JP2005011014A - 交通情報作成方法および装置並びにプログラム - Google Patents

交通情報作成方法および装置並びにプログラム Download PDF

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英昭 足利
Nobuo Suzuki
信雄 鈴木
Toru Kuno
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Abstract

【課題】サービスエリアの外や精度が十分でない道路については、公的機関等の第三者が提供する道路交通情報を併用し、精度の高い交通情報を作成することのできる交通情報作成方法および装置並びにプログラムを提供する。
【解決手段】渋滞情報作成装置1が、道路交通状況測定装置2−1〜道路交通状況測定装置2−nのそれぞれが測定した交通状況を取得するとともに、第三者である道路交通情報提供機関3から道路交通情報の提供を受け、測定した交通状況から車両が所定の交差点間を移動するのに要する時間を特定する第1の特定情報を抽出するとともに、提供された交通情報から車両が所定の交差点間を移動するのに要する時間を特定する第2の特定情報を抽出し、第1の特定情報と第2の特定情報とを平均して、交差点間における渋滞の程度を表す渋滞情報を作成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、交通情報作成方法および装置並びにプログラムに関し、特に、道路における車両の通過時間や渋滞等の予測情報を作成する交通情報作成方法および装置並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、道路交通においては、交通渋滞が慢性化し、社会問題となっている状況が継続している。このため、新たな道路を敷設したり、渋滞情報を提供して車両の経路変更を促す等の対策が施されている。
【0003】
また、最近では、単に交通状況の現況を提供するのみでなく、交通渋滞を予測し、その結果を渋滞予測情報として提供することも提案されている(例えば、特許文献1参照)。交通渋滞を予測する場合、過去の交通情報を蓄積しておき、蓄積した交通情報に基づいて予測される交通量、通過時間等を算出することが一般的である。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−251698号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近では、計測技術や通信技術の向上に伴い、車両の位置や速度等を含む道路の交通状況を様々な方法で取得することができるようになってきている。このため、多くの事業者が、独自に収集した道路の渋滞状況を示す情報を基に道路の渋滞情報を作成し、これをユーザに提供するサービスを開始することが考えられる。
【0006】
しかしながら、これらのサービスが開始されてから暫くの間は、渋滞の状況を示す情報を収集できるエリアが狭かったり、情報が少なく十分な精度が得られなかったりする可能性がある。
【0007】
そこで、この発明は、サービスエリアの外や精度が十分でない道路については、公的機関等の第三者が提供する道路交通情報等、複数の交通情報を利用し、精度の高い交通情報を作成することのできる交通情報作成方法および装置並びにプログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、請求項1の発明は、測定された交通状況に基づいて交通情報を作成する交通情報作成方法において、交通状況を測定する第1の測定手段により測定された、移動体が所定の2地点間を移動するのに要する時間に対応する第1の測定情報を入力し、交通状況を測定する第2の測定手段により測定された、移動体が前記所定の2地点間を移動するのに要する時間に対応する第2の測定情報を入力し、前記第1の測定情報と前記第2の測定情報とから、前記所定の2地点間における渋滞の程度を表わす交通情報を作成することを特徴とする。
【0009】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1の測定情報を所定の量若しくは所定の期間分蓄積し、該蓄積した第1の測定情報と前記第2の測定情報とに基づいて前記交通情報を作成することを特徴とする。
【0010】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記第2の測定情報を所定の量若しくは所定の期間分蓄積し、該蓄積した第2の測定情報と前記第1の測定情報とに基づいて前記交通情報を作成することを特徴とする。
【0011】
また、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記交通情報を作成する毎に前記第2の測定情報を取得し、該第2の測定情報の取得量は、前記第1の測定情報の情報量が所定の量よりも少ない場合に該第1の測定情報を補う量であることを特徴とする。
【0012】
また、請求項5の発明は、請求項1の発明において、前記交通情報は、前記第1の測定情報の情報量に応じた重みを前記第1の測定情報と前記第2の測定情報とのいずれかに加えて作成されることを特徴とする。
【0013】
また、請求項6の発明は、請求項1の発明において、前記交通情報は、前記第1の測定情報と前記第2の測定情報との平均を算出することで作成されることを特徴とする。
【0014】
また、請求項7の発明は、請求項1の発明において、前記第1の測定情報を交通の状況を変動させる変動要因毎に分類し、該分類された変動要因毎に、前記交通情報を作成することを特徴とする。
【0015】
また、請求項8の発明は、請求項1の発明において、前記第1の測定情報は、道路上を移動する移動体に配設された移動体端末により、少なくとも移動体の位置と該位置の通過日時とを関連付けた情報として測定されることを特徴とする。
【0016】
また、請求項9の発明は、測定された交通状況に基づいて交通情報を作成する交通情報作成装置において、交通状況を測定する第1の測定手段により測定された、移動体が所定の2地点間を移動するのに要する時間に対応する第1の測定情報を入力する第1の測定情報入力手段と、交通状況を測定する第2の測定手段により測定された、移動体が前記所定の2地点間を移動するのに要する時間に対応する第2の測定情報を入力する第2の測定情報入力手段と、前記第1の測定情報入力手段に入力された第1の測定情報と、前記第2の測定情報入力手段に入力された第2の測定情報とに基づいて、前記所定の2地点間における渋滞の程度を表わす交通情報を作成する交通情報作成手段とを具備することを特徴とする。
【0017】
また、請求項10の発明は、請求項9の発明において、前記第1の測定情報入力手段に入力された第1の測定情報を蓄積する第1の蓄積手段をさらに具備し、前記交通情報作成手段は、前記第1の蓄積手段に、前記第1の測定情報が所定の量若しくは所定の期間分蓄積された後に、該蓄積された第1の測定情報と前記第2の測定情報入力手段に入力された第2の測定情報とに基づいて、前記交通情報を作成することを特徴とする。
【0018】
また、請求項11の発明は、請求項9の発明において、前記第2の測定情報入力手段に入力された第2の測定情報を蓄積する第2の蓄積手段をさらに具備し、前記交通情報作成手段は、前記第2の蓄積手段に、前記第2の測定情報が所定の量若しくは所定の期間分蓄積された後に、該蓄積された第2の測定情報と前記第1の測定情報入力手段に入力された第1の測定情報とに基づいて、前記交通情報を作成することを特徴とする。
【0019】
また、請求項12の発明は、請求項9の発明において、前記第1の測定情報の情報量が所定の量よりも少ない場合に、前記第2の測定情報入力手段に、前記第1の測定情報を補う分だけ前記第2の測定情報を入力することを特徴とする。
【0020】
また、請求項13の発明は、請求項9の発明において、前記交通情報作成手段は、前記第1の測定情報の情報量に応じた重みを前記第1の測定情報と前記第2の測定情報とのいずれかに加えて前記交通情報を作成することを特徴とする。
【0021】
また、請求項14の発明は、請求項9の発明において、前記交通情報作成手段は、前記第1の測定情報と前記第2の測定情報との平均を算出することで前記交通情報を作成することを特徴とする。
【0022】
また、請求項15の発明は、請求項9の発明において、前記第1の測定情報入力手段は、前記第1の測定情報を、交通の状況を変動させる変動要因毎に分類し、前記交通情報作成手段は、前記第1の測定情報入力手段により分類された変動要因毎に、前記交通情報を作成することを特徴とする。
【0023】
また、請求項16の発明は、請求項9の発明において、前記第1の測定情報は、道路上を移動する移動体に配設された移動体端末により、少なくとも移動体の位置と該位置の通過日時とを関連付けた情報として測定されることを特徴とする。
【0024】
また、請求項17の発明は、測定された交通状況に基づいて、コンピュータに交通情報を作成させる交通情報作成プログラムにおいて、交通状況を測定する第1の測定手段により測定された、移動体が所定の2地点間を移動するのに要する時間に対応する第1の測定情報を入力するステップと、交通状況を測定する第2の測定手段により測定された、移動体が前記所定の2地点間を移動するのに要する時間に対応する第2の測定情報を入力するステップと、前記第1の測定情報と前記第2の測定情報とから、前記所定の2地点間における渋滞の程度を表わす交通情報を作成するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る交通情報作成方法および装置並びにプログラムの一実施の形態について、添付図面を参照して、詳細に説明する。
