JP2005017834A - システムキッチン用ショールーム - Google Patents
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Abstract
【目的】展示販売の効率化と成約率の向上を図ることができるシステムキッチン用ショールームを提供すること。
【構成】複数種のシステムキッチンを展示するショールームを、2種以上のシステムキッチンを展示して各システムキッチンの少なくとも収納容量の差を比較視認することができる検証ブース3と、2種以上のシリーズA,Bのシステムキッチンを比較視認することができるコンセプトブース4と、各シリーズA,Bに属する更に複数の種類のシステムキッチンを比較視認することができる複数の商品展示ブース5A,5Bと、各シリーズA,Bに属する複数の種類のシステムキッチンに共通に組み込まれる複数の種類の機器を展示した機器展示ブース6A,6Bと、ユーザーが選択した商品に基づいて配置図面と見積書等を作成し、これらをユーザーに提示して商談する商談ブース8と、を配置して構成する。
【選択図】 図1
【構成】複数種のシステムキッチンを展示するショールームを、2種以上のシステムキッチンを展示して各システムキッチンの少なくとも収納容量の差を比較視認することができる検証ブース3と、2種以上のシリーズA,Bのシステムキッチンを比較視認することができるコンセプトブース4と、各シリーズA,Bに属する更に複数の種類のシステムキッチンを比較視認することができる複数の商品展示ブース5A,5Bと、各シリーズA,Bに属する複数の種類のシステムキッチンに共通に組み込まれる複数の種類の機器を展示した機器展示ブース6A,6Bと、ユーザーが選択した商品に基づいて配置図面と見積書等を作成し、これらをユーザーに提示して商談する商談ブース8と、を配置して構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、システムキッチンの展示販売を目的としたショールームに関するものであり、更に詳細にはフローチャートシステムを採用することによってシステムキッチンの効率的な展示販売を可能としたシステムキッチン用ショールームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
システムキッチンの展示販売を目的とした従来のショールームにおいては、商品毎或は機器毎に簡易区画した展示ブースが配置されており、来訪したユーザーは、ランダムに或は指定された順路等に従って、基本的には展示された商品や説明書を自由に見て回り、説明員がそれを補助するのが一般的であった。
【0003】
尚、この種のショールームに関する従来技術としては特許文献1〜4等が挙げられる。
【0004】
【特許文献1】
特許第3280882号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2000−99650号公報
【0006】
【特許文献3】
特開平6−42979号公報
【0007】
【特許文献4】
特開2001−46190号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のシステムキッチン用ショールームにおいては、説明員の観点或は説明の効率性という観点から、以下のような問題点が指摘される。
(1)商品の機能的・デザイン的・価格的特徴をユーザーに強く印象付けることができない。
(2)説明員にとっては、ユーザーの要求(例えば、予算、要求機能等)と説明している商品が適合しているか否かを判断し難い。
(3)各商品に共通に組み込まれるコンロ、食器洗浄器等の家電機器、水洗金具等の部品等について説明員が展示ブース毎に繰り返して説明する場合が多い。
(4)商品説明の内容と流れがユーザーの動きによって影響されるため、ストーリー立てた充分な説明がしにくく、説明員の経験によって説明の量と質に差が生じていた。
(5)来訪者の流れや展示ブース毎の滞留時間がまちまちであり、混雑する展示ブースも生じていた。
【0009】
以上列挙した(1)〜(5)の問題点は、説明時間が長くて効率が悪く、来訪者数が多い割には成約率が低いという結果を招く原因となっていた。
【0010】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、展示販売の効率化と成約率の向上を図ることができるシステムキッチン用ショールームを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、複数種のシステムキッチンを展示するショールームを、
2種以上のシステムキッチンを展示して各システムキッチンの少なくとも収納容量の差を比較視認することができる検証ブースと、
少なくとも材質とデザインが異なる2種以上のシリーズのシステムキッチンを展示して比較視認することができるコンセプトブースと、
コンセプトブースに展示した各シリーズに属する更に複数の種類のシステムキッチンを展示して比較視認することができる複数の商品展示ブースと、
商品展示ブースに展示した各シリーズに属する複数の種類のシステムキッチンに共通に組み込まれる複数の種類の機器を展示した機器展示ブースと、
ユーザーが選択した商品に基づいて少なくとも配置図面と見積書を作成し、これらをユーザーに提示して商談する商談ブースと、
を配置して構成し、前記検証ブース、コンセプトブース、商品展示ブース、機器展示ブース、商談ブースの順にユーザーを案内するようにしたことを特徴とする。
【0012】
従って、請求項1記載の発明によれば、検証ブースにおいてユーザーに現状のキッチンの問題点を認識させて購買意欲を喚起し、次のコンセプトブースに案内して好みのシリーズを選択させると、以後はそのシリーズに属する商品展示ブースと機器展示ブースへと案内し、他のシリーズに属する商品展示ブースと機器展示ブースへの案内を省略することができるため、商品案内を経て商談に至るまでの時間が短縮され、展示販売の効率化を図ることができる。又、ユーザーに対してキッチンの現状の問題を認識させ、その問題を解決するための商品を提示し、販売対象である商品の優位性をユーザーに強く印象付けることができるとともに、工務店やリフォーム業者等のサブユーザー(以下、サブユーザーと言う)が所定の経路及び手順に沿ってユーザーに対して主導的に商品の説明を行うことができるため、ユーザーのサブユーザーに対する信頼性が高められ、これによって成約率の向上が図られる。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記コンセプトブースを中央にして、複数の前記商品展示ブースをシリーズ毎に左右又は放射状に配置したことを特徴とする。
