JP2005025087A - 眼鏡部材の製造方法及びその眼鏡部材を備えた眼鏡フレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明では、こうした眼鏡部材の製造の際の問題点に鑑み、抗菌剤を樹脂材料中に均一に分布させて、眼鏡部材の抗菌効果をむらなく均一に作用させることが可能な眼鏡部材の製造方法及びその眼鏡部材を備えた眼鏡フレームを提供することを目的とするものである。
【解決手段】樹脂ペレット10及び着色剤11を混合して着色樹脂ペレット16を製造した後、着色樹脂ペレット16と抗菌性セラミック17を混合して抗菌剤入りペレット18を製造する。抗菌剤入りペレット18をシート状の押出機20に投入して、板状体24を製造する。そして、板状体24を機械加工により整形して眼鏡部材を得る。
【選択図】図2

Description

本発明は、抗菌性を備えた眼鏡部材の製造方法及びその眼鏡部材を備えた眼鏡フレームに関する。
眼鏡フレームでは、装着時に人体と接触することで汗等の分泌物がフレームに付着して汚れることが避けられない。こうした汚れに雑菌が繁殖すると、装着したときに不快な感触を与えることになる。そこで、従来より眼鏡フレームに対してさまざまな抗菌対策が施されている。
例えば、特許文献1には、硬質樹脂材に抗菌性ゼオライトを混合して成形した板状中間体を切削加工して眼鏡フレームの構成部品を作成した点が記載されている。また、特許文献2では、有機系抗菌性物質を素材樹脂に混入した眼鏡フレームが記載されている。また、特許文献3には、抗菌剤が内部に混入された抗菌プラスチックを用いて構成した眼鏡が記載されている。また、特許文献4には、抗菌性物質を溶媒に分散して抗菌性溶解液を作り、この溶解液を射出成形機の金型の表面に噴霧しておいてから、眼鏡フレームを射出成形する点が記載されている。
実用新案登録第2509345号公報 特開平3−249725号公報 実開平7−14420号公報 特開平6−82727号公報
上述した特許文献4のように眼鏡フレーム表面に抗菌性物質をコーティングすると、抗菌効果は大きいが、長期間使用していると摩耗等によりその効果が薄れてきてしまう。その点特許文献1から3のように、樹脂材料の中に抗菌剤を混入する場合、長期間の使用に対して耐久性があるが、抗菌剤が均一に樹脂材料中に分布していないと、抗菌効果にむらが出てしまう。特に、樹脂材料に着色剤等を混合する際に抗菌剤を一緒に混入すると、抗菌剤が着色剤等の影響を受けて均一に樹脂材料の中に分散しない問題点があった。
そこで、本発明では、こうした眼鏡部材の製造の際の問題点に鑑み、抗菌剤を樹脂材料中に均一に分布させて、眼鏡部材の抗菌効果をむらなく均一に作用させることが可能な眼鏡部材の製造方法及びその眼鏡部材を備えた眼鏡フレームを提供することを目的とするものである。
本発明に係る眼鏡部材の製造方法は、原料となる樹脂材料に着色剤を混合して着色樹脂材料を製造し、該着色樹脂材料に抗菌性セラミックを混合して成形加工し、成形加工された着色樹脂材料を機械加工により整形したことを特徴とする。
また、本発明に係る別の眼鏡部材の製造方法は、原料となる樹脂材料に着色剤を混合して着色樹脂材料を製造し、該着色樹脂材料にそれぞれ異なる混合比率で抗菌性セラミックを添加して複数種類の着色樹脂材料を製造し、抗菌性セラミックの混合比率の異なる着色樹脂材料を組み合わせて一体成形加工し、成形加工された着色樹脂材料を機械加工により整形したことを特徴とする。
そして、前記着色剤は、顔料及び添加剤からなることを特徴とする。
また、本発明に係る眼鏡フレームは、上述の製造方法により製造された眼鏡部材を備えたことを特徴とする。
本発明は上記のような構成を有することで、原料となる樹脂材料に着色剤を混合して着色樹脂材料を製造することで均一に着色させた後抗菌性セラミックを混合するので、着色が均一に行われるとともに抗菌性セラミックを均一になるまで十分に混合して製造することができる。すなわち、着色剤と抗菌性セラミックとを一緒に混合すると、互いに影響を及ぼし合い着色にむらが発生するとともに抗菌性セラミックも均一に分布しなくなる。これは、例えば、粉末状の着色剤及び抗菌性セラミックを一緒に混合すると互いに結合したり、また化学反応に影響を及ぼしたりすることが考えられる。
