JP2005012301A - 携帯電話機に対する通報機能付与システム、方法及びプログラム - Google Patents
携帯電話機に対する通報機能付与システム、方法及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005012301A JP2005012301A JP2003171641A JP2003171641A JP2005012301A JP 2005012301 A JP2005012301 A JP 2005012301A JP 2003171641 A JP2003171641 A JP 2003171641A JP 2003171641 A JP2003171641 A JP 2003171641A JP 2005012301 A JP2005012301 A JP 2005012301A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mobile phone
- function
- notification
- application
- library
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Telephonic Communication Services (AREA)
- Information Transfer Between Computers (AREA)
Abstract
【課題】緊急事態の発生を、最も適した通報手段で周囲の人々に通報する機能を携帯電話機に付与するシステム等を提供する。
【解決手段】コンテンツサーバが、携帯電話機により接続可能な登録用ウェブサイトを構築管理し、携帯電話機に設けた非常ボタンの操作により起動可能な複数の通報アプリケーションのプログラムファイルをライブラリに保存し、携帯電話機が登録用ウェブサイトに接続した場合にライブラリに保存されている複数の通報アプリケーションの一覧表を掲示し、掲示された一覧表から1つの通報アプリケーションを選択した選択データを携帯電話機から受信し、受信した選択データに基づいて通報アプリケーションのプログラムファイルをダウンロードする。
【選択図】 図1
【解決手段】コンテンツサーバが、携帯電話機により接続可能な登録用ウェブサイトを構築管理し、携帯電話機に設けた非常ボタンの操作により起動可能な複数の通報アプリケーションのプログラムファイルをライブラリに保存し、携帯電話機が登録用ウェブサイトに接続した場合にライブラリに保存されている複数の通報アプリケーションの一覧表を掲示し、掲示された一覧表から1つの通報アプリケーションを選択した選択データを携帯電話機から受信し、受信した選択データに基づいて通報アプリケーションのプログラムファイルをダウンロードする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、緊急時や非常事態を周囲の人々に通報する機能を携帯電話機に付与するためのシステム、方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現代は、様々な危険がいつ身に降りかかるか分からない時代であり、種々のセキュリティ装備を常に身につける習慣も一般的となりつつある。例えば、古くから知られているものに、防犯ブザー等の大音響を発する護身具がある。
【0003】
昨今では多くの人が常時携帯している携帯電話機を利用したセキュリティシステムも、いくつか提示されている。特許文献1に記載のシステムでは、携帯電話機に付加された緊急警報ボタンをユーザが押下することにより、警告音が発せられると共に携帯電話会社へ緊急事態を通知する自動発呼が行われる。特許文献2に記載のシステムでは、ワンタッチ操作で周囲の状況を携帯電話機が録音・録画して通報センタへ緊急通報を発信するか、あるいは、ユーザの音声を携帯電話機が認識して通報センタへ緊急通報を発信する。特許文献3の携帯電話機では、スイッチを操作することにより警報ブザー音が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来例のうち、緊急時にセンターへの発呼が行われるシステムでは、警察や警備会社へ出動要請を行ったとしても、差し迫った危険に対する救援が間に合わない場合も生じ得る。緊急事態において直ちに救援の手を差し伸べられる可能性があるのは、周囲にいる人々であり、先ず周囲の人々に緊急事態を知らせることが重要である。
【0005】
しかしながら、上記従来例のように携帯電話機に対する所定の操作によりブザー等の警報音を発するという画一的な通報手段が、常に有効であるとは限らない。すなわち、緊急事態の内容は多様であり、ケースバイケースで対応することが望ましい。例えば、単なる警報音では、それが救援要請であることを周囲の人々が理解できない場合や、救援要請であることはわかっても、いかなる事態であるのか、どのように対処すればよいのかを周囲の人々が理解できない場合がある。また、ラッシュ時の車両内での痴漢の場合等は、羞恥心からなるべく音声を発せずに周囲の人に助けを求めたいこともある。また、ユーザの日常生活の様々な場面(日中と夜、日常と旅行時)毎に、また、年齢や性別毎に、異なる通報手段が適している場合もある。
【0006】
以上の現状に鑑み、本発明は、緊急事態の発生を周囲の人々に通報する機能を携帯電話機に付与するシステムであって、種々の通報手段の中から適したものを選択でき、かつその通報手段をいつでも容易に変更できるシステム、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−185385号公報
【特許文献2】
特開2002−223322号公報
【特許文献3】
特開2003−60752号公報
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成すべく、本発明は以下の構成を提供する。
(1)請求項1に係る携帯電話機に対する通報機能付与システムは、ダウンロードしたアプリケーションの実行機能とブラウザ機能とを具備する携帯電話機に対して通報機能を付与すべく、コンテンツサーバから該携帯電話機へ通報アプリケーションをダウンロードするシステムにおいて、前記コンテンツサーバが、
前記携帯電話機により接続可能な登録用ウェブサイトを構築管理する手段と、
前記携帯電話機に設けた非常ボタンの操作により起動可能な複数の通報アプリケーションのプログラムファイルを保存したライブラリと、
前記携帯電話機が前記登録用ウェブサイトに接続した場合に、前記ライブラリに保存されている前記複数の通報アプリケーションの一覧表を該登録用ウェブサイトに掲示する手段と、
掲示された前記一覧表から1つの通報アプリケーションを選択した選択データを前記携帯電話機から受信する手段と、
受信した前記選択データに基づいて前記ライブラリの中の該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを前記携帯電話機へダウンロードする手段とを有することを特徴とする。
【0009】
(2)請求項2に係る携帯電話機に対する通報機能付与システムは、ダウンロードしたアプリケーションの実行機能とブラウザ機能とを具備する携帯電話機に対して通報機能を付与すべく、コンテンツサーバから該携帯電話機へ通報アプリケーションをダウンロードするシステムにおいて、前記コンテンツサーバが、
前記携帯電話機により接続可能な登録用ウェブサイトを構築管理する手段と、
前記携帯電話機に設けた非常ボタンの操作により起動可能な複数の通報アプリケーションのプログラムファイルを保存したライブラリと、
前記携帯電話機が前記登録用ウェブサイトに接続した場合に、前記ライブラリに保存されている前記複数の通報アプリケーションの一覧表を該登録用ウェブサイトに掲示する手段と、
掲示された前記一覧表から複数の通報アプリケーション及びそれらの各々についてそれぞれ異なるダウンロード時間を選択した選択データを前記携帯電話機から受信する手段と、
受信した前記選択データに基づいて、前記ライブラリの中の該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを、それぞれ該当するダウンロード時間に前記携帯電話機へダウンロードする手段とを有することを特徴とする。
【0010】
(3)請求項3に係る携帯電話機に対する通報機能付与システムは、請求項1又は2において、前記携帯電話機へダウンロードされた前記通報アプリケーションにより、該携帯電話機の音声出力装置からの発生音の有無及びその内容、並びに該携帯電話機の表示装置の表示の有無及びその内容が制御されることを特徴とする。
【0011】
(4)請求項4に係る携帯電話機に対する通報機能付与方法は、ダウンロードしたアプリケーションの実行機能とブラウザ機能とを具備する携帯電話機に対して通報機能を付与すべく、コンテンツサーバから該携帯電話機へ通報アプリケーションをダウンロードする方法において、前記コンテンツサーバが、
前記携帯電話機により接続可能な登録用ウェブサイトを構築管理し、
前記携帯電話機に設けた非常ボタンの操作により起動可能な複数の通報アプリケーションのプログラムファイルをライブラリとして保存し、
前記携帯電話機が前記登録用ウェブサイトに接続した場合に、前記ライブラリに保存されている前記複数の通報アプリケーションの一覧表を該登録用ウェブサイトに掲示し、
掲示された前記一覧表から1つの通報アプリケーションを選択した選択データを前記携帯電話機から受信し、
受信した前記選択データに基づいて前記ライブラリの中の該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを前記携帯電話機へダウンロードすることを特徴とする。
【0012】
(5)請求項5に係る携帯電話機に対する通報機能付与方法は、ダウンロードしたアプリケーションの実行機能とブラウザ機能とを具備する携帯電話機に対して通報機能を付与すべく、コンテンツサーバから該携帯電話機へ通報アプリケーションをダウンロードする方法において、前記コンテンツサーバが、
前記携帯電話機により接続可能な登録用ウェブサイトを構築管理し、
前記携帯電話機に設けた非常ボタンの操作により起動可能な複数の通報アプリケーションのプログラムファイルをライブラリとして保存し、
