JP2005027185A - 高周波モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】送信と受信の切り換えスイッチを不要とし、その切り換えスイッチの電力損失の防止と、その小型化が図れる高周波モジュールの提供。
【解決手段】高周波モジュール30は、受信用アンテナ31の受信信号を処理する受信部61と、送信用アンテナ42に供給すべき送信信号を処理する送信部62とを独立に備えている。受信部61は、受信用アンテナ31で受信した受信信号を、周波数帯域の異なる2つの受信系に分ける分波回路33を含んでいる。送信部62は、電力増幅回路38、39と、分波回路40とを含んでいる。さらに、この高周波モジュール30は、受信部61に含まれる分波回路33等と、送信部62に含まれる電力増幅回路38、39や分波回路40とを、積層基板内に独立的に設けるようにしている。
【選択図】 図1
【解決手段】高周波モジュール30は、受信用アンテナ31の受信信号を処理する受信部61と、送信用アンテナ42に供給すべき送信信号を処理する送信部62とを独立に備えている。受信部61は、受信用アンテナ31で受信した受信信号を、周波数帯域の異なる2つの受信系に分ける分波回路33を含んでいる。送信部62は、電力増幅回路38、39と、分波回路40とを含んでいる。さらに、この高周波モジュール30は、受信部61に含まれる分波回路33等と、送信部62に含まれる電力増幅回路38、39や分波回路40とを、積層基板内に独立的に設けるようにしている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信機などの高周波部の各回路素子を積層基板にモジュール化した高周波モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、家庭内や事業所内において、無線による情報機器のネットワーク化(無線LAN)が使用され始めている。現在の無線LANの主流は、周波数として2.4GHz帯を使用するものである。
しかし、2.4GHz帯を使用する無線LANでは、使用できる周波数帯域が狭く、今後増加するであろう通信量に対応できないおそれがある。そこで、新たに5GHz帯を使用した無線LANシステムの仕様が制定された。
【0003】
このような背景の下では、2.4GHz帯と5GHz帯を用いた無線LANを、1つ(共通)の通信装置で使用する要求が考えられる。このように、異なる2つの周波数帯域を使用する従来の通信装置としては、図10に示すものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来の通信装置は、図10に示すように、異なる2つの周波数帯域の受信信号を処理する受信部1と、異なる2つの周波数帯域の送信信号を処理する送信部2とを備え、送受信アンテナ3を送信部1と受信部2とで共用するために、1組の切り換えスイッチ5、6の切り換えにより送信と受信とが選択できるようになっている。
【0004】
さらに詳述すると、送受信アンテナ3と切り換えスイッチ5、6の間に、受信部1と送信部2に共通の分波回路4が設けられている。受信部1は、低雑音増幅回路7、8と、高周波増幅回路9と、混合回路(ミキサ)10と、フィルタ回路11と、中間増幅回路12とを含んでいる。送信部2は、フィルタ回路15と、混合回路16と、高周波増幅回路17と、ドライバ回路18、19と、電力増幅回路20、21とを含んでいる。また、シンセサイザ回路13とデジタル信号処理回路14とは、受信部1と送信部2とで共用するようになっている。
【0005】
このような構成からなる通信装置では、例えば、図10に示す破線内の分波回路4、切り換えスイッチ5、6、および電力増幅回路20、21などは、積層基板に1つにまとめられて高周波モジュール22となっている。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−8469号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、2.4GHz帯と5GHz帯を用いた無線LANに、上述の従来の通信装置に使用される高周波モジュール22を適用した場合を考えると、送信と受信とを切り換えるための切り換えスイッチが周波数帯別に2つ使用されることになる。
【0008】
しかし、無線LANでは、その使用周波数が2.4GHz帯と5GHz帯のように非常に高いので、その切り換えスイッチを使用すると、その切り換えスイッチの挿入に伴う電力損失が大きいという不具合がある。
この不具合を解消して通信品質を確保するには、送信部では電力増幅回路の出力電力を増加する必要があり、他方、受信部では低雑音増幅回路を使用して受信信号の低雑音増幅を行う必要がある。
【0009】
また、切り換えスイッチは、積層基板内に実現することができないので、積層基板の上面に搭載する必要があり、しかもその切り換えスイッチを2つ搭載する必要がある。このため、高周波モジュールは、積層基板の面積が大きくなる上に、その規模が大型化するという不具合もある。
また、2.4GHz帯と5GHz帯を用いた無線LANでは、その使用周波数が高くまた、差異が2倍以上あるため、半導体を使用した切り替えスイッチを実現するためには、ガリウム砒素などの高価な素子を使用する必要がある。
【0010】
一方、2.4GHz帯と5GHz帯を用いた無線LANでは、その使用周波数が非常に高くアンテナが極めて小さくて良い、またその使用周波数の差異が2倍以上であり、かつ送信電力が小さいという特質がある。
これらの点を考慮すると、2.4GHz帯と5GHz帯を用いた無線LANのような場合には、送信と受信の切り換えスイッチを持たない新しい着想の高周波モジュールの出現が望まれる。
【0011】
そこで、本発明の目的は、送信と受信の切り換えスイッチを不要とし、その切り換えスイッチの電力損失の防止が図れる上に、モジュールの小型化を図るようにした高周波モジュールを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決し本発明の目的を達成するために、各発明は、以下のように構成した。
すなわち、第1の発明は、受信用アンテナの受信信号を処理する受信部と、送信用アンテナに供給すべき送信信号を処理する送信部と、を備え、前記受信部は、前記受信用アンテナの受信信号を周波数帯域の異なる複数の受信系に分ける第1分波回路を含み、前記送信部は、異なる周波数帯域ごとの送信信号をそれぞれ電力増幅する複数の電力増幅回路と、その電力増幅回路の出力を前記送信用アンテナに供給する第2分波回路とを含み、前記受信部に含まれる前記第1分波回路と、前記送信部に含まれる前記電力増幅回路および前記第2分波回路とを、積層基板に独立的に設けるようにした。
【0013】
このような構成によれば、送信と受信の切り換えスイッチが不要となり、その切り換えスイッチの電力損失の防止が図れる上に、安価にモジュールの小型化が図れるようになる。
第2の発明は、第1の発明の高周波モジュールにおいて、前記送信部は、前記電力増幅回路と前記第2分波回路との間に設けられ、前記電力増幅回路の出力の一部を取り出す方向性結合回路をさらに含み、前記方向性結合回路を前記積層基板に設けるようにした。
【0014】
このような構成によれば、出力電力のモニタができるようになる。