特に、着色剤として顔料及び添加剤を用いた場合顔料及び添加剤の化学反応を十分進めるための時間管理や温度管理が行われるが、一緒に抗菌性セラミックを混合すると、着色反応等の間に抗菌性セラミックの混合による均一な分散が行われず、また着色反応の十分進めることができず、鮮明な着色を行うことができない。この場合も上述のように一旦顔料及び添加剤を混合して着色反応を完全に行った後抗菌性セラミックを十分混合すれば抗菌性セラミックについても均一に分布させることが可能となる。
そして、着色樹脂材料に添加する抗菌性セラミックの混合比率を異ならせたものを複数製造し、それらを適宜組み合わせて一体成形加工することで、例えば、装着時に常時人体に接触する面側について抗菌性セラミックの濃度を高くした眼鏡部材を製造することができるようになる。したがって、眼鏡フレームの部位毎に汚れ具合に対応して抗菌性セラミックの濃淡を設定することが可能となる。
レンズを保持するリム部、ブリッジ部、鼻パッド部及びテンプル部といった眼鏡部材を上述した製造方法で製造して眼鏡フレームを構成することで、均一な着色で抗菌セラミックの抗菌効果を均一かつ長期間にわたって発揮させることが可能な眼鏡フレームを提供できる。
以下、本発明に係る眼鏡フレームに関する実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に本発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、眼鏡フレーム1全体の斜視図を示している。眼鏡フレーム1は、レンズの周縁を保持するリム部2、リム部を連結するブリッジ部3、リム部2に取り付けられた鼻パッド部4、リム部2にヒンジ6を介して折り畳み自在に連結されたテンプル部5からなる。そして、リム部2及びブリッジ部3からなるレンズ枠体は後述する着色樹脂材料から切削加工により製造される。また、鼻パッド部4についても同様に着色樹脂材料から加工処理されて製造されて、リム部2に接着固定される。テンプル部5についても同様に着色樹脂材料から加工処理されて製造されて、ヒンジ6により取り付けられる。
図2は、眼鏡部材の製造工程を示している。製造工程は、図の上から下に向かって流れるように描かれている。まず、アセテート系樹脂からなるペレット10と、顔料、添加剤が予め混合された粉末状の着色剤11とを適量ずつ混合機12に投入して混合する。混合機12で混合された混合物は、押出機13に投入され加熱溶融されてノズルから紐状に押出成形され、冷却器14の水槽内を通ることで固化し、切断装置15により切断されて着色樹脂ペレット16となる。以上の製造工程により、樹脂材料には顔料により均一に着色されるようになる。
次に、着色樹脂ペレット16と粉末状の抗菌性セラミック17とを適量ずつ混合機12内に再び投入して十分に混合する。抗菌性セラミック17の混合比率は、例えば着色樹脂ペレット16の重量の1%程度が好ましい。混合された混合物を押出機13に投入して加熱溶融させてノズルから紐状に押出成形し、冷却器14の水槽内を通ることで固化し、切断装置15により切断されて抗菌剤入りペレット18となる。以上の製造工程により、着色樹脂材料には抗菌性セラミックが均一に分散するようになる。
製造された抗菌入りペレット18は、乾燥機19内で十分乾燥された後シート状の押出機20に投入され、加熱溶融されてノズルからシート状に押出成形される。シート状に成形された抗菌剤入り樹脂材料は、所定の厚さに調整された後冷却器21及び22により固化され、切断装置23により所定の大きさの板状体24に切断される。
こうして製造された板状体24は、仕上げ工程においてプレス加工、スライス加工、切削加工等によりレンズ枠体やテンプル部に整形されるようになる。
