JP2005010212A - ラマン増幅器および光伝送システム - Google Patents

ラマン増幅器および光伝送システム Download PDF

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Toshiaki Okuno
俊明 奥野
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    • H01S3/094003Processes or apparatus for excitation, e.g. pumping using optical pumping by coherent light the pumped medium being a fibre

Abstract

【課題】小型化可能であって利得帯域の広帯域化を図ることができるラマン増幅器を提供する。
【解決手段】光源12から出力された狭帯域のパルス光は、光増幅器13により増幅されて、SC用光ファイバ14に入力する。パルス光がSC用光ファイバ14に入力すると、このSC用光ファイバ14において広帯域のスーパーコンティニューム光が発生する。この広帯域光は、スペクトルが光フィルタ15により調整されて、ラマン増幅用の励起光として、光サーキュレータ16を経てラマン増幅用光ファイバ11に供給される。入力端1aに入力した信号光は、ラマン増幅用光ファイバ11に入力して、このラマン増幅用光ファイバ11においてラマン増幅される。そのラマン増幅された信号光は、光サーキュレータ16を経て、出力端1bから出力される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号光をラマン増幅することができるラマン増幅器、および、このようなラマン増幅器を備える光伝送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ラマン増幅器は、光ファイバにおける誘導ラマン散乱現象を利用して、ラマン増幅用の励起光を光ファイバに供給することで、この光ファイバにおいて信号光をラマン増幅するものである。希土類元素添加光ファイバ増幅器と比較して、ラマン増幅器は、利得帯域が広いという利点を有しているものの、更なる利得帯域の広帯域化が要求されている。
【0003】
ラマン増幅器における利得帯域の広帯域化を図るための技術として、互いに異なる複数の波長の光を合波したものをラマン増幅用の励起光として用いる技術(例えば非特許文献1を参照)や、Er添加光ファイバに励起光を供給して発生させたASE光をラマン増幅用の励起光として用いる技術(例えば非特許文献2を参照)が知られている。
【0004】
【非特許文献1】
Y. Emori, at al., ”100nm bandwidth flat−gain Raman amplifiers pumped and gain−equalised by 12−wavelength−channel WDM laser diode unit”, Electronics Letters, Vol.35, No.16 (1999)
【非特許文献2】
T. Tsuzaki, et al., ”Broadband Discrete Fiber Raman Amplifier with High Differential Gain Operating Over 1.65μm−band”, OFC2001, MA3
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、非特許文献1に記載された技術では、利得帯域の広帯域化のためには、多くの光源を用いる必要があり、装置が大型化する問題点がある。また、非特許文献2に記載された技術では、ラマン増幅用の励起光の帯域幅が35nm程度であり、利得帯域の広帯域化を図るには充分でない。
【0006】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、小型化可能であって利得帯域の広帯域化を図ることができるラマン増幅器、および、このラマン増幅器を備え多波長信号光を長距離伝送することができる光伝送システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るラマン増幅器は、(1) ラマン増幅用光ファイバと、(2) パルス光を出力する光源と、(3) この光源から出力されたパルス光を入力し、このパルス光の入力に応じて、このパルス光より広帯域の光を生成して出力する広帯域光生成手段と、(4) この広帯域光生成手段から出力された光をラマン増幅用の励起光としてラマン増幅用光ファイバに供給する励起光供給手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
