JP2005010419A - 広告管理システム、情報提供システム、情報提供装置、及び再生端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが広告に留まる（目を留める）期間を検出し、この期間、広告内容に相応しい楽曲データを提供する。
【解決手段】宣伝広告を提供できる表示画面を有するＰＣ１１、本，雑誌，新聞等の紙メディア１２、広告内容に付加された付加情報を取得する端末１３、広告管理サーバ１４とがインターネット１５にて接続され、広告提供メディアに広告自身の情報を含む付加情報を外部から読取可能な形態で含ませて提供する。これを端末１３にて読み取ることにより、読取りがされている期間を検出する。
【選択図】 図２
【解決手段】宣伝広告を提供できる表示画面を有するＰＣ１１、本，雑誌，新聞等の紙メディア１２、広告内容に付加された付加情報を取得する端末１３、広告管理サーバ１４とがインターネット１５にて接続され、広告提供メディアに広告自身の情報を含む付加情報を外部から読取可能な形態で含ませて提供する。これを端末１３にて読み取ることにより、読取りがされている期間を検出する。
【選択図】 図２
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザが情報表示画面や刊行物に表示される広告に留まる期間を収集できる広告管理システム、またユーザが広告に留まる期間に音楽データを送信して広告の表示に同期して音楽を出力できる情報提供システム、この情報提供システムに用いられる情報提供装置、及び再生端末に関する。
【０００２】
【従来の技術】
いわゆるインターネットを利用した音楽配信が普及している。例えば、利用者は、インターネット接続機能を有する移動体電話や、パーソナルコンピュータ等の情報端末を用いて音楽配信を行っているウェブサイトに接続し、アーティスト名や曲名などを手掛かりにして所望とする楽曲を検索し、所定の手続を行えば、楽曲をディジタルデータ形式で購入することができる。
【０００３】
このような音楽配信用のウェブサイトのなかには、楽曲の一部（例えば、数十秒間）だけが無料で試聴できるようになっているものも存在する。また、楽曲そのものを販売するための広告として、新しく発売される楽曲の一部だけが無料曲の数秒間聴くことができるようにしている場合もある。或いはまた、ユーザの購買意欲を掻き立てるために、ユーザの嗜好に応じて試聴データとともに広告情報を送信できるようにしたものもある（例えば、特許文献１参照）。このように、電子メール、インターネット、移動体電話等を低コストで利用できる環境が整備されるとともに楽曲及び広告情報の配信形態も変化しつつある。
【０００４】
【特許文献１】
特開２００２−２５８８７４号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
音楽コンテンツは、映像コンテンツに比べれば、聴者がそれのみに集中しなくてはならないというものではなく、他の動作と併行できるという特徴がある。つまり、「流し聴く」ことができる。例えば、「本、雑誌、新聞等を読みながら」、「インターネットにてウェブサイトをみながら」、「歩きながら」、「車の運転をしながら」、「料理しながら」等、いわゆるＢＧＭ（Ｂａｃｋ Ｇｒｏｕｎｄ Ｍｕｓｉｃ）としての利用である。このように音楽は、その時々のユーザを取り巻く状況・環境を形成するに重要なものとして捉えられることができる。そのため、提供メディアを選んでそれにあった形態で適切な宣伝広告を行っている広告業者は、上述したような音楽の特徴を映像や音声に絡めて効果的に利用することがある。
【０００６】
ウェブサイト等では、サイトに音楽情報を組み込んでこのサイトが表示されている期間、音楽を再生するような方法も知られているが、サイトが既に音楽コンテンツを含んで構成されているため、ユーザにとってみれば。これは非常に限定された音楽再生になっている。
【０００７】
また、広告の効果を測ることは、一般的に非常に困難である。例えば、インターネットのウェブサイト上の一部に表示されるバナー広告等では、ユーザがクリックした回数を広告効果を評価する一手法としている場合もある。しかし、特に雑誌広告等の紙媒体では、結果的にどの程度の売上があったか等を指標とすることを除けば、利用者がその広告にどの程度興味を示しているかといったような、広告効果を知るすべはないに等しい。
【０００８】
そこで本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、広告宣伝効果を測れるように広告に留まる（目を留める）期間を検出することができる広告管理システム、また、広告宣伝効果を上げるためにユーザが広告に留まる期間、広告内容に相応しい楽曲データを提供することができる情報提供システム、またこのシステムに適用する情報提供装置及び再生端末を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明に係る広告管理システムは、通信回線を通じて利用可能となる情報表示画面、若しくは刊行物に表示された広告内容に付加された付加情報を取得する付加情報取得手段と、取得した付加情報を外部に送信する付加情報送信手段とを有する端末と、付加情報を受信する付加情報受信手段と、付加情報を受信している期間を検出する受信期間検出手段とを有する広告情報管理装置とからなる。
【００１０】
また、本発明に係る情報提供システムは、上記広告管理システムを構成する広告管理装置に更に付加情報に対応した情報内容を記憶する記憶手段と、端末に情報内容を送信する情報内容送信手段と、送信された付加情報に対応する情報内容を記憶手段より選択し、受信期間検出手段にて検出された期間、送信するよう情報内容送信手段を制御する制御手段とを備える情報提供装置、端末に更に情報提供装置から送信された情報内容を取得する情報取得手段と、情報内容を再生する再生手段とを有する再生端末からなる。
【００１１】
そして、本発明に係る再生端末は、通信回線を通じて利用可能となる情報表示画面、若しくは刊行物に表示された広告内容に付加された付加情報を取得する付加情報取得手段と、取得した付加情報を管理装置に送信する付加情報送信手段と、管理装置から付加情報に対応する情報内容を取得する情報取得手段と、取得した情報内容を再生する再生手段とを備える。
【００１２】
また、本発明に係る情報提供装置は、通信回線を通じて利用可能となる情報表示画面、若しくは刊行物に表示された広告内容に付加された付加情報に対応する情報内容を記憶する記憶手段と、外部端末により取得された付加情報を受信する付加情報受信手段と、付加情報を受信している期間を検出する検出手段と、端末に情報内容を送信する情報内容送信手段と、送信された付加情報に対応する情報内容を記憶手段より選択し、検出手段にて検出された期間、送信するよう情報内容送信手段を制御する制御手段とを備える。
【００１３】
ここで、上記各発明において、付加情報に対応して記憶手段に記録された情報内容が広告内容に相応しい楽曲データであることが好ましい。
【００１４】
