JP2005020100A - 携帯端末装置、携帯端末装置を制御するためのプログラム、及び画像配信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯端末においてカメラサーバから得られる映像の更新制御を容易に行えるようにすること。
【解決手段】ネットワークを介してカメラサーバと通信可能な、表示手段と複数の操作手段とを有する携帯端末装置を制御するための、前記携帯端末装置において実行されるプログラムであって、前記カメラサーバから、前記カメラサーバに接続されたカメラにより撮影された映像を取得し、該映像を前記表示手段に表示する第1のプログラムコード(S204)と、前記複数の操作手段を用いて前記携帯端末装置における前記映像の取得回数を設定するための第2のプログラムコード(S207)とを有する。
【選択図】 図6
【解決手段】ネットワークを介してカメラサーバと通信可能な、表示手段と複数の操作手段とを有する携帯端末装置を制御するための、前記携帯端末装置において実行されるプログラムであって、前記カメラサーバから、前記カメラサーバに接続されたカメラにより撮影された映像を取得し、該映像を前記表示手段に表示する第1のプログラムコード(S204)と、前記複数の操作手段を用いて前記携帯端末装置における前記映像の取得回数を設定するための第2のプログラムコード(S207)とを有する。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話等の携帯機器を用いて遠隔のカメラ映像を見ながらカメラ制御する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遠隔地に配置されたカメラの映像をネットワーク経由で多地点において複数人が観察できるシステムがある。例えば、インターネット上のWWW(World Wide Web)サーバを通じて、同じくインターネットに接続されたパーソナルコンピュータ(PC)にコンピュータ制御可能なカメラを接続し、カメラから撮影したリアルタイム映像をアクセス者に配信するだけでなく、そのカメラの制御も許すようなシステムである(例えば、特許文献1参照)。映像を配信する側と映像を見る側はサーバとクライアントの関係にある。以下、カメラを含むサーバ側の装置またはシステムをカメラサーバと呼び、クライアントを操作端末と呼ぶ。
【0003】
しかし、上記のようなカメラサーバと操作端末間において、複数の操作端末からのパン・チルト・ズーム等のカメラ制御を同時に許可してしまうとカメラ制御に問題が生じてしまう。従って、1つの操作端末にカメラ制御権を与え、制御権を有する操作端末のみからのカメラ制御を許すようにすると共に、一定時間経過後に制御権を無効にし、別の操作端末に制御権を付与できるようにすることで、他の操作端末にもカメラ制御ができるように工夫されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
一方、近年、携帯電話の普及と技術の進歩に伴い、携帯電話においてはWWWWブラウザ機能を有し、インターネットにアクセスしてWebページを見ることができるような機能が導入されつつある。さらには、JAVA(登録商標)等のプログラムをインターネット経由で携帯電話端末にダウンロードして実行する仕組みが用意されつつある。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−040185号公報
【特許文献2】
特開平10−042278号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、携帯電話端末においては、現状ではWebページとして用意されているカメラサーバの静止画ページを見ることができるだけであった。この場合、ユーザが能動的に映像の更新操作をしなければならなかった。一方、カメラサーバの映像をリアルタイム動画として見つつ、カメラ制御もできる操作端末としては、従来、広い画像表示領域及び多数の操作キーを有するPCないしそれに準ずる機器を用いている。これに対し、狭い表示画面及び限られた数の操作キーしか持たない携帯電話端末において、PCなどの機器と同様な操作で動画の取得及びカメラ制御操作を行うには、無理があった。
【0007】
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、携帯端末においてカメラサーバから得られる映像の更新制御を容易に行えるようにすることを第1の目的とする。
【0008】
また、所定の携帯端末から、カメラサーバの所定制御ができるようにすることを第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために、ネットワークを介してカメラサーバと通信可能な、表示手段と複数の操作手段とを有する携帯端末装置を制御するための、前記携帯端末装置において実行される本発明のプログラムは、前記カメラサーバから、前記カメラサーバに接続されたカメラにより撮影された映像を取得し、該映像を前記表示手段に表示する第1のプログラムコードと、前記複数の操作手段を用いて前記携帯端末装置における前記映像の取得回数を設定するための第2のプログラムコードとを有する。
【0010】
また、ネットワークを介してカメラサーバと通信可能な本発明の携帯端末装置は、表示手段と、複数の操作手段と、前記カメラサーバに接続されたカメラにより撮影された映像を取得し、該映像を前記表示手段に表示する表示制御手段と、前記複数の操作手段による操作に基づいて前記携帯端末装置における前記映像の取得回数を制御する制御手段とを有する。
【0011】
また、上記第2の目的を達成するために、ネットワークを介してカメラサーバと通信可能であって、前記カメラサーバに接続されたカメラにより撮影された映像を表示する表示手段と、複数の操作手段とを有する携帯端末装置を制御するための、前記携帯端末装置において実行される本発明のプログラムは、前記カメラサーバの所定動作について制御を制限された第1の制御モードと、前記制御を制限されない第2の制御モードとを切り替えるための第2のプログラムコードと、前記第2の制御モードにおいて、前記複数の操作手段を用いて前記カメラサーバを制御するための第4のプログラムコードとを有する。
【0012】
また、ネットワークを介してカメラサーバと通信可能な本発明の携帯端末装置は、表示手段と、複数の操作手段と、前記カメラサーバの所定動作について制御を制限された第1の制御モードと、前記制御を制限されない第2の制御モードとを切り替える切り替え手段と、前記第2の制御モードにおいて、前記複数の操作手段による操作に基づいて前記カメラサーバを制御するための制御手段とを有する。
【0013】
更に、カメラにより撮影された映像を配信するカメラサーバと、ネットワークを介して該カメラサーバと通信可能な携帯端末装置とを含む本発明の画像配信システムは、前記携帯端末装置は、表示手段と、複数の操作手段と、前記カメラサーバの所定動作について制御を制限された第1の制御モードと、前記制御を制限されない第2の制御モードとを切り替える切り替え手段と、前記第2の制御モードにおいて、前記複数の操作手段による操作に基づいて前記カメラサーバを制御するための制御手段とを有し、前記カメラサーバは、前記制御手段による制御に基づいて前記所定動作の制御を行う。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。ただし、本実施の形態において例示される構成部品の寸法、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明がそれらの例示に限定されるものではない。
【0015】
本実施の形態は、カメラ映像表示およびカメラ制御操作のためのビューワプログラムを携帯電話にダウンロードしてインストールし、ビューワプログラムを用いてカメラサーバにアクセスして、映像を見ながらカメラ制御をするものである。
【0016】
図1は本発明の実施の形態におけるシステム構成図である。
【0017】
図1において、11はカメラサーバ、12は表示端末装置で、いずれも論理的にはネットワーク13を通じて接続されている。表示端末装置12としては携帯電話端末を想定しており、物理的には、表示端末装置12は携帯電話サービス会社(キャリア)が提供するインターネット向け携帯電話網およびインターネットを通じて接続されているものとする。カメラサーバ11は、表示端末装置12からの要求に応じてネットワーク13を通じてリアルタイム映像の配信をしつつ、カメラ制御要求を受付け、操作端末からのカメラ制御も可能にする。
【0018】
いずれのカメラサーバ11、表示端末装置12共に複数台がネットワーク13に接続されていても構わないが、本実施の形態では、説明のため各々1台ずつ接続されていると仮定する。ネットワーク13としては、圧縮した映像データおよびカメラ制御データを通すのに十分な帯域があるインターネットやイントラネット等のディジタルネットワークであれば何でもよい。なお、ここではカメラサーバ11、および表示端末装置12はネットワーク上で一意に識別できるような識別子を有しており、IPアドレスで識別できるようになっているものとする。また、カメラサーバ11、表示端末装置12共に定常状態ではIPアドレスが割り当てられているものとする。
