JP2005033276A - 画像再生システム及び画像再生プログラム、並びに画像再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な編集で人物を中心にした演出効果の高い画像再生システムを提供する。
【解決手段】画像再生装置100は、再生対象画像登録DB10の各再生対象画像ごとにその再生対象画像から顔領域を検出し、検出した顔領域の顔と特定人物画像の顔との類似度を判定し、判定した類似度に基づいて、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものを順次再生する。
【選択図】 図1
【解決手段】画像再生装置100は、再生対象画像登録DB10の各再生対象画像ごとにその再生対象画像から顔領域を検出し、検出した顔領域の顔と特定人物画像の顔との類似度を判定し、判定した類似度に基づいて、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものを順次再生する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の画像を再生するシステムおよびプログラム、並びに方法に係り、特に、簡易な編集で人物を中心にした演出効果の高い画像再生システムおよび画像再生プログラム、並びに画像再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラ・デジタルビデオが広く普及し気軽に撮影する機会が増えたことに併せて記憶メディアの大容量化が進んだことで、利用者は、大量の画像を保持するようになった。大量の画像を閲覧する場合には、スライドショーなどの順次再生するといった方法を利用することができる。
【0003】
従来、画像を順次再生する技術としては、例えば、特許文献1に開示されている画像抽出方法があった。
特許文献1記載の発明は、複数のシーンそれぞれを定義するシナリオデータおよび複数のシーンの順序との入力を受付けるステップと、定義された複数のシーンそれぞれに対応する画像を記憶された複数の画像のなかから抽出するステップと、抽出された画像を定義されたシーンの順序に従って出力するステップとを含んでいる。
【0004】
また、特許文献2には、画像から顔領域を抽出して類似顔画像を検索する技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−185908号公報
【特許文献2】
特開平8−221547号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、パーティ会場等で撮影した画像をスライドショーにより再生する場合、演出効果を向上するために、特定の人物が写っている画像だけを再生したいとか、特定の人物やそれに関連のある人物が写っている画像だけを再生したいとか、各画像に写っている人物を均等に再生したいといった要望がある。
【0007】
しかしながら、特許文献1記載の発明にあっては、規定されているシナリオを選択し、選択したシナリオに従って画像を再生する構成となっているため、人物画像を考慮して画像を再生することができず、十分な演出効果が得られないという問題があった。
また、特許文献2記載の発明にあっては、画像から顔領域を抽出する構成となっているが、これは、あくまで類似顔画像を検索する技術であり、人物画像を考慮してどのように画像を再生するかまでは開示されていない。
【0008】
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、簡易な編集で人物を中心にした演出効果の高い画像再生システムおよび画像再生プログラム、並びに画像再生方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
〔発明1〕
上記目的を達成するために、発明1の画像再生システムは、
特定の人物画像を含む複数の画像を再生するシステムであって、
複数の再生対象画像を記憶するための再生対象画像記憶手段と、前記再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出手段と、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔と前記特定人物画像の顔との類似度を判定する類似度判定手段と、前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生手段とを備え、
前記画像再生手段は、前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものを再生するようになっていることを特徴とする。
【0010】
このような構成であれば、顔領域検出手段により、再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとにその再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域が検出され、類似度判定手段により、検出された顔領域の顔と特定人物画像の顔との類似度が判定される。そして、画像再生手段により、判定された類似度に基づいて、再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものが再生される。
【0011】
これにより、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像が再生されるので、特定人物画像を考慮して画像を再生することができ、従来に比して、比較的高い演出効果が期待できるという効果が得られる。
ここで、画像再生手段は、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を再生するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を優先的に(例えば、他の再生対象画像よりも高頻度に)再生するようになっていてもよいし、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を拡大して再生するようになっていてもよい。さらに、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像が常に画面所定位置(例えば、画面中央)にくるようにして再生するようになっていてもよいし、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像の付近に矢印等の案内情報を表示することにより再生するようになっていてもよい。以下、発明7の画像再生プログラムにおいて同じである。
【0012】
また、再生対象画像記憶手段は、再生対象画像をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、再生対象画像をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、再生対象画像をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって再生対象画像を記憶するようになっていてもよい。以下、発明3および5の画像再生システムにおいて同じである。
【0013】
また、本システムは、単一の装置、端末その他の機器として実現するようにしてもよいし、複数の装置、端末その他の機器を通信可能に接続したネットワークシステムとして実現するようにしてもよい。後者の場合、各構成要素は、それぞれ通信可能に接続されていれば、複数の機器等のうちいずれに属していてもよい。以下、発明3および5の画像再生システムにおいて同じである。
〔発明2〕
さらに、発明2の画像再生システムは、発明1の画像再生システムにおいて、
さらに、前記特定人物画像を入力する特定人物画像入力手段を備え、
前記類似度判定手段は、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔と、前記特定人物画像入力手段で入力した特定人物画像の顔との類似度を判定するようになっていることを特徴とする。
【0014】
このような構成であれば、特定人物画像入力手段により特定人物画像が入力されると、類似度判定手段により、顔領域判定手段で判定された顔領域の顔と、入力された特定人物画像の顔との類似度が判定される。
これにより、利用者が特定人物画像を指定することができるので、利用者の使い勝手を向上することができるという効果も得られる。
【0015】
ここで、特定人物画像入力手段は、特定人物画像を入力するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、再生対象画像記憶手段のなかから特定人物画像を指定するようになっていてもよいし、利用者が別途用意した画像データを与えることにより特定人物画像を入力するようになっていてもよい。
〔発明3〕
さらに、発明3の画像再生システムは、
特定の人物画像および前記特定人物と関連のある人物画像を含む複数の画像を再生するシステムであって、
複数の再生対象画像を記憶するための再生対象画像記憶手段と、前記再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出手段と、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔と前記特定人物画像または前記関連人物画像の顔との類似度を判定する類似度判定手段と、前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生手段とを備え、
前記画像再生手段は、前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定人物画像または前記関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものを再生するようになっていることを特徴とする。
【0016】
このような構成であれば、顔領域検出手段により、再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとにその再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域が検出され、類似度判定手段により、検出された顔領域の顔と特定人物画像または関連人物画像の顔との類似度が判定される。そして、画像再生手段により、判定された類似度に基づいて、再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものが再生される。
【0017】
これにより、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像が再生されるので、特定人物画像または関連人物画像を考慮して画像を再生することができ、従来に比して、比較的高い演出効果が期待できるという効果が得られる。
ここで、画像再生手段は、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を再生するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を優先的に(例えば、他の再生対象画像よりも高頻度に)再生するようになっていてもよいし、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を拡大して再生するようになっていてもよい。さらに、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像が常に画面所定位置(例えば、画面中央)にくるようにして再生するようになっていてもよいし、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像の付近に矢印等の案内情報を表示することにより再生するようになっていてもよい。以下、発明8の画像再生プログラムにおいて同じである。
〔発明4〕
さらに、発明4の画像再生システムは、発明3の画像再生システムにおいて、
さらに、前記特定人物画像および前記関連人物画像を入力する特定人物画像等入力手段を備え、
前記類似度判定手段は、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔と、前記特定人物画像等入力手段で入力した特定人物画像または関連人物画像の顔との類似度を判定するようになっていることを特徴とする。
【0018】
このような構成であれば、特定人物画像等入力手段により特定人物画像および関連人物画像が入力されると、類似度判定手段により、顔領域判定手段で判定された顔領域の顔と、入力された特定人物画像または関連人物画像の顔との類似度が判定される。
これにより、利用者が特定人物画像および関連人物画像を指定することができるので、利用者の使い勝手を向上することができるという効果も得られる。
【0019】
ここで、特定人物画像等入力手段は、特定人物画像および関連人物画像を入力するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、再生対象画像記憶手段のなかから特定人物画像および関連人物画像を指定するようになっていてもよいし、利用者が別途用意した画像データを与えることにより特定人物画像および関連人物画像を入力するようになっていてもよい。
〔発明5〕
さらに、発明5の画像再生システムは、
人物画像を含む複数の画像を再生するシステムであって、
複数の再生対象画像を記憶するための再生対象画像記憶手段と、前記再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出手段と、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔を識別する顔識別手段と、前記顔識別手段の識別結果に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生手段とを備え、
前記画像再生手段は、前記顔識別手段の識別結果に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像に含まれる人物が均等に再生されるように前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生するようになっていることを特徴とする。
【0020】
このような構成であれば、顔領域検出手段により、再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとにその再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域が検出され、顔識別手段により、検出された顔領域の顔が識別される。そして、画像再生手段により、その識別結果に基づいて、再生対象画像記憶手段の再生対象画像に含まれる人物が均等に再生されるように再生対象画像記憶手段の再生対象画像が再生される。
