JP2005028427A - プレス装置用多段階式プレス型 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来の多段階のプレス加工に伴う問題点を解消し、多段階のプレス加工を一台の装置で型を取り替えずに行うことができるプレス装置用多段階式プレス型を提供すること。
【解決手段】 プレス装置用多段階式プレス型は、前記上型と下型との間に平板部材を挟み、該平板部材に筒状部分を絞り出すように構成されたプレス型において、前記上型及び下型を有し、前記上型及び下型が、各々径の異なる複数の絞り型部材を備え、前記複数の絞り型部材が入れ子状に配置され、径の大きい絞り型部材から径の小さい絞り型部材の順番で多段階に絞り出しを行うように構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 プレス装置用多段階式プレス型は、前記上型と下型との間に平板部材を挟み、該平板部材に筒状部分を絞り出すように構成されたプレス型において、前記上型及び下型を有し、前記上型及び下型が、各々径の異なる複数の絞り型部材を備え、前記複数の絞り型部材が入れ子状に配置され、径の大きい絞り型部材から径の小さい絞り型部材の順番で多段階に絞り出しを行うように構成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、円筒又は異形深絞り加工技術において用いられるプレス型に関し、特に、この技術分野におけるプレス型を複合化した複合型に関する。
板金の深絞り技術は、現在では基本的に確立されており、基本技術そのものを改良するのは不可能に近い。例えば、1工程でどれだけ縮径できるかは既に、決まっており、これを変更して、良い結果を得ることはできない。
現在、板金の深絞りには、トランスファープレスが多用されている。これは、多工程を同時に行うプレスで、例えば、8工程トランスファープレスで、8工程で完成するものを加工すれば、プレスが1回転すると、8工程の加工が完了し、一つのものが完成する。
ところが、この8工程トランスファープレスで9工程必要なものを加工しようとすると、1工程は別のプレスで行うことになる。このように、1工程のためだけに別のプレスを行うのは、生産効率上好ましくないので、このような場合、9工程必要とされている工程を8工程以下に減らすことが望まれる。
また、トランスファープレスでなく単発プレスでも工程短縮は、生産性の向上に大きく貢献する。
このように、工程短縮は生産性向上への効果が高いため、工程を短縮するための研究は、生産技術者の使命ともいえるが、多工程の絞り加工の工程を減らすことは、先に述べたように1工程でどれだけ縮径できるかが既に決まっているため極めて困難とされていた。
本発明は、プレスラムストローク一回の中で、2工程以上の絞り加工を行うことにより、多工程絞り加工の工程短縮を実現することができるプレス装置用多段階式プレス型を提供することを目的としている。
ところが、この8工程トランスファープレスで9工程必要なものを加工しようとすると、1工程は別のプレスで行うことになる。このように、1工程のためだけに別のプレスを行うのは、生産効率上好ましくないので、このような場合、9工程必要とされている工程を8工程以下に減らすことが望まれる。
また、トランスファープレスでなく単発プレスでも工程短縮は、生産性の向上に大きく貢献する。
このように、工程短縮は生産性向上への効果が高いため、工程を短縮するための研究は、生産技術者の使命ともいえるが、多工程の絞り加工の工程を減らすことは、先に述べたように1工程でどれだけ縮径できるかが既に決まっているため極めて困難とされていた。
本発明は、プレスラムストローク一回の中で、2工程以上の絞り加工を行うことにより、多工程絞り加工の工程短縮を実現することができるプレス装置用多段階式プレス型を提供することを目的としている。
上記した目的を達成するために本発明に係るプレス装置用多段階式プレス型は、前記上型と下型との間に平板の素材を挟み、該平板部材に筒状部分を絞り出すように構成されたプレス型において、前記上型及び下型を有し、前記上型及び下型が、各々径の異なる複数の絞り型部材を備え、前記複数の絞り型部材が入れ子状に配置され、径の大きい絞り型部材から径の小さい絞り型部材の順番で多段階に絞り出しを行うように構成したことを特徴とする。
本発明に係るプレス装置用多段階式プレス型は、前記上型と下型との間に平板の素材を挟み、該平板部材に筒状部分を絞り出すように構成されたプレス型において、前記上型及び下型を有し、前記上型及び下型が、各々径の異なる複数の絞り型部材を備え、前記複数の絞り型部材が入れ子状に配置され、径の大きい絞り型部材から径の小さい絞り型部材の順番で多段階に絞り出しを行うように構成されているので、多段階のプレス加工を一台の装置で型を取り替えずに行うことができるようになるという効果を奏する。また、多段階の絞り加工をプレス装置自体の構成に頼ることなく、プレス型のみで実現しているので、既存のプレス装置を用いて、簡単に多段階プレス加工ができるようになるという効果を奏する。