前記携帯電話機が前記登録用ウェブサイトに接続した場合に、前記ライブラリに保存されている前記複数の通報アプリケーションの一覧表を該登録用ウェブサイトに掲示し、
掲示された前記一覧表から複数の通報アプリケーション及びそれらの各々についてそれぞれ異なるダウンロード時間を選択した選択データを前記携帯電話機から受信し、
受信した前記選択データに基づいて、前記ライブラリの中の該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを、それぞれ該当するダウンロード時間に前記携帯電話機へダウンロードすることを特徴とする。
【0013】
(6)請求項6に係る携帯電話機に対する通報機能付与方法は、請求項4又は5の方法において、前記携帯電話機へダウンロードされた前記通報アプリケーションにより、該携帯電話機の音声出力装置からの発生音の有無及びその内容、並びに該携帯電話機の表示装置の表示の有無及びその内容が制御されることを特徴とする。
【0014】
(7)請求項7に係る携帯電話機に対する通報機能付与プログラムは、ダウンロードしたアプリケーションの実行機能とブラウザ機能とを具備する携帯電話機に対して通報機能を付与すべく、コンテンツサーバから該携帯電話機へ通報アプリケーションをダウンロードする機能を実現するプログラムにおいて、前記コンテンツサーバに対し、
前記携帯電話機により接続可能な登録用ウェブサイトを構築管理する機能と、
前記携帯電話機に設けた非常ボタンの操作により起動可能な複数の通報アプリケーションのプログラムファイルをライブラリとして保存する機能と、
前記携帯電話機が前記登録用ウェブサイトに接続した場合に、前記ライブラリに保存されている前記複数の通報アプリケーションの一覧表を該登録用ウェブサイトに掲示する機能と、
掲示された前記一覧表から1つの通報アプリケーションを選択した選択データを前記携帯電話機から受信する機能と、
受信した前記選択データに基づいて前記ライブラリの中の該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを前記携帯電話機へダウンロードする機能とを実現することを特徴とする。
【0015】
(8)請求項8に係る携帯電話機に対する通報機能付与プログラムは、ダウンロードしたアプリケーションの実行機能とブラウザ機能とを具備する携帯電話機に対して通報機能を付与すべく、コンテンツサーバから該携帯電話機へ通報アプリケーションをダウンロードする機能を実現するプログラムにおいて、前記コンテンツサーバに対し、
前記携帯電話機により接続可能な登録用ウェブサイトを構築管理する機能と、
前記携帯電話機に設けた非常ボタンの操作により起動可能な複数の通報アプリケーションのプログラムファイルをライブラリとして保存する機能と、
前記携帯電話機が前記登録用ウェブサイトに接続した場合に、前記ライブラリに保存されている前記複数の通報アプリケーションの一覧表を該登録用ウェブサイトに掲示する機能と、
掲示された前記一覧表から複数の通報アプリケーション及びそれらの各々についてそれぞれ異なるダウンロード時間を選択した選択データを前記携帯電話機から受信する機能と、
受信した前記選択データに基づいて、前記ライブラリの中の該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを、それぞれ該当するダウンロード時間に前記携帯電話機へダウンロードする機能とを実現することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明による携帯電話機に対する通報機能付与システムの実施状況を模式的に示した構成図である。コンテンツサーバ20は、本発明の主要な機能を担うコンピュータである。その機能の概要は、本システムを利用する携帯電話機10のユーザに関する個人情報及びその利用情報を格納すること、種々の通報アプリケーションのプログラムファイルをライブラリとして保存していること、それら保存しているライブラリの中からユーザが所望するものを選択できる手段を提供すること、さらに、ユーザの選択した通報アプリケーションを携帯電話機10へダウンロードすることである。これらの機能のうち、特に携帯電話機10との間の対話型データ送受信を実現するために、コンテンツサーバ20はウェブサーバ機能を具備しており、これにより登録用ウェブサイト22を構築管理している。
【0017】
コンテンツサーバ20では、CPU及び主メモリ(RAM等)等から構成される制御部21が上記の本発明の種々の機能を実現するソフトウェアすなわちプログラムを実行する。プログラムは、ハードディスク等の補助記憶装置に導入されており、主メモリがプログラムを読み込み、CPUがこれを実行する。
【0018】
コンテンツサーバ20はさらに、ハードディスク等の補助記憶装置に本システムに関連するデータを格納する。その1つは、本システムの利用者であり携帯電話機10の利用者でもあるユーザに関して、その個人情報(氏名、ユーザID、パスワード、連絡先等)と、本システムにより提供される通報アプリケーションの利用情報(現在利用している通報アプリケーションの名称等)とを適宜のテーブルファイルとして記憶したユーザ登録情報データベース24である。他の1つは、本システムによりユーザに提供される多種類の通信アプリケーションのプログラムファイルを保存した通報アプリケーションライブラリ25である。
【0019】
一方、携帯電話機10は、インターネット50への接続を可能とする通信制御ソフトウェアと高周波回路を具備する通信部12と、ホームページ閲覧用ソフトウェアであるブラウザ13を具備する。その他に、スピーカー等の音声出力装置15、液晶表示装置等の表示装置16、押しボタン、ロールキー、マイクロフォン等の入力装置18を具備する。さらに、本発明に固有の非常ボタン17を入力装置として具備するが、これは、携帯電話機10に通常装備されている入力装置と別個に設けてもよいが、好適には、通常装備されている押しボタン等の入力装置のいずれかに対しソフトウェアによりその機能を割り当てる。既存の入力装置に対する非常ボタンとしての機能の割り当ては、後述する通報アプリケーションにより行われる。
【0020】
尚、図1及びその説明では、本発明と直接関連しない携帯電話機の他の機能(通話、メール等)については省略する。ブラウザ13を含め、携帯電話機10の機能を実現する各ソフトウェアは適宜の記憶装置(図示せず、ROM等)に導入されており、CPU及び主メモリ(RAM等)等から構成される制御部11が、それらのソフトウェアを実行する。
【0021】
携帯電話機10の通信部12がインターネット50へ接続する場合は、最も近い基地局41へ電波を送信し、基地局41から携帯電話網をたどり携帯電話会社のセンターサーバ42へと接続される。携帯電話会社センターサーバ42はゲートウェイサーバであり、インターネット用通信プロトコルであるTCP/IPとの変換を行う。これにより携帯電話機10は、インターネット50を介して登録用ウェブサイト22に接続できる。
【0022】
さらに、携帯電話機10は、インターネットを介してダウンロードされたJava(登録商標)アプリケーション等のプログラムを実行する機能を具備する。Java(登録商標)アプリケーションは、プログラミング言語Java(登録商標)で書かれたアプリケーションプログラムである。具体的には、携帯電話機10にJava(登録商標)仮想マシンのソフトウェアを導入し、これにJava(登録商標)アプリケーションを実行させる。携帯電話機10は、Java(登録商標)アプリケーションを提供するコンテンツプロバイダのサーバであるコンテンツサーバ20へ接続してJava(登録商標)アプリケーションのプログラムファイルをダウンロードし、導入し、これを実行することができる。本発明では、この機能を利用して、コンテンツサーバ20から通報アプリケーションのプログラムファイルをダウンロードする。通報アプリケーションの具体例については、後述する。制御部11は、通報アプリケーション14を実行することにより、非常ボタン17からの入力処理、音声出力装置15からの音声発生、表示装置16への画像表示等の制御を行う。これについては、後に図4の説明において詳述する。
【0023】
携帯電話機10からインターネット50を介して登録用ウェブサイト22に接続要求があると、コンテンツサーバ20は、HTML文書データで作成された所定のホームページを登録用ウェブサイト22経由で携帯電話機10へ送信する。以下、このコンテンツサーバ20の処理を、「登録用ウェブサイト22に(所定の情報を)掲示する」と表現する。ブラウザ13を備えた携帯電話機10は、このHTML文書データのホームページを閲覧することができる。すなわち、携帯電話機10の表示装置16に所定のホームページ画面が表示される。
【0024】
さらに、コンテンツサーバ20は、登録用ウェブサイト22を介して携帯電話機10から所定の要求があった場合は、コンテンツサーバ20内の別のプログラムにより実現されるユーザ登録処理部23で所定の処理を行い、その結果を登録用ウェブサイト22に掲示する。このようなしくみは、例えば、携帯電話機10のブラウザ13がウェブサーバ機能に含まれるCGIスクリプトを呼び出すことにより、そのCGIスクリプトにより指定されたプログラムをコンテンツサーバ20が実行し、その結果をブラウザに返すCGI技術を用いて実施可能である。これ以外にもSSI(Server Side Include )、ASP(Active Server Pages)等、ブラウザからの要求でサーバが何らかの処理を行い、その結果をブラウザに返す技術であればいずれも利用できる。
【0025】
次に、コンテンツサーバ20のユーザ登録処理部23の機能を具体例により説明する。携帯電話機10から登録用ウェブサイト22に接続要求があると、先ず登録用ウェブサイト22にログイン画面を掲示する。ログイン画面においては、既に登録済みのユーザであればユーザIDとパスワードの入力を行い、新規ユーザであれば必要な個人情報を入力して新規登録を行い、新たなユーザIDとパスワードを付与する。ユーザ登録処理部23のログイン処理機能23aは、既登録ユーザの入力したユーザIDとパスワードを、ユーザ登録情報データベース24を参照することにより認証した後、次の処理画面を掲示する。また、新規ユーザについては、入力された個人情報を、付与されたユーザID及びパスワードと共にユーザ登録情報データベース24に新規登録した後、次の処理画面を掲示する。