【0019】
次に、カメラサーバ11と表示端末装置12の構成について詳しく説明する。
【0020】
<カメラサーバ11>
カメラサーバは以下の要求を受け付ける。
接続開始要求
映像取得要求
制御権取得要求
制御権状態取得要求
カメラ制御要求
カメラ情報取得要求
接続終了要求
カメラ映像サイズ変更要求
映像品質変更要求
外部デバイス制御要求
【0021】
表示端末装置12を含む複数のユーザ(クライアント)からの接続開始要求を受け付け、さらに映像取得要求を受け付けると、カメラの映像を取り込みJPEG等に圧縮し、要求のあったすべてのユーザに対して圧縮映像を配信する。
【0022】
また、表示端末装置12を含む複数のユーザからのカメラ制御要求に応じてカメラのズーム倍率や、カメラの雲台のパン・チルト角度を制御できるようにする。ただし、複数のユーザからのカメラ制御要求を同時には受け付けない。まずは、制御権取得要求を受け付け、制御権を取得できた1つのユーザのみにカメラ制御を許すようになっている。ユーザ側では制御権を取得できたか否かは制御権状態取得要求で確認することができる。また、制御権取得要求を受け付けた時点ですでに他のユーザがカメラ制御中であれば、その制御権取得要求を発行したユーザはカメラ制御権待ち行列に並ぶことができる。
【0023】
制御権は保有時間制限の上限に達するか、制御権を有するユーザが接続終了要求を発行することによって自主的に放棄することで解放され、次のユーザが制御権を取得できるようにする。
【0024】
カメラ制御としては、パン・チルト・ズームの値の指定およびプリセット名指定(プリセット名とパン・チルト・ズーム値およびカメラ番号とをあらかじめ対応付けてカメラサーバ11に記憶されている)による制御が可能である。また図1には描かれていないがカメラサーバ11に複数のカメラが接続されている場合には、カメラ番号の指定によるこの場合、プリセットのひとつとしてカメラ番号がカメラサーバ11に登録されている。パン・チルト・ズーム値がなく,カメラ番号だけのプリセットを選択した場合には、カメラ切り替え操作となる。カメラの切り替えも可能である。
【0025】
また、管理者モードでパスワードを指定して接続開始要求を発行して接続するユーザからは、配送映像の解像度(カメラ映像サイズ)、圧縮画質(映像品質)変更、および外部デバイス14、15の制御を行うことできる。ここで、外部デバイス14、15は接点のON/OFFの制御によって制御可能なデバイスであるものとする。
【0026】
<表示端末装置12>
図2は、表示端末装置12の外観構成の一例を示す図であり、JAVA(登録商標)で書かれたNTT DoCoMo社のiアプリやKDDI社のEZplus, KDDI社のBREW (Binary Runtime Environment for Wireless)等のダウンロード型プログラム(以下、「ダウンロード型アプリ」と呼ぶ。)が動作する携帯電話端末を想定している。
【0027】
表示端末装置12からカメラサーバ11へは、HTTPプロトコルによる上述したような要求が発行されるが、具体的には、
http://<IPアドレス>/<要求の種類>?id=<セッション番号>?param=<制御パラメータ>
【0028】
のようなプロトコルである。<IPアドレス>にはカメラサーバ11のIPアドレスが、<要求の種類>には、上述の要求を表すコマンドが、<セッション番号>は接続毎に一意に識別できるセッション番号、<制御パラメータ>はコマンド毎に必要な引数であり、「?」はコマンドとパラメータをつなげるのためのデリミタである。
以下に説明する表示端末装置12の動作は、基本的にダウンロード型アプリの動作でもある。ダウンロード型アプリは、カメラサーバ11の映像ビューワ、カメラ制御を行うプログラム(以下、「ビューワアプリ」と呼ぶ。)であって、カメラサーバ11内等に置かれており、初回のカメラサーバ11へのアクセス時に表示端末装置12にダウンロードする。以下、図3を参照して表示端末装置12におけるビューワアプリのダウンロード及びその実行処理の概略について説明する。
【0029】
表示端末装置12は、通信を開始してステップS101において特定のダウンロード用URL(Uniform Resource Locator)にアクセスすることでカメラサーバ11内に置かれているHTMLで記述されたビューワアプリダウンロード用のページにアクセスする。ビューワアプリダウンロード用ページにアクセスすると、ユーザにビューワアプリをダウンロードするかどうかを確認する画面が表示する。ダウンロードしない場合にはそのまま通信を終了し、ダウンロードする場合には、ステップS102でカメラサーバ11からビューワアプリをダウンロードしてからステップS103に進む。
【0030】
ステップS103においてビューワアプリが表示端末装置12上で起動される。この時、図4(a)または図4(b)に示すようなGUI(Graphical User Interface)画面が表示部21に表示されるが、後述するカメラ制御モードが制御無しモードに設定されている場合には図4(a)が、制御ありモードに設定されている場合には図4(b)が表示される。
【0031】
次にステップS104において、図2に示すように表示端末装置12の数字その他のキーが、以下のように設定変更される。即ち、ファンクションキーは決定キー24、右カーソルキーは右方向のパンキー25、下カーソルキーは下方向のチルトキー26、左カーソルキーは左方向のパンキー27、上カーソルキーは上方向のチルトキー28、「1」キーは望遠方向のズームキー29、「2」キーは逆方向のカメラ/プリセット選択キー30、「3」キーは広角方向のズームキー31、「5」キーは順方向のカメラ/プリセット選択キー32、「6」キーは逆光補正ON/OFFキー33、「7」キーは左周りの画像スクロールキー34、「8」キーは画像スクロールのホームポジション指定キー35、「9」キーは右回りの画像スクロールキー36として動作するように設定される。またソフトキーは、ビューワアプリに応じて動作の変わるキーであり、終了キー23、設定/停止キー22がある。図5は、上記対応及び各キーの動作を示す図である。なお、上記のキー割り当ては一例であって、必ずしもこの割り当てに限るものではない。
【0032】
ステップS104でキー設定を終えると、ステップS105でビューワ処理を行う。このビューワ処理については、詳細に後述する。ステップS105のビューワ処置は、ステップS106で表示端末装置102が接続終了要求や、何かしらの通信エラーなどにより通信が終了するまで(即ち、ステップS106でYESとなるまで)続けて行われる。
【0033】
上記図3に示す処理では、通信を開始してからビューワアプリを起動するが、ビューワアプリを一旦ダウンロードした後は、ビューワアプリを先に起動してから、カメラサーバ11との通信をしたり、設定を変更することができる。この場合の処理を図6のフローチャートを参照して説明する。
【0034】
まず、ステップS201において、所定の操作によりダウンロードしてあるビューワアプリを起動する。この時、図4(a)または図4(b)に示すようなGUI画面が表示部21に表示されるが、後述するカメラ制御モードが制御無しモードに設定されている場合には図4(a)が、制御ありモードに設定されている場合には図4(b)が表示される。なお、図3のステップS106で通信終了した後は、このステップS201におけるビューワアプリ起動後の状態となる。
【0035】
次に、ステップS202において、カメラサーバ11に対して接続開始要求を送ったかどうかを判断する。通信を開始する場合には、ステップS203に進み、図3のステップS104と同様のキー設定を行い、ステップS205で通信が終了するまで、ステップS204でビューワ処理を行う。通信が終了すると、ステップS202に戻る。なお、ビューワ処理中に表示される図4(b)に示すようなGUI画面において設定/停止キー24が押下された場合には、以下に説明するステップS207と同様の処理が行われ、図7(a)または(b)の終了キーで図4(b)に示すような元のGUI画面に戻る。
【0036】
一方、図2に示す設定/停止キー24が押下された場合には(ステップS206でYES)、図7(a)に示す設定画面が表示部21に表示される。図7(a)の各設定項目の説明は図8に示す。この表示画面により種々の動作設定を行うことができる(ステップS207)。また、設定機能には通常モード設定機能と管理者モード設定機能とがあり、図7(a)は通常モードでの設定画面である。この画面から管理者モード切替ボタンにより図7(b)に示すような管理者画面へ切り替える。これらの設定画面から、表示端末装置12のユーザーは、制御無しモードか、制御ありモードかを設定することができる。制御無しモードとは、カメラ制御を行わないモードであり、制御ありモードとは、制御権取得要求の発行をしてカメラ制御を行うモードである。制御モードを切り替えておくと、次回ビューワアプリ起動時には、カメラ制御モードに従ってどちらかのモードで起動される。設定が終了すると、ステップS202に戻る。なお、カメラ制御モード以外の設定については、詳細に後述する。
