JP2005024606A - 画像表示装置の保守システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】保守装置より送信されたメインプログラムデータを保守データ格納手段に格納し、画像表示装置の電源投入後に制御手段Aが常に保守データ格納手段のデータ内容を検出する構成とした。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、任意のネットワーク網に常時接続されたプロジェクタに代表される画像表示装置の保守システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、イベント施設や文教施設或いは監視制御ルームといった多人数に対し任意の映像を大画面で提供する装置としてプロジェクタに代表される画像表示装置が用いられ、使用用途によっては数十台の画像表示装置が同時に使用されている。このような用途に使用されるプロジェクタは、一般的に5000ルーメン以上の高輝度が要求されるため高価格となる傾向にあり、画像表示装置の買換が簡単には行えない。そこで、画像表示装置の保守作業をサービスマンが都度行い製品寿命を延ばしていく必要がある。ここ最近では、ネットワーク機能を有した画像表示装置が設置され、中央管理室に設置された保守装置(一般的にはパソコンやサーバ装置)で任意のネットワーク網を介して前記画像表示装置を一括管理して保守作業を行い、保守作業の効率化が行われている。
【0003】
以下に従来の画像表示装置の保守システムについて説明する。
【0004】
従来、画像表示装置の保守システムは、特開2002−250971号公報に記載されたものが知られている。その画像表示装置の保守システムを図17に示す。図17は、従来の画像表示装置の保守システムの構成図を示すものである。図17において、1はプロジェクタに代表される画像表示装置、2はパソコンに代表される保守装置、3は構内LANやインターネット網に代表される任意のネットワーク網である。また、19は画像表示装置1のデータ設定状態やハードウェアなどの故障を検出する状態検知手段、15は前記状態検知手段19で検知された結果を電子メールで任意のネットワーク網3を介して保守装置2に送信する通信手段Aである。
【0005】
以上のように構成された従来の画像表示装置の保守システムについて、以下その動作について説明する。
【0006】
まず、状態検知手段19により画像表示装置1内で発生した障害や定期的な報告に必要なデータ設定状態を検知し、その検知した情報を通信手段A15より任意のネットワーク網3を介して保守装置2へ電子メールで送信する。このような電子メールを受信した保守装置2の管理者は、画像表示装置1の状態を画像表示装置1が設置された場所に行かなくても把握することが可能となる。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−250971号公報(段落番号「0010」−「0012」)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成では、前記画像表示装置の設置場所と離れた場所において、画像表示装置の状態を把握することは可能であるが、不具合対策を導入せねばならない等の理由により前記画像表示装置を動作させるためのメインプログラムデータを更新する場合、サービスマンが前記画像表示装置の設置場所に出向いてメインプログラムデータの更新作業を行わねばならないという問題点を有していた。
【0009】
また、従来の構成において、通常のパソコン機器同士で行われているように、任意のネットワーク網を介して前記保守装置から前記画像表示装置に対し保守データを電子メールで送信することにより自動的にメインプログラムデータを更新することも可能であるが、一般的に画像表示装置の使用者と保守装置の使用者が別人で且つ遠隔地にあるため、画像表示装置の使用者がメインプログラムデータの更新中とは知らずに画像表示装置の電源を切断する可能性がある。このようにメインプログラムデータの更新作業中に画像表示装置の電源が切断された場合、画像表示装置内に保存されたメインプログラムデータは不完全なデータの状態であるため、画像表示装置の起動を正しく行えず、結果として画像表示装置から映像が表示されなくなるという問題点を有していた。
【0010】
上記問題点の解決方法として、前記保守データを画像表示装置が受信した場合、何らかのメッセージ画像を画像表示装置上に表示し、その表示期間中は画像表示装置及びネットワーク網といった関連システム全体の電源を切断しないようにする方法が考えられ。しかしながら、画像表示装置としてプロジェクタを想定した場合、大切なプレゼンテーションや映画・劇場上映に使用されるため、映像表示中に上記メッセージ画像が突然表示されることは表示映像の品位を損ね、且つ、画像表示装置の使用者に対し使用制約を突然課すことは好ましくないという新たな問題点を有する。
【0011】
また、保守装置の使用者は、画像表示装置の状態を任意のネットワーク網を介して知ることができるため、現在画像表示装置が電源投入状態なのかスタンバイ状態なのかを把握することは可能である。そこで前記問題点の解決方法として、画像表示装置から映像が表示されていないスタンバイ状態の時、前記保守データを画像表示装置へ送信する方法が考えられる。しかしながら、前記保守データを送信途中に突然画像表示装置の電源が投入された場合、プロジェクタであれば、電源投入後のランプ点灯動作の際、ランプ駆動電源回路より数100Vのスパイクノイズが発生しプロジェクタ回路基板全体に侵入する。このスパイクノイズが、制御手段(一般的にはCPU)のデータバスやライト信号やリード信号に重畳することで、前記メインプログラムデータが誤動作を行うため、結果として、メインプログラムデータが正しく主記憶素子に書き込めないという問題点を有する。
【0012】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、保守装置から任意のタイミングで画像表示装置へ保守データを送信し、確実にメインプログラムデータの更新を行う画像表示装置の保守システムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の画像表示装置の保守システムは、任意のネットワーク網で常時接続された画像表示装置と保守装置において、前記保守装置から前記画像表示装置へ送信された保守データを格納する保守データ格納手段を前記画像表示装置が備え、前記画像表示装置は、電源投入後に前記保守データ格納手段に格納されているデータを参照し前記保守データが格納されている場合、前記保守データを画像表示装置の主記憶素子に書き込みを行った後、前記保守データ格納手段に格納されている前記保守データの削除を行う。
【0014】