【0026】
図1は、この発明を適用した交通情報作成システムの構成例を示すブロック図である。同図に示すように、交通情報作成システムは、渋滞情報作成装置1と、道路交通状況測定装置2(2−1〜2−n)、道路交通情報提供機関3を具備して構成される。
【0027】
渋滞情報作成装置1は、道路交通状況測定装置2が測定する道路交通状況や道路交通情報提供機関3から提供される道路交通情報に基づいて、渋滞情報を中心とする交通情報を作成する。
【0028】
道路交通状況測定装置2は、道路を通過する車両の状況を測定するもので、例えば、道路に設置されるもので、赤外線や超音波を利用し、車両からの反射波を検出して車両の通過を測定するものや、電波や光のビーコンを利用して車載端末と通信し、測定器と測定器の2地点間を該当車両が移動するのに要した時間を計測するもの、車載端末に搭載されたGPS(Global Positioning System)装置等より、位置情報を時間と関連付けて取得するもの等、様々なものがある。なお、以下の実施例においては、GPS装置等で位置情報を時間と関連付けて取得するものを道路交通状況測定装置2として利用するものとする。
【0029】
道路交通情報提供機関3は、道路交通情報を提供する第三者的な機関であり、例えば、公的な機関である。
【0030】
この発明は、図1に示した交通情報作成システムにおいて、渋滞情報作成装置1に適用しており、以下に渋滞情報作成装置1の実施例を数例説明する。
【0031】
【実施例1】
図2は、実施例1における渋滞情報作成装置1の機能的な構成を示すブロック図である。なお、渋滞情報作成装置1は、専用の装置として構成してもよく、1台以上のコンピュータ装置とこれを動作させるプログラムにより構成してもよい。
【0032】
同図に示すように、渋滞情報作成装置1は、測定情報取得部10と測定情報処理部20、蓄積部30、提供情報取得部40、提供情報処理部50、渋滞情報生成部60を具備して構成される。
【0033】
測定情報取得部10は、携帯電話等の移動体通信やインターネット、専用の通信回線等を介して、車載端末より位置情報を時間と関連付けて取得する。測定情報処理部20は、測定情報取得部10が取得した走行ログを処理して、渋滞の程度を示す移動時間特定情報を出力する。蓄積部30は、測定情報処理部20が出力する移動時間特定情報を蓄積する。
【0034】
提供情報取得部40は、道路交通情報提供機関3から道路交通情報を取得する。道路交通情報はネットワークを通して提供されたり、CD−ROM、DVD−ROM等の記憶媒体に記録されて提供されたりする。提供情報処理部50は、提供情報取得部40が取得した道路交通情報に含まれる道路と関連付けられた移動時間が特定できる情報を抽出し、測定情報処理部20が出力する移動時間特定情報と同じ形式に変換する。
【0035】
渋滞情報生成部60は、蓄積部30に蓄積された測定情報処理部20が処理した移動時間特定情報の量に応じて、提供情報取得部40が取得する道路交通情報の量を制御し、移動時間特定情報に基づいて、渋滞情報を作成する。
【0036】
次に、渋滞情報作成装置1の各部の詳細について説明する。
【0037】
図3に、車載端末より取得するデータの一例を示す。図3に示す例は、車載端末において、車両の位置を日時とともに、一定時間間隔で記録したものであり、測定情報取得部10は、このようなデータを取得する。また、車載端末からは車両の位置のみを送信し、測定情報取得部10で受信日時を付加する方式でも図3に示したデータと同様のデータを取得することができる。なお、以下の説明では、測定情報取得部10が車載端末から取得するデータを走行ログと称する。
【0038】
図3に示した走行ログは、車両の位置を経度(東経)と緯度(北緯)で表し、日時を年月日(西暦下2桁+月+日)と時刻(時(24進法表記)+分+秒)で表し、これらをカンマ区切り文字列として記録している。
図4は、測定情報処理部20の機能的な構成例を示すブロック図である。同図に示すように、測定情報処理部20は、走行ログ一時記憶部21と通過日時算出部22、地図情報DB23、通過日時一時記憶部24、移動時間算出部25を具備して構成される。
【0039】
走行ログ一時記憶部21は、測定情報取得部10が複数の車載装置から取得した走行ログを一時記憶する。これにより、前段(測定情報取得部)が走行ログを取得する速度や単位時間あたりの取得量が変動しても、後段(通過日時算出部22)の処理速度を前記取得速度の最大値よりも低く、しかも一定にすることができる。後段の処理速度が十分に速い場合には省略しても良い。
【0040】
通過日時算出部22は、走行ログ一時記憶部21から個々の走行ログを順次取り出し、地図情報DB23が保管する交差点情報を参照して、該当車両が通過した交差点とその順番および通過日時を算出する。車両による交差点の通過日時の算出は、車両が交差点位置に最も接近した日時を選択することで行う。図5に示すように、交差点A、交差点B、交差点Cは、いずれも一定の面積を有しており、必ずしも地図情報DB23が保管する交差点位置と車両の通過位置が一致するとは限らないためで、図6に示すように、車両と交差点の距離が最も短くなった時点を交差点通過日時とする。通過日時算出部22が出力するデータは、図7に示すように、交差点の位置を経度(東経)と緯度(北緯)で表し、日時を年月日(西暦下2桁+月+日)と時刻(時(24進法表記)+分+秒)で表し、これらをカンマ区切り文字列としている。
【0041】
地図情報DB23は、少なくとも交差点の位置を示す情報を含む交差点情報が格納されているデータベースであり、利便性のため、交差点情報としてIndex番号等を含むこともある。
【0042】
交差点通過日時一時記憶部24は、通過日時算出部22の出力を一時記憶する。この交差点通過日時一時記憶部24も、走行ログ一時記憶部21と同様に前段(通過日時算出部22)と後段(移動時間算出部25)の処理速度差を整合させることを目的としており、特に負荷の分散のために通過日時算出部22と移動時間算出部25を別のコンピュータ装置(サーバ)に実装する場合には有効である。この交差点通過日時一時記憶部24も、後段の処理速度が十分であれば、省略しても良い。
【0043】
移動時間算出部25は、交差点通過日時一時記憶部24から車両が通過した交差点とその順番および通過日時の情報を順次取り出し、地図情報DB23内の交差点情報を参照して、ある交差点から隣の交差点まで移動するのに要した移動時間特定情報を算出し、渋滞の程度を示す情報として蓄積部30に蓄積する。
【0044】
渋滞の程度を示す情報としては移動時間特定情報の他に、渋滞の長さ情報、渋滞中の移動速度情報、信号待ち回数などがある。
【0045】
また、移動時間特定情報としては、所要時間を直接採用することも可能だが、交差点から交差点までの移動速度の平均値を採用しても良い。平均速度を採用した場合は、地図情報DB23に保管されている該当する交差点から交差点までの距離情報を基に移動時間を特定できる。
【0046】
図8は、移動時間算出部25が出力する移動時間特定情報の一例を示した図である。移動時間特定情報は、道路の入口と出口の交差点の位置を経度(東経)と緯度(北緯)で表すことで道路を特定し、日時を年月日(西暦下2桁+月+日)と時刻(時(24進法表記)+分+秒)で表し、更に移動時間を秒で表し、これらをカンマ区切り文字列としており、各行夫々が道路と日時を特定して移動にかかった時間を表している。
【0047】
ここで、測定情報処理部20における処理の流れを説明する。図9は、測定情報処理部20における処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここでは、走行ログ一時記憶部21と交差点通過日時一時記憶部24の処理は、省略している。
【0048】
測定情報処理部20は、処理を開始すると、まず、通過日時算出部22が、測定情報取得部10(走行ログ一時記憶部21)から、走行ログを取得する(ステップ100)。続いて、通過日時算出部22は、地図情報DB23内の交差点情報を参照し(ステップ101)、走行ログから該当車両が最初に走行した道路を特定し(ステップ102)、当該道路における車両の進行方向を特定する(ステップ103)。
【0049】
最初の道路の進行方向を特定すると、通過日時算出部22は、進行先の交差点との距離が一定値以下で最小となる時刻を走行ログから特定し、これを当該交差点の通過時刻とする(ステップ104)。そして、進行先交差点の通過時刻の特定に成功すると(ステップ105でYES)、通過日時算出部22は、さらに、当該交差点の通過後に進入した道路を特定し(ステップ106)、特定した道路の進行先の交差点との距離が一定値以下で最小となる時刻を当該交差点の通過時刻として特定する(ステップ104)。
【0050】
通過日時算出部22は、交差点の通過時刻を特定する処理を繰り返し、通過時刻の特定が不可能となると(ステップ106でNO)、これまでに特定した交差点とその通過時刻のリストを生成する(ステップ107)。通過時刻の特定が不可能となるのは、結合道路の途中で自動車が移動を中止したときである。なお、交差点通過日時一時記憶部24への一時記憶を行う場合には、ステップ107で生成したリストを一時記憶させる。
【0051】
