JP2005025297A - 生産活動管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】製造所の安定操業に貢献する多種多様な活動への所員の積極的なボトムアップ型の参画を促し、製造所全体の利益向上が図れる生産活動管理システムを提供する。
【解決手段】所員活動を評価した貢献利益、所員識別コード、活動内容データ、登録者識別コードを含む案件データを格納する貢献利益データベース30を備え、サーバ装置10が、第1管理者の第1クライアント端末20から貢献利益、所員識別コード、活動内容データを受信すると、登録者識別コードを含む案件データとして貢献利益データベース30に仮登録し、第1管理者より上位の第2管理者の第2クライアント端末21に対して所定の承認修正用画面データを出力し、仮登録状態の案件データの承認データまたは修正及び承認データを受信すると、承認後の案件データを貢献利益データベース30に本登録する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータ情報処理技術を応用して、製造所における生産活動を包括的に管理し、製造所の創出する利益の向上を製造所全体として実現するための生産活動管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
完全に自動化された製造所を除き、一般の製造所では、そこで働く製造所の所員に対し、担当する作業に関する教育や訓練、防災時、緊急時、異常事態に対応するための訓練などを実施し、或いは、それらのマニュアル類を整備することで、生産活動の効率を高め、安定操業を試みることがなされている。
【0003】
また、多くの製造所においては、個々の職場を単位とする小集団による品質改善の自主的活動であるQC(品質管理)活動を採用している。これにより、所員の能力や創造性の発揮、或いは仕事に対する充実感の高揚などとともに、明るい職場づくりや業務能率の向上などが期待されている。
【0004】
そこで、従業員の能力や意欲向上、業務改善提案の促進等を目的としたコンピュータ情報処理技術を応用した従業員管理システムが種々提案されている(例えば、下記特許文献1〜5を参照)。また、製造所内の情報を所員間で共有するためのシステムも提案されている(例えば、下記特許文献6を参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−249973号公報
【特許文献2】
特開2003−44630号公報
【特許文献3】
特開2003−67508号公報
【特許文献4】
特開2002−140451号公報
【特許文献5】
特開2001−282975号公報
【特許文献6】
特開2002−229630号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来一般に行われている教育や訓練は所員に対して一方的に実施され所員がそれらを受動的に受けるケースが多く、全ての所員にその効果が一様に現れるとは限らず、また、製造所の利益向上にどれ程の効果があったかは把握困難である。また、マニュアル類も必要不可欠ではあるが、マニュアル自体が過去の実績や経験に基づいて作成されており、新たに発生する問題や潜在的なリスクに対応するようには作成されておらず、マニュアルに従っているだけでは、飛躍的な業務改善は望めない。
【0007】
また、広く一般に普及しているQC活動も小集団による品質改善の自主的活動とは言え、そこで出された改善提案を適正に判断して、製造所全体の問題として吸い上げるシステムが整備されていないと、単に小集団内だけの品質改善や職場環境改善という狭い範囲の改善活動に止まってしまう虞がある。更に、この種の活動は、方針決定等は建前上ボトムアップであるが、専ら上からの指示により強制的に与えられることが多く、自ずと活動に対する取り組み姿勢に積極性が欠如する結果となる。また、活動目的が品質にあるため、製造所の利益向上に対する貢献度が具体的に評価できないという問題がある。
【0008】
更に、製造所の中でも、都市ガスや電力等のエネルギを製造して所定の供給ネットワークを介して安定的に多数の需要者に供給する製造所においては、エネルギ製造所の使命として需要者に対するエネルギの安定供給が最重要課題として認識されている。従って、製造所の所員は、製造工程で使用される多種多様な製造設備において、安定稼動の監視や、異常発生に早期に対応してエネルギの安定供給を維持する努力が日常的になされている。このため、日常の定常業務においてミスやトラブルがないのが当然とする作業環境にあって、所員は常に緊張して作業を行っていると言える。つまり、ミスやトラブルに対するマイナス評価がなされやすい傾向にあるため、所員はミスやトラブルがなければよいという保守的姿勢に陥りやすく、リスクを負ってでも現状を改善しようという積極的姿勢を期待し難い。
【0009】
また、上記各特許文献に開示された方法やシステムでは、製造所における生産活動の一局面において、それら利用の可能性はあるものの、製造所における生産活動を包括的に管理し、製造所の創出する利益の向上を製造所全体として実現するための方法やシステムとは言い難い。
【0010】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、上記問題点を解消し、製造所における所員の生産活動を包括的、網羅的に把握し、その利益貢献度を公平に評価することで、製造所の安定操業に貢献する多種多様な活動への所員の積極的なボトムアップ型の参画を促し、製造所全体の利益向上が図れる生産活動管理システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明に係る生産活動管理システムの第一の特徴構成は、製造所の所員の前記製造所の利益向上に貢献する活動であって、前記活動による利益額の算定が不可能或いは困難であり前記製造所の操業に係るリスクを回避することで利益向上に貢献する間接的貢献活動を含む複数種の貢献活動に対して活動種別毎に予め決められた利益算出方法で算出される第1貢献利益を、少なくとも、前記所員を識別する所員識別コードと、前記貢献活動の内容を表すデータと、前記第1貢献利益を登録する登録者を識別する登録者識別コードとともに、前記貢献活動に係る第1案件データとして検索可能に格納する貢献利益データベースと、前記所員の前記貢献活動を指導評価する複数の管理者の各クライアント端末からコンピュータネットワークを介してアクセス可能に構成されたサーバ装置とを備え、前記サーバ装置が、前記管理者の第1クライアント端末から前記第1貢献利益、前記所員識別コード、及び、前記貢献活動の内容を表すデータを少なくとも含む前記第1案件データを受信すると、前記登録者識別コードを含む前記第1案件データとして前記貢献利益データベースに保存する点にある。
【0012】
また、上記第一の特徴構成の生産活動管理システムにおいて、前記所員の前記貢献活動を指導評価する複数の管理者が階層的に存在し、前記サーバ装置が、前記階層的に存在する複数の管理者の内の第1管理者の第1クライアント端末から前記第1貢献利益、前記所員識別コード、及び、前記貢献活動の内容を表すデータを少なくとも含む前記第1案件データを受信すると、前記登録者識別コードを含む前記第1案件データとして前記貢献利益データベースに一時的に保存し、前記第1管理者より上位の第2管理者の第2クライアント端末に対して前記第1案件データの承認修正用画面データを出力し、前記一時保存状態の前記第1案件データの承認データまたは修正データと承認データを受信すると、前記承認後の第1案件データを前記貢献利益データベースに本登録するのも好ましい。
【0013】
上記第一の特徴構成によれば、製造所内の小集団内での所員の利益向上に対する活動を、その本人ではなく上司である第1管理者が第1貢献利益として予め決められた利益算出方法に基づき評価し、サーバ装置にアクセスして所定の入力事項を登録画面上から入力することにより、貢献利益データベースに一時的に保存され上程することができる。これにより、本システムは、多種多様な貢献活動に対して包括的、網羅的に対応できるとともに、各所員に対して貢献利益という共通の指標で以って公平な評価が可能となる。更に、一般の所員から自分自身のやったことを評価してほしいと、上司である第1管理者に申し入れでき、また、自分のやりたいことも相談できる。つまり、所員のボトムアップ型の参画を積極的に促す環境が提供される。また、第1管理者の上長である第2管理者が上程された提案活動をサーバ装置と第2クライアント端末を介して更に確認して承認することができ、提案活動の選別を行うとともに第1管理者を指導することもできる。これにより、第1管理者は単に所員任せの提案活動に終始せず責任ある対応が期待される。つまり、既に完了した活動だけでなく、検討中或いは進行中の活動に対しては、第1管理者の所員に対する指導支援がより充実した形で現れることが期待される。
