JP2005007530A - 光ピンセット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の微小物体を高精細なパターンに応じて確実に捕捉することができる光ピンセット装置を提供する。
【解決手段】ファイバアレイ光源112から出射された高強度のレーザ光は、DMD110により変調され、マイクロレンズアレイ130で集光される。集光されたレーザ光は、アレイヘッド132にマトリクス状に配列された対応する光ファイバコアに入射され、光ファイバ内を導光する。そして、光ファイバの端部からレーザ光が出射される。複数の光ファイバは、DMD110の複数の画素部に対応して2次元的に配列されているので、アレイヘッド132からはDMD110のオンオフパターンに応じた高強度のレーザ光が出射される。これにより、ステージ134上に存在する微小物体が高精細なパターンに応じて確実に捕捉される。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ピンセット装置に関し、詳しくは、微粒子に光を照射することにより、その微粒子を捕捉する光ピンセット装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ナノテクノロジー分野では、原子・分子を積み重ねて望みのものを加工するボトムアップ技術が必要とされている。ボトムアップ技術の極限は、走査トンネル顕微鏡(STM)や、原子間力顕微鏡(AFM)による、原子・分子の操作である。しかしながら、1つのプローブで原子や分子を操作するため、大量生産には不向きである、という問題があった。
【0003】
一方、光源からのレーザ光を集光し、微粒子の近傍に照射することにより、微粒子に発生する光の放射圧を利用して、その微粒子を捕捉して自由に移動させる光ピンセット(光トラップ)技術が知られている。この光ピンセットをアレイ化したものとして、複数個のレーザ光を発する面発光レーザからなる光源(VCSELアレイ)と、この光源からのレーザ光をステージ上の試料に集光するマイクロレンズアレイとを備えた微小物体のマニピュレーション装置が提案されている(特許文献1)。この装置では、VCSELの各々を空間的・時間的に強度変調して、径が3μm程度の微小物体を捕捉し移動させている。また、光ピンセットをアレイ化することで、複数の微小物体を同時に移動させることができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−219700号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、VCSELのようなアクティブ素子を多数個アレイ化するのは困難であり、100万チャンネルや1000万チャンネルのように、チャンネル数を増加することができなかった。また、VCSEL光源では、高強度のレーザ光を得ることが難しく、トラップ力を向上させることができない、という問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、本発明の目的は、制御信号に応じて空間的に変調されたパターン光を照射する際に、多チャンネル化が可能で、複数の微小物体を高精細なパターンに応じて確実に捕捉することができる光ピンセット装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の第1の光ピンセット装置は、出射端が束ねられた複数の光ファイバと、該複数の光ファイバの入射端の各々にレーザ光を結合する半導体レーザと、を備えた照明用の光源と、各々制御信号に応じて光変調状態が変化する複数の画素部が2次元的に配列され、前記光源から前記複数の画素部に入射した光ビームを、前記画素部毎に変調する空間光変調素子と、前記画素部により変調された光ビームに対応するピッチで複数の光ファイバの入射端が2次元的に配列され、前記複数の光ファイバの出射端の各々が球面化された光ファイバアレイと、を備え、前記複数の光ファイバの出射端の各々から光ビームを微小物体に照射し、光ファイバ毎に前記微小物体を捕捉することを特徴としている。
【0008】
本発明の第1の光ピンセット装置では、照明用光源から空間光変調素子に入射した光ビームは、制御信号に応じて空間光変調素子の画素部毎に変調される。出射端が束ねられた複数の光ファイバと、該複数の光ファイバの入射端の各々にレーザ光を結合する半導体レーザとを備えた照明用光源は、出射端の面積が小さく高出力且つ高輝度である。光ファイバアレイには、複数の画素部により変調された光ビームに対応するピッチで、複数の光ファイバの入射端が2次元的に配列されている。従って、照明用光源から入射され、空間光変調素子の画素部毎に変調された光ビームは、光ファイバアレイに配列された複数の光ファイバの入射端の各々に効率良く入射される。
【0009】
この複数の光ファイバの球面化された出射端の各々から出射される高強度の光ビームを微小物体に照射することで、光ファイバ毎に微小物体を確実に捕捉することができる。即ち、制御信号に応じて空間的に変調されたパターン光を照射する際に、各々制御信号に応じて光変調状態が変化する複数の画素部が2次元的に配列された空間光変調素子により、100万チャンネルや1000万チャンネルのようにチャンネル数を飛躍的に増加させることができ、複数の微小物体を高精細なパターンに応じて確実に捕捉することができる。
【0010】
上記の第1の光ピンセット装置において、光源として、複数の半導体レーザの各々から出射された複数のレーザ光を合波して照明用の光ビームを出射する合波レーザ光源を用いることができる。高出力且つ高輝度の合波レーザ光源を用いることで、高強度の光ビームを微小物体に照射することができ、微小物体を確実に捕捉することができる。合波レーザ光源は、複数の半導体レーザ、1本の光ファイバ、及び前記複数の半導体レーザの各々から出射されたレーザ光を集光し、集光ビームを前記光ファイバの入射端に結合させる集光光学系を備え、複数のレーザ光を合波して前記光ファイバの各々に入射させると共に照明用の光ビームを出射するファイバ光源として構成することができる。
【0011】
上記の第1の光ピンセット装置において、光源として、コア径が均一で出射端のクラッド径が入射端のクラッド径より小さい光ファイバとこの光ファイバの入射端にレーザ光を結合する半導体レーザとを備え、光ファイバの出射端を複数本束ねたファイバ光源を用いてもよい。光ファイバの出射端のクラッド径を入射端のクラッド径より小さくすることで、容易に高輝度化を図ることができる。
【0012】
