JP2005021437A - スロットマシンの表示部構造 - Google Patents

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Tomoyuki Sakurai
朋之 桜井
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Sammy Corp
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Abstract

【課題】表示部のランプユニットの修理、ランプ交換等の作業が行い易く、前扉裏面の電線ハーネス類を簡単に且つまとめて係止保持できるようにする。
【解決手段】略直方体箱状の本体筐体11の内部にスロット遊技装置が配設され、本体筐体の前面側開口を開閉自在に覆って前扉2がヒンジ結合されてスロットマシンが構成され、前扉の前面にはスロット遊技装置による遊技を表示させる中パネルアセンブリ40(表示部)が設けられる。中パネルアセンブリは、前扉の枠状開口を後面側から覆う中パネル41と、中パネルの後面に取り付けられた枠状のランプハウス部材42と、ランプハウス部材に着脱自在に取り付けられたランプ基板43とから構成され、前扉の後面に沿って配設されるハーネスをまとめて係止保持するハーネス係止爪421cが、ランプハウス部材の後面に一体に設けられている。
【選択図】 図14

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前面側が開口した本体筐体内にスロット遊技装置を配設し、本体筐体の前面側開口を開閉自在に覆って本体筐体に前扉をヒンジ結合して構成されるスロットマシンに関する。本発明は特に、前扉の前面略中央部にスロット遊技を表示させるために設けられる表示部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
スロットマシンは回転する三つのリールが停止したときの図柄マークの揃い具合に応じてメダルの払出を行うように構成された遊技機である。このように回転、停止するリールの図柄マークは前扉の表示部において表示されるが、この表示が遊技者に見やすくなるようにすることが求められる。このため、例えば、特許文献1には、三つの並んだリールの前方に表示窓を有した表示パネルが配設され、表示パネルの裏面にリール照明装置を配設した構造が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開平11−155998号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこのような表示部の照明は、LED、蛍光灯等の照明手段によりなされるが、この照明手段が故障するなどして修理、交換が必要なときには、上記特許文献1の構造の場合には表示パネルを分解する必要があり、修理、交換作業が面倒で手間がかかるという問題があった。また、照明手段に電気の供給を行う必要があるが、電気の供給が必要な機器は前扉の裏面にいくつも設けられており、このための電線、ハーネスが前扉の裏面に複数配設されることになり、配線同士が絡み合う等して、前扉裏面に対する作業が行いにくいという問題もある。
【0005】
本発明はこのような問題に鑑みたもので、表示部に設けられたランプユニットにおける故障修理、ランプ交換等の作業が行い易く、且つ前扉裏面の電線ハーネス類をまとめて係止保持することができるような構成のスロットマシンの表示部構造を提供することを目的とす。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して上記問題を解決できるように、本発明に係る表示部構造は、前面側が矩形状に開口した略直方体箱状の本体筐体と、この本体筐体内に配設されたスロット遊技装置と、本体筐体の前面側開口を開閉自在に覆って本体筐体にヒンジ結合された前扉とを有して構成されるスロットマシンにおいて、前扉の前面には、上下方向の略中央部に位置してスロット遊技装置による遊技を表示させる表示部が設けられ、表示部が、前扉の上下方向の略中央部に形成された枠状開口を後面側から覆って取り付けられた透明の中パネルと、中央に開口を有する枠状に形成されて中パネルの後面に取り付けられたランプハウス部材と、ランプハウス部材に後面側から着脱自在に取り付けられて前記ランプハウス内空間を照明するランプユニットとから構成され、前扉の後面に沿って配設されるハーネスをまとめて係止保持するハーネス係止爪が、ランプハウス部材の後面に一体に設けられている。
【0007】
このような構成の表示部構造を用いれば、中パネルの後面に取り付けられたランプハウス部材の後面側にランプユニットが着脱自在に取り付けられてランプハウス内空間を照明するように構成されるので、ランプユニットを取り外して修理したり、ランプ類の交換を行ったりすることが簡単である。また、前扉の後面に沿って配設されるハーネスをまとめて係止保持するハーネス係止爪が、ランプハウス部材の後面に一体に設けられているので、ハーネス係止手段を別途設ける必要がなく、簡単な構造で前扉裏面の電線ハーネス類をまとめて係止保持することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明に係る表示部構造を有したスロットマシンの全体的な構成について、図1〜図4を参照してまず説明する。このスロットマシンは、前面が矩形状に開口した略直方体箱状の本体筐体11内にスロット遊技装置を配設して構成されるスロットマシン本体1と、本体筐体11の右側端部にスライドヒンジ3,3を介して開閉揺動自在に取り付けられた前扉2とから構成される。
【0009】
本体筐体11内に配設されるスロット遊技装置としては、外部から電力供給を受けて内部装置に必要な電力を供給する電源ボックス12、図柄が描かれた三つのリール13a,13b,13cを回転・停止させるリール装置13、遊技者の操作に応じてリール装置の回転・停止制御や遊技制御を行うためのメイン制御基板14、メイン制御基板14からの指令に基づいてメダルの払出を行うメダル払出装置15等があり、それぞれ図3および図4に示すように本体筐体11内に配設されている。
【0010】
