JP2005018569A - 携帯情報端末および文字入力方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の文字を入力するための、各文字に対応するキーを備えたキー操作部12と、上記キーとそのキーにより入力される文字との対応関係を示すための文字配列が予め設定された文字配列と異なるデータである割り当てデータを格納するための記憶部と、割り当てデータの文字配列を表示するための表示部14と、操作者に対して認証のためのパスワードの入力を求める際、割り当てデータから読み出した文字配列を表示部に表示させ、操作者により上記キーが押されると、そのキーに対応する文字を割り当てデータから特定する制御部とを有する構成である。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機、携帯電子手帳等の携帯情報端末、および文字入力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯電話機には、呼出音および短縮ダイヤルなどの設定をユーザ自身ができるような構成になっているものがある。これらのユーザ固有の設定をユーザ以外の人が簡単に変えられないように、パスワード入力による認証方法を用いて、設定変更に対する安全性を確保している(例えば、特許文献1参照)。この認証方法について以下に説明する。なお、パスワードは、例えば、数桁の数とする。
【0003】
携帯電話機に備えたキー操作部の各キーの表面には入力される数字が印字されているため、ユーザは、印字された数字を参照しながら、キー操作部を操作してパスワードを携帯電話機に登録する。以下では、この登録されたパスワードを登録パスワードと称する。操作者が携帯電話機を操作して、上記固有の設定を変更しようとすると、携帯電話機はパスワードの入力を求める。操作者がキー操作部を操作してパスワードを入力すると、携帯電話機は入力されたパスワードである入力パスワードと登録パスワードとが一致するかを調べ、一致していれば、設定変更のためのキー操作を有効にする。入力パスワードと登録パスワードとが一致しなければ、設定変更のためのキー操作を無効にする。このようにして、登録パスワードを知っているユーザのみがユーザ固有の設定を変更できるようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−320031号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の携帯電話機では、キー操作部の各キーの表面には入力される数字が印字されているため、ユーザがパスワードを入力するとき、ユーザ以外の人は、ユーザが押すキーを見ることで、キーに印字された数字からパスワードを知ることができてしまう。また、ユーザ以外の人は、ユーザが押すキーを直接見ることができなくても、キー操作部に割り当てられた数字の配列が一定であるため、ユーザの手の動きからキーを押す順序を推測できてしまう。そのため、ユーザ以外の人にパスワードが知られてしまうおそれがある。
【0006】
さらに、ユーザ固有の設定以外に電話帳やスケジュールなど他人に知られたくない情報について上述の認証方法により秘匿性を確保していた場合、他人にパスワードが知られてしまうと、ユーザが秘匿しておきたい情報が他人にも引き出されてしまう可能性があり、携帯電話機に格納した情報の秘匿性を確保できないという問題がある。
【0007】
本発明は上記したような従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、キー操作によるパスワード入力時の手の動きからユーザ以外の人にパスワードの情報が知られることを防止した携帯情報端末、および文字入力方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の携帯情報端末は、複数の文字を入力するための、各文字に対応するキーを備えたキー操作部と、
前記キーと該キーにより入力される文字との対応関係を示すための文字配列が予め設定された文字配列と異なるデータである割り当てデータを格納するための記憶部と、
前記割り当てデータの前記文字配列を表示するための表示部と、
操作者に対して認証のためのパスワードの入力を求める際、前記割り当てデータから読み出した前記文字配列を前記表示部に表示させ、操作者により前記キーが押されると、該キーに対応する文字を前記割り当てデータから特定する制御部と、
