JP2005006141A - スピーカ振動板 - Google Patents
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Abstract
【課題】分割振動によるスピーカの音圧周波数特性の乱れが発生することなく、振動板の強度に悪影響を及ぼさないスピーカ振動板の形状を提供する。
【解決手段】スピーカ振動板1の胴体部1aの外周1cにより形成される面1eと胴体部1aの内周により形成される面1dとを互いに傾くように形成した。
【選択図】 図1
【解決手段】スピーカ振動板1の胴体部1aの外周1cにより形成される面1eと胴体部1aの内周により形成される面1dとを互いに傾くように形成した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はスピーカ振動板に係わり、特に、その形状に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスピーカ振動板の例を図6および図7に示す。図に示すスピーカ振動板11は胴体部11aが中心軸回りに360°同一形状となっている。従って、内周11bが成す平面と外周11cが成す平面は平行となる。このように、全周に亘り対称形状であるため分割振動が起きやすく、スピーカの音圧周波数特性の乱れが発生していた。
【0003】
また、スピーカ振動板の外周から内周に至る深さが一定であるため、ボイスコイルボビンの振動板固定部とダンパ固定部との間隔が一定であり、ボイスコイルに接続する錦糸線をボイスコイルボビンに固定する部分の幅を十分にとるとスピーカ全体の高さが高くなる。
【0004】
車載用スピーカのように、スピーカの高さに制限のある場合は振動板の深さが全体として浅くなり、振動板の強度に悪影響を及ぼしていた。なお、振動板は浅く平面に近い形状になるに連れて強度が小さくなる。
【0005】
特開平10−126881号公報に提案されたスピーカはスピーカ振動板の外周に対してボイスコイルボビンに固定する内周を偏心させている。このような構成によれば、分割振動を防止する効果が得られるが、ボイスコイル中心軸に対する振動板重心のずれをなくすためにスピーカ振動板の肉厚を円周方向で変化させなければならず製造コストが増大する。振動板の深さが全周に亘り一定であるため、上記したスピーカ高さの制限の問題があった。
【0006】
特許番号第2952920号公報に提案されたスピーカは振動板の周方向で胴体部の曲率を変化させている。この構成によると分割振動を防止する効果が得られると推定されるがその効果は十分でない。そして、振動板の深さが全周に亘り一定であるため、やはり上記したスピーカ高さの制限の問題があった。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−126881号公報(第2−3頁、図1、図2)
【0008】
【特許文献1】
特許番号第2952920号公報(第2頁、図1、図2)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、分割振動によるスピーカの音圧周波数特性の乱れが発生することなく、振動板の強度に悪影響を及ぼさないスピーカ振動板の形状を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明のスピーカ振動板は、胴体部の外周により形成される面と胴体部の内周により形成される面とが互いに傾くように形成されたものである。
【0011】
また、前記スピーカ振動板において、前記胴体部の内周からダンパネック部を固定する円筒形状部が延びるように一体形成されたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1はこの発明の第1の実施例であるスピーカ振動板を示す側面図、図2は同をスピーカ振動板を示す平面図、図3は同スピーカ振動板が用いられたスピーカの部分を示す断面図である。
【0013】
図1および図2に示すように、実施例のスピーカ振動板1のコーン状の胴体部1aの外周1cが成す平面1eと内周1bが成す平面1dは傾斜している。この振動板1が用いられたスピーカを図3に示す。図に示す10は図示していないヨークおよびマグネットと共に磁気回路を構成するトッププレートである。
【0014】
トッププレート10に固着されたフレーム2はエッジ3を介して振動板1の外周部を支持し、また、フレーム2に端子6が固定されている。ボイスコイルボビン4は振動板1の内周1bに固着され、さらに外周部がフレーム2に支持されたダンパ5の内周に固着されて位置決めされる。このように位置決めされたボイスコイルボビン4に巻かれたボイスコイル4aは上記した磁気回路の磁気ギャップに配置された状態となる。
【0015】
ボイスコイル4aに接続された金属箔がボイスコイルボビン4に貼着されており、この金属箔に半田8により半田つけされた錦糸線7は前記した端子6に接続される。図4に錦糸線7、7の配置を示す。錦糸線7、7のボイスコイルボビン4への固定位置はダンパ4と振動板1との距離が最も長い位置とされるので、錦糸線7、7の固定のためのスペースが十分にとれ、固定作業が容易である。
【0016】
また、錦糸線7、7をダンパ4および振動板1から十分な距離を離すことができ、振動板1の大振動時に錦糸線7、7がダンパ4または振動板1と接触して異音が発生することがない。さらに、振動板1が全周に亘り対称形状でないため、分割振動が起きずスピーカの音圧周波数特性の乱れが発生しない。さらに、錦糸線7、7の固定のためのスペースを大きくしても振動板1の深さが全体として浅くならないので振動板1の強度を損なうことがない。従って、スピーカの高さが高くなく車載用スピーカに好適となる。
【0017】
図5はこの発明の第2の実施例であるスピーカ振動板が用いられたスピーカの部分を示す断面図である。この例では振動板9の胴体部9aの内周9bから円筒形状部9cが下方に延びるように一体形成されている。円筒形状部9cの下端部がダンパ5に固着される。他の構成は第1の実施例と同様である。