この構成によって、前記保守装置から任意のタイミングで画像表示装置へ保守データを送信し、確実にメインプログラムデータの更新を行うことが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、所定の場所に固定的に設置され任意のネットワーク網に常時接続されている画像表示装置と、前記ネットワーク網に常時接続され前記画像表示装置の保守を行うための保守装置を備え、前記保守装置は、前記画像表示装置のメインプログラムデータを更新するための新規メインプログラムデータ(以下、保守データと称する)を発生する保守データ発生部と、前記保守データ発生部で生成された保守データを前記ネットワーク網を介して前記画像表示装置に送信可能とする通信手段Bと、前記保守データ発生部及び通信手段Bを各々制御する制御手段Bとを含み、前記画像表示装置は、前記画像表示装置を動作させるメインプログラムデータが格納された主記憶素子と、前記主記憶素子に格納されたメインプログラムデータを展開する揮発性メモリと、前記保守装置から送信された前記保守データを前記ネットワーク網を介して受信する通信手段Aと、前記通信手段Aで受信した前記保守データを格納する保守データ格納手段と、前記主記憶素子及び前記揮発性メモリ及び前記通信手段A及び前記保守データ格納手段を各々制御する制御手段Aとを含み、前記制御手段Aは、前記画像表示装置の電源投入後に前記保守データ格納手段に格納されているデータを参照し前記保守データが格納されている場合、前記保守データを前記主記憶素子に書き込みを行った後に前記保守データ格納手段に格納されている前記保守データを削除する機能を有するものであり、前記保守装置から任意のタイミングで画像表示装置へ保守データを送信し確実にメインプログラムデータの更新を行わせる作用を有する。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載された発明において、前記画像表示装置は、前記制御手段Aにより制御される発光素子を更に備え、前記制御手段Aは前記保守データを前記保守データ格納手段から前記主記憶素子に書き込む期間中、前記発光素子を光点滅或いは光点灯させる機能を更に有するものであり、前記保守データの書き込み期間中を前記画像表示装置の使用者に知らしめる作用を有する。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1及び請求項2記載の発明において、前記制御手段Aは、前記保守データを前記保守データ格納手段から削除した後に前記画像表示装置のプログラムリセットを実行し、前記主記憶素子に新たに格納された保守データを前記揮発性メモリに展開する機能を更に有するものであり、前記保守データ内容を直ちに画像表示装置の動作に反映する作用を有する。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3記載の発明において、前記画像表示装置は、前記制御手段Aにより制御される任意の画像を表示する表示手段と、前記制御手段Aに対し外部から制御信号を入力する入力手段とを更に備え、前記制御手段Aは前記保守データが前記保守データ格納手段に格納されていることを検知した場合、前記保守データを前記主記憶素子に書き込みを実行するか否かのメッセージ画像を前記表示手段より表示を行い、本画像表示装置の使用者が前記入力手段より前記保守データを前記主記憶素子に書き込みを実行するか否かを選択可能とする機能を有するものであり、前記画像表示装置の使用者が前記保守データの更新を実行するか否かを選択可能とする作用を有する。
【0019】
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4記載の発明において、前記制御手段Aは、前記保守データを前記保守データ格納手段から削除した後に、前記通信手段Aを制御し前記保守データを前記主記憶素子へ書き込みを実行した旨のメッセージを前記保守装置へ送信する機能を有するものであり、前記保守データが前記画像表示装置内に書き込まれたか否かを前記保守装置が容易に把握可能とする作用を有する。
【0020】
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項4記載の発明において、前記制御手段Aは、前記保守データを前記主記憶素子へ書き込む際に正常に書き込みが行えたか否かを検出し、前記通信手段Aを制御し前記検出結果を前記保守装置へ送信する機能を有するものであり、前記保守データが前記画像表示装置内に正常に書き込まれたか否かを前記保守装置が容易に把握可能とする作用を有する。
【0021】
請求項7に記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記制御手段Aは、前記保守データを前記主記憶素子へ書き込みを行う際に正常に書き込みが行えなかった場合、再度前記保守データ格納手段から前記主記憶素子への保守データの書き込みを実行し、その再書き込み動作が任意の回数を超えた時に書き込み失敗という旨のメッセージを前記保守装置に対し送信するように前記通信手段Aを制御する機能を有するものであり、前記保守装置が前記保守データを前記画像表示装置内に書き込みが正常に行われたか否かを容易に把握可能とすると共に前記保守データを正常に書き込めない場合、数度リトライを行うことにより書き込み失敗というリスクを低減する作用を有する。
【0022】
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7記載の発明において、前記画像表示装置は、前記制御手段Aにより制御され前記保守データ格納手段に格納された前記保守データが前記画像表示装置用の保守データか否かを判別する保守データ判別手段を更に有するものであり、前記保守データが前記画像表示装置用のものであるか否かを判別することにより、前記画像表示装置用でない保守データが送信された場合において、誤って前記画像表示装置に書き込みを行うことを防ぐ作用を有する。
【0023】
請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項8記載の発明において、前記保守データ判別手段は、前記保守データを送信した前記保守装置を特定する識別番号をもとに前記保守データが前記画像表示装置用の保守データか否かを判別する機能を有するものであり、前記保守データ格納手段に格納された保守データが、前記画像表示装置の保守メンテナンス作業を行う前記保守装置から送信されたか否かを判別することにより、誤った保守データを前記画像表示装置に書き込むことを防ぐ作用を有する。
【0024】
請求項10記載の発明は、請求項8及び請求項9記載の発明において、前記保守データ判別手段により前記保守データが前記画像表示装置用の保守データでないと判別された場合、前記制御手段Aが前記保守データを前記保守データ格納手段から削除する機能を有するものであり、前記保守データが前記画像表示装置用でない場合に前記保守データ格納手段より削除することにより、再度画像表示装置の電源投入時に前記保守データ判別手段で再度保守データを判別する手間を省略する作用を有する。
【0025】
請求項11記載の発明は、請求項1から請求項10記載の発明において、前記制御手段Aは、前記保守装置から送信された保守データを前記保守データ格納手段に書き込みを行った後に前記通信手段Aを制御して前記保守装置に対し前記保守データの書き込みが終了した旨のメッセージを送信する機能を有するものであり、前記保守データ格納手段に前記保守データの書き込みが終了したことを前記保守装置に通知することにより、前記保守装置は所望の保守データが前記画像表示装置に格納されたことを把握する作用を有する。