また、付加情報が１次元若しくは２次元バーコードとして広告内容に付加され、付加情報取得手段がバーコード読取手段であってもよい。また、刊行物に表示された広告内容に付加される付加情報に限れば、付加情報は、無線タグに記録されて貼付され、付加情報取得手段が刊行物に表示された広告内容に付加された無線タグに記録された付加情報を読み取る無線タグ読取手段であってもよい。
【００１５】
【発明の実施の形態】
本発明の第１の具体例は、広告内容とともにこの広告に関する付加情報を記録し、この付加情報に基づいて広告に留まる時間を検出できるようにしたシステムである。
【００１６】
図１に示すように、この広告管理システム１は、宣伝広告を提供できる表示画面を有するＰＣ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ）１１、本，雑誌，新聞等の刊行物（紙メディア）１２、広告内容に付加された付加情報を取得する読取部を有する端末１３、主として端末１３から送信された付加情報を受信している期間を検出する広告管理サーバ１４とから構成され、これらが互いにネットワークにて接続されている。ここでのネットワークとは、いわゆるインターネット１５である。また、図１には図示しないが、広告を提供する提供業者が存在する。
【００１７】
図１におけるＰＣ１１では、インターネット１５を介して、様々なウェブサイトを閲覧することができる。なお、上述した、本、雑誌、新聞、ウェブサイト等のメディアを、またこれらに準ずるメディアを必要に応じて広告提供メディアと記し、特に、本、雑誌、新聞等、紙面によって広告が提供されるものを紙メディア１２と記す。
【００１８】
本具体例では、図１に示すように、このような広告提供メディアに対して、この広告自身の情報を含む付加情報を外部より読取可能な形態で含ませて提供することが特徴である。本具体例では、この付加情報を１次元若しくは２次元バーコードとして表し、これを紙メディアの広告表示面の所定位置、或いはウェブサイトの所定位置に表示する。
【００１９】
図２には、端末１３及び広告管理サーバ１４の構成を詳細に示す。端末１３は、広告提供メディアに付加されたバーコードを読み取るバーコードリーダ２１と、取得した付加情報をインターネット１５へ送信するネットワークインターフェイス２２と、各部を統括制御するＣＰＵ及びこの作業領域としてのＲＡＭ、ＲＯＭを有する制御部２３とを備えている。
【００２０】
また、端末１３は、このシステムにて利用する際に事前に広告管理サーバ１４に登録されるものとする。このとき、例えば、この端末１３のＩＰアドレス等に対応付けてこの端末１３を使用するユーザに関する情報が同時に登録できるようになっている。なお、端末１３は、この端末の機能を予め含んで構成された移動体電話、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔｓ）等であってもよい。
【００２１】
広告管理サーバ１４は、端末１３から送信された付加情報を受信するネットワークインターフェイス２４と、広告情報と付加情報とを対応付けて記憶した広告情報記憶部２５と、この記憶部に格納された情報と送られた付加情報とを照合する照合部２６と、送られた付加情報に対応する広告情報が適合した場合、計時を開始する計時部２７と、計時結果或いは付加情報を送信してきた端末のＩＰアドレス等を記憶する管理情報記憶部２８と、上記各部を統括して制御するＣＰＵ及びこの作業領域としてのＲＡＭ、ＲＯＭを有する制御部２９とを備えている。
【００２２】
次に、上述した構成を有する広告情報管理システム１において、紙メディア１２にて提供される宣伝広告に付加されたバーコードの読取及び計時処理を図３を用いて説明する。
【００２３】
端末１３は、ステップＳ１として、紙メディアの広告表示面に表示されたバーコードを読み取ると、この端末１３のＩＰアドレスとともに広告管理サーバ１４に送信する。ステップＳ２として広告管理サーバ１４は、端末１３からの付加情報を受けて照合部２６によって広告情報記憶部２５から対応する広告を照合する。照合されると、ステップＳ３として、計時部２７にて計時を開始する。
【００２４】
端末１３にて紙メディアの広告表示面が表示され続けているかを検出する手法として端末１３は、ステップＳ４として、付加情報の取得が終了した時点、或いは途切れた時点で付加情報の取得が終了した旨の信号を送信する。広告管理サーバ１４は、この信号を受けてステップＳ５にて計時を停止する。ステップＳ６では、後処理として、計時されたデータ及び付加情報の送信元である端末１３のＩＰアドレス等を管理情報記憶部２８に保存して終了する。
【００２５】
またこのほかに、紙メディアの広告表示面が表示され続けているかを検出する手法としては、広告管理サーバ１４が端末１３に対して一定期間毎に紙メディアの付加情報の送信を促し、同一の付加情報が送信されたことが確認されると計時を継続するようにしてもよい。
【００２６】
また、紙メディア１２であれば、付加情報を無線タグに書き込んで貼付するような手法をとることもできる。この場合は、端末１３は、付加情報の読取手段として無線タグ読取部を備えるものとする。
【００２７】
続いて、図４を用いて、この広告管理システム１におけるＰＣに表示されるウェブサイトの宣伝広告に付加されたバーコードの読取及び計時処理を説明する。
【００２８】
まず、ステップＳ１１として、ＰＣ１１がインターネット１５に接続しサイトを開く。このとき、ステップＳ１２として、広告管理サーバ１４には、例えば「Ｃｏｏｋｉｅ」（来歴情報）が残される。
【００２９】
端末１３は、ステップＳ１３として、ウェブサイトの広告表示部分に表示されたバーコードを読み取ると、ステップＳ１４にてこれを広告管理サーバ１４に送信する。ステップＳ１５として広告管理サーバ１４は、端末１３からの付加情報を受けて照合部２６によって広告情報記憶部２５から対応する広告情報を照合する。照合されると、ステップＳ１６において、計時部２７にて計時を開始する。
【００３０】
端末１３にて広告表示面が表示され続けているかを検出する手法として、ステップＳ１７にて広告表示が終了するとこの情報が広告管理サーバ１４に送られる。若しくは、ステップＳ１８のように、端末１３による付加情報の取得が終了した時点、或いは途切れた時点で付加情報の取得が終了した旨の信号が送信される。広告管理サーバ１４は、これらの信号を受けて、ステップＳ１９にて計時を停止し、ステップＳ２０として、計時されたデータ及び付加情報を送信した端末１３のＩＰアドレス等を管理情報記憶部２８に保存する。
【００３１】
またこのほかに、広告表示面が表示され続けているかを検出する手法としては、紙メディア場合と同様に、広告管理サーバ１４が端末１３に対して一定期間毎に付加情報の送信を促し、同一の付加情報が送信されたことが確認されると計時を継続するようにしてもよい。
【００３２】
したがって、上述したような広告管理システム１によれば、広告に対してこの広告に関する付加情報とこれを読み取る端末１３とを用いることによって、ユーザが広告提供メディアの広告表示面に留まった期間を知ることができる。また、これを管理情報として管理情報記憶部２８に記憶できるため、例えば、宣伝広告に対する効果の評価として使用できる。また、広告に興味を示すユーザ階層等も調べることができる。
【００３３】