第3の発明は、第1または第2の発明の高周波モジュールにおいて、前記受信部は、前記第1分波回路を複数個有し、その各第1分波回路は、複数の受信アンテナからの各受信信号を分波するようになっている。
このような構成によれば、ダイバーシティ受信方式の通信装置に適用できるようになる。
【0015】
第4の発明は、第1乃至第3のうちのいずれかの発明の高周波モジュールにおいて、前記受信部は、前記受信用アンテナをさらに含み、前記受信用アンテナを前記積層基板に設けるようにした。
このような構成によれば、受信用アンテナと第1分波回路とを接続するコネクタが不要となる。
【0016】
第5の発明は、第1乃至第4のうちのいずれかの発明の高周波モジュールにおいて、前記送信部は、前記送信用アンテナをさらに含み、前記送信用アンテナを前記積層基板に設けるようにした。
このような構成によれば、送信用アンテナと第2分波回路とを接続するコネクタが不要となる。
【0017】
第6の発明は、第1乃至第5のうちのいずれかの発明の高周波モジュールにおいて、前記受信部は、前記第1分波回路の後段に設けられ、その第1分波回路で分波された各受信信号を増幅する低雑音増幅回路をさらに含み、前記低雑音増幅回路を前記積層基板に設けるようにした。
このような構成によれば、微弱な受信信号を受信処理できるようになる。
【0018】
第7の発明は、第1乃至第5のうちのいずれかの発明の高周波モジュールにおいて、前記受信部は、前記第1分波回路の後段に設けられ、その第1分波回路で分波された不平衡の各受信信号を平衡信号にそれぞれ変換する不平衡・平衡変換回路をさらに含み、前記不平衡・平衡変換回路を前記積層基板に設けるようにした。
【0019】
このような構成によれば、平衡信号を外部に出力できるようになる。
第8の発明は、第1乃至第7のうちのいずれかの発明の高周波モジュールにおいて、前記送信部は、前記電力増幅回路の前段に設けられ、入力される平衡信号を不平衡信号に変換する平衡・不平衡変換回路をさらに含み、前記平衡・不平衡変換回路を前記積層基板に設けるようにした。
【0020】
このような構成によれば、平衡信号を外部から受け取って増幅処理できるようになる。
第9の発明は、第1乃至第8のうちのいずれかの発明の高周波モジュールにおいて、前記積層基板は、低温同時焼成セラミック多層基板からなる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る高周波モジュールの回路構成を示すブロック図である。
この第1実施形態に係る高周波モジュール30は、例えば無線LAN用の無線通信装置に適用されるものであり、図1に示すように、受信用アンテナ31の受信する受信信号を処理する受信部61と、送信用アンテナ42に供給すべき送信信号を処理する送信部62とを、独立に備えている。
【0022】
受信部61は、図1に示すように、受信用アンテナ接続端子32と、分波回路33と、受信信号出力端子34、35とを含んでいる。また、送信部62は、図1に示すように、送信信号入力端子36、37と、電力増幅回路38、39と、分波回路40と、送信用アンテナ接続端子41とを含んでいる。
さらに、この高周波モジュール30は、受信部61に含まれる分波回路33等と、送信部62に含まれる電力増幅回路38、39や分波回路40とを、後述のように、積層基板に独立的に設けるようにしている。
【0023】
次に、この高周波モジュール30を構成する各回路などの詳細について説明する。
受信用アンテナ接続端子32は、受信用アンテナ31と電気的に接続するための端子である。
分波回路33は、受信用アンテナ31で受信した受信信号を、周波数帯域の異なる2つの受信系に分ける回路である。この分波回路33で分けられた受信信号は、受信信号出力端子34、35により外部に出力されるようになっている。
【0024】
この分波回路33は、具体的には、受信用アンテナ31で受信した受信信号を周波数帯域ごとに分ける高域と低域の2種類の帯域フィルタからなり、例えば、一方の帯域フィルタは周波数が低い2.4GHz帯域の受信信号を通過させ、他方の帯域フィルタは周波数が高い5GHz帯域の受信信号を通過させるようになっている。
【0025】
電力増幅回路38、39には、送信信号入力端子36、37に入力される周波数帯域の異なる送信信号がそれぞれ供給されるようになっている。
電力増幅回路38、39は、2.4GHz帯と5GHz帯というように、周波数帯域の異なる送信信号をそれぞれ電力増幅する増幅回路である。この電力増幅回路38、39は、具体的には高周波増幅用半導体素子と整合回路からなる。
【0026】
分波回路40は、電力増幅回路38の送信信号と電力増幅回路39の送信信号を取り出して送信用アンテナ42に供給する回路である。
この分波回路40は、具体的には、電力増幅回路38、39から出力される周波数帯域の異なる送信信号をそれぞれ通過させる高域と低域の2種類の帯域フィルタからなり、例えば、一方の帯域フィルタは周波数が低い2.4GHz帯域の電力増幅回路38からの送信信号を通過させ、他方の帯域フィルタは周波数が高い5GHz帯域の電力増幅回路39からの送信信号を通過させるようになっている。
【0027】
次に、この第1実施形態に係る高周波モジュールの構造の概要の一例について、図2を参照して説明する。
ここで、図2(A)はこの高周波モジュールの正面図、同図(B)はそのA−A線断面図、同図(C)はそのB−B線断面図、同図(D)はその右側面図である。
【0028】
この高周波モジュール30は、複数の誘電体シートを積層して積層基板の内側や表面に各回路素子や端子などを形成したものであり、最終的にその各回路素子や端子が、図2に示すように積層基板51の内側や表面の所定位置に配置されるようにしたものである。
すなわち、この高周波モジュール30は、図2に示すように、図1に示す分波回路33を所定の厚さと大きさからなる積層基板51の内部の上側の一部に配置するようにした。また、その積層基板51の左側面部に図1に示す受信用アンテナ接続端子32を設けるとともに、その積層基板51の右側面部に図1に示す受信信号出力端子34、35をそれぞれ設けるようにした。そして、受信用アンテナ接続端子32と分波回路33の入力側とを積層基板51内において導体52で電気的に接続し、分波回路33の各出力側と受信信号出力端子34、35とを積層基板51内において導体53、54で電気的に接続するようにした。
【0029】
さらに、積層基板51の内部の上側の一部には図1に示す分波回路40を配置するとともに、その積層基板51の内部であって分波回路40の下側に図1に示す電力増幅回路38、39を配置するようにした。また、その積層基板51の左側面部に図1に示す送信用アンテナ接続端子41を設けるとともに、その積層基板51の右側面部に図1に示す送信信号出力端子36、37をそれぞれ設けるようにした。
【0030】
そして、送信信号出力端子36、37と図1に示す電力増幅回路38、39の各入力側とを、積層基板51内において導体55、56で電気的に接続するようにした。さらに、電力増幅回路38、39の各出力側と分波回路40の各入力側とを、積層基板51内において導体57、58で電気的に接続し、分波回路40の出力側と送信用アンテナ接続端子41とを積層基板51内において導体59で電気的に接続するようにした。
【0031】
