JP2005028470A - 磁気ヘッドの製造方法と製造のための研磨工具,研磨工具の製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法と製造のための研磨工具,研磨工具の製造方法 Download PDF

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拓 千葉
Shinji Sasaki
新治 佐々木
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宏 稲葉
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Abstract

【課題】磁気ヘッドの加工に際し、その浮上面側の加工段差を低減して平滑な浮上面を得るとともに、磁気素子部に要求される特性を満足させる。
【解決手段】磁気ヘッド浮上面を研磨加工する定盤30では、錫やその合金からなるその弾性支持盤31の表面に硬質突起部32を設け、これら硬質突起部32の先端部をワーク(磁気ヘッドのローパー)35を研磨加工する作用する切刃部33とする。また、この弾性支持盤31の表面の硬質突起部32を除く部分に、SiOなどの絶縁膜34を形成する。硬質突起部32の密度は10個/μm以上とし、各硬質突起部32の切刃部33はほぼ同一面内にあり、弾性支持盤31の表面もしくは絶縁膜34の表面からは20nm以下の範囲の高さとする。これにより、ワーク35を研磨加工することにより、磁気ヘッドの浮上面を高精度に仕上げ加工することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気ディスク装置に使用される巨大磁気抵抗効果型(GMR),CPP−GMR(CPP:Current Perpendicular to the Plane−GMR)及びスピントンネル磁気効果型(TMR)や垂直記録素子を有する薄膜磁気ヘッドに係り、特に、その製造方法と製造のための研磨工具,粗の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、磁気ディスクの飛躍的な面記録密度の向上が望まれており、そのためには、磁気ヘッドの磁気記録媒体に対する浮上量を現状の約20nmから大幅に低減させることが必要である。そして、この浮上量の低減化を実現するためには、回転する磁気記録媒体に対面させて配置する磁気ヘッドのスライダ面(浮上面)をより一層高精度に加工することが不可欠である。
【0003】
一般に、磁気ヘッドは、次のように、作製されていた。
【0004】
即ち、Al−TiC(アルミナチタンカーバイト)などの硬質基板上に、絶縁膜としてAl(アルミナ)層を膜厚2〜10μmで形成し、シールド層やギャップ膜,磁気抵抗効果膜などからなる磁気素子部(GMR素子,CPP−GMR素子,TMR素子),下部磁極,上部磁極,保護膜(アルミナ層)を順次積層する。このようにして形成された構造体は、リソグラフィーを用いた薄膜プロセスにより、5インチサイズの基板上に形成される。
【0005】
その後、この基板は、ダイヤモンド砥石を用いて2インチの長さを有する短冊片に切断される。そして、切断後の歪みを両面ラップなどの方法を用いて除去した後、基板上に積層した構造体に対して直交する面を高精度に研磨加工を施して、磁気記録媒体に対面する磁気ヘッドのスライダ面(浮上面)を形成する。そして、短冊片から個々の磁気素子部を含むような小片を切り出して、磁気ヘッドが完成する。
【0006】
ところで、上記の短冊片の研磨方法としては、回転する軟質金属系の定盤上にダイヤモンドなどの砥粒を含んだラップ液を滴下しながら、研磨治具に接着した短冊片を押圧摺動させることが用いられている。研磨条件としては、回転する定盤に対して短冊片を張り付けた研磨治具を自公転式に回転させる場合、定盤の回転方向に対して直交する方向にあるいは回転方向と平行に短冊片を揺動させる場合などがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、短冊片を構成する部材、即ち、基板や絶縁膜,磁気素子部,保護膜などは、その機械的硬度が互いに異なるため、上記の従来技術を用いてこれらを一様に研磨することは極めて難しい。このため、完成した磁気ヘッドでは、基板の浮上面と磁気素子部との間で大きな段差が発生し、この段差が実質的な浮上量の増大をもたらすことになり、大容量を有する磁気記録媒体からの情報を効率良く再生することが困難となる不都合を抱えていた。