【0021】
これにより、再生対象画像記憶手段の再生対象画像に含まれる人物が比較的均等に再生されるので、人物画像を考慮して画像を再生することができ、従来に比して、比較的高い演出効果が期待できるという効果が得られる。
〔発明6〕
さらに、発明6の画像再生システムは、発明5の画像再生システムにおいて、さらに、前記顔識別手段の識別結果に基づいて前記再生対象画像と人物とを対応付けて再生条件テーブルに登録する人物対応付手段を備え、
前記画像再生手段は、前記顔識別手段で識別した人物のなかからランダムでいずれかを選択し、前記再生条件テーブルに基づいて前記選択人物に対応する再生対象画像を特定し、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定したものを再生する処理を繰り返し行うようになっていることを特徴とする。
【0022】
このような構成であれば、人物対応付手段により、顔識別手段の識別結果に基づいて、再生対象画像と人物とが対応付けられて再生条件テーブルに登録される。そして、画像再生手段により、識別された人物のなかからランダムでいずれかが選択され、再生条件テーブルに基づいて選択人物に対応する再生対象画像が特定され、再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち特定されたものが再生される。このような処理が繰り返し行われる。
【0023】
これにより、再生対象画像記憶手段の再生対象画像に含まれる人物がさらに均等に再生されるので、さらに高い演出効果が期待できるという効果も得られる。
〔発明7〕
一方、上記目的を達成するために、発明7の画像再生プログラムは、
特定の人物画像を含む複数の画像を再生するプログラムであって、
複数の再生対象画像を記憶するための再生対象画像記憶手段を利用可能なコンピュータに対して、
前記再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出手段、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔と前記特定人物画像の顔との類似度を判定する類似度判定手段、および前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであり、
前記画像再生手段は、前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものを再生するようになっていることを特徴とする。
【0024】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明1の画像再生システムと同等の作用および効果が得られる。
〔発明8〕
さらに、発明8の画像再生プログラムは、
特定の人物画像および前記特定人物と関連のある人物画像を含む複数の画像を再生するプログラムであって、
複数の再生対象画像を記憶するための再生対象画像記憶手段を利用可能なコンピュータに対して、
前記再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出手段、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔と前記特定人物画像または前記関連人物画像の顔との類似度を判定する類似度判定手段、および前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであり、
前記画像再生手段は、前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定人物画像または前記関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものを再生するようになっていることを特徴とする。
【0025】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明3の画像再生システムと同等の作用および効果が得られる。
〔発明9〕
さらに、発明9の画像再生プログラムは、
人物画像を含む複数の画像を再生するプログラムであって、
複数の再生対象画像を記憶するための再生対象画像記憶手段を利用可能なコンピュータに対して、
前記再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出手段、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔を識別する顔識別手段、および前記顔識別手段の識別結果に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであり、
前記画像再生手段は、前記顔識別手段の識別結果に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像に含まれる人物が均等に再生されるように前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生するようになっていることを特徴とする。
【0026】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明5の画像再生システムと同等の作用および効果が得られる。
〔発明10〕
一方、上記目的を達成するために、発明10の画像再生方法は、
特定の人物画像を含む複数の画像を再生する方法であって、
再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出ステップと、前記顔領域検出ステップで検出した顔領域の顔と前記特定人物画像の顔との類似度を判定する類似度判定ステップと、前記類似度判定ステップで判定した類似度に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生ステップとを含み、
前記画像再生ステップは、前記類似度判定ステップで判定した類似度に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものを再生することを特徴とする。
【0027】
これにより、発明1の画像再生システムと同等の効果が得られる。
ここで、画像再生ステップは、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を再生すればどのような方法であってもよく、例えば、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を優先的に(例えば、他の再生対象画像よりも高頻度に)再生してもよいし、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を拡大して再生してもよい。さらに、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像が常に画面所定位置(例えば、画面中央)にくるようにして再生してもよいし、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像の付近に矢印等の案内情報を表示することにより再生してもよい。
〔発明11〕
さらに、発明11の画像再生方法は、
特定の人物画像および前記特定人物と関連のある人物画像を含む複数の画像を再生する方法であって、
再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出ステップと、前記顔領域検出ステップで検出した顔領域の顔と前記特定人物画像または前記関連人物画像の顔との類似度を判定する類似度判定ステップと、前記類似度判定ステップで判定した類似度に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生ステップとを含み、
前記画像再生ステップは、前記類似度判定ステップで判定した類似度に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定人物画像または前記関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものを再生することを特徴とする。
【0028】
これにより、発明3の画像再生システムと同等の効果が得られる。
ここで、画像再生ステップは、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を再生すればどのような方法であってもよく、例えば、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を優先的に(例えば、他の再生対象画像よりも高頻度に)再生してもよいし、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を拡大して再生してもよい。さらに、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像が常に画面所定位置(例えば、画面中央)にくるようにして再生してもよいし、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像の付近に矢印等の案内情報を表示することにより再生してもよい。
〔発明12〕
さらに、発明12の画像再生方法は、
人物画像を含む複数の画像を再生する方法であって、
再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出ステップと、前記顔領域検出ステップで検出した顔領域の顔を識別する顔識別ステップと、前記顔識別ステップの識別結果に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生ステップとを含み、
前記画像再生ステップは、前記顔識別ステップの識別結果に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像に含まれる人物が均等に再生されるように前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生することを特徴とする。
【0029】
これにより、発明5の画像再生システムと同等の効果が得られる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図7は、本発明に係る画像再生システムおよび画像再生プログラム、並びに画像再生方法の実施の形態を示す図である。
まず、本発明に係る画像再生装置100の構成を図1を参照しながら説明する。
【0031】
図1は、本発明に係る画像再生装置100の構成を示す機能ブロック図である。
画像再生装置100は、図1に示すように、複数の再生対象画像を登録した再生対象画像登録データベース(以下、データベースのことを単にDBと略記する。)10と、特定人物画像を指定する特定人物画像指定部12と、特定人物画像指定部12で指定された再生対象画像を特定人物画像として再生対象画像登録DB10から読み出す特定人物画像読出部14とを有して構成されている。さらに、再生対象画像登録DB10の各再生対象画像ごとにその再生対象画像から人物画像の顔に相当する領域(以下、顔領域という。)を検出する顔領域検出部16と、顔領域検出部16で検出した顔領域の顔と特定人物画像の顔との類似度を判定する類似度判定部18と、顔領域検出部16で検出した顔領域について顔の向きを判定する顔向き判定部20とを有して構成されている。さらに、類似度判定部18および顔向き判定部20の判定結果に基づいて画像に含まれる人物を関連付ける人物リンク部22と、再生条件を入力する再生条件入力部24と、再生条件入力部24で入力した再生条件に従って再生対象画像登録DB10の再生対象画像を再生する画像再生部26とを有して構成されている。
【0032】
具体的に、画像再生装置100は、図2に示すように、コンピュータ200およびこれに実行させるプログラムとして実現することができる。コンピュータ200の構成を図2を参照しながら説明する。
図2は、コンピュータ200の構成を示すブロック図である。
コンピュータ200は、図2に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU50と、所定領域にあらかじめCPU50の制御プログラム等を格納しているROM52と、ROM52等から読み出したデータやCPU50の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM54と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F58とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス59で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0033】
I/F58には、外部装置として、再生対象画像登録DB10と、ヒューマンインターフェースとしてデータの入力が可能なキーボードやマウス等からなる入力装置60と、画像信号に基づいて画面を表示する表示装置62とが接続されている。
CPU50は、マイクロプロセッシングユニット(MPU)等からなり、ROM52の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図3のフローチャートに示す画像再生処理を実行するようになっている。
【0034】
図3は、画像再生処理を示すフローチャートである。
画像再生処理は、入力装置60から再生要求の入力を受けて実行される処理であって、CPU50において実行されると、図3に示すように、まず、ステップS100に移行するようになっている。
ステップS100では、再生条件の指定を入力する。再生条件としては、特定人物画像が含まれる再生対象画像を順次再生する特定人物再生モード、特定人物画像または特定人物に関連のある人物画像(以下、関連人物画像という。)が含まれる再生対象画像を順次再生する関連人物再生モード、および再生対象画像に含まれる人物を均等に順次再生する人物均等再生モードを指定することができる。
【0035】
次いで、ステップS102に移行して、再生条件として特定人物再生モードが指定されたか否かを判定し、特定人物再生モードが指定されたと判定したとき(Yes)は、ステップS104に移行して、特定人物画像が含まれる再生対象画像を順次再生する特定人物再生処理を実行し、ステップS106に移行する。
ステップS106では、再生条件として関連人物再生モードが指定されたか否かを判定し、関連人物再生モードが指定されたと判定したとき(Yes)は、ステップS108に移行して、特定人物画像または関連人物画像が含まれる再生対象画像を順次再生する関連人物再生処理を実行し、ステップS110に移行する。
【0036】