ここで、この高周波モジュールを構成する分波回路33、電力増幅回路38、39および分波回路40などは、誘電体シート上に金属膜や金属配線などを形成し、これらを積層、圧着などを行うことにより、図2に示すように積層基板51内に形成される。
ここで、誘電体シートの材料としては、エポキシなどの樹脂またはセラミック誘電体などが使用される。また、積層基板は、低温同時焼成セラミック多層基板とするのが良い。
【0032】
なお、上記の高周波モジュール30では、送信部62が電力増幅回路38、39を含むようにしたが、送信電力が比較的小さな場合には、その電力増幅回路38、39を省略しても良い。この省略は、以下の各実施例でも同様である。
次に、このような構成からなる第1実施形態に係る高周波モジュール30を、無線LAN用の無線通信装置に適用した場合の構成について、図3を参照して説明する。
【0033】
この無線通信装置は、図3に示すように、受信部61と送信部62とを備え、高周波モジュール30がその受信部61と送信部62の各一部を構成するようになっている。
受信部61は、2.4GHz帯と5GHz帯の双方の受信信号を処理できるようになっている。このため、受信部61は、図3に示すように、受信用アンテナ31と、分波回路33と、低雑音増幅回路63、64と、高周波増幅回路65と、混合回路(ミキサ)66と、フィルタ回路67と、中間増幅回路68と、を含んでいる。従って、受信部61では、分波回路33で2.4GHz帯と5GHz帯に分波される受信信号は、対応する低雑音増幅回路63、64で個別に増幅され、その後は共通の回路で処理されるようになっている。
【0034】
送信部62は、2.4GHz帯と5G Hz帯の双方の送信信号を処理できるようになっている。このため、送信部62は、フィルタ回路69と、混合回路70と、高周波増幅回路71と、ドライバ回路72、73と、電力増幅回路38、39と、分波回路40と、送信用アンテナ42と、を含んでいる。従って、送信部62では、2.4GHz帯の送信信号はドライバ回路72と電力増幅回路38で増幅され、5GHz帯の送信信号はドライバ回路73と電力増幅回路39で増幅されるようになっている。
【0035】
なお、シンセサイザ回路74とデジタル信号処理回路75とは、受信部61と送信部62とで共用するようになっている。
以上説明したように、この第1実施形態に係る高周波モジュールでは、送信部の回路と受信部の回路とを独立して設けるようにしたので、送信と受信を切り換えるための切り換えスイッチが不要となる。このため、その切り換えスイッチの使用に伴う電力損失を防止でき、回路の高性能化を実現できる。
【0036】
また、この第1実施形態に係る高周波モジュールによれば、分波回路はフィルタの組み合わせのため積層基板内に収容できるので、積層基板の小型化が図れ、その結果、高周波モジュールの小型化を図ることができる。
さらに、この第1実施形態に係る高周波モジュールによれば、モジュール内の各回路を一括で設計できることで各回路の接続インピーダンスを内部で整合することができるので、回路全体の最適な特性調整を行うことができる。つまり、各回路間に特性を調整するための部品を設ける必要がなくなり、小型化が実現でき、無線端末の設計工程を短縮できるため、制作費用の削減が図れる。
【0037】
次に、本発明の第2実施形態に係る高周波モジュールの回路構成について、図4を参照して説明する。
この第2実施形態に係る高周波モジュール30Aは、図1に示す高周波モジュール30を基本とし、分波回路33の後段に低雑音増幅回路63、64を追加するようにしたものである。
【0038】
すなわち、この高周波モジュール30Aは、図4に示すように、受信部61が受信用アンテナ接続端子32、分波回路33、低雑音増幅回路63、64、および受信信号出力端子34、35を含み、送信部62が、送信信号入力端子36、37、電力増幅回路38、39、分波回路40、および送信用アンテナ接続端子41を含んでいる。
【0039】
また、この高周波モジュール30Aの構造は、図2に示す高周波モジュール30の構造と基本的に同様である。すなわち、この高周波モジュール30Aは、受信部61に含まれる分波回路33や低雑音増幅回路63、64と、送信部62に含まれる電力増幅回路38、39や分波回路40とを、積層基板内に独立的に設けるようにしている。
【0040】
以上のように、第2実施形態に係る高周波モジュールでは、低雑音増幅回路63、64を含むようにしたので、微弱な電波を受信することができる。
次に、本発明の第3実施形態に係る高周波モジュールの回路構成について、図5を参照して説明する。
図1に示す第1実施形態に係る高周波モジュール30は、受信部61が受信用アンテナ31を含まないとともに、送信部62が送信用アンテナ42を含まず、その両アンテナ31、42を外部接続するようにしたものである。
【0041】
しかし、この第3実施形態に係る高周波モジュール30Bは、これに代えて図5に示すように、受信部61と送信部62とが受信用アンテナ31と送信用アンテナ42を含むようにし、その両アンテナ31、42を積層基板内に配置するようにした。
以上のように、第3実施形態に係る高周波モジュールでは、受信用アンテナ31と送信用アンテナ42とを含むようにした。このため、分波回路と両アンテナとの間の接続器具が不要となる上に、その接続による減衰を減らすことができ、高周波特性が良好となる。
【0042】
次に、本発明の第4実施形態に係る高周波モジュールの回路構成について、図6を参照して説明する。
図1に示す第1実施形態に係る高周波モジュール30は、受信部61が1つの受信用アンテナ41に対応するものであり、受信用アンテナが複数からなるダイバーシティ受信方式の通信装置には適用できない。
【0043】
そこで、この第4実施形態に係る高周波モジュール30Cは、図6に示すように、図1に示す高周波モジュール30を基本とし、受信用アンテナ81の受信電波を処理するために、受信部61に、受信用アンテナ接続端子82、分波回路83、および受信信号出力端子84、85を追加するようにしたものである。
ここで、受信用アンテナ接続端子82、分波回路83、受信信号出力端子84、85の各機能は、図1に示す受信用アンテナ接続端子32、分波回路33、受信信号出力端子34、35の各機能と同様であるので、その説明は省略する。
【0044】
また、この第4実施形態の他の部分の構成は、図1に示す第1実施形態の構成と同一であるので、同一の構成要素には同一符号を付して、ここではその説明を省略する。
さらに、この高周波モジュール30Cでは、その各回路や端子は、高周波モジュール30と同様に、積層基板の内側や表面に配置されるようにした。
【0045】
以上のように、第4実施形態に係る高周波モジュールでは、複数の受信用アンテナの受信信号をアンテナ毎に処理できるので、ダイバーシティ受信方式の通信装置に適用できる。
次に、本発明の第5実施形態に係る高周波モジュールの回路構成について、図7を参照して説明する。
【0046】
図1に示す第1実施形態に係る高周波モジュール30は、受信部62の受信信号出力端子34、35から取り出すことができる受信信号は不平衡信号であるので、後段の増幅回路として平衡信号を入力して増幅する差動増幅回路を使用できない。
そこで、この第5実施形態に係る高周波モジュール30Dは、図7に示すように、図1に示す高周波モジュール30を基本とし、受信部62に、分波回路33で分波された不平衡信号を平衡信号にそれぞれ変換する不平衡・平衡変換回路(バラン)91、92を追加したものである。