を有する構成である。
【0009】
また、上記本発明の携帯情報端末において、前記複数の文字に0から9までの数字を含み、
前記制御部は、
操作者に対して前記パスワードの入力を求める際、前記割り当てデータに含まれる前記数字の配列を乱数により特定した該割り当てデータを作成し、該割り当てデータを前記記憶部に格納することとしてもよい。
【0010】
また、上記本発明の携帯情報端末において、前記記憶部は、
前記文字配列のパターンの異なる文字配列データを複数保存し、
前記制御部は、
操作者に対して前記パスワードの入力を求める際、前記文字配列データから選択したいずれか一つの文字配列データを前記割り当てデータとすることとしてもよい。
【0011】
また、上記本発明の携帯情報端末において、ネットワークを介してサーバと通信可能に接続するための通信部を備え、
前記制御部は、
前記通信部を介して前記サーバから前記割り当てデータを受信すると、該割り当てデータを前記記憶部に格納することとしてもよい。
【0012】
さらに、上記本発明の携帯情報端末において、前記パスワードの入力を求める毎に決定された前記割り当てデータのうち少なくとも連続した前記割り当てデータの文字配列が異なることとしてもよい。
【0013】
一方、上記目的を達成するための本発明の文字入力方法は、複数の文字を入力するための、各文字に対応するキーを備えた情報処理装置による、認証のためのパスワードを入力するための文字入力方法であって、
操作者に対して前記パスワードの入力を求める際、前記キーと該キーにより入力される文字との対応関係を示すための文字配列が予め設定された文字配列と異なるデータである割り当てデータを格納し、
前記割り当てデータから読み出した前記文字配列を表示し、
操作者により前記キーが押されると、該キーに対応する文字を前記割り当てデータから特定するものである。
【0014】
(作用)
上記本発明では、操作者にパスワードの入力を求める際、キー操作部の各キーに対して従来の文字配列とは異なる文字配列を設定してその文字配列を表示部に表示させ、表示した文字配列に対応した文字をキー操作部のキーにより入力可能にしている。そのため、操作者がパスワードを入力するとき、他人が操作者のキーを押す順序を見ていたとしても、その他人がパスワードを予測することは従来よりも極めて困難となり、他人にパスワードが知られることを防止できる。
【0015】
また、本発明では、操作者がパスワードを入力する際、乱数計算により作成された割り当てデータに基づいてキー操作部の数字配列を設定しており、少なくとも連続して同じ数字配列が設定される確率が極めて低くなる。そのため、他人が操作者のキー操作を一度見てキーの位置と順序を覚えて、次にパスワードを入力する際に同じキー操作をしても、キー操作部の数字配列の設定が異なる可能性が高く、正式なパスワードが入力されない。したがって、パスワード入力による認証方法で情報の秘匿性を確保している場合には、その情報が他人に知られることをより防止できる。
【0016】
また、本発明では、操作者に対してパスワードを要求する際、複数の文字配列データから一つを選択するようにすることで、割り当てデータの文字配列が少なくとも連続して同じに設定される確率が極めて低くなる。そのため、他人が操作者のキー操作を一度見てキーの位置と順序を覚えて、次にパスワードを入力する際に同じキー操作をしても、キー操作部の文字配列の設定が異なる可能性が高く、正式なパスワードが入力されない。
【0017】
また、本発明では、携帯情報端末がネットワークを介してサーバに接続してサーバからパスワードを要求された場合、サーバから受信した割り当てデータに基づいてキー操作部の文字配列を決めるため、操作者によるパスワード入力のキー操作からパスワードが他人に知られることを防げる。
【0018】
さらに、本発明では、パスワードの入力を求める毎に決定された割り当てデータのうち少なくとも連続した割り当てデータの文字配列が異なるため、キー操作部の文字配列が連続して同じように設定されることがない。そのため、他人が操作者のキー操作を一度見てキーの位置と順序を覚えて、次にパスワードを入力する際に同じキー操作をしても、キー操作部の文字配列の設定が異なるため、他人が正式なパスワードを入力する可能性がより低くなる。したがって、パスワード入力による認証方法で情報の秘匿性を確保している場合には、その情報が他人に知られることをさらに防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の携帯情報端末は、操作者がパスワードを入力する際、パスワードが一定でも操作者の押すキーの位置が毎回異なるようにしたことを特徴とする。