ステップS110では、再生条件として人物均等再生モードが指定されたか否かを判定し、人物均等再生モードが指定されたと判定したとき(Yes)は、ステップS112に移行して、再生対象画像に含まれる人物を均等に順次再生する人物均等再生処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS102で、再生条件として特定人物再生モードが指定されないと判定したとき(No)は、ステップS106に移行する。
【0037】
一方、ステップS106で、再生条件として関連人物再生モードが指定されないと判定したとき(No)は、ステップS110に移行する。
一方、ステップS110で、再生条件として人物均等再生モードが指定されないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、上記ステップS104の特定人物再生処理を図4を参照しながら詳細に説明する。
【0038】
図4は、特定人物再生処理を示すフローチャートである。
特定人物再生処理は、再生対象画像登録DB10のなかから特定人物画像を利用者に指定させ、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を順次再生する処理であって、上記ステップS104において実行されると、図4に示すように、まず、ステップS200に移行するようになっている。
【0039】
ステップS200では、再生対象画像登録DB10のなかから特定人物画像の指定を入力装置60から入力し、ステップS202に移行して、再生対象画像登録DB10から特定人物画像を読み出し、ステップS204に移行して、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち先頭のものを読み出し、ステップS206に移行する。
【0040】
ステップS206では、読み出した再生対象画像を解析してその再生対象画像に顔領域が含まれているか否かを判定する。再生対象画像に顔領域が含まれているか否かの判定は、例えば、「背景と顔の方向に依存しない顔の検出と顔方向の推定」(信学技報、PRMU2001−217、pp.87−94(2002−01)、荒木祐一、島田伸敬、白井良明)に開示されている技術、または特許文献2に開示されている技術を利用して行うことができる。以下、ステップS306,S406において同じである。
【0041】
次いで、ステップS208に移行して、ステップS206の判定結果に基づいて顔領域を検出したか否かを判定し、顔領域を検出したと判定したとき(Yes)は、ステップS210に移行して、検出した顔領域の顔と特定人物画像の顔との類似度を判定する。類似度の判定は、例えば、「Face Recognition by Elastic Bunch Graph Matching」(L.Wiskott,J.M.Fellows,N.Kruger,and C.V.D.Malsburg,IEEE Trans. Pattern Anal. Machine Intell.,vol.19, pp.775−779,July 1997)に開示されている技術、または特許文献2に開示されている技術を利用して行うことができる。以下、ステップS310において同じである。
【0042】
次いで、ステップS212に移行して、検出した顔領域について顔の向きを判定する。顔の向きの判定は、例えば、「背景と顔の方向に依存しない顔の検出と顔方向の推定」(信学技報、PRMU2001−217、pp.87−94(2002−01)、荒木祐一、島田伸敬、白井良明)に開示されている技術を利用して行うことができる。以下、ステップS312,S412において同じである。
【0043】
次いで、ステップS214に移行して、再生対象画像登録DB10のすべての再生対象画像についてステップS206〜S212の処理が終了したか否かを判定し、すべての再生対象画像について処理が終了したと判定したとき(Yes)は、ステップS216に移行する。
ステップS216では、ステップS210,S212の判定結果に基づいて、再生対象画像に含まれる各人物ごとに、その人物と再生対象画像とを対応付けて登録した再生条件テーブルを生成する。
【0044】
図5は、再生条件テーブル400のデータ構造を示す図である。
再生条件テーブル400には、図5に示すように、再生対象画像に含まれる各人物ごとに1または複数のレコードが登録されている。各レコードは、人物の名称を登録するフィールド402と、再生対象画像のファイル名を登録するフィールド404と、顔の向きを登録するフィールド406と、関連のある人物の名称を登録するフィールド408と、フィールド404の再生対象画像を再生するときの背景音の種別を登録するフィールド410と、フィールド404の再生対象画像を再生するときの表示形態を登録するフィールド412とを含んで構成されている。ここで、フィールド402〜406の内容は、ステップS210,S212の判定結果に基づいて自動的に登録され、他のフィールドの内容は、利用者が手動で設定する。利用者による設定は、特定人物再生処理の実行前に行うようにしてもよいし、ステップS216において行うようにしてもよい。
【0045】
図5の例では、第1段目のレコードには、人物名として「人物1」が、ファイル名として「画像1」が、顔の向きとして「正面顔」が、関連のある人物名として「人物3」が、背景音の種別として「A」が、表示形態として「ランダム」がそれぞれ登録されている。これは、「画像1」という再生対象画像に人物1の正面顔の人物画像が含まれており、人物1が人物3と関連していることを示している。また、「画像1」という再生対象画像を再生するときは、背景音「A」をBGMとして再生するとともに、複数の表示形態からランダムで選択したものにより再生対象画像を表示することを示している。
【0046】
次いで、ステップS222に移行して、再生条件テーブル400に基づいて、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を表示装置62で順次再生し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS214で、再生対象画像登録DB10のすべての再生対象画像についてステップS206〜S212の処理が終了していないと判定したとき(No)は、ステップS224に移行して、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち次のものを読み出し、ステップS206に移行する。
【0047】
一方、ステップS208で、顔領域を検出しないと判定したとき(No)は、ステップS214に移行する。
次に、上記ステップS108の関連人物再生処理を図6を参照しながら詳細に説明する。
図6は、関連人物再生処理を示すフローチャートである。
【0048】
関連人物再生処理は、再生対象画像登録DB10のなかから複数の特定人物画像を利用者に指定させるとともに、それら特定人物同士の関連付けを利用者に行わせ、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を順次再生する処理であって、上記ステップS108において実行されると、図6に示すように、まず、ステップS300に移行するようになっている。
【0049】
ステップS300では、再生対象画像登録DB10のなかから特定人物画像の複数の指定を入力装置60から入力し、ステップS302に移行して、再生対象画像登録DB10から特定人物画像を読み出し、ステップS304に移行して、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち先頭のものを読み出し、ステップS306に移行する。
【0050】
ステップS306では、読み出した再生対象画像を解析してその再生対象画像に顔領域が含まれているか否かを判定し、ステップS308に移行して、ステップS306の判定結果に基づいて顔領域を検出したか否かを判定し、顔領域を検出したと判定したとき(Yes)は、ステップS310に移行して、検出した顔領域の顔と特定人物画像の顔との類似度を判定し、ステップS312に移行する。
【0051】
ステップS312では、検出した顔領域について顔の向きを判定し、ステップS314に移行して、再生対象画像登録DB10のすべての再生対象画像についてステップS306〜S312の処理が終了したか否かを判定し、すべての再生対象画像について処理が終了したと判定したとき(Yes)は、ステップS316に移行する。
【0052】
ステップS316では、ステップS310,S312の判定結果に基づいて再生条件テーブル400を生成し、ステップS318に移行して、再生条件テーブル400を参照して関連人物の指定を入力装置60から入力し、ステップS320に移行して、ステップS318の入力内容に基づいて再生条件テーブル400を更新し、ステップS322に移行する。
【0053】
次いで、ステップS322に移行して、再生条件テーブル400に基づいて、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を表示装置62で順次再生し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS314で、再生対象画像登録DB10のすべての再生対象画像についてステップS306〜S312の処理が終了していないと判定したとき(No)は、ステップS324に移行して、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち次のものを読み出し、ステップS306に移行する。
【0054】
一方、ステップS308で、顔領域を検出しないと判定したとき(No)は、ステップS314に移行する。
次に、上記ステップS112の人物均等再生処理を図7を参照しながら詳細に説明する。
図7は、人物均等再生処理を示すフローチャートである。
【0055】
人物均等再生処理は、再生対象画像に含まれる人物が均等に再生されるように再生対象画像登録DB10の再生対象画像を順次再生する処理であって、上記ステップS112において実行されると、図7に示すように、まず、ステップS404に移行するようになっている。
ステップS404では、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち先頭のものを読み出し、ステップS406に移行する。
【0056】
ステップS406では、読み出した再生対象画像を解析してその再生対象画像に顔領域が含まれているか否かを判定し、ステップS408に移行して、ステップS406の判定結果に基づいて顔領域を検出したか否かを判定し、顔領域を検出したと判定したとき(Yes)は、ステップS410に移行して、検出した顔領域の顔を識別する。顔の識別は、例えば、あらかじめ識別対象となる人物の人物画像を用意しておき、ステップS210と同じ要領で、それら識別対象人物画像との類似度をそれぞれ判定することにより行うことができる。
【0057】
次いで、ステップS412に移行して、検出した顔領域について顔の向きを判定し、ステップS414に移行して、再生対象画像登録DB10のすべての再生対象画像についてステップS406〜S412の処理が終了したか否かを判定し、すべての再生対象画像について処理が終了したと判定したとき(Yes)は、ステップS416に移行する。
【0058】
ステップS416では、ステップS410,S412の判定結果に基づいて再生条件テーブル400を生成し、ステップS418に移行して、再生条件テーブル400に登録されている人物のなかからランダムでいずれかを選択し、ステップS419に移行して、再生条件テーブル400に基づいて選択人物に対応する再生対象画像を特定し、ステップS420に移行して、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち特定したものを表示装置62で再生し、ステップS421に移行する。
【0059】
ステップS421では、所定枚数の再生が終了したか否かを判定し、所定枚数の再生が終了したと判定したとき(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS421で、所定枚数の再生が終了していないと判定したとき(No)は、ステップS418に移行する。
【0060】
一方、ステップS414で、再生対象画像登録DB10のすべての再生対象画像についてステップS406〜S412の処理が終了していないと判定したとき(No)は、ステップS424に移行して、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち次のものを読み出し、ステップS406に移行する。
一方、ステップS408で、顔領域を検出しないと判定したとき(No)は、ステップS414に移行する。
【0061】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、特定人物再生モードで画像を再生する場合を説明する。
特定人物再生モードで画像を再生する場合、利用者は、再生要求を入力し、再生条件として特定人物再生モードを指定するとともに特定人物画像を指定する。画像再生装置100では、特定人物再生モードおよび特定人物画像が指定されると、ステップS204,S206を経て、再生対象画像登録DB10のなかから先頭の再生対象画像が読み出され、読み出された再生対象画像に顔領域が含まれているか否かが判定される。その結果、顔領域が検出されると、ステップS210,S212を経て、検出された顔領域の顔と特定人物画像の顔との類似度が判定され、検出された顔領域について顔の向きが判定される。
【0062】
このような処理が再生対象画像登録DB10のすべての再生対象画像について行われると、ステップS216,S222を経て、ステップS210,S212の判定結果に基づいて再生条件テーブル400が生成され、生成された再生条件テーブル400に基づいて、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像が順次再生される。この再生は、条件を満たすすべての再生対象画像の再生が完了するまで繰り返し行われる。
【0063】
図5の例では、人物1,2を特定人物として指定した場合、それぞれに対応する画像1〜4が順次再生されることになる。
次に、関連人物再生モードで画像を再生する場合を説明する。
関連人物再生モードで画像を再生する場合、利用者は、再生要求を入力し、再生条件として関連人物再生モードを指定するとともに関連人物画像を含む複数の特定人物画像を指定する。
【0064】
画像再生装置100では、関連人物再生モードおよび複数の特定人物画像が指定されると、ステップS304,S306を経て、再生対象画像登録DB10のなかから先頭の再生対象画像が読み出され、読み出された再生対象画像に顔領域が含まれているか否かが判定される。その結果、顔領域が検出されると、ステップS310,S312を経て、検出された顔領域の顔と特定人物画像の顔との類似度が判定され、検出された顔領域について顔の向きが判定される。
【0065】
