JP2005019102A - 二次電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極体の最外周をフィルム体で巻回することにより製造時における作業効率を維持しながら、電池が過充電状態になった際にも負極板のガス吸収性を高く確保して電池内圧の上昇を抑制できる二次電池を提供する。
【解決手段】フィルム体14の本体140には、複数の略長円形を有する孔141が形成されている。孔141に臨む縁部には、4箇所の切り起こし部142が形成されている。また、孔141の縁部において、切り起こし部142以外の部分については、フィルム体14の厚み方向に凹凸がなく、平坦となるように加工されている。
孔141の縁部における切り起こし部142は、全て図面の手前に向って切り起こされている。
【選択図】 図2
【解決手段】フィルム体14の本体140には、複数の略長円形を有する孔141が形成されている。孔141に臨む縁部には、4箇所の切り起こし部142が形成されている。また、孔141の縁部において、切り起こし部142以外の部分については、フィルム体14の厚み方向に凹凸がなく、平坦となるように加工されている。
孔141の縁部における切り起こし部142は、全て図面の手前に向って切り起こされている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二次電池に関し、特に電極体の結束を目的として外面に被着されるフィルム体の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ニッケル−カドミウム二次電池(以下、「Ni−Cd電池」という。)やニッケル−水素二次電池(以下、「Ni−MH電池」という。)に代表される二次電池は、正極板と負極板とを間にセパレータを介して配置し、これを渦巻状に成型した電極体を、外装缶に収納し、その収納口が封口蓋をもって封口された構成を有する。
【0003】
ところで、二次電池の電極体にあっては、通常、最外周に負極板が配置されている。これは、電池が過充電に際に、正極板で発生するガスを負極板で確実に吸収させるためである。即ち、過充電時における電池内圧の上昇を抑制するためには、正極板に対し負極板の容量を大きくとり、過充電時に正極板で発生したガスを確実に負極板に吸収させることが必要となる。これより、電池の密閉化が可能となる。
【0004】
ここで、外装缶に収納する際の電極体は、正極板、負極板の積層体を渦巻状にした後、外装缶に収納するまでの間に、巻き緩み等が発生するのを抑制する目的から、その外周が粘着テープなどのフィルム体で被着されることが多い。
このようにフィルム体を用いる場合、電池の過充電時における負極板のガス吸収機能は、負極板全体として低下することになる。即ち、負極板におけるフィルム体で覆われた領域では、過充電時に正極板で発生するガスを吸収することができなくなってしまい、電池全体で見たときの負極板のガス吸収性が低下することになる。このような問題に対し、図5(a)に示すように、電極体200の外周面を覆うフィルム体214において、その主面に複数の孔214hを設けるという技術が開発されている(特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
実公平4−3403号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5(b)に示すように、上記特許文献1の電池では、負極板212における孔214hに臨む領域でのガス吸収性を改善することはある程度できるものの、隣り合う孔214h間でのガスの流通は殆どないために、全体としてみたときの負極板212のガス吸収性に改善の余地が残る。即ち、主面における孔214hが形成された部分は、電極体200を外装缶230内に収納した際、外装缶230の内壁面と電極体200の外周面とで密に挟まれてしまうことになり、孔214hで形成される空間領域が各々孤立してしまうことになる。
【0007】
このようにフィルム体214における各孔214hが孤立した状態の電池にあっては、領域毎に製造上のバラツキを有する負極板212に対し、ガスを吸収しきれない箇所が生じてしまう。よって、上記特許文献1の電池では、孔214h間のガス流通が殆どないことから、負極板212の領域毎のガス吸収性のバラツキがそのまま現れ、ガス吸収性の低い領域ではガスを吸収しきれなくなってしまい、負極板212全体としてガス吸収性が不十分となる。このように負極板212の一部でガスを吸収しきれない箇所が生じてしまうと、電池の内圧上昇を生じる原因となる。
【0008】