以下、添付図面に示した一実施例を参照して本発明に係るプレス装置用多段階式プレス型の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係るプレス装置用多段階式プレス型の上型1及び下型20を示している。
始めに上型1の構成について説明する。
符号2は、上型1の一部を構成する上部材を示している。この上部材2の下面に径の異なる二つの円筒状の型部材3及び4が配置されており、これらの部材2,3及び4は、一体的に固定されている。
径の大きい型部材3と径の小さい型部材4との間には、円筒状の型部材5が、その軸線方向に摺動可能に配置されている。径の小さい型部材4の内側には円柱状の部材6がその軸線方向に摺動可能に配置されている。
前記型部材5の上方には、型部材3の内面、型部材4の外面及び上部材2の下面で囲まれた油圧室7が形成され、該油圧室7は、上部材2の内部に形成された通路8を介して、外部の油圧装置(図示せず)に繋がっている。
部材6の上方には、型部材4の内面と上部材2の下面とで囲まれた油圧室9が形成され、この油圧室9は、上部材2の内部に形成された通路10を介して外部の油圧装置(図示せず)に繋がっている。)
また、型部材3は、その内部に複数の油圧室11が円周上に3個から8個形成されており、この油圧室11の内部には円筒状のピストン12が摺動可能に設けられている。前記ピストン12には、円筒状の支持部材13が固定され、この支持部材13は、円板状のはね出し板14に固定されている。前記油圧室11は、上部材2の内部に形成された通路15を介して外部の油圧装置(図示せず)に繋がっている。
符号2は、上型1の一部を構成する上部材を示している。この上部材2の下面に径の異なる二つの円筒状の型部材3及び4が配置されており、これらの部材2,3及び4は、一体的に固定されている。
径の大きい型部材3と径の小さい型部材4との間には、円筒状の型部材5が、その軸線方向に摺動可能に配置されている。径の小さい型部材4の内側には円柱状の部材6がその軸線方向に摺動可能に配置されている。
前記型部材5の上方には、型部材3の内面、型部材4の外面及び上部材2の下面で囲まれた油圧室7が形成され、該油圧室7は、上部材2の内部に形成された通路8を介して、外部の油圧装置(図示せず)に繋がっている。
部材6の上方には、型部材4の内面と上部材2の下面とで囲まれた油圧室9が形成され、この油圧室9は、上部材2の内部に形成された通路10を介して外部の油圧装置(図示せず)に繋がっている。)
また、型部材3は、その内部に複数の油圧室11が円周上に3個から8個形成されており、この油圧室11の内部には円筒状のピストン12が摺動可能に設けられている。前記ピストン12には、円筒状の支持部材13が固定され、この支持部材13は、円板状のはね出し板14に固定されている。前記油圧室11は、上部材2の内部に形成された通路15を介して外部の油圧装置(図示せず)に繋がっている。
次に、下型20の構成について説明する。
符号21は、下型20の一部を構成する下部材を示している。この下部材21の上面には、円筒状の部材22が一体的に固定されており、また、この円筒状部材22の内側には円柱状の部材23が設けられている。この円柱状部材23は、下部材21の上面に一体的に固定されている。
前記円筒状部材22と円柱状部材23との間には、断面凸型の円筒状部材24が、その軸線方向に摺動可能に設けられている。前記凸型円筒状部材24の突起部24aと、前記筒状部材22との間には円筒状部材25が、その軸線方向に摺動可能に配置されている。
上記したように構成された下型20において、凸型円筒状部材24における基部24bの下方には、円筒状部材22の内面、円柱状部材23の外面及び下部材21の上面で囲まれた油圧室26が形成されており、この油圧室26は、下部材21の内部に形成された通路27を介して外部の油圧装置(図示せず)に繋がっている。
また、前記筒状部材25の下方には、凸型円筒状部材24の外面と筒状部材22の内面とで囲まれた油圧室28が形成されており、この油圧室26は、筒状部材22の内部に形成された通路29を介して外部の油圧装置(図示せず)に繋がっている。
符号21は、下型20の一部を構成する下部材を示している。この下部材21の上面には、円筒状の部材22が一体的に固定されており、また、この円筒状部材22の内側には円柱状の部材23が設けられている。この円柱状部材23は、下部材21の上面に一体的に固定されている。
前記円筒状部材22と円柱状部材23との間には、断面凸型の円筒状部材24が、その軸線方向に摺動可能に設けられている。前記凸型円筒状部材24の突起部24aと、前記筒状部材22との間には円筒状部材25が、その軸線方向に摺動可能に配置されている。
