JP2005016650A - 管継手 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】螺旋波形状の2本の管1,1を両端の開口部からそれぞれ挿入可能な筒状体4と、筒状体4に挿入された2本の管1,1を抜け止め固定するためのロック部材5の2つとを備え、各ロック部材5を、断面形状がほぼコの字状のロック本体と、このロック本体の外側部5Aに備えた複数の係止爪5bと、ロック本体の内側部5Bに突出形成された螺旋状の突出部5Tとから構成し、係止爪5bが係止する被係止部3を筒状体4の両端部に突出させ、被係止部3の開口部端に係止爪乗り上げ用の傾斜面3Aを備えさせた。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、管軸芯方向で山部と谷部とが交互に位置する螺旋状に形成された2本の管の一端同士を突き合わせた状態で筒状体に両側の開口を通して挿入し、それら管を抜け止め処理することで両管の接続が完了するように構成した管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記管継手により2本の管を接続する場合には、例えば断面形状がほぼコの字状の締め付けナットの内側部材の内面に形成の雌ねじにリテーナの外面に形成の雄ねじを螺合させ、前記リテーナの先端に備えさせたパッキン保持リングにパッキンの溝を嵌合させてパッキンをリテーナに保持させて、締め付けナット、リテーナ、パッキンの3つの継手部品を一体化(ユニット化)する。このように一体化された継手部品を管の一端に装着させるために締め付けナットを管の一端に回転させて装着した後、筒状の継手本体にそれの一方の開口から継手部品が装着された管の一端を挿入して締め付けナットの爪部が継手本体の係止部に係止させる。この後、締め付けナットを回転させることにより、リテーナを継手本体の奥部へパッキン及び管と共に一体的に移動させて一方の管を継手本体にシール処理した状態で固定することができる。そして、前記と同様に他方の管も継手本体の他方の開口を通して固定して継手本体に2本の管をシール処理した状態で接続し、接続作業を完了することができるようにしている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−28767号公報(図1及び図2参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1によれば、締め付けナット、リテーナ、パッキン、継手本体等、多数の部品を必要とし、在庫管理費や運搬費を含めたトータルコストが高く付く不都合があった。
又、前記多数の材料のうちの3つの材料、締め付けナット、リテーナ、パッキンを一体化する第1の作業と、それら一体化した継手部品を管に装着する第2の作業と、継手部品を装着した管を継手本体にねじ込む第3の作業を必要とするため、多くの時間と手間を要するものであった。
又、継手本体の管挿入方向ほぼ中央部に径方向内方側へ突出形成された隔壁部に締め付けナットの回転により移動される管に備えさせたパッキンを当て付けることにより、管と継手本体との間のシール処理を行うものであるため、締め付けナットが不測に緩んでしまうと、シール性能が低下してしまうこともあり、改善の余地があった。
【0005】
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、コスト高になることを抑制することができ、しかも、接続作業を容易迅速に行えると共に、シール性能が低下することがない管継手を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題解決のために、管軸芯方向で山部と谷部とが交互に位置する螺旋状に形成された2本の管の一端を両端の開口部からそれぞれ挿入可能で、かつ、一端から他端までほぼ同一径に構成されると共に両端部に径方向外方に突出する環状の突出部をそれぞれ備えた筒状体と、この筒状体に挿入された2本の管を該筒状体に対してそれぞれ抜け止め固定するためのロック部材の2つとを備え、前記管の挿入側端部外面に前記筒状体の内面との間をシールするためのパッキンをねじ込みにより備えさせ、前記各ロック部材を、前記筒状体の径方向外側に位置する環状の外側部と、該筒状体の内面と前記管の外面との間に位置する環状の内側部と、