このラマン増幅器では、光源から出力されたパルス光は広帯域光生成手段に入力し、この広帯域光生成手段において入力パルス光より広帯域の光が生成されて出力される。広帯域光生成手段から出力された広帯域光は、励起光供給手段により、ラマン増幅用の励起光としてラマン増幅用光ファイバに供給される。ラマン増幅用の励起光が供給されたラマン増幅用光ファイバでは信号光がラマン増幅される。
【0009】
広帯域光生成手段から出力される光は例えばスーパーコンティニューム光であり、また、広帯域光生成手段から出力される光の帯域幅は40nm以上であるのが好適である。広帯域光生成手段は、例えば光ファイバであり、特に非線形係数が10/W/km以上の光ファイバであるのが好適である。光源から出力されるパルス光のパルス幅は5ps以下であるのが好適である。
【0010】
本発明に係るラマン増幅器は、広帯域光生成手段から出力される光のスペクトルを調整する光フィルタを更に備えるのが好適である。この場合、ラマン増幅用光ファイバにおける信号光増幅の利得スペクトルを調整することができ、利得スペクトルを平坦にすることができる。
【0011】
本発明に係る光伝送システムは、上記の本発明に係るラマン増幅器を備え、多波長の信号光を伝送するとともに、これら多波長の信号光をラマン増幅器によりラマン増幅することを特徴とする。また、ラマン増幅器に含まれるラマン増幅用光ファイバにおいて、信号光の伝搬方向と逆の方向に励起光が伝搬するのが好適であり、この場合には、ラマン増幅用の励起光がパルス光であってパワーが時間的に変動するものであっても、ラマン増幅用の励起光の時間的な平均パワーが一定であれば、ラマン増幅の利得の時間的な変動を小さく抑制することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0013】
(第1実施形態)
先ず、本発明に係るラマン増幅器の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係るラマン増幅器1の構成図である。この図に示されるラマン増幅器1は、入力端1aに入力した信号光をラマン増幅して出力端1bから出力するものであり、ラマン増幅用光ファイバ11、光源12、光増幅器13、SC用光ファイバ14、光フィルタ15および光サーキュレータ16を備える。
【0014】
ラマン増幅用光ファイバ11は、高非線形性の光ファイバであり、光サーキュレータ16から出力されたラマン増幅用の励起光が供給され、入力端1aに入力した信号光を伝搬させて、その伝搬の際に信号光をラマン増幅する。光源12はパルス光を出力する。光増幅器13は、光源12から出力されたパルス光を増幅して出力する。
【0015】
SC(Supercontinuum)用光ファイバ14は、広帯域光生成手段として作用し、光増幅器13から出力されたパルス光を入力して伝搬させ、その伝搬の際に、入力パルス光より広帯域の光を生成して出力する。SC用光ファイバ14として、例えば、分散フラット光ファイバ、高非線形性光ファイバ、分散減少光ファイバ(波長分散が長手方向に沿って次第に小さくなる光ファイバ)等が好適に用いられる。
【0016】
光フィルタ15は、SC用光ファイバ14から出力された光を入力し、その光のスペクトルを調整して出力する。光サーキュレータ16は、光フィルタ15から出力された光を入力し、その光をラマン増幅用の励起光としてラマン増幅用光ファイバ11に後方から供給する。また、光サーキュレータ16は、ラマン増幅用光ファイバ11においてラマン増幅された信号光を入力し、その信号光を出力端1bへ出力する。
【0017】
例えば、光源12から出力されるパルス光の波長が1.55μm付近であれば、光増幅器13としてEr添加光ファイバ増幅器が好適に用いられ、SC用光ファイバ14から出力される広帯域光の帯域幅が100nm程度である場合、ラマン増幅器1における利得帯域は1600nm〜1700nm程度となる。また、例えば、光源12から出力されるパルス光の波長が1.3μm付近であれば、光増幅器13として半導体光増幅器またはPr添加光ファイバ増幅器が好適に用いられ、SC用光ファイバ14から出力される広帯域光の帯域幅が80nm程度である場合、ラマン増幅器1における利得帯域は1350nm〜1450nm程度となる。
【0018】
このラマン増幅器1は、以下のように動作する。図2は、第1実施形態に係るラマン増幅器1の動作を説明する図であり、同図(a)は光源12の出力スペクトルを示し、同図(b)はSC用光ファイバ14の出力スペクトルを示し、同図(c)は励起光スペクトル(実線)および利得スペクトル(破線)を示す。
【0019】
光源12から出力された狭帯域のパルス光(同図(a))は、光増幅器13により増幅されて、SC用光ファイバ14に入力する。パルス光がSC用光ファイバ14に入力すると、このSC用光ファイバ14において広帯域のスーパーコンティニューム光(同図(b))が発生する。この広帯域光は、スペクトルが光フィルタ15により調整されて、ラマン増幅用の励起光(同図(c)中の実線)として、光サーキュレータ16を経てラマン増幅用光ファイバ11に供給される。