【0037】
また、終了キー23が押された場合には(ステップS208でYES)、ビューワアプリを終了し、そうでない場合にはステップS202に戻る。
【0038】
次に、ステップS105及びS204で行われるビューワ処理について、図9及び図10のフローチャートを参照しながら説明する。特に、図9は、ビューワ処理の概要を示すフローチャート、図10はビューワ処理中のGUI画面の変更処理を示すフローチャートであり、図9の動作と並列に動作する。
【0039】
まずステップS301において、制御無しモードか、制御ありモードかを判断する。
【0040】
制御無しモードの場合(ステップS301でNO)、上述したように図4(a)に示すような画面が表示部21に表示されており、ステップS302でカメラサーバ11に対して画像取得要求を発行し、JPEG圧縮された映像を取得し、さらにこれを表示できるように展開し、表示する。ステップS303では、図7(a)の設定画面によって、画像取得回数が設定されている場合には、所定の画像取得回数に達したか、または、所定の接続時間の上限に達したかを判断し、いずれかであると判断されるまでステップS302を繰り返す。ステップS303でYESの場合、図3のステップS106または図6のステップS205に戻る。
【0041】
一方、制御ありモードの場合には(ステップS301でYES)、上述したように図4(b)に示す画面が表示部21に表示されており、ステップS304でカメラ制御権を取得するため、カメラサーバ11に対して制御権取得要求を発行する。続いてステップS306において制御権取得状態要求を発行して、実際にカメラ制御権を取得できたか否かを確認する。制御権取得エラーの場合には(ステップS307でYES)、制御なしモードに移行する。一方、エラーが無い場合には、ステップS308で制御権が取得できたか否かを判断し、制御権待ち行列に並んでいる状態など、制御権を獲得できなかった場合には、ステップS306に戻る。一方、制御権を取得できるとステップS309に進み、カメラ制御要求を発行し、カメラ制御を行う。ステップS310でカメラ制御にエラーがあったかどうかを判断し、エラーがあれば、制御なしモードに移行する。エラーが無ければ、ステップS311に進んで映像取得要求を発行して映像を取得する。映像取得については制御なしモードでステップS303で行う動作と同様である。上記ステップS309乃至S311の動作は、所定時間が経過するまで繰り返される。
【0042】
所定時間が経過し、カメラサーバ11がカメラ制御権を他のクライアントに委譲した場合には、ステップS310においてカメラ制御要求はエラーになり、制御権を失って制御なしモードに移行する。
【0043】
このように、制御ありモード、制御なしモードを設けることで、カメラ制御なしモードで起動すれば、カメラ制御操作なしにすぐに映像を見たい場合はすぐに映像を見ることができる。また、実際に通信により取得した映像の枚数が予め設定した取得枚数に達した場合に自動的に映像取得が停止されるので、必要以上に映像を取得してしまい余計な通信料金がかかってしまうといったことを防止することができる。
【0044】
図10に示すGUI画面の変更処理はビューワアプリが起動されてから終了する間、実行される。図3のステップS103または図9のステップS201でビューワアプリが起動すると、ステップS401でGUIを初期化し、ステップS402でイベント待ちとなる。イベントとしては、図6のステップS207で行われる設定のためのキー入力イベント、図9の通信動作において映像を取得し展開が終了したときの画像取得イベント(ステップS302及びS311)、制御権が変化したときのイベント(ステップS307,S308、S310で状態変化した場合)、ユーザが明示的にビューワアプリを終了したり電波状態によって通信が切れたりといった場合の通信状態の変化(ステップS106、S205)等がある。
【0045】
入力されたイベントがキー入力である場合には(ステップS403でYES)、ステップS404で入力されたキーに応じた処理を行い、ステップS411でGUIを変更する。映像取得要求が発行された場合には(ステップS405でYES)、ステップS406で取得・展開された映像をステップS411で表示部21に表示する。また、制御権の状態変化である場合(ステップS407でYES)、ステップS408において制御権の状態に応じた処理を行い、ステップS411でGUIを変更する。具体的には、図11に示すような表示を行う。なお、制御権取得では制御権取得状態要求により制御残り時間が返ってくるので合わせて表示する。また、通信状態変化である場合(ステップS409でYES)、ステップS410において通信状態に応じた処理を行い、ステップS411でGUIを変更する。具体的には、通信状態に応じて図12に示すようにアイコン表示を変更する。
【0046】
ステップS411でそれぞれのイベントに応じて描画処理等を行った後、通信処理が終了していない限り(ステップS412でNOの間)、ステップS402に戻って次のイベントを待つ。
【0047】
次に、図9のステップS308で制御権獲得確認後に表示部21に表示されるGUI画面について図13を参照して説明する。
【0048】
図13は、制御権獲得確認後に表示部21に表示されたGUI画面の一例を示す図である。図13において、41はカメラ/プリセットリスト、42は画像ウィンドウ、43は可視範囲フレーム、44は可動範囲フレーム、45は視野設定フレーム、46は視野フレーム、47は情報表示バー、48は通信状態表示、49は画像スクロール表示、50は逆光補正状態表示、51は制御状態パネルである。なお、これらについての説明を図14に示す。
【0049】
次に、本実施の形態におけるカメラ制御方法について詳述する。ここはすでに制御権を獲得しているため、カメラサーバ11のカメラを制御可能な状態である場合の動作について説明する。
【0050】
視野設定フレーム45は、これから制御しようとしているパン・チルト・ズームの位置を可視範囲フレーム43に対する相対位置、大きさを矩形で表す。もちろん、プリセットリスト選択による制御の場合も含まれる。この視野設定フレーム45は、これから制御しようとする位置およびズーム倍率の目安になっており、例えば黄色の矩形で表示する。視野設定フレーム45を所望の位置に動かし、決定キー24を押すことで確定すると、カメラ制御要求が発行される。この時点で、視野設定フレーム45を例えば赤色の矩形で表示する。さらにカメラサーバ11においてカメラ制御が実施され、対応する画像の取得・表示がなされると、視野設定フレーム45は視野フレーム46に置き換わり、例えば緑色の矩形で表示される。なお、画像取得に失敗したり、制御に失敗すると、視野フレーム46を非表示とする。
【0051】
これにより、フレームレートが遅い状況において、制御のための矩形を制御状態に応じて色を変えて表示することで、ユーザに制御状態を判りやすく知らせることができる。
【0052】
なお、カメラサーバ11から取得した画像がアプリケーション画面より大きく、表示部21に収まりきれないときには、スクロールキー33〜35を用いてスクロールすることで表示を切り替えられるようになっている。これについては後述する。
【0053】
パン、チルト、ズーム制御ならびにカメラ/プリセット選択については、キー25〜32の操作によって視野設定フレームをGUI上で変更した後、決定キー24を押すことでカメラ制御が可能となる。なお、カメラ/プリセット選択の場合には、プリセットに対応する視野設定フレーム45が表示されることになる。パン・チルト・ズーム値を持たないカメラ切り替えだけカメラ/プリセット選択の場合には、視野設定フレーム45は表示されない。
【0054】
また、通信状態表示48は、図12に示すように通信状態によって表示が変わる。
【0055】
次に、図6のステップS207における設定時のGUI画面及び設定内容について説明する。
【0056】
図7 (a)は、図4(b)に示すGUI画面において、設定/停止キー22を押下した時に表示されるGUI画面の一例を示す図、また図8は、図7(a)の各設定項目の説明を示す図である。また、設定機能には通常モード設定機能と管理者モード設定機能とがあり、図7(a)は通常モード時のGUI画面を、図7(b)は管理者モード時のGUI画面を示す。
【0057】
図7(a)の通常モード設定機能では、アプリケーション画面のバックライト照明やバイブレータ等の設定を行うことができる。バイブレータ設定では、例えば図15のような動作設定が可能である。たとえば、制御権取得待ちでカメラサーバ11が混雑している時に制御権取得をバイブレータで通知するように設定しておけば、表示端末装置12から目を離していても制御権が取得できたときに、その旨を知ることができる。また、画像取得完了時に設定しておけば、画像取得に時間がかかるような通信状況の時に画像取得が完了すると通知されるので、同様に表示端末装置12から目を離していても画像取得完了を知ることができる。また、通信の異常やエラー発生等にしておいてもよい。バイブレータ通知のモード設定により、どのような場合にバイブレータ通知を行うかを選択できるようになっている。