前記外側部及び内側部の前記筒状体から離間する側の端部同士を連結する環状の連結部とが一体形成されてなる断面形状がほぼコの字状のロック本体と、このロック本体の外側部の周方向に所定間隔を隔てて前記筒状体とほぼ平行となる状態で該筒状体側へ延出され、かつ、該筒状体の突出部の奥部側端部に形成の被係止部に係止可能な複数の係止爪と、前記ロック本体の内側部の径方向内面に径方向内方側へ突出して前記管の凹部に入り込む螺旋状の突出部とから構成し、前記周方向で隣り合う係止爪同士の間隔を該係止爪の周方向の横幅と同等又はそれよりも大きく設定し、前記被係止部の筒状体開口部端側の端部に筒状体の外面から筒状体の挿入方向奥部側ほど径方向外方側へ位置する係止爪乗り上げ用の傾斜面を備えさせて、管継手を構成している。
2つの管を接続する場合には、まずロック部材を一方の管の接続側端部から外嵌した状態で回転させて管の一端の筒状体に挿入する部分よりも他端側に位置する部分にロック部材を移動させてから、管の一端に筒状体の内面との間をシールするためのパッキンをねじ込んで外嵌させておく。次に、筒状体の一方の開口から前記管を挿入してから、ロック部材を前記回転方向とは反対の回転方向に回転させることによって、複数の係止爪が筒状体の被係止部に係止して筒状体に対して一方の管を抜け止め処理した状態で接続することができる。そして、他方の管も前記同様にすることによって、2本の管の接続を完了することができる。前記のようにパッキンがほぼ同一径に構成された筒状体の内面との間をシールするものであるため、パッキンが筒状体に対して管挿入方向で移動したとしても、筒状体の内面との間を常に良好にシールすることができる。又、ロック部材を回転させて筒状体の外面を一方の開口端から他方の開口端側へ該ロック部材を移動させる時に、複数の係止爪が係止爪乗り上げ用の傾斜面の案内作用を受けてスムーズに乗り上げて、係止爪が筒状体の被係止部に係止するのである。しかも、周方向で隣り合う係止爪同士の間隔を係止爪の周方向の横幅と同等又はそれよりも大きく設定しているから、係止爪同士の間隔を係止爪の周方向の横幅よりも小さく設定している場合に比べて、係止爪が傾斜面に乗り上げるときに外拡がり状態に変形することが容易になる。
【0007】
前記筒状体の挿入方向ほぼ中央に径方向内方側に凹んだ凹部の複数を周方向に沿って所定間隔を置いて形成することによって、筒状体に対する管の挿入量を規制するためのストッパー部に構成することができながらも、全周に渡って環状の凹部を形成するものに比べて、その部分における筒状体の強度が低下することを回避することができる。
【0008】
前記筒状体の開口端部を開口側ほど外拡がりとなる外拡がり部を備えさせることによって、筒状体への管の挿入時に筒状体の内側部を筒状体の内部にスムーズに挿入することができる。
【0009】
前記パッキンが、前記筒状体の内面に挿入方向で所定間隔を置いて接触する複数の環状の突出部を備えたものでなる場合には、筒状体に対して管が管軸芯方向で移動した場合でも、いずれかの突出部にて筒状体の内面とのシールを行うことができる。
【0010】
前記係止爪と同数の前記被係止部を周方向に所定間隔を置いて設け、周方向で隣り合う前記被係止部同士間に前記ロック部材を所定角度回転させることにより該ロック部材の係止爪を上方に移動させて該係止爪を係止解除状態に切り替えるための係止爪乗り上げ用傾斜面を備えさせている。
上記のように係止状態のロック部材を所定角度回転操作することによって、係止爪乗り上げ用傾斜面にて係止爪が移動案内されて該係止が解除され、更に回転操作することによって、突出部に乗り上げてから、筒状体からロック部材を離脱させることができる。
【0011】
前記筒状体及び一対のロック部材を、軽量化及び成形性の点で有利な合成樹脂で構成することが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1に、2つの管1,1が管継手2により接続されたものが示されている。前記管1は、管軸芯方向において同一の外径寸法を有する螺旋波形状でなると共に合成樹脂にて構成され、具体的には、管軸芯方向で径方向外方側へ突出する円弧形状(正方形又は三角形あるいは台形等、どのような形状でもよい)の山部1Aと径方向内方側へ凹んだ円弧形状(平坦面であってもよい)の谷部1Bとが交互に位置する螺旋状に形成されているが、亜鉛メッキ鋼板を難燃性樹脂で被覆した多層構造にしたものであってもよく、管1の具体的構成は、どのようなものであってもよい。又、前記管1は、主として電線共同溝に配設するものに好適であるが、排水用や下水用としても使用することができる。
