する手段とを具備することを特徴とする。
上記水熱反応装置によれば、水熱反応装置からの排ガス中のCO2ガスとその他のガスの残留量を排ガスの用途に応じて制御することができる。即ち、排ガスの用途に応じて、他の酸素ガス等の含有量を少なくしたり逆に多くしたりすることができる。
上記酸素の供給を制御する手段は、水熱反応器に供給する酸化剤量を制御する手段であることが好ましい。
上記酸素の供給を制御する手段は、上記気液分離手段から分離された気体(排ガス)を水熱反応器へ循環する手段であり、水熱反応器への気体(排ガス)の循環量を制御する手段であることが好ましい。
上記酸化剤は純酸素又は酸素リッチガスであることが好ましい。
上記水熱反応装置は、上記気液分離手段から分離された気体(排ガス)中のN2Oガス濃度を低減させる手段を備えることが好ましい。
上記N2Oガス濃度を低減させる手段は触媒であることが好ましい。
また、本発明は、上記水熱反応装置の気液分離手段から分離された気体(排ガス)を農作物用又は産業用CO2とすることを特徴とする、水熱反応装置を提供する。
上記水熱反応装置は、更に、上記気液分離手段から分離された気体(排ガス)を貯蔵する排ガス貯蔵手段を備え、該排ガス貯蔵手段に貯蔵された気体(排ガス)を、例えば農作物用又は産業用CO2としてボンベに供給する手段を備えていることが好ましい。
上記ボンベは残量センサーを備えていることが好ましい。
上記残量センサーは残量信号伝送手段を備えていることが好ましい。
上記水熱反応装置は、CO2利用者の有するボンベから送信される残量信号を受信する手段、受信した残量信号に基づいて、CO2が充填されたボンベを配送するための配送計画を自動作成する手段を有することが好ましい。
上記水熱反応装置は、CO2利用者の有するボンベから送信される残量信号を受信する手段、受信した残量信号に基づいて、CO2が充填されたボンベの需要を予測する手段、及び予測されたボンベの需要量から水熱反応装置の処理量を調整する手段を有することが好ましい。
上記水熱反応装置は、上記被反応物が活性汚泥処理からの余剰汚泥であり、CO2利用者の有するボンベから送信される残量信号を受信する手段、受信した残量信号に基づいて、CO2が充填されたボンベの需要を予測する手段、及び予測されたボンベの需要量から、活性汚泥処理からの余剰汚泥の反応量を調整する手段を有することが好ましい。
本発明の水熱反応装置によれば、水熱反応を最適範囲で制御しながら、排ガスの用途に応じてCO2リッチガスと他の成分ガスの残留量を制御した排ガスを提供することができる。
以下、本発明の水熱反応装置について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る水熱反応装置の構成を示す図である。
図1に示すように、水熱反応器7の入り口には、酸化剤圧縮装置1からリザーブタンク5及び流量制御弁6を経て酸化剤(純酸素又はリッチガス)を供給する酸化剤供給路L1が接続している。この酸化剤供給路L1には、被反応物2を供給するための被反応物供給路L2、助燃剤3を供給するための助燃剤供給路L3、水4を供給するための水供給路L4が接続している。被反応物2はポンプP1によって加圧され、予熱器18で予熱された後、被反応物供給路L2を通って水熱反応器7に供給される。助燃剤3はポンプP2によって加圧され、助燃剤供給路L3を通って水熱反応器7に供給される。また、水4はポンプP3によって加圧され、水供給路L4を通って水熱反応器7に供給される。
水熱反応器7は耐食性・耐熱性・耐圧性を有する材料で作製されている。同反応器7の内面には、耐食性・耐熱性を有する材料で作製された内張りが設けられている。
水熱反応器7の出口には流体取出路L5が接続しており、この流体取出路L5には冷却器8が接続しており、冷却器8の先は気液分離器9につながっている。気液分離器9では、冷却器8で冷却された反応生成物を排ガス(CO2等)と廃液とに分離する。気液分離器9の底には、減圧弁11を備えた廃液管L7が接続されている。廃液は、冷却後、減圧弁11で大気圧近くの圧力にまで減圧された後廃液タンク(図示せず)に送られる。
気液分離器9の上部は、処理ガス取出路L6で蓄ガスタンク15に接続されている。蓄ガスタンク15では、排ガスの圧力変動が吸収される。蓄ガスタンク15はリリーフ弁16を備えた排気管で外部に接続している。また、蓄ガスタンク15はボンベ小分け充填装置17を備えた排気管で配送用ボンベ22に接続している。 気液分離器9で気液分離された排ガスは蓄ガスタンク15に蓄えられ、ボンベ小分け装置17によって配送用ボンベ22に供給される。
