JP2005025373A - データ構造、データ生成方法、およびデータ生成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コマンドデータは、少なくとも、家電制御装置4や通信アダプタ4、コントローラ2に自己の動作モードを認識させる所定のビット列を含むFrame Typeのデータ領域と、家電制御装置4や通信アダプタ5、コントローラ2に動作モードにおける命令の内容を認識、当該命令を実行させ、または命令に対する応答であることを認識させる所定のビット列を含むCommand Noのデータ領域を有する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを構成する電気器具、および通信装置によって送受信され、前記電気器具、または前記通信装置に実行させる命令、またはその命令に対する応答であるコマンドデータのデータ構造、そのコマンドデータのデータ生成方法、およびそのコマンドデータを生成するデータ生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル機器やインターネットの進歩に伴い、ユーザがIT(情報技術)機器を利用して様々なサービスを享受することが一般的になってきた。デジタル機器のネットワーク化が進み、機器の低価格化ともあいまって、これまでのオフィス中心の利用から、一般家庭でもネットワークの常時接続によるインターネットアクセスや、家庭内LANによる情報機器の連携などが現実のものとなってきており、こうしたネットワーク技術の進歩と、情報家電、情報端末自身の進化によって、ホームネットワークシステムが一般家庭に導入されつつある。
【0003】
このホームネットワークシステムを構築する電気器具は、ネットワーク家電と呼ばれ、ネットワークに接続可能な通信機能を有し、リモート制御やコンテンツのダウンロードなどの機能を持った電気器具である。
【0004】
例えば、ホーム端末を使って、食材のアイコンをタッチするだけで、入力された食材の賞味期限を知らせたり、庫内に残っている食材を使った料理レシピを検索したりすることが可能な冷蔵庫がある(例えば、非特許文献1)。
【0005】
【非特許文献1】
東芝レビュー、2002Vol.57、No.10、「特集 ホームネットワークの展開」
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ホームネットワークシステムを構築する電気器具は、様々な企業によって製造されることが想定される。また、市場に供給される製品の形態も多岐にわたり、ある企業では、通信機能を備えた電気器具を提供したり、またある企業では、通信機能を備えたアダプタ装置を電気器具とは別に提供したり、またある企業はホーム端末のみを提供したりと、様々な形態が考えられる。
【0007】
各社、自己の事情で製品を設計すると、ホームネットワークシステムを構築する上で何等かの障害を生じることは明白であり、また、その障害を取り除き機器間の整合を図る装置も必要となり、利便性の低下や、利用者に金銭的負担を強いることになる。
【0008】
これまでは、電気器具やアダプタ装置、ホーム端末を制御するための統一された規格は無かったが、異なる企業の製品であっても同一のホームネットワークシステム上で正常に動作することを保証するために標準規格を設ける必要がある。特にホームネットワークシステム上で送受信されるデータのフレームフォーマット、電気器具やアダプタ装置、ホーム端末を制御するため、特有の動作モードにおける命令やその命令に対する応答を示すデータのフレームフォーマットの規格や、統一されたデータの生成方法、およびそのデータを生成する装置を設ける必要がある。
【0009】
本発明は上記事情に鑑み、ネットワークを構成する電気器具、および通信装置によって送受信され、前記電気器具、または前記通信装置に実行させる命令、またはその命令に対する応答であるコマンドデータのデータ構造、そのコマンドデータのデータ生成方法、およびそのコマンドデータを生成するデータ生成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明であるデータ構造は、ネットワークを構成する電気器具、および通信装置によって送受信され、前記電気器具、または前記通信装置に実行させる命令、またはその命令に対する応答であることを示すコマンドデータのデータ構造であって、少なくとも、前記コマンドデータは、前記電気器具、または前記通信装置の動作モードを示す所定のビット列を含む第1のデータ領域と、前記動作モードにおける命令、または当該命令に対する応答の種類を示す所定のビット列を含む第2のデータ領域とを有して構成され、当該コマンドデータは、第1のデータ領域中のビット列によって前記電気器具、または前記通信装置に自己の動作モードを認識させ、第2のデータ領域中のビット列によって当該動作モードにおける前記命令を認識、実行させ、または当該命令に対する前記応答であることを認識させることを特徴とする。