【0013】
前記管継手2は、図1〜図3に示すように、2本の管1,1の一端を両端からそれぞれ挿入可能な開口4Aを備え、かつ、一端から他端までほぼ同一径に構成されると共に両端部に径方向外方に突出する環状の突出部3をそれぞれ備えた円形で合成樹脂製の筒状体4と、この筒状体4に挿入された2本の管1,1を筒状体4に対してそれぞれ抜け止め固定するための合成樹脂製のロック部材5の2つとからなっている。このように合成樹脂にて筒状体4及びロック部材5,5を構成することによって、軽量化及び成形性において有利になるが、場合によっては金属などで構成して実施してもよい。前記筒状体4の挿入方向(長手方向)ほぼ中央に径方向内方側に凹んだ凹部4Hの複数(ここでは4個であるが、2個又は3個あるいは5個以上でもよい)を周方向に沿って所定間隔(等間隔)を置いて形成して、筒状体4の強度を高めながらも、挿入される管1の挿入位置を規制するストッパー部を構成している。
【0014】
前記突出部3は、両端側に位置し、かつ、筒状体4の上面から挿入方向奥部側ほど径方向外方側へ位置する係止爪乗り上げ用の傾斜面3Aと、この傾斜面3Aの挿入方向奥部側端部から筒状体4の上面とほぼ平行な偏平面(平坦面)3Bと、この偏平面3Bの挿入方向奥部側端部から真下の筒状体4の上面に向かう垂直面3Cとからなっている。前記偏平面3Bと垂直面3Cとで形成される段部が後述するロック爪5bが係止するための被係止部6を構成している。
【0015】
前記ロック部材5は、前記筒状体4の径方向外側に位置する環状の外側部5Aと、筒状体4の内面と管1の外面との間に位置する環状の内側部5Bと、前記外側部5Aと内側部5Bの前記接続部の挿入方向で同一側となる端部、つまり挿入方向手前側端部同士を連結する環状の連結部5Cとからなる断面形状がほぼコの字状のロック本体と、このロック本体の外側部の周方向で所定間隔を隔てて接続部側へ延出された複数の延出部5Rの先端のそれぞれに径方向内方側に突出して筒状体4の両突出部の奥部側端部に形成の被係止部6に係止可能なほぼ逆台形状の係止爪5bと、前記ロック本体の内側部5Bの径方向内面5Dに径方向内方側へ突出して前記管1の凹部1Bに入り込む螺旋状の突出部(ここでは、成形が容易に行えるように1周よりも少し短いほぼ1周の長さを有する螺旋状の突出部であるが、1周以上の螺旋状の突出部であってもよい)5Tとから構成している。
そして、前記周方向で隣り合う係止爪5b,5b同士の間隔L1を該係止爪5b,5bの周方向の横幅L2同等となるように(又はそれよりも大きくなるように)設定している。ここでは、周方向において等間隔に配置された8個の係止爪5bを設けたものを示しているが、係止爪5bの個数は何個であってもよい。
【0016】
前記管1の接続側端部に前記ロック部材5をそれの突出部5Tが管1の凹部1Bに入り込むように位置合わせした状態で回転させることによって、ロック部材5を管1の他端側へ移動させた状態で装着させることができる。この後、管1の接続側端部外面に筒状体4の内面とのシールを行うためのパッキン6をねじ込んで装着させている。このようにロック部材5とパッキン6とを端部に備えさせた管1を筒状体4に挿入して後述のように接続を行うことになる。
前記パッキン6は、図2(b)に示すように、管1軸芯方向において所定間隔を置いて複数(図では5個であるが、2個以上であれば何個でもよい)の環状の突出部6Aを備えさせている。そして、各突出部5Tの先端側ほど細くなった先細り形状に構成されると共に先端側ほど挿入方向後方側に傾いた傾斜姿勢になっており、筒状体4への管1の挿入に伴って各突出部5Tが管1の内面との接触により後方側に傾斜することによって、シール不良の発生を回避することができると共に複数の突出部5Tにて確実にシールが行われるようにしているが、他の形状のパッキンであってもよい。
【0017】