【0018】
第1の実施例では振動板1がボイスコイルボビン8に固着され、ボイスコイルボビン8がダンパ5に固着されていたため、振動板1、ボイスコイルボビン8およびダンパ5の間で傾き発生する恐れがあったが、この例では振動板1が直接ダンパ5に固着されているため、振動板1とダンパ5の間で傾きが発生せず、振動板1の振動が安定する。なお、胴体部9aの内面をボイスコイルボビン8に固着してもよい。
【0019】
【発明の効果】
この発明のスピーカ振動板によれば、分割振動が防止されてスピーカの音圧周波数特性の乱れを抑えることができる。
【0020】
また、スピーカの高さを高くすることなく、振動板の強度を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例であるスピーカ振動板を示す側面図である。
【図2】同をスピーカ振動板を示す平面図である。
【図3】同スピーカ振動板が用いられたスピーカの部分を示す断面図である。
【図4】同スピーカの部分を平面図である。
【図5】この発明の第2の実施例であるスピーカ振動板が用いられたスピーカの部分を示す断面図である。
【図6】従来のスピーカ振動板の例を示す側面図である。
【図7】同をスピーカ振動板を示す平面図である。
【符号の説明】
1 スピーカ振動板、1a 胴体部、1b 内周、1c 外周
1d 内周が成す平面、1e 外周が成す平面
2 フレーム
3 エッジ
4 ボイスコイルボビン、4a ボイスコイル
5 ダンパ、5a ネック部
6 端子
7 錦糸線
8 半田
9 スピーカ振動板、9a 胴体部、9b 内周、9c 円筒形状部
10 トッププレート
11 スピーカ振動板、11a 胴体部、11b 内周、11c 外周
【発明の属する技術分野】
この発明はスピーカ振動板に係わり、特に、その形状に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスピーカ振動板の例を図6および図7に示す。図に示すスピーカ振動板11は胴体部11aが中心軸回りに360°同一形状となっている。従って、内周11bが成す平面と外周11cが成す平面は平行となる。このように、全周に亘り対称形状であるため分割振動が起きやすく、スピーカの音圧周波数特性の乱れが発生していた。
【0003】
また、スピーカ振動板の外周から内周に至る深さが一定であるため、ボイスコイルボビンの振動板固定部とダンパ固定部との間隔が一定であり、ボイスコイルに接続する錦糸線をボイスコイルボビンに固定する部分の幅を十分にとるとスピーカ全体の高さが高くなる。
【0004】
車載用スピーカのように、スピーカの高さに制限のある場合は振動板の深さが全体として浅くなり、振動板の強度に悪影響を及ぼしていた。なお、振動板は浅く平面に近い形状になるに連れて強度が小さくなる。
【0005】
特開平10−126881号公報に提案されたスピーカはスピーカ振動板の外周に対してボイスコイルボビンに固定する内周を偏心させている。このような構成によれば、分割振動を防止する効果が得られるが、ボイスコイル中心軸に対する振動板重心のずれをなくすためにスピーカ振動板の肉厚を円周方向で変化させなければならず製造コストが増大する。振動板の深さが全周に亘り一定であるため、上記したスピーカ高さの制限の問題があった。
【0006】
特許番号第2952920号公報に提案されたスピーカは振動板の周方向で胴体部の曲率を変化させている。この構成によると分割振動を防止する効果が得られると推定されるがその効果は十分でない。そして、振動板の深さが全周に亘り一定であるため、やはり上記したスピーカ高さの制限の問題があった。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−126881号公報(第2−3頁、図1、図2)
【0008】
【特許文献1】
特許番号第2952920号公報(第2頁、図1、図2)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、分割振動によるスピーカの音圧周波数特性の乱れが発生することなく、振動板の強度に悪影響を及ぼさないスピーカ振動板の形状を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明のスピーカ振動板は、胴体部の外周により形成される面と胴体部の内周により形成される面とが互いに傾くように形成されたものである。
【0011】
また、前記スピーカ振動板において、前記胴体部の内周からダンパネック部を固定する円筒形状部が延びるように一体形成されたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1はこの発明の第1の実施例であるスピーカ振動板を示す側面図、図2は同をスピーカ振動板を示す平面図、図3は同スピーカ振動板が用いられたスピーカの部分を示す断面図である。
【0013】
図1および図2に示すように、実施例のスピーカ振動板1のコーン状の胴体部1aの外周1cが成す平面1eと内周1bが成す平面1dは傾斜している。この振動板1が用いられたスピーカを図3に示す。図に示す10は図示していないヨークおよびマグネットと共に磁気回路を構成するトッププレートである。
【0014】
トッププレート10に固着されたフレーム2はエッジ3を介して振動板1の外周部を支持し、また、フレーム2に端子6が固定されている。ボイスコイルボビン4は振動板1の内周1bに固着され、さらに外周部がフレーム2に支持されたダンパ5の内周に固着されて位置決めされる。このように位置決めされたボイスコイルボビン4に巻かれたボイスコイル4aは上記した磁気回路の磁気ギャップに配置された状態となる。
【0015】
ボイスコイル4aに接続された金属箔がボイスコイルボビン4に貼着されており、この金属箔に半田8により半田つけされた錦糸線7は前記した端子6に接続される。図4に錦糸線7、7の配置を示す。錦糸線7、7のボイスコイルボビン4への固定位置はダンパ4と振動板1との距離が最も長い位置とされるので、錦糸線7、7の固定のためのスペースが十分にとれ、固定作業が容易である。