【0026】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明において、前記制御手段Aは、前記保守装置から送信された保守データを前記保守データ格納手段に書き込みを行う際に正常に書き込みが行えたか否かを検出し、その検出結果を前記保守装置に対し送信するように前記通信手段Aを制御する機能を有するものであり、前記保守データ格納手段に前記保守データの書き込みが正常に行えたか否かの結果を前記保守装置に通知することにより、前記保守装置は所望の保守データが前記画像表示装置に正常に格納されたか否かを把握する作用を有する。
【0027】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図16を用いて説明する。
【0028】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における画像表示装置の保守システムの構成図であり、図2はその動作説明図である。
【0029】
図1において、1はネットワーク機能を有する所定の場所に設置されるプロジェクタに代表される画像表示装置、2は前記画像表示装置1の保守作業を行うパソコン或いはサーバ機器に代表される保守装置、3は構内LANやインターネット網に代表される任意のネットワーク網であり、前記画像表示装置1及び保守装置2は常時任意のネットワーク網3に接続されている。また、10は任意の画像を画像表示装置1上に表示可能とする表示手段、13は画像表示装置1を動作させるメインプログラムデータが格納されているフラッシュメモリに代表される不揮発性の主記憶素子、12は主記憶素子13に格納されたメインプログラムデータを展開するSDRAMに代表される揮発性メモリ、15は任意のネットワーク網3に常時接続され前記保守装置2から送信された保守データを受信する通信手段A、14は通信手段A15で受信した保守データを格納するSDカードやPCカードといった不揮発性のメモリカードに代表される保守データ格納手段、11は表示手段10及び揮発性メモリ12及び主記憶素子13及び保守データ格納手段14及び通信手段A15を各々制御する制御手段A、100は制御手段A11のデータバスである。また、20は保守データを生成する保守データ発生部、21は任意のネットワーク網3に常時接続され保守データ発生部20から発生された保守データを画像表示装置1へ送信する通信手段B、22は保守データ発生部20及び通信手段B21を各々制御する制御手段B、200は制御手段B22のデータバスである。
【0030】
以上のように構成された画像表示装置の保守システムについて、図1及び図2を用いてその動作を説明する。まず、保守装置2において前記保守データを保守データ発生部20により発生し、その保守データを制御手段B22のデータバス200を通じて通信手段B21へ転送する。通信手段B21は、任意のネットワーク網3を介して画像表示装置1の通信手段A15へ前記保守データを送信する。通信手段A15が保守データを受信したことを検知した制御手段A11は、その保守データをデータバス100を通じて、揮発性メモリ12へ書き込み、その後、その揮発性メモリ12に書き込まれた前記保守データを保守データ格納手段14へ書き込みを行う。この書き込み動作は、制御手段A11がデータバス100のデータ量を管理しながら行うため、書き込み動作中に表示手段10から表示されている画像が乱れるといった不具合は生じない。制御手段A11が通信手段A15に送信されたデータが保守データか否かの判断は、予め保守データのファイル名称を“保守.mhx”などと決めておくことにより、制御手段A11はそのファイル名称が送信された場合は保守データであり、それ以外の場合は保守データではないと容易に判断可能となる。通信方法として電子メールを使用した場合、電子メールの件名で保守データの判別を行うことも同様に可能である。この保守データを保守データ格納手段14に書き込む途中に本画像表示装置1の電源を切断された場合、当然保守データ格納手段14には正常な保守データは記憶されないが、画像表示装置1のメインプログラムデータが格納されている主記憶素子13は一切変更しておらず、再度電源を起動しても前回と同一のメインプログラムデータで画像表示装置1が起動するため、画像表示装置1を使用する上では全く問題がない。
【0031】
上記のように保守データ格納手段14に所望の保守データが正常に格納されている状態で、画像表示装置1の使用者が画像表示装置1の電源を投入すると、主記憶素子13に格納されていたメインプログラムデータをデータバス100を介して揮発性メモリ12へ展開する(ステップS1)。一般的に主記憶素子13に格納されるメインプログラムデータはデータ容量を削減するため、データ圧縮された状態で格納されており、この圧縮されたデータを揮発性メモリ12上で伸張して展開する。また、画像表示装置1としてプロジェクタが使用される場合、電源投入後にランプ点灯動作を行うが、この時にランプ駆動電源回路から数100Vのスパイクノイズが発生しプロジェクタ回路基板全体に侵入する。このスパイクノイズが各信号線に重畳することでメインプログラムデータが正しく主記憶素子13から揮発性メモリ12へ展開できないという課題を回避するため、ランプ点灯動作が終了した後に再度主記憶素子13に格納されていたメインプログラムデータをデータバス100を介して揮発性メモリ12へ展開する(ステップS1)動作を行わせる。このように揮発性メモリ12にメインプログラムデータが展開された後、制御手段A11は保守データ格納手段14に格納されたデータを参照(ステップS2)し、保守データが格納されているか否かを検索する(ステップS3)。このステップS3の動作において、保守データが格納されているフォルダ場所が予め決められている場合、この検索作業を短時間で終わらせることが可能となる。例えば、保守データ“保守.mhx”は必ずルートディレクトリ下の“保守”というフォルダにしか配置しないとした場合、前記保守データは、保守データ格納手段14のルートディレクトリ下の“保守”というフォルダ内にのみ格納される。これより、制御手段A11はステップS3において、保守データ格納手段14のルートディレクトリ下の“保守”というフォルダ内のみデータ検索を行えばよく検索時間の短縮が図られる。ステップS3において所望の保守データが保守データ格納手段14に存在すると判断された場合、制御手段A11は前記保守データを主記憶素子13に展開する動作を行い(ステップS4)、全て主記憶素子13に展開終了後(ステップS5)、保守データ格納手段14に格納されている保守データを削除する(ステップS6)。ステップS6は、画像表示装置1の電源投入の度に同一の保守データに対し、再度ステップS1からステップS5の動作を繰り返さないためである。