前記管1,1同士の接続を、図2(a),(b)に基づいて説明する。まず、図2(b)の右側に前述のように一端にロック部材5とパッキン6とを備えさせた管1を筒状体4に挿入する直前の状態を示している。そして、図に示すX1方向にロック部材5を回転操作することによって、管1の端部を筒状体4に挿入することができる位置までロック部材5を管1の他端側Y1へ移動させておく。尚、前記ロック部材5が図2(a)の位置に予め移動させた状態にしている場合には、前記ロック部材5の回転操作は不要になる。この状態から管1を筒状体4の一方の開口4Aを通して内挿する(図2(a)参照)。この状態から、ロック部材5を図2(a)に示す回転方向X2に回転させることによって、ロック部材5を筒状体4に接近する側Y2へ移動させる。そして、係止爪5bが係止爪乗り上げ用の傾斜面3Aにて外拡がり形状に変形しながら、偏平面(平坦面)3Bを移動した後、偏平面3Bの端部を通過することにより係止爪5bが径方向内方側へ弾性復帰して、垂直面3Cに係止爪5bが係止作用することで、ロック部材5が筒状体4から離間する側へ阻止される状態になり、一方の管1の接続が完了する。尚、他方の管1も前記同様に接続することにより2本の管1,1の接続を完了することができる。ここでは、垂直面3Cを示したが、係止爪5bの形状に合わせた形状、つまり偏平面3B側ほど筒状体4挿入方向奥部側に位置する傾斜面となるようにしてもよい。又、係止爪5bの形状も図に示される形状に限定されるものではない。
【0018】
図1〜図3で示した被係止部3は、環状のものから構成することによって、ロック部材5の回転による係止爪5bの移動軌跡がどのようなものであっても、確実に係止することができる利点があるが、図4(a),(b)及び図5(a),(b)に示すように、係止爪5bと同数の被係止部3を周方向に所定間隔を置いて設けてもよい。この場合、周方向で隣り合う前記被係止部3,3同士間に前記ロック部材5を所定角度回転させることにより該ロック部材5の係止爪5bを上方に移動させて該係止爪5bを係止解除状態に切り替えるための係止爪乗り上げ用傾斜面7を備えさせて、ロック部材5を回転させるだけで係止爪5bを解除操作してロック部材5を容易迅速に筒状体4から離脱させることができるようになっている。
従って、係止状態のロック部材5を、所定角度図5に示す方向X1へ回転操作することによって、係止爪乗り上げ用傾斜面7にて係止爪5bが移動案内されて該係止が解除され、更に回転操作することによって、前記突出部3よりも径方向外方側へ突出した傾斜突出部8の頂部に乗り上げて、ほぼ同一の高さ位置にある偏平面3Bにスムーズに受け渡すことで、筒状体4からロック部材5を離脱させることができるようにしている。
【0019】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、パッキンが管の外面と筒状体の内面との間をシールするものであるため、パッキンが筒状体に対して管挿入方向で移動したとしても、管の外面と筒状体の内面との距離が不変であることから、それらの間を常に良好にシールすることができ、信頼性の高い管継手を提供することができる。又、ロック部材を回転させて筒状体の外面を一方の開口端から他方の開口端側へ該ロック部材を移動させる時に、複数の係止爪が係止爪乗り上げ用の傾斜面の案内作用を受けてスムーズに乗り上げて、係止爪が筒状体の被係止部に係止する構成であるだけでなく、周方向で隣り合う係止爪同士の間隔を係止爪の周方向の横幅と同等又はそれよりも大きく設定しているから、係止爪同士の間隔を係止爪の周方向の横幅よりも小さく設定している場合に比べて、係止爪が傾斜面に乗り上げるときに外拡がり状態に変形することが容易になり、ロック部材に対するロック操作を容易迅速に行うことができ、接続作業を容易迅速に行うことができる。又、ロック部材と筒状体とパッキンの3種類の部材で済ませることができるから、従来の構成に比べてコスト面において有利になる。
【0020】
請求項2の発明によれば、筒状体の挿入方向ほぼ中央に径方向内方側に凹んだ凹部の複数を周方向に沿って所定間隔を置いて形成することによって、筒状体に対する管の挿入量を規制するためのストッパー部に構成することができながらも、全周に渡って環状の凹部を形成するものに比べて、その部分における筒状体の強度が低下することを回避することができ、商品価値の高いものにすることができる。
【0021】
請求項3の発明によれば、筒状体の開口端部を開口側ほど外拡がりとなる外拡がり部を備えさせることによって、筒状体への管の挿入時に筒状体の内側部を筒状体の内部にスムーズに挿入することができ、接続作業を更に迅速に行うことができる。
