JP2005002872A - スクリュウ型流体機械およびそのスクリュウロータの形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はスクリュウ型流体機械およびそのスクリュウロータの形成方法に関し、特にポンプ等のスクリュウ型流体機械の高効率の稼働が行え、しかも省エネルギー化をめざし、地球環境を保護しようとするものである。
【解決手段】軸流形のロータ3,3とを備えたスクリュウ型流体機械のケース1には、外周略中央部に流体Wが内部に流入される注入口4と排出口5とが設けられ、ロータは排出口5を基準として螺旋部2は、左右の螺旋部の位相が180°変位されて左右対称的に外周に形成されて注入口からケース内に流体が左右方向へ分配可能に流入され、再び中央へと集約されて流体Wは螺旋溝2aを流れて排出口5から外部へと排出される。
【選択図】 図1
【解決手段】軸流形のロータ3,3とを備えたスクリュウ型流体機械のケース1には、外周略中央部に流体Wが内部に流入される注入口4と排出口5とが設けられ、ロータは排出口5を基準として螺旋部2は、左右の螺旋部の位相が180°変位されて左右対称的に外周に形成されて注入口からケース内に流体が左右方向へ分配可能に流入され、再び中央へと集約されて流体Wは螺旋溝2aを流れて排出口5から外部へと排出される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスクリュウ型流体機械およびそのスクリュウロータの形成方法に関し、特にポンプ等のスクリュウ型流体機械の高効率の稼働が行え、しかも省エネルギー化をめざして地球環境を保護しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境を保護する立場から省エネルギー化が叫ばれ、効率の良い流体機械の開発についての模索が続いている。
ところで、流体機械として従来、例えば真空ポンプの如きポンプがあるが、この真空ポンプの一例として、一条ねじよりなる螺旋部を左右対称的に外周に設けたロータをケース内に回転可能に設けたものがあった。
また、真空ポンプの他例として例えば一条ねじよりなる螺旋部を外周に設けたスクリュウロータの螺旋部における螺子山と螺子谷同士を噛合し、ケース内に回転可能に設けた2軸軸流形の真空ポンプもあった。
このような構造の真空ポンプは、省エネルギー化を意図し、効率を向上させる方法として仕事量を低減するために、流体機械を多段に直列に配列して流体を徐徐に圧縮する方式を採用するものである(例えば特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−310083号公報([0002]、[0003]、図12)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の一条ねじよりなる螺旋部を左右対称的に外周に設けたロータをケース内に回転可能に設けたもの、または一条ねじよりなる螺旋部を外周に設けたスクリュウロータの螺旋部における螺子山と螺子谷とを噛合し、ケース内に回転可能に設けた2軸軸流形の真空ポンプのような通常の容積式の流体機械の場合、スクリュウロータの回転に携わる流体は等容積に関与されるから、容積大から容積小まで多数の流体機械を直列に配置しないと省エネルギー化を意図し、効率を向上させることはできなかった。
【0005】
この時、流体への理想的な圧縮過程は、低圧から高圧まで連続的に断熱、圧縮する方法であるが、特許文献1に記載の上記従来の真空ポンプでは理想的な断熱、圧縮に近ずけることは不可能であり、省エネルギー化を果たし、効率を向上させることはできなかった。
【0006】
また、一条ねじよりなる螺旋部を外周に設けたスクリュウロータの螺子山と螺子谷とを相互に噛合してケース内に回転可能に設けた特許文献1に記載の2軸軸流形の真空ポンプは、一方のスクリュロータの螺子山が他方のスクリュウロータの螺子谷に密接されて流体の漏れ防止をはかるシール面を設ける等の2軸のスクリュウロータの螺子山と螺子谷との製作精度を高精度にしなければエネルギー化を果たし、効率を向上させることはできず、製作と組立に時間と手間がかかり、容易には行えなかった。
【0007】
本発明は上記従来の問題点を解決し、理想的な断熱、圧縮に近ずけることが可能であり、省エネルギー化を果たし、効率を向上させることができ、また、構造簡単で製作と組立が容易に行えるスクリュウ型流体機械およびそのスクリュウロータの形成方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、ケースと、螺旋部が外周に形成され前記ケース内に回転可能に設けられる軸流形のロータとを備えたスクリュウ型流体機械において、前記ケースには、外周略中央部に流体が内部に流入される注入口と、流体を外部に排出する排出口とが設けられ、前記ロータは前記排出口を基準として前記螺旋部は、左右の螺旋部の位相が180°変位されて左右対称的に外周に形成されることにより前記注入口からケース内に流体が左右方向へ分配可能に流入されるとともに左右方向から再び中央へと集約されて前記排出口から外部へと流体は排出されることを特徴とするという手段を採用した。
【0009】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において前記ロータは2軸軸流形であることを特徴とするという手段を採用した。
【0010】
また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2において、前記ロータの螺旋部は、小間隔螺旋部と大間隔螺旋部とが位相が180°変位されて左右対称的に形成されたことを特徴とするという手段を採用した。
【0011】
また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1,請求項2,請求項3において、前記ロータの螺旋部は、前記注入口を略中央にして前記排出口に向かって螺子間隔が順次短くなる不等ピッチに形成されるか、または螺子間隔が段階的に縮小して形成されることを特徴とするという手段を採用した。
【0012】
また、本発明の請求項5に記載の発明は、螺旋部が外周に形成されケース内に回転可能に設けられる軸流形のロータを備えたスクリュウ型流体機械の前記スクリュウロータを形成する方法において、前記螺旋部は小間隔螺旋部および大間隔螺旋部が左右対称に軸体の外周に形成され、前記螺旋部の小間隔螺旋部は単一の2個の小間隔螺旋部品を吐出ポートを中央に配して前記軸体に左右対称に焼嵌めされる工程と、前記大間隔螺旋部品は単一の2個の大間隔螺旋部品を噛合わせ治具上に載置しながら噛合させることにより前記小間隔螺旋部品の螺旋溝に沿って前記軸体に緩挿させる工程と、前記大間隔隙螺旋部は前記小間隔螺旋部品に隣接して前記噛合わせ治具の間隙調整による修正下にて固定部品により前記軸体に固定される工程とを含むという手段を採用した。