【0008】
また、上記短冊片を構成する部材の中でも、磁気素子部の機械的硬度が小さく、使用した砥粒の悪影響を最も受け易い。即ち、磁気素子部は下部シールド層と磁気抵抗効果膜と上部シールド層などの積層構造であって、この磁気抵抗効果膜の膜厚が極めて薄い(例えば、数10nm程度)ため、かかるシールド層から磁気抵抗効果膜を横切るように、研磨傷が形成される。
【0009】
この研磨傷の深さが大きい場合には、磁気抵抗効果膜を含む上,下シールド層間で電気的な短絡路が形成され、磁気素子部の機能を遺失させるばかりでなく、研磨加工時の変質層が形成され、磁気ヘッドそのものの特性やその信頼性に大きな影響を与えることになる。従って、研磨面のより一層の平滑化も同時に要求されている。
【0010】
特に、TMRヘッドやCPP−GMRヘッドでは、再生素子内のアルミナ障壁層が1nm程度と非常に薄く、機械的な作用が主体の従来の研磨方法では、ヘッドの特性を確保できないという問題があった。
【0011】
さらに、素子構造の微細化に伴い、研磨中における磁気素子部の静電破壊などの頻度が増大する場合があり、研磨工具の改良も1つの課題となっている。
【0012】
本発明の目的は、磁気記録媒体に対する浮上量が大幅に低減可能とした磁気ヘッドの製造方法と製造のための研磨工具,研磨工具の製造方法を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、磁気記録媒体の面記録密度の飛躍的な向上を可能とする磁気ヘッドの製造方法と製造のための研磨工具,研磨工具の製造方法を提供することにある。
【0014】
本発明のさらに他の目的は、薄膜磁気ヘッドが製造される上で、薄膜磁気ヘッドの浮上面に生ずる加工段差や表面粗さを低減可能とする磁気ヘッドの製造方法と製造のための研磨工具,研磨工具の製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、データ書込み・読込み用の磁気素子部を有する磁気ヘッドの製造方法であって、弾性を有する支持盤の平坦な表面に互いに独立に硬質突起部が設けられた研磨工具を用い、研磨工具の硬質突起部側に磁気ヘッドの研磨加工する部分を当接させることにより、磁気ヘッド浮上面の研磨加工を行なうものである。
【0016】
また、本発明は、データ書込み・読込み用の磁気素子部を有する磁気ヘッドの浮上面側を研磨加工する磁気ヘッドの研磨工具であって、弾性を有する支持盤の平坦な表面に互いに独立に複数の硬質突起部が設けられ、硬質突起部夫々の切刃としての作用点もしくは作用面の高さが全てほぼ同一面内にあるようにするものである。
【0017】
さらに、本発明は、データ書込み・読込み用の磁気素子部を有する磁気ヘッドの浮上面側を研磨加工する研磨工具の製造方法であって、弾性を有する支持盤の表面に硬質膜を形成する第1の工程と、硬質膜上に微粒子を設ける第2の工程と、微粒子をエッチングマスクとして、硬質膜をエッチングし、支持盤の表面に互いに独立に硬質突起部を形成する第3の工程とを有するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
まず、巨大磁気抵抗効果型(GMR),CPP−GMRあるいはスピントンネル磁気効果型(TMR)薄膜磁気ヘッド(以下、単に磁気ヘッドという)について説明する。
【0019】
図3は磁気ヘッドの磁気素子部の構成を示す断面図であって、磁気ディスク装置に用いられている状態を示している。
【0020】
同図において、磁気ディスク装置では、磁気ヘッド1が支持バネに固定されて、記録媒体としての磁気ディスク14と対向するように、配置される。そして、磁気ヘッド1は、駆動装置により、磁気ディスク14上の所定の位置まで移動し、磁気記録情報の書込みや読み出しが行なわれる。
【0021】
磁気ヘッド1の磁気素子部2は、磁気ディスク14の表面に対して直交する方向に形成されており、基板3の磁気ディスク14の表面に直交する面上に絶縁膜4,下部シールド膜5,上部シールド膜6,下部磁極8,上部磁極9及び保護膜11が順次積層され、下部シールド膜5と上部シールド膜6との間に磁気再生素子7が、また、下部磁極8と上部磁極9との間にコイル10が夫々設けられた構成をなしており、磁気ディスク14の表面に対向する面にカーボン保護膜12が設けられている。このカーボン保護膜12の磁気ディスク14に対向する表面が、磁気ヘッド1の浮上面13である。ここで、下部磁極8と上部磁極9とコイル10とが磁気記録素子を形成している。
【0022】