また、本体筐体11の前面側に形成される矩形状開口の内周縁(上下左右内周縁)には、図4に示す上下左右のガード板16,17,18,19がそれぞれ先端部が前方外方に突出して固設されている。なお、左ガード板18の後方に突出する突起部18a,18aにスライドヒンジ3,3が取り付けられる。また、右ガード板19の前縁には前扉2を閉止状態でロック保持するために用いられるロック爪19a,19aおよび前扉2を閉止状態で支持する受け部材19bが設けられている。これらガイド板16,17,18,19はいずれも金属板から構成される。
【0011】
図5およびこの図の矢印VI−VIに沿った断面を示す図6から分かるように、上下のガード板16,17の端部には折り曲げ部16a,17aが設けられており、左右のガード板18,19の上下端部がこの折り曲げ部16a,17aと接合するようにして上下左右のガード板16,17,18,19がそれぞれ先端部が前方外方に突出して固設されている。これにより、各ガード板16,17,18,19の端部接合部に隙間がなくなり、外部からの不正アクセスを防止することができる。なお、右ガード板19の前縁19cは右外方に膨出するように絞り加工により形成されている。
【0012】
前扉2は、図7に分解した状態で示すように、本体筐体11の右側端にスライドヒンジ3,3によりヒンジ結合され、前面側矩形状開口を開閉自在に覆う形状のフロントマスク20と、フロントマスク20の上部の上パネル取付枠部21に着脱自在に取り付けられた上パネルアセンブリ30と、フロントマスク20の中央部に矩形枠状に形成された表示部22における矩形状の表示開口22aを後面側から覆って取り付けられた中パネルアセンブリ40と、フロントマスク20の下部の下パネル取付部24に着脱自在に取り付けられた下パネルアセンブリ50と、フロントマスク20における下パネル取付部24の下側に形成された受け皿取付部25に取り付けられた受け皿アセンブリ60とから構成される。
【0013】
フロントマスク20における表示部22と下パネル取付部24との間に、前方に突出して操作部23が設けられている。この操作部23における略水平に延びた操作部上面23aには、ONE−BETボタン91a、MAX−BETボタン92a、メダル投入ガイド80が図示のように配設され、操作部上面23aの前端縁に繋がって垂直下方に延びた操作部前面23bには、精算ボタン93a、スタートレバー装置70、三つのリール13a,13b,13cに対応した三つのストップボタン94a、リジェクトボタン95aが図示のように配設されている。なお、図3に示すように、操作部23の裏側には、ONE−BETボタン装置91、MAX−BETボタン装置92、精算ボタン装置93,ストップボタン装置94およびリジェクトボタン装置95が取り付けられており、上記各ボタンはこれら装置に取り付けられて操作部23の外面側に位置している。
【0014】
フロントマスク20における下パネル取付部24および受け皿取付部25の裏面側には、リジェクトシュート96a、メダル払出シュート96bが設けられており、両シュート96a,96bの内部通路は下部で交わって前面側に開口したメダル払出口25aに連通している。リジェクトボタン95aが押されると、メダル投入ガイド80から投入されたが曲がり、汚れなどにより内部のセレクタ内に滞留したメダルがリジェクトシュート96aに排出され、リジェクトシュート96a内を通ってメダル払出口25aから外部に排出される。また、メダル払出シュート96bに設けられたメダル受け口96cは前扉2が閉止された状態でメダル払出装置15のメダル払出スロット15aと対向し、メダル払出装置15によりメダル払出スロット15aから排出された賞品としてのメダルがメダル受け口96cを通ってメダル払出シュート95b内に排出され、メダル払出口25aから外部に払い出される。
【0015】
下パネル取付部24の裏面にはさらに、下パネル取付部24の前面に取り付けられる蛍光灯用のインバータ97が取り付けられている。また、受け皿取付部25の裏面には一対の下部スピーカ98,98が取り付けられ、スピーカ前面に対向して多数の小孔からなるスピーカ口25b,25bが形成されている。
【0016】
フロントマスク20における裏側右端部に上下に延びて施錠装置100が設けられており、前扉2をスロットマシン本体1の前面に閉止させた状態で施錠装置100が右ガード板19のロック爪19aと係合してロック保持するようになっている。
【0017】
次に、上記構成の前扉2において、上パネル取付枠部21の構造およびここに着脱自在に取り付けられる上パネルアセンブリ30について図8〜図11を参照して説明する。なお、図10は図9の矢印X−Xに沿った断面を示し、図11は図10の矢印XI−XIに沿った断面を示す。上パネル取付枠部21は矩形枠状に形成されて矩形状の枠部開口21aを有し、この枠部開口21aを前面側から覆うように上パネルアセンブリ30が着脱自在に取り付けられる。上パネルアセンブリ30を構成部品に分解して図6に示している。この上パネルアセンブリ30は、上パネル取付枠部21に着脱自在に取り付けられる上パネル枠31と、上パネル枠31の裏面に取り付けられる上パネルベース34と、上パネルベース34の裏面に取り付けられる表示装置36とから構成される。
【0018】
上パネル枠31は、中央に位置する表示用開口31aと、左右下部に位置するスピーカ用開口31b,31bと、上部中央に位置する第1飾り用凹部31cと、上部左右に位置する第2飾り用凹部31dと、これら第2飾り用凹部31dの内側に位置して円弧状に形成された第3飾り用凹部31eとを有して樹脂一体成型により形成されている。第1飾り用凹部31cの底面にはランプ、LED等の発光体を有する第1ランプ基板32aが取り付けられ、この第1ランプ基板32aが取り付けられた第1飾り用凹部31cを覆って第1飾りレンズ32bが取り付けられている。また、第2および第3飾り用凹部31d,31eの底面は開口しており、これら開口を裏面側から覆って第2ランプ基板33aが取り付けられており、このように第2ランプ基板33aが取り付けられた第2および第3飾り用凹部31d,31eを前面側からそれぞれ覆って第2および第3飾りレンズ33b,33cが取り付けられている。これら第1〜第3飾りレンズ32b,33b,33cは所定の色を有した半透明樹脂からなり、第1および第2ランプ基板32a,33a上のランプ、LEDの発光を受けて所定の色で発光するランプ飾りを構成する。
【0019】