【0011】
請求項1の発明によれば、電気器具、または通信装置はこのコマンドデータによって自己の動作モードを認識することができ、さらに、動作モードにおける命令、または当該命令に対する応答を認識することができるので、ホームネットワークシステム上で電気器具や、通信装置は障害を生ずることなく、動作することが可能となる。
【0012】
この命令やその命令の応答を示すデータのフレームフォーマットを各企業が採用することによって、様々な形態で市場に製品が供給されても問題なくホームネットワークシステムを構築することができる。
【0013】
また、請求項8に記載の発明であるデータ生成方法は、ネットワークを構成する電気器具、および通信装置によって送受信され、前記電気器具、または前記通信装置に実行させる命令、またはその命令に対する応答であるコマンドデータのデータ生成方法であって、発行された命令、またはその命令に対する応答に基づいて、前記電気器具、または前記通信装置に自己の動作モードを認識させる所定のビット列を含む第1のデータを生成する第1の生成工程と、前記電気器具、または前記通信装置に前記動作モードにおける命令の内容を認識、当該命令を実行させ、または当該命令に対する前記応答であることを認識させる所定のビット列を含む第2のデータを生成する第2の生成工程とを有することを特徴とする。
【0014】
請求項8の発明によれば、電気器具、または通信装置はこのコマンドデータによって自己の動作モードを認識することができ、さらに、動作モードにおける命令、または当該命令に対する応答を認識することができるので、ホームネットワークシステム上で電気器具や、通信装置は障害を生ずることなく、動作することが可能となる。
【0015】
また、請求項9に記載の発明であるデータ生成装置は、ネットワークを構成する電気器具、および通信装置によって送受信され、前記電気器具、または前記通信装置に実行させる命令、またはその命令に対する応答であるコマンドデータを生成するデータ生成装置であって、発行された命令、またはその命令に対する応答に基づいて、前記電気器具、または前記通信装置に自己の動作モードを認識させる所定のビット列を含む第1のデータを生成する第1の生成手段と、前記電気器具、または前記通信装置に前記動作モードにおける命令の内容を認識、当該命令を実行させ、または当該命令に対する前記応答であることを認識させる所定のビット列を含む第2のデータを生成する第2の生成手段とを有することを特徴とする。
【0016】
請求項9の発明によれば、電気器具、または通信装置はこのコマンドデータによって自己の動作モードを認識することができ、さらに、動作モードにおける命令、または当該命令に対する応答を認識することができるので、ホームネットワークシステム上で電気器具や、通信装置は障害を生ずることなく、動作することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について、図1〜図10に基づいて説明する。
【0018】
図1に、家電ネットワーク1で送受信されるコマンドデータのフレームフォーマットを示す。家電ネットワーク1で送受信されるコマンドデータは、STX、Frame Type、Command No、Frame No、Data Length、Frame Data、BCCの各値から構成される。
【0019】
STXの値は、コマンドデータの先頭コードであることを示し、データ長は1バイト、値については限定しないが、例えば0x02であり、常に同じ値が設定される。
【0020】
また、Frame Typeの値は、家電ネットワーク1を構成するコントローラ2や通信アダプタ5、家電制御装置4の動作モードを示し、データ長は2バイト、値は図2に示すように、動作モードに応じて設定される。例えば、Frame Typeの値が0x0000であれば、そのコマンドデータは通信アダプタ初期化モードで扱われるデータであることを示す。
【0021】
また、Command Noの値は、各動作モードで実行されるコマンド(命令、または命令に対する応答)の種類を示し、データ長は1バイト、値は図3〜図5に示すように、コマンドに応じて設定される。例えば、Frame Typeの値が0x0000であり、Command Noの値が0x00であれば、そのコマンドデータは通信アダプタ初期化モードにおける通信アダプタ初期化設定要求であることを示す。
【0022】
また、Frame Noの値は、コマンドデータを識別するための値であり、コマンドデータの送信側が生成した順番にコマンドデータを個々に識別できるように発行する。データ長は1バイトであり、0から255まで連番で発行され、255の次は0に戻る。
【0023】