【0020】
入力端1aに入力した信号光は、ラマン増幅用光ファイバ11に入力して、このラマン増幅用光ファイバ11においてラマン増幅される。そのラマン増幅された信号光は、光サーキュレータ16を経て、出力端1bから出力される。SC用光ファイバ14から出力された広帯域光のスペクトルを光フィルタ15により調整することにより、ラマン増幅用光ファイバ11に供給されるラマン増幅用の励起光のスペクトルを調整することができ、これにより、ラマン増幅用光ファイバ11における利得スペクトル(同図(c)中の破線)を平坦にすることができる。
【0021】
図3は、第1実施形態に係るラマン増幅器1における光フィルタ15の作用を説明する図である。この図に示されるように、光フィルタ15が設けられない場合と比較して、光フィルタ15が設けられている場合の方が、利得スペクトルは平坦となる。
【0022】
なお、ラマン増幅用の励起光は、パルス光であって、パワーが時間的に変動するが、時間的な平均パワーが一定であれば、信号光の伝搬方向と逆の方向に励起光が伝搬するので、ラマン増幅の利得の時間的な変動を小さく抑制することができる。
【0023】
また、ラマン増幅用光ファイバ11は、高非線形性の光ファイバではなく、通常の伝送用の光ファイバであってもよい。後者の場合、ラマン増幅器1は、分布ラマン増幅器として機能することができ、光伝送路の損失を実効的に低減することが可能となる。
【0024】
このラマン増幅器1は、光源12、光増幅器13、SC用光ファイバ14、光フィルタ15および光サーキュレータ16を1組だけ備えるのみでよいので、小型化可能である。また、このラマン増幅器1は、利得帯域の広帯域化を図ることができる
また、SC用光ファイバ14から出力される光の帯域幅が40nm以上であるのが好適であり、この場合には、1つの光源で広帯域の多波長の信号光を一括してラマン増幅することができる。
【0025】
SC用光ファイバ14の非線形係数が10/W/km以上であるのが好適であり、この場合には、非線形性が大きいので、SC用光ファイバ14において非線形光学現象を発現させて広帯域光を発生させる上で好ましい。
【0026】
光源12から出力されるパルス光のパルス幅が5ps以下であるのが好適であり、この場合には、ピークパワーが大きいので、短尺のSC用光ファイバ14において効率よく広帯域光を発生させることができる。
【0027】
このようなラマン増幅器1を含む光伝送システムでは、多波長の信号光を伝送するとともに、これら多波長の信号光をラマン増幅器1によりラマン増幅する。このラマン増幅器1における利得スペクトルは広帯域かつ平坦であることから、システムを制御する制御系を簡略化することができ、システム管理が容易となる。
【0028】
(第2実施形態)
次に、本発明に係るラマン増幅器の第2実施形態について説明する。図4は、第2実施形態に係るラマン増幅器2の構成図である。この図に示されるラマン増幅器2は、入力端2aに入力した信号光をラマン増幅して出力端2bから出力するものであり、ラマン増幅用光ファイバ21、光源22、SC用光ファイバ24、およびWDM光カプラ27を備える。
【0029】
ラマン増幅用光ファイバ21は、高非線形性の光ファイバであり、WDM光カプラ27から出力されたラマン増幅用の励起光が供給され、入力端2aに入力した信号光を伝搬させて、その伝搬の際に信号光をラマン増幅する。光源22はパルス光を出力する。SC用光ファイバ24は、広帯域光生成手段として作用し、光源22から出力されたパルス光を入力して伝搬させ、その伝搬の際に、入力パルス光より広帯域の光を生成して出力する。
【0030】
WDM光カプラ27は、SC用光ファイバ24から出力された広帯域光を入力し、その光をラマン増幅用の励起光としてラマン増幅用光ファイバ21に後方から供給する。また、WDM光カプラ27は、ラマン増幅用光ファイバ21においてラマン増幅された信号光を入力し、その信号光を出力端2bへ出力する。
【0031】
図5は、第2実施形態に係るラマン増幅器2におけるWDM光カプラ27の作用を説明する図である。この図に示されるように、同図中の破線で示されるように、SC用光ファイバ24から出力される光の波長帯域において、SC用光ファイバ24から出力された光がWDM光カプラ27を経てラマン増幅用光ファイバ21へ出力される際のWDM光カプラ27における透過率は、波長が長いほど小さい。つまり、本実施形態におけるWDM光カプラ27は、第1実施形態における光フィルタ17の作用をも奏する。また、同図中の実線で示されるように、ラマン増幅される信号光の波長帯域において、ラマン増幅用光ファイバ21から出力された信号光がWDM光カプラ27を経て出力端2bへ出力される際のWDM光カプラ27における透過率は平坦である。
【0032】
