JP2005030650A - 乾燥装置 - Google Patents

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JP2005030650A JP2003194923A JP2003194923A JP2005030650A JP 2005030650 A JP2005030650 A JP 2005030650A JP 2003194923 A JP2003194923 A JP 2003194923A JP 2003194923 A JP2003194923 A JP 2003194923A JP 2005030650 A JP2005030650 A JP 2005030650A
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Hirotaka Ichijo
浩孝 一條
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Abstract

【課題】乾燥効率の向上、小型化および低コスト化を図ることのできる乾燥装置を提供する。
【解決手段】有底円筒状に形成された胴部21および胴部21の開口端を閉塞する天板22を具備するとともに胴部21の軸方向を鉛直にして配置される乾燥筒2と、乾燥筒2の内部に熱風HAを送り込むため前記乾燥筒の軸方向に沿って整列配置された複数の熱風供給管3と、乾燥筒2の底部21cに配設された回転可能な平羽根9とを有し、各熱風供給管3のうちの少なくとも最上部に配置される熱風供給管3を除く残りの熱風供給管3は、乾燥筒2の内部に供給する熱風HAの吹き出し角度が、乾燥筒2の内周面21bに沿って1周して上方に隣位する熱風供給管3に到達する螺旋を描くように設定する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塊状あるいは粉状の被乾燥体を熱風により乾燥させるのに好適な乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、塊状あるいは粉状の被乾燥体に含まれる水分を熱風を用いて乾燥する乾燥装置が知られている。このような乾燥装置により乾燥に供される被乾燥体の一種として、豆腐を製造する過程において産出されるおから(生おから)がある。
【0003】
生おからは、植物繊維を豊富に含み、合成繊維のように廃棄などにおける環境問題がなく、安価であるため、新たな食品素材(乾燥おから)をはじめペットのトイレ用吸収剤などとして幅広い分野において再利用が期待されている。この生おからは、例えば含水率が70〜90%程度と高く多くの水分を含有しているために、腐敗しやすいものである。そのために、火力、蒸気または電気などにより生成した熱風を利用した乾燥装置、所謂気流乾燥装置により含水率が9%程度以下となるように乾燥するとともに、粉粒体とすることで再利用されている。
【0004】
従来の生おからに代表される塊状あるいは粉状の被乾燥体の乾燥に用いる乾燥装置として、縦向き円筒形の乾燥機本体の内側壁に逆円錐状の傾斜面を形成し、乾燥機本体の底部にボールおよび被乾燥体を高速旋回移動させるための熱風を供給する熱風供給口を設け、乾燥機本体の上部に乾燥品を排出する排出口を設けてなる旋回気流式乾燥機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−133150号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年においては各種の装置において高性能化が常に図られており、各種の装置の高性能化の一つとして、乾燥装置においても高性能化が求められている。そして、乾燥装置における高性能化の一つとして、乾燥効率の向上、小型化および低コスト化が求められている。
【0007】
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、乾燥効率の向上、小型化および低コスト化を図ることのできる乾燥装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため本発明の乾燥装置の特徴は、被乾燥体を熱風により乾燥させる乾燥装置において、有底円筒状に形成された胴部および胴部の開口端を閉塞する天板を具備するとともに、前記胴部の軸方向を鉛直にして配置される乾燥筒と、前記乾燥筒の内部に熱風を送り込むため前記乾燥筒の軸方向に沿って整列配置された複数の熱風供給管と、前記乾燥筒の底部に配設された回転可能な平羽根とを有し、前記