【0016】
また、錦糸線7、7をダンパ4および振動板1から十分な距離を離すことができ、振動板1の大振動時に錦糸線7、7がダンパ4または振動板1と接触して異音が発生することがない。さらに、振動板1が全周に亘り対称形状でないため、分割振動が起きずスピーカの音圧周波数特性の乱れが発生しない。さらに、錦糸線7、7の固定のためのスペースを大きくしても振動板1の深さが全体として浅くならないので振動板1の強度を損なうことがない。従って、スピーカの高さが高くなく車載用スピーカに好適となる。
【0017】
図5はこの発明の第2の実施例であるスピーカ振動板が用いられたスピーカの部分を示す断面図である。この例では振動板9の胴体部9aの内周9bから円筒形状部9cが下方に延びるように一体形成されている。円筒形状部9cの下端部がダンパ5に固着される。他の構成は第1の実施例と同様である。
【0018】
第1の実施例では振動板1がボイスコイルボビン8に固着され、ボイスコイルボビン8がダンパ5に固着されていたため、振動板1、ボイスコイルボビン8およびダンパ5の間で傾き発生する恐れがあったが、この例では振動板1が直接ダンパ5に固着されているため、振動板1とダンパ5の間で傾きが発生せず、振動板1の振動が安定する。なお、胴体部9aの内面をボイスコイルボビン8に固着してもよい。
【0019】
【発明の効果】
この発明のスピーカ振動板によれば、分割振動が防止されてスピーカの音圧周波数特性の乱れを抑えることができる。
【0020】
また、スピーカの高さを高くすることなく、振動板の強度を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例であるスピーカ振動板を示す側面図である。
【図2】同をスピーカ振動板を示す平面図である。
【図3】同スピーカ振動板が用いられたスピーカの部分を示す断面図である。
【図4】同スピーカの部分を平面図である。
【図5】この発明の第2の実施例であるスピーカ振動板が用いられたスピーカの部分を示す断面図である。
【図6】従来のスピーカ振動板の例を示す側面図である。
【図7】同をスピーカ振動板を示す平面図である。
【符号の説明】
1 スピーカ振動板、1a 胴体部、1b 内周、1c 外周
1d 内周が成す平面、1e 外周が成す平面
2 フレーム
3 エッジ
4 ボイスコイルボビン、4a ボイスコイル
5 ダンパ、5a ネック部
6 端子
7 錦糸線
8 半田
9 スピーカ振動板、9a 胴体部、9b 内周、9c 円筒形状部
10 トッププレート
11 スピーカ振動板、11a 胴体部、11b 内周、11c 外周
Claims (2)
- 胴体部の外周により形成される面と胴体部の内周により形成される面とが互いに傾くように形成されたことを特徴するスピーカ振動板。
- 前記胴体部の内周からダンパネック部を固定する円筒形状部が延びるように一体形成された請求項1のスピーカ振動板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003168813A JP2005006141A (ja) | 2003-06-13 | 2003-06-13 | スピーカ振動板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003168813A JP2005006141A (ja) | 2003-06-13 | 2003-06-13 | スピーカ振動板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005006141A true JP2005006141A (ja) | 2005-01-06 |
Family
ID=34094139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003168813A Pending JP2005006141A (ja) | 2003-06-13 | 2003-06-13 | スピーカ振動板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005006141A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020096225A1 (en) * | 2018-11-05 | 2020-05-14 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Speaker module having inclined diaphragm and electronic device including same |
-
2003
- 2003-06-13 JP JP2003168813A patent/JP2005006141A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020096225A1 (en) * | 2018-11-05 | 2020-05-14 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Speaker module having inclined diaphragm and electronic device including same |
US11076237B2 (en) | 2018-11-05 | 2021-07-27 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Speaker module having inclined diaphragm and electronic device including same |
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