このような処理が再生対象画像登録DB10のすべての再生対象画像について行われると、ステップS316を経て、ステップS310,S312の判定結果に基づいて再生条件テーブル400が生成される。ここで、利用者は、再生条件テーブル400を参照して関連人物を指定すると、ステップS320,S322を経て、利用者の入力内容に基づいて再生条件テーブル400が更新され、更新された再生条件テーブル400に基づいて、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像が順次再生される。この再生は、条件を満たすすべての再生対象画像の再生が完了するまで繰り返し行われる。
【0066】
図5の例では、人物1,2を特定人物として指定した場合、人物1に関連のある人物が人物3であり、人物2に関連のある人物が存在しないので、それぞれに対応する画像1〜5が順次再生されることになる。
次に、人物均等再生モードで画像を再生する場合を説明する。
人物均等再生モードで画像を再生する場合、利用者は、再生要求を入力し、再生条件として人物均等再生モードを指定する。
【0067】
画像再生装置100では、人物均等再生モードが指定されると、ステップS404,S406を経て、再生対象画像登録DB10のなかから先頭の再生対象画像が読み出され、読み出された再生対象画像に顔領域が含まれているか否かが判定される。その結果、顔領域が検出されると、ステップS410,S412を経て、検出された顔領域の顔が識別され、検出された顔領域について顔の向きが判定される。
【0068】
このような処理が再生対象画像登録DB10のすべての再生対象画像について行われると、ステップS416を経て、ステップS410,S412の判定結果に基づいて再生条件テーブル400が生成される。次いで、ステップS418〜S420を繰り返し経て、識別された人物のなかからランダムでいずれかが選択され、再生条件テーブル400に基づいて選択人物に対応する再生対象画像が特定され、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち特定されたものが再生される。この再生は、所定枚数の再生が終了するまで繰り返し行われる。
【0069】
図5の例では、人物1〜nがランダムで選択され、選択人物に対応する画像が順次再生されることになる。例えば、人物1については画像が3つあるが、これはさらにランダムで選択される。
このようにして、本実施の形態では、特定人物再生処理は、再生対象画像登録DB10の各再生対象画像ごとにその再生対象画像から顔領域を検出し、検出した顔領域の顔と特定人物画像の顔との類似度を判定し、判定した類似度に基づいて、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものを順次再生するようになっている。
【0070】
これにより、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像が順次再生されるので、特定人物画像を考慮して画像を再生することができ、従来に比して、比較的高い演出効果が期待できる。
さらに、本実施の形態では、特定人物再生処理は、特定人物画像の指定を入力し、検出した顔領域の顔と、指定された特定人物画像の顔との類似度を判定するようになっている。
【0071】
これにより、利用者が特定人物画像を指定することができるので、利用者の使い勝手を向上することができる。
さらに、本実施の形態では、関連人物再生処理は、再生対象画像登録DB10の各再生対象画像ごとにその再生対象画像から顔領域を検出し、検出した顔領域の顔と特定人物画像または関連人物画像の顔との類似度を判定し、判定した類似度に基づいて、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものを順次再生するようになっている。
【0072】
これにより、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像が順次再生されるので、特定人物画像または関連人物画像を考慮して画像を再生することができ、従来に比して、比較的高い演出効果が期待できる。
さらに、本実施の形態では、関連人物再生処理は、特定人物画像および関連人物画像の指定を入力し、検出した顔領域の顔と、指定された特定人物画像または関連人物画像の顔との類似度を判定するようになっている。
【0073】
これにより、利用者が特定人物画像および関連人物画像を指定することができるので、利用者の使い勝手を向上することができる。
さらに、本実施の形態では、人物均等再生処理は、再生対象画像登録DB10の各再生対象画像ごとにその再生対象画像から顔領域を検出し、検出した顔領域の顔を識別し、その識別結果に基づいて、再生対象画像登録DB10の再生対象画像に含まれる人物が均等に再生されるように再生対象画像登録DB10の再生対象画像を再生するようになっている。
【0074】
これにより、再生対象画像登録DB10の再生対象画像に含まれる人物が比較的均等に再生されるので、人物画像を考慮して画像を再生することができ、従来に比して、比較的高い演出効果が期待できる。
さらに、本実施の形態では、人物均等再生処理は、識別した人物のなかからランダムでいずれかを選択し、再生条件テーブル400に基づいて選択人物に対応する再生対象画像を特定し、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち特定したものを再生する処理を繰り返し行うようになっている。
【0075】
これにより、再生対象画像登録DB10の再生対象画像に含まれる人物がさらに均等に再生されるので、さらに高い演出効果が期待できる。
上記実施の形態において、再生対象画像登録DB10は、発明1、7または10の再生対象画像記憶手段に対応し、顔領域検出部16およびステップS206,S208は、発明1、2若しくは7の顔領域検出手段、または発明10の顔領域検出ステップに対応している。また、類似度判定部18およびステップS210は、発明1、2若しくは7の類似度判定手段、または発明10の類似度判定ステップに対応し、画像再生部26およびステップS222は、発明1若しくは7の画像再生手段、または発明10の画像再生ステップに対応している。
【0076】
また、上記実施の形態において、特定人物画像指定部12およびステップS200は、発明2の特定人物画像入力手段に対応している。
上記実施の形態において、再生対象画像登録DB10は、発明3、8または11の再生対象画像記憶手段に対応し、顔領域検出部16およびステップS306,S308は、発明3、4若しくは8の顔領域検出手段、または発明11の顔領域検出ステップに対応している。また、類似度判定部18およびステップS310は、発明3、4若しくは8の類似度判定手段、または発明11の類似度判定ステップに対応し、画像再生部26およびステップS322は、発明3若しくは8の画像再生手段、または発明11の画像再生ステップに対応している。
【0077】
また、上記実施の形態において、特定人物画像指定部12およびステップS300は、発明4の特定人物画像等入力手段に対応している。
上記実施の形態において、再生対象画像登録DB10は、発明5、6、9または12の再生対象画像記憶手段に対応し、顔領域検出部16およびステップS406,S408は、発明5若しくは9の顔領域検出手段、または発明12の顔領域検出ステップに対応している。また、類似度判定部18およびステップS410は、発明5、6若しくは9の顔識別手段、または発明12の顔識別ステップに対応し、画像再生部26およびステップS418〜S420は、発明5、6若しくは9の画像再生手段、または発明12の画像再生ステップに対応している。
【0078】
また、上記実施の形態において、人物リンク部22およびステップS416は、発明6の人物対応付手段に対応している。
なお、上記実施の形態においては、関連人物画像をユーザに指定させるように構成したが、これに限らず、画像処理その他の情報処理により関連人物画像を自動的に設定するように構成することもできる。
【0079】
また、上記実施の形態においては、特定人物画像をユーザに指定させ、指定された特定人物画像を利用するように構成したが、これに限らず、あらかじめ設定されている特定人物画像を利用するように構成することもできる。
また、上記実施の形態において、図3、図4、図6および図7のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM52にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM54に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0080】
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0081】
また、上記実施の形態においては、本発明に係る画像再生システムおよび画像再生プログラム、並びに画像再生方法を、図1に示すように、画像のスライドショーを実行する場合について適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。例えば、画像を分類する場合について適用することができる。例えば、次の応用例を提案することができる。
【0082】
第1に、デジタルカメラの画像スライドショーや、HDDを内蔵した高精細液晶ディスプレイの電子写真立ての利用として、部屋のインテリアや装飾品などといった適用ができる。
第2に、時刻を同時に表示することで絵柄付きの置き時計として適用することができる。
【0083】
第3に、スライドショウ形式のスクリーンセーバとして適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像再生装置100の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】コンピュータ200の構成を示すブロック図である。
【図3】画像再生処理を示すフローチャートである。
【図4】特定人物再生処理を示すフローチャートである。
【図5】再生条件テーブル400のデータ構造を示す図である。
【図6】関連人物再生処理を示すフローチャートである。
【図7】人物均等再生処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100…画像再生装置,10…再生対象画像登録DB,12…特定人物画像指定部,14…特定人物画像読出部,16…顔領域検出部,18…類似度判定部,20…顔向き判定部,22…人物リンク部,24…再生条件入力部,26…画像再生部,200…コンピュータ,50…CPU,52…ROM,54…RAM,58…I/F,60…入力装置,62…表示装置,400…再生条件テーブル
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の画像を再生するシステムおよびプログラム、並びに方法に係り、特に、簡易な編集で人物を中心にした演出効果の高い画像再生システムおよび画像再生プログラム、並びに画像再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラ・デジタルビデオが広く普及し気軽に撮影する機会が増えたことに併せて記憶メディアの大容量化が進んだことで、利用者は、大量の画像を保持するようになった。大量の画像を閲覧する場合には、スライドショーなどの順次再生するといった方法を利用することができる。
【0003】
従来、画像を順次再生する技術としては、例えば、特許文献1に開示されている画像抽出方法があった。
特許文献1記載の発明は、複数のシーンそれぞれを定義するシナリオデータおよび複数のシーンの順序との入力を受付けるステップと、定義された複数のシーンそれぞれに対応する画像を記憶された複数の画像のなかから抽出するステップと、抽出された画像を定義されたシーンの順序に従って出力するステップとを含んでいる。
【0004】
また、特許文献2には、画像から顔領域を抽出して類似顔画像を検索する技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−185908号公報
【特許文献2】
特開平8−221547号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、パーティ会場等で撮影した画像をスライドショーにより再生する場合、演出効果を向上するために、特定の人物が写っている画像だけを再生したいとか、特定の人物やそれに関連のある人物が写っている画像だけを再生したいとか、各画像に写っている人物を均等に再生したいといった要望がある。
【0007】
しかしながら、特許文献1記載の発明にあっては、規定されているシナリオを選択し、選択したシナリオに従って画像を再生する構成となっているため、人物画像を考慮して画像を再生することができず、十分な演出効果が得られないという問題があった。
また、特許文献2記載の発明にあっては、画像から顔領域を抽出する構成となっているが、これは、あくまで類似顔画像を検索する技術であり、人物画像を考慮してどのように画像を再生するかまでは開示されていない。
【0008】
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、簡易な編集で人物を中心にした演出効果の高い画像再生システムおよび画像再生プログラム、並びに画像再生方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
〔発明1〕
上記目的を達成するために、発明1の画像再生システムは、
特定の人物画像を含む複数の画像を再生するシステムであって、
複数の再生対象画像を記憶するための再生対象画像記憶手段と、前記再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出手段と、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔と前記特定人物画像の顔との類似度を判定する類似度判定手段と、前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生手段とを備え、
前記画像再生手段は、前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものを再生するようになっていることを特徴とする。
【0010】
このような構成であれば、顔領域検出手段により、再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとにその再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域が検出され、類似度判定手段により、検出された顔領域の顔と特定人物画像の顔との類似度が判定される。そして、画像再生手段により、判定された類似度に基づいて、再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものが再生される。
【0011】