本発明は、上記問題を解決しようとなされたものであって、電極体の最外周にフィルム体を被着することにより製造時における作業効率を高く維持しながら、電池が過充電状態となった際にも負極板のガス吸収性を全体として高く確保することで電池内圧の上昇を抑制できる二次電池を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、正極板と負極板とが間にセパレータを介して配置されてなる電極体が、外面へのフィルム体の被着により結束された状態で、外装体に収納された二次電池であって、フィルム体は、複数の孔を有し、且つ、外装体の側の主面に凸部が形成されることで、孔を臨む縁部の一部分が外装体の内壁面から間隙をあけた状態であることを特徴とする(請求項1)。
【0010】
この二次電池では、フィルム体における外装体の側の主面に凸部が形成されることで、孔を臨む縁部の一部分が外装体の内壁面から間隙をあけた状態になっているので、隣り合う孔間にガス流通経路が確保されることになる。よって、この二次電池では、電極体の外周に位置する負極板が、その領域毎にガス吸収性のバラツキを有していても、ガス吸収性の低い領域で吸収しきれなかったガスがガス吸収性の高い領域に流れて吸収されることになり、負極板全体として高いガス吸収性を有することになる。
【0011】
また、上記二次電池においては、電極体の外面にフィルム体が被着されているので、電極体を形成した後であって外装体への収納前の段階で巻き緩み等の問題を生じることがなく、製造時における作業性が高く維持され、電池使用時における短絡などを生じにくい。
従って、本発明に係る二次電池では、電極体の最外周をフィルム体で巻回することにより製造時における作業効率を高く維持しながら、過充電状態となった際にも負極板のガス吸収性を全体として高く確保して電池内圧の上昇を抑制することができる。
【0012】
上記本発明に係る二次電池において、具体的な凸部は、孔を臨む縁部の他の部分が外装体の側に向けて切り起こされてなる部分であることを特徴とする(請求項2)。このようにすれば、製造時において、孔を設けるのと別に工程を設けなくても、主面に凸部を形成することができるので、形成に係る工数を少なくすることができる。よって、この二次電池は、コスト面で優れる。
【0013】
また、上記二次電池において、電極体が渦巻形状を有するものである場合、フィルム体の孔を、電極体の巻回軸方向が長手となる略長円形状あるいは略長方形状を有するように形成しておくことが望ましい(請求項3)。これは、電池における極板は、その製造過程での搬送方向である長手方向よりも、これに直交する短手方向にそのバラツキを生じやすいので、電池に組み込まれた後の負極板においても、短手方向、即ち、渦巻状電極体の巻回軸方向におけるガス吸収性がバラツクことになるが、上記のように孔を巻回軸方向に長手を有する略長円形状あるいは略長方形状とすることにより、負極板の領域毎におけるガス吸収性のバラツキを補正することが可能となるためである。
【0014】
なお、孔の形状については、円形、長円形(楕円形を含む。)、多角形など種々の形状を採用することが可能であるが、外装体内における負極板のダメージを最小限とするのに、角のない略長円形状とすることがより望ましい。
上記構成については、二次電池であればその種類に限定を受けるものではないが、特に密閉型アルカリ二次電池に対して上記技術を適用すれば、過充電の際にも電池の膨化を抑制できるので有効である(請求項4)。
【0015】
【発明の実施の形態】
(構造)
本発明の実施の形態に係る二次電池の構造について、図1を用いて説明する。本発明の実施の形態においては、密閉型のNi−MH電池1を一例に説明する。
図1に示すように、Ni−MH電池1は、渦巻状の電極体10がその上下端部に集電板21、22が接続された上で、外装缶30の内方に収納され、開口部が封口蓋40で封止された構造を有する。また、電極体10の外周面と外装缶30の内壁面との間には、電極体10の外周面に被着されたフィルム体14が介挿されている。このフィルム体14は、少なくとも重なり部分に粘着性を有しており、渦巻状に成型された電極体10の巻き緩み等を防止(結束)する目的で設けられているものである。
【0016】
図1に示すように、Ni−MH電池1を構成する要素の内、電極体10は、正極板11と負極板12とがセパレータ13を間において対向配置され、その状態で渦巻状に巻回成型されたものである。電極体10においては、その最外周には、負極板12が配されるように、正極板11に対して巻回方向に長い負極板12が用いられて巻回成型がなされている。Ni−MH電池1を過充電した際に、正極板11から酸素ガスが発生し、負極板12が発生した酸素ガスを吸収するが、負極板12の長さを正極板11の長さよりも長くすることで、正極板11よりも負極板12の活物質量を多くすることができ、過充電時においても正極板11から発生した酸素ガスを負極板12に確実に吸収させ、電池内圧の上昇を抑制することができる。
【0017】
電極体10の構成要素の内、正極板11は、例えば、3次元ニッケル基板を芯体とし、活物質としてのニッケル水酸化物が充填されてなるものである。また、負極板12は、例えば、パンチングメタルを芯体とし、活物質としての水素吸蔵合金をコーティング、乾燥、圧延することで得られるものである。