次に、移動時間算出部25が、交差点の通過時刻のリストと地図情報DB23内の交差点情報を参照し(ステップ108)、ある交差点から隣の交差点まで移動するのに要した移動時間特定情報を算出する(ステップ109)。そして、算出した移動時間特定情報を、日時および道路を特定できる情報と関連付け(ステップ110)、関連付けを行った移動時間特定情報を渋滞の程度を示す情報として蓄積部30へ蓄積する。
【0052】
移動時間算出部25が移動時間特定情報を蓄積部30へ蓄積すると、測定情報処理部20は、ステップ100の処理に戻り、新たな走行ログを取得して、同様の処理を繰り返す。
【0053】
なお、通過日時算出部22が実行する処理と移動時間算出部25が実行する処理、つまり、ステップ100乃至107までの処理をステップ108乃至111までの処理は、並列に実行することができる。この場合、通過日時算出部22は、交差点通過日時のリストを作成後、直ちに、新たな走行ログを取得して、交差点通過日時の特定を実行する。
【0054】
続いて、渋滞情報作成装置1の各部の詳細の続きを説明する。
【0055】
蓄積部30は、測定情報処理部20が出力する移動時間特定情報を、道路を特定するための情報のほか、車両が移動する移動時間に変動を与えた可能性を有する変動要因を示す変動要因情報と関連付けて蓄積する。変動要因情報には、 天候、時刻、年、月、曜日、日にち、季節、連休等の休日に対する特徴、工事情報、事故発生情報、イベント開催情報等がある。
【0056】
また、これらの変動要因情報は、基本的に日時を特定できる情報が関連付けられていればカレンダー情報を参照することで特定できるもの(時刻、年、月、曜日、日にち、季節、連休等の休日に対する特徴)、または日時と道路を特定できる情報が関連付けられていれば特定できるもの(天候、工事情報、事故発生情報、イベント開催情報)であり、蓄積手段に蓄積するデータは、日時と道路を特定でき情報と関連付けるだけでも良い。この場合、後段の渋滞情報生成部60で蓄積部30のデータを読み出した際に、カレンダーや天候・工事・事故・イベント情報を参照して、変動要因情報と関連付けを行う。
【0057】
予め移動時間特定情報を変動要因情報と関連付けて蓄積部30に蓄積することのメリットは、後段の処理の負荷を低減できることであり、デメリットは蓄積容量が増えること、変動要因が固定され変動要因を変えるが難しいことの2点である。
【0058】
提供情報取得部40は、第三者の道路交通情報を取得する。道路交通情報はネットワークを通して提供されたり、CD−ROM、DVD−ROM等の記憶媒体に記録されて提供されたりする。提供情報取得部40による道路交通情報の取得は、渋滞情報生成部60の指示に基づいて行う。
【0059】
提供情報処理部50は、提供情報取得部40が取得した道路交通情報に含まれる道路と関連付けられた移動時間が特定できる情報を抽出し、移動時間特定情報と同じ形式(図8参照)に変換する。
【0060】
次に、渋滞情報生成部60の詳細について説明する。図10は、渋滞情報生成部60の機能的な構成を示すブロック図である。
【0061】
同図に示すように、渋滞情報生成部60は、特定情報分類部61と移動時間平均処理部62、特定情報計数処理部63、提供情報取得制御部64、提供情報平均処理部65、加重平均処理部66を具備して構成される。
【0062】
特定情報分類部61は、蓄積部30に蓄積されている変動要因情報に関連付けられた移動時間特定情報を変動要因毎に分類する。蓄積部30に蓄えられている移動時間特定情報が変動要因情報と関連付けられていない場合は、移動時間特定情報のそれぞれを、日時および道路を特定する情報に基づいて変動要因情報との関連付けを行ったうえで、変動要因毎に分類する。
【0063】
移動時間平均処理部62は、特定情報分類部61で変動要因および道路毎に分類された移動特定情報の各分類毎の平均を算出する。算出される値は、移動時間特定情報に基づく所要時間や平均速度である。なお、移動時間平均処理部62が算出した平均を第1の平均とする。
【0064】
特定情報計数処理部63は、特定情報分類部61で分類された各分類に属する移動時間特定情報の数をそれぞれ求める。例えば、特定情報分類部61が、移動時間特定情報をn種類に分類したとすると、特定情報計数処理部63は、同一分類に属する移動時間特定情報の数Mi(i=1〜n)をそれぞれ求めることとなる。
【0065】
提供情報取得制御部64は、移動時間特定情報の数が所定の数、例えば、Nより少ない分類を特定し、特定した分類に属する道路交通情報を取得するように提供情報取得部40に指示を発する。これは、少ない情報から渋滞情報を作成すると誤差が大きくなるため、第三者が提供する道路交通情報を利用して情報量を補充して精度を向上させる目的で行う。また、交通量の多い道路などでは第三者の道路交通情報を利用しなくても既に十分に情報が集まっているので、少ない分類のみ第三者の情報を利用する。
【0066】
提供情報平均処理部65は、提供情報取得部40が取得して提供情報処理部50が処理した道路交通情報(移動時間特定情報と同型式)の分類毎の平均を算出する。算出される値は、移動時間特定情報に基づく所要時間や平均速度である。なお、提供情報平均処理部65が算出した平均を第2の平均とする。
【0067】
加重平均処理部66は、移動時間平均処理部62が算出した第1の平均と、提供情報平均処理部65が算出した第2の平均との加重平均を求める。加重平均の算出は、特定情報計数処理部63が計数した各分類毎の移動時間特定情報の数に基づいて、提供情報平均処理部65が算出した第2の平均の重みを変化させることで行う。
【0068】
重みを変化させる方法は、例えば、次の通りである。先ず0以上1以下の値である定数Kを上述した所定の数Nと、特定情報計数処理部63が計数したM(Mi(i=1〜n)のいずれか)の関係から数1に示すように定義する。
【0069】
【数1】
Figure 2005011014
【0070】
そして、定義したKを用いて、数2に示す式に基づいて、加重平均を算出する。ただし、数2に示す式においては、A1は第1の平均を表し、A2は、第2の平均を表している。
【0071】
【数2】
Figure 2005011014
【0072】
このような処理を行うことで、独自の情報が十分にある分類では、測定情報取得部10が取得した情報のみで渋滞情報を作成し、情報がまったく無い分類では第三者の交通情報に由来する情報のみで渋滞情報を作成し、更にその中間においては独自情報に第三者の情報を加味しながら第三者の情報の重みを100%〜0%まで連続的に変化させて渋滞情報を作成することができる。
【0073】
この様に、加重平均を分類毎に算出し、複数の分類を集めて渋滞情報とする。
また、これらの加重平均は道路を特定する情報および変動要因を特定する情報と関連付けられている。渋滞情報の具体例を図11および図12(a)乃至図12(c)に示す。
【0074】
図11に示すように、渋滞情報作成装置1で作成する渋滞情報を構成する個々のデータは、Index200と所要時間の平均201、標準偏差202、進行方向203、出口交差点204、時205、曜日206、月207、天候208により構成される。
【0075】
Index200は、道路のシリアルナンバーを示しており、所要時間の平均201は、Index200が示す結合道路における進行方向203、出口交差点204、時205、曜日206、月207、天候208が示す条件での通過所要時間の平均を示している。標準偏差202は、所要時間の平均201の標準偏差である。進行方向203は、車両の進行方向を示すもので、例えば、1が上り、2が下りを示す。出口交差点204は、当該結合道路の出口交差点での車両の進行方向を示すもので、例えば、1が左折等、2が直進等、3が右折等である。ただし、当該交差点が三叉路等の場合には、この限りでは無い。
【0076】
時205は、車両の通過時の時刻のうちの時を示すものであり、曜日206は、車両の通過時の曜日を示すもので、例えば、1が月、2が火、3が水、4が木、5が金、6が土、7が日を示す。月207は、車両の通過時の月を示したものであり、天候208は、車両の通過時の天候を示すもので、例えば、0が快晴、1が晴れ、2がうす曇り、3が曇り、4が小雨、5が雨、6が大雨、7が小雪、8が雪、9が大雪を示している。
【0077】
従って、「009264,49.9,3.6,1,3,16,2,9,3」で示されるデータは、シリアルナンバーが009264の結合道路を9月の火曜日、16時頃、天候が曇りの条件で、上り方向に進行して右折する場合の通過所要時間の平均が49.9秒となり、その標準偏差が3.6秒となることを示している。
【0078】
なお、ここで示したフォーマットは一例であり、他のフォーマットでデータを構成することもできる。図12は、他のフォーマットの例を示した図である。
【0079】
図12(a)に示す例では、データは、入口交差点位置210と出口交差点位置211、所要時間の平均212、標準偏差213、出口交差点214、時215、曜日216、月217、天候218により構成される。このフォーマットは、入口交差点位置210と出口交差点位置211により結合道路への入口位置と出口位置を特定することで、図11に示したフォーマットのIndex200と進行方向203に代えている。
図12(b)に示す例では、データは、Index220と平均速度の平均221、標準偏差222、進行方向223、出口交差点224、時225、曜日226、月227、天候228により構成される。このフォーマットは、結合道路を通過する各車両の通過平均速度を平均した平均速度の平均221を図11に示したフォーマットの所要時間の平均201に代えている。通過平均速度で記録すると、結合道路の長短によるデータ長の変化、つまり、バイト数の変化が生じないといった特徴や、出現頻度が正規分布に近いので統計処理に向いているといった特徴がある。
