JP2005028351A - 排水管更正工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スプレーガン装置10を被塗装管である排水管の小口径管13末端から内部へ送入して推進装置14及び方向制御器を用いて大口径の主管11に至るまで推進させる工程と、スプレーガン装置10が大口径主管11へ到達した後、推進装置14を逆回転させて、当該主管11から小口径管13末端に向かってスプレーガン装置10を牽引して移動させつつ、ギヤポンプ装置から供給される液状樹脂組成物をスプレーガン装置10の塗料ホースから吐出させ、同時にエアホースからエアを圧送して塗料を噴霧状に噴射させて、被塗装管内面に所定厚さの樹脂塗膜を付着させる工程と、得られた樹脂塗膜を乾燥・硬化させて、被塗装管内面に樹脂ライニングを施す工程とを有する。
【選択図】図2
Description
これらの工法に用いられる液状樹脂塗料は、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂、及びこれらにガラスフレーク等を混入したものである。
すなわち、本工法は、液状樹脂組成物を所定の組成に調整し、これをギヤポンプ装置の吸込み側保温タンクに入れて所定の温度に保ち、必要に応じて直ちに管内塗装用スプレーガン装置へ供給できるよう準備を整える工程と、スプレーガン装置を被塗装管である屋内排水管の小口径末端から内部へ挿入し、大口径の主管又はその手前の中口径管に至るまで推進させる工程と、スプンーガン装置が目標とする管へ到達した後、当該到達位置から小口径末端に向かってスプレーガン装置を牽引して移動させつつ、ギヤポンプから供給される前記液状樹脂組成物をスプレーガン装置の塗料/エアホース挿入保温チューブの塗料ホースに送り、エアコンプレッサーからエアを塗料/エアホース挿入保温チューブのエアホースに送り、塗料/エア二流体ノズル・チップ噴射孔で混合されて噴霧状に噴射させ、被塗装管内面に所定厚さの樹脂塗膜を付着させる工程と、かくして得られた樹脂塗膜を乾燥・硬化させて被塗装管内面に樹脂ライニングを施す工程とを有する。なお、本工法の実施に先立って、被塗装管の内部を検査・清掃することが望ましい。
なお、この課題解決手段は請求項1に対応する。
本発明の第1の実施形態は上記課題解決手段中の、被塗装管内へスプレーガン装置を送入する工程において、推進装置から塗料/エアホース挿入保温チューブを繰り出すことによりスプレーガン装置に推進力を与え、スプレーガン装置の先端が管の分岐部に差し掛かった際は、当該先端部が方向制御器により所望の方向に向くよう制御する、というものである。これらの推進装置と方向制御器は、上で「適宜な推進手段」と呼んだものである。
本発明の第2の実施形態は、上記工法に用いられる液状樹脂組成物が、無溶剤常温硬化型又は熱硬化型の樹脂系塗料と、各種添加剤から構成されるというものである。
本発明の第3の実施形態は、上記液状樹脂組成物を構成する添加剤の一つとして、管壁に対する樹脂塗膜の接着性を向上させるシラン系カップリング剤を配合するというものである。
本発明の第4の実施形態は、上記液状樹脂組成物を構成する添加剤の一つとして、塗料を速やかに乾燥させ、かつ硬化させるための乾燥剤として、カルボン酸金属塩を配合するというものである。本工法が実現しようとしているライニング膜厚は、通常の塗膜に比べて50倍から100倍も厚いので、乾燥時間を短縮して工期の遅延を防止するために、乾燥剤を配合する。
本発明の第5の実施形態は、本工法に用いる液状樹脂組成物の温度、圧力、膜厚等、本工法の特徴的施工条件を規定するものである。本工法では、液状樹脂の温度を四季を通じて25℃から35℃の間の一定温度、好ましくは30℃に保持する。さらに、管内塗装用スプレーガン装置の塗料を輸送して噴射する塗料/エアホース挿入保温チューブも同様に、35℃から45℃の一定温度に加温・保持する。その理由は、温度の変化による液状樹脂の粘度及び硬化時間の変動を防止し、一定条件で工事ができるようにライニング工程を管理するためである。上記の一定温度に保持しない場合は、夏期は30℃以上まで気温が上昇するので、液状樹脂の粘度が下がり、例えば40℃では、可使時間が4時間と短くなって硬化が進んで粘度が上昇し、噴霧が困難となる。逆に、冬期になると気温が0℃近くまで下がるので、例えば10℃では、粘度が上昇して可使時間が8時間と長くなって膜厚が薄くなると同時に硬化が遅くなり、予定の時間内にライニング作業を終了できなくなる。さらに0℃以下になると、液状樹脂の粘度が急上昇して塗料ホースから液状樹脂を吐出できなくなるという不都合を生じる。
「塗料樹脂材料の接着及び硬化試験法」JIS K−5400
