JP2005016771A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷凍室が冷却されていない時、冷蔵室冷却すると冷凍室側の冷媒が抜けやすいために冷蔵室側に冷媒が過剰に流れて発生する冷媒流音を抑制する。
【解決手段】電源投入からある一定の時間が経過するまでは、冷凍室除霜センサ−8の温度が設定された所定の温度以下になってから、冷凍室10冷却から冷蔵室9冷却に切り替える。ある一定量の冷媒を冷凍室用蒸発器7の中に滞留させ、冷蔵室用蒸発器5へ流入する冷媒量の適正化が行え、冷媒流音の発生を抑制することが可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】電源投入からある一定の時間が経過するまでは、冷凍室除霜センサ−8の温度が設定された所定の温度以下になってから、冷凍室10冷却から冷蔵室9冷却に切り替える。ある一定量の冷媒を冷凍室用蒸発器7の中に滞留させ、冷蔵室用蒸発器5へ流入する冷媒量の適正化が行え、冷媒流音の発生を抑制することが可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵室を冷却するための冷蔵室用蒸発器と、冷凍室を冷却するための冷凍室用蒸発器とを備え、冷蔵室用蒸発器により冷蔵室を冷却する冷蔵室回路と、冷凍室を冷却する冷凍室回路とを交互に行うように構成された冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷凍室と冷蔵室にそれぞれ蒸発器を備えた冷蔵庫が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵庫について説明する。
【0004】
図3は従来の冷蔵庫における冷蔵庫の断面図であり、図4は従来の冷蔵庫のタイムチャートである。
【0005】
18は冷蔵庫箱体であり、上方部に比較的高温の区画である冷蔵室9を、下方部に比較的低温の冷凍室10を配置しており、例えばウレタンのような断熱材で周囲と断熱して構成している。食品等の収納物の出し入れは図示しない断熱ドアを介して行われる。
【0006】
冷蔵室9は冷蔵保存のために通常1〜5℃で設定されているが、保鮮性向上のため若干低めの温度、例えば−3〜0℃で設定されることもあり、収納物によって、使用者が自由に上記のような温度設定を切り替えることを可能としている場合もある。また、ワインや根野菜等の保鮮のために、例えば10℃前後の若干高めの温度設定とする場合もある。
【0007】
冷凍室10は冷凍保存のために通常−22〜−18℃で設定されているが、保鮮性向上のためより低温の温度、例えば−30〜−25℃で設定されることもある。
【0008】
冷凍サイクル19は圧縮機1と凝縮器2と流路切替手段である三方弁3と第一のキャピラリ4と冷蔵室用蒸発器5と第一のサクションライン13を順次接続し、三方弁3を介して第一のキャピラリ4と冷蔵室用蒸発器5と第一のサクションライン13と並列になるように第ニのキャピラリ6と冷凍室用蒸発器7と第二のサクションライン14と第二のサクションライン14途中に逆止弁20を接続してある。
【0009】
圧縮機1と凝縮器2と三方弁3と逆止弁20は可燃性冷媒を用いた場合の安全性向上の面から冷蔵庫箱体18内での配管溶接箇所低減のため機械室17内に配設してある。
【0010】
また、各蒸発器から戻ってくる冷媒は圧縮機吸込管15を通って圧縮機1内空間へ放出された後、圧縮機吐出管16を通じて吐出される構成である。
【0011】
冷蔵室用蒸発器5は冷蔵室9内の、例えば冷蔵室9奥面に配設されており、近傍には冷蔵室9の区画内空気を冷蔵室用蒸発器5に通過させて循環させる冷蔵室用ファン11が設けてある。
【0012】
また、冷凍室用蒸発器7は冷凍室10内の、例えば冷凍室10奥面に配設されており、近傍には冷凍室10の区画内空気を冷凍室用蒸発器7を通過させて循環させる冷凍室用ファン12が設けてある。
【0013】
また、圧縮機1は例えばインバーターによる回転数制御で冷媒循環量を制御し冷凍能力を変化させることができる能力可変型としてある。
【0014】
また、三方弁3は例えばパルスモータにより作動するものであり開閉の動作中のみ通電されるものである。
【0015】
また、冷蔵室9と冷凍室10には区画内温度を検知する、例えばサーミスタである温度検知手段TH1、TH2を設けてあり、圧縮機1と三方弁3と冷蔵室用ファン11と冷凍室用ファン12とを制御する制御手段C1とを備えている。
【0016】
以上のように構成された冷蔵庫について、冷蔵室9と冷凍室10の冷却タイミングについて図4のタイムチャートを元に説明する。
【0017】
圧縮機1停止中に、冷蔵室9および冷凍室10の温度検知手段であるTH1もしくはTH2のうちいずれか一方が、予め設定された所定の温度以上を検知すると制御手段C1はこの信号を受け、例えば冷蔵室9の温度検知手段が予め設定された所定の温度(t1H)以上を検知すると圧縮機1と冷蔵室用ファン11を作動し、三方弁3を第一のキャピラリ4側に開放し冷蔵室9冷却を開始する(T6)。
【0018】