また、主記憶素子13は通常フラッシュメモリで構成されるため、ステップS4の動作は、制御手段A11により、まず主記憶素子13に書き込まれているメインプログラムデータを消去し、次に保守データ格納手段14に格納されている保守データをデータバス100を介して揮発性メモリ12に書き込み、最後に前記揮発性メモリ12に書き込まれた該保守データをデータバス100を介して主記憶素子13に書き込む方法が一般的に行われている。画像表示装置1としてプロジェクタが用いられる場合、大切なプレゼンテーションや映画上映といった用途に使用されることが多く、通常、A/D変換器やPLL回路といったアナログ回路の動作特性が安定するまでの時間を考慮して10分間以上の暖機運転を行った後にこれらの用途に使用される。前記アナログ回路部品の特性が安定動作領域に入るまでは、A/D変換器の基準クロック位相とアナログ映像位相がずれ、結果としてラッチミスが発生し、表示手段10から表示される画像がちらつく或いは輝度の低下や色むらが発生すると行った課題があり、大切なプレゼンテーションや映画上映といった用途には使用ができないため、上記アナログ回路部品の特性が安定するまで暖機運転をすることが一般的である。これに対し、前記保守データの更新作業は、保守データのデータ容量にもよるが、ステップS4〜ステップS6までに要する時間は約1分〜2分程度であり、通常の使用用途において、プロジェクタの暖機運転時間内に前記保守データの更新は終了可能である。また、この暖機運転はプロジェクタ内部の庫内温度が一定になるまで通電を行い、アナログ回路部品の特性を安定動作領域に入れることを目的とするため、この暖機運転中にプロジェクタの電源を切断することは無い。これより、確実に保守データの更新が行えることになる。更に、プロジェクタの暖機運転中に、制御手段A11から表示手段10に対し“Now Loading”などのメッセージを表示させる機能を有している場合、保守データ格納手段14に保守データがある場合は、ステップS6が終了するまでの期間、前記“Now Loading”メッセージを表示させることにより、画像表示装置1の使用者がそのメッセージ表示期間中に電源を突然切断するというリスクを回避可能である。また、“Now Loading”メッセージ表示期間中、プロジェクタのリモコンから送信される電源切断コマンドを制御手段A11が受信拒否する機能を有することにより、リスク回避がより一層行える。尚、上記“Now Loading”メッセージは暖機運転期間中の表示であるため、プロジェクタの表示品位を損ねるといった新たな課題は生じない。ステップS4からステップS6の期間は、先述のようにランプ点灯動作が完全に終了した状態で行う方法もあるが、ステップS3で制御手段A11が保守データを検出した時点でランプを消灯することにより、不測の事態でランプが異常状態に突入しランプ駆動電源回路から不要なスパイクノイズが発生するリスクを回避し、メインプログラムデータの更新を確実に実行する方法でも同様な効果を得る。
【0032】
以上のように本実施の形態によれば、画像表示装置1の電源投入動作時に、制御手段A11が保守データ格納手段14へ格納されたデータを検出し、保守装置2から送信された保守データが格納されている場合、その保守データをメインプログラムデータが格納される主記憶素子13に書き込む手段を設けることにより、確実にメインプログラムデータを更新することが可能となる。また、保守装置2から任意のタイミングで保守データを画像表示装置1に対して送信することができるため、複数台の画像表示装置を集中管理するようなシステムにおいて、全ての画像表示装置に対し、同時に保守データを送信することが可能となり、従来の構成では、保守データの更新が可能な未使用状態の画像表示装置のみを検出して都度保守データを送信せねばならず、管理する画像表示装置の台数が多い場合、どの画像表示装置に保守データを送信し、どの画像表示装置は未だなのかを管理することが非常に煩わしかったという問題点も容易に解決可能となる。
【0033】
(実施の形態2)
図3は本発明における画像表示装置の保守システムの構成図であり、図4は本発明における画像表示装置の保守システムの動作説明図である。尚、前述した実施の形態と同じ構成については同一の符号を用い、説明を省略する。
【0034】
図3において、16は制御手段A11により制御され、画像表示装置1の外部に向かい光出力を行うLEDに代表される発光素子である。
【0035】
以上のように構成された画像表示装置の保守システムについて、図4を用いてその動作を説明する。まず、ステップS3により保守データ格納手段14に保守データが格納されていると判断した場合、制御手段A11は前記保守データを主記憶素子13へデータバス100を介して書き込むように制御を行う(ステップS4)。この書き込み動作期間中、制御手段A11は発光素子16を光点滅させる(ステップS7)。この発光素子16は、保守データ格納手段14としてSDカードやPCカードを使用している場合に画像表示装置1に通常備えられている前記カードへのアクセス期間を知らす発光素子を代用しても良い。この発光素子16を光点滅させることにより、画像表示装置1の使用者に対し、保守データが画像表示装置1に書き込まれている期間を容易に把握させることが可能となる。発光素子16の光点滅動作は保守データを主記憶素子13に全て書き込み終わった時点で終了する(ステップS5)。尚、本実施例では、画像表示装置1の使用者に保守データの更新期間を知らす手段として発光素子16を挙げたが、スピーカより任意の音声を発生することでも同様の効果を得る。
【0036】
以上のように本実施の形態によれば、保守データを主記憶素子13に書き込み中に発光素子16を光点滅させる手段を設けることにより、画像表示装置1の使用者に対し、電源投入後に保守データが主記憶素子13に書き込まれる期間を容易に知らすことが可能となり、画像表示装置1の使用者に対し、少なくとも発光素子16が光点滅する期間中は、画像表示装置1の電源を切断してはならないと認識させることが可能となる。
【0037】
(実施の形態3)
図5は本発明の画像表示装置の保守システムにおける動作説明図である。尚、前述した実施の形態と同じ構成については同一の符号を用い、説明を省略する。
【0038】
ステップS6において、保守データ格納手段14に格納された保守データを削除した後、制御手段A11はメインプログラムデータのリセットを行う(ステップS8)。これより、画像表示装置1は、再度主記憶素子13に格納されたメインプログラムデータをデータバス100を介して揮発性メモリ12に展開する(ステップS1)。この時、主記憶素子13に格納されているメインプログラムデータは、前記保守データに変わっているため、画像表示装置1は、前記保守データの内容に従った動作を実行することが可能となる。その後、制御手段A11は保守データ格納手段14へ格納されたデータを参照する(ステップS2)が、ステップS6で前記保守データは既に削除されているため、保守データを検知できず(ステップS3)にそのまま初期化作業を終了する。
【0039】
以上のように本実施の形態によれば、前記保守データを主記憶素子13に書き込みを行った後に再度メインプログラムデータをリセットする手段を設けることにより、前記保守データで更新された内容を直ちに画像表示装置1に反映させることが可能となり、画像表示装置1は常に最新のメインプログラムデータで動作させることができる。