各熱風供給管のうちの少なくとも最上部に配置される熱風供給管を除く残りの熱風供給管は、前記乾燥筒の内部に供給する熱風の吹き出し角度が、前記乾燥筒の内周面に沿って1周して上方に隣位する熱風供給管に到達する螺旋を描くように設定されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、乾燥筒の内部に複数の熱風供給管から熱風を送り込むとともに平羽根を回転させた状態で被乾燥体を投入すると、熱風供給管から送り込まれた熱風により発生する気流と平羽根の回転により発生する気流とからなる両気流は、熱風供給管の数をピッチとする乾燥筒の内周面に沿った螺旋状搬送路を形成し、被乾燥体は、螺旋状搬送路を上昇しながら乾燥されるので、乾燥筒の軸方向の長さにかかわらず、乾燥筒の内部における被乾燥体の移動距離を熱風供給管の数によって制御することができる。その結果、乾燥筒の軸方向の長さを短くしても被乾燥体の移動距離を長くすることができるので、熱風の熱量を効率よく被乾燥体の乾燥に用いることができる。したがって、乾燥効率の向上、小型化および低コスト化を容易に図ることができる。
【0009】
また、本発明の乾燥装置においては、前記複数の熱風供給管のうちの最下部の熱風供給管に被乾燥体を供給するための供給管が連結されていることが好ましい。そして、このような構成を採用したことにより、被乾燥体の乾燥筒への供給を簡単な構造で、しかも容易かつ確実に行うことができる。
【0010】
さらに、本発明の乾燥装置においては、前記被乾燥体の乾燥品を熱風とともに外部に排出するための排出管が、前記乾燥筒の胴部の最上部に形成されていることが好ましい。そして、このような構成を採用したことにより、乾燥品の排出を簡単な構造で、容易かつ確実に、しかも効率よく行うことができる。
【0011】
さらにまた、本発明の乾燥装置においては、前記被乾燥体が、生おからであることが好ましい。被乾燥体を生おからとした場合、生おからは、乾燥筒の内部で螺旋状搬送路を移動する途中で固まりが破砕されて表面積が増加し乾燥効率がより向上するとともに、粉粒体からなる乾燥おからを容易に得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。
【0013】
図1から図3は本発明に係る乾燥装置の実施形態を示すものであり、図1は全体構成の要部を示す模式的構成図、図2は乾燥筒の要部を示す斜視図、図3は熱風供給管の取付状態を示す要部の拡大断面図、図4は図3の拡大左側面図である。
【0014】
本実施形態は、本発明の乾燥装置を、豆腐を製造する過程において産出される生おからの乾燥に適用したものを例示している。
【0015】
図1および図2に示すように、本実施形態の乾燥装置1は、乾燥筒2を有している。この乾燥筒2は、有底円筒状に形成された胴部21と、この胴部21の開口端を閉塞する天板22を具備しており、例えば内径が30cm程度、胴部21の軸方向である図1の上下方向に示す高さ寸法が3m程度に形成されている。また、乾燥筒2は、図1の上下方向に示す胴部21の軸方向が鉛直となるように配置されている。なお、乾燥筒2のサイズは、被乾燥体としての生おからの処理量や、設計コンセプトなどの必要に応じてに設定すればよい。
【0016】
前記乾燥筒2の胴部21の外側面21aには、乾燥筒3の内部に熱風HAを供給するための複数、本実施形態においては7本の熱風供給管3が、乾燥筒2、詳しくは胴部21の軸方向に沿って所定の間隔をおいて整列配置されている。これらの熱風供給管3は、相互に隣位する相互間の間隔が等しくなるように形成されている。また、熱風供給管3は、図3に示すように、乾燥筒2の内部に径方向外側から中心に向かうノズル31を有しており、このノズル31の先端部の外周面には、図3および図4に示すように、内外を連通する熱風吐出口31aが設けられている。この熱風吐出口31aは、熱風供給管3から乾燥筒2の内部に供給する熱風HAの吹き出し角度が乾燥筒2の内周面に沿って1周して上方に隣位する熱風供給管3に到達する螺旋を描くように設定されている。これにより、乾燥筒2の内部には、乾燥筒2の内周面に沿って1周して上方に隣位する熱風供給管3に到達する螺旋を描く熱風HAによる螺旋気流SAを形成することができるようになっている(図2)。
【0017】
本実施形態における熱風供給管3のノズル31から乾燥筒2の内部に吹き込まれる熱風HAは、例えば温度が150℃程度で、風速が60m/秒程度とされている。
【0018】
なお、熱風供給管3としては、乾燥筒2の内部に、乾燥筒2の内周面に沿って1周して上方に隣位する熱風供給管3に到達する螺旋を描く熱風HAによる螺旋気流SAを発生可能な構成であればよい。