圧縮機1の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器2にて放熱して凝縮液化し、三方弁3を経て第一のキャピラリ4に至る。その後、第一のキャピラリ4で第一のサクションライン13と熱交換しながら減圧されて冷蔵室用蒸発器5に至る。冷蔵室用ファン11の作動により冷蔵室9内の空気と積極的に熱交換した冷媒は冷蔵室用蒸発器5内で蒸発気化し、熱交換した空気はより低温の空気となって吐出され冷蔵室9を冷却する。気化した冷媒は、第一のサクションライン13を経て圧縮機1に吸入される。
【0019】
なお、第二のサクションライン14の途中に逆止弁20を配設しているので第一のサクションライン13を経た冷媒が第二のサクションライン14を経て冷凍室用蒸発器7内に流入することはない。
【0020】
冷蔵室9冷却中に冷蔵室温度検知手段TH1が予め設定された所定の温度(t1L)以下且つ冷凍室温度検知手段であるTH2が予め設定された所定の温度(t2L)以上を検知以下すると制御手段C1はこの信号を受け冷蔵室用ファン11を停止するとともに冷凍室用ファン12を作動し、三方弁3を第ニのキャピラリ6側に開放し冷凍室10の冷却を開始する(T7)。
【0021】
圧縮機1の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器2にて放熱して凝縮液化し、三方弁3を経て第ニのキャピラリ6に至る。その後、第ニのキャピラリ6で第ニのサクションライン14と熱交換しながら減圧されて冷凍室用蒸発器7に至る。冷凍室用ファン12の作動により冷凍室10内の空気と積極的に熱交換した冷媒は冷凍室用蒸発器7内で蒸発気化し、熱交換した空気はより低温の空気となって吐出され冷凍室10を冷却する。気化した冷媒は、第ニのサクションライン14および逆止弁8を経て圧縮機1に吸入される。
【0022】
冷凍室10冷却中に冷凍室温度検知手段TH2が予め設定された所定の温度(t2L)以下且つ冷蔵室温度検知手段であるTH1が予め設定された所定の温度(t1H)以上を検知すると制御手段C1はこの信号を受け冷凍室用ファン12を停止するとともに冷蔵室用ファン11を作動し、三方弁3を第一のキャピラリ4側に開放し冷蔵室9の冷却を開始する(T8)。
【0023】
以上の動作を繰り返し、三方弁3を用いて冷媒の流れを切り替えることにより、冷蔵室9と冷凍室10を交互に冷却し、冷蔵室9と冷凍室10の温度検知手段が共に予め設定された所定の温度(t1Hおよびt2L)より低いことを検知すると三方弁3を第一のキャピラリ4側流路および第ニのキャピラリ6側流路ともに閉とし圧縮機1、冷蔵室用ファン11、冷凍室用ファン12を停止する(T9)。
【0024】
圧縮機1停止中に、冷蔵室9および冷凍室10の温度検知手段であるTH1もしくはTH2のうちいずれか一方が、予め設定された所定の温度以上を検知すると制御手段C1はこの信号を受け、例えば冷蔵室9の温度検知手段が予め設定された所定の温度(t1H)以上を検知すると圧縮機1と冷蔵室用ファン11を作動し、三方弁3を第一のキャピラリ4側に開放し冷蔵室9冷却を開始する(T10)。
【0025】
また、図5のタイムチャートに示すように、冷蔵室9冷却中に冷蔵室温度検知手段TH1が予め設定された所定の温度(t1L)以下にならなければ冷蔵室9冷却に設けられた最大冷蔵室冷却時間(TmPC)経過後、冷蔵室用ファン11を停止するとともに冷凍室用ファン12を作動し、三方弁3を第ニのキャピラリ6側に開放し冷蔵室9冷却を終了するとともに冷凍室10冷却を開始する(T11)。
【0026】
冷蔵室9冷却同様、冷凍室10冷却中に冷蔵室温度検知手段TH2が予め設定された所定の温度(t2L)以下にならなければ冷凍室10冷却に設けられた最大冷凍室冷却時間(TmFC)経過後、冷凍室用ファン12を停止するとともに冷蔵室用ファン11を作動し、三方弁3を第一のキャピラリ4側に開放し冷凍室10冷却を終了するとともに冷蔵室9冷却を開始する(T12)。
【0027】
以上の動作を繰り返し、最大冷却時間内に温度検知手段が所定の温度(t1L、t2L)に到達すれば冷却状態の切り替えを行う。
【0028】
そこで、上記実施例のように冷蔵室9、冷凍室10の冷却に最大冷却時間を設けると偏った負荷バランスの場合でも負荷が軽い部屋の昇温を抑えつつ、負荷が大きい部屋の冷却を優先して行うことが可能となる。
【0029】
【特許文献1】
特開2001−91130号公報
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成は、電源投入時のように冷蔵室9及び冷凍室10内が冷却されていないときに最大冷却時間内で、冷凍室10冷却から冷蔵室9冷却に切り替えを行うと、冷凍室用蒸発器7が冷却不足で温度が高く、冷凍室用蒸発器7に滞留した冷媒が抜けやすく、冷蔵室用蒸発器5に一気に冷媒が循環する傾向になり、第一のサクション13及び熱交換している第一のキャピラリ4が過冷却され冷媒流音の発生につながるといった欠点があった。
【0031】