これにより、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像が再生されるので、特定人物画像を考慮して画像を再生することができ、従来に比して、比較的高い演出効果が期待できるという効果が得られる。
ここで、画像再生手段は、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を再生するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を優先的に(例えば、他の再生対象画像よりも高頻度に)再生するようになっていてもよいし、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を拡大して再生するようになっていてもよい。さらに、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像が常に画面所定位置(例えば、画面中央)にくるようにして再生するようになっていてもよいし、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像の付近に矢印等の案内情報を表示することにより再生するようになっていてもよい。以下、発明7の画像再生プログラムにおいて同じである。
【0012】
また、再生対象画像記憶手段は、再生対象画像をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、再生対象画像をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、再生対象画像をあらかじめ記憶することなく、本システムの動作時に外部からの入力等によって再生対象画像を記憶するようになっていてもよい。以下、発明3および5の画像再生システムにおいて同じである。
【0013】
また、本システムは、単一の装置、端末その他の機器として実現するようにしてもよいし、複数の装置、端末その他の機器を通信可能に接続したネットワークシステムとして実現するようにしてもよい。後者の場合、各構成要素は、それぞれ通信可能に接続されていれば、複数の機器等のうちいずれに属していてもよい。以下、発明3および5の画像再生システムにおいて同じである。
〔発明2〕
さらに、発明2の画像再生システムは、発明1の画像再生システムにおいて、
さらに、前記特定人物画像を入力する特定人物画像入力手段を備え、
前記類似度判定手段は、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔と、前記特定人物画像入力手段で入力した特定人物画像の顔との類似度を判定するようになっていることを特徴とする。
【0014】
このような構成であれば、特定人物画像入力手段により特定人物画像が入力されると、類似度判定手段により、顔領域判定手段で判定された顔領域の顔と、入力された特定人物画像の顔との類似度が判定される。
これにより、利用者が特定人物画像を指定することができるので、利用者の使い勝手を向上することができるという効果も得られる。
【0015】
ここで、特定人物画像入力手段は、特定人物画像を入力するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、再生対象画像記憶手段のなかから特定人物画像を指定するようになっていてもよいし、利用者が別途用意した画像データを与えることにより特定人物画像を入力するようになっていてもよい。
〔発明3〕
さらに、発明3の画像再生システムは、
特定の人物画像および前記特定人物と関連のある人物画像を含む複数の画像を再生するシステムであって、
複数の再生対象画像を記憶するための再生対象画像記憶手段と、前記再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出手段と、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔と前記特定人物画像または前記関連人物画像の顔との類似度を判定する類似度判定手段と、前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生手段とを備え、
前記画像再生手段は、前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定人物画像または前記関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものを再生するようになっていることを特徴とする。
【0016】
このような構成であれば、顔領域検出手段により、再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとにその再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域が検出され、類似度判定手段により、検出された顔領域の顔と特定人物画像または関連人物画像の顔との類似度が判定される。そして、画像再生手段により、判定された類似度に基づいて、再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものが再生される。
【0017】
これにより、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像が再生されるので、特定人物画像または関連人物画像を考慮して画像を再生することができ、従来に比して、比較的高い演出効果が期待できるという効果が得られる。
ここで、画像再生手段は、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を再生するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を優先的に(例えば、他の再生対象画像よりも高頻度に)再生するようになっていてもよいし、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を拡大して再生するようになっていてもよい。さらに、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像が常に画面所定位置(例えば、画面中央)にくるようにして再生するようになっていてもよいし、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像の付近に矢印等の案内情報を表示することにより再生するようになっていてもよい。以下、発明8の画像再生プログラムにおいて同じである。
〔発明4〕
さらに、発明4の画像再生システムは、発明3の画像再生システムにおいて、
さらに、前記特定人物画像および前記関連人物画像を入力する特定人物画像等入力手段を備え、
前記類似度判定手段は、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔と、前記特定人物画像等入力手段で入力した特定人物画像または関連人物画像の顔との類似度を判定するようになっていることを特徴とする。
【0018】
このような構成であれば、特定人物画像等入力手段により特定人物画像および関連人物画像が入力されると、類似度判定手段により、顔領域判定手段で判定された顔領域の顔と、入力された特定人物画像または関連人物画像の顔との類似度が判定される。
これにより、利用者が特定人物画像および関連人物画像を指定することができるので、利用者の使い勝手を向上することができるという効果も得られる。
【0019】
ここで、特定人物画像等入力手段は、特定人物画像および関連人物画像を入力するようになっていればどのような構成であってもよく、例えば、再生対象画像記憶手段のなかから特定人物画像および関連人物画像を指定するようになっていてもよいし、利用者が別途用意した画像データを与えることにより特定人物画像および関連人物画像を入力するようになっていてもよい。
〔発明5〕
さらに、発明5の画像再生システムは、
人物画像を含む複数の画像を再生するシステムであって、
複数の再生対象画像を記憶するための再生対象画像記憶手段と、前記再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出手段と、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔を識別する顔識別手段と、前記顔識別手段の識別結果に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生手段とを備え、
前記画像再生手段は、前記顔識別手段の識別結果に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像に含まれる人物が均等に再生されるように前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生するようになっていることを特徴とする。
【0020】
このような構成であれば、顔領域検出手段により、再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとにその再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域が検出され、顔識別手段により、検出された顔領域の顔が識別される。そして、画像再生手段により、その識別結果に基づいて、再生対象画像記憶手段の再生対象画像に含まれる人物が均等に再生されるように再生対象画像記憶手段の再生対象画像が再生される。
【0021】
これにより、再生対象画像記憶手段の再生対象画像に含まれる人物が比較的均等に再生されるので、人物画像を考慮して画像を再生することができ、従来に比して、比較的高い演出効果が期待できるという効果が得られる。
〔発明6〕
さらに、発明6の画像再生システムは、発明5の画像再生システムにおいて、さらに、前記顔識別手段の識別結果に基づいて前記再生対象画像と人物とを対応付けて再生条件テーブルに登録する人物対応付手段を備え、
前記画像再生手段は、前記顔識別手段で識別した人物のなかからランダムでいずれかを選択し、前記再生条件テーブルに基づいて前記選択人物に対応する再生対象画像を特定し、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定したものを再生する処理を繰り返し行うようになっていることを特徴とする。
【0022】
このような構成であれば、人物対応付手段により、顔識別手段の識別結果に基づいて、再生対象画像と人物とが対応付けられて再生条件テーブルに登録される。そして、画像再生手段により、識別された人物のなかからランダムでいずれかが選択され、再生条件テーブルに基づいて選択人物に対応する再生対象画像が特定され、再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち特定されたものが再生される。このような処理が繰り返し行われる。
【0023】
これにより、再生対象画像記憶手段の再生対象画像に含まれる人物がさらに均等に再生されるので、さらに高い演出効果が期待できるという効果も得られる。
〔発明7〕
一方、上記目的を達成するために、発明7の画像再生プログラムは、
特定の人物画像を含む複数の画像を再生するプログラムであって、
複数の再生対象画像を記憶するための再生対象画像記憶手段を利用可能なコンピュータに対して、
前記再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出手段、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔と前記特定人物画像の顔との類似度を判定する類似度判定手段、および前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであり、
前記画像再生手段は、前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものを再生するようになっていることを特徴とする。
【0024】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明1の画像再生システムと同等の作用および効果が得られる。
〔発明8〕
さらに、発明8の画像再生プログラムは、
特定の人物画像および前記特定人物と関連のある人物画像を含む複数の画像を再生するプログラムであって、
複数の再生対象画像を記憶するための再生対象画像記憶手段を利用可能なコンピュータに対して、
前記再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出手段、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔と前記特定人物画像または前記関連人物画像の顔との類似度を判定する類似度判定手段、および前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであり、
前記画像再生手段は、前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定人物画像または前記関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものを再生するようになっていることを特徴とする。
【0025】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明3の画像再生システムと同等の作用および効果が得られる。
〔発明9〕
さらに、発明9の画像再生プログラムは、
人物画像を含む複数の画像を再生するプログラムであって、
複数の再生対象画像を記憶するための再生対象画像記憶手段を利用可能なコンピュータに対して、
前記再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出手段、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔を識別する顔識別手段、および前記顔識別手段の識別結果に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであり、
前記画像再生手段は、前記顔識別手段の識別結果に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像に含まれる人物が均等に再生されるように前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生するようになっていることを特徴とする。
【0026】
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、発明5の画像再生システムと同等の作用および効果が得られる。
〔発明10〕
一方、上記目的を達成するために、発明10の画像再生方法は、
特定の人物画像を含む複数の画像を再生する方法であって、