処理ガス取出路L6には、気液分離器から排気された排ガスを配送用ボンベに充填するのに適切な圧力まで減圧するための減圧弁10、排ガス中の酸素濃度を測定する酸素濃度計13及び排ガス中の一酸化炭素濃度を測定する一酸化炭素濃度計14が接続されている。図1に示す水熱反応装置には制御装置12が備えられており、酸素濃度計13及び一酸化炭素濃度計14により測定した酸素濃度及び一酸化炭素濃度によって、後述するように流量制御弁6の開度を調整するようになっている。
気液分離器9で気液分離された排ガスはCO2を主成分とするものであり、その他、酸素やきわめて微量の一酸化炭素等を含んでいる。本発明の水熱反応装置によれば、排ガス中の酸素及び一酸化炭素の濃度を調整することができる。例えば一酸化炭素濃度Xは、人体への影響のない濃度である、50ppm以下とすることが好ましく、1ppm程度が更に好ましい。酸素濃度Yは、排ガスの使用目的によって異なるが、例えば農作物用途であるCO2施用農法に用いる場合は、火災防止を考慮すると、20%以下であることが好ましく、水熱反応上、一酸化炭素濃度を1ppm以下に維持できる濃度であれば、酸素濃度Yは少ないほど酸素配送効率がよくなるので好ましい。逆に、ビニールハウス内での酸欠事故防止を考慮すると、12〜20%程度とすることが好ましい。
排ガス中の酸素濃度及び一酸化炭素濃度は、十分な安定反応状態においては、流量制御弁6の開度を調整することにより調整可能である。なお、水熱反応は、反応器7の内部に備えられる、温度センサT1により温度を測定し、反応温度が一定になるよう、被反応物ポンプP1、あるいは助燃剤ポンプP2を制御して安定反応状態を促進する。この点について図2を用いて説明する。図2は、排ガス中の酸素及び一酸化炭素濃度を調整するための処理のフローチャートである。
図2に示すように、本発明の水熱反応装置において、一酸化炭素濃度計14において排ガス中の一酸化炭素濃度を測定する。この一酸化炭素濃度が任意の規定値Xppm以上であれば、流量制御弁6の開度を大きくする。一方、一酸化炭素濃度が任意の規定値Xよりも小さい場合、酸素濃度計13で排ガス中の酸素濃度を測定する。酸素濃度が任意の規定値Yより小さい場合、流量制御弁6の開度を大きくして酸化剤圧縮装置1からの酸化剤(純酸素又は酸素リッチガス)の供給量を増大させる。一方、酸素濃度が任意の規定値Yより大きい場合には、流量制御弁6の開度を小さくし、酸化剤圧縮装置1からの酸化剤(純酸素又は酸素リッチガス)の供給量を減少させる。また、酸素濃度が任意の規定値Yである場合には、流量制御弁6の開度を維持する。
本発明の水熱反応装置において気液分離器9で気液分離される排ガス中のCO2濃度を上昇させてCO2の回収率を上昇させる運転条件としては、例えば気液分離器9の入り口において、水熱反応処理後の流体の温度を31.1〜300℃とし、圧力を2〜25MPaとすることが好ましく、10〜25MPaとすることが更に好ましい。CO2の回収率を上昇させるためには、CO2の溶解度が小さい150〜280℃程度が好ましい。31℃以下であるとCO2が液化してしまう場合があり、31.1〜150℃では液化はしないものの、水への溶解度が大きく回収率が低くなる。
次に、本発明の他の実施の形態に係る水熱反応装置について説明する。
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る水熱反応装置の構成を示す図である。
図3に示す水熱反応装置は、基本的な構成は図1に示す水熱反応装置とほぼ同様である。図3に示す構成部品のうち、図1と同じものについては記載を省略した。
図3に示す水熱反応装置においては、処理ガス取出路L6の減圧弁10の前に、冷却器23及びドレンタンク22’を有している。このように、冷却器23及びドレンタンク22’を有しているので、該ガス中の水分除去率を向上させることができる。また、冷却器23を設けなくても、ドレンタンク22’のみであってもよい。ドレンタンク22’にたまった水分は、排液管L9を通り、気液分離器からの排液管L9に合流するようになっている。この場合、ドレンタンク22’入り口における排ガス温度は好ましくは31.1〜300℃であり、更に好ましくは45〜100℃である。また、冷却器23の代わりに、あるいは冷却器23の前後に減圧弁を設け、圧力を若干減圧させることによっても、減圧効果及び断熱膨張による温度低下効果により、排ガス中の水分除去効率を上昇させることができる。
次に、本発明の他の実施の形態に係る水熱反応装置について説明する。
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る水熱反応装置の構成を示す図である。