【0040】
(実施の形態4)
図6は本発明における画像表示装置の保守システムの構成図であり、図7は本発明における画像表示装置の保守システムの動作説明図であり、図8は本発明における画像表示装置の保守システムにおいて、保守データが保守データ格納手段へ格納されているときに画像表示装置より表示されるメッセージ画面の一例である。尚、前述した実施の形態と同じ構成については同一の符号を用い、説明を省略する。
【0041】
図6において、17はリモコンなどに代表される制御手段A11に対し任意のコマンドを外部より入力する入力手段である。
【0042】
以上のように構成された画像表示装置の保守システムについて、図7を用いてその動作を説明する。まず、制御手段A11が保守データ格納手段14に保守データが格納されていることを検知した場合(ステップS3)、制御手段A11は表示手段10を制御することにより図8のようなメッセージ画面を表示する(ステップS9)。図8のメッセージ画面を見た画像表示装置1の使用者は、リモコンのような外部からの入力手段により、保守データ格納手段14に格納された保守データを主記憶装置13に書き込みを行う(OK)か否(CANCEL)かを選択する(ステップS10)。画像表示装置1の使用者がステップS10においてOKを選択した場合、その制御信号を受信した制御手段A11は、保守データ格納手段14に格納された保守データを主記憶素子13に書き込みを行い(ステップS4)、書き込み終了(ステップS5)後、前記保守データを削除する(ステップS6)。一方、画像表示装置1の使用者がステップS10においてCANCELを選択した場合、その制御信号を受信した制御手段A11は、保守データ格納手段14に格納された保守データを主記憶素子13に対し書き込みを行わず、そのまま初期化作業を終了する。この場合、再度画像表示装置1の電源投入を行う際、再び図7に示したフローチャートに従って動作を行うため、画像表示装置1の使用者の都合に合わせて画像表示装置1のメインプログラムデータを更新することが可能となる。一方、図7のフローチャートでの動作は、画像表示装置1の使用者がステップS10でCANCELを選択しても、保守データ格納手段14に格納された保守データは常に存在しているため、画像表示装置1の電源を投入するたびに図8のメッセージ画面が常に表示される。このメッセージ画面が常に表示される状態は、ステップS10でCANCELを選択した場合、保守データ格納手段14へ格納されている保守データを削除する(ステップS6)手段を設けることにより回避される。
【0043】
以上のように本実施の形態によれば、前記保守データが保守データ格納手段14に格納されている場合、図8に示すようなメッセージ画面を画像表示装置1から表示し、本画像表示装置の使用者に対し、前記保守データを主記憶素子13に書き込みを行うか否かを外部からの入力手段17より選択する手段を設けることにより、画像表示装置1の使用者の都合に合わせて画像表示装置1のメインプログラムデータを更新することが可能となる。一般的には、送信された保守データを画像表示装置1に直ちに導入する方が望ましいが、導入することにより予期せぬ不具合が発生する可能性が100%無いとは言い切れない。即ち、画像表示装置1が現時点で安定に動作している状態において、画像表示装置1の使用者は、特別大切なプレゼンテーションが当日に控えている場合、リスク回避の意味もあり、メインプログラムデータの更新は次の機会に回すことがある。その際、本実施の形態に示す手段がある場合、非常に有効となる。
【0044】
(実施の形態5)
図9は本発明の画像表示装置の保守システムにおける動作説明図である。尚、前述した実施の形態と同じ構成については同一の符号を用い、説明を省略する。
【0045】
ステップS6において、保守データ格納手段14に格納された保守データを削除した後、制御手段A11は、通信手段A15を制御し任意のネットワーク網3を介して保守装置2に対し前記保守データが主記憶素子13に書き込まれたことを通知する(ステップS11)。尚、本実施例において、保守データを主記憶素子13に書き込まれた後(ステップS5)に、書き込み終了通知を画像表示装置1から保守装置2に対して行っても同様な効果を得る。
【0046】
以上のように本実施の形態によれば、前記保守データが主記憶素子13に書き込まれたことを保守装置2に通知する手段を有することにより、保守装置2の管理者が複数台の画像表示装置を同時に管理している場合、どの画像表示装置の保守データが更新され、どの画像表示装置の保守データが更新されていないかを容易に把握することが可能となる。プロジェクタのような画像表示装置が数十台も納入されるような大画面映像システムを1台の保守装置で一括管理するようなシステムの場合、各プロジェクタから送信されるメッセージを保管し整理するだけで、効率的に各プロジェクタのメインプログラムデータのバージョンを管理可能となる。
【0047】
(実施の形態6)
図10は本発明の画像表示装置の保守システムにおける動作説明図である。尚、前述した実施の形態と同じ構成については同一の符号を用い、説明を省略する。
【0048】
保守データを保守データ格納手段14から主記憶素子13に書き込みを行う際(ステップS4)、何らかの異常が発生したことにより書き込みが行えなくなった場合(ステップS12)、制御手段A11は正常に書き込みが行えなかったと判断し、通信手段A15を制御し任意のネットワーク網3を介して保守装置2にその結果を通知する(ステップS2)。この結果を受信した保守装置2の管理者は、画像表示装置1において、保守データの書き込みが失敗したことを把握する。一方、保守データを保守データ格納手段14から主記憶素子13に書き込みを行う際(ステップS4)、正常に書き込みが終了(ステップS5)した場合、その旨のメッセージを保守装置2に送信する(ステップS2)。
【0049】
以上のように本実施の形態によれば、前記保守データが主記憶素子13に正常に書き込まれたか否かを検知し、その検知結果を保守装置2に通知する手段を有することにより、保守装置2の管理者は、画像表示装置1において、保守データを主記憶素子13に書き込みを行った作業のみならずその結果についても把握でき、保守データの書き換えが失敗した場合、再度保守データの書き込みを実行させる或いは何らかの失敗要因が画像表示装置1に存在している可能性があるため、その原因解析を行うといった次の対策を迅速に行うことが可能となる。
【0050】
(実施の形態7)
図11は本発明の画像表示装置の保守システムにおける動作説明図である。尚、前述した実施の形態と同じ構成については同一の符号を用い、説明を省略する。
【0051】