【0019】
例えば、ノズル31の先端に熱風吐出口31aを設け、ノズルの31の先端を乾燥筒2の内周面21bと面一に配置する構成としてもよい。この場合、乾燥筒3の外周内21aにノズル31そのものを熱風HAの吹き出し角度が所定の角度となるように傾斜配置することが肝要である。
【0020】
なお、本実施形態における最上部に位置する熱風供給管3の熱風吐出口31aによる熱風HAの吹き出し角度は、その下方に位置する熱風供給管3と同一とされているが、後述する排出管11の配設位置に応じて変更することができる。
【0021】
前記各熱風供給管3は、図1に示すように、熱風分配管4に接続されている。これらの熱風分配管4は、送風機5からの空気Aを図示しないバーナーにより加熱して熱風HAを発生させることのできる熱風発生装置6に接続されている。
【0022】
なお、熱風発生装置6としては、高温ガスを用いるものなどの従来公知の各種のものから設計コンセプトなどの必要に応じて選択使用することができる。
【0023】
そして、熱風発生装置6により発生させた熱風HAを、熱風分配管4および各熱風供給管3をこの順に介して乾燥筒2の内部に送り込むことができるようになっている。
【0024】
なお、熱風分配管4を設けずに、各熱風供給管3を熱風発生装置6に直接接続する構成としてもよい。
【0025】
前記各熱風供給管3のうちの図1の最も下方に示す最下部の熱風供給管3には、生おからを供給するための原料供給管7の先端部が接続されている。この原料供給管7の基端部には、ロータリーバルブなどからなる原料供給弁8が接続されており、原料供給弁8の開動作によって生おからが原料供給管7に送り込まれるようになっている。
【0026】
したがって、本実施形態の乾燥装置1においては、図1の下向き太矢印にて示す原料供給弁8の上方が生おからの供給位置SPとされている。
【0027】
なお、原料供給弁8に対する生おからの供給手段としては、スクリュー押出し機などの各種のものから選択することができる。
【0028】
前記乾燥筒2の底部である胴部21の底部21cには、複数の平羽根9が平面放射状、例えば4枚の平羽根9がその表裏両面を鉛直方向にして平面十文字状に配設されている。これらの平羽根9は、乾燥筒2の内部に、乾燥筒2の内周面21bに沿って回転しながら上昇する上昇気流UAを発生させるためのものであり、乾燥筒2の下部に配置された駆動モータ10からの駆動力によって回転駆動可能に形成されている。
【0029】
なお、平羽根9は、その表裏両面を鉛直に向けて配置されていればよく、上下に配置される側端面の形状としては、直線状、円弧状、S字状などの各種の形状から選択使用することができる。
【0030】
また、駆動モータ10としては、制御モータを用いることが、平羽根9の回転数を容易に制御できるので、後述する螺旋状搬送路CWを形成するための螺旋気流SAと上昇気流UAとのバランスを容易に得ることができるという意味で好ましい。
【0031】
さらに、平羽根9の数としては、設計コンセプトなどの必要に応じて設定することができる。
【0032】
本実施形態の乾燥装置1において、熱風供給管3の数をピッチとする乾燥筒2の内周面21bに沿った螺旋状搬送路CWを形成することができるように、前記螺旋気流SAと上昇気流UAとをバランスさせることが肝要である。
【0033】
本実施形態の乾燥装置1においては、各熱風供給管3のノズル31の熱風吐出口31aから乾燥筒2の内部に、温度が150℃程度で、風速が60m/秒程度の熱風HAを抜き込むとともに、平羽根9を毎分2500回転程度の回転速度で駆動することにより、被乾燥物としての生おからを乾燥しつつ搬送することのできる螺旋状搬送路CWを形成することができるようになっている。この螺旋状搬送路CWの形成は、性能試験により確認することができた。
【0034】
なお、螺旋気流SAと上昇気流UAとがアンバランスとなった場合、生おからの搬送および乾燥に好適な螺旋状搬送路CWを形成することができず、例えば生おからに対する上昇気流UAの影響が大きい場合には、生おからは短時間で乾燥筒2から排出される傾向があり、逆に、生おからに対する螺旋気流SAの影響が大きい場合には、生おからは上昇しなくなる傾向があり、いずれにしても生おからを効率的に乾燥することができないことが性能試験により確認できた。
【0035】
したがって、螺旋状搬送路CWを形成するための螺旋気流SAと上昇気流UAとのバランスは、被乾燥物の種類や条件(質量、体積、含水率など)などによっ設定すればよい。