本発明は、従来の課題を解決するもので、電源投入からある一定の時間までは、冷凍室用蒸発器に設置されている冷凍室除霜センサーにて冷媒温度を管理し、冷凍室用蒸発器に一定の冷媒を滞留させることにより冷媒流音の発生を抑制することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、圧縮機と、凝縮器と、流路切替手段である三方弁と、第一のキャピラリと冷蔵室用蒸発器と、第二のキャピラリと冷凍室用蒸発器と、前記冷凍室用蒸発器の蒸発温度及び除霜温度を管理するために設けた冷凍室除霜センサーと、冷蔵室冷却用ファンと冷凍室冷却用ファンとを備えた冷蔵室と冷凍室とを有する冷蔵庫において、前記冷蔵室に前記冷蔵室用蒸発器を前記冷凍室に前記冷凍室用蒸発器をそれぞれ並列に配設し、前記三方弁により冷媒の流れを冷蔵室回路と冷凍室回路に切り替えることにより前記冷蔵室と前記冷凍室を交互に冷却するもので、電源投入からある一定の時間までは、冷凍室除霜センサ−が設定温度以下を検出することで冷凍室回路から冷蔵室回路に移行するものであり、電源投入時のように冷凍室内が冷却されていないときに、冷凍室除霜センサーを設定した温度以下まで冷却してから冷蔵室内の冷却に切り替えることになり、冷凍室蒸発器に滞留した冷媒が抜けにくく、第一のサクション及び熱交換している第一のキャピラリが過冷却されることはないので、冷媒流音の発生を抑制することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図1から図4を用いて説明する。
【0034】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の断面図であり、図2は同実施例のタイムチャートである。
【0035】
図において、18は冷蔵庫箱体であり、上方部に比較的高温の区画である冷蔵室9を、下方部に比較的低温の冷凍室10を配置しており、例えばウレタンのような断熱材で周囲と断熱して構成している。食品等の収納物の出し入れは図示しない断熱ドアを介して行われる。
【0036】
冷蔵室9は冷蔵保存のために通常1〜5℃で設定されているが、保鮮性向上のため若干低めの温度、例えば−3〜0℃で設定されることもあり、収納物によって、使用者が自由に上記のような温度設定を切り替えることを可能としている場合もある。また、ワインや根野菜等の保鮮のために、例えば10℃前後の若干高めの温度設定とする場合もある。
【0037】
冷凍室10は冷凍保存のために通常−22〜−18℃で設定されているが、保鮮性向上のためより低温の温度、例えば−30〜−25℃で設定されることもある。
【0038】
冷凍サイクル19は圧縮機1と凝縮器2と流路切替手段である三方弁3と第一のキャピラリ4と冷蔵室用蒸発器5と第一のサクションライン13を順次接続し、三方弁3を介して第一のキャピラリ4と冷蔵室用蒸発器5と第一のサクションライン13と並列になるように第ニのキャピラリ6と冷凍室用蒸発器7と第二のサクションライン14とを接続してある。
【0039】
圧縮機1と凝縮器2と三方弁3は可燃性冷媒を用いた場合の安全性向上の面から冷蔵庫箱体18内での配管溶接箇所低減のため機械室17内に配設してある。
【0040】
また、各蒸発器から戻ってくる冷媒は圧縮機吸込管15を通って圧縮機1内空間へ放出された後、圧縮機吐出管16を通じて吐出される構成である。
【0041】
冷蔵室用蒸発器5は冷蔵室9内の、例えば冷蔵室9奥面に配設されており、近傍には冷蔵室9の区画内空気を冷蔵室用蒸発器5に通過させて循環させる冷蔵室用ファン11が設けてある。
【0042】
また、冷凍室用蒸発器7は冷凍室10内の、例えば冷凍室10奥面に配設されており、近傍には蒸発器の温度を管理する冷凍室除霜センサ−8、及び冷凍室10の区画内空気を冷凍室用蒸発器7を通過させて循環させる冷凍室用ファン12が設けてある。
【0043】
また、圧縮機1は例えばインバーターによる回転数制御で冷媒循環量を制御し冷凍能力を変化させることができる能力可変型としてある。
【0044】
また、三方弁3は例えばパルスモータにより作動するものであり開閉の動作中のみ通電されるものである。
【0045】
また、冷蔵室9と冷凍室10には区画内温度を検知する、例えばサーミスタである温度検知手段TH1、TH2を設けてあり、圧縮機1と三方弁3と冷蔵室用ファン11と冷凍室用ファン12とを制御する制御手段C1とを備えている。
【0046】
以上のように構成された冷蔵庫について、電源投入からある一定の時間(T5)までの冷蔵室9と冷凍室10の冷却タイミングについて図2のタイムチャートを元に説明する。
【0047】
電源投入時(瞬停等も含む)すなわち圧縮機1停止中に、冷蔵室9および冷凍室10の温度検知手段であるTH1もしくはTH2のうちいずれか一方が、予め設定された所定の温度以上を検知すると制御手段C1はこの信号を受け、例えば冷凍室10の温度検知手段が予め設定された所定の温度(t2H)以上を検知すると圧縮機1と冷凍室用ファン11を作動し、三方弁3を第二のキャピラリ6側に開放し冷凍室10冷却を開始する(T1)。
【0048】
圧縮機1の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器2にて放熱して凝縮液化し、三方弁3を経て第二のキャピラリ6に至る。その後、第二のキャピラリ6で第二のサクションライン14と熱交換しながら減圧されて冷凍室用蒸発器7に至る。冷凍室用ファン12の作動により冷凍室10内の空気と積極的に熱交換した冷媒は冷凍室用蒸発器7内で蒸発気化し、熱交換した空気はより低温の空気となって吐出され冷凍室10を冷却する。気化した冷媒は、第二のサクションライン14を経て圧縮機1に吸入される。