上パネルベース34はベース枠34aによりパネル板34bを保持して構成され、上パネル枠31の表示用開口31aおよび左右のスピーカ用開口31b,31bを裏面側から覆って上パネル枠31に結合して取り付けられる。この結合は、ベース枠34aの周囲に設けられた結合部34cにおいて上パネル枠31にビス止めして行われる。ベース枠34aの左右下部にはそれぞれスピーカ取付部34dが形成されており、このスピーカ取付部34dの底面開口を後側から覆ってスピーカ35aが取り付けられ(なお、図9〜図11においてはスピーカ35aを未装着状態で示している)、スピーカ取付部34dの前面開口を覆って保護網35bが取り付けられている。上パネルベース34は上パネル枠31の裏面に取り付けられた状態で、上パネルベース34の前面(パネル板34b)が表示用開口31aから前面に対向し、異物侵入防止用の保護網35bにより覆われたスピーカ取付凹部34dがスピーカ用開口31bから前面に対向する。なお、図9に示すように、上パネルベース34の後面にはハーネス(内部配線)を係止保持するハーネス係止爪34eがベース枠34aと一体に形成されている。
【0020】
表示装置36は、前面側に液晶ディスプレイ38を有して上パネルベース34の裏面に取り付けられる表示枠37と、表示枠37の後面に結合されたサブ基板アセンブリ39とから構成される。なお、サブ基板アセンブリ39は基板ケース39b内に液晶表示制御用のサブ基板39aを配設して構成される。このとき、図9に示すように、サブ基板39a上に取り付けられたROMに対向する位置においてケース内面に内方に突出してこのROMに近接するROM抑え39cが形成されており、このROM抑え39cによりROMの不正交換を防止している。
この表示装置36が上パネルベース34の裏面に取り付けられた状態で液晶ディスプレイ38の表示が上パネル枠31の表示用開口31aを通して見えるように、上パネルベース34を構成するパネル板34bにおける少なくとも液晶ディスプレイ38の画面に対向する部分が透明である。
【0021】
ここで、表示装置36を構成する液晶ディスプレイ38、サブ基板39a等は振動を嫌う構成であるため、前扉2の開閉時の振動が表示装置36に伝達するのを防止するために、ゴムワッシャによる取付構造を用いている。図9の矢印XII−XIIに沿った断面を示す図12に示すように、表示装置36は表示枠37の側部に形成された取付アーム37aを上パネルベース34の裏面に突出成形された取付ボス34fにネジ結合して取り付けられる。このとき、図13に示すような形状をしたゴム材料製の第1および第2ゴムワッシャ371,372を挟んで取付ネジ373により結合して取り付けられる。
【0022】
第1ゴムワッシャ371はネジ挿入孔371a、フランジ部371bおよび円筒部371cを有して構成される。第2ゴムワッシャ372は嵌入孔372a、フランジ部372b、円筒部372cを有して構成され、円筒部372cに嵌合溝372dが形成されている。表示枠37のアーム部37aの取付孔内に嵌合溝372dを嵌合させて第2ゴムワッシャ372が取り付けられ、この第2ゴムワッシャ372の嵌入孔372a内に円筒部371cを嵌入させて第1ゴムワッシャ371が取り付けられ、この状態で第1ゴムワッシャ371のネジ挿入孔371a内に取付ネジ373を挿入し、このネジを取付ボス34fのネジ孔に螺合させて表示装置36(表示枠37)が上パネルベース34の後面に取り付けられる。このため、表示枠37は第1および第2ゴムワッシャ371,372を介して上パネルベース34に取り付けられることになり、前扉2の開閉時等に発生する振動が第1および第2ゴムワッシャ371,372により吸収されて表示装置36に伝達するのが防止される。
【0023】
以上説明したように、上パネルアセンブリ30は、上パネル枠31に第1および第2ランプ基板32a,33aと第1〜第3飾りレンズ32b,33b,33cとスピーカ35aおよび保護網35bとを取り付け、この上パネル枠31の裏面に上パネルベース34を取り付け、さらに上パネルベース34の裏面に表示装置36を取り付けて構成される。このため、上パネルアセンブリ30を独立して組み立てた後、これをフロントマスク20の上パネル取付枠部21に取り付ければ良く、組み立ておよび交換が容易である。また、上パネルアセンブリ30を全体としてデザイン変更することが容易であり、且つ上パネル枠31および飾りレンズのみをデザイン変更することも容易であるため、フロントマスク20は共通で上パネルアセンブリ30のみを変更して、種々のデザイン変更に対応可能であるという利点を有する。
【0024】
なお、図9および図10に示すように、上パネルアセンブリ30が取り付けられる上パネル取付枠部21の後面側の上端縁内面に沿ってフロントマスク上板金26が取り付けられている。このフロントマスク上板金26は金属板材を後方に開口する断面U字状に形成して構成され、前扉2がスロットマシン本体1に閉止して取り付けられた状態で、本体筐体11の上側内周縁に取り付けられた上ガード板16の前端がフロントマスク上板金26のU字状開口内に突出する。これにより上ガード板16とフロントマスク上板金26とによりラビリンス構造が形成され、前扉2の閉止状態でスロットマシン本体1と前扉2との上端部隙間CLUから針金等による内部への不正アクセスをこのラビリンス構造により撃退防止することができる。
【0025】
次に表示部22の後面に取り付けられる中パネルアセンブリ40の構成について、図14〜図18を参照して説明する。なお、図17は図1の矢印XVII−XVIIに沿った断面を示し、図18は図1の矢印XVIII−XVIIIに沿った断面を示す。中パネルアセンブリ40は、表示部22の矩形開口22aを後面側から覆う透明矩形板状の中パネル41と、この中パネル41を後面側から覆って表示部22の後面に取り付けられる矩形枠状のランプハウス部材42とから構成される。
【0026】
ランプハウス部材42の上枠部42aには前面側に開口した第1ランプハウス421が形成されており、第1ランプハウス421の後面にはカバー取付開口421aが形成されている。このカバー取付開口421aを後面側から覆って蛍光灯カバー43が着脱自在に取り付けられるようになっており、蛍光灯カバー43の前面には蛍光灯管43aが横方向に延びて取り付けられ、蛍光灯カバー43の後面に設けられた取付ボス43bにインバータ44が取り付けられている。この蛍光灯カバー43は図示しない係止爪をカバー取付開口421a内の係合部に係合させて着脱されるようになっている。
【0027】
但し、このように単に着脱する構成では、着脱時に蛍光灯カバー43を誤って落とし、その前面に取り付けられた蛍光灯管43aを破損させるおそれがある。