【0026】
ユーザ登録処理部23のアプリケーション選択受付処理機能23bは、通報アプリケーションライブラリ25に保存されている各種通報アプリケーションの選択を画面上で行わせる。例えば、各通報アプリケーションの名称等とその内容の一覧表を掲示する。ユーザが携帯電話機10の画面上でその1つを選択してその選択データを入力、送信すると、この選択データを受信し、次の処理に渡す。
【0027】
ユーザ登録処理部23の登録処理機能23cは、ユーザによる通報アプリケーションの選択データに基づいて、ユーザ登録情報データベース24に格納された当該ユーザの登録情報を更新する。すなわち、ユーザの選択した通報アプリケーションの名称等を利用情報として記憶する。その後、次の処理に進む。
【0028】
ユーザ登録処理部23のダウンロード処理機能23dは、ユーザによる通報アプリケーションの選択データに基づいて、通報アプリケーションライブラリ25から該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを取り出し、携帯電話機10へダウンロードする。
【0029】
図2は、携帯電話機10から登録用ウェブサイト22に接続して、通報アプリケーションの登録及びダウンロードを行う際の処理フローの一例を示した流れ図である。尚、説明において図1中の符号を参照する。
【0030】
・ステップS1:携帯電話機10から携帯電話会社ウェブサイト(携帯電話会社センターサーバ42)へ接続し、ここを介してコンテンツサーバ20の登録用ウェブサイト22へ接続する。登録用ウェブサイト22にログイン画面が掲示されると、そのログイン画面が表示装置16に表示される。
【0031】
・ステップS2:新規ユーザであれば、別の画面を掲示するステップS3へ進む。既登録ユーザであれば、ステップS4へ進む。
【0032】
・ステップS3:新規ユーザ用の個人情報入力画面を掲示する。携帯電話機10では、この画面上で個人情報データを入力し、送信する。その後、使用契約内容及び課金内容が掲示され、ユーザは承諾データを入力し、送信する。本システムは、例えば、コンテンツ提供企業と月々定額の利用許諾契約を締結することで利用できる。コンテンツサーバ20は、個人情報データ及び承諾データを受信すると、ユーザ登録情報データベース24に新規ユーザとして個人情報を格納する。さらに、新規のユーザID及びパスワードを付与し、携帯電話機10へ送信すると共にユーザ登録情報データベース24にも格納する。そして、次のステップS5の画面を掲示する。尚、ユーザIDとパスワードは、コンテンツサーバ20が割り当てるのではなく、ユーザ自身が決定してコンテンツサーバ20へ送信してもよい。これらのユーザIDとパスワードは、次回の接続の際に使用する。
【0033】
・ステップS4:既登録ユーザは、ログイン画面上でユーザIDとパスワードを入力、送信する。これらを受信したコンテンツサーバ20は、ユーザ登録情報データベース24を参照してこれを認証した後、次のステップS5の画面を掲示する。
【0034】
・ステップS5:画面上に、各種通報アプリケーションの名称等の一覧表を掲示する。好適には、その通報アプリケーション起動時の動作内容の説明も併せて掲示する。この一覧表の画面は、通報アプリケーションライブラリ25に保存された内容に基づいて作成される。図3は、通報アプリケーションライブラリ25の構造の一例を模式的に示している。各通報アプリケーションには、固有の識別コードが割り当てられ、名称が付けられると共に、実際のプログラムファイルが保存されている。通報アプリケーションの内容としては、例えば、識別コード「0110」のタイトル名「ブザー音と画面フラッシュ」の通報アプリケーションが携帯電話機で起動されると、携帯電話機の音声出力装置からブザー音が発せられると同時に表示装置の画面がフラッシュのように点滅を繰り返す。また例えば、識別コード「0112」のタイトル名「声『誰か助けてください』と画面フラッシュ」の通報アプリケーションが起動されると、携帯電話機の音声出力装置から『誰か助けてください』という音声が繰り返し発せられると同時に表示装置の画面がフラッシュ点滅を行う。このように、各通報アプリケーションにより、携帯電話機の音声出力装置からの発生音の有無及びその内容が指定され、かつ携帯電話機の表示装置の表示の有無及びその内容が制御される。
【0035】
・ステップS6:ユーザは、一覧表の中から所望する通報アプリケーションを選択し、その選択データを入力、送信する。
【0036】
・ステップS7:コンテンツサーバ20は、受信した選択データにより指定された通報アプリケーションの名称を、そのユーザの利用情報としてユーザ登録情報データベース24に格納する。尚、格納する情報は、通報アプリケーションの名称の替わりに、通報アプリケーション毎に割り当てた識別コードでもよく、各通報アプリケーション固有の識別情報であればよい。図4は、ユーザ登録情報データベース24の構造の一例を模式的に示している。各ユーザ毎に、氏名、ユーザID、パスワード、現在利用中の通報アプリケーションの識別コード等のデータが格納されている。
【0037】
・ステップS8:コンテンツサーバ20は、受信した選択データに基づいて、該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを、通報アプリケーションライブラリ25から取り出し、登録用ウェブサイト22を介して携帯電話機10へダウンロードする。携帯電話機10は、ダウンロードされた通報アプリケーションのプログラムファイルを導入し、待機状態とする。通報アプリケーションは、携帯電話機10の具備するいずれかの入力装置を非常ボタンとして設定する。例えば、入力キー「#」を3回押す「###」の入力パターンを非常ボタンとして認識するように設定する。非常ボタンの入力により通報アプリケーションは待機状態から起動状態となる。
【0038】
上記の実施形態では、携帯電話機10に新たな通報アプリケーションがダウンロードされると、それ以前に導入されていた通報アプリケーションは、削除される。本発明の通報アプリケーションは、緊急時や非常事態にのみユーザの操作により起動されるものであるから、斯かる事態に複数の中から選択するという余裕はないと考えられる。従って、携帯電話機10に導入される通報アプリケーションは、同時に1つのみであることが望ましいといえる。
【0039】
しかしながら、別の実施形態として、複数の異なる通報アプリケーションを携帯電話機10にダウンロードし、保存しておくことも可能である。その場合であっても、非常ボタンの操作時にいずれか1つのみが起動するように予め設定する手段があれば問題ない。このような複数の通報アプリケーションの起動切り替え用プログラムもまた、コンテンツサーバ20からダウンロードすることができる。例えば、ユーザは、日常生活の場面毎に(例えば、昼と夜)、携帯電話機10で起動切り替え用プログラムを実行し、携帯電話機10に保存されている複数の通報アプリケーション名称を画面上に全て表示させ、いずれか1つを起動可能な通報アプリケーションとして指定する。このようにして、状況に応じて最適な通報アプリケーションに切り替えて待機状態としておくことが可能となる。もっとも、現状の携帯電話機10では、記憶装置の容量が限られているので、あまり多くの通報アプリケーションを同時に保存することは現実的でない。
【0040】
いずれにしても本システムにおいては、ユーザが必要に応じていつでも、携帯電話機10からコンテンツサーバ20の登録用ウェブサイト22へ接続して所望する通報アプリケーションをダウンロードすることができる。従って、従来のように画一的な通報手段に固定されることなく、状況に応じて最適な通報アプリケーションを選択し、取得することができる。
【0041】
さらに別の実施形態として、例えば、図2のステップS6で通報アプリケーションを選択する際に、複数の通報アプリケーションを選択すると同時に、それらの通報アプリケーションの各々についてそれぞれ異なるダウンロード時間を選択する。例えば、午前7時に「無音と画面文字表示『痴漢に遭ってます、助けてください』」の通報アプリケーションが自動的にダウンロードされるように指定し、午後8時に「ブザー音と画面フラッシュ」の通報アプリケーションが自動的にダウンロードされるように指定する。尚、指定される時間は、毎日の特定の時間であっても、特定の曜日又は特定の日時における特定の時間であってもよい。コンテンツサーバ20は、選択された複数の通報アプリケーションの名称等とそれぞれのダウンロード時間を、ユーザ登録情報データベース24に記憶する。
【0042】
この実施形態の場合、携帯電話機10には、予め指定した時間に自動的に登録用ウェブサイト22に接続するプログラムが組み込まれている。このようなプログラムもまた、コンテンツサーバ20からダウンロードできる。一方、コンテンツサーバ20は、指定された時間に携帯電話機10からの接続要求があると、ユーザ登録情報データベース24を参照することにより、該当する通報アプリケーションを携帯電話機10へダウンロードする。このようにすると、同時に1つの通報アプリケーションのみが携帯電話機10にダウンロードされ、導入されるので、携帯電話機10の記憶装置容量を圧迫することもない。加えて、ユーザは、通報アプリケーションの入れ替えのための接続操作を一々行わなくともよい。
【0043】
図5は、携帯電話機10における通報アプリケーションの使用例のフローを示す流れ図である。尚、説明において図1中の符号を参照する。
【0044】
・ステップS11:通報アプリケーションは、携帯電話機10にダウンロードされ、導入されると待機状態となる。待機状態とは、非常ボタン17による所定の入力があれば、通報アプリケーション14を起動できる状態である。
【0045】
・ステップS12:非常事態が発生したか否かをユーザが判断する。発生していなければ、ステップS11の待機状態のままである。非常事態が発生すれば、ステップS13へ進む。非常事態とは、例えば、ストーカーに襲われたとき、痴漢に遭ったとき、通学又は通塾途中に事件・事故にあったとき、外出中に急病になったとき(緊急の投薬が必要なとき等)、災害発生時(地震の際、瓦礫の下で動けないとき等)、遭難時等である。