【0047】
また、この追加に伴って、受信信号出力端子34、35を、不平衡・平衡変換回路91で変換された平衡信号を取り出す平衡信号出力端子34a,34bと、不平衡・平衡変換回路92で変換された平衡信号を取り出す平衡信号出力端子35a,35bとに置き換えるようにした。
さらに、この高周波モジュール30Dでは、その各回路や端子は、高周波モジュール30と同様に、積層基板の内側や表面に配置されるようにした。
【0048】
以上のように、第5実施形態に係る高周波モジュールでは、不平衡・平衡変換回路91、92を追加するようにしたので、後段の増幅回路として平衡信号を入力して増幅する差動増幅回路を使用できるという利点がある。
次に、本発明の第6実施形態に係る高周波モジュールの回路構成について、図8を参照して説明する。
【0049】
図7に示す第5実施形態に係る高周波モジュール30Dは、受信部61の平衡信号出力端子34a,34bと平衡信号出力端子35a,35bから各平衡信号を取り出し、これらを後段の差動増幅回路で増幅できる。しかし、送信部62の送信信号入力端子36、37に、送信信号として外部から平衡信号を入力して処理できない。
【0050】
そこで、この第6実施形態に係る高周波モジュール30Eは、図8に示すように、図7に示す高周波モジュール30Dを基本とし、送信部62に、入力される平衡信号を不平衡信号にそれぞれ変換して電力増幅回路38、39に供給する平衡・不平衡変換回路93、94を追加したものである。
また、この追加に伴って、送信信号入力端子36、37を、平衡・不平衡変換回路93に供給する平衡信号を受け取る平衡信号入力端子36a,36bと、平衡・不平衡変換回路94に供給する平衡信号を受け取る平衡信号入力端子37a,37bとに置き換えるようした。
【0051】
さらに、この高周波モジュール30Eでは、その各回路や端子は、高周波モジュール30Dと同様に、積層基板の内側や表面に配置されるようにした。
以上のように、第6実施形態に係る高周波モジュールでは、平衡・不平衡変換回路93、94を追加するようにしたので、電力増幅回路38、39に対して外部から平衡信号を供給できる。
【0052】
次に、このような構成からなる第6実施形態に係る高周波モジュール30Eを、無線LAN用の無線通信装置に適用した場合の構成について、図9を参照して説明する。
この無線通信装置は、図9に示すように、受信部101と送信部102とを備え、高周波モジュール30Eがその受信部101と送信部102の各一部を構成するようになっている。
【0053】
受信部101は、2.4GHz帯と5GHz帯の双方の受信信号を処理できるようになっている。このため、受信部101は、図9に示すように、受信用アンテナ31と、分波回路33と、不平衡・平衡変換回路91、92と、低雑音増幅回路63a、64aと、高周波増幅回路65と、混合回路66と、フィルタ回路67と、中間増幅回路68と、を含んでいる。
【0054】
従って、受信部101では、分波回路33で2.4GHz帯と5GHz帯に分波される受信信号は、対応する不平衡・平衡変換回路91、92で平衡信号に変換され、この各平衡信号は対応する低雑音増幅回路63a、64aで個別に差動増幅され、その後は共通の回路で処理されるようになっている。
送信部102は、2.4GHz帯と5GHz帯の双方の送信信号を処理できるようになっている。このため、送信部102は、フィルタ回路69と、混合回路70と、高周波増幅回路71と、ドライバ回路72a、73aと、平衡・不平衡変換回路93、94と、電力増幅回路38、39と、分波回路40と、送信用アンテナ42と、を含んでいる。
【0055】
従って、送信部102では、2.4GHz帯の送信信号はドライバ回路72aで差動増幅されて平衡信号となり、この平衡信号が平衡・不平衡変換回路93で不平衡信号に変換されて電力増幅回路38で増幅され、一方、5GHz帯の送信信号はドライバ回路73aで差動増幅されて平衡信号となり、この平衡信号が平衡・不平衡変換回路94で不平衡信号に変換されて電力増幅回路39で増幅されるようになっている。
【0056】
シンセサイザ回路74とデジタル信号処理回路75とは、受信部101と送信部102とで共用するようになっている。
なお、上記の各実施形態において、送信部62の電力増幅回路38、39と分波回路40との間に、電力増幅回路38、39の出力の一部を取り出す方向性結合回路(図示せず)を設け、この方向性結合回路を積層基板内に設けるようにしても良い。このようにすると、送信出力をモニタすることが可能となる。
【0057】
以上説明したように、本発明によれば、送信と受信の切り換えスイッチが不要となり、その切り換えスイッチの電力損失の防止が図れる上に、モジュールの小型化が図れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の回路構成を示すブロック図である。
【図2】その第1実施形態の構造の概要例を説明する図であり(A)はその平面図、(B)はそのA−A線断面図、(C)はそのB−B線断面図、(D)はその右側面図である。
【図3】その第1実施形態を無線LAN用の無線通信装置に適用した場合の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2実施形態の回路構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3実施形態の回路構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第4実施形態の回路構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第5実施形態の回路構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第6実施形態の回路構成を示すブロック図である。
【図9】その第6実施形態を無線LAN用の無線通信装置に適用した場合の構成例を示すブロック図である。
【図10】従来装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
30、30A〜30D・・・・高周波モジュール、31・・・・受信用アンテナ、33・・・・分波回路、38、39・・・・電力増幅回路、40・・・・分波回路、42・・・・送信用アンテナ、51・・・・積層基板、61・・・・受信部、62・・・・送信部、63、64・・・・低雑音増幅回路、91、92・・・・不平衡・平衡変換回路、93、94・・・・平衡・不平衡変換回路。
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信機などの高周波部の各回路素子を積層基板にモジュール化した高周波モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、家庭内や事業所内において、無線による情報機器のネットワーク化(無線LAN)が使用され始めている。現在の無線LANの主流は、周波数として2.4GHz帯を使用するものである。
しかし、2.4GHz帯を使用する無線LANでは、使用できる周波数帯域が狭く、今後増加するであろう通信量に対応できないおそれがある。そこで、新たに5GHz帯を使用した無線LANシステムの仕様が制定された。
【0003】