磁気ヘッド1は、回転する磁気ディスク14に対して浮上した状態で、磁気記録情報の書込みあるいは読み出しを行なうようにしており、良好な浮上量Lの浮上状態を維持できるようにするために、磁気ヘッド1の磁気ディスク14と対面させる側の表面(以下、これを磁気ヘッド1の表面という)が研磨加工され、しかる後、カーボン保護膜12が形成されて浮上面13が得られる。
【0023】
ここで、磁気ディスク14は、基板15の表面に磁性膜16,保護膜17,潤滑膜18が順に積層された構成をなすものであるが、上記の浮上量Lとは、磁気ディスク14のこの潤滑膜8の表面と磁気ヘッド1の浮上面13との間の距離をいう。
【0024】
より多くの磁気記録情報を高速で、しかも、確実に磁気ディスク14に書き込み、あるいは磁気ディスク14から読み出すためには、磁気ヘッド1での磁気記録素子を形成する下部磁極8と上部磁極9との先端や磁気再生素子7の先端と磁気ディスク14の磁性層16の表面との間の距離、即ち、磁気スペーシングLを低減させることが必要であり、このためには、浮上量Lを限りなく低減させることが必要である。
【0025】
ところで、磁気ヘッド1で使用される材料としては、一般的には、基板3の材料としてAl―TiC(アルミナ・チタン・カーバイト)が、絶縁膜4及び保護膜11の材料としてAl(アルミナ)が、シールド膜5,6及び磁極8,9などにパーマロイなどの軟質磁性金属からなる複合材料が夫々用いられる。そして、これら素材のビッカース硬度は、Al―TiCが約2000Hv、Alが約1000Hv、パーマロイが約200Hvである。
【0026】
かかる構成の磁気ヘッド1の浮上面13の形成のための研磨方法としては、図4に示すように、例えば、ワークである複数の磁気ヘッド1が一列に配列されてなる短冊状のローバーをワーク21とし、回転した状態で研磨液22が供給される定盤20上でワーク21を自公転させながら研磨する方式や、定盤20上でこのワーク21を揺動させながら研磨する方式がある。
【0027】
このようなよく知られた研磨方法を用いて磁気ヘッド1の表面を研磨した場合、磁気素子部2での各部の材料のビッカース硬度の違いから生じる研磨速度の違いにより、研磨された磁気ヘッドの表面に凹凸が発生する。即ち、図3に示すように、基板3での浮上面13に対して、最もビッカース硬度の小さいパーマロイからなる磁気素子5〜9とその近傍の領域が著しく研磨され、加工段差Lが生ずる。かかる加工段差Lにより、研磨された磁気ヘッドの表面にカーボン保護膜12を所定の膜厚で形成すると、浮上面13に段差が生ずることになる。なお、ここでは、加工段差Lとは、基板3の浮上面13側の端面と磁気素子5〜9の浮上面13側の端面との間の距離をいう。
【0028】
磁気スペーシングLは、磁気素子5〜9の浮上面13側の端部と磁気ディスク14の磁性膜16の表面との間の距離であるから、加工段差Lが形成されると、磁気スペーシングLが増大化し、磁気ヘッド1の代表的な特性である磁気記録再生特性を低下させる大きな要因の1つとなる。このため、磁気ディスク14の磁気記録密度をより増大化させるにつれて、この加工段差Lを極力低減することが要求される。究極的には、加工段差Lが存在せず、磁気ヘッド1での磁気素子5〜9の浮上面13側の端部と基板3などの他の部分の浮上面13側の端部とが同一平面上に配置されるように、磁気ヘッド1の表面を研磨することが望ましい。
【0029】
また、磁気ヘッド1が何らかの不都合によって磁気ディスク14の表面に接触したとき、磁気ヘッド1の浮上面13の平均表面粗さが大きい場合には、磁気ディスク14の磁性膜16や保護膜17,潤滑膜18からなる磁気情報記録膜を損傷せしめ、記録再生という磁気ヘッド1にとって致命的な故障をもたらすことになる。従って、浮上面13の表面粗さは可能な限り小さくすることが必要であり、究極的には、ゼロであることが望ましい。
【0030】
さらに、パーマロイからなる磁気素子5〜9の硬度が小さいため、浮上面13側からみた構成を示す図5に示すように、研磨によって下部シールド14と上部シールド15とに挟まれた磁気再生素子7を横切るようなスクラッチ傷23が形成される場合がある。
【0031】