上記目的を達成するために本発明の第2の光ピンセット装置は、出射端が束ねられた複数の光ファイバと、該複数の光ファイバの入射端の各々にレーザ光を結合する半導体レーザと、を備えた照明用の光源と、各々制御信号に応じて光変調状態が変化する複数の画素部が2次元的に配列され、前記光源から前記複数の画素部に入射した光ビームを、前記画素部毎に変調する空間光変調素子と、前記複数の画素部に対応するピッチで複数のマイクロレンズが2次元的に配列され、前記画素部により変調された光ビームを、前記マイクロレンズ毎に集光するマイクロレンズアレイと、前記複数のマイクロレンズの集光位置に対応するピッチで複数の光ファイバの入射端が2次元的に配列され、前記複数の光ファイバの出射端の各々が球面化された光ファイバアレイと、を備え、前記複数の光ファイバの出射端の各々から光ビームを微小物体に照射し、光ファイバ毎に前記微小物体を捕捉することを特徴としている。
【0013】
本発明の第2の光ピンセット装置では、照明用光源から空間光変調素子に入射した光ビームは、制御信号に応じて空間光変調素子の画素部毎に変調され、画素部により変調された光ビームは、マイクロレンズアレイのマイクロレンズ毎に集光される。出射端が束ねられた複数の光ファイバと、該複数の光ファイバの入射端の各々にレーザ光を結合する半導体レーザとを備えた照明用光源は、出射端の面積が小さく高出力且つ高輝度である。光ファイバアレイには、複数のマイクロレンズの集光位置に対応するピッチで、複数の光ファイバの入射端が2次元的に配列されている。従って、照明用光源から入射され、空間光変調素子の画素部毎に変調され、マイクロレンズアレイで集光された光ビームは、光ファイバアレイに配列された複数の光ファイバの入射端の各々に効率良く入射される。
【0014】
この複数の光ファイバの球面化された出射端の各々から出射される高強度の光ビームを微小物体に照射することで、光ファイバ毎に微小物体を確実に捕捉することができる。即ち、制御信号に応じて空間的に変調されたパターン光を照射する際に、各々制御信号に応じて光変調状態が変化する複数の画素部が2次元的に配列された空間光変調素子により、100万チャンネルや1000万チャンネルのようにチャンネル数を飛躍的に増加させることができ、複数の微小物体を高精細なパターンに応じて確実に捕捉することができる。
【0015】
上記の第2の光ピンセット装置において、複数の光ファイバの入射端を固定配置すると共に、複数の光ファイバの出射端を移動可能とすることができる。例えば、光ファイバの長さを長くすることで、光ファイバの入射端を固定配置すると共に出射端を移動可能とすることができる。
【0016】
上記の第2の光ピンセット装置において、光源として、上記の高出力且つ高輝度の合波レーザ光源を用いることで、高強度の光ビームを微小物体に照射することができ、微小物体を確実に捕捉することができる。また、光源として、コア径が均一で出射端のクラッド径が入射端のクラッド径より小さい光ファイバとこの光ファイバの入射端にレーザ光を結合する半導体レーザとを備え、光ファイバの出射端を複数本束ねたファイバ光源を用いることで、容易に高輝度化を図ることができる。
【0017】
上記目的を達成するために本発明の第3の光ピンセット装置は、出射端が束ねられた複数の光ファイバと、該複数の光ファイバの入射端の各々にレーザ光を結合する半導体レーザと、を備えた照明用の光源と、各々制御信号に応じて光変調状態が変化する複数の画素部が2次元的に配列され、前記光源から前記複数の画素部に入射した光ビームを、前記画素部毎に変調する空間光変調素子と、前記複数の画素部に対応するピッチで複数のマイクロレンズが2次元的に配列され、前記画素部により変調された光ビームを、前記マイクロレンズ毎に集光するマイクロレンズアレイと、を備え、前記複数のマイクロレンズ毎に集光された光ビームの各々を微小物体に照射し、マイクロレンズ毎に前記微小物体を捕捉することを特徴としている。
【0018】
本発明の第3の光ピンセット装置では、照明用光源から空間光変調素子に入射した光ビームは、制御信号に応じて空間光変調素子の画素部毎に変調され、画素部により変調された光ビームは、マイクロレンズアレイのマイクロレンズ毎に集光される。出射端が束ねられた複数の光ファイバと、該複数の光ファイバの入射端の各々にレーザ光を結合する半導体レーザとを備えた照明用光源は、出射端の面積が小さく高出力且つ高輝度である。この照明用光源から入射され、空間光変調素子の画素部毎に変調され、マイクロレンズ毎に集光された高強度の光ビームの各々を微小物体に照射することで、マイクロレンズ毎に微小物体を確実に捕捉することができる。即ち、制御信号に応じて空間的に変調されたパターン光を照射する際に、各々制御信号に応じて光変調状態が変化する複数の画素部が2次元的に配列された空間光変調素子により、100万チャンネルや1000万チャンネルのようにチャンネル数を飛躍的に増加させることができ、複数の微小物体を高精細なパターンに応じて確実に捕捉することができる。
【0019】
上記の第3の光ピンセット装置において、マイクロレンズをフレネルレンズで構成することができる。フレネルレンズアレイは半導体プロセスにより作製することができ、高密度、高精度、及び高NA(開口数)のマイクロレンズアレイを、低コストで実現することができる。
【0020】
上記の第3の光ピンセット装置において、光源として、上記の高出力且つ高輝度の合波レーザ光源を用いることで、高強度の光ビームを微小物体に照射することができ、微小物体を確実に捕捉することができる。また、光源として、コア径が均一で出射端のクラッド径が入射端のクラッド径より小さい光ファイバとこの光ファイバの入射端にレーザ光を結合する半導体レーザとを備え、光ファイバの出射端を複数本束ねたファイバ光源を用いることで、容易に高輝度化を図ることができる。
【0021】
上記目的を達成するために本発明の第4の光ピンセット装置は、出射端が束ねられた複数の光ファイバと、該複数の光ファイバの入射端の各々にレーザ光を結合する半導体レーザと、を備えた照明用の光源と、各々制御信号に応じて光変調状態が変化する複数の画素部が2次元的に配列され、前記光源から前記複数の画素部に入射した光ビームを、前記画素部毎に変調する空間光変調素子と、前記複数の画素部に対応するピッチで複数のマイクロレンズが2次元的に配列され、前記画素部により変調された光ビームを、前記マイクロレンズ毎に集光するマイクロレンズアレイと、前記マイクロレンズアレイの光出射面に設けられ、前記複数のマイクロレンズの集光位置に対応するピッチで複数の微小開口が2次元的に配列された遮光膜と、を備え、前記複数の微小開口の各々から漏れ出す近接場光を微小物体に照射し、微小開口毎に前記微小物体を捕捉することを特徴としている。