【0049】
冷凍室10冷却中に冷凍室除霜センサー8が予め設定された所定の温度(t3L)以下、且つ冷蔵室温度検知手段であるTH1が予め設定された所定の温度(t1L)以上を検知すると制御手段C1はこの信号を受け冷凍室用ファン12を停止するとともに冷蔵室用ファン12を作動し、三方弁3を第一のキャピラリ4側に開放し冷蔵室9の冷却を開始する(T2)。
【0050】
圧縮機1の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器2にて放熱して凝縮液化し、三方弁3を経て第一のキャピラリ4に至る。その後、第一のキャピラリ4で第一のサクションライン13と熱交換しながら減圧されて冷蔵室用蒸発器5に至る。冷蔵室用ファン11の作動により冷蔵室9内の空気と積極的に熱交換した冷媒は冷蔵室用蒸発器5内で蒸発気化し、熱交換した空気はより低温の空気となって吐出され冷蔵室9を冷却する。気化した冷媒は、第一のサクションライン13を経て圧縮機1に吸入される。
【0051】
冷蔵室9冷却中に冷蔵室温度検知手段TH1が予め設定された所定の温度(t1L)以下且つ冷凍室温度検知手段であるTH2が予め設定された所定の温度(t2H)以上を検知すると制御手段C1はこの信号を受け冷蔵室用ファン11を停止するとともに冷凍室用ファン12を作動し、三方弁3を第二のキャピラリ6側に開放し冷凍室10の冷却を開始する(T3)。
【0052】
以上の動作を繰り返し、三方弁3を用いて冷媒の流れを切り替えることにより、冷蔵室9と冷凍室10を交互に冷却する。電源投入後ある一定の時間(T5)が経過すると、冷蔵室9と冷凍室10の温度検知手段の設定された所定の温度(T1HおよびT2H)により三方弁3の切り替えを行う。例えば、冷凍室10冷却中に冷蔵室温度検知手段TH1が予め設定された所定の温度(t1H)以上且つ冷凍室温度検知手段であるTH2が予め設定された所定の温度(t2L)以下を検知すると制御手段C1はこの信号を受け冷凍室用ファン12を停止するとともに冷蔵室用ファン11を作動し、三方弁3を第一のキャピラリ4側に開放し冷蔵室9の冷却を開始する(T4)。
【0053】
電源投入時のように冷凍室10内が冷却されていないときに、冷凍室除霜センサー8を設定した温度以下まで冷却してから冷蔵室9内の冷却に切り替えることになり、冷凍室蒸発器に滞留した冷媒が抜けにくく、第一のサクション及び熱交換している第一のキャピラリが過冷却されることはないので、冷媒流音の発生を抑制することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に記載の発明は、圧縮機と、凝縮器と、流路切替手段である三方弁と、第一のキャピラリと冷蔵室用蒸発器と、第二のキャピラリと冷凍室用蒸発器と、前記冷凍室用蒸発器の蒸発温度及び除霜温度を管理するために設けた冷凍室除霜センサーと、冷蔵室冷却用ファンと冷凍室冷却用ファンとを備えた冷蔵室と冷凍室とを有する冷蔵庫において、前記冷蔵室に前記冷蔵室用蒸発器を前記冷凍室に前記冷凍室用蒸発器をそれぞれ並列に配設し、前記三方弁により冷媒の流れを冷蔵室回路と冷凍室回路に切り替えることにより前記冷蔵室と前記冷凍室を交互に冷却するもので、電源投入からある一定の時間までは、冷凍室除霜センサ−が設定温度以下を検出することで冷凍室回路から冷蔵室回路に移行するものであり、電源投入時のように冷凍室内が冷却されていないときに、冷凍室除霜センサーを設定した温度以下まで冷却してから冷蔵室内の冷却に切り替えることになり、冷凍室蒸発器に滞留した冷媒が抜けにくく、第一のサクション及び熱交換している第一のキャピラリが過冷却されることはないので、冷媒流音の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の冷蔵庫の断面図
【図2】本発明の実施の形態1の冷蔵庫のタイムチャート
【図3】従来の冷蔵庫の断面図
【図4】従来の冷蔵庫のタイムチャート
【図5】従来の冷蔵庫のタイムチャート
【符号の説明】
1 圧縮機
2 凝縮器
3 三方弁
4 第一のキャピラリ
5 冷蔵室用蒸発器
6 第ニのキャピラリ
7 冷凍室用蒸発器
8 冷凍室除霜センサ−
9 冷蔵室
10 冷凍室
11 冷蔵室用ファン
12 冷凍室用ファン
18 冷蔵庫
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵室を冷却するための冷蔵室用蒸発器と、冷凍室を冷却するための冷凍室用蒸発器とを備え、冷蔵室用蒸発器により冷蔵室を冷却する冷蔵室回路と、冷凍室を冷却する冷凍室回路とを交互に行うように構成された冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷凍室と冷蔵室にそれぞれ蒸発器を備えた冷蔵庫が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵庫について説明する。
【0004】
図3は従来の冷蔵庫における冷蔵庫の断面図であり、図4は従来の冷蔵庫のタイムチャートである。
【0005】