図4に示す水熱反応装置は、基本的な構成は図1に示す水熱反応装置とほぼ同様である。図4に示す構成部品のうち、図1と同じものについては記載を省略した。
図4に示す水熱反応装置においては、気液分離器9の上部から処理ガス取出路L6が分岐して、排ガス循環路L8が昇圧機19、蓄圧器20及び排ガス循環流量制御弁21を接続し、排ガス流量制御弁から酸化剤供給路L1に合流している。このような排ガス循環路L8を設けることにより、排ガス中のCO2濃度を高めてCO2リッチガスを得ることができる。
次に、図1に示す水熱反応装置と図4に示す水熱反応装置も性能を確認するために行った実験結果について説明する。
以下の条件で性能を比較した。
被処理物処理量:10m3/日
被処理物発熱量:133kcal/kg(高位発熱量)
反応条件:650℃、23.4MPa
反応器における酸素過剰率:理論当量の20%
それぞれの性能を表1に示す。
Figure 2005034805
上記表1から明らかなように、本発明の水熱反応装置は、排ガスの循環量を変えることにより、排ガス中の酸素濃度を減少させ、CO2を増加させる、等の制御が可能である。それによって、CO2以外のガス濃度の制御が可能となる。
次に、本発明の他の実施の形態に係る水熱反応装置について説明する。
図5は、本発明の第4の実施の形態に係る水熱反応装置の構成を示す図である。
図5に示す水熱反応装置は、基本的な構成は図1に示す水熱反応装置とほぼ同様である。図5に示す構成部品のうち、図1と同じものについては記載を省略した。
図5に示す水熱反応装置においては、処理ガス取出路L6に、N2O濃度計24が接続されている。また、N2O濃度計24の下流には排ガス流路分岐弁25が接続されており、ガス流路分岐弁25の下流には吸湿塔30、N2O分解装置26が接続されている。窒素を多く含むものを被反応物として用いた場合、水熱反応の副生成物としてN2Oガスをわずかに生成する場合がある。N2Oは有害ガス成分ではないため濃度管理は必ずしもする必要はないが、温暖化係数が大きいため、濃度コントロールが必要な場合がある。
図5に示す水熱反応装置において、酸素濃度、一酸化炭素濃度とともにN2O濃度を測定し、制御装置12で濃度を監視する。N2O濃度が高くなった場合、排ガス流路分岐弁25を切り替え、排ガスをN2O分解装置26に送り、N2O分解装置26でN2Oを分解した後、排ガスは蓄ガスタンク15に送られる。N2O分解装置26としては、触媒式のものが好ましく用いられる。用いられる触媒に特に制限はないが、例えばゼオライト、酸化すず(IV)、酸化すずにコバルト化合物(II)を加えたものが用いられる。また、一般的に、触媒でN2Oを分解する場合、温度は200〜500℃であることが必要である。図5に示す水熱反応装置においては、流体取出路L5に熱回収熱交換器28を備えており、この熱回収熱交換器28で熱媒体を加熱し、その熱量を熱媒体循環路L10を通してN2O分解装置26に送り、N2O分解装置26を加熱する。運転条件により温度が不足する場合には、熱媒体循環路L10に接続された熱媒体加熱器29によって不足熱量を補う。また、N2O分解装置26の上流に設けられた吸湿塔30によって排ガス中の水分が吸湿されるので、触媒の寿命を延ばすことができる。吸湿塔30内には吸湿剤が充填されており、この吸湿剤としては、例えばゼオライト、シリカゲル等が挙げられる。
本発明の水熱反応装置を用いることによって排ガスをそのままCO2施用農法に適用してCO2再資源化システムを実施することができる。
図6は、本発明の水熱反応装置を用いたCO2再資源化システムの一例であり、水熱反応装置により下水汚泥を原料にCO2リッチガスを製造し、ITを活用したCO2リッチガス配給システムを用いて効率的に再資源化するシステムである。
図6に示すCO2リッチガス小分け充填装置は、複数のビニールハウス38、39、充填センター46、水熱反応装置34、蓄ガスタンク35、汚水処理施設、基地局41、ネットワーク42、コントロール局45、配送車43、及びサーバ47’を備え、ビニールハウス38、39の備えるガス情報出力手段40から送信されるガス残量信号を基地局41を介してサーバ47’で取得し、ビニールハウスに配置されたボンベ59のガス残量に応じて、配送車43を補給巡回させることにより、利用者の有するビニールハウスに配置されたボンベ59内のCO2リッチガスの残量を管理し、補給するシステムである。