集電板21、22の各々は、薄い円盤状をした金属板であって、外装缶30あるいは封口蓋40の電極部との接続を良好なものとするものである。
【0018】
外装缶30は、金属材料からなる有底円筒状体であり、その内径は、フィルム体14が密着配置された電極体10の外径と略同等に設定されている。
封口蓋40は、外装缶30の開口部に載置され、間にガスケットを介挿した状態で縁部分がカシメ加工が施されている。封口蓋40には、電池内圧の上昇時におけるガス抜き機構が備えられているが、これについては公知のものであるので、ここでの説明は省略する。
【0019】
フィルム体14は、負極板12と略同等の幅を持つ薄膜に対し、その主面に長円形状の孔141が複数設けられている。これについては、後述する。
なお、外装缶30の内方には、上記電極体10などの他にアルカリ溶液(例えば、水酸化ナトリウム。)からなる電解液が注入されている(不図示。)。
(フィルム体14の構造)
フィルム体14の構造について、図2を用いて説明する。
【0020】
図2(a)に示すように、フィルム体14の本体140には、複数の略長円形を有する孔141が、全面に分散した状態で(図1参照。)形成されている。ここで、複数の孔141については、上記図1に示すように、マトリクス状となるように配列しておくことが望ましい。
各孔141に臨む縁部には、縁部全周の中で少なくとも一箇所(本実施の形態においては、四箇所。)に切り起こし部142が形成されている。また、孔141の縁部において、切り起こし部142以外の部分については、フィルム体14の厚み方向に凹凸がなく、平坦となるように加工されている。
【0021】
なお、切り起こし部142の形成数については、上述のように少なくとも一箇所あればよいが、二箇所以上とすることが望ましい。
図2(a)に示すフィルム体14は、上記図1における外方、つまり、外装缶30の側から見たものであり、孔141の縁部における切り起こし部142は、全て図面の手前に向って切り起こされている。
【0022】
なお、フィルム体14には、耐アルカリ性材料(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリオレフィン等。)からなるフィルム材が用いられており、上記図1における電極体10の外周面を巻回した際のオーバーラップ部分が粘着性を有するようになっている。
また、フィルム体14は、極薄いものであり、例えば、厚みt=30(μm)を有する。
【0023】
フィルム体14をその厚み方向に見た図が、図2(b)である。図2(b)においては、図面の下側が外装缶30の側に相当する。
図2(b)に示すように、孔141の縁部に形成された切り起こし部142は、孔141を打ち抜いた際のバリがそのまま残った状態のものである。
(Ni−MH電池1における過充電時の反応)
Ni−MH電池1に対して過充電した際の各電極における反応は、次に示すようなものである。
【0024】
【数1】
数1に示すように、Ni−MH電池1が過充電状態となったときには、正極板11から酸素ガス(O2)が発生する。そして、発生した酸素ガスは、セパレータ13を透過して、あるいは外装缶30の内壁面と電極体10との間隙に沿って負極板12に達することになる。
【0025】
【数2】
数2に示すように、負極板12においては、活物質としての水素吸蔵合金で正極板11で発生された酸素ガスを吸収する。
(本発明の実施の形態に係るNi−MH電池1の優位性)
次に、上記図2の構造のフィルム体14を有することにより奏されるNi−MH電池1の優位性について、図3を用いて説明する。
【0026】
図3に示すように、Ni−MH電池1では、フィルム体14における孔141を臨む縁部の一部領域に切り起こし部142が形成されているので、この切り起こし部142の周辺には外装缶30の内壁面とフィルム体14の主面との間に隙間が形成される。そして、この隙間の形成により、隣り合う孔141間には、ガスの流通路が形成されることになる(図中における矢印)。このようにフィルム体14の孔141間でガス流通経路が確保されたNi−MH電池1では、仮に負極板12における一つの孔141に臨む領域でのガス吸収が飽和状態に達した場合でも、ガスが他の孔141に流動できるので、他のまだ飽和状態に達していない領域でガスが吸収される。
【0027】
従って、本発明の実施の形態に係るNi−MH電池1では、電極体10の外周にフィルム体14を巻回することで電池製造時の効率化が図れるとともに、電池が過充電状態におかれた際にも、負極板のガス吸収性を高く確保して電池内圧の上昇が抑制される。
(フィルム体14における孔141の形成)
上記フィルム体14における孔141の形成方法について、図4を用いて説明する。図4では、形成方法を説明するために、装置の一部を概念的に示している。
【0028】