【0080】
図12(c)に示す例では、データは、Index230と所要時間の平均231、標準偏差232、進行方向233、出口交差点234、時235、曜日236、月237、月の上中下旬238、休日239、五十日240、天候241により構成される。このフォーマットは、日時のうちの日が月の上旬、中旬、下旬のいずれかに相当するかを示す月の上中下旬238と、休日であるか否かを示す休日239、五十日であるか否か示す五十日240を図11に示したフォーマットに加えている。さらに、連休、およびその前日、およびその最終日等の日付の特徴やその結合道路への進入が入口交差点での直進、右折、左折によるものかを付加することもできる。
【0081】
このようなフォーマット、例えば、図12(a)に示したフォーマットを採用すると、渋滞情報作成装置1が作成する渋滞情報の内容は、図13に示すようになる。
【0082】
ここで、渋滞情報生成部60における処理の流れを説明する。図14は、渋滞情報生成部60における処理の流れを示すフローチャートである。
【0083】
渋滞情報生成部60は、処理を開始すると、まず、特定情報分類部61が、蓄積部30から移動時間特定情報を読み出し(ステップ120)、これに関連付けられている日時と道路を特定できる情報を変動要因特定情報に変換し、改めて移動時間特定情報と関連付ける(ステップ121)。そして、その移動時間特定情報を変動要因毎に分類する(ステップ122)。
【0084】
次に、特定情報計数処理部63が同一分類に属する移動時間特定情報の数Mを求め(ステップ123)、移動時間平均処理部62が、M個の移動時間特定情報の平均値を求め、これを第1の平均A1とする(ステップ124)。
【0085】
そして、特定情報計数処理部63が計数した移動時間特定情報の数Mが、所定の数N以上であれば(ステップ125でYES)、加重平均処理部66は、該当分類の渋滞情報の作成に十分な数の移動時間特定情報があるものとして、移動時間平均処理部62が算出した第1の平均A1を、そのまま渋滞情報として出力する(ステップ126)。なお、渋滞情報の出力に代えて、これを記録するようにしてもよい。
【0086】
一方、特定情報計数処理部63が計数した移動時間特定情報の数Mが、所定の数N未満であれば(ステップ125でNO)、提供情報取得制御部64が、提供情報取得部40に対して、該当分類に属する第三者の道路交通情報を取得するように指示する(ステップ127)。この指示に基づいて、提供情報取得部40が道路交通情報を取得すると、提供情報処理部50が道路交通情報に含まれる道路と関連付けられた移動時間が特定できる情報を抽出し、移動情報特定情報と同じ形式(図8)に変換するので(ステップ128)、提供情報平均処理部65は、この抽出された情報を取得して、渋滞の程度を表す情報の分類毎の平均を求め、これを第2の平均A2とする(ステップ129)。次に、加重平均処理部66が、第1の平均A1と第2の平均A2の加重平均を求め(ステップ130)、求めた加重平均を渋滞情報として出力する(ステップ131)。なお、加重平均処理部66による加重平均の算出は、上述の数1および数2に示した数式に基づいて行われる。
【0087】
渋滞情報生成部60は、このような処理を全ての分類に対して行い(ステップ132でNO)、全ての分類に対して処理を終了すると(ステップ132でYES)、渋滞情報生成の処理を終了する。
【0088】
次に、渋滞情報生成部60の別の構成例について説明する。図15は、渋滞情報生成部60の別の構成例である渋滞情報生成部60’の機能的な構成を示すブロック図である。
【0089】
同図に示すように、渋滞情報生成部60’は、特定情報分類部61’と特定情報計数処理部63’、提供情報取得制御部64’、平均処理部66’を具備して構成される。この構成は、上述の渋滞情報生成部60の構成(図10参照)から、移動時間平均処理部62と提供情報平均処理部65を省略し、加重平均処理部66を平均処理部66’に変更したものである。
【0090】
特定情報分類部61’は、蓄積部30に蓄積されている変動要因情報に関連付けられた移動時間特定情報を変動要因毎に分類する。蓄積部30に蓄えられている移動時間特定情報が変動要因情報と関連付けられていない場合は、移動時間特定情報のそれぞれを、日時および道路を特定する情報に基づいて変動要因情報との関連付けを行ったうえで、変動要因毎に分類する。特定情報計数処理部63’は、特定情報分類部61’で分類された各分類に属する移動時間特定情報の数をそれぞれ求める。提供情報取得制御部64’は、移動時間特定情報の数が所定の数、例えば、Nより少ない分類を特定し、特定した分類に属する道路交通情報を取得するように提供情報取得部40に指示を発する。平均処理部66’は、特定情報分類部61’が分類した移動時間特定情報と提供情報処理部50が処理した道路交通情報(移動時間特定情報と同型式)の単純平均を算出する。
【0091】
つまり、この渋滞情報生成部60’では、移動時間特定情報の数Mが所定の数N以上である分類については、その分類に属するM個の情報を単純に平均し、移動時間特定情報の数Mが所定の数N未満である分類については、渋滞情報生成部60の場合と同様に第三者の道路交通情報より該当する分類の渋滞の程度を示す情報を取得するが、加重平均の算出は行わず、単純平均を算出する。これは、第三者より提供される道路交通情報は、道路の脇に道路渋滞測定器を設置して取得したデータをもとに作られていることが多く、どの分類に属する情報もその数は一定していることが多いためで、より簡便に、移動時間特定情報の数に応じて、情報の重みを可変した渋滞情報を算出することができる。
【0092】
ここで、渋滞情報生成部60’における処理の流れを説明する。図16は、渋滞情報生成部60’における処理の流れを示すフローチャートである。
【0093】
渋滞情報生成部60’は、処理を開始すると、まず、特定情報分類部61’が、蓄積部30から移動時間特定情報を読み出し(ステップ140)、これに関連付けられている日時と道路を特定できる情報を変動要因特定情報に変換し、改めて移動時間特定情報と関連付ける(ステップ141)。そして、その移動時間特定情報を変動要因毎に分類する(ステップ142)。
【0094】
次に、特定情報計数処理部63’が同一分類に属する移動時間特定情報の数Mを求める(ステップ143)。そして、特定情報計数処理部63’が計数した移動時間特定情報の数Mが、所定の数N未満であれば(ステップ144でNO)、提供情報取得制御部64’が、提供情報取得部40に対して、該当分類に属する第三者の道路交通情報を取得するように指示する(ステップ145)。この指示に基づいて、提供情報取得部40が道路交通情報を取得すると、提供情報処理部50が道路交通情報に含まれる道路と関連付けられた移動時間が特定できる情報を抽出し、移動情報特定情報と同じ形式(図8)に変換する(ステップ146)。
【0095】
提供情報処理部50による処理が終了するか、特定情報計数処理部63’が計数した移動時間特定情報の数Mが、所定の数N以上であった場合には(ステップ144でYES)、平均処理部66’が、特定情報分類部61’が分類した移動時間特定情報と提供情報処理部50が抽出した移動情報特定情報と同じ形式の情報(MがN未満の場合のみ)の単純平均を算出し(ステップ147)、算出した平均を渋滞情報として出力する(ステップ148)。
【0096】
渋滞情報生成部60’は、このような処理を全ての分類に対して行い(ステップ149でNO)、全ての分類に対して処理を終了すると(ステップ149でYES)、渋滞情報生成の処理を終了する。
【0097】
【実施例2】
図17は、実施例2において渋滞情報作成装置1に代えて交通情報作成システムを構成する渋滞情報作成装置301の機能的な構成を示すブロック図である。なお、渋滞情報作成装置301は、専用の装置として構成してもよく、1台以上のコンピュータ装置とこれを動作させるプログラムにより構成してもよい。
【0098】
同図に示すように、渋滞情報作成装置301は、測定情報取得部310と測定情報処理部320、測定情報蓄積部330、提供情報取得部340、提供情報処理部350、提供情報蓄積部360、渋滞情報生成部370を具備して構成される。
【0099】
測定情報取得部310は、携帯電話等の移動体通信やインターネット、専用の通信回線等を介して、車載端末より位置情報を時間と関連付けて取得する。測定情報処理部320は、測定情報取得部310が取得した走行ログを処理して、渋滞の程度を示す移動時間特定情報を出力する。測定情報蓄積部330は、測定情報処理部320が出力する移動時間特定情報を蓄積する。
【0100】
提供情報取得部340は、道路交通情報提供機関3から道路交通情報を取得する。道路交通情報はネットワークを通して提供されたり、CD−ROM、DVD−ROM等の記憶媒体に記録されて提供されたりする。提供情報処理部350は、提供情報取得部340が取得した道路交通情報に含まれる道路と関連付けられた移動時間が特定できる情報を抽出し、測定情報処理部320が出力する移動時間特定情報と同じ形式に変換する。提供情報蓄積部360は、提供情報処理部350が出力する移動時間特定情報と同型式の情報を蓄積する。
【0101】
渋滞情報生成部370は、測定情報蓄積部330に蓄積された移動時間特定情報と、提供情報蓄積部360に蓄積された移動時間特定情報と同型式の情報に基づいて、渋滞情報を作成する。
【0102】
次に、渋滞情報作成装置301の各部の詳細について説明する。