また、Data Lengthの値は、Frame Dataに記録される値のデータ長を示し、Data Lengthの値自身のデータ長は2バイトである。
【0024】
また、Frame Dataの値は、個々のコマンドにおいて送受信されるデータを示し、0バイトからnバイトまでデータ長は可変である。
【0025】
また、BCCの値は、エラー訂正の方式とその他の値から一義的に生成されるフレームのチェックコードである。データ長は1バイトとするが、エラー訂正の方式については限定しないので、各エラー訂正の方式によってデータ長は変更される。
【0026】
送受信されるコマンドデータの生成処理について説明するにあたって、まず、本実施形態のコマンドデータが送受信される家電ネットワーク1を構成する各種機器の機能構成について説明する。
【0027】
図6に家電ネットワーク1の構成例を示す。家電ネットワーク1は、家電ネットワーク1に接続された電気器具3をコントロールする機能を有するコントローラ2、および複数の電気器具3から構成され、中継装置によって相互に接続される。また、電気器具3は家電制御装置4、および通信アダプタ5を備える。
【0028】
コントローラ2は、タッチパネルや操作スイッチ等の入力装置、およびディスプレイやスピーカー等の出力装置を備え、さらに主制御部10、送受信部11、機器構成情報記憶部12、入力制御部13、および出力制御部14を備える。
【0029】
主制御部10は、各動作モードにおけるFrame Typeの値と、各コマンドにおけるCommand Noの値を記憶しており、Frame No、Data Length、BCCの値を生成し、入力される命令や発生する応答、入出力される各種データを基に、Frame Dataの値を生成、または取得し、各種要求や応答を示すコマンドデータを生成する機能を有する。
【0030】
送受信部11は、コマンドデータを送受信する機能を有する。また、機器構成情報記憶部12は、MACアドレス(Media Access Control Address)、認証コード、機器接続情報、ノードID、ネットID、およびネットワークアドレスを記憶する。
【0031】
入力制御部13は、タッチパネル、操作スイッチ等の入力装置からの入力情報を取得し、その入力情報を主制御部10へ転送する機能を有する。また、出力制御部14は、HTMLファイル等に記述されているページの内容をレンダリングし、ディスプレイ上に表示する機能、音声をスピーカーから出力させる機能を有する。
【0032】
また、家電制御装置4は、家電制御部20、家電情報記憶部21、入力制御部22、および出力制御部23を備える。
【0033】
家電制御部20は、各動作モードにおけるFrame Typeの値と、各コマンドにおけるCommand Noの値を記憶しており、Frame No、Data Length、BCCの値を生成し、入力される命令や発生する応答、入出力される各種データを基に、Frame Dataの値を生成、または取得し、各種要求や応答を示すコマンドデータを生成する機能を有する。
【0034】
家電情報記憶部21は、その電気器具3が本来有する機能を実現するためのプログラムやデータを記憶する他に、機器構成情報、および機器制御情報を記憶する。
【0035】
また、入力制御部22は、タッチパネル、操作スイッチ、センサー、開閉スイッチ等の入力装置からの入力情報を取得し、その入力情報を家電制御部20へ転送する機能を有する。また、出力制御部23は、家電制御部20によって生成されるメッセージ情報をディスプレイ上に表示する機能、音声情報をスピーカーから出力させる機能を有する。
【0036】
また、通信アダプタ5は、通信制御部30、送受信部31、および制御情報記憶部32を備え、図6に示すように、各種状態に遷移する。
【0037】
通信制御部30は、各動作モードにおけるFrame Typeの値と、各コマンドにおけるCommand Noの値を記憶しており、Frame No、Data Length、BCCの値を生成し、入力される命令や発生する応答、入出力される各種データを基に、Frame Dataの値を生成、または取得し、各種要求や応答を示すコマンドデータを生成する機能を有する。
【0038】
また、送受信部31は、コマンドデータを送受信する機能を有する。また、制御情報記憶部32は、通信アダプタ5自身のMACアドレスを記憶し、接続された電気器具3の機器構成情報と機器制御情報とを記憶可能であり、さらに認証コード、機器接続情報、ノードID、ネットID、ネットワークアドレスを記憶する。
【0039】
また、中継装置は、家電ネットワーク1を構成する各機器間で送受信されるコマンドデータを、ネットワークアドレスを基に中継する機能を有する。
【0040】
なお、機器構成情報とは、電気器具3の機種や型名(製造番号を含む)等、電気器具3を識別するためのユニークな識別情報であり、また、機器制御情報とは、電気器具3としての動作可能な機能の一覧が記録された情報であり、機能の識別コードと、機能の実施可能範囲が記録される。