図4(a)に示すように、フィルム体14を作製するための装置は、主な構成要素として雄型500と雌型510とを有する。この内、雄型500は、図4(a)に示すように、長円形の一部(4箇所)に切り欠き501が設けられた断面形状を有している。また、図4(a)に示すように、雄型500の先端には、打ち抜き刃502が形成されている。
【0029】
これに対して、雌型510は、長円形の断面を有するパンチ孔511が設けられている。
図4(b)に示すように、雄型500を雌型510に噛み合わせると、その断面では、雄型500の切り欠き501の部分で、雌型510との間に隙間を生じるようになっている。そして、フィルム体材料1400に対し、これら型500、510を用いて打ち抜き孔141を形成するとき、上記隙間の部分で上記切り起こし部142が形成されることになる。
【0030】
なお、図4では、フィルム体材料1400に対して、一つの孔141を打ち抜くのに用いる型500、510を一例に説明したが、実際には、このような型が複数配列された雄雌各々の打ち抜き型を用いる。
(その他の事項)
上記発明の実施の形態では、Ni−MH電池を一例に本発明の構成および作用効果について説明したが、本発明は、電池の種類などをこれに限定を受けるものではない。例えば、本発明は、Ni−Cd電池などに適用した際にも有効であり、また、円筒形の電池だけではなく、角型電池等に対しても有効である。その場合、中に収納される電極体の形態も、上記発明の実施の形態で一例として用いた渦巻状のものに限らず、複数の正負極板が積層された、所謂、スタックタイプのものでもよい。得られる効果は、同様である。
【0031】
また、上記発明の実施の形態では、フィルム体14における孔141の縁部の一部分に切り起こし部142を形成することで、孔141間のガス流通経路を確保することとしたが、フィルム体14の外装缶30の側の主面内であれば、切り起こし部を形成するのは、これ以外の場所であっても構わない。さらにいえば、フィルム体14の主面に凸部が形成されれば、必ずしも切り起こしでなくても同一の効果を得ることができる。例えば、孔141と孔141の間における主面にディンプル加工を施すなどしてもよい。
【0032】
また、上記発明の実施の形態では、フィルム体14における孔141の形状を略長円形としたが、孔の形状は、これに限定を受けるものではない。例えば、円形や多角形などの形状を採用することができる。ただし、製造時において、負極板のバラツキがその短手方向に生じやすいことを考慮するとき、例えば、渦巻状電極体に対しては、巻回軸方向が長手となるような孔を形成しておくことが望ましい。つまり、このように長手方向をとることで、負極板の領域毎におけるガス吸収性のバラツキを吸収させることができる。
【0033】
さらに、フィルム体14における孔141の設定に当たっては、電極体10の膨化抑制および巻き径のバラツキ抑制という面から開口率を30(%)以上70(%)以下に設定することが望ましく、また、孔141の形状を略長円形あるいは略長方形とするときに、過充電時における電池内圧の上昇抑制という面から長軸方向の長さを3(mm)以上5(mm)以下に設定することが望ましい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明のように、本発明に係る二次電池では、フィルム体における外装体の側の主面に凸部が形成されることで、孔を臨む縁部の一部分が外装体の内壁面から間隙をあけて配され、これにより隣り合う孔間にガス流通経路が確保されることになる。よって、この二次電池では、負極板の領域毎におけるガス吸収性のバラツキがあっても、孔間をガスが流通できるので、負極板全体として高いガス吸収性を有することになる。
【0035】
また、上記二次電池においては、電極体の外面にフィルム体が被着されているので、外装体への収納前の段階で巻き緩み等の問題を生じることがなく、製造時における作業性が高く維持され、電池使用時における短絡などを生じにくい。
従って、本発明に係る二次電池では、電極体の最外周にフィルム体を被着し、電極体を結束することにより製造時における高い効率を維持しながら、過充電状況下においても負極板のガス吸収性を高く確保して電池内圧の上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るNi−MH電池1の外観図(一部断面図)である。
【図2】Ni−MH電池1におけるフィルム体14の構造図である。
【図3】上記図1における電極体10と外装缶30との間におけるガスの流通経路を示す断面図である。
【図4】フィルム体14を製造するために用いる型500、510を示す概念図である。
【図5】従来のフィルム体214が密着配置されてなる電極体200を示す概念図である。
【符号の説明】
1.Ni−MH電池
10.電極体
12.負極板
14.フィルム体
30.外装缶
40.封口蓋
141.孔
142.切り起こし部
500.雄型
510.雌型
【発明の属する技術分野】