ところで、広告管理システム１では、端末１３を用いて広告提供メディアに含まれた付加情報を読み取って管理サーバに送信することで広告評価の指標となる情報を収集できるようになっているが、この付加情報に広告に関連性のある他の情報を加えることによって、更に付加価値を与えることもできる。
【００３４】
続いて説明する第２の具体例としてのシステムは、広告提供メディアの宣伝広告に留まる期間（ウェブサイトであれば接続時間）を引き延ばすため、或いは宣伝広告をより注目させるために、ユーザが広告提供メディアに留まっている期間に、これら宣伝広告に対して付加的・効果的に用いることのできるＢＧＭ（Ｂａｃｋ Ｇｒｏｕｎｄ Ｍｕｓｉｃ）のような別情報を提供する情報提供システムである。ここでは、付加情報に音楽提供用の「音楽サービス情報」を含ませる。
【００３５】
図５に示す情報提供システム２は、ＰＣ１１、本，雑誌，新聞等の紙メディア１２、広告内容に付加された音楽サービス情報を含む付加情報を取得し音楽を再生する再生端末３１、主として再生端末３１から送信された音楽サービス情報を含む付加情報を受信する管理サーバ３２とを有し、これらが互いにインターネット１５にて接続されている。また、情報提供システム２は、管理サーバ３２から音楽サービス情報を受けて再生端末３１に音楽データを送信する音楽データ蓄積サーバ３３、広告提供業者３４とを備え、図１に示す広告管理システム１における広告管理システムを拡張したものになっている。なお、以下において、既に説明した構成と同様の作用効果を有するものに関しては、同一の番号を付して詳細な説明を省略する。
【００３６】
「音楽サービス情報」とは、再生端末３１が管理サーバ３２を介して音楽データ蓄積サーバ３３から音楽データを取得するために必要な情報であり、再生対象の楽曲の情報、管理サーバ３２を提供している会社の情報、この広告提供メディアの情報（例えば、雑誌名、発行年月日）等が含まれている。
【００３７】
この第２の具体例では、「音楽を聴く」という動作と併行できるあらゆる広告提供メディアが対象とされ、本具体例でも同様、付加情報を１次元若しくは２次元バーコードとして表し、これを広告提供メディアに表示する。
【００３８】
図６には、再生端末３１の構成を示す。再生端末３１は、図２に示す端末１３の構成に加えて、音楽データを再生する再生部４１を備えている。再生部４１は、音楽データ蓄積サーバ３３から送られた楽曲データを再生する。図示しないが再生端末３１は、再生した楽曲データを外部に出力するための構成を備えている。また、再生端末３１には、この楽曲データを記憶する記憶部４２が設けられていてもよい。この場合、提供された楽曲データをユーザの必要に応じて購入できるようにする。記憶部４２は、この再生端末３１に対して着脱可能とされている。
【００３９】
ここで使用する管理サーバ３２は、図２に示す管理サーバと同一の構成にて使用できるが、広告情報記憶部２５に蓄積される情報に、広告情報に対応して用意する音楽データ、すなわち音楽データ蓄積サーバ３３から再生端末３１に対して送信する音楽データを指定する情報も含まれていることが特徴的である。
【００４０】
この情報提供システム２によれば、紙メディア１２やＰＣ１１でインターネットのウェブサイトをみながら、これら広告提供メディアに用意された音楽を楽しむことができる。再生端末３１は、ユーザが音楽サービス情報が埋め込まれた広告提供メディアを閲覧する際に再生端末３１によって音楽サービス情報を含む付加情報を取得する。この再生端末３１は、管理サーバ３２に対して音楽サービス情報を転送する。音楽データは、音楽データ蓄積サーバ３３から再生端末３１にて再生できる形式で配信される。
【００４１】
この情報提供システム２では、予め登録された再生端末３１の使用者の情報を反映して、提供する曲を管理サーバ３２にてより柔軟に設定することもできる。例えば、アクセス毎に異なる曲が提供されるようにしたり、アクセスした再生端末の情報からこの再生端末の使用者世代に馴染みのある曲を提供したりできる。
【００４２】
次に、上述した構成を有する情報提供システム２において、特に紙メディア１２にて提供される宣伝広告に付加されたバーコードの読取及び計時処理を図７を用いて説明する。
【００４３】
端末１３は、ステップＳ２１として、紙メディアの広告表示面に表示されたバーコードを読み取ると、この端末１３のＩＰアドレスとともに広告管理サーバ１４に送信する。ステップＳ２２として管理サーバ３２は、再生端末３１からの音楽サービス情報を含む付加情報を受けて照合部２６によって広告情報記憶部２５から対応する広告及び配信する音楽に関する情報を照合する。照合されると、ステップＳ２３として計時部２７にて計時を開始するとともに、音楽データ蓄積サーバ３３に対して音楽サービス情報を送信する。
【００４４】
ステップＳ２４にて、音楽データ蓄積サーバ３３では、音楽サービス情報を受信すると、ステップＳ２５において、この情報に基づいて再生端末３１に対して配信する。再生端末３１では、音楽データ蓄積サーバ３３からの楽曲データを受け取ると、ステップＳ２６にてこれを再生する。
【００４５】
上述した例と同様、再生端末３１にて紙メディアの広告表示面が表示され続けているかを検出する手法としては、再生端末３１は、ステップＳ２７として、付加情報の取得が終了した時点、或いは途切れた時点で付加情報の取得が終了した旨の信号を送信する。管理サーバ３２は、この信号を受けてステップＳ２８にて計時を停止するとともに、音楽データ蓄積サーバ３３に対して、再生端末３１への音楽配信を停止する信号を送信する。音楽データ蓄積サーバ３３では、ステップＳ２９にてこの信号を受け取ると、ステップＳ３０にて再生端末３１への音楽データの配信を停止する。また、管理サーバ３２では、ステップＳ３１において、後処理として、計時されたデータ及び付加情報の送信元である再生端末３１のＩＰアドレス等を管理情報記憶部２８に保存して終了する。
【００４６】
またこのほかに、紙メディアの広告表示面が表示され続けているかを検出する手法として、管理サーバ３２が再生端末３１に対して一定期間毎に紙メディアの付加情報の送信を促し、同一の付加情報が送信されたことが確認されると計時を継続するようにしてもよい。
【００４７】
続いて、図８を用いて、この情報提供システム２におけるＰＣに表示されるウェブサイトの宣伝広告に付加されたバーコードの読取及び計時処理を説明する。まず、ステップＳ４１として、ＰＣ１１がインターネット１５に接続しサイトを開く。このとき、ステップＳ４２として、管理サーバ３２には、例えば「Ｃｏｏｋｉｅ」（来歴情報）が残される。
【００４８】
再生端末３１は、ステップＳ４３として、ウェブサイトの広告表示部分に表示されたバーコードを読み取ると、ステップＳ４４にてこれを管理サーバ３２に送信する。ステップＳ４５として管理サーバ３２は、再生端末３１からの付加情報を受けて照合部２６によって広告情報記憶部２５から対応する広告及び配信する音楽に関する情報を照合する。照合されると、ステップＳ４６として計時部２７にて計時を開始するとともに、音楽データ蓄積サーバ３３に対して音楽サービス情報を送信する。
【００４９】