このため、カバー取付開口421aの下端に係止溝421bを形成し、蛍光灯カバー43はその下端に設けられた係止突起43dを係止溝421bに係止させた状態で、図16に示すように、蛍光灯カバー43を矢印A方向に回動させてカバー取付開口421aを覆う位置に取り付けるようにしても良い。このとき蛍光灯カバー43の上端に設けられたロック爪43cがカバー取付開口421aの上部内面に形成されたロック溝(図示せず)と係合し、蛍光灯カバー43はカバー取付開口421aを覆う位置でロック保持される。
【0028】
この状態では蛍光灯管43aは第1ランプハウス421内に位置し、蛍光灯管43aを点灯させることにより、中パネル41における第1ランプハウス421の前面側開口が対向する部分を照明する。なお、中パネル41におけるこのように照明される部分には所定の図柄が設けられており、この図柄を照明する。
【0029】
このように蛍光灯カバー43がカバー取付開口421aを覆って上枠部42aに取り付けられた状態から、ロック爪43cを指等で押し下げてロック溝との係合を解除して、蛍光灯カバー43を図16における矢印B方向に回動させれば、蛍光灯カバー43を簡単に取り外すことができる。これにより、蛍光灯管43aの交換を簡単に行うことが可能である。なお、ランプハウス部材42の上枠部42aの後面左右には、ハーネス(内部配線)を係止保持するハーネス係止爪421cがランプハウス部材42と一体に形成されている。
【0030】
ランプハウス部材42の左枠部42b(スロットマシンの前方から見て左側となる枠部)には、図13に示すように、前面側に開口した第2ランプハウス422が形成されており、第2ランプハウス422の後面にはランプ挿入開口422aが形成されている。第2ランプハウス422の後面を覆うようにして左枠部42bにランプ基板45が取り付けられ、このランプ基板45に取り付けられた複数のランプ45aはランプ挿入開口422aを通って第2ランプハウス422内に突出する。この状態でランプ45aを点灯させることにより、中パネル41における第2ランプハウス422の前面側開口が対向する部分を照明する。中パネル41におけるこのように照明される部分には所定の図柄が設けられており、この図柄を照明する。なお、左枠部42bの左側面には、第2ランプハウス422内においてランプ45aにより発生した熱を逃がすための放熱開口422bが形成されている。
【0031】
ランプハウス部材42の右枠部(スロットマシンの前方から見て右側となる枠部)42cの後面にはランプ制御基板48が取り付けられ、このランプ制御基板48を後面側から覆ってランプ制御基板カバー49が取り付けられている。このようにランプ制御基板48をランプ制御基板カバー49により覆うことにより、ランプ制御基板48の上に配設された電子部品等に対する外部からの不正アクセスを確実に防止できる。なお、ランプ制御基板カバー49の後面上部には、ハーネス(内部配線)を係止保持するハーネス係止爪49aがランプ制御基板カバー49と一体に形成されている。
【0032】
ランプハウス部材42の下枠部42dの後面には中央制御基板46が取り付けられ、この中央制御基板46を後面側から覆って中央制御基板カバー47が取り付けられている。このように中央制御基板46を中央制御基板カバー47により覆うことにより、中央制御基板46の上に配設された電子部品等に対する外部からの不正アクセスを確実に防止できる。このような不正アクセス防止効果を高めるため、図18に示すように、下枠部42dに係合溝425が形成され、中央制御基板カバー47の脚部47dを係合溝425内に突入嵌合させる構成を採用している。
【0033】
なお、中央制御基板カバー47は透明樹脂材料等から形成され、中央制御基板46に設けられたコネクタ46bを除いて覆う形状である。このように透明であるため、中央制御基板46に対する不正アクセスがなされて、例えば、不正な電子部品が取り付けられたような場合でも、カバー47を通してこのような不正効果を簡単に発見でき、迅速な対応処置が可能である。また、中央制御基板カバー47の後面端部には、ハーネス(内部配線)を係止保持するハーネス係止爪47bが中央制御基板カバー47と一体に形成されている。
【0034】
この中央制御基板46には、スロット遊技の当たり発生確率を段階的に設定変更する設定ボタン46aが設けられている。このため、中央制御基板カバー47には設定ボタン46aと対向する部分に設定ボタン開口47aが形成されている。この部分の構成を図18(B)および図20に詳しく示しており、設定ボタン開口47aを開閉自在に覆って開閉蓋471がヒンジ結合されて取り付けられている。なお、図18(B)は図20(B)の矢印XVIII−XVIIIに沿った断面を開閉蓋471を取り付けた状態で示す。この開閉蓋471はヒンジ結合部に設けられたねじりバネ(図示せず)により閉止方向に付勢されており、常時は設定ボタン開口47aを閉止した位置にある。
【0035】
この開閉蓋471は、図18(B)に示すように、中央制御基板カバー47の外面(後面)に対して設定ボタン開口47a内に入り込んだ位置に設けられており、外部から不正にアクセスして開閉蓋471が開放されて、設定ボタン46aが不正操作されることを防止している。設定ボタン開口47の側部に凹部47cが設けられており、設定ボタン46aを正規に操作して設定変更を行うときには、凹部47cに指を入れて開閉蓋471を開放できる。
【0036】
図17に示すように、フロントマスク20の側縁内面に沿ってフロントマスク横板金27が取り付けられている。このフロントマスク横板金27は金属板材を断面L字状に形成して構成され、前扉2がスロットマシン本体1に閉止して取り付けられた状態で、本体筐体11の左側内周縁に取り付けられたガード板18の前端18bがフロントマスク横板金27と横方向に対向する位置まで突出する。
これによりガード板18とフロントマスク横板金27とによりラビリンス構造が形成され、前扉2の閉止状態でスロットマシン本体1と前扉2との側端部隙間CLSから針金等による内部への不正アクセスをこのラビリンス構造により撃退防止することができる。
【0037】
次に、操作部23の構造について説明する。前述のように操作部23の上面23aに設けられたONE−BETボタン装置91は上面パネルから内方に突出して配設されており、遊技者がONE−BETボタン91aを1回押す毎に投入メダル1個に対応したゲーム設定が行われる。スロットマシンでは1回のゲームに対して複数個(例えば3個)のメダルに対応したゲーム設定が可能であり、このように最大設定可能なメダル数までONE−BETボタン91aを繰り返し操作して設定することが可能である。操作部上面23aにおけるONE−BETボタン装置91の右隣に設けられたMAX−BETボタン装置92も上面パネルから内方に突出して配設されており、遊技者がMAX−BETボタン92aを一回操作するだけで、最大設定可能メダル数に対応するゲーム設定がなされる。