【0020】
(第1実施例)
本発明の携帯情報端末として携帯電話機の構成について説明する。なお、本発明の特徴である、パスワードの入力方法に関する部分について説明し、通常の通話に関する機能についての詳細な説明を省略する。
【0021】
図1は本発明の携帯電話機の一構成例を示すブロック図である。
【0022】
図1に示すように、携帯電話機10は、操作者が数字を入力するための入力手段となるキー操作部12と、操作者にキー操作部12のキーで入力可能な数字を示すための表示部14と、表示部14に表示される数字とキーとを対応づけた割り当てデータを格納するための記憶部16と、図に示さない無線基地局を介して他の電話機と通信可能にするための通信部18と、上記各部を制御するための制御部20とを有する構成である。
【0023】
記憶部16には、ユーザ固有の設定内容の他に、電話帳やスケジュールなどのユーザが秘匿しておきたい情報である秘匿情報が格納される。また、ユーザ固有の設定内容や秘匿情報を変更する際の認証のための登録パスワードが格納されている。
【0024】
制御部20は、プログラムにしたがって所定の処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、プログラムを格納するためのメモリとを備えている。操作者に対してパスワードの入力を求める際、各キーに対応する数字を乱数計算により決め、上記割り当てデータを作成して記憶部16に格納する。続いて、表示部14に割り当てデータに基づいた数字配列を表示させ、操作者のキー操作により押されたキーに対応する数字を記憶部16の割り当てデータから特定し、入力パスワードを作成する。入力パスワードを特定すると、従来と同様にして、パスワード入力による認証方法を実行した後、記憶部16の割り当てデータを削除する。
【0025】
上記割り当てデータは、他人にパスワードが盗み見られないようにするために、キー操作部12のキーとそのキーにより入力される数字との対応関係を示すための数字配列が予め設定された数字配列と異なるデータとなる。ここで、予め設定された数字配列とは、例えば、キー表面に印字された数字の配列である。
【0026】
表示部14は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)である。
【0027】
図2は携帯電話機の一構成例を示す外観正面図である。
【0028】
図2に示すように、表示部14には、キー操作部12のキーで入力可能な数字を示すキー操作用数字割り当て表示欄(以下、「キー配列表示欄」と称する)24と、入力された数字の桁位置を示す入力数字表示欄26とを有する。本実施例ではパスワードは4桁の数である。
【0029】
入力数字表示欄26は、入力された数字を表示するものであるが、他人が見てもパスワードの数字がわからないように「*」印で表示し、操作者には入力した数字の桁位置がわかるようにしている。これにより、操作者がキー操作部12のうちいずれか一つのキーを押した場合、制御部20は割り当てデータから数字を特定するが、他人が表示部14を覗き見ても他人にパスワードが知られることがない。
【0030】
次に、表示部14に表示される数字の配列について詳細に説明する。
【0031】
図3および図4は、図2に示した表示部14の表示例を示したものである。なお、入力数字表示欄26については、説明のために、操作者により入力された数字の桁位置を「*」で表示する代わりに入力された数字を表示している。
【0032】
図3および図4のキー配列表示欄24E、24Gに示す数字はキー操作部12のキーで入力される数字を示す配列例である。以下では、図3のキー配列表示欄24Eに示す数字配列を配列例1とし、図4のキー配列表示欄24Gに示す数字配列を配列例2とする。表示された数字配列はともに、図2に示した携帯電話機10におけるキー操作部12のキー配列に対応している。
【0033】
図3に示す配列例1の「1」の表示箇所と、図4に示す配列例2の「4」の表示箇所は、図1のキー操作部12の数字「1」のキーに割り当てられた数字を示し、どちらの表示箇所もキー操作部12の数字「1」のキーと対応している。そのため、操作者が数字「1」キーを押すと、図3に示す配列例1の場合では「1」が入力され、図4に示す配列例2の場合では「4」が入力される。