【0014】
従って、請求項2記載の発明によれば、ショールームにおいて複数の商品展示ブースをコンセプトブースを中心としてシリーズ毎にコンパクトに配置することができ、合理的な配置を実現してスペースの有効利用を図ることができる。又、複数の商品展示ブースがコンセプトブースを中心としてシリーズ毎に明確に区分されて配置されるため、ユーザーが商品の選択に際して迷うことが少なくなる。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記検証ブースに、比較の基準となる収納容量を示す基準展示台を設けたことを特徴とする。
【0016】
従って、請求項3記載の発明によれば、検証ブースに設置された基準展示台に基準的な収納容量を示すことによって、ユーザーにキッチンの収納容量に対する現状の問題点を正しく認識させることとができる。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記商品展示ブースに、そのシリーズの標準セットを展示したことを特徴とする。
【0018】
従って、請求項4記載の発明によれば、各シリーズの商品展示ブースに展示された標準セットに基づいてユーザーは価格等についての基本プランを容易に立てることができ、それをベースとして予算に応じたオプションプランを立てることができる。
【0019】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の発明において、少なくとも前記商品展示ブースの各商品前の床に、その商品の特徴を列挙した説明シートを貼付したことを特徴とする。
【0020】
従って、請求項5記載の発明によれば、サブユーザーは床に貼付された説明シートに記された説明文に従ってユーザーに対する商品説明をスムーズに行うことができ、商品の特長等をユーザーに対して的確に示唆することができるため、ユーザーのサブユーザーに対する信頼感が増し、このことが成約率の向上に繋がるという好結果が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0022】
図1は本発明に係るシステムキッチン用ショールームの平面図であり、同図において、1は正面入口2(図1の下方中央部)の奥に設置された受付コーナーであり、この受付コーナー1の斜め前方であって、正面入口2の側方コーナー部には検証ブース3が設置されている。
【0023】
上記検証ブース3は、2種以上のシステムキッチンを展示して各システムキッチンの少なくとも収納容量の差を比較視認することができるコーナーであって、キッチンの現状の問題点(特に、収納容量不足)の認識とその問題を解決するための商品をユーザーに提示することを目的としている。
【0024】
具体的に本実施の形態では、従来型の開き扉式のシステムキッチン3−1と販売対象としての例えばフロアコンテナシステムキッチン(本出願人所有の登録商標:引き出し式収納を特徴とするシステムキッチン)3−2とを対面させて配置するとともに、比較の基準となる収納容量を示す基準展示台としての透明なアクリルタワー3−3を設置している。
【0025】
ここで、上記アクリルタワー3−3には、一般的な家族4人分を想定した各種調理器具や保存食品等が収納されており、前記従来型のシステムキッチン3−1と販売対象としてのシステムキッチン3−3の各々にはアクリルタワー3−3に収納されているものと全く同じ各種調理器具や保存食品等が収納されている。
【0026】
又、前記受付コーナー1の奥側には、少なくとも材質とデザインが異なる2種以上のシリーズのシステムキッチンを比較視認することができるコンセプトブース4が設置されている。
【0027】
上記コンセプトブース4は、販売対象としてのシステムキッチンのシリーズをユーザーに分かり易く紹介するコーナーであって、本実施の形態では、2つのシリーズA,Bのシステムキッチン4−1,4−2を展示しており、ユーザーは、先ず、これらのシリーズA,Bから好みのシリーズを選択することができる。
【0028】
そして、このコンセプトブース4を中央にして、これの左右に商品展示ブース5A,5Bと機器展示ブース6A,6BがシリーズA,B毎に配置されている。尚、本実施の形態では、コンセプトブース4には2つのシリーズA,Bのシステムキッチン4−1,4−2を展示したが、3つ以上のシリーズA,B,C,…のシステムキッチンを展示する場合には、そのシリーズ数と同数の商品展示ブースがコンセプトブースを中央にしてシリーズA,B,C,…毎に放射状に配置される。
【0029】
ここで、各商品展示ブース5A,5Bは、各シリーズA,Bに属する更に複数の種類のシステムキッチン5A−1〜5A−7,5B−1〜5B−7を比較視認することができるコーナーであって、各商品展示ブース5A,5Bには、そのシリーズA,Bに属するシステムキッチン5A,5Bの例えば価格の異なる標準セット5A−1,5B−1がそれぞれ展示されている。
【0030】
そして、各シリーズA,Bのそれぞれの商品展示ブース5A,5Bにおいては、展示された各商品前の床には、その商品の特徴を列挙した説明シート7が貼付されている。図2に説明シート7の一例を示すが、本実施の形態では、説明シート7に記された文字は2色で区別されており、青い文字で記されたコメントはそのシリーズに属する全ての展示品に共通する説明となっている。又、説明シート7の内容がどの部分を指しているかは、説明シート7中に付された「指マーク」7a〜7cによって示されている。
【0031】
又、前記機器展示ブース6A,6Bは、各シリーズA,Bに属する複数の種類のシステムキッチン5A−1〜5A−7,5B−1〜5B−7に共通に組み込まれる複数の種類の機器を展示するコーナーであって、ここに展示される機器としては、ガス機器、IHヒータ、レンジフード、食器洗浄器、水洗金具、キッチンパネル等が挙げられる。
【0032】
そして、図1に示すように、前記コンセプトブース4の奥側には商談ブース8が設置されている。この商談ブース8は、ユーザーが何れかのシリーズA,Bから選択した商品に基づいて少なくとも配置図面と見積書をパソコンによって作成し、これらをユーザーに提示して商談するコーナーである。
【0033】