このような背景の下では、2.4GHz帯と5GHz帯を用いた無線LANを、1つ(共通)の通信装置で使用する要求が考えられる。このように、異なる2つの周波数帯域を使用する従来の通信装置としては、図10に示すものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来の通信装置は、図10に示すように、異なる2つの周波数帯域の受信信号を処理する受信部1と、異なる2つの周波数帯域の送信信号を処理する送信部2とを備え、送受信アンテナ3を送信部1と受信部2とで共用するために、1組の切り換えスイッチ5、6の切り換えにより送信と受信とが選択できるようになっている。
【0004】
さらに詳述すると、送受信アンテナ3と切り換えスイッチ5、6の間に、受信部1と送信部2に共通の分波回路4が設けられている。受信部1は、低雑音増幅回路7、8と、高周波増幅回路9と、混合回路(ミキサ)10と、フィルタ回路11と、中間増幅回路12とを含んでいる。送信部2は、フィルタ回路15と、混合回路16と、高周波増幅回路17と、ドライバ回路18、19と、電力増幅回路20、21とを含んでいる。また、シンセサイザ回路13とデジタル信号処理回路14とは、受信部1と送信部2とで共用するようになっている。
【0005】
このような構成からなる通信装置では、例えば、図10に示す破線内の分波回路4、切り換えスイッチ5、6、および電力増幅回路20、21などは、積層基板に1つにまとめられて高周波モジュール22となっている。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−8469号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、2.4GHz帯と5GHz帯を用いた無線LANに、上述の従来の通信装置に使用される高周波モジュール22を適用した場合を考えると、送信と受信とを切り換えるための切り換えスイッチが周波数帯別に2つ使用されることになる。
【0008】
しかし、無線LANでは、その使用周波数が2.4GHz帯と5GHz帯のように非常に高いので、その切り換えスイッチを使用すると、その切り換えスイッチの挿入に伴う電力損失が大きいという不具合がある。
この不具合を解消して通信品質を確保するには、送信部では電力増幅回路の出力電力を増加する必要があり、他方、受信部では低雑音増幅回路を使用して受信信号の低雑音増幅を行う必要がある。
【0009】
また、切り換えスイッチは、積層基板内に実現することができないので、積層基板の上面に搭載する必要があり、しかもその切り換えスイッチを2つ搭載する必要がある。このため、高周波モジュールは、積層基板の面積が大きくなる上に、その規模が大型化するという不具合もある。
また、2.4GHz帯と5GHz帯を用いた無線LANでは、その使用周波数が高くまた、差異が2倍以上あるため、半導体を使用した切り替えスイッチを実現するためには、ガリウム砒素などの高価な素子を使用する必要がある。
【0010】
一方、2.4GHz帯と5GHz帯を用いた無線LANでは、その使用周波数が非常に高くアンテナが極めて小さくて良い、またその使用周波数の差異が2倍以上であり、かつ送信電力が小さいという特質がある。
これらの点を考慮すると、2.4GHz帯と5GHz帯を用いた無線LANのような場合には、送信と受信の切り換えスイッチを持たない新しい着想の高周波モジュールの出現が望まれる。
【0011】
そこで、本発明の目的は、送信と受信の切り換えスイッチを不要とし、その切り換えスイッチの電力損失の防止が図れる上に、モジュールの小型化を図るようにした高周波モジュールを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決し本発明の目的を達成するために、各発明は、以下のように構成した。
すなわち、第1の発明は、受信用アンテナの受信信号を処理する受信部と、送信用アンテナに供給すべき送信信号を処理する送信部と、を備え、前記受信部は、前記受信用アンテナの受信信号を周波数帯域の異なる複数の受信系に分ける第1分波回路を含み、前記送信部は、異なる周波数帯域ごとの送信信号をそれぞれ電力増幅する複数の電力増幅回路と、その電力増幅回路の出力を前記送信用アンテナに供給する第2分波回路とを含み、前記受信部に含まれる前記第1分波回路と、前記送信部に含まれる前記電力増幅回路および前記第2分波回路とを、積層基板に独立的に設けるようにした。
【0013】
このような構成によれば、送信と受信の切り換えスイッチが不要となり、その切り換えスイッチの電力損失の防止が図れる上に、安価にモジュールの小型化が図れるようになる。
第2の発明は、第1の発明の高周波モジュールにおいて、前記送信部は、前記電力増幅回路と前記第2分波回路との間に設けられ、前記電力増幅回路の出力の一部を取り出す方向性結合回路をさらに含み、前記方向性結合回路を前記積層基板に設けるようにした。
【0014】
このような構成によれば、出力電力のモニタができるようになる。
第3の発明は、第1または第2の発明の高周波モジュールにおいて、前記受信部は、前記第1分波回路を複数個有し、その各第1分波回路は、複数の受信アンテナからの各受信信号を分波するようになっている。
このような構成によれば、ダイバーシティ受信方式の通信装置に適用できるようになる。
【0015】
第4の発明は、第1乃至第3のうちのいずれかの発明の高周波モジュールにおいて、前記受信部は、前記受信用アンテナをさらに含み、前記受信用アンテナを前記積層基板に設けるようにした。
このような構成によれば、受信用アンテナと第1分波回路とを接続するコネクタが不要となる。
【0016】
第5の発明は、第1乃至第4のうちのいずれかの発明の高周波モジュールにおいて、前記送信部は、前記送信用アンテナをさらに含み、前記送信用アンテナを前記積層基板に設けるようにした。
このような構成によれば、送信用アンテナと第2分波回路とを接続するコネクタが不要となる。
【0017】
第6の発明は、第1乃至第5のうちのいずれかの発明の高周波モジュールにおいて、前記受信部は、前記第1分波回路の後段に設けられ、その第1分波回路で分波された各受信信号を増幅する低雑音増幅回路をさらに含み、前記低雑音増幅回路を前記積層基板に設けるようにした。
このような構成によれば、微弱な受信信号を受信処理できるようになる。
【0018】
第7の発明は、第1乃至第5のうちのいずれかの発明の高周波モジュールにおいて、前記受信部は、前記第1分波回路の後段に設けられ、その第1分波回路で分波された不平衡の各受信信号を平衡信号にそれぞれ変換する不平衡・平衡変換回路をさらに含み、前記不平衡・平衡変換回路を前記積層基板に設けるようにした。
【0019】
このような構成によれば、平衡信号を外部に出力できるようになる。
第8の発明は、第1乃至第7のうちのいずれかの発明の高周波モジュールにおいて、前記送信部は、前記電力増幅回路の前段に設けられ、入力される平衡信号を不平衡信号に変換する平衡・不平衡変換回路をさらに含み、前記平衡・不平衡変換回路を前記積層基板に設けるようにした。
【0020】
このような構成によれば、平衡信号を外部から受け取って増幅処理できるようになる。
第9の発明は、第1乃至第8のうちのいずれかの発明の高周波モジュールにおいて、前記積層基板は、低温同時焼成セラミック多層基板からなる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る高周波モジュールの回路構成を示すブロック図である。