【0013】
また、本発明の請求項6に記載の発明は、請求項5において、前記ロータは、左右対称に形成された小間隔螺旋部同士および大間隔螺旋部同士が噛合する2軸軸流形であることを特徴とするという手段を採用した。
【0014】
また、本発明の請求項7に記載の発明は、請求項5または請求項6において前記ロータは、小間隔螺旋部同士および大間隔螺旋部同士が位相が180°変位されて左右対称に形成されることを特徴とするという手段を採用した。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に従って本発明の実施の形態の具体例の詳細を説明する。
図1は本発明のスクリュウ型流体機械の一実施形態を示す水平断面図、図2は同じく本実施形態を構成するロータの小間隔螺旋部を左右対称的に設けた状態を示す拡大正面図、図3は図2のA−A断面図、図4は同じく図2のB−B断面図、図5は同じく本実施形態のロータの外周に設ける螺旋部を形成する小間隔螺旋部品と大間隔螺旋部品との組付け状態を示す拡大半断面図、図6はスクリュウロータの回転による流体に対する容積曲線を示す特性図である。
【0016】
1はケースであり、このケース1内には螺旋部2が外周に形成された軸流形のロータ3が回転可能に設けられる点は例えば特許文献1に記載の従来のスクリュウ型流体機械と同様の構成、作用である。
【0017】
しかしながら、本実施形態では、このケース1には、外周略中央部Iの手前側(図1において下方)に流体Wがケース1内部に流入される注入口4と、流体Wを外部に排出する排出口5とが外周略中央部Iの(図1において)上方にそれぞれ設けられる。
【0018】
また、前記ロータ3は、本実施形態では図1に示すように主軸6Aと、従軸6Bとを平行、配置した2軸軸流形として形成される。このうち主軸6Aは、図には示さないモータにより回転され、タイミングギヤ17A,17Bを介して従軸6Bに駆動力が受動されて従軸6Bは回転されるようになっている。
そして、前記主軸6Aと従軸6Bとの外周に形成されるロータ3,3は、前記排出口5を基準として前記螺旋部2,2;2,2が左右対称に外周に形成されることにより前記注入口4からケース1内に流体Wが図1において左方Uおよび右方Rの左右方向に分配可能に流入されるとともに左右に分配された流体Wは左右方向から再び中央へと集約されて前記排出口5からケース1の外部へと排出される時に、螺旋部2,2の螺旋溝2aを流れる流体Wは圧縮される。
【0019】
前記ロータ3,3の螺旋部2,2;2,2は、小間隔螺旋部7Aと大間隔螺旋部7Bとは、位相が180°変位されて左右対称的に軸体8(主軸8Aと従軸8B)として後段に設けるロータ3,3の外周に形成される。
そして、前記ロータ3,3の螺旋部2,2;2,2は、略中央の前記注入口4から前記排出口5に向かって螺子間隔が順次短くなる不等ピッチに形成されるか、または図には示さないが螺子間隔が段階的にして縮小して形成される。
【0020】
そして、前記ロータ3,3の螺旋部2,2;2,2を形成し、製作および組立てる手順について述べる。
先ず、第1工程として前記螺旋部2,2;2,2の小間隔螺旋部7Aは各軸において単一の2個の小間隔螺旋部品9,9を吐出ポート10,10を中央に配して前記軸体8,8に左右対称に動バランスを採られて焼嵌めされる(図5参照)。
【0021】
この時、主軸6Aと副軸6Bとの2本の軸体8,8に焼嵌められる小間隔螺旋部品9,9;9,9は、歯切機等により同一に螺旋部2が製作、加工が行われた4個の単一製品が、組付時にはそれぞれ軸体8,8の回転方向に螺旋の巻き方向を一致させるように主軸6Aと副軸6Bとに螺旋部2,2が左右対称になるように焼嵌めされる。しかも、主軸6Aと副軸6Bとにこの小間隔螺旋部品9,9;9,9を焼嵌めする時には、主軸6Aと副軸6Bとの小間隔螺旋部品9,9の一方が、主軸6Aと副軸6Bとの小間隔螺旋部品9,9の他方に対して螺旋部2,2が図に示すように略180°逆位相になって噛合い可能になるようにセットする。
そして、小間隔螺旋部品9,9;9,9は、主軸6Aと副軸6Bとに上記のように焼嵌めされるので、主軸6Aと副軸6Bとに構造堅牢に強固に取付けられて一体化され、ガタツキや揺動はない。
【0022】
次いで、第2工程として前記大間隔螺旋部7Bは、1本の軸体8当たりに左右2個の大間隔螺旋部品11,11を、また図に示す主軸6Aと副軸6Bとの2本の軸体8,8では4個の大間隔螺旋部品11,11;11,11を架台としての噛合わせ治具12上にて噛合させ、前記小間隔螺旋部品9,9;9,9の螺旋溝2aに沿って前記軸体8,8に大間隔螺旋部品11,11;11,11を噛合することにより緩挿させる(図5参照)。
【0023】
この時、歯切機等により同一に螺旋部2が製作、加工が行われた一軸の軸体8では単一製品の2個、また主軸6Aと副軸6Bとの2軸の軸体8,8では4個の単一製品が、組付時にはそれぞれ軸体8,8の回転方向に螺旋の巻き方向を一致させるように主軸6Aと副軸6Bとの2軸のロータ3,3の軸間に正確に合致してロータ3,3の軸間を調整するように前記噛合わせ治具12にて噛合させながら前記小間隔螺旋部品9,9;9,9の螺旋溝2aに沿って軸体8,8に螺旋部2,2の大間隔螺旋部品11,11;11,11が左右対称に噛合されながら緩挿される。しかも、主軸6Aと副軸6Bとにこの大間隔螺旋部品11,11;11,11を緩挿する時には、主軸6Aと副軸6Bとの一方の大間隔螺旋部品11,11が、主軸6Aと副軸6Bとの他方の大間隔螺旋部品11,11に対して螺旋部2,2が逆位相になって噛合い可能になるようにセットする。そして、タイミニングギヤ17A,17Bを主軸6Aと副軸6Bとの軸端に装着することにより、スムーズに回転するように調整する。
【0024】
その後、第3工程として前記大間隔螺旋部品11は前記小間隔螺旋部品9に隣接して前記噛合わせ治具12上の間隙調整による修正下にて固定部品13により前記軸体8に固定される(図5参照)。
【0025】