図6に示す汚水処理施設は、活性汚泥処理槽31、余剰汚泥貯留タンク32、脱水機33、制御装置32及びポンプP5からなる。なお、図示はしないが、活性汚泥処理槽31と、余剰汚泥貯留タンク32との間に汚泥濃縮槽があってもよい。活性汚泥処理槽31からの余剰汚泥は、余剰汚泥貯留タンク32に送られ、水熱反応装置において処理されるまで、余剰汚泥貯留タンク32に貯留される。水熱反応装置34と制御装置32とは接続されており、水熱反応装置32において汚泥を処理する必要が生じた場合、制御装置32によってポンプP5が作動し、余剰汚泥貯留タンクに貯留されている汚泥が脱水機33に送られ、次いで、脱水処理された汚泥が水熱反応装置34に送られ、水熱処理される。なお、図示しない汚泥濃縮槽がある場合は、脱水不要な場合もある。水熱反応装置に送られる汚泥の濃度としては、1〜25%が好ましく、8〜15%が更に好ましい。
水熱反応装置34については、上述したものと同様のものが用いられる。水熱反応装置34において処理された反応生成物は、図示しないが、水熱処理装置の備える気液分離器によって気液分離され、排ガスが蓄ガスタンク35に蓄えられる。
蓄ガスタンク35に蓄えられた排ガス(CO2リッチガス)は、減圧弁49によって大気圧近くの圧力にまで減圧され、パイプライン48を通してビニールハウス38に供給される。ビニールハウス38には、常時CO2リッチガスが供給されることになる。
蓄ガスタンク35は、充填センター46の備えるCO2リッチガス小分け充填装置(ボンベ)36と接続されており、必要に応じて、蓄ガスタンク35内に蓄えられた排ガス(CO2リッチガス)がCO2リッチガス小分け充填装置36に送られ、CO2リッチガス小分け充填装置に排ガス(CO2リッチガス)が充填される。CO2リッチガスの製造量が需要量を超え、かつタンクが満タンの場合は、リリーフ弁16を通して大気に放出される。
ビニールハウスは、CO2施用農法を行うためのものであり、図7に示すように、ビニールハウス本体38と、CO2供給装置50とからなり、CO2供給装置にはCO2ガスが充填されたボンベ59が接続されている。CO2リッチガスが充填されたボンベ59はボンベ重量センサ58の上に積載されており、CO2リッチガス中のCO2リッチガス重量が常時測定され、測定値はガス残量信号として制御装置55を通して通信装置60から基地局41に送信されている。また、圧力センサ54を用いてCO2リッチガスボンベ内の圧力を常時測定し、その測定値をガス残量信号としてもよい。
ビニールハウス本体38には、CO2センサー56が配置されており、ビニールハウス本体38中のCO2濃度が測定され、その測定値は制御装置55に送られる。ボンベ59にCO2リッチガス放出パイプ51と接続されており、CO2リッチガス放出パイプ51はCO2供給装置50を通り、ビニールハウス本体38まで伸びている。CO2リッチガス放出パイプ51には、圧力センサ54、流量計61、減圧弁53、流量制御弁52が接続されている。CO2センサー56によってビニールハウス本体38中のCO2濃度が測定され、その値は制御装置55に送られる。CO2濃度が低い場合、制御装置55によって流量制御弁が開かれ、ボンベ59内のCO2リッチガスがビニールハウス38内に送られる。この際に、ボンベ59内のCO2リッチガスは、減圧弁53によって大気圧近くの圧力にまで減圧された後にビニールハウス本体38に送られる。一方、CO2濃度が高い場合は、制御装置55によって流量制御弁52が閉じられる。
適正CO2濃度は作物の種類によって異なるが、700〜2000ppmが好ましい。図示しないが、流量制御弁52の下流側のCO2リッチガス放出パイプ51の途中にヒートポンプ式等のガス冷却装置を接続することで、日照量の多い時間帯でもビニールハウス内の温度を低く保って、喚起時間を減らすことにより、より効果的なCO2施用ができる。
上述したように、通信装置60から、ガス残量信号が基地局41に送信される。
ガス残量信号として制御装置55を通して通信装置60から基地局41に送信されている。基地局41に送信されたガス残量信号は、ネットワーク42を介してサーバ47’に出力される。ネットワーク42は、TCP/IP等の汎用のプロトコルに基づくインターネットとして構成され、このネットワーク42には、前述したコントロール局44、サーバ47’、充填センター46に設置される端末コンピュータ47が接続されている。端末コンピュータ47は、演算処理装置及び記憶装置からなるコンピュータ本体と、このコンピュータ本体に接続されるキーボード、マウス等の入力装置と、ディスプレイ等の表示装置と、を備えた汎用のコンピュータであり、インターネット上でホームページ等を閲覧するためのブラウザソフト、電子メールソフトがインストールされていて、サーバ47’と通信を行うことができるようになっている。