【0038】
操作部上面23aの右側に設けられたメダル投入ガイド80は、図21に拡大して示すように、上面側に開口するとともに前後に延びた半円弧状のガイド溝83と、このガイド溝83の後端部に略垂直に起立して設けられたストッパ壁84と、ガイド溝83におけるストッパ壁84の下部に沿って垂直に貫通して形成されたスリット状のメダル投入口85とを備えて構成される。このメダル投入ガイド80におけるガイド溝83を形成する左右の円弧状ガイド壁81,82において、左側のガイド壁81が右側のガイド壁82より高く形成されている。メダル投入口85から複数のメダルを連続投入するときには、複数のメダルを重ね合わせて起立させた状態でガイド溝83上に置き、ストッパ壁84に当接するメダルから順次メダル投入口85内に投入させる。このとき、メダルがガイド溝83の上をスムーズに移動するように、ガイド溝83には前後に延びる複数の小溝83aが形成されている。
【0039】
このような構成のメダル投入ガイド80によれば、左側のガイド壁81が高くて右側のガイド壁82が低いので、メダルを右手で持って斜め右側からガイド溝83上に載せるときに、右側のガイド壁82にメダルが当たって落とすおそれが無く、且つ高い方の左側ガイド壁81によりメダルを確実に受け止めることができる。また、メダルを掴んだ指が右側のガイド壁82に当たることなく、メダルをガイド溝83上で前方に移動させることができる。このため、メダル投入口からメダルを連続して投入する動作をスムーズに且つ違和感なく行える。
【0040】
このようにONE−BETボタン装置91、MAX−BETボタン装置92、メダル投入ガイド80が設けられる操作部23の上面23aは、図22に示すように、操作部前面パネル23bと一体に形成された操作部上面パネル240と、この操作部上面パネル240の上に重ねて取り付けられた透明のカバーパネル230とから構成される。操作部上面パネル240には、ONE−BETボタン装置91およびMAX−BETボタン装置92を取り付けるための取付開口241,242と、メダル投入ガイド80から投入されたメダルを通過させるためのメダル投入用開口243が設けられ、さらに、遊技補助装置(例えば、補助操作ボタン装置、メダル貸出用カード操作装置すなわちCR装置の操作装置等)を取り付けるための補助開口245が設けられている。
【0041】
遊技補助装置は全てのスロットマシンに取り付けられるものではなく、必要に応じて取り付けられる装置であり、遊技補助装置を使用しないときには、図18および図23に示すように、補助カバー250を取り付けてこの補助開口245を塞ぐようになっている。補助開口245の内部には保持リブ246,246が設けられており、補助カバー250は保持リブ246の上に載置するとともに内部においてビス止め固定されて取り付けられる。
【0042】
カバーパネル230はこのように補助開口245を覆って補助カバー250が取り付けられた状態の操作部上面パネル240の上に固定されて取り付けられるものであり、ONE−BETボタン装置91およびMAX−BETボタン装置92を取り付けるための取付開口231,232と、メダル投入ガイド80から投入されたメダルを通過させるためのメダル投入用開口233が設けられている。
但し、補助開口245およびその周囲を覆うようになっており、補助開口245と補助カバー250との間の隙間から針金等を挿入して不正操作が行われることを確実に防止している。また、カバーパネル230と上面パネル240との間に、カバーパネル230とほぼ同一形状のシートを挟んで配設しても良い。これにより、このシートに例えば、ゲーム操作等のインストラクションを表示したりできるとともに、このシートにより外部からの不正操作をより一層防止できる。
【0043】
図19に示すように、補助開口245に遊技補助装置260(ここでは、補助操作ボタン装置を例示している)を取り付けるときには、この遊技補助装置260の操作ボタン部を上面側に露出させる開口236を有したカバーパネル235が取り付けられる。
【0044】
次に、操作部23の前面23bに設けられた装置類について説明する。前面23bの左端に設けられた精算ボタン装置93は、精算ボタン93aを押すと現在の当たりメダル数に対応するメダルがメダル払出装置15からメダル払出シュート96bに払い出され、メダル払出口25aから外部に払い出される。スタートレバー装置70はノブ71を操作するとゲームがスタートするようになっており、この構成は以下に説明する。なお、三つのストップボタン94aが押し操作されると対応するリール13a,13b,13cの回転が停止する。また、リジェクトボタン95aが押されるとメダル投入ガイド80から投入されて内部に滞留したメダルがリジェクトシュート96aに排出され、メダル払出口25aから外部に排出される。
【0045】
ここでスタートレバー装置70の構成および作動を、図25〜図28を参照して以下に説明する。スタートレバー装置70は、図25および図26に示すように、操作部23の前面23bを構成する前面パネルにネジ結合されるメインケース72と、メインケース72の後部にネジ結合されて取り付けられたカバーケース73とからなるケース内に操作レバー71を図示ように配設して構成される。
なお、メインケース72は外面に操作部前面23bにネジ結合するための結合ネジ72dが形成された円筒状部材からなり、前方に開口して第1凹部72aが形成され、後面に開口して第2凹部72bが形成されている。カバーケース73は中空円筒状に形成されてメインケース72の後部にネジ結合されている。
【0046】
操作レバー71は、球状の操作ノブ71aと、この操作ノブ71aに繋がるシャフト71bと、シャフト71bの根本部(操作ノブ71aの側)に取り付けられたハブ71cとを有して構成され、先端に反射部71dが設けられている。シャフト71bはメインケース72の第1凹部72aから貫通孔72cを通って第2凹部72b内に突出して配設され、シャフト71bの上に摺動自在に配設されたワッシャ75aが第1凹部72b内に位置する。これらハブ71cとワッシャ75aの間にバネ75bが配設されている。また、第2凹部72b内に突出するシャフト71bの先端には受け部材74が取り付けられている。