この時、小間隔螺旋部品9,9;9,9と大間隔螺旋部品11,11;11,11とを固定するための固定部品13としては、小間隔螺旋部品9,9;9,9と大間隔螺旋部品11,11;11,11とが噛合わせ治具12上に載置されることにより隙間調整が定まった状態にて大間隔螺旋部品11,11;11,11に打ち込まれて大間隔螺旋部品11,11;11,11を軸体8,8に固定するノックピンPと、該ノックピンPによる大間隔螺旋部品11,11;11,11に固定する間、軸端側に配置される大間隔螺旋部品11,11の側面に軸体8,8回りに形成した環状の凹部11a内に挿脱可能に組入れられるとともに軸体8,8に嵌着されるフランジ部14aを外周に有するメカロック14と、該メカロック14のフランジ部14aに軸方向に複数個が螺挿されるボルト15とにより形成され、そして、このメカロック14は、軸体8,8にノックピンPにより大間隔螺旋部品11,11;11,11を取付後は取外される。
【0026】
16は前記主軸6Aと副軸6Bとの左右両端をケース1に回転可能に取付けるためのころがり軸受手段としてのコロ軸受である。17A,17Bは前記主軸6Aと副軸6Bとの軸端に装着されて噛合可能になるタイミングギヤである。
【0027】
本発明のスクリュウ型流体機械の一実施形態は以上の構成からなり、その運転について作用とともに述べる。
先ず、図には示さないモータが駆動してケース1内に回転可能に設けられた2軸の軸体8,8のうち主軸6Aが回転されると、ケース1の外周略中央部Iの手前側(図1において下方)に設けた注入口4から流体Wがケース1内部に流入される。この実施形態では、流体Wは気体が用いられる。
【0028】
それから、ケース1内に回転可能に設けられた2つの軸体8,8 のうち主軸6Aに設けたロータ3には、排出口5を基準として螺旋部2,2が左右対称に外周に形成されているので、注入口4からの流体Wは吐出ポート10を中央にして左右対称的に形成される螺旋部2,2の大間隔螺旋部7B,7Bに吸入されて図1においてケース1の下部を通って左右に分配され、排出口5に向かって徐徐にケース1内において圧縮されて行く。
【0029】
その後、流体Wは主軸6A側のロータ3の螺旋部2のピッチの終端から従軸6Bに設けたロータ3の外周の螺旋部2のうち、大間隔螺旋部7B,7Bから小間隔螺旋部7A,7Aに向かって吐出され、圧縮が行われ、集約されることにより図1においてケース1の外周の他側、すなわち外周略中央部Iの上方に設けた排出口5から排出される。
【0030】
このように、ケース1に設ける排出口5を基準として左右対称に螺旋部2,2を形成した本実施形態のロータ3,3における動作は、図6のようにスクリュウロータの回転に伴う流体Wの吸入過程、移送過程、排気過程での容積曲線Sが示すスクリュウ型流体機械を応用することにより容易に形成できることは容易に理解される。
【0031】
そして、排出口5から排出される流体Wの圧力は、注入口4側よりも主軸6Aと従軸6Bとに設けるロータ3,3の外周に設ける螺旋溝2aの容積比倍だけ、排出口5側の圧力が高くなる。
【0032】
ところで、本実施形態では、主軸6Aと従軸6Bとに設けるロータ3,3の螺旋部2,2;2,2は、前述のようにケース1の注入口4を略中央にして小間隔螺旋部7Aと大間隔螺旋部7Bとが左右対称的に形成されて注入口4から後段の排出口5に向かって螺子間隔が順次短くなる不等ピッチに形成されるか、または図には示さないが螺子間隔が段階的に縮小して形成されるので、螺子間隔を排出口5と注入口4との圧縮比P2/P1に沿ってロータ3,3の螺旋部2,2;2,2を変化させて形成されるため、排出口5と注入口4との圧縮比P2/P1を断熱変化させて理想的な断熱、圧縮が行え、効率良く運転することができる。
この時、小間隔螺旋部7Aと大間隔螺旋部7Bの螺旋溝2aによる流体Wの押し除のけ量は、スクリュウ型流体機械の使用目的に応じて適当な比率を選択する。
【0033】
また、ロータ3,3の外周に形成される螺旋部2,2;2,2は、吐出ポート10を中央にして左右に形成されるので、螺旋部2,2;2,2の螺旋溝2aを流れる流体Wの流量は例えば片側の螺旋部2,2における螺旋溝2aを流れる流体Wの2倍の流量にすることができ、効率が良く運転をすることができる。
【0034】
因みに図7は本発明のスクリュウ型流体機械と比較するための比較例としての従来のスクリュウ型流体機械との等容積変化と断熱変化を示すPV(圧力・容積)線特性図である。
図7において、斜線で示す部分は、容積の異なるスクリュウ型流体機械を2段に連結した特許文献1に記載の如き従来のスクリュウ型流体機械の仕事量を示し、点a,b,b″,dで囲まれる領域で示される単段型のスクリュウ型流体機械の仕事量P2と比較して点a,b,b′,m,c′,dで囲まれる2段型のスクリュウ型流体機械の仕事量P1は点c′,b″,b′,mで囲まれる仕事量P3分だけ少ない仕事で済み効率が良いことが分かるが、断熱仕事をさせた場合の点a,b,c,dで囲まれる断熱仕事量P4に比べて効率が悪いことも分かる。
【0035】
また、本実施形態では前述のように、主軸6Aと従軸6Bとに設けられるロータ3,3には吐出ポート10を中央にして螺旋部2,2;2,2が左右対称的に外周に形成されているので、このロータ3,3の螺旋溝2aを流体Wが左右に分配して流れる際にロータ3,3が軸方向に受けるスラスト圧は左右に相殺されて均衡されることになる。従って、ロータ3,3が取付けられている主軸6Aと従軸6Bとの両端を回転可能に支持するためのころがり軸受手段としてのコロ軸受16,16;16,16には径方向のみに負荷がかかり、機械的な寿命は伸びる。
このため、機械のメンテナンス周期が長期化することができ、ランニングコストを低減することができる。
【0036】
主軸6Aと副軸6Bとの2本の軸体8,8に焼嵌められる4個の小間隔螺旋部品9,9;9,9と4個の大間隔螺旋部品11,11;11,11とは製作時には4個の単一製品が歯切機等により同一に螺旋部2が製作、加工される。そして組付時には、小間隔螺旋部品9,9;9,9は、それぞれ軸体8,8の回転方向に螺旋の巻き方向を一致させるように主軸6Aと副軸6Bとに螺旋部2,2が左右対称に焼嵌めされ、しかも、主軸6Aと副軸6Bとの一方の小間隔螺旋部品9,9が、主軸6Aと副軸6Bとの他方の小間隔螺旋部品9,9に対して螺旋部2,2が図に示すように略180°逆位相になって噛合い可能になるようにセットされる。その後、噛合わせ治具12上に主軸4Aと副軸6Bとの2軸を載置して4個の大間隔螺旋部品11,11;11,11を主軸6Aと副軸6Bとの2軸に緩挿させることにより小間隔螺旋部品9,9;9,9の螺旋溝2aに沿って大間隔螺旋部品11,11;11,11を軸体8,8に緩挿させて間隔を調整しながら噛合させ、主軸6Aと副軸6Bとの2軸のロータ3,3の軸間を調整することができる。