ボンベ配送手段としての配送車43は、ビニールハウス38、39の所在地を巡回してビニールハウスに設置してあるボンベを交換する車両である。
サーバ47’は、ネットワーク42と接続されるWWW(World Wide Web)サーバとして構成され、図8に示すように、種々のプログラムを実行する演算処理装置と、送受信された情報を記憶するハードディスク等の記憶装置とを備える。演算処理装置は、該演算処理装置を含むサーバ全体の動作制御を行うOS(Operating System)上に展開されるプログラムとしての情報入力手段83、客先位置情報取得手段84、客先情報受付手段78、ボンベ残量取得手段85、ガス使用実績取得手段86、配送実績受付手段79、ガス欠時期推定手段87、配送実績取得手段88、配送計画配信手段80、配送計画作成部89、ガス製造量、ガス充填量配信手段81、ガス使用料金通知手段82、ガス使用量算出手段91を備えている。記憶装置は、上述した各手段で入出力される情報を蓄積した客先位置情報データベース92及び客先別ガス情報データベース93を備え、この他に、上述の各手段、及びOSを含むプログラムを記憶する領域を備えている。
情報入力手段83は、客先の情報を入力手段であり、入力された情報は、客先位置情報データベース92に入力保存され、客先位置情報取得手段84に出力される。
客先情報受付手段78は、ビニールハウス72のCO2リッチガス供給装置73から送信されたガス残量信号を受け付ける部分であり、受け付けられた情報は、客先位置情報と関連づけられてボンベ残量取得手段85及びガス使用実績取得手段86に出力される。ボンベ残量取得手段86は、ビニールハウスに設置されたCO2リッチガスを充填したボンベ中のCO2リッチガスの残量情報を取得する部分であり、ガス使用実績取得手段86は、各ビニールハウスにおけるCO2リッチガスの使用実績を取得する部分であり、それぞれの情報を客先別ガス情報データベース93に出力する。各ビニールハウスにおけるCO2リッチガスの使用実績は、各ビニールハウスに配置されている流量計の積算値を制御装置を介して取得する。
配送計画作成部89は、客先別ガス情報データベース93に入力された情報から、配送計画を作成する部分であり、作成された配送計画は配送計画配信手段80に出力され、この情報は配送車74に出力され、配送車74は、この情報に基づき、ビニールハウス72に、CO2リッチガスを充填したボンベを配送する。
図示しないが、配送車には、通信機能付きGPSカーナビゲーションシステムが設置してあり、配送計画配信手段から送信された情報をカーナビゲーション画面の地図上に配送場所、配送順序、配送経路を表示する。
ガス需要量推定部90は、配送計画作成部89からの情報を受け取り、翌日、あるいは当日のリッチガスの総需要量を推定する部分であり、この情報はガス製造量、ガス充填量配信手段81に出力され、ガス製造量ガス充填量配信手段は、推定された需要量を水熱反応装置の汚泥ポンプP5の制御装置、及び充填センター(図7参照)に出力する。この情報に基づき、水熱反応装置で活性汚泥槽又は余剰汚泥貯留タンクから汚泥を取り込み量を制御する。同様に、この情報に基づき、充填センターではCO2リッチガスの充填量(ボンベ本数)を決定する。
ガス使用料金算出手段91は、客先別ガス情報データベース93からガス使用量データを受け取る部分であり、この情報に基づき、客先毎に使用料金を算出し、次いでガス使用料金通知手段82に算出した使用料金を出力する。ガス使用料金通知手段82は、ガス使用料金を端末コンピュータ77に出力する。
客先位置情報データベース92は、各客先の位置情報を蓄積する部分であり、図9に示すように、情報入力手段83で入力された客先の緯度情報及び経度情報を1つのレコードとして記録したテーブル構造のデータベースとして構成される。各レコードは、客先位置情報取得手段84で取得された毎に更新されるようになっていて、図9からもわかるように、各レコードには、客先名、位置情報が記録されるフィールドが設けられている。客先位置情報は、地図上から緯度/経度を読みとり、キーボードで入力してもよいし、電子地図より、テキストデータとして出力し、フレキシブルディスク等の記録媒体を介して入力してもよい。
客先別ガス情報データベース93は、各客先の有するビニールハウスに設置されたボンベ内のCO2リッチガスの使用量、残量を蓄積する部分であり、図10に示すように、ボンベ残量取得手段85、ガス使用実績取得手段86、配送実績取得手段88で取得された情報からなるデータベースである。各テーブルには、各回で取得されたデータが1つのレコードとして記録され、推定ガス欠時期、後述するガス補給優先レベル、当日のガス供給量等が記録される。