【0022】
本発明の第4の光ピンセット装置では、照明用光源から空間光変調素子に入射した光ビームは、空間光変調素子の画素部毎に変調され、画素部により変調された光ビームは、マイクロレンズアレイのマイクロレンズ毎に集光される。出射端が束ねられた複数の光ファイバと、該複数の光ファイバの入射端の各々にレーザ光を結合する半導体レーザとを備えた照明用光源は、出射端の面積が小さく高出力且つ高輝度である。マイクロレンズアレイには、複数の画素部に対応するピッチで複数のマイクロレンズが2次元的に配列されている。従って、照明用光源から入射され、空間光変調素子の画素部毎に変調された光ビームは、マイクロレンズの各々に効率良く入射される。
【0023】
マイクロレンズアレイの光出射面には、複数のマイクロレンズの集光位置に対応するピッチで複数の微小開口が2次元的に配列された遮光膜が設けられている。この複数の微小開口の各々から漏れ出す高強度の近接場光を微小物体に照射することで、微小開口毎に微小物体を確実に捕捉することができる。即ち、制御信号に応じて空間的に変調されたパターン光を照射する際に、各々制御信号に応じて光変調状態が変化する複数の画素部が2次元的に配列された空間光変調素子により、100万チャンネルや1000万チャンネルのようにチャンネル数を飛躍的に増加させることができ、複数の微小物体を高精細なパターンに応じて確実に捕捉することができる。
【0024】
上記の第4の光ピンセット装置において、光源として、上記の高出力且つ高輝度の合波レーザ光源を用いることで、高強度の光ビームを微小物体に照射することができ、微小物体を確実に捕捉することができる。また、光源として、コア径が均一で出射端のクラッド径が入射端のクラッド径より小さい光ファイバとこの光ファイバの入射端にレーザ光を結合する半導体レーザとを備え、光ファイバの出射端を複数本束ねたファイバ光源を用いることで、容易に高輝度化を図ることができる。
【0025】
また、第4の光ピンセット装置のように近接場光を用いることで、光の波長以下の径で且つ局在化した高強度の光エネルギーを形成することができるので、光の波長以下(例えば、100nm以下)の微小物体を捕捉することが可能となる。特に、波長400nm近傍の近接場光を用いることで、その高いフォトンエネルギーと近接場の局在化エネルギーとの相乗効果によって、微小物体の捕捉力を向上させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
(光ピンセット装置の概略構成)
第1の実施の形態に係る光ピンセット装置は、図1に示すように、入射された光ビームを画像データに応じて画素毎に変調する空間光変調素子として、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)110を備えている。このDMD110は、データ処理部とミラー駆動制御部とを備えた図示しないコントローラに接続されている。このコントローラのデータ処理部では、入力された画像データに基づいて、DMD110の各マイクロミラーを駆動制御する制御信号を生成する。また、ミラー駆動制御部では、画像データ処理部で生成した制御信号に基づいて、DMD110の各マイクロミラーの反射面の角度を制御する。なお、反射面の角度の制御に付いては後述する。
【0027】
DMD110の光入射側には、光ファイバの出射端部(発光点)が所定方向に沿って一列に配列されたレーザ出射部を備えたファイバアレイ光源112、ファイバアレイ光源112から出射されたレーザ光を補正してDMD上に集光させるレンズ系114、レンズ系114を透過したレーザ光をDMD110に向けて反射するミラー122、124がこの順に配置されている。
【0028】
レンズ系114は、ファイバアレイ光源112から出射されたレーザ光を平行光化する1対の組合せレンズ116、平行光化されたレーザ光の光量分布が均一になるように補正するロッドインテグレータ118、及び光量分布が補正されたレーザ光をDMD上に集光する集光レンズ120で構成されている。ロッドインテグレータ118は、インテグレータ内を光が全反射しながら導光して行くので、光量分布が均一となるようにレーザ光を補正することができる。
【0029】
また、DMD110の光反射側には、DMD110で反射されたDMD像を拡大する拡大レンズ系126,128が配置されている。拡大レンズ系126,128でDMD像が結像される位置には、マイクロレンズがDMDの各画素に対応して設けられたマイクロレンズアレイ130が配置されている。そして、マイクロレンズアレイ130の光出射側には、アレイヘッド132が配置されている。アレイヘッド132は、ステージ134上に存在する微小物体を捕捉するように、ステージ134の表面に近接配置される。
【0030】
アレイヘッド132は、図2に示すように、コア140及びクラッド142を備えた複数の光ファイバ136が、束ねられて構成されている。光ファイバ136の入射端では、コア140は、マイクロレンズアレイ130の集光位置に対応してマトリクス状に配列されている。光ファイバ136の出射側の端部138は球面化されている。光ファイバ136の他端からレーザ光を導入すると端部138から光が出射される。球面化された端部138から出射される光は、光軸に沿って集束するので、微小物体をトラップするのに好適である。
【0031】
なお、図2では、28本の光ファイバ136が束ねられ、そのコア140が4行7列のマトリクス状に配列されている例を示すが、実際には、マイクロレンズアレイ130に配列されたマイクロレンズと同数の光ファイバ136が束ねられて、アレイヘッド132が構成される。
【0032】
また、マイクロレンズアレイ130により集光される光ビームのビーム径は、光ファイバ136のコア140の径と同じ大きさとすることが好ましい。同じ大きさとすることで、光ビームの光ファイバ136への結合効率が高くなる。例えば、4μmのコア径のシングルモードファイバを用いる場合には、高結合効率を実現するために、集光ビームと光ファイバのビーム径を一致させ、モードマッチングを図るために、集光される光ビームのビーム径も4μmとする。
【0033】