【0046】
・ステップS13:ユーザが、携帯電話機10の予め設定されている非常ボタン17を操作する。これは、通報アプリケーションの起動命令入力となる。例えば、キー「#」を3回続けて押す「###」の入力パターンである。
【0047】
・ステップS14:非常ボタンの操作を検知すると、通報アプリケーションが起動され、音声出力装置15及び表示装置16の所定の動作が開始される。これにより、周囲に対して非常事態を通知し、支援・救援を要請する。
【0048】
・ステップS15:非常事態が回避されたか否かをユーザが判断する。回避されていなければ、ステップS16へ進む。回避されたならばステップS17へ進む。
【0049】
・ステップS16:非常事態が継続していれば、通報アプリケーションの起動状態をそのまま維持する。
【0050】
・ステップS17:非常事態が回避されたならば、予め設定された非常ボタンを再び操作する。これは、通報アプリケーションの停止命令入力となる。停止時の非常ボタンの操作内容は、起動時と同じでもよく、異なっていてもよい。
【0051】
・ステップS18:通報アプリケーションを停止し、再び待機状態に戻る。
【0052】
【発明の効果】
本発明においては、携帯電話機で実行可能な種々の通報アプリケーションをライブラリとして保存し、ウェブサイトを介した携帯電話機からの要求に応じてライブラリの中から所望された通報アプリケーションを取り出し、当該携帯電話機へダウンロードするコンテンツサーバが提供された。本発明では、要求された通報アプリケーションを直ちにダウンロードすることはもちろん、指定された通報アプリケーションを指定された時間にダウンロードすることも可能である。
【0053】
尚、本システムは、インターネットを介してダウンロードしたアプリケーションの実行機能とブラウザ機能とを具備する携帯電話機であれば、いずれの機種でも実施可能であり、携帯電話機を買い替えた場合にも、コンテンツサーバへ接続して通報アプリケーションをダウンロードするのみで、新しい携帯電話機に直ちに通報機能を付与し、利用することができる。
【0054】
本発明により、緊急事態の発生を、最も適した通報手段で周囲の人々に通報する機能を携帯電話機に付与することが実現された。さらに、多数の通報手段の中から適したものを選択でき、かつその通報手段をいつでも容易に変更することができるので、極めて汎用性、利便性の高いシステムである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による携帯電話機に対する通報機能付与システムの実施状況を模式的に示す構成図である。
【図2】携帯電話機から登録用ウェブサイトに接続し、通報アプリケーションの登録及びダウンロードを行う際の処理フローの一例を示す流れ図である。
【図3】通報アプリケーションライブラリの構造の一例を模式的に示す図である。
【図4】ユーザ登録情報データベースの構造の一例を模式的に示す図である。
【図5】携帯電話機における通報アプリケーションの使用例のフローを示す流れ図である。
【符号の説明】
10 携帯電話機
11 制御部(携帯電話機)
12 通信部
13 ブラウザ
14 通報アプリケーション
15 音声出力装置
16 表示装置
17 非常ボタン
20 コンテンツサーバ
21 制御部(コンテンツサーバ)
22 登録用ウェブサイト
23 ユーザ登録処理部
24 データベース
25 ライブラリ
41 基地局
42 携帯電話会社センターサーバ
50 インターネット
【発明の属する技術分野】
本発明は、緊急時や非常事態を周囲の人々に通報する機能を携帯電話機に付与するためのシステム、方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現代は、様々な危険がいつ身に降りかかるか分からない時代であり、種々のセキュリティ装備を常に身につける習慣も一般的となりつつある。例えば、古くから知られているものに、防犯ブザー等の大音響を発する護身具がある。
【0003】
昨今では多くの人が常時携帯している携帯電話機を利用したセキュリティシステムも、いくつか提示されている。特許文献1に記載のシステムでは、携帯電話機に付加された緊急警報ボタンをユーザが押下することにより、警告音が発せられると共に携帯電話会社へ緊急事態を通知する自動発呼が行われる。特許文献2に記載のシステムでは、ワンタッチ操作で周囲の状況を携帯電話機が録音・録画して通報センタへ緊急通報を発信するか、あるいは、ユーザの音声を携帯電話機が認識して通報センタへ緊急通報を発信する。特許文献3の携帯電話機では、スイッチを操作することにより警報ブザー音が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来例のうち、緊急時にセンターへの発呼が行われるシステムでは、警察や警備会社へ出動要請を行ったとしても、差し迫った危険に対する救援が間に合わない場合も生じ得る。緊急事態において直ちに救援の手を差し伸べられる可能性があるのは、周囲にいる人々であり、先ず周囲の人々に緊急事態を知らせることが重要である。
【0005】
しかしながら、上記従来例のように携帯電話機に対する所定の操作によりブザー等の警報音を発するという画一的な通報手段が、常に有効であるとは限らない。すなわち、緊急事態の内容は多様であり、ケースバイケースで対応することが望ましい。例えば、単なる警報音では、それが救援要請であることを周囲の人々が理解できない場合や、救援要請であることはわかっても、いかなる事態であるのか、どのように対処すればよいのかを周囲の人々が理解できない場合がある。また、ラッシュ時の車両内での痴漢の場合等は、羞恥心からなるべく音声を発せずに周囲の人に助けを求めたいこともある。また、ユーザの日常生活の様々な場面(日中と夜、日常と旅行時)毎に、また、年齢や性別毎に、異なる通報手段が適している場合もある。
【0006】
以上の現状に鑑み、本発明は、緊急事態の発生を周囲の人々に通報する機能を携帯電話機に付与するシステムであって、種々の通報手段の中から適したものを選択でき、かつその通報手段をいつでも容易に変更できるシステム、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−185385号公報
【特許文献2】
特開2002−223322号公報
【特許文献3】
特開2003−60752号公報
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成すべく、本発明は以下の構成を提供する。
(1)請求項1に係る携帯電話機に対する通報機能付与システムは、ダウンロードしたアプリケーションの実行機能とブラウザ機能とを具備する携帯電話機に対して通報機能を付与すべく、コンテンツサーバから該携帯電話機へ通報アプリケーションをダウンロードするシステムにおいて、前記コンテンツサーバが、
前記携帯電話機により接続可能な登録用ウェブサイトを構築管理する手段と、
前記携帯電話機に設けた非常ボタンの操作により起動可能な複数の通報アプリケーションのプログラムファイルを保存したライブラリと、
前記携帯電話機が前記登録用ウェブサイトに接続した場合に、前記ライブラリに保存されている前記複数の通報アプリケーションの一覧表を該登録用ウェブサイトに掲示する手段と、
掲示された前記一覧表から1つの通報アプリケーションを選択した選択データを前記携帯電話機から受信する手段と、
受信した前記選択データに基づいて前記ライブラリの中の該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを前記携帯電話機へダウンロードする手段とを有することを特徴とする。
【0009】
(2)請求項2に係る携帯電話機に対する通報機能付与システムは、ダウンロードしたアプリケーションの実行機能とブラウザ機能とを具備する携帯電話機に対して通報機能を付与すべく、コンテンツサーバから該携帯電話機へ通報アプリケーションをダウンロードするシステムにおいて、前記コンテンツサーバが、
前記携帯電話機により接続可能な登録用ウェブサイトを構築管理する手段と、
前記携帯電話機に設けた非常ボタンの操作により起動可能な複数の通報アプリケーションのプログラムファイルを保存したライブラリと、
前記携帯電話機が前記登録用ウェブサイトに接続した場合に、前記ライブラリに保存されている前記複数の通報アプリケーションの一覧表を該登録用ウェブサイトに掲示する手段と、
掲示された前記一覧表から複数の通報アプリケーション及びそれらの各々についてそれぞれ異なるダウンロード時間を選択した選択データを前記携帯電話機から受信する手段と、
受信した前記選択データに基づいて、前記ライブラリの中の該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを、それぞれ該当するダウンロード時間に前記携帯電話機へダウンロードする手段とを有することを特徴とする。
【0010】
(3)請求項3に係る携帯電話機に対する通報機能付与システムは、請求項1又は2において、前記携帯電話機へダウンロードされた前記通報アプリケーションにより、該携帯電話機の音声出力装置からの発生音の有無及びその内容、並びに該携帯電話機の表示装置の表示の有無及びその内容が制御されることを特徴とする。
【0011】
(4)請求項4に係る携帯電話機に対する通報機能付与方法は、ダウンロードしたアプリケーションの実行機能とブラウザ機能とを具備する携帯電話機に対して通報機能を付与すべく、コンテンツサーバから該携帯電話機へ通報アプリケーションをダウンロードする方法において、前記コンテンツサーバが、
前記携帯電話機により接続可能な登録用ウェブサイトを構築管理し、
前記携帯電話機に設けた非常ボタンの操作により起動可能な複数の通報アプリケーションのプログラムファイルをライブラリとして保存し、
前記携帯電話機が前記登録用ウェブサイトに接続した場合に、前記ライブラリに保存されている前記複数の通報アプリケーションの一覧表を該登録用ウェブサイトに掲示し、
掲示された前記一覧表から1つの通報アプリケーションを選択した選択データを前記携帯電話機から受信し、
受信した前記選択データに基づいて前記ライブラリの中の該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを前記携帯電話機へダウンロードすることを特徴とする。