しかも、主軸6Aと副軸6Bとの一方の大間隔螺旋部品11,11が、主軸6Aと副軸6Bとの他方の大間隔螺旋部品11,11に対して螺旋部2,2が逆位相になって噛合い可能になるようにセットが行われ、固定部品13により軸体8,8に固定される(図5参照)ので、製作、加工工程および組立工程は大幅に省略化され、主軸6Aと副軸6Bとに螺旋部2,2;2,2を外周に有するロータ3,3を簡単に形成でき、製作コスト、組立コストは安価になり、さらにはロータ3,3の螺旋部2,2としての小間隔螺旋部品9,9;9,9と大間隔螺旋部品11,11;11,11や螺旋溝等、部品の製作精度を高精度にすることができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の発明は以上のように、ケースと、螺旋部が外周に形成され前記ケース内に回転可能に設けられる軸流形のロータとを備えたスクリュウ型流体機械において、前記ケースには、外周略中央部に流体が内部に流入される注入口と、流体を外部に排出する排出口とが設けられ、前記ロータは前記排出口を基準として前記螺旋部は、左右の位相が180°変位されて左右対称に外周に形成されることにより前記注入口からケース内に流体が左右方向へ分配可能に流入されるとともに左右方向から再び中央へと集約されて前記排出口から外部へと流体が排出されることを特徴とするので、理想的な断熱、圧縮に近ずけることが可能であり、省エネルギー化を果たし、効率を向上させることができ、また、構造簡単で製作と組立が容易に行える。
【0038】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において前記ロータは2軸軸流形であることを特徴とし、また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2において、前記ロータの螺旋部は、小間隔螺旋部と大間隔螺旋部とが位相が180°変位されて左右対称的に形成されたことを特徴とし、また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2において、前記ロータの螺旋部は、小間隔螺旋部と大間隔螺旋部とが位相が180°変位されて左右対称的に形成されたことを特徴とし、また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1,請求項2,請求項3において、前記ロータの螺旋部は、前記注入口を略中央にして前記排出口に向かって螺子間隔が順次短くなる不等ピッチに形成されるか、または螺子間隔が段階的に縮小して形成されることを特徴とするので、コンパクトな外嵩でありながら、理想的な断熱、圧縮が行え、効率良く運転がなされるスクリュウ型流体機械を製作することができる。
【0039】
また、本発明の請求項5に記載の発明は、螺旋部が外周に形成されケース内に回転可能に設けられる軸流形のロータを備えたスクリュウ型流体機械の前記スクリュウロータを形成する方法において、前記螺旋部は小間隔螺旋部および大間隔螺旋部が左右対称に軸体の外周に形成され、前記螺旋部の小間隔螺旋部は単一の2個の小間隔螺旋部品を吐出ポートを中央に配して前記軸体に左右対称に焼嵌めされる工程と、前記大間隔螺旋部は単一の2個の大間隔螺旋部品を噛合わせ治具上に載置しながら噛合させることにより歯状部の外形により前記小間隔螺旋部品の螺旋溝に沿って前記軸体に緩挿させる工程と、前記大間隔螺旋部品は前記小間隔螺旋部品に隣接して前記噛合わせ治具の間隙調整による修正下にて固定部品により前記軸体に固定される工程とを含み、また、本発明の請求項6に記載の発明は、請求項5において、前記ロータは、左右対称に形成された小間隔螺旋部同士および大間隔螺旋部同士が噛合する2軸軸流形であることを特徴とし、また、本発明の請求項7に記載の発明は、請求項5または請求項6において前記ロータは、小間隔螺旋部同士および大間隔螺旋部同士が位相が180°変位されて左右対称に形成されることを特徴とするので、製作、加工工程および組立工程は大幅に省略化され、効率の良い2軸軸流形のスクリュウロータを有する流体機械を簡単に製作でき、また製作コスト、組立コストは安価になり、さらには小間隔螺旋部品と大間隔螺旋部品との部品の製作精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のスクリュウ型流体機械の一実施形態を示す水平断面図である。
【図2】図2は同じく本実施形態を構成するロータの小間隔螺旋部を左右対称的に設けた状態を示す拡大正面図である。
【図3】図3は図2のA−A断面図である。
【図4】図4は同じく図2のB−B断面図である。
【図5】図5は同じく本実施形態のロータの外周に設ける螺旋部を形成する小間隔螺旋部品と大間隔螺旋部品との組付け状態を示す拡大半断面図である。
【図6】図6はスクリュウロータの回転による流体Wに対する容積曲線を示す特性図である。
【図7】従来のスクリュウ型流体機械との等容積変化と断熱変化を示すPV線特性図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 螺旋部
2a 螺旋溝
3 ロータ
4 注入口
5 排出口
6A 主軸
6B 副軸
7A 小間隔螺旋部
7B 大間隔螺旋部
8 軸体
9 小間隔螺旋部品
10 吐出ポート
11 大間隔螺旋部品
12 噛合わせ治具
13 固定部品
14 メカロック
14a フランジ部
15 ボルト
【発明の属する技術分野】
本発明はスクリュウ型流体機械およびそのスクリュウロータの形成方法に関し、特にポンプ等のスクリュウ型流体機械の高効率の稼働が行え、しかも省エネルギー化をめざして地球環境を保護しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境を保護する立場から省エネルギー化が叫ばれ、効率の良い流体機械の開発についての模索が続いている。
ところで、流体機械として従来、例えば真空ポンプの如きポンプがあるが、この真空ポンプの一例として、一条ねじよりなる螺旋部を左右対称的に外周に設けたロータをケース内に回転可能に設けたものがあった。
また、真空ポンプの他例として例えば一条ねじよりなる螺旋部を外周に設けたスクリュウロータの螺旋部における螺子山と螺子谷同士を噛合し、ケース内に回転可能に設けた2軸軸流形の真空ポンプもあった。