而して、本発明に係るシステムキッチン用ショールームは、以上説明した検証ブース3、コンセプトブース4、商品展示ブース5A,5B、機器展示ブース6A,6B及び商談ブース8を配置して構成されるが、ユーザーは自分の好みに応じて検証ブース3、コンセプトブース4、商品展示ブース5A又は5B、機器展示ブース6A又は6B、商談ブース8の順にフローチャート式に案内される。
【0034】
次に、本発明に係るシステムキッチン用ショールームにおけるシステムキッチンの展示販売の具体的な手順を図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0035】
本発明に係るシステムキッチン用ショールームにおいては、ユーザーと共に来訪したサブユーザーが主導的な役割を果たし、当該ショールームに所属するアドバイザーはオブザーバー的な役割を果たすとともに、基本的にユーザーが選択したシリーズのシステムキッチンのみを案内して他のシリーズのシステムキッチンの案内は省略して展示販売の効率化と成約率の向上を図ることを目的としている。つまり、本発明に係るシステムキッチン用ショールームは、フローチャートシステムを採用したサブユーザー主導型の最適商談システムを構築したものである。
【0036】
当該ショールームに来訪したユーザーとサブユーザーは、先ず、図1に示す受付コーナー1において受付を済ませ(図3のステップS1)、サブユーザーはガイドボードを受け取り、そのガイドボードを参照しながら以下の手順でユーザーを案内する。この場合、前述のようにオブザーバー的な役割を果たすアドバイザーも同行し、ユーザーを前記検証ブース3に案内する(ステップS2)。尚、案内は、例えば床上に添付された表示シートや床上に立設された立て看板、或は電子的なディスプレイ等に表示された矢印や番号に従って所定の順路を経てなされる。
【0037】
検証ブース3はいわば問題発見コーナーであって、ここでは、先ず、アクリルタワー3−3に収納された各種調理器具や保存食品等を視認することによって、キッチンに納めるべき調理器具の量の多さをユーザーに認識させる。そして、この多い調理器具や保存食品等を従来型の開き扉式のシステムキッチン3−1と販売対象としての例えばフロアコンテナシステムキッチンであるシステムキッチン3−2に収納した場合の両システムキッチン3−1,3−2の収納容量の差をユーザーに視認せしめ、現状の問題点(特に、収納容量不足)を認識させるとともに、販売対象としての最新式のシステムキッチン3−2の収納容量等における優位性をユーザーに印象付け、ユーザーの購買意欲を喚起する。
【0038】
ここで、ユーザーが興味を示し、問題を解決するための商品を見たいという希望があれば(ステップ3での判断結果がYESである場合)、ユーザーを前記コンセプトブース4に案内する(ステップS4)。尚、ユーザーが余り興味を示さず、商品を勝手に見たい旨を希望する場合(ステップS3での判断結果がNOである場合)には、従来のショールームの形態と同様にユーザーは自分の意志で商品をアトランダムに自由に見て回ることもできる(ステップS5)。
【0039】
而して、ユーザーが商品を見たいと希望する場合には、前述のようにユーザーを前記コンセプトブース4に案内するが、コンセプトブース4には、前述のように少なくとも材質とデザインが異なるシリーズA,Bの2種のシステムキッチン4−1,4−2が展示されており、ユーザーは、これら2種のシステムキッチン4−1,4−2の材質やデザイン等をそれぞれ比較視認することによって、何れのシリーズA又はBのシステムキッチン4−1又は4−2が自分の好みに合致するかを決定することができる(ステップS6)。
【0040】
ここで、例えばユーザーがシリーズAを選択した場合には、以後はこのシリーズAに属する商品展示ブース5Aと機器展示ブース5Bへとユーザーを案内し(ステップS7,S8)、シリーズBに属する商品展示ブース5Bと機器展示ブース6Bへの案内は省略する。逆に、ユーザーがシリーズBを選択した場合には、以後はこのシリーズBに属する商品展示ブース5Bと機器展示ブース6Bへとユーザーを案内し(ステップS9,S10)、シリーズAに属する商品展示ブース5Aと機器展示ブース6Aへの案内は省略する。
【0041】
ユーザーがシリーズAを選択した場合、このシリーズAに属する商品展示ブース5Aへとユーザーを案内する(ステップS7)が、この商品展示ブース5Aには、前述のようにシリーズAに属するシステムキッチンの例えば価格の異なる標準セット5A−1と他の複数の種類のシステムキッチン5A−2〜5A−7が展示されている。
【0042】
ところで、前述のように、商品展示ブース5Aに展示された各商品前の床には、その商品の特徴を列挙した説明シート7(図2参照)が貼付されており、サブユーザーはその説明シート7に記された説明文に従って商品の特長をユーザーに対して説明することができる。
【0043】
従って、この商品展示ブース5Aにおいては、ユーザーは、シリーズAに属する商品を実際に1つ1つチェックしながら、自分のキッチンに欲しい商品を選択することができる。
【0044】
以上のように、商品展示ブース5Aにおいてユーザーが自分のキッチンに欲しい商品を選択すると、次に、ユーザーを機器展示ブース6Aに案内する(ステップS8)。
【0045】
前述のように、機器展示ブース6Aは、シリーズAに属する複数の種類のシステムキッチン5A−1〜5A−7に共通に組み込まれる複数の種類の機器を展示するコーナーであって、ここにはガス機器、IHヒータ、レンジフード、食器洗浄器、水洗金具、キッチンパネル等がそれぞれ複数展示されており、ユーザーはこれらの機器から好みのものを自由に選択することができる。
【0046】
以上のように、シリーズAに属する商品展示ブース5A及び機器展示ブース6Aに展示された商品の中からユーザーが希望する商品を選択すると、最後にユーザーを前記商談ブース8に案内する(ステップS11)。この商談ブース8では、ユーザーが選択した商品に基づいて少なくとも配置図面と見積書をパソコンによって作成し、これらをユーザーに提示して商談がなされる。
【0047】
尚、ユーザーがシリーズBを選択した場合には、このシリーズBに属する商品展示ブース5B及び機器展示ブース6Bに展示された商品の中からユーザーが希望する商品を選択すると、同じくユーザーを商談ブース8に案内する。
【0048】