巨大磁気抵抗効果型(GMR)磁気ヘッドにおいては、再生出力特性を支配する磁気抵抗効果素子7の膜厚が約数10nmと極めて薄いため、この磁気抵抗効果素子7を横切るようにスクラッチ傷23が形成されると、この領域において、下部シールド膜5と上部シールド膜6との間で電気的な短絡路が形成され、磁気ヘッドとしての機能が損なわれるばかりでなく、加工変質層の形成をもたらして磁気ヘッド特性の信頼性に大きな影響を与えることになる。従って、磁気ヘッド1の表面の研磨加工(これは、とりもなおさず浮上面13を形成するためのものであるから、以下、磁気ヘッド浮上面の研磨加工という)に際しては、上記の加工段差Lの低減のみならず、かかるスクラッチ傷23の発生も低減することが必要となっている。
【0032】
このようなスクラッチ傷が発生する要因について説明する。
【0033】
磁気ヘッド浮上面の研磨においては、図4に示すように、軟質金属製の研磨定盤20に保持された砥粒(固定砥粒)の作用により、実切込み量の小さい加工が行なわれ、加工段差が小さく、平滑な浮上面13が得られるものと考えられる。しかしながら、砥粒は軟質金属からなる定盤20の表面上に、金属の塑性変形により、機械的に保持されているに過ぎない。このため、研磨中では定盤20の表面から砥粒が脱落などして転動砥粒となり、これによる作用が生じる。
【0034】
スクラッチ傷は、このような転動砥粒の作用や定盤20の表面に保持されている砥粒の高さが均一に揃っていないことによって発生するものと考える。磁気ヘッドの表面を平滑な研磨面として浮上面13を平坦な面とするためには、一般的には、より小さな砥粒を用いるが、磁気ヘッド浮上面の研磨では、砥粒径を小さくしていくと、砥粒の定盤20への固定化が困難になり、スクラッチ傷の発生を抑制することができない。
【0035】
本発明は、以上の不具合を考慮の上、なされたものであり、スクラッチ傷や大きなスメアを根本的に発生させず、さらにまた、磁気素子部への静電的なダメージを加工中に生じさせずに、加工段差及び表面粗さの小さい状態として、磁気ヘッドの浮上面を形成するようにしたものである。
【0036】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
【0037】
図1は本発明による磁気ヘッドの製造方法とそのための研磨工具の一実施形態を示す部分断面図であって、ここでは、研磨工具として定盤を用いるものとしており、30は定盤、31は弾性支持盤、32は硬質突起部、33は切刃部、34は絶縁膜、35はワークである。
【0038】
同図において、定盤30は、錫系の軟質な弾性支持盤31の平滑な表面に硬質突起部32が一層高い密度で配列された構成をなしており、この表面のこれら硬質突起部32を除く部分に絶縁膜34が形成されている。これら硬質突起部32の先端部がワーク35、従って、磁気ヘッド浮上面を研磨する切刃としての作用点もしくは作用面をなす切刃部33であり、かかる切刃部33のサイズd,高さh及び密度が制御された状態として形成されている。また、各硬質突起部32の先端の切刃部33はほぼ同一面内にあり、硬質突起部32を形成してその先端を切刃部33として作用させるための硬質膜などの材質は、弾性支持盤31である弾性部材と直接もしくは接着力を高めるための下地膜を介して強固に化学的結合されるものであり、従来の定盤のように、砥粒を単に機械的に固定化して用いる場合の不具合は発生しないし、また、各切刃の切込み量が均一化されることにより、加工単位の微小化が可能であって、加工面の面粗さを低減できる。
【0039】
硬質突起部32は、硬度が5GPa以上のダイヤモンドライクカーボン薄膜などからなり、膜厚を50nm以下としている。ここでは、特に、最も硬度の大きいカソーディックアークカーボン薄膜(以下、単にCA−C膜という)で形成されているものとする。
【0040】
図2は図1に示す研磨工具の製造方法の一実施形態を示すフローチャートである。
【0041】
同図において、まず、5インチサイズの錫系軟質定盤用の弾性支持盤31のための基板40を用意し、その錫系材質の表面(以下、錫面という)をダイヤモンドバイトで切削して修正した。修正に用いるダイヤモンドバイトには、先端径が4mmRのものを使用して、錫面の粗さを100nmRmax以下に修正し、また、平面度をフラットとした(ステップ100)。
【0042】
次に、この錫面全体の粗さを平滑にするため、ロデールニッタ製研磨クロスと平均粒径50nmのアルミナパウダーをオイルに分散させたスラリーと用いて平均表面粗さを10nmRに調整し、洗浄処理を行なって図1に示す定盤30の弾性支持盤31を得た(ステップ101)。
【0043】
次に、この弾性支持盤31の表面に、硬質膜として、CA−C膜41を膜厚約50nmで成膜した(ステップ102)。
【0044】