このような構造の真空ポンプは、省エネルギー化を意図し、効率を向上させる方法として仕事量を低減するために、流体機械を多段に直列に配列して流体を徐徐に圧縮する方式を採用するものである(例えば特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−310083号公報([0002]、[0003]、図12)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の一条ねじよりなる螺旋部を左右対称的に外周に設けたロータをケース内に回転可能に設けたもの、または一条ねじよりなる螺旋部を外周に設けたスクリュウロータの螺旋部における螺子山と螺子谷とを噛合し、ケース内に回転可能に設けた2軸軸流形の真空ポンプのような通常の容積式の流体機械の場合、スクリュウロータの回転に携わる流体は等容積に関与されるから、容積大から容積小まで多数の流体機械を直列に配置しないと省エネルギー化を意図し、効率を向上させることはできなかった。
【0005】
この時、流体への理想的な圧縮過程は、低圧から高圧まで連続的に断熱、圧縮する方法であるが、特許文献1に記載の上記従来の真空ポンプでは理想的な断熱、圧縮に近ずけることは不可能であり、省エネルギー化を果たし、効率を向上させることはできなかった。
【0006】
また、一条ねじよりなる螺旋部を外周に設けたスクリュウロータの螺子山と螺子谷とを相互に噛合してケース内に回転可能に設けた特許文献1に記載の2軸軸流形の真空ポンプは、一方のスクリュロータの螺子山が他方のスクリュウロータの螺子谷に密接されて流体の漏れ防止をはかるシール面を設ける等の2軸のスクリュウロータの螺子山と螺子谷との製作精度を高精度にしなければエネルギー化を果たし、効率を向上させることはできず、製作と組立に時間と手間がかかり、容易には行えなかった。
【0007】
本発明は上記従来の問題点を解決し、理想的な断熱、圧縮に近ずけることが可能であり、省エネルギー化を果たし、効率を向上させることができ、また、構造簡単で製作と組立が容易に行えるスクリュウ型流体機械およびそのスクリュウロータの形成方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の発明は、ケースと、螺旋部が外周に形成され前記ケース内に回転可能に設けられる軸流形のロータとを備えたスクリュウ型流体機械において、前記ケースには、外周略中央部に流体が内部に流入される注入口と、流体を外部に排出する排出口とが設けられ、前記ロータは前記排出口を基準として前記螺旋部は、左右の螺旋部の位相が180°変位されて左右対称的に外周に形成されることにより前記注入口からケース内に流体が左右方向へ分配可能に流入されるとともに左右方向から再び中央へと集約されて前記排出口から外部へと流体は排出されることを特徴とするという手段を採用した。
【0009】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において前記ロータは2軸軸流形であることを特徴とするという手段を採用した。
【0010】
また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2において、前記ロータの螺旋部は、小間隔螺旋部と大間隔螺旋部とが位相が180°変位されて左右対称的に形成されたことを特徴とするという手段を採用した。
【0011】
また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1,請求項2,請求項3において、前記ロータの螺旋部は、前記注入口を略中央にして前記排出口に向かって螺子間隔が順次短くなる不等ピッチに形成されるか、または螺子間隔が段階的に縮小して形成されることを特徴とするという手段を採用した。
【0012】
また、本発明の請求項5に記載の発明は、螺旋部が外周に形成されケース内に回転可能に設けられる軸流形のロータを備えたスクリュウ型流体機械の前記スクリュウロータを形成する方法において、前記螺旋部は小間隔螺旋部および大間隔螺旋部が左右対称に軸体の外周に形成され、前記螺旋部の小間隔螺旋部は単一の2個の小間隔螺旋部品を吐出ポートを中央に配して前記軸体に左右対称に焼嵌めされる工程と、前記大間隔螺旋部品は単一の2個の大間隔螺旋部品を噛合わせ治具上に載置しながら噛合させることにより前記小間隔螺旋部品の螺旋溝に沿って前記軸体に緩挿させる工程と、前記大間隔隙螺旋部は前記小間隔螺旋部品に隣接して前記噛合わせ治具の間隙調整による修正下にて固定部品により前記軸体に固定される工程とを含むという手段を採用した。
【0013】
また、本発明の請求項6に記載の発明は、請求項5において、前記ロータは、左右対称に形成された小間隔螺旋部同士および大間隔螺旋部同士が噛合する2軸軸流形であることを特徴とするという手段を採用した。
【0014】
また、本発明の請求項7に記載の発明は、請求項5または請求項6において前記ロータは、小間隔螺旋部同士および大間隔螺旋部同士が位相が180°変位されて左右対称に形成されることを特徴とするという手段を採用した。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に従って本発明の実施の形態の具体例の詳細を説明する。
図1は本発明のスクリュウ型流体機械の一実施形態を示す水平断面図、図2は同じく本実施形態を構成するロータの小間隔螺旋部を左右対称的に設けた状態を示す拡大正面図、図3は図2のA−A断面図、図4は同じく図2のB−B断面図、図5は同じく本実施形態のロータの外周に設ける螺旋部を形成する小間隔螺旋部品と大間隔螺旋部品との組付け状態を示す拡大半断面図、図6はスクリュウロータの回転による流体に対する容積曲線を示す特性図である。
【0016】
1はケースであり、このケース1内には螺旋部2が外周に形成された軸流形のロータ3が回転可能に設けられる点は例えば特許文献1に記載の従来のスクリュウ型流体機械と同様の構成、作用である。
【0017】
しかしながら、本実施形態では、このケース1には、外周略中央部Iの手前側(図1において下方)に流体Wがケース1内部に流入される注入口4と、流体Wを外部に排出する排出口5とが外周略中央部Iの(図1において)上方にそれぞれ設けられる。
【0018】
また、前記ロータ3は、本実施形態では図1に示すように主軸6Aと、従軸6Bとを平行、配置した2軸軸流形として形成される。このうち主軸6Aは、図には示さないモータにより回転され、タイミングギヤ17A,17Bを介して従軸6Bに駆動力が受動されて従軸6Bは回転されるようになっている。