上記したように構成された下型20において、凸型円筒状部材24における基部24bの下方には、円筒状部材22の内面、円柱状部材23の外面及び下部材21の上面で囲まれた油圧室26が形成されており、この油圧室26は、下部材21の内部に形成された通路27を介して外部の油圧装置(図示せず)に繋がっている。
また、前記筒状部材25の下方には、凸型円筒状部材24の外面と筒状部材22の内面とで囲まれた油圧室28が形成されており、この油圧室26は、筒状部材22の内部に形成された通路29を介して外部の油圧装置(図示せず)に繋がっている。
次に、上記したように構成された上型1及び下型20の作用について説明していく。
上記した説明で用いた図1は、上型1及び下型20の初期状態を示している。
初期状態において、上型1は、部材2、3及び4は最上位置にあり、部材5、6及び14は最下位置にあり、油圧室7、9及び11の容積は最も大きい状態となり、内部に油が満たされている。そして、この状態において、部材14の下面と部材5の下面とが面一となり、また、部材4の下面と部材6の下面とが面一になる。
初期状態において、下型20は、部材24及び25が共に最上位置にあり、油圧室26及び28の容積は最も大きい状態となり、内部に油が満たされている。そして、この状態において、部材22の上面、部材25の上面、部材24の上面及び部材23の上面が面一になる。
この状態で、部材22、25、24及び23の上面により構成される処理面に素材30を載せてプレス加工を開始する。
上記した説明で用いた図1は、上型1及び下型20の初期状態を示している。
初期状態において、上型1は、部材2、3及び4は最上位置にあり、部材5、6及び14は最下位置にあり、油圧室7、9及び11の容積は最も大きい状態となり、内部に油が満たされている。そして、この状態において、部材14の下面と部材5の下面とが面一となり、また、部材4の下面と部材6の下面とが面一になる。
初期状態において、下型20は、部材24及び25が共に最上位置にあり、油圧室26及び28の容積は最も大きい状態となり、内部に油が満たされている。そして、この状態において、部材22の上面、部材25の上面、部材24の上面及び部材23の上面が面一になる。
この状態で、部材22、25、24及び23の上面により構成される処理面に素材30を載せてプレス加工を開始する。
上型1の油圧室7及び9の通路8及び10を閉弁し、油圧室11の通路15を開弁し、さらに、下型20の油圧室26の通路27を閉弁し、油圧室28の通路29を開弁した状態で、上型1を下方に下げると、始めに部材14及び5の下面が素材30の上面に当接する。そして、そこから、さらに上型1を下方に押し下げると、上型1は、その部材2、3、4、5及び6が一体的に部材13に対して摺動し、下型20における部材25を押し下げながら下方に移動する(図2参照)。
そして、その際に、上型1の部材5の外縁と、下型20の部材22の内縁とにより素材30を打ち抜くと共に、上型1の部材5と下型20の部材23及び24とが、絞り部材として作用して、素材30を、上型1の部材4及び6の位置まで絞り出す。
次いで、上型1の油圧室7、9及び11の全ての通路8、9及び15を開弁状態とし、下型2の油圧室26の通路27を開弁状態とした後、上型1をさらに下方に押し下げる。
これにより、始めは、上型1の部材2、3及び4が、下型20の部材24を押し下げながら下方に下がると共に、下型20の部材23により上型1の部材6が押し上げられ、これに伴い、上型1の油圧室7及び9と、下型20の油圧室26が圧縮される(図3参照)。
そして、図3に示すように、上型1の部材4の下面が部材5の下面と面一になるまで押し下げられた後、さらに、上型1を下方へ押し下げると、部材2、3、5及び4が、下型20の部材25及び24を下方に押し下げながら下方に下がり、同時に、下型20の部材23により、上型1の部材6が上方に押し上げられる(図4参照)。
そして、上記した図3及び4の処理の間に、上型1の部材4と下型の部材23とが絞り部材として作用して、素材30は、さらに絞り出され、必要とする筒状部分が成形される。
図5は、上型1を上方に引き上げて、加工後の製品30を取り出す工程を示す図である。
そして、その際に、上型1の部材5の外縁と、下型20の部材22の内縁とにより素材30を打ち抜くと共に、上型1の部材5と下型20の部材23及び24とが、絞り部材として作用して、素材30を、上型1の部材4及び6の位置まで絞り出す。
次いで、上型1の油圧室7、9及び11の全ての通路8、9及び15を開弁状態とし、下型2の油圧室26の通路27を開弁状態とした後、上型1をさらに下方に押し下げる。
これにより、始めは、上型1の部材2、3及び4が、下型20の部材24を押し下げながら下方に下がると共に、下型20の部材23により上型1の部材6が押し上げられ、これに伴い、上型1の油圧室7及び9と、下型20の油圧室26が圧縮される(図3参照)。