【0034】
なお、図3の配列例1は、キー操作部12のキー表面に印字された数字の配列に一致しており、一般的な携帯電話機で共通な配列である。また、図4の配列例2は、後で説明する乱数計算により作成した割り当てデータである。
【0035】
操作者がキー操作部12の数字「4」キー、数字「5」キー、および数字「6」キーをこの順序で押すと、配列例1の場合には、図3に示すように、入力数字表示欄26Fに上位の桁から「456」と表示される。これは、上位の桁から「456」と入力されたことを意味する。一方、配列例2の場合には、図4に示すように、入力数字表示欄26Hに上位の桁から「532」と表示される。これは、上位の桁から「532」と入力されたことを意味する。
【0036】
このように操作者の押すキーについてのキー位置と順序が同じでも、配列例1と配列例2の場合のように割り当てデータが異なると、入力される数字が異なることになる。
【0037】
次に、割り当てデータについて説明する。
【0038】
図5(A)はキー操作部の各キー位置を英文字「a」〜「l」で示したものである。図5(B)は、キー位置とキー配列表示欄との対応関係を示す表であり、図3の配列例1および図4の配列例2の割り当てデータを示す。
【0039】
図5(B)に示すように、キー位置「a」には、配列例1では「1」が対応し、配列例2では「4」が対応している。キー位置「b」から「l」についても、2箇所を除いて各キー位置に対応して数字が特定される。
【0040】
次に、乱数計算による割り当てデータの作成方法について説明する。ここでは、図5(B)に示した配列例2の場合で説明する。
【0041】
制御部20は、図5(A)に示した「a」〜「l」のキー位置のうち、数字を割り当てない2箇所を選択する。ここでは、その2箇所は「b」と「i」である。続いて、残りの10箇所のうち「a」に割り当てる数字を乱数により決める。ここでは、「a」に「4」の数字を割り当てる。続いて、「c」に割り当てる数字として、「0」から「9」の数字のうち「4」の数字を除いた中から乱数により決める。ここでは、「c」に「7」の数字を割り当てる。同様にして、「i」を除く「d」から「k」について、割り当ての決まった数字を順次除きながら数字を乱数で決める。そして、「l」には割り当てられていない残りの数字「9」を割り当てる。
【0042】
上述のようにして乱数計算により割り当てデータを作成するため、毎回数字配列の異なる割り当てデータが作成される。
【0043】
次に、上述した構成の携帯電話機の動作手順を説明する。なお、ここでは、ユーザが操作者としてユーザ固有の設定を変更する場合について説明する。
【0044】
図6は携帯電話機の動作手順を示すフローチャートである。
【0045】
図6に示すように、操作者が携帯電話機10を操作して設定変更を要求する旨の信号を入力すると、制御部20は上述のようにして乱数計算により割り当てデータを作成し(ステップS101)、割り当てデータを記憶部16に格納する(ステップS102)。
【0046】
続いて、表示部14のキー配列表示欄24に割り当てデータに基づいて数字配列を表示させる(ステップS103)。操作者が表示部14に表示された数字配列を参照しながらキー操作部12を操作してパスワードを入力すると、制御部20はキー操作により押されたキーに対応する数字を記憶部16の割り当てデータから特定し、入力パスワードを作成する(ステップS104)。
【0047】
入力パスワードと記憶部16の登録パスワードとを比較して一致するか否かを調べ(ステップS105)、入力パスワードと登録パスワードが一致していたら設定変更のためのキー操作を有効にした後(ステップS106)、記憶部16の割り当てデータを削除する。一方、ステップS105で入力パスワードと登録パスワードが一致しなければ、記憶部16の割り当てデータを削除した後、ステップS101に戻り、操作者に改めてパスワードの入力を求める。
【0048】