【0103】
測定情報取得部310と測定情報処理部320、測定情報蓄積部330は、それぞれ、実施例1における測定情報取得部10と測定情報処理部20、蓄積部30に対応するもので、その動作も同様である。
【0104】
また、提供情報取得部340は、道路交通情報提供機関3から道路交通情報を取得する。道路交通情報はネットワークを通して提供されたり、CD−ROM、DVD−ROM等の記憶媒体に記録されて提供されたりする。提供情報処理部350は、提供情報取得部340が取得した道路交通情報に含まれる道路と関連付けられた移動時間が特定できる情報を抽出し、測定情報処理部320が出力する移動時間特定情報と同じ形式に変換する。提供情報蓄積部360は、提供情報処理部350が処理した移動時間特定情報と同じ形式の情報を蓄積する。
【0105】
ここで、道路交通情報提供機関3から提供される道路交通情報に対する処理の流れを説明する。図18は、提供情報に対する処理の流れを示すフローチャートである。
【0106】
提供情報に対する処理では、まず、提供情報取得部340が、道路交通情報提供機関3が提供する道路交通情報を取得する(ステップ400)。続いて、提供情報処理部350が、提供情報取得部340が取得した道路交通情報から必要な情報を抽出して移動時間特定情報と同じ形式に変換し(ステップ401)、変換した情報を提供情報蓄積部360に蓄積して(ステップ402)、処理を終了する。
【0107】
次に、渋滞情報生成部370の詳細について説明する。図19は、渋滞情報生成部370の機能的な構成を示すブロック図である。
【0108】
同図に示すように、渋滞情報生成部370は、特定情報分類部371と移動時間平均処理部372、特定情報計数処理部373、特定情報分類部374、移動時間平均処理部375、加重平均処理部376を具備して構成される。
【0109】
特定情報分類部371は、測定情報蓄積部330に蓄積されている変動要因情報に関連付けられた移動時間特定情報を変動要因毎に分類する。測定情報蓄積部330に蓄えられている移動時間特定情報が変動要因情報と関連付けられていない場合は、移動時間特定情報のそれぞれを、日時および道路を特定する情報に基づいて変動要因情報との関連付けを行ったうえで、変動要因毎に分類する。
【0110】
移動時間平均処理部372は、特定情報分類部371で変動要因および道路毎に分類された移動特定情報の各分類毎の平均を算出する。算出される値は、移動時間特定情報に基づく所要時間や平均速度である。なお、移動時間平均処理部372が算出した平均を第1の平均とする。
【0111】
特定情報計数処理部373は、特定情報分類部371で分類された各分類に属する移動時間特定情報の数をそれぞれ求める。例えば、特定情報分類部371が、移動時間特定情報をn種類に分類したとすると、特定情報計数処理部373は、同一分類に属する移動時間特定情報の数Mi(i=1〜n)をそれぞれ求めることとなる。
【0112】
特定情報分類部374は、提供情報蓄積部360に蓄積されている変動要因情報に関連付けられた移動時間特定情報と同じ形式の情報を変動要因毎に分類する。提供情報蓄積部360に蓄えられている移動時間特定情報と同じ形式の情報が変動要因情報と関連付けられていない場合は、移動時間特定情報と同じ形式のそれぞれを、日時および道路を特定する情報に基づいて変動要因情報との関連付けを行ったうえで、変動要因毎に分類する。
【0113】
移動時間平均処理部375は、特定情報分類部374で変動要因および道路毎に分類された移動特定情報の各分類毎の平均を算出する。算出される値は、移動時間特定情報と同じ形式の情報に基づく所要時間や平均速度である。なお、移動時間平均処理部375が算出した平均を第2の平均とする。
【0114】
加重平均処理部376は、移動時間平均処理部372が算出した第1の平均と、移動時間平均処理部375が算出した第2の平均との加重平均を求める。加重平均の算出は、特定情報計数処理部373が計数した各分類毎の移動時間特定情報の数に基づいて、移動時間平均処理部375が算出した第2の平均の重みを変化させることで行う。
【0115】
重みを変化させる方法は、例えば、上述の実施例1の場合と同様に、0以上1以下の値である定数Kを数1に示すように定義し、定義したKを用いて、数2に示す式に基づいて、加重平均を算出する。
【0116】
ここで、渋滞情報生成部370における処理の流れを説明する。図20は、渋滞情報生成部370における渋滞情報生成処理の流れを示すフローチャートである。
【0117】
渋滞情報生成部370は、処理を開始すると、まず、特定情報分類部371が、測定情報蓄積部330から移動時間特定情報を読み出し(ステップ420)、これに関連付けられている日時と道路を特定できる情報を変動要因特定情報に変換し、改めて移動時間特定情報と関連付ける(ステップ421)。そして、その移動時間特定情報を変動要因毎に分類する(ステップ422)。
【0118】
次に、特定情報計数処理部373が同一分類に属する移動時間特定情報の数Mを求め(ステップ423)、移動時間平均処理部372が、M個の移動時間特定情報の平均値を求め、これを第1の平均A1とする(ステップ424)。
【0119】
そして、特定情報計数処理部373が計数した移動時間特定情報の数Mが、所定の数N以上であれば(ステップ425でYES)、加重平均処理部376は、該当分類の渋滞情報の作成に十分な数の移動時間特定情報があるものとして、移動時間平均処理部372が算出した第1の平均A1を、そのまま渋滞情報として出力する(ステップ426)。なお、渋滞情報の出力に代えて、これを記録するようにしてもよい。
【0120】
一方、特定情報計数処理部373が計数した移動時間特定情報の数Mが、所定の数N未満であれば(ステップ425でNO)、特定情報分類部374が、提供情報蓄積部360から移動時間特定情報と同じ形式の情報を読み出し(ステップ427)、これに関連付けられている日時と道路を特定できる情報を変動要因特定情報に変換し、改めて移動時間特定情報と関連付ける(ステップ428)。そして、その移動時間特定情報を変動要因毎に分類する(ステップ429)。続いて、移動時間平均処理部375が、移動時間特定情報と同じ形式の情報の平均値を求め、これを第2の平均A2とする(ステップ430)。そして、加重平均処理部376が、第1の平均A1と第2の平均A2の加重平均を求め(ステップ431)、求めた加重平均を渋滞情報として出力する(ステップ432)。なお、加重平均処理部376による加重平均の算出は、上述の数1および数2に示した数式に基づいて行われる。
【0121】
渋滞情報生成部370は、このような処理を全ての分類に対して行い(ステップ433でNO)、全ての分類に対して処理を終了すると(ステップ433でYES)、渋滞情報生成の処理を終了する。
【0122】
次に、渋滞情報生成部370の別の構成例について説明する。図21は、渋滞情報生成部370の別の構成例である渋滞情報生成部370’の機能的な構成を示すブロック図である。
【0123】
同図に示すように、渋滞情報生成部370’は、特定情報分類部371’と特定情報分類部374’、平均処理部376’を具備して構成される。この構成は、上述の渋滞情報生成部370の構成(図19参照)から、移動時間平均処理部372と特定情報計数処理部373、移動時間平均処理部375を省略し、加重平均処理部376を平均処理部376’に変更したものである。
【0124】
特定情報分類部371’は、測定情報蓄積部330に蓄積されている変動要因情報に関連付けられた移動時間特定情報を変動要因毎に分類する。測定情報蓄積部330に蓄えられている移動時間特定情報が変動要因情報と関連付けられていない場合は、移動時間特定情報のそれぞれを、日時および道路を特定する情報に基づいて変動要因情報との関連付けを行ったうえで、変動要因毎に分類する。
【0125】
特定情報分類部374’は、提供情報蓄積部360に蓄積されている変動要因情報に関連付けられた移動時間特定情報と同じ形式の情報を変動要因毎に分類する。提供情報蓄積部360に蓄えられている移動時間特定情報と同じ形式の情報が変動要因情報と関連付けられていない場合は、移動時間特定情報と同じ形式のそれぞれを、日時および道路を特定する情報に基づいて変動要因情報との関連付けを行ったうえで、変動要因毎に分類する。
【0126】
平均処理部376’は、特定情報分類部371’が分類した移動時間特定情報と、特定情報分類部374’が分類した移動時間特定情報と同じ形式の情報の単純平均をその分類毎に算出する。
【0127】
つまり、この渋滞情報生成部370’では、渋滞情報生成部370の場合と同様に第三者の道路交通情報より該当する分類の渋滞の程度を示す情報を取得するが、加重平均の算出は行わず、単純平均を算出する。これは、第三者より提供される道路交通情報は、道路の脇に道路渋滞測定器を設置して取得したデータをもとに作られていることが多く、どの分類に属する情報もその数は一定していることが多いためで、より簡便に、移動時間特定情報の数に応じて、情報の重みを可変した渋滞情報を算出することができる。
【0128】
ここで、渋滞情報生成部370’における処理の流れを説明する。図22は、渋滞情報生成部370’における渋滞情報生成処理の流れを示すフローチャートである。
【0129】
渋滞情報生成部370’は、処理を開始すると、まず、特定情報分類部371’が、測定情報蓄積部330から移動時間特定情報を読み出すとともに、特定情報分類部374’が、提供情報蓄積部360から移動時間特定情報と同じ形式の情報を読み出し(ステップ440)、それぞれが、これらに関連付けられている日時と道路を特定できる情報を変動要因特定情報に変換し、改めて移動時間特定情報と関連付ける(ステップ441)。そして、その移動時間特定情報を変動要因毎に分類する(ステップ442)。