ステップＳ４７にて、音楽データ蓄積サーバ３３では、音楽データを指定する情報を受信すると、ステップＳ４８においてこれを再生端末３１に対して配信する。ここでの配信のしかたは、音楽サービス情報に基づく。再生端末３１では、音楽データ蓄積サーバ３３からの楽曲データを受け取ると、ステップＳ４９にてこれを再生する。
【００５０】
上述した例と同様、ＰＣ１１において広告表示面が表示され続けているかを検出する手法として、再生端末３１は、ステップＳ５０として、付加情報の取得が終了した時点、或いは途切れた時点で付加情報の取得が終了した旨の信号を送信する。管理サーバ３２は、この信号を受けてステップＳ５１て計時を停止するとともに、音楽データ蓄積サーバ３３に対して再生端末３１への音楽配信を停止する信号を送信する。音楽データ蓄積サーバ３３では、ステップＳ５３にてこの信号を受け取ると、ステップＳ５４にて再生端末３１への音楽データの配信を停止する。また、管理サーバ３２では、ステップＳ５５において、後処理として、計時されたデータ及び付加情報の送信元である再生端末３１のＩＰアドレス等を管理情報記憶部２８に保存して終了する。
【００５１】
またこのほかに、サイトの広告表示面が表示され続けているかを検出する手法として、管理サーバ３２が再生端末３１に対して一定期間毎に付加情報の送信を促し、同一の付加情報が送信されたことが確認されると計時を継続するようにしてもよい。
【００５２】
したがって、上述したような情報提供システム２によれば、広告に対してこの広告に関する音楽サービス情報を含む付加情報とこれを読み取る再生端末３１とを用いることによって、ユーザが広告提供メディアの広告表示面に留まった期間を知ることができる。また、これを管理情報として管理情報記憶部２８に記憶できるため、例えば、宣伝広告に対する効果の評価として使用できる。また、広告に興味を示すユーザ階層等も調べることができる。また、広告ページ又は広告サイトを開いている間だけ、再生端末３１に対してネットワークを介して音楽を提供することが可能である。そのため、広告提供業者３４は、このページを開いている間、ユーザ（再生端末３１）に宣伝広告に相応しい効果的な音楽を提供すれば、ユーザをこの宣伝広告に引き止める効果が期待できる。
【００５３】
また、管理サーバ３２では、提供された音楽を聴いていた時間（すなわち、広告を開いていた時間）、曲名などを知ることができる。したがって、管理サーバ３２は、広告提供業者３４に対して、この音楽の利用のされ方に応じて従量的な課金を行うことも可能になる。
【００５４】
なお、本発明は上述した具体例のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、上述した広告提供メディアには、町中に設ける広告看板、電車の中吊り広告等も含まれる。これらに付加情報を付ければ、場所場所で再生端末に音楽を提供することができる。
【００５５】
また、この情報提供システム２では、広告に付加的に使用した音楽データを購入できるようにしてもよい。この場合、ユーザに音楽を購入するか確認する処理を設け、購入を希望した場合、音楽データ蓄積サーバ３３ら再生端末３１にダウンロードされる。この場合、電子決済及び楽曲データの複製の管理等において秘匿性の高い環境が必要とされるが、従来既知の配信方法が適用できる。
【００５６】
例えば、ネットワークを介して決済を行うための一例としては、非接触ＩＣカード（及びこのカードのリーダライタ）を使用して個人認証をとる方法が挙げられる（本願出願人による「フェリカ（登録商標）」技術が応用可能である。）。
【００５７】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る広告管理システムによれば、端末にて、通信回線を通じて利用可能となる情報表示画面若しくは刊行物に表示された広告内容に付加された付加情報を取得し、取得した付加情報を広告情報管理装置へ送信することによって、広告情報管理装置では、使用者が広告を開いている期間を検出することができ、広告の効果を測る一指標としてこれを使用することができる。
【００５８】
また、本発明に係る情報提供システムによれば、上記広告管理システムを拡張し、検出されている期間に再生端末に対して音楽データを配信することにより、広告を開いている間、ユーザ（再生端末）に宣伝広告に相応しい効果的な音楽を提供すれば、ユーザをこの宣伝広告に引き止める効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の具体例として示す広告管理システムを説明する概略図である。
【図２】上記広告管理システムにおける端末及び広告管理サーバを説明する構成図である。
【図３】上記広告管理システムにおいて紙面広告のバーコードの読取及び計時処理を説明するタイミングチャートである。
【図４】上記広告管理システムにおいてＰＣの表示画面に表示される広告のバーコードの読取及び計時処理を説明するタイミングチャートである。
【図５】本発明の第２の具体例として示す情報提供システムを説明する概略図である。
【図６】上記情報提供システムにおける再生端末を説明する構成図である。
【図７】上記情報提供システムにおいて紙面広告の音楽サービス情報を含む付加情報の読取及び音楽配信処理を説明するタイミングチャートである。
【図８】上記情報提供システムにおいてＰＣの表示画面に表示される広告の音楽サービス情報を含む付加情報の読取及び音楽配信処理を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
１ 情報提供システム、１１ ＰＣ、１２ 紙メディア、１３ 端末、１４ 広告管理サーバ、１５ インターネット、３１ 再生端末、３２ 管理サーバ、３３ 音楽データ蓄積サーバ、３４ 広告提供業者
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザが情報表示画面や刊行物に表示される広告に留まる期間を収集できる広告管理システム、またユーザが広告に留まる期間に音楽データを送信して広告の表示に同期して音楽を出力できる情報提供システム、この情報提供システムに用いられる情報提供装置、及び再生端末に関する。
【０００２】
【従来の技術】
いわゆるインターネットを利用した音楽配信が普及している。例えば、利用者は、インターネット接続機能を有する移動体電話や、パーソナルコンピュータ等の情報端末を用いて音楽配信を行っているウェブサイトに接続し、アーティスト名や曲名などを手掛かりにして所望とする楽曲を検索し、所定の手続を行えば、楽曲をディジタルデータ形式で購入することができる。
【０００３】
このような音楽配信用のウェブサイトのなかには、楽曲の一部（例えば、数十秒間）だけが無料で試聴できるようになっているものも存在する。また、楽曲そのものを販売するための広告として、新しく発売される楽曲の一部だけが無料曲の数秒間聴くことができるようにしている場合もある。或いはまた、ユーザの購買意欲を掻き立てるために、ユーザの嗜好に応じて試聴データとともに広告情報を送信できるようにしたものもある（例えば、特許文献１参照）。このように、電子メール、インターネット、移動体電話等を低コストで利用できる環境が整備されるとともに楽曲及び広告情報の配信形態も変化しつつある。