ステップS12において、保守データを主記憶素子13へ書き込み失敗した場合、制御手段A11は再度最初から保守データ格納手段14に格納された保守データを主記憶素子13へ書き込みを行わせる(ステップS4)。この再書き込み動作において正常に書き込みが終了(ステップS5)すれば、画像表示装置1は正常に書き込みが終了したと判断し、その旨のメッセージを任意のネットワーク網3を介して保守装置2へ送信する。一方、何らかの致命的欠陥が画像表示装置1に存在する場合、再書き込み動作を行っても常に異常発生(ステップS12)となるため、この再書き込み動作を何回行うかというカウンタを制御手段A11に設ける。例えば、再書き込み動作を2回までとした場合、まず1回目の異常発生時、制御手段A11は、1回目と判断(ステップS13)し再度ステップS4を実行するように制御する。再び異常検出を行った場合(ステップS12)、制御手段A11は2回目と判断(ステップS13)し再度ステップS4を実行するように制御する。次にまた異常検出を行った場合(ステップS12)、制御手段A11は3回目と判断(ステップS13)し、今度はステップS4に戻らず異常であるとして保守装置2に対しその旨のメッセージを送信する(ステップS11)。
【0052】
以上のように本実施の形態によれば、前記保守データが主記憶素子13に正常に書き込まれない場合、再度書き込み動作を実行する手段を有することにより、再書き込み動作で正常に書き込みが行えるような、何らかの要因により生じたノイズでの書き込み失敗をいちいち保守装置2に通知する必要が無くなる。保守装置2が画像表示装置1より保守データの書き換え失敗通知を受信した場合、保守装置2の管理者は、たまたま書き換えを失敗したのではなく、根本的な失敗要因が画像表示装置1にあることを容易に推測でき、画像表示装置1の修理に迅速に着手することが可能となる。
【0053】
(実施の形態8)
図12は本発明における画像表示装置の保守システムの構成図であり、図13は本発明における画像表示装置の保守システムの動作説明図である。尚、前述した実施の形態と同じ構成については同一の符号を用い、説明を省略する。
【0054】
図12において、18は保守装置2より送信された保守データが本画像表示装置1用の保守データか他機種用の保守データかを判断する保守データ判別手段である。
【0055】
以上のように構成された画像表示装置の保守システムについて、図13を用いてその動作を説明する。まず、ステップS3において保守データ格納手段14に保守データが格納されていることを検知した制御手段A11は、その保守データが本画像表示装置1用のものか否かを保守データ判別手段18に参照する(ステップS14)。保守データ判別手段18は保守データのヘッダーファイルを解析し、その保守データが対象となる機種のモデル品番と画像表示装置1のモデル品番が合致しているかを比較する。モデル品番が合致している場合は、その保守データを主記憶素子13へ書き込むが、異なる場合は主記憶素子13へ書き込みは行わずにそのまま初期化作業を終了する。例えば、画像表示装置としてプロジェクタを例に挙げると、プロジェクタも毎年いろいろな機種がリリースされており、プロジェクタを複数台扱う大型映像システムにおいて、種々のモデル品番のプロジェクタが混在するケースは一般的に存在する。モデル品番が異なると内蔵されるハードウェア構成も異なるため、モデル品番が異なる保守データを書き込むと再度電源を投入したときにプロジェクタが起動しないといった不具合が生じる可能性があるため、モデル品番が合致しない保守データを主記憶素子13に書き込まないようにせねばならない。前述の保守データ判別手段18としてプロジェクタのモデル品番を検出する例を挙げたが、更に保守データ格納手段14に格納された保守データのバージョンを検出して、現在主記憶素子13に格納されているメインプログラムデータのバージョンより古い場合は、前記保守データを主記憶素子13に書き込みを行わない機能を備えることにより、常に主記憶素子13に格納されたメインプログラムデータは、本画像表示装置1用であり且つ最新バージョンとなる。画像表示装置1のメインプログラムデータは、画像表示装置1のハードウェアが変更することにより初めて有効となる場合があり、ハードウェアの変更が行われている状態で間違って旧バージョンのメインプログラムデータが主記憶素子13に格納された場合、画像表示装置1が正常に動作しない可能性がある。即ち、上記把手データ判別手段18としてメインプログラムデータのバージョン管理を併せて実行する手段は非常に有効である。
【0056】
また、保守データ判別手段18として、保守データ格納手段14に格納された保守データの送信元である保守装置2を特定するIPアドレスやメールアドレスなどの識別番号を予め登録し、ステップS3において保守データを制御手段A11が検知した場合、その保守データの送信元の識別番号を保守データ判別手段18に登録された保守装置2の識別番号と比較し、両者の識別番号が一致する場合は、正規の保守データと判断して主記憶素子13に書き込みを行う。一方、両者の識別番号が不一致の場合、正規の保守データでは無いと判断し、その保守データは主記憶素子13に書き込まれない。これより、保守データ判別手段18に登録された識別番号を有する保守装置2から送信された保守データのみ画像表示装置1の主記憶素子13に書き込み可能となるため、何らかの不具合により他の保守装置或いは任意のパソコンから画像表示装置1に保守データが送信された場合においても、常に送信元が確認された安全な保守データのみ主記憶素子13に書き込みを行うことが可能となる。
【0057】
更に、保守データ判別手段18において、前記保守データが画像表示装置1用ではないと判断した結果を図9のステップS11のように保守装置2に対し送信する手段を設けることにより、保守装置2の管理者に対し、間違った保守データが送信されたことを通知可能となる。この通知を入手した保守装置2の管理者は、間違った保守データを正規なものに交換して再送信する或いは本来送信せねばならない他の画像表示装置に転送するといった修正を迅速に行うことが可能となる。
【0058】
以上のように本実施の形態によれば、保守データ判別手段18により保守データ格納手段14に格納された保守データが本画像表示装置1用の保守データか否かを判断する手段を有することにより、確実に本画像表示装置1用のデータのみを主記憶素子13に書き込ませることが可能となる。また、保守データ判別手段18として前記保守データの送信元を判別する手段を有することでも同様な効果を得る。これより、本実施の形態によれば、多種多様な画像表示装置のモデル品番が混在するシステムにおいても、これらの画像表示装置を一括管理する保守装置2の管理者が、間違ってモデル品番が異なる保守データを送信するミスを冒した場合でも、画像表示装置側で対処可能となり、安全な保守システムが構築可能となる。
【0059】
(実施の形態9)
図14は本発明の画像表示装置の保守システムにおける動作説明図である。尚、前述した実施の形態と同じ構成については同一の符号を用い、説明を省略する。
【0060】
ステップS14において、保守データ判別手段18により前記保守データが、本画像表示装置1用の保守データでないと判断した場合、制御手段A11は前記保守データを保守データ格納手段14から削除する(ステップS6)。
【0061】