本発明は、二次電池に関し、特に電極体の結束を目的として外面に被着されるフィルム体の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ニッケル−カドミウム二次電池(以下、「Ni−Cd電池」という。)やニッケル−水素二次電池(以下、「Ni−MH電池」という。)に代表される二次電池は、正極板と負極板とを間にセパレータを介して配置し、これを渦巻状に成型した電極体を、外装缶に収納し、その収納口が封口蓋をもって封口された構成を有する。
【0003】
ところで、二次電池の電極体にあっては、通常、最外周に負極板が配置されている。これは、電池が過充電に際に、正極板で発生するガスを負極板で確実に吸収させるためである。即ち、過充電時における電池内圧の上昇を抑制するためには、正極板に対し負極板の容量を大きくとり、過充電時に正極板で発生したガスを確実に負極板に吸収させることが必要となる。これより、電池の密閉化が可能となる。
【0004】
ここで、外装缶に収納する際の電極体は、正極板、負極板の積層体を渦巻状にした後、外装缶に収納するまでの間に、巻き緩み等が発生するのを抑制する目的から、その外周が粘着テープなどのフィルム体で被着されることが多い。
このようにフィルム体を用いる場合、電池の過充電時における負極板のガス吸収機能は、負極板全体として低下することになる。即ち、負極板におけるフィルム体で覆われた領域では、過充電時に正極板で発生するガスを吸収することができなくなってしまい、電池全体で見たときの負極板のガス吸収性が低下することになる。このような問題に対し、図5(a)に示すように、電極体200の外周面を覆うフィルム体214において、その主面に複数の孔214hを設けるという技術が開発されている(特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
実公平4−3403号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5(b)に示すように、上記特許文献1の電池では、負極板212における孔214hに臨む領域でのガス吸収性を改善することはある程度できるものの、隣り合う孔214h間でのガスの流通は殆どないために、全体としてみたときの負極板212のガス吸収性に改善の余地が残る。即ち、主面における孔214hが形成された部分は、電極体200を外装缶230内に収納した際、外装缶230の内壁面と電極体200の外周面とで密に挟まれてしまうことになり、孔214hで形成される空間領域が各々孤立してしまうことになる。
【0007】
このようにフィルム体214における各孔214hが孤立した状態の電池にあっては、領域毎に製造上のバラツキを有する負極板212に対し、ガスを吸収しきれない箇所が生じてしまう。よって、上記特許文献1の電池では、孔214h間のガス流通が殆どないことから、負極板212の領域毎のガス吸収性のバラツキがそのまま現れ、ガス吸収性の低い領域ではガスを吸収しきれなくなってしまい、負極板212全体としてガス吸収性が不十分となる。このように負極板212の一部でガスを吸収しきれない箇所が生じてしまうと、電池の内圧上昇を生じる原因となる。
【0008】
本発明は、上記問題を解決しようとなされたものであって、電極体の最外周にフィルム体を被着することにより製造時における作業効率を高く維持しながら、電池が過充電状態となった際にも負極板のガス吸収性を全体として高く確保することで電池内圧の上昇を抑制できる二次電池を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、正極板と負極板とが間にセパレータを介して配置されてなる電極体が、外面へのフィルム体の被着により結束された状態で、外装体に収納された二次電池であって、フィルム体は、複数の孔を有し、且つ、外装体の側の主面に凸部が形成されることで、孔を臨む縁部の一部分が外装体の内壁面から間隙をあけた状態であることを特徴とする(請求項1)。
【0010】
この二次電池では、フィルム体における外装体の側の主面に凸部が形成されることで、孔を臨む縁部の一部分が外装体の内壁面から間隙をあけた状態になっているので、隣り合う孔間にガス流通経路が確保されることになる。よって、この二次電池では、電極体の外周に位置する負極板が、その領域毎にガス吸収性のバラツキを有していても、ガス吸収性の低い領域で吸収しきれなかったガスがガス吸収性の高い領域に流れて吸収されることになり、負極板全体として高いガス吸収性を有することになる。
【0011】
また、上記二次電池においては、電極体の外面にフィルム体が被着されているので、電極体を形成した後であって外装体への収納前の段階で巻き緩み等の問題を生じることがなく、製造時における作業性が高く維持され、電池使用時における短絡などを生じにくい。
従って、本発明に係る二次電池では、電極体の最外周をフィルム体で巻回することにより製造時における作業効率を高く維持しながら、過充電状態となった際にも負極板のガス吸収性を全体として高く確保して電池内圧の上昇を抑制することができる。