【0130】
次に、平均処理部376’が、特定情報分類部371’が分類した移動時間特定情報と特定情報分類部374’が分類した移動情報特定情報と同じ形式の情報の単純平均を算出し(ステップ443)、算出した平均を渋滞情報として出力する(ステップ444)。
【0131】
平均処理部376’は、単純平均の算出と渋滞情報の出力を全ての分類に対して行い(ステップ445でNO)、平均処理部376’が全ての分類に対して処理を終了すると(ステップ445でYES)、渋滞情報生成部370’は、渋滞情報生成の処理を終了する。
【0132】
【実施例3】
図23は、実施例3において渋滞情報作成装置1に代えて交通情報作成システムを構成する渋滞情報作成装置501の機能的な構成を示すブロック図である。
なお、渋滞情報作成装置501は、専用の装置として構成してもよく、1台以上のコンピュータ装置とこれを動作させるプログラムにより構成してもよい。
【0133】
同図に示すように、渋滞情報作成装置501は、測定情報取得部510と測定情報処理部520、提供情報取得部530、提供情報処理部540、識別子付与部550、蓄積部560、渋滞情報生成部570を具備して構成される。
【0134】
測定情報取得部510は、携帯電話等の移動体通信やインターネット、専用の通信回線等を介して、車載端末より位置情報を時間と関連付けて取得する。測定情報処理部520は、測定情報取得部510が取得した走行ログを処理して、渋滞の程度を示す移動時間特定情報を出力する。
【0135】
提供情報取得部530は、道路交通情報提供機関3から道路交通情報を取得する。道路交通情報はネットワークを通して提供されたり、CD−ROM、DVD−ROM等の記憶媒体に記録されて提供されたりする。提供情報処理部540は、提供情報取得部530が取得した道路交通情報に含まれる道路と関連付けられた移動時間が特定できる情報を抽出し、測定情報処理部520が出力する移動時間特定情報と同じ形式に変換する。
【0136】
識別子付与部550は、蓄積部560に蓄積する情報のそれぞれが、測定情報に由来するものか、提供情報に由来するものかを識別できるように、測定情報処理部520が処理した移動時間特定情報と提供情報処理部540が処理した移動時間特定情報と同じ形式の情報とに、それぞれ異なる識別子を付与する。蓄積部560は、識別子付与部550で識別子が付与された測定情報処理部520が処理した移動時間特定情報と提供情報処理部540が処理した移動時間特定情報と同じ形式の情報を蓄積する。渋滞情報生成部570は、蓄積部560に蓄積された移動時間特定情報と移動時間特定情報と同型式の情報に基づいて、渋滞情報を作成する。
【0137】
なお、測定情報取得部510、測定情報処理部520、提供情報取得部530、提供情報処理部540は、それぞれ、実施例2における測定情報取得部310と測定情報処理部320、提供情報取得部340、提供情報処理部350に対応するものである。
【0138】
ここで、渋滞情報作成装置501の詳細について説明するが、まず、移動時間特定情報や移動時間特定情報と同じ形式の情報を蓄積部560に蓄積するまでの処理について説明する。
【0139】
図24は、渋滞情報作成装置501における測定情報の取得から蓄積までの処理の流れを示すフローチャートである。
【0140】
渋滞情報作成装置501は、処理を開始すると、まず、測定情報取得部510が走行ログを取得する(ステップ600)。
【0141】
続いて、測定情報処理部520が、自身が有する地図情報DB内の交差点情報を参照し(ステップ601)、走行ログから該当車両が最初に走行した道路を特定し(ステップ602)、当該道路における車両の進行方向を特定する(ステップ603)。最初の道路の進行方向を特定すると、測定情報処理部520は、進行先の交差点との距離が一定値以下で最小となる時刻を走行ログから特定し、これを当該交差点の通過時刻とする(ステップ604)。そして、進行先交差点の通過時刻の特定に成功すると(ステップ605でYES)、測定情報処理部520は、さらに、当該交差点の通過後に進入した道路を特定し(ステップ606)、特定した道路の進行先の交差点との距離が一定値以下で最小となる時刻を当該交差点の通過時刻として特定する(ステップ604)。
【0142】
測定情報処理部520は、交差点の通過時刻を特定する処理を繰り返し、通過時刻の特定が不可能となると(ステップ605でNO)、これまでに特定した交差点とその通過時刻のリストを生成する(ステップ607)。通過時刻の特定が不可能となるのは、結合道路の途中で自動車が移動を中止したときである。
【0143】
次に、測定情報処理部520は、交差点の通過時刻のリストと地図情報DB内の交差点情報を参照し(ステップ608)、ある交差点から隣の交差点まで移動するのに要した移動時間特定情報を算出する(ステップ609)。そして、算出した移動時間特定情報を、日時および道路を特定できる情報と関連付ける(ステップ610)。
【0144】
測定情報処理部520が、移動時間特定情報を日時および道路を特定できる情報と関連付けると、次いで、識別子付与部550が、当該移動時間特定情報に測定情報に由来する旨を示す識別子を付与し(ステップ611)、識別子を付与した移動時間特定情報を蓄積部560へ蓄積する(ステップ612)。
【0145】
識別子付与部550が、移動時間特定情報に識別子を付与して蓄積部560へ蓄積すると、渋滞情報作成装置501は、ステップ600の処理に戻り、新たな走行ログを取得して、同様の処理を繰り返す。
【0146】
図25は、渋滞情報作成装置501における提供情報の取得から蓄積までの処理の流れを示すフローチャートである。
【0147】
渋滞情報作成装置501は、処理を開始すると、まず、提供情報取得部530が、提供情報を取得する(ステップ620)。続いて、提供情報処理部540が、提供情報から移動時間を特定する情報を抽出して、これを移動時間特定情報と同じ形式の情報に変換する(ステップ621)。
【0148】
提供情報処理部540が提供情報を移動時間特定情報と同じ形式の情報に変換すると、識別子付与部550が、当該情報に提供情報に由来する旨を示す識別子を付与し(ステップ622)、識別子を付与した移動時間特定情報を蓄積部560へ蓄積し(ステップ623)、渋滞情報作成装置501は、処理を終了する。
【0149】
ここで、図26、に蓄積部560に蓄積される移動時間特定情報と、移動時間特定情報と同じ形式の情報の格納例を示す。
【0150】
同図に示すように、蓄積部560に蓄積されている情報の各行には、車両がある交差点から隣の交差点まで移動したときの移動時間特定情報若しくは同形式の情報が、日時と道路を特定できる情報に関連付けて記されており、各行の最初が識別子(この例では、「0」が測定情報に由来する移動時間特定情報を表し、「1」が提供情報に由来する移動時間特定情報と同じ形式の情報を表している)である。次に、道路の入り口と出口の交差点の位置を経度(東経)と緯度(北緯)で表すことで道路を特定し、日時を年月日(西暦下2桁+月+日)と時刻(時(24進法表記)+分+秒)で表し、更に移動時間を秒で表し、これらをカンマ区切り文字列として記録している。
【0151】
次に、渋滞情報生成部570の詳細について説明する。図27は、渋滞情報生成部570の機能的な構成を示すブロック図である。
【0152】
同図に示すように、渋滞情報生成部570は、特定情報分類部571と移動時間平均処理部572、特定情報計数処理部573、移動時間平均処理部574、加重平均処理部575を具備して構成される。
【0153】
特定情報分類部571は、蓄積部560に蓄積されている移動時間特定情報等をこれらに付与されている識別子に基づいて、測定情報に由来する移動時間特定情報と、提供情報に由来する移動時間特定情報と同じ形式の情報に分類するとともに、移動時間特定情報および移動時間特定情報と同じ形式の情報のそれぞれを変動要因毎に分類する。蓄積部560に蓄えられている移動時間特定情報等が変動要因情報と関連付けられていない場合は、移動時間特定情報等のそれぞれを、日時および道路を特定する情報に基づいて変動要因情報との関連付けを行ったうえで、変動要因毎に分類する。
【0154】
移動時間平均処理部572は、特定情報分類部571で変動要因および道路毎に分類された移動特定情報(測定情報に由来する)の各分類毎の平均を算出する。算出される値は、移動時間特定情報に基づく所要時間や平均速度である。なお、移動時間平均処理部572が算出した平均を第1の平均とする。
【0155】
特定情報計数処理部573は、特定情報分類部571で分類された各分類に属する移動時間特定情報(測定情報に由来する)の数をそれぞれ求める。例えば、特定情報分類部571が、移動時間特定情報をn種類に分類したとすると、特定情報計数処理部573は、同一分類に属する移動時間特定情報の数Mi(i=1〜n)をそれぞれ求めることとなる。
【0156】
移動時間平均処理部574は、特定情報分類部571で変動要因および道路毎に分類された移動特定情報と同じ形式の情報(提供情報に由来する)の各分類毎の平均を算出する。算出される値は、移動時間特定情報と同じ形式の情報に基づく所要時間や平均速度である。なお、移動時間平均処理部574が算出した平均を第2の平均とする。
【0157】