抗菌性セラミックの濃度を眼鏡フレームの部位によって異ならせる場合には、着色樹脂ペレット16に対して抗菌性セラミック17の混合比率を異ならせて複数種類の抗菌剤入りペレット18をそれぞれ別個に製造する。例えば、着色樹脂ペレット16の重量に対して0.3%、0.5%及び1%の混合比率で抗菌性セラミック17を添加すると、3種類の濃度の抗菌剤入りペレットが製造できる。これら3種類の抗菌剤入りペレットをシート状の押出機20の投入口に設けられたそれぞれの分別投入口に投入すると、それぞれの抗菌剤入り樹脂層が積層されたシートが押出成形されるようになる。分別投入口に投入する抗菌剤入りペレットを変更することで、積層位置も変更することができる。例えば、図3に示すように、抗菌性セラミックの混合比率が積層部分24aで0.3%、積層部分24bで0.5%及び積層部分24cが1%としたり(図3(a)参照)、表面側の積層部分24a’を1%として中心層部分24b’を0.5%とすることもできる(図3(b)参照)。このように、板状体24の積層部位に応じて抗菌性セラミックの濃度を変えることにより汚れがひどくなる表面側や人体に接触する側を高い濃度に簡単に設定することができ、抗菌効果をより高めることができる。
抗菌性セラミックは、抗菌活性物質として銀等の金属を無機物であるセラミックに担持させたもので、接触しても皮膚への影響は少なく、安全性が比較的高いといわれている。その中でも、化学結合型の抗菌剤である銀−リン酸亜鉛カルシウムが安全性が高く、好ましい。カルシウム、リンの化合物であるリン酸カルシウムは骨の成分として知られ、亜鉛についても人体に必須の微量元素の1つとなっており、人体に与える影響は極めて低く、眼鏡のように常時接触した状態でも皮膚にはほとんど影響を及ぼさないことから、眼鏡部材に添加するものとしては好適である。
こうした抗菌性セラミックの抗菌メカニズムは、極めて微量の銀イオンが溶出して抗菌性を発揮するものと考えられている。すなわち、銀イオンは、タンパク質と結合しやすい性質を有しており、細菌の細胞膜を構成しているタンパク質に銀イオンが結合して菌体内に取り込まれ、細菌の代謝機能を阻害して細菌の増殖を抑えるのではないかと考えられている。したがって、眼鏡部材の中に抗菌性セラミックを均一に分散させておくことで、表面が摩耗しても銀イオンが常時溶出するようになり、長期間にわたって抗菌効果を持続させることが期待できる。
原料としてアセテート樹脂を用い、抗菌性セラミックとして銀−リン酸亜鉛カルシウムを1%の混合比率で上述の製造方法により製造した板状体について抗菌性試験を行った。試験方法としては、JIS L 1902(1998)(8)の定量試験に準じて行った。試験結果を図4に示す。試験結果から明らかなように、18時間の培養後抗菌性セラミックが添加されていない対照検体が増殖しているのに対して、試料検体については、菌の繁殖がほぼなくなっている。したがって、明白な抗菌効果が認められる。
眼鏡フレームの斜視図である。 本発明に係る実施形態の工程に関する説明図である。 本発明に係る実施形態により製造された板状体の断面図である。 抗菌性試験の試験結果に関する説明図である。
符号の説明
1 眼鏡フレーム
2 リム部
3 ブリッジ部
4 鼻パッド部
5 テンプル部
6 ヒンジ
10 樹脂ペレット
11 着色剤
12 混合機
13 押出機
14 冷却器
15 切断装置
16 着色樹脂ペレット
17 抗菌性セラミック
18 抗菌剤入りペレット
19 乾燥機
20 押出機
21 冷却器
22 冷却器
23 切断装置
24 板状体

Claims (4)

  1. 原料となる樹脂材料に着色剤を混合して着色樹脂材料を製造し、該着色樹脂材料に抗菌性セラミックを混合して成形加工し、成形加工された着色樹脂材料を機械加工により整形したことを特徴とする眼鏡部材の製造方法。
  2. 原料となる樹脂材料に着色剤を混合して着色樹脂材料を製造し、該着色樹脂材料にそれぞれ異なる混合比率で抗菌性セラミックを添加して複数種類の着色樹脂材料を製造し、抗菌性セラミックの混合比率の異なる着色樹脂材料を組み合わせて一体成形加工し、成形加工された着色樹脂材料を機械加工により整形したことを特徴とする眼鏡部材の製造方法。
  3. 前記着色剤は、顔料及び添加剤からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の眼鏡部材の製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の製造方法により製造された眼鏡部材を備えたことを特徴とする眼鏡フレーム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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