【０００４】
【特許文献１】
特開２００２−２５８８７４号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
音楽コンテンツは、映像コンテンツに比べれば、聴者がそれのみに集中しなくてはならないというものではなく、他の動作と併行できるという特徴がある。つまり、「流し聴く」ことができる。例えば、「本、雑誌、新聞等を読みながら」、「インターネットにてウェブサイトをみながら」、「歩きながら」、「車の運転をしながら」、「料理しながら」等、いわゆるＢＧＭ（Ｂａｃｋ Ｇｒｏｕｎｄ Ｍｕｓｉｃ）としての利用である。このように音楽は、その時々のユーザを取り巻く状況・環境を形成するに重要なものとして捉えられることができる。そのため、提供メディアを選んでそれにあった形態で適切な宣伝広告を行っている広告業者は、上述したような音楽の特徴を映像や音声に絡めて効果的に利用することがある。
【０００６】
ウェブサイト等では、サイトに音楽情報を組み込んでこのサイトが表示されている期間、音楽を再生するような方法も知られているが、サイトが既に音楽コンテンツを含んで構成されているため、ユーザにとってみれば。これは非常に限定された音楽再生になっている。
【０００７】
また、広告の効果を測ることは、一般的に非常に困難である。例えば、インターネットのウェブサイト上の一部に表示されるバナー広告等では、ユーザがクリックした回数を広告効果を評価する一手法としている場合もある。しかし、特に雑誌広告等の紙媒体では、結果的にどの程度の売上があったか等を指標とすることを除けば、利用者がその広告にどの程度興味を示しているかといったような、広告効果を知るすべはないに等しい。
【０００８】
そこで本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、広告宣伝効果を測れるように広告に留まる（目を留める）期間を検出することができる広告管理システム、また、広告宣伝効果を上げるためにユーザが広告に留まる期間、広告内容に相応しい楽曲データを提供することができる情報提供システム、またこのシステムに適用する情報提供装置及び再生端末を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、本発明に係る広告管理システムは、通信回線を通じて利用可能となる情報表示画面、若しくは刊行物に表示された広告内容に付加された付加情報を取得する付加情報取得手段と、取得した付加情報を外部に送信する付加情報送信手段とを有する端末と、付加情報を受信する付加情報受信手段と、付加情報を受信している期間を検出する受信期間検出手段とを有する広告情報管理装置とからなる。
【００１０】
また、本発明に係る情報提供システムは、上記広告管理システムを構成する広告管理装置に更に付加情報に対応した情報内容を記憶する記憶手段と、端末に情報内容を送信する情報内容送信手段と、送信された付加情報に対応する情報内容を記憶手段より選択し、受信期間検出手段にて検出された期間、送信するよう情報内容送信手段を制御する制御手段とを備える情報提供装置、端末に更に情報提供装置から送信された情報内容を取得する情報取得手段と、情報内容を再生する再生手段とを有する再生端末からなる。
【００１１】
そして、本発明に係る再生端末は、通信回線を通じて利用可能となる情報表示画面、若しくは刊行物に表示された広告内容に付加された付加情報を取得する付加情報取得手段と、取得した付加情報を管理装置に送信する付加情報送信手段と、管理装置から付加情報に対応する情報内容を取得する情報取得手段と、取得した情報内容を再生する再生手段とを備える。
【００１２】
また、本発明に係る情報提供装置は、通信回線を通じて利用可能となる情報表示画面、若しくは刊行物に表示された広告内容に付加された付加情報に対応する情報内容を記憶する記憶手段と、外部端末により取得された付加情報を受信する付加情報受信手段と、付加情報を受信している期間を検出する検出手段と、端末に情報内容を送信する情報内容送信手段と、送信された付加情報に対応する情報内容を記憶手段より選択し、検出手段にて検出された期間、送信するよう情報内容送信手段を制御する制御手段とを備える。
【００１３】
ここで、上記各発明において、付加情報に対応して記憶手段に記録された情報内容が広告内容に相応しい楽曲データであることが好ましい。
【００１４】
また、付加情報が１次元若しくは２次元バーコードとして広告内容に付加され、付加情報取得手段がバーコード読取手段であってもよい。また、刊行物に表示された広告内容に付加される付加情報に限れば、付加情報は、無線タグに記録されて貼付され、付加情報取得手段が刊行物に表示された広告内容に付加された無線タグに記録された付加情報を読み取る無線タグ読取手段であってもよい。
【００１５】
【発明の実施の形態】
本発明の第１の具体例は、広告内容とともにこの広告に関する付加情報を記録し、この付加情報に基づいて広告に留まる時間を検出できるようにしたシステムである。
【００１６】
図１に示すように、この広告管理システム１は、宣伝広告を提供できる表示画面を有するＰＣ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｃｏｍｐｕｔｅｒ）１１、本，雑誌，新聞等の刊行物（紙メディア）１２、広告内容に付加された付加情報を取得する読取部を有する端末１３、主として端末１３から送信された付加情報を受信している期間を検出する広告管理サーバ１４とから構成され、これらが互いにネットワークにて接続されている。ここでのネットワークとは、いわゆるインターネット１５である。また、図１には図示しないが、広告を提供する提供業者が存在する。
【００１７】
図１におけるＰＣ１１では、インターネット１５を介して、様々なウェブサイトを閲覧することができる。なお、上述した、本、雑誌、新聞、ウェブサイト等のメディアを、またこれらに準ずるメディアを必要に応じて広告提供メディアと記し、特に、本、雑誌、新聞等、紙面によって広告が提供されるものを紙メディア１２と記す。
【００１８】
本具体例では、図１に示すように、このような広告提供メディアに対して、この広告自身の情報を含む付加情報を外部より読取可能な形態で含ませて提供することが特徴である。本具体例では、この付加情報を１次元若しくは２次元バーコードとして表し、これを紙メディアの広告表示面の所定位置、或いはウェブサイトの所定位置に表示する。
【００１９】
図２には、端末１３及び広告管理サーバ１４の構成を詳細に示す。端末１３は、広告提供メディアに付加されたバーコードを読み取るバーコードリーダ２１と、取得した付加情報をインターネット１５へ送信するネットワークインターフェイス２２と、各部を統括制御するＣＰＵ及びこの作業領域としてのＲＡＭ、ＲＯＭを有する制御部２３とを備えている。
【００２０】
また、端末１３は、このシステムにて利用する際に事前に広告管理サーバ１４に登録されるものとする。このとき、例えば、この端末１３のＩＰアドレス等に対応付けてこの端末１３を使用するユーザに関する情報が同時に登録できるようになっている。なお、端末１３は、この端末の機能を予め含んで構成された移動体電話、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔｓ）等であってもよい。