このラマン増幅器2は、以下のように動作する。光源22から出力された狭帯域のパルス光は、SC用光ファイバ24に入力する。パルス光がSC用光ファイバ24に入力すると、このSC用光ファイバ24において広帯域のスーパーコンティニューム光が発生する。この広帯域光は、スペクトルがWDM光カプラ27より調整されて、ラマン増幅用の励起光としてラマン増幅用光ファイバ21に供給される。
【0033】
入力端2aに入力した信号光は、ラマン増幅用光ファイバ21に入力して、このラマン増幅用光ファイバ21においてラマン増幅される。そのラマン増幅された信号光は、WDM光カプラ27を経て、出力端2bから出力される。SC用光ファイバ24から出力される広帯域光のスペクトルを調整するWDM光カプラ27を備えることにより、ラマン増幅用光ファイバ21に供給されるラマン増幅用の励起光のスペクトルを調整することができ、これにより、ラマン増幅用光ファイバ21における利得スペクトルを平坦にすることができる。
【0034】
ラマン増幅用光ファイバ21は、高非線形性の光ファイバではなく、通常の伝送用の光ファイバであってもよい。後者の場合、ラマン増幅器2は、分布ラマン増幅器として機能することができ、光伝送路の損失を実効的に低減することが可能となる。
【0035】
このラマン増幅器2は、光源22、SC用光ファイバ24およびWDM光カプラ27を1組だけ備えるのみでよいので、小型化可能である。また、このラマン増幅器2は、利得帯域の広帯域化を図ることができる。また、本実施形態でも、SC用光ファイバ24から出力される光の帯域幅が40nm以上であるのが好適であり、SC用光ファイバ24の非線形係数が10/W/km以上であるのが好適であり、光源22から出力されるパルス光のパルス幅が5ps以下であるのが好適である。
【0036】
(第3実施形態)
次に、本発明に係るラマン増幅器の第3実施形態について説明する。図6は、第3実施形態に係るラマン増幅器3の構成図である。この図に示されるラマン増幅器3は、入力端3aに入力した信号光をラマン増幅して出力端3bから出力するものであり、ラマン増幅用光ファイバ31、光源32、光増幅器33、SC用光ファイバ34、光サーキュレータ36および可変光アッテネータ38を備える。
【0037】
ラマン増幅用光ファイバ31は、高非線形性の光ファイバであり、光サーキュレータ36から出力されたラマン増幅用の励起光が供給され、入力端3aに入力した信号光を伝搬させて、その伝搬の際に信号光をラマン増幅する。光源32はパルス光を出力する。光増幅器33は、光源32から出力されたパルス光を増幅して出力する。
【0038】
SC用光ファイバ34は、広帯域光生成手段として作用し、光増幅器33から出力されたパルス光を入力して伝搬させ、その伝搬の際に、入力パルス光より広帯域の光を生成して出力する。可変光アッテネータ38は、SC用光ファイバ34から出力された光を入力し、その光に対して損失を付与して出力する。
【0039】
光サーキュレータ36は、可変光アッテネータ38から出力された光を入力し、その光をラマン増幅用の励起光としてラマン増幅用光ファイバ31に後方から供給する。また、光サーキュレータ36は、ラマン増幅用光ファイバ31においてラマン増幅された信号光を入力し、その信号光を出力端3bへ出力する。
【0040】
このラマン増幅器3は、以下のように動作する。光源32から出力された狭帯域のパルス光は、光増幅器33により増幅されて、SC用光ファイバ34に入力する。パルス光がSC用光ファイバ34に入力すると、このSC用光ファイバ34において広帯域のスーパーコンティニューム光が発生する。この広帯域光は、強度が可変光アッテネータ38により調整されて、ラマン増幅用の励起光として、光サーキュレータ36を経てラマン増幅用光ファイバ31に供給される。
【0041】
入力端3aに入力した信号光は、ラマン増幅用光ファイバ31に入力して、このラマン増幅用光ファイバ31においてラマン増幅される。そのラマン増幅された信号光は、光サーキュレータ36を経て、出力端3bから出力される。SC用光ファイバ34から出力された広帯域光の強度を可変光アッテネータ38により調整することにより、ラマン増幅用光ファイバ31に供給されるラマン増幅用の励起光の強度を調整することができ、これにより、ラマン増幅用光ファイバ31における利得を調整することができる。
【0042】
ラマン増幅用光ファイバ31は、高非線形性の光ファイバではなく、通常の伝送用の光ファイバであってもよい。後者の場合、ラマン増幅器3は、分布ラマン増幅器として機能することができ、光伝送路の損失を実効的に低減することが可能となる。
【0043】
このラマン増幅器3は、光源32、光増幅器33、SC用光ファイバ34、光サーキュレータ36および可変光アッテネータ38を1組だけ備えるのみでよいので、小型化可能である。また、このラマン増幅器3は、利得帯域の広帯域化を図ることができる。また、本実施形態でも、SC用光ファイバ34から出力される光の帯域幅が40nm以上であるのが好適であり、SC用光ファイバ34の非線形係数が10/W/km以上であるのが好適であり、光源32から出力されるパルス光のパルス幅が5ps以下であるのが好適である。