【0041】
また、認証コードとは、他の機器から電気器具3にアクセスする際の一種のパスワードとして用いられる情報である。
【0042】
また、機器接続情報とは、家電ネットワーク1内に存在する電気器具3毎のネットワーク接続に関する情報であり、電気器具3毎に、機器構成情報、機器制御情報、認証コード、ノードID、ネットID、およびネットワークアドレスが記録される。
【0043】
各機器は以上の構成、機能を有することとし、次に、送受信されるコマンドデータの生成処理について説明する。
【0044】
通信アダプタ5は、図7に示すように、各種状態に遷移しつつ各処理を行う。まず、通信アダプタ5が第2の初期化状態から待機状態へ移行する際の初期化処理を例にして、送受信されるコマンドデータの生成処理について説明する。
【0045】
なお、通信アダプタ5の制御情報記憶部32には、予めMACアドレス、機器構成情報、機器制御情報、ネットID、ノードID、ネットワークアドレスおよび認証コード(以降、総称して機器オブジェクトデータ)が記憶されていることとする。
【0046】
まず、家電制御装置4の入力制御部22は、ユーザが入力した所定のスイッチ操作を取得すると、そのスイッチ操作から取得された信号を家電制御部20へ通知する。家電制御部20は、通知された信号が通信アダプタ初期化モードへ移行させるための所定のスイッチ操作であることを検出すると、通信アダプタ5へ通信アダプタ初期化モードへの移行指示を送信する。
【0047】
この時の家電制御部20が送信する移行指示は、具体的には、図8(a)に示すビット列からなるコマンドデータである。家電制御部20は、動作モードと要求処理が通信アダプタ初期化モードにおける通信アダプタ初期化設定要求であるので、記憶している動作モードとその動作モードを示す値、コマンドとそのコマンドを示す値とを元に、Frame Typeの値に0x0000、Command Noの値に0x00、その他値を設定してコマンドデータを生成する。なお、Frame Dataの値は、ユーザのスイッチ操作に従う。ユーザのスイッチ操作が、制御情報記憶部32に記憶されている機器オブジェクトデータを保持したままのコールドスタートであることを示していれば、Frame Dataの値は0x0001となる。
【0048】
通信制御部30は、受信したコマンドデータのビット列を参照し、Frame Typeの値が0x0000、Command Noの値が0x00であることから、通信アダプタ初期化モードにおける通信アダプタ初期化設定要求であることを認識し、また、Frame Dataの値が0x0001であることから、コールドスタートで通信アダプタ5を初期化する処理が要求されたことを認識する。
【0049】
そして、通信制御部30が、初期化処理の実行を受理する場合は、図8(b)に示すビット列からなるコマンドデータを生成して家電制御部20に送信する。家電制御部20から要求された処理が通信アダプタ初期化モードにおける通信アダプタ初期化設定要求であり、その応答を実行するので、通信制御部30は、Frame Typeの値に0x0000、Command Noの値に0x80、Frame Noの値に通信アダプタ初期化設定要求での値と同じ0x01、初期化処理の実行を受理するので、Frame Dataの先頭2バイトの値に0x0000を設定してコマンドデータを生成する。
【0050】
家電制御部20は、受信したコマンドデータのビット列を参照し、Frame Typeの値が0x0000、Command Noの値が0x80、Frame Noの値が0x01であることから、受信したコマンドデータが、先に通信アダプタ5へ送信した通信アダプタ初期化設定要求の応答である通信アダプタ初期化設定応答であることを認識し、さらに、Frame Dataの先頭2バイトの値が0x0000であることから初期化処理が受理されたことを認識する。
【0051】
通信アダプタ5の通信制御部30は、家電制御装置4から初期設定モードへの移行指示である通信アダプタ初期化設定要求を受信すると、通信アダプタ初期化設定応答を送信した後、初期設定モードへ移行する処理を開始し、制御情報記憶部32に記憶されている機器オブジェクトデータを基に、通信アダプタ5の初期化を行う。
【0052】
また、通信アダプタ5が機器情報取得状態から待機状態へ移行する際には、オブジェクト構築モードでコマンドデータの送受信が行われる。例えば、通信アダプタ5内に機器オブジェクトデータが生成されると、通信制御部30は、図9(a)に示す通信アダプタ起動通知のコマンドデータを生成し、家電制御部20へ送信する。家電制御部20は、通信アダプタ起動通知のコマンドデータを受信すると、図9(b)に示す通信アダプタ起動通知受理応答のコマンドデータを生成して、通信制御部30に送信する。
【0053】