【0036】
また、熱風供給管3から乾燥筒2の内部に送り込む熱風HAの温度および風速ならびに平羽根9の回転速度としては、装置の仕様や、設計コンセプトなどの必要に応じて設定すればよい。例えば、生おからを乾燥する場合の熱風HAの温度としては120〜350℃の範囲、熱風HAの風速としては、30〜150m/秒の範囲、平羽根9の回転速度としては500〜4000回転/分の範囲とすることが好ましい。勿論、螺旋状搬送路CWを形成するための螺旋気流SAと上昇気流UAとのバランスを保持することが肝要である。
【0037】
前記乾燥筒2の胴部21の最上部には、生おからを乾燥した乾燥品(乾燥おから)を乾燥に供した熱風HAとともに外部に排出するための排出管11が配設されている。すなわち、排出管11は、乾燥筒2の胴部21の外側面21aの最上部の熱風供給管3より上方位置に配設されているとともに、その基端部が乾燥筒2の内部に連通されている。
【0038】
したがって、本実施形態の乾燥装置1においては、図1の左向き太矢印にて示す排出管11の左端である先端が乾燥おからの排出位置DPとされている。
【0039】
なお、排出管11の基端部は、最上部の熱風供給管3の上方に形成される螺旋状搬送路CWに臨むように配設されていることが、乾燥品および乾燥に供した熱風HAを流動抵抗を小さくして効率よく外部に排出することができるという意味で好ましい。
【0040】
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
【0041】
図5は熱風により形成される螺旋気流を示す説明図、図6は平羽根の回転駆動により形成される上昇気流を示す説明図、図7は上昇気流のみのよる生おからの搬送路を示す説明図である。
【0042】
本実施形態の乾燥装置1を駆動すると、送風機5から熱風発生装置6に空気Aが送り込まれ、この空気Aは、熱風発生装置6によって150℃程度の熱風HAとなり。この熱風HAは、熱風分配管4を介して各熱風供給管3のノズル31から60m/秒程度の風速で乾燥筒2の内部に送り込まれる。そして、ノズル31から乾燥筒2の内部に送り込まれた熱風HAは、図5に示すように、乾燥筒2の内周面に沿って1周して上方に隣位する熱風供給管3に到達する螺旋を描く螺旋気流SAとなる。この螺旋気流SAを形成する熱風HAは、ノズル31から遠ざかるほど広がって速度が低下するものとなる。
【0043】
一方、駆動モータ10の駆動により平羽根9が毎分2500回転程度で回転駆動すると、平羽根9の回転運動によって、平羽根9の回転軸心を中心として回転しながら径方向外側、すなわち乾燥筒2の内周面21bに向かう気流となる。この気流は、乾燥筒2の底部21cが閉塞されているので、乾燥筒2の内周面21bに到達すると、乾燥筒2の内周面21bに沿って回転しながら上方に向かって上昇する上昇気流UAとなる。この上昇気流UAは、電気洗濯機における周辺部がせり上がり中心部が沈む水流と同様に、乾燥筒2の内周面21b側においては図6に実線にて示すように、回転しながら上昇する連続した螺旋状の上昇気流UAとなる。この上昇気流UAは、図6に示すように、上昇するにともなって螺旋のピッチがしだいに大きくなる(広がる)。
【0044】
なお、乾燥筒2の中心側においては回転しながら下降する連続した螺旋状の下降気流が発生することになるので、平羽根9の回転駆動により、乾燥筒2の内部には、回転を無視すると、乾燥筒2の内周面21b側において上昇し、乾燥筒2の中心側においては下降する対流のように流動する気流が形成されることになる。
【0045】
ここで、上昇気流UAだけの状態(螺旋気流SAのない状態)で生おからを乾燥筒2の内部に投入したとすると、生おからの搬送路CA(符号CAは、本実施形態の螺旋状搬送路CWと区別するために異なるものを付してある。)は、図7のようになる。すなわち、生おからの搬送路CAは上昇するにともなって螺旋のピッチが、上昇気流UAの螺旋のピッチより大きくなる。これは、生おからが上昇にともなって乾燥筒2の内周面21bとの摩擦や自重などの様々な抵抗を受けて回転速度が低下することに起因している。ここで、生おからの乾燥を促進させるために風量を増加させると、風量の増加にともなって上昇速度も増加するので、搬送路CAの螺旋のピッチがより大きくなってしまい、生おからは短時間で乾燥筒2の外部に排出されることになる。したがって、生おからを短時間で効率的に乾燥させることはできない。そこで、風量を少なくして乾燥筒2の上部に上昇気流UAの滞留箇所を設けるとともに、熱風HAの温度を上げることが考えられるが、この場合には、熱風HAのうちの風(空気)による熱代謝が充分に生かしきれず、乾燥効率に劣るものとなる。この場合、生おからは、乾燥筒2の内部で縦に広がって面状になって回転しながら上昇することになる。