この第1実施形態に係る高周波モジュール30は、例えば無線LAN用の無線通信装置に適用されるものであり、図1に示すように、受信用アンテナ31の受信する受信信号を処理する受信部61と、送信用アンテナ42に供給すべき送信信号を処理する送信部62とを、独立に備えている。
【0022】
受信部61は、図1に示すように、受信用アンテナ接続端子32と、分波回路33と、受信信号出力端子34、35とを含んでいる。また、送信部62は、図1に示すように、送信信号入力端子36、37と、電力増幅回路38、39と、分波回路40と、送信用アンテナ接続端子41とを含んでいる。
さらに、この高周波モジュール30は、受信部61に含まれる分波回路33等と、送信部62に含まれる電力増幅回路38、39や分波回路40とを、後述のように、積層基板に独立的に設けるようにしている。
【0023】
次に、この高周波モジュール30を構成する各回路などの詳細について説明する。
受信用アンテナ接続端子32は、受信用アンテナ31と電気的に接続するための端子である。
分波回路33は、受信用アンテナ31で受信した受信信号を、周波数帯域の異なる2つの受信系に分ける回路である。この分波回路33で分けられた受信信号は、受信信号出力端子34、35により外部に出力されるようになっている。
【0024】
この分波回路33は、具体的には、受信用アンテナ31で受信した受信信号を周波数帯域ごとに分ける高域と低域の2種類の帯域フィルタからなり、例えば、一方の帯域フィルタは周波数が低い2.4GHz帯域の受信信号を通過させ、他方の帯域フィルタは周波数が高い5GHz帯域の受信信号を通過させるようになっている。
【0025】
電力増幅回路38、39には、送信信号入力端子36、37に入力される周波数帯域の異なる送信信号がそれぞれ供給されるようになっている。
電力増幅回路38、39は、2.4GHz帯と5GHz帯というように、周波数帯域の異なる送信信号をそれぞれ電力増幅する増幅回路である。この電力増幅回路38、39は、具体的には高周波増幅用半導体素子と整合回路からなる。
【0026】
分波回路40は、電力増幅回路38の送信信号と電力増幅回路39の送信信号を取り出して送信用アンテナ42に供給する回路である。
この分波回路40は、具体的には、電力増幅回路38、39から出力される周波数帯域の異なる送信信号をそれぞれ通過させる高域と低域の2種類の帯域フィルタからなり、例えば、一方の帯域フィルタは周波数が低い2.4GHz帯域の電力増幅回路38からの送信信号を通過させ、他方の帯域フィルタは周波数が高い5GHz帯域の電力増幅回路39からの送信信号を通過させるようになっている。
【0027】
次に、この第1実施形態に係る高周波モジュールの構造の概要の一例について、図2を参照して説明する。
ここで、図2(A)はこの高周波モジュールの正面図、同図(B)はそのA−A線断面図、同図(C)はそのB−B線断面図、同図(D)はその右側面図である。
【0028】
この高周波モジュール30は、複数の誘電体シートを積層して積層基板の内側や表面に各回路素子や端子などを形成したものであり、最終的にその各回路素子や端子が、図2に示すように積層基板51の内側や表面の所定位置に配置されるようにしたものである。
すなわち、この高周波モジュール30は、図2に示すように、図1に示す分波回路33を所定の厚さと大きさからなる積層基板51の内部の上側の一部に配置するようにした。また、その積層基板51の左側面部に図1に示す受信用アンテナ接続端子32を設けるとともに、その積層基板51の右側面部に図1に示す受信信号出力端子34、35をそれぞれ設けるようにした。そして、受信用アンテナ接続端子32と分波回路33の入力側とを積層基板51内において導体52で電気的に接続し、分波回路33の各出力側と受信信号出力端子34、35とを積層基板51内において導体53、54で電気的に接続するようにした。
【0029】
さらに、積層基板51の内部の上側の一部には図1に示す分波回路40を配置するとともに、その積層基板51の内部であって分波回路40の下側に図1に示す電力増幅回路38、39を配置するようにした。また、その積層基板51の左側面部に図1に示す送信用アンテナ接続端子41を設けるとともに、その積層基板51の右側面部に図1に示す送信信号出力端子36、37をそれぞれ設けるようにした。
【0030】
そして、送信信号出力端子36、37と図1に示す電力増幅回路38、39の各入力側とを、積層基板51内において導体55、56で電気的に接続するようにした。さらに、電力増幅回路38、39の各出力側と分波回路40の各入力側とを、積層基板51内において導体57、58で電気的に接続し、分波回路40の出力側と送信用アンテナ接続端子41とを積層基板51内において導体59で電気的に接続するようにした。
【0031】
ここで、この高周波モジュールを構成する分波回路33、電力増幅回路38、39および分波回路40などは、誘電体シート上に金属膜や金属配線などを形成し、これらを積層、圧着などを行うことにより、図2に示すように積層基板51内に形成される。
ここで、誘電体シートの材料としては、エポキシなどの樹脂またはセラミック誘電体などが使用される。また、積層基板は、低温同時焼成セラミック多層基板とするのが良い。
【0032】
なお、上記の高周波モジュール30では、送信部62が電力増幅回路38、39を含むようにしたが、送信電力が比較的小さな場合には、その電力増幅回路38、39を省略しても良い。この省略は、以下の各実施例でも同様である。
次に、このような構成からなる第1実施形態に係る高周波モジュール30を、無線LAN用の無線通信装置に適用した場合の構成について、図3を参照して説明する。
【0033】
この無線通信装置は、図3に示すように、受信部61と送信部62とを備え、高周波モジュール30がその受信部61と送信部62の各一部を構成するようになっている。
受信部61は、2.4GHz帯と5GHz帯の双方の受信信号を処理できるようになっている。このため、受信部61は、図3に示すように、受信用アンテナ31と、分波回路33と、低雑音増幅回路63、64と、高周波増幅回路65と、混合回路(ミキサ)66と、フィルタ回路67と、中間増幅回路68と、を含んでいる。従って、受信部61では、分波回路33で2.4GHz帯と5GHz帯に分波される受信信号は、対応する低雑音増幅回路63、64で個別に増幅され、その後は共通の回路で処理されるようになっている。
【0034】
送信部62は、2.4GHz帯と5G Hz帯の双方の送信信号を処理できるようになっている。このため、送信部62は、フィルタ回路69と、混合回路70と、高周波増幅回路71と、ドライバ回路72、73と、電力増幅回路38、39と、分波回路40と、送信用アンテナ42と、を含んでいる。従って、送信部62では、2.4GHz帯の送信信号はドライバ回路72と電力増幅回路38で増幅され、5GHz帯の送信信号はドライバ回路73と電力増幅回路39で増幅されるようになっている。
【0035】
なお、シンセサイザ回路74とデジタル信号処理回路75とは、受信部61と送信部62とで共用するようになっている。
以上説明したように、この第1実施形態に係る高周波モジュールでは、送信部の回路と受信部の回路とを独立して設けるようにしたので、送信と受信を切り換えるための切り換えスイッチが不要となる。このため、その切り換えスイッチの使用に伴う電力損失を防止でき、回路の高性能化を実現できる。