次に、上述したCO2再資源化システムの作用を説明する。
ビニールハウスの制御装置内にあるCO2リッチガス情報出力手段から情報が出力され、ガス欠時期を推定するまでは図11に示すフローチャートに基づいて実施される。
まず、ビニールハウスの制御装置内にあるCO2リッチガス情報出力手段からガス残量及びガス使用実績情報を取得する(処理S95)。次いで、制御装置内の送信用データ作成手段により、送信用データを作成し(処理S96)、作成した送信用データビニールハウスの通信装置よりサーバに送信する(処理S97)。なお、送信のタイミングは、1日の作業開始時に行い、前日のデータをサーバに送信するようにしてもよいが、1日の作業終了時にデータをサーバに送信するようにしてもよい。あるいは、一定の時間に定期的に送信してもよい。
サーバ47’は、客先情報受付手段78により、客先別情報を取得し(処理S98)、ガス残量情報を取得し(処理S99)、次いでガス使用実績情報を取得する(処理S100)。次に、取得したガス残量情報及びガス使用実績情報に基づき、ガス欠時期を推定し(処理S121)、推定したガス欠時期を客先別ガス情報データベース93に保存する(処理S102)。
このように、各ビニールハウスに設置されたガス情報出力手段によって、ガス残量情報、ガス使用実績情報がサーバに出力されるように構成されているため、ビニールハウスに設置されたボンベ内のガスの残量、ガス使用実績を人的な手間を介することなく自動的に取得することができ、システムの情報収集の効率化を図ることができる。
配送計画の作成は、図12に示すフローチャートに基づいて実施される。
まず、客先別ガス情報データベースに蓄積されたデータに基づき、ガス欠時期推定手段によって、ガスがなくなる時期を推定し、これによってガスを優先的に補給する必要のある客先(ガス補給優先レベルA)の客先をリストアップし(処理S104)、リストアップされた客先への配送計画を作成する(処理S105)。次いで、巡回時間及び積載量に余裕があるか否かを判断する(処理S106)。巡回時間及び積載量に余裕がある場合、ガス補給優先レベルAに次いでガスを補給する必要のある客先(ガス補給優先レベルB)をリストアップし(処理S108)、リストアップされた客先への配送計画を作成する(処理S105)。次いで、巡回時間及び積載量に余裕がある場合は、次にガスを補給する必要のある客先優先レベル順にリストアップし、この処理を繰り返す。処理106において、巡回時間及び積載量に余裕がないと判断した場合は、配送計画を配送車に配信する(処理S107)。次いで、翌日のガス総需要量を算出し(処理S109)、ガス製造量及びガス充填量をサーバに配信する(処理S110)。上述のガス補給優先レベルは、例えば1日以内に補給を必要とするものをレベルA、2日以内に補給を必要とするものをレベルB、3日以内に補給を必要とするものをレベルCというように、補給の緊急度に応じてランク付けすることにより行われる。
配送計画作成部89は、客先位置情報データベース92及び客先別ガス情報データベース93に蓄積された情報に基づいて、配送計画を作成する。具体的な配送計画の作成は図13に示されるフローチャートに基づいて行われる。まず、配送計画作成部89は、リストアップされた客先の位置情報を取得し(処理S111)、各客先の位置情報に基づいて、客先間の距離を算出する(処理S112)。
次に、配送計画作成部89は、各客先を巡回する経路を確認し、総合距離を算出する(処理S113)。そして、この総合距離から巡回に要する総時間を算出する(処理S114)。配送計画作成部89は、組み合わせ得るすべての経路について巡回時間を算出し(処理S115),そのうち巡回時間が最小となる経路を選択する(処理S116)。
ガス使用量算出手段91は、客先別ガス情報データベースに蓄積された情報に基づいて、ガス使用量を算出し、次いでガス料金の通知を行う。具体的なガス使用量の算出は図14に示されるフローチャートに基づいて行われる。まず、ガス使用量算出手段91は、客先別ガス情報データベースに蓄積された、当月のガス供給量データを読み込み(処理S117)、このガス供給量データから客先別の当月使用料金を算出する(処理S118)。次いで、処理S118で得られた使用料金をガス使用料金通知手段に通知を行い(処理S119)、図示しない金融機関等にも通知し、客先の口座からガス使用料金の引き落としを行う(処理S120)。
以上の説明においてCO2リッチガスである排ガスをCO2施用農法に用いた例を中心に説明したが、それ以外にも、産業用用途として、高純度CO2ガス製造用原料ガス、アルカリ性水やアルカリ廃水の中和剤、消火剤、化学原料用CO2等が挙げられる。