【0046】
しかしながら、本実施形態の乾燥装置1においては、乾燥筒2の内部に螺旋気流SAと上昇気流UAとを発生させた状態で、原料供給弁8を開いて原料供給管7に生おからを供給すると、生おからは、最下部の熱風分配管4を通過する熱風HAに乗って乾燥筒2の底部21cに流入する。この乾燥筒2の底部21cに流れ込む生おからは、螺旋気流SAに乗って乾燥筒2の内周面に沿って1周して上方に隣位する図2の下から2番目に示すつぎの熱風供給管3のノズル31の熱風吐出口31aの背面に向かって上昇する。そして、生おからがつぎの熱風供給管3のノズル31の熱風吐出口31aの背面に到達すると、熱風供給管3の熱風吐出口31aから吐出する熱風HAによって形成される熱風吐出口31aの背面の気流に導かれてノズル31の外周面を熱風吐出口31aの背面側から熱風吐出口31aに向かって移動し、図2の下から2番目に示す熱風供給管3の熱風吐出口31aから吐出する熱風HAの推進力を得て上昇する。すなわち、乾燥筒2の内周面に沿って1周して上方に隣位する図2の下から3番目に示すつぎの熱風供給管3のノズル31の熱風吐出口31aの背面に向かって上昇する。また、生おからは、熱風HAの推進力を得ると同時に、図2の下から2番目に示すつぎの熱風供給管3の熱風吐出口31aから吐出する熱風HAの影響をまともに受けて乾燥が促進されることになる。
【0047】
また、熱風供給管3のノズル31の熱風吐出口31aから乾燥筒2の内部に送り込まれる熱風HAは、熱風吐出口31aから遠ざかるにつれて拡散するので、生おからの推進力が低下して上昇もできなくなるが、この時、生おからは、螺旋気流SAより上昇気流UAの影響を受けやすくなり、上昇気流UAから力を受けて図2の下から3番目に示すつぎの熱風供給管3の熱風吐出口31aの背面に向かって螺旋状に上昇を続ける。そして、生おからが図2の下から3番目に示すつぎの熱風供給管3のノズル31の熱風吐出口31aの背面に到達すると、熱風供給管3の熱風吐出口31aから吐出する熱風HAによって形成される熱風吐出口31aの背面の気流に導かれてノズル31の外周面を熱風吐出口31aの背面側から熱風吐出口31aに向かって移動し、図2の下から3番目に示す熱風供給管3の熱風吐出口31aから吐出する熱風HAの推進力を得て上昇する。
【0048】
以下、このような動作を繰り返すことで、生おからは、図2に示す熱風供給管3の数をピッチとする乾燥筒2の内周面21bに沿った螺旋状搬送路CWを通過して排出管11から乾燥品(含水率を7%程度とした乾燥おから)となって排出されることになる。
【0049】
なお、螺旋気流SAだけの状態(上昇気流UAのない状態)では、生おからは自重によってほとんど上昇しないことが性能実験により確認できた。
【0050】
また、仮に、熱風HAの吹き出し角度を大きく、すなわち、乾燥筒2の内周面に沿って1周する前に上方に隣位する熱風供給管3の配設高さ位置に到達する螺旋を描くようにすると、各熱風供給管3から送り込まれる熱風HAは、多条ねじのようになるので、生おからは、上方に位置する熱風HAの推進力を有効に活かすことができず、図2に示す螺旋状搬送路CWとは異なる乱れた流路を通過するので生おからを効率よく乾燥させることはできない。
【0051】
このように、本実施形態の乾燥装置1によれば、乾燥筒2の内部に複数の熱風供給管3から熱風HAを送り込むとともに平羽根9を回転させた状態で生おからを投入すると、生おからは、上昇気流UAと螺旋気流SAとの影響を受けて、熱風供給管3の数をピッチとする乾燥筒2の内周面21bに沿った螺旋状搬送路CWを通過して排出管11から排出されるので、乾燥筒2の軸方向の長さにかかわらず、乾燥筒2の内部における生おからの移動距離を熱風供給管3の数によって制御することができる。その結果、乾燥筒2の軸方向の長さを短くしても生おからの移動距離を長くすることができるので、熱風HAの熱を効率よく生おからの乾燥に用いることができる。
【0052】
したがって、本実施形態の乾燥装置1によれば、乾燥効率の向上、小型化および低コスト化を容易に図ることができる。
【0053】
また、本実施形態の乾燥装置1によれば、螺旋状搬送路CWを通過する生おからは、通過の途中で各螺旋気流SAから推進力を得るので、移動速度が低下するのを確実に防止できる。
【0054】
したがって、本実施形態の乾燥装置1によれば、生おからの移動速度が低下しないので、乾燥品の生産性を向上できる。