(1)碁盤目試験による接着性の評価法
(2)鉛筆ひっかき値による硬度の評価法
(3)耐薬品試験は、メーカのカタログによる試験で評価
マンション屋内排水管の樹脂ライニングによる更正工事を、次ぎの順序により行った。
(1) 排水管内面の検査及びクリーニング
先ず、図2に示すマンション屋内配管の内部に、シースネイク管内検査カメラシステムKD100(図4、発売元:米国オハイオ州、リッジ・ツール・カンパニー)の管内検査用カメラ17を、口径50ミリメートルの管13から挿入した。口径200ミリメートルの縦主管11から、順次口径150、100、75、50ミリメートルの管まで、管の内部をカメラ17で撮影し、TVモニター16で観察して、腐食、詰まり、漏水等の箇所や状態を検査した。他の排水管も同様に検査した。
液状樹脂組成物として、無溶剤型ポリウレタン樹脂((株)トウペ製:ニューウレタン21、濃度65%、粘度20.000CP)100部(主剤:硬化剤=7:1)に、シランカップリング剤としてγ−アミノプロピル・トリメトキシシランA−1110を0.5部と、乾燥剤としてナフテン酸コバルト0.2部を添加してよく攪拌・混合し、その混合状態の液状樹脂組成物をギャポンプ装置18(図3、高千穂機械(株)製)の吸込側保温タンク20中で30℃に保持した。
実施例1と同様に、排水管の内面をシースネイク管内検査システム(図4)で検査後、コールマン排水管清掃機(図5)で清掃、乾燥し、液状樹脂組成物としてエポキシ樹脂(アルファ工業(株)製:耐酸ライニング用、樹脂:硬化剤=8:2、濃度75%、粘度15.000CP)100部、シランカップリング剤としてγ−グリシドキシプロピル・トリメトキシシランA−187を0.5部、乾燥剤としてナフテン酸コバルト0.2部を添加、混合し、30℃に保持した。
請求項1の発明に係る排水管の更正工法によれば、管径200ミリメートルの大口径から50ミリメートルの小口径管まで連続してライニングすることができ、短時間に、しかも安価に、排水管の更正工事を終了させることができる。そのため、マンション等集合住宅に住民が住んでいる状態で、排水管の樹脂ライニング工事を実施できるという大きな特徴を有する。しかも、表面が平滑なライニングを行うことにより異物の引っかかりも少なくなり、排水管の機械的強度も補強される。これらの特徴を、従来から実施されてきたボールピグ工法、ホースライニング工法あるいはリフロー工法等と比較すれば、工期も短く、経済的にも極めて有利で、社会的にも応用範囲が極めて広い、マンション等集合住宅用屋内排水管の更正工法を確立できたといえる。
請求項2の発明により与えられる液状樹脂組成物の組成によれば、その主成分は無溶剤で常温硬化型又は熱硬化型の液状樹脂である。これらの液状樹脂組成物は、有害な溶剤蒸気の発生が少ないので、人が居住中の集合住宅内で作業を行うのに適している。また、常温硬化型又は熱硬化型であるから、作業環境の温度又は若干の加温により、噴射後速やかに堅牢なライニング膜を形成することができる。
請求項3の発明により、管壁と樹脂ライニング層との密着性が良好になる添加剤が加えられるので、請求項1の発明に係る排水管の更正工法において、予め管内壁にプライマー下塗り層を形成する必要がなく、一挙に樹脂ライニングを行うことが可能であり、施工時間の大幅な短縮が実現される。
請求項4の発明により、用いる液状樹脂の種類に応じてそれぞれ適切な乾燥剤が加えられるので、請求項1の発明に係る排水管の更正工法において、極めて厚い樹脂塗膜であるにもかかわらず短時間に硬化することが可能になり、施工時間の大幅な短縮が実現される。
請求項5の発明により、請求項1〜4の発明に係る排水管の更正工法において、最も有利な特徴を発揮できる施工条件の組み合わせが与えられる。特に、厚膜の形成によりピンホールが無くなり、排水管の耐酸、耐アルカリ、耐熱水性が向上するため水漏れが解消し、前述の補強効果とあいまって耐久性が著しく向上し、使い勝手が改善される。
イ…エアキャップディフレクター
ロ…エアキャップボディ
ハ…フルイドキャップ
ニ…0’リング
ホ…アダプター
ヘ…塗料ホース継手
ト…エアホース継手
チ…塗料ホース
リ…エアホース
2…塗料/エアホース挿入保温チューブ
3…コイルスプリング
4…帯スプリング
5、6、7…ニップル
8…モニター用ファイバースコープ
9…照明用光ファイバー束
10…管内塗装用スプレーガン装置
11〜13…被塗装管
14…推進装置
15…方向制御器
16…TVモニター
17…管内検査用カメラ
18…ギヤポンプ装置
19…ギヤポンプ装置の吐出配管接続口
20…ギヤポンプ装置の吸込み側保温タンク
Claims (5)
- 老朽化した集合住宅用屋内排水管の内面に樹脂ライニングを施して更正させる工法であって、