【0058】
また、管理者モード切替ボタンを押すことで、図7(b)に示す管理者画面へ切り替わる。その際に、図7(b)の画面を表示する前に図16に示すようなパスワードを要求する認証ダイアログを表示し、認証が取れたならば図7(b)のような管理者画面を表示する。
【0059】
外部デバイス出力ボタンを押すことで、カメラサーバ11に接続された接点出力による駆動が可能な外部デバイス14、15のON/OFF制御が可能である。また、カメラサーバ11の送信映像サイズや映像圧縮時のパラメータである映像品質等の設定が可能である。
【0060】
外部デバイス14、15の一例として、ペットの餌やりを制御するような機器(餌やり機器)が接続され、接点出力がOFFからONになったときに餌が所定量出るような場合のON/OFF制御を行う場合について簡単に説明する。たとえば、接点1に餌やり機器が対応している場合、管理者が管理者モードでカメラサーバ11に接続し、図7(b)の接点1をONにすることで、餌やり機器がONになる。このような餌やり機器を外部デバイス14または15としてカメラサーバ11に接続し、管理者モードで接続した表示端末装置にのみ外部デバイス14及び15のON/OFF制御を許可することで、ペットをカメラで公開しているような場合に、通常ユーザは餌やりをできないが、管理者には餌やりをすることができるようになる。
【0061】
このように、管理者モードを設けることにより、一般のユーザには操作させたくない操作を管理者にのみ操作させることができる。
【0062】
最後に、映像サイズがアプリケーションの映像表示サイズよりも大きかった場合のスクロール方法について述べる。
【0063】
図2を参照して説明したように、スクロールには、「7」「9」「8」の3つのキーが割り当てられており、それぞれ左周り、右回り、ホームを意味している。図17はこれら3つのキーが押されたときのスクロール方法を示している。白い矩形が画像全体であり、斜線部分が画面内に表示される領域である。最初の状態はホームポジションの状態で図17の(e)の位置の部分画像が表示され、右回りの画像スクロールキー36が押されると、画像全体の中心位置を基準とした回転スクロール、すなわち、(a)、(b)、(c)、(f)、(i)、(h)、(g)、(d)の順にスクロール表示する。左回りの画像スクロールキー34が押されると、右回りの逆順にスクロール表示する。また、ホームポジション指定キー35が押されると、(e)の表示をする。これによって、少ないキー操作で全体のスクロールが可能となる。
【0064】
なお、本発明は、上述したようにカメラ映像表示およびカメラ制御操作のためのビューワプログラムを携帯電話などの表示端末装置にネットワークを介してダウンロードしてインストールし、インストールしたビューワプログラムのプログラムコードの指示に基づき、表示端末装置に備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。従って、プログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0065】
ここでプログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、CD−ROM、CD−R、DVD、光ディスク、光磁気ディスク、MOなどが考えられる。また、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)やWAN(ワイド・エリア・ネットワーク)などのコンピュータネットワークを、プログラムコードを供給するために用いることができる。
【0066】
【発明の効果】
上記の通り本発明によれば、携帯端末においてカメラサーバから得られる映像の更新制御を容易に行うことができる。
【0067】
また、所定の携帯端末から、カメラサーバの所定制御を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるシステム構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態における表示端末装置の外観図である。
【図3】本発明の実施の形態における表示端末装置におけるビューワアプリのダウンロード及びその実行処理の概略を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態におけるビューワアプリ起動時のGUI画面の例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態における表示端末装置のキー割り当て及び各キーの動作を説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるビューワアプリ起動時の処理の概略を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態における設定画面の例を示す図である。
【図8】図7に示す各設定項目を説明する図である。
【図9】本発明の実施の形態におけるビューワ処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態におけるGUI画面の変更処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態における制御権の状態変化に応じて表示される内容を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態における接続状態の状態に応じて表示される内容を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態における制御権取得時に表示される画面の例を示す図である。
【図14】図13の各表示内容を説明する図である。
【図15】バイブレータの設定内容を説明する図である。
【図16】図7(a)の表示から、管理者画面に移行する時の認証ダイアログの例を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態におけるスクロール動作を示す図である。
【符号の説明】
11 カメラサーバ
12 表示端末装置
13 ネットワーク
14、15 外部デバイス
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話等の携帯機器を用いて遠隔のカメラ映像を見ながらカメラ制御する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遠隔地に配置されたカメラの映像をネットワーク経由で多地点において複数人が観察できるシステムがある。例えば、インターネット上のWWW(World Wide Web)サーバを通じて、同じくインターネットに接続されたパーソナルコンピュータ(PC)にコンピュータ制御可能なカメラを接続し、カメラから撮影したリアルタイム映像をアクセス者に配信するだけでなく、そのカメラの制御も許すようなシステムである(例えば、特許文献1参照)。映像を配信する側と映像を見る側はサーバとクライアントの関係にある。以下、カメラを含むサーバ側の装置またはシステムをカメラサーバと呼び、クライアントを操作端末と呼ぶ。
【0003】
しかし、上記のようなカメラサーバと操作端末間において、複数の操作端末からのパン・チルト・ズーム等のカメラ制御を同時に許可してしまうとカメラ制御に問題が生じてしまう。従って、1つの操作端末にカメラ制御権を与え、制御権を有する操作端末のみからのカメラ制御を許すようにすると共に、一定時間経過後に制御権を無効にし、別の操作端末に制御権を付与できるようにすることで、他の操作端末にもカメラ制御ができるように工夫されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
一方、近年、携帯電話の普及と技術の進歩に伴い、携帯電話においてはWWWWブラウザ機能を有し、インターネットにアクセスしてWebページを見ることができるような機能が導入されつつある。さらには、JAVA(登録商標)等のプログラムをインターネット経由で携帯電話端末にダウンロードして実行する仕組みが用意されつつある。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−040185号公報
【特許文献2】
特開平10−042278号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、携帯電話端末においては、現状ではWebページとして用意されているカメラサーバの静止画ページを見ることができるだけであった。この場合、ユーザが能動的に映像の更新操作をしなければならなかった。一方、カメラサーバの映像をリアルタイム動画として見つつ、カメラ制御もできる操作端末としては、従来、広い画像表示領域及び多数の操作キーを有するPCないしそれに準ずる機器を用いている。これに対し、狭い表示画面及び限られた数の操作キーしか持たない携帯電話端末において、PCなどの機器と同様な操作で動画の取得及びカメラ制御操作を行うには、無理があった。