18は冷蔵庫箱体であり、上方部に比較的高温の区画である冷蔵室9を、下方部に比較的低温の冷凍室10を配置しており、例えばウレタンのような断熱材で周囲と断熱して構成している。食品等の収納物の出し入れは図示しない断熱ドアを介して行われる。
【0006】
冷蔵室9は冷蔵保存のために通常1〜5℃で設定されているが、保鮮性向上のため若干低めの温度、例えば−3〜0℃で設定されることもあり、収納物によって、使用者が自由に上記のような温度設定を切り替えることを可能としている場合もある。また、ワインや根野菜等の保鮮のために、例えば10℃前後の若干高めの温度設定とする場合もある。
【0007】
冷凍室10は冷凍保存のために通常−22〜−18℃で設定されているが、保鮮性向上のためより低温の温度、例えば−30〜−25℃で設定されることもある。
【0008】
冷凍サイクル19は圧縮機1と凝縮器2と流路切替手段である三方弁3と第一のキャピラリ4と冷蔵室用蒸発器5と第一のサクションライン13を順次接続し、三方弁3を介して第一のキャピラリ4と冷蔵室用蒸発器5と第一のサクションライン13と並列になるように第ニのキャピラリ6と冷凍室用蒸発器7と第二のサクションライン14と第二のサクションライン14途中に逆止弁20を接続してある。
【0009】
圧縮機1と凝縮器2と三方弁3と逆止弁20は可燃性冷媒を用いた場合の安全性向上の面から冷蔵庫箱体18内での配管溶接箇所低減のため機械室17内に配設してある。
【0010】
また、各蒸発器から戻ってくる冷媒は圧縮機吸込管15を通って圧縮機1内空間へ放出された後、圧縮機吐出管16を通じて吐出される構成である。
【0011】
冷蔵室用蒸発器5は冷蔵室9内の、例えば冷蔵室9奥面に配設されており、近傍には冷蔵室9の区画内空気を冷蔵室用蒸発器5に通過させて循環させる冷蔵室用ファン11が設けてある。
【0012】
また、冷凍室用蒸発器7は冷凍室10内の、例えば冷凍室10奥面に配設されており、近傍には冷凍室10の区画内空気を冷凍室用蒸発器7を通過させて循環させる冷凍室用ファン12が設けてある。
【0013】
また、圧縮機1は例えばインバーターによる回転数制御で冷媒循環量を制御し冷凍能力を変化させることができる能力可変型としてある。
【0014】
また、三方弁3は例えばパルスモータにより作動するものであり開閉の動作中のみ通電されるものである。
【0015】
また、冷蔵室9と冷凍室10には区画内温度を検知する、例えばサーミスタである温度検知手段TH1、TH2を設けてあり、圧縮機1と三方弁3と冷蔵室用ファン11と冷凍室用ファン12とを制御する制御手段C1とを備えている。
【0016】
以上のように構成された冷蔵庫について、冷蔵室9と冷凍室10の冷却タイミングについて図4のタイムチャートを元に説明する。
【0017】
圧縮機1停止中に、冷蔵室9および冷凍室10の温度検知手段であるTH1もしくはTH2のうちいずれか一方が、予め設定された所定の温度以上を検知すると制御手段C1はこの信号を受け、例えば冷蔵室9の温度検知手段が予め設定された所定の温度(t1H)以上を検知すると圧縮機1と冷蔵室用ファン11を作動し、三方弁3を第一のキャピラリ4側に開放し冷蔵室9冷却を開始する(T6)。
【0018】
圧縮機1の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器2にて放熱して凝縮液化し、三方弁3を経て第一のキャピラリ4に至る。その後、第一のキャピラリ4で第一のサクションライン13と熱交換しながら減圧されて冷蔵室用蒸発器5に至る。冷蔵室用ファン11の作動により冷蔵室9内の空気と積極的に熱交換した冷媒は冷蔵室用蒸発器5内で蒸発気化し、熱交換した空気はより低温の空気となって吐出され冷蔵室9を冷却する。気化した冷媒は、第一のサクションライン13を経て圧縮機1に吸入される。
【0019】
なお、第二のサクションライン14の途中に逆止弁20を配設しているので第一のサクションライン13を経た冷媒が第二のサクションライン14を経て冷凍室用蒸発器7内に流入することはない。
【0020】
冷蔵室9冷却中に冷蔵室温度検知手段TH1が予め設定された所定の温度(t1L)以下且つ冷凍室温度検知手段であるTH2が予め設定された所定の温度(t2L)以上を検知以下すると制御手段C1はこの信号を受け冷蔵室用ファン11を停止するとともに冷凍室用ファン12を作動し、三方弁3を第ニのキャピラリ6側に開放し冷凍室10の冷却を開始する(T7)。
【0021】
圧縮機1の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器2にて放熱して凝縮液化し、三方弁3を経て第ニのキャピラリ6に至る。その後、第ニのキャピラリ6で第ニのサクションライン14と熱交換しながら減圧されて冷凍室用蒸発器7に至る。冷凍室用ファン12の作動により冷凍室10内の空気と積極的に熱交換した冷媒は冷凍室用蒸発器7内で蒸発気化し、熱交換した空気はより低温の空気となって吐出され冷凍室10を冷却する。気化した冷媒は、第ニのサクションライン14および逆止弁8を経て圧縮機1に吸入される。
【0022】
冷凍室10冷却中に冷凍室温度検知手段TH2が予め設定された所定の温度(t2L)以下且つ冷蔵室温度検知手段であるTH1が予め設定された所定の温度(t1H)以上を検知すると制御手段C1はこの信号を受け冷凍室用ファン12を停止するとともに冷蔵室用ファン11を作動し、三方弁3を第一のキャピラリ4側に開放し冷蔵室9の冷却を開始する(T8)。