【0047】
このような構成のスタートレバー装置70では、バネ75bの付勢によりワッシャ75aが第1凹部72a内に着座してハブ71cを外方に押し出し、受け部材74は第2凹部72b内に着座する。この結果、操作レバー71を操作しないときにはシャフト71bが起立して操作ノブ71aが図25および図26に示す中立位置に位置するとともに、外方に突出した突出位置に位置する。そして、このような中立位置に位置した状態から操作レバー71を全方位方向に傾動操作可能であり、且つこれを内方に押し込む操作も可能である。
【0048】
カバーケース73の後端にはキャップ73aが嵌合して取り付けられ、その内部に発光素子76、受光素子77、集光レンズ76a,76b、発光素子76および受光素子77に繋がる配線用のコネクタ78が図示のように配設されている。コネクタ78を介して送られる電気により発光素子76から信号光が発光されると、この信号光は図26において一点鎖線で示すように集光レンズ76aにより集光されて反射部71dに入射するとともにここで反射される。このように反射された信号光は集光レンズ76bにより集光されて受光素子77により受光される。受光素子77はこのように反射された信号光を受光すると、受光に応じて発生する電気信号をコネクタ78を介して制御装置に送る。図25および図26に示す中立状態(操作レバー71が中立位置且つ突出位置に位置する状態)では、発光素子76からの信号光が反射部71dで反射されて受光素子77に入射するように構成されており、スロットマシンの内部に配設された制御装置(メイン制御基板14)は受光素子77から信号光を受光していることを示す電気信号が送られている限り、遊技をスタートさせずに待つ制御を行う。
【0049】
図26に示す中立状態から遊技者が操作ノブ71aを操作して、図27に矢印で示すように操作レバー71を傾動させると、反射部71dの向きが変化する。
このため、発光素子76からの信号光は反射部71dで反射されたときに受光素子77の方向とは異なる方向に反射し、受光素子77に信号光が入射しなくなる。このため、受光素子77から制御装置に信号光を受光しなくなったことを示す電気信号が送られ、制御装置は遊技をスタートさせる制御を行う。なお、このとき操作レバー71の傾動量に応じて受光素子77の受光量が低下するが、この受光量が所定割合だけ低下したときに制御装置は遊技をスタートさせる制御を行うようになっており、操作レバー71の小さな傾動では遊技をスタートさせることがないように制御される。すなわち、操作レバー71の傾動に対して所定角度範囲(例えば、10度程度までの範囲)内では遊技をスタートさせることがない不感帯を設定している。
【0050】
また、中立状態から操作ノブ71aが、図28に矢印で示すように、軸方向内方に押されると、ハブ71cとワッシャ75aの間隔に対応する距離だけ操作レバー71がバネ75bの付勢に抗して押し込まれて移動する。中立状態では操作レバー71は突出位置に位置しているが、スロットマシンの製造、搬送段階等において操作レバー71が何かに当たって内方に押されると、この操作レバー71はバネ75bの付勢に抗して突出位置から内方に移動して操作レバー71に作用する外力を回避し、スタートレバー装置70が損傷することを防止する。
【0051】
なお、操作レバー71が起立方向内方に押圧されて突出位置から起立方向内方に移動されると、反射部71dの位置が変化するため、発光素子76からの信号光は反射部71dで反射されたときに受光素子77の中心から外れた位置に入射し、受光素子77に入射する信号光量が少なくなる。このため、受光素子77から制御装置に信号光量が小さくなったことを示す電気信号が送られるが、本スロットマシンでは制御装置はこのような信号光量の変化に対しては遊技をスタートさせる制御を行なわせない。これにより、遊技中において遊技者の体の一部が操作レバー71を誤って押し込んだようなときにゲームが意図せずに開始するようなことを防止するようにしている。
【0052】
但し、これとは逆に、操作レバー71が起立方向内方に押圧されて突出位置から起立方向内方に移動されて、受光素子77から制御装置に信号光量が小さくなったことを示す電気信号が送られると、制御装置は遊技をスタートさせる制御を行うようにしても良い。もしくは操作レバー71が起立方向内方に押圧されて突出位置から起立方向内方に移動されたときに、受光素子77に入射する信号光量の低下量が十分に大きくなるような構成として、制御装置はこの信号光量低下に対応する電気信号を受けて遊技をスタートさせる制御を行うようにしても良い。
このようにすれば、遊技者は操作レバー71を傾動させるだけでなく指や手のひらで操作ノブ71aを押すだけでもゲームを開始することができ、レバー操作がより行いやすくなる。
【0053】
次に、フロントマスク20の下パネル取付部24に着脱自在に取り付けられる下パネルアセンブリ50について、図29および図30を参照して説明する。なお、図30は図1の矢印XXX−XXXに沿った断面を示す。下パネルアセンブリ50は、下パネル取付部24に着脱自在に取り付けられる矩形枠状の下パネル枠51と、下パネル枠51の後面に取り付けられる透明材料製の下パネルカバー55と、下パネルカバー55の後面に取り付けられる図柄が設けられた半透明材料製の下パネルベース56とからなる。下パネル枠51は矩形状のパネル開口51aを有し、下パネルカバー55および下パネルベース56が重なった状態でパネル開口51aを後面側から覆う。
【0054】
このように下パネルアセンブリ50が取り付けられる下パネル取付部24は、左右端部において上下に延びる凹部からなるランプ取付凹部24cと、これら左右のランプ取付凹部24cの間に位置する凹部からなる中央凹部24aとを有し、下パネルアセンブリ50はこれら両凹部24a,24cを覆って下パネル取付部24に着脱自在に取り付けられる。中央凹部24aには蛍光灯取付リブ57が設けられており(図7、図18および図19参照)、ここに下パネル照明用蛍光灯(図示せず)が取り付けられ、この下パネル照明用蛍光灯を点灯させることにより、中央凹部24aの前面の中央空間24b内を照明し、下パネルベース56の図柄を後面側から照明する。中央凹部24aにはこの蛍光灯用のインバータ58も取り付けられている。
【0055】
下パネル枠51の上下端には後方に突出した係止突起51bが形成されており、この係止突起51bを下パネル取付部24(中央凹部24aの上下端)に形成された係止凹部(図示せず)に係合させて下パネル枠51が下パネル取付部24に着脱自在に取り付けられる。