【0014】
更に、貢献利益データベースに製造所内の全ての第1管理者から当該第1管理者が掌握する所員の活動で一定の評価がされたものの全てが積極的に登録され、製造所全体の利益向上に貢献する活動を一つの貢献利益という尺度で測ることができ、実際に利益向上に対する貢献が目に見える活動も見えない活動も等しく評価できることになる。また、一定の評価がされた全ての活動をその内容に関わらずに取り扱えるため、所員、管理者、或いは、それらの属する集団を、活動内容毎に区分して評価する必要がない。所員から見れば、自己の製造所に対する貢献度が目に見える形で、貢献利益と言う絶対的な尺度と、他との相対的な比較において認識でき、利益向上のための活動に対するインセンティブとなる。管理者についても自己の管理能力が間接的に評価されることで、製造所全体の利益向上が期待される。
【0015】
更に、上記第一の特徴構成において、前記貢献利益データベースが、前記所員の前記製造所における定常業務の定型作業を予定通りに処理した場合において予め決められた利益算出方法で算出される第2貢献利益を、少なくとも、前記所員識別コードと、前記定型作業の案件数とともに、前記定常業務に係る第1案件データとして検索可能に格納し、前記サーバ装置が、前記第1クライアント端末から前記第2貢献利益、前記所員識別コード、及び、前記定型作業の案件数を受信すると、所定登録期間内の前記定常業務に係る前記第1案件データとして、前記貢献利益データベースに本登録するように構成されるのも好ましい。
【0016】
かかる構成によれば、所員が日常の定型作業において大過なく業務を遂行することも一定の利益向上に繋がると評価されることで、ノーミス、ノートラブルが当然とされる従来は特別に評価されなかった業務に対して、それを実行することに正当な評価を加えることができる。ここで、定常業務を貢献活動と区別して別の登録画面から入力し第2管理者の承認を不要とする構成とすることで、個別に評価の要する貢献活動と、1ヶ月、1週間といった一定期間内で作業内容をまとめて評価できる定常業務の入力、承認フローを独立して扱え、集計や全体評価の処理で好都合となる。
【0017】
更に、上記第一の特徴構成において、前記サーバ装置が、少なくとも前記第1クライアント端末と前記第2クライアント端末を含むクライアント端末に対し、閲覧要求に応答して、前記貢献利益データベースに本登録された前記第1案件データの全部或いは所定の検索条件で選択された一部を所定の表示方法により表示させる第1案件データ閲覧画面データを出力するように構成するのも好ましい。
【0018】
かかる構成により、一定のクライアントは、サーバ装置にアクセスして貢献利益データベースに本登録された第1案件データを閲覧することにより、他の管理者が上程、承認した案件を共通の課題として認識できる。また、他の案件に対して連鎖的に更なる改善が可能となる。
【0019】
更に、上記第一の特徴構成において、前記複数種の貢献活動の一種別として、前記製造所の利益向上に貢献する活動であって、前記貢献利益額が算定可能な直接的貢献活動を含み、前記第1貢献利益として、前記直接的貢献活動に対して予め決められた利益算出方法で算出される貢献利益を含むようにするのも好ましい。
【0020】
かかる構成により、貢献利益額が算定可能な直接的貢献活動に対する評価を独立して行うのではなく、間接的貢献活動による貢献利益とともに評価でき、多種多様な貢献活動に対して包括的、網羅的に対応できる。また、直接的貢献活動を行った所員と間接的貢献活動を行った所員を公平に評価でき、所員の貢献活動参画に対するインセンティブとなり、一層の利益向上が期待される。
【0021】
更に、上記第一の特徴構成において、前記複数種の貢献活動の一種別として、前記所員の前記製造所の利益向上に貢献する個人能力の向上または維持を図る能力的貢献活動を含み、前記第1貢献利益として、前記能力的貢献活動に対して予め決められた利益算出方法で算出される貢献利益を含むようにするのも好ましい。
【0022】
かかる構成により、個人能力の向上または維持を図る能力的貢献活動を他の直接的貢献活動、間接的貢献活動と同様に扱い、その貢献利益を評価することで、所員の能力向上に対するインセンティブとなり、個人の能力向上に伴う利益向上が期待される。
【0023】
この目的を達成するための本発明に係る生産活動管理システムの第二の特徴構成は、製造所内で発生する製造所事象を、少なくとも、前記製造所事象を分類する事象カテゴリと、前記製造所事象の案件名と、前記製造所事象の内容を表すデータと、前記製造所事象の発生日時と、前記製造所事象の登録者を識別する登録者識別コードを含む前記製造所事象に係る第2案件データとして検索可能に格納する製造所事象データベースと、前記製造所事象を管理する階層的に存在する複数の管理者の各クライアント端末からコンピュータネットワークを介してアクセス可能に構成されたサーバ装置とを備え、前記サーバ装置が、前記階層的に存在する複数の管理者の内の第1管理者の第1クライアント端末からの入力要求に対して前記製造所事象入力用の入力画面データを出力し、前記入力画面データによって表示される入力画面上から入力された前記事象カテゴリ、前記案件名、前記事象内容を表すデータを少なくとも含む前記第2案件データを前記第1クライアント端末から受信すると、1つの前記製造所事象に係る前記第2案件データとして前記製造所事象データベースに一時的に保存し、前記第1管理者より上位の第2管理者の第2クライアント端末に対して前記第2案件データの承認修正用画面データを出力し、前記一時保存状態の前記第2案件データの承認データまたは修正データと承認データを受信すると、前記承認後の第2案件データを前記製造者事象データベースに本登録し、更に、少なくとも前記第1クライアント端末と前記第2クライアント端末を含むクライアント端末に対し、閲覧要求に応答して、前記製造所事象データベースに本登録された前記第2案件データの全部或いは所定の検索条件で選択された一部を所定の表示方法により表示させる第2案件データ閲覧画面データを出力する点にある。
【0024】
上記第二の特徴構成によれば、製造所内で発生したトラブル、操業状況、保安状況、視察・見学、工事、定期整備、会議、その他の情報等の製造所事象を、製造所内の管理者等に対して閲覧自由な形で、第1管理者が、第1クライアント端末からサーバ装置にアクセスして所定の入力事項を登録画面上から入力することにより、製造所事象データベースに一時的に保存され上程することができる。これにより、本システムは、多種多様な製造所事象を一元的に管理し、製造所の管理者の共通の情報或いは課題としてフィードバックできる。また、第1管理者の上長である第2管理者が上程された製造所事象をサーバ装置と第2クライアント端末を介して更に確認して承認することができ、製造所事象の選別を行うとともに第1管理者を指導することもできる。これにより、製造所内で発生したトラブル等の事象を製造所内或いは全社で迅速に共有することができ、当該事象に対する迅速な対応が可能となる。この結果として、製造所の利益向上に貢献できる。
更に、製造所事象データベースに保存された製造所事象は、最新データのみならず過去ログとしても閲覧できることから、製造所事象データベースへの登録、未登録に拘わらずに現在発生中の製造所事象に対する参考データとして参照することもできる。現在発生中の製造所事象に対する迅速な対応に貢献できる。
【0025】
更に、上記第二の特徴構成において、前記製造者事象データベースに本登録された前記製造所事象に係る第2案件データの内の特定の事象カテゴリに属する前記第2案件データに関する投稿データを格納する電子掲示板データベースを備え、前記サーバ装置が、前記製造者事象データベースに本登録された前記第2案件データが前記特定の事象カテゴリに属する場合、その第2案件データを投稿用テーマとして前記電子掲示板データベースに自動的に登録し、少なくとも前記第1クライアント端末と前記第2クライアント端末を含むクライアント端末からの閲覧要求に対して、前記電子掲示板データベースに登録された前記第2案件データとその投稿データを表示する掲示板画面データを出力し、前記クライアント端末から投稿データを受信すると、受信した前記投稿データを閲覧可能に前記電子掲示板データベースに格納するように構成するのも好ましい。