【0007】
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、携帯端末においてカメラサーバから得られる映像の更新制御を容易に行えるようにすることを第1の目的とする。
【0008】
また、所定の携帯端末から、カメラサーバの所定制御ができるようにすることを第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために、ネットワークを介してカメラサーバと通信可能な、表示手段と複数の操作手段とを有する携帯端末装置を制御するための、前記携帯端末装置において実行される本発明のプログラムは、前記カメラサーバから、前記カメラサーバに接続されたカメラにより撮影された映像を取得し、該映像を前記表示手段に表示する第1のプログラムコードと、前記複数の操作手段を用いて前記携帯端末装置における前記映像の取得回数を設定するための第2のプログラムコードとを有する。
【0010】
また、ネットワークを介してカメラサーバと通信可能な本発明の携帯端末装置は、表示手段と、複数の操作手段と、前記カメラサーバに接続されたカメラにより撮影された映像を取得し、該映像を前記表示手段に表示する表示制御手段と、前記複数の操作手段による操作に基づいて前記携帯端末装置における前記映像の取得回数を制御する制御手段とを有する。
【0011】
また、上記第2の目的を達成するために、ネットワークを介してカメラサーバと通信可能であって、前記カメラサーバに接続されたカメラにより撮影された映像を表示する表示手段と、複数の操作手段とを有する携帯端末装置を制御するための、前記携帯端末装置において実行される本発明のプログラムは、前記カメラサーバの所定動作について制御を制限された第1の制御モードと、前記制御を制限されない第2の制御モードとを切り替えるための第2のプログラムコードと、前記第2の制御モードにおいて、前記複数の操作手段を用いて前記カメラサーバを制御するための第4のプログラムコードとを有する。
【0012】
また、ネットワークを介してカメラサーバと通信可能な本発明の携帯端末装置は、表示手段と、複数の操作手段と、前記カメラサーバの所定動作について制御を制限された第1の制御モードと、前記制御を制限されない第2の制御モードとを切り替える切り替え手段と、前記第2の制御モードにおいて、前記複数の操作手段による操作に基づいて前記カメラサーバを制御するための制御手段とを有する。
【0013】
更に、カメラにより撮影された映像を配信するカメラサーバと、ネットワークを介して該カメラサーバと通信可能な携帯端末装置とを含む本発明の画像配信システムは、前記携帯端末装置は、表示手段と、複数の操作手段と、前記カメラサーバの所定動作について制御を制限された第1の制御モードと、前記制御を制限されない第2の制御モードとを切り替える切り替え手段と、前記第2の制御モードにおいて、前記複数の操作手段による操作に基づいて前記カメラサーバを制御するための制御手段とを有し、前記カメラサーバは、前記制御手段による制御に基づいて前記所定動作の制御を行う。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。ただし、本実施の形態において例示される構成部品の寸法、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明がそれらの例示に限定されるものではない。
【0015】
本実施の形態は、カメラ映像表示およびカメラ制御操作のためのビューワプログラムを携帯電話にダウンロードしてインストールし、ビューワプログラムを用いてカメラサーバにアクセスして、映像を見ながらカメラ制御をするものである。
【0016】
図1は本発明の実施の形態におけるシステム構成図である。
【0017】
図1において、11はカメラサーバ、12は表示端末装置で、いずれも論理的にはネットワーク13を通じて接続されている。表示端末装置12としては携帯電話端末を想定しており、物理的には、表示端末装置12は携帯電話サービス会社(キャリア)が提供するインターネット向け携帯電話網およびインターネットを通じて接続されているものとする。カメラサーバ11は、表示端末装置12からの要求に応じてネットワーク13を通じてリアルタイム映像の配信をしつつ、カメラ制御要求を受付け、操作端末からのカメラ制御も可能にする。
【0018】
いずれのカメラサーバ11、表示端末装置12共に複数台がネットワーク13に接続されていても構わないが、本実施の形態では、説明のため各々1台ずつ接続されていると仮定する。ネットワーク13としては、圧縮した映像データおよびカメラ制御データを通すのに十分な帯域があるインターネットやイントラネット等のディジタルネットワークであれば何でもよい。なお、ここではカメラサーバ11、および表示端末装置12はネットワーク上で一意に識別できるような識別子を有しており、IPアドレスで識別できるようになっているものとする。また、カメラサーバ11、表示端末装置12共に定常状態ではIPアドレスが割り当てられているものとする。
【0019】
次に、カメラサーバ11と表示端末装置12の構成について詳しく説明する。
【0020】
<カメラサーバ11>
カメラサーバは以下の要求を受け付ける。
接続開始要求
映像取得要求
制御権取得要求
制御権状態取得要求
カメラ制御要求
カメラ情報取得要求
接続終了要求
カメラ映像サイズ変更要求
映像品質変更要求
外部デバイス制御要求
【0021】
表示端末装置12を含む複数のユーザ(クライアント)からの接続開始要求を受け付け、さらに映像取得要求を受け付けると、カメラの映像を取り込みJPEG等に圧縮し、要求のあったすべてのユーザに対して圧縮映像を配信する。
【0022】
また、表示端末装置12を含む複数のユーザからのカメラ制御要求に応じてカメラのズーム倍率や、カメラの雲台のパン・チルト角度を制御できるようにする。ただし、複数のユーザからのカメラ制御要求を同時には受け付けない。まずは、制御権取得要求を受け付け、制御権を取得できた1つのユーザのみにカメラ制御を許すようになっている。ユーザ側では制御権を取得できたか否かは制御権状態取得要求で確認することができる。また、制御権取得要求を受け付けた時点ですでに他のユーザがカメラ制御中であれば、その制御権取得要求を発行したユーザはカメラ制御権待ち行列に並ぶことができる。
【0023】
制御権は保有時間制限の上限に達するか、制御権を有するユーザが接続終了要求を発行することによって自主的に放棄することで解放され、次のユーザが制御権を取得できるようにする。
【0024】
カメラ制御としては、パン・チルト・ズームの値の指定およびプリセット名指定(プリセット名とパン・チルト・ズーム値およびカメラ番号とをあらかじめ対応付けてカメラサーバ11に記憶されている)による制御が可能である。また図1には描かれていないがカメラサーバ11に複数のカメラが接続されている場合には、カメラ番号の指定によるこの場合、プリセットのひとつとしてカメラ番号がカメラサーバ11に登録されている。パン・チルト・ズーム値がなく,カメラ番号だけのプリセットを選択した場合には、カメラ切り替え操作となる。カメラの切り替えも可能である。
【0025】
また、管理者モードでパスワードを指定して接続開始要求を発行して接続するユーザからは、配送映像の解像度(カメラ映像サイズ)、圧縮画質(映像品質)変更、および外部デバイス14、15の制御を行うことできる。ここで、外部デバイス14、15は接点のON/OFFの制御によって制御可能なデバイスであるものとする。
【0026】
<表示端末装置12>
図2は、表示端末装置12の外観構成の一例を示す図であり、JAVA(登録商標)で書かれたNTT DoCoMo社のiアプリやKDDI社のEZplus, KDDI社のBREW (Binary Runtime Environment for Wireless)等のダウンロード型プログラム(以下、「ダウンロード型アプリ」と呼ぶ。)が動作する携帯電話端末を想定している。
【0027】
表示端末装置12からカメラサーバ11へは、HTTPプロトコルによる上述したような要求が発行されるが、具体的には、
http://<IPアドレス>/<要求の種類>?id=<セッション番号>?param=<制御パラメータ>
【0028】
のようなプロトコルである。<IPアドレス>にはカメラサーバ11のIPアドレスが、<要求の種類>には、上述の要求を表すコマンドが、<セッション番号>は接続毎に一意に識別できるセッション番号、<制御パラメータ>はコマンド毎に必要な引数であり、「?」はコマンドとパラメータをつなげるのためのデリミタである。