【0012】
上記本発明に係る二次電池において、具体的な凸部は、孔を臨む縁部の他の部分が外装体の側に向けて切り起こされてなる部分であることを特徴とする(請求項2)。このようにすれば、製造時において、孔を設けるのと別に工程を設けなくても、主面に凸部を形成することができるので、形成に係る工数を少なくすることができる。よって、この二次電池は、コスト面で優れる。
【0013】
また、上記二次電池において、電極体が渦巻形状を有するものである場合、フィルム体の孔を、電極体の巻回軸方向が長手となる略長円形状あるいは略長方形状を有するように形成しておくことが望ましい(請求項3)。これは、電池における極板は、その製造過程での搬送方向である長手方向よりも、これに直交する短手方向にそのバラツキを生じやすいので、電池に組み込まれた後の負極板においても、短手方向、即ち、渦巻状電極体の巻回軸方向におけるガス吸収性がバラツクことになるが、上記のように孔を巻回軸方向に長手を有する略長円形状あるいは略長方形状とすることにより、負極板の領域毎におけるガス吸収性のバラツキを補正することが可能となるためである。
【0014】
なお、孔の形状については、円形、長円形(楕円形を含む。)、多角形など種々の形状を採用することが可能であるが、外装体内における負極板のダメージを最小限とするのに、角のない略長円形状とすることがより望ましい。
上記構成については、二次電池であればその種類に限定を受けるものではないが、特に密閉型アルカリ二次電池に対して上記技術を適用すれば、過充電の際にも電池の膨化を抑制できるので有効である(請求項4)。
【0015】
【発明の実施の形態】
(構造)
本発明の実施の形態に係る二次電池の構造について、図1を用いて説明する。本発明の実施の形態においては、密閉型のNi−MH電池1を一例に説明する。
図1に示すように、Ni−MH電池1は、渦巻状の電極体10がその上下端部に集電板21、22が接続された上で、外装缶30の内方に収納され、開口部が封口蓋40で封止された構造を有する。また、電極体10の外周面と外装缶30の内壁面との間には、電極体10の外周面に被着されたフィルム体14が介挿されている。このフィルム体14は、少なくとも重なり部分に粘着性を有しており、渦巻状に成型された電極体10の巻き緩み等を防止(結束)する目的で設けられているものである。
【0016】
図1に示すように、Ni−MH電池1を構成する要素の内、電極体10は、正極板11と負極板12とがセパレータ13を間において対向配置され、その状態で渦巻状に巻回成型されたものである。電極体10においては、その最外周には、負極板12が配されるように、正極板11に対して巻回方向に長い負極板12が用いられて巻回成型がなされている。Ni−MH電池1を過充電した際に、正極板11から酸素ガスが発生し、負極板12が発生した酸素ガスを吸収するが、負極板12の長さを正極板11の長さよりも長くすることで、正極板11よりも負極板12の活物質量を多くすることができ、過充電時においても正極板11から発生した酸素ガスを負極板12に確実に吸収させ、電池内圧の上昇を抑制することができる。
【0017】
電極体10の構成要素の内、正極板11は、例えば、3次元ニッケル基板を芯体とし、活物質としてのニッケル水酸化物が充填されてなるものである。また、負極板12は、例えば、パンチングメタルを芯体とし、活物質としての水素吸蔵合金をコーティング、乾燥、圧延することで得られるものである。
集電板21、22の各々は、薄い円盤状をした金属板であって、外装缶30あるいは封口蓋40の電極部との接続を良好なものとするものである。
【0018】
外装缶30は、金属材料からなる有底円筒状体であり、その内径は、フィルム体14が密着配置された電極体10の外径と略同等に設定されている。
封口蓋40は、外装缶30の開口部に載置され、間にガスケットを介挿した状態で縁部分がカシメ加工が施されている。封口蓋40には、電池内圧の上昇時におけるガス抜き機構が備えられているが、これについては公知のものであるので、ここでの説明は省略する。
【0019】
フィルム体14は、負極板12と略同等の幅を持つ薄膜に対し、その主面に長円形状の孔141が複数設けられている。これについては、後述する。
なお、外装缶30の内方には、上記電極体10などの他にアルカリ溶液(例えば、水酸化ナトリウム。)からなる電解液が注入されている(不図示。)。
(フィルム体14の構造)
フィルム体14の構造について、図2を用いて説明する。
【0020】
図2(a)に示すように、フィルム体14の本体140には、複数の略長円形を有する孔141が、全面に分散した状態で(図1参照。)形成されている。ここで、複数の孔141については、上記図1に示すように、マトリクス状となるように配列しておくことが望ましい。