【0026】
かかる構成によれば、特に迅速な対応を要し、製造所内或いは全社で所定の管理者等に対し周知の必要な製造所事象が、製造者事象データベースに本登録された製造所事象に係る第2案件データの事象カテゴリに基づいて電子掲示板データベースに自動登録され、クライアント端末から閲覧可能となるので、特に迅速な対応を必要とする製造所事象が確実に周知徹底される。また、電子掲示板には、クライアント端末からの意見等の投稿が可能で、これらも同様に閲覧可能となるので、電子掲示板上で、広く問題解決に係る意見等を収集できる。
【0027】
更に、上記第二の特徴構成において、前記第2クライアント端末に出力される前記掲示板画面データが、前記掲示板画面データによって表示される掲示板画面上から当該第2案件データに関する投稿受付が終了したことを示す完了指示を前記クライアント端末から前記サーバ装置に対して発信可能に構成されるのも好ましい。
【0028】
かかる構成によれば、サーバ装置が完了指示を受信すると、新たな投稿の受付を終了し、当該第2案件データに係る製造所事象への対応が完了したことを周知させることができる。不必要に特定案件に対して投稿受付を継続すると反って利益向上を阻害する場合もあるためである。
【0029】
更に、上記第一の特徴構成と上記第二の特徴構成の少なくとも何れか一方において、前記サーバ装置が、前記承認後の第1または第2案件データを前記貢献利益データベースまたは前記製造者事象データベースに本登録するときに、前記第2管理者を認識して、その第2管理者を識別する承認者識別コードを前記第1または第2案件データに追加するように構成するのも好ましい。
【0030】
かかる構成よれば、本登録された第1または第2案件データを承認した第2管理者が誰であるかが一目瞭然となり、製造所の所員の製造所の利益向上に貢献する活動に対する各第2管理者の関与度が他の管理者或いは第2管理者の上位者に対し、明らかとなり、第2管理者に対する上位者からの指導も容易となる。また、第2管理者別の統計を出すことも可能となり、第2管理者の責任ある対応が期待される。
【0031】
更に、上記第一の特徴構成と上記第二の特徴構成を兼ね備えるのも好ましい。かかる構成によれば、例えば、第1管理者は、所員の貢献活動に対する指導に当って、製造所事象データベースに登録された案件を参考にすることで、有意義な指導が可能となり、また、活動自体をより貢献度の高いものとすることが可能となる。また、製造所事象データベースに登録された案件の中から、貢献活動とすべき活動があれば、それを正当に評価すべく、貢献利益データベースに登録することができ、二つの構成が相乗的に利益向上に作用することになる。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明に係る生産活動管理システム(以下、適宜「本発明システム」という。)の実施の形態につき、図面に基づいて説明する。
【0033】
本発明システム1は、コンピュータ処理によって、製造所内における所員の生産活動をデータベース化して包括的、一元的に管理し、製造所の利益向上を製造所全体として実現するための生産活動管理システムである。製造所内の構成員は、図1に示すように、所長と製造所内の設備を稼働させる現場所員の間に階層的に複数の管理者が存在する。実際の管理者の階層は一般には、図1に示すような2階層ではなくもっと複雑であるが、本発明システム1の運用上の管理者は、第1管理者とその上位にいる第2管理者である。前者をグリーンベルト(緑帯、以下「GB」と略称する。)と呼び、種々の利益向上に貢献する所員の貢献活動の推進責任者である。後者をブラックベルト(黒帯、以下「BB」と略称する。)と呼び、上記貢献活動の統括責任者で、上記貢献活動を変革へと導く使命を帯びている。製造所内には、上記の現場所員(以下、特に明示しない限り、現場所員を所員と呼ぶ。)、GB、BB、所長の他に、GBとBBに選定されなかったその他の管理者やスタッフ部門のスタッフが存在する。また、GBとBBは、必ずしも実際の職制に即して決定されなくても構わない。
【0034】
ここで、製造所の一例として、天然ガスを原料として都市ガスを製造し、更に、発電も行うマルチエネルギ製造所を想定するが、製造所の概念としては、製造物の安定供給と安全操業を重要課題とする製造所であれば、特にエネルギ製造所に限定されるものではない。また、本発明システム1の対象は、1つの製造所に限らず、1つの企業において複数の製造所が存在する場合には、複数の製造所を対象とすることができ、且つ、製造所単位での管理も可能である。
【0035】
図2に、本発明システム1の概略構成を示す。図2に示すように、本発明システム1は、サーバ装置10と複数のクライアント端末20〜22と複数のデータベース30〜33で構成されている。
【0036】
サーバ装置10は、LANやイントラネット等のコンピュータネットワーク40を介して、第1管理者の用いる第1クライアント端末20、第2管理者の用いる第2クライアント端末21、所長、その他の管理者、スタッフ等の使用する第3クライアント端末22と、相互にデータの送受信可能に接続されている。また、ネットワーク40は複数の製造所に共通に敷設されており、サーバ装置10へは、複数の製造所の第1〜第3クライアント端末、及び、製造所外の本社部門の第3クライアント端末からのアクセスが可能となっている。
【0037】
また、サーバ装置10は、WEB(ウェブ)サーバ11、DB(データベース)サーバ12、メールサーバ13として機能する。各サーバは夫々の機能に応じたサーバコンピュータとして所定のハードウェアとソフトウェアを備えて構成されている。また、各サーバは各別に独立したハードウェアを備えて構成されても、或いは、共通のハードウェア上に構成されていても構わない。各サーバの具体的な構成は本発明の本旨ではないので、説明は省略する。
【0038】
WEBサーバ11は、各クライアント端末20〜22からのURL(uniform resource locator)を指定してのアクセスに対し、当該URLに対応した画面データをHTMLまたはXML形式で送信し、各クライアント端末20〜22では予めインストールされている汎用のWEBブラウザソフトウェアにより受信した画面データを画面表示させ、表示された画面データを介してWEBサーバ11との間でデータの送受信を可能としている。WEB方式でデータの送受信を行うので、クライアント端末20〜22には、汎用のWEBブラウザソフトウェア以外に、本発明システム1のための専用のソフトウェアは必要でない。
【0039】
DBサーバ12は、WEBサーバ11のバックグランドで、貢献利益データベース30、製造所事象データベース31、電子掲示板データベース32、従業員データベース33等の複数のデータベースに対してデータの登録、検索、変更、削除等のデータベース操作を実行する。各データベースへのデータの登録、変更、削除は、各クライアント端末20〜22からWEBサーバ11へ入力された命令及びデータを所定のデータベース処理実行文に変換して実行される。また、各データベースのデータの検索結果は、WEBサーバ11から各クライアント端末20〜22へ夫々の画面上で表示可能に出力される。WEBサーバ11とDBサーバ12は、公知のWEB方式のデータベース操作手法を実現するものであり、詳細な説明は省略する。
【0040】
メールサーバ13は、DBサーバ11からの指示に基づいて、所定のメールメッセージを指定されたメールアドレスに自動で送信する機能を備えている。具体的には、各クライアント端末20〜22がメールサーバ13に定期的にアクセスしてメールの配信の有無を確認して受信する形態をとるのが一般的である。
【0041】
各クライアント端末20〜22は、コンピュータネットワーク40に接続してデータ送受信可能な一般的なパーソナルコンピュータのハードウェアとソフトウェアを備えて構成される。上述したように、サーバ装置10にアクセスして情報を表示し、また、送信する必要からWEBブラウザソフトウェアがインストールされている。また、各クライアント端末20〜22、特に、BBの使用する第2クライアント端末21には、サーバ装置10が自動送信する電子メールを受信するために、メール処理用のソフトウェアもインストールされている。
【0042】