【0012】
(5)請求項5に係る携帯電話機に対する通報機能付与方法は、ダウンロードしたアプリケーションの実行機能とブラウザ機能とを具備する携帯電話機に対して通報機能を付与すべく、コンテンツサーバから該携帯電話機へ通報アプリケーションをダウンロードする方法において、前記コンテンツサーバが、
前記携帯電話機により接続可能な登録用ウェブサイトを構築管理し、
前記携帯電話機に設けた非常ボタンの操作により起動可能な複数の通報アプリケーションのプログラムファイルをライブラリとして保存し、
前記携帯電話機が前記登録用ウェブサイトに接続した場合に、前記ライブラリに保存されている前記複数の通報アプリケーションの一覧表を該登録用ウェブサイトに掲示し、
掲示された前記一覧表から複数の通報アプリケーション及びそれらの各々についてそれぞれ異なるダウンロード時間を選択した選択データを前記携帯電話機から受信し、
受信した前記選択データに基づいて、前記ライブラリの中の該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを、それぞれ該当するダウンロード時間に前記携帯電話機へダウンロードすることを特徴とする。
【0013】
(6)請求項6に係る携帯電話機に対する通報機能付与方法は、請求項4又は5の方法において、前記携帯電話機へダウンロードされた前記通報アプリケーションにより、該携帯電話機の音声出力装置からの発生音の有無及びその内容、並びに該携帯電話機の表示装置の表示の有無及びその内容が制御されることを特徴とする。
【0014】
(7)請求項7に係る携帯電話機に対する通報機能付与プログラムは、ダウンロードしたアプリケーションの実行機能とブラウザ機能とを具備する携帯電話機に対して通報機能を付与すべく、コンテンツサーバから該携帯電話機へ通報アプリケーションをダウンロードする機能を実現するプログラムにおいて、前記コンテンツサーバに対し、
前記携帯電話機により接続可能な登録用ウェブサイトを構築管理する機能と、
前記携帯電話機に設けた非常ボタンの操作により起動可能な複数の通報アプリケーションのプログラムファイルをライブラリとして保存する機能と、
前記携帯電話機が前記登録用ウェブサイトに接続した場合に、前記ライブラリに保存されている前記複数の通報アプリケーションの一覧表を該登録用ウェブサイトに掲示する機能と、
掲示された前記一覧表から1つの通報アプリケーションを選択した選択データを前記携帯電話機から受信する機能と、
受信した前記選択データに基づいて前記ライブラリの中の該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを前記携帯電話機へダウンロードする機能とを実現することを特徴とする。
【0015】
(8)請求項8に係る携帯電話機に対する通報機能付与プログラムは、ダウンロードしたアプリケーションの実行機能とブラウザ機能とを具備する携帯電話機に対して通報機能を付与すべく、コンテンツサーバから該携帯電話機へ通報アプリケーションをダウンロードする機能を実現するプログラムにおいて、前記コンテンツサーバに対し、
前記携帯電話機により接続可能な登録用ウェブサイトを構築管理する機能と、
前記携帯電話機に設けた非常ボタンの操作により起動可能な複数の通報アプリケーションのプログラムファイルをライブラリとして保存する機能と、
前記携帯電話機が前記登録用ウェブサイトに接続した場合に、前記ライブラリに保存されている前記複数の通報アプリケーションの一覧表を該登録用ウェブサイトに掲示する機能と、
掲示された前記一覧表から複数の通報アプリケーション及びそれらの各々についてそれぞれ異なるダウンロード時間を選択した選択データを前記携帯電話機から受信する機能と、
受信した前記選択データに基づいて、前記ライブラリの中の該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを、それぞれ該当するダウンロード時間に前記携帯電話機へダウンロードする機能とを実現することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明による携帯電話機に対する通報機能付与システムの実施状況を模式的に示した構成図である。コンテンツサーバ20は、本発明の主要な機能を担うコンピュータである。その機能の概要は、本システムを利用する携帯電話機10のユーザに関する個人情報及びその利用情報を格納すること、種々の通報アプリケーションのプログラムファイルをライブラリとして保存していること、それら保存しているライブラリの中からユーザが所望するものを選択できる手段を提供すること、さらに、ユーザの選択した通報アプリケーションを携帯電話機10へダウンロードすることである。これらの機能のうち、特に携帯電話機10との間の対話型データ送受信を実現するために、コンテンツサーバ20はウェブサーバ機能を具備しており、これにより登録用ウェブサイト22を構築管理している。
【0017】
コンテンツサーバ20では、CPU及び主メモリ(RAM等)等から構成される制御部21が上記の本発明の種々の機能を実現するソフトウェアすなわちプログラムを実行する。プログラムは、ハードディスク等の補助記憶装置に導入されており、主メモリがプログラムを読み込み、CPUがこれを実行する。
【0018】
コンテンツサーバ20はさらに、ハードディスク等の補助記憶装置に本システムに関連するデータを格納する。その1つは、本システムの利用者であり携帯電話機10の利用者でもあるユーザに関して、その個人情報(氏名、ユーザID、パスワード、連絡先等)と、本システムにより提供される通報アプリケーションの利用情報(現在利用している通報アプリケーションの名称等)とを適宜のテーブルファイルとして記憶したユーザ登録情報データベース24である。他の1つは、本システムによりユーザに提供される多種類の通信アプリケーションのプログラムファイルを保存した通報アプリケーションライブラリ25である。
【0019】
一方、携帯電話機10は、インターネット50への接続を可能とする通信制御ソフトウェアと高周波回路を具備する通信部12と、ホームページ閲覧用ソフトウェアであるブラウザ13を具備する。その他に、スピーカー等の音声出力装置15、液晶表示装置等の表示装置16、押しボタン、ロールキー、マイクロフォン等の入力装置18を具備する。さらに、本発明に固有の非常ボタン17を入力装置として具備するが、これは、携帯電話機10に通常装備されている入力装置と別個に設けてもよいが、好適には、通常装備されている押しボタン等の入力装置のいずれかに対しソフトウェアによりその機能を割り当てる。既存の入力装置に対する非常ボタンとしての機能の割り当ては、後述する通報アプリケーションにより行われる。
【0020】
尚、図1及びその説明では、本発明と直接関連しない携帯電話機の他の機能(通話、メール等)については省略する。ブラウザ13を含め、携帯電話機10の機能を実現する各ソフトウェアは適宜の記憶装置(図示せず、ROM等)に導入されており、CPU及び主メモリ(RAM等)等から構成される制御部11が、それらのソフトウェアを実行する。
【0021】
携帯電話機10の通信部12がインターネット50へ接続する場合は、最も近い基地局41へ電波を送信し、基地局41から携帯電話網をたどり携帯電話会社のセンターサーバ42へと接続される。携帯電話会社センターサーバ42はゲートウェイサーバであり、インターネット用通信プロトコルであるTCP/IPとの変換を行う。これにより携帯電話機10は、インターネット50を介して登録用ウェブサイト22に接続できる。
【0022】
さらに、携帯電話機10は、インターネットを介してダウンロードされたJava(登録商標)アプリケーション等のプログラムを実行する機能を具備する。Java(登録商標)アプリケーションは、プログラミング言語Java(登録商標)で書かれたアプリケーションプログラムである。具体的には、携帯電話機10にJava(登録商標)仮想マシンのソフトウェアを導入し、これにJava(登録商標)アプリケーションを実行させる。携帯電話機10は、Java(登録商標)アプリケーションを提供するコンテンツプロバイダのサーバであるコンテンツサーバ20へ接続してJava(登録商標)アプリケーションのプログラムファイルをダウンロードし、導入し、これを実行することができる。本発明では、この機能を利用して、コンテンツサーバ20から通報アプリケーションのプログラムファイルをダウンロードする。通報アプリケーションの具体例については、後述する。制御部11は、通報アプリケーション14を実行することにより、非常ボタン17からの入力処理、音声出力装置15からの音声発生、表示装置16への画像表示等の制御を行う。これについては、後に図4の説明において詳述する。
【0023】
携帯電話機10からインターネット50を介して登録用ウェブサイト22に接続要求があると、コンテンツサーバ20は、HTML文書データで作成された所定のホームページを登録用ウェブサイト22経由で携帯電話機10へ送信する。以下、このコンテンツサーバ20の処理を、「登録用ウェブサイト22に(所定の情報を)掲示する」と表現する。ブラウザ13を備えた携帯電話機10は、このHTML文書データのホームページを閲覧することができる。すなわち、携帯電話機10の表示装置16に所定のホームページ画面が表示される。
【0024】
さらに、コンテンツサーバ20は、登録用ウェブサイト22を介して携帯電話機10から所定の要求があった場合は、コンテンツサーバ20内の別のプログラムにより実現されるユーザ登録処理部23で所定の処理を行い、その結果を登録用ウェブサイト22に掲示する。このようなしくみは、例えば、携帯電話機10のブラウザ13がウェブサーバ機能に含まれるCGIスクリプトを呼び出すことにより、そのCGIスクリプトにより指定されたプログラムをコンテンツサーバ20が実行し、その結果をブラウザに返すCGI技術を用いて実施可能である。これ以外にもSSI(Server Side Include )、ASP(Active Server Pages)等、ブラウザからの要求でサーバが何らかの処理を行い、その結果をブラウザに返す技術であればいずれも利用できる。
【0025】