以下に説明する表示端末装置12の動作は、基本的にダウンロード型アプリの動作でもある。ダウンロード型アプリは、カメラサーバ11の映像ビューワ、カメラ制御を行うプログラム(以下、「ビューワアプリ」と呼ぶ。)であって、カメラサーバ11内等に置かれており、初回のカメラサーバ11へのアクセス時に表示端末装置12にダウンロードする。以下、図3を参照して表示端末装置12におけるビューワアプリのダウンロード及びその実行処理の概略について説明する。
【0029】
表示端末装置12は、通信を開始してステップS101において特定のダウンロード用URL(Uniform Resource Locator)にアクセスすることでカメラサーバ11内に置かれているHTMLで記述されたビューワアプリダウンロード用のページにアクセスする。ビューワアプリダウンロード用ページにアクセスすると、ユーザにビューワアプリをダウンロードするかどうかを確認する画面が表示する。ダウンロードしない場合にはそのまま通信を終了し、ダウンロードする場合には、ステップS102でカメラサーバ11からビューワアプリをダウンロードしてからステップS103に進む。
【0030】
ステップS103においてビューワアプリが表示端末装置12上で起動される。この時、図4(a)または図4(b)に示すようなGUI(Graphical User Interface)画面が表示部21に表示されるが、後述するカメラ制御モードが制御無しモードに設定されている場合には図4(a)が、制御ありモードに設定されている場合には図4(b)が表示される。
【0031】
次にステップS104において、図2に示すように表示端末装置12の数字その他のキーが、以下のように設定変更される。即ち、ファンクションキーは決定キー24、右カーソルキーは右方向のパンキー25、下カーソルキーは下方向のチルトキー26、左カーソルキーは左方向のパンキー27、上カーソルキーは上方向のチルトキー28、「1」キーは望遠方向のズームキー29、「2」キーは逆方向のカメラ/プリセット選択キー30、「3」キーは広角方向のズームキー31、「5」キーは順方向のカメラ/プリセット選択キー32、「6」キーは逆光補正ON/OFFキー33、「7」キーは左周りの画像スクロールキー34、「8」キーは画像スクロールのホームポジション指定キー35、「9」キーは右回りの画像スクロールキー36として動作するように設定される。またソフトキーは、ビューワアプリに応じて動作の変わるキーであり、終了キー23、設定/停止キー22がある。図5は、上記対応及び各キーの動作を示す図である。なお、上記のキー割り当ては一例であって、必ずしもこの割り当てに限るものではない。
【0032】
ステップS104でキー設定を終えると、ステップS105でビューワ処理を行う。このビューワ処理については、詳細に後述する。ステップS105のビューワ処置は、ステップS106で表示端末装置102が接続終了要求や、何かしらの通信エラーなどにより通信が終了するまで(即ち、ステップS106でYESとなるまで)続けて行われる。
【0033】
上記図3に示す処理では、通信を開始してからビューワアプリを起動するが、ビューワアプリを一旦ダウンロードした後は、ビューワアプリを先に起動してから、カメラサーバ11との通信をしたり、設定を変更することができる。この場合の処理を図6のフローチャートを参照して説明する。
【0034】
まず、ステップS201において、所定の操作によりダウンロードしてあるビューワアプリを起動する。この時、図4(a)または図4(b)に示すようなGUI画面が表示部21に表示されるが、後述するカメラ制御モードが制御無しモードに設定されている場合には図4(a)が、制御ありモードに設定されている場合には図4(b)が表示される。なお、図3のステップS106で通信終了した後は、このステップS201におけるビューワアプリ起動後の状態となる。
【0035】
次に、ステップS202において、カメラサーバ11に対して接続開始要求を送ったかどうかを判断する。通信を開始する場合には、ステップS203に進み、図3のステップS104と同様のキー設定を行い、ステップS205で通信が終了するまで、ステップS204でビューワ処理を行う。通信が終了すると、ステップS202に戻る。なお、ビューワ処理中に表示される図4(b)に示すようなGUI画面において設定/停止キー24が押下された場合には、以下に説明するステップS207と同様の処理が行われ、図7(a)または(b)の終了キーで図4(b)に示すような元のGUI画面に戻る。
【0036】
一方、図2に示す設定/停止キー24が押下された場合には(ステップS206でYES)、図7(a)に示す設定画面が表示部21に表示される。図7(a)の各設定項目の説明は図8に示す。この表示画面により種々の動作設定を行うことができる(ステップS207)。また、設定機能には通常モード設定機能と管理者モード設定機能とがあり、図7(a)は通常モードでの設定画面である。この画面から管理者モード切替ボタンにより図7(b)に示すような管理者画面へ切り替える。これらの設定画面から、表示端末装置12のユーザーは、制御無しモードか、制御ありモードかを設定することができる。制御無しモードとは、カメラ制御を行わないモードであり、制御ありモードとは、制御権取得要求の発行をしてカメラ制御を行うモードである。制御モードを切り替えておくと、次回ビューワアプリ起動時には、カメラ制御モードに従ってどちらかのモードで起動される。設定が終了すると、ステップS202に戻る。なお、カメラ制御モード以外の設定については、詳細に後述する。
【0037】
また、終了キー23が押された場合には(ステップS208でYES)、ビューワアプリを終了し、そうでない場合にはステップS202に戻る。
【0038】
次に、ステップS105及びS204で行われるビューワ処理について、図9及び図10のフローチャートを参照しながら説明する。特に、図9は、ビューワ処理の概要を示すフローチャート、図10はビューワ処理中のGUI画面の変更処理を示すフローチャートであり、図9の動作と並列に動作する。
【0039】
まずステップS301において、制御無しモードか、制御ありモードかを判断する。
【0040】
制御無しモードの場合(ステップS301でNO)、上述したように図4(a)に示すような画面が表示部21に表示されており、ステップS302でカメラサーバ11に対して画像取得要求を発行し、JPEG圧縮された映像を取得し、さらにこれを表示できるように展開し、表示する。ステップS303では、図7(a)の設定画面によって、画像取得回数が設定されている場合には、所定の画像取得回数に達したか、または、所定の接続時間の上限に達したかを判断し、いずれかであると判断されるまでステップS302を繰り返す。ステップS303でYESの場合、図3のステップS106または図6のステップS205に戻る。
【0041】
一方、制御ありモードの場合には(ステップS301でYES)、上述したように図4(b)に示す画面が表示部21に表示されており、ステップS304でカメラ制御権を取得するため、カメラサーバ11に対して制御権取得要求を発行する。続いてステップS306において制御権取得状態要求を発行して、実際にカメラ制御権を取得できたか否かを確認する。制御権取得エラーの場合には(ステップS307でYES)、制御なしモードに移行する。一方、エラーが無い場合には、ステップS308で制御権が取得できたか否かを判断し、制御権待ち行列に並んでいる状態など、制御権を獲得できなかった場合には、ステップS306に戻る。一方、制御権を取得できるとステップS309に進み、カメラ制御要求を発行し、カメラ制御を行う。ステップS310でカメラ制御にエラーがあったかどうかを判断し、エラーがあれば、制御なしモードに移行する。エラーが無ければ、ステップS311に進んで映像取得要求を発行して映像を取得する。映像取得については制御なしモードでステップS303で行う動作と同様である。上記ステップS309乃至S311の動作は、所定時間が経過するまで繰り返される。
【0042】
所定時間が経過し、カメラサーバ11がカメラ制御権を他のクライアントに委譲した場合には、ステップS310においてカメラ制御要求はエラーになり、制御権を失って制御なしモードに移行する。
【0043】
このように、制御ありモード、制御なしモードを設けることで、カメラ制御なしモードで起動すれば、カメラ制御操作なしにすぐに映像を見たい場合はすぐに映像を見ることができる。また、実際に通信により取得した映像の枚数が予め設定した取得枚数に達した場合に自動的に映像取得が停止されるので、必要以上に映像を取得してしまい余計な通信料金がかかってしまうといったことを防止することができる。
【0044】
図10に示すGUI画面の変更処理はビューワアプリが起動されてから終了する間、実行される。図3のステップS103または図9のステップS201でビューワアプリが起動すると、ステップS401でGUIを初期化し、ステップS402でイベント待ちとなる。イベントとしては、図6のステップS207で行われる設定のためのキー入力イベント、図9の通信動作において映像を取得し展開が終了したときの画像取得イベント(ステップS302及びS311)、制御権が変化したときのイベント(ステップS307,S308、S310で状態変化した場合)、ユーザが明示的にビューワアプリを終了したり電波状態によって通信が切れたりといった場合の通信状態の変化(ステップS106、S205)等がある。