【0022】
請求項4の発明によれば、パッキンが、筒状体の内面に挿入方向で所定間隔を置いて接触する複数の環状の突出部を備えたものでなる場合には、筒状体に対して管が管軸芯方向で移動した場合でも、いずれかの突出部にて筒状体の内面とのシールを行うことができ、止水面において信頼性の高い管継手とすることができる。
【0023】
請求項5の発明によれば、係止状態のロック部材を所定角度回転操作するだけで、被係止部に対して係止爪を係止解除することができ、更にロック部材を回転操作することによって、筒状体からロック部材を容易に離脱させることができ、管継手内の点検などを行う場合に特に有利な管継手とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2本の管を管継手にて接続を完了した状態を示す一部切欠きの側面図である。
【図2】一方の管を管継手に接続する作業工程を示し、(a)は一方の管を管継手に挿入する直前の状態を示す一部切欠き側面図、(b)は一方の管を管継手に挿入した後、ロック部材を回転操作する直前の状態を示す一部切欠き側面図である。
【図3】管継手の部品を示し、(a)は筒状体の正面図、(b)はロック部材の正面図である。
【図4】別の筒状体を示し、(a)は一部切欠き側面図、(b)は正面図である。
【図5】(a)は図4で示した筒状体に管を挿入すると共にロック部材の係止爪が被係止部に係止した状態を示す一部切欠き側面図、(b)は(a)のロック部材の係止爪が被係止部に対して係止解除状態となった一部切欠き側面図である。
【符号の説明】
1B 谷部 1 管
1A 山部 2 管継手
3A 傾斜面 3C 垂直面
3 突出部(被係止部)3B 偏平面
4H 凹部 4A 開口
4 筒状体 5b ロック爪
5 ロック部材
5R 延出部 5A 外側部
5T 突出部 5D 内面
5B 内側部 5C 連結部
6 パッキン 6A 突出部
7 傾斜面 8 傾斜突出部
Claims (6)
- 管軸芯方向で山部と谷部とが交互に位置する螺旋状に形成された2本の管の一端を両端の開口部からそれぞれ挿入可能で、かつ、一端から他端までほぼ同一径に構成されると共に両端部に径方向外方に突出する環状の突出部をそれぞれ備えた筒状体と、この筒状体に挿入された2本の管を該筒状体に対してそれぞれ抜け止め固定するためのロック部材の2つとを備え、前記管の挿入側端部外面に前記筒状体の内面との間をシールするためのパッキンをねじ込みにより備えさせ、前記各ロック部材を、前記筒状体の径方向外側に位置する環状の外側部と、該筒状体の内面と前記管の外面との間に位置する環状の内側部と、前記外側部及び内側部の前記筒状体から離間する側の端部同士を連結する環状の連結部とが一体形成されてなる断面形状がほぼコの字状のロック本体と、このロック本体の外側部の周方向に所定間隔を隔てて前記筒状体とほぼ平行となる状態で該筒状体側へ延出され、かつ、該筒状体の突出部の奥部側端部に形成の被係止部に係止可能な複数の係止爪と、前記ロック本体の内側部の径方向内面に径方向内方側へ突出して前記管の凹部に入り込む螺旋状の突出部とから構成し、前記周方向で隣り合う係止爪同士の間隔を該係止爪の周方向の横幅と同等又はそれよりも大きく設定し、前記被係止部の筒状体開口部端側の端部に筒状体の外面から筒状体の挿入方向奥部側ほど径方向外方側へ位置する係止爪乗り上げ用の傾斜面を備えさせてなる管継手。
- 前記筒状体の挿入方向ほぼ中央に径方向内方側に凹んだ凹部の複数を周方向に沿って所定間隔を置いて形成してなる請求項1記載の管継手。
- 前記筒状体の開口部側端に開口側ほど外拡がりとなる外拡がり部を備えさせてなる請求項1記載の管継手。
- 前記パッキンが、前記筒状体の内面に挿入方向で所定間隔を置いて接触する複数の環状の突出部を備えたものでなる請求項1記載の管継手。
- 前記係止爪と同数の前記被係止部を周方向に所定間隔を置いて設け、周方向で隣り合う前記被係止部同士間に前記ロック部材を所定角度回転させることにより該ロック部材の係止爪を上方に移動させて該係止爪を係止解除状態に切り替えるための係止爪乗り上げ用傾斜面を備えさせてなる請求項1記載の管継手。
- 前記筒状体及び一対のロック部材が、合成樹脂でなる請求項1〜5のいずれかに記載の管継手。
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