次に、CO2リッチガスから更にCO2純度の高いガスを得る方法を説明する。
このような高純度CO2の用途として、溶接等の産業用用途が挙げられる。この用途に用いるには、CO2の精製工程にかけてCO2純度を高める。CO2の精製方法としてはPSA(Pressure Swing Adsorption)法と深冷却分離法がある。
図15は、本発明の水熱反応装置を用いて、PSA法により高純度CO2ガスを製造する装置の構成を示す図である。図15に示すように、高純度のCO2ガスを製造する装置は、被反応物タンク63内にある被反応物がポンプ64を加圧することによって水熱反応装置65に送られる。図には示していないが、水熱反応装置65で生成した排ガスを気液分離器で排ガスと排液とに分離した後、排ガスがCO2リッチガス蓄ガスタンク66に供給される。CO2リッチガス蓄ガスタンク66に供給された排ガスは、次いで吸湿塔67に送られ、水分を除去した後、PSA法により高純度装置68に送られる。PSA装置68には、例えば、モレキュラーシーブ等の吸着剤が充填されており、CO2以外のガス(酸素、N2O、窒素等)が吸着され、CO2以外のガスを不純物として排気する。PSAでは通常純度99%以上のガスを製造することができる。
回収したCO2を溶接用として用いる場合には、CO2純度を99.95vol%以上にすることが必要である。PSA法ではこの純度まで上げることができないので、深冷分離法によらねばならない、しかし、深冷分離法では原料ガス中のCO2濃度が90%以上必要である。これは不純物ガスに伴ってCO2が失われるためである。原料純度が80vol%以下ではほとんどのガスが不純物に伴って失われてしまう。経済的に回収するためには原料純度を90vol%以上が必要であり、98vol%程度であることがより望ましい。深冷分離法では、製品CO2を液体で取り出すことができる。液体炭酸ガスはガスに比べて容積が小さくて済み、運搬や貯蔵に適している。また、必要に応じてドライアイスにすることもできる。液体炭酸ガスやドライアイスは各種の用途に用いることができる。
なお、必要に応じて、このようにして得られた高純度CO2ガス又はドライアイスは農業作物用に用いてもよいことは当然である。ドライアイスをCO2施用農法に用いた場合を図16を用いて説明する。
図16に示すCO2施用農法においては、水熱反応装置(水熱反応装置については上述したものと同様であり、その説明を省略する)にドライアイス製造装置67が接続されており、このドライアイス製造装置67によりCO2リッチガスよりCO2が深冷分離法により液化した後、ドライアイス68を製造し、そのドライアイス68を各ビニールハウスに搬送し、それを原料として冷却CO2リッチガスを製造する。ビニールハウスに設置されたCO2供給装置50内のドライアイス搬入反応、貯蔵、投入手段により、ドライアイスを一時貯蔵し、必要量をドライアイス破砕手段により自動投入する。ドライアイス破砕手段においては、ドライアイスを1〜3mm程度に粉砕し、粉砕工程中に気化した冷却CO2ガスと一緒にドライアイス微粉末をブロアーでビニールハウス内の配管内に自動投入する。また、図示しないが、ドライアイス破砕手段とブロアーとの間に、CO2気化手段を設けて、ドライアイス微粉末を十分気化させてから、冷却CO2リッチガスをブロアーを用いてビニールハウスに送給してもよい。ドライアイス破砕手段の方式は限定されないが、かき氷製造装置と同様な刃物による連続切削方式によるものであってもよい。
その際、ビニールハウス内部はCO2センサーにてCO2濃度を測定し、適切なCO2濃度(700〜2000ppm)になるように制御装置で制御する。その際、ビニールハウス内部の温度が下がりすぎてしまう場合には、図示しない暖房装置を起動して適切な温度に制御する。
このように、本発明においては、水熱反応処理条件を変えることにより炭酸ガス以外の不純物ガスの含有量を事由に制御できるので、排ガスの用途に応じた排ガスを得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る水熱反応装置の構成を示す図である。 排ガス中の酸素及び一酸化炭素濃度を調整するための処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る水熱反応装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る水熱反応装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る水熱反応装置の構成を示す図である。 