DMD110は、図3に示すように、SRAMセル(メモリセル)60上に、微小ミラー(マイクロミラー)62が支柱により支持されて配置されたものであり、画素(ピクセル)を構成する多数の(例えば、600個×800個)の微小ミラーを格子状に配列して構成されたミラーデバイスである。各ピクセルには、最上部に支柱に支えられたマイクロミラー62が設けられており、マイクロミラー62の表面にはアルミニウム等の反射率の高い材料が蒸着されている。なお、マイクロミラー62の反射率は90%以上である。また、マイクロミラー62の直下には、ヒンジ及びヨークを含む支柱を介して通常の半導体メモリの製造ラインで製造されるシリコンゲートのCMOSのSRAMセル60が配置されており、全体はモノリシック(一体型)に構成されている。
【0034】
DMD110のSRAMセル60にデジタル信号が書き込まれると、支柱に支えられたマイクロミラー62が、対角線を中心としてDMD110が配置された基板側に対して±α度(例えば±10度)の範囲で傾けられる。図4(A)は、マイクロミラー62がオン状態である+α度に傾いた状態を示し、図4(B)は、マイクロミラー62がオフ状態である−α度に傾いた状態を示す。従って、画像信号に応じて、DMD110の各ピクセルにおけるマイクロミラー62の傾きを、図3に示すように制御することによって、DMD110に入射された光はそれぞれのマイクロミラー62の傾き方向へ反射される。
【0035】
なお、図3には、DMD110の一部を拡大し、マイクロミラー62が+α度又は−α度に制御されている状態の一例を示す。それぞれのマイクロミラー62のオンオフ制御は、DMD110に接続された図示しないコントローラによって行われる。なお、オフ状態のマイクロミラー62により光ビームが反射される方向には、光吸収体(図示せず)が配置されている。
【0036】
ファイバアレイ光源112は、図5(A)に示すように、複数(図では25個)のレーザモジュール64を備えており、各レーザモジュール64には、マルチモード光ファイバ30の一端が結合されている。マルチモード光ファイバ30の他端には、コア径がマルチモード光ファイバ30と同一で且つクラッド径がマルチモード光ファイバ30より小さい光ファイバ31が結合され、図5(B)に示すように、光ファイバ31の出射端部(発光点)が所定方向に沿って複数列(図では3列)配列されてレーザ出射部68が構成されている。
【0037】
マルチモード光ファイバ30及び光ファイバ31としては、ステップインデックス型光ファイバ、グレーテッドインデックス型光ファイバ、及び複合型光ファイバの何れでもよい。例えば、三菱電線工業株式会社製のステップインデックス型光ファイバを用いることができる。本実施の形態では、マルチモード光ファイバ30及び光ファイバ31は、ステップインデックス型光ファイバであり、マルチモード光ファイバ30は、クラッド径=125μm、コア径=50μm、NA=0.2、入射端面コートの透過率=99.5%以上であり、光ファイバ31は、クラッド径=60μm、コア径=50μm、NA=0.2である。
【0038】
但し、光ファイバ31のクラッド径は60μmには限定されない。従来のファイバ光源に使用されている光ファイバのクラッド径は125μmであるが、クラッド径が小さくなるほど光源を高輝度化できるので、マルチモード光ファイバのクラッド径は80μm以下が好ましく、60μm以下がより好ましく、40μm以下が更に好ましい。一方、コア径は少なくとも3〜4μm必要であることから、光ファイバ31のクラッド径は10μm以上が好ましい。
【0039】
レーザモジュール64は、図11に示す合波レーザ光源(ファイバ光源)によって構成されている。この合波レーザ光源は、ヒートブロック10上に配列固定された複数(例えば、7個)のチップ状の横マルチモード又はシングルモードのGaN系半導体レーザLD1,LD2,LD3,LD4,LD5,LD6,及びLD7と、GaN系半導体レーザLD1〜LD7の各々に対応して設けられたコリメータレンズ11,12,13,14,15,16,及び17と、1つの集光レンズ20と、1本のマルチモード光ファイバ30と、から構成されている。なお、半導体レーザの個数は7個には限定されない。例えば、クラッド径=60μm、コア径=50μm、NA=0.2のマルチモード光ファイバには、20個もの半導体レーザ光を入射することが可能であり、照射ヘッドの必要光量を実現して、且つ光ファイバ本数をより減らすことができる。
【0040】
GaN系半導体レーザLD1〜LD7は、発振波長が総て共通(例えば、405nm)であり、最大出力も総て共通(例えば、マルチモードレーザでは100mW、シングルモードレーザでは30mW)である。なお、GaN系半導体レーザLD1〜LD7としては、350nm〜450nmの波長範囲で、上記の405nm以外の発振波長を備えるレーザを用いてもよい。なお、好適な波長範囲については後述する。
【0041】
上記の合波レーザ光源は、図12及び図13に示すように、他の光学要素と共に、上方が開口した箱状のパッケージ40内に収納されている。パッケージ40は、その開口を閉じるように作成されたパッケージ蓋41を備えており、脱気処理後に封止ガスを導入し、パッケージ40の開口をパッケージ蓋41で閉じることにより、パッケージ40とパッケージ蓋41とにより形成される閉空間(封止空間)内に上記合波レーザ光源が気密封止されている。
【0042】
パッケージ40の底面にはベース板42が固定されており、このベース板42の上面には、前記ヒートブロック10と、集光レンズ20を保持する集光レンズホルダー45と、マルチモード光ファイバ30の入射端部を保持するファイバホルダー46とが取り付けられている。マルチモード光ファイバ30の出射端部は、パッケージ40の壁面に形成された開口からパッケージ外に引き出されている。
【0043】
また、ヒートブロック10の側面にはコリメータレンズホルダー44が取り付けられており、コリメータレンズ11〜17が保持されている。パッケージ40の横壁面には開口が形成され、この開口を通してGaN系半導体レーザLD1〜LD7に駆動電流を供給する配線47がパッケージ外に引き出されている。
【0044】
なお、図13においては、図の煩雑化を避けるために、複数のGaN系半導体レーザのうちGaN系半導体レーザLD7にのみ番号を付し、複数のコリメータレンズのうちコリメータレンズ17にのみ番号を付している。
【0045】
図14は、上記コリメータレンズ11〜17の取り付け部分の正面形状を示すものである。コリメータレンズ11〜17の各々は、非球面を備えた円形レンズの光軸を含む領域を平行な平面で細長く切り取った形状に形成されている。この細長形状のコリメータレンズは、例えば、樹脂又は光学ガラスをモールド成形することによって形成することができる。コリメータレンズ11〜17は、長さ方向がGaN系半導体レーザLD1〜LD7の発光点の配列方向(図14の左右方向)と直交するように、上記発光点の配列方向に密接配置されている。