以上が本発明に係るシステムキッチン用ショールームにおけるシステムキッチンの展示販売の具体的な手順であるが、本発明に係るシステムキッチン用ショールームにおいては、検証ブース3においてユーザーに現状のキッチンの問題点を認識させて購買意欲を喚起し、次のコンセプトブース4に案内して好みのシリーズA(又はB)を選択させると、以後はそのシリーズA(又はB)に属する商品展示ブース5A(又は5B)と機器展示ブース6A(又は6B)へと案内し、他のシリーズB(又はA)に属する商品展示ブース5B(又は5A)と機器展示ブース6B(又は6A)への案内を省略することができるため、商品案内を経て商談に至るまでの時間が短縮され、展示販売の効率化を図ることができる。
【0049】
又、ユーザーに対してキッチンの現状の問題を認識させ、その問題を解決するための商品を提示し、販売対象である商品の優位性をユーザーに強く印象付けることができるとともに、工務店やリフォーム業者等のサブユーザーが所定の経路及び手順に沿ってユーザーに対して主導的に商品の説明を行うことができるため、ユーザーのサブユーザーに対する信頼性が高められ、これによって成約率の向上が図られる。特に、本実施の形態では、検証ブース3に、比較の基準となる収納容量を示す基準展示台としてのアクリルタワー3−3を設置したため、ユーザーにキッチンの収納容量に対する現状の問題点を正しく認識させることができる。
【0050】
更に、本実施の形態では、コンセプトブース4を中央にして、複数の商品展示ブース5A,5BをシリーズA,B毎に左右に配置したため、ショールームにおいて複数の商品展示ブース5A,5Bと機器展示ブース6A,6Bをコンセプトブース4を中心としてシリーズA,B毎にコンパクトに配置することができ、合理的な配置を実現してスペースの有効利用を図ることができる。そして、複数の商品展示ブース5A,5Bをコンセプトブース4を中心としてシリーズA,B毎に明確に区分して配置したため、ユーザーが商品の選択に際して迷うことが少なくなる。
【0051】
又、本実施の形態では、各シリーズA,Bの商品展示ブース5A,5Bに、そのシリーズの標準セット5A−1,5B−1を展示したため、その標準セット5A−1又は5B−1に基づいてユーザーは価格等についての基本プランを容易に立てることができ、それをベースとして予算に応じたオプションプランを立てることができる。
【0052】
そして、本実施の形態では、各シリーズA,Bの商品展示ブース5A,5Bの各商品前の床に、その商品の特徴を列挙した図2に示すような説明シート7を貼付したため、工務店やリフォーム業者等のサブユーザーは、その説明シート7に記された説明文に従ってユーザーに対する商品説明をスムーズに行うことができ、商品の特長等をユーザーに対して的確に示唆することができる。そして、このことによって、ユーザーのサブユーザーに対する信頼感が増し、結果的に成約率の向上が図られることとなる。
【0053】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1記載の発明によれば、検証ブースにおいてユーザーに現状のキッチンの問題点を認識させて購買意欲を喚起し、次のコンセプトブースに案内して好みのシリーズを選択させると、以後はそのシリーズに属する商品展示ブースと機器展示ブースへと案内し、他のシリーズに属する商品展示ブースと機器展示ブースへの案内を省略することができるため、商品案内を経て商談に至るまでの時間が短縮され、展示販売の効率化を図ることができる。又、ユーザーに対してキッチンの現状の問題を認識させ、その問題を解決するための商品を提示し、販売対象である商品の優位性をユーザーに強く印象付けることができるとともに、サブユーザーが所定の経路及び手順に沿ってユーザーに対して主導的に商品の説明を行うことができるため、ユーザーのサブユーザーに対する信頼性が高められ、これによって成約率の向上が図られるという効果も得られる。
【0054】
請求項2記載の発明によれば、ショールームにおいて複数の商品展示ブースをコンセプトブースを中心としてシリーズ毎にコンパクトに配置することができ、合理的な配置を実現してスペースの有効利用を図ることができるという効果が得られる。又、複数の商品展示ブースがコンセプトブースを中心としてシリーズ毎に明確に区分されて配置されるため、ユーザーが商品の選択に際して迷うことが少なくなる。
【0055】
請求項3記載の発明によれば、検証ブースに設置された基準展示台に基準的な収納容量を示すことによって、ユーザーにキッチンの収納容量に対する現状の問題点を正しく認識させることとができるという効果が得られる。
【0056】
請求項4記載の発明によれば、各シリーズの商品展示ブースに展示された標準セットに基づいてユーザーは価格等についての基本プランを容易に立てることができ、それをベースとして予算に応じたオプションプランを立てることができるという効果が得られる。
【0057】
請求項5記載の発明によれば、サブユーザーは床に貼付された説明シートに記された説明文に従ってユーザーに対する商品説明をスムーズに行うことができ、商品の特長等をユーザーに対して的確に示唆することができるため、ユーザーのサブユーザーに対する信頼感が増し、このことが成約率の向上に繋がるという好結果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシステムキッチン用ショールームの平面図である。
【図2】説明シートの一例を示す図である。
【図3】本発明に係るシステムキッチン用ショールームにおけるシステムキッチンの展示販売の具体的な手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 受付コーナー
2 正面入口
3 検証ブース
3−1,3−2 システムキッチン
3−3 アクリルタワー(基準展示台)
4 コンセプトブース
4−1,4−2 システムキッチン
5A,5B 商品展示ブース
5A−1〜5A−7 システムキッチン
6A,6B 機器展示ブース
7 説明シート
8 商談ブース
【発明の属する技術分野】
本発明は、システムキッチンの展示販売を目的としたショールームに関するものであり、更に詳細にはフローチャートシステムを採用することによってシステムキッチンの効率的な展示販売を可能としたシステムキッチン用ショールームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