液状樹脂組成物を所定の組成に調整し、これをギヤポンプ装置の吸込側保温タンクに入れて所定の温度に保ち、必要に応じて直ちに管内塗装用スプレーガン装置へ供給できるよう準備を整える工程と、
スプレーガン装置を、被塗装管である屋内排水管の小口径管末端から内部へ送入し、大口径の主管又はその手前の中口径管に至るまで推進させる工程と、
スプレーガン装置が目標とする管へ到達した後、当該到達位置から小口径管末端に向かったスプレーガン装置を牽引して移動させつつ、ギヤポンプから供給される前記液状樹脂組成物をスプレーガン装置の塗料/エアホース挿入保温チューブの塗料ホースから塗料を、エアホースからエアを送って塗料/エア二流体ノズル・チップの噴射孔で混合されて噴霧状に噴射して、被塗装管内面に所定厚さの樹脂塗膜を付着させる工程と、
かくして得られた樹脂塗膜を硬化・乾燥させて、被塗装管内面に樹脂ライニングを施す工程と、を有する排水管の更正工法。 - 前記液状樹脂組成物が、無溶剤の常温硬化型又は熱硬化型樹脂系塗料と各種添加剤から成ることを特徴とする請求項1記載の排水管更正工法。
- 前記液状樹脂組成物を構成する添加剤の一つとして、管壁に対する樹脂塗膜の接着性を向上させるシラン系カップリング剤を配合することを特徴とする請求項2記載の配水管更正工法。
- 前記液状樹脂組成物を構成する添加剤の一つとして、樹脂塗膜を速やかに乾燥及び硬化させる乾燥剤として、カルボン酸金属塩を配合することを特徴とする請求項2又は3記載の排水管更正工法。
- 前記液状樹脂組成物を25℃から35℃の間の所定温度に保持しつつ、ギヤポンプ装置から35℃ないし45℃の所定温度に保持された塗料/エアホース挿入保温チューブの塗料ホースに10kgf/平方センチメートル以上100kgf/平方センチメートル以下に加圧し、コンプレッサー・エアを1kgf/平方センチメートル以上5kgf/平方センチメートル以下の圧力を塗料/エアホース保温チューブのエアホースに加え、これをスプレーガン装置の塗料/エア二流体ノズル・チップ噴射孔で混合させて噴霧状に噴射させ、被塗装管内面に厚さ500マイクロメートル以上1200マイクロメートル以下の樹脂塗膜を形成させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の排水管更正工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003293628A JP2005028351A (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 排水管更正工法 |
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JP2003293628A JP2005028351A (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 排水管更正工法 |
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Family
ID=34213434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003293628A Pending JP2005028351A (ja) | 2003-07-10 | 2003-07-10 | 排水管更正工法 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2005028351A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011133079A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-07 | Spraying Systems Co Japan | 二流体ノズル用アジャスタブルジョイント、このジョイントを備えた二流体ノズル、及びこの二流体ノズルを備えた加湿器 |
JP2017100085A (ja) * | 2015-12-02 | 2017-06-08 | 大阪瓦斯株式会社 | 給湯管のライニング処理方法 |
JP2018065356A (ja) * | 2016-10-21 | 2018-04-26 | 吉佳エンジニアリング株式会社 | 既設管更生方法及び既設管更生構造 |
-
2003
- 2003-07-10 JP JP2003293628A patent/JP2005028351A/ja active Pending
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