【0046】
一方、GaN系半導体レーザLD1〜LD7としては、発光幅が2μmの活性層を備え、活性層と平行な方向、直角な方向の拡がり角が各々例えば10°、30°の状態で各々レーザビームB1〜B7を発するレーザが用いられている。これらGaN系半導体レーザLD1〜LD7は、活性層と平行な方向に発光点が1列に並ぶように配設されている。
【0047】
従って、各発光点から発せられたレーザビームB1〜B7は、上述のように細長形状の各コリメータレンズ11〜17に対して、拡がり角度が大きい方向が長さ方向と一致し、拡がり角度が小さい方向が幅方向(長さ方向と直交する方向)と一致する状態で入射することになる。つまり、各コリメータレンズ11〜17の幅が1.1mm、長さが4.6mmであり、それらに入射するレーザビームB1〜B7の水平方向、垂直方向のビーム径は各々0.9mm、2.6mmである。また、コリメータレンズ11〜17の各々は、焦点距離f=3mm、NA=0.6、レンズ配置ピッチ=1.25mmである。
【0048】
集光レンズ20は、非球面を備えた円形レンズの光軸を含む領域を平行な平面で細長く切り取って、コリメータレンズ11〜17の配列方向、つまり水平方向に長く、それと直角な方向に短い形状に形成されている。この集光レンズ20は、焦点距離f=23mm、NA=0.2である。この集光レンズ20も、例えば、樹脂又は光学ガラスをモールド成形することにより形成される。
【0049】
このように構成されたファイバアレイ光源66では、合波レーザ光源を構成するGaN系半導体レーザLD1〜LD7の各々から発散光状態で出射したレーザビームB1,B2,B3,B4,B5,B6,及びB7の各々は、対応するコリメータレンズ11〜17によって平行光化される。平行光化されたレーザビームB1〜B7は、集光レンズ20によって集光され、マルチモード光ファイバ30のコア30aの入射端面に収束する。
【0050】
このコリメータレンズ11〜17及び集光レンズ20によって集光光学系が構成され、その集光光学系とマルチモード光ファイバ30とによって合波光学系が構成されている。即ち、集光レンズ20によって上述のように集光されたレーザビームB1〜B7が、このマルチモード光ファイバ30のコア30aに入射して光ファイバ内を伝搬し、1本のレーザビームBに合波されてマルチモード光ファイバ30の出射端部に結合された光ファイバ31から出射する。
【0051】
各レーザモジュールにおいて、レーザビームB1〜B7のマルチモード光ファイバ30への結合効率が0.85で、GaN系半導体レーザLD1〜LD7の各出力が30mWの場合(シングルモードレーザを使用する場合)には、アレイ状に配列された光ファイバ31の各々について、出力180mW(=30mW×0.85×7)の合波レーザビームBを得ることができる。従って、25本の光ファイバ31がアレイ状に配列されたレーザ出射部68での出力は約4.5W(=180mW×25)である。
【0052】
ファイバアレイ光源66のレーザ出射部68には、この通り高輝度の発光点が主走査方向に沿って配列されている。単一の半導体レーザからのレーザ光を1本の光ファイバに結合させる従来のファイバ光源は低出力であるため、多数列配列しなければ所望の出力を得ることができなかったが、本実施の形態で使用する合波レーザ光源は高出力であるため、少ない本数でも十分に高出力の照明光源として使用することができる。また、本実施の形態の光ピンセット装置では、ファイバアレイ光源112の発光領域の所定方向と直交する方向の径が小さいので、レンズ系114を通過してDMD110へ入射する光束の角度が小さくなり、結果としてアレイヘッド132に入射する光束の角度が小さくなる。即ち、高輝度である。
【0053】
例えば、半導体レーザと光ファイバを1対1で結合させた従来のファイバ光源では、通常、半導体レーザとしては出力30mW(ミリワット)程度のレーザが使用され、光ファイバとしてはコア径50μm、クラッド径125μm、NA(開口数)0.2のマルチモード光ファイバが使用でき、約4.5W(ワット)の出力を得ようとすれば、マルチモード光ファイバを225本(15×15)束ねなければならず、発光領域の面積は3.6mm(1.9mm×1.9mm)であるから、レーザ出射部68での輝度は1.25(W/mm)、光ファイバ1本当りの輝度は10(W/mm)である。
【0054】
これに対し、本実施の形態では、上述した通り、マルチモード光ファイバ25本で約4.5Wの出力を得ることができ、レーザ出射部68での発光領域の面積は0.2mm(0.18mm×1.13mm)であるから、レーザ出射部68での輝度は22.5(W/mm)となり、従来に比べ約18倍の高輝度化を図ることができる。また、光ファイバ1本当りの輝度は90(W/mm)であり、従来に比べ約9倍の高輝度化を図ることができる。
【0055】
合波レーザ光源を構成する半導体レーザとしては、400nm近傍の発振波長を有する青色レーザが好適である。青色レーザを用いた方が、マイクロレンズアレイ130の集光ビームを絞ることができる。その結果、アレイヘッドに高効率で光結合することができ、高強度の光をアレイヘッドに供給することができる。また、発振波長が400nm近傍の短波長光源であることから、高強度の光とその高いフォトンエネルギーとによって、アレイヘッドの物体捕捉力を高めることができる。
【0056】
なお、上記ではシングルモードレーザからの光を合波する例を示したが、マルチモードの高出力レーザ(例えば、200mW)からの光を合波し結合することで、より高輝度な光源出力を得ることも可能である。例えば、マルチモードレーザの各出力が200mWの場合には、アレイ状に配列された光ファイバ31の各々について、出力1W(=200mW×0.85×6)の合波レーザビームBを得ることができる。従って、5本の光ファイバ31がアレイ状に配列されたレーザ出射部68での出力は約5W(=1W×5)である。
【0057】
また、これまでは、複数の半導体レーザを合波する場合について説明してきたが、合波せずに、半導体レーザと光ファイバとを1対1で結合し、先端のファイバーに、合波した場合と同様にクラッド径が小さい(例えば、クラッド径60μmでコア径を同等とする)光ファイバを結合してもよい。特にこの場合は、半導体レーザとしてマルチモードの高出力レーザ(200mW)を用いることが好ましく、このような高出力レーザを用いることで、高輝度な光源を得ることができる。この場合の輝度は、半導体レーザと光ファイバとを1対1で結合した構造に対して、発光面積を1/4にできるので4倍の輝度を実現できる。
【0058】