以上のように本実施の形態によれば、前記保守データが本画像表示装置1用の保守データでないと判断した場合、制御手段A11は前記保守データを保守データ格納手段14から削除する手段を有することにより、間違った保守データが保守データ格納手段14に格納されている場合において、次に画像表示装置1の電源を再度投入した場合、ステップS3を行った後に再度ステップS14を実行する手間を省略することが可能となる。
【0062】
(実施の形態10)
図15は本発明の画像表示装置の保守システムにおける動作説明図である。尚、前述した実施の形態と同じ構成については同一の符号を用い、説明を省略する。
【0063】
まず、何らかの保守データを保守装置2から画像表示装置1へ送信せねばならない場合、保守装置2の通信手段B21から任意のネットワーク網3を介して画像表示装置1の通信手段A15へ前記保守データを送信する(ステップS15)。制御手段A11は保守装置2から送信されたデータが保守データか否かを判断する(ステップS16)。送信されたデータが保守データか否かは実施の形態1に示した方法で容易に判断することが可能となる。送信されたデータが保守データである場合、制御手段A11は、データバス100を介して前記保守データを保守データ格納手段14に格納する(ステップS17)。そして、制御手段A11は保守データ格納手段14に保守データを全て格納したことを検知(ステップS18)した後、通信手段A15を制御することにより、任意のネットワーク網3を介して保守装置2へ検知結果を通知する(ステップS19)。これより、保守装置2の管理者は、画像表示装置1から保守データの書き込み結果を見ることにより、送信した保守データが画像表示装置1内の保守データ格納手段14に格納されたことを把握可能となる。
【0064】
ステップS15からステップS18の動作中に画像表示装置1の電源が切断された場合、保守装置2から送信された保守データは画像表示装置1に正常に格納されていないため、ステップS19よりデータ転送失敗の通知が届く。これより、保守装置2の管理者は、画像表示装置1に所望の保守データが届いていないことを認識できるため、再度保守データを送信せねばならないが、画像表示装置1の主記憶素子13に格納されたメインプログラムデータの変更を実施していないため画像表示装置1が再度起動しなくなるといった不具合は生じない。
【0065】
以上のように本実施の形態によれば、保守装置2から送信された保守データが画像表示装置1にある保守データ格納手段14に格納されたことを通知する手段を有することにより、保守装置2の管理者は、送信した保守データが画像表示装置1内の保守データ格納手段14に格納されたことを把握可能となる。また、送信する保守データは、画像表示装置1のメインプログラムデータが格納されている主記憶素子13のデータを一切更新しないため、保守装置2の管理者は任意のタイミングで保守データを送信しても画像表示装置1に対し深刻な影響を与える心配がない。更に、複数台の画像表示装置を1台の保守装置で一括管理するような大型映像システムにおいて、前記保守装置の管理者は各画像表示装置の使用状況にかかわらず任意のタイミングで保守データを一括送信することが可能となり、保守業務を非常に簡便にすることが可能となる。このとき、ある画像表示装置の電源が切断された場合、その画像表示装置からは保守データ格納の結果通知が保守装置に届かないため、保守装置の管理者はその画像表示装置には保守データが格納されていないことを把握することが可能となり、再度、その画像表示装置にのみ保守データを送信することで、保守装置の管理者が任意のタイミングでシステム全体を常に把握することが可能となる。
【0066】
(実施の形態11)
図16は本発明の画像表示装置の保守システムにおける動作説明図である。尚、前述した実施の形態と同じ構成については同一の符号を用い、説明を省略する。
【0067】
ステップS17において、保守装置2から送信された保守データを保守データ格納手段14に書き込む場合、保守データ格納手段14が画像表示装置1上に装着されていない或いは残ファイル容量不足により、正常に保守データ格納手段14に格納することができず、制御手段A11は書き込み失敗と判断する(ステップS20)。その結果を制御手段A11は通信手段A15を制御し任意のネットワーク網3を介して保守装置2に通知する(ステップS19)。この通知を受信した保守装置2の管理者は送信した保守データが何らかの不具合により画像表示装置1の保守データ格納手段14に格納されなかったことを把握し、その対策を迅速に実行することが可能となる。また、保守データ格納手段14への書き込み失敗の要因として予測されるものについては、事前にエラーコード表を制御手段A11に持たせておく。エラーコード表の一例を以下示す。
【0068】
保守データ格納手段14の未装着・・・エラーコード“E01”
保守データ格納手段14の容量不足・・・エラーコード“E02”
保守データの書き込み失敗要因を制御手段A11が検知し、その検知結果を上記エラーコード表と照合し、該当するエラーコードも同時に保守装置2へ通知することにより、その通知を受信した保守装置2の管理者は的確な対応が可能となる。
【0069】
以上のように本実施の形態によれば、保守装置2から送信された保守データが画像表示装置1の保守データ格納手段14に正常に格納されたか否かを保守装置2へ通知する手段を有することにより、保守装置2の管理者は、送信した保守データが正常に画像表示装置1に届いたか否かを判断することが可能となり、且つ、複数台の画像表示装置を管理するような大型システムにおいても、どの画像表示装置に保守データが届いており、どの画像表示装置に届いていないのかを把握することが可能となる。また、保守データが正常に保守データ格納手段14に格納されたか否かの情報を保守装置2が受信することにより、画像表示装置1の状態を把握することも可能となる。
【0070】
【発明の効果】
以上のように本発明は、保守装置から送信された保守データを確実に画像表示装置にある主記憶素子に書き込むことが可能となる効果を得る。また、前記保守データが主記憶素子に正常に書き込みが行われたか否かを保守装置へ通知する手段を有することにより、複数台の画像表示装置を1台の保守装置で一括管理するようなシステムにおいて、そのシステム管理者がどの画像表示装置に前記保守データが正常に更新されたかを容易に把握することができ、前記保守データが更新されていない画像表示装置に対し迅速なフォローを行うことが可能となる。
【0071】
また、保守データ判別手段を備えることにより、該画像表示装置用ではない間違ったモデル品番用の保守データが該画像表示装置に送信された場合においても、その保守データを主記憶素子に書き込むことを未然に防ぐことが可能となるため、確実に所望の保守データを画像表示装置の主記憶素子に書き込むことを可能とする効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における画像表示装置の保守システムの構成図
【図2】本発明の実施の形態1における画像表示装置の保守システムの動作説明図
【図3】本発明の実施の形態2における画像表示装置の保守システムの構成図
【図4】本発明の実施の形態2における画像表示装置の保守システムの動作説明図