本実施例の携帯電話機では、上述のようにして、操作者にパスワードの入力を求める際、キー操作部12の各キーに対して従来の数字配列とは異なる数字配列を設定してその数字配列を表示部14に表示させ、表示した数字配列に対応した数字をキー操作部12のキーにより入力可能にしている。そのため、操作者がキー操作部12の任意のキーを押したとき、従来の数字配列による数字とは異なる数字が入力されることになる。その結果、操作者がパスワードを入力するとき、他人が操作者のキーを押す順序を見ていたとしても、その他人がパスワードを予測することは従来よりも極めて困難となり、他人にパスワードが知られることを防止できる。
【0049】
また、操作者がパスワードを入力する際、乱数計算により作成された割り当てデータに基づいてキー操作部12の数字配列を決めており、操作者がパスワードを入力しようとする度に異なる数字配列がキー操作部12に設定され、少なくとも連続して同じ数字配列が設定される確率が極めて低くなる。そのため、他人が操作者のキー操作を一度見てキーの位置と順序を覚えて、次にパスワードを入力する際に同じキー操作をしても、キー操作部の数字配列の設定が異なる可能性が高く、正式なパスワードが入力されない。したがって、パスワード入力による認証方法で秘匿性を確保している情報が他人に知られることをより防止できる。
【0050】
なお、本実施例では、パスワードの文字として数字の場合を示したが、英文字もパスワードに使用できるようにしてもよい。この場合、携帯電話機10には入力文字を数字から英文字に変更するための文字切り替えボタン(不図示)を備え、操作者が文字切り替えボタンを押すことで、表示部14のキー配列表示欄24には各キーに対応して数字および英文字のいずれかが表示される。図2に示したように操作可能なキーは12個なので、26文字ある英文字に対しては一つのキーで複数の文字が入力できるようにする。例えば、キー配列表示欄の数字「1」に相当するキーで英文字「a」、「b」および「c」が入力可能となるように予め記憶部16に登録し、操作者が文字切り替えボタンを押す度に、制御部20は「1」→「a」→「b」→「c」とキー配列表示欄24の表示を順番に変化させ、表示される文字の変化に対応してキーで入力される文字も変化させる。また、英文字の場合について説明したが、英文字に限らずひらがな文字や数学記号など他の文字であってもよい。
【0051】
また、本実施例では、制御部20が乱数計算により割り当てデータを作成しているが、図5(B)に示した、数字配列のパターンの異なる数字配列データを予め記憶部16に複数保存し、制御部20がその中から選択した一つの数字配列データを割り当てデータとしてもよい。このように複数の数字配列データから一つを選択するようにすることで、操作者に対してパスワードを要求する際、割り当てデータの数字配列が少なくとも連続して同じに設定される確率が極めて低くなる。そして、数字配列データに限らず、英文字およびひらがな文字を含む文字配列のデータである文字配列データであってもよい。
【0052】
(第2実施例)
本実施例は、インターネットなどのネットワークを介してサーバに携帯情報端末を通信可能に接続してパスワードを入力する場合に、上記第1実施例と同様なパスワード入力方法を適用するものである。
【0053】
本実施例の構成について説明する。なお、第1実施例と同様に携帯情報端末が携帯電話機の場合で説明し、第1実施例と同様の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0054】
図7は携帯電話機がネットワークを介して外部と情報の送受信をする場合の一構成例を示すブロック図である。
【0055】
図7に示すように、本実施例では、携帯電話機10の通信部18を介して通信するための無線基地局30と、無線基地局間を通信回線で接続する携帯電話網32と、携帯電話網30と通信回線を介して接続されたインターネット34と、画像や文書などを含むインターネットコンテンツ(以下、「コンテンツ」と称する)を提供するためにインターネット34に接続されたインターネットコンテンツサーバ(以下、「コンテンツサーバ」と称する)36とを有する構成である。
【0056】
コンテンツサーバ36は、携帯電話機10からコンテンツを要求する旨のコンテンツ要求信号を受信すると、上記第1実施例と同様にして、乱数計算により割り当てデータを作成する。続いて、パスワードを要求する旨通知するためのパスワード要求信号と割り当てデータを携帯電話機10に送信する。
【0057】
コンテンツサーバ36はコンテンツを提供するサービスを行う事業者により運営される。コンテンツサーバ36は、コンテンツを要求する者に対してアクセスを許可する者であるか否かを確認するためにパスワード入力による認証方法を実行する。アクセスを許可する者の登録パスワードをユーザからの登録により予め格納している。