更に、上記の半導体レーザと光ファイバとを1対1で結合する構成の光源において、波長400nmのレーザに対しては、クラッド厚さ5μm、コア径50μm、クラッド径60μmの光ファイバを用いることができる。このような小径の光ファイバを用いることで、従来使用されているコア径50μm、クラッド径125μmの光ファイバを用いた構造に対し、発光面積を1/4にできるので4倍の輝度を実現できる。
【0059】
(光ピンセット装置の動作)
次に、上記光ピンセット装置の動作について説明する。この光ピンセット装置では、図示しないコントローラに画像データが入力されると、コントローラは入力された画像データに基づいてDMD110の各マイクロミラーを駆動制御する制御信号を生成し、生成した制御信号に基づいてDMD110の各マイクロミラーの反射面の角度を制御する。
【0060】
光源112からレンズ系114を介してDMD110に照射された照明光は、各マイクロミラーの反射面の角度に応じて所定方向に反射されて変調され、変調された光が拡大レンズ系126,128により拡大される。拡大レンズ系126,128により拡大された光は、マイクロレンズアレイ130に設けられたマイクロレンズの各々に入射される。
【0061】
マイクロレンズアレイ130で集光された光は、アレイヘッド132にマトリクス状に配列された対応するコア140に入射され、光ファイバ136内を導光する。マイクロレンズアレイ130で集光された光を、マイクロレンズに対応するコア140に入射させるので、効率良く入射することができる。また、上述した通り、アレイヘッド132に入射する光ビームから回折限界ビームに近い集光ビームを得ることができる。その結果、焦点深度を深くすることができ、アレイヘッドへの結合効率が高くなる。
【0062】
そして、光ファイバ136の端部138からレーザ光が出射される。複数の光ファイバ136は、DMD110の複数の画素部に対応して2次元的に配列されているので、アレイヘッド132からはDMD110のオンオフパターンに応じたレーザ光が出射される。これにより、ステージ134上に存在する微小物体がパターンに応じて捕捉される。
【0063】
以上説明した通り、本実施の形態の光ピンセット装置では、DMDの各画素部に対応させてマイクロレンズアレイのマイクロレンズが配列されると共に、マイクロレンズアレイに配列されたマイクロレンズに対応させて、アレイヘッドの光ファイバコアを配列しているため、アレイヘッドからはDMDのオンオフパターンに応じたレーザ光が出射される。これにより、ステージ上に存在する微小物体をパターンに応じて捕捉することができる。
【0064】
また、マイクロレンズの集光位置にアレイヘッドの光ファイバコアを配列しているため、DMDで変調され、マイクロレンズで集光された光を、対応する光ファイバコアに効率良く入射させることができる。
【0065】
特に、本実施の形態では、高出力且つ高輝度な光源を用いているので、アレイヘッドに入射する光ビームの焦点深度を深くすることができ、更に結合効率が高くなる。また、高出力且つ高輝度な光源を用いることで、アレイヘッドを高出力化することができ、微小物体のトラップ力を向上させることができる。
【0066】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態に係る光ピンセット装置は、図6に示すように、アレイヘッドの光ファイバの長さを長くした以外は、第1の実施の形態と同じ構成であるため、同じ構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0067】
アレイヘッド132Aは、光ファイバ136よりも長い光ファイバ136Aを用いた以外は、図2に示すアレイヘッド132と同様に、コア140、クラッド142、及び球面化された出射側の端部138を備えて構成されている。光ファイバ136Aの入射端は、マイクロレンズアレイ130の集光位置に対応してコア140がマトリクス状に配列されるように、所定位置に固定配置されている。一方、光ファイバ136Aの出射側の端部138は、ステージ134上に存在する微小物体を捕捉するように、ステージ134の表面に近接配置されると共に、ステージ134の表面に沿って移動可能に構成されている。
【0068】
この光ピンセット装置では、図示しないコントローラに画像データが入力されると、該画像データに基づいてDMD110の各マイクロミラーの反射面の角度が制御される。光源112からレンズ系114を介してDMD110に照射された照明光は、各マイクロミラーの反射面の角度に応じて所定方向に反射されて変調され、変調された光が拡大レンズ系126,128により拡大されて、マイクロレンズアレイ130に設けられたマイクロレンズの各々に入射される。
【0069】
マイクロレンズアレイ130で集光された光は、アレイヘッド132Aにマトリクス状に配列された対応するコアに入射され、光ファイバ136A内を導光する。そして、光ファイバ136の端部138からレーザ光が出射される。複数の光ファイバ136は、DMD110の複数の画素部に対応して2次元的に配列されているので、アレイヘッド132AからはDMD110のオンオフパターンに応じたレーザ光が出射される。これにより、ステージ134上に存在する微小物体がパターンに応じて捕捉される。
【0070】
以上説明した通り、本実施の形態の光ピンセット装置では、DMDの各画素部に対応させてマイクロレンズアレイのマイクロレンズが配列されると共に、マイクロレンズアレイに配列されたマイクロレンズに対応させて、アレイヘッドの光ファイバコアを配列しているため、アレイヘッドからはDMDのオンオフパターンに応じたレーザ光が出射される。これにより、ステージ上に存在する微小物体をパターンに応じて捕捉することができる。
【0071】
また、アレイヘッドの入射端が所定位置に固定配置されているので、DMDで変調され、マイクロレンズで集光された光を、対応する光ファイバコアに効率良く入射させることができる。
【0072】
また、高出力且つ高輝度な光源を用いているので、結合効率が高くなると共にアレイヘッドを高出力化することができ、微小物体のトラップ力を向上させることができる。
【0073】
更に、長い光ファイバ部を備えたアレイヘッドを用いているので、アレイヘッドの出射端を自由端とすることができ、ステージの表面に沿って容易に移動させる機構を採用することができる。これにより、捕捉した微小物体を、任意の位置に移動させることができる。
【0074】