【0036】
また、この第1実施形態に係る高周波モジュールによれば、分波回路はフィルタの組み合わせのため積層基板内に収容できるので、積層基板の小型化が図れ、その結果、高周波モジュールの小型化を図ることができる。
さらに、この第1実施形態に係る高周波モジュールによれば、モジュール内の各回路を一括で設計できることで各回路の接続インピーダンスを内部で整合することができるので、回路全体の最適な特性調整を行うことができる。つまり、各回路間に特性を調整するための部品を設ける必要がなくなり、小型化が実現でき、無線端末の設計工程を短縮できるため、制作費用の削減が図れる。
【0037】
次に、本発明の第2実施形態に係る高周波モジュールの回路構成について、図4を参照して説明する。
この第2実施形態に係る高周波モジュール30Aは、図1に示す高周波モジュール30を基本とし、分波回路33の後段に低雑音増幅回路63、64を追加するようにしたものである。
【0038】
すなわち、この高周波モジュール30Aは、図4に示すように、受信部61が受信用アンテナ接続端子32、分波回路33、低雑音増幅回路63、64、および受信信号出力端子34、35を含み、送信部62が、送信信号入力端子36、37、電力増幅回路38、39、分波回路40、および送信用アンテナ接続端子41を含んでいる。
【0039】
また、この高周波モジュール30Aの構造は、図2に示す高周波モジュール30の構造と基本的に同様である。すなわち、この高周波モジュール30Aは、受信部61に含まれる分波回路33や低雑音増幅回路63、64と、送信部62に含まれる電力増幅回路38、39や分波回路40とを、積層基板内に独立的に設けるようにしている。
【0040】
以上のように、第2実施形態に係る高周波モジュールでは、低雑音増幅回路63、64を含むようにしたので、微弱な電波を受信することができる。
次に、本発明の第3実施形態に係る高周波モジュールの回路構成について、図5を参照して説明する。
図1に示す第1実施形態に係る高周波モジュール30は、受信部61が受信用アンテナ31を含まないとともに、送信部62が送信用アンテナ42を含まず、その両アンテナ31、42を外部接続するようにしたものである。
【0041】
しかし、この第3実施形態に係る高周波モジュール30Bは、これに代えて図5に示すように、受信部61と送信部62とが受信用アンテナ31と送信用アンテナ42を含むようにし、その両アンテナ31、42を積層基板内に配置するようにした。
以上のように、第3実施形態に係る高周波モジュールでは、受信用アンテナ31と送信用アンテナ42とを含むようにした。このため、分波回路と両アンテナとの間の接続器具が不要となる上に、その接続による減衰を減らすことができ、高周波特性が良好となる。
【0042】
次に、本発明の第4実施形態に係る高周波モジュールの回路構成について、図6を参照して説明する。
図1に示す第1実施形態に係る高周波モジュール30は、受信部61が1つの受信用アンテナ41に対応するものであり、受信用アンテナが複数からなるダイバーシティ受信方式の通信装置には適用できない。
【0043】
そこで、この第4実施形態に係る高周波モジュール30Cは、図6に示すように、図1に示す高周波モジュール30を基本とし、受信用アンテナ81の受信電波を処理するために、受信部61に、受信用アンテナ接続端子82、分波回路83、および受信信号出力端子84、85を追加するようにしたものである。
ここで、受信用アンテナ接続端子82、分波回路83、受信信号出力端子84、85の各機能は、図1に示す受信用アンテナ接続端子32、分波回路33、受信信号出力端子34、35の各機能と同様であるので、その説明は省略する。
【0044】
また、この第4実施形態の他の部分の構成は、図1に示す第1実施形態の構成と同一であるので、同一の構成要素には同一符号を付して、ここではその説明を省略する。
さらに、この高周波モジュール30Cでは、その各回路や端子は、高周波モジュール30と同様に、積層基板の内側や表面に配置されるようにした。
【0045】
以上のように、第4実施形態に係る高周波モジュールでは、複数の受信用アンテナの受信信号をアンテナ毎に処理できるので、ダイバーシティ受信方式の通信装置に適用できる。
次に、本発明の第5実施形態に係る高周波モジュールの回路構成について、図7を参照して説明する。
【0046】
図1に示す第1実施形態に係る高周波モジュール30は、受信部62の受信信号出力端子34、35から取り出すことができる受信信号は不平衡信号であるので、後段の増幅回路として平衡信号を入力して増幅する差動増幅回路を使用できない。
そこで、この第5実施形態に係る高周波モジュール30Dは、図7に示すように、図1に示す高周波モジュール30を基本とし、受信部62に、分波回路33で分波された不平衡信号を平衡信号にそれぞれ変換する不平衡・平衡変換回路(バラン)91、92を追加したものである。
【0047】
また、この追加に伴って、受信信号出力端子34、35を、不平衡・平衡変換回路91で変換された平衡信号を取り出す平衡信号出力端子34a,34bと、不平衡・平衡変換回路92で変換された平衡信号を取り出す平衡信号出力端子35a,35bとに置き換えるようにした。
さらに、この高周波モジュール30Dでは、その各回路や端子は、高周波モジュール30と同様に、積層基板の内側や表面に配置されるようにした。
【0048】
以上のように、第5実施形態に係る高周波モジュールでは、不平衡・平衡変換回路91、92を追加するようにしたので、後段の増幅回路として平衡信号を入力して増幅する差動増幅回路を使用できるという利点がある。
次に、本発明の第6実施形態に係る高周波モジュールの回路構成について、図8を参照して説明する。
【0049】
図7に示す第5実施形態に係る高周波モジュール30Dは、受信部61の平衡信号出力端子34a,34bと平衡信号出力端子35a,35bから各平衡信号を取り出し、これらを後段の差動増幅回路で増幅できる。しかし、送信部62の送信信号入力端子36、37に、送信信号として外部から平衡信号を入力して処理できない。
【0050】
そこで、この第6実施形態に係る高周波モジュール30Eは、図8に示すように、図7に示す高周波モジュール30Dを基本とし、送信部62に、入力される平衡信号を不平衡信号にそれぞれ変換して電力増幅回路38、39に供給する平衡・不平衡変換回路93、94を追加したものである。
また、この追加に伴って、送信信号入力端子36、37を、平衡・不平衡変換回路93に供給する平衡信号を受け取る平衡信号入力端子36a,36bと、平衡・不平衡変換回路94に供給する平衡信号を受け取る平衡信号入力端子37a,37bとに置き換えるようした。
【0051】
さらに、この高周波モジュール30Eでは、その各回路や端子は、高周波モジュール30Dと同様に、積層基板の内側や表面に配置されるようにした。
以上のように、第6実施形態に係る高周波モジュールでは、平衡・不平衡変換回路93、94を追加するようにしたので、電力増幅回路38、39に対して外部から平衡信号を供給できる。
【0052】
次に、このような構成からなる第6実施形態に係る高周波モジュール30Eを、無線LAN用の無線通信装置に適用した場合の構成について、図9を参照して説明する。