【0058】
携帯電話機10の記憶部16はコンテンツを閲覧するためのアプリケーションプログラムであるブラウザを保存している。
【0059】
次に、図7に示した構成で、操作者が携帯電話機10を操作して、コンテンツサーバ36が提供するコンテンツを取得する手順を説明する。なお、予め操作者により登録パスワードがコンテンツサーバ36に格納されているものとする。
【0060】
図8はコンテンツを取得するための手順を示すフローチャートである。
【0061】
図8に示すように、操作者が携帯電話機10を操作することで、携帯電話機10は無線基地局30、携帯電話網32およびインターネット34を介してコンテンツサーバ36に接続し、所定のページの情報を取得して表示部14に表示する。操作者が表示部14を見ながら携帯電話機10を操作して所定のコンテンツを要求する旨を入力すると、携帯電話機10はコンテンツ要求信号をコンテンツサーバ36に送信する(ステップS201)。
【0062】
コンテンツサーバ36は、携帯電話機10からコンテンツ要求信号を受信すると、第1実施例と同様にして割り当てデータを作成し、割り当てデータとパスワード要求信号とを携帯電話機10に送信する(ステップS202)。
【0063】
携帯電話機10は、コンテンツサーバ36からパスワード要求信号と割り当てデータを受信すると、割り当てデータを記憶部16に格納し、第1実施例と同様にして、割り当てデータに基づいて表示部14のキー配列表示欄24に数字配列を表示し、パスワードの入力を求める旨表示する(ステップS203)。操作者は、予め印字されたキー表面の数字ではなく、キー配列表示欄24に表示された数字配列を参照しながらキー操作部12を操作してパスワードを入力する。
【0064】
操作者がパスワードを入力すると、携帯電話機10は、入力される数字の桁位置を「*」で入力数字表示欄26に表示し、操作者のキー操作により押されたキーに対応する数字を記憶部16の割り当てデータから特定し、入力パスワードをコンテンツサーバ36に送信し(ステップS204)、記憶部16の割り当てデータを削除する。
【0065】
コンテンツサーバ36は、携帯電話機10から入力パスワードを受信すると、入力パスワードが登録パスワードと一致するか否かを調べ(ステップS205)、入力パスワードと登録パスワードとが一致していればコンテンツ要求信号で特定されるコンテンツのページを携帯電話機10に送信する(ステップS206)。一方、ステップS205で、入力パスワードが登録パスワードと一致しなければ、ステップS202に戻る。
【0066】
本実施例では、上述のようにして、携帯電話機がネットワークを介してコンテンツサーバに接続してコンテンツサーバからパスワードを要求された場合でも、操作者によるパスワード入力のキー操作からパスワードが他人に知られることを防げる。
【0067】
なお、本実施例は、上記第1実施例と同様に、パスワードは数字に限らず、英文字やひらがな文字等他の文字を含むものであってもよく、また、コンテンツサーバ36は、上記割り当てデータを作成する場合に限らず、予め格納した文字配列データから選択して決めるようにしてもよい。
【0068】
また、第1実施例および第2実施例で説明したように、携帯情報端末、サーバおよびパーソナルコンピュータ等の情報処理装置に第1実施例のパスワード入力方法を適用できる。
【0069】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように構成されているので、以下に記載する効果を奏する。
【0070】
本発明の携帯情報端末では、操作者にパスワードの入力を求める際、キー操作部の各キーに対して従来の文字配列とは異なる文字配列を設定してその文字配列を表示部に表示させ、表示した文字配列に対応した数字をキー操作部のキーにより入力可能にしている。そのため、操作者がパスワードを入力するとき、他人が操作者のキーを押す順序を見ていたとしても、その他人がパスワードを予測することは従来よりも極めて困難となり、他人にパスワードが知られることを防止できる。
【0071】