そして、前記主軸6Aと従軸6Bとの外周に形成されるロータ3,3は、前記排出口5を基準として前記螺旋部2,2;2,2が左右対称に外周に形成されることにより前記注入口4からケース1内に流体Wが図1において左方Uおよび右方Rの左右方向に分配可能に流入されるとともに左右に分配された流体Wは左右方向から再び中央へと集約されて前記排出口5からケース1の外部へと排出される時に、螺旋部2,2の螺旋溝2aを流れる流体Wは圧縮される。
【0019】
前記ロータ3,3の螺旋部2,2;2,2は、小間隔螺旋部7Aと大間隔螺旋部7Bとは、位相が180°変位されて左右対称的に軸体8(主軸8Aと従軸8B)として後段に設けるロータ3,3の外周に形成される。
そして、前記ロータ3,3の螺旋部2,2;2,2は、略中央の前記注入口4から前記排出口5に向かって螺子間隔が順次短くなる不等ピッチに形成されるか、または図には示さないが螺子間隔が段階的にして縮小して形成される。
【0020】
そして、前記ロータ3,3の螺旋部2,2;2,2を形成し、製作および組立てる手順について述べる。
先ず、第1工程として前記螺旋部2,2;2,2の小間隔螺旋部7Aは各軸において単一の2個の小間隔螺旋部品9,9を吐出ポート10,10を中央に配して前記軸体8,8に左右対称に動バランスを採られて焼嵌めされる(図5参照)。
【0021】
この時、主軸6Aと副軸6Bとの2本の軸体8,8に焼嵌められる小間隔螺旋部品9,9;9,9は、歯切機等により同一に螺旋部2が製作、加工が行われた4個の単一製品が、組付時にはそれぞれ軸体8,8の回転方向に螺旋の巻き方向を一致させるように主軸6Aと副軸6Bとに螺旋部2,2が左右対称になるように焼嵌めされる。しかも、主軸6Aと副軸6Bとにこの小間隔螺旋部品9,9;9,9を焼嵌めする時には、主軸6Aと副軸6Bとの小間隔螺旋部品9,9の一方が、主軸6Aと副軸6Bとの小間隔螺旋部品9,9の他方に対して螺旋部2,2が図に示すように略180°逆位相になって噛合い可能になるようにセットする。
そして、小間隔螺旋部品9,9;9,9は、主軸6Aと副軸6Bとに上記のように焼嵌めされるので、主軸6Aと副軸6Bとに構造堅牢に強固に取付けられて一体化され、ガタツキや揺動はない。
【0022】
次いで、第2工程として前記大間隔螺旋部7Bは、1本の軸体8当たりに左右2個の大間隔螺旋部品11,11を、また図に示す主軸6Aと副軸6Bとの2本の軸体8,8では4個の大間隔螺旋部品11,11;11,11を架台としての噛合わせ治具12上にて噛合させ、前記小間隔螺旋部品9,9;9,9の螺旋溝2aに沿って前記軸体8,8に大間隔螺旋部品11,11;11,11を噛合することにより緩挿させる(図5参照)。
【0023】
この時、歯切機等により同一に螺旋部2が製作、加工が行われた一軸の軸体8では単一製品の2個、また主軸6Aと副軸6Bとの2軸の軸体8,8では4個の単一製品が、組付時にはそれぞれ軸体8,8の回転方向に螺旋の巻き方向を一致させるように主軸6Aと副軸6Bとの2軸のロータ3,3の軸間に正確に合致してロータ3,3の軸間を調整するように前記噛合わせ治具12にて噛合させながら前記小間隔螺旋部品9,9;9,9の螺旋溝2aに沿って軸体8,8に螺旋部2,2の大間隔螺旋部品11,11;11,11が左右対称に噛合されながら緩挿される。しかも、主軸6Aと副軸6Bとにこの大間隔螺旋部品11,11;11,11を緩挿する時には、主軸6Aと副軸6Bとの一方の大間隔螺旋部品11,11が、主軸6Aと副軸6Bとの他方の大間隔螺旋部品11,11に対して螺旋部2,2が逆位相になって噛合い可能になるようにセットする。そして、タイミニングギヤ17A,17Bを主軸6Aと副軸6Bとの軸端に装着することにより、スムーズに回転するように調整する。
【0024】
その後、第3工程として前記大間隔螺旋部品11は前記小間隔螺旋部品9に隣接して前記噛合わせ治具12上の間隙調整による修正下にて固定部品13により前記軸体8に固定される(図5参照)。
【0025】
この時、小間隔螺旋部品9,9;9,9と大間隔螺旋部品11,11;11,11とを固定するための固定部品13としては、小間隔螺旋部品9,9;9,9と大間隔螺旋部品11,11;11,11とが噛合わせ治具12上に載置されることにより隙間調整が定まった状態にて大間隔螺旋部品11,11;11,11に打ち込まれて大間隔螺旋部品11,11;11,11を軸体8,8に固定するノックピンPと、該ノックピンPによる大間隔螺旋部品11,11;11,11に固定する間、軸端側に配置される大間隔螺旋部品11,11の側面に軸体8,8回りに形成した環状の凹部11a内に挿脱可能に組入れられるとともに軸体8,8に嵌着されるフランジ部14aを外周に有するメカロック14と、該メカロック14のフランジ部14aに軸方向に複数個が螺挿されるボルト15とにより形成され、そして、このメカロック14は、軸体8,8にノックピンPにより大間隔螺旋部品11,11;11,11を取付後は取外される。
【0026】
16は前記主軸6Aと副軸6Bとの左右両端をケース1に回転可能に取付けるためのころがり軸受手段としてのコロ軸受である。17A,17Bは前記主軸6Aと副軸6Bとの軸端に装着されて噛合可能になるタイミングギヤである。
【0027】
本発明のスクリュウ型流体機械の一実施形態は以上の構成からなり、その運転について作用とともに述べる。
先ず、図には示さないモータが駆動してケース1内に回転可能に設けられた2軸の軸体8,8のうち主軸6Aが回転されると、ケース1の外周略中央部Iの手前側(図1において下方)に設けた注入口4から流体Wがケース1内部に流入される。この実施形態では、流体Wは気体が用いられる。
【0028】
それから、ケース1内に回転可能に設けられた2つの軸体8,8 のうち主軸6Aに設けたロータ3には、排出口5を基準として螺旋部2,2が左右対称に外周に形成されているので、注入口4からの流体Wは吐出ポート10を中央にして左右対称的に形成される螺旋部2,2の大間隔螺旋部7B,7Bに吸入されて図1においてケース1の下部を通って左右に分配され、排出口5に向かって徐徐にケース1内において圧縮されて行く。
【0029】
その後、流体Wは主軸6A側のロータ3の螺旋部2のピッチの終端から従軸6Bに設けたロータ3の外周の螺旋部2のうち、大間隔螺旋部7B,7Bから小間隔螺旋部7A,7Aに向かって吐出され、圧縮が行われ、集約されることにより図1においてケース1の外周の他側、すなわち外周略中央部Iの上方に設けた排出口5から排出される。
【0030】