再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出ステップと、前記顔領域検出ステップで検出した顔領域の顔と前記特定人物画像の顔との類似度を判定する類似度判定ステップと、前記類似度判定ステップで判定した類似度に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生ステップとを含み、
前記画像再生ステップは、前記類似度判定ステップで判定した類似度に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものを再生することを特徴とする。
【0027】
これにより、発明1の画像再生システムと同等の効果が得られる。
ここで、画像再生ステップは、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を再生すればどのような方法であってもよく、例えば、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を優先的に(例えば、他の再生対象画像よりも高頻度に)再生してもよいし、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を拡大して再生してもよい。さらに、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像が常に画面所定位置(例えば、画面中央)にくるようにして再生してもよいし、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像の付近に矢印等の案内情報を表示することにより再生してもよい。
〔発明11〕
さらに、発明11の画像再生方法は、
特定の人物画像および前記特定人物と関連のある人物画像を含む複数の画像を再生する方法であって、
再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出ステップと、前記顔領域検出ステップで検出した顔領域の顔と前記特定人物画像または前記関連人物画像の顔との類似度を判定する類似度判定ステップと、前記類似度判定ステップで判定した類似度に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生ステップとを含み、
前記画像再生ステップは、前記類似度判定ステップで判定した類似度に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定人物画像または前記関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものを再生することを特徴とする。
【0028】
これにより、発明3の画像再生システムと同等の効果が得られる。
ここで、画像再生ステップは、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を再生すればどのような方法であってもよく、例えば、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を優先的に(例えば、他の再生対象画像よりも高頻度に)再生してもよいし、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を拡大して再生してもよい。さらに、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像が常に画面所定位置(例えば、画面中央)にくるようにして再生してもよいし、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像の付近に矢印等の案内情報を表示することにより再生してもよい。
〔発明12〕
さらに、発明12の画像再生方法は、
人物画像を含む複数の画像を再生する方法であって、
再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出ステップと、前記顔領域検出ステップで検出した顔領域の顔を識別する顔識別ステップと、前記顔識別ステップの識別結果に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生ステップとを含み、
前記画像再生ステップは、前記顔識別ステップの識別結果に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像に含まれる人物が均等に再生されるように前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生することを特徴とする。
【0029】
これにより、発明5の画像再生システムと同等の効果が得られる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図7は、本発明に係る画像再生システムおよび画像再生プログラム、並びに画像再生方法の実施の形態を示す図である。
まず、本発明に係る画像再生装置100の構成を図1を参照しながら説明する。
【0031】
図1は、本発明に係る画像再生装置100の構成を示す機能ブロック図である。
画像再生装置100は、図1に示すように、複数の再生対象画像を登録した再生対象画像登録データベース(以下、データベースのことを単にDBと略記する。)10と、特定人物画像を指定する特定人物画像指定部12と、特定人物画像指定部12で指定された再生対象画像を特定人物画像として再生対象画像登録DB10から読み出す特定人物画像読出部14とを有して構成されている。さらに、再生対象画像登録DB10の各再生対象画像ごとにその再生対象画像から人物画像の顔に相当する領域(以下、顔領域という。)を検出する顔領域検出部16と、顔領域検出部16で検出した顔領域の顔と特定人物画像の顔との類似度を判定する類似度判定部18と、顔領域検出部16で検出した顔領域について顔の向きを判定する顔向き判定部20とを有して構成されている。さらに、類似度判定部18および顔向き判定部20の判定結果に基づいて画像に含まれる人物を関連付ける人物リンク部22と、再生条件を入力する再生条件入力部24と、再生条件入力部24で入力した再生条件に従って再生対象画像登録DB10の再生対象画像を再生する画像再生部26とを有して構成されている。
【0032】
具体的に、画像再生装置100は、図2に示すように、コンピュータ200およびこれに実行させるプログラムとして実現することができる。コンピュータ200の構成を図2を参照しながら説明する。
図2は、コンピュータ200の構成を示すブロック図である。
コンピュータ200は、図2に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU50と、所定領域にあらかじめCPU50の制御プログラム等を格納しているROM52と、ROM52等から読み出したデータやCPU50の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM54と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F58とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス59で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
【0033】
I/F58には、外部装置として、再生対象画像登録DB10と、ヒューマンインターフェースとしてデータの入力が可能なキーボードやマウス等からなる入力装置60と、画像信号に基づいて画面を表示する表示装置62とが接続されている。
CPU50は、マイクロプロセッシングユニット(MPU)等からなり、ROM52の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図3のフローチャートに示す画像再生処理を実行するようになっている。
【0034】
図3は、画像再生処理を示すフローチャートである。
画像再生処理は、入力装置60から再生要求の入力を受けて実行される処理であって、CPU50において実行されると、図3に示すように、まず、ステップS100に移行するようになっている。
ステップS100では、再生条件の指定を入力する。再生条件としては、特定人物画像が含まれる再生対象画像を順次再生する特定人物再生モード、特定人物画像または特定人物に関連のある人物画像(以下、関連人物画像という。)が含まれる再生対象画像を順次再生する関連人物再生モード、および再生対象画像に含まれる人物を均等に順次再生する人物均等再生モードを指定することができる。
【0035】
次いで、ステップS102に移行して、再生条件として特定人物再生モードが指定されたか否かを判定し、特定人物再生モードが指定されたと判定したとき(Yes)は、ステップS104に移行して、特定人物画像が含まれる再生対象画像を順次再生する特定人物再生処理を実行し、ステップS106に移行する。
ステップS106では、再生条件として関連人物再生モードが指定されたか否かを判定し、関連人物再生モードが指定されたと判定したとき(Yes)は、ステップS108に移行して、特定人物画像または関連人物画像が含まれる再生対象画像を順次再生する関連人物再生処理を実行し、ステップS110に移行する。
【0036】
ステップS110では、再生条件として人物均等再生モードが指定されたか否かを判定し、人物均等再生モードが指定されたと判定したとき(Yes)は、ステップS112に移行して、再生対象画像に含まれる人物を均等に順次再生する人物均等再生処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS102で、再生条件として特定人物再生モードが指定されないと判定したとき(No)は、ステップS106に移行する。
【0037】
一方、ステップS106で、再生条件として関連人物再生モードが指定されないと判定したとき(No)は、ステップS110に移行する。
一方、ステップS110で、再生条件として人物均等再生モードが指定されないと判定したとき(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、上記ステップS104の特定人物再生処理を図4を参照しながら詳細に説明する。
【0038】
図4は、特定人物再生処理を示すフローチャートである。
特定人物再生処理は、再生対象画像登録DB10のなかから特定人物画像を利用者に指定させ、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を順次再生する処理であって、上記ステップS104において実行されると、図4に示すように、まず、ステップS200に移行するようになっている。
【0039】
ステップS200では、再生対象画像登録DB10のなかから特定人物画像の指定を入力装置60から入力し、ステップS202に移行して、再生対象画像登録DB10から特定人物画像を読み出し、ステップS204に移行して、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち先頭のものを読み出し、ステップS206に移行する。
【0040】
ステップS206では、読み出した再生対象画像を解析してその再生対象画像に顔領域が含まれているか否かを判定する。再生対象画像に顔領域が含まれているか否かの判定は、例えば、「背景と顔の方向に依存しない顔の検出と顔方向の推定」(信学技報、PRMU2001−217、pp.87−94(2002−01)、荒木祐一、島田伸敬、白井良明)に開示されている技術、または特許文献2に開示されている技術を利用して行うことができる。以下、ステップS306,S406において同じである。
【0041】
次いで、ステップS208に移行して、ステップS206の判定結果に基づいて顔領域を検出したか否かを判定し、顔領域を検出したと判定したとき(Yes)は、ステップS210に移行して、検出した顔領域の顔と特定人物画像の顔との類似度を判定する。類似度の判定は、例えば、「Face Recognition by Elastic Bunch Graph Matching」(L.Wiskott,J.M.Fellows,N.Kruger,and C.V.D.Malsburg,IEEE Trans. Pattern Anal. Machine Intell.,vol.19, pp.775−779,July 1997)に開示されている技術、または特許文献2に開示されている技術を利用して行うことができる。以下、ステップS310において同じである。
【0042】
次いで、ステップS212に移行して、検出した顔領域について顔の向きを判定する。顔の向きの判定は、例えば、「背景と顔の方向に依存しない顔の検出と顔方向の推定」(信学技報、PRMU2001−217、pp.87−94(2002−01)、荒木祐一、島田伸敬、白井良明)に開示されている技術を利用して行うことができる。以下、ステップS312,S412において同じである。
【0043】
次いで、ステップS214に移行して、再生対象画像登録DB10のすべての再生対象画像についてステップS206〜S212の処理が終了したか否かを判定し、すべての再生対象画像について処理が終了したと判定したとき(Yes)は、ステップS216に移行する。
ステップS216では、ステップS210,S212の判定結果に基づいて、再生対象画像に含まれる各人物ごとに、その人物と再生対象画像とを対応付けて登録した再生条件テーブルを生成する。
【0044】
図5は、再生条件テーブル400のデータ構造を示す図である。
再生条件テーブル400には、図5に示すように、再生対象画像に含まれる各人物ごとに1または複数のレコードが登録されている。各レコードは、人物の名称を登録するフィールド402と、再生対象画像のファイル名を登録するフィールド404と、顔の向きを登録するフィールド406と、関連のある人物の名称を登録するフィールド408と、フィールド404の再生対象画像を再生するときの背景音の種別を登録するフィールド410と、フィールド404の再生対象画像を再生するときの表示形態を登録するフィールド412とを含んで構成されている。ここで、フィールド402〜406の内容は、ステップS210,S212の判定結果に基づいて自動的に登録され、他のフィールドの内容は、利用者が手動で設定する。利用者による設定は、特定人物再生処理の実行前に行うようにしてもよいし、ステップS216において行うようにしてもよい。
【0045】
図5の例では、第1段目のレコードには、人物名として「人物1」が、ファイル名として「画像1」が、顔の向きとして「正面顔」が、関連のある人物名として「人物3」が、背景音の種別として「A」が、表示形態として「ランダム」がそれぞれ登録されている。これは、「画像1」という再生対象画像に人物1の正面顔の人物画像が含まれており、人物1が人物3と関連していることを示している。また、「画像1」という再生対象画像を再生するときは、背景音「A」をBGMとして再生するとともに、複数の表示形態からランダムで選択したものにより再生対象画像を表示することを示している。