そして、切刃部33を持つ独立な硬質突起部32を形成するために、粒径100nm以下の微粒子コロイドもしくはかかる微粒子を分散させた溶媒をCA−C膜41の面上に均一に塗布して乾燥させた。この微粒子コロイドもしくは溶媒は、独立な硬質突起部32を形成するためのエッチングマスクとして使用するものであり、シリカ微粒子やアルミナ微粒子,金微粒子,白金微粒子,チタニア微粒子などの微粒子が切刃部33のサイズや密度に応じて使用可能であった。乾燥後、プラズマエッチング処理などのドライ処理を行なうことにより、上記の微粒子の部分がエッチングマスクとなり、処理条件に応じて硬質突起部32の高さを調節することができた(ステップ103)。
【0045】
最後に、絶縁性を有する薄膜を全面に成膜した。ここでは、SiO膜を約30nm程度の厚さに成膜を行ない、これにより、硬質突起部32の切刃部33までの高さ(=切刃高さh)を20nmR程度に制御した(ステップ104)。硬質突起部32上に成膜された絶縁膜は、かかる定盤30を使用する前に前処理加工で除去し、基本的には、錫系材質と接する部分のみにSiOの絶縁膜34が存在するものとした。
【0046】
また、SiO膜を成膜せずに切刃高さhを制御することも、硬質膜であるCA−C膜の膜厚と上記エッチング条件を制御することで可能である。この実施形態における絶縁膜34としてのSiO膜は定盤30の錫系部材からなる弾性支持盤31と磁気ヘッドとの間の絶縁性を付与するためのものであり、本質的には、絶縁膜34の有無により、硬質突起部32の切刃としての作用は影響されない。
【0047】
ここで、CA−C膜41について説明すると、これは、カーボン薄膜としては、硬度と膜の緻密さにおいてダイヤモンドに最も近いものである。
【0048】
その成膜方法としては、低圧アーク放電と呼ばれるもので、カソードとなるターゲット部分に、通常ストライカと呼ばれている機械的な接触電極を用いることにより、あるいは電子ビームなどを用いることにより、数十アンペア程度のアーク電流を流入させてアーク放電を生成し、ターゲットの上部空間に発生するプラズマハンプからのイオンがカソードに衝突し、カソードからイオンと電子が発生することでプラズマを持続させ、これらイオンと電子とを輸送用磁場ダクト(トロイダルソレノイドフィルタ)によって効率的に反応真空槽に導き、プラズマビームとして走査用磁場ダクトを用いて均一に被処理基板(この場合、弾性支持盤31)に照射することにより、CA−C膜41の薄膜形成を行なうものである。
【0049】
また、この具体例では、ターゲット材料として、直径は50mmの高配向グラファイトカーボンを使用した。カソードと接合しているこのターゲットに、ストライカ(機械的な接触電極)を用いて、アーク用電源から20〜150Aのアーク電流と約30Vのアーク電圧を印加し、ターゲットの表面と接触させることによりアーク放電を発生させた。膜厚は約50nmとした。
【0050】
このようにして作成された研磨定盤30を研磨装置に取り付け、磁気ヘッド浮上面の研磨を行ない、浮上面を形成した。
【0051】
次に、研磨試料となる磁気ヘッドの作製方法を、図3を参照して、説明する。
【0052】
まず、5インチサイズのAl−TiC(アルミナチタンカーバイト:ビッカース硬度=約2000Hv)基板上に、絶縁膜4として、数μm程度の厚さのAl(アルミナ、ビッカース硬度:約1000Hv)膜を形成した。そして、その上に下部シールド層5、ギャップ膜、磁気抵抗効果膜からなる磁気再生素子7(パーマロイ:ビッカース硬度=約400Hv)、上部シールド層6、下部磁極8、上部磁極9及び保護膜11(アルミナ)を順次積層した。
【0053】
次に、かかる基板を約2インチの長さの短冊片(磁気ヘッドローバー)にダイヤモンド砥石を用いて切断した。そして、ローバーの厚さばらつきと反りとを抑制するために、両面ラップを行なった。
【0054】
次いで、ローバーを研磨治具に接着し、磁気抵抗効果膜からなる磁気再生素子7を所定の寸法(素子高さ)L に研磨するために、インプロセスで抵抗検知パターンの抵抗値を測定しながら、その測定値を用いてローバーの曲りと傾きの補正及び所定寸法L の加工を行なった。磁気ヘッド浮上面の最終仕上げ加工には、このようなローバーの状態で行なうことが生産コストの面で明らかに有利である。
【0055】
磁気ヘッド浮上面の研磨は、従来より微細なダイヤモンド粒子によって研磨液を作製し、錫系の軟質金属定盤に固定することにより、砥粒が固定された定盤を作製し、これでもって行なわれている。通常、砥粒は定盤の表面の塑性変形によって機械的に固定されている。
【0056】