【0023】
以上の動作を繰り返し、三方弁3を用いて冷媒の流れを切り替えることにより、冷蔵室9と冷凍室10を交互に冷却し、冷蔵室9と冷凍室10の温度検知手段が共に予め設定された所定の温度(t1Hおよびt2L)より低いことを検知すると三方弁3を第一のキャピラリ4側流路および第ニのキャピラリ6側流路ともに閉とし圧縮機1、冷蔵室用ファン11、冷凍室用ファン12を停止する(T9)。
【0024】
圧縮機1停止中に、冷蔵室9および冷凍室10の温度検知手段であるTH1もしくはTH2のうちいずれか一方が、予め設定された所定の温度以上を検知すると制御手段C1はこの信号を受け、例えば冷蔵室9の温度検知手段が予め設定された所定の温度(t1H)以上を検知すると圧縮機1と冷蔵室用ファン11を作動し、三方弁3を第一のキャピラリ4側に開放し冷蔵室9冷却を開始する(T10)。
【0025】
また、図5のタイムチャートに示すように、冷蔵室9冷却中に冷蔵室温度検知手段TH1が予め設定された所定の温度(t1L)以下にならなければ冷蔵室9冷却に設けられた最大冷蔵室冷却時間(TmPC)経過後、冷蔵室用ファン11を停止するとともに冷凍室用ファン12を作動し、三方弁3を第ニのキャピラリ6側に開放し冷蔵室9冷却を終了するとともに冷凍室10冷却を開始する(T11)。
【0026】
冷蔵室9冷却同様、冷凍室10冷却中に冷蔵室温度検知手段TH2が予め設定された所定の温度(t2L)以下にならなければ冷凍室10冷却に設けられた最大冷凍室冷却時間(TmFC)経過後、冷凍室用ファン12を停止するとともに冷蔵室用ファン11を作動し、三方弁3を第一のキャピラリ4側に開放し冷凍室10冷却を終了するとともに冷蔵室9冷却を開始する(T12)。
【0027】
以上の動作を繰り返し、最大冷却時間内に温度検知手段が所定の温度(t1L、t2L)に到達すれば冷却状態の切り替えを行う。
【0028】
そこで、上記実施例のように冷蔵室9、冷凍室10の冷却に最大冷却時間を設けると偏った負荷バランスの場合でも負荷が軽い部屋の昇温を抑えつつ、負荷が大きい部屋の冷却を優先して行うことが可能となる。
【0029】
【特許文献1】
特開2001−91130号公報
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構成は、電源投入時のように冷蔵室9及び冷凍室10内が冷却されていないときに最大冷却時間内で、冷凍室10冷却から冷蔵室9冷却に切り替えを行うと、冷凍室用蒸発器7が冷却不足で温度が高く、冷凍室用蒸発器7に滞留した冷媒が抜けやすく、冷蔵室用蒸発器5に一気に冷媒が循環する傾向になり、第一のサクション13及び熱交換している第一のキャピラリ4が過冷却され冷媒流音の発生につながるといった欠点があった。
【0031】
本発明は、従来の課題を解決するもので、電源投入からある一定の時間までは、冷凍室用蒸発器に設置されている冷凍室除霜センサーにて冷媒温度を管理し、冷凍室用蒸発器に一定の冷媒を滞留させることにより冷媒流音の発生を抑制することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、圧縮機と、凝縮器と、流路切替手段である三方弁と、第一のキャピラリと冷蔵室用蒸発器と、第二のキャピラリと冷凍室用蒸発器と、前記冷凍室用蒸発器の蒸発温度及び除霜温度を管理するために設けた冷凍室除霜センサーと、冷蔵室冷却用ファンと冷凍室冷却用ファンとを備えた冷蔵室と冷凍室とを有する冷蔵庫において、前記冷蔵室に前記冷蔵室用蒸発器を前記冷凍室に前記冷凍室用蒸発器をそれぞれ並列に配設し、前記三方弁により冷媒の流れを冷蔵室回路と冷凍室回路に切り替えることにより前記冷蔵室と前記冷凍室を交互に冷却するもので、電源投入からある一定の時間までは、冷凍室除霜センサ−が設定温度以下を検出することで冷凍室回路から冷蔵室回路に移行するものであり、電源投入時のように冷凍室内が冷却されていないときに、冷凍室除霜センサーを設定した温度以下まで冷却してから冷蔵室内の冷却に切り替えることになり、冷凍室蒸発器に滞留した冷媒が抜けにくく、第一のサクション及び熱交換している第一のキャピラリが過冷却されることはないので、冷媒流音の発生を抑制することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図1から図4を用いて説明する。
【0034】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の断面図であり、図2は同実施例のタイムチャートである。
【0035】
図において、18は冷蔵庫箱体であり、上方部に比較的高温の区画である冷蔵室9を、下方部に比較的低温の冷凍室10を配置しており、例えばウレタンのような断熱材で周囲と断熱して構成している。食品等の収納物の出し入れは図示しない断熱ドアを介して行われる。
【0036】
冷蔵室9は冷蔵保存のために通常1〜5℃で設定されているが、保鮮性向上のため若干低めの温度、例えば−3〜0℃で設定されることもあり、収納物によって、使用者が自由に上記のような温度設定を切り替えることを可能としている場合もある。また、ワインや根野菜等の保鮮のために、例えば10℃前後の若干高めの温度設定とする場合もある。