次に、サーバ装置10の本発明システム1に特有の機能、及び、各データベース30〜33の内容について、本発明システム1の処理の流れに従って説明する。先ず、貢献利益データベース30との関連で説明する
【0043】
貢献利益データベース30は、所員の製造所の利益向上に貢献する個々の貢献活動に対してその貢献度を第1貢献利益として算定したものを登録し、全ての所員の第1貢献利益を一元管理し、製造所及び各所員が従前に比べてどの程度強くなったかを評価するのに適した構成となっている。更に、貢献利益データベース30は、所員の定常業務においても、製造所の利益向上に対する一定の貢献を認めて、その貢献度を第2貢献利益として算定したものを登録し、全ての所員の第2貢献利益を第1貢献利益とともに一元管理し、製造所及び各所員が従前に比べてどの程度強くなったかを評価するのに適した構成となっている。
【0044】
具体的には、貢献利益データベース30内に2種類のテーブルが用意されている。第1のテーブルは、第1貢献利益を保存するためのもので、個々の貢献活動案件別に、案件毎に固有の案件コード、案件の内容を具体的に示す案件名(テキストデータ)、貢献活動の主体である所員を識別する所員識別コードである社員コード、当該所員の所属、貢献活動の開始日と終了日、貢献活動の進捗状況、算定された第1貢献利益、第1貢献利益の1次算定者であり登録者であるGBを識別する登録者識別コードである社員コード、貢献活動の承認を行ったBBを特定する社員コード、BBによる承認の有無を示すフラグ等の情報が格納される。また、第2のテーブルは、第2貢献利益を保存するためのもので、活動自体は所員毎に固定され一定であるので、1回の勤務毎にノーミス、ノートラブルで定型作業を完遂した場合に付与される案件数と第2貢献利益を一定期間毎(例えば、日・月毎)に集計したものが、所員識別コードである社員コード、当該所員の所属、集計期間(例えば、1月度、2月度等)とともに格納される。
【0045】
ここで、第1のテーブルに格納される第1貢献利益に係る貢献活動には、3種類のものが想定され、夫々が所員からGBへ活動の上申がなされ、或いは、GBとの協議の上、GBから推薦される場合もある。3種類の貢献活動の1つ目は、具体的に利益額の算定可能な直接的貢献活動であり、例えば、或る貢献活動により具体的数字として利益が向上した場合、或いは、トラブルの発生に対して通常の対応に比べて極めて迅速な対応を行ったことにより防いだ損失の拡大が具体的数字として算定できる場合が想定される。特に、後者の場合、マイナス志向によればトラブル発生をマイナス評価とするところを、プラス志向により損失拡大防止をプラス評価することで、トラブルが万が一発生した場合の損失を最小限に食い止めるという意識向上が図れる。
【0046】
2つ目の貢献活動は、貢献利益額の算定が不可能或いは困難であり製造所の安定操業に係るリスクを回避することで利益向上に貢献する間接的貢献活動である。この間接的貢献活動は、製造所の生産活動の中のあらゆる局面で多種多様なものが想定される。そこで、本発明システム1の運用上、多種多様な間接的貢献活動に対する第1貢献利益の算定において、統一的且つ公平な評価となる仕組みを設けている。具体的には、間接的貢献活動によって回避されるリスクをカテゴリ別に分類し、各カテゴリに分類されたリスクの損失利益の程度に応じて更に段階的に区分し、区分毎の損失利益の程度に応じた貢献利益基準点を予め割り当てるとともに、カテゴリ及び区分毎のリスク内容(参考事例)を付加して作成された、図3に例示するような想定貢献利益テーブルを用意する。次に、間接的貢献活動によって回避されるリスクの危険度を所定の基準で判断する。ここで、所定の基準として、一般に労働災害における発生確率についての法則として知られているハインリッヒの法則を応用する。つまり、図4に示すように、リスクの危険度として、重度(1)、軽度(29)、ヒヤリハット(300)の3段階を想定し、何れのレベルであるかを判定する。括弧内の数字は、重度を1とした場合の発生頻度の相対値を示している。
【0047】
例えば、製造所の安定操業に係る間接的貢献活動であれば、リスクのカテゴリは「安定操業」で、工場全停に至るリスクの回避に繋がる場合は、図3の想定貢献利益テーブルより貢献利益基準点として80点が与えられ、その危険度が重度である場合には、発生頻度相対値の逆数、即ち「1」を80点に乗じて第1貢献利益を80点と算定する。また、危険度が軽度の場合には、発生頻度相対値の逆数、即ち「1/29」を80点に乗じて第1貢献利益を2.76点と算定する。計算に当って有効桁数を何桁とするかは任意である。ここで、例えば、1点を100万円と想定すれば、間接的貢献活動における第1貢献利益の最大額は1億円となる。
【0048】
尚、間接的貢献活動における第1貢献利益の算出に用いる発生頻度相対値は、必ずしもハインリッヒの法則に厳密に従う必要はない。つまり、発生頻度相対値は、1:29:300の比でなくても構わない。また、リスクの危険度を3段階ではなく、2段階または4段階以上に区分しても構わない。
【0049】
3つ目の貢献活動は、所員の製造所の利益向上に貢献する個人能力の向上または維持を図る能力的貢献活動である。所員個々人が製造所に対する利益貢献の観点において「強くなった」或いは「十分に強い状態を維持している」ことを評価するものである。具体的には、例えば、業務に係る技能レベルの社内検定制度
で最上位レベルを維持している所員である場合、或いは、新人や新規転属者の能力が所定のレベル(例えば、所属内の平均レベル)に達した場合に、所定のポイント(例えば、1点)を第1貢献利益として付与する。
【0050】
以上、第1貢献利益は、GBが1次的に算定するが、所員の貢献度をより正当に評価するために、GBの裁量により上記要領で算定された第1貢献利益に修正を加えることを認めてもよい。つまり、GB係数として、例えば、1〜2の範囲で、算定された第1貢献利益にGB係数を乗じた結果を登録する。
【0051】
第2のテーブルに格納される第2貢献利益は、1回の勤務毎にノーミス、ノートラブルで定型作業を完遂した場合に、例えば、0.01ポイントを付与する。
第1貢献利益と同様に、GBの裁量により上記要領で算定された第2貢献利益に修正を加えることを認めてもよい。
【0052】
上記要領で、GBが所員の第1貢献利益を算定すると、図5に示す処理手順で、第1貢献利益が貢献利益データベース30に登録される。ステップ#11において、先ず、GBは自己の使用する第1クライアント端末20からネットワーク40を介してサーバ装置10が管理する本発明システム1のホームページにアクセスする。好適な一実施の形態では、図6に示すように、サーバ装置10から送信されるメニュー画面が階層的に構成され、図6(B)で「貢献利益実績」欄の製造所別の「昨日分以降」または「累積分」の選択ボタンをクリック(押下)すると、図6(C)に例示する閲覧画面が第1クライアント端末20の表示画面上に表示される。具体的には、第1クライアント端末20の選択ボタンのクリックによる閲覧画面データのURLを指定した送信要求に対し、WEBサーバ11が閲覧画面データを第1クライアント端末20に送信し、第1クライアント端末20のWEBブラウザが受信した閲覧画面データを処理して表示画面上に表示する。以下、画面表示に関しては、画面内容によらず共通であるので処理の説明は省略する。
【0053】
ここで、図6(C)の閲覧画面上の上部中央にある「新規案件追加(評価A)」の選択ボタンをクリックすると、第1クライアント端末20上に、図7(A)に例示するGB用の登録画面(評価A)が表示される。尚、(評価A)は第1貢献利益と同義である。図7(A)の例では、自己の登録済みの案件が表示され、「行挿入」ボタンをクリックすると新たな入力用の空行が挿入され、当該行に対し、活動状況区分、所員の所属、所員の氏名、案件コード、案件名、活動開始日付、第1貢献利益、GBの氏名の各項目の入力を行う。尚、案件コードは自動的に採番されるため、GBの氏名はアクセス認証時に認識されるため画面上の入力は不要である。また、活動状況区分、所員の所属、所員の氏名等は、コード化されて登録される。所員の所属コード、所員の社員コード、その他所員の属性情報は、従業員データベース33に登録されているものを検索して利用する。また、GBの氏名はGBの社員コードで管理されるが、所員と同様に、従業員データベース33に登録されているものを検索して利用する。「行コピー」ボタンは、重複する入力操作を省略するためのもので、所定の行を選択しておいて「行コピー」ボタンをクリックすると、同じ内容の新たな行が追加され、所定の入力項目を修正することで同じ入力操作が実行できる。GBは、第1貢献利益、その他の入力項目の入力を図7(A)に例示するGB用の登録画面上から入力すると、画面右下にある「送付」ボタンをクリックする(ステップ#11の完了)。