ところで、図6に示すように、砥粒径の減少に伴って、定盤の表面における砥粒の保持力は、砥粒の体積のオーダーに比例して減少していくと考えられる。保持力の低下は、即ち、スクラッチ傷の発生や定盤の寿命の低下の原因となり、磁気ヘッド浮上面の研磨に対する根本的な課題となっている。
【0057】
また、図7は平均粒径1/8μmと1/10μmとのダイヤモンド砥粒からなる研磨液を用いて定盤上に固定化を行なった場合の固定化された砥粒の粒度分布を評価したものであり、同図7(a)は平均粒径が1/8μmの場合を、同図(b)は平均粒径が1/10μmの場合を夫々示している。
【0058】
研磨により平滑な面を得るには、砥粒径を微細化するとともに、砥粒密度を増やし、砥粒当たりの荷重を分散化することにより、砥粒の実切り込み量を微小化することが基本的な考え方である。しかし、図7(a),(b)を比較すると、1/8μmの場合と1/10μmの場合とでは、最も固定化されている頻度が多いのは粒径が0.2〜0.25μmの範囲であり、0.1μm未満のものは、いずれの平均粒径の場合も、ほとんどないことがわかった。
【0059】
このことより、従来の方法では、粒径1/20μm以下の砥粒を用いて固定砥粒定盤を作製することは困難なことがわかる。なお、砥粒密度の評価には、日立製作所製電子顕微鏡S5000の2次電子像を用い、測定倍率2〜5万倍で測定を行なった。
【0060】
また、図8は平均砥粒径と固定化後の定盤面の表面粗さとの関係の測定結果を示すものである。この測定には、米国Digital Instruments社(現在のVeeco社)製原子間力顕微鏡(AFM)NanoscopeIIIa,D3100で先端径10nmのシリコン単結晶プローブを用いた。
【0061】
図8(a)に示す面粗さRaは、定盤の表面からの砥粒の突出量を示すものであり、定盤の表面のうねりも含めたものである。また、図8(b)に示す表面粗さRpは、主に、粗さの中心線よりも凸側の部分を示しており、近似的に砥粒の突出量と見なすことができる。いずれも、平均砥粒径1/100μm,1/30μm,1/20μm,1/10μm,1/8μm,1/4μmのものに対する表面粗さを示しているが、砥粒径が1/20μm以下では、ほとんど表面粗さの変化がなくなり、砥粒の固定化とともに実切り込み量の微小化が困難なことを示している。
【0062】
本発明は、このような従来法におけるこのような根本的な課題を解決するものであるが、まず、図9により、このための図1における弾性支持盤31の弾性部材について説明する。なお、図9(a)は、各弾性部材について、硬度に対する加工段差を示し、図9(b)は、同じく硬度に対する表面粗さを示している。
【0063】
切刃として作用する硬質突起部32を保持する弾性支持盤31の部材については、これまで系統的に加工条件を統一して比較したデータが少なく、磁気ヘッド浮上面での加工段差と表面粗さを両立させるための適正化は行なわれていない。そこで、弾性支持盤31の材料として、ビッカース硬度で1〜10000N/mmの範囲で、樹脂系部材(PETフィルム,フェノール,エポキシ系,ポリエステル系,ウレタン系など)、Sn系金属、鉄系金属及びシリコンAlTiC(Al−TiC)などについて比較を行なった。研磨試料となる磁気ヘッドは、上記の方法によって製造されたものを用いた。
【0064】
このようにして得られた磁気ヘッドをポリウレタン系の弾性体を介して治具に保持させ、弾性支持盤31が上記の材料からなる各研磨定盤に一定荷重(約30g)で押しつけながら加工した。また、潤滑剤(仕上げ液)としては、炭化水素系のオイルを使用した。研磨加工量は20〜30nmとした。また、加工段差及び表面粗さの測定には、上記のAFMを使用した。その際、加工段差については、基板3の部分の浮上面13と磁気再生素子7の部分の浮上面13との間の距離をAFMのピエゾの曲率を補正しながら評価し、また、表面粗さについては、磁気再生素子7の端部上の最も硬度が小さい部分(例えば、上部シールド部6の部分)を測定面積1×6μmで評価した。
【0065】