各孔141に臨む縁部には、縁部全周の中で少なくとも一箇所(本実施の形態においては、四箇所。)に切り起こし部142が形成されている。また、孔141の縁部において、切り起こし部142以外の部分については、フィルム体14の厚み方向に凹凸がなく、平坦となるように加工されている。
【0021】
なお、切り起こし部142の形成数については、上述のように少なくとも一箇所あればよいが、二箇所以上とすることが望ましい。
図2(a)に示すフィルム体14は、上記図1における外方、つまり、外装缶30の側から見たものであり、孔141の縁部における切り起こし部142は、全て図面の手前に向って切り起こされている。
【0022】
なお、フィルム体14には、耐アルカリ性材料(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリオレフィン等。)からなるフィルム材が用いられており、上記図1における電極体10の外周面を巻回した際のオーバーラップ部分が粘着性を有するようになっている。
また、フィルム体14は、極薄いものであり、例えば、厚みt=30(μm)を有する。
【0023】
フィルム体14をその厚み方向に見た図が、図2(b)である。図2(b)においては、図面の下側が外装缶30の側に相当する。
図2(b)に示すように、孔141の縁部に形成された切り起こし部142は、孔141を打ち抜いた際のバリがそのまま残った状態のものである。
(Ni−MH電池1における過充電時の反応)
Ni−MH電池1に対して過充電した際の各電極における反応は、次に示すようなものである。
【0024】
【数1】
数1に示すように、Ni−MH電池1が過充電状態となったときには、正極板11から酸素ガス(O2)が発生する。そして、発生した酸素ガスは、セパレータ13を透過して、あるいは外装缶30の内壁面と電極体10との間隙に沿って負極板12に達することになる。
【0025】
【数2】
数2に示すように、負極板12においては、活物質としての水素吸蔵合金で正極板11で発生された酸素ガスを吸収する。
(本発明の実施の形態に係るNi−MH電池1の優位性)
次に、上記図2の構造のフィルム体14を有することにより奏されるNi−MH電池1の優位性について、図3を用いて説明する。
【0026】
図3に示すように、Ni−MH電池1では、フィルム体14における孔141を臨む縁部の一部領域に切り起こし部142が形成されているので、この切り起こし部142の周辺には外装缶30の内壁面とフィルム体14の主面との間に隙間が形成される。そして、この隙間の形成により、隣り合う孔141間には、ガスの流通路が形成されることになる(図中における矢印)。このようにフィルム体14の孔141間でガス流通経路が確保されたNi−MH電池1では、仮に負極板12における一つの孔141に臨む領域でのガス吸収が飽和状態に達した場合でも、ガスが他の孔141に流動できるので、他のまだ飽和状態に達していない領域でガスが吸収される。
【0027】
従って、本発明の実施の形態に係るNi−MH電池1では、電極体10の外周にフィルム体14を巻回することで電池製造時の効率化が図れるとともに、電池が過充電状態におかれた際にも、負極板のガス吸収性を高く確保して電池内圧の上昇が抑制される。
(フィルム体14における孔141の形成)
上記フィルム体14における孔141の形成方法について、図4を用いて説明する。図4では、形成方法を説明するために、装置の一部を概念的に示している。
【0028】
図4(a)に示すように、フィルム体14を作製するための装置は、主な構成要素として雄型500と雌型510とを有する。この内、雄型500は、図4(a)に示すように、長円形の一部(4箇所)に切り欠き501が設けられた断面形状を有している。また、図4(a)に示すように、雄型500の先端には、打ち抜き刃502が形成されている。
【0029】
これに対して、雌型510は、長円形の断面を有するパンチ孔511が設けられている。
図4(b)に示すように、雄型500を雌型510に噛み合わせると、その断面では、雄型500の切り欠き501の部分で、雌型510との間に隙間を生じるようになっている。そして、フィルム体材料1400に対し、これら型500、510を用いて打ち抜き孔141を形成するとき、上記隙間の部分で上記切り起こし部142が形成されることになる。
【0030】
なお、図4では、フィルム体材料1400に対して、一つの孔141を打ち抜くのに用いる型500、510を一例に説明したが、実際には、このような型が複数配列された雄雌各々の打ち抜き型を用いる。
(その他の事項)
上記発明の実施の形態では、Ni−MH電池を一例に本発明の構成および作用効果について説明したが、本発明は、電池の種類などをこれに限定を受けるものではない。例えば、本発明は、Ni−Cd電池などに適用した際にも有効であり、また、円筒形の電池だけではなく、角型電池等に対しても有効である。その場合、中に収納される電極体の形態も、上記発明の実施の形態で一例として用いた渦巻状のものに限らず、複数の正負極板が積層された、所謂、スタックタイプのものでもよい。得られる効果は、同様である。