【0054】
これにより、スッテプ#12において、新規に入力された案件データ(第1案件データ)は、サーバ装置10に送信され、サーバ装置10が案件データを貢献利益データベース30に一時的に仮登録する。
【0055】
次に、ステップ#13において、サーバ装置10は、上記仮登録を認識して、各案件を仮登録したGBの上位のBBを認識して、当該BBに対して要承認案件が存在する旨の電子メールを送信する。
【0056】
次に、ステップ#14において、承認要請の電子メールを受信したBBは、自己の使用する第2クライアント端末21で電子メールの受信通知メッセージを受け、当該電子メールを前記メールサーバ13から受け取り、所定のメール処理ソフトウェアを実行させて表示画面上に電子メールのメッセージを表示させる。そこで、当該メッセージ中に埋め込まれたURLをクリックすると、図7(B)に例示するような当該BBの承認待ちの貢献活動案件(未決案件)を一覧表示させた未決リスト画面(修正・承認画面)が第2クライアント端末21上に表示される。
【0057】
BBは、未決リスト画面上で、案件毎に承認(OK)または非承認(NG)の決定を行い、対応するラジオマークにチェックマークを付する。このとき、修正を要する案件については、BBは自己の権限で以って案件名や第1貢献利益などを修正できる。必要な修正、ラジオマークのチェックが終了すると、画面右下にある「登録」ボタンをクリックする(ステップ#14の完了)。これにより、ステップ#15において、承認または修正及び承認された仮登録状態の案件データがサーバ装置10に送信され、サーバ装置10が、仮登録状態の承認案件を貢献利益データベース30に本登録し、非承認となった案件データを貢献利益データベース30から削除する。尚、非承認となった案件については仮登録したGBに対してその旨の電子メールがサーバ装置10より自動送信される。
【0058】
尚、ステップ#14において、BBによる案件データの修正・承認処理は上記の方法以外に、ステップ#11と同じ手順で図6(C)に例示する閲覧画面を第2クライアント端末21の表示画面を表示し、BB専用の「未決リスト」ボタンをクリックすることにより、図7(B)の未決リスト画面を第2クライアント端末21上に表示させるようにしても構わない。
【0059】
以上の処理手順により貢献利益データベース30に本登録された貢献活動案件は、ステップ#11と同じ手順で表示された図6(B)のメニュー画面の「全体集計」欄に、製造所別の案件数と貢献利益の金額の昨日分以降と累積分を示す全体集計表が表示され、更に、図6(C)に例示する閲覧画面上で更新された案件データが表示され、各クライアント端末20〜22からの閲覧が可能となる。ここで、一旦本登録された案件データの修正を行いたい場合は、閲覧画面の右端のコラムにチェックマークを入力し、画面右上の「修正」ボタンをクリックすると、当該処理をGBが行った場合は、図7(A)の登録画面が第1クライアント端末20の表示画面上に表示され、必要な修正を画面上で施し、「送付」ボタンをクリックすると図5に示すステップ#11と同じ処理が完了し、以後ステップ#12以降の処理が引き続き実行される。一方、「修正」処理をBBが行った場合は、図7(B)に例示する未決リスト画面と同じ修正画面が第2クライアント端末21上に表示され、必要な修正を画面上で施し、「登録」ボタンをクリックすると図5に示すステップ#14と同じ処理が完了し、修正された案件データが貢献利益データベース30に本登録される。
【0060】
また、図6(B)のメニュー画面上で、「貢献利益実績」欄の製造所別の「累積分」の選択ボタンをクリックすると全ての案件データの閲覧が可能となる。また、図6(C)の貢献利益実績の閲覧画面で、貢献活動の活動状況区分(実績、活動中、検討中)別に選択された区分の案件データが選択的に表示される。同様に、「組織」、「グループ」、「チーム」、「シフト・組」、「個人別(氏名)」欄で閲覧対象を特定でき、夫々、組織、グループ、チーム、シフト・組別或いは個人別に選択された案件データが表示される。
【0061】
更に、図6(B)のメニュー画面上で「累計レポート」の選択ボタンをクリックすると、図8に例示するような個人別に集計された第1貢献利益(評価A)と第2貢献利益(評価A)の累計レポート閲覧画面が第1クライアント端末20の表示画面上に表示される。また、図8に示す累計レポート画面上で、「組織」、「グループ」、「チーム」、「シフト・組」、「個人別(氏名)」欄で閲覧対象を特定でき、夫々、組織、グループ、チーム、シフト・組別或いは個人別に選択された第1貢献利益(評価A)と第2貢献利益(評価A)の累計データを閲覧できる。
【0062】
次に、第2貢献利益の貢献利益データベース30への登録手順について説明する。本実施の形態では、GBの第1クライアント端末20から毎月定期的に1か月分の第2貢献利益が登録される。GBは、第1貢献利益の登録手順のステップ#11において表示されるメニュー画面(図6(B)参照)の「全体集計」欄の上部右寄りにある「評価B一括登録」の選択ボタンをクリックすると、第1クライアント端末20上に、図9(A)に例示するGB用の評価B一括登録画面が表示される。尚、「評価B」は第2貢献利益と同義である。GBは、予め、第1クライアント端末にインストールされた汎用のスプレッドシートアプリケーションを用いて、図9(B)に例示する所定の書式の表形式のシートファイルに、担当する所員毎の案件数と第2貢献利益を入力して当該シートファイルを作成しておき、画面上で当該シートファイルを指定し、画面下部にある「送信」ボタンをクリックすると、新規に入力された案件データは、サーバ装置10に送信され、サーバ装置10が案件データを貢献利益データベース30に本登録する。以上の処理手順により本登録された第2貢献利益は、第1貢献利益と同様の手順で閲覧できる。
【0063】
尚、第2貢献利益の一括登録と同様の要領で、ステップ#12の第1貢献利益の一括仮登録も可能である。図6(B)に示すメニュー画面の「全体集計」欄の上部右寄りにある「評価B一括登録」の左側の「評価A一括登録」の選択ボタンをクリックすると、第1クライアント端末20上に、図10(A)に例示するGB用の評価A一括登録画面が表示される。GBは、予め、汎用のスプレッドシートアプリケーションを用いて、図10(B)に例示する所定の書式の表形式のシートファイルに、担当する所員毎の案件データを入力して当該シートファイルを作成しておき、画面上で当該シートファイルを指定し、画面下部にある「送信」ボタンをクリックすると、新規に入力された案件データは、サーバ装置10に送信され、サーバ装置10が案件データを貢献利益データベース30に仮登録する。ステップ#13以降は、既に説明した通りである。
【0064】
次に、製造所事象データベース31と電子掲示板データベース32に関連する本発明システム1の処理について説明する。
【0065】
製造所事象データベース31と電子掲示板データベース32は、製造所内で発生する多種多様な製造所事象をタイムリーに登録して迅速に関係者に周知させることで、情報及び問題の共有化を図り、不具合トラブル等の未然防止、発生した不具合トラブルの早期解決に役立つ構成となっている。
【0066】
製造所事象データベース31は、製造所事象を分類する事象カテゴリと、製造所事象の案件名と、製造所事象の内容を表すテキストデータと、製造所事象の発生日時と、製造所事象の登録者を識別する登録者識別コードである社員コードと、必要な添付ファイルのファイルパス、送付先を少なくとも含む案件データ(第2案件データ)を検索可能に格納する。電子掲示板データベース32は、製造者事象データベース31に本登録された製造所事象に係る案件データの内の特定の事象カテゴリ(例えば、トラブル)に属する案件データに関する各クライアント端末20〜22からの投稿データを投稿者と投稿日時を付して案件別に格納する。
【0067】