また、通信アダプタ5、コントローラ2、家電制御装置4が通常動作状態にある時は、通常通信モードでコマンドデータの送受信が行われる。例えば、ユーザがコントローラ2を利用して電気器具3の運転状態を知りたい時のように、コントローラ2から通信アダプタ5または電気器具3へアクセスを要求する場合は、主制御部10は、図10(a)に示す機器アクセス要求のコマンドデータを生成し、送受信部11を介して、通信アダプタ5の通信制御部30へ送信する。通信制御部30は、送受信部31を介して、機器アクセス要求のコマンドデータを受信すると、図10(b)に示す機器アクセス応答のコマンドデータを生成し、送受信部を介して、コントローラ2の主制御部10へ送信する。
【0054】
この時のコントローラ2の主制御部10が送信する動作状態の取得要求は、具体的には、図10(a)に示すビット列からなるコマンドデータである。機器状態通知要求を示すコマンドデータ(a)は、さらに(f)に示すビット列からなるデータをFrame Dataに有する。EOJには機器識別コードが設定され、EPCにはプロパティの識別コードが設定され、EDTにはプロパティの値が設定され、LengthにはEPCとEDTのビット長が設定される。EDTに値が設定される場合は、その値の書き込みの要求であることを示し、EDTの値が設定されなければ、その値の取得の要求であることを示す。
【0055】
主制御部10は、動作モードと要求処理が通常通信モードにおける機器アクセス要求であるので、記憶している動作モードとその動作モードを示す値、コマンドとそのコマンドを示す値とを元に、Frame Typeの値に0x0002、Command Noの値に0x03、その他値を設定してコマンドデータを生成する。また、Frame Dataの値は、ユーザのスイッチ操作(要求内容)に従う。
【0056】
通信アダプタ5の通信制御部30は、受信したコマンドデータのビット列を参照し、Frame Typeの値が0x0002、Command Noの値が0x03であることから、通常通信モードにおける機器アクセス要求であることを認識し、また、通信制御部30は、Frame Data中のEDTの値の有無によってプロパティの値の書き込み要求であるか取得要求であるか、いずれかを認識する。
【0057】
そして、通信制御部30は、機器アクセス要求を受理し実行した場合は、図10(b)に示すビット列からなるコマンドデータを生成して、送受信部31を介して、コントローラ2の主制御部10に送信する。通信制御部30は、Frame Typeの値に0x0002、Command Noの値に0x83、Frame Noの値に通信アダプタ初期化設定要求での値と同じ値、アクセス要求を受理するので、Frame Data中のResultの値に受理応答を示すビット列を設定してコマンドデータを生成する。
【0058】
主制御部10は、送受信部11を介して受信したコマンドデータのビット列を参照し、Frame Typeの値が0x0002、Command Noの値が0x83、Frame Noの値が同一であることから、受信したコマンドデータが、先に通信アダプタ5へ送信した機器アクセス要求の応答である機器アクセス応答であることを認識し、さらに、Frame Data中のResultの値に受理応答を示すビット列であることから初期化処理が受理されたことを認識する。
【0059】
このように、家電制御装置4や通信アダプタ5、コントローラ2はこのコマンドデータによって自己の動作モードを認識することができ、さらに、動作モードにおける命令、または当該命令に対する応答を認識することができるので、家電ネットワーク1上で家電制御装置4や通信アダプタ5、コントローラ2は障害を生ずることなく、動作することが可能となる。
【0060】
なお、図1に示すフレーム構成を有するデータが送受信される際には、このデータに送り先、送り元のネットID、ノードID、ネットワークアドレス、認証コード等が付加されるのは言うまでもない。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電気器具、または通信装置はこのコマンドデータによって自己の動作モードを認識することができ、さらに、動作モードにおける命令、または当該命令に対する応答を認識することができるので、ホームネットワークシステム上で電気器具や、通信装置は障害を生ずることなく、動作することが可能となる。
【0062】
この命令やその命令の応答を示すデータのフレームフォーマットを各企業が採用することによって、様々な形態で市場に製品が供給されても問題なくホームネットワークシステムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データのフレームフォーマットを示す図である。
【図2】動作モードの一覧を示す図である。
【図3】通信アダプタ初期化モードにおけるコマンドの一覧を示す図である。