次に、コンテンツサーバ20のユーザ登録処理部23の機能を具体例により説明する。携帯電話機10から登録用ウェブサイト22に接続要求があると、先ず登録用ウェブサイト22にログイン画面を掲示する。ログイン画面においては、既に登録済みのユーザであればユーザIDとパスワードの入力を行い、新規ユーザであれば必要な個人情報を入力して新規登録を行い、新たなユーザIDとパスワードを付与する。ユーザ登録処理部23のログイン処理機能23aは、既登録ユーザの入力したユーザIDとパスワードを、ユーザ登録情報データベース24を参照することにより認証した後、次の処理画面を掲示する。また、新規ユーザについては、入力された個人情報を、付与されたユーザID及びパスワードと共にユーザ登録情報データベース24に新規登録した後、次の処理画面を掲示する。
【0026】
ユーザ登録処理部23のアプリケーション選択受付処理機能23bは、通報アプリケーションライブラリ25に保存されている各種通報アプリケーションの選択を画面上で行わせる。例えば、各通報アプリケーションの名称等とその内容の一覧表を掲示する。ユーザが携帯電話機10の画面上でその1つを選択してその選択データを入力、送信すると、この選択データを受信し、次の処理に渡す。
【0027】
ユーザ登録処理部23の登録処理機能23cは、ユーザによる通報アプリケーションの選択データに基づいて、ユーザ登録情報データベース24に格納された当該ユーザの登録情報を更新する。すなわち、ユーザの選択した通報アプリケーションの名称等を利用情報として記憶する。その後、次の処理に進む。
【0028】
ユーザ登録処理部23のダウンロード処理機能23dは、ユーザによる通報アプリケーションの選択データに基づいて、通報アプリケーションライブラリ25から該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを取り出し、携帯電話機10へダウンロードする。
【0029】
図2は、携帯電話機10から登録用ウェブサイト22に接続して、通報アプリケーションの登録及びダウンロードを行う際の処理フローの一例を示した流れ図である。尚、説明において図1中の符号を参照する。
【0030】
・ステップS1:携帯電話機10から携帯電話会社ウェブサイト(携帯電話会社センターサーバ42)へ接続し、ここを介してコンテンツサーバ20の登録用ウェブサイト22へ接続する。登録用ウェブサイト22にログイン画面が掲示されると、そのログイン画面が表示装置16に表示される。
【0031】
・ステップS2:新規ユーザであれば、別の画面を掲示するステップS3へ進む。既登録ユーザであれば、ステップS4へ進む。
【0032】
・ステップS3:新規ユーザ用の個人情報入力画面を掲示する。携帯電話機10では、この画面上で個人情報データを入力し、送信する。その後、使用契約内容及び課金内容が掲示され、ユーザは承諾データを入力し、送信する。本システムは、例えば、コンテンツ提供企業と月々定額の利用許諾契約を締結することで利用できる。コンテンツサーバ20は、個人情報データ及び承諾データを受信すると、ユーザ登録情報データベース24に新規ユーザとして個人情報を格納する。さらに、新規のユーザID及びパスワードを付与し、携帯電話機10へ送信すると共にユーザ登録情報データベース24にも格納する。そして、次のステップS5の画面を掲示する。尚、ユーザIDとパスワードは、コンテンツサーバ20が割り当てるのではなく、ユーザ自身が決定してコンテンツサーバ20へ送信してもよい。これらのユーザIDとパスワードは、次回の接続の際に使用する。
【0033】
・ステップS4:既登録ユーザは、ログイン画面上でユーザIDとパスワードを入力、送信する。これらを受信したコンテンツサーバ20は、ユーザ登録情報データベース24を参照してこれを認証した後、次のステップS5の画面を掲示する。
【0034】
・ステップS5:画面上に、各種通報アプリケーションの名称等の一覧表を掲示する。好適には、その通報アプリケーション起動時の動作内容の説明も併せて掲示する。この一覧表の画面は、通報アプリケーションライブラリ25に保存された内容に基づいて作成される。図3は、通報アプリケーションライブラリ25の構造の一例を模式的に示している。各通報アプリケーションには、固有の識別コードが割り当てられ、名称が付けられると共に、実際のプログラムファイルが保存されている。通報アプリケーションの内容としては、例えば、識別コード「0110」のタイトル名「ブザー音と画面フラッシュ」の通報アプリケーションが携帯電話機で起動されると、携帯電話機の音声出力装置からブザー音が発せられると同時に表示装置の画面がフラッシュのように点滅を繰り返す。また例えば、識別コード「0112」のタイトル名「声『誰か助けてください』と画面フラッシュ」の通報アプリケーションが起動されると、携帯電話機の音声出力装置から『誰か助けてください』という音声が繰り返し発せられると同時に表示装置の画面がフラッシュ点滅を行う。このように、各通報アプリケーションにより、携帯電話機の音声出力装置からの発生音の有無及びその内容が指定され、かつ携帯電話機の表示装置の表示の有無及びその内容が制御される。
【0035】
・ステップS6:ユーザは、一覧表の中から所望する通報アプリケーションを選択し、その選択データを入力、送信する。
【0036】
・ステップS7:コンテンツサーバ20は、受信した選択データにより指定された通報アプリケーションの名称を、そのユーザの利用情報としてユーザ登録情報データベース24に格納する。尚、格納する情報は、通報アプリケーションの名称の替わりに、通報アプリケーション毎に割り当てた識別コードでもよく、各通報アプリケーション固有の識別情報であればよい。図4は、ユーザ登録情報データベース24の構造の一例を模式的に示している。各ユーザ毎に、氏名、ユーザID、パスワード、現在利用中の通報アプリケーションの識別コード等のデータが格納されている。
【0037】
・ステップS8:コンテンツサーバ20は、受信した選択データに基づいて、該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを、通報アプリケーションライブラリ25から取り出し、登録用ウェブサイト22を介して携帯電話機10へダウンロードする。携帯電話機10は、ダウンロードされた通報アプリケーションのプログラムファイルを導入し、待機状態とする。通報アプリケーションは、携帯電話機10の具備するいずれかの入力装置を非常ボタンとして設定する。例えば、入力キー「#」を3回押す「###」の入力パターンを非常ボタンとして認識するように設定する。非常ボタンの入力により通報アプリケーションは待機状態から起動状態となる。
【0038】
上記の実施形態では、携帯電話機10に新たな通報アプリケーションがダウンロードされると、それ以前に導入されていた通報アプリケーションは、削除される。本発明の通報アプリケーションは、緊急時や非常事態にのみユーザの操作により起動されるものであるから、斯かる事態に複数の中から選択するという余裕はないと考えられる。従って、携帯電話機10に導入される通報アプリケーションは、同時に1つのみであることが望ましいといえる。
【0039】
しかしながら、別の実施形態として、複数の異なる通報アプリケーションを携帯電話機10にダウンロードし、保存しておくことも可能である。その場合であっても、非常ボタンの操作時にいずれか1つのみが起動するように予め設定する手段があれば問題ない。このような複数の通報アプリケーションの起動切り替え用プログラムもまた、コンテンツサーバ20からダウンロードすることができる。例えば、ユーザは、日常生活の場面毎に(例えば、昼と夜)、携帯電話機10で起動切り替え用プログラムを実行し、携帯電話機10に保存されている複数の通報アプリケーション名称を画面上に全て表示させ、いずれか1つを起動可能な通報アプリケーションとして指定する。このようにして、状況に応じて最適な通報アプリケーションに切り替えて待機状態としておくことが可能となる。もっとも、現状の携帯電話機10では、記憶装置の容量が限られているので、あまり多くの通報アプリケーションを同時に保存することは現実的でない。
【0040】
いずれにしても本システムにおいては、ユーザが必要に応じていつでも、携帯電話機10からコンテンツサーバ20の登録用ウェブサイト22へ接続して所望する通報アプリケーションをダウンロードすることができる。従って、従来のように画一的な通報手段に固定されることなく、状況に応じて最適な通報アプリケーションを選択し、取得することができる。
【0041】
さらに別の実施形態として、例えば、図2のステップS6で通報アプリケーションを選択する際に、複数の通報アプリケーションを選択すると同時に、それらの通報アプリケーションの各々についてそれぞれ異なるダウンロード時間を選択する。例えば、午前7時に「無音と画面文字表示『痴漢に遭ってます、助けてください』」の通報アプリケーションが自動的にダウンロードされるように指定し、午後8時に「ブザー音と画面フラッシュ」の通報アプリケーションが自動的にダウンロードされるように指定する。尚、指定される時間は、毎日の特定の時間であっても、特定の曜日又は特定の日時における特定の時間であってもよい。コンテンツサーバ20は、選択された複数の通報アプリケーションの名称等とそれぞれのダウンロード時間を、ユーザ登録情報データベース24に記憶する。
【0042】
この実施形態の場合、携帯電話機10には、予め指定した時間に自動的に登録用ウェブサイト22に接続するプログラムが組み込まれている。このようなプログラムもまた、コンテンツサーバ20からダウンロードできる。一方、コンテンツサーバ20は、指定された時間に携帯電話機10からの接続要求があると、ユーザ登録情報データベース24を参照することにより、該当する通報アプリケーションを携帯電話機10へダウンロードする。このようにすると、同時に1つの通報アプリケーションのみが携帯電話機10にダウンロードされ、導入されるので、携帯電話機10の記憶装置容量を圧迫することもない。加えて、ユーザは、通報アプリケーションの入れ替えのための接続操作を一々行わなくともよい。
【0043】
図5は、携帯電話機10における通報アプリケーションの使用例のフローを示す流れ図である。尚、説明において図1中の符号を参照する。