この無線通信装置は、図9に示すように、受信部101と送信部102とを備え、高周波モジュール30Eがその受信部101と送信部102の各一部を構成するようになっている。
【0053】
受信部101は、2.4GHz帯と5GHz帯の双方の受信信号を処理できるようになっている。このため、受信部101は、図9に示すように、受信用アンテナ31と、分波回路33と、不平衡・平衡変換回路91、92と、低雑音増幅回路63a、64aと、高周波増幅回路65と、混合回路66と、フィルタ回路67と、中間増幅回路68と、を含んでいる。
【0054】
従って、受信部101では、分波回路33で2.4GHz帯と5GHz帯に分波される受信信号は、対応する不平衡・平衡変換回路91、92で平衡信号に変換され、この各平衡信号は対応する低雑音増幅回路63a、64aで個別に差動増幅され、その後は共通の回路で処理されるようになっている。
送信部102は、2.4GHz帯と5GHz帯の双方の送信信号を処理できるようになっている。このため、送信部102は、フィルタ回路69と、混合回路70と、高周波増幅回路71と、ドライバ回路72a、73aと、平衡・不平衡変換回路93、94と、電力増幅回路38、39と、分波回路40と、送信用アンテナ42と、を含んでいる。
【0055】
従って、送信部102では、2.4GHz帯の送信信号はドライバ回路72aで差動増幅されて平衡信号となり、この平衡信号が平衡・不平衡変換回路93で不平衡信号に変換されて電力増幅回路38で増幅され、一方、5GHz帯の送信信号はドライバ回路73aで差動増幅されて平衡信号となり、この平衡信号が平衡・不平衡変換回路94で不平衡信号に変換されて電力増幅回路39で増幅されるようになっている。
【0056】
シンセサイザ回路74とデジタル信号処理回路75とは、受信部101と送信部102とで共用するようになっている。
なお、上記の各実施形態において、送信部62の電力増幅回路38、39と分波回路40との間に、電力増幅回路38、39の出力の一部を取り出す方向性結合回路(図示せず)を設け、この方向性結合回路を積層基板内に設けるようにしても良い。このようにすると、送信出力をモニタすることが可能となる。
【0057】
以上説明したように、本発明によれば、送信と受信の切り換えスイッチが不要となり、その切り換えスイッチの電力損失の防止が図れる上に、モジュールの小型化が図れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の回路構成を示すブロック図である。
【図2】その第1実施形態の構造の概要例を説明する図であり(A)はその平面図、(B)はそのA−A線断面図、(C)はそのB−B線断面図、(D)はその右側面図である。
【図3】その第1実施形態を無線LAN用の無線通信装置に適用した場合の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2実施形態の回路構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3実施形態の回路構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第4実施形態の回路構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第5実施形態の回路構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第6実施形態の回路構成を示すブロック図である。
【図9】その第6実施形態を無線LAN用の無線通信装置に適用した場合の構成例を示すブロック図である。
【図10】従来装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
30、30A〜30D・・・・高周波モジュール、31・・・・受信用アンテナ、33・・・・分波回路、38、39・・・・電力増幅回路、40・・・・分波回路、42・・・・送信用アンテナ、51・・・・積層基板、61・・・・受信部、62・・・・送信部、63、64・・・・低雑音増幅回路、91、92・・・・不平衡・平衡変換回路、93、94・・・・平衡・不平衡変換回路。
Claims (9)
- 受信用アンテナの受信信号を処理する受信部と、
送信用アンテナに供給すべき送信信号を処理する送信部と、を備え、
前記受信部は、前記受信用アンテナの受信信号を周波数帯域の異なる複数の受信系に分ける第1分波回路を含み、
前記送信部は、異なる周波数帯域ごとの送信信号をそれぞれ電力増幅する複数の電力増幅回路と、その電力増幅回路の出力を前記送信用アンテナに供給する第2分波回路とを含み、
前記受信部に含まれる前記第1分波回路と、前記送信部に含まれる前記電力増幅回路および前記第2分波回路とを、積層基板に独立的に設けたことを特徴とする高周波モジュール。 - 前記送信部は、前記電力増幅回路と前記第2分波回路との間に設けられ、前記電力増幅回路の出力の一部を取り出す方向性結合回路をさらに含み、前記方向性結合回路を前記積層基板に設けたことを特徴とする請求項1に記載の高周波モジュール。
- 前記受信部は、前記第1分波回路を複数個有し、その各第1分波回路は、複数の受信アンテナからの各受信信号を分波するようになっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の高周波モジュール。
- 前記受信部は、前記受信用アンテナをさらに含み、前記受信用アンテナを前記積層基板に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちのいずれかに記載の高周波モジュール。
- 前記送信部は、前記送信用アンテナをさらに含み、前記送信用アンテナを前記積層基板に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちのいずれかに記載の高周波モジュール。
- 前記受信部は、前記第1分波回路の後段に設けられ、その第1分波回路で分波された各受信信号を増幅する低雑音増幅回路をさらに含み、前記低雑音増幅回路を前記積層基板に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちのいずれかに記載の高周波モジュール。
- 前記受信部は、前記第1分波回路の後段に設けられ、その第1分波回路で分波された不平衡の各受信信号を平衡信号にそれぞれ変換する不平衡・平衡変換回路をさらに含み、前記不平衡・平衡変換回路を前記積層基板に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちのいずれかに記載の高周波モジュール。
- 前記送信部は、前記電力増幅回路の前段に設けられ、入力される平衡信号を不平衡信号に変換する平衡・不平衡変換回路をさらに含み、前記平衡・不平衡変換回路を前記積層基板に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちのいずれかに記載の高周波モジュール。
- 前記積層基板は、低温同時焼成セラミック多層基板からなることを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちのいずれかに記載の高周波モジュール。
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