次に、製造所事象データベース31への製造所事象の登録手順につき、図11〜図13を参照して説明する。製造所内において、トラブル、操業・保安、視察・見学、工事・定期整備、会議・情報、環境等の各事象カテゴリに何れかに相当する製造所事象で登録すべき事象が発生或いは予定されている場合に(ステップ#20)、当該事象に係わるGBが、ステップ#21において、第1クライアント端末20からネットワーク40を介してサーバ装置10が管理する本発明システム1のホームページにアクセスする。好適な一実施の形態では、図12に示すように、サーバ装置10から送信されるメニュー画面及び閲覧画面が階層的に構成され、図12(C)に示す閲覧画面上で左下にある「案件仮登録」のボタンをクリックすると、第1クライアント端末20上に、図12(D)に例示するGB用の登録画面が表示される。ここで、GBは、登録画面の各項目の入力欄に、製造所事象の事象カテゴリ、製造所事象の発生日時、製造所事象の案件名、製造所事象の内容を表すテキストデータと、必要な添付ファイルのファイルパス、本案件データの送付先(複数入力可)を夫々入力し、画面下部の「確認」ボタンをクリックすると、サーバ装置10が図12(E)に例示する入力内容の確認用画面を第1クライアント端末20上に表示する。GBは確認用画面に表示された入力内容を確認すると画面下部の「OK」ボタンをクリックする(ステップ#21の完了)。
【0068】
これにより、スッテプ#22において、新規に入力された案件データは、サーバ装置10に送信され、サーバ装置10が案件データを製造所事象データベース31に一時的に仮登録する。ここで、サーバ装置10は、GBの社員コードをアクセス認証時に認識しておき、仮登録する案件データにGBの社員コードを付加して仮登録を行う。
【0069】
次に、ステップ#23において、サーバ装置10は、上記仮登録を認識して、各案件を仮登録したGBの上位のBBを認識して、当該BBに対して要承認案件が存在する旨の電子メールを送信する。
【0070】
次に、ステップ#24において、承認要請の電子メールを受信したBBは、自己の使用する第2クライアント端末21で電子メールの受信通知メッセージを受け、当該電子メールを前記メールサーバ13から受け取り、所定のメール処理ソフトウェアを実行させて表示画面上に図13(A)に例示するような電子メールのメッセージを表示させる。そこで、当該メッセージ中に埋め込まれたURLをクリックすると、図13(B)に例示するようなBB用の修正・承認画面が第2クライアント端末21上に表示される。
【0071】
BBは、修正・承認画面上で、修正を要する場合には修正を行った上で、当該案件の登録を承認する場合に、画面下部の「OK」ボタンをクリックする。すると、サーバ装置10は、図13(C)に例示する入力内容承認用画面を第2クライアント端末21上に表示し、BBが当該入力内容承認用画面でその表示内容を承認して「OK」ボタンをクリックする(ステップ#24の完了)。これにより、ステップ#25において、承認または修正及び承認された仮登録状態の案件データがサーバ装置10に送信され、サーバ装置10が、仮登録状態の承認案件を製造所事象データベース31に本登録する。尚、BBが、修正・承認画面上で要承認案件を承認しない場合に、画面下部の「NG」ボタンをクリックすると、サーバ装置10は、当該非承認となった案件について、製造所事象データベース31から削除する。また、非承認となった案件について仮登録したGBに対してその旨の電子メールがサーバ装置10より自動送信される。
【0072】
製造所事象の新規案件がステップ#25で製造所事象データベース31に本登録されると、サーバ装置10は、ステップ#26で、GB、BB、所長、スタッフ等の中から案件データの入力項目の送付先で指定された者に対して、図13(D)に例示するような新規案件が登録された旨の電子メールを送信する。この結果、製造所内で発生した事象が迅速に製造所内外の関係者に対して周知徹底されることになる。
【0073】
尚、ステップ#24において、BBによる案件データの修正・承認処理は上記の方法以外に、ステップ#21と同じ手順で図12(C)に例示する閲覧画面を第2クライアント端末21の表示画面を表示し、BB専用の「未決リスト」ボタンをクリックすることにより、未決裁の要承認案件を一覧表示した修正・承認画面を第2クライアント端末21上に表示させるようにして、BBが当該修正・承認画面上から承認・非承認の決定をするようにしても構わない。
【0074】
以上の処理手順により製造所事象データベース31に本登録された製造所事象は、ステップ#21と同じ手順で表示された図12(C)に例示する閲覧画面(案件データの一覧リスト)上で更新された案件データの概要が表示され、各クライアント端末20〜22からの閲覧が可能となる。図12(C)に例示する閲覧画面において、特定の案件を選択してダブルクリックすると、案件別の閲覧画面(図示せず)が表示され、詳細な内容を閲覧できる。また、最新の登録案件だけでなく、過去に登録された全ての製造所事象も別の閲覧画面を起動することで、各クライアント端末20〜22上に表示させることができる。
【0075】
更に、ステップ#25において、製造所事象の新規案件が製造所事象データベース31に本登録されると、サーバ装置10は、当該案件データの事象カテゴリをチェックして、そのカテゴリが所定のカテゴリ(例えば、トラブル)である場合は、当該製造所事象を電子掲示板登録案件として電子掲示板データベース32に自動的に登録する(ステップ#27)。引き続き、サーバ装置10は、予め作成されたメーリングリストに基づき、当該製造所事象が製造所事象データベース31と電子掲示板データベース32に登録された旨の電子メールを配信する(ステップ#28)。この結果、製造所内で発生した重要且つ緊急な事象が迅速に製造所内外の関係者に対して周知徹底され、且つ、当該関係者からの対策等の意見の投稿を、即座に受け付けることが可能となる。
【0076】
電子掲示板データベース32に登録された製造所事象とその投稿を閲覧し、また、意見の投稿を行うには、各クライアント端末20〜22からステップ#21と同じ要領で、本発明システム1のホームページにアクセスし、図14(A)に例示するホームページ上に表示された「電子掲示板」の選択ボタンをクリックすると、図14(B)に例示するような電子掲示板画面が、クライアント端末20〜22上に表示され、既に投稿された意見や参考事例等の閲覧ができる。ここで、既に投稿の完了している案件、及び、本日投稿された意見等は、それが識別できるように(例えば、表示色を変更等により)工夫されている。
【0077】
また、未完了案件につき、新規に投稿を行うには、投稿対象の案件(案件名)を特定し、電子掲示板画面上に設けられた投稿入力欄(図示せず)に投稿内容を表すテキストを入力し、画面上の「送信」ボタンをクリックすると、当該投稿データがサーバ装置10に送信され、サーバ装置10は、受信した投稿データと、投稿日時と、予め本人認証時に認識した投稿者名を電子掲示板データベース32に登録するとともに、電子掲示板画面を自動更新し、新規に投稿された意見等を閲覧可能とする。
【0078】
上記要領で、特定の製造所事象に対して投稿が重ねられていくと、BBはその状況を自己の第2クライアント端末上に表示された電子掲示板画面上でモニターするとともに、製造所事象に対し十分に意見や参考事例等の投稿がなされ、その結果、事態が収束した場合等に、当該製造所事象(案件)を選択して、「完了」ボタンをクリックすることで、サーバ装置10に対し完了指示を出力する。サーバ装置10は、完了指示を受信すると、当該案件に対する新規の投稿の受付を中止するとともに、電子掲示板画面上で当該案件の投稿が完了された旨の所定の表示(例えば、表示色の変更)を行う。
【0079】
以下に、別の実施形態につき説明する。
〈1〉上記実施の形態において、GBによる第1クライアント端末からの第1貢献利益または第2貢献利益のサーバ装置10への送信を、図7(A)または図9に例示したWEB形式の登録画面を用いて行わずに、第1クライアント端末にインストールされた汎用のスプレッドシートアプリケーションで作成された表形式の案件データを例えばCSV(Comma Separated Value)形式で直接にサーバ装置10へ転送して、サーバ装置10がCSV形式の案件データを貢献利益データベース30に登録できるように構成するのも好ましい。
【0080】
〈2〉上記実施の形態において、GBによる間接的貢献活動に係る第1貢献利益の登録作業において、GBが上記算定方法により別途算定した値を入力するのではなく、図7(A)に例示したような登録画面上で、想定貢献利益テーブルで示されたカテゴリと区分、リスクの危険度の区別(重度、軽度、ヒヤリハット)、及び、GBの修正係数を入力するようにしても構わない。また、閲覧画面上においてもそれらの入力項目を確認できるようにしても構わない。