【００２１】
広告管理サーバ１４は、端末１３から送信された付加情報を受信するネットワークインターフェイス２４と、広告情報と付加情報とを対応付けて記憶した広告情報記憶部２５と、この記憶部に格納された情報と送られた付加情報とを照合する照合部２６と、送られた付加情報に対応する広告情報が適合した場合、計時を開始する計時部２７と、計時結果或いは付加情報を送信してきた端末のＩＰアドレス等を記憶する管理情報記憶部２８と、上記各部を統括して制御するＣＰＵ及びこの作業領域としてのＲＡＭ、ＲＯＭを有する制御部２９とを備えている。
【００２２】
次に、上述した構成を有する広告情報管理システム１において、紙メディア１２にて提供される宣伝広告に付加されたバーコードの読取及び計時処理を図３を用いて説明する。
【００２３】
端末１３は、ステップＳ１として、紙メディアの広告表示面に表示されたバーコードを読み取ると、この端末１３のＩＰアドレスとともに広告管理サーバ１４に送信する。ステップＳ２として広告管理サーバ１４は、端末１３からの付加情報を受けて照合部２６によって広告情報記憶部２５から対応する広告を照合する。照合されると、ステップＳ３として、計時部２７にて計時を開始する。
【００２４】
端末１３にて紙メディアの広告表示面が表示され続けているかを検出する手法として端末１３は、ステップＳ４として、付加情報の取得が終了した時点、或いは途切れた時点で付加情報の取得が終了した旨の信号を送信する。広告管理サーバ１４は、この信号を受けてステップＳ５にて計時を停止する。ステップＳ６では、後処理として、計時されたデータ及び付加情報の送信元である端末１３のＩＰアドレス等を管理情報記憶部２８に保存して終了する。
【００２５】
またこのほかに、紙メディアの広告表示面が表示され続けているかを検出する手法としては、広告管理サーバ１４が端末１３に対して一定期間毎に紙メディアの付加情報の送信を促し、同一の付加情報が送信されたことが確認されると計時を継続するようにしてもよい。
【００２６】
また、紙メディア１２であれば、付加情報を無線タグに書き込んで貼付するような手法をとることもできる。この場合は、端末１３は、付加情報の読取手段として無線タグ読取部を備えるものとする。
【００２７】
続いて、図４を用いて、この広告管理システム１におけるＰＣに表示されるウェブサイトの宣伝広告に付加されたバーコードの読取及び計時処理を説明する。
【００２８】
まず、ステップＳ１１として、ＰＣ１１がインターネット１５に接続しサイトを開く。このとき、ステップＳ１２として、広告管理サーバ１４には、例えば「Ｃｏｏｋｉｅ」（来歴情報）が残される。
【００２９】
端末１３は、ステップＳ１３として、ウェブサイトの広告表示部分に表示されたバーコードを読み取ると、ステップＳ１４にてこれを広告管理サーバ１４に送信する。ステップＳ１５として広告管理サーバ１４は、端末１３からの付加情報を受けて照合部２６によって広告情報記憶部２５から対応する広告情報を照合する。照合されると、ステップＳ１６において、計時部２７にて計時を開始する。
【００３０】
端末１３にて広告表示面が表示され続けているかを検出する手法として、ステップＳ１７にて広告表示が終了するとこの情報が広告管理サーバ１４に送られる。若しくは、ステップＳ１８のように、端末１３による付加情報の取得が終了した時点、或いは途切れた時点で付加情報の取得が終了した旨の信号が送信される。広告管理サーバ１４は、これらの信号を受けて、ステップＳ１９にて計時を停止し、ステップＳ２０として、計時されたデータ及び付加情報を送信した端末１３のＩＰアドレス等を管理情報記憶部２８に保存する。
【００３１】
またこのほかに、広告表示面が表示され続けているかを検出する手法としては、紙メディア場合と同様に、広告管理サーバ１４が端末１３に対して一定期間毎に付加情報の送信を促し、同一の付加情報が送信されたことが確認されると計時を継続するようにしてもよい。
【００３２】
したがって、上述したような広告管理システム１によれば、広告に対してこの広告に関する付加情報とこれを読み取る端末１３とを用いることによって、ユーザが広告提供メディアの広告表示面に留まった期間を知ることができる。また、これを管理情報として管理情報記憶部２８に記憶できるため、例えば、宣伝広告に対する効果の評価として使用できる。また、広告に興味を示すユーザ階層等も調べることができる。
【００３３】
ところで、広告管理システム１では、端末１３を用いて広告提供メディアに含まれた付加情報を読み取って管理サーバに送信することで広告評価の指標となる情報を収集できるようになっているが、この付加情報に広告に関連性のある他の情報を加えることによって、更に付加価値を与えることもできる。
【００３４】
続いて説明する第２の具体例としてのシステムは、広告提供メディアの宣伝広告に留まる期間（ウェブサイトであれば接続時間）を引き延ばすため、或いは宣伝広告をより注目させるために、ユーザが広告提供メディアに留まっている期間に、これら宣伝広告に対して付加的・効果的に用いることのできるＢＧＭ（Ｂａｃｋ Ｇｒｏｕｎｄ Ｍｕｓｉｃ）のような別情報を提供する情報提供システムである。ここでは、付加情報に音楽提供用の「音楽サービス情報」を含ませる。
【００３５】
図５に示す情報提供システム２は、ＰＣ１１、本，雑誌，新聞等の紙メディア１２、広告内容に付加された音楽サービス情報を含む付加情報を取得し音楽を再生する再生端末３１、主として再生端末３１から送信された音楽サービス情報を含む付加情報を受信する管理サーバ３２とを有し、これらが互いにインターネット１５にて接続されている。また、情報提供システム２は、管理サーバ３２から音楽サービス情報を受けて再生端末３１に音楽データを送信する音楽データ蓄積サーバ３３、広告提供業者３４とを備え、図１に示す広告管理システム１における広告管理システムを拡張したものになっている。なお、以下において、既に説明した構成と同様の作用効果を有するものに関しては、同一の番号を付して詳細な説明を省略する。
【００３６】
「音楽サービス情報」とは、再生端末３１が管理サーバ３２を介して音楽データ蓄積サーバ３３から音楽データを取得するために必要な情報であり、再生対象の楽曲の情報、管理サーバ３２を提供している会社の情報、この広告提供メディアの情報（例えば、雑誌名、発行年月日）等が含まれている。
【００３７】
この第２の具体例では、「音楽を聴く」という動作と併行できるあらゆる広告提供メディアが対象とされ、本具体例でも同様、付加情報を１次元若しくは２次元バーコードとして表し、これを広告提供メディアに表示する。
【００３８】
図６には、再生端末３１の構成を示す。再生端末３１は、図２に示す端末１３の構成に加えて、音楽データを再生する再生部４１を備えている。再生部４１は、音楽データ蓄積サーバ３３から送られた楽曲データを再生する。図示しないが再生端末３１は、再生した楽曲データを外部に出力するための構成を備えている。また、再生端末３１には、この楽曲データを記憶する記憶部４２が設けられていてもよい。この場合、提供された楽曲データをユーザの必要に応じて購入できるようにする。記憶部４２は、この再生端末３１に対して着脱可能とされている。