【図4】オブジェクト構築モードにおけるコマンドの一覧を示す図である。
【図5】通常通信モードにおけるコマンドの一覧を示す図である。
【図6】家電ネットワークの構成の一例を示す図である。
【図7】通信アダプタの状態遷移を示す図である。
【図8】データの例である。
【図9】データの例である。
【図10】データの例である。
【符号の説明】
1 家電ネットワーク
2 コントローラ
3 電気器具
4 家電制御装置
5 通信アダプタ
10 主制御部
11 送受信部
12 機器構成情報記憶部
13 入力制御部
14 出力制御部
20 家電制御部
21 家電情報記憶部
22 入力制御部
23 出力制御部
30 通信制御部
31 送受信部
32 制御情報記憶部
Claims (9)
- ネットワークを構成する電気器具、および通信装置によって送受信され、前記電気器具、または前記通信装置に実行させる命令、またはその命令に対する応答であることを示すコマンドデータのデータ構造であって、
少なくとも、前記コマンドデータは、
前記電気器具、または前記通信装置の動作モードを示す所定のビット列を含む第1のデータ領域と、
前記動作モードにおける命令、または当該命令に対する応答の種類を示す所定のビット列を含む第2のデータ領域と、
を有して構成され、
当該コマンドデータは、第1のデータ領域中のビット列によって前記電気器具、または前記通信装置に自己の動作モードを認識させ、第2のデータ領域中のビット列によって当該動作モードにおける前記命令を認識、実行させ、または当該命令に対する前記応答であることを認識させることを特徴とするデータ構造。 - 前記コマンドデータの先頭を示すビット列に連続して前記第1のデータ領域が設けられ、当該第1のデータ領域に連続して前記第2のデータ領域が設けられることを特徴とする請求項1に記載のデータ構造。
- 前記第2のデータ領域中のビット列のうち、前記命令であることを認識させる場合は、先頭のビットの値が0であり、前記命令に対する前記応答であることを認識させる場合は、先頭のビットの値が1であることを特徴とする請求項1乃至請求項2に記載のデータ構造。
- 前記第1のデータ領域は、そのデータ長が2ビットであり、前記第2のデータ領域は、そのデータ長が1ビットであることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載のデータ構造。
- 前記コマンドデータは、
個々の命令、またはその命令に対する応答において送受信される当該コマンドデータの実データを示すビット列が設定される第3のデータ領域と、
当該実データのデータ長を示すビット列が設定される第4のデータ領域と、
を有して構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載のデータ構造。 - 前記データは、
個々の命令、またはその命令に対する応答において送受信される前記コマンドデータを識別するビット列が設定される第5のデータ領域を有して構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載のデータ構造。 - 命令と、その命令に対する応答では、前記コマンドデータの前記第5のデータ領域に設定されるビット列は同一であることを特徴とする請求項1乃至請求項6に記載のデータ構造。
- ネットワークを構成する電気器具、および通信装置によって送受信され、前記電気器具、または前記通信装置に実行させる命令、またはその命令に対する応答であるコマンドデータのデータ生成方法であって、
発行された命令、またはその命令に対する応答に基づいて、
前記電気器具、または前記通信装置に自己の動作モードを認識させる所定のビット列を含む第1のデータを生成する第1の生成工程と、
前記電気器具、または前記通信装置に前記動作モードにおける命令の内容を認識、当該命令を実行させ、または当該命令に対する前記応答であることを認識させる所定のビット列を含む第2のデータを生成する第2の生成工程と、
を有することを特徴とするデータ生成方法。 - ネットワークを構成する電気器具、および通信装置によって送受信され、前記電気器具、または前記通信装置に実行させる命令、またはその命令に対する応答であるコマンドデータを生成するデータ生成装置であって、
発行された命令、またはその命令に対する応答に基づいて、
前記電気器具、または前記通信装置に自己の動作モードを認識させる所定のビット列を含む第1のデータを生成する第1の生成手段と、
前記電気器具、または前記通信装置に前記動作モードにおける命令の内容を認識、当該命令を実行させ、または当該命令に対する前記応答であることを認識させる所定のビット列を含む第2のデータを生成する第2の生成手段と、
を有することを特徴とするデータ生成装置。
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