システムキッチンの展示販売を目的とした従来のショールームにおいては、商品毎或は機器毎に簡易区画した展示ブースが配置されており、来訪したユーザーは、ランダムに或は指定された順路等に従って、基本的には展示された商品や説明書を自由に見て回り、説明員がそれを補助するのが一般的であった。
【0003】
尚、この種のショールームに関する従来技術としては特許文献1〜4等が挙げられる。
【0004】
【特許文献1】
特許第3280882号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2000−99650号公報
【0006】
【特許文献3】
特開平6−42979号公報
【0007】
【特許文献4】
特開2001−46190号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のシステムキッチン用ショールームにおいては、説明員の観点或は説明の効率性という観点から、以下のような問題点が指摘される。
(1)商品の機能的・デザイン的・価格的特徴をユーザーに強く印象付けることができない。
(2)説明員にとっては、ユーザーの要求(例えば、予算、要求機能等)と説明している商品が適合しているか否かを判断し難い。
(3)各商品に共通に組み込まれるコンロ、食器洗浄器等の家電機器、水洗金具等の部品等について説明員が展示ブース毎に繰り返して説明する場合が多い。
(4)商品説明の内容と流れがユーザーの動きによって影響されるため、ストーリー立てた充分な説明がしにくく、説明員の経験によって説明の量と質に差が生じていた。
(5)来訪者の流れや展示ブース毎の滞留時間がまちまちであり、混雑する展示ブースも生じていた。
【0009】
以上列挙した(1)〜(5)の問題点は、説明時間が長くて効率が悪く、来訪者数が多い割には成約率が低いという結果を招く原因となっていた。
【0010】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、展示販売の効率化と成約率の向上を図ることができるシステムキッチン用ショールームを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、複数種のシステムキッチンを展示するショールームを、
2種以上のシステムキッチンを展示して各システムキッチンの少なくとも収納容量の差を比較視認することができる検証ブースと、
少なくとも材質とデザインが異なる2種以上のシリーズのシステムキッチンを展示して比較視認することができるコンセプトブースと、
コンセプトブースに展示した各シリーズに属する更に複数の種類のシステムキッチンを展示して比較視認することができる複数の商品展示ブースと、
商品展示ブースに展示した各シリーズに属する複数の種類のシステムキッチンに共通に組み込まれる複数の種類の機器を展示した機器展示ブースと、
ユーザーが選択した商品に基づいて少なくとも配置図面と見積書を作成し、これらをユーザーに提示して商談する商談ブースと、
を配置して構成し、前記検証ブース、コンセプトブース、商品展示ブース、機器展示ブース、商談ブースの順にユーザーを案内するようにしたことを特徴とする。
【0012】
従って、請求項1記載の発明によれば、検証ブースにおいてユーザーに現状のキッチンの問題点を認識させて購買意欲を喚起し、次のコンセプトブースに案内して好みのシリーズを選択させると、以後はそのシリーズに属する商品展示ブースと機器展示ブースへと案内し、他のシリーズに属する商品展示ブースと機器展示ブースへの案内を省略することができるため、商品案内を経て商談に至るまでの時間が短縮され、展示販売の効率化を図ることができる。又、ユーザーに対してキッチンの現状の問題を認識させ、その問題を解決するための商品を提示し、販売対象である商品の優位性をユーザーに強く印象付けることができるとともに、工務店やリフォーム業者等のサブユーザー(以下、サブユーザーと言う)が所定の経路及び手順に沿ってユーザーに対して主導的に商品の説明を行うことができるため、ユーザーのサブユーザーに対する信頼性が高められ、これによって成約率の向上が図られる。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記コンセプトブースを中央にして、複数の前記商品展示ブースをシリーズ毎に左右又は放射状に配置したことを特徴とする。
【0014】
従って、請求項2記載の発明によれば、ショールームにおいて複数の商品展示ブースをコンセプトブースを中心としてシリーズ毎にコンパクトに配置することができ、合理的な配置を実現してスペースの有効利用を図ることができる。又、複数の商品展示ブースがコンセプトブースを中心としてシリーズ毎に明確に区分されて配置されるため、ユーザーが商品の選択に際して迷うことが少なくなる。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記検証ブースに、比較の基準となる収納容量を示す基準展示台を設けたことを特徴とする。
【0016】
従って、請求項3記載の発明によれば、検証ブースに設置された基準展示台に基準的な収納容量を示すことによって、ユーザーにキッチンの収納容量に対する現状の問題点を正しく認識させることとができる。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記商品展示ブースに、そのシリーズの標準セットを展示したことを特徴とする。
【0018】
従って、請求項4記載の発明によれば、各シリーズの商品展示ブースに展示された標準セットに基づいてユーザーは価格等についての基本プランを容易に立てることができ、それをベースとして予算に応じたオプションプランを立てることができる。
【0019】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の発明において、少なくとも前記商品展示ブースの各商品前の床に、その商品の特徴を列挙した説明シートを貼付したことを特徴とする。
【0020】
従って、請求項5記載の発明によれば、サブユーザーは床に貼付された説明シートに記された説明文に従ってユーザーに対する商品説明をスムーズに行うことができ、商品の特長等をユーザーに対して的確に示唆することができるため、ユーザーのサブユーザーに対する信頼感が増し、このことが成約率の向上に繋がるという好結果が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0022】