加重平均処理部575は、移動時間平均処理部572が算出した第1の平均と、移動時間平均処理部574が算出した第2の平均との加重平均を求める。加重平均の算出は、特定情報計数処理部573が計数した各分類毎の移動時間特定情報の数に基づいて、移動時間平均処理部574が算出した第2の平均の重みを変化させることで行う。重みを変化させる方法は、例えば、上述の実施例1の場合と同様に、0以上1以下の値である定数Kを数1に示すように定義し、定義したKを用いて、数2に示す式に基づいて、加重平均を算出する。
【0158】
ここで、渋滞情報生成部570における処理の流れを説明する。図28は、渋滞情報生成部570における渋滞情報生成処理の流れを示すフローチャートである。
【0159】
渋滞情報生成部570は、処理を開始すると、まず、特定情報分類部571が、蓄積部560に蓄積されている情報に付された識別子に基づいて、測定側に由来する移動時間特定情報を読み出し(ステップ640)、これに関連付けられている日時と道路を特定できる情報を変動要因特定情報に変換し、改めて移動時間特定情報と関連付ける(ステップ641)。そして、その移動時間特定情報を変動要因毎に分類する(ステップ642)。
【0160】
次に、特定情報計数処理部573が同一分類に属する移動時間特定情報の数Mを求め(ステップ643)、移動時間平均処理部572が、M個の移動時間特定情報の平均値を求め、これを第1の平均A1とする(ステップ644)。
【0161】
そして、特定情報計数処理部573が計数した移動時間特定情報の数Mが、所定の数N以上であれば(ステップ645でYES)、加重平均処理部575は、該当分類の渋滞情報の作成に十分な数の移動時間特定情報があるものとして、移動時間平均処理部572が算出した第1の平均A1を、そのまま渋滞情報として出力する(ステップ646)。なお、渋滞情報の出力に代えて、これを記録するようにしてもよい。
【0162】
一方、特定情報計数処理部573が計数した移動時間特定情報の数Mが、所定の数N未満であれば(ステップ645でNO)、特定情報分類部571が、蓄積部560に蓄積されている情報に付された識別子に基づいて、提供側に由来する移動時間特定情報と同じ形式の情報を読み出し(ステップ647)、移動時間平均処理部574が、移動時間特定情報と同じ形式の情報の平均値を求め、これを第2の平均A2とする(ステップ648)。次に、加重平均処理部575が、第1の平均A1と第2の平均A2の加重平均を求め(ステップ649)、求めた加重平均を渋滞情報として出力する(ステップ650)。なお、加重平均処理部575による加重平均の算出は、上述の数1および数2に示した数式に基づいて行われる。
【0163】
渋滞情報生成部570は、このような処理を全ての分類に対して行い(ステップ651でNO)、全ての分類に対して処理を終了すると(ステップ651でYES)、渋滞情報生成の処理を終了する。
【0164】
【実施例4】
図29は、実施例4において渋滞情報作成装置1に代えて交通情報作成システムを構成する渋滞情報作成装置701の機能的な構成を示すブロック図である。
なお、渋滞情報作成装置701は、専用の装置として構成してもよく、1台以上のコンピュータ装置とこれを動作させるプログラムにより構成してもよい。
【0165】
同図に示すように、渋滞情報作成装置701は、測定情報取得部710と測定情報処理部720、提供情報取得部730、提供情報処理部740、蓄積部750、渋滞情報生成部760を具備して構成される。
【0166】
測定情報取得部710は、携帯電話等の移動体通信やインターネット、専用の通信回線等を介して、車載端末より位置情報を時間と関連付けて取得する。測定情報処理部720は、測定情報取得部710が取得した走行ログを処理して、渋滞の程度を示す移動時間特定情報を出力する。
【0167】
提供情報取得部730は、道路交通情報提供機関3から道路交通情報を取得する。道路交通情報はネットワークを通して提供されたり、CD−ROM、DVD−ROM等の記憶媒体に記録されて提供されたりする。提供情報処理部740は、提供情報取得部730が取得した道路交通情報に含まれる道路と関連付けられた移動時間が特定できる情報を抽出し、測定情報処理部720が出力する移動時間特定情報と同じ形式に変換する。
【0168】
蓄積部750は、測定情報処理部720が処理した移動時間特定情報と提供情報処理部740が処理した移動時間特定情報と同じ形式の情報を蓄積する。渋滞情報生成部760は、蓄積部750に蓄積された移動時間特定情報と移動時間特定情報と同型式の情報に基づいて、渋滞情報を作成する。
【0169】
なお、測定情報取得部710、測定情報処理部720、提供情報取得部730、提供情報処理部740は、それぞれ、実施例2における測定情報取得部310と測定情報処理部320、提供情報取得部340、提供情報処理部350に対応するものである。
【0170】
ここで、渋滞情報生成部760について説明する。図30は、渋滞情報生成部760の機能的な構成を示すブロック図である。
【0171】
同図に示すように、渋滞情報生成部760は、特定情報分類部761平均処理部762を具備して構成される。
【0172】
特定情報分類部761は、蓄積部750に蓄積されている変動要因情報に関連付けられた移動時間特定情報と、変動要因情報に関連付けられた移動時間特定情報と同じ形式の情報を変動要因毎に分類する。蓄積部750に蓄えられている移動時間特定情報等が変動要因情報と関連付けられていない場合は、移動時間特定情報等のそれぞれを、日時および道路を特定する情報に基づいて変動要因情報との関連付けを行ったうえで、変動要因毎に分類する。
【0173】
平均処理部762は、特定情報分類部761が分類した移動時間特定情報および移動時間特定情報と同じ形式の情報の単純平均をその分類毎に算出する。
【0174】
ここで、渋滞情報生成部760における処理の流れを説明する。図31は、渋滞情報生成部760における渋滞情報生成処理の流れを示すフローチャートである。
【0175】
渋滞情報生成部760は、処理を開始すると、まず、特定情報分類部761が、蓄積部750から移動時間特定情報および移動時間特定情報と同じ形式の情報を読み出し(ステップ800)、それぞれが、これらに関連付けられている日時と道路を特定できる情報を変動要因特定情報に変換し、改めて移動時間特定情報と関連付ける(ステップ801)。そして、その移動時間特定情報を変動要因毎に分類する(ステップ802)。
【0176】
次に、平均処理部762が、特定情報分類部761が分類した移動時間特定情報および移動情報特定情報と同じ形式の情報の単純平均を算出し(ステップ803)、算出した平均を渋滞情報として出力する(ステップ804)。
【0177】
平均処理部762は、単純平均の算出と渋滞情報の出力を全ての分類に対して行い(ステップ805でNO)、平均処理部762が全ての分類に対して処理を終了すると(ステップ805でYES)、渋滞情報生成部760は、渋滞情報生成の処理を終了する。
【0178】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の道路交通情報を活用することができ、交通情報の精度を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用した交通情報作成システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】実施例1における渋滞情報作成装置1の機能的な構成を示すブロック図である。
【図3】車載端末より取得するデータの一例を示した図である。
【図4】測定情報処理部20の機能的な構成例を示すブロック図である。
【図5】交差点通過日時の決定方法を説明するための図(1)である。
【図6】交差点通過日時の決定方法を説明するための図(2)である。
【図7】通過日時算出部22が出力するデータ一例を示した図である。
【図8】移動時間算出部25が出力する移動時間特定情報の一例を示した図である。
【図9】測定情報処理部20における処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】渋滞情報生成部60の機能的な構成を示すブロック図である。
【図11】渋滞情報の具体例を示した図(1)である。
【図12】渋滞情報の具体例を示した図(2)である。
【図13】渋滞情報作成装置1が作成する渋滞情報の内容を示した図である。
【図14】渋滞情報生成部60における処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】渋滞情報生成部60の別の構成例である渋滞情報生成部60’の機能的な構成を示すブロック図である。
【図16】渋滞情報生成部60’における処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】実施例2において渋滞情報作成装置1に代えて交通情報作成システムを構成する渋滞情報作成装置301の機能的な構成を示すブロック図である。
【図18】提供情報に対する処理の流れを示すフローチャートである。
【図19】渋滞情報生成部370の機能的な構成を示すブロック図である。
【図20】渋滞情報生成部370における渋滞情報生成処理の流れを示すフローチャートである。
【図21】渋滞情報生成部370の別の構成例である渋滞情報生成部370’の機能的な構成を示すブロック図である。
【図22】渋滞情報生成部370’における渋滞情報生成処理の流れを示すフローチャートである。
【図23】実施例3において渋滞情報作成装置1に代えて交通情報作成システムを構成する渋滞情報作成装置501の機能的な構成を示すブロック図である。