【0056】
下パネル枠51の左右端部には飾り凹部51cが上下に延びて形成され、この飾り凹部51cに飾りレンズ52が取り付けられている。なお、飾り凹部51cの底面には上下に延びるランプ開口51dが形成されている。下パネル枠51が下パネル取付部24に取り付けられた状態で、飾り凹部51cの部分が左右のランプ取付凹部24cを覆う。ランプ取付凹部25c内にはランプ基板53が配設されており、ランプ基板53上の発光体(ランプ、LED等)からの発光がランプ開口51dを通って飾りレンズ52を照明して飾り発光させるようになっている。なお、このときランプ基板53の発光体からの発光が中央空間24b内に漏れ出さないように、下パネル枠51には飾り凹部51cの内側端に沿って仕切壁51eが設けられている。
【0057】
本スロットマシンにおいては、フロントマスク20の形状を変更することなく、下パネルアセンブリのみを変更することができるようになっており、このように変更された下パネルアセンブリ150を取り付けて構成される例を図31に示している。この下パネルアセンブリ150も、下パネル取付部24に着脱自在に取り付けられる矩形枠状の下パネル枠151と、下パネル枠151の後面に取り付けられる透明材料製の下パネルカバー155と、下パネルカバー155の後面に取り付けられる図柄が設けられた半透明材料製の下パネルベース156とからなる。下パネル枠151は中央凹部24aおよび左右のランプ取付凹部24cを含む下パネル取付部24のほぼ全面を覆う大きさの矩形状のパネル開口151aを有し、下パネルカバー155および下パネルベース156が重なった状態でパネル開口151aを後面側から覆う。
【0058】
このため、図31から分かるように、下パネルアセンブリ150が下パネル取付部24に取り付けられた状態で、中央凹部24aの前面に位置する中央空間24baが左右両側に広がり、左右のランプ取付凹部24cの前面に形勢される左右空間24cに繋がる。このときには、ランプ取付凹部24cにランプ基板は取り付けられないが、下パネル取付部24の中央凹部24a上に設けられた蛍光灯取付リブ57に下パネル照明用蛍光灯(図示せず)が取り付けられ、この蛍光灯により下パネルベース56の後面前面が照明される。
【0059】
次に、フロントマスク20の下部に形成された受け皿取付部25に取り付けられる受け皿アセンブリ60について、図32〜図36を参照して説明する。なお、図33は図1における矢印XXXIII−XXXIIIに沿った断面を示し、図34は図33における矢印XXXIV−XXXIVに沿った断面を示し、図35は図34における矢印XXXV−XXXVに沿った断面を示し、図36は図34における矢印XXXVI−XXXVIに沿った断面を示す。受け皿アセンブリ60は、左右に係止アーム部62を有する受け皿61と、受け皿61の左側部に取り付けられた灰皿65とから構成される。
受け皿61の左右に設けられた係止アーム62の先端には、後面側に開口した上下に延びるU字状溝62aが形成されている。
【0060】
一方、受け皿取付部25の左右端には前方に突出するとともに上下に延びる直方体状の係合突起125が形成されており、この係合突起125がU字状溝62a内に嵌入するようにして受け皿61が受け皿取付部25に着脱自在に取り付けられる。このとき、図34〜図36に示すように、係止アーム62の内面に係合溝62bおよび係合突起62cが形成されており、係合突起125に左右外側に突出して形成された係止突起126aが係合溝62bに嵌入し、且つ係止突起126aに隣接して形成された係合空間126b内に係合突起62cが嵌入し、受皿アセンブリ60が受け皿取付部25に仮止め状態で係止保持される。
【0061】
受け皿アセンブリ60はこのように受け皿取付部25に仮止めされた状態からフロントマスク20を裏返して、後面側から受け皿アセンブリ60がしっかりとネジ止め固定される。このとき、受け皿アセンブリ60は仮止め保持されているため、フロントマスク20を裏返してもこれが外れることがなく、受け皿取付作業が容易となる。
【0062】
なお、図33に示すように、フロントマスク20の下端後面に後方に開口する断面U字状の受容溝120が左右方向に延びて形成されており、前扉2がスロットマシン本体1に閉止して取り付けられた状態で、本体筐体11の下側内周縁に取り付けられた下ガード板17の前端が受容溝120内に突出する。これにより下ガード板16と受容溝120(フロントマスク20の下端部)とによりラビリンス構造が形成され、前扉2の閉止状態でスロットマシン本体1と前扉2との下端部隙間CLLから針金等による内部への不正アクセスをこのラビリンス構造により撃退防止することができる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、中パネルの後面に取り付けられたランプハウス部材の後面側にランプユニットが着脱自在に取り付けられてランプハウス内空間を照明するように構成されるので、ランプユニットを取り外して修理したり、ランプ類の交換を行ったりすることが簡単である。また、前扉の後面に沿って配設されるハーネスをまとめて係止保持するハーネス係止爪が、ランプハウス部材の後面に一体に設けられているので、ハーネス係止手段を別途設ける必要がなく、簡単な構造で前扉裏面の電線ハーネス類をまとめて係止保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスロットマシンの正面図である。
【図2】上記スロットマシンの斜視図である。
【図3】上記スロットマシンにおいて前扉を開放して内部構造を示す正面図ある。
【図4】上記スロットマシンにおいてスロットマシン本体を示す斜視図である。
【図5】上記スロットマシン本体の右上部を拡大して示す正面図である。
【図6】上記スロットマシン本体の右上部を、図5の矢印VI−VIに沿って示す断面図である。
【図7】上記スロットマシンの前扉を示す分解斜視図である。
【図8】上記前扉を構成する上パネルアセンブリを示す分解斜視図である。
【図9】上記前扉における上パネルアセンブリ取付部周辺を後面側から見た背面図である。
【図10】上記前扉における上パネルアセンブリ部分を、図9の矢印X−Xに沿って示す側面断面図である。
【図11】上記前扉における上パネルアセンブリ部分を、図10の矢印XI−XIに沿って示す平面断面図である。