【0045】
入力されたイベントがキー入力である場合には(ステップS403でYES)、ステップS404で入力されたキーに応じた処理を行い、ステップS411でGUIを変更する。映像取得要求が発行された場合には(ステップS405でYES)、ステップS406で取得・展開された映像をステップS411で表示部21に表示する。また、制御権の状態変化である場合(ステップS407でYES)、ステップS408において制御権の状態に応じた処理を行い、ステップS411でGUIを変更する。具体的には、図11に示すような表示を行う。なお、制御権取得では制御権取得状態要求により制御残り時間が返ってくるので合わせて表示する。また、通信状態変化である場合(ステップS409でYES)、ステップS410において通信状態に応じた処理を行い、ステップS411でGUIを変更する。具体的には、通信状態に応じて図12に示すようにアイコン表示を変更する。
【0046】
ステップS411でそれぞれのイベントに応じて描画処理等を行った後、通信処理が終了していない限り(ステップS412でNOの間)、ステップS402に戻って次のイベントを待つ。
【0047】
次に、図9のステップS308で制御権獲得確認後に表示部21に表示されるGUI画面について図13を参照して説明する。
【0048】
図13は、制御権獲得確認後に表示部21に表示されたGUI画面の一例を示す図である。図13において、41はカメラ/プリセットリスト、42は画像ウィンドウ、43は可視範囲フレーム、44は可動範囲フレーム、45は視野設定フレーム、46は視野フレーム、47は情報表示バー、48は通信状態表示、49は画像スクロール表示、50は逆光補正状態表示、51は制御状態パネルである。なお、これらについての説明を図14に示す。
【0049】
次に、本実施の形態におけるカメラ制御方法について詳述する。ここはすでに制御権を獲得しているため、カメラサーバ11のカメラを制御可能な状態である場合の動作について説明する。
【0050】
視野設定フレーム45は、これから制御しようとしているパン・チルト・ズームの位置を可視範囲フレーム43に対する相対位置、大きさを矩形で表す。もちろん、プリセットリスト選択による制御の場合も含まれる。この視野設定フレーム45は、これから制御しようとする位置およびズーム倍率の目安になっており、例えば黄色の矩形で表示する。視野設定フレーム45を所望の位置に動かし、決定キー24を押すことで確定すると、カメラ制御要求が発行される。この時点で、視野設定フレーム45を例えば赤色の矩形で表示する。さらにカメラサーバ11においてカメラ制御が実施され、対応する画像の取得・表示がなされると、視野設定フレーム45は視野フレーム46に置き換わり、例えば緑色の矩形で表示される。なお、画像取得に失敗したり、制御に失敗すると、視野フレーム46を非表示とする。
【0051】
これにより、フレームレートが遅い状況において、制御のための矩形を制御状態に応じて色を変えて表示することで、ユーザに制御状態を判りやすく知らせることができる。
【0052】
なお、カメラサーバ11から取得した画像がアプリケーション画面より大きく、表示部21に収まりきれないときには、スクロールキー33〜35を用いてスクロールすることで表示を切り替えられるようになっている。これについては後述する。
【0053】
パン、チルト、ズーム制御ならびにカメラ/プリセット選択については、キー25〜32の操作によって視野設定フレームをGUI上で変更した後、決定キー24を押すことでカメラ制御が可能となる。なお、カメラ/プリセット選択の場合には、プリセットに対応する視野設定フレーム45が表示されることになる。パン・チルト・ズーム値を持たないカメラ切り替えだけカメラ/プリセット選択の場合には、視野設定フレーム45は表示されない。
【0054】
また、通信状態表示48は、図12に示すように通信状態によって表示が変わる。
【0055】
次に、図6のステップS207における設定時のGUI画面及び設定内容について説明する。
【0056】
図7 (a)は、図4(b)に示すGUI画面において、設定/停止キー22を押下した時に表示されるGUI画面の一例を示す図、また図8は、図7(a)の各設定項目の説明を示す図である。また、設定機能には通常モード設定機能と管理者モード設定機能とがあり、図7(a)は通常モード時のGUI画面を、図7(b)は管理者モード時のGUI画面を示す。
【0057】
図7(a)の通常モード設定機能では、アプリケーション画面のバックライト照明やバイブレータ等の設定を行うことができる。バイブレータ設定では、例えば図15のような動作設定が可能である。たとえば、制御権取得待ちでカメラサーバ11が混雑している時に制御権取得をバイブレータで通知するように設定しておけば、表示端末装置12から目を離していても制御権が取得できたときに、その旨を知ることができる。また、画像取得完了時に設定しておけば、画像取得に時間がかかるような通信状況の時に画像取得が完了すると通知されるので、同様に表示端末装置12から目を離していても画像取得完了を知ることができる。また、通信の異常やエラー発生等にしておいてもよい。バイブレータ通知のモード設定により、どのような場合にバイブレータ通知を行うかを選択できるようになっている。
【0058】
また、管理者モード切替ボタンを押すことで、図7(b)に示す管理者画面へ切り替わる。その際に、図7(b)の画面を表示する前に図16に示すようなパスワードを要求する認証ダイアログを表示し、認証が取れたならば図7(b)のような管理者画面を表示する。
【0059】
外部デバイス出力ボタンを押すことで、カメラサーバ11に接続された接点出力による駆動が可能な外部デバイス14、15のON/OFF制御が可能である。また、カメラサーバ11の送信映像サイズや映像圧縮時のパラメータである映像品質等の設定が可能である。
【0060】
外部デバイス14、15の一例として、ペットの餌やりを制御するような機器(餌やり機器)が接続され、接点出力がOFFからONになったときに餌が所定量出るような場合のON/OFF制御を行う場合について簡単に説明する。たとえば、接点1に餌やり機器が対応している場合、管理者が管理者モードでカメラサーバ11に接続し、図7(b)の接点1をONにすることで、餌やり機器がONになる。このような餌やり機器を外部デバイス14または15としてカメラサーバ11に接続し、管理者モードで接続した表示端末装置にのみ外部デバイス14及び15のON/OFF制御を許可することで、ペットをカメラで公開しているような場合に、通常ユーザは餌やりをできないが、管理者には餌やりをすることができるようになる。
【0061】
このように、管理者モードを設けることにより、一般のユーザには操作させたくない操作を管理者にのみ操作させることができる。
【0062】
最後に、映像サイズがアプリケーションの映像表示サイズよりも大きかった場合のスクロール方法について述べる。
【0063】
図2を参照して説明したように、スクロールには、「7」「9」「8」の3つのキーが割り当てられており、それぞれ左周り、右回り、ホームを意味している。図17はこれら3つのキーが押されたときのスクロール方法を示している。白い矩形が画像全体であり、斜線部分が画面内に表示される領域である。最初の状態はホームポジションの状態で図17の(e)の位置の部分画像が表示され、右回りの画像スクロールキー36が押されると、画像全体の中心位置を基準とした回転スクロール、すなわち、(a)、(b)、(c)、(f)、(i)、(h)、(g)、(d)の順にスクロール表示する。左回りの画像スクロールキー34が押されると、右回りの逆順にスクロール表示する。また、ホームポジション指定キー35が押されると、(e)の表示をする。これによって、少ないキー操作で全体のスクロールが可能となる。
【0064】
なお、本発明は、上述したようにカメラ映像表示およびカメラ制御操作のためのビューワプログラムを携帯電話などの表示端末装置にネットワークを介してダウンロードしてインストールし、インストールしたビューワプログラムのプログラムコードの指示に基づき、表示端末装置に備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。従って、プログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0065】
ここでプログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、CD−ROM、CD−R、DVD、光ディスク、光磁気ディスク、MOなどが考えられる。また、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)やWAN(ワイド・エリア・ネットワーク)などのコンピュータネットワークを、プログラムコードを供給するために用いることができる。
【0066】
【発明の効果】
上記の通り本発明によれば、携帯端末においてカメラサーバから得られる映像の更新制御を容易に行うことができる。