【図24】渋滞情報作成装置501における測定情報の取得から蓄積までの処理の流れを示すフローチャートである。
【図25】渋滞情報作成装置501における提供情報の取得から蓄積までの処理の流れを示すフローチャートである。
【図26】に蓄積部560に蓄積される移動時間特定情報と、移動時間特定情報と同じ形式の情報の格納例を示した図である。
【図27】渋滞情報生成部570の機能的な構成を示すブロック図である。
【図28】渋滞情報生成部570における渋滞情報生成処理の流れを示すフローチャートである。
【図29】実施例4において渋滞情報作成装置1に代えて交通情報作成システムを構成する渋滞情報作成装置701の機能的な構成を示すブロック図である。
【図30】渋滞情報生成部760の機能的な構成を示すブロック図である。
【図31】渋滞情報生成部760における渋滞情報生成処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 渋滞情報作成装置
2−1〜2−n 道路交通状況測定装置
3 道路交通情報提供機関
10 測定情報取得部
20 測定情報処理部
21 走行ログ一時記憶部
22 通過日時算出部
23 地図情報DB
24 通過日時一時記憶部
25 移動時間算出部
30 蓄積部
40 提供情報取得部
50 提供情報処理部
60 渋滞情報生成部
61 特定情報分類部
62 移動時間平均処理部
63 特定情報計数処理部
64 提供情報取得制御部
65 提供情報平均処理部
66 加重平均処理部
60’ 渋滞情報生成部
61’ 特定情報分類部
63’ 特定情報計数処理部
64’ 提供情報取得制御部
66’ 平均処理部
200 Index
201 所要時間の平均
202 標準偏差
203 進行方向
204 出口交差点
205 時
206 曜日
207 月
208 天候
210 入口交差点位置
211 出口交差点位置
212 所要時間の平均
213 標準偏差
214 出口交差点
215 時
216 曜日
217 月
218 天候
220 Index
221 平均速度の平均
222 標準偏差
223 進行方向
224 出口交差点
225 時
226 曜日
227 月
228 天候
230 Index
231 所要時間の平均
232 標準偏差
233 進行方向
234 出口交差点
235 時
236 曜日
237 月
238 月の上中下旬
239 休日
240 五十日
241 天候
301 渋滞情報作成装置
310 測定情報取得部
320 測定情報処理部
330 測定情報蓄積部
340 提供情報取得部
350 提供情報処理部
360 提供情報蓄積部
370 渋滞情報生成部
371 特定情報分類部
372 移動時間平均処理部
373 特定情報計数処理部
374 特定情報分類部
375 移動時間平均処理部
376 加重平均処理部
370’ 渋滞情報生成部
371’ 特定情報分類部
374’ 特定情報分類部
376’ 平均処理部
501 渋滞情報作成装置
510 測定情報取得部
520 測定情報処理部
530 提供情報取得部
540 提供情報処理部
550 識別子付与部
560 蓄積部
570 渋滞情報生成部
571 特定情報分類部
572 移動時間平均処理部
573 特定情報計数処理部
574 移動時間平均処理部
575 加重平均処理部
701 渋滞情報作成装置
710 測定情報取得部
720 測定情報処理部
730 提供情報取得部
740 提供情報処理部
750 蓄積部
760 渋滞情報生成部
761 特定情報分類部
762 平均処理部
A 交差点
B 交差点
C 交差点

Claims (17)

  1. 測定された交通状況に基づいて交通情報を作成する交通情報作成方法において、
    交通状況を測定する第1の測定手段により測定された、移動体が所定の2地点間を移動するのに要する時間に対応する第1の測定情報を入力し、
    交通状況を測定する第2の測定手段により測定された、移動体が前記所定の2地点間を移動するのに要する時間に対応する第2の測定情報を入力し、
    前記第1の測定情報と前記第2の測定情報とから、前記所定の2地点間における渋滞の程度を表わす交通情報を作成することを特徴とする交通情報作成方法。
  2. 前記第1の測定情報を所定の量若しくは所定の期間分蓄積し、該蓄積した第1の測定情報と前記第2の測定情報とに基づいて前記交通情報を作成することを特徴とする請求項1記載の交通情報作成方法。
  3. 前記第2の測定情報を所定の量若しくは所定の期間分蓄積し、該蓄積した第2の測定情報と前記第1の測定情報とに基づいて前記交通情報を作成することを特徴とする請求項1記載の交通情報作成方法。
  4. 前記交通情報を作成する毎に前記第2の測定情報を取得し、該第2の測定情報の取得量は、前記第1の測定情報の情報量が所定の量よりも少ない場合に該第1の測定情報を補う量であることを特徴とする請求項1記載の交通情報作成方法。
  5. 前記交通情報は、
    前記第1の測定情報の情報量に応じた重みを前記第1の測定情報と前記第2の測定情報とのいずれかに加えて作成されることを特徴とする請求項1記載の交通情報作成方法。
  6. 前記交通情報は、
    前記第1の測定情報と前記第2の測定情報との平均を算出することで作成されることを特徴とする請求項1記載の交通情報作成方法。
  7. 前記第1の測定情報を交通の状況を変動させる変動要因毎に分類し、該分類された変動要因毎に、前記交通情報を作成することを特徴とする請求項1記載の交通情報作成方法。
  8. 前記第1の測定情報は、
    道路上を移動する移動体に配設された移動体端末により、少なくとも移動体の位置と該位置の通過日時とを関連付けた情報として測定されることを特徴とする請求項1記載の交通情報作成方法。
  9. 測定された交通状況に基づいて交通情報を作成する交通情報作成装置において、
    交通状況を測定する第1の測定手段により測定された、移動体が所定の2地点間を移動するのに要する時間に対応する第1の測定情報を入力する第1の測定情報入力手段と、
    交通状況を測定する第2の測定手段により測定された、移動体が前記所定の2地点間を移動するのに要する時間に対応する第2の測定情報を入力する第2の測定情報入力手段と、
    前記第1の測定情報入力手段に入力された第1の測定情報と、前記第2の測定情報入力手段に入力された第2の測定情報とに基づいて、前記所定の2地点間における渋滞の程度を表わす交通情報を作成する交通情報作成手段とを具備することを特徴とする交通情報作成装置。
  10. 前記第1の測定情報入力手段に入力された第1の測定情報を蓄積する第1の蓄積手段をさらに具備し、
    前記交通情報作成手段は、
    前記第1の蓄積手段に、前記第1の測定情報が所定の量若しくは所定の期間分蓄積された後に、該蓄積された第1の測定情報と前記第2の測定情報入力手段に入力された第2の測定情報とに基づいて、前記交通情報を作成することを特徴とする請求項9記載の交通情報作成装置。
  11. 前記第2の測定情報入力手段に入力された第2の測定情報を蓄積する第2の蓄積手段をさらに具備し、
    前記交通情報作成手段は、
    前記第2の蓄積手段に、前記第2の測定情報が所定の量若しくは所定の期間分蓄積された後に、該蓄積された第2の測定情報と前記第1の測定情報入力手段に入力された第1の測定情報とに基づいて、前記交通情報を作成することを特徴とする請求項9記載の交通情報作成装置。
  12. 前記第1の測定情報の情報量が所定の量よりも少ない場合に、前記第2の測定情報入力手段に、前記第1の測定情報を補う分だけ前記第2の測定情報を入力することを特徴とする請求項9記載の交通情報作成装置。
  13. 前記交通情報作成手段は、
    前記第1の測定情報の情報量に応じた重みを前記第1の測定情報と前記第2の測定情報とのいずれかに加えて前記交通情報を作成することを特徴とする請求項9記載の交通情報作成装置。
  14. 前記交通情報作成手段は、
    前記第1の測定情報と前記第2の測定情報との平均を算出することで前記交通情報を作成することを特徴とする請求項9記載の交通情報作成装置。
  15. 前記第1の測定情報入力手段は、
    前記第1の測定情報を、交通の状況を変動させる変動要因毎に分類し、
    前記交通情報作成手段は、
    前記第1の測定情報入力手段により分類された変動要因毎に、前記交通情報を作成することを特徴とする請求項9記載の交通情報作成装置。
  16. 前記第1の測定情報は、
    道路上を移動する移動体に配設された移動体端末により、少なくとも移動体の位置と該位置の通過日時とを関連付けた情報として測定されることを特徴とする請求項9記載の交通情報作成装置。
  17. 測定された交通状況に基づいて、コンピュータに交通情報を作成させる交通情報作成プログラムにおいて、
    交通状況を測定する第1の測定手段により測定された、移動体が所定の2地点間を移動するのに要する時間に対応する第1の測定情報を入力するステップと、交通状況を測定する第2の測定手段により測定された、移動体が前記所定の2地点間を移動するのに要する時間に対応する第2の測定情報を入力するステップと、
    前記第1の測定情報と前記第2の測定情報とから、前記所定の2地点間における渋滞の程度を表わす交通情報を作成するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする交通情報作成プログラム。
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