本発明の水熱反応装置を用いたCO2再資源化システムの一例としてのCO2施用農法の構成を示す図である。 ビニールハウスの構成を示す図である。 前記実施形態におけるシステムを構成するサーバの構造を表すブロック図である。 客先位置情報データベースの構造を表す模式図である。 客先別ガス情報データベースの構造を表す模式図である。 実施形態の作用を説明するためのフローチャートである。 実施形態の作用を説明するためのフローチャートである。 実施形態の作用を説明するためのフローチャートである。 実施形態の作用を説明するためのフローチャートである。 本発明の水熱反応装置を用いて、例えば溶接用に用いることのできる、高純度のCO2ガスを製造する装置の構成を示す図である。 本発明の水熱反応装置を用いたCO2再資源化システムの一例としてのCO2施用農法の構成を示す図である。
符号の説明
1 酸化剤圧縮装置 2 被反応物
3 助燃剤 4 水
5 リザーブタンク 6 流量制御弁
7 水熱反応器 8 冷却器
9 気液分離器 10 減圧弁
11 減圧弁 12 制御装置
13 酸素濃度計 14 一酸化炭素濃度計
15 蓄ガスタンク 16 リリーフ弁
17 ボンベ小分け装置 18 予熱器
19 昇圧機 20 蓄圧器
21 排ガス循環流量制御弁 22 配送用ボンベ
22’ ドレンタンク 23 冷却器
24 N2O濃度計 25 排ガス流路分岐弁
28 熱回収熱交換器 29 熱媒体加熱器
30 吸湿塔 31 活性汚泥処理槽
32 余剰汚泥貯留タンク 32 制御装置
33 脱水機 34 水熱反応装置
35 蓄ガスタンク 36 ボンベ
38 ビニールハウス 39 ビニールハウス
46 充填センター 40 ガス情報出力手段
41 基地局 42 ネットワーク
43 配送車 44 コントロール局
46 充填センタ 47 端末コンピュータ
47’ サーバ 49 減圧弁
50 CO2供給装置 51 CO2リッチガス放出パイプ
52 流量制御弁 53 減圧弁
54 圧力センサ 55 制御装置
56 CO2センサ 58 ボンベ重量センサ
59ボンベ 60 通信装置
61 流量計 63 被反応物タンク
64 ポンプ 65 水熱反応装置
66 CO2リッチガス蓄ガスタンク 67 吸湿塔
68 PSA装置 69 減圧弁
70 パイプライン 71 溶接機
78 客先情報受付手段 79 配送実績受付手段
80 配送計画配信手段 81 ガス製造量、ガス充填量配信手段
82 ガス使用料金通知手段 83 情報入力手段
84 客先位置情報取得手段 85 ボンベ残量取得手段
86 ガス使用実績取得手段 87 ガス欠時期推定手段
88 配送実績取得手段 89 配送計画作成部
91 ガス使用量算出手段 92 客先位置情報データベース
93 客先別ガス情報データベース L1 酸化剤供給路
L2 被反応物供給路 L3 助燃剤供給路
L4 水供給路 P1 ポンプ
P2 ポンプ L5 流体取出路
L6 処理ガス取出路 L7 廃液管
L8 排ガス循環路 L9 排液管
L10 熱媒体循環路 P5 ポンプ

Claims (6)

  1. 水熱反応器と、
    該水熱反応器へ被反応物を供給する被反応物供給手段と、
    酸化剤供給手段と、
    該水熱反応器で生成した反応生成物を気液分離する気液分離手段と、
    該気液分離手段から分離された気体(排ガス)中の酸素濃度を測定する酸素濃度測定手段と、
    該酸素測定手段によって測定された酸素濃度に応じて、水熱反応器への酸素の供給を制御する手段とを具備することを特徴とする水熱反応装置。
  2. 上記酸素の供給を制御する手段が、水熱反応器に供給する酸化剤量を制御する手段である、請求項1に記載の水熱反応装置。
  3. 上記酸素の供給を制御する手段が、上記気液分離手段から分離された気体(排ガス)を水熱反応器へ循環する手段であり、水熱反応器への気体(排ガス)の循環量を制御する手段である、請求項1に記載の水熱反応装置。
  4. 上記酸化剤が純酸素又は酸素リッチガスである、請求項2又は3に記載の水熱反応装置。
  5. 上記気液分離手段から分離された気体(排ガス)中のN2Oガス濃度を低減させる手段を備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の水熱反応装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の水熱反応装置の気液分離手段から分離された気体(排ガス)を農作物用又は産業用炭酸ガスとすることを特徴とする、水熱反応装置。
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