このように、ケース1に設ける排出口5を基準として左右対称に螺旋部2,2を形成した本実施形態のロータ3,3における動作は、図6のようにスクリュウロータの回転に伴う流体Wの吸入過程、移送過程、排気過程での容積曲線Sが示すスクリュウ型流体機械を応用することにより容易に形成できることは容易に理解される。
【0031】
そして、排出口5から排出される流体Wの圧力は、注入口4側よりも主軸6Aと従軸6Bとに設けるロータ3,3の外周に設ける螺旋溝2aの容積比倍だけ、排出口5側の圧力が高くなる。
【0032】
ところで、本実施形態では、主軸6Aと従軸6Bとに設けるロータ3,3の螺旋部2,2;2,2は、前述のようにケース1の注入口4を略中央にして小間隔螺旋部7Aと大間隔螺旋部7Bとが左右対称的に形成されて注入口4から後段の排出口5に向かって螺子間隔が順次短くなる不等ピッチに形成されるか、または図には示さないが螺子間隔が段階的に縮小して形成されるので、螺子間隔を排出口5と注入口4との圧縮比P2/P1に沿ってロータ3,3の螺旋部2,2;2,2を変化させて形成されるため、排出口5と注入口4との圧縮比P2/P1を断熱変化させて理想的な断熱、圧縮が行え、効率良く運転することができる。
この時、小間隔螺旋部7Aと大間隔螺旋部7Bの螺旋溝2aによる流体Wの押し除のけ量は、スクリュウ型流体機械の使用目的に応じて適当な比率を選択する。
【0033】
また、ロータ3,3の外周に形成される螺旋部2,2;2,2は、吐出ポート10を中央にして左右に形成されるので、螺旋部2,2;2,2の螺旋溝2aを流れる流体Wの流量は例えば片側の螺旋部2,2における螺旋溝2aを流れる流体Wの2倍の流量にすることができ、効率が良く運転をすることができる。
【0034】
因みに図7は本発明のスクリュウ型流体機械と比較するための比較例としての従来のスクリュウ型流体機械との等容積変化と断熱変化を示すPV(圧力・容積)線特性図である。
図7において、斜線で示す部分は、容積の異なるスクリュウ型流体機械を2段に連結した特許文献1に記載の如き従来のスクリュウ型流体機械の仕事量を示し、点a,b,b″,dで囲まれる領域で示される単段型のスクリュウ型流体機械の仕事量P2と比較して点a,b,b′,m,c′,dで囲まれる2段型のスクリュウ型流体機械の仕事量P1は点c′,b″,b′,mで囲まれる仕事量P3分だけ少ない仕事で済み効率が良いことが分かるが、断熱仕事をさせた場合の点a,b,c,dで囲まれる断熱仕事量P4に比べて効率が悪いことも分かる。
【0035】
また、本実施形態では前述のように、主軸6Aと従軸6Bとに設けられるロータ3,3には吐出ポート10を中央にして螺旋部2,2;2,2が左右対称的に外周に形成されているので、このロータ3,3の螺旋溝2aを流体Wが左右に分配して流れる際にロータ3,3が軸方向に受けるスラスト圧は左右に相殺されて均衡されることになる。従って、ロータ3,3が取付けられている主軸6Aと従軸6Bとの両端を回転可能に支持するためのころがり軸受手段としてのコロ軸受16,16;16,16には径方向のみに負荷がかかり、機械的な寿命は伸びる。
このため、機械のメンテナンス周期が長期化することができ、ランニングコストを低減することができる。
【0036】
主軸6Aと副軸6Bとの2本の軸体8,8に焼嵌められる4個の小間隔螺旋部品9,9;9,9と4個の大間隔螺旋部品11,11;11,11とは製作時には4個の単一製品が歯切機等により同一に螺旋部2が製作、加工される。そして組付時には、小間隔螺旋部品9,9;9,9は、それぞれ軸体8,8の回転方向に螺旋の巻き方向を一致させるように主軸6Aと副軸6Bとに螺旋部2,2が左右対称に焼嵌めされ、しかも、主軸6Aと副軸6Bとの一方の小間隔螺旋部品9,9が、主軸6Aと副軸6Bとの他方の小間隔螺旋部品9,9に対して螺旋部2,2が図に示すように略180°逆位相になって噛合い可能になるようにセットされる。その後、噛合わせ治具12上に主軸4Aと副軸6Bとの2軸を載置して4個の大間隔螺旋部品11,11;11,11を主軸6Aと副軸6Bとの2軸に緩挿させることにより小間隔螺旋部品9,9;9,9の螺旋溝2aに沿って大間隔螺旋部品11,11;11,11を軸体8,8に緩挿させて間隔を調整しながら噛合させ、主軸6Aと副軸6Bとの2軸のロータ3,3の軸間を調整することができる。しかも、主軸6Aと副軸6Bとの一方の大間隔螺旋部品11,11が、主軸6Aと副軸6Bとの他方の大間隔螺旋部品11,11に対して螺旋部2,2が逆位相になって噛合い可能になるようにセットが行われ、固定部品13により軸体8,8に固定される(図5参照)ので、製作、加工工程および組立工程は大幅に省略化され、主軸6Aと副軸6Bとに螺旋部2,2;2,2を外周に有するロータ3,3を簡単に形成でき、製作コスト、組立コストは安価になり、さらにはロータ3,3の螺旋部2,2としての小間隔螺旋部品9,9;9,9と大間隔螺旋部品11,11;11,11や螺旋溝等、部品の製作精度を高精度にすることができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の発明は以上のように、ケースと、螺旋部が外周に形成され前記ケース内に回転可能に設けられる軸流形のロータとを備えたスクリュウ型流体機械において、前記ケースには、外周略中央部に流体が内部に流入される注入口と、流体を外部に排出する排出口とが設けられ、前記ロータは前記排出口を基準として前記螺旋部は、左右の位相が180°変位されて左右対称に外周に形成されることにより前記注入口からケース内に流体が左右方向へ分配可能に流入されるとともに左右方向から再び中央へと集約されて前記排出口から外部へと流体が排出されることを特徴とするので、理想的な断熱、圧縮に近ずけることが可能であり、省エネルギー化を果たし、効率を向上させることができ、また、構造簡単で製作と組立が容易に行える。
【0038】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において前記ロータは2軸軸流形であることを特徴とし、また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2において、前記ロータの螺旋部は、小間隔螺旋部と大間隔螺旋部とが位相が180°変位されて左右対称的に形成されたことを特徴とし、また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2において、前記ロータの螺旋部は、小間隔螺旋部と大間隔螺旋部とが位相が180°変位されて左右対称的に形成されたことを特徴とし、また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1,請求項2,請求項3において、前記ロータの螺旋部は、前記注入口を略中央にして前記排出口に向かって螺子間隔が順次短くなる不等ピッチに形成されるか、または螺子間隔が段階的に縮小して形成されることを特徴とするので、コンパクトな外嵩でありながら、理想的な断熱、圧縮が行え、効率良く運転がなされるスクリュウ型流体機械を製作することができる。