【0044】
・ステップS11:通報アプリケーションは、携帯電話機10にダウンロードされ、導入されると待機状態となる。待機状態とは、非常ボタン17による所定の入力があれば、通報アプリケーション14を起動できる状態である。
【0045】
・ステップS12:非常事態が発生したか否かをユーザが判断する。発生していなければ、ステップS11の待機状態のままである。非常事態が発生すれば、ステップS13へ進む。非常事態とは、例えば、ストーカーに襲われたとき、痴漢に遭ったとき、通学又は通塾途中に事件・事故にあったとき、外出中に急病になったとき(緊急の投薬が必要なとき等)、災害発生時(地震の際、瓦礫の下で動けないとき等)、遭難時等である。
【0046】
・ステップS13:ユーザが、携帯電話機10の予め設定されている非常ボタン17を操作する。これは、通報アプリケーションの起動命令入力となる。例えば、キー「#」を3回続けて押す「###」の入力パターンである。
【0047】
・ステップS14:非常ボタンの操作を検知すると、通報アプリケーションが起動され、音声出力装置15及び表示装置16の所定の動作が開始される。これにより、周囲に対して非常事態を通知し、支援・救援を要請する。
【0048】
・ステップS15:非常事態が回避されたか否かをユーザが判断する。回避されていなければ、ステップS16へ進む。回避されたならばステップS17へ進む。
【0049】
・ステップS16:非常事態が継続していれば、通報アプリケーションの起動状態をそのまま維持する。
【0050】
・ステップS17:非常事態が回避されたならば、予め設定された非常ボタンを再び操作する。これは、通報アプリケーションの停止命令入力となる。停止時の非常ボタンの操作内容は、起動時と同じでもよく、異なっていてもよい。
【0051】
・ステップS18:通報アプリケーションを停止し、再び待機状態に戻る。
【0052】
【発明の効果】
本発明においては、携帯電話機で実行可能な種々の通報アプリケーションをライブラリとして保存し、ウェブサイトを介した携帯電話機からの要求に応じてライブラリの中から所望された通報アプリケーションを取り出し、当該携帯電話機へダウンロードするコンテンツサーバが提供された。本発明では、要求された通報アプリケーションを直ちにダウンロードすることはもちろん、指定された通報アプリケーションを指定された時間にダウンロードすることも可能である。
【0053】
尚、本システムは、インターネットを介してダウンロードしたアプリケーションの実行機能とブラウザ機能とを具備する携帯電話機であれば、いずれの機種でも実施可能であり、携帯電話機を買い替えた場合にも、コンテンツサーバへ接続して通報アプリケーションをダウンロードするのみで、新しい携帯電話機に直ちに通報機能を付与し、利用することができる。
【0054】
本発明により、緊急事態の発生を、最も適した通報手段で周囲の人々に通報する機能を携帯電話機に付与することが実現された。さらに、多数の通報手段の中から適したものを選択でき、かつその通報手段をいつでも容易に変更することができるので、極めて汎用性、利便性の高いシステムである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による携帯電話機に対する通報機能付与システムの実施状況を模式的に示す構成図である。
【図2】携帯電話機から登録用ウェブサイトに接続し、通報アプリケーションの登録及びダウンロードを行う際の処理フローの一例を示す流れ図である。
【図3】通報アプリケーションライブラリの構造の一例を模式的に示す図である。
【図4】ユーザ登録情報データベースの構造の一例を模式的に示す図である。
【図5】携帯電話機における通報アプリケーションの使用例のフローを示す流れ図である。
【符号の説明】
10 携帯電話機
11 制御部(携帯電話機)
12 通信部
13 ブラウザ
14 通報アプリケーション
15 音声出力装置
16 表示装置
17 非常ボタン
20 コンテンツサーバ
21 制御部(コンテンツサーバ)
22 登録用ウェブサイト
23 ユーザ登録処理部
24 データベース
25 ライブラリ
41 基地局
42 携帯電話会社センターサーバ
50 インターネット
Claims (8)
- ダウンロードしたアプリケーションの実行機能とブラウザ機能とを具備する携帯電話機に対して通報機能を付与すべく、コンテンツサーバから該携帯電話機へ通報アプリケーションをダウンロードするシステムにおいて、前記コンテンツサーバが、
前記携帯電話機により接続可能な登録用ウェブサイトを構築管理する手段と、
前記携帯電話機に設けた非常ボタンの操作により起動可能な複数の通報アプリケーションのプログラムファイルを保存したライブラリと、
前記携帯電話機が前記登録用ウェブサイトに接続した場合に、前記ライブラリに保存されている前記複数の通報アプリケーションの一覧表を該登録用ウェブサイトに掲示する手段と、
掲示された前記一覧表から1つの通報アプリケーションを選択した選択データを前記携帯電話機から受信する手段と、
受信した前記選択データに基づいて前記ライブラリの中の該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを前記携帯電話機へダウンロードする手段とを有することを特徴とする
携帯電話機に対する通報機能付与システム。 - ダウンロードしたアプリケーションの実行機能とブラウザ機能とを具備する携帯電話機に対して通報機能を付与すべく、コンテンツサーバから該携帯電話機へ通報アプリケーションをダウンロードするシステムにおいて、前記コンテンツサーバが、
前記携帯電話機により接続可能な登録用ウェブサイトを構築管理する手段と、
前記携帯電話機に設けた非常ボタンの操作により起動可能な複数の通報アプリケーションのプログラムファイルを保存したライブラリと、
前記携帯電話機が前記登録用ウェブサイトに接続した場合に、前記ライブラリに保存されている前記複数の通報アプリケーションの一覧表を該登録用ウェブサイトに掲示する手段と、
掲示された前記一覧表から複数の通報アプリケーション及びそれらの各々についてそれぞれ異なるダウンロード時間を選択した選択データを前記携帯電話機から受信する手段と、
受信した前記選択データに基づいて、前記ライブラリの中の該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを、それぞれ該当するダウンロード時間に前記携帯電話機へダウンロードする手段とを有することを特徴とする
携帯電話機に対する通報機能付与システム。 - 前記携帯電話機へダウンロードされた前記通報アプリケーションにより、該携帯電話機の音声出力装置からの発生音の有無及びその内容、並びに該携帯電話機の表示装置の表示の有無及びその内容が制御されることを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯電話機に対する通報機能付与システム。
- ダウンロードしたアプリケーションの実行機能とブラウザ機能とを具備する携帯電話機に対して通報機能を付与すべく、コンテンツサーバから該携帯電話機へ通報アプリケーションをダウンロードする方法において、前記コンテンツサーバが、
前記携帯電話機により接続可能な登録用ウェブサイトを構築管理し、
前記携帯電話機に設けた非常ボタンの操作により起動可能な複数の通報アプリケーションのプログラムファイルをライブラリとして保存し、
前記携帯電話機が前記登録用ウェブサイトに接続した場合に、前記ライブラリに保存されている前記複数の通報アプリケーションの一覧表を該登録用ウェブサイトに掲示し、
掲示された前記一覧表から1つの通報アプリケーションを選択した選択データを前記携帯電話機から受信し、
受信した前記選択データに基づいて前記ライブラリの中の該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを前記携帯電話機へダウンロードすることを特徴とする
携帯電話機に対する通報機能付与方法。 - ダウンロードしたアプリケーションの実行機能とブラウザ機能とを具備する携帯電話機に対して通報機能を付与すべく、コンテンツサーバから該携帯電話機へ通報アプリケーションをダウンロードする方法において、前記コンテンツサーバが、
前記携帯電話機により接続可能な登録用ウェブサイトを構築管理し、
前記携帯電話機に設けた非常ボタンの操作により起動可能な複数の通報アプリケーションのプログラムファイルをライブラリとして保存し、
前記携帯電話機が前記登録用ウェブサイトに接続した場合に、前記ライブラリに保存されている前記複数の通報アプリケーションの一覧表を該登録用ウェブサイトに掲示し、
掲示された前記一覧表から複数の通報アプリケーション及びそれらの各々についてそれぞれ異なるダウンロード時間を選択した選択データを前記携帯電話機から受信し、
受信した前記選択データに基づいて、前記ライブラリの中の該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを、それぞれ該当するダウンロード時間に前記携帯電話機へダウンロードすることを特徴とする
携帯電話機に対する通報機能付与方法。 - 前記携帯電話機へダウンロードされた前記通報アプリケーションにより、該携帯電話機の音声出力装置からの発生音の有無及びその内容、並びに該携帯電話機の表示装置の表示の有無及びその内容が制御されることを特徴とする請求項4又は5に記載の携帯電話機に対する通報機能付与方法。
- ダウンロードしたアプリケーションの実行機能とブラウザ機能とを具備する携帯電話機に対して通報機能を付与すべく、コンテンツサーバから該携帯電話機へ通報アプリケーションをダウンロードする機能を実現するプログラムにおいて、前記コンテンツサーバに対し、
前記携帯電話機により接続可能な登録用ウェブサイトを構築管理する機能と、
前記携帯電話機に設けた非常ボタンの操作により起動可能な複数の通報アプリケーションのプログラムファイルをライブラリとして保存する機能と、
前記携帯電話機が前記登録用ウェブサイトに接続した場合に、前記ライブラリに保存されている前記複数の通報アプリケーションの一覧表を該登録用ウェブサイトに掲示する機能と、
掲示された前記一覧表から1つの通報アプリケーションを選択した選択データを前記携帯電話機から受信する機能と、