【0081】
〈3〉上記実施の形態において、電子掲示板に新規に投稿を行うに、電子掲示板画面上に投稿入力欄を設ける代わりに、「追加」ボタンを設け、投稿者がその「追加」ボタンをクリックすると、サーバ装置10は、図15に例示するような、図12(D)に例示した製造所事象登録画面に類似した投稿用画面をクライアント端末20〜22上に表示させるようにしても構わない。この場合において、事象カテゴリと案件名は電子掲示板データベース32に登録されたものをそのまま転用するので、デフォールトでそれらが表示され、投稿者は入力の手間が省ける。その他必要事項を記入して、投稿内容が、単なる意見か実績(実際に発生した製造所事象)かの別を指定して次に進む。投稿が意見の場合には、即座に電子掲示板データベース32に登録され、電子掲示板の閲覧画面上で自動更新され、投稿内容が反映される。また、投稿が実績の場合は、図11に示したステップ#22〜#26と同様の処理手順に従い、BBの承認を経て電子掲示板データベース32に登録される。
【0082】
〈4〉上記実施の形態において、貢献活動に係る第1貢献利益が貢献利益データベース30への本登録、製造所事象の製造所事象データベース31の本登録において、サーバ装置10は、当該本登録を承認したBBを認識して、そのBBの社員コードを当該案件データの登録項目として保存するようにするのも好ましい。
また、本登録された第1貢献利益や製造所事象の閲覧画面上で、GBとともにBBも閲覧可能に表示するようにしてもよい。
【0083】
〈5〉上記実施の形態において、貢献活動に係る第1貢献利益をGBが仮登録し、BBが承認する形態を示したが、GBとBBを兼務する管理者が、仮登録を経ずに直接本登録する形態を含んでいても構わない。
【0084】
【発明の効果】
以上、本発明に係る生産活動管理システムによれば、所員の活動が、製造所全体或いは全社的に亘り、また、製造所の利益向上に貢献するあらゆる活動に対し、包括的、網羅的、且つ、貢献利益という形で公平に評価される結果、所員による製造所の安定操業に貢献する多種多様な活動への積極的なボトムアップ型の参画が促進され、その結果として、製造所の利益向上が一層図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る生産活動管理システムの利用対象者を階層的に示した図
【図2】本発明に係る生産活動管理システムの概略のシステム構成を示すブロック構成図
【図3】本発明に係る生産活動管理システムで第1貢献利益の算定に用いる想定貢献利益テーブルの一例を示す説明図
【図4】本発明に係る生産活動管理システムで第1貢献利益の算定に用いるリスク危険度を説明する説明図
【図5】本発明に係る生産活動管理システムにおける第1貢献利益の登録処理手順を示す流れ図
【図6】本発明に係る生産活動管理システムにおける第1貢献利益の登録処理を説明するためのクライアント端末上での画面表示例
【図7】本発明に係る生産活動管理システムにおける第1貢献利益の登録処理を説明するためのクライアント端末上での画面表示例
【図8】本発明に係る生産活動管理システムにおける貢献利益の閲覧処理を説明するためのクライアント端末上での画面表示例
【図9】本発明に係る生産活動管理システムにおける第2貢献利益の一括登録処理を説明するためのクライアント端末上での画面表示例(A)と一括登録用の入力ファイル例(B)
【図10】本発明に係る生産活動管理システムにおける第1貢献利益の一括仮登録処理を説明するためのクライアント端末上での画面表示例(A)と一括仮登録用の入力ファイル例(B)
【図11】本発明に係る生産活動管理システムにおける製造所事象の登録処理手順を示す流れ図
【図12】本発明に係る生産活動管理システムにおける製造所事象の登録処理を説明するためのクライアント端末上での画面表示例
【図13】本発明に係る生産活動管理システムにおける製造所事象の登録処理を説明するためのクライアント端末上での画面表示例
【図14】本発明に係る生産活動管理システムにおける電子掲示板の閲覧処理を説明するためのクライアント端末上での画面表示例
【図15】本発明に係る生産活動管理システムにおける電子掲示板の投稿処理を説明するためのクライアント端末上での画面表示例
【符号の説明】
1: 生産活動管理システム
10: サーバ装置
11: WEB(ウェブ)サーバ
12: DB(データベース)サーバ
13: メールサーバ
20: 第1クライアント端末
21: 第2クライアント端末
22: 第3クライアント端末
30: 貢献利益データベース
31: 製造所事象データベース
32: 電子掲示板データベース
33: 従業員データベース
40: コンピュータネットワーク

Claims (15)

  1. 製造所の所員の前記製造所の利益向上に貢献する活動であって、前記活動による利益額の算定が不可能或いは困難であり前記製造所の操業に係るリスクを回避することで利益向上に貢献する間接的貢献活動を含む複数種の貢献活動に対して活動種別毎に予め決められた利益算出方法で算出される第1貢献利益を、少なくとも、前記所員を識別する所員識別コードと、前記貢献活動の内容を表すデータと、前記第1貢献利益を登録する登録者を識別する登録者識別コードとともに、前記貢献活動に係る第1案件データとして検索可能に格納する貢献利益データベースと、
    前記所員の前記貢献活動を指導評価する複数の管理者の各クライアント端末からコンピュータネットワークを介してアクセス可能に構成されたサーバ装置と、を備え、
    前記サーバ装置は、前記管理者の第1クライアント端末から前記第1貢献利益、前記所員識別コード、及び、前記貢献活動の内容を表すデータを少なくとも含む前記第1案件データを受信すると、前記登録者識別コードを含む前記第1案件データとして前記貢献利益データベースに保存することを特徴とする生産活動管理システム。
  2. 製造所の所員の前記製造所の利益向上に貢献する活動であって、前記活動による利益額の算定が不可能或いは困難であり前記製造所の操業に係るリスクを回避することで利益向上に貢献する間接的貢献活動を含む複数種の貢献活動に対して活動種別毎に予め決められた利益算出方法で算出される第1貢献利益を、少なくとも、前記所員を識別する所員識別コードと、前記貢献活動の内容を表すデータと、前記第1貢献利益を登録する登録者を識別する登録者識別コードとともに、前記貢献活動に係る第1案件データとして検索可能に格納する貢献利益データベースと、
    前記所員の前記貢献活動を指導評価する階層的に存在する複数の管理者の各クライアント端末からコンピュータネットワークを介してアクセス可能に構成されたサーバ装置と、を備え、
    前記サーバ装置は、前記階層的に存在する複数の管理者の内の第1管理者の第1クライアント端末から前記第1貢献利益、前記所員識別コード、及び、前記貢献活動の内容を表すデータを少なくとも含む前記第1案件データを受信すると、前記登録者識別コードを含む前記第1案件データとして前記貢献利益データベースに一時的に保存し、前記第1管理者より上位の第2管理者の第2クライアント端末に対して前記第1案件データの承認修正用画面データを出力し、前記一時保存状態の前記第1案件データの承認データまたは修正データと承認データを受信すると、前記承認後の第1案件データを前記貢献利益データベースに本登録することを特徴とする生産活動管理システム。
  3. 製造所内で発生する製造所事象を、少なくとも、前記製造所事象を分類する事象カテゴリと、前記製造所事象の案件名と、前記製造所事象の内容を表すデータと、前記製造所事象の発生日時と、前記製造所事象の登録者を識別する登録者識別コードを含む前記製造所事象に係る第2案件データとして検索可能に格納する製造所事象データベースと、
    前記製造所事象を管理する階層的に存在する複数の管理者の各クライアント端末からコンピュータネットワークを介してアクセス可能に構成されたサーバ装置と、を備え、