【0055】
また、本実施形態の乾燥装置1によれば、生おからの移動速度が低下しないので、熱風HAの風速の低速化による送風機5および熱風発生装置6の小型化と低コスト化、これにともなう上昇気流UAを得るために必要な平羽根9を駆動する駆動モータ10の小型化と低コスト化を容易に図ることが可能である。
【0056】
さらに、本実施形態の乾燥装置1によれば、螺旋状搬送路CWを通過する生おからは、移動の途中で螺旋状に引き延ばされるため、固まりが自動的に破砕されて表面積が増大するので、乾燥効率が向上するとともに、生おからの乾燥品を容易に粉粒体とすることができる。
【0057】
また、本実施形態の乾燥装置1によれば、複数の熱風供給管3のうちの最下部の熱風供給管3に生おからを供給するための原料供給管7が連結されているので、生おからの乾燥筒2への供給を簡単な構造で、しかも容易かつ確実に行うことができるとともに、生おからを乾燥筒2の最適な位置である底部21bで回転駆動している平羽根9の上方へ、効率よく、しかも容易かつ確実に供給することができる。
【0058】
また、本実施形態の乾燥装置1によれば、生おからの乾燥品を熱風とともに外部に排出するための排出管11が、乾燥筒2の胴部21の最上部に配設されているので、乾燥品の排出を簡単な構造で、容易かつ確実に、しかも効率よく行うことができる。
【0059】
本発明の乾燥装置は、生おからだけでなく、例えばこしあんを作成した際の小豆の殻や、廃棄野菜の破砕物に代表される粘着性のない各種有機物、粘着性のない各種無機物などの塊状あるいは粉状の各種の被乾燥体の乾燥に用いることができる。
【0060】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る乾燥装置によれば、乾燥効率の向上、小型化および低コスト化を図ることができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乾燥装置の実施形態の全体構成の要部を示す模式的構成図
【図2】図1の乾燥装置における乾燥筒の要部を示す拡大斜視図
【図3】図1の乾燥装置における熱風供給管の取付状態を示す要部の拡大断面図
【図4】図3の拡大左側面図
【図5】熱風により形成される螺旋気流を示す説明図
【図6】平羽根の回転駆動により形成される上昇気流を示す説明図
【図7】上昇気流のみのよる生おからの搬送路を示す説明図
【符号の説明】
1 乾燥装置
2 乾燥筒
3 熱風供給管
4 熱風分配管
5 送風機
6 熱風発生装置
7 原料供給管
8 原料供給弁
9 平羽根
10 駆動モータ
11 排出管
21 胴部
21a 外側面
21b 内周面
21c 底部
22 天板
31 ノズル
31a 熱風吐出口31
HA 熱風
SP 供給位置
DP 排出位置
SA 螺旋気流
UA 上昇気流
CW 螺旋状搬送路

Claims (4)

  1. 被乾燥体を熱風により乾燥させる乾燥装置において、
    有底円筒状に形成された胴部および胴部の開口端を閉塞する天板を具備するとともに、前記胴部の軸方向を鉛直にして配置される乾燥筒と、
    前記乾燥筒の内部に熱風を送り込むため前記乾燥筒の軸方向に沿って整列配置された複数の熱風供給管と、
    前記乾燥筒の底部に配設された回転可能な平羽根とを有し、
    前記熱風供給管は、前記乾燥筒の内部に供給する熱風の吹き出し角度が、前記乾燥筒の内周面に沿って1周して上方に隣位する熱風供給管に到達する螺旋を描くように設定されていることを特徴とする乾燥装置。
  2. 前記複数の熱風供給管のうちの最下部の熱風供給管に被乾燥体を供給するための原料供給管が連結されていることを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 前記被乾燥体の乾燥品を熱風とともに外部に排出するための排出管が、前記乾燥筒の胴部の最上部に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乾燥装置。
  4. 前記被乾燥体が、生おからであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の乾燥装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100826252B1 (ko) * 2006-11-15 2008-04-29 동우환경산업(주) 열풍기류를 이용한 건조장치
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