【0046】
次いで、ステップS222に移行して、再生条件テーブル400に基づいて、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を表示装置62で順次再生し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS214で、再生対象画像登録DB10のすべての再生対象画像についてステップS206〜S212の処理が終了していないと判定したとき(No)は、ステップS224に移行して、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち次のものを読み出し、ステップS206に移行する。
【0047】
一方、ステップS208で、顔領域を検出しないと判定したとき(No)は、ステップS214に移行する。
次に、上記ステップS108の関連人物再生処理を図6を参照しながら詳細に説明する。
図6は、関連人物再生処理を示すフローチャートである。
【0048】
関連人物再生処理は、再生対象画像登録DB10のなかから複数の特定人物画像を利用者に指定させるとともに、それら特定人物同士の関連付けを利用者に行わせ、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を順次再生する処理であって、上記ステップS108において実行されると、図6に示すように、まず、ステップS300に移行するようになっている。
【0049】
ステップS300では、再生対象画像登録DB10のなかから特定人物画像の複数の指定を入力装置60から入力し、ステップS302に移行して、再生対象画像登録DB10から特定人物画像を読み出し、ステップS304に移行して、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち先頭のものを読み出し、ステップS306に移行する。
【0050】
ステップS306では、読み出した再生対象画像を解析してその再生対象画像に顔領域が含まれているか否かを判定し、ステップS308に移行して、ステップS306の判定結果に基づいて顔領域を検出したか否かを判定し、顔領域を検出したと判定したとき(Yes)は、ステップS310に移行して、検出した顔領域の顔と特定人物画像の顔との類似度を判定し、ステップS312に移行する。
【0051】
ステップS312では、検出した顔領域について顔の向きを判定し、ステップS314に移行して、再生対象画像登録DB10のすべての再生対象画像についてステップS306〜S312の処理が終了したか否かを判定し、すべての再生対象画像について処理が終了したと判定したとき(Yes)は、ステップS316に移行する。
【0052】
ステップS316では、ステップS310,S312の判定結果に基づいて再生条件テーブル400を生成し、ステップS318に移行して、再生条件テーブル400を参照して関連人物の指定を入力装置60から入力し、ステップS320に移行して、ステップS318の入力内容に基づいて再生条件テーブル400を更新し、ステップS322に移行する。
【0053】
次いで、ステップS322に移行して、再生条件テーブル400に基づいて、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像を表示装置62で順次再生し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS314で、再生対象画像登録DB10のすべての再生対象画像についてステップS306〜S312の処理が終了していないと判定したとき(No)は、ステップS324に移行して、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち次のものを読み出し、ステップS306に移行する。
【0054】
一方、ステップS308で、顔領域を検出しないと判定したとき(No)は、ステップS314に移行する。
次に、上記ステップS112の人物均等再生処理を図7を参照しながら詳細に説明する。
図7は、人物均等再生処理を示すフローチャートである。
【0055】
人物均等再生処理は、再生対象画像に含まれる人物が均等に再生されるように再生対象画像登録DB10の再生対象画像を順次再生する処理であって、上記ステップS112において実行されると、図7に示すように、まず、ステップS404に移行するようになっている。
ステップS404では、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち先頭のものを読み出し、ステップS406に移行する。
【0056】
ステップS406では、読み出した再生対象画像を解析してその再生対象画像に顔領域が含まれているか否かを判定し、ステップS408に移行して、ステップS406の判定結果に基づいて顔領域を検出したか否かを判定し、顔領域を検出したと判定したとき(Yes)は、ステップS410に移行して、検出した顔領域の顔を識別する。顔の識別は、例えば、あらかじめ識別対象となる人物の人物画像を用意しておき、ステップS210と同じ要領で、それら識別対象人物画像との類似度をそれぞれ判定することにより行うことができる。
【0057】
次いで、ステップS412に移行して、検出した顔領域について顔の向きを判定し、ステップS414に移行して、再生対象画像登録DB10のすべての再生対象画像についてステップS406〜S412の処理が終了したか否かを判定し、すべての再生対象画像について処理が終了したと判定したとき(Yes)は、ステップS416に移行する。
【0058】
ステップS416では、ステップS410,S412の判定結果に基づいて再生条件テーブル400を生成し、ステップS418に移行して、再生条件テーブル400に登録されている人物のなかからランダムでいずれかを選択し、ステップS419に移行して、再生条件テーブル400に基づいて選択人物に対応する再生対象画像を特定し、ステップS420に移行して、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち特定したものを表示装置62で再生し、ステップS421に移行する。
【0059】
ステップS421では、所定枚数の再生が終了したか否かを判定し、所定枚数の再生が終了したと判定したとき(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS421で、所定枚数の再生が終了していないと判定したとき(No)は、ステップS418に移行する。
【0060】
一方、ステップS414で、再生対象画像登録DB10のすべての再生対象画像についてステップS406〜S412の処理が終了していないと判定したとき(No)は、ステップS424に移行して、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち次のものを読み出し、ステップS406に移行する。
一方、ステップS408で、顔領域を検出しないと判定したとき(No)は、ステップS414に移行する。
【0061】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
まず、特定人物再生モードで画像を再生する場合を説明する。
特定人物再生モードで画像を再生する場合、利用者は、再生要求を入力し、再生条件として特定人物再生モードを指定するとともに特定人物画像を指定する。画像再生装置100では、特定人物再生モードおよび特定人物画像が指定されると、ステップS204,S206を経て、再生対象画像登録DB10のなかから先頭の再生対象画像が読み出され、読み出された再生対象画像に顔領域が含まれているか否かが判定される。その結果、顔領域が検出されると、ステップS210,S212を経て、検出された顔領域の顔と特定人物画像の顔との類似度が判定され、検出された顔領域について顔の向きが判定される。
【0062】
このような処理が再生対象画像登録DB10のすべての再生対象画像について行われると、ステップS216,S222を経て、ステップS210,S212の判定結果に基づいて再生条件テーブル400が生成され、生成された再生条件テーブル400に基づいて、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像が順次再生される。この再生は、条件を満たすすべての再生対象画像の再生が完了するまで繰り返し行われる。
【0063】
図5の例では、人物1,2を特定人物として指定した場合、それぞれに対応する画像1〜4が順次再生されることになる。
次に、関連人物再生モードで画像を再生する場合を説明する。
関連人物再生モードで画像を再生する場合、利用者は、再生要求を入力し、再生条件として関連人物再生モードを指定するとともに関連人物画像を含む複数の特定人物画像を指定する。
【0064】
画像再生装置100では、関連人物再生モードおよび複数の特定人物画像が指定されると、ステップS304,S306を経て、再生対象画像登録DB10のなかから先頭の再生対象画像が読み出され、読み出された再生対象画像に顔領域が含まれているか否かが判定される。その結果、顔領域が検出されると、ステップS310,S312を経て、検出された顔領域の顔と特定人物画像の顔との類似度が判定され、検出された顔領域について顔の向きが判定される。
【0065】
このような処理が再生対象画像登録DB10のすべての再生対象画像について行われると、ステップS316を経て、ステップS310,S312の判定結果に基づいて再生条件テーブル400が生成される。ここで、利用者は、再生条件テーブル400を参照して関連人物を指定すると、ステップS320,S322を経て、利用者の入力内容に基づいて再生条件テーブル400が更新され、更新された再生条件テーブル400に基づいて、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像が順次再生される。この再生は、条件を満たすすべての再生対象画像の再生が完了するまで繰り返し行われる。
【0066】
図5の例では、人物1,2を特定人物として指定した場合、人物1に関連のある人物が人物3であり、人物2に関連のある人物が存在しないので、それぞれに対応する画像1〜5が順次再生されることになる。
次に、人物均等再生モードで画像を再生する場合を説明する。
人物均等再生モードで画像を再生する場合、利用者は、再生要求を入力し、再生条件として人物均等再生モードを指定する。
【0067】
画像再生装置100では、人物均等再生モードが指定されると、ステップS404,S406を経て、再生対象画像登録DB10のなかから先頭の再生対象画像が読み出され、読み出された再生対象画像に顔領域が含まれているか否かが判定される。その結果、顔領域が検出されると、ステップS410,S412を経て、検出された顔領域の顔が識別され、検出された顔領域について顔の向きが判定される。
【0068】
このような処理が再生対象画像登録DB10のすべての再生対象画像について行われると、ステップS416を経て、ステップS410,S412の判定結果に基づいて再生条件テーブル400が生成される。次いで、ステップS418〜S420を繰り返し経て、識別された人物のなかからランダムでいずれかが選択され、再生条件テーブル400に基づいて選択人物に対応する再生対象画像が特定され、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち特定されたものが再生される。この再生は、所定枚数の再生が終了するまで繰り返し行われる。
【0069】
図5の例では、人物1〜nがランダムで選択され、選択人物に対応する画像が順次再生されることになる。例えば、人物1については画像が3つあるが、これはさらにランダムで選択される。
このようにして、本実施の形態では、特定人物再生処理は、再生対象画像登録DB10の各再生対象画像ごとにその再生対象画像から顔領域を検出し、検出した顔領域の顔と特定人物画像の顔との類似度を判定し、判定した類似度に基づいて、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものを順次再生するようになっている。
【0070】
これにより、特定人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像が順次再生されるので、特定人物画像を考慮して画像を再生することができ、従来に比して、比較的高い演出効果が期待できる。
さらに、本実施の形態では、特定人物再生処理は、特定人物画像の指定を入力し、検出した顔領域の顔と、指定された特定人物画像の顔との類似度を判定するようになっている。
【0071】
これにより、利用者が特定人物画像を指定することができるので、利用者の使い勝手を向上することができる。
さらに、本実施の形態では、関連人物再生処理は、再生対象画像登録DB10の各再生対象画像ごとにその再生対象画像から顔領域を検出し、検出した顔領域の顔と特定人物画像または関連人物画像の顔との類似度を判定し、判定した類似度に基づいて、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれるものを順次再生するようになっている。
【0072】
これにより、特定人物画像または関連人物画像と同一または類似の人物画像が含まれる再生対象画像が順次再生されるので、特定人物画像または関連人物画像を考慮して画像を再生することができ、従来に比して、比較的高い演出効果が期待できる。
さらに、本実施の形態では、関連人物再生処理は、特定人物画像および関連人物画像の指定を入力し、検出した顔領域の顔と、指定された特定人物画像または関連人物画像の顔との類似度を判定するようになっている。
【0073】
これにより、利用者が特定人物画像および関連人物画像を指定することができるので、利用者の使い勝手を向上することができる。
さらに、本実施の形態では、人物均等再生処理は、再生対象画像登録DB10の各再生対象画像ごとにその再生対象画像から顔領域を検出し、検出した顔領域の顔を識別し、その識別結果に基づいて、再生対象画像登録DB10の再生対象画像に含まれる人物が均等に再生されるように再生対象画像登録DB10の再生対象画像を再生するようになっている。
【0074】
これにより、再生対象画像登録DB10の再生対象画像に含まれる人物が比較的均等に再生されるので、人物画像を考慮して画像を再生することができ、従来に比して、比較的高い演出効果が期待できる。
さらに、本実施の形態では、人物均等再生処理は、識別した人物のなかからランダムでいずれかを選択し、再生条件テーブル400に基づいて選択人物に対応する再生対象画像を特定し、再生対象画像登録DB10の再生対象画像のうち特定したものを再生する処理を繰り返し行うようになっている。
【0075】
これにより、再生対象画像登録DB10の再生対象画像に含まれる人物がさらに均等に再生されるので、さらに高い演出効果が期待できる。