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態に係る光ピンセット装置は、図7に示すように、マイクロレンズアレイに遮光膜と微小開口とが設けられた近接場アレイヘッドを用いた以外は、第1の実施の形態と同じ構成であるため、同じ構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0075】
近接場アレイヘッド144は、拡大レンズ系126,128でDMD像が結像される位置に配置されると共に、ステージ134の表面に近接配置される。また、近接場アレイヘッド144は、図8(A)及び(B)に示すように、マイクロレンズがDMDの各画素に対応して設けられたマイクロレンズアレイ146を備えている。マイクロレンズアレイ146の光出射側の表面には、遮光膜148が設けられ、遮光膜148の各マイクロレンズの集光位置には、微小開口150が設けられている。微小開口150の径は、略100nm程度である。マイクロレンズアレイ146にレーザ光を入射させると、この微小開口から近接場光(エバネッセント光)が滲み出してくる。
【0076】
この近接場アレイヘッド144は、マイクロレンズアレイ146の光出射面にアルミニウム等の金属薄膜を蒸着して遮光膜148を形成し、マイクロレンズに高出力レーザ光を入射させて焦点位置に微小開口150を形成することにより、簡単に作製することができる。
【0077】
この光ピンセット装置では、図示しないコントローラに画像データが入力されると、該画像データに基づいてDMD110の各マイクロミラーの反射面の角度が制御される。光源112からレンズ系114を介してDMD110に照射された照明光は、各マイクロミラーの反射面の角度に応じて所定方向に反射されて変調され、変調された光が拡大レンズ系126,128により拡大されて、近接場アレイヘッド144のマイクロレンズアレイ146に設けられたマイクロレンズの各々に入射される。マイクロレンズアレイ146に入射された光は、遮光膜148に形成された微小開口150の近傍に集光される。
【0078】
微小開口150からは、エバネッセント光が滲み出してくる。微小開口150は、DMD110の複数の画素部に対応して2次元的に配列されているので、近接場アレイヘッド144からはDMD110のオンオフパターンに応じたエバネッセント光が出射される。これにより、ステージ134上に存在する微小物体がパターンに応じて捕捉される。
【0079】
以上説明した通り、本実施の形態の光ピンセット装置では、DMDの各画素部に対応させてマイクロレンズアレイのマイクロレンズが配列されると共に、このマイクロレンズアレイを近接場アレイヘッドの一部として用いているため、近接場アレイヘッドからはDMDのオンオフパターンに応じたレーザ光が出射される。これにより、ステージ上に存在する微小物体を、パターンに応じて捕捉することができる。
【0080】
特に、本実施の形態では、近接場光を用いることで、光の波長以下の径で且つ局在化した高強度の光エネルギーを形成することができ、光の波長以下(例えば、100nm以下)の微小物体を捕捉することが可能となる。
【0081】
また、高出力且つ高輝度な光源を用いているので、結合効率が高くなると共にアレイヘッドを高出力化することができ、微小物体のトラップ力を向上させることができる。
【0082】
更に、本実施の形態の近接場アレイヘッドは、構成が簡単で製造が容易であり、また、マイクロレンズアレイと一体化されているので、部品点数を減らすことができる。
【0083】
なお、上記の近接場アレイヘッドに代えて、遮光膜や微小開口を有していない通常のマイクロレンズアレイを用いることもできる。この場合は、マイクロレンズアレイにより集光された光で、ステージ上に存在する微小物体を捕捉する。例えば、図9に示すように、フレネルレンズ156をアレイ状に配列したマイクロレンズアレイ158を用いることができる。
【0084】
また、上記の近接場アレイヘッドに代えて、図10(A)及び(B)に示すように、マイクロレンズアレイ160の光出射側の表面に、窒化ガリウム(GaN)や炭化ケイ素(SiC)の結晶成長により六角錐状の突起162がアレイ状に形成された近接場アレイヘッド168を用いることもできる。図10(C)に示すように、六角錐状の突起162は、銀等の金属薄膜からなる遮光膜164で被覆されており、突起162の先端部分の遮光膜164が除去されて微小開口166が形成されている。微小開口166の径は、10〜200nmである。この近接場アレイヘッド168では、マイクロレンズアレイ160にレーザ光を入射させると、微小開口166からエバネッセント光が滲み出してくる。なお、突起162の最先端は微視的に見れば平坦である。
【0085】
GaNやSiCは、波長400nmの光に対し透明であり、光吸収が無い。また、GaNやSiCは屈折率が大きく、エバネッセント光の滲み出しを抑制することができ、光利用効率が向上する。更に、光損失が少ないことから、開口径を小さくすることができ、より小さなスポットを形成することができる。
【0086】
六角錐状の突起を備えた上記構造の近接場アレイヘッドは、例えば、以下の方法により作製することができる。まず、サファイヤ基板に二酸化ケイ素(SiO)を堆積した後、その表面に直径5μm、周期10μmのドットパターンを予め形成しておく。次に、MOCVD法やHVPE法を用いて、GaNバッファ層を低温にて成長させた後、このGaNバッファ層上にGaN単結晶を高温にて六角錐状に成長させる。
【0087】
但し、六角錐の先端部分はプローブ面として平坦に形成する。結晶成長にてプローブ面を形成するので、プローブ面を原子オーダの精度で平坦化することができる。
【0088】
GaN単結晶の形成ピッチは、例えば10μmである。発振波長が400nm付近のGaN半導体レーザを光源として用いる場合は、GaN単結晶の形成ピッチを0.4μm〜1μmとしても、十分集光することができる。
【0089】
六角錐状のGaN単結晶の表面を、銀薄膜でコーティングする。銀薄膜は、表面プラズモンを最も効率良く発生することができ、遮光膜として好適である。次に、ドライエッチングにより六角錐状のGaN単結晶の先端部分を除去して、開口径が約100nmの微小開口を形成する。
【0090】
最後に、サファイヤ基板の裏面に、GaN単結晶の位置に対応させてマイクロレンズを形成する。マイクロレンズは、グレースケールマスクを用いたプラズマドライエッチングにより形成することができる。
【0091】
【発明の効果】