この結果、図9(a),(b)に示すように、弾性支持盤31にSnを主体とする材料を用いると、磁気ヘット浮上面での加工段差や表面粗さが共に最も小さいことが判った。また、硬度で比較すると、各材料の特性に差が少ないように見えるが、各材料のヤング率と硬度の比をとる、いわゆるE/Hという指標で比較すると、Snを主体とする材料は、ビッカース硬度が100〜300Nmm、ヤング率が60〜100GPaであって、E/Hの値が200〜1000の範囲にあり、他の材料と大きくかけ離れていて特異的な特性であることが確認できた。これは、加工量がナノメートルオーダーの研磨において、切刃を研磨面に対して均一に作用させるための特性、いわゆる切刃の倣い性が他の材料よりも極めて優れていることを示している。また、純錫を主体として、錫に数%のビスマスやアンチモン,鉛銅,シリコン,炭素などのいずれかを含む合金系のものでも、加工条件に応じて使用可能であった。合金の場合には、鍛造処理を施した結晶粒界の小さなものを使用する必要があり、材料としては、メッキなどで形成したものでも、同様に加工が可能であった。
【0066】
次に、図1における定盤30の硬質突起部32からなる切刃部33の形状及び密度の適正化について、図10を用いて説明する。なお、図10は、横軸を切刃部33の密度(個/μm)とし、縦軸を磁気ヘッド1の浮上面13(図3)の加工段差L(nm),表面粗さRmax(nm)を表わすものである。
【0067】
軟質金属系の定盤にダイヤモンドなどの砥粒を含むラップ液を滴下して磁気ヘッド浮上面の研磨加工を行なう従来の方法では、特性(イ)で示すように、切刃密度の増加とともに、表面粗さなども低下する。最良の表面粗さや加工段差が得られる条件としては、切刃密度が約10個/μm、切刃高さが約40nmRであり、表面粗さは4nmRmaxであった。
【0068】
先に述べたように、平滑な研磨面を得る基本原理は、高さの揃った切刃を高密度に配置して、研磨荷重を各切刃に分散させて切り込みを微小化することである。図2に示す実施形態による製造方法により、切刃高さを約20nmRに設定し、切刃密度について比較を行なった。特性(ロ)は、この場合の切刃の密度に対する加工段差,表面粗さを示すものである。
【0069】
特性(ロ)から明らかなように、上記従来の方法による定盤に比べ、本発明による定盤では、切刃密度の増加とともに加工段差や表面粗さが急激に減少し、切刃密度が10個/μm以上になると、加工段差が0.4nm以下、表面粗さが2nmRmax以下となって上記の従来の定盤に比べて大幅に向上し、今後の磁気スペーシング低減化を可能にする磁気ヘッドが得られた。また、切刃高さhが同じでも、切刃サイズdを100nmから50nmに小さくして切刃部33の密度を多くしたところ、加工段差及び表面粗さがさらに低減できた。
【0070】
これにより、磁気ヘッドの加工工程での歩留りが従来よりも10〜20%向上し、磁気素子部の腐食評価においても、腐食発生率が約10%低減化され、磁気ヘッドの特性とその信頼性の向上に大きく寄与することが確認できた。
【0071】
次に、磁気ヘッド浮上面の研磨加工中の磁気素子部の静電ダメージに起因する課題について図11を用いて説明する。
【0072】
図1において、定盤30の切刃が形成される硬質突起部32以外の弾性支持盤31の表面に絶縁作用を有する薄膜、即ち、絶縁膜34が形成されている。このため、従来問題となっていた加工中の磁気素子部と金属定盤の表面とが直接接触して疑似回路が形成されることによる磁気素子部の特性の磁気的ダメージに対して有効である。磁気ヘッド素子の特性を評価するデルタV−H測定機を用いて評価したところ、図11に示すように、研磨工具である定盤の表面に絶縁膜の有り、無しにより、磁気素子部の抵抗と出力の関係に差が見られ、絶縁膜有りの場合には、出力が適正な範囲に収まり、磁気記録及び再生に有効な磁気ヘッドが得られた。
【0073】
なお、かかる絶縁膜34としては、SiO膜を用いたが、その他にも、高抵抗なダイヤモンドライク薄膜やアルミナ薄膜,炭化水素系ポリマー薄膜なども有効であった。
【0074】
また、以上の実施形態では、研磨工具を円盤状の定盤としたが、必ずしも円盤状とする必要がなく、輪郭が他の形状の盤状のものでもよい。また、以上のような定盤を用いて磁気ヘッド浮上面の研磨加工をする場合、定盤とワークとのいずれか一方もしくは両方を動かすようにすればよい。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、切刃を一様な高さで高密度に形成された研磨工具を用いるので、加工段差を低減して、磁気ヘッドの磁気スペーシングを低減可能とし、磁気ディスクでの面記録密度を飛躍的に増大させることができる。
【0076】
また、本発明によると、研磨工具の研磨加工のための切刃を高密度で、かつ研磨工具全体として切刃の高さをほぼ一様にすることができて、磁気ヘッドの浮上面での加工段差を大幅に低減可能とする研磨工具を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気ヘッドの製造方法とその研磨工具の一実施形態を示す図である。