図1は本発明に係るシステムキッチン用ショールームの平面図であり、同図において、1は正面入口2(図1の下方中央部)の奥に設置された受付コーナーであり、この受付コーナー1の斜め前方であって、正面入口2の側方コーナー部には検証ブース3が設置されている。
【0023】
上記検証ブース3は、2種以上のシステムキッチンを展示して各システムキッチンの少なくとも収納容量の差を比較視認することができるコーナーであって、キッチンの現状の問題点(特に、収納容量不足)の認識とその問題を解決するための商品をユーザーに提示することを目的としている。
【0024】
具体的に本実施の形態では、従来型の開き扉式のシステムキッチン3−1と販売対象としての例えばフロアコンテナシステムキッチン(本出願人所有の登録商標:引き出し式収納を特徴とするシステムキッチン)3−2とを対面させて配置するとともに、比較の基準となる収納容量を示す基準展示台としての透明なアクリルタワー3−3を設置している。
【0025】
ここで、上記アクリルタワー3−3には、一般的な家族4人分を想定した各種調理器具や保存食品等が収納されており、前記従来型のシステムキッチン3−1と販売対象としてのシステムキッチン3−3の各々にはアクリルタワー3−3に収納されているものと全く同じ各種調理器具や保存食品等が収納されている。
【0026】
又、前記受付コーナー1の奥側には、少なくとも材質とデザインが異なる2種以上のシリーズのシステムキッチンを比較視認することができるコンセプトブース4が設置されている。
【0027】
上記コンセプトブース4は、販売対象としてのシステムキッチンのシリーズをユーザーに分かり易く紹介するコーナーであって、本実施の形態では、2つのシリーズA,Bのシステムキッチン4−1,4−2を展示しており、ユーザーは、先ず、これらのシリーズA,Bから好みのシリーズを選択することができる。
【0028】
そして、このコンセプトブース4を中央にして、これの左右に商品展示ブース5A,5Bと機器展示ブース6A,6BがシリーズA,B毎に配置されている。尚、本実施の形態では、コンセプトブース4には2つのシリーズA,Bのシステムキッチン4−1,4−2を展示したが、3つ以上のシリーズA,B,C,…のシステムキッチンを展示する場合には、そのシリーズ数と同数の商品展示ブースがコンセプトブースを中央にしてシリーズA,B,C,…毎に放射状に配置される。
【0029】
ここで、各商品展示ブース5A,5Bは、各シリーズA,Bに属する更に複数の種類のシステムキッチン5A−1〜5A−7,5B−1〜5B−7を比較視認することができるコーナーであって、各商品展示ブース5A,5Bには、そのシリーズA,Bに属するシステムキッチン5A,5Bの例えば価格の異なる標準セット5A−1,5B−1がそれぞれ展示されている。
【0030】
そして、各シリーズA,Bのそれぞれの商品展示ブース5A,5Bにおいては、展示された各商品前の床には、その商品の特徴を列挙した説明シート7が貼付されている。図2に説明シート7の一例を示すが、本実施の形態では、説明シート7に記された文字は2色で区別されており、青い文字で記されたコメントはそのシリーズに属する全ての展示品に共通する説明となっている。又、説明シート7の内容がどの部分を指しているかは、説明シート7中に付された「指マーク」7a〜7cによって示されている。
【0031】
又、前記機器展示ブース6A,6Bは、各シリーズA,Bに属する複数の種類のシステムキッチン5A−1〜5A−7,5B−1〜5B−7に共通に組み込まれる複数の種類の機器を展示するコーナーであって、ここに展示される機器としては、ガス機器、IHヒータ、レンジフード、食器洗浄器、水洗金具、キッチンパネル等が挙げられる。
【0032】
そして、図1に示すように、前記コンセプトブース4の奥側には商談ブース8が設置されている。この商談ブース8は、ユーザーが何れかのシリーズA,Bから選択した商品に基づいて少なくとも配置図面と見積書をパソコンによって作成し、これらをユーザーに提示して商談するコーナーである。
【0033】
而して、本発明に係るシステムキッチン用ショールームは、以上説明した検証ブース3、コンセプトブース4、商品展示ブース5A,5B、機器展示ブース6A,6B及び商談ブース8を配置して構成されるが、ユーザーは自分の好みに応じて検証ブース3、コンセプトブース4、商品展示ブース5A又は5B、機器展示ブース6A又は6B、商談ブース8の順にフローチャート式に案内される。
【0034】
次に、本発明に係るシステムキッチン用ショールームにおけるシステムキッチンの展示販売の具体的な手順を図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0035】
本発明に係るシステムキッチン用ショールームにおいては、ユーザーと共に来訪したサブユーザーが主導的な役割を果たし、当該ショールームに所属するアドバイザーはオブザーバー的な役割を果たすとともに、基本的にユーザーが選択したシリーズのシステムキッチンのみを案内して他のシリーズのシステムキッチンの案内は省略して展示販売の効率化と成約率の向上を図ることを目的としている。つまり、本発明に係るシステムキッチン用ショールームは、フローチャートシステムを採用したサブユーザー主導型の最適商談システムを構築したものである。
【0036】
当該ショールームに来訪したユーザーとサブユーザーは、先ず、図1に示す受付コーナー1において受付を済ませ(図3のステップS1)、サブユーザーはガイドボードを受け取り、そのガイドボードを参照しながら以下の手順でユーザーを案内する。この場合、前述のようにオブザーバー的な役割を果たすアドバイザーも同行し、ユーザーを前記検証ブース3に案内する(ステップS2)。尚、案内は、例えば床上に添付された表示シートや床上に立設された立て看板、或は電子的なディスプレイ等に表示された矢印や番号に従って所定の順路を経てなされる。
【0037】
検証ブース3はいわば問題発見コーナーであって、ここでは、先ず、アクリルタワー3−3に収納された各種調理器具や保存食品等を視認することによって、キッチンに納めるべき調理器具の量の多さをユーザーに認識させる。そして、この多い調理器具や保存食品等を従来型の開き扉式のシステムキッチン3−1と販売対象としての例えばフロアコンテナシステムキッチンであるシステムキッチン3−2に収納した場合の両システムキッチン3−1,3−2の収納容量の差をユーザーに視認せしめ、現状の問題点(特に、収納容量不足)を認識させるとともに、販売対象としての最新式のシステムキッチン3−2の収納容量等における優位性をユーザーに印象付け、ユーザーの購買意欲を喚起する。