【0037】
冷凍室10は冷凍保存のために通常−22〜−18℃で設定されているが、保鮮性向上のためより低温の温度、例えば−30〜−25℃で設定されることもある。
【0038】
冷凍サイクル19は圧縮機1と凝縮器2と流路切替手段である三方弁3と第一のキャピラリ4と冷蔵室用蒸発器5と第一のサクションライン13を順次接続し、三方弁3を介して第一のキャピラリ4と冷蔵室用蒸発器5と第一のサクションライン13と並列になるように第ニのキャピラリ6と冷凍室用蒸発器7と第二のサクションライン14とを接続してある。
【0039】
圧縮機1と凝縮器2と三方弁3は可燃性冷媒を用いた場合の安全性向上の面から冷蔵庫箱体18内での配管溶接箇所低減のため機械室17内に配設してある。
【0040】
また、各蒸発器から戻ってくる冷媒は圧縮機吸込管15を通って圧縮機1内空間へ放出された後、圧縮機吐出管16を通じて吐出される構成である。
【0041】
冷蔵室用蒸発器5は冷蔵室9内の、例えば冷蔵室9奥面に配設されており、近傍には冷蔵室9の区画内空気を冷蔵室用蒸発器5に通過させて循環させる冷蔵室用ファン11が設けてある。
【0042】
また、冷凍室用蒸発器7は冷凍室10内の、例えば冷凍室10奥面に配設されており、近傍には蒸発器の温度を管理する冷凍室除霜センサ−8、及び冷凍室10の区画内空気を冷凍室用蒸発器7を通過させて循環させる冷凍室用ファン12が設けてある。
【0043】
また、圧縮機1は例えばインバーターによる回転数制御で冷媒循環量を制御し冷凍能力を変化させることができる能力可変型としてある。
【0044】
また、三方弁3は例えばパルスモータにより作動するものであり開閉の動作中のみ通電されるものである。
【0045】
また、冷蔵室9と冷凍室10には区画内温度を検知する、例えばサーミスタである温度検知手段TH1、TH2を設けてあり、圧縮機1と三方弁3と冷蔵室用ファン11と冷凍室用ファン12とを制御する制御手段C1とを備えている。
【0046】
以上のように構成された冷蔵庫について、電源投入からある一定の時間(T5)までの冷蔵室9と冷凍室10の冷却タイミングについて図2のタイムチャートを元に説明する。
【0047】
電源投入時(瞬停等も含む)すなわち圧縮機1停止中に、冷蔵室9および冷凍室10の温度検知手段であるTH1もしくはTH2のうちいずれか一方が、予め設定された所定の温度以上を検知すると制御手段C1はこの信号を受け、例えば冷凍室10の温度検知手段が予め設定された所定の温度(t2H)以上を検知すると圧縮機1と冷凍室用ファン11を作動し、三方弁3を第二のキャピラリ6側に開放し冷凍室10冷却を開始する(T1)。
【0048】
圧縮機1の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器2にて放熱して凝縮液化し、三方弁3を経て第二のキャピラリ6に至る。その後、第二のキャピラリ6で第二のサクションライン14と熱交換しながら減圧されて冷凍室用蒸発器7に至る。冷凍室用ファン12の作動により冷凍室10内の空気と積極的に熱交換した冷媒は冷凍室用蒸発器7内で蒸発気化し、熱交換した空気はより低温の空気となって吐出され冷凍室10を冷却する。気化した冷媒は、第二のサクションライン14を経て圧縮機1に吸入される。
【0049】
冷凍室10冷却中に冷凍室除霜センサー8が予め設定された所定の温度(t3L)以下、且つ冷蔵室温度検知手段であるTH1が予め設定された所定の温度(t1L)以上を検知すると制御手段C1はこの信号を受け冷凍室用ファン12を停止するとともに冷蔵室用ファン12を作動し、三方弁3を第一のキャピラリ4側に開放し冷蔵室9の冷却を開始する(T2)。
【0050】
圧縮機1の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器2にて放熱して凝縮液化し、三方弁3を経て第一のキャピラリ4に至る。その後、第一のキャピラリ4で第一のサクションライン13と熱交換しながら減圧されて冷蔵室用蒸発器5に至る。冷蔵室用ファン11の作動により冷蔵室9内の空気と積極的に熱交換した冷媒は冷蔵室用蒸発器5内で蒸発気化し、熱交換した空気はより低温の空気となって吐出され冷蔵室9を冷却する。気化した冷媒は、第一のサクションライン13を経て圧縮機1に吸入される。
【0051】
冷蔵室9冷却中に冷蔵室温度検知手段TH1が予め設定された所定の温度(t1L)以下且つ冷凍室温度検知手段であるTH2が予め設定された所定の温度(t2H)以上を検知すると制御手段C1はこの信号を受け冷蔵室用ファン11を停止するとともに冷凍室用ファン12を作動し、三方弁3を第二のキャピラリ6側に開放し冷凍室10の冷却を開始する(T3)。
【0052】
以上の動作を繰り返し、三方弁3を用いて冷媒の流れを切り替えることにより、冷蔵室9と冷凍室10を交互に冷却する。電源投入後ある一定の時間(T5)が経過すると、冷蔵室9と冷凍室10の温度検知手段の設定された所定の温度(T1HおよびT2H)により三方弁3の切り替えを行う。例えば、冷凍室10冷却中に冷蔵室温度検知手段TH1が予め設定された所定の温度(t1H)以上且つ冷凍室温度検知手段であるTH2が予め設定された所定の温度(t2L)以下を検知すると制御手段C1はこの信号を受け冷凍室用ファン12を停止するとともに冷蔵室用ファン11を作動し、三方弁3を第一のキャピラリ4側に開放し冷蔵室9の冷却を開始する(T4)。