【図12】上記前扉における上パネルアセンブリ部分を、図9の矢印XII−XIIに沿って示す断面図である。
【図13】上記上パネルアセンブリにおいて表示装置を取り付けるために用いられる振動防止用のゴムワッシャを示す断面図である。
【図14】上記前扉を構成する中パネルアセンブリを示す分解斜視図である。
【図15】上記前扉における中パネルアセンブリ取付部周辺を後面側から見た背面図である。
【図16】上記中パネルアセンブリの上部を蛍光灯カバーを取り外した状態で示す側面図である。
【図17】上記前扉における中パネルアセンブリ部分を、図1の矢印XVII−XVIIに沿って示す断面図である。
【図18】上記前扉における中パネルアセンブリ部分を、図1の矢印XVIII−XVIIIに沿って示す断面図である。
【図19】上記前扉における中パネルアセンブリ部分の変形例を、図1の矢印XVIII−XVIIIに沿って示す断面図である。
【図20】上記前扉における中パネルアセンブリおよび操作部を後側から見て示す背面図である。
【図21】上記前扉の操作部の上面右側に設けられるメダル投入ガイド部分を示す正面図である。
【図22】上記前扉の操作部を分解して示す斜視図である。
【図23】上記前扉の操作部上面において、補助カバーが取り付けられる状態を示す斜視図である。
【図24】上記前扉における操作部を、図18に示す矢印XXIV−XXIVに沿って底面側から見て示す断面図である。
【図25】上記操作部の前面に配設されるスタートレバー装置の側面図である。
【図26】上記スタートレバー装置の内部構造を示す断面図である。
【図27】上記スタートレバー装置の操作レバーが傾動操作された状態を示す断面図である。
【図28】上記スタートレバー装置の操作レバーが押し込み操作された状態を示す断面図である。
【図29】上記前扉を構成する下パネルアセンブリを示す分解斜視図である。
【図30】上記前扉における下パネルアセンブリ部分を、図1の矢印XXX−XXXに沿って示す断面図である。
【図31】上記前扉における下パネルアセンブリ部分の変形例を、図1の矢印XXX−XXXに沿って示す断面図である。
【図32】上記前扉の下部の受け皿取付部およびここに取り付けられる受け皿アセンブリを示す分解斜視図である。
【図33】上記前扉における受け皿アセンブリ部分を、図1の矢印XXXIII−XXXIIIに沿って示す断面図である。
【図34】上記前扉における受け皿アセンブリ部分を、図33の矢印XXXIV−XXXIVに沿って示す断面図である。
【図35】上記前扉における受け皿アセンブリ部分を、図34の矢印XXXV−XXXVに沿って示す断面図である。
【図36】上記前扉における受け皿アセンブリ部分を、図34の矢印XXXVI−XXXVIに沿って示す断面図である。
【符号の説明】
1 スロットマシン本体
2 前扉
3 スライドヒンジ
11 本体筐体
12 電源ボックス
13 リール装置 13a〜13c リール
14 メイン制御基板
15 メダル払出装置
16〜19 上下左右のガード板
20 フロントマスク
21 上パネル取付枠部
22 表示部
23 操作部 23a 上面 23b 前面
24 下パネル取付部 24a,24c 下パネル空間
25 受け皿取付部
25a メダル払出口 25b スピーカ口
26 フロントマスク上板金
27 フロントマスク横板金
30 上パネルアセンブリ
31 上パネル枠
32a 第1ランプ基板 32b 第1飾りレンズ
33a 第2ランプ基板 33b 第2飾りレンズ
34 上パネルベース 34f 取付ボス
35a スピーカ
36 表示装置
37 表示枠 37a 取付アーム
38 液晶ディスプレイ
39 サブ基板アセンブリ
40 中パネルアセンブリ
41 中パネル
42 ランプハウス部材
43 蛍光灯カバー
44 インバータ
45 ランプ基板
46 中央制御基板 46a 設定ボタン
47 中央制御基板カバー 47a 設定ボタン開口
48 ランプ制御基板
49 ランプ制御基板カバー
50,150 下パネルアセンブリ
51,151 下パネル枠
52 飾りレンズ
53 ランプ基板
55,155 下パネルカバー
56,156 下パネルベース
57 蛍光灯取付リブ
60 受け皿アセンブリ
61 受け皿
62 係止アーム
65 灰皿
70 スタートレバー装置
71 操作レバー 71a 操作ノブ
72 メインケース
73 カバーケース
74 受け部材
75a ワッシャ 75b バネ
76 発光素子
76a,76b 集光レンズ
77 受光素子
78 コネクタ
80 メダル投入ガイド
81,82 左右の円弧状ガイド壁
83 ガイド溝
84 ストッパ壁
85 メダル投入口
91 ONE−BETボタン装置 91a ONE−BETボタン
92 MAX−BETボタン装置 92a MAX−BETボタン
93 精算ボタン装置 93a 精算ボタン
94 ストップボタン装置 94a ストップボタン
95 リジェクトボタン装置 95a リジェクトボタン
96a リジェクトシュート 96b メダル払出シュート
97 インバータ
98 下部スピーカ
100 施錠装置
230 カバーパネル
240 操作部上面パネル
245 補助開口
250 補助カバー
260 遊技補助装置(補助操作ボタン装置)
371 第1ゴムワッシャ
372 第2ゴムワッシャ
373 取付ネジ
421 第1ランプハウス 421a ハーネス係止爪
422 第2ランプハウス
471 開閉蓋

Claims (1)

  1. 前面側が矩形状に開口した略直方体箱状の本体筐体と、前記本体筐体内に配設されたスロット遊技装置と、前記本体筐体の前面側開口を開閉自在に覆って前記本体筐体にヒンジ結合された前扉とを有して構成されるスロットマシンにおいて、
    前記前扉の前面には、上下方向の略中央部に位置して前記スロット遊技装置による遊技を表示させる表示部が設けられ、
    前記表示部が、前記前扉の上下方向の略中央部に形成された枠状開口を後面側から覆って取り付けられた透明の中パネルと、中央に開口を有する枠状に形成されて前記中パネルの後面に取り付けられたランプハウス部材と、前記ランプハウス部材に後面側から着脱自在に取り付けられて前記ランプハウス内空間を照明するランプユニットとから構成され、
    前記前扉の後面に沿って配設されるハーネスをまとめて係止保持するハーネス係止爪が、前記ランプハウス部材の後面に一体に設けられていることを特徴とするスロットマシンの表示部構造。
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