【0044】
図7は、第3実施形態に係るラマン増幅器3に含まれるラマン増幅用光ファイバ31またはSC用光ファイバ34として好適に用いられる光ファイバ例の諸元を纏めた図表である。この図には、4種の光ファイバ(高非線形性光ファイバHNLF1,HNLF2およびHNLF3、ならびに、分散フラット減少光ファイバDFDF)それぞれについて、長さ、伝送損失、波長分散、分散スロープ、実効断面積、非線形係数および偏波モード分散それぞれの値が示されている。これらのパラメータの値は波長1.55μmでの値である。
【0045】
なお、実験において、パルス幅5psでピークパワー1Wのパルス光では、HNLF1〜3までは40nm以上の拡がりを有するSC光の生成が確認されたが、DFDFでは、そこまでの帯域拡大は観測されなかった。光増幅器を用いてピークパワーを2W以上とした場合には、DFDFでもSC光生成を確認した。
【0046】
図8は、第3実施形態に係るラマン増幅器3の利得スペクトルを示す図である。ここでは、ラマン増幅用光ファイバ31として高非線形性光ファイバHNLF1が用いられ、SC用光ファイバ34として高非線形性光ファイバHNLF2が用いられた。光源32から出力されるパルス光の波長は1.55μmであり、そのパルス光のパルス幅は3psであった。また、光増幅器33としてEr添加光ファイバ増幅器が用いられた。この図には、SC用光ファイバ34が有る場合の利得スペクトル(実線)が示されているだけでなく、SC用光ファイバ34が無い場合の利得スペクトル(破線)も示されている。
【0047】
この図に示されるように、SC用光ファイバ34が設けられていることにより、ラマン増幅器3における利得スペクトルは広帯域となっている。なお、SC用光ファイバ34として高非線形性光ファイバHNLF3または分散フラット減少光ファイバDFDFが用いられた場合にも、図8に示されたものと同様に、利得帯域が広帯域化された。
【0048】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したとおり、本発明に係るラマン増幅器は、小型化可能であって、利得帯域の広帯域化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るラマン増幅器1の構成図である。
【図2】第1実施形態に係るラマン増幅器1の動作を説明する図である。
【図3】第1実施形態に係るラマン増幅器1における光フィルタ15の作用を説明する図である。
【図4】第2実施形態に係るラマン増幅器2の構成図である。
【図5】第2実施形態に係るラマン増幅器2におけるWDM光カプラ27の作用を説明する図である。
【図6】第3実施形態に係るラマン増幅器3の構成図である。
【図7】第3実施形態に係るラマン増幅器3に含まれるラマン増幅用光ファイバ31またはSC用光ファイバ34として好適に用いられる光ファイバ例の諸元を纏めた図表である。
【図8】第3実施形態に係るラマン増幅器3の利得スペクトルを示す図である。
【符号の説明】
1〜3…ラマン増幅器、11…ラマン増幅用光ファイバ、12…光源、13…光増幅器、14…SC用光ファイバ、15…光フィルタ、16…光サーキュレータ、21…ラマン増幅用光ファイバ、22…光源、24…SC用光ファイバ、27…WDM光カプラ、31…ラマン増幅用光ファイバ、32…光源、33…光増幅器、34…SC用光ファイバ、36…光サーキュレータ、38…可変光アッテネータ。

Claims (6)

  1. ラマン増幅用光ファイバと、
    パルス光を出力する光源と、
    この光源から出力されたパルス光を入力し、このパルス光の入力に応じて、このパルス光より広帯域の光を生成して出力する広帯域光生成手段と、
    この広帯域光生成手段から出力された光をラマン増幅用の励起光として前記ラマン増幅用光ファイバに供給する励起光供給手段と
    を備えることを特徴とするラマン増幅器。
  2. 前記広帯域光生成手段から出力される光の帯域幅が40nm以上であることを特徴とする請求項1記載のラマン増幅器。
  3. 前記広帯域光生成手段が非線形係数10/W/km以上の光ファイバであることを特徴とする請求項1記載のラマン増幅器。
  4. 前記光源から出力されるパルス光のパルス幅が5ps以下であることを特徴とする請求項1記載のラマン増幅器。
  5. 前記広帯域光生成手段から出力される光のスペクトルを調整する光フィルタを更に備えることを特徴とする請求項1記載のラマン増幅器。
  6. 請求項1記載のラマン増幅器を備え、多波長の信号光を伝送するとともに、これら多波長の信号光を前記ラマン増幅器によりラマン増幅することを特徴とする光伝送システム。
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