そして、図3に示すように、上型1の部材4の下面が部材5の下面と面一になるまで押し下げられた後、さらに、上型1を下方へ押し下げると、部材2、3、5及び4が、下型20の部材25及び24を下方に押し下げながら下方に下がり、同時に、下型20の部材23により、上型1の部材6が上方に押し上げられる(図4参照)。
そして、上記した図3及び4の処理の間に、上型1の部材4と下型の部材23とが絞り部材として作用して、素材30は、さらに絞り出され、必要とする筒状部分が成形される。
図5は、上型1を上方に引き上げて、加工後の製品30を取り出す工程を示す図である。
以上説明したように、本実施例に係るプレス装置用多段階プレス型によれば、従来、二種類のプレス型を用いて、二台のプレス装置で、又は一台のプレス装置でプレス型を交換して行っていた加工を一台のプレス装置で行うことができるので、プレス装置を複数台用いる必要がなく、また、処理の途中でプレス装置を交換したり、プレス装置のプレス型を交換する等の作業が必要なくなる。
また、上記したように、本実施例に係るプレス型は、多段階の絞り加工をプレス装置自体の構成に頼ることなく、プレス型のみで実現しているので、既存のプレス装置を用いて、簡単に多段階プレス加工ができるようになるという効果を奏する。
上記した実施例では、2段階に絞り込むプレス型を例に挙げて説明しているが、これは本実施例に限定されることなく、絞り部材として機能する径の異なる部材を、増やすことにより、3段階、4段階の任意の段階数まで増やすことができるのは勿論である。
また、上記したように、本実施例に係るプレス型は、多段階の絞り加工をプレス装置自体の構成に頼ることなく、プレス型のみで実現しているので、既存のプレス装置を用いて、簡単に多段階プレス加工ができるようになるという効果を奏する。
上記した実施例では、2段階に絞り込むプレス型を例に挙げて説明しているが、これは本実施例に限定されることなく、絞り部材として機能する径の異なる部材を、増やすことにより、3段階、4段階の任意の段階数まで増やすことができるのは勿論である。
次に、上記したプレス装置用多段階プレス型を制御する油圧装置について簡単に説明する。ここで使用する油圧装置は、油圧ポンプを使用する油圧機械ではなく、液体と気体とを組み合わせたばね装置である。図6にその一例の概略を示す。
図中符号40はアキュムレータである。このアキュムレータ40は、ガスの圧縮圧力により油圧を発生させて、その油圧を制御して目的の動作を行うための圧力源である。油圧は、プレス型の油路8,10,15,27及び29から油圧室7,9,26及び28へ作用するように構成されているが、この圧力は、最小でも加工の完了時の状態(図4参照)から、加工品30を抜き去りプレス型を図5に示す状態にできることができる力を発生し得る圧力とする。圧力は10気圧以下で良いと思われるので、アキュムレータの出力油圧は大きなものでなくてもよい。
油圧室7及び26は、加工力が直接作用するので加工中は高圧になる。具体的には、100気圧から300気圧程度の圧力であり得るので、油圧室7及び26には、この加工中の圧力に耐え得る耐圧構造が採用される。
図2は加工途中で、油圧室7及び26の圧力を抜く位置を示したもので、プレスの加工ストロークの中間にあり、ラム速度が早い。このようにラム速度が速い状態で、高圧になっている油圧室の圧力を抜くためのバルブ41は、特殊なバルブであり、このバルブ41は、バルブ開閉機構44により、機械的にラムと連動したタイミングで開かれる。
また、油圧室28は、シワ押え圧用のもので、加工時の圧力を調整できなければならない。そのため、チェック弁43と圧力調整弁42が必要になる。
以上、油圧装置の一例について説明したが、このような油圧装置には、様々な構造が考えられる。例えば、上記実施例では、油圧源としてアキュムレータを利用しているが、油圧ポンプや、工場内のエアーコンプレッサーラインの圧力を活用する等、油圧源は状況に応じて選択することが可能である。
図中符号40はアキュムレータである。このアキュムレータ40は、ガスの圧縮圧力により油圧を発生させて、その油圧を制御して目的の動作を行うための圧力源である。油圧は、プレス型の油路8,10,15,27及び29から油圧室7,9,26及び28へ作用するように構成されているが、この圧力は、最小でも加工の完了時の状態(図4参照)から、加工品30を抜き去りプレス型を図5に示す状態にできることができる力を発生し得る圧力とする。圧力は10気圧以下で良いと思われるので、アキュムレータの出力油圧は大きなものでなくてもよい。
油圧室7及び26は、加工力が直接作用するので加工中は高圧になる。具体的には、100気圧から300気圧程度の圧力であり得るので、油圧室7及び26には、この加工中の圧力に耐え得る耐圧構造が採用される。