また、操作者がパスワードを入力する際、乱数計算により作成された割り当てデータ、または複数の文字配列データから選択することで決定された割り当てデータに基づいてキー操作部の文字配列を決めており、操作者がパスワードを入力しようとする度に異なる文字配列がキー操作部12に設定され、少なくとも連続して同じ文字配列が設定される確率が極めて低くなる。そのため、他人が操作者のキー操作を一度見てキーの位置と順序を覚えて、次にパスワードを入力する際に同じキー操作をしても、キー操作部の文字配列の設定が異なる可能性が高く、正式なパスワードが入力されない。したがって、パスワード入力による認証方法で秘匿性を確保している情報が他人に知られることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯電話機の一構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の携帯電話機の一構成例を示す外観正面図である。
【図3】図1に示した表示部14の表示例を示したものである。
【図4】図1に示した表示部14の別の表示例を示したものである。
【図5】キー位置とキー配列表示欄との対応関係を説明するための図である。
【図6】携帯電話機の動作手順を示すフローチャートである。
【図7】携帯電話機がネットワークを介して外部と情報の送受信をする場合の一構成例を示すブロック図である。
【図8】コンテンツを取得するための手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 携帯電話機
12 キー操作部
14 表示部
16 記憶部
18 通信部
20 制御部
24 キー操作用数字割り当て表示欄
26 入力数字表示欄
30 無線基地局
32 携帯電話網
34 インターネット
36 インターネットコンテンツサーバ
Claims (6)
- 複数の文字を入力するための、各文字に対応するキーを備えたキー操作部と、
前記キーと該キーにより入力される文字との対応関係を示すための文字配列が予め設定された文字配列と異なるデータである割り当てデータを格納するための記憶部と、
前記割り当てデータの前記文字配列を表示するための表示部と、
操作者に対して認証のためのパスワードの入力を求める際、前記割り当てデータから読み出した前記文字配列を前記表示部に表示させ、操作者により前記キーが押されると、該キーに対応する文字を前記割り当てデータから特定する制御部と、
を有する携帯情報端末。 - 前記複数の文字に0から9までの数字を含み、
前記制御部は、
操作者に対して前記パスワードの入力を求める際、前記割り当てデータに含まれる前記数字の配列を乱数により特定した該割り当てデータを作成し、該割り当てデータを前記記憶部に格納する請求項1記載の携帯情報端末。 - 前記記憶部は、
前記文字配列のパターンの異なる文字配列データを複数保存し、
前記制御部は、
操作者に対して前記パスワードの入力を求める際、前記文字配列データから選択したいずれか一つの文字配列データを前記割り当てデータとする請求項1記載の携帯情報端末。 - ネットワークを介してサーバと通信可能に接続するための通信部を備え、
前記制御部は、
前記通信部を介して前記サーバから前記割り当てデータを受信すると、該割り当てデータを前記記憶部に格納する請求項1記載の携帯情報端末。 - 前記パスワードの入力を求める毎に決定された前記割り当てデータのうち少なくとも連続した前記割り当てデータの文字配列が異なる請求項1乃至4のいずれか1項記載の携帯情報端末。
- 複数の文字を入力するための、各文字に対応するキーを備えた情報処理装置による、認証のためのパスワードを入力するための文字入力方法であって、
操作者に対して前記パスワードの入力を求める際、前記キーと該キーにより入力される文字との対応関係を示すための文字配列が予め設定された文字配列と異なるデータである割り当てデータを格納し、
前記割り当てデータから読み出した前記文字配列を表示し、
操作者により前記キーが押されると、該キーに対応する文字を前記割り当てデータから特定する文字入力方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003184612A JP2005018569A (ja) | 2003-06-27 | 2003-06-27 | 携帯情報端末および文字入力方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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