上記実施の形態において、再生対象画像登録DB10は、発明1、7または10の再生対象画像記憶手段に対応し、顔領域検出部16およびステップS206,S208は、発明1、2若しくは7の顔領域検出手段、または発明10の顔領域検出ステップに対応している。また、類似度判定部18およびステップS210は、発明1、2若しくは7の類似度判定手段、または発明10の類似度判定ステップに対応し、画像再生部26およびステップS222は、発明1若しくは7の画像再生手段、または発明10の画像再生ステップに対応している。
【0076】
また、上記実施の形態において、特定人物画像指定部12およびステップS200は、発明2の特定人物画像入力手段に対応している。
上記実施の形態において、再生対象画像登録DB10は、発明3、8または11の再生対象画像記憶手段に対応し、顔領域検出部16およびステップS306,S308は、発明3、4若しくは8の顔領域検出手段、または発明11の顔領域検出ステップに対応している。また、類似度判定部18およびステップS310は、発明3、4若しくは8の類似度判定手段、または発明11の類似度判定ステップに対応し、画像再生部26およびステップS322は、発明3若しくは8の画像再生手段、または発明11の画像再生ステップに対応している。
【0077】
また、上記実施の形態において、特定人物画像指定部12およびステップS300は、発明4の特定人物画像等入力手段に対応している。
上記実施の形態において、再生対象画像登録DB10は、発明5、6、9または12の再生対象画像記憶手段に対応し、顔領域検出部16およびステップS406,S408は、発明5若しくは9の顔領域検出手段、または発明12の顔領域検出ステップに対応している。また、類似度判定部18およびステップS410は、発明5、6若しくは9の顔識別手段、または発明12の顔識別ステップに対応し、画像再生部26およびステップS418〜S420は、発明5、6若しくは9の画像再生手段、または発明12の画像再生ステップに対応している。
【0078】
また、上記実施の形態において、人物リンク部22およびステップS416は、発明6の人物対応付手段に対応している。
なお、上記実施の形態においては、関連人物画像をユーザに指定させるように構成したが、これに限らず、画像処理その他の情報処理により関連人物画像を自動的に設定するように構成することもできる。
【0079】
また、上記実施の形態においては、特定人物画像をユーザに指定させ、指定された特定人物画像を利用するように構成したが、これに限らず、あらかじめ設定されている特定人物画像を利用するように構成することもできる。
また、上記実施の形態において、図3、図4、図6および図7のフローチャートに示す処理を実行するにあたってはいずれも、ROM52にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM54に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0080】
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0081】
また、上記実施の形態においては、本発明に係る画像再生システムおよび画像再生プログラム、並びに画像再生方法を、図1に示すように、画像のスライドショーを実行する場合について適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。例えば、画像を分類する場合について適用することができる。例えば、次の応用例を提案することができる。
【0082】
第1に、デジタルカメラの画像スライドショーや、HDDを内蔵した高精細液晶ディスプレイの電子写真立ての利用として、部屋のインテリアや装飾品などといった適用ができる。
第2に、時刻を同時に表示することで絵柄付きの置き時計として適用することができる。
【0083】
第3に、スライドショウ形式のスクリーンセーバとして適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像再生装置100の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】コンピュータ200の構成を示すブロック図である。
【図3】画像再生処理を示すフローチャートである。
【図4】特定人物再生処理を示すフローチャートである。
【図5】再生条件テーブル400のデータ構造を示す図である。
【図6】関連人物再生処理を示すフローチャートである。
【図7】人物均等再生処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100…画像再生装置,10…再生対象画像登録DB,12…特定人物画像指定部,14…特定人物画像読出部,16…顔領域検出部,18…類似度判定部,20…顔向き判定部,22…人物リンク部,24…再生条件入力部,26…画像再生部,200…コンピュータ,50…CPU,52…ROM,54…RAM,58…I/F,60…入力装置,62…表示装置,400…再生条件テーブル
Claims (12)
- 特定の人物画像を含む複数の画像を再生するシステムであって、
複数の再生対象画像を記憶するための再生対象画像記憶手段と、前記再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出手段と、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔と前記特定人物画像の顔との類似度を判定する類似度判定手段と、前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生手段とを備え、
前記画像再生手段は、前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定人物画像と同一又は類似の人物画像が含まれるものを再生するようになっていることを特徴とする画像再生システム。 - 請求項1において、
さらに、前記特定人物画像を入力する特定人物画像入力手段を備え、
前記類似度判定手段は、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔と、前記特定人物画像入力手段で入力した特定人物画像の顔との類似度を判定するようになっていることを特徴とする画像再生システム。 - 特定の人物画像及び前記特定人物と関連のある人物画像を含む複数の画像を再生するシステムであって、
複数の再生対象画像を記憶するための再生対象画像記憶手段と、前記再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出手段と、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔と前記特定人物画像又は前記関連人物画像の顔との類似度を判定する類似度判定手段と、前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生手段とを備え、
前記画像再生手段は、前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定人物画像又は前記関連人物画像と同一又は類似の人物画像が含まれるものを再生するようになっていることを特徴とする画像再生システム。 - 請求項3において、
さらに、前記特定人物画像及び前記関連人物画像を入力する特定人物画像等入力手段を備え、
前記類似度判定手段は、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔と、前記特定人物画像等入力手段で入力した特定人物画像又は関連人物画像の顔との類似度を判定するようになっていることを特徴とする画像再生システム。 - 人物画像を含む複数の画像を再生するシステムであって、
複数の再生対象画像を記憶するための再生対象画像記憶手段と、前記再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出手段と、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔を識別する顔識別手段と、前記顔識別手段の識別結果に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生手段とを備え、
前記画像再生手段は、前記顔識別手段の識別結果に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像に含まれる人物が均等に再生されるように前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生するようになっていることを特徴とする画像再生システム。 - 請求項5において、
さらに、前記顔識別手段の識別結果に基づいて前記再生対象画像と人物とを対応付けて再生条件テーブルに登録する人物対応付手段を備え、
前記画像再生手段は、前記顔識別手段で識別した人物のなかからランダムでいずれかを選択し、前記再生条件テーブルに基づいて前記選択人物に対応する再生対象画像を特定し、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定したものを再生する処理を繰り返し行うようになっていることを特徴とする画像再生システム。 - 特定の人物画像を含む複数の画像を再生するプログラムであって、
複数の再生対象画像を記憶するための再生対象画像記憶手段を利用可能なコンピュータに対して、
前記再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出手段、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔と前記特定人物画像の顔との類似度を判定する類似度判定手段、及び前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであり、
前記画像再生手段は、前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定人物画像と同一又は類似の人物画像が含まれるものを再生するようになっていることを特徴とする画像再生プログラム。 - 特定の人物画像及び前記特定人物と関連のある人物画像を含む複数の画像を再生するプログラムであって、
複数の再生対象画像を記憶するための再生対象画像記憶手段を利用可能なコンピュータに対して、
前記再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出手段、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔と前記特定人物画像又は前記関連人物画像の顔との類似度を判定する類似度判定手段、及び前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであり、
前記画像再生手段は、前記類似度判定手段で判定した類似度に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定人物画像又は前記関連人物画像と同一又は類似の人物画像が含まれるものを再生するようになっていることを特徴とする画像再生プログラム。 - 人物画像を含む複数の画像を再生するプログラムであって、複数の再生対象画像を記憶するための再生対象画像記憶手段を利用可能なコンピュータに対して、
前記再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出手段、前記顔領域検出手段で検出した顔領域の顔を識別する顔識別手段、及び前記顔識別手段の識別結果に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生手段として実現される処理を実行させるためのプログラムであり、
前記画像再生手段は、前記顔識別手段の識別結果に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像に含まれる人物が均等に再生されるように前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生するようになっていることを特徴とする画像再生プログラム。 - 特定の人物画像を含む複数の画像を再生する方法であって、
再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出ステップと、前記顔領域検出ステップで検出した顔領域の顔と前記特定人物画像の顔との類似度を判定する類似度判定ステップと、前記類似度判定ステップで判定した類似度に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生ステップとを含み、
前記画像再生ステップは、前記類似度判定ステップで判定した類似度に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定人物画像と同一又は類似の人物画像が含まれるものを再生することを特徴とする画像再生方法。 - 特定の人物画像及び前記特定人物と関連のある人物画像を含む複数の画像を再生する方法であって、
再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出ステップと、前記顔領域検出ステップで検出した顔領域の顔と前記特定人物画像又は前記関連人物画像の顔との類似度を判定する類似度判定ステップと、前記類似度判定ステップで判定した類似度に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生ステップとを含み、
前記画像再生ステップは、前記類似度判定ステップで判定した類似度に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像のうち前記特定人物画像又は前記関連人物画像と同一又は類似の人物画像が含まれるものを再生することを特徴とする画像再生方法。 - 人物画像を含む複数の画像を再生する方法であって、
再生対象画像記憶手段の各再生対象画像ごとに当該再生対象画像から人物画像の顔に相当する顔領域を検出する顔領域検出ステップと、前記顔領域検出ステップで検出した顔領域の顔を識別する顔識別ステップと、前記顔識別ステップの識別結果に基づいて前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生する画像再生ステップとを含み、
前記画像再生ステップは、前記顔識別ステップの識別結果に基づいて、前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像に含まれる人物が均等に再生されるように前記再生対象画像記憶手段の再生対象画像を再生することを特徴とする画像再生方法。
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