【0039】
また、本発明の請求項5に記載の発明は、螺旋部が外周に形成されケース内に回転可能に設けられる軸流形のロータを備えたスクリュウ型流体機械の前記スクリュウロータを形成する方法において、前記螺旋部は小間隔螺旋部および大間隔螺旋部が左右対称に軸体の外周に形成され、前記螺旋部の小間隔螺旋部は単一の2個の小間隔螺旋部品を吐出ポートを中央に配して前記軸体に左右対称に焼嵌めされる工程と、前記大間隔螺旋部は単一の2個の大間隔螺旋部品を噛合わせ治具上に載置しながら噛合させることにより歯状部の外形により前記小間隔螺旋部品の螺旋溝に沿って前記軸体に緩挿させる工程と、前記大間隔螺旋部品は前記小間隔螺旋部品に隣接して前記噛合わせ治具の間隙調整による修正下にて固定部品により前記軸体に固定される工程とを含み、また、本発明の請求項6に記載の発明は、請求項5において、前記ロータは、左右対称に形成された小間隔螺旋部同士および大間隔螺旋部同士が噛合する2軸軸流形であることを特徴とし、また、本発明の請求項7に記載の発明は、請求項5または請求項6において前記ロータは、小間隔螺旋部同士および大間隔螺旋部同士が位相が180°変位されて左右対称に形成されることを特徴とするので、製作、加工工程および組立工程は大幅に省略化され、効率の良い2軸軸流形のスクリュウロータを有する流体機械を簡単に製作でき、また製作コスト、組立コストは安価になり、さらには小間隔螺旋部品と大間隔螺旋部品との部品の製作精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のスクリュウ型流体機械の一実施形態を示す水平断面図である。
【図2】図2は同じく本実施形態を構成するロータの小間隔螺旋部を左右対称的に設けた状態を示す拡大正面図である。
【図3】図3は図2のA−A断面図である。
【図4】図4は同じく図2のB−B断面図である。
【図5】図5は同じく本実施形態のロータの外周に設ける螺旋部を形成する小間隔螺旋部品と大間隔螺旋部品との組付け状態を示す拡大半断面図である。
【図6】図6はスクリュウロータの回転による流体Wに対する容積曲線を示す特性図である。
【図7】従来のスクリュウ型流体機械との等容積変化と断熱変化を示すPV線特性図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 螺旋部
2a 螺旋溝
3 ロータ
4 注入口
5 排出口
6A 主軸
6B 副軸
7A 小間隔螺旋部
7B 大間隔螺旋部
8 軸体
9 小間隔螺旋部品
10 吐出ポート
11 大間隔螺旋部品
12 噛合わせ治具
13 固定部品
14 メカロック
14a フランジ部
15 ボルト
Claims (7)
- ケースと、螺旋部が外周に形成され前記ケース内に回転可能に設けられる軸流形のロータとを備えたスクリュウ型流体機械において、前記ケースには、外周略中央部に流体が内部に流入される注入口と、流体を外部に排出する排出口とが設けられ、前記ロータは前記排出口を基準として前記螺旋部は、左右の螺旋部の位相が180°変位されて左右対称的に外周に形成されることにより前記注入口からケース内に流体が左右方向へ分配可能に流入されるとともに左右方向から再び中央へと集約されて前記排出口から外部へと流体は排出されることを特徴とするスクリュウ型流体機械。
- 前記ロータは2軸軸流形であることを特徴とする請求項1に記載のスクリュウ型流体機械。
- 前記ロータの螺旋部は、小間隔螺旋部と大間隔螺旋部とが位相が180°変位されて左右対称的に形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスクリュウ型流体機械。
- 前記ロータの螺旋部は、前記注入口を略中央にして前記排出口に向かって螺子間隔が順次短くなる不等ピッチに形成されるか、または螺子間隔が段階的に縮小して形成されることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3に記載のスクリュウ型流体機械。
- 螺旋部が外周に形成されケース内に回転可能に設けられる軸流形のロータを備えたスクリュウ型流体機械のスクリュウロータを形成する方法において、前記螺旋部は小間隔螺旋部および大間隔螺旋部が左右対称に軸体の外周に形成され、前記螺旋部の小間隔旋部は単一の2個の小間隔螺旋部品を吐出ポートを中央に配して前記軸体に左右対称に焼嵌めされる工程と、前記大間隔螺旋部は単一の2個の大間隔螺旋部品を噛合わせ治具上に載置しながら歯合させることにより前記小間隔螺旋部品の螺旋溝に沿って前記軸体に緩挿させる工程と、前記大間隔螺旋部品は前記小間隔螺旋部品に隣接して前記噛合わせ治具の間隙調整による修正下にて固定部品により前記軸体に固定される工程とを含むスクリュウ型流体機械のスクリュウロータの形成方法。
- 前記ロータは、左右対称に形成された小間隔螺旋部同士および大間隔螺旋部同士が噛合する2軸軸流形であることを特徴とする請求項5に記載のスクリュウ型流体機械のスクリュウロータの形成方法。
- 前記ロータは、小間隔螺旋部同士および大間隔螺旋部同士が位相が180°変位されて左右対称に形成されることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のスクリュウ型流体機械のスクリュウロータの形成方法。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011023513A3 (de) * | 2009-08-31 | 2011-09-29 | Ralf Steffens | Trockene schraubenpumpe mit innerer verdichtung |
WO2024034213A1 (ja) * | 2022-08-12 | 2024-02-15 | 株式会社日立産機システム | スクリュー圧縮機及びその組立方法 |
-
2003
- 2003-06-11 JP JP2003166716A patent/JP2005002872A/ja active Pending
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