    前記サーバ装置は、前記階層的に存在する複数の管理者の内の第1管理者の第1クライアント端末からの入力要求に対して前記製造所事象入力用の入力画面データを出力し、前記入力画面データによって表示される入力画面上から入力された前記事象カテゴリ、前記案件名、前記事象内容を表すデータを少なくとも含む前記第2案件データを前記第1クライアント端末から受信すると、1つの前記製造所事象に係る前記第2案件データとして前記製造所事象データベースに一時的に保存し、前記第1管理者より上位の第2管理者の第2クライアント端末に対して前記第2案件データの承認修正用画面データを出力し、前記一時保存状態の前記第2案件データの承認データまたは修正データと承認データを受信すると、前記承認後の第2案件データを前記製造者事象データベースに本登録し、更に、少なくとも前記第1クライアント端末と前記第2クライアント端末を含むクライアント端末に対し、閲覧要求に応答して、前記製造所事象データベースに本登録された前記第2案件データの全部或いは所定の検索条件で選択された一部を所定の表示方法により表示させる第2案件データ閲覧画面データを出力することを特徴とする生産活動管理システム。
  4. 前記サーバ装置は、前記承認後の第2案件データを前記製造者事象データベースに本登録するときに、前記第2管理者を認識して、その第2管理者を識別する承認者識別コードを前記第2案件データに追加することを特徴とする請求項3に記載の生産活動管理システム。
  5. 前記製造者事象データベースに本登録された前記製造所事象に係る第2案件データの内の特定の事象カテゴリに属する前記第2案件データに関する投稿データを格納する電子掲示板データベースを備え、
    前記サーバ装置は、前記製造者事象データベースに本登録された前記第2案件データが前記特定の事象カテゴリに属する場合、その第2案件データを投稿用テーマとして前記電子掲示板データベースに自動的に登録し、少なくとも前記第1クライアント端末と前記第2クライアント端末を含むクライアント端末からの閲覧要求に対して、前記電子掲示板データベースに登録された前記第2案件データとその投稿データを表示する掲示板画面データを出力し、前記クライアント端末から投稿データを受信すると、受信した前記投稿データを閲覧可能に前記電子掲示板データベースに格納することを特徴とする請求項3または4に記載の生産活動管理システム。
  6. 前記第2クライアント端末に出力される前記掲示板画面データは、前記掲示板画面データによって表示される掲示板画面上から当該第2案件データに関する投稿受付が終了したことを示す完了指示を前記第2クライアント端末から前記サーバ装置に対して発信可能に構成されていることを特徴とする請求項5に記載の生産活動管理システム。
  7. 製造所の所員の前記製造所の利益向上に貢献する活動であって、前記活動による利益額の算定が不可能或いは困難であり前記製造所の操業に係るリスクを回避することで利益向上に貢献する間接的貢献活動を含む複数種の貢献活動に対して活動種別毎に予め決められた利益算出方法で算出される第1貢献利益を、少なくとも、前記所員を識別する所員識別コードと、前記貢献活動の内容を表すデータと、前記第1貢献利益を登録する登録者を識別する登録者識別コードとともに、前記貢献活動に係る第1案件データとして検索可能に格納する貢献利益データベースを備え、
    前記サーバ装置は、前記第1クライアント端末から前記第1貢献利益、前記所員識別コード、及び、前記貢献活動の内容を表すデータを少なくとも含む前記第1案件データを受信すると、前記登録者識別コードを含む前記第1案件データとして前記貢献利益データベースに保存することを特徴とする請求項3〜6の何れか1項に記載の生産活動管理システム。
  8. 製造所の所員の前記製造所の利益向上に貢献する活動であって、前記活動による利益額の算定が不可能或いは困難であり前記製造所の操業に係るリスクを回避することで利益向上に貢献する間接的貢献活動を含む複数種の貢献活動に対して活動種別毎に予め決められた利益算出方法で算出される第1貢献利益を、少なくとも、前記所員を識別する所員識別コードと、前記貢献活動の内容を表すデータと、前記第1貢献利益を登録する登録者を識別する登録者識別コードとともに、前記貢献活動に係る第1案件データとして検索可能に格納する貢献利益データベースを備え、
    前記サーバ装置は、前記第1クライアント端末から前記第1貢献利益、前記所員識別コード、及び、前記貢献活動の内容を表すデータを少なくとも含む前記第1案件データを受信すると、前記登録者識別コードを含む前記第1案件データとして前記貢献利益データベースに一時的に保存し、前記第2クライアント端末に対して前記第1案件データの承認修正用画面データを出力し、前記一時保存状態の前記第1案件データの承認データまたは修正データと承認データを受信すると、前記承認後の第1案件データを前記貢献利益データベースに本登録することを特徴とする請求項3〜6の何れか1項に記載の生産活動管理システム。
  9. 前記サーバ装置は、前記承認後の第1案件データを前記貢献利益データベースに本登録するときに、前記本登録する第1案件データを承認した前記第2管理者を認識して、その第2管理者を識別する承認者識別コードを前記第1案件データに追加することを特徴とする請求項2または8に記載の生産活動管理システム。
  10. 前記サーバ装置は、少なくとも前記第1クライアント端末を含むクライアント端末に対し、閲覧要求に応答して、前記貢献利益データベースに本登録された前記第1案件データの全部或いは所定の検索条件で選択された一部を所定の表示方法により表示させる第1案件データ閲覧画面データを出力することを特徴とする請求項1または7に記載の生産活動管理システム。
  11. 前記サーバ装置は、少なくとも前記第1クライアント端末と前記第2クライアント端末を含むクライアント端末に対し、閲覧要求に応答して、前記貢献利益データベースに本登録された前記第1案件データの全部或いは所定の検索条件で選択された一部を所定の表示方法により表示させる第1案件データ閲覧画面データを出力することを特徴とする請求項2、8または9に記載の生産活動管理システム。
  12. 前記貢献利益データベースは、前記所員の前記製造所における定常業務の定型作業を予定通りに処理した場合において予め決められた利益算出方法で算出される第2貢献利益を、少なくとも、前記所員識別コードと、前記定型作業の案件数とともに、前記定常業務に係る第1案件データとして検索可能に格納し、
    前記サーバ装置は、前記第1クライアント端末から前記第2貢献利益、前記所員識別コード、及び、前記定型作業の案件数を受信すると、所定登録期間内の前記定常業務に係る前記第1案件データとして、前記貢献利益データベースに本登録することを特徴とする請求項1、2、7、8、9、10及び11の何れか1項に記載の生産活動管理システム。
  13. 前記複数種の貢献活動の一種別として、前記製造所の利益向上に貢献する活動であって、前記貢献利益額が算定可能な直接的貢献活動を含み、前記第1貢献利益として、前記直接的貢献活動に対して予め決められた利益算出方法で算出される貢献利益を含むことを特徴とする請求項1、2、7、8、9、10、11及び12の何れか1項に記載の生産活動管理システム。
  14. 前記複数種の貢献活動の一種別として、前記所員の前記製造所の利益向上に貢献する個人能力の向上または維持を図る能力的貢献活動を含み、前記第1貢献利益として、前記能力的貢献活動に対して予め決められた利益算出方法で算出される貢献利益を含むことを特徴とする請求項1、2、7、8、9、10、11、12及び13の何れか1項に記載の生産活動管理システム。
  15. 製造所の所員の前記製造所の利益向上に貢献する活動であって、前記活動による利益額の算定が不可能或いは困難であり前記製造所の操業に係るリスクを回避することで利益向上に貢献する間接的貢献活動を含む複数種の貢献活動に対して活動種別毎に予め決められた利益算出方法で、前記貢献活動による第1貢献利益を算出する算出ステップと、
    少なくとも、前記所員を識別する所員識別コードと、前記貢献活動の内容を表すデータと、前記第1貢献利益を登録する登録者を識別する登録者識別コードとともに、前記貢献活動に係る案件データとして検索可能に格納する貢献利益データベースに登録する登録ステップとを有し、
    前記登録ステップにおいて、前記所員の前記貢献活動を指導評価する複数の管理者の各クライアント端末からコンピュータネットワークを介してアクセス可能に構成されたサーバ装置が、前記管理者のクライアント端末から前記第1貢献利益、前記所員識別コード、及び、前記貢献活動の内容を表すデータを少なくとも含む前記案件データを受信すると、前記登録者識別コードを含む前記案件データとして前記貢献利益データベースに保存することを特徴とする生産活動管理方法。
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