【0053】
電源投入時のように冷凍室10内が冷却されていないときに、冷凍室除霜センサー8を設定した温度以下まで冷却してから冷蔵室9内の冷却に切り替えることになり、冷凍室蒸発器に滞留した冷媒が抜けにくく、第一のサクション及び熱交換している第一のキャピラリが過冷却されることはないので、冷媒流音の発生を抑制することができる。
【0054】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に記載の発明は、圧縮機と、凝縮器と、流路切替手段である三方弁と、第一のキャピラリと冷蔵室用蒸発器と、第二のキャピラリと冷凍室用蒸発器と、前記冷凍室用蒸発器の蒸発温度及び除霜温度を管理するために設けた冷凍室除霜センサーと、冷蔵室冷却用ファンと冷凍室冷却用ファンとを備えた冷蔵室と冷凍室とを有する冷蔵庫において、前記冷蔵室に前記冷蔵室用蒸発器を前記冷凍室に前記冷凍室用蒸発器をそれぞれ並列に配設し、前記三方弁により冷媒の流れを冷蔵室回路と冷凍室回路に切り替えることにより前記冷蔵室と前記冷凍室を交互に冷却するもので、電源投入からある一定の時間までは、冷凍室除霜センサ−が設定温度以下を検出することで冷凍室回路から冷蔵室回路に移行するものであり、電源投入時のように冷凍室内が冷却されていないときに、冷凍室除霜センサーを設定した温度以下まで冷却してから冷蔵室内の冷却に切り替えることになり、冷凍室蒸発器に滞留した冷媒が抜けにくく、第一のサクション及び熱交換している第一のキャピラリが過冷却されることはないので、冷媒流音の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の冷蔵庫の断面図
【図2】本発明の実施の形態1の冷蔵庫のタイムチャート
【図3】従来の冷蔵庫の断面図
【図4】従来の冷蔵庫のタイムチャート
【図5】従来の冷蔵庫のタイムチャート
【符号の説明】
1 圧縮機
2 凝縮器
3 三方弁
4 第一のキャピラリ
5 冷蔵室用蒸発器
6 第ニのキャピラリ
7 冷凍室用蒸発器
8 冷凍室除霜センサ−
9 冷蔵室
10 冷凍室
11 冷蔵室用ファン
12 冷凍室用ファン
18 冷蔵庫
Claims (1)
- 圧縮機と、凝縮器と、流路切替手段である三方弁と、第一のキャピラリと冷蔵室用蒸発器と、第二のキャピラリと冷凍室用蒸発器と、前記冷凍室用蒸発器の蒸発温度及び除霜温度を管理するために設けた冷凍室除霜センサーと、冷蔵室冷却用ファンと冷凍室冷却用ファンとを備えた冷蔵室と冷凍室とを有する冷蔵庫において、前記冷蔵室に前記冷蔵室用蒸発器を前記冷凍室に前記冷凍室用蒸発器をそれぞれ並列に配設し、前記三方弁により冷媒の流れを冷蔵室回路と冷凍室回路に切り替えることにより前記冷蔵室と前記冷凍室を交互に冷却するもので、電源投入からある一定の時間までは、冷凍室除霜センサ−が設定温度以下を検出することで冷凍室回路から冷蔵室回路に移行することを特徴とする冷蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003179128A JP2005016771A (ja) | 2003-06-24 | 2003-06-24 | 冷蔵庫 |
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---|---|---|---|
JP2003179128A JP2005016771A (ja) | 2003-06-24 | 2003-06-24 | 冷蔵庫 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003179128A Pending JP2005016771A (ja) | 2003-06-24 | 2003-06-24 | 冷蔵庫 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005016771A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3832236A4 (en) * | 2018-12-28 | 2021-08-25 | Hefei Midea Refrigerator Co., Ltd. | PROCESS AND CONTROL DEVICE FOR REFRIGERATOR, AND REFRIGERATOR |
-
2003
- 2003-06-24 JP JP2003179128A patent/JP2005016771A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3832236A4 (en) * | 2018-12-28 | 2021-08-25 | Hefei Midea Refrigerator Co., Ltd. | PROCESS AND CONTROL DEVICE FOR REFRIGERATOR, AND REFRIGERATOR |
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