【図2】図1に示す研磨工具の製造方法の一実施形態を示す工程図である。
【図3】磁気ヘッドと磁気素子部の構成と加工段差を説明する図である。
【図4】従来の磁気ヘッド浮上面の研磨方法を説明する図である。
【図5】磁気素子部に発生したスクラッチの説明図である。
【図6】従来の方法で作成された定盤での砥粒保持力の説明図である。
【図7】従来の方法で作成された定盤での固定砥粒の粒度分布を示す図である。
【図8】従来の方法で作成された定盤での平均砥粒径に対する面粗さを示す図である。
【図9】図1に示す定盤での弾性支持盤の部材の適正化の説明図である。
【図10】図1に示す定盤での切刃密度の適正化の説明図である。
【図11】図1に示す定盤での絶縁膜の効果の説明図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド
2 磁気素子部
3 基板
4 絶縁膜
5 下部シールド膜
6 上部シールド膜
7 磁気再生素子(磁気抵抗効果素子)
8 下部磁極
9 上部磁極
10 コイル
11 保護膜
12 浮上面保護膜(カーボン保護膜)
13 浮上面
14 磁気ディスク
15 基板
16 磁性膜
17 保護膜
18 潤滑膜
30 定盤
31 弾性支持盤
32 硬質突起部
33 切刃部
34 絶縁膜
35 ワーク(ローバー)
浮上量
磁気スペーシング
加工段差
素子高さ

Claims (9)

  1. データ書込み・読込み用の磁気素子部を有する磁気ヘッドの製造方法であって、
    弾性を有する支持盤の平坦な表面に互いに独立に硬質突起部が設けられた研磨工具を用い、該研磨工具の該硬質突起部側に該磁気ヘッドの研磨加工する部分を当接させることにより、磁気ヘッド浮上面の研磨加工を行なうことを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記研磨工具は、前記支持盤の表面の前記硬質突起部以外の部分に絶縁膜が形成されていることを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記研磨工具での前記硬質突起部の密度は10個/μm以上であり、
    前記硬質突起部夫々の切刃としての作用点もしくは作用面の高さは、全てほぼ同一面内にあって、かつ20nm以下の範囲内にあることを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  4. 請求項1,2または3において、
    前記研磨工具は、円盤状をなす定盤であることを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  5. 請求項4において、
    前記研磨工具と前記磁気ヘッドとの少なくともいずれか一方を動かしながら、前記研磨工具の前記硬質突起部で前記磁気ヘッドの加工部分を接触摩耗させて研磨加工することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  6. データ書込み・読込み用の磁気素子部を有する磁気ヘッドの浮上面側を研磨加工する磁気ヘッドの研磨工具であって、
    弾性を有する支持盤の平坦な表面に互いに独立に複数の硬質突起部が設けられ、該硬質突起部夫々の切刃としての作用点もしくは作用面の高さが全てほぼ同一面内にあることを特徴とする磁気ヘッドの研磨工具。
  7. 請求項6において、
    前記支持盤の表面の前記硬質突起部以外の部分に絶縁膜が設けられていることを特徴とする磁気ヘッドの研磨工具。
  8. データ書込み・読込み用の磁気素子部を有する磁気ヘッドの浮上面側を研磨加工する研磨工具の製造方法であって、
    弾性を有する支持盤の表面に硬質膜を形成する第1の工程と、
    該硬質膜上に微粒子を設ける第2の工程と、
    該微粒子をエッチングマスクとして、該硬質膜をエッチングし、該支持盤の表面に互いに独立に硬質突起部を形成する第3の工程とを有することを特徴とする研磨工具の製造方法。
  9. 請求項8において、
    前記第3の工程で前記硬質突起部が形成された前記支持板の表面に絶縁膜を形成する第4の工程と、
    前記支持板の表面での前記硬質突起部以外の部分の該絶縁膜を除去する第5の工程とを有することを特徴とする研磨工具の製造方法。
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