【００３９】
ここで使用する管理サーバ３２は、図２に示す管理サーバと同一の構成にて使用できるが、広告情報記憶部２５に蓄積される情報に、広告情報に対応して用意する音楽データ、すなわち音楽データ蓄積サーバ３３から再生端末３１に対して送信する音楽データを指定する情報も含まれていることが特徴的である。
【００４０】
この情報提供システム２によれば、紙メディア１２やＰＣ１１でインターネットのウェブサイトをみながら、これら広告提供メディアに用意された音楽を楽しむことができる。再生端末３１は、ユーザが音楽サービス情報が埋め込まれた広告提供メディアを閲覧する際に再生端末３１によって音楽サービス情報を含む付加情報を取得する。この再生端末３１は、管理サーバ３２に対して音楽サービス情報を転送する。音楽データは、音楽データ蓄積サーバ３３から再生端末３１にて再生できる形式で配信される。
【００４１】
この情報提供システム２では、予め登録された再生端末３１の使用者の情報を反映して、提供する曲を管理サーバ３２にてより柔軟に設定することもできる。例えば、アクセス毎に異なる曲が提供されるようにしたり、アクセスした再生端末の情報からこの再生端末の使用者世代に馴染みのある曲を提供したりできる。
【００４２】
次に、上述した構成を有する情報提供システム２において、特に紙メディア１２にて提供される宣伝広告に付加されたバーコードの読取及び計時処理を図７を用いて説明する。
【００４３】
端末１３は、ステップＳ２１として、紙メディアの広告表示面に表示されたバーコードを読み取ると、この端末１３のＩＰアドレスとともに広告管理サーバ１４に送信する。ステップＳ２２として管理サーバ３２は、再生端末３１からの音楽サービス情報を含む付加情報を受けて照合部２６によって広告情報記憶部２５から対応する広告及び配信する音楽に関する情報を照合する。照合されると、ステップＳ２３として計時部２７にて計時を開始するとともに、音楽データ蓄積サーバ３３に対して音楽サービス情報を送信する。
【００４４】
ステップＳ２４にて、音楽データ蓄積サーバ３３では、音楽サービス情報を受信すると、ステップＳ２５において、この情報に基づいて再生端末３１に対して配信する。再生端末３１では、音楽データ蓄積サーバ３３からの楽曲データを受け取ると、ステップＳ２６にてこれを再生する。
【００４５】
上述した例と同様、再生端末３１にて紙メディアの広告表示面が表示され続けているかを検出する手法としては、再生端末３１は、ステップＳ２７として、付加情報の取得が終了した時点、或いは途切れた時点で付加情報の取得が終了した旨の信号を送信する。管理サーバ３２は、この信号を受けてステップＳ２８にて計時を停止するとともに、音楽データ蓄積サーバ３３に対して、再生端末３１への音楽配信を停止する信号を送信する。音楽データ蓄積サーバ３３では、ステップＳ２９にてこの信号を受け取ると、ステップＳ３０にて再生端末３１への音楽データの配信を停止する。また、管理サーバ３２では、ステップＳ３１において、後処理として、計時されたデータ及び付加情報の送信元である再生端末３１のＩＰアドレス等を管理情報記憶部２８に保存して終了する。
【００４６】
またこのほかに、紙メディアの広告表示面が表示され続けているかを検出する手法として、管理サーバ３２が再生端末３１に対して一定期間毎に紙メディアの付加情報の送信を促し、同一の付加情報が送信されたことが確認されると計時を継続するようにしてもよい。
【００４７】
続いて、図８を用いて、この情報提供システム２におけるＰＣに表示されるウェブサイトの宣伝広告に付加されたバーコードの読取及び計時処理を説明する。まず、ステップＳ４１として、ＰＣ１１がインターネット１５に接続しサイトを開く。このとき、ステップＳ４２として、管理サーバ３２には、例えば「Ｃｏｏｋｉｅ」（来歴情報）が残される。
【００４８】
再生端末３１は、ステップＳ４３として、ウェブサイトの広告表示部分に表示されたバーコードを読み取ると、ステップＳ４４にてこれを管理サーバ３２に送信する。ステップＳ４５として管理サーバ３２は、再生端末３１からの付加情報を受けて照合部２６によって広告情報記憶部２５から対応する広告及び配信する音楽に関する情報を照合する。照合されると、ステップＳ４６として計時部２７にて計時を開始するとともに、音楽データ蓄積サーバ３３に対して音楽サービス情報を送信する。
【００４９】
ステップＳ４７にて、音楽データ蓄積サーバ３３では、音楽データを指定する情報を受信すると、ステップＳ４８においてこれを再生端末３１に対して配信する。ここでの配信のしかたは、音楽サービス情報に基づく。再生端末３１では、音楽データ蓄積サーバ３３からの楽曲データを受け取ると、ステップＳ４９にてこれを再生する。
【００５０】
上述した例と同様、ＰＣ１１において広告表示面が表示され続けているかを検出する手法として、再生端末３１は、ステップＳ５０として、付加情報の取得が終了した時点、或いは途切れた時点で付加情報の取得が終了した旨の信号を送信する。管理サーバ３２は、この信号を受けてステップＳ５１て計時を停止するとともに、音楽データ蓄積サーバ３３に対して再生端末３１への音楽配信を停止する信号を送信する。音楽データ蓄積サーバ３３では、ステップＳ５３にてこの信号を受け取ると、ステップＳ５４にて再生端末３１への音楽データの配信を停止する。また、管理サーバ３２では、ステップＳ５５において、後処理として、計時されたデータ及び付加情報の送信元である再生端末３１のＩＰアドレス等を管理情報記憶部２８に保存して終了する。
【００５１】
またこのほかに、サイトの広告表示面が表示され続けているかを検出する手法として、管理サーバ３２が再生端末３１に対して一定期間毎に付加情報の送信を促し、同一の付加情報が送信されたことが確認されると計時を継続するようにしてもよい。
【００５２】
したがって、上述したような情報提供システム２によれば、広告に対してこの広告に関する音楽サービス情報を含む付加情報とこれを読み取る再生端末３１とを用いることによって、ユーザが広告提供メディアの広告表示面に留まった期間を知ることができる。また、これを管理情報として管理情報記憶部２８に記憶できるため、例えば、宣伝広告に対する効果の評価として使用できる。また、広告に興味を示すユーザ階層等も調べることができる。また、広告ページ又は広告サイトを開いている間だけ、再生端末３１に対してネットワークを介して音楽を提供することが可能である。そのため、広告提供業者３４は、このページを開いている間、ユーザ（再生端末３１）に宣伝広告に相応しい効果的な音楽を提供すれば、ユーザをこの宣伝広告に引き止める効果が期待できる。
【００５３】
また、管理サーバ３２では、提供された音楽を聴いていた時間（すなわち、広告を開いていた時間）、曲名などを知ることができる。したがって、管理サーバ３２は、広告提供業者３４に対して、この音楽の利用のされ方に応じて従量的な課金を行うことも可能になる。
【００５４】
なお、本発明は上述した具体例のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、上述した広告提供メディアには、町中に設ける広告看板、電車の中吊り広告等も含まれる。これらに付加情報を付ければ、場所場所で再生端末に音楽を提供することができる。