【0038】
ここで、ユーザーが興味を示し、問題を解決するための商品を見たいという希望があれば(ステップ3での判断結果がYESである場合)、ユーザーを前記コンセプトブース4に案内する(ステップS4)。尚、ユーザーが余り興味を示さず、商品を勝手に見たい旨を希望する場合(ステップS3での判断結果がNOである場合)には、従来のショールームの形態と同様にユーザーは自分の意志で商品をアトランダムに自由に見て回ることもできる(ステップS5)。
【0039】
而して、ユーザーが商品を見たいと希望する場合には、前述のようにユーザーを前記コンセプトブース4に案内するが、コンセプトブース4には、前述のように少なくとも材質とデザインが異なるシリーズA,Bの2種のシステムキッチン4−1,4−2が展示されており、ユーザーは、これら2種のシステムキッチン4−1,4−2の材質やデザイン等をそれぞれ比較視認することによって、何れのシリーズA又はBのシステムキッチン4−1又は4−2が自分の好みに合致するかを決定することができる(ステップS6)。
【0040】
ここで、例えばユーザーがシリーズAを選択した場合には、以後はこのシリーズAに属する商品展示ブース5Aと機器展示ブース5Bへとユーザーを案内し(ステップS7,S8)、シリーズBに属する商品展示ブース5Bと機器展示ブース6Bへの案内は省略する。逆に、ユーザーがシリーズBを選択した場合には、以後はこのシリーズBに属する商品展示ブース5Bと機器展示ブース6Bへとユーザーを案内し(ステップS9,S10)、シリーズAに属する商品展示ブース5Aと機器展示ブース6Aへの案内は省略する。
【0041】
ユーザーがシリーズAを選択した場合、このシリーズAに属する商品展示ブース5Aへとユーザーを案内する(ステップS7)が、この商品展示ブース5Aには、前述のようにシリーズAに属するシステムキッチンの例えば価格の異なる標準セット5A−1と他の複数の種類のシステムキッチン5A−2〜5A−7が展示されている。
【0042】
ところで、前述のように、商品展示ブース5Aに展示された各商品前の床には、その商品の特徴を列挙した説明シート7(図2参照)が貼付されており、サブユーザーはその説明シート7に記された説明文に従って商品の特長をユーザーに対して説明することができる。
【0043】
従って、この商品展示ブース5Aにおいては、ユーザーは、シリーズAに属する商品を実際に1つ1つチェックしながら、自分のキッチンに欲しい商品を選択することができる。
【0044】
以上のように、商品展示ブース5Aにおいてユーザーが自分のキッチンに欲しい商品を選択すると、次に、ユーザーを機器展示ブース6Aに案内する(ステップS8)。
【0045】
前述のように、機器展示ブース6Aは、シリーズAに属する複数の種類のシステムキッチン5A−1〜5A−7に共通に組み込まれる複数の種類の機器を展示するコーナーであって、ここにはガス機器、IHヒータ、レンジフード、食器洗浄器、水洗金具、キッチンパネル等がそれぞれ複数展示されており、ユーザーはこれらの機器から好みのものを自由に選択することができる。
【0046】
以上のように、シリーズAに属する商品展示ブース5A及び機器展示ブース6Aに展示された商品の中からユーザーが希望する商品を選択すると、最後にユーザーを前記商談ブース8に案内する(ステップS11)。この商談ブース8では、ユーザーが選択した商品に基づいて少なくとも配置図面と見積書をパソコンによって作成し、これらをユーザーに提示して商談がなされる。
【0047】
尚、ユーザーがシリーズBを選択した場合には、このシリーズBに属する商品展示ブース5B及び機器展示ブース6Bに展示された商品の中からユーザーが希望する商品を選択すると、同じくユーザーを商談ブース8に案内する。
【0048】
以上が本発明に係るシステムキッチン用ショールームにおけるシステムキッチンの展示販売の具体的な手順であるが、本発明に係るシステムキッチン用ショールームにおいては、検証ブース3においてユーザーに現状のキッチンの問題点を認識させて購買意欲を喚起し、次のコンセプトブース4に案内して好みのシリーズA(又はB)を選択させると、以後はそのシリーズA(又はB)に属する商品展示ブース5A(又は5B)と機器展示ブース6A(又は6B)へと案内し、他のシリーズB(又はA)に属する商品展示ブース5B(又は5A)と機器展示ブース6B(又は6A)への案内を省略することができるため、商品案内を経て商談に至るまでの時間が短縮され、展示販売の効率化を図ることができる。
【0049】
又、ユーザーに対してキッチンの現状の問題を認識させ、その問題を解決するための商品を提示し、販売対象である商品の優位性をユーザーに強く印象付けることができるとともに、工務店やリフォーム業者等のサブユーザーが所定の経路及び手順に沿ってユーザーに対して主導的に商品の説明を行うことができるため、ユーザーのサブユーザーに対する信頼性が高められ、これによって成約率の向上が図られる。特に、本実施の形態では、検証ブース3に、比較の基準となる収納容量を示す基準展示台としてのアクリルタワー3−3を設置したため、ユーザーにキッチンの収納容量に対する現状の問題点を正しく認識させることができる。
【0050】
更に、本実施の形態では、コンセプトブース4を中央にして、複数の商品展示ブース5A,5BをシリーズA,B毎に左右に配置したため、ショールームにおいて複数の商品展示ブース5A,5Bと機器展示ブース6A,6Bをコンセプトブース4を中心としてシリーズA,B毎にコンパクトに配置することができ、合理的な配置を実現してスペースの有効利用を図ることができる。そして、複数の商品展示ブース5A,5Bをコンセプトブース4を中心としてシリーズA,B毎に明確に区分して配置したため、ユーザーが商品の選択に際して迷うことが少なくなる。
【0051】
又、本実施の形態では、各シリーズA,Bの商品展示ブース5A,5Bに、そのシリーズの標準セット5A−1,5B−1を展示したため、その標準セット5A−1又は5B−1に基づいてユーザーは価格等についての基本プランを容易に立てることができ、それをベースとして予算に応じたオプションプランを立てることができる。
【0052】