【0067】
また、所定の携帯端末から、カメラサーバの所定制御を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるシステム構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態における表示端末装置の外観図である。
【図3】本発明の実施の形態における表示端末装置におけるビューワアプリのダウンロード及びその実行処理の概略を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態におけるビューワアプリ起動時のGUI画面の例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態における表示端末装置のキー割り当て及び各キーの動作を説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるビューワアプリ起動時の処理の概略を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態における設定画面の例を示す図である。
【図8】図7に示す各設定項目を説明する図である。
【図9】本発明の実施の形態におけるビューワ処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態におけるGUI画面の変更処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態における制御権の状態変化に応じて表示される内容を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態における接続状態の状態に応じて表示される内容を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態における制御権取得時に表示される画面の例を示す図である。
【図14】図13の各表示内容を説明する図である。
【図15】バイブレータの設定内容を説明する図である。
【図16】図7(a)の表示から、管理者画面に移行する時の認証ダイアログの例を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態におけるスクロール動作を示す図である。
【符号の説明】
11 カメラサーバ
12 表示端末装置
13 ネットワーク
14、15 外部デバイス
Claims (17)
- ネットワークを介してカメラサーバと通信可能な、表示手段と複数の操作手段とを有する携帯端末装置を制御するための、前記携帯端末装置において実行されるプログラムであって、
前記カメラサーバから、前記カメラサーバに接続されたカメラにより撮影された映像を取得し、該映像を前記表示手段に表示する第1のプログラムコードと、
前記複数の操作手段を用いて前記携帯端末装置における前記映像の取得回数を設定するための第2のプログラムコードと
を有することを特徴とするプログラム。 - 前記設定された取得回数だけの前記映像を取得した場合、前記携帯端末における映像取得を自動的に停止することを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
- 前記カメラサーバの所定動作について制御を制限された第1の制御モードと、前記制御を制限されない第2の制御モードとを切り替えるための第3のプログラムコードと、
前記第2の制御モードにおいて、前記複数の操作手段を用いて前記カメラサーバを制御するための第4のプログラムコードとを更に有し、
前記映像の取得回数は、前記第1及び前記第2の制御モードいずれにおいても設定可能であることを特徴とする請求項1に記載のプログラム。 - ネットワークを介してカメラサーバと通信可能であって、前記カメラサーバに接続されたカメラにより撮影された映像を表示する表示手段と、複数の操作手段とを有する携帯端末装置を制御するための、前記携帯端末装置において実行されるプログラムであって、
前記カメラサーバの所定動作について制御を制限された第1の制御モードと、前記制御を制限されない第2の制御モードとを切り替えるための第2のプログラムコードと、
前記第2の制御モードにおいて、前記複数の操作手段を用いて前記カメラサーバを制御するための第4のプログラムコードと
を有することを特徴とするプログラム。 - 前記所定動作は、前記カメラにより得られる映像サイズの変更、及び映像品質の変更の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項3または4に記載のプログラム。
- 前記カメラサーバには更に外部装置が接続され、前記所定動作は、前記カメラサーバと前記外部装置との接点のオン・オフ制御を含むことを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載のプログラム。
- 前記第1のプログラムコードは、前記携帯端末装置の認証を行い、認証が取れた場合に前記携帯端末装置の管理モードへ移行し、取れなかった場合に移行を不許可にすることを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載のプログラム。
- 前記プログラムは、前記携帯端末装置に前記カメラサーバからネットワークを介してダウンロードされることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のプログラム。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載のプログラムを記憶したことを特徴とする情報処理装置が読み取り可能な記憶媒体。
- ネットワークを介してカメラサーバと通信可能な携帯端末装置であって、
表示手段と、
複数の操作手段と、
前記カメラサーバに接続されたカメラにより撮影された映像を取得し、該映像を前記表示手段に表示する表示制御手段と、
前記複数の操作手段による操作に基づいて前記携帯端末装置における前記映像の取得回数を制御する制御手段と
を有することを特徴とする携帯端末装置。 - 前記カメラサーバの所定動作について制御を制限された第1の制御モードと、前記制御を制限されない第2の制御モードとを切り替える切り替え手段を更に有し、
前記制御手段は更に、前記第2の制御モードにおいて、前記複数の操作手段による操作に基づいて前記カメラサーバを制御し、
前記映像の取得回数は、前記第1及び前記第2の制御モードいずれにおいても設定可能であることを特徴とする請求項10に記載の携帯端末装置。 - ネットワークを介してカメラサーバと通信可能な携帯端末装置であって、
表示手段と、
複数の操作手段と、
前記カメラサーバの所定動作について制御を制限された第1の制御モードと、前記制御を制限されない第2の制御モードとを切り替える切り替え手段と、
前記第2の制御モードにおいて、前記複数の操作手段による操作に基づいて前記カメラサーバを制御するための制御手段と
を有することを特徴とする携帯端末装置。 - 前記所定動作は、前記カメラにより得られる映像サイズの変更、及び映像品質の変更の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項11または12に記載の携帯端末装置。
- 前記カメラサーバには更に外部装置が接続され、前記所定動作は、前記カメラサーバと前記外部装置との接点のオン・オフ制御を含むことを特徴とする請求項11乃至13のいずれかに記載の携帯端末装置。
- 前記切り替え手段は、前記携帯端末装置の認証を行う認証手段を有し、認証が取れた場合に前記携帯端末装置の管理モードへ移行し、取れなかった場合に移行を不許可にすることを特徴とする請求項11乃至13のいずれかに記載の携帯端末装置。
- カメラにより撮影された映像を配信するカメラサーバと、ネットワークを介して該カメラサーバと通信可能な携帯端末装置とを含む画像配信システムであって、
前記携帯端末装置は、
表示手段と、
複数の操作手段と、
前記カメラサーバの所定動作について制御を制限された第1の制御モードと、前記制御を制限されない第2の制御モードとを切り替える切り替え手段と、
前記第2の制御モードにおいて、前記複数の操作手段による操作に基づいて前記カメラサーバを制御するための制御手段とを有し、
前記カメラサーバは、前記制御手段による制御に基づいて前記所定動作の制御を行うことを特徴とする画像配信システム。 - 前記画像配信システムは前記カメラサーバに接続された外部装置を更に含み、前記所定動作は、前記カメラサーバと前記外部装置との接点のオン・オフ制御を含むことを特徴とする請求項16に記載の画像配信システム。
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2003
- 2003-06-23 JP JP2003178615A patent/JP2005020100A/ja not_active Withdrawn
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