図2は加工途中で、油圧室7及び26の圧力を抜く位置を示したもので、プレスの加工ストロークの中間にあり、ラム速度が早い。このようにラム速度が速い状態で、高圧になっている油圧室の圧力を抜くためのバルブ41は、特殊なバルブであり、このバルブ41は、バルブ開閉機構44により、機械的にラムと連動したタイミングで開かれる。
また、油圧室28は、シワ押え圧用のもので、加工時の圧力を調整できなければならない。そのため、チェック弁43と圧力調整弁42が必要になる。
以上、油圧装置の一例について説明したが、このような油圧装置には、様々な構造が考えられる。例えば、上記実施例では、油圧源としてアキュムレータを利用しているが、油圧ポンプや、工場内のエアーコンプレッサーラインの圧力を活用する等、油圧源は状況に応じて選択することが可能である。
図7及び図8は、本発明にかかる多段階式プレス型の別の実施例を示している。
上記した実施例で説明した多段階式プレス型は、第1絞り及び第2絞りを複合して1工程で行うプレス型であったが、図7及び図8に示すプレス型は、上記実施例で加工したものの第3絞り及び第4絞りを複合して1工程で行うプレス型である。
図7は、第3絞り後の状態を、図8は第4絞り後の状態を示している。
このように、従来4工程で加工が完了するものが、本発明に係るプレス型を用いることにより、複合2工程で完了することが可能になる。
上記した実施例で説明した多段階式プレス型は、第1絞り及び第2絞りを複合して1工程で行うプレス型であったが、図7及び図8に示すプレス型は、上記実施例で加工したものの第3絞り及び第4絞りを複合して1工程で行うプレス型である。
図7は、第3絞り後の状態を、図8は第4絞り後の状態を示している。
このように、従来4工程で加工が完了するものが、本発明に係るプレス型を用いることにより、複合2工程で完了することが可能になる。
1 上型
2 上部材
3 型部材
4 型部材
5 型部材
6 型部材
7 油圧室
8 通路
9 油圧室
10 通路
11 油圧室
12 ピストン
13 支持部材
14 はね出し板
15 通路
20 下型
21 下部材
22 型部材
23 型部材
24 型部材
25 型部材
26 油圧室
27 通路
28 油圧室
29 通路
30 素材(製品)
2 上部材
3 型部材
4 型部材
5 型部材
6 型部材
7 油圧室
8 通路
9 油圧室
10 通路
11 油圧室
12 ピストン
13 支持部材
14 はね出し板
15 通路
20 下型
21 下部材
22 型部材
23 型部材
24 型部材
25 型部材
26 油圧室
27 通路
28 油圧室
29 通路
30 素材(製品)
Claims (2)
- 前記上型と下型との間に平板の素材を挟み、該平板部材に筒状部分を絞り出すように構成されたプレス型において、
前記上型及び下型を有し、
前記上型及び下型が、各々径の異なる複数の絞り型部材を備え、
前記複数の絞り型部材が入れ子状に配置され、
径の大きい絞り型部材から径の小さい絞り型部材の順番で多段階に絞り出しを行うように構成した
ことを特徴とする
プレス装置用多段階式プレス型。 - 前記各絞り型部材が油圧により制御される
ことを特徴とする請求項1に記載のプレス装置用多段階式プレス型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003272564A JP2005028427A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | プレス装置用多段階式プレス型 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003272564A JP2005028427A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | プレス装置用多段階式プレス型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005028427A true JP2005028427A (ja) | 2005-02-03 |
Family
ID=34210080
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003272564A Pending JP2005028427A (ja) | 2003-07-09 | 2003-07-09 | プレス装置用多段階式プレス型 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005028427A (ja) |
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-
2003
- 2003-07-09 JP JP2003272564A patent/JP2005028427A/ja active Pending
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