【００５５】
また、この情報提供システム２では、広告に付加的に使用した音楽データを購入できるようにしてもよい。この場合、ユーザに音楽を購入するか確認する処理を設け、購入を希望した場合、音楽データ蓄積サーバ３３ら再生端末３１にダウンロードされる。この場合、電子決済及び楽曲データの複製の管理等において秘匿性の高い環境が必要とされるが、従来既知の配信方法が適用できる。
【００５６】
例えば、ネットワークを介して決済を行うための一例としては、非接触ＩＣカード（及びこのカードのリーダライタ）を使用して個人認証をとる方法が挙げられる（本願出願人による「フェリカ（登録商標）」技術が応用可能である。）。
【００５７】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る広告管理システムによれば、端末にて、通信回線を通じて利用可能となる情報表示画面若しくは刊行物に表示された広告内容に付加された付加情報を取得し、取得した付加情報を広告情報管理装置へ送信することによって、広告情報管理装置では、使用者が広告を開いている期間を検出することができ、広告の効果を測る一指標としてこれを使用することができる。
【００５８】
また、本発明に係る情報提供システムによれば、上記広告管理システムを拡張し、検出されている期間に再生端末に対して音楽データを配信することにより、広告を開いている間、ユーザ（再生端末）に宣伝広告に相応しい効果的な音楽を提供すれば、ユーザをこの宣伝広告に引き止める効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の具体例として示す広告管理システムを説明する概略図である。
【図２】上記広告管理システムにおける端末及び広告管理サーバを説明する構成図である。
【図３】上記広告管理システムにおいて紙面広告のバーコードの読取及び計時処理を説明するタイミングチャートである。
【図４】上記広告管理システムにおいてＰＣの表示画面に表示される広告のバーコードの読取及び計時処理を説明するタイミングチャートである。
【図５】本発明の第２の具体例として示す情報提供システムを説明する概略図である。
【図６】上記情報提供システムにおける再生端末を説明する構成図である。
【図７】上記情報提供システムにおいて紙面広告の音楽サービス情報を含む付加情報の読取及び音楽配信処理を説明するタイミングチャートである。
【図８】上記情報提供システムにおいてＰＣの表示画面に表示される広告の音楽サービス情報を含む付加情報の読取及び音楽配信処理を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
１ 情報提供システム、１１ ＰＣ、１２ 紙メディア、１３ 端末、１４ 広告管理サーバ、１５ インターネット、３１ 再生端末、３２ 管理サーバ、３３ 音楽データ蓄積サーバ、３４ 広告提供業者
Claims (13)
- 通信回線を通じて利用可能となる情報表示画面、若しくは刊行物に表示された広告内容に付加された付加情報を取得する付加情報取得手段と、
上記取得した付加情報を外部に送信する付加情報送信手段と
を有する端末と、
上記付加情報を受信する付加情報受信手段と、
上記付加情報を受信している期間を検出する受信期間検出手段と
を有する広告情報管理装置と
からなる広告管理システム。 - 上記付加情報は、１次元若しくは２次元バーコードとして上記広告内容に付加され、上記付加情報取得手段は、バーコード読取手段であることを特徴とする請求項１記載の広告管理システム。
- 上記付加情報取得手段は、刊行物に表示された広告内容に付加された無線タグに記録された付加情報を読み取る無線タグ読取手段であることを特徴とする請求項１記載の広告管理システム。
- 通信回線を通じて利用可能となる情報表示画面、若しくは刊行物に表示された広告内容に付加された付加情報を取得する付加情報取得手段と、上記取得した付加情報を外部に送信する付加情報送信手段とを有する端末と、上記付加情報を受信する付加情報受信手段と、上記付加情報を受信している期間を検出する受信期間検出手段とを有する情報管理装置とからなり、
上記情報管理装置は、
付加情報に対応した情報内容を記憶する記憶手段と、
上記端末に情報内容を送信する情報内容送信手段と、
上記送信された付加情報に対応する情報内容を上記記憶手段より選択し、上記受信期間検出手段にて検出された期間、送信するよう上記情報内容送信手段を制御する制御手段とを備える情報提供装置であり、
上記端末は、
上記情報提供装置から送信された情報内容を取得する情報取得手段と、
上記情報内容を再生する再生手段とを有する再生端末である
ことを特徴とする情報提供システム。 - 上記付加情報に対応して上記記憶手段に記録された情報内容は、上記広告内容に相応しい楽曲データであることを特徴とする請求項４記載の情報提供システム。
- 上記付加情報は、１次元若しくは２次元バーコードとして上記広告内容に付加され、上記付加情報取得手段は、バーコード読取手段であることを特徴とする請求項４記載の情報提供システム。
- 上記付加情報取得手段は、刊行物に表示された広告内容に付加された無線タグに記録された付加情報を読み取る無線タグ読取手段であることを特徴とする請求項４記載の情報提供システム。
- 通信回線を通じて利用可能となる情報表示画面、若しくは刊行物に表示された広告内容に付加された付加情報を取得する付加情報取得手段と、
上記取得した付加情報を管理装置に送信する付加情報送信手段と、
上記管理装置から上記付加情報に対応する情報内容を取得する情報取得手段と、
上記取得した情報内容を再生する再生手段と
を備える再生端末。 - 上記付加情報に対応して上記管理装置から送信された情報内容は、上記広告内容に相応しい楽曲データであることを特徴とする請求項８記載の再生端末。
- 上記付加情報は、１次元若しくは２次元バーコードとして上記広告内容に付加され、上記付加情報取得手段は、バーコード読取手段であることを特徴とする請求項８記載の再生端末。
- 上記付加情報取得手段は、刊行物に表示された広告内容に付加された無線タグに記録された付加情報を読み取る無線タグ読取手段であることを特徴とする請求項８記載の再生端末。
- 通信回線を通じて利用可能となる情報表示画面、若しくは刊行物に表示された広告内容に付加された付加情報に対応する情報内容を記憶する記憶手段と、
外部端末により取得された上記付加情報を受信する付加情報受信手段と、
上記付加情報を受信している期間を検出する検出手段と、
上記端末に情報内容を送信する情報内容送信手段と、
上記送信された付加情報に対応する情報内容を上記記憶手段より選択し、上記検出手段にて検出された期間、送信するよう上記情報内容送信手段を制御する制御手段とを備える情報提供装置。 - 上記付加情報に対応して上記記憶手段に記録された情報内容は、上記広告内容に相応しい楽曲データであることを特徴とする請求項１２記載の情報提供装置。
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