本発明の光ピンセット装置によれば、制御信号に応じて空間的に変調されたパターン光を照射する際に、多チャンネル化が可能で、複数の微小物体を高精細なパターンに応じて確実に捕捉することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る露光装置の構成を示す光軸に沿った断面図である。
【図2】図1に示す露光装置に用いられる近接場アレイヘッドの構成を示す斜視図である。
【図3】DMDの構成を示す部分拡大図である。
【図4】(A)及び(B)はDMDの動作を説明するための説明図である。
【図5】(A)はファイバアレイ光源の構成を示す斜視図であり、(B)は(A)のレーザ出射部における発光点の配列を示す平面図である。
【図6】第2の実施の形態に係る露光装置の構成を示す光軸に沿った断面図である。
【図7】第3の実施の形態に係る露光装置の構成を示す光軸に沿った断面図である。
【図8】(A)は図1に示す露光装置に用いられる近接場アレイヘッドの構成を示す斜視図であり、(B)は(A)の光軸に沿った断面図である。
【図9】近接場アレイヘッドに代えて使用することができるマイクロレンズアレイの構成を示す斜視図である。
【図10】(A)〜(C)は、近接場アレイヘッドの変形例を示す図である。
【図11】合波レーザ光源の構成を示す平面図である。
【図12】レーザモジュールの構成を示す平面図である。
【図13】図12に示すレーザモジュールの構成を示す側面図である。
【図14】図12に示すレーザモジュールの構成を示す部分側面図である。
【符号の説明】
110 デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)
112 ファイバアレイ光源
114 レンズ系
126,128 拡大レンズ系
130,146,158,160 マイクロレンズアレイ
132,132A アレイヘッド
134 ステージ
136,136A 光ファイバ
138 端部
140 コア
142 クラッド
144,168 近接場アレイヘッド
148,164 遮光膜
150,166 微小開口
156 フレネルレンズ
162 突起

Claims (9)

  1. 出射端が束ねられた複数の光ファイバと、該複数の光ファイバの入射端の各々にレーザ光を結合する半導体レーザと、を備えた照明用の光源と、
    各々制御信号に応じて光変調状態が変化する複数の画素部が2次元的に配列され、前記光源から前記複数の画素部に入射した光ビームを、前記画素部毎に変調する空間光変調素子と、
    前記画素部により変調された光ビームに対応するピッチで複数の光ファイバの入射端が2次元的に配列され、前記複数の光ファイバの出射端の各々が球面化された光ファイバアレイと、
    を備え、
    前記複数の光ファイバの出射端の各々から光ビームを微小物体に照射し、光ファイバ毎に前記微小物体を捕捉する光ピンセット装置。
  2. 出射端が束ねられた複数の光ファイバと、該複数の光ファイバの入射端の各々にレーザ光を結合する半導体レーザと、を備えた照明用の光源と、
    各々制御信号に応じて光変調状態が変化する複数の画素部が2次元的に配列され、前記光源から前記複数の画素部に入射した光ビームを、前記画素部毎に変調する空間光変調素子と、
    前記複数の画素部に対応するピッチで複数のマイクロレンズが2次元的に配列され、前記画素部により変調された光ビームを、前記マイクロレンズ毎に集光するマイクロレンズアレイと、
    前記複数のマイクロレンズの集光位置に対応するピッチで複数の光ファイバの入射端が2次元的に配列され、前記複数の光ファイバの出射端の各々が球面化された光ファイバアレイと、
    を備え、
    前記複数の光ファイバの出射端の各々から光ビームを微小物体に照射し、光ファイバ毎に前記微小物体を捕捉する光ピンセット装置。
  3. 前記複数の光ファイバの入射端を固定配置すると共に、前記複数の光ファイバの出射端を移動可能とした請求項2に記載の光ピンセット装置。
  4. 出射端が束ねられた複数の光ファイバと、該複数の光ファイバの入射端の各々にレーザ光を結合する半導体レーザと、を備えた照明用の光源と、
    各々制御信号に応じて光変調状態が変化する複数の画素部が2次元的に配列され、前記光源から前記複数の画素部に入射した光ビームを、前記画素部毎に変調する空間光変調素子と、
    前記複数の画素部に対応するピッチで複数のマイクロレンズが2次元的に配列され、前記画素部により変調された光ビームを、前記マイクロレンズ毎に集光するマイクロレンズアレイと、
    を備え、
    前記複数のマイクロレンズ毎に集光された光ビームの各々を微小物体に照射し、マイクロレンズ毎に前記微小物体を捕捉する光ピンセット装置。
  5. 前記マイクロレンズが、フレネルレンズである請求項4に記載の光ピンセット装置。
  6. 出射端が束ねられた複数の光ファイバと、該複数の光ファイバの入射端の各々にレーザ光を結合する半導体レーザと、を備えた照明用の光源と、
    各々制御信号に応じて光変調状態が変化する複数の画素部が2次元的に配列され、前記光源から前記複数の画素部に入射した光ビームを、前記画素部毎に変調する空間光変調素子と、
    前記複数の画素部に対応するピッチで複数のマイクロレンズが2次元的に配列され、前記画素部により変調された光ビームを、前記マイクロレンズ毎に集光するマイクロレンズアレイと、
    前記マイクロレンズアレイの光出射面に設けられ、前記複数のマイクロレンズの集光位置に対応するピッチで複数の微小開口が2次元的に配列された遮光膜と、
    を備え、
    前記複数の微小開口の各々から漏れ出す近接場光を微小物体に照射し、微小開口毎に前記微小物体を捕捉する光ピンセット装置。
  7. 前記光源として、複数の半導体レーザの各々から出射された複数のレーザ光を合波して照明用の光ビームを出射する合波レーザ光源を用いた請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光ピンセット装置。
  8. 前記光源として、コア径が均一で出射端のクラッド径が入射端のクラッド径より小さい光ファイバと、前記光ファイバの入射端にレーザ光を結合する半導体レーザとを備え、前記光ファイバの出射端を複数本束ねたファイバ光源を用いた請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光ピンセット装置。
  9. 前記レーザ光の波長が約400nmである請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光ピンセット装置。
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