受信した前記選択データに基づいて前記ライブラリの中の該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを前記携帯電話機へダウンロードする機能とを実現することを特徴とする
携帯電話機に対する通報機能付与プログラム。 - ダウンロードしたアプリケーションの実行機能とブラウザ機能とを具備する携帯電話機に対して通報機能を付与すべく、コンテンツサーバから該携帯電話機へ通報アプリケーションをダウンロードする機能を実現するプログラムにおいて、前記コンテンツサーバに対し、
前記携帯電話機により接続可能な登録用ウェブサイトを構築管理する機能と、
前記携帯電話機に設けた非常ボタンの操作により起動可能な複数の通報アプリケーションのプログラムファイルをライブラリとして保存する機能と、
前記携帯電話機が前記登録用ウェブサイトに接続した場合に、前記ライブラリに保存されている前記複数の通報アプリケーションの一覧表を該登録用ウェブサイトに掲示する機能と、
掲示された前記一覧表から複数の通報アプリケーション及びそれらの各々についてそれぞれ異なるダウンロード時間を選択した選択データを前記携帯電話機から受信する機能と、
受信した前記選択データに基づいて、前記ライブラリの中の該当する通報アプリケーションのプログラムファイルを、それぞれ該当するダウンロード時間に前記携帯電話機へダウンロードする機能とを実現することを特徴とする
携帯電話機に対する通報機能付与方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003171641A JP2005012301A (ja) | 2003-06-17 | 2003-06-17 | 携帯電話機に対する通報機能付与システム、方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003171641A JP2005012301A (ja) | 2003-06-17 | 2003-06-17 | 携帯電話機に対する通報機能付与システム、方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005012301A true JP2005012301A (ja) | 2005-01-13 |
Family
ID=34096031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003171641A Pending JP2005012301A (ja) | 2003-06-17 | 2003-06-17 | 携帯電話機に対する通報機能付与システム、方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005012301A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008543216A (ja) * | 2005-06-03 | 2008-11-27 | ケーティーフリーテル・カンパニー・リミテッド | Drm基盤のコンテンツ提供及び処理方法並びにその装置 |
JP2014147126A (ja) * | 2014-05-07 | 2014-08-14 | Nec Casio Mobile Communications Ltd | 端末装置、及びプログラム |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11164057A (ja) * | 1997-11-25 | 1999-06-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 携帯電話装置 |
JP2002259261A (ja) * | 2001-02-27 | 2002-09-13 | Ntt Advanced Technology Corp | 情報配信方法及び装置 |
JP2002278767A (ja) * | 2001-03-16 | 2002-09-27 | Kenwood Corp | ネットワーク通信システム、サーバ装置、携帯端末、通信方法及びプログラム |
JP2002344659A (ja) * | 2001-05-14 | 2002-11-29 | Tamura Electric Works Ltd | 緊急通知システム、緊急通知方法、緊急通知プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
-
2003
- 2003-06-17 JP JP2003171641A patent/JP2005012301A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11164057A (ja) * | 1997-11-25 | 1999-06-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 携帯電話装置 |
JP2002259261A (ja) * | 2001-02-27 | 2002-09-13 | Ntt Advanced Technology Corp | 情報配信方法及び装置 |
JP2002278767A (ja) * | 2001-03-16 | 2002-09-27 | Kenwood Corp | ネットワーク通信システム、サーバ装置、携帯端末、通信方法及びプログラム |
JP2002344659A (ja) * | 2001-05-14 | 2002-11-29 | Tamura Electric Works Ltd | 緊急通知システム、緊急通知方法、緊急通知プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008543216A (ja) * | 2005-06-03 | 2008-11-27 | ケーティーフリーテル・カンパニー・リミテッド | Drm基盤のコンテンツ提供及び処理方法並びにその装置 |
JP2014147126A (ja) * | 2014-05-07 | 2014-08-14 | Nec Casio Mobile Communications Ltd | 端末装置、及びプログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101568104B (zh) | 用于在无线设备和服务器之间握手的系统和方法 | |
EP2203006A1 (en) | Device-based Network Service Provisioning | |
US20030012344A1 (en) | System and a method for emergency services | |
JP4801138B2 (ja) | 無線機器のためのオンデマンド支援を提供するための方法および装置 | |
CN101385318A (zh) | 移动通信装置上的动态壁纸 | |
KR20010021111A (ko) | 무선 통신장치에 대한 메시징 및 상태 표시 | |
JP2008092531A (ja) | 機能更新システム及び機能更新方法 | |
KR101767474B1 (ko) | 인명 긴급 구조 시스템 및 이를 이용한 인명 긴급 구조 방법 | |
KR100695212B1 (ko) | 푸쉬 메시지를 자동 저장하는 방법 및 이동통신 단말기 | |
JP2006094507A (ja) | 端末管理システム、端末、端末管理装置、端末管理方法、およびプログラム | |
JP2005196271A (ja) | 通信端末およびプログラム | |
JP5083711B2 (ja) | 携帯端末、スケジュール通知システム、スケジュール通知方法、及びスケジュール通知プログラム | |
JP2008234488A (ja) | 安否確認システム | |
US8254898B2 (en) | Message handling based on the state of a telecommunications terminal | |
CN102970207A (zh) | 一种即时通信方法、客户端装置和即时通信系统 | |
US20060140141A1 (en) | Method and an apparatus for providing multimedia services in mobile terminal | |
WO2005050857A1 (en) | Mobile communication terminal having privacy protection ability and call information management method using the same | |
JP2005012301A (ja) | 携帯電話機に対する通報機能付与システム、方法及びプログラム | |
JPH1013935A (ja) | 無線データ通信方式 | |
JP2011004347A (ja) | 携帯端末装置の機能設定システム、携帯端末装置、情報端末機器、機能設定方法及びプログラム | |
JP2019216395A (ja) | 端末管理システム | |
JP4422680B2 (ja) | マルチメディアメッセージ送信システムおよびその送信方法 | |
JP5163509B2 (ja) | 携帯端末カスタマイズシステム、携帯端末カスタマイズ方法 | |
JP2006301788A (ja) | 携帯端末、携帯端末の制御方法及びプログラム | |
KR20050036281A (ko) | 이동 통신 단말의 정보 제공 컨텐츠를 이용한 대기모드에서의 맞춤 정보 제공 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060529 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080418 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080729 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081125 |