【0031】
また、上記発明の実施の形態では、フィルム体14における孔141の縁部の一部分に切り起こし部142を形成することで、孔141間のガス流通経路を確保することとしたが、フィルム体14の外装缶30の側の主面内であれば、切り起こし部を形成するのは、これ以外の場所であっても構わない。さらにいえば、フィルム体14の主面に凸部が形成されれば、必ずしも切り起こしでなくても同一の効果を得ることができる。例えば、孔141と孔141の間における主面にディンプル加工を施すなどしてもよい。
【0032】
また、上記発明の実施の形態では、フィルム体14における孔141の形状を略長円形としたが、孔の形状は、これに限定を受けるものではない。例えば、円形や多角形などの形状を採用することができる。ただし、製造時において、負極板のバラツキがその短手方向に生じやすいことを考慮するとき、例えば、渦巻状電極体に対しては、巻回軸方向が長手となるような孔を形成しておくことが望ましい。つまり、このように長手方向をとることで、負極板の領域毎におけるガス吸収性のバラツキを吸収させることができる。
【0033】
さらに、フィルム体14における孔141の設定に当たっては、電極体10の膨化抑制および巻き径のバラツキ抑制という面から開口率を30(%)以上70(%)以下に設定することが望ましく、また、孔141の形状を略長円形あるいは略長方形とするときに、過充電時における電池内圧の上昇抑制という面から長軸方向の長さを3(mm)以上5(mm)以下に設定することが望ましい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明のように、本発明に係る二次電池では、フィルム体における外装体の側の主面に凸部が形成されることで、孔を臨む縁部の一部分が外装体の内壁面から間隙をあけて配され、これにより隣り合う孔間にガス流通経路が確保されることになる。よって、この二次電池では、負極板の領域毎におけるガス吸収性のバラツキがあっても、孔間をガスが流通できるので、負極板全体として高いガス吸収性を有することになる。
【0035】
また、上記二次電池においては、電極体の外面にフィルム体が被着されているので、外装体への収納前の段階で巻き緩み等の問題を生じることがなく、製造時における作業性が高く維持され、電池使用時における短絡などを生じにくい。
従って、本発明に係る二次電池では、電極体の最外周にフィルム体を被着し、電極体を結束することにより製造時における高い効率を維持しながら、過充電状況下においても負極板のガス吸収性を高く確保して電池内圧の上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るNi−MH電池1の外観図(一部断面図)である。
【図2】Ni−MH電池1におけるフィルム体14の構造図である。
【図3】上記図1における電極体10と外装缶30との間におけるガスの流通経路を示す断面図である。
【図4】フィルム体14を製造するために用いる型500、510を示す概念図である。
【図5】従来のフィルム体214が密着配置されてなる電極体200を示す概念図である。
【符号の説明】
1.Ni−MH電池
10.電極体
12.負極板
14.フィルム体
30.外装缶
40.封口蓋
141.孔
142.切り起こし部
500.雄型
510.雌型
Claims (4)
- 正極板と負極板とが間にセパレータを介して配置された電極体が、外面へのフィルム体の被着により結束された状態で、外装体に収納された二次電池であって、
前記フィルム体は、複数の孔を有し、且つ、前記外装体の側の主面に凸部が形成されることで、前記孔を臨む縁部の一部分が前記外装体の内壁面から間隙をあけた状態である
ことを特徴とする二次電池。 - 前記凸部は、前記孔を臨む縁部の他の部分が、前記外装体の側に向けて切り起こされてなる部分である
ことを特徴とする請求項1に記載の二次電池。 - 前記電極体は、渦巻形状を有するものであって、
前記フィルム体の孔は、前記電極体の巻回軸方向が長手となる略長円形状あるいは略長方形状を有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の二次電池。 - 外装体は、その内方にアルカリ性電解液が注入されており、前記電極体の収納口が封口蓋をもって封止されている
ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の二次電池。
Priority Applications (1)
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- 2003-06-24 JP JP2003180066A patent/JP2005019102A/ja active Pending
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