そして、本実施の形態では、各シリーズA,Bの商品展示ブース5A,5Bの各商品前の床に、その商品の特徴を列挙した図2に示すような説明シート7を貼付したため、工務店やリフォーム業者等のサブユーザーは、その説明シート7に記された説明文に従ってユーザーに対する商品説明をスムーズに行うことができ、商品の特長等をユーザーに対して的確に示唆することができる。そして、このことによって、ユーザーのサブユーザーに対する信頼感が増し、結果的に成約率の向上が図られることとなる。
【0053】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1記載の発明によれば、検証ブースにおいてユーザーに現状のキッチンの問題点を認識させて購買意欲を喚起し、次のコンセプトブースに案内して好みのシリーズを選択させると、以後はそのシリーズに属する商品展示ブースと機器展示ブースへと案内し、他のシリーズに属する商品展示ブースと機器展示ブースへの案内を省略することができるため、商品案内を経て商談に至るまでの時間が短縮され、展示販売の効率化を図ることができる。又、ユーザーに対してキッチンの現状の問題を認識させ、その問題を解決するための商品を提示し、販売対象である商品の優位性をユーザーに強く印象付けることができるとともに、サブユーザーが所定の経路及び手順に沿ってユーザーに対して主導的に商品の説明を行うことができるため、ユーザーのサブユーザーに対する信頼性が高められ、これによって成約率の向上が図られるという効果も得られる。
【0054】
請求項2記載の発明によれば、ショールームにおいて複数の商品展示ブースをコンセプトブースを中心としてシリーズ毎にコンパクトに配置することができ、合理的な配置を実現してスペースの有効利用を図ることができるという効果が得られる。又、複数の商品展示ブースがコンセプトブースを中心としてシリーズ毎に明確に区分されて配置されるため、ユーザーが商品の選択に際して迷うことが少なくなる。
【0055】
請求項3記載の発明によれば、検証ブースに設置された基準展示台に基準的な収納容量を示すことによって、ユーザーにキッチンの収納容量に対する現状の問題点を正しく認識させることとができるという効果が得られる。
【0056】
請求項4記載の発明によれば、各シリーズの商品展示ブースに展示された標準セットに基づいてユーザーは価格等についての基本プランを容易に立てることができ、それをベースとして予算に応じたオプションプランを立てることができるという効果が得られる。
【0057】
請求項5記載の発明によれば、サブユーザーは床に貼付された説明シートに記された説明文に従ってユーザーに対する商品説明をスムーズに行うことができ、商品の特長等をユーザーに対して的確に示唆することができるため、ユーザーのサブユーザーに対する信頼感が増し、このことが成約率の向上に繋がるという好結果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシステムキッチン用ショールームの平面図である。
【図2】説明シートの一例を示す図である。
【図3】本発明に係るシステムキッチン用ショールームにおけるシステムキッチンの展示販売の具体的な手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 受付コーナー
2 正面入口
3 検証ブース
3−1,3−2 システムキッチン
3−3 アクリルタワー(基準展示台)
4 コンセプトブース
4−1,4−2 システムキッチン
5A,5B 商品展示ブース
5A−1〜5A−7 システムキッチン
6A,6B 機器展示ブース
7 説明シート
8 商談ブース
Claims (5)
- 複数種のシステムキッチンを展示するショールームであって、
2種以上のシステムキッチンを展示して各システムキッチンの少なくとも収納容量の差を比較視認することができる検証ブースと、
少なくとも材質とデザインが異なる2種以上のシリーズのシステムキッチンを展示して比較視認することができるコンセプトブースと、
コンセプトブースに展示した各シリーズに属する更に複数の種類のシステムキッチンを展示して比較視認することができる複数の商品展示ブースと、
商品展示ブースに展示した各シリーズに属する複数の種類のシステムキッチンに共通に組み込まれる複数の種類の機器を展示した機器展示ブースと、
ユーザーが選択した商品に基づいて少なくとも配置図面と見積書を作成し、これらをユーザーに提示して商談する商談ブースと、
を配置し、前記検証ブース、コンセプトブース、商品展示ブース、機器展示ブース、商談ブースの順にユーザーを案内することを特徴とするシステムキッチン用ショールーム。 - 前記コンセプトブースを中央にして、複数の前記商品展示ブースをシリーズ毎に左右又は放射状に配置したことを特徴とする請求項1記載のシステムキッチン用ショールーム。
- 前記検証ブースに、比較の基準となる収納容量を示す基準展示台を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のシステムキッチン用ショールーム。
- 前記商品展示ブースに、そのシリーズの標準セットを展示したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のシステムキッチン用ショールーム。
- 少なくとも前記商品展示ブースの各商品前の床に、その商品の特徴を列挙した説明シートを貼付したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のシステムキッチン用ショールーム。
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Cited By (2)
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JP2007065752A (ja) * | 2005-08-29 | 2007-03-15 | Cleanup Corp | 仮想展示場システム |
JP2008536154A (ja) * | 2005-02-18 | 2008-09-04 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 移動式展示 |
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2003
- 2003-06-27 JP JP2003184498A patent/JP2005017834A/ja active Pending
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