【図5】本発明の実施の形態3における画像表示装置の保守システムの動作説明図
【図6】本発明の実施の形態4における画像表示装置の保守システムの構成図
【図7】本発明の実施の形態4における画像表示装置の保守システムの動作説明図
【図8】本発明の実施の形態4における画像表示装置から表示されるメッセージ画像例を示す図
【図9】本発明の実施の形態5における画像表示装置の保守システムの動作説明図
【図10】本発明の実施の形態6における画像表示装置の保守システムの動作説明図
【図11】本発明の実施の形態7における画像表示装置の保守システムの動作説明図
【図12】本発明の実施の形態8における画像表示装置の保守システムの構成図
【図13】本発明の実施の形態8における画像表示装置の保守システムの動作説明図
【図14】本発明の実施の形態9における画像表示装置の保守システムの動作説明図
【図15】本発明の実施の形態10における画像表示装置の保守システムの動作説明図
【図16】本発明の実施の形態11における画像表示装置の保守システムの動作説明図
【図17】従来における画像表示装置の保守システムの構成図
【符号の説明】
1 画像表示装置
2 保守装置
3 任意のネットワーク網
10 表示手段
11 制御手段A
12 揮発性メモリ
13 主記憶素子
14 保守データ格納手段
15 通信手段A
16 発光素子
17 入力手段
18 保守データ判別手段
19 状態検知手段
20 保守データ発生部
21 通信手段B
22 制御手段B
100 画像表示装置の制御手段Aのデータバス
200 保守装置の制御手段Bのデータバス
Claims (12)
- 所定の場所に固定的に設置され任意のネットワーク網に常時接続されている画像表示装置と、
前記ネットワーク網に常時接続され前記画像表示装置の保守を行うための保守装置を備え、
前記保守装置は、
前記画像表示装置のメインプログラムデータを更新するための新規メインプログラムデータ(以下、保守データと称する)を発生する保守データ発生部と、前記保守データ発生部で生成された保守データを前記ネットワーク網を介して前記画像表示装置に送信可能とする通信手段Bと、前記保守データ発生部及び通信手段Bを各々制御する制御手段Bとを含み、
前記画像表示装置は、
前記画像表示装置を動作させるメインプログラムデータが格納された主記憶素子と、前記主記憶素子に格納されたメインプログラムデータを展開する揮発性メモリと、前記保守装置から送信された前記保守データを前記ネットワーク網を介して受信する通信手段Aと、前記通信手段Aで受信した前記保守データを格納する保守データ格納手段と、前記主記憶素子及び前記揮発性メモリ及び前記通信手段A及び前記保守データ格納手段を各々制御する制御手段Aとを含み、
前記制御手段Aは、前記画像表示装置の電源投入後に前記保守データ格納手段に格納されているデータを参照し前記保守データが格納されている場合、前記保守データを前記主記憶素子に書き込みを行った後に前記保守データ格納手段に格納されている前記保守データを削除する機能を有することを特徴とする画像表示装置の保守システム。 - 前記画像表示装置は、前記制御手段Aにより制御される発光素子を更に備え、前記制御手段Aは前記保守データを前記保守データ格納手段から前記主記憶素子に書き込む期間中、前記発光素子を光点滅或いは光点灯させる機能を更に有することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置の保守システム。
- 前記制御手段Aは、前記保守データを前記保守データ格納手段から削除した後に前記画像表示装置のプログラムリセットを実行し、前記主記憶素子に新たに格納された保守データを前記揮発性メモリに展開する機能を更に有することを特徴とする請求項1及び請求項2記載の画像表示装置の保守システム。
- 前記画像表示装置は、前記制御手段Aにより制御される任意の画像を表示する表示手段と、前記制御手段Aに対し外部から制御信号を入力する入力手段とを更に備え、前記制御手段Aは前記保守データが前記保守データ格納手段に格納されていることを検知した場合、前記保守データを前記主記憶素子に書き込みを実行するか否かのメッセージ画像を前記表示手段より表示を行い、本画像表示装置の使用者が前記入力手段より前記保守データを前記主記憶素子に書き込みを実行するか否かを選択可能とする機能を有することを特徴とする請求項1から請求項3記載の画像表示装置の保守システム。
- 前記制御手段Aは、前記保守データを前記保守データ格納手段から削除した後に、前記通信手段Aを制御し前記保守データを前記主記憶素子へ書き込みを実行した旨のメッセージを前記保守装置へ送信する機能を有することを特徴とする請求項1から請求項4記載の画像表示装置の保守システム。
- 前記制御手段Aは、前記保守データを前記主記憶素子へ書き込む際に正常に書き込みが行えたか否かを検出し、前記通信手段Aを制御し前記検出結果を前記保守装置へ送信する機能を有することを特徴とする請求項1から請求項4記載の画像表示装置の保守システム。
- 前記制御手段Aは、前記保守データを前記主記憶素子へ書き込みを行う際に正常に書き込みが行えなかった場合、再度前記保守データ格納手段から前記主記憶素子への保守データの書き込みを実行し、その再書き込み動作が任意の回数を超えた時に書き込み失敗という旨のメッセージを前記保守装置に対し送信するように前記通信手段Aを制御する機能を有することを特徴とする請求項6記載の画像表示装置の保守システム。
- 前記画像表示装置は、前記制御手段Aにより制御され前記保守データ格納手段に格納された前記保守データが前記画像表示装置用の保守データか否かを判別する保守データ判別手段を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項7記載の画像表示装置の保守システム。
- 前記保守データ判別手段は、前記保守データを送信した前記保守装置を特定する識別番号をもとに前記保守データが前記画像表示装置用の保守データか否かを判別する機能を有することを特徴とする請求項1から請求項8記載の画像表示装置の保守システム。
- 前記保守データ判別手段により前記保守データが前記画像表示装置用の保守データでないと判別された場合、前記制御手段Aが前記保守データを前記保守データ格納手段から削除する機能を有することを特徴とする請求項8及び請求項9記載の画像表示装置の保守システム。
- 前記制御手段Aは、前記保守装置から送信された保守データを前記保守データ格納手段に書き込みを行った後に前記通信手段Aを制御して前記保守装置に対し前記保守データの書き込みが終了した旨のメッセージを送信する機能を有することを特徴とする請求項1から請求項10記載の画像表示装置の保守システム。
- 前記制御手段Aは、前記保守装置から送信された保守データを前記保守データ格納手段に書き込みを行う際に正常に書き込みが行えたか否かを検出し、その検出結果を前記保守装置に対し送信するように前記通信手段Aを制御する機能を有することを特徴とする請求項11記載の画像表示装置の保守システム。
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